JP2011004419A - 中継方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】送受信信号間の干渉を防止し、携帯端末の高速データ送信時の消費電力を軽減する中継方法を提供する。
【解決手段】システムで定められる所定の上りリンクの帯域幅の一部を用いて携帯端末からリピータへ装置の送信を行い、リピータ装置では携帯端末からのOFDM信号をフィルタするバンドパスフィルタを備えたOFDM信号受信部で抽出し、OFDM周波数変換部では携帯端末からの送信に用いた周波数領域以外の周波数領域に周波数変換するとともに帯域拡散を行い、周波数選択性フェージングに対して強いOFDM信号を生成して基地局に送信する。これにより、携帯端末の送信電力を抑え、アップリンクの高速データ伝送を実現する。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報端末から基地局への送信時の消費電力を低減する中継方法に関する。
情報端末(以下、「携帯端末」を例に説明する)と基地局間のデータ通信において、従来、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)通信方式は、携帯端末と基地局間のデータ通信において、マルチパス環境に強く、比較的簡単な信号処理で高速データ伝送を実現することが可能な通信方式である。
また、上記OFDM通信方式は、基地局から携帯端末への下りリンクのデータ伝送のための通信方式として有望視されている。
一方、携帯端末から基地局への上りリンクのデータ伝送に適用する場合、OFDM信号は、時間波形の振幅変動が大きく、ピーク・アベレージ・パワーレシオが大きくなるという欠点があり、電波伝搬条件の不良な通信環境、すなわち減衰の大きい条件や信号歪の大きい環境では、消費電力に対する制限の大きい携帯端末には、負担が大きくなるという懸念がある。
さらに、次世代セルラシステムではセルの半径を小さくすることなく、現在のシステムで得られている伝送速度の100倍もの伝送速度を実現させるという要求があり、送信電力も大きくならざるをえない。
すなわち、携帯端末の送信時の消費電力を抑えつつ、電波伝搬条件の不良な通信環境においても、上りリンク(アップリンク)での高速伝送を実現するという要求に応える必要がある。
上述したような課題を解決する一方法として携帯端末と基地局間で信号を中継するリピータ装置の利用が有効である。
以下、従来のリピータ装置を組み入れた無線通信システムの概要及びそのリピータ装置の動作について簡単に説明する。
図9(a)は、従来のリピータ装置を組み入れた無線通信システムにおけるアップリンク伝送の概要を示す図である。
また、図9(b)は、従来のリピータ装置で使用する送受信帯域を示す図である。
図9(a)に示すように、携帯端末801は、アップリンクのデータを伝送する場合、伝送路804を使用してリピータ装置802に送信し、受信したリピータ装置802は、伝送路805を使用して、基地局803に送信する。
また、図9(b)に示すように、携帯端末801は、このアップリンク用の送信帯域幅800の全周波数帯域を使用して、リピータ装置802にアップリンク信号を送信する。
そして、リピータ装置802は、そのまま全周波数帯域を使用して、同様に受信した信号を電力増幅して基地局803にアップリンク信号を送信している。
上述したように、携帯端末801からの送信信号を電力増幅し、基地局803に伝送する中継の役目を果たすリピータ装置802を導入することにより、携帯端末801とリピータ装置802の距離を短くすることが可能なため、携帯端末801の送信時の消費電力を抑えることができる。
前山他、「干渉抑圧機能を搭載したCDMA用リピータ装置の開発」、電子情報通信学会技報SST2001−110
しかしながら、FDD(Frequency Division Duplex)のセルラシステムでは、図9(b)に示すように、リピータ装置802は、送受信を同時に同じ周波数を用いて行う必要があるため、送受信の信号干渉により、出力信号が入力側に回り込んで動作が不安定になるという問題がある。
また、上記出力信号の入力側に回り込みを解決するためには、強い指向性アンテナなどを用いて信号を分離する方法があるが、根本的な対策を行うには技術的に困難な面がある。
さらに、上記記載の非特許文献1には、上記問題点を解決するための技術が開示されているが、この非特許文献に開示されている技術では、送受信信号間の干渉除去のための複雑な仕組みが必要である。
そこで、本願発明は、上記問題点に鑑みて提案されたものであって、複雑な構成を必要とせず、送受信号信間の干渉を防止し、携帯端末の送信時の消費電力を軽減するOFDM信号を用いたアップリンク用の中継方法を提供するものである。
上述した課題に鑑み、本発明の中継方法は、情報端末と基地局の間で信号を中継する中継方法であって、
前記情報端末が前記基地局に対して上りリンクのアクセス要求を送信する第一のステップと、
前記基地局が前記情報端末近隣のリピータ装置を選択する第二のステップと、
前記基地局が前記情報端末の上りリンクのアクセス許可を送信する第三のステップと、
前記基地局が前記選択されたリピータ装置に対して前記情報端末の送信信号の信号中継を指示する第四のステップと、
前記基地局が前記情報端末および前記リピータ装置に対して情報端末から中継局への伝送に用いる第一のアップリンク周波数及びリピータ装置から基地局への伝送に使用する複数の周波数領域に関する第二のアップリンク周波数を含むパラメータを送信する第五のステップと、
前記情報端末が前記第一のアップリンク周波数で前記リピータ装置に対してトラフィックデータを送信する第六のステップと、
前記リピータ装置が受信した信号を前記第二のアップリンク周波数に変換して前記基地局に対して送信する第七のステップと、
前記基地局が受信したリピータ装置から信号を受信して前記情報端末のトラフィックデータを再生する第八のステップと、
を含むことを特徴とする。
以上説明したように、本発明の中継方法によれば、リピータ装置の入力側の周波数である第一のアップリンク周波数と出力側の周波数である第二のアップリンク周波数をシステムで定められた所定の上りリンク帯域幅内で互いに異なるようにすることによって、送受信信号間の干渉を防ぎ、複雑な処理を行うことなくの安定性を向上することが可能となる。これにより、携帯端末の送信電力を低減し、携帯端末の電力消費を軽減することができる。さらに、第二のアップリンク周波数の帯域幅を第一のアップリンク周波数の帯域幅より広くすることによって、電波伝搬条件の良くない環境においてもダイバーシティ効果によって伝送品質を向上することができる。
第1の実施形態に係るアップリンク用リピータ装置を用いた無線通信システムの概要を示す概念図である。 第1の実施形態に係るリピータ装置のブロック図である。 第1の実施形態に係るリピータ装置で使用する入出力の帯域幅の関係を示す図である。 (a)は、OFDM信号受信部202に代わるブロック図であり、(b)は、OFDM周波数変換部203に代わるブロック図である。 第1の実施形態に係るアップリンク用リピータ装置を用いた無線通信システムの動作を示すフロー図である。 第2の実施形態に係るアップリンク用リピータ装置を用いた無線通信システムの概要を示す概念図である。 第2の実施形態に係るリピータ装置のブロック図である。 第2の実施形態に係るアップリンク用リピータ装置を用いた無線通信システムの動作を示すフロー図である。 (a)は、従来のリピータ装置を組み入れた通信システムの概要を示す図であり、(b)は、従来のリピータで使用する送受信帯域を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る中継方法を適用した通信システム及びこれに使用するリピータ装置の実施形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態の説明>
図1は、本発明に係る第1の実施形態の無線通信システムにおいてアップリンク用リピータ装置を用いた動作の概要を示す概念図である。
また、図2〜図4は、本発明に係る第1の実施形態のリピータ装置であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表すものとする。
まず、本発明に係る無線通信システムの概念について、図1を用いて、以下に説明する。図1に示すように、本無線通信システムは、例えば、携帯端末104がビル等の公共施設102の中にあり、外部の基地局101に対して、電波伝搬条件が悪く、携帯端末104の送信パワーでは高速のトラフィックデータをアップリンクで送信することが困難である場合において、当該施設内のリピータ装置103を経由することにより、携帯端末104から基地局101へのトラフィックデータの高速伝送を可能とし、また、携帯端末104の送信時の消費電力を低く抑えることを可能とするものである。
まず始めに、携帯端末104は、低速の制御チャネル信号を使用し、伝送路105を介して基地局101とのアクセス要求を基地局101に伝送する。アクセス要求を受けた基地局101は、全体の伝搬損失、トラフィック量から判断し、問題なければ、近隣の適切なリピータ装置103を選択し、この選択されたリピータ装置103に対して、下りリンクの伝送路108を利用して、携帯端末104に対する中継要求を伝送する。基地局101は、携帯端末104に対して伝送路106を利用してアクセス許可を送信する。
基地局101からのアクセス許可を受信した携帯端末104は、上記基地局101から制御情報を受信し、携帯端末104からリピータ装置103への送信に用いる第一のアップリンク周波数等のパラメータ抽出を行い、前記第一のアップリンク周波数を用いて、トラフィックデータのアップリンク伝送を行う。
また、中継要求を受けたリピータ装置103は、上記基地局101からの制御情報を受信し、携帯端末104からリピータ装置103への送信に用いる第一のアップリンク周波数およびリピータ装置103から基地局101への送信に用いる第二のアップリンク周波数等のパラメータ抽出及び設定を行い、携帯端末104から基地局101へのアップリンクの中継を行う。
このようにして、携帯端末104、リピータ装置103及び基地局101のアップリンクの伝送ルートが確立されて、携帯端末104のトラフィックデータは伝送路109および伝送路107を経て基地局に伝送することができる。上記手順については、リピータ装置の詳細な動作フローで後述するものとする。
ここで、携帯端末104からリピータ装置103への伝送において、携帯端末104は、後述するように(図3参照)、無線通信システムで定められる所定の上りリンクの帯域幅Wを等分割し(例えば、5分割する)、分割した周波数領域の1つ、中心周波数がf、帯域幅がW/5(f)の最下位の周波数領域を使用してOFDM信号によりデータ伝送を行う。
そして、リピータ装置103から基地局101への信号伝送において、リピータ装置103は、シフト周波数f〜fを使用して、上記所定の上りリンクの帯域幅Wの内、残りの各4つの周波数領域(全体の帯域幅は4/5×W)に周波数シフトし、それぞれ帯域幅fごとに離れた前記4つの周波数帯域を有する上記OFDM信号を生成し、生成された4つのOFDM信号を合成・増幅して基地局101にデータ伝送する。
これにより、携帯端末104は高速なトラフィックデータを小さな送信電力でリピータ装置103に送信し、リピータ装置によって大きな送信電力とフェージング耐性を持った信号に変換して、基地局101に送信することができる。
また、本リピータ装置を用いるシステムでは、上記説明したように、携帯端末の送信帯域を従来技術のようにシステムで定められる所定の周波数帯域全体を使用せずに、リピータの入力側の周波数領域と送信側の周波数領域を異なるようにすることによって、送受信信号間の干渉を防ぐとともに、携帯端末104の送信帯域幅を許容の通信速度を確保する程度に狭めて送信時の電力消費の低減を図っている。さらに、リピータ装置103の送信帯域幅を携帯端末104の送信帯域幅より広くすることにより、リピータ装置103と基地局101の間の無線伝送路におけるフェージングへの耐性を高めることができる。
本実施形態では、無線通信システムで定められる所定の上りリンクの帯域幅を、携帯端末104からリピータ装置103への送信に用いる第一のアップリンク周波数と、リピータ装置103から基地局101への送信に用いる第二のアップリンク周波数に分割したが、前記所定の上りリンクの帯域幅の全てが必ずしも前記携帯端末に関する第一のアップリンク周波数と第二のアップリンク周波数に割り当てられる必要はなく、前記帯域幅のうち別の部分は同時に他の情報端末に割り当てて使用することも可能である。
次に、本実施形態のリピータ装置103の構成および動作について説明する。図2は、本実施形態のリピータ装置103のブロック図である。また、図3は、本実施形態のリピータ装置で使用する入力側の周波数帯域幅及び出力側の周波数帯域幅の関係を示す図である。
図2によれば、本実施形態のリピータ装置103は、携帯端末104からの送信波を受ける受信アンテナ200と、帯域幅が無線通信システムで定められる所定の上りリンクの帯域幅Wを所定数に分割した帯域幅(上述したように、Wを5分割したもの、すなわちW/5)、中心周波数がfであるバンドパスフィルタを備えるOFDM信号受信部202と、残りの4W/5の帯域幅を使用して、OFDM信号から複数個の異なる周波数領域にシフトして合成するOFDM周波数変換部203と、この変換されたOFDM信号を増幅し送信するアップリンク送信部205と、増幅した信号を電波として送信するとともに基地局からの信号を受信する送受信アンテナ201と、基地局からの制御信号を受信するダウンリンク受信部208と、受信した制御信号から制御情報を抽出し保存する制御情報記録部206、制御情報記録部206に記録された前記第一のアップリンク周波数や前記第二のアップリンク周波数等のパラメータを前記OFDM信号受信部202やOFDM周波数変換部203に供給するとともに、リピータ装置全体の制御を行う制御部207と、を備えて構成される。
次に、OFDM信号受信部202およびOFDM周波数変換部203の動作について図2及び図3を用いて説明する。
図3に示すように、OFDM信号受信部202の入力側には、携帯端末104から、上述したように無線通信システムで定められる所定の上りリンクの帯域幅Wの5分の1の受信帯域幅fを使用して生成されたOFDM信号が入力される。OFDM信号受信部202は、入力したOFDM信号を一旦、受信帯域幅がf、中心周波数がfであるバンドパスフィルタに通過させて、この帯域幅以外の余分な周波数成分を除去する。
さらに、OFDM周波数変換部203は、上記バンドパスフィルタを通過して得られる中心周波数がfであるOFDM信号(帯域幅f)と中心周波数がf、f、f、fであるキャリアとを乗算することによって、入力側の受信中心周波数fをそれぞれf+f、f+f、f+f、f+fに周波数シフトする。これら周波数シフトされた4つの帯域幅に含まれるOFDM信号を合成器204により合成して、周波数変換されたOFDM信号を生成する。
このように、入力側の受信帯域幅fを有するOFDM信号は、それぞれ周波数がfだけ離れた4つ周波数領域に振り分けられて合成されるため、高い周波数ダイバーシティ特性を持ち、周波数選択性フェージングに対して強い信号となる。
また、図3に示すように、入力側の受信帯域fと最下位の中心周波数(シフト周波数)であるfによる送信帯域間に、中心周波数fを調節することによって、周波数ギャップGfを設け、送受信間の周波数分離を容易にすることもできる。
このように、上述したように、リピータ装置103より送信されるOFDM信号は、周波数選択性フェージングに対して強い信号となり、リピータ装置に入力される信号と使用周波数を変えることにより、出力側から入力側への干渉による不安定性を解消することが可能となる。携帯端末104は少ない消費電力で高速のトラフィックデータをアップリンクで送信することが可能となる。
次に、図2で示した直接、OFDM信号をキャリア周波数によりシフトするように構成したリピータ装置103のOFDM信号受信部202とOFDM周波数変換部203に代わる構成例について図4を用いて説明する。
図4(a)は、OFDM信号受信部202に代わるブロック図であり、(b)は、OFDM周波数変換部203に代わるブロック図である。
図4(a)及び(b)は、通常のOFDM信号を送受信する受信機,送信機の構成とほぼ同じであり、この構成を本実施形態のリピータ装置のOFDM信号受信部202及びOFDM周波数変換部203に応用したものである。
以下に、OFDM信号受信部202a及びOFDM周波数変換部203aの動作について簡単に説明する。
携帯端末104からのOFDM信号を受信したOFDM信号受信部202aでは、RemoveGI401(GI除去部)のブロックにより、タイミング検出器400の制御の下、OFDMシンボルすなわちFFT処理単位の切り出しが行われ、切り出されたOFDMシンボルは、S/P(Serial/Parallel:シリアル/パラレル変換部)402によりシリアルデータからパラレルデータに変換された後、高速フーリエ変換部(以下、「FFT(Fast Fourier Transform)」と呼ぶ)403によって、FFT処理されて各サブキャリア成分が抽出される。抽出された各サブキャリア成分は、等化器404により伝送路中で伝搬する際等で生じた周波数の歪が修正されて、OFDM周波数変換部203aに入力される。
OFDM周波数変換部203aでは、各サブキャリア成分に対応するバッファ405に蓄えられた後、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換部)406により逆FFTされ、P/S(Parallel/Serial:パラレル/シリアル変換部)407によって時間信号列に変換される。さらに、AddGI408(GI付加部)のブロックでガードインターバルGIが追加されて、ダイバーシティ効果を有するOFDM信号となり、基地局101に対して送信される。
この場合、OFDM周波数変換部202aの等化器404から出力されるキャリア成分は、203aにおいて4つの異なる周波数領域f〜fに対応するバッファ405に入力されて、IFFT406においてまとめてIFFT処理される。これにより、帯域幅fの等化器出力信号はそれぞれの周波数領域にシフトされ、合成されてIFFT処理された信号となる。IFFT処理された信号は、P/S407においてP/S変換により時間系列の信号となりAddGI408のブロックでGIが追加されてOFDM信号となる。
このようにして、前述したOFDM周波数変換部203と同様に、入力側のOFDM信号の周波数帯域と出力側のOFDM信号の周波数帯域が異なるとともに、ダイバーシティ効果を持たせることが可能である。
また、図4の構成では、FFT403とIFFT406との間に等化器404およびバッファ405を入れることができるため、携帯端末とリピータ装置間の伝送路における歪を周波数領域で等化して広帯域に拡散することが可能であり、携帯端末と基地局間のトータルの通信路品質を高めることが可能となる。
次に、本実施形態に係るリピータ装置を含むアップリンク伝送の動作フローについて図5を用いて説明する。
携帯端末104は、アップリンク伝送路105を介して、上りリンクのアクセス要求を基地局101に対して送信する(ステップS10)。
次に、携帯端末104からのアクセス要求を受けた基地局101は、伝搬損失等の測定を行い、携帯端末近隣の適切なリピータ装置を探して、選択し(ステップS11)、アップリンクのアクセス許可を携帯端末104に対して、ダウンリンクの伝送路106を介して送信する(ステップS12)。
さらに、基地局101は、選択したリピータ装置に対して、ダウンリンクの伝送路108を介して中継要求を送信する(ステップS13)。
さらに、基地局101は、リピータ装置を用いるアップリンク伝送に使用されるパラメータを含む制御情報を送信し(ステップS14)、携帯端末104およびリピータ装置103で受信する(ステップS15、S16)。
リピータ装置103は、受信した制御情報からリピータ動作に必要なタイムスロット、携帯端末104からリピータ装置103へのアップリンク伝送に使用する受信帯域幅f、リピータ装置から基地局へのアップリンク伝送に使用するシフト周波数f〜f等の各パラメータを取得する(ステップS16)。
このように、取得した各パラメータは、リピータ装置の制御部207によって、OFDM信号受信部202およびOFDM周波数変換部203に設定されて、新たな伝送路107、109が使用可能となる。
携帯端末104は伝送路109を介して、アップリンクのトラフィックデータをリピータ装置103に送信し(ステップS17)、リピータ装置103において周波数変換されたOFDM信号が伝送路107を介して基地局101に送信される(ステップS18)。リピータ装置103より送信されたアップリンク信号は基地局101によって受信され、トラフィックデータが再生される(ステップS19)。
さらに、次のアップリンク伝送に使用されるパラメータを含む制御情報が基地局101から送信され(ステップS20)、携帯端末104及びリピータ装置103で受信される(ステップS21、S22)。ここで、リピータ装置103は、受信された制御情報に基づいて、常時、適切な動作状態を保持する。
<第2の実施形態の説明>
図6は、本発明に係る第2の実施形態の無線通信システムにおいてアップリンク用リピータ装置を用いた動作の概要を示す概念図である。
図6に示される本実施形態のシステムでは、図1に示した基地局101からリピータ装置103へのダウンリンク伝送路108がない構成であり、それ以外のシステム構成要素は、第1の実施形態と同じである。
本実施形態のOFDMアップリンクのためのリピータ装置600は、特定の携帯端末に対してのみ動作するように第1の実施形態のリピータ装置で行う制御情報の設定を事前に行うリピータ装置であり、基地局からの指令に基づかないノンインテリジェント・リピータ装置である。例えば、住宅601内に設置され、個人的な用途に使用されるものと考えられる。また、第1の実施形態のリピータ装置と同様に、非常に電波の状況が悪く、低送信電力では、建物の内部からの高速データ伝送が困難である場合に適用することが考えられる。
図7は本実施形態のリピータ装置600のブロック図である。図7に示される本実施形態のOFDMアップリンクのためのリピータ装置600は、図2に示す構成から、基地局からの制御情報を受信するダウンリンク受信部208がない構成となっている。制御情報記録部206にはあらかじめ情報端末から送信される周波数および基地局に送信すべき周波数等に関する情報が保存されている。
これらのパラメータは、必ずしも固定値である必要は無く、あらかじめ決められた規則に従って算出されるものであっても構わない。例えば、情報端末から送信されるプリアンブルパターンに応じて、第二のアップリンク周波数が決定されるかもしれない。これによって、基地局からの制御信号を受信するダウンリンク受信機能を省略することが可能となり、安価な装置を実現することが可能となる。さらに、アンテナ201aは送信用となる。これら以外の構成要素は、全て同じである。
従って、本実施形態のリピータ装置600は、上記したように基地局101からの指示を受けて動作するものではなく、あくまでも、上述したように特定の携帯端末104に対してのみ動作するものであり、特定の携帯端末に係わる制御情報等は予め制御情報記録部206に記憶されている。動作開始状態となった場合に、制御部207は、この事前に記録されている制御情報を読み出し、OFDM信号受信部202及びOFDM周波数変換部203に対して、各パラメータを設定する。
次に、本実施形態に係るOFDMアップリンクのためのリピータ装置を含むアップリンク・システムの動作フローについて図8を用いて説明する。
まず、携帯端末104は、上りリンクのアクセス要求を送信するとともに、リピータ装置600を使用する旨の通知を行う(ステップS51)。上りリンクのアクセス要求を受けた基地局101は、携帯端末104にアクセス許可、その他制御情報であるタイムスロット、サブキャリア割当て等の情報を携帯端末104に通知する(ステップS52)。
携帯端末104は、アクセス許可および制御情報を受信しリピータを用いたアップリンク伝送の準備を行う(ステップS53)。
一方、リピータ装置600は、例えば、電源投入と同時に、特定の携帯端末の設定、端末固有のプリアンブルの設定を行い、OFDM信号から周波数変換OFDM信号の変換を行う準備を行う(ステップS50)。
このようにして、アップリンクのデータ伝送路107および109が確立される。
携帯端末104は伝送路109を介して、アップリンクのトラフィックデータをリピータ装置600に送信し(ステップS54)、リピータ装置600において周波数変換されたOFDM信号が伝送路107を介して基地局101に送信される(ステップS50)。リピータ装置600より送信されたアップリンク信号は基地局101で受信され、トラフィックデータが再生される(ステップS55)。
さらに、次のアップリンク伝送のためのパラメータを含む制御情報が基地局101より送信され(ステップS56)、携帯端末104は、制御情報を受信して次のアップリンク伝送の準備を行う(ステップS57)。
以上説明したように、携帯端末の送信時の消費電力を抑え、高速伝送を確保しつつ、周波数選択性フェージングに強いアップリンクの伝送を可能とするシステム及び本システムを構築することが可能なリピータ装置を提供することができる。
尚、本発明のアップリンク用リピータ装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
また、本発明はアップリンクの伝送に用いるリピータ装置に関連するものであるが、これはダウンリンクにはリピータを用いないということを意味するものではない。本発明のアップリンクのリピータ機能に加えて、ダウンリンクのリピータ機能を併せ持ったリピータ装置も実現可能である。また双方向のリピータ機能を持ったリピータ装置を用いるシステムに対しても、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
100 公衆網
101 基地局
102 公共施設
103、600 リピータ装置
104 携帯端末
105 携帯端末から基地局へのアップリンク伝送路
106 基地局から携帯端末へのダウンリンク伝送路
107 リピータ装置から基地局へのアップリンク伝送路
108 基地局からリピータ装置への制御情報のダウンリンク伝送路
109 携帯端末からリピータ装置への伝送路
200 受信アンテナ
201 送受信アンテナ
201a 送信アンテナ
202,202a OFDM信号受信部
203,203a OFDM周波数変換部
204 合成器
205 アップリンク送信部
206 制御情報記録部
207 制御部
208 ダウンリンク受信部
400 タイミング検出器
401 RemoveGI
402 S/P
403 FFT
404 等化器
405 バッファ
406 IFFT
407 P/S
408 AddGI
601 住宅
800 アップリンクに割り当てられる周波数帯域幅
801 携帯端末
802 リピータ装置
803 基地局
804 携帯端末からリピータ装置へのアップリンク伝送路
805 リピータ装置から基地局へのアップリンク伝送路

Claims (1)

  1. 情報端末と基地局の間で信号を中継する中継方法であって、
    前記情報端末が前記基地局に対して上りリンクのアクセス要求を送信する第一のステップと、
    前記基地局が前記情報端末近隣のリピータ装置を選択する第二のステップと、
    前記基地局が前記情報端末の上りリンクのアクセス許可を送信する第三のステップと、
    前記基地局が前記選択されたリピータ装置に対して前記情報端末の送信信号の信号中継を指示する第四のステップと、
    前記基地局が前記情報端末および前記リピータ装置に対して情報端末から中継局への伝送に用いる第一のアップリンク周波数及びリピータ装置から基地局への伝送に使用する複数の周波数領域に関する第二のアップリンク周波数を含むパラメータを送信する第五のステップと、
    前記情報端末が前記第一のアップリンク周波数で前記リピータ装置に対してトラフィックデータを送信する第六のステップと、
    前記リピータ装置が受信した信号を前記第二のアップリンク周波数に変換して前記基地局に対して送信する第七のステップと、
    前記基地局が受信したリピータ装置から信号を受信して前記情報端末のトラフィックデータを再生する第八のステップと、
    を含むことを特徴とする中継方法。
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