JP2010540157A - 人体における侵襲外科手術レーザー治療のために光ファイバーを使用するための装置及び使い捨て装置 - Google Patents

Abstract

本装置は、相互に接続される剛体管の遠位部と可撓管の近位部とを備え、その中に光ファイバーが収容され且つ固定され、このファイバーの望ましい有効端部が前記剛体管部から突き出ている。操縦管状ハンドピースが前記剛体管部に装着されている。
【選択図】図１

Description

本発明は、脂肪細胞の溶解、並びに皮膚の引締め、レーザー間質温熱療法、或いはレーザー切除、限定された新生物腫瘤の経皮的温熱処置など、その他の微小侵襲外科手術のための侵襲的処置を意図的に実施する装置に関するものである。

レーザーエネルギーは、様々な医療アプリケーションで使用されている。かかるアプリケーションのうちの幾つかは経皮的で、すなわちレーザー光は透過性のある針、カニューレ或いは類似のものによって患者の皮下に投与される。

特許文献１及び２は、脂肪層の除去、すなわちカニューレを通って案内された光ファイバーによって運ばれることによるレーザーエネルギーによって脂肪分解を実行するためのレーザー装置及び方法を記載している。このファイバーは、脂肪細胞の溶解を引き起こすために患者の皮下脂肪組織に持ち込まれて、前後に動かされる。かかる装置は、光ファイバーを介したレーザー光エネルギーによって比較的拡張された領域を処置するのに使用されている。

経皮的レーザー治療法のための装置は、特許文献３及びそこで述べられる他の明細書にも記載されている。その他の類似の装置は眼科用であるが、特許文献５及び６に掲載されている。血管内治療のための装置は、特許文献６に開示されている。

これらレーザー治療に係わる公知の装置は、特に複雑である。

米国特許第５９５４７１０号 米国特許第６２０６８７３号 米国特許第６５７４４０１号 米国特許第５６０３７１０号 米国特許第６０１５４０３号 仏国特許第２８７５１２２号

本発明の目的は、簡潔でより経済的な装置を提供することにある。

幾つかの実施形態では、本発明による装置は、
− 剛体管の遠位部と、
− 前記剛体管の遠位部に連結された可撓管の近位部と、
− 前記２つの管部内に収容され且つ固定され、望ましい有効端部が前記剛体管部の遠位端部から突き出している光ファイバーと、
− 前記剛体管部に装着され、そこから前記剛体管部の望ましい遠位部を突き出す管状操縦ハンドピースと、
− 可撓管部の近位端部に設けられ、レーザーエネルギーを光ファイバーに分配する分配組立体と、
で実質的に構成されている。

本発明の有利な実施形態によれば、装置はロック部材を備え、このロック部材はハンドピースの一方の端部に適合され得て、剛体管の両端部のうちの一方で軸方向に装着される場合、前記ロック部材は、剛体管の所望の位置でハンドピースをロックするのに適している。

剛体管部と可撓管部は、熱収縮管によって接続され得る。

本発明は、以下の説明及び本発明の限定されない具体的な実施形態を示す添付図面によって容易に理解される。

装置の全体図。 ハンドピース及び可能なロック部材の詳細断面図。 図２における線III−IIIに沿った図。 光ファイバーの遠位端部の可能な形状を示す図。

図面に示されたものによれば、参照番号１は、近位端部１Ａで相当な長さの可撓管３の遠位端部３Ａと接続される剛体管或いはカニューレの比較的肉薄の部分を示している。その近位端部で前記可撓管部３は、一般的に外科的応用においては公知のタイプの参照番号５で示されたレーザーエネルギーを分配する分配組立体に接続されている。剛体管１及び可撓管３の２つの部分は、光ファイバー７を収容し、この光ファイバー７は、前記光ファイバー７の遠位端部７Ａが管１の遠位端部１Ｂから所望の限定された長さで突き出るような仕方で、前記管部１及び３のうちの一方及び／又は他方に固定され得る。この光ファイバー７は、特許文献２に記載の方法により一般的には外科手術また特には脂肪細胞の溶解に適当なタイプのレーザーエネルギーを分配する分配組立体５から始まっている。

管部１及び３で形成されるカニューレを操縦するためのまた特には剛体管部１を操縦するための扱いやすい把持部を提供するために、少なくとも部分的に剛体管部１に係合されたハンドピース９を設けている。このハンドピース９は、様々な外科手術に対して人間工学的な形状を有する。

ロック部材１１（特に図２及び図３参照）は、僅かに先細りで且つ少なくとも２つの細長い孔１１Ｃを設けた伸張部１１Ｂに展開された貫通孔１１Ａを有して導入され得て、前記伸張部１１は、ハンドピース９の対応する端部ハウジング９Ｂ内に力装着されるのに適当である。またこのハウジング内への力装着は、少なくとも２つの部分によって引き起こされる、その内側でこの２つの部分が相互に向かって僅かに動くように、前記拡張部１１Ｎを細長い孔１１Ｃでさらに再分割されている。

孔９Ａ及び１１Ａには、或いは少なくとも孔１１Ａには、剛体管部１が収容され、次いで光ファイバー７が収容される。ハウジング９Ｂへのロック部材の拡張部１１Ｂの挿差または力装着によって細長い孔１１Ｃの収縮を引き起こし、そのために、剛体管部１のハンドピース９の所望位置で、剛体管部１に対しロック部材１１とハンドピース９とを固定する；ハンドピース９から突き出る前記剛体管部１の長さは、容易に決定され得る。

光ファイバー７の端部７Ａは、図４で例として図示された方法のうちの１つの形状であり得る。前記光ファイバー７の端部７Ａの横表面は、最適な剥離或いはその他の処置を保証し、光ファイバーそれ自体から出て来るレーザー光エネルギーの側方拡散を許容するのに最適で有り得る。

光ファイバー７は、どんな場合であっても、光ファーバーの端部７Ａの望ましい突出を保証するために、管１及び３のうちの一方及び／又は他方の内部に任意の接着剤或いはあらゆるその他の手段によって固定される。光ファイバー７の端部７Ａは、０．５ｍｍから１０ｍｍ程度の長さで突き出すようにされ得る。

剛体管部１と可撓管部３との間に参照番号１３で示された接続部は、熱収縮管を使用することによって実現され得る。

剛体管部１は、金属、例えばステンレス鋼、或いはその他の生体適合性を有する可塑性材料製であり得る。

様々な構成材は、使い捨てに適当な材料製で有り得る。すなわち装置はディスポーザブルであり得て、或いは再消毒後材料の全部或いは材料の一部を繰り返して使用するのに適当である。

長さ、すなわち：剛体管部１の長さは１０ｍｍから４０ｍｍ程度の長さ；可撓管部３の長さはおよそ１００ｍｍ以上の長さ；或いは部分的に特定の手術に適した量の長さであってもよい。このような方法によれば、実行されるべき外科的処置に種々の長さのカニューレを用いた装置を必要とせず、この装置は単体で様々なタイプの手術に適応され得る。

剛体管１は、処置されようとする体細胞内部での広い軌跡を許容するために、ハンドピース９からほぼ完全に突き出るようにされ得る。ファイバーは、１００ミクロン乃至１ｍｍに及ぶ直径を有してもよい。

図面は、単に本発明の具体的な実施形態によって提供された例証を示すものであるが、しかし本発明の基礎となる概念の範囲から逸脱することなく、形状及び構成において変更可能であることが理解される。添付の特許請求の範囲における参照番号は、単に説明及び図面に照らして読むことを容易にする目的で付されているのであって、特許請求の範囲で示された保護の範囲を如何なる方法においても制限するものではない。

１ 剛体管
１Ａ 近位端部
３ 可撓管
３Ａ 遠位端部
５ 分配組立体
７ 光ファイバー
７Ａ 遠位端部
９ ハンドピース
９Ａ 孔
９Ｂ ハウジング
１１ ロック部材
１１Ａ 貫通孔
１１Ｂ 伸張部
１１Ｃ 細長い孔
１３ 接続部

Claims (8)

1. 侵襲的レーザー外科手術のための装置において、
   相互に接続される剛体管（１）の遠位部及び可撓管（３）の近位部を有し、それらの中に光ファイバー（７）が収容され且つ固定され、前記ファイバーの遠位端部（７Ａ）が前記剛体管部（１）の遠位端部から突き出し、操縦ハンドピース（９）が少なくとも部分的に前記剛体管部（１）に係合され、そのハンドピースから剛体管部の一部が突き出るように構成されていることを特徴とする装置。
2. さらに、光ファイバーにレーザーエネルギーを分配する分配組立体（５）を有し、前記分配組立体が可撓管部（３）の近位端部に配置されていることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. ディスポーザルであることを特徴とする請求項１または２に記載の装置。
4. ロック部材（１１）を有し、該ロック部材（１１）がハンドピース（９）の一方の端部に適合され得てまた剛体管部（１）の少なくとも一部分で所望の位置にハンドピース（９）をロックするのに適当であることを特徴とする請求項１または２または３に記載の装置。
5. 前記ハンドピース（９）が管状であることを特徴とする請求項４に記載の装置。
6. 前記ハンドピース（９）が種々の外科手術用に人間工学的な形状を有することを特徴とする請求項４または５に記載の装置。
7. 前記剛体管部と前記可撓管部とが熱収縮管によって接続されていることを特徴とする請求項１〜６の何れか一項に記載の装置。
8. 前記光ファイバーの突出遠位端部の横表面が最適な剥離或いはその他の処置を保証してレーザーエネルギーを解放することを特徴とする請求項１〜７の何れか一項に記載の装置。

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