JP2011009850A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】直接通信モードでのグループ通信を行うとき、同時に複数台の無線端末が送信モードになってしまうことを防止できる無線通信システムを提供する。
【解決手段】無線端末が直接通信モードでのグループ通信時を行う場合、送信権制御局に対して送信要求を行う送信権要求手段11と、該無線端末が送信権制御局となった場合にのみ機能し、送信権要求信号を送信した無線端末に対して送信権許可信号を返信する送信権許可手段12と、送信権制御局からの送信権許可信号を検出したときに切替信号を与える許可信号検出手段13と、送信権制御局では、送信権許可手段12が送信権許可信号を返信するとき切替信号を受けて送信モードから受信モードに切り替え、かつ、送信権を要求した無線端末では、送信権許可信号の返信を受けたときに受信モードから送信モードへと切り替える制御モード切替手段14とから成る送信権制御手段を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の無線端末装置間で直接通信モードによるグループ通信が可能な無線通信システムに関する。
デジタル移動通信システムなどの無線通信システム、例えば、社団法人電波産業会が策定するARIB標準規格STD−T79で規定された無線通信システムでは、基地局無線制御装置を介しての基地局通信モードの他に、基地局無線制御装置を通さずに移動体としての複数の無線端末装置間での直接通信モードでのグループ通信が可能である。この直接通信で、相手無線端末装置のサーチの効率化を図った無線通信システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003−264871号公報
しかしながら、従来の無線通信システムは、直接通信モードでのグループ通信時に発呼を行った無線端末装置において他の無線端末装置とは無関係に自らを受信モードから送信モードに切り替える構成であり、次のような自体を想定していなかった。つまり、ほぼ同時に二台の無線端末装置が発呼を行った場合、両者の無線端末装置がそれぞれ自らを受信モードから送信モードに切り替えられてしまうため、こうした状態では、送信モードに切り替えられた無線端末装置は他の無線端末装置からの送信情報を受信することができなくなり、グループ内の直接通信による情報伝達を確実に行うことができなくなってしまう。
本発明の目的は、直接通信モードでのグループ通信を行うとき、同時に複数台の無線端末装置が送信モードになってしまうことを防止し、グループ内の直接通信による情報伝達を一層確実に行うことができるようにした無線通信システムを提供する。
本発明は上記目的を達成するために、基地局無線送受信装置と、この基地局無線送受信装置を介して他の無線端末装置と基地局通信モードでの通信を行うと共に、他の無線端末装置との間で直接通信モードでのグループ通信が可能な無線端末装置とを有した無線通信システムにおいて、直接通信モードでのグループ通信時に発呼する無線端末装置に、直接通信モードでのグループ通信で送信権の制御を行う送信権制御手段を設けたことを特徴とする。
本発明の無線通信システムによれば、直接通信モードでのグループ通信を行う無線端末装置に送信権制御手段を設けているため、この送信権制御手段によって一度に一台にのみ送信権を許可するように送信権を制御することが可能となり、比較的に簡単な構成で、同時に複数の無線端末装置に送信権を付与することを防止し、従来のように複数台の無線端末装置を同時に送信モードに切り替えてしまうことがないので、常にグループ内の直接通信による情報伝達を確実に行うことができる。
本発明の一実施の形態による無線通信システムの要部である無線端末装置の概略構成を示すブロック構成図である。 図1に示した無線端末装置を使用する無線通信システムの系統図である。 図2に示した無線通信システムによる直接通信モードでのグループ通信時の送信権の制御を説明するシーケンス図である。 本発明の他の実施の形態による無線通信システムを示す系統図である。 図4に示した無線通信システムで使用する直接通信中継局のブロック構成図である。 図4に示した無線通信システムで使用する無線端末装置のブロック構成図である。 図6に示した無線端末装置の要部である使用形態判定手段の処理動作を説明するフローチャートである。 図4に示した無線通信システムによる直接通信モードでのグループ通信時の送信権の制御を説明するシーケンス図である。 本発明の更に他の実施の形態による無線通信システムで使用する直接通信中継局のブロック構成図である。 図9に示した無線通信システムで使用する基地局無線送受信装置のブロック構成図である。 図9に示した無線通信システムによる直接通信モードでのグループ通信時の送信権の制御を説明するシーケンス図である。
図3は、セルラ方式などを利用した無線通信システムの系統図を示している。
統制局制御装置1に有線伝送路4で接続された基地局無線送受信装置2が設置され、この基地局無線送受信装置2の電波の届く範囲を示す基地局エリアE1内に直接通信モードでのグループ通信が可能な複数の移動局である無線端末装置3A,3B,3Cが存在しているとする。
通常の移動通信モードでは、基地局無線送受信装置2を介して行われ、この際、統制局制御装置1がエリア内の各種通信管理を行う。これに対して直接通信モードは、同一エリアE1内の無線端末装置3A,3B,3C間で基準局無線送受信装置2を中継することなく行う。この直接通信モードでのグループ通信では送信権の制御を行う必要がある。
次に、このような無線通信システムの系統構成で、送信権の制御を無線端末装置3A〜3Cで行うようにした構成について説明する。
図1は、同一構成とした各無線端末装置3A〜3Cを示すブロック構成図である。
各無線端末装置は、CPU6と、送受信系としての送受信部(TRX)7と、送受信信号処理部(DSP)8と、キーボードや表示部より成り各種の入出力操作を行う入出力部9とを有している。CPU6は、無線端末装置としての本来のデータ処理、通信処理、通話処理、各種のメモリ機能などの処理機能、直接通信モードでのグループ通信を開始ときに作動するグループ通信発呼手段を有する本体処理手段10を備えており、さらに、直接通信モードでのグループ通信を開始する発呼を行って送信権制御局となった場合に機能し、送信権を取得しようとする他の無線端末装置からの要求に対して最先のもの一台だけに送信権解放までの間、送信権を付与するように制御する送信権制御手段を設けている。この送信権制御手段は、例えば、詳細を後述する送信権要求手段11、送信権許可手段12、許可信号検出手段13および制御モード切替手段14とから構成している。
上述の送信権要求手段11は、直接通信モードでのグループ通信時にその無線端末装置が送信権を要求する場合に操作するもので、その操作があったとき、送信権制御局に対して送信権要求信号を送信する。また送信権許可手段12は、その無線端末装置が送信権を制御する送信権制御局となった場合にのみ機能し、最先の送信権要求信号を送信してきた無線端末装置に対して送信権許可信号を返信する。さらに許可信号検出手段13は、送信権制御局からの送信権許可信号を監視しそれを検出したときに制御モード切替手段14に切替信号を与える。この制御モード切替手段14は、切替信号を受けて無線端末装置を受信モードまたは送信モードに切り替える。例えば、上述した送信権許可手段12がON状態で機能している送信権制御局である無線端末装置では、送信権許可手段12が送信権許可信号を返信するとき切替信号を受けて送信モードから受信モードに切り替える。また送信権を要求した無線端末装置では、送信権許可信号の返信を受けたときに許可信号検出手段13からの切替信号を受け,受信モードから送信モードへと切り替える。
通常の無線通信システムでは、直接通信モードでのグループ通信時における送信権制御局は、後述する説明から分かるようにグループ通信の開始となるグループ発呼を行った無線端末装置であり、その無線端末装置が送信権制御局となる。送信権制御局として機能する無線端末装置の送信権許可手段12は、直接通信モードでのグループ通信時に他の無線端末装置からの送信権要求信号を受信すると、最初に受信した送信権要求信号に対して優先呼応してその送信権要求信号を送信してきた無線端末装置に送信権許可信号を返信する。
また、上述の送信権制御局である無線端末装置の送信権許可手段12は、ほぼ同時に与えられた送信権要求信号のうち最先のもの以外、より詳細には直接通信モードでのグループ通信時に最初の送信権要求信号を受信してから、送信権が返還されたことになる送信権解放が行われるまでの間の時間帯に、他の無線端末装置から受信した送信権要求信号に対しては送信権許可信号を返信しない。
上述した時間帯で遅れて送信権要求信号を送信した無線端末装置における許可信号検出手段13は、その送信権要求信号に対する送信権許可信号の返信を待つ応答待ち状態となるが、この応答待ち状態は次の条件で解除される。その一つの条件は、応答待ち状態から所定の待ち時間を経過した場合で、このとき応答待ち状態を解除して制御モード切替手段14に信号を送り受信モードを保持する。また他の条件は、この応答待ち状態のときに他の無線端末装置からの送信を受信した場合で、このとき送信権を他の無線端末装置が取得したと判断して応答待ち状態を解除して制御モード切替手段14に信号を送り受信モードを保持する。
次に、送信権の制御について説明する。
直接通信モードでのグループ通信では、例えば無線端末装置3Bから無線端末装置3Aおよび無線端末装置3Cへのような1:n型の片方向通信だけでなく、例えば無線端末装置3Bから無線端末装置3Aおよび無線端末装置3Cへは勿論、無線端末装置3Aから無線端末装置3Cおよび無線端末装置3Bへのようなn:m型の双方向通信がある。後者のn:m型の双方向通信に対しては、無線端末装置3A〜3Cで送信権を移動しながら対応することができる。これを図2に示したシーケンス図を用いて説明する。
同図において、時間の経過は上方部から下方部へと推移するものとし、直接通信モードでのグループ通信を開始するために、時刻t1で無線端末装置3Bから無線端末装置3Aおよび無線端末装置3Cに対して発呼すると、このグループ発呼によって無線端末装置3Bの送信許可手段12がON状態となり、これによって無線端末装置3Bが送信権制御局となる。この直接通信のグループ通信の発呼は、グループ番号または端末IDを指定して実行され、グループ番号による指定の場合、各端末装置は自身が属するグループ番号またはグループ番号とグループ内端末IDとの対応テーブルを保持しており、その情報に基づいて自らの属するグループ通信か否かを判定するグループ通信発呼手段により行う。このグループ通信発呼手段が作動したとき、上述したように自らの送信許可手段12がON状態となる。
時刻t2で、無線端末装置3Aが送信権を取得しようとして、図1に示したその送信権要求手段11を操作すると、無線端末装置3Aから送信権制御局である無線端末装置3Bに対して送信権要求信号を送信する。このとき無線端末装置3Aにおける許可信号検出手段13は、送信権要求信号に対する返信である送信権許可信号の監視を開始する。その後、時刻t3で、同様に送信権を取得するために他の無線端末装置3Cから無線端末装置3Bに対して送信権要求信号が送信されたとする。これは、従来の構成では無線端末装置3Aおよび無線端末装置3Cが同時に送信権を取得してしまう状況である。
しかしながら、ここでは送信権の制御が行われる。つまり、このとき送信権制御局である無線端末装置3Bでは、時刻t2における無線端末装置3Aからの最初に受けた送信権要求信号に優先して応答し、図1に示した自らの送信権許可手段12は、時刻t4で送信権許可信号を無線端末装置3Aに返信すると共に、自らの制御モード切替手段14に切替信号を与え、制御モード切替手段14は自らの無線端末装置3Bを送信モードから受信モードに切り替える。
これに対して、時刻t3で無線端末装置3Cから受信した送信権要求信号に対しては、無線端末装置3Bで受信したもののうち最初のものではないので、送信権許可手段12から無線端末装置3Cへの送信権許可信号の返信を行わない。このため、無線端末装置3Cの許可信号検出手段13は応答待ち状態となる。
一方、無線端末装置3Aでは、時刻t4で図1に示した許可信号検出手段13が送信権制御局である無線端末装置3Bから返信されてきた送信権許可信号を検出し、自らの制御モード切替手段14に切替信号を与え、制御モード切替手段14は無線端末装置3Aを受信モードから送信モードに切り替える。
このようにして、ほぼ同時に二台の無線端末装置3A,3Cから行われた送信権取得に対して、二台の無線端末装置3A,3Cに同時に送信権が付与されることはなく、要求が先着の一台の無線端末装置3Aのみに送信権が付与される。このことから、無線端末装置のみで送信権の制御が行われたことが分かる。
その後、時刻t5で送信権を取得した無線端末装置3Aからの送信が開始され、その音声信号等が無線端末装置3B,3Cで受信される。このとき無線端末装置3Cの許可信号検出手段13は、自らの送信権取得に対して応答待ち状態となっていたが、上述したように無線端末装置3Aからの音声信号等を受信したとき、この応答待ち状態を解除して、無線端末装置3Aからの音声信号等を受信する。他の実施の形態で、無線端末装置3Cの許可信号検出手段13は、送信権要求信号を送信した時刻t3から予め設定した待ち時間をカウントし、この待ち時間内に送信権許可信号の返信がないときには、応答待ち状態を解除して受信モードを保持するように構成しても良い。
その後、無線端末装置3Aからの送信が完了して時刻t6で送信権が解放されると、各無線端末装置3A〜3Cはリセットされて時刻t2以前の状態に戻り、送信権は送信権制御局である無線端末装置3Bに戻り、時刻t7以降、無線端末装置3Bから無線端末装置3Aおよび無線端末装置3Cに対しての送信が再び可能な状態になる。尚、無線端末装置3Aから送信権が解放されたときに、送信権は無線端末装置3Bに戻らず、無線端末装置3A〜3Cのいずれも送信権を有しない状態となっても良い。この場合、その後に無線端末装置3A〜3Cのうち最も先にグループ通信発呼手段のプレストークボタン押下により送信権要求を行った端末装置が送信権を獲得する。このとき無線端末装置3Bは、自らの送信権要求手段11から送信権許可手段12に対して送信権要求が送られ、送信権許可が送信権許可手段12から許可信号検出手段13に送られる。
本実施の形態による無線通信システムは、基地局無線送受信装置2と、この基地局無線送受信装置2を介して他の無線端末装置と基地局通信モードでの通信を行うと共に、他の無線端末装置との間で直接通信モードでのグループ通信が可能な無線端末装置3A〜3Cとを有した無線通信システムにおいて、直接通信モードでのグループ通信時に発呼する無線端末装置に、直接通信モードでのグループ通信で送信権の制御を行う送信権制御手段を設けたことを特徴としている。
このような無線通信システムによれば、直接通信モードでのグループ通信を行う無線端末装置に、一度に一台にのみ送信権を許可するように送信権を制御する送信権制御手段を構成したため、比較的に簡単な構成で、同時に複数の無線端末装置に送信権を付与することを防止することができ、従来のように複数台の無線端末装置を同時に送信モードに切り替えてしまうことがないので、常にグループ内の直接通信による情報伝達を一層確実に行うことができる。
上述した送信権制御手段は、より具体的には直接通信モードでのグループ通信時に発呼することが可能な無線端末装置に、直接通信モードでのグループ通信時にその無線端末装置が送信権を要求する場合に送信権制御局に対して送信権要求信号を送信する送信権要求手段11と、その無線端末装置が送信権を制御する送信権制御局となった場合にのみ機能し、最初に送信権要求信号を送信してきた無線端末装置に対して送信権許可信号を返信する送信権許可手段12と、送信権制御局からの送信権許可信号を検出したときに切替信号を与える許可信号検出手段13と、送信権を要求する無線端末装置に設けられている場合には、許可信号検出手段13からの切替信号によってその無線端末装置を受信モードから送信モードに切り替え、また送信権制御局に設けられている場合には、その送信権許可手段12が送信権許可信号を返信するときに送信権制御局の無線端末装置を送信モードからを受信モードに切り替える制御モード切替手段14とを設けることによって実現することができる。
通常の無線通信システムでは、直接通信モードでのグループ通信を行う全ての無線端末装置が発呼可能であるため、上述したようにグループ内の全ての無線端末装置3A〜3Cに送信権制御手段を付加した同一構成とする。このため、それぞれの無線端末装置3A〜3Cが異なる機能を有して構成した場合のように、使用形態を制限したり、システム全体を複雑にすることがない。
このような無線通信システムでは、図2から分かるように時刻t2で最初の送信権要求があってから、時刻t6で送信権解放が行われるまでの間に、例えば時刻t3で異なる無線端末装置3Cから送信権要求信号が発せられても、無線端末装置内で複数の無線端末装置に同時に送信権を付与することがないように送信権の制御を行っているため、従来のように無線端末装置3A,3Cが送信権要求信号を発した時点で、送信権許可信号とは無関係に自らを受信モードから送信モードに切り替えてしまうことはない。従って、同時に複数の無線端末装置が送信モードに切り替えられることによって、他の無線端末装置からの音声信号等を受信できなくなる事態を回避することができ、常に、グループ通信による情報伝達を一層確実に行うことができる。
しかも、無線端末装置3A〜3Cに設けた送信権要求手段11と、送信権許可手段12と、許可信号検出手段13と、制御モード切替手段14とによって送信権を制御する送信権制御手段を構成し、同一構成の無線端末装置3A〜3Cを使用すると共に、直接通信モードでのグループ通信を開始するための発呼によって送信権制御局を決定するようにしているため、無線端末装置3A〜3Cだけで送信権の制御を簡単に行うことができる。
次に、本発明の他の実施の形態による無線通信システムについて説明する。
この実施の形態における系統構成では、図4に示したように統制局制御装置1と有線伝送路4によって接続された基地局無線送受信装置2が設置され、この基地局無線送受信装置2の電波の届く範囲を示す基地局エリアE1内に複数の移動局である無線端末装置3A,3Bが存在し、また、この基地局エリアE1内に直接通信中継局5を設置し、この直接通信中継局5によって拡大した中継局エリアE2内に無線端末装置3Cが存在している。直接通信モードでのグループ通信時には、直接通信中継局5を中継しながら、各無線端末装置3A〜3C間でグループ通信を行うように構成している。
先の実施の形態では 無線端末装置3A〜3C内だけで送信権の制御を行ったが、直接通信中継局5を中継しながら無線端末装置3A〜3Cでグループ通信を行う本実施の形態では、送信権制御局としての機能を直接通信中継局5に付加し、直接通信中継局5によって無線端末装置3A〜3Cに優先した送信権の制御を行うようにしている。尚、本実施の形態においても、グループ通信のメンバーに直接通信中継局5が含まれない場合や、発呼局である無線端末装置3A〜3Cの通信エリア内に直接通信中継局5が含まれない場合には、発呼局である無線端末装置3A〜3Cは先の実施の形態と同様に送信権制御を行う。
このときの直接通信中継局5の構成を図5に示したブロック構成図を用いて説明する。直接通信中継局5は、CPU15と、送受信系としての送受信部16と、送受信信号処理部17と、キーボードや表示部より成り各種の入出力操作を行う入出力部18とを有している。CPU15は、直接通信中継局5としての本来の機能である通信エリアを拡大のために電波を中継する中継処理手段19の他に、新たに直接通信モードでのグループ通信時に作動する送信権許可手段20と、発呼情報通知手段21とから成る送信権制御手段を構成している。
中継処理手段19は基地局通信だけでなく直接通信時にも作動して中継処理を行う。送信権許可手段20は、直接通信モードでのグループ通信のときに作動して、無線端末装置からの送信権要求信号を受信したとき、最初に受信した送信権要求信号に対して優先的に呼応してその送信権要求信号を送信してきた無線端末装置に送信権許可信号を返信する。発呼情報通知手段21は、上述したような使用形態では直接通信モードでのグループ通信時に無線端末装置が送信権制御局とならないようにするもので、例えば、直接通信モードでのグループ通信のために無線端末装置からの発呼があった場合、その無線端末装置に対して詳細を図6および図7で説明する使用形態判定手段22を通して直接通信中継局5が送信権制御局である旨を通知すると共に、その無線端末装置の送信権許可手段12を無効にして送信権制御局とならないようにするものである。このようにして直接通信中継局5は無線端末装置3A〜3Cに優先した送信権の制御を行う。尚、直接通信中継局5は、自身の端末ID、自身の属するグループ通信のグループ番号、またはグループ番号とそのグループ内の全端末IDとの対応テーブルを保持しており、無線端末装置3A〜3Cの発呼情報に自身の端末IDまたは自身が属するグループ番号が含まれる場合に送信権制御を行うように構成しても良い。
各無線端末装置3A〜3Cは、図6に示したように先の実施の形態で説明した図1とほぼ同一の基本構成を有し、直接通信モードでのグループ通信時にその無線端末装置が送信権を要求する場合に操作して送信権制御局に対して送信権要求信号を送信する送信権要求手段11と、その無線端末装置が送信権を制御する送信権制御局となった場合にのみ機能し、最初に送信権要求信号を送信してきた無線端末装置に対して送信権許可信号を返信する送信権許可手段12と、送信権制御局からの送信権許可信号を検出したときに切替信号を与える許可信号検出手段13と、送信権を要求する無線端末装置に設けられている場合には、許可信号検出手段13からの切替信号によってその無線端末装置を受信モードから送信モードに切り替え、また送信権制御局に設けられている場合には、その送信権許可手段12が送信権許可信号を返信するときに送信権制御局の無線端末装置を送信モードからを受信モードに切り替える制御モード切替手段14とを備えている。
上述した基本構成の各無線端末装置3A〜3Cには、図6に示したように新たに使用形態判別手段22がさらに付加されている。この使用形態判別手段22は、直接通信中継局5の発呼情報通知手段21からの通知、例えば、直接通信中継局5が送信権の制御を行う旨の通知を受けたとき、送信権許可手段12をOFF状態にすると共に、本体処理手段10を用いて上述の通知を無線端末装置に通常備えられている表示部または音声出力部から出力して使用者に知らせることができる。
次に、上述した使用形態判別手段22の処理動作を図7に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップS1で無線端末装置3Cは、直接通信モードでのグループ通信を開始するための発呼を行う。図8に示した実施の形態ではこの発呼を行った無線端末装置3Cが送信権制御局となるが、ここではまだ決定されない。ステップS2では、予め設定した応答時間T0をカウントするタイマーを作動させる。この応答時間T0とは直接通信中継局5からの応答の有無を判断するための時間であり、応答の有無によって本実施の形態のように直接通信中継局5を通しての直接通信モードでのグループ通信となる使用形態か否かを判別するものである。
ステップS3では応答時間T0を管理し、この応答時間T0内に、ステップS4で図5で説明した直接通信中継局5の発呼情報通知手段21から直接通信中継局5が送信権制御局である旨の通知を受けると、無線端末装置3Cは,ステップS5でその情報をその表示部に表示出力したり、音声出力部から音声で出力する。この出力によって無線端末装置3Cの使用者は、現在の使用形態が直接通信中継局5を通しての直接通信モードでのグループ通信であること、また直接通信中継局5による優先的な送信権の制御が行われていることを知ることができる。また、直接通信中継局5からの通知を受けた無線端末装置3Cは、ステップS6でその送信権許可手段12をOFF状態にして、無線端末装置3Cによる送信権の制御ではなく直接通信中継局5による送信権の制御となるようにする。
一方、ステップS3で管理した応答時間T0を経過しても直接通信中継局5からの応答がない場合、使用形態判別手段22はステップS7で直接通信中継局5を通しての直接通信モードでのグループ通信ではなく、先の実施の形態で説明したような使用形態と判定し、図1に示した無線端末装置3Cの送信権許可手段12をON状態にして、無線端末装置3Cを送信権制御局とした送信権の制御を行う。
このように各無線端末装置3A〜3Cに使用形態判別手段22を追加すると、無線端末装置3A〜3Cの利便性が向上する。つまり、直接通信モードでのグループ通信を開始するために発呼局となった無線端末装置、例えば無線端末装置3Cにとっては、グループ通信の相手となる他の無線端末装置3A,3Bが、中継エリアE2内に存在するのか、直接通信中継局5を介して行う基地局エリアE1内に存在するのかは分からない。このため、無線端末装置3Cの使用者が先の実施の形態と同じ使用となるのか、それとも本実施の形態のように直接通信中継局5を介しての使用になるのかを把握することができない。しかし、使用形態判別手段22を追加することによって、そのときの使用状況を判別することができるので、無線端末装置3A〜3Cの使用者が混乱するのを回避することができる。
次に、上述した無線端末装置3A〜3Cおよび直接通信中継局5を使用した場合の送信権の制御について、図8に示したシーケンス図を用いて説明する。
時刻t1で中継エリアE2内に位置する無線端末装置3Cから、基地局エリアE1内に位置する無線端末装置3A,3Bへの直接通信下でのグループ通信の発呼がなされたとする。このグループ発呼は直接通信中継局5の中継処理手段19を中継して、基地局エリアE1内の無線端末装置3A,3Bに通知される。
先の実施の形態では、この時点で無線端末装置3Cの送信権許可手段12がON状態となって送信権制御局となるが、ここでは時刻t2で、図5に示した直接通信中継局5の発呼情報通知手段21が発呼局である無線端末装置3Cに対して自己の直接通信中継局5が送信権制御局である旨の通知を送信する。図7で説明したように、これを受信した無線端末装置3Cの使用形態判別手段22は、直接通信中継局5からの通知を出力するので、その使用者は直接通信中継局5が送信権制御局となる使用形態のグループ通信であることを判別することができる。同時に、無線端末装置3Cの使用形態判別手段22は、その送信権許可手段12をOFF状態にする。こうして直接通信中継局5は、無線端末装置3A〜3Cに勝って自己の送信権許可手段20により優先的な送信権制御を行う送信権制御局となる。
直接通信中継局5が送信権制御局となった後の時刻t3で、図6に示した無線端末装置3Cが送信権を獲得するために送信権要求手段11を操作して送信権要求信号を直接通信中継局5へ送信すると、図5に示した直接通信中継局5の送信権許可手段20は、この送信権要求信号が最初のものであることから時刻t4で無線端末装置3Cに対して送信権許可信号を返信する。
この送信権許可信号を無線端末装置3Cの許可信号検出手段13が検出すると、図6に示した制御モード切替手段14により無線端末装置3Cを受信モードから送信モードに切り替える。従って、その後の時刻t5で無線端末装置3Cは、送信権を獲得して無線端末装置3A,3Bに対して音声信号等を送信することができるようになる。
この送信完了後の時刻t6で無線端末装置3Cが送信権を解放する信号を送信すると、直接通信中継局5および無線端末装置3A,3Bはリセットされる。その後の時刻t7で無線端末装置3Aから送信権要求信号が直接通信中継局5に送信され、また時刻t8で無線端末装置3Bから送信権要求信号が直接通信中継局5に送信されたとすると、直接通信中継局5の送信権許可手段20は最初の無線端末装置3Aからの送信権要求信号に優先呼応し、時刻t9で送信権許可信号を無線端末装置3Aに返信する。このため、無線端末装置3Aでは許可信号検出手段13でこの送信権許可信号を検出し、図6に示した制御モード切替手段14により無線端末装置3Aを受信モードから送信モードに切り替える。従って、その後の時刻t10で無線端末装置3Aは、送信権を獲得して無線端末装置3Bに対して、また直接通信中継局5を通して無線端末装置3Cに対して音声信号等を送信することができるようになる。
一方、時刻t8の送信権要求信号に対して送信権許可信号の返信を受けなかった無線端末装置3Bは、応答待ち状態となるが、時刻t10で無線端末装置3Aからの送信を受けると、先の実施例の場合と同様に応答待ち状態を解除し、受信モードを保持するので無線端末装置3Aからの送信を受信することができる。
この実施の形態による無線通信システムでは、各無線端末装置3A〜3Cに送信権制御手段を構成する点で先の実施の形態と同様である。つまり、上述した送信権制御手段は、直接通信モードでのグループ通信時にその無線端末装置が送信権を要求する場合に操作して送信権制御局に対して送信権要求信号を送信する送信権要求手段11と、その無線端末装置が送信権を制御する送信権制御局となった場合にのみ機能し、最初に送信権要求信号を送信してきた無線端末装置に対して送信権許可信号を返信する送信権許可手段12と、送信権制御局からの送信権許可信号を検出したときに切替信号を与える許可信号検出手段13と、送信権を要求する無線端末装置に設けられている場合には、許可信号検出手段13からの切替信号によってその無線端末装置を受信モードから送信モードに切り替え、また送信権制御局に設けられている場合には、その送信権許可手段12が送信権許可信号を返信するときに送信権制御局の無線端末装置を送信モードからを受信モードに切り替える制御モード切替手段14とを設けることによって実現している。
従って、本実施の形態による無線通信システムでは、直接通信モードでのグループ通信を行う各無線端末装置に、一度に一台にのみ送信権を許可するように送信権を制御する送信権制御手段を構成したため、比較的に簡単な構成で、同時に複数の無線端末装置に送信権を付与することを防止することができ、従来のように複数台の無線端末装置を同時に送信モードに切り替えてしまうことがないので、常にグループ内の直接通信による情報伝達を一層確実に行うことができる。
しかも、直接通信中継局5に、直接通信時にも作動して中継処理を行う中継処理手段19と、直接通信モードでのグループ通信のときに作動して、無線端末装置からの送信権要求信号を受信したとき、最初に受信した送信権要求信号に対して優先呼応してその送信権要求信号を送信してきた無線端末装置に送信権許可信号を返信する送信権許可手段20と、直接通信モードでのグループ通信時にグループ発呼した無線端末装置が送信権制御局とならないようにする発呼情報通知手段21とを設け、一方、無線端末装置には、発呼情報通知手段21からの通知によってその送信権許可手段12を無効にする使用形態判定手段22を設けたことを特徴としている。
このような構成の無線通信システムによれば、各無線端末装置3A〜3Cに付加した送信権制御手段に優先して直接通信中継局5に構成した送信権制御手段を作動させることができ、直接通信中継局5を中継しながら無線端末装置3A〜3Cでグループ通信を行う場合でも、直接通信中継局5を送信権制御局として送信権の制御を行うことができる。このため、送信権制御手段を有した無線端末装置3A〜3Cの使用形態を拡大することができる。
しかも、上述した使用形態判定手段22は、直接通信中継局5が送信権制御局である旨を表示部での表示や音声出力部での通知などによって出力するようにしているため、無線端末装置の使用者は、直接通信モードでのグループ通信が直接通信中継局5を中継しない使用形態か、直接通信中継局5を中継しての使用形態かを容易に判別することができ、使用形態の変化によって困惑することがない。
本発明の更に他の実施の形態による無線通信システムについて説明する。
この実施の形態では、図4に示した系統構成において、直接通信モードでのグループ通信時の送信権制御局としての機能を基地局無線送受信装置2に付加し、基地局無線送受信装置2によって優先的な送信権の制御を行うようにしたものである。尚、本実施の形態においても、グループ通信のメンバーに直接通信中継局5が含まれない場合や、発呼局である無線端末装置3A〜3Cの通信エリア内に直接通信中継局5および基地局無線送受信装置2が含まれない場合には、発呼局である無線端末装置3A〜3Cは先の実施の形態と同様に送信権制御を行う。
直接通信モードでのグループ通信を行う無線端末装置は、図6に示した実施の形態の場合と同様であり、ここでの詳細な説明を省略する。
次に、図9のブロック構成図を用いて直接通信中継局5について説明する。
直接通信中継局5は、CPU15と、送受信系としての送受信部16と、送受信信号処理部17と、キーボードや表示部より成り各種の入出力操作を行う入出力部18とを有している。CPU15は、直接通信中継局5としての本来の機能である通信エリアを拡大のために電波を中継する中継処理手段19の他に、新たに直接通信モードでのグループ通信時に作動する発呼情報通知手段21を有している。
この中継処理手段19は、基地局通信だけでなく直接通信時にも作動するもので、中継エリアE2内の無線端末装置3Cからの送信を中継して基地局無線送受信装置2に送信し、また基地局無線送受信装置2および基地局エリアE1内に位置する無線端末装置3Aからの通信を中継して無線端末装置3Cへ送信する中継処理を行う。また発呼情報通知手段21は、本実施の形態のような使用形態では直接通信モードでのグループ通信時に無線端末装置3A,3Cが送信権制御局とならないようにするもので、例えば、直接通信モードでのグループ通信のために無線端末装置3Cからの発呼を直接通信中継局5が受けた場合、その無線端末装置3Cに対して図6および図7で説明した使用形態判定手段22を通して基地局無線送受信装置2が送信権制御局である旨を通知すると共に、その無線端末装置3Cの送信権許可手段12をOFF状態にして送信権制御局とならないようにするものである。
次に、図10のブロック構成図を用いて基地局無線送受信装置2について説明する。
基地局無線送受信装置2は、送受信系としての送受信部23と、送受信信号処理部24と、キーボードや表示部より成り各種の入出力操作を行う入出力部25と、CPU26とを有している。CPU26は、基地局無線送受信装置2としての本来の機能である通常処理手段27の他に、新たに直接通信モードでのグループ通信時に作動する直接通信処理手段28および送信権許可手段29とから成る送信権制御手段を有している。
直接通信処理手段28は基地局通信モードで使用する通常処理手段27とは周波数が異なり直接通信モードで作動して処理を行う。送信権許可手段29は、直接通信モードでのグループ通信のときに作動して、無線端末装置3Aから直接、また直接通信中継局5を通して送信権要求信号を受信したとき、最初に受信した送信権要求信号に対して優先呼応してその送信権要求信号を送信してきた無線端末装置3Aまたは直接通信中継局5に送信権許可信号を返信する。
次に、上述した無線通信システムにおける送信権の制御について、図11に示したシーケンス図を用いながら説明する。
時刻t1で中継エリアE2内に位置する無線端末装置3Cから、基地局エリアE1内に位置する無線端末装置3Aへの直接通信モードでのグループ通信の発呼がなされたとする。このグループ発呼は直接通信中継局5の中継処理手段19を中継し、基地局無線送受信装置2の通常処理手段27を通して基地局エリアE1内の無線端末装置3Aに通知される。
この時点で、無線端末装置3Cの送信権許可手段12がON状態となり、この無線端末装置3Cが送信権制御局となることを防止するために、ここでは時刻t2で、図9に示した直接通信中継局5の発呼情報通知手段21が無線端末装置3Cに対して基地局無線送受信装置2が送信権制御局である旨の通知を送信する。図7で説明したように、これを受信した無線端末装置3Cの使用形態判別手段22は、直接通信中継局5からの通知を出力するので、その使用者は基地局無線送受信装置2が送信権制御局となる使用形態のグループ通信であることを判別することができる。同時に、無線端末装置3Cの使用形態判別手段22は、その送信権許可手段12をOFF状態にする。こうして基地局無線送受信装置2は、直接通信中継局5および無線端末装置3A,3Cに優先して自己の送信権許可手段29により送信権を制御する送信権制御局となる。
基地局無線送受信装置2が送信権制御局となった後の時刻t3で、図6に示した無線端末装置3Cが送信権を獲得するために送信権要求手段11を操作して送信権要求信号を直接通信中継局5へ送信すると、図9に示した直接通信中継局5の中継手段19は、この送信権要求信号を基地局無線送受信装置2へと中継して送信する。基地局無線送受信装置2の送信権許可手段29は、この送信権要求信号が最初のものであることを判定し、直接通信処理手段28を用いて時刻t4で直接通信中継局5の中継手段19を通して無線端末装置3Cへ送信権許可信号を返信する。
この送信権許可信号を無線端末装置3Cの許可信号検出手段13が検出すると、図6に示した制御モード切替手段14により無線端末装置3Cを受信モードから送信モードに切り替える。従って、その後の時刻t5で送信権を獲得した無線端末装置3Cは、直接通信中継局5を中継して基地局無線送受信装置2へ音声信号等を送信し、基地局無線送受信装置2は通常処理手段27を用いて無線端末装置3Aに対して音声信号等を送信することができるようになる。
この送信完了後の時刻t6で、無線端末装置3Cが送信権を解放する信号を送信すると、直接通信中継局5、基地局無線送受信装置2および無線端末装置3Aはリセットされる。その後の時刻t7で、無線端末装置3Aから送信権要求信号が基地局無線送受信装置2に送信され、またほぼ同時刻の時刻t8で、無線端末装置3Cなどから送信権要求信号が直接通信中継局5を中継して時刻t7よりも遅れた時刻t9で基地局無線送受信装置2に送信されたとする。この場合、基地局無線送受信装置2の送信権許可手段29は最初の無線端末装置3Aから送信権要求信号を優先呼応して時刻t10で送信権許可信号を無線端末装置3Aに返信する。
このため、無線端末装置3Aでは許可信号検出手段13でこの送信権許可信号を検出し、図6に示した制御モード切替手段14により無線端末装置3Aを受信モードから送信モードに切り替える。従って、その後の時刻t11で送信権を獲得した無線端末装置3Aは、直接通信中継局5を通して無線端末装置3Cに対して音声信号等を送信することができるようになる。
一方、時刻t8の送信権要求信号に対して送信権許可信号の返信を受けなかった無線端末装置3Cは、応答待ち状態となるが、時刻t11での無線端末装置3Aからの送信を受けると、先の実施例の場合と同様に応答待ち状態を解除し、受信モードを保持するので無線端末装置3Aからの送信を受信することができる。
この実施の形態による無線通信システムでは、直接通信中継局5に、直接通信時にも作動して中継処理を行う中継処理手段19と、直接通信モードでのグループ通信のときに作動して無線端末装置が送信権制御局とならないようにする発呼情報通知手段21とを設け、また基地局無線送受信装置2には、直接通信モードでのグループ通信のときに直接通信中継局5を中継しての通信を受ける直接通信処理手段28と、無線端末装置からの送信権要求信号を受信したとき、最初に受信した送信権要求信号に対して優先呼応してその送信権要求信号を送信してきた無線端末装置に送信権許可信号を返信する送信権許可手段29とを設け、一方、無線端末装置には、発呼情報通知手段21からの通知によって作動して送信権許可手段12を無効にする使用形態判定手段22を設けたことを特徴としている。
このような無線通信システムによれば、基地局通信モードで基地局無線送受信装置2が送信権を制御するだけでなく、直接通信モードでも基地局無線送受信装置2が送信権を制御するようになり、両モードでの送信権の制御を基地局無線送受信装置2で一括して行うことになり、その保守管理が容易になる。しかも、同時に二台の無線端末装置に送信権を付与してしまうことがないので、従来のように同時に複数の無線端末装置が送信モードに切り替えられて、他の無線端末装置からの音声信号等を受信できなくなる事態を回避することができ、常に、グループ通信を一層確実に行うことができる。
本発明の無線通信システムは、図3および図4に示した系統構成に限らず適用することができる。例えば、基地局無線送受信装置2と、直接通信中継局5とにそれぞれ送信権制御手段を構成し、直接通信モードでのグループ通信を行う場合、グループ内の複数の無線端末装置の位置を把握し、その全てが図4に示した中継エリアE2内に位置するときには、基地局無線送受信装置2を介さずに直接通信中継局5だけの送信権制御手段を有効にして送信権の制御を行うようにしたり、またグループ内の一部が基地局エリアE1内に位置するときには、基地局無線送受信装置2だけの送信権制御手段を有効にして送信権の制御を行うように切替制御しても良い。
1 統制局制御装置
2 基地局無線送受信装置
3A,3B,3C 無線端末装置
4 有線伝送路
5 直接通信中継局
6 CPU
7 送受信部
8 送受信信号処理部
9 入出力部
10 本体処理手段
11 送信権要求手段
12 送信権許可手段
13 許可信号検出手段
14 制御モード切替手段
15 CPU
16 送受信部
17 送受信信号処理部
18 入出力部
19 中継処理手段
20 送信権許可手段
21 発呼情報通知手段
22 使用形態判別手段
23 送受信部
24 送受信信号処理部
25 入出力部
26 CPU
27 通常処理手段
28 直接通信処理手段
29 送信権許可手段
E1 基地局エリア
E2 中継エリア

Claims (1)

  1. 基地局無線送受信装置と、この基地局無線送受信装置を介して他の無線端末装置と基地局通信モードでの通信を行うと共に、他の無線端末装置との間で直接通信モードでのグループ通信が可能な無線端末装置とを有した無線通信システムにおいて、前記直接通信モードでのグループ通信時に発呼する前記無線端末装置に、前記直接通信モードでのグループ通信で送信権の制御を行う送信権制御手段を設けたことを特徴とする無線通信システム。
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