JP2011002620A - 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011002620A
JP2011002620A JP2009145062A JP2009145062A JP2011002620A JP 2011002620 A JP2011002620 A JP 2011002620A JP 2009145062 A JP2009145062 A JP 2009145062A JP 2009145062 A JP2009145062 A JP 2009145062A JP 2011002620 A JP2011002620 A JP 2011002620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
toner
developing device
carrier
magnetic roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009145062A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunobu Honda
充信 本田
Kaneyuki Matsui
謙之 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2009145062A priority Critical patent/JP2011002620A/ja
Publication of JP2011002620A publication Critical patent/JP2011002620A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】劣化した現像剤を選択的且つ効率的に除去することが可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】磁気ローラ22の回転方向におけるN1極の下流側且つ現像剤の離脱位置Bの上流側には、磁気ローラ22表面における第1攪拌スクリュー21aの現像剤搬送方向下流側端部に当接可能なスクレーパ31を有する現像剤除去装置30が設けられている。スクレーパ31はシャフト33から突設され、シャフト33は連結部材37を介して電磁ソレノイド35と連結されており、電磁ソレノイド35の作動及び作動停止よりシャフト33が回転することによってスクレーパ31が磁気ローラ22に対して当接及び離間する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に搭載される現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に、磁性キャリアとトナーとを有する二成分現像剤を使用する現像装置に関するものである。
従来、電子写真プロセスを用いた画像形成装置における乾式トナーを用いた現像方式としては、キャリアを用いない一成分現像方式と、磁性キャリアを用いて非磁性のトナーを帯電させる二成分現像剤を使用し、現像ローラ上に形成されたトナー及びキャリアから成る現像剤チェーン(磁気ブラシ)により像担持体(感光体)上の静電潜像を現像する二成分現像方式とが知られている。
一成分現像方式は、現像剤チェーンによって像担持体上の静電潜像が乱されることがなく高画質化に適している反面、トナーをチャージローラで帯電させ、弾性規制ブレードで現像ローラ上の層厚を規制するため、トナーの添加剤がチャージローラに付着して帯電能力が低下し、トナーの帯電量を安定して維持することが困難であった。また、規制ブレードにトナーが付着し、層形成が不均一になって画像欠陥をきたすことがあった。
また、色重ねを行うカラー印刷の場合、カラートナーに透過性が要求されるため、非磁性トナーである必要がある。そこで、フルカラー画像形成装置においてはキャリアを用いてトナーを帯電及び搬送する二成分現像方式を採用する場合が多い。しかし、二成分現像方式は安定した帯電量を長期間維持できトナーの長寿命化に適している反面、前述した現像剤チェーンによる影響のため画質の面で不利であった。
これらの問題を解決する手段の一つとして、磁気ローラ(現像剤担持体)を用いて現像剤を像担持体に対して非接触に設置した現像ローラ(トナー担持体)上に移行させる際に、磁気ローラ上に磁性キャリアを残したまま現像ローラ上に非磁性トナーのみを転移させてトナー薄層を形成し、交流電界によって像担持体上の静電潜像にトナーを付着させる現像方式が提案されている。
このような二成分現像方式においては、現像剤中のトナー粒子は画像形成時に除々に消費されるのに対して、キャリア粒子は消費されず現像装置内を循環するため、経時的に疲労、劣化が進行していく。このため、一般に、画像形成装置のメンテナンスサービス時期に合わせて全ての現像剤の交換が行われている。現像剤の交換時期は、印字枚数や現像装置の駆動累計時間などを目安に、予め一律に決められていることが多い。
しかし、想定した画像濃度よりも薄い画像や、或いは濃い画像が多く印字されると、劣化程度が異なるキャリアを交換時期まで使い続けることになり、場合によっては、著しく劣化したキャリアを使用することが原因で、一定レベル以上の画像品質が保てなくなることもある。
キャリアの劣化状態を検知する方法として、キャリアの抵抗値や摩擦抵抗の変化を捉える方法が提案されている。例えば、特許文献1には、現像ロールから像担持体への電流の検出値に基づいて二成分現像剤の交換時期を通知することにより、劣化が進んだ適切な時期に二成分現像剤を交換する方法が開示されている。また、特許文献2には、劣化により表面の摩擦係数が大きくなったキャリアを円筒との摩擦により選択的に排出することにより、高メンテナンス性と高画質安定性を図る方法が開示されている。
また、近年のカラー画像の普及により、キャリア劣化を管理または抑制する必要性が今まで以上に高まっている。劣化した現像剤を入れ替えるメンテナンスを無くす方法として、少量のキャリアを含むトナーを補給すると共に現像剤を排出することにより、劣化した現像剤、特にキャリアを新しいものと除々に入れ替えていくトリクル現像方式が提案されている。このようなトリクル現像方式は、例えば上記した特許文献2に示すことができる。
特開2007−50183号公報 特開2007−33989号公報
しかし、特許文献1及び2には、磁気ローラから現像剤を掻き取って除去することに関し、何ら開示及び示唆はない。ここで、現像剤の劣化には、トナーの劣化とキャリアの劣化の2種類があるが、キャリアの劣化原因としては、(1)トナーへの荷電性を調整するためにキャリア表面に被覆されたコート層の磨耗、剥がれ、(2)キャリア表面へのトナー樹脂のスペント、(3)キャリア表面へのトナー外添剤であるシリカや酸化チタンのスペント、が考えられる。
キャリアの周りにはトナーが付着しているため、現像剤にストレスがかかると、トナー樹脂やトナー外添剤がキャリアに強く押し付けられて付着する。更に強く押し付けられると、キャリアのコート層にヒビが入り、部分的にコート層が剥がれてしまう。また、現像剤がせん断力を受けると、トナー外添剤のシリカや酸化チタンによってコート層が削られ、磨耗し、これらが進行するとコート層が減っていく。このように、キャリアの劣化には、現像剤へのストレスが大きく関与している。
上記したような、劣化した現像剤を順次入れ替えるトリクル現像方式においては、現像剤の入れ替え量を増やすとキャリアの劣化の進行を抑制することは可能となる。しかし、廃棄される現像剤量が増えるため、コストが高くなるばかりか、廃棄される現像剤を収容するための容器やスペースも必要になる。加えて、環境保護の観点からも、入れ替え量の増加は望ましくない。
磁気ローラ上に担持された現像剤は、ドクターブレードの通過時に磁気ローラとの間に生じた摩擦により強いストレスを受ける。ドクターブレードを通過後、磁気ローラから離脱した現像剤は、磁気ローラと並設された第1攪拌スクリューで攪拌搬送された後、第1攪拌スクリューとは反対方向に現像剤を攪拌搬送する第2攪拌スクリューによって攪拌搬送されて現像装置内で循環搬送される。しかし、離脱した現像剤が、第1攪拌スクリューで攪拌搬送される間に再び磁気ローラに担持される場合がある。
かかる場合、現像剤が入れ替わることなく磁気ローラ上でのドクターブレードの通過と第1攪拌スクリューによる攪拌搬送とが繰り返されるため、他の現像剤よりも強いストレスを受け、劣化が進行する。特に、磁気ローラ上における第1攪拌スクリューの現像剤搬送方向下流側端部に担持された現像剤は、強いストレスを受け、劣化の程度も大きい。従って、キャリアの入れ替え量を削減するためには、このように劣化程度が大きいキャリアを選択的に排出することが効果的である。
本発明は、上記問題点に鑑み、劣化した現像剤を選択的且つ効率的に除去することが可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、少なくともキャリア及びトナーを含む現像剤が用いられ、現像剤からトナーを離脱させるための主極を含む複数の磁極を内部に有する現像剤担持体と、現像剤を循環させながら攪拌搬送するための攪拌搬送部材であって、前記現像剤担持体と並設され、前記現像剤担持体のスラスト方向に現像剤を攪拌搬送する第1の攪拌搬送部材と、該第1の攪拌搬送部材と並設され、前記第1の攪拌搬送部材とは反対方向に現像剤を攪拌搬送する第2の攪拌搬送部材と、前記現像剤担持体上の現像剤量を規制する規制部材と、を備えた現像装置において、前記現像剤担持体の回転方向に対し前記主極の下流側且つ現像剤の離脱位置の上流側に配置され、前記現像剤担持体表面における前記第1の攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側端部に担持された現像剤を掻き取り可能な掻き取り部材を有する現像剤除去手段が設けられたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記現像剤除去手段は、前記現像剤担持体表面に対して前記掻き取り部材を当接及び離間可能であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記現像剤除去手段は、前記現像剤担持体に対する前記掻き取り部材の当接時間を可変可能であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記掻き取り部材の先端は、前記掻き取り部材と前記現像剤担持体との当接部から接線方向に沿って突出可能であり、前記現像剤除去手段は、前記当接部に対する前記先端の突出長さを可変可能であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記掻き取り部材は、前記現像剤担持体の長手方向に対し画像形成領域よりも外側に当接可能であることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の現像装置において、前記第1及び第2の攪拌搬送部材に現像剤を補給可能な補給手段と、前記現像剤除去手段によって除去された現像剤を回収可能な回収部と、が設けられ、前記現像剤除去手段が、前記補給手段からの現像剤の補給量に応じて前記下流側端部からの現像剤の除去量を調整することを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の現像装置を備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、現像剤担持体の回転方向に対し主極の下流側且つ現像剤の離脱位置の上流側に配置され、現像剤担持体表面における第1の攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側端部に担持された現像剤を掻き取り可能な掻き取り部材を有する現像剤除去手段を設けることにより、劣化程度の大きい現像剤を現像剤担持体から直接除去することができるため、劣化した現像剤を選択的且つ効率的に除去することができ、メンテナンス性やコスト性にも優れる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の現像装置において、現像剤除去手段が、現像剤担持体表面に対して掻き取り部材を当接及び離間可能とすることにより、より選択的に劣化した現像剤を除去することが可能となる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の現像装置において、現像剤除去手段が、現像剤担持体に対する掻き取り部材の当接時間を可変可能とすることにより、現像剤の除去量を詳細に調整することが可能となるため、より無駄なく効果的に現像剤を除去することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの構成の現像装置において、掻き取り部材の先端を、掻き取り部材と現像剤担持体との当接部から接線方向に沿って突出可能とし、現像剤除去手段が、当接部に対する先端の突出長さを可変可能とすることにより、現像剤の除去量をより詳細に調整することができるため、より無駄なく効果的に現像剤を除去することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成の現像装置において、掻き取り部材を現像剤担持体の長手方向に対し画像形成領域よりも外側に当接可能とすることにより、劣化の程度がより大きな現像剤を除去すると共に、画像形成に及ぼす影響を回避することができる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1〜第5のいずれかの構成の現像装置において、第1及び第2の攪拌搬送部材に現像剤を補給可能な補給手段と、現像剤除去手段によって除去された現像剤を回収可能な回収部と、を設け、現像剤除去手段が、補給手段からの現像剤の補給量に応じて下流側端部からの現像剤の除去量を調整することにより、現像剤の廃棄量を減らした効果的なトリクル現像が可能となる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第1〜第6のいずれかの構成の現像装置を備えた画像形成装置とすることにより、現像剤の劣化による影響を回避しつつ画像形成を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す概略断面図 本実施形態の現像装置の構成を示す側面断面図 現像剤の循環状態を模式的に示す上面図 図2のA−A’矢視部分断面図 電磁ソレノイドが作動したときのスクレーパの回動を示す図4の左側から見た図 電磁ソレノイドの作動が停止したときのスクレーパの回動を示す図4の左側から見た図 スクレーパが磁気ローラに当接した状態を示す部分側面断面図 スクレーパが磁気ローラから離間した状態を示す部分側面断面図 スクレーパの現像剤の掻き取り状態を模式的に示す図 スクレーパの突出長さが大きいときの現像剤の掻き取り状態を模式的に示す図 印字数量とトナー帯電量との関係を示す図 従来の現像装置を示す図であって、現像剤を除去できない現像装置の構成の一例を示す側面断面図 従来の現像装置を示す図であって、磁気ローラから現像剤を除去できない現像装置の構成の一例を示す側面断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置の概略断面図であり、ここではタンデム方式のカラー画像形成装置について示している。カラー画像形成装置100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム(像担持体)1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、駆動手段(図示せず)により図1において時計回りに回転し、各画像形成部に隣接して移動する中間転写ベルト8上に順次転写された後、二次転写ローラ9において転写紙P上に一度に転写され、さらに、定着部7において転写紙P上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される転写紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ12a及びレジストローラ対12bを介して二次転写ローラ9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。また、二次転写ローラ9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナーを除去するためのブレード状のベルトクリーナ19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光ユニット4と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
ユーザにより画像形成開始が入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光ユニット4によって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーがキャリアと共に、それぞれ各色用の補給装置(補給手段)27(図2参照)によって所定量充填されている。このトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光ユニット4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト8に所定の転写電圧で電界が付与された後、中間転写ローラ(一次転写ローラ)6a〜6dにより感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング部5a〜5dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の搬送ローラ10と、下流側の駆動ローラ11とに掛け渡されており、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回りに回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラ12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラ9へ搬送され、フルカラー画像が転写される。トナー像が転写された転写紙Pは定着部7へと搬送される。
定着部7に搬送された転写紙Pは、定着ローラ対13により加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。転写紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラ15によって排出トレイ17に排出される。
一方、転写紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部7を通過した転写紙Pは分岐部14で用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態で二次転写ローラ9に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラ9により転写紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部7に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
図2は、本実施形態の現像装置の構成を示す側面断面図であり、図3は、現像剤の循環状態を模式的に示す上面図である。図1と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。なお、ここでは図1の画像形成部Paに配置される現像装置3aについて説明するが、画像形成部Pb〜Pdに配置される現像装置3b〜3dの構成についても基本的に同様であるため説明を省略する。
図2に示すように、現像装置3aは、二成分現像剤(現像剤、以下、単に現像剤と呼ぶ)が収納される現像容器20を備えており、現像容器20は仕切壁20aによって第1攪拌室20bと第2攪拌室20cとに区画され、第1及び第2攪拌室20b、20cには補給装置27から補給されるトナー及びキャリアを混合して撹拌し、帯電させるための第1攪拌スクリュー(第1の攪拌搬送部材)21a及び第2攪拌スクリュー(第2の攪拌搬送部材)21bが回転可能に配設されている。
第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって現像剤が攪拌されつつ軸方向に搬送され、図3に示すように、仕切壁20aに形成された現像剤通過路20eを介して第1及び第2攪拌室20b、20c間を循環する。
また、現像容器20には、第2攪拌スクリュー21bと対面して現像剤中のトナー濃度を検知する透磁率センサ51が配置されている。透磁率センサ51は、現像剤中のキャリアに対するトナー比(トナー濃度、T/C)を検知して出力信号を図示しない制御部に送信することにより、制御部は、補給装置27からのトナー(現像剤)補給量を設定することができる。
第2攪拌スクリュー21bの上方には、補給口20dが形成されており、かかる補給口20dを介して、補給装置27から現像容器20に現像剤が補給される。補給装置27には、例えば重量比1:0.25のトナー及びキャリアが混合されて成る現像剤が収容されている。また、トナーとして正帯電の非磁性トナー、キャリアとしてフェライトの表面にフッ素を含むコート層が被覆された磁性キャリアが用いられている。
また、図示の例では、現像容器20は左斜め上方に延在しており、現像容器20内において第1攪拌スクリュー21aの上方には磁気ローラ(現像剤担持体)22が配置され、磁気ローラ22の左斜め上方には現像ローラ(トナー担持体)23が対向配置されている。そして、現像ローラ23は現像容器20の開口側(図2の左側)において感光体ドラム1aに対向しており、磁気ローラ22及び現像ローラ23は図中時計回りに回転する。
磁気ローラ22は、非磁性の回転スリーブ22aと、回転スリーブに内包される複数の磁極(ここでは5極)を有する固定マグネットローラ体22bで構成されている。現像ローラ23は、非磁性の現像スリーブから構成されており、磁気ローラ22と現像ローラ23とはその対面位置(対向位置)において所定のギャップをもって対向している。
また、現像容器20にはドクターブレード(規制部材)25が磁気ローラ22の長手方向(図2の紙面表裏方向)に沿って取り付けられており、ドクターブレード25は、磁気ローラ22の回転方向(図中時計回り)において、現像ローラ23と磁気ローラ22との対向位置よりも上流側に位置付けられている。そして、ドクターブレード25の先端部と磁気ローラ22表面との間には僅かな隙間(規制ギャップG)が形成されている。
磁気ローラ22及び現像ローラ23には、不図示のバイアス回路から直流電圧及び交流電圧からなる現像バイアスが印加されるようになっている。前述のように、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって、現像剤が攪拌されつつ現像容器20内を循環してトナーを帯電させ、第1攪拌スクリュー21aによって現像剤が磁気ローラ22に搬送される。
磁気ローラ22の固定マグネットローラ体22bは、N1極(主極)、N2極、N3極と、S1極、S2極とから成る5つの磁極を有している。第1攪拌室20b内の現像剤は、固定マグネットローラ体22bのN3極により磁界が付与されて回転スリーブ22aに担持される。回転スリーブ22aが図の時計回りに回転すると、S2極により引き合う磁界が付与されて、現像剤はドクターブレード25に到達する。
ドクターブレード25にはS2極が対向するため、ドクターブレード25の先端にはN極が誘起され、規制ギャップGには引き合う方向の磁界が発生する。この磁界により、ドクターブレード25と磁気ローラ22との間にキャリア及びトナーが連なった現像剤チェーン(磁気ブラシ)が形成される。そして、現像剤チェーンが規制ギャップGを通過することにより所定層厚(現像剤量)に層厚規制される。一方、現像剤チェーンの形成に用いられなかった現像剤はドクターブレード25の上流側の側面に沿って滞留する。
その後、回転スリーブ22aが図の時計回りに回転して現像剤チェーンが現像ローラ23に対向する位置に移動すると、固定マグネットローラ体22bのN1極により発生した磁界、及び磁気ローラ22に印加される直流電圧と現像ローラ23に印加される直流電圧との間の電位差によってトナーが磁気ローラ22から離脱して移動し、現像ローラ23上にトナー薄層(トナー層)が形成される。
現像ローラ23上のトナー薄層は、現像ローラ23の回転によって感光体ドラム1aと現像ローラ23との対向部分に搬送され、現像ローラ23に印加される現像バイアスにより、感光体ドラム1aとの間の電位差によってトナーが飛翔し、感光体ドラム1a上の静電潜像が現像される。現像に用いられずに現像ローラ23上に残ったトナーは、再度現像ローラ23と磁気ローラ22との対向部分に搬送され、磁気ローラ22上の現像剤チェーンによって回収される。
現像ローラ23上に形成されたトナー薄層の層厚は、現像剤の抵抗や磁気ローラ22と現像ローラ23との回転速度差等によっても変化するが、磁気ローラ22と現像ローラ23との間の直流電位差(実効電位)によって制御することができる。実効電位を大きくすると現像ローラ23上のトナー層は厚くなり、実効電位を小さくすると薄くなる。現像時における実効電位の範囲は一般的に250V〜450V程度が適切である。
トナー薄層の形成及び現像に使われなかった現像剤は、さらに回転スリーブ22aが時計回りに回転すると、今度はS1極により引き合う磁界が付与され、引き続きN2極により引き合う磁界が付与されて、第1攪拌スクリュー21aの上方に移動する。さらに回転スリーブ22aが時計回りに回転すると、N2極とN3極との境界において反発する磁界が付与されるため、現像剤は回転スリーブ22aから離脱する(離脱位置B)。
そして、離脱した現像剤は、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bにより攪拌、搬送され、再び適正なトナー濃度で均一に帯電された二成分現像剤とされる。その後、上記した様に、N3極による磁界が付与されて再び磁気ローラ22上に担持され、現像剤チェーンを形成してドクターブレード25を通過する。
ここで、上記した様に、磁気ローラ22上の現像剤チェーンは、ドクターブレード25を通過する際、規制ギャップGで発生した磁界によってドクターブレード25に引き付けられる。これにより、現像剤チェーンの移動速度は回転スリーブ22aの回転速度に対して一時的に低下し、現像剤チェーンは回転スリーブ22a上を滑りながら規制ギャップGを通過する。その結果、現像剤チェーンは、ドクターブレード25を通過するときに回転スリーブ22aとの摩擦により多大なストレスを受ける。
ドクターブレード25を通過した現像剤は、離脱位置Bで磁気ローラ22から離脱した後、第1攪拌スクリュー21aによって第1攪拌室20b内の現像剤と混合されるだけでなく、さらに第2攪拌スクリュー21bによって第2攪拌室20c内に補給された現像剤と混合、攪拌されることにより、現像容器20内の現像剤全体としてストレスを緩和することができる。
しかし、磁気ローラ22から離脱した現像剤が、第1攪拌スクリュー21aにより該スクリューの現像剤搬送方向下流側へと攪拌搬送される間に、第2攪拌スクリュー21bへと移動することなく再び磁気ローラ22に担持される場合がある。かかる現像剤が再びドクターブレード25を通過することにより、さらに受けるストレスが大きくなる。
このように、ドクターブレード25の通過と第1攪拌スクリュー21aによる現像剤搬送方向下流側への移動とが何度も繰り返されると、特に、図3のハッチング領域で示すように、磁気ローラ22において第1攪拌スクリュー21aの現像剤搬送方向下流側端部にストレスを最も多く受けた現像剤が担持される。
そこで、本発明では、磁気ローラ22の回転方向に対しN1極の下流側且つ現像剤の離脱位置Bの上流側に配置され、磁気ローラ22表面における第1攪拌スクリュー21aの現像剤搬送方向下流側端部に担持された現像剤を掻き取り可能なスクレーパ33を有する現像剤除去装置30(現像剤除去手段)を設けることとした。
図4は、図2のA−A’矢視部分断面図であり、図5は、電磁ソレノイドが作動したときのスクレーパの回動を示す図4の左側から見た図であり、図6は、電磁ソレノイドの作動が停止したときのスクレーパの回動を示す図4の左側から見た図であり、図7は、スクレーパが磁気ローラに当接した状態を示す部分側面断面図であり、図8は、スクレーパが磁気ローラから離間した状態を示す部分側面断面図であり、図9は、スクレーパの現像剤の掻き取り状態を模式的に示す図である。図1〜図6と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
前述の図2及び図4に示すように、第1攪拌スクリュー21aの上方には、現像剤除去装置30が設けられており、現像剤除去装置30は、スクレーパ31、シャフト33、電磁ソレノイド35、回収室(回収部)38を備えている。スクレーパ31は、矩形板状から成り、磁気ローラ22における第1攪拌スクリュー21aの現像剤搬送方向下流側端部において、磁気ローラ22の長手方向に沿って配置されたシャフト33の一端部から突出している。
また、図4に示すように、スクレーパ31の突出端は、磁気ローラ22の長手方向(図の左右方向)に対し画像形成領域R(図のハッチング領域)よりも外側(図の左側)において、磁気ローラ22の回転方向に対しカウンター方向から当接可能となっている(図2参照)。また、スクレーパ31の先端が磁気ローラ22と当接部C(図9参照)において当接するようになっている。スクレーパ31は、例えばPET等の樹脂製材料から形成することができるが、その材質は磁気ローラ22上(表面)の現像剤を掻き取り可能であれば特に限定されるものではない。
かかる材質は、その他例えば金属材料等とする等、磁気ローラ22との当接による損傷等も考慮して適宜設定することができる。また、スクレーパ31の厚みは、例えば0.2mm、磁気ローラ22の長手方向の幅は例えば10mmとすることができるが、これら厚み、幅、或いは磁気ローラ22に対する圧接力等は、掻き取り性能や掻き取り領域等に応じて適宜設定することができる。
第2攪拌スクリュー21b(図2参照)の上方には、シャフト33を覆うように箱状の回収室38が設けられており、シャフト33は、回収室38に回転自在に支持されている。シャフト33は、例えば金属材料から形成することができるが、スクレーパ31を支持することが可能であれば、その材質は特に限定されるものではない。また、シャフト33はスクレーパ31と一体形成することもできる。
シャフト33の長手方向におけるスクレーパ31とは反対側の端部には、細長い板状の連結部材37が突設されており、連結部材37の先端は、吸引式の電磁ソレノイド35のプランジャ35aの先端と回転自在に連結されている。図5に示すように、電磁ソレノイド35が作動すると、没入するプランジャ35aに連結部材37が引っ張られることにより、シャフト33がスクレーパ31と共に図の反時計回りに回転する。一方、図6に示すように、電磁ソレノイド35の作動が停止すると、突出するプランジャ35aに連結部材37が押圧されることにより、シャフト33がスクレーパ31と共に図の時計回りに回転する。
これにより、電磁ソレノイド35が作動すると、図7に示すように、スクレーパ31が磁気ローラ22と当接し、図9に示すように、磁気ローラ22上の現像剤Dを掻き取ることができる。また、電磁ソレノイド35の作動が停止すると、図8に示すように、スクレーパ31が磁気ローラ22から離間して、磁気ローラ22上の現像剤の掻き取りを停止することができる。
スクレーパ31によって掻き取られた現像剤は、図2及び図4に示すように、回収室38に除去される。回収室38には、シャフト33に沿って排出スクリュー39が設けられており、排出スクリュー39は、回収室38内の現像剤をシャフト33に沿ってスクレーパ31とは反対側に搬送することができる。搬送された現像剤は、回収室38の底部に形成された回収口38aから、現像装置3aの外側に設けられた回収容器43に排出(廃棄)される。
このように、磁気ローラ22表面に対してスクレーパ31を当接及び離間可能とすることにより、選択的に劣化した現像剤を除去することが可能となる。次に、現像剤除去装置30による磁気ローラ22上の現像剤の除去動作について説明する。例えば、補給装置27には、上述したように、トナーとキャリアを重量比1:0.25の比率で混合した現像剤が収容されている。
画像形成部Paの画像印字動作により現像装置3a内のトナーが消費されると、透磁率センサ51の出力値が予め設定された設定値から変化する。かかる透磁率センサ51の検知結果に基づき、不図示の制御部によって設定値からの変化分(トナーの減少分)を補うために必要な現像剤量が算出され、かかる算出結果に基づいて、現像剤が補給装置27から補給される。
補給装置27から現像剤が補給されると、現像装置3a内の現像剤が増加するため、増加分を減らして現像装置3a内の現像剤量を略一定にする必要がある。そこで、補給による現像剤の増加分だけ、磁気ローラ22上の劣化した現像剤を掻き取って除去することとした。すなわち、現像剤の増加分を除去するために必要な時間だけ、磁気ローラ22に対してスクレーパ31を当接させることとした。
例えば、磁気ローラ22の現像剤搬送量を0.022g/cm2、線速を22.5cm/sに設定し、原稿濃度が20%、1枚当たりのトナー消費量が0.08g/枚となるような画像について連続印刷を行う場合、約20枚印字毎に一回の補給につき約2gの現像剤が補給装置27から補給される。すなわち約1.6gのトナーと共に約0.4gのキャリアが補給される。
幅10mm(1cm)のスクレーパ31を用いた場合、磁気ローラ22上から約0.4gの現像剤を掻き取るためには、磁気ローラ22に対してスクレーパ31を約0.8(=0.4/22.5/1/0.022)秒間当接させればよい。従って、補給装置27からの現像剤の補給と略同時に、電磁ソレノイド35を作動させてスクレーパ31を磁気ローラ22に当接させ、約0.8秒後に電磁ソレノイド35の作動を停止してスクレーパ31を磁気ローラ22から離間させることができる。
これにより、増加した現像剤分だけ劣化した現像剤を除去することができる。なお、スクレーパ31を磁気ローラ22に当接させるタイミングは、特に限定されるものではないが、補給装置27からの補給と略同時に行うことにより、補給装置27から新たに補給した現像剤がスクレーパ31によって掻き取られることを回避できる。また、現像剤の除去量も、補給量と同量にする必要はなく、装置構成や必要に応じて適宜設定することもできる。
また、スクレーパ31の磁気ローラ22に対する当接時間も、現像剤中のキャリア及びトナーの混合比、補給装置27からの補給量、補給頻度、磁気ローラ22の現像剤搬送性能や線速、スクレーパ31の幅や掻き取り性能等に応じて適宜設定することができ、特に限定されるものではない。また、ここでは透磁率センサ51を用いて補給装置27からの補給量を調整したが、その他例えば、画像印字率等に基づいてトナー消費量を検知し、現像剤の補給量を適宜設定することもできる。
上記の通り、現像剤除去装置30を設けることにより、劣化の著しいキャリアを磁気ローラ22から直接除去することができるため、劣化した現像剤を選択的且つ効率的に除去することができ、メンテナンス性やコスト性にも優れる。また、磁気ローラ22に対するスクレーパ31の当接時間を可変することにより、現像剤の除去量を詳細に調整することが可能となるため、より無駄なく効果的に現像剤を除去することができる。
また、現像剤除去装置30が、磁気ローラ22表面に対してスクレーパ31を当接及び離間可能とすることにより、より選択的に劣化した現像剤を除去することが可能となる。しかし、磁気ローラ22に対してスクレーパ31を常時当接する構成とすることも可能である。
さらに、現像剤除去装置30が、補給装置27からの現像剤の補給量に応じて現像剤の除去量を調整することにより、現像剤の廃棄量を減らした効果的なトリクル現像が可能となる。しかし、現像剤の除去量の調整方法は、上記した磁気ローラ22に対するスクレーパ31の当接時間に特に限定されるものではない。
図10は、スクレーパの突出長さが大きいときの、現像剤の掻き取り状態を模式的に示す図である。例えば、図10に示すように、スクレーパ31と磁気ローラ22との当接部Cにおける接線方向Xに対し、該当接部Cよりもスクレーパ31の先端が突出する場合、先端の突出長さLが大きくなる程、スクレーパ31の下側(磁気ローラ22側)に現像剤Dが潜り込む。このため、スクレーパ31による現像剤Dの掻き取り量は減少する。さらに突出長さ大きくすると掻き取り量は略ゼロに近づく。
これに対し、前述した図9では、スクレーパ31の先端の突出長さLは略ゼロであるため、現像剤Dの潜り込みは極めて少ない。従って、例えばスクレーパ31の先端の当接部Cに対する突出長さLを可変することにより、スクレーパ31の掻き取り量を可変することができる。かかる場合、例えばカム機構等により、シャフト33自体を接線方向Xに対して磁気ローラ22側に接近及び離間させることにより、スクレーパ31の突出長さLを可変することができる。
これにより、スクレーパ31の掻き取り量を詳細に可変できるため、補給装置27から現像剤が少量ずつ高頻度に補給されるように設定された場合等であっても、これに応じて劣化した現像剤を除去することができる。従って、現像剤の除去量をより詳細に調整することができ、より無駄なく効果的に現像剤を除去することができる。また、精度良く現像剤の補給量と排出量とのバランスをとることも可能となる。なお、かかる突出長さLの調整は、上記したスクレーパ31の磁気ローラ22に対する当接時間の調整と併用することも可能である。
上記実施形態では、スクレーパ31を磁気ローラ22の幅方向に対し画像形成領域Rの外側に当接させたため、画像形成に及ぼす影響を回避できる。しかし、磁気ローラ22対するスクレーパ31の上記幅方向の当接位置は、上記実施形態に限定されるものではなく、画像形成状況や劣化した現像剤の除去性能等に応じて適宜設定することができる。その他例えば、スクレーパ31を、磁気ローラ22の画像形成領域Rに当接させること等もできる。
また、本実施形態では、スクレーパ31を磁気ローラ22の回転方向に対し、S1極の下流側且つN2極の上流側に当接させたが、磁気ローラ22の回転方向に対するスクレーパ31の当接位置は、N1極の下流側且つ離脱位置Bの上流側であれば、上記実施形態に限定されるものではない。但し、固定マグネットローラ22bの磁界により現像剤チェーンが磁気ローラ22から起立しているときには、スクレーパ31によって掻き取り易くなる。
かかる観点を考慮すれば、スクレーパ31を、固定マグネットローラ22bのN2極やS1極と対向する位置に当接させることが好ましい。また、上記実施形態では、固定マグネットローラ22bの磁極を5極としたが、かかる磁極の数量は特に限定されるものではなく、その他例えば3極、或いは7極等とすることもできる。
また、上記実施形態では、電磁ソレノイド35を用いてスクレーパ31を磁気ローラ22に対して接触及び離間可能としたが、かかる接離方法は、本実施形態に特に限定されず、その他、連結部材37を、正逆回転可能なモータに連結された偏心カムに連結させること等によってスクレーパ31を磁気ローラ22に対して接離可能とすることもできる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、補給装置27にトナー及びキャリアを収容したが、その他、トナーとキャリアとを、別々の補給装置に収容し、これら補給装置から現像容器20に別々に補給することもできる。これにより、トナーの無駄な廃棄を防止することが可能となる。
また、上記実施形態では、磁気ローラ22と現像ローラ23とを用いて感光体ドラム1a〜1d上の静電潜像を現像したが、現像ローラ23を用いることなく、磁気ローラ22のみを用いて、磁気ローラ22から感光体ドラム1a〜1dにトナーのみを移行させることもできる。
また、上記実施形態では帯電方向が正(プラス側)である正帯電トナーを用い、感光体表面の露光部にトナーを飛翔させる反転現像方式を例に挙げて説明したが、帯電方向が負(マイナス側)である負帯電トナーを用いる現像装置や、感光体表面の未露光部にトナーを飛翔させる正転現像方式の現像装置にも全く同様に適用可能である。
また、本発明は図1に示したタンデム式のカラープリンタに限らず、デジタル或いはアナログ方式のモノクロ複写機、モノクロプリンタ及びロータリー現像式のカラープリンタ及びカラー複写機、ファクシミリ等、現像装置を備えた種々の画像形成装置に適用可能である。
以下、本発明について実施例により更に具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
図2に示した本発明の実施形態に係る現像装置3a〜3dが搭載された画像形成装置100を用い、4つの現像装置3a〜3dのうち現像装置3aのみに現像剤除去装置30を設けた。また、上記と同様に、トナーとキャリアを重量比1:0.25の比率で混合させた現像剤を補給装置27に収容し、磁気ローラ22の現像剤搬送量を0.022g/cm2、線速を22.5cm/sに設定し、原稿濃度が20%、1枚当たりのトナー消費量が0.08g/枚となるような画像について30万枚の連続印刷を行った(耐刷安定性)。
そして、約20枚印字ごとに、補給装置27から一回の補給につき約2gの現像剤(約1.6gのトナーと約0.4gのキャリア)が補給されるように現像剤の補給を行い、補給と略同時に、幅10mm(1cm)のスクレーパ31を磁気ローラ22に対して約0.8秒間当接させて、約0.4gの現像剤を掻き取った。
そして、上記連続印字を行ったときの、現像措置3a内のキャリアの劣化を評価した。ここでは、現像剤中のキャリアが劣化するとトナーへの荷電能力が低下することを考慮し、トナー帯電量を測定することによってキャリアの劣化程度を評価した。また、トナー帯電量が12μC/gを下回ると、トナー飛散やカブリ画像が顕著になるため、キャリアの劣化程度が大きいと評価した。結果を図11に示す。
比較例1
図12は、従来の現像装置を示す図であって、現像剤を除去できない現像装置の構成の一例を示す側面断面図である。図2と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。図12に示すように、現像容器20内に現像剤除去装置30が設けられておらず、現像容器20から現像剤を除去できない現像装置3aを用いた。そして、磁気ローラ22からの現像剤の除去も現像容器20からの現像剤の除去も行うことなく、上記実施例と同様にして、現像剤の補給を行いながら連続印字を行い、現像装置3a内のキャリアの劣化を評価した。結果を図11に示す。
比較例2
図13は、従来の現像装置であって、磁気ローラから現像剤を除去できない現像装置の構成の一例を示す側面断面図である。図2と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。図13に示すように、現像容器20からの現像剤の排出は可能であるが、現像剤除去装置30が設けられておらず磁気ローラ22からの現像剤の除去はできない現像装置3aを用いた。
かかる現像装置3aでは、現像容器20内の現像剤量が一定以上になると現像剤を排出用仕切壁43から溢れ出させ、排出用室45に溢れ出た現像剤を回収スクリュー47により現像装置3a外に排出することによって、現像装置3aから現像剤を除去することができる。そして、磁気ローラ22からの現像剤の除去を行うことなく、上記実施例と同様にして、現像剤の補給を行いながら連続印字を行い、現像装置3a内のキャリアの劣化を評価した。結果を図11に示す。
図11に示すように、現像剤を入れ替えない比較例1では、印字開始からトナー帯電量が下がり続け、画像カブリやトナー飛散が激しくなったため途中で連続印字を中止した。また、現像剤を仕切用排出壁43からオーバーフローさせる比較例2では、印字開始からトナー帯電量が下がり続けた後、8万枚以降において下げ止まりするものの、トナー帯電量は実施例よりも2μC/gも低く推移した。しかも、8万枚以降のトナー帯電量は、12μC/gを下回り、耐刷安定性は不十分なものであった。
これに対し、本発明に係る実施例では、トナー帯電量は、印字開始からは低下し比較例2と同様に下げ止まりするものの、その低下の程度は比較例2よりも小さかった。さらに、印字終了時までトナー帯電量は12μC/gを上回っており、耐刷安定性は十分に実用に耐え得るものであった。従って、本発明に係る実施例では、比較例1及び比較例2よりもキャリアの劣化を抑制できることがわかった。
本発明は、現像剤担持体の回転方向に対し主極の下流側且つ現像剤の離脱位置の上流側に配置され、現像剤担持体表面における第1の攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側端部に担持された現像剤を掻き取り可能な掻き取り部材を有する現像剤除去手段を設けたものである。
これにより、劣化した現像剤を選択的且つ効率的に除去することができるため、画像不良の発生時期の遅延や、環境保護を図ることもできる。また、現像剤除去手段が、現像剤担持体表面に対して掻き取り部材を当接及び離間可能とすることにより、より選択的に劣化した現像剤を除去することが可能となる。また、現像剤除去手段が、現像剤担持体に対する掻き取り部材との当接時間を可変可能とすることにより、より無駄なく効果的に現像剤を除去することができる。
また、掻き取り部材の先端を、掻き取り部材と現像剤担持体との当接部から接線方向に沿って突出可能とし、現像剤除去手段が、当接部に対する先端の突出長さを可変可能とすることにより、より無駄なく効果的に現像剤を除去することができる。また、掻き取り部材を、現像剤担持体の長手方向に対し画像形成領域よりも外側に当接可能とすることにより、劣化の程度がより大きな現像剤を除去すると共に、画像形成に及ぼす影響を回避することができる。
また、第1及び第2の攪拌搬送部材に現像剤を補給可能な補給手段と、現像剤除去手段によって除去された現像剤を回収可能な回収部と、を設け、現像剤除去手段が、補給手段からの現像剤の補給量に応じて下流側端部からの現像剤の除去量を調整することにより、現像剤の廃棄量を減らした効果的なトリクル現像が可能となる。また、上記構成の現像装置を備えた画像形成装置とすることにより、現像剤の劣化による影響を回避しつつ画像形成を行うことができる。
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
3a〜3d 現像装置
21a 第1攪拌スクリュー(第1の攪拌搬送部材)
21b 第2攪拌スクリュー(第2の攪拌搬送部材)
22 磁気ローラ(現像剤担持体)
22a 回転スリーブ
22b 固定マグネットローラ体
23 現像ローラ
25 ドクターブレード(規制部材)
30 現像剤除去装置(現像剤除去手段)
31 スクレーパ(掻き取り部材)
33 シャフト
35 電磁ソレノイド
37 連結部材
38 回収室(回収部)
39 排出スクリュー
100 画像形成装置
Pa〜Pd 画像形成部

Claims (7)

  1. 少なくともキャリア及びトナーを含む現像剤が用いられ、
    現像剤からトナーを離脱させるための主極を含む複数の磁極を内部に有する現像剤担持体と、
    現像剤を循環させながら攪拌搬送するための攪拌搬送部材であって、前記現像剤担持体と並設され、前記現像剤担持体のスラスト方向に現像剤を攪拌搬送する第1の攪拌搬送部材と、
    該第1の攪拌搬送部材と並設され、前記第1の攪拌搬送部材とは反対方向に現像剤を攪拌搬送する第2の攪拌搬送部材と、
    前記現像剤担持体上の現像剤量を規制する規制部材と、を備えた現像装置において、
    前記現像剤担持体の回転方向に対し前記主極の下流側且つ現像剤の離脱位置の上流側に配置され、前記現像剤担持体表面における前記第1の攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側端部に担持された現像剤を掻き取り可能な掻き取り部材を有する現像剤除去手段が設けられたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤除去手段は、前記現像剤担持体表面に対して前記掻き取り部材を当接及び離間可能であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像剤除去手段は、前記現像剤担持体に対する前記掻き取り部材の当接時間を可変可能であることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記掻き取り部材の先端は、前記掻き取り部材と前記現像剤担持体との当接部から接線方向に沿って突出可能であり、前記現像剤除去手段は、前記当接部に対する前記先端の突出長さを可変可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記掻き取り部材は、前記現像剤担持体の長手方向に対し画像形成領域よりも外側に当接可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 前記第1及び第2の攪拌搬送部材に現像剤を補給可能な補給手段と、
    前記現像剤除去手段によって除去された現像剤を回収可能な回収部と、が設けられ、
    前記現像剤除去手段が、前記補給手段からの現像剤の補給量に応じて前記下流側端部からの現像剤の除去量を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の現像装置を備えた画像形成装置。
JP2009145062A 2009-06-18 2009-06-18 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 Pending JP2011002620A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009145062A JP2011002620A (ja) 2009-06-18 2009-06-18 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009145062A JP2011002620A (ja) 2009-06-18 2009-06-18 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011002620A true JP2011002620A (ja) 2011-01-06

Family

ID=43560626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009145062A Pending JP2011002620A (ja) 2009-06-18 2009-06-18 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011002620A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9098018B2 (en) Developing device and image forming apparatus provided therewith
JP5826215B2 (ja) 画像形成装置
US8995851B2 (en) Developing device having agitation conveyance member with scraper for wiping toner sensor and image forming apparatus having the developing device
JP6642487B2 (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2011013248A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2011128526A (ja) 画像形成装置
JP6519542B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2007010981A (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ並びに画像形成装置
JP2011112657A (ja) 画像形成装置
CN107577124B (zh) 显影装置和具备显影装置的图像形成装置
JP5250271B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2011002620A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2011085777A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2011095349A (ja) 画像形成装置
JP5271872B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5873820B2 (ja) 画像形成装置
JP2011002618A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2010217591A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5634441B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2009020489A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
CN108427253B (zh) 显影装置以及具备该显影装置的图像形成装置
JP2011002619A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP7183661B2 (ja) 画像形成装置
JP2009122443A (ja) 画像形成装置
JP5326414B2 (ja) 画像形成装置