JP2017168913A - 基地局装置、通信制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

基地局装置、通信制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】基地局装置と無線通信する端末装置に対して適切に無線リピータ装置の使用周波数の制約を適用すること。【解決手段】端末装置と無線通信する基地局装置において、端末装置と基地局装置の間の無線通信の遅延量を表す遅延量情報を取得する遅延量情報取得部と、遅延量情報取得部が取得した遅延量情報に基づいて、端末装置と基地局装置の間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、基地局装置に対応して設けられた無線リピータ装置の使用周波数帯域の制約を適用するか否かを判断する無線制御部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、基地局装置、通信制御方法、及びコンピュータプログラムに関する。
従来、無線通信システムにおいて、基地局装置に対応して無線リピータ装置を設け、無線リピータ装置によって基地局装置と端末装置との間で無線信号を中継する無線中継技術が知られている。この無線中継技術によれば、基地局装置のカバレッジ(通信可能範囲)を拡充することができる。
また、特許文献1には、特定の基地局に対する使用が許可された端末に係る情報が登録された登録表を予め準備し、該登録表に登録されている端末を該特定の基地局を用いて通信可能な状態にし、該登録表に登録されていない端末を該特定の基地局を用いて通信できない状態にする端末の状態制御システムが開示されている。
特許第4318520号公報
3GPP TS 36.101 User Equipment (UE) radio transmission and reception 3GPP TS 36.321 Medium Access Control (MAC) protocol specification 3GPP TS 36.331 Radio Resource Control (RRC); Protocol specification
近年、周波数資源の活用のために、ある無線通信システムにおいてこれまで使用が許可されていなかった周波数帯域について、該無線通信システムで使用できるように使用が許可される場合がある。この場合、基地局装置、端末装置及び無線リピータ装置が新たな周波数帯域に対応することによって、新たな周波数帯域に対して上述の無線中継技術が利用できる。しかし、既存の無線リピータ装置の全てを新たな周波数帯域にも対応している無線リピータ装置に交換するにはコストや時間がかかるために、新たな周波数帯域に対応していない無線リピータ装置を使用せざるを得ない可能性がある。ここで、新たな周波数帯域に対応していない無線リピータ装置が存在する無線通信システムでは、全ての端末装置に対して一律に、新たな周波数帯域を使用しない運用とする対処が考えられるが、この対処では折角の新たな周波数帯域を活用することができない。
また、上述の特許文献1の従来技術によれば、新たな周波数帯域を使用する特定の基地局装置において、新たな周波数帯域に対応している端末装置の登録表を予め準備することによって、該登録表に登録されている端末装置を該特定の基地局を用いて通信可能な状態にし、該登録表に登録されていない端末装置を該特定の基地局を用いて通信できない状態にすることはできる。しかしながら、新たな周波数帯域に対応していない無線リピータ装置が存在する無線通信システムにおいては、該登録表に登録されている端末装置を該特定の基地局を用いて通信可能な状態にしても、該端末装置は、該無線リピータ装置を介すると、該特定の基地局と通信を行うことができなかった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、基地局装置と無線通信する端末装置に対して適切に無線リピータ装置の使用周波数の制約を適用することができる、基地局装置、通信制御方法、及びコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(1)本発明の一態様は、端末装置と無線通信する基地局装置において、前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信の遅延量を表す遅延量情報を取得する遅延量情報取得部と、前記遅延量情報取得部が取得した前記遅延量情報に基づいて、前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、前記基地局装置に対応して設けられた無線リピータ装置の使用周波数帯域の制約を適用するか否かを判断する無線制御部と、を備える基地局装置である。
(2)本発明の一態様は、上記(1)の基地局装置において、前記無線制御部は、前記遅延量情報取得部が取得した前記遅延量情報が表す遅延量が閾値以上である場合には前記無線リピータ装置の使用周波数帯域の制約を適用し、前記遅延量情報取得部が取得した前記遅延量情報が表す遅延量が閾値未満である場合には前記無線リピータ装置の使用周波数帯域の制約を適用しない、基地局装置である。
(3)本発明の一態様は、上記(1)又は(2)のいずれかの基地局装置において、前記遅延量情報取得部は、前記基地局装置が前記端末装置から受信したランダムアクセスチャネル信号に対して前記基地局装置が前記端末装置へ送信した、下りリンク無線フレームに対する上りリンク無線フレームの送信タイミング補正値、に基づいて、前記遅延量情報を取得する、基地局装置である。
(4)本発明の一態様は、端末装置と無線通信する基地局装置の通信制御方法において、前記基地局装置が、前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信の遅延量を表す遅延量情報を取得する遅延量情報取得ステップと、前記基地局装置が、前記遅延量情報取得ステップで取得した前記遅延量情報に基づいて、前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、前記基地局装置に対応して設けられた無線リピータ装置の使用周波数帯域の制約を適用するか否かを判断する無線制御ステップと、を含む通信制御方法である。
(5)本発明の一態様は、端末装置と無線通信する基地局装置のコンピュータに、前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信の遅延量を表す遅延量情報を取得する遅延量情報取得機能と、前記遅延量情報取得機能が取得した前記遅延量情報に基づいて、前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、前記基地局装置に対応して設けられた無線リピータ装置の使用周波数帯域の制約を適用するか否かを判断する無線制御機能と、を実現させるためのコンピュータプログラムである。
本発明によれば、基地局装置と無線通信する端末装置に対して適切に無線リピータ装置の使用周波数の制約を適用することができるという効果が得られる。
一実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 一実施形態に係る基地局装置eNBの機能構成例を示す図である。 一実施形態に係る基地局装置eNBのハードウェア構成例を示す図である。 一実施形態に係る無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約の例を示す図である。 一実施形態に係る他の使用周波数帯域の制約の例を示す図である。 一実施形態に係る通信制御方法の例を示すフローチャートである。 一実施形態に係るRACH信号に係る概略シーケンスチャートである。 一実施形態に係る「TA command」の説明図である。 一実施形態に係る遅延量閾値判定方法の説明図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。図1に示す無線通信システムは、基地局装置eNBと、端末装置UE_1,UE_2と、無線リピータ装置Repとを備える。無線リピータ装置Repは、基地局装置eNBに対応して設けられている。無線リピータ装置Repは、基地局装置eNBと端末装置との間で交換される無線信号を中継する。基地局装置eNBと端末装置との間で交換される無線信号には、端末装置から基地局装置eNBへ向かう方向のリンク(上りリンク(Uplink:UL))の信号(UL信号)と、基地局装置eNBから端末装置へ向かう方向のリンク(下りリンク(Downlink:DL)の信号(DL信号)とがある。
端末装置UE_1は、比較的、基地局装置eNBの近くに存在している。端末装置UE_2は、比較的、基地局装置eNBの遠くに存在している。端末装置UE_1は、無線リピータ装置Repを介さずに、基地局装置eNBとの間で無線信号を送受できる。端末装置UE_2は、無線リピータ装置Repを介さずには、基地局装置eNBとの間で無線信号を送受できない。しかし、端末装置UE_2は、無線リピータ装置Repを介することによって、基地局装置eNBとの間で無線信号を送受できる。このように無線リピータ装置Repによって、基地局装置eNBのカバレッジ(coverage)Covを拡充することができる。
以下、端末装置UE_1,UE_2を特に区別しないときは端末装置UEと称する。
図2は、本実施形態に係る基地局装置eNBの機能構成例を示す図である。図2には、基地局装置eNBの機能構成のうち、遅延量情報取得機能及び無線制御機能に係る構成を示している。図2において、基地局装置eNBは、遅延量情報取得部11と無線制御部12とを備える。遅延量情報取得部11は、端末装置UEと基地局装置eNBの間の無線通信の遅延量を表す遅延量情報を取得する。無線制御部12は、遅延量情報取得部11が取得した遅延量情報に基づいて、端末装置UEと基地局装置eNBの間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約を適用するか否かを判断する。
図3は、本実施形態に係る基地局装置eNBのハードウェア構成例を示す図である。図3において、基地局装置eNBは、無線通信部21とCPU22と記憶部23とを備える。これら各部はデータを交換できるように構成されている。無線通信部21は端末装置UEと無線通信する。CPU22は基地局装置eNBの制御を行う。この制御機能は、CPU22がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。記憶部23は、CPU22で実行されるコンピュータプログラムや各種のデータを記憶する。記憶部23は、無線制御プログラム31を記憶している。図2に示される基地局装置eNBの各部の機能は、図3に示されるCPU22が記憶部23に記憶される無線制御プログラム31を実行することにより実現される。
記憶部23は、周波数帯域制約情報32を記憶している。周波数帯域制約情報32は、無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約を表す情報と、少なくとも一つの他の使用周波数帯域の制約を表す情報とを有する。他の使用周波数帯域の制約は、端末装置UEに対して無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約を適用しない場合に、該端末装置UEに対して適用される使用周波数帯域の制約である。
図4は、本実施形態に係る無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約の例を示す図である。図4には、ULの使用周波数帯域の制約が示されている。図4に示す無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約では、無線リピータ装置Repは、帯域Bを使用することができるが、帯域Aと帯域Cとを使用することができない。
図5は、本実施形態に係る他の使用周波数帯域の制約の例を示す図である。図5には、ULの使用周波数帯域の制約が示されている。図5に示す他の使用周波数帯域の制約では、帯域Bについては、図4に示す無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約と同様に使用することができる。また、帯域Aについては、図4に示す無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約では使用できないが、図5に示す他の使用周波数帯域の制約では端末装置UEの送信出力の制限(約12dBm)の範囲内で使用することができる。また、帯域Cについては、図4に示す無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約では使用できないが、図5に示す他の使用周波数帯域の制約では端末装置UEの送信出力の制限(約20dBm)の範囲内で使用することができる。
例えば、図4及び図5に示される帯域A,B,Cのうち、帯域Bは本実施形態に係る無線通信システムで元々使用できる帯域であり、帯域Aと帯域Cは本実施形態に係る無線通信システムで新たに使用できることになった帯域である。そして、無線リピータ装置Repは、元々使用できる帯域Bには対応しているが、新たに使用できることになった帯域Aと帯域Cとには対応していない。このため、無線リピータ装置Repには図4に示される使用周波数帯域の制約が必要となる。
図6は、本実施形態に係る通信制御方法の例を示すフローチャートである。図6を参照して、本実施形態に係る基地局装置eNBの動作の例を説明する。ここでは、図4及び図5に示される使用周波数帯域の制約を例に挙げて説明する。また、図4及び図5に示される帯域A,B,Cのうち、帯域Bは本実施形態に係る無線通信システムで元々使用できる帯域であり、帯域Aと帯域Cは本実施形態に係る無線通信システムで新たに使用できることになった帯域である。そして、無線リピータ装置Repは、元々使用できる帯域Bには対応しているが、新たに使用できることになった帯域Aと帯域Cとには対応していない。また、ここでは、説明の簡単化のために、一つの端末装置UEについて説明する。
(ステップS101)遅延量情報取得部11は、端末装置UEと基地局装置eNBの間の無線通信の遅延量を表す遅延量情報を取得する。ここで、遅延量情報の取得方法を説明する。
本実施形態では、遅延量情報取得部11は、上りリンク(UL)のRACH(Random Access CHannel:ランダムアクセスチャネル)信号の受信結果、及びタイミング補正値(TA command(Timing Advance command))に基づいて遅延量情報を取得する。本実施形態に係る無線通信システムでは、端末装置UEと基地局装置eNBとの間で通信を開始する際に、RACH信号が使用される。RACH信号は、UL信号の同期を、端末装置UEと基地局装置eNBとの間で取るために使用される。基地局装置eNBは、端末装置UEから受信したRACH信号の受信結果に基づいて「TA command」を生成し、当該端末装置UEへ、該生成した「TA command」を送信する。
図7は、RACH信号に係る概略シーケンスチャートである。図7を参照して、RACH信号に係る信号の送信手順を説明する。
(ステップS1)基地局装置eNBは、端末装置UEに対して、ブロードキャスト信号でRACH関連パラメータを報知する。
(ステップS2)端末装置UEは、基地局装置eNBから報知されたRACH関連パラメータを使用して、RACH信号を基地局装置eNBへ送信する。
(ステップS3)基地局装置eNBは、端末装置UEから受信したRACH信号の受信結果に基づいて「TA command」を生成し、該RACH信号を送信した端末装置UEに対して該生成した「TA command」を送信する。
(ステップS4)端末装置UEは、基地局装置eNBから受信した「TA command」を使用して、ULのデータ信号を送信する。この時、端末装置UEは、図5に示される他の使用周波数帯域の制約を適用できるか否かを、ULのデータ信号によって基地局装置eNBへ通知する。
図8は、「TA command」の説明図である。図8において、「TA command」によるULのタイミング補正値「NTA×T[秒]」は、端末装置UEが上りリンク無線フレーム(UL無線フレーム(UL Radio Frame))を送信する際の、下りリンク無線フレーム(DL無線フレーム(DL Radio Frame))に対する、UL無線フレームの送信タイミング補正値である。下りリンク(Downlink:DL)は、基地局装置eNBから端末装置UEへ向かう方向のリンクである。Tは「1/30720000」秒である。NTAとして、例えば、「NTA=TA×16、但し、TAは0から1282までのいずれかの整数」が使用される。このULのタイミング補正値(TA command)によって、0から670[マイクロ秒]までのタイミング補正が可能である。これは、基地局装置eNBと端末装置UEとの間の往復遅延時間に換算したカバレッジサイズの半径としておよそ0から100[キロメートル]までの範囲に在る端末装置UEについて、UL信号の同期を取ることができることに相当する。
遅延量情報取得部11は、基地局装置eNBが過去に端末装置UEから受信したRACH信号のうち初期アクセス時のRACH信号に対して端末装置UEへ送信した「TA command」に基づいて、端末装置UEについての往復遅延時間の分布(往復遅延時間分布)を算出する。遅延量情報取得部11は、その往復遅延時間分布に基づいて、代表往復遅延時間を決定する。代表往復遅延時間は、遅延量情報の例である。代表往復遅延時間としては、以下の例が挙げられる。
(代表往復遅延時間の例1)往復遅延時間分布における95%tile値。
(代表往復遅延時間の例2)往復遅延時間分布における最長の往復遅延時間。
(代表往復遅延時間の例3)往復遅延時間分布における最大分布数の往復遅延時間。
(代表往復遅延時間の例4)往復遅延時間分布における往復遅延時間の平均値。
なお、「TA command」は同期はずれ時のRACH信号に対しても端末装置UEへ送信される。但し、同期はずれ時の「TA command」は、前回の「TA command」からの差分値である。この差分値であることを考慮して処理する場合には、同期はずれ時の「TA command」を、往復遅延時間分布の算出に使用してもよい。
説明を図6に戻す。
(ステップS102)無線制御部12は、遅延量情報取得部11が取得した遅延量情報が表す遅延量が閾値未満であるか否かを判断する。この判断の結果、閾値未満である場合にはステップS103へ進み、閾値以上である場合にはステップS104へ進む。
(ステップS103)無線制御部12は、端末装置UEと基地局装置eNBの間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、図4に示される無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約を適用しない。無線制御部12は、上記のステップS4において図5に示される他の使用周波数帯域の制約を適用できることを端末装置UEから通知されている場合には、端末装置UEに対して図5に示される他の使用周波数帯域の制約を適用する。よって、端末装置UEと基地局装置eNBとのULの無線通信には帯域Aと帯域Bと帯域Cとを使用することができる。
一方、無線制御部12は、上記のステップS4において図5に示される他の使用周波数帯域の制約を適用できないことを端末装置UEから通知されている場合には、端末装置UEに対して、図4に示される無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約、つまり本実施形態に係る無線通信システムの元の使用周波数帯域の制約を適用する。よって、端末装置UEと基地局装置eNBとのULの無線通信には帯域Bのみを使用することができる。
(ステップS104)無線制御部12は、端末装置UEと基地局装置eNBの間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、図4に示される無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約を適用する。よって、端末装置UEと基地局装置eNBとのULの無線通信には帯域Bのみを使用することができる。
図9は、本実施形態に係る遅延量閾値判定方法の説明図である。図9を参照して、本実施形態に係る遅延量閾値判定方法を説明する。ここでは、上記の図6の説明と同様に、図4及び図5に示される使用周波数帯域の制約を例に挙げて説明する。
図9において、遅延量閾値判定に使用される閾値はdtである。閾値dtは、予め、基地局装置eNBに設定されている。閾値dtは、端末装置UEと基地局装置eNBの間の無線通信の遅延量について、通信経路が無線リピータ装置Repを経由する場合と無線リピータ装置Repを経由しない場合とを区別することを目的として決定される。例えば、閾値dtは、基地局装置eNBと無線リピータ装置Repとの間の距離に基づいて決定される。また、閾値dtは、無線リピータ装置Repを経由することで増加する分の遅延量を考慮して決定されてもよい。
基地局装置eNBにおいて、遅延量情報取得部11は、端末装置UE_1の遅延量情報と、端末装置UE_2の遅延量情報とを取得する。端末装置UE_1の遅延量情報が表す遅延量はd1である。端末装置UE_2の遅延量情報が表す遅延量はd2である。
無線制御部12は、端末装置UE_1の遅延量d1と閾値dtとを比較する。この比較の結果、端末装置UE_1の遅延量d1は閾値dt未満である。これにより、無線制御部12は、端末装置UE_1と基地局装置eNBの間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約を適用しない。無線制御部12は、端末装置UE_1が図5に示される他の使用周波数帯域の制約を適用できる場合には、端末装置UE_1に対して図5に示される他の使用周波数帯域の制約を適用する。これにより、端末装置UE_1と基地局装置eNBとのULの無線通信には、本実施形態に係る無線通信システムで元々使用できる帯域Bに加えて、該無線通信システムで新たに使用できることになった帯域Aと帯域Cとを使用することができる。
一方、無線制御部12は、端末装置UE_1が図5に示される他の使用周波数帯域の制約を適用できない場合には、端末装置UE_1に対して、図4に示される無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約、つまり本実施形態に係る無線通信システムの元の使用周波数帯域の制約を適用する。これにより、端末装置UE_1と基地局装置eNBとのULの無線通信には、端末装置UE_1の使用周波数帯域の制約により帯域Bのみを使用することができる。
無線制御部12は、端末装置UE_2の遅延量d2と閾値dtとを比較する。この比較の結果、端末装置UE_2の遅延量d2は閾値dtよりも大きい。これにより、無線制御部12は、端末装置UE_2と基地局装置eNBの間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約を適用する。これにより、端末装置UE_2と基地局装置eNBとのULの無線通信には、無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約により帯域Bのみを使用することができる。端末装置UE_2に対しては、無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約により帯域Bのみを使用することによって、無線リピータ装置Repを介した基地局装置eNBとの無線通信に支障をきたさないようにすることができる。
本実施形態によれば、端末装置UEと基地局装置eNBの間の無線通信の遅延量を表す遅延量情報を取得し、該遅延量情報に基づいて、端末装置UEと基地局装置eNBの間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、無線リピータ装置Repの使用周波数帯域の制約を適用するか否かを判断する。これにより、基地局装置eNBと無線通信する端末装置UEに対して適切に無線リピータ装置Repの使用周波数の制約を適用することができる。
例えば、端末装置UEの遅延量情報が表す遅延量が閾値未満である場合には、該端末装置UEは無線リピータ装置Repを介さずに基地局装置eNBと無線通信していると判断できるので、無線リピータ装置Repの使用周波数の制約を適用しない。これにより、該端末装置UEに対しては、該端末装置UEの使用周波数の制約を適用することができるので、無線リピータ装置Repの使用周波数の制約に関係なく、該端末装置UEの使用周波数の制約の範囲内で周波数資源の活用に寄与することができる。
一方、端末装置UEの遅延量情報が表す遅延量が閾値以上である場合には、該端末装置UEは無線リピータ装置Repを介して基地局装置eNBと無線通信していると判断できるので、無線リピータ装置Repの使用周波数の制約を適用する。これにより、該端末装置UEに対しては、無線リピータ装置Repの使用周波数の制約を適用することによって、無線リピータ装置Repを介した基地局装置eNBとの無線通信に支障をきたさないようにすることができる。
本実施形態によれば、無線通信システムに対して新たに使用できる周波数帯域が設けられた場合に、新たな周波数帯域に対応していない既存の無線リピータ装置Repを継続して使用しながら、元の周波数帯域に加えて新たな周波数帯域も活用する運用を行うことができる。例えば、図4の使用周波数の制約により帯域Bのみで運用していた無線通信システムに対して、図5の使用周波数の制約への変更により新たな帯域Aと帯域Cとがさらに使用できるようになったとする。この場合、元の帯域Bには対応しているが新たな帯域Aと帯域Cとには対応していない既存の無線リピータ装置Repを継続して使用しながら、元の帯域Bに加えて新たな帯域Aと帯域Cも活用する運用を行うことができる。これにより、既存の無線リピータ装置Repを新たな帯域Aと帯域Cに対応している無線リピータ装置に交換するコストや時間を軽減しつつ、周波数資源の有効利用を図る効果が得られる。
なお、元の帯域Bのみに対応している第1無線リピータ装置と、元の帯域Bに加えて新たな帯域Aと帯域Cにも対応している第2無線リピータ装置とが混在する場合において、端末装置UEの遅延量情報が表す遅延量が閾値以上であるときは第1無線リピータ装置の使用周波数の制約(帯域Bのみ使用可能)を適用し、端末装置UEの遅延量情報が表す遅延量が閾値未満であるときは第1無線リピータ装置の使用周波数の制約(帯域Bのみ使用可能)を適用しないとする。但し、端末装置UEと基地局装置eNBの間の無線通信の遅延量によって、通信経路が第1無線リピータ装置を経由する場合と第2無線リピータ装置を経由する場合とを区別することができるときには、該区別を行うための閾値をさらに設け、該閾値によって、第1無線リピータ装置の使用周波数の制約(帯域Bのみ使用可能)又は第2無線リピータ装置の使用周波数の制約(帯域Aと帯域Bと帯域Cが使用可能)のいずれを適用するかを判断してもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態の無線通信システムとして、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定されるLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる無線通信システムに適用できる。
また、上述した基地局装置eNBの機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
11…遅延量情報取得部、12…無線制御部、21…無線通信部、22…CPU、23…記憶部、31…無線制御プログラム、32…周波数帯域制約情報、eNB…基地局装置、UE_1,UE_2…端末装置、Rep…無線リピータ装置

Claims (5)

  1. 端末装置と無線通信する基地局装置において、
    前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信の遅延量を表す遅延量情報を取得する遅延量情報取得部と、
    前記遅延量情報取得部が取得した前記遅延量情報に基づいて、前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、前記基地局装置に対応して設けられた無線リピータ装置の使用周波数帯域の制約を適用するか否かを判断する無線制御部と、
    を備える基地局装置。
  2. 前記無線制御部は、
    前記遅延量情報取得部が取得した前記遅延量情報が表す遅延量が閾値以上である場合には前記無線リピータ装置の使用周波数帯域の制約を適用し、
    前記遅延量情報取得部が取得した前記遅延量情報が表す遅延量が閾値未満である場合には前記無線リピータ装置の使用周波数帯域の制約を適用しない、
    請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記遅延量情報取得部は、前記基地局装置が前記端末装置から受信したランダムアクセスチャネル信号に対して前記基地局装置が前記端末装置へ送信した、下りリンク無線フレームに対する上りリンク無線フレームの送信タイミング補正値、に基づいて、前記遅延量情報を取得する、
    請求項1又は2のいずれか1項に記載の基地局装置。
  4. 端末装置と無線通信する基地局装置の通信制御方法において、
    前記基地局装置が、前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信の遅延量を表す遅延量情報を取得する遅延量情報取得ステップと、
    前記基地局装置が、前記遅延量情報取得ステップで取得した前記遅延量情報に基づいて、前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、前記基地局装置に対応して設けられた無線リピータ装置の使用周波数帯域の制約を適用するか否かを判断する無線制御ステップと、
    を含む通信制御方法。
  5. 端末装置と無線通信する基地局装置のコンピュータに、
    前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信の遅延量を表す遅延量情報を取得する遅延量情報取得機能と、
    前記遅延量情報取得機能が取得した前記遅延量情報に基づいて、前記端末装置と前記基地局装置の間の無線通信に適用する使用周波数帯域の制約として、前記基地局装置に対応して設けられた無線リピータ装置の使用周波数帯域の制約を適用するか否かを判断する無線制御機能と、
    を実現させるためのコンピュータプログラム。
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