JP2011001219A - 塩成形品製造設備、及び成形型への溶融塩の供給方法 - Google Patents

塩成形品製造設備、及び成形型への溶融塩の供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の型に対して溶融した塩を同時に供給しても、各型に対して溶融した塩を適正に供給することができ、複数の塩成形品を適正且つ効率的に作製することのできる塩成形品製造設備を提供する。
【解決手段】塩を溶融させるための溶融炉10と、溶融炉10の下方に配置される複数の型200と、溶融炉10から供給された溶融塩Sを複数の型200に分配しつつ供給するための塩供給部40とを備え、前記塩供給部40の底部に溶融塩Sを各型200に向けて流出させる複数の塩供給穴401が形成された塩成形品製造設備1において、前記塩供給部40は、供給される溶融塩Sを所定量貯留しつつ複数の塩供給口401のそれぞれから流出させるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶融した塩(溶融塩)から複数の塩成形品を作製するための塩成形品製造設備、及び、成形型への溶融塩の供給方法に関する。
昨今、塩に有用な効能があるとして、図5に示す如く、天井面R、壁面W、及び床面Fの全面に多数の塩製タイルTが敷き詰められ、室内の温度が人間の体温(一般的な平熱)よりも僅かに高い所定温度(例えば、41℃)に設定され、且つ、室内の湿度が一般的なサウナの湿度よりも低い所定湿度(例えば、45%)に設定されたソルトルームSRが提供されている。
かかるソルトルームSRは、上述の如く、室内の温度が体温よりも僅かに高い温度に設定され、且つ室内の湿度が低湿度に設定されているため、室内が高温多湿に設定された一般的なサウナや、天井面や、壁面、床面に天然岩塩等が敷き詰められて室内が高温多湿に設定された塩サウナ等に比して、利用者の身体への負担が小さく、また、塩の効能を最大限に発揮させることができるとされている。
これにより、ソルトルームSRは、利用者の新陳代謝や、免疫力、自然治癒力等を向上させるとして、美容分野や医療分野等、多岐に亘る分野で注目を集めている。
また、ソルトルームSRには、天井面R、壁面W、床面Fに敷き詰められた塩製タイルTの背面(室内側に向く面とは反対側の面)側に図示しない光源(例えば、RGB各色のLED)が配設され、その光源の光をタイルTに透過させて室内に照射することで、室内を幻想的な空間にするように構成されたものや、光源に加え、室内に各種の音や音楽を提供するための音響手段が設けられ、光源からの光と音響手段からの音や音楽との組み合わせで室内をよりいっそう幻想的な空間にするように構成されたものがある。かかるソルトルームSRは、上記効果に加え、光や音の演出により、利用者をリラックスさせたり、ストレスを発散させたりすることもできるとされている。
ところで、ソルトルームSRは、室内の内面全面(天井面R、壁面W、及び床面Fの全面)に塩製タイルTが敷き詰められるため、ソルトルームSRを構築するに当って大量の塩製タイルTが必要になる。これに伴い、塩製タイルTを作製するに当り、効率的に大量生産できることが要求される。また、塩製タイルの背面側に光源を設置する場合、塩製タイルは、光源からの光が適正に透過できること(光透過性)が要求される。
このような要求に伴い、塩製タイルTは、粉状又は粒状の塩を一旦溶融させたものを複数の型に流し込んで冷却することで成形されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、複数の型で複数の塩製タイルを効率的に生産するとともに、成形工程において塩を高温にして(溶融して)不純物を消失させることで、塩成形品たる塩製タイルを塩本来の色、或いは塩本来の色に近い色にして光透過性を確保するようにしている。
ここで塩製タイルTの製造に用いられる塩成形品製造設備と該製造設備による塩製タイルの製造方法について説明すると、塩成形品製造設備は、図6に示す如く、塩を溶融させるための溶融炉10’と、溶融炉10’の下方に配置される成形型20’と、溶融炉10’から排出される溶融塩Sを下流側に導くための供給路30’と、供給路30’を介して供給される溶融塩Sを単一な成形型20’に形成される複数の型200’…又は複数の成形型20…の型200’に分配しつつ供給するための塩供給部40’とを備えている。
前記溶融炉10’は、種々のものがあり、例えば、粉状又は粒状の塩を貯留可能に構成された坩堝と、該坩堝内の塩を加熱するためのヒータとを備え、坩堝内に貯留した塩をヒータの加熱で溶融させた後に、坩堝の下部に設けられた排出口から溶融塩Sを排出するようにしたものや、一端(上端)側から粉状又は粒状の塩を供給できるように起立状態で配置される筒状のパイプと、該パイプの内部及び外部の少なくとも何れか一方に配置されてパイプ内を加熱するヒータとを備え、塩がパイプ内を通過する(落下する)間に該塩を溶融させ、パイプの下端部にある排出口から溶融塩Sを排出するようにしたもの等が採用される。
前記成形型20’は、金属材料で構成されており、図7(a)に示す如く、上面に所定の型(塩成形品の形態に対応した窪み)200’が凹設されている。これにより、成形型20’に形成された型200’は、上方に向いて開放した開口を形成し、該開口から溶融塩Sが充填(供給)されるようになっている。そして、複数の塩成形品を一度に成形できるように、例えば、単一な成形型20’に複数の型200’…を一列又は複数列で並んだ状態で形成したり、単一な成形型20’に一つ又は二つ以上の型200’を形成し、成形型20’を複数配置することで複数の型200’を一列又は複数列で並んだ状態にしたりするようにしている。
前記供給路30’は、溶融炉10’の排出口と塩供給部40’との間に配置されており、溶融炉10’の排出口から排出される溶融塩Sを塩供給部40’に向けて流すべく、溶融炉10’側から塩供給部40’側に向けて先下りに傾斜した傾斜路で構成されている。
前記塩供給部40’は、複数の型200’の上方に配置され、前記供給路30’に流体的に接続されて該供給路30’と連続する流路を形成している。そして、塩供給部40’は、下方にある複数の型200’の配置に対応する複数位置に、溶融塩Sを排出するため塩供給穴401’…が形成されている。
上記構成の製造設備1’は、供給路30’を介して溶融炉10’から塩供給部40’に供給した塩を該塩供給部40’の下部に形成された複数の塩供給穴401’のそれぞれから流出させることで、下方にある複数の型200’のそれぞれに溶融塩Sを供給するようになっている。そして、成形型20’の型200’内の溶融塩S’を自然冷却して固化させることで塩成形品(塩製タイル)Tが作製されるようになっている。
特開2007−92514号公報
ところで、上述の如く、塩供給部40’の下部に形成された複数の塩供給穴401’から複数の型200’に溶融塩Sを供給すると、型200’の配置によって塩の供給量が異なり、一部の型200’で溶融塩Sが一杯になっている、或いは溢れているにも拘わらず、他の型200’で溶融塩Sが不足している状態になることがある。
すなわち、図7(b)に示す如く、塩供給部40’に対する溶融塩Sの供給位置近傍では、塩供給部40’への溶融塩Sの流入圧の影響が大きいため、塩供給部40’に対する溶融塩Sの供給位置近傍にある塩供給穴401’から溶融塩Sが勢いよく大量に流出するが、塩供給部40’に対する溶融塩Sの供給位置から遠ざかるほど塩供給部40’への溶融塩Sの流入圧の影響が小さいため、塩供給部40’に対する溶融塩Sの供給位置から遠ざかった位置にある塩供給穴401’から勢いのない溶融塩Sが少量しか流出しないといった現象が発生する。
そのため、複数の型200’を配置しても、各型200’の配置によって溶融塩Sの供給量が異なる結果、塩の供給が不十分で適正な塩製タイルを成形することができない(不良品の発生率が高くなる)といった問題がある。
また、上記製造設備では、型200’(成形型20’)を交換することで、例えば、ソルトルームSR内で使用される塩製の枕や足置き等の塩成形品を作製することもあるが、やはり溶融塩Sを塩供給部40’で分配して複数の型200’に供給するため、これらを作製する場合においても塩製タイルTを生産する場合と同様の問題が発生する。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、複数の型に対して溶融塩を同時に供給しても、各型に対して溶融塩を適正に供給することができ、複数の塩成形品を適正且つ効率的に作製することのできる塩成形品製造設備、及び成形型への溶融塩の供給方法を提供することを課題とする。
本発明に係る塩成形品製造設備は、塩を溶融させるための溶融炉と、溶融炉の下方に配置される複数の型と、溶融炉から直接的又は間接的に供給された溶融塩を複数の型に分配しつつ供給するための塩供給部とを備え、前記塩供給部の底部に溶融塩を各型に向けて流出させる複数の塩供給穴が形成された塩成形品製造設備において、前記塩供給部は、供給される溶融塩を所定量貯留しつつ複数の塩供給口のそれぞれから流出させるように構成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、供給される溶融塩を塩供給部に所定量貯留させるため、該塩供給部の内面(特に、複数の塩供給穴の形成された下部の内面)には貯留された所定量の溶融塩による圧力が均等に作用する。これにより、塩供給部の下部に設けられた複数の塩供給穴から溶融塩が均等に流出することになり、各型に対して均等に溶融塩が供給される。従って、上記構成の塩成形品製造設備は、型の配置によって溶融塩の供給が不十分であったり過剰であったりすることがなく、各型で適正な塩成形品を作製することができる。
本発明に係る塩成形品製造設備の一態様として、複数の型が一列をなして形成された複数の成形型を塩供給部の下方で型の列方向と直交する方向に搬送するコンベアを更に備え、前記塩供給部は、複数の塩供給穴が成形型の搬送方向と直交する方向で一列をなすように形成され、コンベアは、複数の塩供給穴のそれぞれから流出する溶融塩の流出量に対応する搬送速度で成形型を搬送するように構成され、各成形型が塩供給部の下方を通過するに際して各塩供給穴から各型に溶融塩が供給されるように構成されてもよい。このようにすれば、複数の成形型の型に対して順々に溶融塩を供給することができる。従って、不良品の発生を抑えつつ、適正な塩成形品を効率的に大量生産することができる。
本発明に係る成形型への溶融塩の供給方法は、溶融炉から排出された溶融塩を塩供給部に供給し、該塩供給部の下部に形成された複数の塩供給穴から溶融塩を流出させて各塩供給穴の配置に対応して塩供給部の下方に配置された複数の型に供給する成形型への溶融塩の供給方法であって、供給される溶融塩を塩供給部で所定量貯留しつつ複数の塩供給口のそれぞれから溶融した塩を流出させて各型内に供給することを特徴とする。
上記方法によれば、供給される溶融塩を塩供給部に所定量貯留させるため、該塩供給部の内面(特に、複数の塩供給穴の形成された下部の内面)には貯留された所定量の溶融塩による圧力が均等に作用する。これにより、塩供給部の下部に設けられた複数の塩供給穴から溶融塩が均等に流出することになり、各型に対して均等に溶融塩が供給される。従って、型の配置によって溶融塩の供給が不十分であったり過剰であったりすることがなく、各型で適正な塩成形品を作製することができる。
本発明に係る成形型への溶融塩の供給方法の一態様として、一列をなす複数の塩供給穴のそれぞれから溶融塩を流出させつつ、複数の塩供給穴の配置に対応するように一列をなす複数の型の形成された複数の成形型を、塩供給部の下方で型の列方向と直交する方向に搬送し、各成形型の各型内に溶融塩を供給するようにしてもよい。このようにすれば、複数の成形型の型に対して順々に溶融塩を供給することができる。従って、不良品の発生を抑えつつ、適正な塩成形品を効率的に大量生産することができる。
以上のように、本発明によれば、複数の型に対して溶融塩を同時に供給しても、各型に対して溶融塩を適正に供給することができ、複数の塩成形品を適正且つ効率的に作製することができるといった優れた効果を奏し得る。
本発明の一実施形態に係る塩成形品製造設備の概略図を示す。 同実施形態に係る塩成形品製造設備の部分斜視図であって、供給路の一部、塩供給部及び塩成形品(塩製タイル)作製用の成形型を含む斜視図を示す。 同実施形態に係る塩成形品製造設備の部分断面図であって、供給路の一部、塩供給部及び塩成形品(塩製タイル)作製用の成形型を含む概略断面図を示す。 本発明の別の実施形態に係る塩成形品製造設備に採用される溶融炉の概略断面図を示す。 天井面、壁面、及び床面に塩製タイルを敷き詰めたソルトルームの部分斜視図を示す。 従来の塩成形品製造設備の概略図を示す。 従来の塩成形品製造設備(溶融塩の供給方法)を説明するための説明図であって、(a)は、供給路の一部、塩供給部及び塩成形品(塩製タイル)作製用の成形型を含む斜視図を示し、(b)は、供給路の一部、塩供給部及び塩成形品(塩製タイル)作製用の成形型を含む概略断面図を示す。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る塩成形品製造設備(以下、単に製造設備という)は、図1に示す如く、塩を溶融させるための溶融炉10と、上方が開口した凹状の型200…が形成された成形型20と、溶融炉10から排出される溶融した塩(溶融塩)Sを下流側に導くための供給路30と、該供給路30から供給される溶融塩Sを成形型20の複数の型200に分配しつつ供給するための塩供給部40とを備えている。また、本実施形態に係る製造設備1は、上記構成に加え、成形型20を搬送するコンベア50を備えている。
本実施形態に係る溶融炉10は、固形(本実施形態においては、粉状又は粒状の塩)の塩を貯留した状態で溶融させる、いわゆるバッチ式の溶融炉であり、粉状又は粒状の塩を貯留可能に構成された坩堝100と、該坩堝100内の塩を加熱するためのヒータ101とを備えている。前記坩堝100は、融点が塩の融点よりも高い材料で構成されており、その下部から溶融塩Sを排出できるように構成されている。すなわち、坩堝100の下部に溶融塩Sを排出するための排出口102が形成されている。
そして、本実施形態に係る溶融炉10は、バッチ式であるため、坩堝100内の塩を溶融させる際に溶融塩Sが排出口102から漏れ出るのを防止すべく、排出口102を開閉するための開閉手段103が設けられている。
本実施形態に係る開閉手段103は、棒状に形成されており、一端部が排出口102の配置に対応し、且つ軸線が坩堝100の中心線と平行又は略平行になる(或いは、一致する)ように坩堝100内に配置されている。そして、該開閉手段103は、軸線方向に往復動可能に設けられている。これにより、本実施形態に係る開閉手段103は、軸線方向に往復動することで排出口102に対する開閉が可能になっている。すなわち、開閉手段103は、軸線方向に沿って下方側に移動させたときに一端部が排出口102に嵌入して排出口102を閉じ、軸線方向に沿って上方側に移動させたときに一端部が排出口102から抜け出て排出口102を開放するようになっている。
前記ヒータ101は、坩堝100の内部、及び坩堝100の外部の少なくとも何れか一方に配置される。本実施形態に係る溶融炉10は、複数のヒータ101が坩堝100の胴部の周囲に対して間隔をあけて配置されている。これにより、該溶融炉10は、坩堝100内に貯留した塩をヒータ101で加熱して溶融させるようになっている。なお、本実施形態に係る溶融炉10は、坩堝100の排出口102から溶融塩Sを排出可能とした上で、上記構成の坩堝100と、複数のヒータ101とが耐熱性に優れた耐火材料(例えば、セメントやレンガ等)Mによって取り囲まれている。これにより、溶融炉10は、耐火材料Mの存在で周囲への断熱が図られている。
前記成形型20は、金属材料で形成されたもので、図2に示す如く、板状に形成されており、型200…を非貫通状態で形成できるように、型200…の深さよりも厚い厚みに設定されている。そして、本実施形態に係る成形型20には、前記型200…が複数形成されている。具体的には、成形型20は、平面視長方形状に形成されており、その上面に複数の型200…が当該成形型20の長手方向に一列をなすように形成されている。
本実施形態に係る製造設備1は、背景技術で説明したソルトルームSR(図5参照)に採用される塩成形品としての塩製タイルTや、ソルトルームSR内で使用される塩成形品としての塩製枕(図示しない)、塩製足置き(図示しない)等を製造するためのもので、例えば、正面視略六角形状の塩製タイル(塩成形品)Tを製造する場合には、図2に示す如く、成形型20の各型200は、塩製タイルTの正面形状に対応して平面視略六角形状に形成される。
図1に戻り、供給路30は、溶融炉10の排出口102から排出される溶融塩Sを受けて下流側にある塩供給部40に導くためのものである。本実施形態に係る製造設備1は、塩供給部40が溶融炉10の排出口102の下方(斜め下方)に配置されており、これに伴って、供給路30は、溶融炉10側から塩供給部40側に向けて先下りした傾斜路になっている。供給路30は、樋状或いはパイプ状に形成してもよいが、溶融塩Sが流通したときに供給路30の内面に付着して固化することがあり、その固化した塩が堆積することで流路を塞いだり、後続の溶融塩Sの流通を阻害したりすることがあるため、このようなときに当該供給路30の内面に付着(固化)した塩を除去できるように、本実施形態においては樋状に形成されている。
前記塩供給部40は、図2及び図3に示す如く、溶融塩Sを貯留可能なタンク状(箱状)に形成されており、本実施形態においては、外観直方体状に形成されている。該塩供給部40は、供給路30が流体的に接続されている。これにより、塩供給部40は、供給路30からの溶融塩Sが内部に流入するようになっている。塩供給部40は、供給路30から流入する溶融塩Sの落下位置が後述する塩供給穴401からずれた位置になるように、供給路30の接続位置が設定されている。本実施形態に係る塩供給部40は、天部400の中央部に供給路30が接続されており、流入した溶融塩Sが下部内面に当たって(塩供給穴401…間にある非貫通部分に当たって)その両側に広がるようになっている。
塩供給部40は、貯留した溶融塩Sを排出する複数の塩供給穴401…が下面に形成されている。複数の塩供給穴401…は、成形型20における複数の型200…の位置に対応した位置に形成される。本実施形態において、上述の如く、成形型20の上面に複数の型200…が一列に配置されているため、複数の塩供給穴401…は、一つの成形型20を対象に、該成形型20の複数の型200…の配置に対応するように形成されている。すなわち、複数の塩供給穴401…のそれぞれは、隣り合う塩供給穴401の間隔が成形型20の複数の型200…の間隔と同一間隔になるように形成されている。
そして、複数の塩供給穴401…は、これらの開口面積の合計が供給路30上で溶融塩Sが通過する領域の断面積よりも小さくなるように形成されている。これにより、該塩供給部40は、各塩供給穴401…から流出する溶融塩Sの流出量が供給路30から供給されてくる溶融塩Sの供給量よりも少ない量になるように構成されている。すなわち、該塩供給部40は、供給される溶融塩Sの供給量と全塩供給穴401…から排出される溶融塩Sの排出量とのバランスの関係で、各塩供給穴401…から溶融塩Sが流出するときに内部に所定量の溶融塩Sが貯留された状態になるようになっている。
図1に戻り、前記コンベア50は、所定間隔をあけて配置された二つの回転体500a,500bと、両回転体500a,500bに掛け渡された無端環状体501とを備えている。各回転体500a,500bは、互いの回転軸(軸線)が平行又は略平行になるように配置されている。なお、コンベア50は、二つの回転体500a,500bの間隔に応じて、回転体500a,500b間に回転自在な別の回転体が配置されることがある。
本実施形態に係るコンベア50は、無端環状体501がチェーンで構成されており、これに伴って前記回転体500a,500bにはスプロケットが採用されている。そして、該コンベア50は、一方の回転体500aの回転軸に対して駆動モータが直接的又は間接的に連結されており、駆動モータの駆動を回転体500aに伝達することで無端環状体501を周方向に循環回転させるようになっている。
本実施形態に係る製造設備1は、上記構成の成形型20(同一形態の成形型20)を複数備えており、その複数の成形型20が無端環状体501(チェーン)の周方向(周回方向)に並んで無端環状体501に固定されている。すなわち、前記コンベア50は、溶融炉10の下方に配置されており、塩供給部40の下方で成形型20上で複数の型200…の並ぶ列方向(成形型20の長手方向)と直交する方向に複数の成形型20を順々に搬送するようになっている。なお、言うまでもないが、該成形型20及びコンベア50が塩供給部40の下方に配置されるため、成形型20は、型200…内に上方(塩供給穴401…)から溶融塩Sを供給できるよう、型200…の開口を外側に向けた状態でコンベア50(無端環状体501)に固定されている。
そして、上記構成のコンベア50は、成形型20の搬送速度が塩供給穴401から流出する溶融塩Sの流速(流量)に対応した搬送速度に設定されている。すなわち、コンベア50は、各成形型20(各型200…)が塩供給穴401…の下方を通過する間に該型200…内に溶融塩Sが略満杯になるように各成形型20の搬送速度が設定されている。
本実施形態に係る製造設備1は、以上の構成からなり、次に、該製造設備1の作動に併せて成形型20(型200)への溶融塩Sの供給方法について説明することとする。
まず、図1に示す如く、開閉手段103で坩堝100の排出口102を閉じた上で、該坩堝100内に塩を供給する。しかる後、ヒータ101で坩堝100内を加熱して塩を溶融させる。そして、坩堝100内の塩の全てが溶融した状態でコンベア50を駆動するとともに、坩堝100の排出口102を開放する。そうすると、コンベア50の無端環状体501に固定された複数の成形型20は、塩供給部40(塩供給部40の塩供給穴401)の下方を順々に通過することになり、また、坩堝100の排出口102から排出される溶融塩Sは、図2に示す如く、供給路30を介して塩供給部40内に流入することになる。
そして、上述の如く、塩供給部40の下面に形成された複数の塩供給穴401の開口面積の合計が供給路30の断面積(溶融塩Sが通過する領域の面積)よりも小さく設定されているため、該塩供給部40の塩供給穴401からの溶融塩Sの流出量(型200に対する塩の供給量)よりも供給路30から塩供給部40に流入する溶融塩Sの流入量の方が多くなる。そのため、図3に示す如く、塩供給穴401から溶融塩Sが流出しつつも、供給路30から塩供給部40に流入した溶融塩Sが該塩供給部40内に貯留した状態が発生する。これにより、塩供給部40の下面に向けて溶融塩Sの荷重(溶融塩Sの液圧)が均一に作用する結果、複数の塩供給穴401のそれぞれから略均一な流量で溶融塩Sが排出されることになる。
そうすると、上述の如く、塩供給部40の下方を複数の成形型20が順々に通過しているため、各塩供給穴401から排出された溶融塩Sが各成形型20の複数の型200…のそれぞれに対して適量に供給されることになる。
そして、成形型20(型200…)内に溶融塩Sが供給されると、成形型20(成形型20)が溶融塩Sの熱によって加熱されることになるが、各成形型20はコンベア50で搬送されるため、その搬送に伴う時間経過と多少の風の影響で放熱が促進され、型200…内にある溶融塩Sが硬化(固化)して塩成形品(塩製タイルT)になる。
そして、図1に示す如く、成形型20が回転体500a上を通過する際、該成形型20の姿勢が傾く結果、型200…内で固化した塩成形品(塩製タイルT)がコンテナ等の容器B内に落下して回収されることになる。そして、後続の成形型20においても同様に溶融塩Sから塩成形品Tが成形され、順次コンテナ等の容器Bに回収されることになる。
以上のように、本実施形態に係る製造設備1は、供給路30から供給される溶融塩Sをタンク状の塩供給部40に所定量貯留させるため、該塩供給部40の内面(特に、複数の塩供給穴401…の形成された下部の内面)に貯留された所定量の溶融塩Sによる圧力を均等に作用させ、これによって、塩供給部40の下部に設けられた複数の塩供給穴401…から溶融塩Sを均等に流出させることができる。従って、各塩供給穴401…に対応した配置された各型200…に溶融塩Sを均等に供給できることから、型200…の配置によって溶融塩Sの供給が不十分であったり過剰であったりすることがなく、各型200…で適正な塩成形品Tを作製することができる。
そして、一列をなす複数の塩供給穴401…のそれぞれから溶融塩Sを流出させつつ、複数の塩供給穴401…の配置に対応するように一列をなす複数の型200…の形成された複数の成形型20…を、塩供給部40の下方で型の列方向と直交する方向に搬送し、各成形型20…の各型200…内に溶融塩Sを供給するようにしているため、複数の成形型20…の型200…に対して順々に溶融塩Sを供給することができる。従って、不良品の発生を抑えつつ、適正な塩成形品Tを効率的に大量生産することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上記実施形態において、塩成形品として正面視略六角形状の塩製タイルTを成形すべく、成形型20の型200を平面視略六角形状に形成したが、これに限定されるものではなく、成形型20の型200の平面視における形状は、塩成形品の平面形状に対応した形状に形成すればよい。従って、塩成形品の平面形状を三角形状にする場合には、型200の平面形状を略三角形状に形成し、塩成形品の平面形状を四角形状にする場合には、型200の平面形状を略四角形状に形成し、塩成形品の平面形状を円形状にする場合には、型200の平面形状を略円形状に形成すればよい。また、塩成形品製造設備1及び成形型20への溶融塩Sの供給方法は、塩成形品としての塩成タイルTを製造(成形)する場合に限定されるものではなく、例えば、ソルトルームSRを構築するためのその他の部材やソルトルームSRで利用される用品(例えば、塩製枕、塩製足置き等)であってもよい。
上記実施形態において、供給路30を介して溶融炉10から成形型20に溶融塩Sを供給するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、溶融炉10の排出口102の直下に塩供給部40を配置するようにしてもよい。すなわち、溶融塩Sを溶融炉10から塩供給部40に直接供給し、供給された溶融塩Sを塩供給部40で分配して成形型20の各型200内に溶融塩Sを供給するようにしてもよい。この場合、排出口102から排出される溶融塩Sの排出量よりも各塩供給穴401…から流出する溶融塩Sの流出量が少なくなるように、塩供給穴401の開口面積を設定すれば、上記実施形態と同様に、塩供給部40内に溶融塩Sが一時的に貯留され、各塩供給穴401…から各型200に均一な量の溶融塩Sを供給することができる。
上記実施形態において、溶融炉10として、坩堝100と、該坩堝100内の塩を加熱するためのヒータ101とを備えたものを採用したが、これに限定されるものではなく、例えば、図4に示す如く、一端(上端)側から粉状又は粒状の塩を供給できるように起立状態で配置される筒状のパイプ110と、該パイプ110の内部及び外部の少なくとも何れか一方に配置されてパイプ110内を加熱するヒータ111とを備えたものであってもよい。
かかる溶融炉10によれば、ヒータ111でパイプ110内を加熱した上でパイプ110内に粉状又は粒状の塩を供給することで、その塩がパイプ110内を通過する(落下する)のに併せて溶融するため、パイプ110の下端開口(排出口102)から溶融塩Sを連続的に排出(供給)させることができる。なお、この種の溶融炉10は、パイプ110の内外にヒータ111を配置する場合、パイプ110内のヒータ111に保護用パイプ112が外嵌し、パイプ110と保護用パイプ112との間に形成される隙間A内で塩を連続的に溶融させるようにしてもよい。
上記実施形態において、塩供給部40の塩供給穴401…を常時開放状態にしたが、例えば、各塩供給穴401…を同時又は略同時で開閉する供給穴開閉手段(図示しない)を設け、該供給穴開閉手段で全塩供給穴401…を閉じた状態で溶融塩Sを塩供給部40に供給し、該塩供給部40内に溶融塩Sが所定量貯留された状態で塩供給部40に対する溶融塩Sの供給を続けつつ全塩供給穴401…を開放して溶融塩Sを型200…に供給するようにしてもよい。このようにすれば、型200…に対する溶融塩Sの供給開始時から塩供給部40内で溶融塩Sの液圧が均一に作用することになり、型200…への溶融塩Sの供給開始から終了までの間で、各型200…に対して溶融塩Sを均一に供給することができる。
この場合、供給穴開閉手段は、一端部が塩供給穴401の配置に対応し、且つ軸線が塩供給穴401の穴中心線と平行又は略平行になる(或いは、一致する)ように、塩供給穴401…毎に配置された複数の閉塞棒状体と、これらを一体的に連結する連結体とを備え、連結体を介して全閉塞棒状体を軸線方向に往復動させることで、各閉塞棒状体の一端部が各塩供給穴401に嵌入してこれらを閉じた状態と、各閉塞棒状体の一端部が各塩供給穴401から抜け出て塩供給穴401を開放した状態とに切換可能になったものを採用することが好ましい。
上記実施形態において、塩供給部40を天部400のあるタンク状(箱状)に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、天部全体が開放した樋状のものであってもよい。但し、各塩供給穴401…から溶融塩Sを流出させる際に溶融塩Sを所定量貯留できる深さに設定することは勿論のことである。
上記実施形態において、複数の成形型20を搬送するコンベア50を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、コンベア50を設けることなく定位置に配置される成形型20(複数の型200)に溶融塩Sを供給するようにしてもよい。
上記実施形態において、塩供給部40に形成される複数の塩供給穴401…を一列に配置したが、例えば、上述の如く、成形型20を定位置に配置するような場合、塩供給部40の下方で複数の型200…を多行多列(マトリックス状)に配置し、これに併せて、塩供給部40の下部に複数の塩供給穴401…を多行多列(マトリックス状)に配置するようにしてもよい。この場合においても、塩供給部40に対する溶融塩Sの供給量よりも各塩供給穴401…から流出する溶融塩Sの流出量が少なくなるように、塩供給穴401の開口面積を設定すればよい。
1…塩成形品製造設備(製造設備)、10…溶融炉、20…成形型、30…供給路、40…塩供給部、50…コンベア、100…坩堝、101…ヒータ、102…排出口、103…開閉手段、110…パイプ、111…ヒータ、112…保護用パイプ、200…型、400…天部、401…塩供給穴、500a,500b…回転体、501…無端環状体、A…隙間、B…容器、M…耐火材料、S…溶融塩、SR…ソルトルーム、T…塩製タイル(塩成形品)、F…床面、W…壁面、R…天井面

Claims (4)

  1. 塩を溶融させるための溶融炉と、溶融炉の下方に配置される複数の型と、溶融炉から直接的又は間接的に供給された溶融塩を複数の型に分配しつつ供給するための塩供給部とを備え、前記塩供給部の底部に溶融塩を各型に向けて流出させる複数の塩供給穴が形成された塩成形品製造設備において、前記塩供給部は、供給される溶融塩を所定量貯留しつつ複数の塩供給口のそれぞれから流出させるように構成されていることを特徴とする塩成形品製造設備。
  2. 複数の型が一列をなして形成された複数の成形型を塩供給部の下方で型の列方向と直交する方向に搬送するコンベアを更に備え、前記塩供給部は、複数の塩供給穴が成形型の搬送方向と直交する方向で一列をなすように形成され、コンベアは、複数の塩供給穴のそれぞれから流出する溶融塩の流出量に対応する搬送速度で成形型を搬送するように構成され、各成形型が塩供給部の下方を通過するに際して各塩供給穴から各型に溶融塩が供給されるように構成されている請求項1に記載の塩成形品製造設備。
  3. 溶融炉から排出された溶融塩を塩供給部に供給し、該塩供給部の下部に形成された複数の塩供給穴から溶融塩を流出させて各塩供給穴の配置に対応して塩供給部の下方に配置された複数の型に供給する成形型への溶融塩の供給方法であって、供給される溶融塩を塩供給部で所定量貯留しつつ複数の塩供給口のそれぞれから溶融した塩を流出させて各型内に供給することを特徴とする成形型への溶融塩の供給方法。
  4. 一列をなす複数の塩供給穴のそれぞれから溶融塩を流出させつつ、複数の塩供給穴の配置に対応するように一列をなす複数の型の形成された複数の成形型を、塩供給部の下方で型の列方向と直交する方向に搬送し、各成形型の各型内に溶融塩を供給する請求項3記載の成形型への溶融塩の供給方法。
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