JP2011002619A - 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】劣化した現像剤を選択的且つ効率的に除去することが可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】磁気ローラ22のN2極と対向する位置には、磁気ローラ22表面における第1攪拌スクリュー21aの現像剤搬送方向下流側端部に担持された現像剤を回収可能な回収ローラ31を有する現像剤除去装置30が設けられている。回収ローラ31は、磁気ローラ22におけるドクターブレード25と近接するS2極と同極性のS3極を内部に有しており、現像剤除去装置30には、回収ローラ31に回収された現像剤を掻き取るスクレーパ33が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に搭載される現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に、磁性キャリアとトナーとを有する二成分現像剤を使用する現像装置に関するものである。
従来、電子写真プロセスを用いた画像形成装置における乾式トナーを用いた現像方式としては、キャリアを用いない一成分現像方式と、磁性キャリアを用いて非磁性のトナーを帯電させる二成分現像剤を使用し、現像ローラ上に形成されたトナー及びキャリアから成る現像剤チェーン(磁気ブラシ)により像担持体(感光体)上の静電潜像を現像する二成分現像方式とが知られている。
一成分現像方式は、現像剤チェーンによって像担持体上の静電潜像が乱されることがなく高画質化に適している反面、トナーをチャージローラで帯電させ、弾性規制ブレードで現像ローラ上の層厚を規制するため、トナーの添加剤がチャージローラに付着して帯電能力が低下し、トナーの帯電量を安定して維持することが困難であった。また、規制ブレードにトナーが付着し、層形成が不均一になって画像欠陥をきたすことがあった。
また、色重ねを行うカラー印刷の場合、カラートナーに透過性が要求されるため、非磁性トナーである必要がある。そこで、フルカラー画像形成装置においてはキャリアを用いてトナーを帯電及び搬送する二成分現像方式を採用する場合が多い。しかし、二成分現像方式は安定した帯電量を長期間維持できトナーの長寿命化に適している反面、前述した現像剤チェーンによる影響のため画質の面で不利であった。
これらの問題を解決する手段の一つとして、磁気ローラ(現像剤担持体)を用いて現像剤を像担持体に対して非接触に設置した現像ローラ(トナー担持体)上に移行させる際に、磁気ローラ上に磁性キャリアを残したまま現像ローラ上に非磁性トナーのみを転移させてトナー薄層を形成し、交流電界によって像担持体上の静電潜像にトナーを付着させる現像方式が提案されている。
このような二成分現像方式においては、現像剤中のトナー粒子は画像形成時に除々に消費されるのに対して、キャリア粒子は消費されず現像装置内を循環するため、経時的に疲労、劣化が進行していく。このため、一般に、画像形成装置のメンテナンスサービス時期に合わせて全ての現像剤の交換が行われている。現像剤の交換時期は、印字数量や現像装置の駆動累計時間などを目安に、予め一律に決められていることが多い。
しかし、想定した画像濃度よりも薄い画像や、或いは濃い画像が多く印字されると、劣化程度が異なるキャリアを交換時期まで使い続けることになり、場合によっては、著しく劣化したキャリアを使用することが原因で、一定レベル以上の画像品質が保てなくなることもある。
キャリアの劣化状態を検知する方法として、キャリアの抵抗値や摩擦抵抗の変化を捉える方法が提案されている。例えば、特許文献1には、現像ロールから像担持体への電流の検出値に基づいて二成分現像剤の交換時期を通知することにより、劣化が進んだ適切な時期に二成分現像剤を交換する方法が開示されている。また、特許文献2には、劣化により表面の摩擦係数が大きくなったキャリアを円筒との摩擦により選択的に排出することにより、高メンテナンス性と高画質安定性を図る方法が開示されている。
また、近年のカラー画像の普及により、キャリア劣化を管理または抑制する必要性が今まで以上に高まっている。劣化した現像剤を入れ替えるメンテナンスを無くす方法として、少量のキャリアを含むトナーを補給すると共に現像剤を排出することにより、劣化した現像剤、特にキャリアを新しいものと除々に入れ替えていくトリクル現像方式が提案されている。このようなトリクル現像方式は、例えば上記した特許文献2に示すことができる。
特開2007−50183号公報 特開2007−33989号公報
しかし、特許文献1及び2には、現像剤担持体から現像剤を除去することに関し、何ら開示及び示唆はない。ここで、現像剤の劣化には、トナーの劣化とキャリアの劣化の2種類があるが、キャリアの劣化原因としては、(1)トナーへの荷電性を調整するためにキャリア表面に被覆されたコート層の磨耗、剥がれ、(2)キャリア表面へのトナー樹脂のスペント、(3)キャリア表面へのトナー外添剤であるシリカや酸化チタンのスペント、が考えられる。
キャリアの周りにはトナーが付着しているため、現像剤にストレスがかかると、トナー樹脂やトナー外添剤がキャリアに強く押し付けられて付着する。更に強く押し付けられると、キャリアのコート層にヒビが入り、部分的にコート層が剥がれてしまう。また、現像剤がせん断力を受けると、トナー外添剤のシリカや酸化チタンによってコート層が削られ、磨耗し、これらが進行するとコート層が減っていく。このように、キャリアの劣化には、現像剤へのストレスが大きく関与している。
上記したような、劣化した現像剤を順次入れ替えるトリクル現像方式においては、現像剤の入れ替え量を増やすとキャリアの劣化の進行を抑制することは可能となる。しかし、廃棄される現像剤量が増えるため、コストが高くなるばかりか、廃棄される現像剤を収容するための容器やスペースも必要になる。加えて、環境保護の観点からも、入れ替え量の増加は望ましくない。
磁気ローラ上に担持された現像剤は、ドクターブレードの通過時に磁気ローラとの間に生じた摩擦により強いストレスを受ける。ドクターブレードを通過後、磁気ローラから離脱した現像剤は、磁気ローラと並設された第1の攪拌スクリューで攪拌搬送された後、第1の攪拌スクリューとは反対方向に現像剤を攪拌搬送する第2の攪拌スクリューによって攪拌搬送されて現像装置内で循環搬送される。しかし、離脱した現像剤が、第1の攪拌スクリューで攪拌搬送される間に再び磁気ローラに担持される場合がある。
かかる場合、現像剤が入れ替わることなく磁気ローラ上でのドクターブレードの通過と第1の攪拌スクリューによる攪拌搬送とが繰り返されるため、他の現像剤よりも強いストレスを受け、劣化が進行する。特に、磁気ローラ上における第1の攪拌スクリューの搬送方向下流側端部に担持された現像剤は、強いストレスを受け、劣化の程度も大きい。従って、キャリアの入れ替え量を削減するためには、このように劣化程度が大きいキャリアを選択的に排出することが効果的である。
本発明は、上記問題点に鑑み、劣化した現像剤を選択的且つ効率的に除去することが可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、少なくともキャリア及びトナーを含む現像剤が用いられ、現像剤担持体と、現像剤を循環させながら攪拌搬送するための攪拌搬送部材であって、前記現像剤担持体と並設され、前記現像剤担持体のスラスト方向に現像剤を攪拌搬送する第1の攪拌搬送部材と、該第1の攪拌搬送部材と並設され、前記第1の攪拌搬送部材とは反対方向に現像剤を攪拌搬送する第2の攪拌搬送部材と、前記現像剤担持体上の現像剤量を規制する規制部材と、を備えた現像装置において、前記現像剤担持体は、現像剤からトナーを離脱させるための第1の磁極と、前記規制部材と近接する第2の磁極と、を少なくとも内部に有しており、前記現像剤担持体の回転方向に対し前記第1の磁極の下流側且つ現像剤の離脱位置の上流側に前記現像剤担持体とは非接触に配置され、前記現像剤担持体表面に担持された現像剤を回収可能な回収ローラを有する現像剤除去手段が設けられたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記現像剤担持体は、前記現像剤担持体の回転方向に対し前記第1の磁極の下流側且つ前記離脱位置の上流側に配置された第3の磁極を内部に有しており、前記回収ローラは、前記第3の磁極と対向する位置に配置されたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記回収ローラは、現像剤を回収するための回収用磁極を内部に有することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記回収用磁極は、前記第2の磁極と同極性を有することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記回収ローラには、トナーと同極性の回収バイアスが印加されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記現像剤除去手段には、前記回収ローラ表面に回収された現像剤を掻き取り可能な掻き取り部材が設けられたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記回収ローラは、前記現像剤担持体における前記第1の攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側端部に対向して配置されたことを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の現像装置において、前記第1及び第2の攪拌搬送部材に現像剤を補給可能な補給手段と、前記現像剤除去手段によって除去された現像剤を排出可能な排出部と、が設けられ、前記現像剤除去手段が、前記補給手段からの現像剤の補給量に応じて前記下流側端部からの現像剤の除去量を調整することを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の現像装置を備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、現像剤担持体が、現像剤からトナーを離脱させるための第1の磁極と、規制部材と近接する第2の磁極と、を少なくとも内部に有することとし、現像剤担持体の回転方向に対し第1の磁極の下流側且つ現像剤の離脱位置の上流側に現像剤担持体とは非接触に配置され、現像剤担持体表面に担持された現像剤を回収可能な回収ローラを有する現像剤除去手段を設けることにより、劣化した現像剤を現像剤担持体から直接除去することができるため、劣化した現像剤を選択的且つ効率的に除去することができ、メンテナンス性やコスト性にも優れる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の現像装置において、現像剤担持体が、現像剤担持体の回転方向に対し第1の磁極の下流側且つ離脱位置の上流側に配置された第3の磁極を内部に有することとし、回収ローラを、第3の磁極と対向する位置に配置することにより、現像剤担持体上の現像剤チェーンを現像剤担持体から突出させることができるため、より選択的に劣化した現像剤を除去することが可能となる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1または第2の構成の現像装置において、回収ローラが、現像剤を回収するための回収用磁極を内部に有することにより、簡単な構成で劣化した現像剤を除去することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第3の構成の現像装置において、回収用磁極が、第2の磁極と同極性を有することにより、現像剤担持体上の現像剤チェーンのうち規制部材を通過する際にストレスを受けた端部を現像剤担持体から除去することができるため、より選択的且つ確実に劣化した現像剤を除去することが可能となる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成の現像装置において、回収ローラに、トナーと同極性の回収バイアスを印加することにより、より確実に劣化した現像剤を回収することが可能となる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1〜第5のいずれかの構成の現像装置において、現像剤除去手段に、回収ローラ表面に回収された現像剤を掻き取り可能な掻き取り部材を設けることにより、回収ローラ上に回収された現像剤を、回収ローラから確実に除去することができるため、効果的に現像剤を除去することができる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第1〜第6のいずれかの構成の現像装置において、回収ローラを、現像剤担持体表面における第1の攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側端部に対向して配置することにより、劣化の程度がより大きな現像剤を除去することができる。
また、本発明の第8の構成によれば、上記第1〜第7のいずれかの構成の現像装置において、第1及び第2の攪拌搬送部材に現像剤を補給可能な補給手段と、現像剤除去手段によって除去された現像剤を排出可能な排出部と、を設け、現像剤除去手段が、補給手段からの現像剤の補給量に応じて現像剤の除去量を調整することにより、現像剤の廃棄量を減らした効果的なトリクル現像が可能となる。
また、本発明の第9の構成によれば、上記第1〜第8のいずれかの構成の現像装置を備えた画像形成装置とすることにより、現像剤の劣化による影響が回避しつつ画像形成を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す概略断面図 本実施形態の第1実施形態に係る現像装置の構成を示す側面断面図 現像剤の循環状態を模式的に示す上面図 図2のA−A’矢視部分断面図 磁気ローラ上における隣接する異極間での現像剤チェーンの起立状態を模式的に示す図 磁気ローラ上の現像剤チェーンの起立状態を示す図 本実施形態の第2実施形態に係る現像装置の構成を示す概略側面断面図 印字数量とトナー帯電量との関係を示す図 従来の現像装置を示す図であって、現像剤を排出できない現像装置の構成の一例を示す側面断面図 従来の現像装置であって、磁気ローラから現像剤を除去できない現像装置の構成の一例を示す側面断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置の概略断面図であり、ここではタンデム方式のカラー画像形成装置について示している。カラー画像形成装置100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム(像担持体)1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、駆動手段(図示せず)により図1において時計回りに回転し、各画像形成部に隣接して移動する中間転写ベルト8上に順次転写された後、二次転写ローラ9において転写紙P上に一度に転写され、さらに、定着部7において転写紙P上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される転写紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ12a及びレジストローラ対12bを介して二次転写ローラ9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。また、二次転写ローラ9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナーを除去するためのブレード状のベルトクリーナ19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光ユニット4と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
ユーザにより画像形成開始が入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光ユニット4によって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーがキャリアと共に、それぞれ各色用の補給装置(補給手段)27(図2参照)によって所定量充填されている。このトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光ユニット4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト8に所定の転写電圧で電界が付与された後、中間転写ローラ(一次転写ローラ)6a〜6dにより感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング部5a〜5dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の搬送ローラ10と、下流側の駆動ローラ11とに掛け渡されており、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回りに回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラ12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラ9へ搬送され、フルカラー画像が転写される。トナー像が転写された転写紙Pは定着部7へと搬送される。
定着部7に搬送された転写紙Pは、定着ローラ対13により加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。転写紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラ15によって排出トレイ17に排出される。
一方、転写紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部7を通過した転写紙Pは分岐部14で用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態で二次転写ローラ9に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラ9により転写紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部7に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
図2は、本発明の第1実施形態に係る現像装置の構成を示す側面断面図であり、図3は、現像剤の循環状態を模式的に示す上面図である。図1と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。なお、ここでは図1の画像形成部Paに配置される現像装置3aについて説明するが、画像形成部Pb〜Pdに配置される現像装置3b〜3dの構成についても基本的に同様であるため説明を省略する。
図2に示すように、現像装置3aは、二成分現像剤(現像剤、以下、単に現像剤と呼ぶ)が収納される現像容器20を備えており、現像容器20は仕切壁20aによって第1攪拌室20bと第2攪拌室20cとに区画され、第1及び第2攪拌室20b、20cには補給装置27から補給されるトナー及びキャリアを混合して撹拌し、帯電させるための第1攪拌スクリュー(第1の攪拌搬送部材)21a及び第2攪拌スクリュー(第2の攪拌搬送部材)21bが回転可能に配設されている。
第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって現像剤が攪拌されつつ軸方向に搬送され、図3に示すように、仕切壁20aに形成された現像剤通過路20eを介して第1及び第2攪拌室20b、20c間を循環する。
また、現像容器20には、第2攪拌スクリュー21bと対面して現像剤中のトナー濃度を検知する透磁率センサ51が配置されている。透磁率センサ51は、現像剤中のキャリアに対するトナー比(トナー濃度、T/C)を検知して出力信号を図示しない制御部に送信することにより、制御部は、補給装置27からのトナー(現像剤)補給量を設定することができる。
第2攪拌スクリュー21bの上方には、補給口20dが形成されており、かかる補給口20dを介して、補給装置27から現像容器20に現像剤が補給される。補給装置27には、例えば重量比1:0.25のトナー及びキャリアが混合されて成る現像剤が収容されている。また、トナーとして正帯電の非磁性トナー、キャリアとしてフェライトの表面にフッ素を含むコート層が被覆された磁性キャリアが用いられている。
また、図示の例では、現像容器20は左斜め上方に延在しており、現像容器20内において第1攪拌スクリュー21aの上方には磁気ローラ(現像剤担持体)22が配置され、磁気ローラ22の左斜め上方には現像ローラ(トナー担持体)23が対向配置されている。そして、現像ローラ23は現像容器20の開口側(図2の左側)において感光体ドラム1aに対向しており、磁気ローラ22及び現像ローラ23は図中時計回りに回転する。
磁気ローラ22は、非磁性の第1回転スリーブ22aと、第1回転スリーブ22aに内包される複数の磁極(ここでは5極)を有する第1固定マグネットローラ体22bで構成されている。現像ローラ23は、非磁性の現像スリーブから構成されており、磁気ローラ22と現像ローラ23とはその対面位置(対向位置)において所定のギャップをもって対向している。
また、現像容器20にはドクターブレード(規制部材)25が磁気ローラ22の長手方向(図2の紙面表裏方向)に沿って取り付けられており、ドクターブレード25は、磁気ローラ22の回転方向(図中時計回り)において、現像ローラ23と磁気ローラ22との対向位置よりも上流側に位置付けられている。そして、ドクターブレード25の先端部と磁気ローラ22表面との間には僅かな隙間(規制ギャップG)が形成されている。
磁気ローラ22及び現像ローラ23には、バイアス印加装置(ここでは図示せず)から直流電圧及び交流電圧からなる現像バイアスが印加されるようになっている。前述のように、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって、現像剤が攪拌されつつ現像容器20内を循環してトナーを帯電させ、第1攪拌スクリュー21aによって現像剤が磁気ローラ22に搬送される。
磁気ローラ22の第1固定マグネットローラ体22bは、N1極(第1の磁極)、N2極(第3の磁極)、N3極と、S1極、S2極(第2の磁極)とから成る5つの磁極を有している。第1攪拌室20b内のキャリアは、第1固定マグネットローラ体22bのN3極により磁界が付与されて第1回転スリーブ22aに担持される。また、磁気ローラ22に印加されるバイアスによりトナーも担持される。
第1回転スリーブ22aが図の時計回りに回転すると、S2極により引き合う磁界が付与されて、現像剤はドクターブレード25に到達する。ドクターブレード25にはS2極が対向するため、ドクターブレード25の先端にはN極が誘起され、規制ギャップには引き合う方向の磁界が発生する。この磁界により、ドクターブレード25と磁気ローラ22との間にキャリア及びトナーが連なった現像剤チェーンが形成される。
そして、現像剤チェーンが規制ギャップGを通過することにより層厚規制され、磁気ローラ22上に所定層厚(現像剤量)の現像剤チェーンが形成される。一方、現像剤チェーンの形成に用いられなかった現像剤はドクターブレード25の上流側の側面に沿って滞留する。
その後、第1回転スリーブ22aが図の時計回りに回転して現像剤チェーンが現像ローラ23に対向する位置(MSニップ)に移動すると、第1固定マグネットローラ体22bのN1極により発生した磁界、及び磁気ローラ22に印加される直流電圧と現像ローラ23に印加される直流電圧との間の電位差によってトナーのみが離脱して移動し、現像ローラ23上にトナー薄層(トナー層)が形成される。
現像ローラ23上のトナー薄層は、現像ローラ23の回転によって感光体ドラム1aと現像ローラ23との対向部分に搬送され、現像ローラ23に印加される現像バイアスにより、感光体ドラム1aとの間の電位差によってトナーが飛翔し、感光体ドラム1a上の静電潜像が現像される。現像に用いられずに現像ローラ23上に残ったトナーは、再度現像ローラ23と磁気ローラ22との対向部分に搬送され、磁気ローラ22上の現像剤チェーンによって回収される。
現像ローラ23上に形成されたトナー薄層の層厚は、現像剤の抵抗や磁気ローラ22と現像ローラ23との回転速度差等によっても変化するが、磁気ローラ22と現像ローラ23との間の直流電位差(実効電位)によって制御することができる。実効電位を大きくすると現像ローラ23上のトナー層は厚くなり、実効電位を小さくすると薄くなる。現像時における実効電位の範囲は一般的に250V〜450V程度が適切である。
トナー薄層の形成及び現像に使われなかった現像剤は、さらに第1回転スリーブ22aが時計回りに回転すると、今度はS1極により引き合う磁界が付与され、引き続きN2極により引き合う磁界が付与されて、第1攪拌スクリュー21aの上方に移動する。さらに第1回転スリーブ22aが時計回りに回転すると、N2極とN3極との境界において反発する磁界が付与されるため、現像剤は第1回転スリーブ22aから離脱する(離脱位置B)。
そして、離脱した現像剤は、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bにより攪拌、搬送され、再び適正なトナー濃度で均一に帯電された二成分現像剤とされる。その後、上記した様に、N3極による磁界が付与されて再び磁気ローラ22上に担持され、現像剤チェーンを形成してドクターブレード25を通過する。
ここで、上記した様に、磁気ローラ22上の現像剤チェーンは、ドクターブレード25を通過する際、規制ギャップGで発生した磁界によってドクターブレード25に引き付けられる。これにより、現像剤チェーンの移動速度は第1回転スリーブ22aの回転速度に対して一時的に低下し、現像剤チェーンは第1回転スリーブ22a上を滑りながら規制ギャップGを通過する。その結果、現像剤チェーンは、ドクターブレード25を通過するときに第1回転スリーブ22aとの摩擦により多大なストレスを受ける。
ドクターブレード25を通過した現像剤は、離脱位置Bで磁気ローラ22から離脱した後、第1攪拌スクリュー21aによって第1攪拌室20b内の現像剤と混合されるだけでなく、さらに第2攪拌スクリュー21bによって第2攪拌室20c内に補給された現像剤と混合、攪拌されることにより、現像容器20内の現像剤全体としてストレスを緩和することができる。
しかし、磁気ローラ22から離脱した現像剤が、第1攪拌スクリュー21aにより該スクリューの現像剤搬送方向下流側へと攪拌搬送される間に、第2攪拌スクリュー21bへと移動することなく再び磁気ローラ22に担持される場合がある。かかる現像剤が再びドクターブレード25を通過することにより、さらに受けるストレスが大きくなる。
このように、ドクターブレード25の通過と第1攪拌スクリュー21aによる現像剤搬送方向下流側への移動とが何度も繰り返されると、特に、図3のハッチング領域で示すように、磁気ローラ22において第1攪拌スクリュー21aの現像剤搬送方向下流側端部にストレスを最も多く受けた現像剤が担持される。
そこで、本発明では、磁気ローラ22の回転方向に対しN1極の下流側且つ現像剤の離脱位置Bの上流側に、磁気ローラ22表面に担持された現像剤を回収可能な回収ローラ31を有する現像剤除去装置30(現像剤除去手段)を設けることとした。図4は、図2のA−A’矢視部分断面図である。図1〜図3と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
前述の図2に示すように、第1攪拌スクリュー21aの上方には、現像剤除去装置30が設けられており、現像剤除去装置30は、回収ローラ31、スクレーパ33、回収室(排出部)35を備えている。回収ローラ31は、第2回転スリーブ31aと、第2回転スリーブ31bに内包されるS3極(回収用磁極)を有する第2固定マグネットローラ体31bと、から構成されている。
回収ローラ31は、磁気ローラ22の回転方向に対しN2極と対向する位置において、所定のギャップをもって対向している。また、図4に示すように、回収ローラ31は、磁気ローラ22における第1攪拌スクリュー21aの搬送方向下流側端部(図4の左側)において、磁気ローラ22と対向する位置に配置されている。回収ローラ31の幅は、現像剤の回収性能等に応じて適宜設定することができる。
第2固定マグネットローラ体31bにおいてS3極は、磁気ローラ22におけるN2極と対向する位置に配置されている。回収ローラ31と磁気ローラ22とのギャップは、例えば0.3mmとすることができる。また、S3極の磁力は、例えば対向するN2極の4分の1とすることができ、N2極を60mTとする場合には、S3極を15mTとすることができる。しかし、かかるギャップやS3極の磁力等は、現像剤の回収状況や装置構成等に応じて適宜設定することができる。
また、第2回転スリーブ31aは、不図示の駆動モータにより図2の反時計周りに回転する、すなわち、磁気ローラ22との対向部分において第1回転スリーブ22aと同方向に移動するように回転することができる。また、かかる対向部分における第2回転スリーブ31a(回収ローラ31表面)と第1回転スリーブ22a(磁気ローラ22表面)との移動速度が略同じになるように、第2回転スリーブ31aの回転速度が設定されている。
また、第2回転スリーブ31aを、上記とは逆方向(図の時計回り)に回転させたり、第1回転スリーブ22aに対して対向部分の移動速度に差をもたせて回転させることも可能である。しかし、磁気ローラ22と回収ローラ31とのギャップに存在する現像剤が、磁気ローラ22若しくは回収ローラ31に対して滑ると摩擦が生じて劣化するおそれがある。かかる現像剤が回収ローラ31によっては回収されずに磁気ローラ22上に残留した場合、再度第1攪拌スクリュー21aによる攪拌搬送中に磁気ローラ22に担持されるおそれがある。
従って、例えばかかる観点を考慮して、N2極とS3極との間の磁力配分や、磁気ローラ22に対する回収ローラ31の回転速度等を設定することが好ましい。また、回収ローラ31の外径も、磁気ローラ22の外径や装置構成等に応じて適宜設定することができる。
また、第2固定マグネットローラ体31bは、不図示の駆動モータに連結されており、駆動モータにより第2固定マグネットローラ体31bが回転することによって、S3極の配置が、N2極と対向する位置と、N2極とは反対側の位置と、に可変するようになっている。これにより、第2固定マグネットローラ体31bを、現像剤を回収するときには、S3極がN2極に対向する位置で固定し、回収しないときにはS3極がN2極とは反対側の位置で固定することができる。従って、補給装置27からの現像剤の補給量に応じて回収ローラ31による回収量(現像剤の除去量)を調整することが可能となる。
スクレーパ31は、矩形板状から成り、回収ローラ31の幅と略同じ幅を有しており、回収ローラ31の回転方向に対しカウンター方向から当接している。スクレーパ31は、例えばPET等の樹脂製材料から形成することができる。しかし、その材質や、厚み、幅等は、回収ローラ31上に回収した現像剤を掻き取り可能であれば特に限定されるものではなく、適宜設定することができる。
図5は、磁気ローラ上における隣接する異極間での現像剤チェーンの起立状態を模式的に示す図であり、図6は、磁気ローラ上の現像剤チェーンの起立状態を示す図である。図2及び図3と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。図5に示すように、第1回転スリーブ22aが回転して現像剤チェーンDが例えばS極に到達すると、S極の磁界により第1回転スリーブ22aに対して起立する。
このときの現像剤チェーンDの第1回転スリーブ22a側の端部を第1端部D1、第1回転スリーブ22aとは反対側の端部を第2端部D2とする。さらに第1回転スリーブ22aが回転して現像剤チェーンDがS極の下流側に移動すると、上流側のS極と下流側のN極との間の磁界により、現像剤チェーンDは第2端部D2が下流側に位置するように倒伏する。
次に、現像剤チェーンDがN極に近づくと、N極の磁界により第1端部D1が上方に突出するように現像剤チェーンDが起立する。さらに、現像剤チェーンDがN極の下流側に移動すると、下流側のS極(図示せず)との間の磁界によって、現像剤チェーンDは、第1端部D1が下流側に位置するように倒伏する。
このように、第1回転スリーブ22aの回転方向下流側に対しS極とN極とが交互に配置されると、現像剤チェーンDは第1回転スリーブ22a上を回転しながらS極とN極とを通過し、現像剤チェーンDの第1端部D1は、S極を通過する際には第1回転スリーブ22aと当接し、N極を通過する際には第1回転スリーブ22aから突出する。
従って、図6に示すように、N3極による磁界によって磁気ローラ22上に担持された現像剤は、ドクターブレード25を通過する際に規制ギャップGにおいてS2極の磁界によって現像剤チェーンDを形成し、その第1端部D1が第1回転スリーブ22aとの摩擦によりストレスを受ける。
第1端部D1は、次いでMSニップのN1極を通過する際、第1回転スリーブ22aから突出し、さらにN1極の下流側のS1極を通過する際に第1回転スリーブ22aと当接し、S1極の下流側のN2極では第1回転スリーブ22aから突出する。よって、N2極と対向する位置に、N2極とは反対極性のS3極を有する回収ローラ33を配置することにより、S3極の磁力によって現像剤チェーンDの少なくとも第1端部D1側を回収することができる。
従って、磁気ローラ22における第1攪拌スクリュー21aの搬送方向下流側端部に担持された劣化の程度の大きい現像剤の内、特にドクターブレード25によって多大なストレスを受けた第1端部D1を確実に回収できる。なお、現像剤チェーンDの第1端部D1側から第2端部D2側に向かっての回収の程度は、上記したS3極の磁力の程度によって決定され、現像剤チェーンDの略全てを回収することも可能である。
前述の図2及び図4に示すように、第2攪拌スクリュー21bの上方には、回収ローラ31を覆うように箱状の回収室35が設けられている。回収ローラ31上に回収された現像剤は、該第2回転スリーブ31aの回転と共にS3極の反対側(図2の右側)に移動すると、磁界の影響が小さくなって回収室35に落下し、さらに、スクレーパ33によって掻き取られることにより、回収室35に落下する。
回収室35には、回収ローラ31に沿って排出スクリュー37が設けられており、排出スクリュー37は、回収室35内の現像剤を回収ローラ31に沿って磁気ローラ22とは反対側(図4の左側)に搬送することができる。搬送された現像剤は、回収室35の底部に形成された回収口35aから、現像装置3aの外側に設けられた回収容器39に排出(廃棄)される。
次に、現像剤除去装置30による磁気ローラ22上の現像剤の除去動作について説明する。例えば、補給装置27には、上述したように、トナーとキャリアを重量比1:0.25の比率で混合した現像剤が収容されている。画像形成部Paの画像印字動作により現像装置3a内のトナーが消費されると、透磁率センサ51の出力値が予め設定された設定値から変化する。
かかる透磁率センサ51の検知結果に基づき、不図示の制御部によって設定値からの変化分(トナーの減少分)を補うために必要な現像剤量が算出され、かかる算出結果に基づいて、現像剤が補給装置27から補給される。補給装置27から現像剤が補給されると、現像装置3a内の現像剤が増加するため、増加分を減らして現像装置3a内の現像剤量を略一定にする必要がある。
従って、かかる補給による現像剤の増加分だけ、磁気ローラ22上の劣化した現像剤を除去できるように、回収ローラ31のS3極の磁力や、幅を設定すると共に、S3極をN2極に対向させる時間を可変すればよい。これにより、劣化した現像剤を除去すると共に、現像装置3a内の現像剤量を適切に維持することができる。
また、補給装置27からの現像剤の補給量に応じて現像剤の除去量を調整することも可能となり、現像剤の廃棄量を減らした効果的なトリクル現像が可能となる。また、ここでは、補給装置27にトナー及びキャリアを収容したが、その他、トナーとキャリアとを、別々の補給装置に収容し、これら補給装置から現像容器20に別々に補給することもできる。これにより、トナーの無駄な廃棄を防止することが可能となる。
上記の通り、現像剤除去装置30を設けることにより、劣化の著しいキャリアを磁気ローラ22から直接除去することができるため、劣化した現像剤を選択的且つ効率的に除去することができ、メンテナンス性やコスト性にも優れる。また、上記実施形態では、N2極と対向する位置に、S3極を有する回収ローラ31を配置したため、簡単な構成で現像剤チェーンDを磁気ローラ22から突出させ、より選択的に劣化した現像剤を除去することが可能となる。
また、N2極と対向する位置に、ドクターブレード25と近接するS2極と同極性のS3極を有する回収ローラ31を配置したため、劣化した現像剤をより選択的に確実に除去することが可能となる。しかし、回収ローラ31の配置や回収ローラ31の有する磁極は、磁気ローラ22の回転方向に対しN1極の下流側且つ離脱位置Bの上流側であって、磁気ローラ22上の現像剤を除去可能であれば、特に限定されるものではなく、現像剤チェーンDの受けたストレスの状態等に応じて適宜設定することができる。
例えば、MSニップに現像バイアス電位が印加されていない場合、磁気ローラ22上の現像剤チェーンDは、N1極の磁界により第1回転スリーブ22aに拘束され、その先端が現像ローラ23に接触しながらMSニップを通過する。しかし、現像バイアスが印加されると、MSニップに一時的に滞留するため、現像剤チェーンの移動速度が第1回転スリーブ22aの回転速度に対して一時的に低下する結果、現像剤チェーンDの第2端部D2(図6参照)が、第1回転スリーブ22aとの摩擦によりストレスを受けるおそれがある。
従って、例えばS1極と対向する位置にN極を有する回収ローラ31を配置することによって、MSニップでストレスを受けた第2端部D2側を確実に除去することもできる。その他、回収ローラ31を、磁気ローラ22の回転方向に対しS1極とN2極との間等に配置することもできる。
また、上記実施形態では、回収ローラ31を、磁気ローラ22における第1攪拌スクリュー21aの現像剤搬送方向下流側配置したため、劣化の程度がより大きな現像剤を除去することができる。しかし、磁気ローラ22の長手方向に対する回収ローラ31の配置は、上記実施形態に限定されるものではなく、現像剤の回収性能等に応じて適宜設定することができる。
また、上記実施形態では、現像剤除去装置30にスクレーパ33を設けたため、回収ローラ31上に回収した現像剤を、回収ローラ31から回収室35に確実に除去することができ、より無駄なく効果的に現像剤を除去することができる。しかし、スクレーパ33を設けない構成とすることもできる。また、上記実施形態では、回収ローラ31にS3極を設けたが、回収ローラ31の構成は、上記実施形態に特に限定されるものではなく、回収ローラ31に磁極を設けない構成とすることもできる。
図7は、本発明の第2実施形態に係る現像装置の概略側面断面図である。図7では、磁気ローラ22、現像ローラ23及び回収ローラ31周辺のみを示した。図2と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。図7に示すように、磁気ローラ22及び現像ローラ23には、それぞれ第1バイアス印加装置28及び第2バイアス印加装置29から直流電圧及び交流電圧からなる現像バイアスが印加されるようになっている。
また、回収ローラ31は、第2回転スリーブ31aと、S3極等の磁極を有さない固定ローラ体31cとから構成されており、第3バイアス印加装置49から、トナーと同極性(キャリアとは逆極性)の直流電圧から成る回収バイアスが印加されるようになっている。かかる回収バイアスは、例えば正帯電トナーを用いる場合、磁気ローラ22に対して+200Vの直流電位差となるように、設定することができる。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、回収ローラ31に磁極を設ける代わりに、回収バイアスを印加することにより、磁気ローラ22と回収ローラ31との間の電位差によってキャリアを磁気ローラ22から回収ローラ31に移動させることができる。これにより、より確実に劣化した現像剤を回収することが可能となる。また、回収ローラ31に印加する回収用バイアスを調整することにより、回収ローラ31の回収量(現像剤の除去量)を可変することも可能となり、上記第1実施形態と同様に、補給装置27からの現像剤の補給量に応じて現像剤の除去量を調整することも可能となる。
また、磁気ローラ22の回転方向に対する回収ローラ31の配置は、上記第1実施形態と同様、S1極やN2極と対向する位置とすることにより、上記と同様に現像剤を確実に除去することができるが、その他、N1極の下流側且つ離脱位置Bの上流側であれば、適宜設定することもできる。また、上記第1実施形態で示したS3極を内包する回収ローラ31に対して、第3バイアス印加装置49から回収バイアスを印加することもできる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、磁気ローラ22の現像剤チェーンから現像ローラ23にトナーのみを移動させて後、感光体ドラム1a〜1dに供給したが、その他、磁気ローラ22上の現像剤チェーンから感光体ドラム1a〜1dに直接トナーのみを供給することも可能である。
また、上記実施形態では帯電方向が正(プラス側)である正帯電トナーを用い、感光体表面の露光部にトナーを飛翔させる反転現像方式を例に挙げて説明したが、帯電方向が負(マイナス側)である負帯電トナーを用いる現像装置や、感光体表面の未露光部にトナーを飛翔させる正転現像方式の現像装置にも全く同様に適用可能である。
また、本発明は図1に示したタンデム式のカラープリンタに限らず、デジタル或いはアナログ方式のモノクロ複写機、モノクロプリンタ及びロータリー現像式のカラープリンタ及びカラー複写機、ファクシミリ等、現像装置を備えた種々の画像形成装置に適用可能である。
以下、本発明について実施例により更に具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
図2に示した本発明の第1実施形態に係る現像装置3a〜3dが搭載された画像形成装置100を用い、4つ現像装置3a〜3dのうち現像装置3aのみに現像剤除去装置30を設けた。また、磁気ローラ22のN2極の磁力を60mT、回収ローラ31のS3極の磁力を、その4分の1に相当する15mTに設定した。また、回収ローラ31の外径を10mm、幅を10mmに設定した。
また、上記と同様に、トナーとキャリアを重量比1:0.25の比率で混合させた現像剤を補給装置27に収容し、磁気ローラ22の現像剤搬送量を0.022g/cm2、線速を22.5cm/sに設定し、原稿濃度が20%、1枚当たりのトナー消費量が0.08g/枚となるような画像について30万枚の連続印刷を行った(耐刷安定性)。また、約20枚印字ごとに、補給装置27から一回の補給につき約2gの現像剤(約1.6gのトナーと約0.4gのキャリア)が補給されるように現像剤の補給を行うと共に、印字開始から終了まで、回収ローラ31により現像剤を連続的に回収した。
そして、上記連続印字を行ったときの、現像措置3a内のキャリアの劣化を評価した。ここでは、現像剤中のキャリアが劣化するとトナーへの荷電能力が低下することを考慮し、トナー帯電量を測定することによってキャリアの劣化程度を評価した。また、トナー帯電量が12μC/gを下回ると、トナー飛散やカブリ画像が顕著になるため、キャリアの劣化程度が大きいと評価した。結果を図8に示す。
比較例1
図9は、従来の現像装置を示す図であって、現像剤を除去できない現像装置の構成の一例を示す側面断面図である。図2と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。図9に示すように、現像容器20内に現像剤除去装置30が設けられておらず、現像容器20から現像剤を除去できない現像装置3aを用いた。そして、磁気ローラ22からの現像剤の除去も現像容器20からの現像剤の除去も行うことなく、上記実施例と同様にして、現像剤の補給を行いながら連続印字を行い、現像装置3a内のキャリアの劣化を評価した。結果を図8に示す。
比較例2
図10は、従来の現像装置であって、磁気ローラから現像剤を除去できない現像装置の構成の一例を示す側面断面図である。図2と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。図10に示すように、現像容器20からの現像剤の排出は可能であるが、現像剤除去装置30が設けられておらず磁気ローラ22からの現像剤の除去はできない現像装置3aを用いた。
かかる現像装置3aでは、現像容器20内の現像剤量が一定以上になると現像剤を排出用仕切壁43から溢れ出させ、排出用室45に溢れ出た現像剤を廃棄用スクリュー47により現像装置3a外に排出することにより、現像装置3aから現像剤を除去することができる。そして、磁気ローラ22からの現像剤の除去を行うことなく、上記実施例と同様にして、現像剤の補給を行いながら連続印字を行い、現像装置3a内のキャリアの劣化を評価した。結果を図8に示す。
図8に示すように、現像剤を入れ替えない比較例1では、印字開始からトナー帯電量が下がり続け、画像カブリやトナー飛散が激しくなったため途中で連続印字を中止した。また、現像剤を仕切用排出壁43からオーバーフローさせる比較例2では、印字開始からトナー帯電量が下がり続けた後、8万枚以降において下げ止まりするものの、トナー帯電量は実施例よりも3μC/gも低く推移した。しかも、8万枚以降のトナー帯電量は、12μC/gを下回り、耐刷安定性は不十分なものであった。
これに対し、本発明に係る実施例では、トナー帯電量は、印字開始からは低下し比較例2と同様に下げ止まりしており、その低下の程度は比較例2よりも小さかった。さらに、印字終了時までトナー帯電量は12μC/gを上回っており、耐刷安定性は十分に実用に耐え得るものであった。従って、本発明に係る実施例では、比較例1及び比較例2よりもキャリアの劣化を抑制できることがわかった。なお、本実施例ではS3極をN2極と対向する位置で固定させたが、磁気ローラ22から現像剤を回収しないときにS3極がN2極と反対側に退避する構成とすることもできる。
本発明は、現像剤担持体が、現像剤からトナーを離脱させるための第1の磁極と、規制部材と近接する第2の磁極と、を少なくとも内部に有し、現像剤担持体の回転方向に対し第1の磁極の下流側且つ現像剤の離脱位置の上流側に現像剤担持体とは非接触に配置され、現像剤担持体表面に担持された現像剤を回収可能な回収ローラを有する現像剤除去手段を設けたものである。
これにより、劣化した現像剤を選択的且つ効率的に除去することができるため、画像不良の発生時期の遅延や、環境保護を図ることもできる。また、現像剤担持体が、現像剤担持体の回転方向に対し第1の磁極の下流側且つ離脱位置の上流側に配置された第3の磁極を内部に有し、回収ローラを、第3の磁極と対向する位置に配置することにより、より選択的に劣化した現像剤を除去することが可能となる。また、現像剤を回収するための回収用磁極を内部に有することにより、簡単な構成で劣化した現像剤を除去することができる。
また、回収用磁極が、第2の磁極と同極性を有することにより、より選択的且つ確実に劣化した現像剤を除去することが可能となる。また、回収ローラに、トナーと同極性の回収バイアスを印加することにより、より確実に劣化した現像剤を回収することが可能となる。また、現像剤除去手段に、回収ローラ表面に回収された現像剤を掻き取り可能な掻き取り部材を設けることにより、より無駄なく効果的に現像剤を除去することができる。
また、回収ローラを、現像剤担持体表面における第1の攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側端部に対向して配置することにより、劣化の程度がより大きな現像剤を除去することができる。また第1及び第2の攪拌搬送部材に現像剤を補給可能な補給手段と、現像剤除去手段によって除去された現像剤を排出可能な排出部と、を設け、現像剤除去手段が、補給手段からの現像剤の補給量に応じて現像剤の除去量を調整することにより、現像剤の廃棄量を減らした効果的なトリクル現像が可能となる。また、上記現像装置を備えた画像形成装置とすることにより、現像剤の劣化による影響を回避しつつ画像形成を行うことができる。
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
3a〜3d 現像装置
21a 第1攪拌スクリュー(第1の攪拌搬送部材)
21b 第2攪拌スクリュー(第2の攪拌搬送部材)
22 磁気ローラ(現像剤担持体)
22a 第1回転スリーブ
22b 第1固定マグネットローラ体
23 現像ローラ
25 ドクターブレード(規制部材)
28 第1バイアス印加装置
29 第2バイアス印加装置
30 現像剤除去装置(現像剤除去手段)
31 回収ローラ(回収ローラ)
31a 第2回転スリーブ
31b 第2固定マグネットローラ体
31c 固定ローラ体
33 スクレーパ
35 回収室(排出部)
37 排出スクリュー
49 第3バイアス印加装置
100 画像形成装置
Pa〜Pd 画像形成部

Claims (9)

  1. 少なくともキャリア及びトナーを含む現像剤が用いられ、
    現像剤担持体と、
    現像剤を循環させながら攪拌搬送するための攪拌搬送部材であって、前記現像剤担持体と並設され、前記現像剤担持体のスラスト方向に現像剤を攪拌搬送する第1の攪拌搬送部材と、
    該第1の攪拌搬送部材と並設され、前記第1の攪拌搬送部材とは反対方向に現像剤を攪拌搬送する第2の攪拌搬送部材と、
    前記現像剤担持体上の現像剤量を規制する規制部材と、を備えた現像装置において、
    前記現像剤担持体は、現像剤からトナーを離脱させるための第1の磁極と、前記規制部材と近接する第2の磁極と、を少なくとも内部に有しており、
    前記現像剤担持体の回転方向に対し前記第1の磁極の下流側且つ現像剤の離脱位置の上流側に前記現像剤担持体とは非接触に配置され、前記現像剤担持体表面に担持された現像剤を回収可能な回収ローラを有する現像剤除去手段が設けられたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤担持体は、前記現像剤担持体の回転方向に対し前記第1の磁極の下流側且つ前記離脱位置の上流側に配置された第3の磁極を内部に有しており、前記回収ローラは、前記第3の磁極と対向する位置に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記回収ローラは、現像剤を回収するための回収用磁極を内部に有することを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤担持体は、前記回収用磁極は、前記第2の磁極と同極性を有することを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記回収ローラには、トナーと同極性の回収バイアスが印加されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 前記現像剤除去手段には、前記回収ローラ表面に回収された現像剤を掻き取り可能な掻き取り部材が設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 前記回収ローラは、前記現像剤担持体における前記第1の攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側端部と対向して配置されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の現像装置。
  8. 前記第1及び第2の攪拌搬送部材に現像剤を補給可能な補給手段と、前記現像剤除去手段によって除去された現像剤を排出可能な排出部と、が設けられ、前記現像剤除去手段が、前記補給手段からの現像剤の補給量に応じて前記下流側端部からの現像剤の除去量を調整することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の現像装置を備えた画像形成装置。
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