JP2011010268A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像から色滲みが生じている領域を判別しようとすると、色滲みが生じていないにも関わらず、色滲み抑圧が施されてしまう領域が生じてしまうことがあり、ガンマ補正処理の程度によってこの領域の目立ち方に差が生じる。
【解決手段】 画像から求めた勾配値に基づいて色滲みの抑圧係数を求め、この抑圧係数を用いて画像データに色滲み抑圧を施す画像処理装置であって、輝度に応じて、勾配値に対応する色滲み抑圧係数を変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像処理装置および画像処理方法に関し、特に光学的な要因による色収差を補正し、色滲みを抑圧するための画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
近年のデジタルビデオカメラ、デジタルカメラは、高画素数のイメージセンサを採用することにより、高画質な映像を得られるようになってきている。
反面、画素の微細化や小型レンズなどの要因により、光の波長毎に結像位置が異なることに起因する色収差の影響である色滲みが画像に現れやすくなっている。
従来、撮像された画像における色滲みを抑圧する技術として、様々な方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、画像を撮影するときに用いたレンズを識別し、収差情報を読み出して補正パラメータを生成し、この補正パラメータに従って補正対象となる色信号の座標を移動させる技術が提案されている。
だが、色滲み特性は、光軸中心から着目画素までの像高位置、ズームレンズ位置、アイリスの開口径、フォーカスレンズ位置により複雑に変動する。そのため、特許文献1に記載されるようなレンズの収差情報を読み出す構成では、像高位置、ズームレンズ位置、アイリスの開口径、フォーカスレンズ位置、および、レンズの種類別に収差情報を記憶しておく必要がある。したがって、これらの収差情報を記憶しておくために必要なメモリの容量が大きくなってしまう。
そこで、予め記憶されたレンズの収差情報を読み出すのではなく、画像から色滲みが生じていると思われる領域を抽出し、その領域に対して色滲みを抑圧する技術が提案されている。例えば、特許文献2には、画像から2つの色成分の変化度の差分を検出し、この差分が大きな領域を色滲みが生じている領域と判別し、色滲みを抑圧する技術が開示されている。
特開2000−076428号公報 特開2003−102027号公報
しかしながら、記憶されたレンズの収差情報を読み出すのではなく、画像から色滲みが生じている領域を判別しようとする場合に、誤判定を完全になくすことは難しい。例えば、特許文献2に記載されるような2つの色成分の変化度の差分を検出する構成では、被写体そのものが色滲みと類似する条件を満たす模様を有するものであると、色滲みが生じてなくとも、色滲み領域であると判別されてしまうことがある。そのため、色滲みが生じていない領域であるにも関わらず、その領域の色の濃度が低下させられたり、周辺の画素で置き換えられたりすることになる。
これは、特許文献2に記載されるような構成に限らず、画像の輝度成分や色成分から色滲みの生じている領域やその程度を判別しようとする構成であれば、被写体によってその判別結果に影響が生じてしまうという問題が生じてしまう。
このような事態を回避するために、色滲み領域であると判別するための条件を厳しく設定することが考えられる。ところが、単純に色滲み領域であると判別するための条件を厳しく設定するだけでは、色滲みが生じている領域であるにも関わらず、そうとは判別されない領域が増えてしまい、画質の向上に十分には寄与しないことになってしまう。
また、色滲みの抑圧処理を施した画像に対してガンマ補正処理を施すことによって勾配に変化が生じ、誤判定によって色の濃度が抑圧された色滲みが生じていない領域や、抑圧対象とならなかった色滲み領域が、余計に目立ってしまう場合も生じてしまう。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みなされたものであり、仮に誤補正が生じてしまった場合でもそれを目立たせることなく、効果的に色滲みを補正することの可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願に係る画像処理装置は、画像から勾配値を求める勾配検出手段と、前記勾配値に基づいて抑圧係数を算出する抑圧係数算出手段と、前記抑圧係数に基づいて、前記画像のうち抑圧対象となる領域の色滲みを抑圧するよう画像処理を行う抑圧手段と、前記画像に対して設定されたガンマ補正特性に従って補正を行うガンマ補正手段を有し、前記ガンマ補正特性は、輝度信号のレベルが第1の範囲であるときの入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅が、前記輝度信号のレベルが第2の範囲であるときの入力信号の変化に対する出力信号の変化の幅に比較して大きく設定されており、前記抑圧係数算出手段は、前記勾配値が閾値を超えた場合に、前記抑圧対象となる領域の色滲みが抑圧されるように前記抑圧係数を算出するものであって、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第1の範囲に含まれる領域において色滲みが抑圧されるために要する前記勾配値の範囲よりも、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第2の範囲に含まれる領域おいて色滲みが抑圧されるために要する前記勾配値の範囲のほうが狭くなるように、前記閾値を設定することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本願に係る画像処理装置は、画像から勾配値を求める勾配検出手段と、前記勾配値に基づいて抑圧係数を算出する抑圧係数算出手段と、前記抑圧係数に基づいて、前記画像のうち抑圧対象となる領域の色滲みを抑圧するよう画像処理を行う抑圧手段と、前記画像に対して設定されたガンマ補正特性に従って補正を行うガンマ補正手段を有し、前記ガンマ補正特性は、輝度信号のレベルが第1の範囲であるときの入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅が、前記輝度信号のレベルが第2の範囲であるときの入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅に比較して大きく設定されており、前記抑圧係数算出手段は、前記勾配値が同じであっても、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第2の範囲に含まれる領域における色滲みの抑圧の程度が、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第1の範囲に含まれる領域における色滲みの抑圧の程度よりも強くなるように、前記抑圧係数を設定することを特徴とする。
本発明によれば、低勾配部の色滲み抑圧と被写体色エッジ保護のバランスをとり、効果的に色滲みを補正することの可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置としてのデジタルビデオカメラの構成例を示すブロック図である。 図1の色滲み抑圧部の構成を示す図である。 図1のガンマ補正部におけるガンマ補正特性の一例を説明するための図である。 図1の抑圧係数制御部の構成を示す図である。 図4の判定テーブルにて設定される、輝度信号のレベルと、第1の抑圧係数制御パラメータおよび第2の抑圧係数制御パラメータの関係を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置としてのデジタルビデオカメラの構成例を示すブロック図である。 図6の抑圧係数制御部の構成を示す図である。 図6の抑圧係数算出部の構成を示す図である。 図8の変換テーブルにおける、調整勾配S13に対する抑圧係数S6の変換特性を示す図である。 図9に示す調整勾配S13に対する抑圧係数S6の変換特性を有しているときの、勾配情報S4に対する抑圧係数S6の変換特性を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適かつ例示的な実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置としてのデジタルビデオカメラの構成例を示すブロック図である。
結像光学系101はズームレンズやフォーカスレンズからなるレンズユニットで構成される。撮像素子102は補色モザイクまたは原色ベイヤー配列のカラーフィルタを装着し、被写体像を光電変換して画像信号を生成するものであり、CCDやCMOSセンサで構成される。本実施形態ではR(赤)、G(緑)、B(青)の原色ベイヤー配列のカラーフィルタを装着したCCDを用いるものとする。アナログフロントエンド(以下、AFEと表記)103はA/Dコンバータおよび二重相関サンプリング回路を含む。輝度信号生成部104はガンマ補正や輪郭強調回路を含む。輝度色差信号生成部105は輝度信号、色差信号を生成する。三原色信号生成部106はAFEから出力された画像信号に対して同時化処理を行い、各画素におけるR、G、B全ての色信号の出力値を求める。勾配検出部107は画像中の着目した領域の勾配値を検出する。抑圧係数制御部108は三原色信号生成部106から出力された信号に応じて、第1の抑圧係数制御パラメータと、第2の抑圧係数制御パラメータを設定する。抑圧係数算出部109は勾配検出部107から出力された勾配値と、抑圧係数制御部108から出力された第1の抑圧係数制御パラメータと、第2の抑圧係数制御パラメータに応じて、抑圧係数を算出する。色滲み抑圧部110は抑圧係数算出部109から出力された抑圧係数に応じて、色滲み抑圧処理を行う。第1のガンマ補正部111は色滲み抑圧部110から出力されたR信号に対してガンマ補正を行う。第2のガンマ補正部112は色滲み抑圧部110から出力されたG信号に対してガンマ補正を行う。第3のガンマ補正部113は色滲み抑圧部110から出力されたB信号に対してガンマ補正を行う。
次に、本実施形態におけるデジタルビデオカメラの動作説明を行う。
結像光学系101を通じて撮像素子102に結像された被写体像は、光電変換され、電気信号からなる画像信号に変換される。この画像信号はAFE103において、ディジタル信号に変換され、12bitのディジタル画像信号S1として出力される。このディジタル画像信号S1は、撮像素子102のカラーフィルタの配列パターンに応じた単板カラー信号となっており、輝度信号生成部104と三原色信号生成部106とに送られる。輝度信号生成部104は、例えば、ディジタル画像信号S1におけるG信号のみを抽出し、このG信号に適応補間処理を施したものを輝度信号として生成する。また、図示しないが、輝度信号生成部104は生成した輝度信号に対して輪郭強調処理や、輝度信号用のガンマ補正処理を施し、輝度信号S2として出力する。この輝度信号S2は輝度色差信号生成部105に入力される。
一方、三原色信号生成部106は、AFE103から出力されたディジタル画像信号S1に同時化処理を施し、R、G、B信号を撮像素子の全ての画素に対応させる。この三原色信号生成部106は、ベイヤー配列ではGのカラーフィルタの密度が、RおよびBのそれぞれのカラーフィルタの密度よりも高いため、同時化処理においてRおよびB信号に帯域を合わせたG信号を生成する。そのため、ここで生成されるG信号は輝度信号生成部104で生成された輝度信号S2よりも帯域の狭いものとなる。
結像光学系101において軸上色収差が発生すると、撮像素子102の受光面上における結像深度が光の波長ごとに異なるため、三原色信号生成部106から出力された三原色信号S3にもその現象が再現されることになる。このような色滲みは、被写体の勾配の高い部分において目立つことが知られている。そこで本実施形態では、勾配検出部107において、色滲みの抑圧対象となる画素を中心とした3×3、5×5画素などの範囲にて、ソーベルフィルタなどの周知の勾配抽出フィルタなどにより12bitの被写体の勾配情報S4を抽出する。そして、この勾配情報S4を色滲みの判定基準として用いる。なお、勾配情報S4は、R、G、B信号の各勾配の平均値、最大値、最小値、あるいは、これらを所定の重み付けで合成した値など、R、G、B信号の各勾配を加工して生成したものであればよい。
上述したように、軸上色収差による色滲みは、被写体の信号の勾配の高い部分で目立つことは間違いないが、被写体の信号の勾配の低い部分においても生じる。そして、被写体信号の勾配の高い部分ほどではないが、色滲みが視認され、画質劣化として認識されてしまうおそれもある。
しかしながら、画像信号を解析することによって、軸上色収差による色滲みと被写体の色エッジを完全に分離することは非常に困難である。従って、軸上色収差による色滲みを抑圧する際には、被写体色エッジの保護も念頭において実施することが必要となる。
本実施形態では、図1の抑圧係数制御部108および抑圧係数算出部109において、色滲み抑圧と被写体色エッジの保護のバランスを取るよう工夫が施されている。その詳細な説明については後述することとし、本実施形態における、色滲み抑圧処理の動作について先に説明する。
色滲み抑圧部110は、抑圧対象となる領域ごとに、抑圧係数算出部109にて算出された抑圧係数S6に応じて色滲み抑圧を行い、12bitのR、G、B信号を含む色滲み抑圧済み信号S7を出力する。色滲み抑圧処理としては、例えば、色滲み抑圧をかけたい画素の色差信号を抑えて無彩色化することにより、色滲みを目立たなくする処理を行う。
図2は図1の色滲み抑圧部110の構成を示す図である。
図2において、201は抑圧係数算出部109にて算出された抑圧係数を入力する入力端子である。202は三原色信号生成部106で同時化された色信号のうち、R信号を入力する入力端子である。203は同じくG信号を入力する入力端子である。204は同じくB信号を入力する入力端子である。205は入力されたR、G、B信号を、輝度信号、第1の色差信号、および、第2の色差信号に変換する輝度色差変換マトリクスである。206は輝度色差変換マトリクス205から出力された第1の色差信号の出力レベルを抑圧係数に応じて調整する第1の色差ゲイン調整部である。207は輝度色差変換マトリクス205から出力された第2の色差信号の出力レベルを抑圧係数に応じて調整する第2の色差ゲイン調整部である。208は輝度信号、第1の色差信号、および、第2の色差信号をR、G、B信号に変換する三原色変換マトリクスである。209は三原色変換マトリクス208で生成されたR信号を出力する出力端子である。210は三原色変換マトリクス208で生成されたG信号を出力する出力端子である。211は三原色変換マトリクス208で生成されたB信号を出力する出力端子である。
図2に示すように、三原色信号生成部106から出力されたR信号、G信号、R信号は、入力端子202乃至204に入力され、輝度色差変換マトリクス205によって、輝度信号Y、第1の色差信号Cr、および、第2の色差信号Cbに変換される。
この第1の色差信号Crおよび第2の色差信号Cbに対して、乗算器206および207によって、抑圧係数算出部109から出力された抑圧係数S6を乗算し、第1の抑圧済み色差信号Cr’および第2の抑圧済み色差信号Cb’を得る。このように、抑圧係数によって対象画素の色差成分を調整することにより、対象画素の無彩色化を実現する。この第1の抑圧済み色差信号Cr’、第2の抑圧済み色差信号Cb’、および、輝度信号Yは、三原色変換マトリクス208により12bitのR信号、G信号、B信号を含む色滲み抑圧済み信号S7に変換され、出力端子209〜211から出力される。
抑圧係数S6は、0から1の間の値を取るものであり、0のときが色滲みを完全に抑圧した状態、1のときが色滲みを全く抑圧しなかった状態となる。
色滲み抑圧済み信号S7のうち、R信号は第1のガンマ補正部111、G信号は第2のガンマ補正部112、B信号は第3のガンマ補正部113において、図3に示す非線形の変換特性に従って、入力信号に対する出力信号のレベル変換がなされる。このガンマ補正が施された信号は10bitのR、G、B信号を含むガンマ補正済み信号S8として輝度色差信号生成部105に入力される。輝度色差信号生成部105は、このガンマ補正済み信号S8から、再び輝度信号および色差信号を生成する。そして、輝度色差信号生成部105はさらに、解像感を出すため、この生成した輝度信号と輝度信号生成部104にて生成された広帯域の輝度信号S2を合成し、新たな輝度信号S9および色差信号S10を出力する。
輝度信号S9と色差信号S10は、図示しない記録メディアに記憶されたり、表示装置にて表示され、モニタ映像としてユーザーが見ることができる状態となる。なお、色滲み抑圧部110による色滲みの抑圧処理は、ビット精度を必要とするため、輝度信号レベル階調が抑圧されるガンマ補正の前に行われる。
ここで、抑圧係数制御部108および抑圧係数算出部109における色滲み抑圧と被写体色エッジの保護のバランスを取る工夫について詳細に説明する。
上述したように、第1のガンマ補正部111〜第3のガンマ補正部113により、非線形なレベル変換が施された輝度信号S9と色差信号S10が、ユーザーが目にする映像信号となる。よって、色滲み抑圧と被写体色エッジの保護のバランスを取る際には、第1のガンマ補正部111〜第3のガンマ補正部113により施されるガンマ補正特性を考慮すべきである。即ち、被写体の勾配情報S4に基づいて抑圧係数を算出する構成において、勾配情報S4が同一の値であっても、ユーザーが実際に目にする勾配は、高輝度部であるか低輝度部であるかにより、次のような違いが発生する。
図3は図1のガンマ補正部111〜113におけるガンマ補正特性の一例を説明するための図である。
図3のDi1は低輝度部での低勾配部における信号レベルの変化の幅を表す。Di3は低輝度部での高勾配部における信号レベルの変化の幅を表す。Do1はDi1に対してガンマ補正がかかることにより、ユーザーが実際に目にする勾配部における信号レベルの変化の幅を表す。Do3はDi3に対してガンマ補正がかかることにより、ユーザーが実際に目にする勾配部における信号レベルの変化の幅を表す。
一方、図3のDi2は高輝度部での低勾配部における信号レベルの変化の幅を表す。Di4は高輝度部での高勾配部における信号レベルの変化の幅を表す。Do2はDi2に対してガンマ補正がかかることにより、ユーザーが実際に目にする勾配部における信号レベルの変化の幅を表す。Do4はDi4に対してガンマ補正がかかることにより、ユーザーが実際に目にする勾配部における信号レベルの変化の幅を表す。
ここで、低輝度部においては、色滲み抑圧部110にて抑圧処理が施されるときの画像信号の勾配よりも、その後にユーザーが目にする画像信号の勾配の方が、ガンマ補正処理により強調が施されることになる。反対に、高輝度部においては、色滲み抑圧部110にて抑圧処理が施されるときの画像信号の勾配よりも、その後にユーザーが目にする画像信号の勾配のほうが、ガンマ補正処理により画像信号が抑圧されているため目立たなくなる。
この現象を考慮すると、高輝度部においては、被写体色エッジによる勾配はレベルが抑圧されていて元々見えにくいため、色滲み抑圧により色エッジが消されてもユーザーはほとんど認識しないといえる。一方、色滲みの現象自体は、例えば無彩色であるはずの被写体においてわずかでも色がついてしまうと、例え高輝度部で勾配がレベルが抑圧されているとはいえ、ユーザーには画質劣化として認識されやすくなる。これらを鑑みると、高輝度部では色滲み抑圧を強くかけるべきである。
反対に、低輝度部においては、被写体色エッジも色滲みも勾配が強調され、ユーザーはどちらも認識しやすい状態となる。そのため、本来色エッジが存在する部分が、誤った色滲み抑圧処理によって無彩色化してしまうと、レベルが抑圧されている高輝度部とは異なりユーザーに強い違和感を与えてしまう。画質劣化としての印象という観点では、色滲みが残ることよりも、色エッジが無彩色化してしまう色抜けの方が、ユーザーに認識されやすく、好ましくないと言える。そのため、低輝度部では色滲み抑圧処理を施さないか、または、その強さを抑制することが望ましいと考えられる。
抑圧係数算出部109においては、勾配検出部107から供給される勾配情報S4と、抑圧係数制御部108から供給される抑圧特性制御パラメータS5を用いて、抑圧係数S6を算出する。この抑圧係数S6は、次に式(1)〜(3)にて算出される。
S4<Th1であれば
S6=1 ・・・(1)
Th1≦S4<Th2であれば
S6=Th2/(Th2−Th1)−S4/(Th2−Th1) ・・・(2)
Th2≦S4であれば
S6=0 ・・・(3)
式(1)〜式(3)において、Th1およびTh2は、抑圧特性制御パラメータS5を構成する第1の抑圧係数制御パラメータと第2の抑圧係数制御パラメータである。これらの式によれば、勾配情報S4が第1の閾値Th1未満である場合には、抑圧係数S6が1に設定されて色差信号がそのままの値で出力されるため、その領域では色滲み抑圧が全く行われなくなる。勾配情報S4が第2の閾値Th2以上である場合には、抑圧係数S6が0に設定されて色差信号が0として出力されるため、その領域における画像信号は完全に無彩色となるような色滲み抑圧が施される。勾配情報S4が、第1の閾値Th1以上であって第2の閾値Th2未満である場合には、式(2)によって、勾配情報S4の値が大きくなるに従い、色滲み抑圧が強くかかる(無彩色に近づく)補正が施される。つまり、式(2)によれば、勾配情報S4の値が第1の値であるときの抑圧係数よりも、勾配情報S4の値が第1の値よりも大きな第2の値であるときの抑圧係数のほうが、0に近い値となる。
図4は図1の抑圧係数制御部108の構成を示す図である。401は三原色信号生成部106で同時化された各色信号のうち、R信号を入力する入力端子である。402は、同じくG信号を入力する入力端子、403は同じくB信号を入力する入力端子である。404は入力端子401〜403から入力された信号から輝度信号のレベルを算出する輝度レベル算出部である。405は判定テーブルであり、輝度レベル算出部404で算出された輝度レベルに応じて後述する第1の抑圧係数制御パラメータと、第2の抑圧係数制御パラメータを設定する。406は第1の抑圧係数制御パラメータを出力する出力端子であり、407は第2の抑圧係数制御パラメータを出力する出力端子である。
図5は図4の判定テーブル405にて設定される、輝度信号のレベルと、第1の抑圧係数制御パラメータおよび第2の抑圧係数制御パラメータの関係を説明するための図である。
本実施例では、図4に示す構成において、図5に示す特性に従い、輝度信号のレベルが、第1の範囲、第2の範囲、第3の範囲、および、第4の範囲のどこに含まれるかによって、第1の閾値Th1と第2の閾値Th2を変更する。上述したように、輝度信号レベルの抑圧の程度が小さい低輝度部については、色滲み抑圧が行われにくくするため、輝度信号レベルの抑圧の程度が大きい高輝度部に比較して、第1の閾値Th1と第2の閾値Th2が高い値となるように設定する。ガンマ補正により、入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅が比較的小さくなる高輝度部については、色滲み抑圧が行われやすくするため、低輝度部に比較して第1の閾値Th1と第2の閾値Th2が低い値となるように設定する。すなわち、入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅が小さくなるほど、色滲み抑圧が施されなくなる(抑圧係数が1になる)勾配値の範囲が狭くなるように第1の閾値Th1と第2の閾値Th2を設定する。
図4において、入力端子401〜403から入力されたR、G、B信号の三原色信号S3に対し、輝度レベル算出部204が、例えば式(4)を用いて輝度信号Yのレベル(12bitのディジタル信号とする)を算出する。
Y=0.3R+0.59G+0.11B ・・・(4)
そして、判定テーブル405が、図5に示す特性に従い、輝度信号Yのレベルに応じて第1の閾値Th1と第2の閾値Th2を設定する。具体的には、輝度信号Yのレベルが12bitで0〜511の範囲であれば、第1の閾値Th1を300、第2の閾値Th2を500に設定する。輝度信号Yのレベルが512〜1023の範囲であれば、第1の閾値Th1を100、第2の閾値Th2を300に設定する。輝度信号Yのレベルが1024〜2047の範囲であれば、第1の閾値Th1を50、第2の閾値Th2を200に設定する。輝度信号Yのレベルが2048〜4095の範囲であれば、第1の閾値Th1を10、第2の閾値Th2を100に設定する。
また、図示していないが、第1の閾値Th1は30の固定値とし、第2の閾値Th2のみを上述したように、輝度信号Yのレベルが高くなるほど500、300、200、100と小さくなるように設定してもよい。このようにすることで、特定の範囲の勾配値では、勾配値が等しくとも、その領域の輝度が高くなるほど、色滲み処理が強く適用され、色差成分を抑圧する程度が高くなる。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、ガンマ補正処理によってユーザーが実際に目にする勾配変化の幅を考慮して、低輝度部については色滲み抑圧を抑制し、高輝度部については色滲み抑圧を積極的に行う制御とする。このように構成することにより、低勾配部の色滲み抑圧と被写体色エッジ保護のバランスをとり、破綻の少ない色滲み抑圧処理を実現することが可能となる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置としてのデジタルビデオカメラの構成例を示すブロック図である。
図6の結像光学系601乃至勾配検出部607の構成は、図1の結像光学系101乃至勾配検出部107の構成と同様である。また、図6の色滲み抑圧部610乃至第3のガンマ補正部613の構成は、図1の色滲み抑圧部110乃至第3のガンマ補正部113の構成と同様である。本実施形態では抑圧係数制御部608と抑圧係数算出部609の構成が、図1の抑圧係数制御部108と抑圧係数算出部109の構成と異なるので、この点を中心に説明を行う。
図7は図6の抑圧係数制御部608の構成を示す図である。
701は三原色信号生成部106で同時化された各色信号のうち、R信号を入力する入力端子である。702は、同じくG信号を入力する入力端子、703は同じくB信号を入力する入力端子である。704は入力端子701〜703から入力された信号から輝度信号のレベルを算出する輝度レベル算出部である。705は図1のガンマ補正部111〜113に準じたガンマ補正特性を有する輝度変換回路である。706は輝度変換回路705で変換された輝度信号を第1の抑圧係数制御パラメータとして出力する出力端子である。
図8は図6の抑圧係数算出部609の構成を示す図である。
図8において、801は勾配検出部607から出力された勾配情報S4が入力される入力端子である。802は抑圧係数制御部608から出力された第1の抑圧係数制御パラメータS11が入力される入力端子である。803は第1の抑圧係数制御パラメータS11に設定ゲインKを乗算し、第2の抑圧係数制御パラメータS12を出力する乗算回路である。この設定ゲインKは固定値でも良いし、図示しないマイコンなどにより外部から設定しても良い。804は勾配情報S4と第2の抑圧係数制御パラメータS12を加算し、調整勾配S13を出力する加算回路である。805は変換テーブルであり、調整勾配S13に基づいて抑圧係数S6を設定する。806は抑圧係数S6を出力する出力端子である。
図9は図8の変換テーブル805における、調整勾配S13に対する抑圧係数S6の変換特性を示す図である。
図9において、横軸は調整勾配S13を示し、縦軸は抑圧係数S6を示す。本実施形態では、勾配情報S4が12bitであることから、調整勾配S13は12bitのディジタル信号で表され、その値は0〜4095の範囲となる。抑圧係数S6は対象画素を完全に無彩色化する値である0から、全く無彩色化の処理を施さない1.0までの値を、所定の分解能で出力するものである。本実施形態では8bitの分解能で出力するものとする。
図9では、調整勾配S13が0〜300となる範囲では、抑圧係数S6の値が1.0となり、色滲み抑圧が施されない状態となる。調整勾配S13が300を超えると、調整勾配S13の値が大きくなるほど抑圧係数S6の値が徐々に0に近づいて徐々に色滲み抑圧が強くなる。そして、調整勾配S13がある閾値を超えると、抑圧係数S6が0となり対象画素を完全に無彩色化する。
なお、調整勾配S13に応じて抑圧係数S6が単調変化する特性となれば良く、その変化特性は色滲み抑圧がより効果的となるように、単調変化の範囲で任意な特性とすることができる。さらに、変換テーブル805はROMで構成されたテーブルを前提として説明を行ったが、関数を用いて調整勾配S13に対する抑圧係数S6を算出するようにしてもよい。
図10は、図9に示す調整勾配S13に対する抑圧係数S6の変換特性を有しているときの、勾配情報S4に対する抑圧係数S6の変換特性を示す図である。調整勾配S13は勾配情報S4と第2の抑圧係数制御パラメータS12を加算した値である。そのため、調整勾配S13が一定値でも、第2の抑圧係数制御パラメータS12が変化することで、勾配情報S4に対する抑圧係数S6の値は変化する。
図10において、第2の抑圧係数制御パラメータS12が0であれば、勾配情報S4と調整勾配S13の値は一致するので、勾配情報S4に対する抑圧係数S6の変換特性は図9に示すものと等しくなる。これに対し、第2の抑圧係数制御パラメータS12が255であれば、勾配情報S4の値が45以下のときに抑圧係数の値が1.0となる。調整勾配S13が45を超えると、調整勾配S13の値が大きくなるほど抑圧係数S6の値が徐々に0に近づいて徐々に色滲み抑圧が強くなる。そして、調整勾配S13が別の閾値を超えると、抑圧係数S6が0となり対象画素を完全に無彩色化する。つまり、図9に示す変換特性を横軸上でシフトさせたものとなる。
上述したように、色滲み抑圧と被写体色エッジ保護のバランスを取るためには、輝度信号レベルの抑圧程度が小さい低輝度部については色滲み抑圧を抑制し、輝度信号レベルの抑圧程度が大きい高輝度部については色滲み抑圧を積極的に行う制御とする必要がある。
本実施形態では、ゲイン調整された第2の抑圧係数制御パラメータS12が小さいほど、色滲み抑圧が施されるために必要な勾配情報S4の値は大きくなるため、低輝度部に対して有用な特性となる。反対に、ゲイン調整された第2の抑圧係数制御パラメータS12が大きいほど、色滲み抑圧が施されるために必要な勾配情報S4の値は小さくなるため、高輝度部に対して有用な特性となる。これを考慮すると、第1の抑圧係数制御パラメータS11は、低輝度部では小さな値となり、高輝度部では大きな値となることが望ましい。本実施形態では、ガンマ補正処理によってユーザーが実際に目にする勾配変化の幅を考慮するためには、第1の抑圧係数制御パラメータS11はガンマ補正処理に準じた変化をすることが望ましい。
そこで、本実施形態では、輝度変換回路705は、図1のガンマ補正部111〜113に準じたガンマ補正特性を有している。なお、図8における設定ゲインKは、K=1としたとき、調整勾配S13の値が勾配情報S4の値とおよそ一致する。
以上説明したとおり、本実施形態においても、ガンマ補正処理によってユーザーが実際に目にする勾配変化の幅を考慮して、低輝度部については色滲み抑圧を抑制し、高輝度部については色滲み抑圧を積極的に行う制御とする。このように構成することにより、低勾配部の色滲み抑圧と被写体色エッジ保護のバランスをとり、破綻の少ない色滲み抑圧処理を実現することが可能となる。
なお、第1および第2の実施形態では、ガンマ補正部111〜113のガンマ補正特性が、高輝度部ほど入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅が小さくなるものとして説明を行ってきたが、これに限られるものではない。ユーザーが任意にガンマ補正特性を変えることができるような構成においても、同様の効果を得ることは可能である。
例えば、第1および第2の実施形態とは逆に、ガンマ補正部111〜113に、入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅を低輝度部で小さく、高輝度部で大きくなるガンマ補正特性を持たせることも可能である。このような場合には、高輝度部については色滲み抑圧を抑制し、低輝度部については色滲み抑圧を積極的に行う制御とする必要がある。すなわち、このようなガンマ補正特性であれば、輝度信号のレベルが低い領域を、輝度信号のレベルが高い領域に比較して、色滲み抑圧が施されなくなる(抑圧係数が1になる)勾配値の範囲が狭くなるようにすればよい。
(他の実施形態)
上述の実施形態は、カメラに限らず、システム或は装置のコンピュータ(或いはCPU、MPU等)によりソフトウェア的に実現することも可能である。記憶媒体又は有線/無線通信により画像データを受け取り、この画像データに対して、色滲み抑圧およびガンマ補正処理を行う構成であっても構わない。
従って、上述の実施形態をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給されるコンピュータプログラム自体も本発明を実現するものである。つまり、上述の実施形態の機能を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
なお、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能であれば、どのような形態であってもよい。上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、記憶媒体又は有線/無線通信によりコンピュータに供給される。有線/無線通信を用いたコンピュータプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバを利用する方法がある。この場合、本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムファイル)をサーバに記憶しておく。そして、このサーバにアクセスしたクライアントコンピュータに、プログラムファイルをダウンロードすることによって供給する。
つまり、上述の実施形態を実現するためのプログラムファイルをクライアントコンピュータに提供するサーバ装置も本発明の一つである。
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムを暗号化して格納した記憶媒体を配布し、コンピュータへのインストールを許可してもよい。
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、すでにコンピュータ上で稼働するOSの機能を利用するものであってもよい。さらに、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、その一部をコンピュータに装着される拡張ボード等のファームウェアで構成してもよいし、拡張ボード等が備えるCPUで実行するようにしてもよい。
101、601 結像光学系
102、602 撮像素子
103、603 AFE
104、604 輝度信号生成部
105、605 輝度色差信号生成部
106、606 三原色信号生成部
107、607 勾配検出部
108、608 抑圧係数制御部
109、609 抑圧係数算出部
110、610 色滲み抑圧部
111、611 第1のガンマ補正部
112、612 第2のガンマ補正部
113、613 第3のガンマ補正部

Claims (7)

  1. 画像から勾配値を求める勾配検出手段と、
    前記勾配値に基づいて抑圧係数を算出する抑圧係数算出手段と、
    前記抑圧係数に基づいて、前記画像のうち抑圧対象となる領域の色滲みを抑圧するよう画像処理を行う抑圧手段と、
    前記画像に対して設定されたガンマ補正特性に従って補正を行うガンマ補正手段を有し、
    前記ガンマ補正特性は、輝度信号のレベルが第1の範囲であるときの入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅が、前記輝度信号のレベルが第2の範囲であるときの入力信号の変化に対する出力信号の変化の幅に比較して大きく設定されており、
    前記抑圧係数算出手段は、前記勾配値が閾値を超えた場合に、前記抑圧対象となる領域の色滲みが抑圧されるように前記抑圧係数を算出するものであって、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第1の範囲に含まれる領域において色滲みが抑圧されるために要する前記勾配値の範囲よりも、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第2の範囲に含まれる領域おいて色滲みが抑圧されるために要する前記勾配値の範囲のほうが狭くなるように、前記閾値を設定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像から勾配値を求める勾配検出手段と、
    前記勾配値に基づいて抑圧係数を算出する抑圧係数算出手段と、
    前記抑圧係数に基づいて、前記画像のうち抑圧対象となる領域の色滲みを抑圧するよう画像処理を行う抑圧手段と、
    前記画像に対して設定されたガンマ補正特性に従って補正を行うガンマ補正手段を有し、
    前記ガンマ補正特性は、輝度信号のレベルが第1の範囲であるときの入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅が、前記輝度信号のレベルが第2の範囲であるときの入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅に比較して大きく設定されており、
    前記抑圧係数算出手段は、前記勾配値が同じであっても、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第2の範囲に含まれる領域における色滲みの抑圧の程度が、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第1の範囲に含まれる領域における色滲みの抑圧の程度よりも強くなるように、前記抑圧係数を設定することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記抑圧係数算出手段は、前記勾配値が第1の値であるときよりも、前記第1の値よりも大きな第2の値であるときのほうが、前記色滲みの抑圧の程度が大きくなるように抑圧係数を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の範囲は、前記第2の範囲よりも低輝度であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 画像から勾配値を求める勾配検出工程と、
    前記勾配値に基づいて抑圧係数を算出する抑圧係数算出工程と、
    前記抑圧係数に基づいて、前記画像のうち抑圧対象となる領域の色滲みを抑圧するよう画像処理を行う抑圧工程と、
    前記画像に対して設定されたガンマ補正特性に従って補正を行うガンマ補正工程を有し、
    前記ガンマ補正特性は、輝度信号のレベルが第1の範囲であるときの入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅が、前記輝度信号のレベルが第2の範囲であるときの入力信号の変化に対する出力信号の変化の幅に比較して大きく設定されており、
    前記抑圧係数算出工程において、前記勾配値が閾値を超えた場合に、前記抑圧対象となる領域の色滲みが抑圧されるように前記抑圧係数を算出するものであって、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第1の範囲に含まれる領域において色滲みが抑圧されるために要する前記勾配値の範囲よりも、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第2の範囲に含まれる領域おいて色滲みが抑圧されるために要する前記勾配値の範囲のほうが狭くなるように、前記閾値を設定することを特徴とする画像処理方法。
  6. 画像から勾配値を求める勾配検出工程と、
    前記勾配値に基づいて抑圧係数を算出する抑圧係数算出工程と、
    前記抑圧係数に基づいて、前記画像のうち抑圧対象となる領域の色滲みを抑圧するよう画像処理を行う抑圧工程と、
    前記画像に対して設定されたガンマ補正特性に従って補正を行うガンマ補正工程を有し、
    前記ガンマ補正特性は、輝度信号のレベルが第1の範囲であるときの入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅が、前記輝度信号のレベルが第2の範囲であるときの入力信号の変化の幅に対する出力信号の変化の幅に比較して大きく設定されており、
    前記抑圧係数算出工程において、前記勾配値が同じであっても、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第2の範囲に含まれる領域における色滲みの抑圧の程度が、前記画像のうち輝度信号のレベルが前記第1の範囲に含まれる領域における色滲みの抑圧の程度よりも強くなるように、前記抑圧係数を設定することを特徴とする画像処理方法。
  7. 請求項5または6に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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