JP2011007055A - エンジンの冷却構造及び冷却制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォーターポンプの負荷を低減させ、かつ適切な温度分布を実現することでエンジンの性能を向上させることができるエンジンの冷却構造及び冷却制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】シリンダーブロック(1)に形成され、ウォーターポンプ(3)から圧送される冷却水をブランチ通路(41)に分配する冷却水メイン通路(40)と、前記ブランチ通路(41)よりも上流側で前記冷却水メイン通路(40)から分岐し、ウォーターポンプ(3)から圧送された冷却水を、ブランチ通路(41)とは別の経路でウォーターポンプ(3)に戻す冷却水リターン通路(42)と、前記冷却水メイン通路(40)と前記冷却水リターン通路(42)との分岐に設けられ、前記ブランチ通路(41)に流れる冷却水の流量を調整する流量調整弁(5)と、を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、エンジンの冷却構造及び冷却制御方法に関する。
従来からエンジンの冷却構造は、エンジンとラジエーターとを循環する冷却水通路と、冷却水通路から分岐してラジエーターを通らずにエンジンと循環するバイパス通路と、冷却水通路及びバイパス通路の分岐に設けられるサーモスタットを利用する通路切替弁と、を備える。この通路切替弁は、エンジンの冷却水温に応じて開閉する。エンジンの冷却水温が低いときには、冷却水をラジエーターで冷却しなくてもよい。そこで切替弁は、冷却水温が低いときには開弁する。このようにすれば、冷却水は、ラジエーターに流れることなくエンジンとバイパス通路とを循環し、エンジンの暖機が促進されるとともにウォーターポンプの負荷も低減できる。さらに特許文献1では、ラジエーターにも開閉弁を設け、エンジンの負荷状態やエンジンの冷却水温に合わせてラジエーターを流れる冷却水の流量を変えることで冷却効率を上げてウォーターポンプの負荷を低減している。
特開平6−146879号
しかし、特許文献1のように冷却水を制御しても、ウォーターポンプの負荷の低減及びエンジンの性能の向上効果代が小さいことが本件発明者らによって知見された。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、ウォーターポンプの負荷を低減させ、かつ適切な温度分布を実現することでエンジンの性能を向上させることができるエンジンの冷却構造及び冷却制御方法を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、シリンダーブロック(1)に形成され、ウォーターポンプ(3)から圧送される冷却水をブランチ通路(41)に分配する冷却水メイン通路(40)と、前記ブランチ通路(41)よりも上流側で前記冷却水メイン通路(40)から分岐し、ウォーターポンプ(3)から圧送された冷却水を、ブランチ通路(41)とは別の経路でウォーターポンプ(3)に戻す冷却水リターン通路(42)と、前記冷却水メイン通路(40)と前記冷却水リターン通路(42)との分岐に設けられ、前記ブランチ通路(41)に流れる冷却水の流量を調整する流量調整弁(5)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ウォーターポンプから圧送されて冷却水メイン通路を流れる冷却水は、途中に設けられる流量調整弁を介して、エンジン内部を冷却するブランチ通路又はウォーターポンプに戻る冷却水リターン通路に分配される。さらに流量調整弁は、冷却水の流量を調整する。そして流量調整弁はウォーターポンプから圧送される冷却水の流量のうち冷却に必要な流量をブランチ通路に流すとともに余剰分の流量を冷却水リターン通路に流すことができるので、エンジンの過冷却を防止できる。また冷却水リターン通路はブランチ通路よりも上流に設けられるので、回廊のように構造が複雑なブランチ通路には流れない。このため冷却水リターン通路の通水抵抗は小さい。よってウォーターポンプの負荷を低減させ、エンジンの性能を向上させることができる。
第1実施形態のエンジンの冷却構造を示す図である。 図1のII−II断面図である。 第1実施形態の流量調整弁の構造を示す図である。 第1実施形態のエンジン温度と各通路に流される冷却水の流量との関係図である。 第1実施形態のエンジンの温度状態ごとの流量調整弁の状態図である。 第2実施形態のエンジンの冷却構造について説明する図である。 第3実施形態のエンジンの冷却構造について説明する図である。 第4実施形態のエンジンの冷却構造について説明する図である。
以下では図面等を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のエンジンの冷却構造100を示す上面図である。
エンジンの冷却構造100は、シリンダーブロック1と、シリンダーヘッド2と、ウォーターポンプ3と、冷却水メイン通路40と、ブランチ通路41と、冷却水リターン通路42と、流量調整弁5と、を有する。
ウォーターポンプ3は、シリンダーブロック1の前端の外壁10に貫通して設けられる。ウォーターポンプ3は、回転軸30と、羽根31と、吸入口3aと、吐出口3bと、を有する。回転軸30は外壁10に貫通して設けられる。回転軸30のシリンダーブロック1側には羽根31が取付けられる。羽根31は回転軸30を中心に放射状に複数設けられる。羽根31は回転軸30と一体に回転する。吸入口3aは、羽根31の中央に開口して設けられる。吸入口3aは、図面の面直方向から流れてくるラジエーター又は冷却水リターン通路42からの冷却水を吸入する。ウォーターポンプ3は羽根31の回転による遠心力によって冷却水を圧送するので、吐出口3bは羽根31の側面外周に開口して設けられる。
冷却水メイン通路40は、ウォーターポンプ3の吐出口3bと連通して、シリンダーブロック1の外壁10に沿って設けられる。そして冷却水メイン通路40はエンジンの内部に向かって延び、エンジンを冷却するブランチ通路41に分流する。また冷却水メイン通路40はブランチ通路41に分流する手前で分岐して、ウォーターポンプ3の吸入口3aに連通する冷却水リターン通路42が設けられる。このとき冷却水メイン通路40と冷却水リターン通路42との分岐部には流量調整弁5が設けられる。冷却水メイン通路40に流れる冷却水は流量調整弁5によってブランチ通路41と冷却水リターン通路42とに分配される。
また冷却水メイン通路40は、流量調整弁5よりも上流のA地点で2本に分流される。冷却水メイン通路40には、上面側にメインヘッド通路40hと、下面側にメインブロック通路40bと、が設けられる。前述したブランチ通路41も、メインヘッド通路40hとメインブロック通路40bとに対応して2つのブランチ通路41hとブランチ通路41bとに分流される。そしてメインヘッド通路40hは、シリンダーヘッド2を冷却するブランチ通路41hに連通する。メインブロック通路40bは、シリンダーブロック1を冷却するブランチ通路41bに連通する。メインヘッド通路40hは、流量調整弁5を通り過ぎたところまではメインブロック通路40bと並行で、それ以降はメインブロック通路40bから離れるように上方に向かって延びてシリンダーヘッド2に設けられるブランチ通路41hに連通する。ブランチ通路41hに流れる冷却水がシリンダーヘッド2を冷却する。また同様にメインブロック通路40bは、流量調整弁5を通り過ぎたところでシリンダーブロック1のブランチ通路41bに分流する。ブランチ通路41bに流れる冷却水がシリンダーブロック1を冷却する。
メインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bの流路断面について図2を参照して説明する。図2は、図1のII−II断面図である。メインヘッド通路40hとメインブロック通路40bとは、隔壁を介して上下並行に設けられる。メインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bの流路断面は、エンジンが高負荷であるとき(登坂や高速走行時)を基準に設定される。すなわち、高負荷で高温となったエンジンを冷却できる流量を流せるように設定される。このときシリンダーヘッド2を冷却する冷却水が流れるメインヘッド通路40hは、メインブロック通路40bに比べて断面積が大きく設定される。シリンダーヘッド側は燃焼室や排気ポート周囲からの放熱量が多く、冷却水を多く必要とするからである。また本実施形態では、メインヘッド通路40hの外側壁面10hがメインブロック通路40bの外側壁面10bよりも内側に位置するように設けられる。
図1に戻って、冷却水リターン通路42について説明する。冷却水リターン通路42は、冷却水メイン通路40と仕切り壁12とを挟んで内側に設けられる。冷却水リターン通路42は流量調整弁5を介して冷却水メイン通路40から流れる冷却水をウォーターポンプ3の吸入口3aに戻す通路である。冷却水リターン通路42には、冷却水メイン通路40を流れる冷却水のうちブランチ通路41に流されない冷却水、すなわちエンジンの冷却に必要ない余剰分の冷却水が流される。
流量調整弁5について説明する。図1に示す流量調整弁5は、下流のメインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bに冷却水を流さないように閉弁した状態図であり、初期状態図である。流量調整弁5は、冷却水メイン通路40と冷却水リターン通路42との分岐に設けられる。流量調整弁5は、図示しないアクチュエータによって駆動され、エンジンの負荷に応じて回転して、開度を調整する。本実施形態ではエンジンの負荷状態は、エンジンの温度、すなわちエンジンの冷却水温で判断される。流量調整弁5は、流量調整弁5より下流のブランチ通路41h及びブランチ通路41bに流れる冷却水の流量を適量に調整する。すなわち流量調整弁5によってシリンダーヘッド2及びシリンダーブロック1を冷却する冷却水の流量が調整される。
流量調整弁5の構造について図3を参照して説明する。図3は、第1実施形態の流量調整弁5の構造を示す図である。図3(A)は、流量調整弁5を上方から透視してヘッド弁体5hを見た図である。図3(B)は、流量調整弁5の正面図である。図3(C)は、流量調整弁5を上方から透視してブロック弁体5bを見た図である。
流量調整弁5は、円盤台座50と、円盤上部蓋50hと、円盤下部蓋50bと、回転軸51と、ヘッド弁体5hと、ブロック弁体5bと、を含む。
円盤台座50、円盤上部蓋50h及び円盤下部蓋50bには、中心に回転軸51が上下方向に貫通して設けられる。円盤台座50には、メインヘッド通路40h側の上面にヘッド弁体5hが設けられ、メインブロック通路40b側の下面にブロック弁体5bが設けられる。円盤台座50の厚みは、メインヘッド通路40hとメインブロック通路40bとの間の隔壁の厚みと同じである。円盤上部蓋50hはメインヘッド通路40h側に円盤台座50と並行に設けられ、円盤台座50との間にヘッド弁体5hが配置される。円盤下蓋50bはメインブロック通路40b側に円盤台座50と並行に設けられ、円盤台座50との間にブロック弁体5bが配置される。円盤上部蓋50h及び円盤下部蓋50bは、それぞれメインヘッド通路40hの天井面及びメインブロック通路40bの底面につながるように設けられる。流量調整弁5が回転すると、回転軸51の回転とともに円盤台座50、円盤上部蓋50h及び円盤下部蓋50bと、ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bとが一体となって反時計周りに回転する。
ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bは、円盤台座50の中心から半径方向に延びて弁の両端部が円盤台座50の外周に位置するように設けられる。そしてヘッド弁体5h及びブロック弁体5bは、三日月形に湾曲した断面形状である。ヘッド弁体5hの内角をブロック弁体5bの内角よりも小さく設定する。そしてヘッド弁体5hとブロック弁体5bとは回転軸51の軸回りについて、開弁側の弁体に位相差をもたせて配置される。さらにヘッド弁体5hはブロック弁体5bよりも先に開弁するように配置される。これは、シリンダーヘッドには燃焼室や排気ポートが配置されていて高温となるので、シリンダーブロックよりも早い段階から冷却水で冷却する必要があるためである。開弁タイミングの位相差は前述した弁体間の位相差でも調整可能であるが、本実施形態ではブロック弁体5bの開弁側の板厚tbをヘッド弁体5hの開弁から遅らせたい位相差分に相当するように設定する。またヘッド弁体5h及びブロック弁体5bは、それぞれメインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bの断面を覆うことができる大きさである。
次に本実施形態の作用について図4及び図5を参照して説明する。図4は、第1実施形態のエンジンの温度と各通路(41h、41b、42)に流される冷却水の流量比との関係図である。図5は、第1実施形態のエンジンの温度状態における流量調整弁5の状態図で、円盤上部蓋50h及び円盤下部蓋50bの図示を省略している。図5(A)〜図5(D)はそれぞれ図4に示す状態A〜状態Dにおける流量調整弁5のヘッド弁体5h及びブロック弁体5bの状態を示す。図5(A−1)は、流量調整弁5の開弁度合いを冷却水の流れ方向から見てメインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bを投影した図である。図5(A−2)は、流量調整弁5のヘッド弁体5hの状態図である。図5(A−3)は、流量調整弁5のブロック弁体5bの状態図である。図5(B)〜図5(D)も同様である。
図4は横軸にエンジンの温度を、縦軸に冷却水の流量比を示す。図中の状態Aは冷間時、状態Bは暖機中、状態Cは暖機後で一定速度での走行など軽負荷・低温のとき、状態Dは暖機後で登坂や高速走行の追い越し加速など高負荷・高温のとき、を示す。ヘッド流量比Qhとは、ウォーターポンプ3から圧送される冷却水の流量のうち、流量調整弁5によってシリンダーヘッド2のブランチ通路41hに流される冷却水の流量の割合である。ブロック流量比Qbとは、ウォーターポンプ3から圧送される冷却水の流量のうち、流量調整弁5によってシリンダーブロック1のブランチ通路41bに流される冷却水の流量の割合である。リターン流量比Qrとは、ウォーターポンプ3から圧送される冷却水の流量のうち、流量調整弁5によって冷却水リターン通路42に流される冷却水の流量の割合である。リターン流量比Qrは、ウォーターポンプ3から圧送される冷却水の流量のうち、シリンダーヘッド2及びシリンダーブロック1に流される流量比を差し引いた流量の割合である。上述したヘッド流量比Qh、ブロック流量比Qb及びリターン流量比Qrから算出する流量の合計は、ウォーターポンプ3から圧送される冷却水の流量となる。
エンジンが冷間始動された直後は、ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bは初期状態である。このとき流量調整弁5は回転を始めておらず、ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bは閉弁している(図5(A−1))。ウォーターポンプ3によって吐出口3bから圧送された冷却水は、冷却水メイン通路40(40h,40b)を流れる。そして流量調整弁5のヘッド弁体5h及びブロック弁体5bが閉弁しているので、冷却水は全て冷却水リターン通路42に流されてウォーターポンプ3の吸入口3aに戻される(図5(A−2),図5(A−3))。したがって状態Aでは、図4に示すようにヘッド流量比Qh及びブロック流量比Qbはゼロであり、リターン流量比Qrが最大になる。
このときヘッド弁体5hの開弁側端部の外側の位置は、メインヘッド通路40hの開弁側の側壁と一致して配置されている。よってエンジンの温度が上昇するにつれて、流量調整弁5の回転と同時にヘッド弁体5hが開弁するように設けられている。またブロック弁体5bの開弁側端部の外側の位置は、メインブロック通路40bの開弁側の側壁からブロック弁体5bの板厚tb分ずれて配置されている。よって流量調整弁5の回転が始まっても、しばらくの間ブロック弁体5bは閉弁している。ブロック弁体5bは、板厚tbの長さに相当する円盤台座50の円弧が成す角度θbだけ回転が進めば開弁し始めるように設けられている。
暖機中になると、流量調整弁5は徐々に回転し始めて、ヘッド弁体5hが徐々に開弁する。このときブロック弁体5bも回転するが、暖機中は閉弁した状態である(図5(B−1))。流量調整弁5の上流のメインヘッド通路40hを流れる冷却水は一部が下流のメインヘッド通路40hに流され、残りが冷却水リターン通路42に流される(図5(B−2))。また流量調整弁5の上流のメインブロック通路40bを流れる冷却水は全て冷却水リターン通路42に流される(図5(B−3))。したがって状態Bでは、図4に示すようにヘッド流量比Qhが増え、暖機完了で略最大となる。そしてその分リターン流量比Qrが減る。ブロック流量比Qbはゼロのままである。
ヘッド弁体5hは暖機中に開弁し始めて暖機完了で冷却水リターン通路42を閉弁する。暖機中において、ブロック弁体5bは閉弁を保つ。そしてブロック弁体5bは暖機完了したら開弁し始める。よって暖機中に流量調整弁5は角度θbだけ回転する。
暖機完了後で低負荷・低温のときは、エンジンの温度の上昇とともに流量調整弁5は回転を続けて、ヘッド弁体5hは略全開となり、ブロック弁体5bは徐々に開弁する(図5(C−1))。流量調整弁5の上流のメインヘッド通路40hを流れる冷却水は全て下流のメインヘッド通路40hに流される。ヘッド弁体5hは、冷却水リターン通路42を閉弁する(図5(C−2))。また流量調整弁5の上流のメインブロック通路40bを流れる冷却水は一部が下流のメインブロック通路40bに流され、残りが冷却水リターン通路42に流される(図5(C−3))。したがって状態Cでは、図4に示すようにヘッド流量比Qhは略最大となる。ヘッド流量比Qhが若干増加することについては後述する。またブロック流量比Qbは徐々に増える。そしてリターン流量比Qrは徐々に減る。
そして暖機完了後で高負荷・高温となると、流量調整弁5は回転を止めて、ヘッド弁体5hは全開になり、ブロック弁体5bも略全開になる(図5(D−1))。ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bは冷却水リターン通路42を閉弁する。流量調整弁5の上流のメインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bを流れる冷却水はそのまま全て下流のメインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bに流される(図5(D−2),図5(D−3))。したがって状態Dでは、図4に示すようにリターン流量比Qrはゼロであり、ヘッド流量比Qh及びブロック流量比Qbは最大となる。
暖機完了時は、ヘッド弁体5hが冷却水通路42を閉弁した直後である。すなわちヘッド弁体5hの開弁側端部の内側の位置が仕切り壁12に当接した直後である。このときメインヘッド通路40hの流路は、ヘッド弁体5hの板厚th分だけ塞がれた状態である。よって図5(C−2)に示すように暖機完了からヘッド弁体5hの回転が板厚thの長さに相当する円盤台座50の円弧が成す角度θh未満の場合は、メインヘッド通路40hの流路断面は一部塞がれる(図5(C−1))。そして図5(D−2)に示すように回転が角度θh以上に進むと、メインヘッド通路40hの流路断面を塞ぐものはなくなる(図5(D−1))。図4の状態Cにおいてヘッド流量比Qhがエンジンの冷却水温(流量調整弁5の回転角度)の増加とともに若干増加しているのは、ヘッド弁体5hによる抵抗の影響がヘッド弁体5hの回転とともに減るためである。
また状態Aにおいてヘッド弁体5h及びブロック弁体5bの閉弁側の端部は略同じ位置に配置され、冷却水リターン通路42の壁面と連続する。そしてヘッド弁体5h及びブロック弁体5bの閉弁側の端部は、流量調整弁5の回転とともに内壁11に沿って移動する。そして状態Dのとき、ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bの閉弁側の端部は、それぞれ流量調整弁5より下流のメインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bの壁面と連続する。ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bの閉弁側の端部は、冷却水が冷却水リターン通路42及び冷却水メイン通路40に流れるときに抵抗とならないように、その端部形状が設定される。
このように本実施形態では、エンジンの温度に応じて流量調整弁5を回転させる。エンジンの温度に対して必要とされるシリンダーヘッド2及びシリンダーブロック1の冷却水の流量は予め試験でマップ化しておく。そして適切な流量バランスになるように流量調整弁5の構造及び通路構造を工夫する。冷間時(状態A)は、流量調整弁5が回転しない。暖機中(状態B)は、流量調整弁5が徐々に回転してヘッド弁体5hのみが徐々に開弁する。そしてメインヘッド通路40hに流れる冷却水のうち適量を下流のメインヘッド通路40hに流してシリンダーヘッド2を冷却する。このときブロック弁体5bは閉弁している。暖機完了後(状態C・状態D)は、ヘッド弁体5hが全開となり、メインヘッド通路40hに流れる冷却水を全て下流のメインヘッド通路40hに流す。また暖機完了後からブロック弁体5bが徐々に開弁して、メインブロック通路40bに流れる冷却水のうち適量を下流のメインブロック通路40bに流してシリンダーブロック1を冷却する。そしてエンジンが高負荷となるときに流量調整弁5の回転を止め、ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bが全開になる。
本実施形態によれば、ウォーターポンプ3によって吐出口3bから圧送される冷却水は、冷却水メイン通路40を流れて流量調整弁5の上流でメインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bに分流される。そしてエンジンの冷却水温に応じて流量調整弁5のヘッド弁体5h及びブロック弁体5bが開度を変えるので、シリンダーヘッド2を冷却するヘッド流量比Qh及びシリンダーブロック1を冷却するブロック流量比Qbが適宜調整される。そしてリターン流量比Qrに相当する余剰分の冷却水は、流量調整弁5の閉弁側に設けられる冷却水リターン通路42に流されてウォーターポンプ3の吸入口3aに戻される。また本実施形態では、ヘッド弁体5hは暖機中から徐々に開弁し、暖機完了時に全開となる。ブロック弁体5bは暖機が完了するまでは閉弁して、暖機完了後に徐々に開弁する。
このため流量調整弁5は、エンジンの温度に応じてシリンダーヘッド2及びシリンダーブロック1にそれぞれの冷却に必要な冷却水の流量を適宜調整して流すことができる。よってエンジンの暖機を促進する。またエンジンの全負荷域において適切な流量比(Qh,Qb)の冷却水の流量を流すことができるので、エンジンの過剰冷却による冷却損失を低減できる。これらはエンジンの性能を向上させる。
またエンジンの冷却用に使用しない余剰分の冷却水の流量が流れる冷却水リターン通路42は、冷却水メイン通路40と仕切り壁12とを挟んで並行に設けられる。冷却水リターン通路42は、回廊のように構造が複雑なブランチ通路41よりも断面積が大きく、断面積変化が小さく、通路長さが短いので、通水抵抗が小さい。よってウォーターポンプ3の負荷を低減することができる。また冷却水リターン通路42は、冷却水の循環通路の上流でウォーターポンプ3の近くに設けられるので、さらにウォーターポンプ3の負荷を低減できる。
さらに冷却水メイン通路40は、流量調整弁5の上流でメインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bに分割される。このため分割されずに流量調整弁5の円盤台座50によってヘッド側とブロック側とに冷却水を分配されるよりも流量調整弁5での通水抵抗を低減でき、ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bによる分配もスムーズになる。
また流量調整弁5はエンジンの温度に応じて回転してエンジンの冷却に必要な冷却水の流量を調整する。ヘッド流量比Qh及びブロック流量比Qbの流量バランスは、事前の試験によるマップに基づいて流量調整弁5とその周囲の構造とによって調整される。このため流量調整弁5に複雑な制御機能は不要となり、安価に流量調整弁5を設けることができる。
また流量調整弁5のヘッド弁体5h及びブロック弁体5bは湾曲しているので、流量調整弁5を流れる冷却水の流れに与える抵抗を小さくできる。特にヘッド弁体5h又はブロック弁体5bが全開又は全閉状態となったときに、流量調整弁5の上流通路と下流通路とをつなぐ通路断面がスムーズで通水抵抗を抑制できる。
続いて第2実施形態〜第4実施形態にエンジンの冷却要求に対する流量調整弁5の構造を説明する。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態のエンジンの冷却構造について説明する図である。図6(A)は、第2実施形態のエンジンの温度と各通路(41h、41b、42)に流される冷却水の流量との関係図である。図6(B)は、図6(A)の状態A(冷間時)における流量調整弁5の状態図で、円盤上部蓋50h及び円盤下部蓋50bの図示を省略している。図6(C)は、図6(A)の状態B(暖機後:高負荷)における流量調整弁5の状態図である。図6(B−1)は、流量調整弁5の開弁度合いを冷却水の流れ方向から見てメインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bを投影した図である。図6(B−2)は、流量調整弁5のヘッド弁体5hの状態図である。図6(B−3)は、流量調整弁5のブロック弁体5bの状態図である。図6(C−1)〜図6(C−3)も同様である。なお以下では前述した内容と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
本実施形態は、シリンダーヘッド2及びシリンダーブロック1を暖機中から徐々に冷却するエンジンの冷却構造であり、ヘッド弁体5hと同様にブロック弁体5bが暖機中から開弁する。
本実施形態では、初期状態においてヘッド弁体5h及びブロック弁体5bは閉弁している(図6(B−1))。ヘッド弁体5h及びメインヘッド通路40hは、第1実施形態と同じである。そしてブロック弁体5bは形状をヘッド弁体5hと同じにするとともに、配置の位相差をなくす。さらにメインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bの側壁面を同一面上とする。冷却水メイン通路40(40h,40b)を流れる冷却水は全て冷却水リターン通路42に流される((図6(B−2),図6(B−3))。そしてヘッド弁体5h及びブロック弁体5bは、開閉弁タイミングが同じである。よってエンジンが高温となって(状態B)ヘッド弁体5hが全開となるとき、ブロック弁体5bも全開となる(図6(C−1))。そして冷却水メイン通路40(40h,40b)を流れる冷却水は全てそれぞれ下流の冷却水メイン通路40(40h,40b)に流される((図6(C−2),図6(C−3))。したがって図6(A)に示すように、冷間時(状態A)においてリターン流量比Qrが最大で、ヘッド流量比Qh及びブロック流量比Qbはゼロである。そして暖機中から高負荷になるにつれてヘッド流量比Qh及びブロック流量比Qbは増えて、リターン流量比Qrは減って高負荷(状態B)でゼロとなる。本実施形態においてヘッド流量比Qh及びブロック流量比Qbのバランスは、メインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bの流路断面積の違いによるものである。
第1実施形態ではシリンダーヘッドに冷却水を流し始めてから少し遅れてシリンダーブロックにも冷却水を流すようにした。しかしながらエンジンによっては、もっと早めに冷却水をシリンダーブロックに流すことが要求される場合もある。そのようなエンジンに対しては本実施形態を適用することで要求性能を達成できるのである。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態のエンジンの冷却構造について説明する図である。
本実施形態は、第2実施形態に加えてシリンダーヘッド2を冷間時でも冷却するエンジンの冷却構造である。ヘッド弁体5hは冷間時に一定の流量比Qhoを確保して、ブロック弁体5bは暖機中から開弁する。
本実施形態では、初期状態においてヘッド弁体5hは一部の流路を開放している(図7(B−1))。本実施形態のブロック弁体5b及びメインブロック通路40bは、第2実施形態と同じである。ヘッド弁体5h及びメインヘッド通路40hも第2実施形態をベースとする。そして初期状態から一定流量比を確保するためにヘッド弁体5hの開弁側の弁体を長さCLoだけ短くする。またヘッド弁体5hの開弁が進んだときに冷却水リターン通路42を閉弁することができるように、仕切り壁12の端部構造を変更する。仕切り壁12がヘッド弁体5hと当接するように、ヘッド弁体5h側の仕切り壁12の長さをCLo分長くする。これにより冷間時(状態A)おいてヘッド弁体5h及びブロック弁体5bが回転して開弁しなくても、ヘッド弁体5hの下流のメインヘッド通路40hには一定の流量比Qhoに相当する冷却水が流れる(図7(B−2))。このときブロック弁体5bは完全に閉弁しているので、メインブロック通路40bを流れる冷却水は全て冷却水リターン通路42に流される(図7(B−3))。またヘッド弁体5h及びブロック弁体5bの開閉弁タイミングが同じである。エンジンが高温となったら(状態B)ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bともに全開となる(図7(C−1))。そして冷却水メイン通路40(40h,40b)を流れる冷却水は全てそれぞれ下流の冷却水メイン通路40(40h,40b)に流される((図7(C−2),図7(C−3))。したがって図7(A)に示すように、ヘッド流量比Qhは、状態Aから一定流量比Qhoを確保している。その分リターン流量比Qrは第2実施形態よりも最大値が小さくなる。またヘッド流量比Qhの増加も第2実施形態に比べて緩やかになる。
本実施形態は、シリンダーヘッドに常時冷却水を流す必要があるエンジンに好適である。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態のエンジンの冷却構造について説明する図である。
本実施形態は、シリンダーヘッドを冷間時に冷却して、シリンダーブロックは暖機完了後に冷却するエンジンの冷却構造である。ヘッド弁体5hは冷間時に一定の流量比Qhoを確保している。ブロック弁体5bは暖機完了後に開弁する。ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bは、エンジンが高温なったときに全開となる。
本実施形態では、初期状態において第3実施形態と同様にヘッド弁体5hは一部の流路を開放している(図8(B−1))。本実施形態のヘッド弁体5h、メインヘッド通路40h及びメインブロック通路40bは、第3実施形態と同じである。ブロック弁体5bは、その板厚tbを第1実施形態と同じとする。そしてブロック弁体5bの開弁側の端部内側の位置をメインブロック通路40bの開弁側の壁面と一致させる。これによりブロック弁体5bはヘッド弁体5hの開弁から自身の板厚tb分だけ開弁タイミングを遅らせることができ、第1実施形態と同様に暖機完了後に開弁し始める。冷間時(状態A)においてヘッド弁体5h及びブロック弁体5bが回転して開弁しなくても、ヘッド弁体5hの下流のメインヘッド通路40hには一定の流量比Qhoに相当する冷却水が流れる(図8(B−2))。このときブロック弁体5bは完全に閉弁しているので、メインブロック通路40bを流れる冷却水は全て冷却水リターン通路42に流される(図8(B−3))。そしてエンジンが高温となって(状態B)、ヘッド弁体5h及びブロック弁体5bはともに全開となる(図8(C−1))。そして冷却水メイン通路40(40h,40b)を流れる冷却水は全てそれぞれ下流の冷却水メイン通路40(40h,40b)に流される((図8(C−2),図8(C−3))。したがって図8(A)に示すように、ヘッド流量比Qhは、状態Aから一定流量比Qhoを確保して暖機中に増える。暖機完了前後においてヘッド流量比Qhの傾きが変化しているが、これは暖機中と暖機後とで回転速度が違うためである。ブロック流量比Qbは、暖機完了まではゼロで、暖機完了後から増える。
本実施形態は、シリンダーヘッドに常時冷却水を流す必要があるとともに、シリンダーブロックへは時間をおいて冷却水を流す必要があるエンジンに好適である。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
例えば実施形態において、流量調整弁の構造を4つ示したがこれらに限らない。ヘッド流量比とブロック流量比とのバランスを調整した構造であれば問題ない。調整因子としては、弁体の板厚など弁体の形状、弁体間の位相差(取付角度)、弁体と冷却水通路との位相差、メインヘッド通路とメインブロック通路との側壁面の距離等が考えられる。また流量調整弁の円盤上部蓋は、実施形態においてヘッド弁体と一体となって回転するように設けたが、メインヘッド通路の天井の一部として固定して設けてもよい。この場合は円盤上部蓋にヘッド弁体は固設されていない。流量調整弁の円盤下部蓋も同様に回転せずに固定して設けてもよい。また流量調整弁をシリンダーブロック内に設けたが外部にウォーターポンプを備えるような場合などシリンダーブロック外に設けてもよい。流量調整弁からウォーターポンプに戻る冷却水リターン通路は通路構造が単純であるほど通水抵抗が低く、ウォーターポンプの負荷を低減できる。さらにウォーターポンプは電動式でも機械式でも構わない。機械式の場合、クランクシャフトの回転によって駆動されるので、ウォーターポンプから圧送される冷却水の流量が回転数に応じて変動する。このことを加味して流量調整弁を設ければよい。実施形態においてエンジンの負荷はエンジンの冷却水温で判断することとしたが、エンジンの回転数等を考慮して判断してもよい。
1 シリンダーブロック
2 シリンダーヘッド
3 ウォーターポンプ
40 冷却水メイン通路
40h メインヘッド通路
40b メインブロック通路
41 ブランチ通路
41h シリンダーヘッドを流れるブランチ通路
41b シリンダーブロックを流れるブランチ通路
42 冷却水リターン通路
5 流量調整弁
5h ヘッド弁体
5b ブロック弁体
50 円盤台座
50h 円盤上部蓋
50b 円盤下部蓋
51 回転軸

Claims (9)

  1. シリンダーブロックに形成され、ウォーターポンプから圧送される冷却水をブランチ通路に分配する冷却水メイン通路と、
    前記ブランチ通路よりも上流側で前記冷却水メイン通路から分岐し、ウォーターポンプから圧送された冷却水を、ブランチ通路とは別の経路でウォーターポンプに戻す冷却水リターン通路と、
    前記冷却水メイン通路と前記冷却水リターン通路との分岐に設けられ、前記ブランチ通路に流れる冷却水の流量を調整する流量調整弁と、
    を備えるエンジンの冷却構造。
  2. 請求項1に記載のエンジンの冷却構造において、
    前記冷却水メイン通路は、
    ウォーターポンプから圧送される冷却水をシリンダーブロックのブランチ通路に分配するメインブロック通路と、
    前記メインブロック通路と隔壁を介して並行した後、メインブロック通路から離れるように形成され、シリンダーヘッドのブランチ通路へ向かう冷却水が流れるメインヘッド通路と、を含み、
    前記流量調整弁は、
    円盤台座の片面に設けられ、前記メインブロック通路から前記シリンダーブロックのブランチ通路に流れる冷却水の流量を調整するブロック弁体と、
    前記円盤台座の裏面に設けられ、前記メインヘッド通路から前記シリンダーヘッドのブランチ通路に流れる冷却水の流量を調整するヘッド弁体と、を含む、
    ことを特徴とするエンジンの冷却構造。
  3. 請求項2に記載のエンジンの冷却構造において、
    前記流量調整弁は、前記ヘッド弁体が前記ブロック弁体よりも先に開弁してブランチ通路に冷却水を流し始めるように調整されている、
    ことを特徴とするエンジンの冷却構造。
  4. 請求項3に記載のエンジンの冷却構造において、
    前記ヘッド弁体及び前記ブロック弁体の開弁タイミングの差は、前記ヘッド弁体及び前記ブロック弁体の取付角度で調整される、
    ことを特徴とするエンジンの冷却構造。
  5. 請求項3に記載のエンジンの冷却構造において、
    前記ヘッド弁体及び前記ブロック弁体の開弁タイミングの差は、前記ブロック弁体の厚さで調整される、
    ことを特徴とするエンジンの冷却構造。
  6. 請求項3に記載のエンジンの冷却構造において、
    前記ヘッド弁体及び前記ブロック弁体の開弁タイミングの差は、前記メインヘッド通路の開弁側の壁面と前記メインブロック通路の開弁側の壁面との距離で調整される、
    ことを特徴とするエンジンの冷却構造。
  7. 請求項3に記載のエンジンの冷却構造において、
    前記ヘッド弁体は、開弁前からブランチ通路に冷却水を流すために、開弁側の弁体の長さが閉弁側の弁体に比べて短い、
    ことを特徴とするエンジンの冷却構造。
  8. 請求項2から請求項7のいずれか1項に記載のエンジンの冷却構造において、
    前記ヘッド弁体及び前記ブロック弁体は、湾曲している、
    ことを特徴とするエンジンの冷却構造。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のエンジンの冷却構造を用いてエンジンの冷却を制御する方法において、
    エンジンの冷却水温が高いときは、前記流量調整弁の回転角度を大きく設定して、エンジンの冷却水温が低いときは、前記流量調整弁の回転角度を小さく設定することによって、ブランチ通路に流れる冷却水の流量を調整する流量調整工程を有する、
    ことを特徴とするエンジンの冷却制御方法。
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