JP2011008561A - 電子回路および光ディスク駆動装置一体型テレビジョン - Google Patents
電子回路および光ディスク駆動装置一体型テレビジョン Download PDFInfo
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Abstract
【課題】複数のマイクロコンピュータの異常を監視し個別にリセットして正常な状態に戻す仕組みを低コストな構成で実現する。
【解決手段】第1マイクロコンピュータは、バスを介して異常監視用の信号を第2マイクロコンピュータに送信し送信に対する第2マイクロコンピュータからの返信に基づき第2マイクロコンピュータに異常動作が発生しているか判定し、第2マイクロコンピュータに異常動作が発生している場合にリセット信号を出力して第2マイクロコンピュータを再起動させ、第2マイクロコンピュータは、バスを介して異常監視用の信号を第1マイクロコンピュータに送信し送信に対する第1マイクロコンピュータからの返信に基づき第1マイクロコンピュータに異常動作が発生しているか判定し、第1マイクロコンピュータに異常動作が発生している場合にリセット信号を出力して第1マイクロコンピュータを再起動させる。
【選択図】図2
【解決手段】第1マイクロコンピュータは、バスを介して異常監視用の信号を第2マイクロコンピュータに送信し送信に対する第2マイクロコンピュータからの返信に基づき第2マイクロコンピュータに異常動作が発生しているか判定し、第2マイクロコンピュータに異常動作が発生している場合にリセット信号を出力して第2マイクロコンピュータを再起動させ、第2マイクロコンピュータは、バスを介して異常監視用の信号を第1マイクロコンピュータに送信し送信に対する第1マイクロコンピュータからの返信に基づき第1マイクロコンピュータに異常動作が発生しているか判定し、第1マイクロコンピュータに異常動作が発生している場合にリセット信号を出力して第1マイクロコンピュータを再起動させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、電子回路および光ディスク駆動装置一体型テレビジョンに関する。
複数のマイクロコンピュータを備える装置として、集中的に制御を行なう一つのメインプロセッサと副次的な制御を行なうサブプロセッサとを備えるマイクロコンピュータ装置であって、サブプロセッサは、メインプロセッサから100ms毎に送信されるはずの制御データを受信しなかった場合にメインプロセッサに対してリセット信号を出力し、一方、メインプロセッサは、サブプロセッサに制御データを送信した後にサブプロセッサから所定時間内に返信されるはずの制御データを受信しなかった場合に自己の制御動作を停止状態とする装置が知られている(特許文献1参照。)。
また、メインマイコンはサブマイコンの動作を監視する監視処理用プログラムを実行し、サブマイコンに異常が発生したと判断した場合には、メインマイコンから電源回路へのWDC信号のレベル反転が停止して電源回路内のリセット制御部からメイン・サブの両マイコンへリセット信号が出力され、また、メインマイコン自体に異常が発生してメインマイコンから電源回路へのWDC信号のレベル反転が停止した場合にも、当該リセット制御部からメイン・サブの両マイコンへリセット信号が出力される電子制御装置が知られている(特許文献2参照。)。
また、マイコンに、マイコンと同じ命令を実行することのできる演算回路部を備えただけの軽量な監視回路を接続し、マイコンと監視回路に同一のデータに基づく同一の演算処理を実行させ、その演算結果を照合することによりマイコンの故障の検出を行なう方法が知られている(特許文献3参照。)。
また、第1CPU、第2CPUからのウォッチドッグパルスをそれぞれ第1ウォッチドッグタイマ回路、第2ウォッチドッグタイマ回路で監視し、異常があればウォッチドッグパルスが異常なCPUにリセット信号を供給してリセット/再起動を繰り返すダブルマイコンシステム暴走防止回路が知られている(特許文献4参照。)。
上記文献1の構成では、サブプロセッサがメインプロセッサを監視してメインプロセッサをリセットするか、或いは、メインプロセッサが自己の制御動作を自ら停止状態とするに過ぎず、もう一方のプロセッサであるサブプロセッサの異常を監視したり、必要に応じてサブプロセッサをリセットしたりするものではなかった。
また上記文献2は、メインマイコン、サブマイコンをリセットするために電源回路のリセット制御部を用いる等、その構成が複雑であり、かつ、メインマイコン、サブマイコンのどちらか一方に異常がある場合に、メインマイコン、サブマイコンの両方をリセットしてしまうものであった。
また上記文献2は、メインマイコン、サブマイコンをリセットするために電源回路のリセット制御部を用いる等、その構成が複雑であり、かつ、メインマイコン、サブマイコンのどちらか一方に異常がある場合に、メインマイコン、サブマイコンの両方をリセットしてしまうものであった。
また上記文献3は、そもそも複数のマイコンそれぞれの異常を監視したり、複数のマイコンを必要に応じてリセットさせるものでもなかった。
また上記文献4は、第1CPU、第2CPUの監視にそれぞれ第1ウォッチドッグタイマ回路、第2ウォッチドッグタイマ回路を要する等、2つのCPUの監視に必要な回路構成が大掛かりで、高コストであった。
また上記文献4は、第1CPU、第2CPUの監視にそれぞれ第1ウォッチドッグタイマ回路、第2ウォッチドッグタイマ回路を要する等、2つのCPUの監視に必要な回路構成が大掛かりで、高コストであった。
本発明は上記各課題に鑑みてなされたもので、複数のマイクロコンピュータそれぞれの異常を監視し、必要なタイミングで各マイクロコンピュータを個別にリセットして正常な状態に戻すことができる仕組みを極めて低コストな構成で実現することのできる電子回路および光ディスク駆動装置一体型テレビジョンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1マイクロコンピュータと第2マイクロコンピュータとを備え、第1マイクロコンピュータおよび第2マイクロコンピュータそれぞれの異常動作を監視可能な電子回路であって、第1マイクロコンピュータおよび第2マイクロコンピュータは所定のバスを介して相互にデータの送受信が可能であり、第1マイクロコンピュータは、上記バスを介して異常監視用の信号を第2マイクロコンピュータに送信するとともに当該送信に対する第2マイクロコンピュータからの上記バスを介しての返信に基づいて第2マイクロコンピュータに異常動作が発生しているか否か判定し、第2マイクロコンピュータに異常動作が発生していると判定した場合に、所定のリセット信号を出力して第2マイクロコンピュータを再起動させ、第2マイクロコンピュータは、上記バスを介して異常監視用の信号を第1マイクロコンピュータに送信するとともに当該送信に対する第1マイクロコンピュータからの上記バスを介しての返信に基づいて第1マイクロコンピュータに異常動作が発生しているか否か判定し、第1マイクロコンピュータに異常動作が発生していると判定した場合に、所定のリセット信号を出力して第1マイクロコンピュータを再起動させる構成としている。
本発明によれば、第1マイクロコンピュータおよび第2マイクロコンピュータはそれぞれが、相手方に異常動作が発生しているか否かを監視し、相手方に異常動作が発生している場合に相手方を再起動(リセット)させるため、極めて低コストな構成でこれらマイクロコンピュータそれぞれの異常を監視し、必要なタイミングで各マイクロコンピュータを個別にリセットして正常な状態に戻す仕組みを実現できる。なお、第1マイクロコンピュータは、所定の機能を有する第1電子機器を制御するためのマイクロコンピュータであり、第2マイクロコンピュータは、第1電子機器とは独立した異なる機能を有する第2電子機器を制御するためのマイクロコンピュータであるとしてもよい。
また、上記第1マイクロコンピュータは、上記異常監視用の信号としてランダムに決定した数値を含んだ信号を第2マイクロコンピュータに送信するとともに当該送信した信号に含めた数値と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータから返信されない場合に第2マイクロコンピュータに異常動作が発生していると判定し、第2マイクロコンピュータは、上記異常監視用の信号としてランダムに決定した数値を含んだ信号を第1マイクロコンピュータに送信するとともに当該送信した信号に含めた数値と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータから返信されない場合に第1マイクロコンピュータに異常動作が発生していると判定する構成としてもよい。当該構成によれば、毎回異なる内容(数値)の異常監視用の信号が第1マイクロコンピュータから第2マイクロコンピュータへ送信される(第1マイクロコンピュータから第2マイクロコンピュータへも送信される)ため、仮に、異常監視用の信号に対する返信として同じ信号を繰り返し返してしまうような異常状態が一方のマイクロコンピュータに生じていたとしても、他方のマイクロコンピュータはかかる異常状態を的確に捉えることができる。
上記ランダムな数値を含む信号を送信するための具体的な構成として、上記第1マイクロコンピュータは、乱数発生回路を備え、乱数発生回路によって生成した乱数を含んだ信号を上記異常監視用の信号として第2マイクロコンピュータに繰り返し送信するとともに当該送信を行なう度に送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータから返信されるか否か判定し、第2マイクロコンピュータは、乱数発生回路を備え、乱数発生回路によって生成した乱数を含んだ信号を上記異常監視用の信号として第1マイクロコンピュータに繰り返し送信するとともに当該送信を行なう度に送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータから返信されるか否か判定する構成を採用してもよい。
本発明の技術的思想は、電子回路以外によっても実現可能である。例えば、電子回路の各構成が実行する処理工程を備える方法の発明や、電子回路の各構成が実行する機能を、これら構成に実現させるコンピュータ読取可能なプログラムの発明をも把握可能である。
さらに本発明の具体的な構成として、第1マイクロコンピュータを備え第1マイクロコンピュータによって制御される光ディスク駆動装置と、第2マイクロコンピュータを備え第2マイクロコンピュータによって制御されるテレビジョンと、を備えた光ディスク駆動装置一体型テレビジョンであって、第1マイクロコンピュータおよび第2マイクロコンピュータはデータ線とクロック線からなるバスを介して相互にデータの送受信が可能であり、第1トランジスタのベースに第1マイクロコンピュータの第1ポートを接続し、第1トランジスタのコレクタに第2マイクロコンピュータの第1ポートを接続し、かつ第1トランジスタのエミッタをグランドに接続することにより構成された第1リセット回路と、第2トランジスタのベースに第2マイクロコンピュータの第2ポートを接続し、第2トランジスタのコレクタに第1マイクロコンピュータの第2ポートを接続し、かつ第2トランジスタのエミッタをグランドに接続することにより構成された第2リセット回路とを備え、第1マイクロコンピュータは、乱数発生回路を備え、乱数発生回路によって生成した乱数を含んだ信号を上記バスを介して第2マイクロコンピュータに繰り返し送信するとともに当該送信を行なう度に送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータから上記バスを介して返信されるか否か判定し、当該送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータから返信されない場合には、第1マイクロコンピュータの第1ポートから所定レベルのリセット電圧を一時的に出力し、第1リセット回路は、第1マイクロコンピュータの第1ポートから出力されたリセット電圧を第1トランジスタのベースに入力することにより第1トランジスタのコレクタ‐エミッタ間を導通させて第2マイクロコンピュータの第1ポートの電位を一時的に低下させることにより第2マイクロコンピュータを再起動させ、第2マイクロコンピュータは、乱数発生回路を備え、乱数発生回路によって生成した乱数を含んだ信号を上記バスを介して第1マイクロコンピュータに繰り返し送信するとともに当該送信を行なう度に送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータから上記バスを介して返信されるか否か判定し、当該送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータから返信されない場合には、第2マイクロコンピュータの第2ポートから所定レベルのリセット電圧を一時的に出力し、第2リセット回路は、第2マイクロコンピュータの第2ポートから出力されたリセット電圧を第2トランジスタのベースに入力することにより第2トランジスタのコレクタ‐エミッタ間を導通させて第1マイクロコンピュータの第2ポートの電位を一時的に低下させることにより第1マイクロコンピュータを再起動させる構成も、一つの発明として把握することができる。
さらに本発明の具体的な構成として、第1マイクロコンピュータを備え第1マイクロコンピュータによって制御される光ディスク駆動装置と、第2マイクロコンピュータを備え第2マイクロコンピュータによって制御されるテレビジョンと、を備えた光ディスク駆動装置一体型テレビジョンであって、第1マイクロコンピュータおよび第2マイクロコンピュータはデータ線とクロック線からなるバスを介して相互にデータの送受信が可能であり、第1トランジスタのベースに第1マイクロコンピュータの第1ポートを接続し、第1トランジスタのコレクタに第2マイクロコンピュータの第1ポートを接続し、かつ第1トランジスタのエミッタをグランドに接続することにより構成された第1リセット回路と、第2トランジスタのベースに第2マイクロコンピュータの第2ポートを接続し、第2トランジスタのコレクタに第1マイクロコンピュータの第2ポートを接続し、かつ第2トランジスタのエミッタをグランドに接続することにより構成された第2リセット回路とを備え、第1マイクロコンピュータは、乱数発生回路を備え、乱数発生回路によって生成した乱数を含んだ信号を上記バスを介して第2マイクロコンピュータに繰り返し送信するとともに当該送信を行なう度に送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータから上記バスを介して返信されるか否か判定し、当該送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータから返信されない場合には、第1マイクロコンピュータの第1ポートから所定レベルのリセット電圧を一時的に出力し、第1リセット回路は、第1マイクロコンピュータの第1ポートから出力されたリセット電圧を第1トランジスタのベースに入力することにより第1トランジスタのコレクタ‐エミッタ間を導通させて第2マイクロコンピュータの第1ポートの電位を一時的に低下させることにより第2マイクロコンピュータを再起動させ、第2マイクロコンピュータは、乱数発生回路を備え、乱数発生回路によって生成した乱数を含んだ信号を上記バスを介して第1マイクロコンピュータに繰り返し送信するとともに当該送信を行なう度に送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータから上記バスを介して返信されるか否か判定し、当該送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータから返信されない場合には、第2マイクロコンピュータの第2ポートから所定レベルのリセット電圧を一時的に出力し、第2リセット回路は、第2マイクロコンピュータの第2ポートから出力されたリセット電圧を第2トランジスタのベースに入力することにより第2トランジスタのコレクタ‐エミッタ間を導通させて第1マイクロコンピュータの第2ポートの電位を一時的に低下させることにより第1マイクロコンピュータを再起動させる構成も、一つの発明として把握することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態にかかる光ディスク駆動装置一体型テレビジョン(以下、単にテレビジョン)10の概略構成をブロック図により示している。テレビジョン10は、本発明の電子回路をその一部において実現する装置であり、TV部30とDVD部20を共通の筺体内に備える。DVD部20は概略、第1マイクロコンピュータ21と、ディスク回転モータ22と、ローディングモータ23と、光ピックアップ24と、ディスク排出ボタン25とを備える。第1マイクロコンピュータ21は、DVD部20を構成する各部と電気的に接続されており、DVD部20全体を制御する。DVD部20は、光ディスク駆動装置(DVDドライブ)であり、第1電子機器に該当する。なお光ディスク駆動装置は、ブルーレイディスク等種々の記録媒体を駆動可能なドライブであってもよい。
図1は、本実施形態にかかる光ディスク駆動装置一体型テレビジョン(以下、単にテレビジョン)10の概略構成をブロック図により示している。テレビジョン10は、本発明の電子回路をその一部において実現する装置であり、TV部30とDVD部20を共通の筺体内に備える。DVD部20は概略、第1マイクロコンピュータ21と、ディスク回転モータ22と、ローディングモータ23と、光ピックアップ24と、ディスク排出ボタン25とを備える。第1マイクロコンピュータ21は、DVD部20を構成する各部と電気的に接続されており、DVD部20全体を制御する。DVD部20は、光ディスク駆動装置(DVDドライブ)であり、第1電子機器に該当する。なお光ディスク駆動装置は、ブルーレイディスク等種々の記録媒体を駆動可能なドライブであってもよい。
TV部30は概略、アンテナ31の接続されたチューナ回路32と、信号処理回路33と、パネル駆動回路34と、液晶パネル35と、電源回路36と、第2マイクロコンピュータ37と、インバータ回路38と、バックライト39とを備える。第2マイクロコンピュータ37は、TV部30を構成する各部および第1マイクロコンピュータ21と電気的に接続しており、テレビジョン10全体(特にTV部30)を制御する。TV部30とDVD部20は互いに独立した機能を有する電子機器であり、この意味でTV部30は第2電子機器に該当する。
チューナ回路32は、第2マイクロコンピュータ37の制御によりアンテナ31よりテレビジョン放送信号を受信し、放送信号を中間周波信号に周波数変換するとともにアナログ信号としての中間周波信号をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号からトランスポートストリーム(TS)を抽出し、信号処理回路33へ出力する。信号処理回路33は、TSから抽出した映像信号を復号化(デコード)し、デコードした映像信号に対して、液晶パネル35の画素数に応じたスケーリング処理、色補正処理、エッジ強調処理などの各種画像処理を実行し、1画面分の画像を表した映像信号を生成する。パネル駆動回路34では、信号処理回路33から出力された上記1画面分の画像を表した映像信号に基づいて液晶パネル35を駆動することにより、液晶パネル35に映像信号に基づく映像表示をさせる。
電源回路36は、外部の商用電源等から電源電圧の供給を受け、供給された電源電圧を、第2マイクロコンピュータ37を始めインバータ回路38等、テレビジョン10内の各構成へ供給する。電源回路36は、必要に応じて各回路へ供給する電圧を交流から直流へと変換する。インバータ回路38は、電源回路36から供給された直流電圧を交流電圧に変換し、当該交流電圧をバックライト39に供給し、バックライト39を点灯させる。バックライト39は、液晶パネル35を背面から照射する。
DVD部20において、第1マイクロコンピュータ21は、不図示のディスク挿入口からのディスクの挿入を検知するとローディングモータ23を回転させディスクをDVD部20内に引き込む。そしてディスク回転モータ22がディスクを回転させ、光ピックアップ24がディスクに光を照射して、その反射光を検出することによりディスクに書き込まれた情報を取得する。そしてディスク排出ボタン25が押し下げ操作されると、ローディングモータ23はディスクを挿入したときとは逆方向に回転しディスクを排出する。DVD部20は、TV部30で受信された放送にかかる映像や音声を入力してディスクに記録(書き込み)したり、ディスクに記録されているコンテンツを読み出してTV部30側に出力し、TV部30に当該コンテンツ再生させることが可能である。
図2は、第1マイクロコンピュータ21および第2マイクロコンピュータ37を中心とした本実施形態にかかる電子回路を示している。第1マイクロコンピュータ21および第2マイクロコンピュータ37は、互いに相手側に異常動作が発生しているか否かを継続的に監視している。異常動作とは、例えば、マイクロコンピュータの暴走やフリーズ等の異常な動作や状態を意味する。第1マイクロコンピュータ21および第2マイクロコンピュータ37は、データ線SDAとクロック線SCLからなる所定のバス40を介して相互にデータの送受信が可能である。クロック線SCLは、同期を取るための信号線であり、データ線SDAは、SCLに同期してデータの転送に用いられる信号線である。
第1マイクロコンピュータ21は、リセット信号送信ポート(第1ポート)21a、リセットポート(第2ポート)21bおよび乱数発生回路21cを備えている。
第2マイクロコンピュータ37は、リセット信号送信ポート(第2ポート)37b、リセットポート(第1ポート)37aおよび乱数発生回路37cを備えている。
第2マイクロコンピュータ37は、リセット信号送信ポート(第2ポート)37b、リセットポート(第1ポート)37aおよび乱数発生回路37cを備えている。
第1マイクロコンピュータ21のリセット信号送信ポート21aと第2マイクロコンピュータ37のリセットポート37aの間には、第1リセット回路50が形成されている。つまり、第1リセット回路50は、第1トランジスタ51のベースに所定の抵抗Rを介してリセット信号送信ポート21aを接続し、第1トランジスタ51のコレクタにリセットポート37aを接続し、かつ第1トランジスタ51のエミッタをグランドに接続する(接地させる)ことにより構成されている。
第2マイクロコンピュータ37のリセット信号送信ポート37bと第1マイクロコンピュータ21のリセットポート21bの間には、第2リセット回路60が形成されている。つまり、第2リセット回路60は、第2トランジスタ61のベースに所定の抵抗Rを介してリセット信号送信ポート37bを接続し、第2トランジスタ61のコレクタにリセットポート21bを接続し、かつ第2トランジスタ61のエミッタをグランドに接続する(接地させる)ことにより構成されている。
第2マイクロコンピュータ37のリセット信号送信ポート37bと第1マイクロコンピュータ21のリセットポート21bの間には、第2リセット回路60が形成されている。つまり、第2リセット回路60は、第2トランジスタ61のベースに所定の抵抗Rを介してリセット信号送信ポート37bを接続し、第2トランジスタ61のコレクタにリセットポート21bを接続し、かつ第2トランジスタ61のエミッタをグランドに接続する(接地させる)ことにより構成されている。
このような構成において、第1マイクロコンピュータ21は、バス40を介して異常監視用の信号を第2マイクロコンピュータ37に送信するとともに当該送信に対する第2マイクロコンピュータ37からのバス40を介しての返信に基づいて第2マイクロコンピュータ37に異常動作が発生しているか否か判定し(第1マイクロコンピュータ21による第2マイクロコンピュータ37の監視処理)、第2マイクロコンピュータ37に異常動作が発生していると判定した場合に、所定のリセット信号を出力して第2マイクロコンピュータ37を再起動させる。
具体的には、第1マイクロコンピュータ21は、乱数発生回路21cにおいて乱数を発生させ、発生した乱数を含んだ信号を異常監視用の信号として定期的にバス40を介して第2マイクロコンピュータ37に送信している。そして第1マイクロコンピュータ21は、異常監視用の信号を送信する度に、送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータ37からバス40を介して返信されるか否か判定し、当該送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータ37から返信されない場合には、直ちに第2マイクロコンピュータ37に異常動作が発生したものと判定する。言い換えると、第2マイクロコンピュータ37は、第1マイクロコンピュータ21から異常監視用の信号を受信したときには、受信した信号に含まれている数値と同じ数値を含む返信用信号を第1マイクロコンピュータ21に返信する。ここで言う乱数とは、ランダムな数値である。つまり第1マイクロコンピュータ21は、第2マイクロコンピュータ37の監視処理として基本的に、乱数Aの送信、乱数Aの受信、乱数Bの送信、乱数Bの受信、乱数Cの送信、乱数Cの受信…というように、ランダムに変化する乱数のバス40を介しての送受信を繰り返す。
一方、第2マイクロコンピュータ37も、バス40を介して異常監視用の信号を第1マイクロコンピュータ21に送信するとともに当該送信に対する第1マイクロコンピュータ21からのバス40を介しての返信に基づいて第1マイクロコンピュータ21に異常動作が発生しているか否か判定し(第2マイクロコンピュータ37による第1マイクロコンピュータ21の監視処理)、第1マイクロコンピュータ21に異常動作が発生していると判定した場合に、所定のリセット信号を出力して第1マイクロコンピュータ21を再起動させる。
具体的には、第2マイクロコンピュータ37は、乱数発生回路37cにおいて乱数を発生させ、発生した乱数を含んだ信号を異常監視用の信号として定期的にバス40を介して第1マイクロコンピュータ21に送信している。そして第2マイクロコンピュータ37は、異常監視用の信号を送信する度に、送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータ21からバス40を介して返信されるか否か判定し、当該送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータ21から返信されない場合には、直ちに第1マイクロコンピュータ21に異常動作が発生したものと判定する。言い換えると、第1マイクロコンピュータ21は、第2マイクロコンピュータ37から異常監視用の信号を受信したときには、受信した信号に含まれている数値と同じ数値を含む返信用信号を第2マイクロコンピュータ37に返信する。つまり第2マイクロコンピュータ37は、第1マイクロコンピュータ21の監視処理として基本的に、乱数Dの送信、乱数Dの受信、乱数Eの送信、乱数Eの受信、乱数Fの送信、乱数Fの受信…というように、ランダムに変化する乱数のバス40を介しての送受信を繰り返す。
なお、第1マイクロコンピュータ21および第2マイクロコンピュータ37は、基本的には、相手方に対する監視処理を、交互にバス40を使用して行なう。
なお、第1マイクロコンピュータ21および第2マイクロコンピュータ37は、基本的には、相手方に対する監視処理を、交互にバス40を使用して行なう。
第1マイクロコンピュータ21は、第2マイクロコンピュータ37に異常動作が発生していると判定した場合、リセット信号送信ポート21aから所定電圧レベルのリセット信号を一時的に出力する。つまり、リセット信号送信ポート21aの電位は、通常は所定のロー(L)レベルに維持されているが、第1マイクロコンピュータ21は、第2マイクロコンピュータ37に異常動作が発生していると判定した場合に、一瞬だけリセット信号送信ポート21aの電位を、あるしきい値以上のハイ(H)レベルに上昇させる。このようにリセット信号送信ポート21aの電位が一時的にHレベルに上昇すると、第1リセット回路50においては、リセット信号(Hレベル)が第1トランジスタ51のベースに入力することにより第1トランジスタ51のコレクタ‐エミッタ間が導通し、結果、第2マイクロコンピュータ37のリセットポート37aの電位を一時的に低下させる。そして、第2マイクロコンピュータ37においては、このようにリセットポート37aの電位が一時的に低下した場合、これを契機として、駆動停止および起動(つまり再起動)を行なう。
第2マイクロコンピュータ37は、第1マイクロコンピュータ21に異常動作が発生していると判定した場合、リセット信号送信ポート37bから所定電圧レベルのリセット信号を一時的に出力する。つまり、リセット信号送信ポート37bの電位は、通常は所定のLレベルに維持されているが、第2マイクロコンピュータ37は、第1マイクロコンピュータ21に異常動作が発生していると判定した場合に、一瞬だけリセット信号送信ポート37bの電位を、あるしきい値以上のHレベルに上昇させる。このようにリセット信号送信ポート37bの電位が一時的にHレベルに上昇すると、第2リセット回路60においては、リセット信号(Hレベル)が第2トランジスタ61のベースに入力することにより第2トランジスタ61のコレクタ‐エミッタ間が導通し、結果、第1マイクロコンピュータ21のリセットポート21bの電位を一時的に低下させる。そして、第1マイクロコンピュータ21においては、このようにリセットポート21bの電位が一時的に低下した場合、これを契機として、駆動停止および起動(つまり再起動)を行なう。
このように本実施形態によれば、第1マイクロコンピュータ21および第2マイクロコンピュータ37は、互いを接続するバス40を介してのランダムな数値を含む信号の送受信による相手方に対する監視処理を、各々が行なうことにより、それぞれが互いの異常動作を監視可能とした。また、第1マイクロコンピュータ21は、第2マイクロコンピュータ37に異常が発生していると判定した場合に即座に第2マイクロコンピュータ37を再起動させ、第2マイクロコンピュータ37は、第1マイクロコンピュータ21に異常が発生していると判定した場合に即座に第1マイクロコンピュータ37を再起動させる。すなわち、2個のマイクロコンピュータそれぞれの異常を監視し、必要なタイミングで各マイクロコンピュータを個別にリセットして正常な状態に戻すことができる仕組みを極めて低コストな構成で実現することができる。
また、マイクロコンピュータにおける異常動作の一種として、同じ信号を繰り返し送信してしまう異常状態がある。しかし本実施形態によれば、マイクロコンピュータ21,37は、乱数発生回路21c,37cを備え、毎回異なる乱数を含む信号を監視対象のマイクロコンピュータに送信し、送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が監視対象から返信されなければ、監視対象のマイクロコンピュータに異常が発生していると判定する。そのため、マイクロコンピュータ21,37は、上述したような同じ信号を繰り返し送信してしまう異常状態が相手方(監視対象)のマイクロコンピュータに生じていることを即座に検知し、相手方を再起動させて正常な状態に復帰させることができる。
10…光ディスク駆動装置一体型テレビジョン、20…DVD部、21…第1マイクロコンピュータ、21a…リセット信号送信ポート、21b…リセットポート、21c…乱数発生回路、30…TV部、37…第2マイクロコンピュータ、37a…リセットポート、37b…リセット信号送信ポート、37c…乱数発生回路、40…バス、50…第1リセット回路、51…第1トランジスタ、60…第2リセット回路、61…第2トランジスタ
Claims (5)
- 第1マイクロコンピュータと第2マイクロコンピュータとを備え、第1マイクロコンピュータおよび第2マイクロコンピュータそれぞれの異常動作を監視可能な電子回路であって、
第1マイクロコンピュータおよび第2マイクロコンピュータは所定のバスを介して相互にデータの送受信が可能であり、
第1マイクロコンピュータは、上記バスを介して異常監視用の信号を第2マイクロコンピュータに送信するとともに当該送信に対する第2マイクロコンピュータからの上記バスを介しての返信に基づいて第2マイクロコンピュータに異常動作が発生しているか否か判定し、第2マイクロコンピュータに異常動作が発生していると判定した場合に、所定のリセット信号を出力して第2マイクロコンピュータを再起動させ、
第2マイクロコンピュータは、上記バスを介して異常監視用の信号を第1マイクロコンピュータに送信するとともに当該送信に対する第1マイクロコンピュータからの上記バスを介しての返信に基づいて第1マイクロコンピュータに異常動作が発生しているか否か判定し、第1マイクロコンピュータに異常動作が発生していると判定した場合に、所定のリセット信号を出力して第1マイクロコンピュータを再起動させることを特徴とする電子回路。 - 上記第1マイクロコンピュータは、所定の機能を有する第1電子機器を制御するためのマイクロコンピュータであり、第2マイクロコンピュータは、第1電子機器とは独立した異なる機能を有する第2電子機器を制御するためのマイクロコンピュータであることを特徴とする請求項1に記載の電子回路。
- 上記第1マイクロコンピュータは、上記異常監視用の信号としてランダムに決定した数値を含んだ信号を第2マイクロコンピュータに送信するとともに当該送信した信号に含めた数値と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータから返信されない場合に第2マイクロコンピュータに異常動作が発生していると判定し、第2マイクロコンピュータは、上記異常監視用の信号としてランダムに決定した数値を含んだ信号を第1マイクロコンピュータに送信するとともに当該送信した信号に含めた数値と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータから返信されない場合に第1マイクロコンピュータに異常動作が発生していると判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子回路。
- 上記第1マイクロコンピュータは、乱数発生回路を備え、乱数発生回路によって生成した乱数を含んだ信号を上記異常監視用の信号として第2マイクロコンピュータに繰り返し送信するとともに当該送信を行なう度に送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータから返信されるか否か判定し、第2マイクロコンピュータは、乱数発生回路を備え、乱数発生回路によって生成した乱数を含んだ信号を上記異常監視用の信号として第1マイクロコンピュータに繰り返し送信するとともに当該送信を行なう度に送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータから返信されるか否か判定することを特徴とする請求項3に記載の電子回路。
- 第1マイクロコンピュータを備え第1マイクロコンピュータによって制御される光ディスク駆動装置と、第2マイクロコンピュータを備え第2マイクロコンピュータによって制御されるテレビジョンと、を備えた光ディスク駆動装置一体型テレビジョンであって、
第1マイクロコンピュータおよび第2マイクロコンピュータはデータ線とクロック線からなるバスを介して相互にデータの送受信が可能であり、
第1トランジスタのベースに第1マイクロコンピュータの第1ポートを接続し、第1トランジスタのコレクタに第2マイクロコンピュータの第1ポートを接続し、かつ第1トランジスタのエミッタをグランドに接続することにより構成された第1リセット回路と、第2トランジスタのベースに第2マイクロコンピュータの第2ポートを接続し、第2トランジスタのコレクタに第1マイクロコンピュータの第2ポートを接続し、かつ第2トランジスタのエミッタをグランドに接続することにより構成された第2リセット回路とを備え、
第1マイクロコンピュータは、乱数発生回路を備え、乱数発生回路によって生成した乱数を含んだ信号を上記バスを介して第2マイクロコンピュータに繰り返し送信するとともに当該送信を行なう度に送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータから上記バスを介して返信されるか否か判定し、当該送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第2マイクロコンピュータから返信されない場合には、第1マイクロコンピュータの第1ポートから所定レベルのリセット電圧を一時的に出力し、
第1リセット回路は、第1マイクロコンピュータの第1ポートから出力されたリセット電圧を第1トランジスタのベースに入力することにより第1トランジスタのコレクタ‐エミッタ間を導通させて第2マイクロコンピュータの第1ポートの電位を一時的に低下させることにより第2マイクロコンピュータを再起動させ、
第2マイクロコンピュータは、乱数発生回路を備え、乱数発生回路によって生成した乱数を含んだ信号を上記バスを介して第1マイクロコンピュータに繰り返し送信するとともに当該送信を行なう度に送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータから上記バスを介して返信されるか否か判定し、当該送信した信号に含めた乱数と同じ数値を含む信号が第1マイクロコンピュータから返信されない場合には、第2マイクロコンピュータの第2ポートから所定レベルのリセット電圧を一時的に出力し、
第2リセット回路は、第2マイクロコンピュータの第2ポートから出力されたリセット電圧を第2トランジスタのベースに入力することにより第2トランジスタのコレクタ‐エミッタ間を導通させて第1マイクロコンピュータの第2ポートの電位を一時的に低下させることにより第1マイクロコンピュータを再起動させることを特徴とする光ディスク駆動装置一体型テレビジョン。
Priority Applications (1)
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JP2009151742A JP2011008561A (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | 電子回路および光ディスク駆動装置一体型テレビジョン |
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KR20150039508A (ko) * | 2013-10-02 | 2015-04-10 | 현대모비스 주식회사 | 와치독 장치 및 와치독 제어방법 |
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2009
- 2009-06-26 JP JP2009151742A patent/JP2011008561A/ja active Pending
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KR20150039508A (ko) * | 2013-10-02 | 2015-04-10 | 현대모비스 주식회사 | 와치독 장치 및 와치독 제어방법 |
KR102080453B1 (ko) * | 2013-10-02 | 2020-02-24 | 현대모비스 주식회사 | 와치독 장치 및 와치독 제어방법 |
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