JP2011004007A - テレビ会議装置、テレビ会議方法、そのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】参加予定者を識別するための特徴量と参加予定者の属性を示す属性情報とが対応付けて登録されているデータベースと、撮影装置で撮影された参加者の特徴量を生成する特徴量生成部と、撮影された参加者の位置情報を検出し、当該位置情報と当該撮影された参加者の属性情報と対応付けてデータベースに登録する位置情報検出部と、撮影された参加者の特徴量とデータベース中の特徴量とに基づいて当該参加者を識別し、2回目以降に撮影された参加者の位置情報とデータベース中の位置情報とに基づいて当該参加者を識別する識別部と、特徴量で識別された参加者の属性情報と撮影された参加者の映像とを対応付けて送信し、位置情報で識別された参加者の属性情報と2回目以降に撮影された参加者の映像とを対応付けて送信する送信部とを有する。
【選択図】図3
Description
本発明の目的は、上記問題点に鑑みて、参加者の特徴量を用いる頻度を少なくして、相手の通信端末に適切にプロフィールを送信するテレビ会議装置、テレビ会議方法、そのプログラムを提供することを目的とする。
図1に実施例1のテレビ会議装置100を含んだテレビ会議システム1000の機能構成例を示す。以下の説明では、お互いに離れたL地点とM地点とでテレビ会議が行われるものとし、それぞれの地点には、このテレビ会議システム1000が配置されているものとする。そして、L地点を自己側の地点とし、M地点を相手側の地点とし、L地点側のテレビ会議装置を第1テレビ会議装置100とし、M地点側のテレビ会議装置を第2テレビ会議装置200とする。なお、本実施例のテレビ会議装置は、3以上の地点においてでも、テレビ会議を行うことができる。
また撮影装置106は上述のように全方位撮影できるものでなく、自動的に発話者に向いて、ズーム・フォーカスする撮影装置であってもよい。
まず、予め、テレビ会議開始前に、データベース記憶部16に図6に示すようなデータテーブルを登録しておく。図6に示すように、データテーブルはテレビ会議の参加予定者の属性情報と特徴量とを対応させる。図6の例では、氏名がA、B、C、D、E、F、G、H、Iの9人の参加予定者についてのデータテーブルが示されている。参加予定者とは、参加を予定している者であり、例えば、実際の参加者と、参加を予定していたが参加できなくなった者と、を示す。
ここで、属性情報とはテレビ会議の参加者予定者の属性を示す情報である、図6の例では、属性情報とは、氏名を示す氏名情報と、プロフィール情報とからなる。プロフィール情報とは図6の例では、その参加予定者の肩書き等である。例えば、氏名がAである参加予定者のプロフィール情報(肩書き)は「開発部部長」である。また、図6に示すように、氏名B、Cの参加予定者については肩書きのほかに過去の実績なども登録してもよい。例えば氏名Bの参加予定者についてはプロフィール情報として「企画部部長」の他に過去の実績「○○プロジェクトを成功させた」が登録されている。
また、特徴量とは参加予定者を識別するための情報である。特徴量には、例えば、顔特徴量や、音声特徴量、指紋特徴量、網膜特徴量などがある。処理の行いやすさの観点から特徴量は、顔特徴量や音声特徴量が好ましい。例えば、顔特徴量とは、本人と他人の識別判定が可能な利用者の顔の特徴を数値化したものである。例えば、顔の構成要素(目、鼻、口、眉など)の形状と、互いの配置関係などの特徴を数値で現したものである。また、例えば、予め取得した登録者の顔画像そのものを数値化したものを顔データとしても用いてもよく、例えばサイズを規定したJPEG方式の画像データである。
また、音声特徴量とは、少ない情報量で音声の特徴を表現できるものであり、例えばケプストラム、ケプストラムの動的特徴の物理量で構成する特徴量ベクトルである。
特徴量として顔特徴量を用いる場合のデータテーブル作成処理としては、まず、撮影手段106によりテレビ会議の参加予定者について正対して顔を撮影する。そして、以下で説明する切り出し部2による以下の流れの処理を行う。
(1)入力された映像から顔領域の検出、顔領域の位置の特定
(2)切り出し部2による顔領域(図7参照)の切り出し処理
(3)切り出された顔領域の大きさや輝度などのばらつきの正規化処理
(4)正規化された顔領域からの顔特徴量の抽出処理
顔特徴量の抽出処理が終了すると、例えば、操作部102のキーボードなどで、参加予定者の属性情報(氏名情報やプロフィール情報)を入力して、顔特徴量と対応付けて、データベース記憶部16に登録する。以下の説明では、データベース記憶部16に登録されている特徴量を登録特徴量という。
参加者Bの音声信号aは位置情報検出部8に入力される。参加者Bの映像信号bは、切り出し部2に入力される。撮影装置は上述のように、全方位(360度)撮影するが、略正対した発話者Bの画像を得るように、切り出し部2は画像を切り出す。切り出し処理の工程は上記(1)〜(4)に述べたとおりである。切り出し部2は切り出された顔画像情報cと顔領域の場所情報d(以下、「顔場所情報」という。)を出力する。顔画像情報cは、特徴量生成部6に入力され、顔場所情報dは位置情報生成部8に入力される。顔画像情報cの一例を図7に示す。
次に、制御部18は、当該撮影が2回目以降の撮影であるか否かが判断する(ステップS2)。ここでは、1回目の撮影であるので(ステップS2のNo)、ステップS3に進む。制御部18による2回目以降の撮影か否かの判断手法については後述する。
識別部10は、データベース記憶部16中の登録特徴量と、特徴量生成部6で生成された特徴量とに基づいて、参加者を識別する。以下の説明では、1回目の識別(特徴量を用いた識別)を「第1識別」といい、2回目以降の識別(後述する位置情報を用いた識別)を「第2識別」という。具体的には、特徴量と登録特徴量の類似度を計算する。特徴量が数値の場合には、例えば、特徴量と登録特徴量の差の絶対値の逆数を類似度として計算する。また、特徴量と登録特徴量の差の絶対値にマイナスを付加した値を計算する。そのほか、類似度については、特徴量と登録特徴量との類似している度合いを示すものであればなんでもよい。
そして、計算された類似度が予め定められた第1閾値より大きい類似度についての特徴量を有する参加者を識別する(以下、「類似度使用手法」という。)。
他には、例えば相互部分空間法がある。相互部分空間法とは、調べたい2つの部分空間があったときに、部分空間同士の為す角度(正準角という(N次元部分空間ならN個存在する))を計算し、得られた正準角のうち最小の角度を類似度とする手法である。
また、顔識別部152の顔特徴量を用いた識別の手法として、参加者の顔画像をモザイクに分割し、それらのモザイク毎に特徴点を抽出して照合する方法がある。また、参加者顔画像から抽出された等濃線分布に基づいて照合を行う方法がある。
次に、位置情報について説明する。ステップS1において、上述のように位置情報検出部8は、第1撮影(1度目の撮影)の際に、切り出し部2からの切り出した顔画像(の参加者)について位置情報eを求める。位置情報eとは、例えば、参加者Aを基準とした場合の発話した参加者Bが位置する角度θ(ラジアン)である。この基準は他の場所としてもよい。また、切り出し部2による切り出しは、発話者の方向θと切り出し画像の水平方向の中心位置が一致するように切り出すことが好ましい。
しかし、図8に示すように、位置情報生成部8の方向特定の精度が不十分で、2人の人物の間(中心線W)を発話者の方向とみなす場合がある。この場合には、位置情報eをピクセルであらわすことが好ましい。図8の例では、参加者Aを基準とした場合の中心線Wの角度はθである。この場合の位置情報は、角度θと、切り出した画像上の水平方向の相対座標xに対応する方向(上記基準方向からの角度)から求まる解像度(横方向の全360度を何ピクセルで表示しているか)により一意的に決定できる。例えば、360度をNピクセルで表示している場合、位置情報は、(θ・N/2π)+x(ピクセル)とできる。
ここで、相対座標xは、切り出し部2で求めた顔場所情報dに相当する。このように、位置情報生成部8が2人の人物の間(中心線)を発話者の方向を音源方向とした場合であっても、位置情報としてピクセルを用いれば、話者を一意に識別できる位置情報を検出できる。その他、位置情報eは、参加者を一意に定めるものであれば、何でもよい。また、図7に示すように、発話者の方向θと切り出し画像の水平方向の中心位置が一致するように切り出された場合であっても、位置情報をピクセル、つまり、θ・N/2πであらわしてもよい。
そして、参加者を第1識別後(ステップS4終了後)に、位置情報検出部8は、位置情報eと撮影された参加者(この例では参加者B)の属性情報と対応付けてデータベース記憶部16に登録する(ステップS10)。つまり、図10に示すように、参加者Bについて位置情報β2が追加更新される。このように、参加者は発話をして1回目の撮影後、特徴量生成部6の特徴量を生成するとともに、位置情報検出部8が発話した参加者の位置情報eを検出して、データベース記憶部16に発話した参加者の属性情報と対応付けられて随時、追加更新する。以下、データベース記憶部16中の位置情報eを登録位置情報eとする。ステップS6およびステップS10の処理が終了すると、テレビ会議装置の1回目の撮影についての処理が全て終了する。
参加者Bは2回目以降の撮影であるので(ステップS2のYes)、位置情報識別部156は、データベース記憶部中の位置情報eと、検出された位置情報e'とに基づいて識別を行う。位置情報識別部156による位置情報を用いた識別手法は、上記特徴量を用いた識別手法と同様であり、例えば、類似度を用いればよい。
第2識別されれば、合成部12はデータベース記憶部16を参照して、検出された位置情報e'と例えば類似度が大きい、データベース記憶部16内の位置情報eと対応する属性情報と2回目以降に撮影された参加者(この例では、参加者B)の映像とを対応付け、送信部が送信する(ステップS14)。ステップS14の処理が終了すると、テレビ会議装置の2回目以降の撮影についての処理が終了する。
また撮影装置106は、複数のカメラを全ての撮影面が外側に向くようにして全方位撮影できるカメラアレイを用いてもよい。また、自動的に発話者に向いて撮影する撮影装置でもよい。
実施例3のテレビ会議装置300であれば、テレビ会議中に参加者が入れ替わったり、または新しい参加者が参入したとしても、属性情報を間違えて送信することなく、入れ替わったことまたは新しく参入したことを示すエラー情報を送信することで、テレビ会議の相手側に適切に、参加者が入れ替わったこと、新しく参入したことを、属性情報とともに知らせることができる。
実施例3のテレビ会議装置300は、参加者の交代、新しい参加者の参入が頻繁であると予め分かっているテレビ会議で用いることが好ましい。
また、テレビ会議装置300の特徴量生成部6は、参加者が発話の度に、特徴量を生成する。従って、特徴量生成の頻度を下げるために、参加者が途中で入れ替わったり、新しい参加者が参入しようとした時点で、L地点側の他の参加者が、テレビ会議装置100(または200)から、このテレビ会議装置300のモードに切り替えるようにすることが好ましい。この切り替えは、図示しない入力部から入力させればよい。
また、以上の例では、L地点、M地点にそれぞれ1台ずつテレビ会議装置を設けている。しかし、別の例として、L地点、M地点のうちの1つの地点(あるいはネットワーク経由でL地点、M地点に結ばれた別の1つの地点)に1台だけテレビ会議装置を設け、そのテレビ会議装置に、L地点、M地点の両方の参加予定者についての顔特徴データ及び肩書き・名前データをデータベース記憶部に登録させて、この両方の参加者についてテレビ会議を実行させてもよい。
また、以上の例では、テレビ会議装置内にデータベース記憶部16を保持させる構成とした。しかし、データベース記憶部16をハードディスク108またはメモリ110と統合させてもよい。
また、以上の例では、L地点、M地点という2地点を結ぶテレビ会議システムに本発明を適用している。しかし、これに限らず、3地点以上を結ぶテレビ会議システムや、テレビ会議システム以外の適宜の双方向コミュニケーションシステムにも本発明を適用してよい。
また、参加予定者のうち映像出力部103に顔を表示することが好ましくない人物がいるような双方向コミュニケーションシステムに本発明を適用する場合には、その人物についての属性情報としてモザイクをかけることを指示する情報をデータベース記憶部16に登録することにより、映像出力部103に表示されるその人物の顔にモザイクがかかるようにしてもよい。
また、本実施例は、以上の例に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成をとりうることはもちろんである。
100 テレビ会議装置
102 操作部
103 映像出力部
104 音声出力部
106 撮影装置
108 ハードディスク
110 メモリ
112 通信制御部
100 テレビ会議装置
2 切り出し部
6 特徴量生成部
8 位置情報検出部
10 識別部
12 合成部
14 符号化部
16 データベース記憶部
18 制御部
20 判定部
22 表示部
152 顔識別部
154 音声識別部
156 位置情報識別部
Claims (7)
- 参加予定者を識別するための特徴量と参加予定者の属性を示す属性情報とが対応付けて登録されているデータベース記憶部と、
撮影装置で撮影された参加者の特徴量を生成する特徴量生成部と、
撮影された参加者の位置情報を検出し、当該位置情報と当該撮影された参加者の属性情報と対応付けて前記データベース記憶部に登録する位置情報検出部と、
前記撮影された参加者の特徴量と前記データベース記憶部中の特徴量とに基づいて当該参加者を識別し、2回目以降に撮影された参加者の位置情報と前記データベース記憶部中の位置情報とに基づいて当該参加者を識別する識別部と、
特徴量で識別された参加者の属性情報と前記撮影された参加者の映像とを対応付けて送信し、
位置情報で識別された参加者の属性情報と前記2回目以降に撮影された参加者の映像とを対応付けて送信する送信部とを有するテレビ会議装置。 - 前記撮影装置により撮影された参加者の位置情報と対応する前記データベース記憶部中の特徴量と、当該撮影された参加者の特徴量と、の類似度が所定値より小さい場合には、当該撮影された参加者の映像とエラー情報とを前記送信部に送信させる判定部を有することを特徴とする請求項1記載のテレビ会議装置。
- 更に、前記識別部により識別された結果、識別される参加者の候補が複数いる場合には、全ての当該参加者の候補を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1または2記載のテレビ会議装置。
- 前記特徴量は、顔特徴量または音声特徴量のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜3何れかに記載のテレビ会議装置。
- 前記撮影装置は全方位撮影できるものであり、
前記参加者は、前記撮影装置の周りに位置することを特徴とする請求項1〜4何れかに記載のテレビ会議装置。 - 撮影装置で撮影された参加者の特徴量を生成する生成工程と、
参加予定者を識別するための特徴量と参加予定者の属性を示す属性情報とが対応付けて登録されているデータベース記憶部中の特徴量と、前記生成された特徴量とに基づいて識別された参加者の前記撮影された映像と前記データベース記憶部中の特徴量に対応する属性情報とを対応付けて送信する第1送信工程と、
前記撮影された参加者の位置情報と当該撮影された参加者の属性情報と対応付けて前記データベース記憶部に登録する登録工程と、
2回目以降に撮影された参加者の位置情報を検出する検出工程と、
前記検出工程後、前記データベース記憶部中の位置情報と、前記検出された位置情報とに基づいて識別された参加者の前記2回目以降に撮影された映像と前記データベース記憶部中の位置情報と対応する属性情報とを対応付けて送信する第2送信工程と、を有するテレビ会議方法。 - コンピュータを請求項1〜5何れかに記載のテレビ会議装置として機能させるためのプログラム。
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