JP2011009133A - 燃料電池システムの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムの温度低下を抑制する。
【解決手段】ECU80は、FCスタック10と、空調用の空気を加熱する温風ヒータ50と、を備える燃料電池システムを制御する制御装置である。ECU80の制御手段82は、温度センサ70dから取得される外気温Taを用いて決定されるFCスタック10の目標発熱量と、FCスタック10の出力要求と、に基づいて温風ヒータ50のヒータ出力Phを決定し、FCスタック10が発電した電力により、ヒータ出力Ph以上の出力で温風ヒータ50を作動させるよう制御する。制御手段82は、さらに、空調装置に対するユーザの指示から定まる温風ヒータ50のヒータ出力要求値と、ヒータ出力Phと、に基づいて、分配切換手段60を制御することで温風ヒータ50により加熱された空気の送り先を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池システムの制御装置に関する。
水素と酸素との化学反応を利用して発電する燃料電池には、効率よく発電可能な動作温度の範囲がある。低温環境下において燃料電池を効率よく動作させるために燃料電池の暖機を行う技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、燃料電池スタックが凍結している場合の燃料電池スタックの始動方法が開示されている。特許文献1に記載の技術では、凍結した燃料電池スタックを始動させる際に、燃料電池スタックに対して燃料(水素)を供給する間、バッテリ及び補助負荷を燃料電池スタックに接続して強制的に電流を流すことで、燃料電池スタックを迅速に動作可能にさせる。
また例えば、特許文献2には、燃料電池を加熱する加熱手段を備えた暖機システムが開示されている。特許文献2に記載のシステムは、燃料電池の温度が所定温度以下である場合であって、蓄電手段の残電力量が所定量以下の場合に、燃料電池の発電する電力により、加熱手段を駆動するとともに蓄電手段の充電を行う。特許文献2には、上述の加熱手段の例として、暖房装置のヒートポンプに含まれる電動圧縮機及び通電により発熱する電気ヒータが示されている。
また例えば、特許文献3には、燃料電池及び二次電池の暖機完了後に、燃料電池及び二次電池の温度を制御することで安定した電力供給を図る技術が開示されている。特許文献3に記載の燃料電池システムは、燃料電池及び二次電池の暖機を完了させて、燃料電池又は二次電池から負荷に電力の供給を開始させた後に、燃料電池の発電可能量が第1所定値以下となった場合には燃料電池を昇温させる処理を行い、二次電池の充放電可能量が第2所定値以下となった場合には二次電池を昇温させる処理を行う。このシステムでは、例えば、車室内の温度調整をするエアコンシステム及び燃料電池へ空気を供給する空気供給装置などの補機類の消費電力を増加させ、当該消費電力の増加分を燃料電池で発電させて燃料電池を昇温させる。
特表2005−531916号公報 特開2005−100694号公報 特開2004−342461号公報
例えば、燃料電池の温度を維持するために燃料電池で余分に発電された電力を空調装置で消費させる場合など、被空調室内の温度調節に関する要求とは異なる要求から空調装置で電力を消費させる場合、当該異なる要求だけでなく被空調室内の温度調節に関する要求も満たすことが望まれる。
本発明の一態様は、燃料電池と、空調用の空気を加熱する加熱手段と、を備える燃料電池システムを制御する制御装置であって、外気温を用いて決定される前記燃料電池の目標発熱量と、前記燃料電池に接続された機器の動作のために必要な前記燃料電池の出力と、に基づいて前記加熱手段の出力を決定し、前記燃料電池が発電した電力により、決定した出力以上の出力で前記加熱手段を作動させるよう制御する加熱制御手段と、空調装置に対するユーザの指示から定まる前記加熱手段の要求出力と、前記加熱制御手段が決定した前記加熱手段の出力と、に基づいて、前記加熱手段により加熱された空気の送り先を制御する空気制御手段と、を備えることを特徴とする制御装置である。
本発明の一態様の制御装置において、前記燃料電池システムは、二次電池をさらに備え、前記空気制御手段は、前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合に、前記加熱された空気の一部を前記二次電池又は前記燃料電池システムの外部に対して送り、前記加熱された空気の残りの空気を被空調室内に送るよう制御してもよい。
本発明の一態様の制御装置において、前記空気制御手段は、前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合であって前記二次電池の温度が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記加熱された空気の一部を前記二次電池に対して送るよう制御してもよい。
本発明の一態様の制御装置において、前記空気制御手段は、前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合であって前記二次電池の温度が前記閾値以上である場合に、前記加熱手段が加熱した空気の一部を前記燃料電池システムの外部に対して送るよう制御してもよい。
本発明の一態様の制御装置において、前記空気制御手段は、さらに、前記加熱制御手段が決定した出力と前記加熱手段の要求出力との間の差を用いて、前記二次電池又は前記燃料電池システムの外部に対して送る前記加熱された空気の量と、前記被空調室内に送る前記加熱された空気の量と、の比率を決定してもよい。
本発明の一態様の制御装置において、前記燃料電池システムは、二次電池をさらに備え、前記空気制御手段は、前記二次電池の温度が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記加熱された空気の少なくとも一部を前記二次電池に対して送るよう制御し、前記二次電池の温度が前記閾値よりも大きい場合であって前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合に、前記加熱された空気の一部を前記燃料電池システムの外部に対して送り、前記加熱された空気の残りの空気を被空調室内に送るよう制御してもよい。
本発明の一態様の制御装置において、前記加熱制御手段は、さらに、前記加熱手段の要求出力よりも前記加熱制御手段が決定した出力の方が小さい場合に、前記加熱手段の要求出力で前記加熱手段が作動するように前記燃料電池から前記加熱手段へ電力を供給させてもよい。
本発明の一態様の制御装置において、前記燃料電池システムは、車両の駆動源となり得る回転電機をさらに備え、前記二次電池は、前記回転電機の回生電力により充電可能であり、前記加熱制御手段は、さらに、前記回転電機の回生動作時に、前記二次電池の充電状態と前記回転電機の回生電力とに基づいて前記加熱手段の出力を決定し、前記燃料電池から前記加熱手段への電力供給を制御することで、決定した出力で前記加熱手段を作動させてもよい。
本発明の一態様の制御装置において、前記空気制御手段は、さらに、前記充電状態と前記回生電力とに基づいて前記加熱手段の出力を前記加熱制御手段が決定したときには、前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合に、前記加熱された空気の一部を前記燃料電池又は前記車両の外部に対して送り、前記加熱された空気の残りの空気を被空調室内に送るよう制御してもよい。
本発明の一態様の制御装置において、前記空気制御手段は、さらに、前記充電状態と前記回生電力とに基づいて前記加熱手段の出力を前記加熱制御手段が決定したときには、前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合であって前記燃料電池の温度が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記加熱された空気の一部を前記燃料電池に対して送るよう制御してもよい。
本発明の一態様の制御装置において、前記空気制御手段は、さらに、前記充電状態と前記回生電力とに基づいて前記加熱手段の出力を前記加熱制御手段が決定したときには、前記燃料電池の温度が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記加熱された空気の少なくとも一部を前記燃料電池に対して送るよう制御してもよい。
本発明の他の一態様の制御装置は、燃料電池と、前記燃料電池から電力供給を受けて車両の駆動源となり得る回転電機と、前記回転電機の回生電力により充電可能な二次電池と、空調用の空気を加熱する加熱手段と、を備え、車両に搭載される燃料電池システムを制御する制御装置であって、前記回転電機の回生動作時に、前記二次電池の充電状態と前記回転電機の回生電力とに基づいて前記加熱手段の出力を決定し、前記回生電力により、決定した出力で前記加熱手段を作動させるよう制御する加熱制御手段と、空調装置に対するユーザの指示から定まる前記加熱手段の要求出力と、前記加熱制御手段が決定した前記加熱手段の出力と、に基づいて、前記加熱手段により加熱された空気の送り先を制御する空気制御手段と、を備えることを特徴とする制御装置である。
本発明の一態様によると、被空調室内の温度調節に関する要求を満たしつつ、空調装置を利用して燃料電池システムにおける温度の低下を抑制することができる。
本発明の他の一態様によると、回転電機を含む燃料電池システムにおいて、被空調室内の温度調節に関する要求を満たしつつ、回転電機の回生電力の消費先として空調装置を用いることができる。
燃料電池システムの概略構成の例を示すブロック図である。 ECUに対する信号の入出力の様子の例を示す制御ブロック図である。 ECUが行う処理の例を示すフローチャートである。 送風先決定処理の例を示すフローチャートである。 ECUが行う処理の他の例を示すフローチャートである。 温風ヒータで温められた風の送り先を決定する処理の他の例を示すフローチャートである。
図1に、燃料電池システムの概略の構成の例を示す。図1に例示する燃料電池システム1は、車両に搭載される。燃料電池システム1は、本発明の1つの実施形態の例の制御装置により制御される。
図1を参照し、燃料電池システム1は、FCスタック10、駆動モータ20、二次電池30、DC/DCコンバータ40、温風ヒータ50、及び分配切換手段60を備える。
FCスタック10は、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池である。FCスタック10は、図示しない空気供給装置及び水素供給装置のそれぞれから空気及び水素の供給を受けて電力を発生し、発生した電力を、駆動モータ20、二次電池30、温風ヒータ50、及び他の各種の装置(図示しない)に供給する。
駆動モータ20は、燃料電池システム1を搭載した車両の駆動源として機能する回転電機である。駆動モータ20は、FCスタック10又は二次電池30から電力供給を受けて回転し、その回転の動力が車軸を介して車輪90a,90bに伝わることで車両が走行する。駆動モータ20は、また、車輪90a,90bの回転の動力を受けて回転することで発電機として機能することもある。駆動モータ20が発電した電力は、燃料電池システム1において消費される。例えば、駆動モータ20が発電した電力により二次電池30が充電される。以下、このように車輪90a,90bの運動エネルギーにより駆動モータ20で発電され、燃料電池システム1で用いられる電力を回生電力と呼ぶ。また、駆動モータ20が発電機として機能する動作を駆動モータ20の回生動作と呼ぶ。
二次電池30は、充放電可能な電池であり、駆動モータ20への電力供給源となり得る。
DC/DCコンバータ40は、入力電圧の電圧レベルを、当該電圧レベルよりも低い電圧レベルに変換して出力する電圧変換装置である。DC/DCコンバータ40は、例えば、FCスタック10又は二次電池30から出力される電圧を入力電圧とし、より低い電圧レベルに変換した出力電圧を、温風ヒータ50及びその他の補機負荷(図示しない)に対して出力する。また例えば、DC/DCコンバータ40は、FCスタック10からの出力又は駆動モータ20による回生電力を温風ヒータ50又は二次電池30へ供給することもある。
温風ヒータ50は、空調用の空気を加熱する加熱手段である。温風ヒータ50は、車両に搭載される空調装置の一部である。温風ヒータ50で加熱された空気(以下、「温風」と呼ぶ)は、温風ヒータ50付近に設けられるファン52により車室(被空調室)内に送られる。
分配切換手段60は、温風の送り先を切り換える手段である。本例の燃料電池システム1を搭載する車両の空調装置は、車室内、二次電池30、及び車外のそれぞれへ温風を導くダクトを備える。図1の各矢印R,B,Aは、各ダクトによる温風の流れを示す。分配切換手段60は、例えば、各送風先に対応するダクトの入口付近に、制御装置からの制御信号に応じて開度を変更可能なバルブを設けることで実現される。
また、燃料電池システム1には、燃料電池システム1の制御に用いられる各種の値を検出する検出手段が設けられる。燃料電池システム1に設けられる検出手段の例として、図1には、温度センサ70a,70b,70c及び充電率検出手段72を示す。温度センサ70aは、FCスタック10に設けられ、FCスタック温度Tfcを検出する。温度センサ70bは、車室内に設けられ、車室内温度Trを検出する。温度センサ70cは、二次電池30に設けられ、二次電池温度Tbを検出する。また、充電率検出手段72は、二次電池30に設けられ、二次電池30の充電率(充電状態,State of Charge)を検出する。
図2は、燃料電池システム1を制御するECU(Electronic Control Unit)の制御ブロック図の例である。図2に例示するECU80は、図1の例の燃料電池システム1とともに車両に搭載される。ECU80の機能の一部が本発明の1つの実施形態の制御装置として機能する。ECU80は、マイクロコンピュータなどを用いて実現できる。ECU80は、制御手段82及び記憶手段84を備える。
制御手段82は、車両又は燃料電池システム1に設けられた各種の検出手段又はスイッチなどからの信号を入力として取得し、取得した信号を用いて燃料電池システム1の各要素を制御する制御信号を生成して出力する。例えば、制御手段82は、上述の温度センサ70a,70b,70c及び充電率検出手段72からそれぞれの検出値を取得する。本例の制御手段82は、さらに、車両に設けられ、外気温Taを検出する温度センサ70d(図1には図示しない)からの検出値を取得する。また、車速センサ74から車両の速度の検出値を取得する。さらに、車両のアクセルペダル(図示しない)に設けられたアクセルセンサ76からアクセルペダルの踏込量の検出値を取得し、ブレーキペダル(図示しない)に設けられたブレーキセンサ78からブレーキペダルの踏込量の検出値を取得する。また、制御手段82は、空調装置に対するユーザの指示の入力を受け付ける入力手段であって車室内に設けられる空調操作パネル55から、ユーザの指示を表す信号を取得する。以上で例示した検出値及び信号の少なくともいずれかを用いて、制御手段82は、FCスタック10、温風ヒータ50、及び分配切換手段60などに対する制御信号を生成して出力する。
記憶手段84は、制御手段82における処理の手順を記述したプログラム、制御手段82における処理に必要な各種の情報、及び制御手段82における処理の結果を記憶する。
図3は、ECU80の制御手段82が行う処理の手順の例を示すフローチャートである。制御手段82は、例えば、車両の通常走行中に、予め設定された時間間隔(例えば、100ms程度)で、図3の例の手順の処理を繰り返し実行する。
図3を参照し、まず、制御手段82は、温度センサ70dから外気温Taを取得し、車速センサ74から車速を取得する(ステップS10)。
次に、外気温Ta及び車速を用いて、FCスタック10での発熱量の目標値であるFC目標発熱量PTを決定する(ステップS20)。本例のFC目標発熱量PTは、外気温Ta及び車速がステップS10で取得した値である場合にFCスタック10の温度を所望の範囲内に維持するために必要な発熱量である。例えば、外気温Taが同じであれば車速が大きい程FC目標発熱量PTが大きく、車速が同じであれば外気温Taが低い程FC目標発熱量PTが大きくなるように決定する。ステップS20では、例えば、記憶手段84に予め記憶されたマップからFC目標発熱量PTの値を取得してもよい。この例の場合のマップは、外気温Ta及び車速の値の組と、その値の組の場合のFC目標発熱量PTの値と、を対応づける。ステップS20において、制御手段82は、記憶手段84を参照し、ステップS10で取得した外気温Ta及び車速の値の組に対応づけられたFC目標発熱量PTの値を上述のマップから取得すればよい。上述のマップは、例えば、外気温Ta及び車速の値の組に対応するFC目標発熱量PTの値を実験又はシミュレーションなどにより求めることで作成される。
FC目標発熱量PTを決定すると、制御手段82は、FCスタック10の出力の要求値であるFC出力要求を取得する(ステップS30)。FC出力要求は、例えば、車両のアクセルペダルの踏込量に応じて決定される値である。本例では、制御手段82は、アクセルセンサ76から取得したアクセルペダルの踏込量の検出値を用いてFC出力要求の値を決定する。なお、制御手段82がFC出力要求の値を決定する代わりに、図2の例のECU80とは別の制御装置で決定されたFC出力要求の値を当該制御装置からECU80の制御手段82が取得してもよい。
次に、制御手段82は、FC目標発熱量PTとFC出力要求とを用いて、ヒータ出力Phを決定する(ステップS40)。本例では、制御手段82は、FCスタック10の出力を(FC出力要求に対して)増加させてFCスタック10の発熱量をFC目標発熱量PT以上とする場合のFCスタック10の出力の増加分に相当する値をヒータ出力Phとする。よって、ヒータ出力Phは、FCスタック10においてFC出力要求の値だけ発電する場合のFCスタック10の発熱量とFC目標発熱量PTとの比較に基づいて決定される。例えば、FC出力要求で発電する場合のFCスタック10の発熱量がFC目標発熱量PT未満であれば、FCスタック10の発熱量がFC目標発熱量PTに対して不足する分の熱量をヒータ出力Phとする。FC出力要求で発電する場合のFCスタック10の発熱量がFC目標発熱量PT以上であれば、ヒータ出力Phは0であってもよい。FC出力要求で発電するだけでFCスタック10の発熱量がFC目標発熱量PT以上となるからである。
なお、ステップS40において、FC目標発熱量PTを決定する上述の処理(ステップS20)と同様、予め記憶手段84に記憶させておいたマップを用いてヒータ出力Phを決定してもよい。例えば、FC目標発熱量PT及びFC出力要求の値の組に対応するヒータ出力Phの値を上記で説明したように予め求めておき、FC目標発熱量PT及びFC出力要求の値の各組と、当該組の場合のヒータ出力Phの値と、を対応づけるマップを作成して記憶手段84に記憶させておく。そして、ステップS40で、制御手段82は、ステップS20で決定されたFC目標発熱量PTの値とステップS30で取得したFC出力要求の値との組に対応するヒータ出力Phの値を記憶手段84中のマップから取得する。
ヒータ出力Phを決定すると、制御手段82は、ヒータ出力Ph以上の出力で温風ヒータ50を作動させる(ステップS50)。ここで、温風ヒータ50がオフ状態である場合は、ヒータ出力Phで温風ヒータ50の作動を開始させる。温風ヒータ50がヒータ出力Ph未満で作動中である場合は、温風ヒータ50の出力を増加させてPhとする。以上の2つの例の場合、制御手段82は、温風ヒータ50に対してヒータ出力Phで作動することを指示する制御信号を出力し、FCスタック10に対してヒータ出力Ph相当分だけ増加させたFC要求出力で発電することを指示する制御信号を出力する。なお、ステップS50の時点で温風ヒータ50がヒータ出力Ph以上の出力で作動中であれば、温風ヒータ50の出力を変更する必要はない。
次に、制御手段82は、温風の送風先を決定する(ステップS60)。ステップS60の送風先決定処理の詳細手順の例を図4に示す。ステップS60が開始されると、図4の例の手順の処理が開始される。
図4を参照し、制御手段82は、ヒータ要求出力値Ph_reqを決定する(ステップS600)。ヒータ要求出力値Ph_reqは、空調装置に対するユーザの指示に基づいて決定される。例えば、空調操作パネル55において、温風ヒータ50の出力値を直接ユーザが指示できる入力手段を備えている場合、ユーザが指示した出力値がヒータ要求出力値Ph_reqである。この例の場合、制御手段82は、ユーザ指示による温風ヒータ50の出力値をヒータ要求出力値Ph_reqとして空調操作パネル55から取得する。あるいは、例えば、空調操作パネル55において、ユーザが温風ヒータ50の出力値の代わりに室温を指示するための入力手段を備えている場合、ヒータ要求出力値Phは、指示された室温を実現するために必要な出力に決定される。例えば、制御手段82は、指示された室温を空調操作パネル55から取得し、温度センサ70dから外気温Taを取得し、指示された室温から外気温Taを減算した値が大きい程、ヒータ要求出力値Ph_reqが大きくなるように決定する。指示された室温及び外気温Taの値の組と当該組の場合のヒータ要求出力値Ph_reqの値とを対応づけるマップを予め記憶手段84に記憶させておき、このマップから制御手段82がヒータ要求出力値Ph_reqを取得してもよい。なお、ユーザにより指示された室温を用いる場合、外気温Taだけでなく温度センサ70cから取得した車室内温度Tbも考慮してヒータ要求出力値Ph_reqを決定してもよい。
ヒータ要求出力値Ph_reqが、図3のステップS40で決定したヒータ出力Ph以下である場合(ステップS602でNO)、制御手段82は、温度センサ70cから二次電池温度Tbを取得する(ステップS604)。取得した二次電池温度Tbが予め設定された目標二次電池温度未満であれば(ステップS606でYES)、制御手段82は、車室内及び二次電池30に対して温風を送ることを決定し、車室内への送風量と二次電池30への送風量との比率を決定する(ステップS608)。
ステップS608で、制御手段82は、例えば、ヒータ出力Phとヒータ要求出力値Ph_reqとの間の差(Ph−Ph_req)が大きい程、より多くの温風が二次電池30に対して送られるように、車室内への送風量と二次電池30への送風量との比率を決定する。Ph−Ph_reqの値に対応する送風量の比率を予め求めて、Ph−Ph_reqの値と送風量の比率の値とを対応づけるマップを作成し、予め記憶手段84に記憶させておいてもよい。この例の場合、制御手段82は、ステップS608で、Ph−Ph_reqの値に対応づけられた送風量の比率の値を記憶手段84中の上述のマップから取得する。
ステップS608の処理の他の例では、制御手段82は、Ph_reqの値及びヒータ出力Phの値に基づいて、車室内への送風量と二次電池30への送風量との比率を求める。本例の場合、ヒータ出力Phの値が同じであれば、Ph_reqの値が小さい程、より多くの温風が二次電池30に対して送られるように送風量の比率が決定される。また、Ph_reqの値が同じであれば、ヒータ出力Phの値が大きい程、より多くの温風が二次電池30に対して送られるように送風量の比率が決定される。本例において、Ph_req及びPhの値の組と、その組の場合の送風量の比率の値とを対応づけるマップを予め作成して記憶手段84に記憶させておき、ステップS608で、制御手段82は、記憶手段84中の当該マップから送風量の比率の値を取得してもよい。
以上、ステップS604で取得した二次電池温度Tbが目標二次電池温度未満である場合(ステップS606でYES)の処理の手順の例を説明した。一方、二次電池温度Tbが目標二次電池温度以上である場合(ステップS606でNO)、制御手段82は、車室内及び車外へ温風を送ることを決定し、車室内への送風量と車外への送風量との比率を決定する(ステップS610)。
ステップS610では、例えば、上述のステップS608の第一の例と同様に、Ph−Ph_reqの値が大きい程、より多くの温風が車外(つまり、車室内の他の送風先)に対して送られるように、車室内への送風量と車外への送風量との比率を決定する。車室内への送風量と車外への送風量との比率に関しても、Ph−Ph_reqの値と送風量の比率の値とを対応づけたマップを予め記憶手段84に記憶させておき、このマップから送風量の比率を取得してもよい。
また、ステップS610において、上述のステップS608の第二の例と同様、Ph_reqの値とヒータ出力Phの値との両方に基づいて、車室内への送風量と車外への送風量との比率を決定してもよい。この例でも、上述と同様、Ph_reqの値とヒータ出力Phの値との組に対応する送風量の比率の値を表すマップを記憶手段84に予め記憶させておき、このマップから送風量の比率を取得してもよい。
以上、ヒータ要求出力値Ph_reqが、図3のステップS40で決定したヒータ出力Ph以下である場合(ステップS602でNO)の処理の手順の例を説明した。この場合、温風ヒータ50は、空調装置に対するユーザの要求(つまり、温風により車室内を暖めること)を実現するために必要なヒータ要求出力値Ph_req以上のヒータ出力Phで作動している。したがって、温風をすべて車室内に送ると、ユーザが望む以上に車室内の温度が上昇する可能性がある。ステップS602でNOに進む場合、車室内の他の送り先(ステップS608では二次電池30,ステップS610では車外)に温風を送ることで、ユーザが望む以上の車室内の温度上昇を抑制する。
以下、ヒータ要求出力値Ph_reqが、図3のステップS40で決定したヒータ出力Phを超えている場合(ステップS602でYES)の処理の手順の例を説明する。
ステップS602でYESに進むと、制御手段82は、ヒータ出力要求値Ph_reqとヒータ出力Phとの間の差(Ph_req−Ph)に相当する値だけFC出力要求の値を増加させる(ステップS612)。これにより、制御手段82は、温風ヒータ50をヒータ要求出力値Ph_reqで作動させることができる。そして、このとき、制御手段82は、車室内へのみ温風を送ることを決定する(ステップS614)。
ステップS608,S610,又はS614の後、制御手段82は、ステップS608,S610,又はS614で決定した送風先(送風量の比率)に従って、分配切換手段60を制御する(ステップS616)。分配切換手段60が各送風先に対応するダクトの入口付近に設けられたバルブにより実現される例の場合、制御手段82は、ステップS616で、各バルブの開度を制御する制御信号を分配切換手段60に対して出力する。例えば、ステップS608の後でステップS616を実行する場合、制御手段82は、車室内へのダクトのバルブ及び二次電池30へのダクトのバルブをそれぞれステップS608で決定した比率に従った開度で開くように指示し、かつ、その他の送風先(車外及びFCスタック10)へのダクトのバルブを閉じるように指示する制御信号を分配切換手段60に対して出力する。ステップS610の後でステップS616を実行する場合、車室内へのダクトのバルブ及び車外へのダクトのバルブをそれぞれステップS610で決定した比率に従った開度で開くように、かつ、その他の送風先(二次電池30及びFCスタック10)へのダクトのバルブを閉じるように指示する制御信号を分配切換手段60に対して出力する。ステップS614の後にステップS616を実行する場合、制御手段82は、車室内へのバルブを全開し、かつ、他の送風先(二次電池30、FCスタック10、及び車外)へのダクトのバルブを閉じるように指示する制御信号を分配切換手段60に対して出力する。
ステップS616の後、図4の例の手順は終了し、図3のステップS60は終了する。
図3及び図4を参照して以上で説明した処理の例では、車両の通常走行中に、車両の走行に必要なFCスタック10の出力よりも余分にFCスタック10で発電させて、その余分な電力を温風ヒータ50で消費させることで、FCスタック10の温度維持に必要な発熱量を得る。
ECU80の制御手段82は、車両が減速する際の駆動モータ20の回生電力を温風ヒータ50で消費させることもある。図5は、駆動モータ20の回生動作時に制御手段82が行う処理の例を示すフローチャートである。制御手段82は、例えば、駆動モータ20の回生動作が開始されたときに、図5の例の手順の処理を開始し、その後、回生動作中、予め設定された時間間隔(例えば、100ms程度)で図5の例の手順の処理を繰り返す。制御手段82は、例えば、車両のブレーキ操作が開始されたことを示す信号をブレーキセンサ78から取得することで回生動作の開始を判断すればよい。なお、図5において、図3の例のフローチャートと同様の処理ステップには図3と同様の符号を付している。
図5を参照し、まず、制御手段82は、充電率検出手段72から二次電池30の充電状態を取得する(ステップS15)。
取得した充電状態の値を確認し、二次電池30の最大容量まで充電済みであれば(ステップS25でYES)、制御手段82は、回生電力の要求値を取得する(ステップS35)。回生電力の要求値は、駆動モータ20における発電量の要求値であり、例えば、車両のブレーキペダルの踏込量に応じて決定される。本例では、制御手段82は、ブレーキセンサ78から取得したブレーキペダルの踏込量、アクセルセンサ76から取得したアクセル戻し量、車速センサ74から取得した車速、及びシフト位置を用いて、回生電力の要求値を求める。なお、制御手段82が回生電力の要求値を求める代わりに、ECU80と異なる制御装置が求めた要求値を当該制御装置から制御手段82において取得してもよい。
次に、取得した回生電力の要求値を用いて、制御手段82は、ヒータ出力Phを決定する(ステップS45)。ここでは、例えば、回生電力の要求値から、温風ヒータ50の他の補機負荷で消費される電力の値を減算した値をヒータ出力Phとする。温風ヒータ50の他の補機負荷で回生電力を消費しない場合は、回生電力の要求値をヒータ出力Phとすればよい。
ヒータ出力Phを決定すると、制御手段82は、決定したヒータ出力Phで温風ヒータ50を作動させる(ステップS50)。このとき、温風ヒータ50は、駆動モータ20で発電された回生電力の供給を受けて作動する。
そして、制御手段82は、温風の送風先を決定する(ステップS60)。ステップS60の送風先決定処理は、図4を参照して説明した上述の例と同様の処理を行えばよい。
二次電池30が最大容量まで充電済みでない場合(ステップS25でNO)、制御手段82は、駆動モータ20で発電される回生電力を二次電池30に対して供給させて二次電池30を充電する(ステップS27)。
ステップS60又はステップS27の後、図5の例の手順の処理は終了する。
図5の例の手順の処理によると、二次電池30が最大容量まで充電されている場合に、回生電力を温風ヒータ50で消費する。よって、二次電池30が最大容量まで充電されていて回生電力を二次電池30の充電に用いることができない場合であっても、回生電力の消費先が確保される。これにより、例えば、ユーザがブレーキ操作を行った場合や、下り坂でモータブレーキを使用する場合など、回生動作を行うことで減速感を生じさせる必要がある場合に、二次電池30の充電状態にかかわらず駆動モータ20を回生動作させることができる。
図6に、送風先決定処理(図3,図5のステップS60)の他の例を示す。図4の例の送風先決定処理では、空調装置に対するユーザの指示に基づくヒータ要求出力値Ph_reqがヒータ出力Phより大きい場合にのみ、車室内の他の送風先に温風を送る(ステップS602,S608,S610,S614参照)。言い換えると、図4の例の手順の処理では、車室内の温度維持を優先的に考慮して温風の送り先を決定する。これに対し、図6の例の手順の処理では、二次電池30の温度維持を優先的に考慮して温風の送り先を決定する。
図6を参照すると、まず、制御手段82は、温度センサ70cから二次電池温度Tbを取得する(ステップS601)。
取得した二次電池温度Tbが予め設定された目標二次電池温度未満であれば(ステップS602でYES)、制御手段82は、二次電池30及び車室内へ温風を送ることを決定し、二次電池30への送風量と車室内への送風量との比率を決定する(ステップS605)。ステップS605では、例えば、二次電池温度Tbが低い程、より多くの量の温風が二次電池30に送られるように、送風量の比率が決定される。二次電池温度Tbの値と送風量の比率とを対応づけたマップを予め記憶手段84に記憶させておき、ステップS605で、制御手段82は、当該マップから送風量の比率を取得してもよい。なお、ステップS605では、二次電池温度Tbが予め設定された閾値(目標二次電池温度よりも小さい値に設定される)以下である場合に、温風のすべてを二次電池30に送るように決定し、当該閾値を超えると二次電池温度Tbの値の大きさに比例して車室内への送風量を多くするように決定してもよい。
二次電池温度Tbが目標二次電池温度以上であれば(ステップS603でNO)、制御手段82は、ヒータ要求出力値を決定する(ステップS607)。ステップS607は、図4の例の手順のステップS600の処理と同様に行えばよい。
ステップS607で決定したヒータ要求出力値Ph_reqがヒータ出力Ph以下である場合(ステップS609でNO)、制御手段82は、車室内及び車外へ温風を送ることを決定し、車室内への送風量と車外への送風量との比率を決定する(ステップS611)。ステップS611は、図4の例の手順のステップS610の処理と同様に行えばよい。
ステップS607で決定したヒータ要求出力値Ph_reqがヒータ出力Phを超える場合(ステップS609でYES)、制御手段82は、Ph_req−Phに相当する値だけFC出力要求の値を増加させ(ステップS613)、車室内へのみ温風を送ることを決定する(ステップS615)。ステップS613及びステップS615は、それぞれ、図4の例の手順のステップS612及びステップS614の処理と同様に行えばよい。
ステップS605,S611,又はS615で温風の送風先(送風量の比率)を決定した後、制御手段82は、決定した送風先に応じて分配切換手段60を制御する(ステップS616)。ここでも、図4を参照して説明したステップS616の処理と同様の処理を行えばよい。例えば、ステップS605,S611,又はS615で決定した送風先に対応するダクトのバルブに対して、その開度をそれぞれ決定した送風量の比率に設定する制御信号を出力すればよい。
図6の例の手順の処理では、二次電池温度Tbが目標二次電池温度未満である場合に、二次電池30に対して温風を送ることで、二次電池温度Tbを目標二次電池温度に近づけることができる。
以上で説明した各種の処理の例では、FCスタック10に対して温風が送られることはないが、他の処理の例では、FCスタック10に対して温風を送ってもよい。この例の場合、燃料電池システム1を搭載する車両の空調装置は、FCスタック10へ温風を導くダクトをさらに備える。FCスタック10に対して温風を送る例では、例えば、図4のステップS610又は図6のステップS611において、車外の代わりにFCスタック10に対して送風することを決定し、車室内への送風量とFCスタック10への送風量との比率を決定すればよい。あるいは、例えば、回生電力を温風ヒータ50で消費する図5の例の手順の処理のステップS60において、図4又は図6の例の送風先決定処理を行う場合に、二次電池30に関する処理をFCスタック10に関する処理に置き換えてもよい。この例では、図4又は図6の例の手順の処理において、二次電池温度Tbを取得する(ステップS604又はステップS601)代わりに、温度センサ70aからFCスタック温度Tfcを取得する。そして、二次電池温度Tbと目標二次電池温度とを比較する(ステップS602又はステップS603)代わりに、FCスタック温度Tfcと予め設定された目標FCスタック温度とを比較する。さらに、FCスタック温度Tfcが目標FCスタック温度未満であれば、FCスタック10及び車室内へ温風を送ることを決定し、FCスタック10への送風量と車室内への送風量との比率を決定する(ステップS608又はステップS605の代替処理)。駆動モータ20の回生動作時は、車両の通常走行時と比較してFCスタック10の出力が低下して発熱量も低下するため、FCスタック温度Tfcが所望の温度よりも低くなる可能性がある。本例では、回生電力により温風ヒータ50を作動させて温めた空気をFCスタック10に対して送ることで、FCスタック温度Tfcの低下を抑制する。
また、以上で説明した各種の例では、車室内、二次電池30、及び車外の3種類、あるいは、車室内、FCスタック10、及び車外の3種類の送風先の中から温風の送り先を決定するが、車室内、FCスタック10、二次電池30、及び車外の4種類の送風先の中から温風の送り先を決定してもよい。この例の送風先決定処理では、例えば、図4の例の手順において、ステップS606でNOに進んだ後に、FCスタック温度Tfcが目標温度よりも低ければFCスタック10及び車室内へ温風を送ることを決定して送風量の比率を決定し、FCスタック温度Tfcが目標温度以上であればステップS610に進むようにする。FCスタック10及び車室内へ温風を送る場合は、例えば、FCスタック温度Tfcが低い程より多くの温風をFCスタック10へ送るように送風量の比率を決定すればよい。送風先決定処理の他の例では、FCスタック温度Tfcと目標温度との比較によってFCスタック10への送風量を決定する上述の処理を、図4のステップS602とステップS604との間で行ってもよい。また例えば、図6の例の手順の処理において、FCスタック温度Tfcと目標温度との比較によってFCスタック10への送風量を決定する上述の処理を、ステップS601の前、又はステップS603とステップS607との間で行ってもよい。
1 燃料電池システム、10 FCスタック、20 駆動モータ、30 二次電池、40 DC/DCコンバータ、50 温風ヒータ、52 ファン、60 分配切換手段、70a,70b,70c,70d 温度センサ、72 充電率検出手段、74 車速センサ、80 ECU、82 制御手段、84 記憶手段、90a,90b 車輪。

Claims (12)

  1. 燃料電池と、空調用の空気を加熱する加熱手段と、を備える燃料電池システムを制御する制御装置であって、
    外気温を用いて決定される前記燃料電池の目標発熱量と、前記燃料電池に接続された機器の作動のために必要な前記燃料電池の出力と、に基づいて前記加熱手段の出力を決定し、前記燃料電池が発電した電力により、決定した出力以上の出力で前記加熱手段を作動させるよう制御する加熱制御手段と、
    空調装置に対するユーザの指示から定まる前記加熱手段の要求出力と、前記加熱制御手段が決定した前記加熱手段の出力と、に基づいて、前記加熱手段により加熱された空気の送り先を制御する空気制御手段と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記燃料電池システムは、二次電池をさらに備え、
    前記空気制御手段は、前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合に、前記加熱された空気の一部を前記二次電池又は前記燃料電池システムの外部に対して送り、前記加熱された空気の残りの空気を被空調室内に送るよう制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
  3. 請求項2に記載の制御装置において、
    前記空気制御手段は、前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合であって前記二次電池の温度が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記加熱された空気の一部を前記二次電池に対して送るよう制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載の制御装置において、
    前記空気制御手段は、前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合であって前記二次電池の温度が前記閾値以上である場合に、前記加熱手段が加熱した空気の一部を前記燃料電池システムの外部に対して送るよう制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の制御装置において、
    前記空気制御手段は、さらに、前記加熱制御手段が決定した出力と前記加熱手段の要求出力との間の差を用いて、前記二次電池又は前記燃料電池システムの外部に対して送る前記加熱された空気の量と、前記被空調室内に送る前記加熱された空気の量と、の比率を決定する、
    ことを特徴とする制御装置。
  6. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記燃料電池システムは、二次電池をさらに備え、
    前記空気制御手段は、
    前記二次電池の温度が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記加熱された空気の少なくとも一部を前記二次電池に対して送るよう制御し、
    前記二次電池の温度が前記閾値よりも大きい場合であって前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合に、前記加熱された空気の一部を前記燃料電池システムの外部に対して送り、前記加熱された空気の残りの空気を被空調室内に送るよう制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の制御装置において、
    前記加熱制御手段は、さらに、前記加熱手段の要求出力よりも前記加熱制御手段が決定した出力の方が小さい場合に、前記加熱手段の要求出力で前記加熱手段が作動するように前記燃料電池から前記加熱手段へ電力を供給させる、
    ことを特徴とする制御装置。
  8. 請求項2から7のいずれか1項に記載の制御装置において、
    前記燃料電池システムは、車両の駆動源となり得る回転電機をさらに備え、
    前記二次電池は、前記回転電機の回生電力により充電可能であり、
    前記加熱制御手段は、さらに、前記回転電機の回生動作時に、前記二次電池の充電状態と前記回転電機の回生電力とに基づいて前記加熱手段の出力を決定し、前記燃料電池から前記加熱手段への電力供給を制御することで、決定した出力で前記加熱手段を作動させる、
    ことを特徴とする制御装置。
  9. 請求項8に記載の制御装置において、
    前記空気制御手段は、さらに、前記充電状態と前記回生電力とに基づいて前記加熱手段の出力を前記加熱制御手段が決定したときには、前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合に、前記加熱された空気の一部を前記燃料電池又は前記車両の外部に対して送り、前記加熱された空気の残りの空気を被空調室内に送るよう制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
  10. 請求項9に記載の制御装置において、
    前記空気制御手段は、さらに、前記充電状態と前記回生電力とに基づいて前記加熱手段の出力を前記加熱制御手段が決定したときには、前記加熱制御手段が決定した出力が前記加熱手段の要求出力以上である場合であって前記燃料電池の温度が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記加熱された空気の一部を前記燃料電池に対して送るよう制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
  11. 請求項8に記載の制御装置において、
    前記空気制御手段は、さらに、前記充電状態と前記回生電力とに基づいて前記加熱手段の出力を前記加熱制御手段が決定したときには、前記燃料電池の温度が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記加熱された空気の少なくとも一部を前記燃料電池に対して送るよう制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
  12. 燃料電池と、前記燃料電池から電力供給を受けて車両の駆動源となり得る回転電機と、前記回転電機の回生電力により充電可能な二次電池と、空調用の空気を加熱する加熱手段と、を備える燃料電池システムを制御する制御装置であって、
    前記回転電機の回生動作時に、前記二次電池の充電状態と前記回転電機の回生電力とに基づいて前記加熱手段の出力を決定し、前記回生電力により、決定した出力で前記加熱手段を作動させるよう制御する加熱制御手段と、
    空調装置に対するユーザの指示から定まる前記加熱手段の要求出力と、前記加熱制御手段が決定した前記加熱手段の出力と、に基づいて、前記加熱手段により加熱された空気の送り先を制御する空気制御手段と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
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