JP2011008608A - 収納部用カバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報処理装置においてPCカード等が挿入された収納部を被うカバー部材を1動作で容易に、且つ取手を設けずに開くことができる収納部用カバー装置を提供する。
【解決手段】収納部用カバー装置10を、本体部11に形成され且つPCカードを収納する収納部11Aを覆う起伏回動可能なカバー部材30を有する構成とし、カバー部材30の収納部11A側の面にシール部材31と、回動端部に設けられ本体部11と係合するカバー側係合部32とを設け、本体部11にカバー部材30の面に沿ってスライドすると共にカバー側係合部32と係合するスライド部材15を設け、このスライド部材15に、当該スライド部材15が一方の方向にスライドしたときカバー側係合部32と係合し、他方の方向にスライドしたときカバー部材30を開口部11Bの外方に押し出すスライド側係合部12を設けた構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、収納部用カバー装置に関し、より詳しくは、例えばノートパソコンに使用するPCカード等を装着するために当該ノートパソコンの内部に設けられた収納部を、防塵防水機能を有するカバー部材で覆うと共に、そのカバー部材を1動作で開くことができる収納部用カバー装置に関する。
近年、ノートパソコン等の携帯型の情報処理装置の普及が著しい。この情報処理装置を構成する携帯型のコンピュータでは、本体と表示部とを備え、表示部が本体に対して開閉可能に構成されている。
携帯型のコンピュータにおいて、表示部と本体との開閉機構として、表示部を本体にロックすることができると共に両者の開閉を確実に検出できるように構成した情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された情報処理装置は、表示部にロック用のツメが設けられ、本体にそのツメに対応するスライドレバーが設けられている。そして、スライドレバーをスライドさせることでツメとの係合が外れ、表示部を開くように構成されている。
また、表示部を保護するためにカバーを設けた携帯電子機器も知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に開示された携帯電子機器では、ロックボタンを操作した後、カバーを開くように構成されている。
以上に述べた特許文献1、特許文献2にそれぞれ開示された情報処理装置、および携帯電子機器では、本体に対して表示部全体が開閉するようになっている。そのため、例えば表示部の本体との対向面にシーリング部材等を設けて防塵防滴機能を持たせるような構成とはなっておらず、また不要であった。
これに対して、フレームと防塵マスクカバーとの間にスポンジを介在させた外付け開閉防塵カバー構造が知られている(例えば、特許文献3参照)。
この外付け開閉防塵カバー構造は、OA機器のフロッピーディスクユニット(フロッピーは登録商標です)のフロッピーディスク挿入口を塞ごうとするものである。
ところで、例えばノートパソコンで使用されるPCカードは、そのノートパソコンの内部に構成された収納部に交換自在に差し込まれるようになっている。そして、上記のような収納部には防塵防滴機能が盛り込まれたカバー部材が被せられている。
このようなカバー部材の裏面には、防塵防滴用のシール部材が設けられており、このシール部材が、ノートパソコン等の本体側の縁部に当接し、これにより、両者が密閉するような構造とされ、防塵防滴機能が作用するようになっている。
特開2000−020162号公報 特開平11−237930号公報 公開実用平成3−54025号公報
しかし、前記特許文献1に開示された情報処理装置では、表示部を開く際には、本体に設けられたスライドレバーをスライドして表示部を開いた後、操作者が手で表示部を開くため、2つの動作が必要であり、操作性が悪いという問題があった。また、表示部と本体との対向面には、シール部材は不要であるため設けられていない。
前記特許文献2に開示された携帯電子機器では、本体に設けられたロックボタンとカバーに設けられたロックノブとの係合を解除した後、特許文献1に開示された情報処理装置と同様に、操作者が手でカバーを開くため、2つの動作が必要であり、操作性が悪いという問題があった。この携帯電子機器でも、表示部と本体との対向面には、シール部材は不要であるため設けられていない。
さらに、前記特許文献3に開示された外付け開閉防塵カバー構造では、シール部材を構成する部材がスポンジであるため、水分の浸入を防ぐことはできないという問題がある。
また、PCカード等が差し込まれて収納されるノートパソコン等の収納部を被うカバー部材の構造では、シール部材を本体部の縁部に強く押し付けて防塵防滴機能を持たせている。そのため、長期間カバー部材を閉状態で放置しておくと、シール部材と本体部の縁部とが密着し、カバー部材が開けなくなるおそれがある。
そのため、例えば、図16に示すように、収納部用カバー装置120では、カバー部材130の外側に取手131を突出させて設け、カバー部材130を開ける際に取手131を掴んで開くという2段階の動作が必要であった。
また、カバー部材130を開く為の取手131を付加すると、装置から飛出すタイプのPCカード(通信カード等)100を装着し、装置から飛出した状態で、ノートパソコンを机上に置いて使用する場合、カバー部材130を開いた際に取手131が出っ張っている分だけ装置の厚さ寸法T2を厚くしなければならない。そのため、机上からキーボード面までの高さが高くなり、キーボード等の操作性が悪くなっている。
さらに、取手131を用いてカバー部材130を開く装置では、取手131が破損してしまうとカバー部材130を開き難くなったり、または開くことが出来なくなることもある。カバー部材130を開くことが出来なくなった場合、カバー部材130を取替えなければならず、その期間はノートパソコンを使用することもできず、また、経費の面でも損失が生じる。
そこで、本発明の目的は、上述した各課題を解決するために、ノートパソコン等の携帯型情報処理装置においてPCカード等が挿入された収納部を被うカバー部材を1動作で容易に、且つ取手を設けずに開くことができる収納部用カバー装置を提供することにある。
本発明の収納部用カバー装置は、本体部に形成され且つ各種部品を収納する収納部の開口部を覆う起伏回動可能なカバー部材を有する収納部用カバー装置であって、前記カバー部材の前記収納部側の面に設けられ前記開口部の縁部に密着するシール部材と、前記カバー部材の前記収納部側の面で且つ回動端部に設けられ前記本体部と係合するカバー側係合部と、前記本体部に設けられ前記カバー部材の面に沿ってスライドすると共に前記カバー側係合部と係合するスライド部材と、を備え、このスライド部材には、当該スライド部材が一方の方向にスライドしたとき前記カバー側係合部と係合する第1の機能と、他方の方向にスライドしたとき前記カバー部材を前記開口部の外方に押し出す第2の機能とを備えたスライド側係合部が設けられていることを特徴とする。
本発明の収納部用カバー装置は、以上のように構成されているので、これによれば、カバー側係合部と係合している状態からスライド部材を他方の方向にスライドさせると、カバー部材が、スライド側係合部により開口部の外方に押し出される。その結果、PCカード等が挿入された収納部を被うカバー部材を1動作で容易に開くことができる。また、スライド部材をスライドさせるだけでカバー部材を開くことができるので、カバー部材にそのカバー部材を開くための取手を設けなくてもすむ。
本発明に係る収納部用カバー装置の第一実施形態を示しカバー部材が閉じられた状態を示す部分斜視図である。 図1の状態からカバー部材が開けられた状態を示す斜視図である。 前記第一実施形態の収納部用カバー装置において本体部の表カバーを外した状態を示す平断面図である。 前記第一実施形態の要部を示し本体部のスライド側ツメ部とカバー部材のカバー側ツメ部との係合状態が解除された状態を示す平断面図である。 前記第一実施形態の要部を示し本体部のスライド側ツメ部によりカバー部材のガイド部が開かれる状態を示す平断面図である。 前記第一実施形態の収納部用カバー装置のカバー部材を示す正面図である。 図6のVII矢視図で本体部の表カバーを外した状態を示し、図7(A)はカバー部材が閉じられた状態を示す図、図7(B)はカバー部材が開かれる途中の状態を示す図である。 図8(A)は図7(B)の状態からさらに進みカバー部材が開かれる状態を示す図であり、図8(B)は図8の(A)のS矢視図である。 前記第一実施形態の収納部用カバー装置において装置から出張るタイプのPCカードが挿入された状態を示す部分縦断面図である。 本発明に係る収納部用カバー装置の第二実施形態のカバー部材を示す正面図である。 図10におけるXI−XI線に沿った断面図で本体部の表カバーを外した状態を示し、図11(A)はカバー部材が閉じられている状態、図11(B)はカバー部材が開けられる途中の状態をそれぞれ示す平断面図である。 前記第二実施形態の本体部とカバー部材との係合状態を詳細に示し、図12(A)は板ばねとカバー部材のリブとが係合している状態、図12(B)は板ばねとカバー部材のリブとの係合が解除されカバー部材が押し出される状態をそれぞれ示す縦断面の模式図である。 本発明に係る収納部用カバー装置の第三実施形態のカバー部材を示す正面図である。 図13におけるXIV矢視図で本体部の表カバーを外した状態を示し、図14(A)はカバー部材が閉じられている状態、図14(B)はカバー部材が開けられる途中の状態をそれぞれ示す平断面図であり、図14(C)は図14(B)のS矢視図である。 前記第三実施形態の要部を模式的に示し、図15(A)はカバー部材が閉じられている状態、図15(B)はカバー部材が開けられた状態をそれぞれ示す縦断面である。 従来の収納部に装置から出張るタイプのPCカードが挿入された状態を示す部分縦断面図である。
以下に、図1〜図8を参照して、本発明に係る収納部用カバー装置10の第一実施形態を詳細に説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態の収納部用カバー装置10は、例えばノートパソコンの本体部11に形成され内部にPCカード100等の各種部品を収納する収納部11Aをカバー部材30で覆う構成とし、そのカバー部材30を、スライド部材である開閉スライダー15を矢印Aで示す一方の方向にスライドしたときカバー部材30と係合し、矢印Bで示す他方の方向にスライドしたときカバー部材30を開口部11Bの外方に押し出すように構成したものである。すなわち、開閉スライダー15をスライドさせるだけの1動作で、容易に開けることができるように構成したものである。
カバー部材30は、本体部11に設けられた開閉スライダー15のレバー部15Aを、図1の矢印A方向に沿ってスライドさせることで、図2に示すように、スライド方向と直交する矢印Bで示す開き方向に開くようになっている。そして、上記カバー部材30に対応して収納部11Aが本体部11に形成されている。この収納部11Aには、各種部品である例えばPCカード100が収納されるようになっている。
そして、カバー部材30は、本体部11に回動自在なヒンジ部30Aを介して開閉自在に取付けられている。
ここで、PCカードとは、日米協調して規格統一を行ったパソコン用小型カード型インターフェース、およびその規格による拡張カードであり、主に、ノートパソコンや小型の省スペース型デスクトップパソコンで利用されている。
また、PCカードとしては、リニアフラッシュメモリ等のストレージ系、携帯電話・PHSデータ通信カード等のシリアル系、SCSI、プリンタポート等のインターフェース系、イーサネット(登録商標)、無線LAN等のネットワーク系、ワンセグチューナー等のマルチメディア系を挙げることができる。
カバー部材30の裏面には、防塵、防滴用のシール部材31が装着されており、このシール部材31は、上記収納部11Aを形成する開口部11Bの縁部11Cの全周に密着可能となっている。
PCカード100の上記収納部11A内への収納方法は、図2に示すように、収納部11A内に形成されている挿入口11Dから所定のPCカード100を差し込んで行われている。
上記カバー部材30の裏面には、図2、図3等に示すように、収納部11Aを構成する開口部11Bの縁部11Cに密着する前記シール部材31が、取付け板38を介して接着等で固着されている。また、カバー部材30を本体部11に係合可能とするカバー側ツメ部であるカバー側係合部32が設けられている。
さらに、カバー部材30には、跡に詳細を説明するスライド側係合部12とカバー側係合部32との係合解除後にカバー部材30を収納部11Aに対して開く方向にガイドするガイド部材35が設けられている。
以上のようなカバー部材30は、図1に示すように、その下部に設けられた回動自在なヒンジ部30Aを介して本体部11に開閉自在に取付けられている。
前記シール部材31は、前述のように開口部11Bの縁部11Cに沿った形状とされ、且つ縁部11Cに密着するようになっている。シール部材31はカバー部材30と一体的に形成された取付け板38に、前述のように接着等で固着されている。
前記カバー側係合部32は、図3、図4に詳細を示すように、カバー部材30の裏面、つまり収納部11A側の面に設けられ、矢印Bで示す他方の方向に沿って所定間隔で設けられた第1固定ツメ部33と第2固定ツメ部34とで構成されている。これらの第1、第2固定ツメ部33,34は、カバー部材30の裏面から収納部11A側に向かって突出形成されると共に、上記他方の方向(図4,5では左側)に向かって延びたツメ先33A,34Aをそれぞれ有している。
また、各ツメ先33A,34Aの収納部11A側の面には、収納部11A側からカバー部材30側に向かって低くなる傾斜面33B,34Bが形成されている。
第1、第2固定ツメ部33,34は、それぞれ、図3に示すように、前記ヒンジ部30Aの反対側端部で前記シール部材31の外側に設けられている。そして、各固定ツメ部33,34におけるカバー部材30の裏面からの突出寸法は、前記取付け板38に装着されたシール部材31の突出寸法よりわずかに大きな寸法となっている。
カバー部材30の各固定ツメ部33,34においてツメ先33A,34Aの近傍には、それぞれカバー部材30の裏面から固定ツメ部33,34と同一方向に突出した第1ガイド部36、第2ガイド部37が形成されている。これらのガイド部36,37は、上記各固定ツメ部33,34より小さな寸法で突出している。
また、ガイド部36,37において収納部11A側の面には、収納部11A側からカバー部材30のツメ先33A,34A側裏面に向かって低くなる傾斜面36A,37Aがそれぞれ形成されている。これにより、前記スライド側係合部12がスライドしやすくなり、且つスライドすることで、カバー部材30を外方に押し出すようになっている。
そして、両ガイド部36,37により前記ガイド部35が構成されている。
カバー部材30において第1固定ツメ部33と第2固定ツメ部34との間で、且つ第1固定ツメ部33寄りに切除部30B(図6等参照)が形成されている。この切除部30Bは、上記スライド側係合部12を構成する開閉スライダー15のレバー部15Aがスライドできるように形成されたものである。言い換えれば、開閉スライダー15は切除部30Bの範囲内でのみスライドできるようになっている。
以上のような構成のカバー部材30に対して、本体部11には、カバー部材30を開閉可能とする前記スライド側係合部12が設けられている。このスライド側係合部12は、当該スライド側係合部12を上記カバー側係合部32側にスライドしたとき相互にカバー側係合部32と係合し合い、またカバー側係合部32から離れる方向にスライドしたときそのカバー側係合部32との係合状態を解除できるようになっている。
すなわち、図3〜5等に示すように、スライド側係合部12は本体部11に設けられ、矢印A方向に沿ってスライド自在なスライド部材である前記開閉スライダー15を備えて構成されている。この開閉スライダー15は、前記収納部11Aにおいて本体部11の上蓋の裏面側に配置されており、本体部11の図示しない部位にねじ込み固定されたネジ部材16を介してスライド自在に支持されている。
開閉スライダー15は、所定厚さのプレート部材で略長方形に形成され、その長さ方向、つまりスライド方向の中央部に所定寸法の幅と長さの切欠き部15Bが形成されている。この切欠き部15Bは、開閉スライダー15においてカバー部材30とは反対側の端部に形成されている。
開閉スライダー15のカバー部材30側の端面には、前記カバー側ツメ部12に係合し、または係合を解除する嘴状の前記スライド側ツメ部12が設けられている。
スライド側ツメ部12は、第1、第2可動ツメ部13,14で構成され、これらの第1、第2可動ツメ部13,14は、前記第1、第2固定ツメ部33,34に係合可能になっている。
すなわち、第1可動ツメ部13はツメ先端13Aを有し、上記切欠き部15Aを挟んで一方側のスライド部に設けられ、ツメ先端13Aの裏面が第1固定ツメ部33のツメ先端33Aの裏面と係合可能となっている。
第1可動ツメ部13におけるツメ先端13Aのカバー部材30側の面には、先端部から前記ガイド部材35に向かって傾斜する傾斜面13C(図4,5参照)が形成されている。また、第1可動ツメ部13の後端部13Bは大きな寸法で面取り加工され、カバー部材30に設けられた前記各ガイド部36,37の傾斜面36A,37Aと係合し、それらのガイド部36,37を収納部11A側の外方に押し出しやすいようになっている。つまり、ガイド部36,37があることで、開閉スライダー15をスライドさせるだけの1動作で、カバー部材30を容易に開くことができる。
なお、第1可動ツメ部13の後端部13Bはアール加工でもよい。
前記第2可動ツメ部14は、上記第1可動ツメ部13と構成は全く同じであるが、開閉スライダー15の前記切欠き部15Aを挟んだ他方側に設けられている。そして、第2可動ツメ部14は第2固定ツメ部34と係合し合い、または係合を解除できるようになっている。
開閉スライダー15の第1可動ツメ部13と第2可動ツメ部14との間には、開閉スライダー15をスライドさせる際に操作者が指で摘むレバー部15Aが設けられている。レバー部15Aは、開閉スライダー15の上記切欠き部15Bの反対側の側端面にネジ止め等で固定され、且つ収納部11Aにカバー部材30が被せられたとき、そのカバー部材30の表面から外側に突出している。
また、レバー部15Aは、前述のように、カバー部材30の切除部30Bの範囲内でスライドできるようになっている。
開閉スライダー15の切欠き部15Aを挟んだ一方側部位および他方側部位には、スライド方向に沿った長孔15D,15Dがそれぞれ形成されている。そして、これらの長孔15D,15Dに前記ネジ部材16が取り付けられている。
開閉スライダー15の切欠き部15Aを挟んだ他方側部位において切欠き部15Bに臨む側面には、スライド方向に沿い、且つ他方側部位側に延びたバネ取付け部材19が固着されている。このバネ取付け部材19の先端は、本体部11に形成された支持部11Eに支持されている。
バネ取付け部材19の外周には圧縮コイルスプリング20が装着されている。このコイルスプリング20は、上記支持部11Eと一方側部位の一側面とにわたって設けられており、開閉スライダー15を常時前記一方側(図3において右側)に付勢するようになっている。
したがって、開閉スライダー15は、カバー部材30が収納部11Aに被せられているときはコイルスプリング20の付勢力により右側に押付けられ、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14が、カバー部材30の第1、第2固定ツメ部33,34と係合し合っている。
これに対して、開閉スライダー15のレバー部15Aを、矢印Bで示す他方の方向にスライドさせると、コイルスプリング20の付勢力に抗して開閉スライダー15が移動し、これにより、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14と、カバー部材30の第1、第2固定ツメ部33,34との係合状態が解除される。
係合状態の解除後、さらにレバー部15Aを左側にスライドさせると、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14が、カバー部材30の第1、第2ガイド部36,37を押し出しながらスライドし、これにより、カバー部材30の第1、第2ガイド部36,37、ひいてはカバー部材30そのものが矢印Cに沿って外方に押し出される。
同時に、密着され且つ潰れた状態のシール部材31に元の状態に戻ろうとする材料自身の復帰力が作用し、その結果、カバー部材30が開かれるようになる。
次に、図7、図8に基づいて前記第1実施形態の収納部用カバー装置10の動作を説明する。なお、図7、図8等の動作を示す図には、コイルスプリング20は省略してある。
図7(A)に示すように、カバー部材30が完全に閉じている状態では、カバー部材30の第1、第2固定ツメ部33,34に、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14が差し込まれて係合しており、カバー部材30と本体部11とはロック状態である。
この状態から、操作者は、図7(B)に示すように、開閉スライダー15のレバー部15Aを掴んで矢印A方向に沿ってスライドさせる。そうすると、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14が、カバー部材30の第1、第2固定ツメ部33,34から外れ、カバー部材30と開閉スライダー15との係合状態が解除される。そして、それと略同時に、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14の後端部13B,14Bが、それぞれ、カバー部材30の第1、第2ガイド部36,37と接触し始めるようになる。
図7(B)の状態から、開閉スライダー15をさらに矢印B方向に沿って最大限スライドさせる。そうすると、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14の後端部13B,14Bが、カバー部材30の第1、第2ガイド部36,37を押し出しながら移動していくため、図8(A)に示すように、カバー部材30が矢印C方向に押し出され、その結果、図8(B)に示すように、カバー部材30が開く。
その時に、本体部11の縁部11Cに潰されていたカバー部材30のシール部材31が元の形状に戻ろうとする材料自体が持つ復元力も作用して本体部11の縁部11Cを押すことで、カバー部材30が完全に開くようになる。
以上に説明したように、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14は、カバー部材30の第1、第2固定ツメ部33,34と係合する第1の機能と、第1、第2固
定ツメ部33,34との係合状態が解除された後、第1、第2ガイド部36,37と接触し、カバー部材30を外方に押し出す第2の機能とを有していることになる。
以上のような構成の収納部のカバー装置10において、カバー部材30を閉じないで使用する場合を、図9に基づいて説明する。
この場合、PCカード100が、本体部11の収納部11Aに収納されたとき、カバー部材30を閉じることができない大きさのもの、つまり装置から出張るタイプのPCカード100が使用されたときである。
そして、カバー部材30が開かれた状態で使用されるとき、カバー部材30の厚さ寸法はT1となっている。
本第1実施形態の収納部のカバー装置10は、以上のように構成されているので、次に述べるような効果を得ることができる。
(1)開閉スライダー15をスライドさせると、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14が、カバー部材30の第1、第2固定ツメ部33,34から外れ、カバー部材30と開閉スライダー15との係合状態が解除される。同時に、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14の後端部13B,14Bが、カバー部材30の第1、第2ガイド部36,37を押し出しながら移動するため、カバー部材30が矢印B方向に押し出される。その結果、カバー部材30を1動作で容易に開くことができる。
(2)開閉スライダー15をスライドさせるだけの1動作でカバー部材30を容易に開くことができ、片手での操作が可能となり、これにより、操作性が向上する。
(3)開閉スライダー15にはレバー部15Aが設けられ、そのレバー部15Aを摘んでスライド方向に移動させるだけで開閉スライダー15をスライドさせ、カバー部材30を開くことができる。レバー部15Aはカバー部材30が閉じられている際は、カバー部材30の外側に突出しているが、カバー部材30のみが開かれるので、カバー部材30には突出部がない状態である。そのため、カバー部材30に取手が不要となり、その取手分の厚みを薄くでき、これにより、キーボード等の操作性が向上する。
(4)カバー部材30に第1、第2ガイド部36,37が設けられ、開閉スライダー15がスライドすると、第1、第2可動ツメ部13,14の後端部13B,14Bが、カバー部材30の第1、第2ガイド部36,37を押し出すため、カバー部材30を確実にポップアップさせることができ、これにより、本体部11の縁部11Cに密着したシール部材31を剥がすことができる。
(5)カバー部材30を閉じると、カバー部材30のシール部材31が、本体部11の縁部11Cに押し潰されるため、カバー部材30のシール部材31の内側への水または埃等の浸入を防ぐことが出来る。その結果、エンドユーザーが使用できる環境を増加させることが可能となる。
(6)開閉スライダー15にはバネ取付け部材19を介して圧縮コイルスプリング20が装着され、開閉スライダー15は圧縮コイルスプリング20により常時一方側に付勢されているので、カバー部材30が開いた後、自動的に初期位置に戻すことができる。
(7)カバー部材30における第1、第2固定ツメ部33,34のツメ先端33A,34Aの外側には傾斜面33B,34Bが形成され、第1、第2可動ツメ部13,14のツメ先端13A,14Aには、傾斜面33B,34Bに対向可能な傾斜面13C,14Cがそれぞれ形成されているので、カバー部材30が開かれた後、初期位置に戻っている開閉スライダー15に対してカバー部材30を閉じると、第1、第2固定ツメ部33,34の傾斜面33B,34Bに、第1、第2可動ツメ部13,14の傾斜面33B,34Bが押されて後退し、カバー部材30の第1、第2固定ツメ部33,34と第1、第2可動ツメ部13,14とが係合する。その結果、開かれた後のカバー部材30を1動作で容易に閉じることができる。
(8)開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14は、一つの部材で、カバー部材30の第1、第2固定ツメ部33,34と係合する第1の機能と、第1、第2固定ツメ部33,34との係合状態が解除された後、第1、第2ガイド部36,37と接触し、カバー部材30を外方に押し出す第2の機能とを有しているので、それぞれの機能を生じるように別部材を設けなくてもすみ、これにより、部材の省略化を図ることができる。
次に、図10〜図12に基づいて本発明の収納部用カバー装置の第2実施形態を説明する。
本第2実施形態の収納部用カバー装置40は、前記第1実施形態のスライド側係合部12における前記第2の機能を、一端部がスライド部材15に固着され他端部がカバー部材30と当接し、且つ当該カバー部材30を前記開口部11Bの外方に押し出す方向に常時付勢する付勢手段である板ばね45により実現したものである。
すなわち、収納部用カバー装置40は、前記第1実施形態のカバー部材30に設けた第1、第2ガイド部36,37の代わりに、本体部11側に第1、第2ボス41,42を設け、これらの第1、第2ボス41,42に、それぞれ板ばね45,45を取付け、各板ばね45,45がカバー部材30の第1、第2リブ43,44を押すことで、そのカバー部材30を開くことができるように構成したものである。
なお、本第2実施形態の収納部用カバー装置40では、本体部11に設けられた第1、第ボス41,42と、これらの第1、第ボス41,42に取付けた板ばね45,45と、カバー部材30の第1、第2リブ43,44の構造、および第1実施形態のカバー部材30のガイド部材26,27が設けられていない点が、前記第1実施形態と異なるのみで、他の構成は第1実施形態と同一である。
したがって、第1実施形態と同一の部材、構成には、同一符号を付し、異なる部材のみを詳細に説明する。なお、異なる部材には符号40番台を付してある。
そして、第2実施形態と第1実施形態のカバー部材30および本体部11は、第1、第2リブ43,44が設けられている点、第1、第2ボス41,42が設けられている点等、厳密には形状が異なっているが、本実施形態では同一符号を付して説明する。
図11(A)、(B)に示すように、カバー部材30の前記第1、第2固定ツメ部33,34の互いの外側領域に、カバー部材30の裏面から収納部11A側に突出した前記第1、第2リブ43,44が設けられている。
上述のように、第1ボス41と第1リブ43との間および第2ボス42と第2リブ44との間には、それぞれ板ばね45が架けわたされている。
次に、上記各関係の詳細を図12(A)、(B)に基づいて説明する。
この図12(A)、(B)では、第2ボス42と、第2リブ44と、それらの間に架けわたされた板ばね45との構造を示しているが、第1ボス41と第1リブ43とそれらの間に架けわたされた板ばね45との構造も略同様である。ただし、第1リブ43と第2リブ44とは、それぞれ第1ボス41と第2ボス42との内側に配置されている。つまり、板ばね45の向きが反対方向となっている点は異なっている。
第2リブ44は、略角柱状に形成されており、その上端面は所定角度の傾斜面44Aとなっている。
これに対して、前記開閉スライダー15には、上記第2リブ44の外側位置に第2ボス42が設けられている。第2ボス42は、開閉スライダー15において本体部11の収納部11Aからカバー部材30側に所定寸法突出して設けられている。
第1、第2ボス41,42の先端部の端面には、それぞれ前記板ばね45が取付けられている。これらの板ばね45の先端部45Aは、開閉スライダー15のスライド方向に沿うような形状で折り曲げられている。そして、この先端部45Aが、上記第2リブ44の傾斜面44Aと当接するように設定されている。
ここで、図12(A)に示すように、カバー部材30が完全に閉じた状態のときは、板ばね45が第2リブ44に押されて撓んでいるため、板ばね45と第1ボス41との取付け角度はα1°であり、開閉スライダー15がスライドし、図12(B)に示すように、板ばね45のバネ力によりカバー部材30が矢印C方向に押し出され、完全に開いた状態のときは、板ばね45と第1ボス41との取付け角度はα2°である。
次に、図11、図12に基づいて前記第2実施形態の収納部用カバー装置40の動作を説明する。
まず、図11(A)に示すように、カバー部材30が完全に閉じている状態では、カバー部材30の第1、第2固定ツメ部33,34に、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14が差し込まれて係合しており、カバー部材30は閉じられている状態である。
このとき、図12(A)に示すように、板ばね45は、第1ボス41と第1リブ43の傾斜面43Aとに架けわたされた状態である。なお、第2ボス42と第2リブ44との間でも同様である。
この状態から、操作者は、図11(B)に示すように、開閉スライダー15のレバー部15Aを掴んで矢印Bで示す他方の方向に沿ってスライドさせる。そうすると、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14が、カバー部材30の第1、第2固定ツメ部33,34から外れ、カバー部材30と開閉スライダー15との係合状態が解除される。
このとき、図12(B)に示すように、開閉スライダー15の第2ボス42に装着された板ばね45の先端部45A、ひいてはその板ばね45がカバー部材30の第2リブ44の傾斜面44A、ひいてはそのカバー部材30を、当該カバー部材30が収納部11Aから離れる方向に押し、これによりカバー部材30が開かれる。
本第2実施形態の収納部用カバー装置40は、以上のように構成されているので、前記第1実施形態の(1)〜(3)、(5)〜(8)と略同様の効果を得ることができる。
次に、図13〜図15に基づいて本発明の収納部用カバー装置の第3実施形態を説明する。
本第3実施形態の収納部用カバー装置50は、前記第1実施形態のスライド側係合部12の第1、第2の機能を、カバー部材30の開閉スライダー15側の面に装着した吸引磁石としての第1、第2カバー側磁石51,52と、開閉スライダー15に、前記第1、第2カバー側磁石51,52に対向する吸引磁石および反発磁石からなる第1、第2スライド側磁石53,54を設けることで持たせるようにしたものである。
そして、第1、第2スライド側磁石53,54は、開閉スライダー15が一方の方向にスライドしたとき、吸引磁石同士が互いに引き合って係合し、他方の方向にスライドしたとき吸引磁石と反発磁石とが互いに反発し合ってカバー部材30を開口部11Bの外方に押し出すようにスライド方向に沿って配置されている。
なお、本第3実施形態の収納部用カバー装置50では、カバー部材30に第1、第2カバー側磁石51,52、開閉スライダー15に第1、第2スライド側磁石53,54を、それぞれを設けた構成のみが、前記第1実施形態と異なるのみで、他の構成は第1実施形態と同一である。したがって、第1実施形態と同一の部材、構成には、同一符号を付し、異なる部材のみを詳細に説明する。なお、異なる部材には符号50番台を付してある。
そして、第3実施形態と第1実施形態のカバー部材30、および本体部11とでは、厳密には形状が異なっているが、本実施形態では同一符号を付して説明する。
さらに詳述すると、前記カバー部材30の収納部11A側の面に、N極およびS極のいずれかの極性が収納部11A側に向いた第1、第2カバー側磁石51,52が設けられ、開閉スライダー15のカバー部材30側の端部に、上記各カバー側磁石51,52に対応する第1、第2スライド側磁石53,54が設けられている。
これらの第1、第2スライド側磁石53,54は、第1、第2カバー側磁石51,52の極性と互いに引き合い、カバー部材30が閉じるように極性が配置された第1磁石53A,54Aと、いずれかの極性と互いに反発し合いカバー部材30が外方に押し出されるように極性が配置された第2磁石53B,54Bとで構成されている。そして、これらの第1磁石53A,54A、および第2磁石53B,54Bは、矢印A,Bで示す一方の方向および他方の方向に沿って設けられている。
カバー部材30の収納部11A側の面には、図15(A)、(B)に示すように、第1、第2カバー側磁石51,52が設けられている。各カバー側磁石51,52は、収納部11A側に突出しておりその先端部の極性がN極となっている。
これに対して、開閉スライダー15のカバー部材30側の端面には、前述のように、第1、第2スライド側磁石53,54が設けられている。これらの第1、第2スライド側磁石53,54は、開閉スライダー15の矢印Aに沿ったスライド方向の前後に並列配置されている。
ここで、図15(A)に示すように、カバー部材30のカバー側磁石51,52に対して、開閉スライダー15の第1、第2スライド側磁石53,54のうち、第1磁石53A,54Aが配置されているとき、カバー部材30は閉じられている状態である。
すなわち、カバー部材30は閉じられている状態のとき、カバー側磁石51,52の開閉スライダー15側に極性Nが配置されているのに対して、第1、第2スライド側磁石53,54のうち、第1磁石53A,54Aが配置されている。第1磁石53A,54Aでは、極性Nに対して互いに引き合う極性Sが配置された状態である。
カバー部材30が閉じられている状態から、開閉スライダー15を矢印Bで示すスライド方向にスライドさせると、開閉スライダー15の第2磁石53B,54Bがカバー側磁石51,52に近づく。
そうすると、カバー側磁石51,52の極性Nに対して、開閉スライダー15の第2磁石53B,54Bの極性がNなので、互いに反発しあい、その結果、カバー部材30が開閉スライダー15の第2磁石53B,54Bにより、矢印B方向に示すように外方に押し出される。つまり、カバー部材30が開かれる。
次に、前記第3実施形態の収納部用カバー装置50の動作を説明する。
図14(A)、図15(A)に示すように、カバー部材30のカバー側磁石51と、第1スライド側磁石53の第1磁石53Aとが互いの磁力で引き合っており、これによって、カバー部材30は閉じられている状態である。
この状態から、操作者は、図14(B)、図15(B)に示すように、開閉スライダー15のレバー部15Aを掴んで矢印Bで示すスライド方向に沿ってスライドさせる。そうすると、カバー側磁石51,52の極性Nに対して、開閉スライダー15の第2磁石53B,54Bの極性がNなので、互いに反発しあい、その結果、カバー部材30が開閉スライダー15の第2磁石53B,54Bにより、矢印B方向に示すように外方に押し出される。つまり、図15(C)に示すように、カバー部材30が開かれる。
なお、本実施形態では、カバー部材30にカバー側磁石51,52を設け、このカバー側磁石51,52に対応するように、開閉スライダー15に第1、第2スライド側磁石53,54を設けたが、両者を逆にしてもよい。
すなわち、カバー部材30に第1、第2スライド側磁石53,54に相当する並列配置の磁石を設け、開閉スライダー15にカバー側磁石51,52に相当する磁石を設けてもよい。
また、いずれの場合でも、極性の配置は自由である。さらに、磁石51,52の極性を判別するため、色を付ける等、印をつけておくと組立の際に便利である。
本第3実施形態のカバー装置50は、以上のように構成されているので、前記第1実施形態の(1)〜(3)、(5)〜(8)と略同様の効果を得ることができる他、次に述べるような効果を得ることができる。
(9)カバー部材30にカバー側磁石51,52を設け、開閉スライダー15に、カバー側磁石51,52に対応する第1、第2スライド側磁石53,54を設けたので、前記第1、第2実施形態の第1、第2スライドツメ部13,14、カバー部材30の第1、第2カバーツメ部33,34、第1、第2ガイド部36,37が不要となる。その結果、使用部材を少なくすることができ、且つ簡単な構成でカバー部材30を押し出すことができる。
以上、前記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、前記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記第1実施形態では、開閉スライダー15を常時一方向に付勢する付勢手段として、本体部11の支持部11Eと開閉スライダー15の一側面とに設けられたコイルスプリング20で構成したが、これに限らない。例えば、開閉スライダー15を本体部11に取付けた引張りバネで常時一方向に引張って付勢する構成としてもよい。
また、前記第2実施形態では、カバー部材30のリブ43,44に、本体部11のボス41,42に装着した板ばね45を係合させ、その板ばね45の付勢力により、カバー部材30を開くような構成としていたが、これに限らない。本体部11に、カバー部材30の裏面を押圧するようにして圧縮バネを取り付けておき、開閉スライダー15の第1、第2可動ツメ部13,14と、カバー部材30の第1、第2固定ツメ部33,34との係合が解除されたとき、圧縮バネの付勢力によりカバー部材30を収納部11Aから離れる方向に押圧するように構成してもよい。
本発明は、例えばPCカードを使用するノートパソコン等において、PCカードを収納する収納部をカバー部材で覆う際に利用できる。
10 収納部用カバー装置(第1実施形態)
11 本体部
11A 収納部
12 スライド側係合部
13 第1スライド側ツメ部材
14 第2スライド側ツメ部材
15 スライド部材である開閉スライダー
20 コイルスプリング
30 カバー部材
31 シール部材
32 カバー側係合部
33 第1カバー側ツメ部材
34 第2カバー側ツメ部材
36 第1ガイド部材
37 第2ガイド部材
40 収納部用カバー装置(第2実施形態)
41 第1ボス
42 第2ボス
43 第1リブ
44 第2リブ
45 板バネ
50 収納部用カバー装置(第3実施形態)
51 カバー側磁石
52 カバー側磁石
53 第1スライド側磁石
54 第2スライド側磁石
100 PCカード

Claims (11)

  1. 本体部に形成され且つ各種部品を収納する収納部の開口部を覆う起伏回動可能なカバー部材を有する収納部用カバー装置であって、
    前記カバー部材の前記収納部側の面に設けられ前記開口部の縁部に密着するシール部材と、
    前記カバー部材の前記収納部側の面で且つ回動端部に設けられ前記本体部と係合するカバー側係合部と、
    前記本体部に設けられ前記カバー部材の面に沿ってスライドすると共に前記カバー側係合部と係合するスライド部材と、を備え、
    このスライド部材には、当該スライド部材が一方の方向にスライドしたとき前記カバー側係合部と係合する第1の機能と、他方の方向にスライドしたとき前記カバー部材を前記開口部の外方に押し出す第2の機能とを備えたスライド側係合部が設けられていることを特徴とする収納部用カバー装置。
  2. 請求項1に記載の収納部用カバー装置において、
    前記カバー側係合部が、前記収納部側に突出すると共に突出された先端が前記他方の方向に突出した嘴状のカバー側ツメ部を有し、
    このカバー側係合部の前記カバー側ツメ部に係合するスライド側ツメ部を前記スライド側係合部が有していることを特徴とする収納部用カバー装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の収納部用カバー装置において、
    前記カバー部材の前記収納部側の面には、前記収納部側に向かって突出すると共に前記スライド部材に押圧されて前記カバー部材を外方に向けて案内するガイド部材が設けられていることを特徴とする収納部用カバー装置。
  4. 請求項3に記載の収納部用カバー装置において、
    前記ガイド部材の前記スライド側係合部と係合する面を前記他方の方向に傾いた押圧傾斜面としたことを特徴とする収納部用カバー装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の収納部用カバー装置において、
    前記スライド側係合部の前記カバー部材側の端面に前記スライド部材駆動用のレバー部を設け、
    前記カバー部材に前記レバー部の突出およびスライドを許容する切除部を設けたことを特徴とする収納部用カバー装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の収納部用カバー装置において、
    前記スライド部材に、前記スライド側係合部を前記カバー側係合部との係合位置に向けて常時付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする収納部用カバー装置。
  7. 請求項2ないし請求項6のいずれか一つに記載の収納部用カバー装置において、
    前記嘴状カバー側ツメ部を、前記スライド方向に沿って一方側と他方側とに配置した第1、第2の固定ツメ部で構成し、
    前記スライド側ツメ部を、前記第1、第2の固定ツメ部に対応する第1、第2の可動ツメ部で構成し、
    前記ガイド部材を、前記第1、第2の可動ツメ部に対応して配置された第1、第2のガイド部により構成したことを特徴とする収納部用カバー装置。
  8. 請求項1に記載の収納部用カバー装置において、
    前記スライド側係合部の前記第2の機能を、一端部が前記スライド部材に固着され他端部が前記カバー部材と当接し且つ当該カバー部材を前記開口部の外方に押し出す方向に常時付勢する付勢手段により実現することを特徴とする収納部用カバー装置。
  9. 請求項8に記載の収納部用カバー装置において、
    前記付勢手段を板ばねで構成すると共に当該板ばねの一端が、前記スライド部材に設けられ且つ前記カバー部材側に向いたスライド突出部に固着され、
    前記板ばねの他端が、前記カバー部材に設けられ且つ前記収納部側に突出したカバー突出部に係合されていることを特徴とする収納部用カバー装置。
  10. 請求項1に記載の収納部用カバー装置において、
    前記スライド側係合部を、前記カバー部材の前記スライド部材側の面に装着した少なくとも一個の吸引磁石で構成すると共に、この吸引磁石に対向する吸引磁石および反発磁石からなる少なくとも2個の磁石を前記スライド部材に装着し、
    この2個の磁石を、前記スライド部材が一方の方向にスライドしたとき前記吸引磁石同士が互いに引き合って係合し、他方の方向にスライドしたとき前記吸引磁石と反発磁石とが互いに反発し合って前記カバー部材を前記開口部の外方に押し出すように前記スライド方向に沿って配置したことを特徴とする収納部用カバー装置。
  11. 請求項1に記載の収納部用カバー装置において、
    前記スライド側係合部を、前記スライド部材の前記カバー部材側の面に装着した少なくとも一個の吸引磁石で構成すると共に、この吸引磁石に対向する吸引磁石および反発磁石からなる少なくとも2個の磁石を前記カバー部材に装着し、
    この2個の磁石を、前記スライド部材が一方の方向にスライドしたとき前記吸引磁石同士が互いに引き合って係合し、他方の方向にスライドしたとき前記吸引磁石と反発磁石とが互いに反発し合って前記カバー部材を前記開口部の外方に押し出すように前記スライド方向に沿って配置したことを特徴とする収納部用カバー装置。
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