JP2011007400A - 2段蒸発吸収式冷凍機 - Google Patents

2段蒸発吸収式冷凍機 Download PDF

Info

Publication number
JP2011007400A
JP2011007400A JP2009150436A JP2009150436A JP2011007400A JP 2011007400 A JP2011007400 A JP 2011007400A JP 2009150436 A JP2009150436 A JP 2009150436A JP 2009150436 A JP2009150436 A JP 2009150436A JP 2011007400 A JP2011007400 A JP 2011007400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature evaporator
low
refrigerant
evaporator
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009150436A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironobu Kawamura
浩伸 川村
Tatsuro Fujii
達郎 藤居
Nobuyuki Takeda
伸之 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2009150436A priority Critical patent/JP2011007400A/ja
Publication of JP2011007400A publication Critical patent/JP2011007400A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

【課題】2組の蒸発器と吸収器を備えつつも、構造を簡素化することができる2段蒸発吸収式冷凍機を提供することを課題とする。
【解決手段】再生器1,凝縮器4,低温蒸発器18,低温吸収器12,高温蒸発器15,高温吸収器7,溶液熱交換器30,31を備えて構成され、前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15の底部が異なる高さに設定されるとともに、前記低温蒸発器18の底部及び高温蒸発器15の底部は、これら低温蒸発器18及び高温蒸発器15の底部よりも低い位置を通る接続部材26によって接続され、前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15には、前記接続部材26から前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15のうち底部が低く設定されるいずれか一方の蒸発器(具体的には、高温蒸発器15)にかけての領域に溜まった冷媒が冷媒ポンプ21によって供給されることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2組の蒸発器と吸収器を備え、高圧側の蒸発器によって低圧側の吸収器を冷却する構成とした2段蒸発吸収式冷凍機に関する。
蒸発器と吸収器を2組備えた2段蒸発吸収式冷凍機としては、例えば特許文献1に示すものがある。特許文献1の2段蒸発吸収式冷凍機では、2つの冷媒ポンプを備え、1台は高温蒸発器出口部に設置され、もう1台は低温蒸発器出口部に設置されている。また、この2段蒸発吸収式冷凍機は、低温蒸発器と高温蒸発器の底部に冷媒が溜められ、低温吸収器及び高温吸収器の底部に溶液が溜められる構成となっている。
特開2008−95976号公報
しかしながら、特許文献1に示す従来技術では、高温蒸発器及び低温蒸発器の下部に冷媒を溜める冷媒タンクが設けられ、高温吸収器と低温吸収器の下部に溶液を溜める溶液タンクが設けらており、各タンク分の容積を確保する必要がある。
そこで、本発明は、2組の蒸発器と吸収器を備えつつも、構造を簡素化することができる2段蒸発吸収式冷凍機を提供することを課題とする。
上記の目的を達成すべく、本発明は、再生器,凝縮器,低温蒸発器,低温吸収器,高温蒸発器,高温吸収器,溶液熱交換器を備えて構成され、前記低温蒸発器及び高温蒸発器の底部が異なる高さに設定されるとともに、前記低温蒸発器の底部及び高温蒸発器の底部は、これら低温蒸発器及び高温蒸発器の底部よりも低い位置を通る接続部材によって接続され、前記低温蒸発器及び高温蒸発器には、前記接続部材から前記低温蒸発器及び高温蒸発器のうち底部が低く設定されるいずれか一方の蒸発器にかけての領域に溜まった冷媒が冷媒ポンプによって供給されることを特徴とする。
かかる構成によれば、低温蒸発器及び高温蒸発器で蒸発しきれなかった冷媒は、前記低温蒸発器及び高温蒸発器の底部に向かって流れ落ちる。ここで、前記低温蒸発器及び高温蒸発器の底部が異なる高さに設定され、前記低温蒸発器の底部及び高温蒸発器の底部は、接続部材によって接続されるため、底部が高く設定された他方の蒸発器の底部にある冷媒は、底部に溜まりにくく、液面高さを保つように一方の蒸発器の方へ移動する。このようにして、低温蒸発器及び高温蒸発器で蒸発しきれなかった冷媒が集約される。従って、低温蒸発器及び高温蒸発器の底部に冷媒を貯留する部分をそれぞれ設ける必要がなく、底部が高く設定された他方の蒸発器には冷媒を貯留する部分が不要となる。
なお、接続部材は、低温蒸発器及び高温蒸発器の底部よりも低い位置を通るため、接続部材の最も低い位置に冷媒が溜まり、前記低温蒸発器の底部及び高温蒸発器の底部は、気体の流通を遮断した状態となる。従って、低温蒸発器及び高温蒸発器内をそれぞれ異なった圧力に維持することができる。
また、上記2段蒸発吸収式冷凍機においては、前記低温蒸発器及び高温蒸発器に供給される冷媒は、前記低温蒸発器及び高温蒸発器のうち底部が低く設定されるいずれか一方の蒸発器の底部から取り出される構成であってもよく、前記低温蒸発器及び高温蒸発器に供給される冷媒は、前記接続部材から取り出される構成であってもよい。
また、上記2段蒸発吸収式冷凍機においては、前記低温吸収器の両側に前記低温蒸発器及び高温蒸発器が配置されるとともに、前記低温蒸発器の底部が前記高温蒸発器の底部よりも高く設定され、前記低温蒸発器の底部よりも下方の空間に低温吸収器の底部が張り出すように設けられる構成が好ましい。
このようにすれば、低温吸収器において冷媒蒸気を吸収した溶液を貯留する部分の容積を大きく確保することができる。
また、上記2段蒸発吸収式冷凍機においては、前記低温蒸発器及び高温蒸発器に供給される冷媒を取り出す取出配管は、前記冷媒ポンプよりも下流側で前記低温蒸発器へ向かう配管及び高温蒸発器へ向かう配管に分岐する構成が好ましい。
このようにすれば、取出配管及び冷媒ポンプを一つに集約することができるため、2段蒸発吸収式冷凍機の構造をより一層簡素化することができる。また、コスト低減が図れるとともに、2段蒸発吸収式冷凍機の消費電力を低減することができる。
以上のように、本発明によれば、低温蒸発器及び高温蒸発器の底部のいずれかのみに冷媒を貯留する部分を設ければよいため、2段蒸発吸収式冷凍機の構造を簡素化することができる。また、底部が高く設定された他方の蒸発器には冷媒を貯留する部分が不要となることから、その不要となった部分を別の用途で有効利用することができる。
本発明の第1実施例に係る2段蒸発吸収式冷凍機のサイクル系統図。 図1における低温蒸発器,低温吸収器及び高温蒸発器の位置関係を示す図。 本発明の第2実施例に係る2段蒸発吸収式冷凍機のサイクル系統図。
以下、本発明の実施形態に係る2段蒸発吸収式冷凍機を図面を用いて説明する。本実施形態に係る2段蒸発吸収式冷凍機は、再生器1,凝縮器4,低温蒸発器18,低温吸収器12,高温蒸発器15,高温吸収器7,溶液熱交換器30,31を備えて構成され、前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15の底部が異なる高さに設定されるとともに、前記低温蒸発器18の底部及び高温蒸発器15の底部は、これら低温蒸発器18及び高温蒸発器15の底部よりも低い位置を通る接続部材26によって接続され、前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15には、前記接続部材26から前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15のうち底部が低く設定されるいずれか一方の蒸発器(具体的には、高温蒸発器15)にかけての領域に溜まった冷媒が冷媒ポンプ21によって供給される。
かかる構成によれば、低温蒸発器18及び高温蒸発器15で蒸発しきれなかった冷媒は、前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15の底部に向かって流れ落ちる。ここで、前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15の底部が異なる高さに設定され、前記低温蒸発器18の底部及び高温蒸発器15の底部は接続部材26によって接続されるため、底部が高く設定された他方の蒸発器(具体的には、低温蒸発器18)の底部にある冷媒は、底部に溜まりにくく、液面高さを保つように一方の蒸発器(具体的には、高温蒸発器15)の方へ移動する。このようにして、低温蒸発器18及び高温蒸発器15で蒸発しきれなかった冷媒が集約される。従って、低温蒸発器18及び高温蒸発器15の底部に冷媒を貯留する部分をそれぞれ設ける必要がなく、底部が高く設定された他方の蒸発器(具体的には、低温蒸発器18)には冷媒を貯留する部分が不要となる。
従って、低温蒸発器18及び高温蒸発器15の底部のいずれかにのみに冷媒を貯留する部分を設ければよいため、2段蒸発吸収式冷凍機の構造を簡素化することができる。また、底部が高く設定された他方の蒸発器(具体的には、低温蒸発器18)には冷媒を貯留する部分が不要となることから、その不要となった部分を別の用途で有効利用することができる。
なお、接続部材は、低温蒸発器及び高温蒸発器の底部よりも低い位置を通るため、接続部材の最も低い位置に冷媒が溜まり、前記低温蒸発器の底部及び高温蒸発器の底部は、気体の流通を遮断した状態となる。従って、低温蒸発器及び高温蒸発器内をそれぞれ異なった圧力に維持することができる。
ところで、特許文献1に示す従来技術では、高温蒸発器及び低温蒸発器のそれぞれに冷媒ポンプが設けられ、高温吸収器及び低温吸収器のそれぞれに溶液ポンプが設けられている。従って、蒸発器及び吸収器を1組のみ有する一般的な吸収式冷凍機と比較すると、蒸発器及び吸収器が2組であることに対応して、冷媒ポンプ及び溶液ポンプも2組となっている。このため、冷媒ポンプ及び溶液ポンプが増加した分だけコストが増加するとともに、運転中の消費電力も増加するため、熱源駆動で消費電力が少ないといった吸収式冷凍機のメリットを十分に発揮できないおそれがある。この点、本実施形態に係る2段蒸発吸収冷凍機は、一つの冷媒ポンプで足りるため、2段蒸発吸収式冷凍機の構造を簡素化することができ、コスト低減が図れるとともに、2段蒸発吸収式冷凍機の消費電力を低減することができる。
具体的には、本実施形態に係る2段蒸発吸収式冷凍機は、前記低温吸収器12の両側に前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15が配置されるとともに、前記低温蒸発器18の底部が前記高温蒸発器15の底部よりも高く設定され、前記低温蒸発器18の底部よりも下方の空間に低温吸収器12の底部が張り出すように設けられる。従って、低温吸収器12において冷媒蒸気を吸収した溶液を貯留する部分の容積を大きく確保することができる。
また、前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15に供給される冷媒を取り出す取出配管22は、前記冷媒ポンプ21よりも下流側で前記低温蒸発器18へ向かう配管24及び高温蒸発器15へ向かう配管25に分岐する。従って、取出配管22及び冷媒ポンプ21を一つに集約することができるため、2段蒸発吸収式冷凍機の構造をより一層簡素化することができる。また、コスト低減が図れるとともに、2段蒸発吸収式冷凍機の消費電力を低減することができる。
次に、本発明の2段蒸発吸収式冷凍機の第一実施例について、説明する。第一実施例に係る2段蒸発吸収式冷凍機においては、前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15に供給される冷媒は、前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15のうち底部が低く設定されるいずれか一方の蒸発器(具体的には、高温蒸発器15)の底部から取り出される。
図1は、本発明の2段蒸発吸収式冷凍機の第一実施例を示すサイクル系統図である。2段蒸発吸収式冷凍機は、再生器1,凝縮器4,高温吸収器7,高温蒸発器15と低温吸収器12からなる一体型蒸発吸収器11,低温蒸発器18,溶液熱交換器30,31,溶液ポンプ27,28,29,冷媒ポンプ21を備えている。図2は、図1のサイクル系統図における低温蒸発器18と低温吸収器12と高温蒸発器15の部分を抜出したもので、P1(Pa)は高温蒸発器15の圧力、P2(Pa)は低温蒸発器18の圧力、h(mm)は高温蒸発器15の冷媒タンク35内の冷媒の液面高さ、H(mm)は高温蒸発器15の冷媒タンク35の底部から低温蒸発器18の底部までの高さを示す。
再生器1内には複数本の伝熱管3が備えられており、伝熱管3の上部には溶液散布装置2が配置されている。凝縮器4の内部には複数本の伝熱管5が備えられており、再生器1と凝縮器4は蒸気通路6で連通されている。再生器1の底部は溶液ポンプ29と溶液熱交換器31を介して高温吸収器7の上部に設けられた溶液散布装置8と配管で接続されている。
高温吸収器7の内部には水平に配置された複数本の伝熱管9が配置されている。高温吸収器7の下部には溶液タンク33が配置され、溶液タンク33の底部は、溶液ポンプ28,溶液熱交換器30を介して低温吸収器12の上部に設けられた溶液散布装置13と配管で接続されている。
高温蒸発器15は垂直に配置された複数本の伝熱管17の管内に構成されており、伝熱管17の上下とも開口し、エリミネータ10を介して高温吸収器7と連通する構成となっている。また、伝熱管17の上部開口部側には冷媒散布装置16が配置されている。また、高温蒸発器15下部には冷媒タンク35が配置され、冷媒タンク35の底部は配管22によって冷媒ポンプ21の吸込側に接続されている。冷媒ポンプ21の吐出側には配管23が接続されている。配管23は、配管24及び配管25に分岐する。一方の配管24は、低温蒸発器18の冷媒散布装置19に接続され、他方の配管25は、高温蒸発器15の冷媒散布装置16に接続されている。また、高温蒸発器15下部の冷媒タンク35の底部は、絞り32を備える配管によって凝縮器4の底部と接続されている。高温蒸発器15下部の冷媒タンク35の底部は、また、接続部材26によって低温蒸発器18の底部と接続されている。接続部材26としては、Uシールとなる連通管が用いられる。即ち、接続部材26は、トラップ構造を有する配管である。
低温吸収器12は伝熱管17の管外に構成されており、上部には伝熱管17が貫通し伝熱管17の外面に溶液を供給する溶液散布装置13が備えられている。低温吸収器12の下部には溶液タンク34が設置され、溶液タンク34の底部は溶液ポンプ27,溶液熱交換器30,31を介して、再生器1の上部に設けられた溶液散布装置2と配管で接続されている。
低温蒸発器18の内部には水平に配置された複数本の伝熱管20が備えられており、上部には冷媒散布装置19が配置されており、エリミネータ14を介して低温吸収器12と連通している。低温蒸発器18の底部は、高温蒸発器15の冷媒タンク35の底部より高い位置に設定されている。ここで、高温蒸発器15の冷媒タンク35の底部から低温蒸発器18の底部までの高さH(mm)は、運転中における低温蒸発器18と高温蒸発器15内の圧力P1(Pa)とP2(Pa)、及び冷媒タンク35内の冷媒の液面高さh(mm)から、(1)式に示す関係で決められる。
Figure 2011007400
このように構成した2段蒸発吸収式冷凍機の動作は以下の通りである。
再生器1の溶液散布装置2から散布された溶液は伝熱管3上で管内を流れる加熱媒体と熱交換して加熱され、冷媒蒸気を発生し、溶液は濃縮される。濃縮された溶液は、溶液ポンプ29により溶液熱交換器31に送られ、低温吸収器12からの溶液と熱交換して冷却され、高温吸収器7の溶液散布装置8に送られる。
高温吸収器7において溶液散布装置8から散布された溶液は伝熱管9上で高温蒸発器15からの冷媒蒸気を吸収する。ここで、冷媒吸収により発生した吸収熱は伝熱管9内を流れる冷却水と熱交換し冷却される。冷媒蒸気を吸収して濃度が薄くなった溶液は高温吸収器7下部の溶液タンク33に一旦溜められて、溶液ポンプ28により溶液熱交換器30に送られる。溶液熱交換器30で低温吸収器12からの溶液と熱交換して冷却され、低温吸収器12の溶液散布装置13に送られる。
低温吸収器12において溶液散布装置13から伝熱管17の外面に供給された溶液は、垂直配置された伝熱管17の外面を流下し、低温蒸発器18からの冷媒蒸気を吸収する。冷媒吸収により発生した吸収熱は、伝熱管17内を流下する冷媒の加熱に利用される。冷媒蒸気を吸収して濃度がさらに低下した溶液は低温吸収器12下部の溶液タンク34に一旦溜められて、溶液ポンプ27により溶液熱交換器30に送られる。溶液熱交換器30で高温吸収器7からの溶液と熱交換して温度上昇した溶液は、溶液熱交換器31で再生器1からの溶液と熱交換してさらに温度上昇したのち、再生器1の溶液散布装置2に送られる。
一方、再生器1で発生した冷媒蒸気は、蒸気通路6を通って凝縮器4に送られ、伝熱管5内を流れる冷却水と熱交換し冷却されることで、伝熱管5の表面で凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は凝縮器4の底部から絞り32を通って高温蒸発器15下部の冷媒タンク35に一旦溜められる。
高温蒸発器15下部の冷媒タンク35に溜められた冷媒は、冷媒ポンプ21で配管23を通り途中で分岐し、高温蒸発器15の上部の冷媒散布装置16及び低温蒸発器18の上部の冷媒散布装置19に送られる。
高温蒸発器15の冷媒散布装置16の冷媒は、伝熱管17の上部の開口部から管内壁に沿って流下し、管外を流下する溶液からの吸収熱で加熱され蒸発する。蒸発した冷媒蒸気は、伝熱管17の上下の開口部からエリミネータ10を通って高温吸収器7へ送られる。伝熱管17の内面で蒸発しきれなかった冷媒は、高温蒸発器15下部の冷媒タンク35に溜められる。
低温蒸発器18の冷媒散布装置19の冷媒は、伝熱管20に散布され、伝熱管20内を流れる冷水から熱を奪って蒸発する。蒸発した冷媒蒸気は、エリミネータ14を通って低温吸収器12に送られる。伝熱管20上で蒸発しきれなかった冷媒は、接続部材26を通って高温蒸発器15の冷媒タンク35に送られる。
なお、前記溶液タンク33,溶液タンク34,冷媒タンク35におけるタンクとは、それぞれ高温吸収器7,低温吸収器12,高温蒸発器15のうち液体が溜まる領域を指す用語であり、溶液タンク33又は34はそれぞれ溶液貯留部と特定することもでき、冷媒タンク35はそれぞれ冷媒液貯留部と特定することもできる。
以上説明したように、本実施例に係る2段蒸発吸収式冷凍機では、垂直に設置した伝熱管17の外面で冷媒蒸気を吸収した溶液の吸収熱を、伝熱管17の内面を流下する液冷媒の蒸発潜熱で直接冷却するようにしているので、低温吸収器12と高温蒸発器15の間の熱交換温度差を小さくすることができるとともに、高温蒸発器15の冷媒タンク35出口部に設置した冷媒ポンプ21の1台で、低温蒸発器18と高温蒸発器15の冷媒散布装置16,19に冷媒を供給できるようにしたので、低温蒸発器18分の冷媒ポンプを削減できる。これにより、2段蒸発吸収式冷凍機のコスト低減が図れるとともに、消費電力も低減することができる。
また、低温蒸発器18の底部の高さHを、(1)式で設定しているので、低温蒸発器18の冷媒散布装置19から散布され伝熱管20表面で蒸発できなかった冷媒を、低温蒸発器18の底部で一旦溜められることなく接続部材26を通って高温蒸発器15の冷媒タンク35に送ることができる。仮に低温蒸発器18底部と高温蒸発器15底部を同じ高さに配置した場合には、低温蒸発器18の冷媒の液面高さが((P1−P2)/9.8)だけ高くなる。このことから、低温蒸発器18底部の高さHを、高温蒸発器15の冷媒の液面高さを加えた((P1−P2)/9.8+h)より高くすることで、低温蒸発器18下部に液面を溜めることなく高温蒸発器15に送ることができる。これにより、低温蒸発器18の冷媒タンクが不要となるのでコスト低減を図ることができる。また、低温蒸発器18の冷媒タンク分のスペースが不要となることから、機器配置の自由度を増すことができる。例えば、図1に示すように低温吸収器12の溶液タンク34を配置するスペースとして有効に利用することができる。
次に、本発明の2段蒸発吸収式冷凍機の第二実施例について、説明する。第二実施例に係る2段蒸発吸収式冷凍機においては、前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15に供給される冷媒は、前記接続部材26から取り出される。
図3は本発明の第二実施例に係る2段蒸発吸収式冷凍機を示す他のサイクル系統図である。本実施例は、サイクルの主な構成要素は図1の実施例と同様であり、低温蒸発器18で蒸発しきれなかった冷媒の流路が異なっている。以下の説明で図1と同様の部位については同一符号で示す。
以下、図1の実施例と異なっている構成及び作用について説明する。
低温蒸発器18の底部と、高温蒸発器15の冷媒タンク35底部と冷媒ポンプ21を接続する配管22のA点で、接続部材26が接続されている。また、高温蒸発器15の冷媒タンク35底部から低温蒸発器18の底部までの高さH(mm)は、実施例1と同様に図2から(1)式に示す関係で決められる。その他の構成は実施例1と同様である。
上記のように構成した本実施例の2段蒸発吸収式冷凍機の動作で実施例1と異なる点は、以下の通りである。低温蒸発器18の冷媒散布装置19で散布され伝熱管20表面で蒸発しきれなかった冷媒は、接続部材26を通って配管22のA点で高温蒸発器15の冷媒と合流し、冷媒ポンプ21で再度低温蒸発器18の冷媒散布装置19と高温蒸発器15の冷媒散布装置16に分配される。
以上説明したように、本実施例においては、低温蒸発器18の底部の高さHを、(1)式で設定しているので、低温蒸発器18で冷媒散布装置19から散布され伝熱管20表面で蒸発できなかった冷媒は、低温蒸発器18の底部で一旦溜められることなく接続部材26を通って配管22のA点で、高温蒸発器15の冷媒と合流し冷媒ポンプ21に送ることができる。これにより、実施例1と同様に低温蒸発器18の冷媒タンクが不要となるのでコスト低減を図ることができる。また、低温蒸発器18の冷媒タンク分のスペースが不要となることから、機器配置の自由度を増すことができる。例えば、図2に示すように低温吸収器12の溶液タンク34を配置するスペースとして有効に利用することができる。
なお、本発明に係る2段蒸発吸収式冷凍機は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、低温蒸発器18の底部が高温蒸発器15の底部よりも高く設定されるものであったが、これに限定されるものでなく、高温蒸発器の底部が低温蒸発器の底部よりも高く設定されるものであってもよい。この場合、前記低温蒸発器及び高温蒸発器には、前記接続部材から低温蒸発器にかけての領域に溜まった冷媒が供給されることとなる。より具体的には、前記低温蒸発器及び高温蒸発器に供給される冷媒は、前記低温蒸発器の底部から取り出されるものであってもよく、前記接続部材から取り出されるものであってもよい。
また、上記実施形態においては、前記低温蒸発器18及び高温蒸発器15に供給される冷媒を取り出す取出配管22は、前記冷媒ポンプ21よりも下流側で前記低温蒸発器18へ向かう配管24及び高温蒸発器15へ向かう配管25に分岐するものであったが、これに限定されるものでなく、低温蒸発器及び高温蒸発器に供給される冷媒を取り出す取出配管が各蒸発器用にそれぞれ設けられ、冷媒ポンプも各取出配管用にそれぞれ設けられるものであってもよい。
また、低温蒸発器の底部及び高温蒸発器の底部を接続する接続部材は、これら低温蒸発器及び高温蒸発器の底部よりも低い位置を通り且つ液体を流通可能なものであればよく、配管として設けられるものに限定されない。
また、上記実施形態においては一重効用の吸収式冷凍機を用いて説明したが、本発明は、二重又はそれ以上の多重効用の吸収式冷凍機にも適用可能である。
1 再生器
2,8,13 溶液散布装置
3,5,9,17,20 伝熱管
4 凝縮器
7 高温吸収器
10,14 エリミネータ
11 一体型蒸発吸収器
15 高温蒸発器
16,19 冷媒散布装置
18 低温蒸発器
21 冷媒ポンプ
26 接続部材
27,28,29 溶液ポンプ
30,31 溶液熱交換器

Claims (5)

  1. 再生器,凝縮器,低温蒸発器,低温吸収器,高温蒸発器,高温吸収器,溶液熱交換器を備えて構成され、
    前記低温蒸発器及び高温蒸発器の底部が異なる高さに設定されるとともに、
    前記低温蒸発器の底部及び高温蒸発器の底部は、これら低温蒸発器及び高温蒸発器の底部よりも低い位置を通る接続部材によって接続され、
    前記低温蒸発器及び高温蒸発器には、前記接続部材から前記低温蒸発器及び高温蒸発器のうち底部が低く設定されるいずれか一方の蒸発器にかけての領域に溜まった冷媒が冷媒ポンプによって供給されることを特徴とする2段蒸発吸収式冷凍機。
  2. 前記低温蒸発器及び高温蒸発器に供給される冷媒は、前記低温蒸発器及び高温蒸発器のうち底部が低く設定されるいずれか一方の蒸発器の底部から取り出されることを特徴とする請求項1に記載の2段蒸発吸収式冷凍機。
  3. 前記低温蒸発器及び高温蒸発器に供給される冷媒は、前記接続部材から取り出されることを特徴とする請求項1に記載の2段蒸発吸収式冷凍機。
  4. 前記低温吸収器の両側に前記低温蒸発器及び高温蒸発器が配置されるとともに、
    前記低温蒸発器の底部が前記高温蒸発器の底部よりも高く設定され、
    前記低温蒸発器の底部よりも下方の空間に低温吸収器の底部が張り出すように設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の2段蒸発吸収式冷凍機。
  5. 前記低温蒸発器及び高温蒸発器に供給される冷媒を取り出す取出配管は、前記冷媒ポンプよりも下流側で前記低温蒸発器へ向かう配管及び高温蒸発器へ向かう配管に分岐することを特徴とする請求項1又は2に記載の2段蒸発吸収式冷凍機。
JP2009150436A 2009-06-25 2009-06-25 2段蒸発吸収式冷凍機 Pending JP2011007400A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009150436A JP2011007400A (ja) 2009-06-25 2009-06-25 2段蒸発吸収式冷凍機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009150436A JP2011007400A (ja) 2009-06-25 2009-06-25 2段蒸発吸収式冷凍機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011007400A true JP2011007400A (ja) 2011-01-13

Family

ID=43564274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009150436A Pending JP2011007400A (ja) 2009-06-25 2009-06-25 2段蒸発吸収式冷凍機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011007400A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108050724A (zh) * 2015-07-09 2018-05-18 荏原冷热系统(中国)有限公司 一种第二类吸收式热泵

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264623A (ja) * 1998-03-19 1999-09-28 Hitachi Ltd 吸収冷凍機
JP2001133071A (ja) * 1999-11-02 2001-05-18 Tokyo Gas Co Ltd 吸収冷温水機
JP2001317833A (ja) * 2000-04-28 2001-11-16 Hitachi Ltd 2段2重効用吸収冷凍機
JP2009068816A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Hitachi Appliances Inc 吸収式冷凍機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264623A (ja) * 1998-03-19 1999-09-28 Hitachi Ltd 吸収冷凍機
JP2001133071A (ja) * 1999-11-02 2001-05-18 Tokyo Gas Co Ltd 吸収冷温水機
JP2001317833A (ja) * 2000-04-28 2001-11-16 Hitachi Ltd 2段2重効用吸収冷凍機
JP2009068816A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Hitachi Appliances Inc 吸収式冷凍機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108050724A (zh) * 2015-07-09 2018-05-18 荏原冷热系统(中国)有限公司 一种第二类吸收式热泵

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015004920A1 (ja) 冷却システム、及び冷却システムにおける冷媒供給量の制御方法
JP4701147B2 (ja) 2段吸収冷凍機
JP3445941B2 (ja) 多段蒸発吸収型の吸収冷温水機及びそれを備えた大温度差空調システム
KR101552346B1 (ko) 유증기 액화 회수장치
CN106482384B (zh) 复叠式溶液并串联双效溴化锂吸收式制冷热泵机组
CN108139126B (zh) 吸收式冷冻机
CN101713598B (zh) 吸收式冷冻机
JP2011007400A (ja) 2段蒸発吸収式冷凍機
KR20050031368A (ko) 냉동장치의 액열기
CN103717982B (zh) 吸收式制冷机
US20140165627A1 (en) Method for chilling a building
JP5055071B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP6614873B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP4903743B2 (ja) 吸収式冷凍機
CN205138006U (zh) 套管蒸发式冷凝器
JP7080001B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP2014173810A (ja) 空冷吸収式冷凍機
CN216114800U (zh) 一种综合式混流冷凝器以及综合式混流制冷系统
CN208475746U (zh) 冷凝器及制冷系统
JP2004198087A (ja) 吸収冷凍装置及び吸収冷凍システム
CN106642634A (zh) 空调冷凝水回收组件
CN106091459A (zh) 一种一体式载冷系统机组
JP5659170B2 (ja) 空冷吸収式冷凍機
JP5233716B2 (ja) 吸収式冷凍装置
CN115585579A (zh) 用于制冷系统的蒸发水回收系统及制冷系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130820