JP2010538528A - 無線通信ネットワークにおけるアクティビティベースの電力制御目標調整のためのシステムおよび方法 - Google Patents

無線通信ネットワークにおけるアクティビティベースの電力制御目標調整のためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

本明細書で提示する教示内容は、特に、スケジュール・アップリンクデータ送信を行う移動局(10、12、14)についての信号品質目標を引き上げ、そして、そのような送信の終了時にはこれらの信号品質目標を引き下げることによって、無線通信ネットワーク(20)における電力制御の安定性の向上とシステム容量の増加とを実現する。一例として、本明細書の教示内容は、広帯域CDMA(WCDMA)ネットワーク内のエンハンスドアップリンク(EUL)に適用される。そのコンテキストにおいて、所与の移動局の専用物理制御チャネル(DPCCH)信号についての目標受信信号品質(例えばSIR)が、移動局(10)がエンハンスド専用物理データチャネル(E−DPDCH)を介してスケジュール・データ送信を行う場合には引き上げられ、それ以外の時には引き下げられる。そうすることによって、スケジュール・アップリンク環境で起こりうる移動局固有の干渉条件の急激な変化を電力制御ループが”追いかける”ことが回避される。

Description

本発明は一般に、無線通信ネットワークにおける通信リンクの電力制御に関し、詳細には、そのようなシステムで用いられる電力制御目標のアクティビティベースの調整に関する。
リンク容量を最大化することは、無線通信システムの性能を向上させる上で重要な側面となっている。例えば第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)標準のリリース6および7における広帯域符号分割多元接続(WCDMA)のエンハンスド・アップリンク(EUL)の規定のような、開発中の標準におけるリンクスケジューリング規定は、無線通信の進化のこの側面を反映している。他の標準も、例えばCDMA2000標準や主要な無線ローカルエリア・ネットワーク(WLAN)諸標準も、スケジュール送信環境を同様に定義している。
例えばセルやセクタのような所与の無線カバレージの範囲内でのアップリンク(”リバース・リンク”とも呼ばれる)のスケジューリングでは、1人または制限された数のユーザが、いずれかの所与のスケジューリング間隔でアップリンクのデータ(トラヒック)を送信することができる。例えば1人のユーザだけにアップリンクのデータをいずれかの所与のスケジューリング間隔で送信できるようにすると、他のユーザのアップリンクデータ送信がそのスケジュールされたユーザのデータ送信に干渉することを防ぐことになり、利用可能なアップリンク容量を効率的にそのユーザに充てることになる。そうすることで、スケジュールされているユーザによって達成可能なアップリンクデータレートが、最大化される。
もちろん、例えば同じ間隔に複数のユーザをスケジューリングすることによって、スケジューリングをもっと精緻化することも可能だが、恐らく許可されるのは1人か2人の高速ユーザだけであろう。さらに、いずれかの所与のユーザが非スケジュールベースで送信することは、本質的にいつでも許可されてよいが、これらのタイプの非スケジュール送信は、例えば低データレートに限定されてもよい。従って、このタイプの非スケジュール送信は、許可されたとしても、アップリンク干渉の重要な出所とはならないであろうし、干渉レベルは、時間の経過と共に急激に変化することはない。
しかしながら、アップリンク・スケジューリングの採用は、いくつか問題を伴う。例えば、上記のEULの規定によると、アップリンクのスケジューリングの対象となるパケットデータユーザとして動作している個々の移動局は、スケジュールされたデータを送信中である時もスケジュールされたデータを送信中でない時も、専用物理制御チャネル(DPCCH)信号を送信するが、後者の場合、信号はゲートで制御されてもよい。従って、サポートする基地局は、スケジュールされる各ユーザについてのDPCCH信号を受信して、その受信信号の品質を、各ユーザのアップリンクの送信電力の閉ループ制御を維持するための基礎として用いる。
周知のように、そのような電力制御には通常、各ユーザについての内(inner)と外(outer)の電力制御ループが含まれる。外ループ電力制御は、例えばユーザのデータ速度に基づいて受信品質目標を設定し、そして、内ループ電力制御は、そのユーザについての基地局での受信信号品質をその品質目標に維持するために必要に応じてユーザのアップリンクの送信電力を増加および減少させるために、必要に応じてアップ/ダウン命令を生成する。また、外ループ電力制御は、通信性能の測定基準、例えばデータ誤り率に基づいて、品質目標を調整する。
しかし、問題として、スケジュール・アップリンク環境では、所与のユーザについての基地局での受信信号品質は、所与のユーザがスケジュール・アップリンクデータ送信を行っているのかいないのかによって、劇的に変動する可能性がある。所与のユーザがスケジュール送信を非常に高速で行っている場合、他のスケジュールされたユーザが何らかの重大なアップリンク干渉を引き起こす可能性は低い。従って、所与のユーザの信号について基地局で測定される他ユーザ干渉は、低いであろう。他方、所与のユーザがスケジュールされておらずに1人以上の他ユーザがアップリンクのデータを送信中である時間帯には、所与のユーザの信号について基地局で測定される他ユーザ干渉は、大きい可能性があるであろう。
従って、所与のユーザについての基地局での信号品質の測定値は、所与のユーザがスケジュール送信を終了する時に、著しく低下する可能性がある。このように、既知の内/外ループ電力制御メカニズムであったならば、目標に対する信号品質の測定値の大幅な低下を”目撃”するであろうし、そして、所与のユーザの送信電力を漸増的に上昇させ始めるであろう。しかし、内ループの電力制御は、漸増的なかたちで動作し、例えば、各”アップ”コマンドは、アップリンク送信電力の1dBまたは2dBのステップアップということになる。
従って、内ループの電力制御は、高速コマンドが生成されたとしても、観測された信号品質の大幅な低下を追いかけることで終わってしまうであろうし、所与のユーザによる次のスケジュール送信の前に安定する(収束する)ことすらしない可能性がある。その時、上記の理由で、所与のユーザについての信号品質の測定値が、恐らく大幅に向上する可能性があり、そして、電力制御ループが、他方向へ戻り始める。特に、アップリンク電力制御のこのような変動が、非効率と、不安定性の可能性との原因となる。
本明細書で提示する教示内容によって、特に、これらの移動局のスケジュール状態に基いて移動局のためのアップリンク電力制御コマンドを生成するのに用いる品質目標を調整することによる、無線通信ネットワーク内のシステム容量の増加が実現される。例えば、本明細書に提示する少なくとも1つの実施形態では、基地局は、所与の移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信が開始される時点でその移動局についての品質目標を引き上げ、スケジュール・アップリンクデータ送信が終了する時点で品質目標を引き下げる方法を実装する。
スケジュール・アップリンクデータ送信の開始および終了時点で品質目標を引き上げたり引き下げたりする量は、開始と終了に関連する他ユーザ干渉の変化の測定値の関数として算出されてもよい。いずれにしても、このようにして品質目標を引き上げたり引き下げたりすることによって、スケジュール・アップリンクデータ送信を開始中および終了中の移動局に関連する遷移の際に、基地局のアップリンクの電力制御プロセスがより早く収束する(安定化する)ことが可能になる。
一例として、本明細書の教示内容が、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)ネットワーク内のエンハンスド・アップリンク(EUL)に適用される。そのコンテキストにおいて、所与の移動局の専用物理制御チャネル(DPCCH)信号についての品質目標(例えば目標とする信号対干渉比)が、そのエンハンスド専用物理データチャネル(E−DPDCH)を介するスケジュール・データ送信の開始時点で引き上げられ、そして、スケジュール・データ送信の終了時点で引き下げられる。そうすることによって、移動局のためにネットワークによって実装される電力制御ループがスケジュール・アップリンク環境で起こりうる移動局固有の干渉条件の急激な変化を”追いかける”ことが、回避される。
次いで、スケジュール・アップリンクデータ送信を行う移動局についてのアップリンク送信電力を制御する方法の一実施形態は概して、移動局から受信したアップリンク信号を評価するのに用いられる品質目標に基づいて移動局のためのアップリンク電力制御コマンドを生成することと、移動局のスケジュール状態を判定することと、そして移動局のスケジュール状態に基づいて品質目標を調整することとを含む。品質目標を調整することには、例えば、移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信が開始される時点で品質目標を引き上げ、移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信が終了する時点で品質目標を引き下げることが含まれる。
一実施形態では、移動局のアップリンク信号について行われた信号品質測定に反映される可能性のある、他ユーザ干渉の変化の測定値が、スケジュール送信の開始と終了とを検出するのに用いられる。さらに、少なくとも1つの実施形態では、変化の測定値は、スケジュール・アップリンクデータ送信の開始および終了時点で品質目標を引き上げたり引き下げたりする量を算出するための基礎である。別の実施形態では、移動局のスケジューリングに責任を持つスケジューリングプロセッサからのスケジューリング情報を用いて、移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始と終了とを判定する。
別の実施形態では、スケジュール・アップリンクデータ送信を行う移動局のためのアップリンク送信電力を制御するための基地局の回路が、電力制御プロセッサと品質目標プロセッサとを備える。電力制御プロセッサは、移動局から受信したアップリンク信号を評価するのに用いられる品質目標に基づいて移動局のためのアップリンク電力制御コマンドを生成するように構成され、そして、品質目標プロセッサは、移動局のスケジュール状態を判定し、移動局のスケジュール状態に基づいて品質目標を調整するように構成される。
上記の諸実施形態では、このようにして、移動局がスケジュール・アップリンクデータ送信をアクティブに行っていない時間帯には移動局のアップリンク電力を制御するために低めの信号品質目標が用いられ、そして、他ユーザ干渉は高めだと想定されうる。すなわち、移動局がスケジュール送信としてデータを送信中ではない時には、低めの品質目標が用いられ、そして、1つ以上の他の移動局がスケジュール・アップリンクデータ送信を行っている可能性が高い。逆に、そのような諸実施形態では、移動局がスケジュール・アップリンクデータ送信をアクティブに行っていて、他ユーザ干渉が低めであると想定されうる時間帯には、移動局のアップリンク電力を制御するために高めの信号品質が用いられる。すなわち、移動局がスケジュール送信を行っている時には、高めの品質目標が用いられ、そして、他の移動局がスケジュール・アップリンクデータ送信を同時に行っていることはまったくないか、または、比較的少ない可能性が高い。
本明細書で提示する教示内容によると、移動局がスケジュール・アップリンクデータ送信を行っている時間帯が、直接的にまたは間接的に検出されてもよい。間接的な検出の一例は、移動局についての自己干渉と他ユーザ干渉とを動的に測定することと、移動局がスケジュール・アップリンクデータ送信を行っている最中かまたはスケジュール・アップリンクデータ送信の合間にあるかを前記動的な測定に基づいて判定することとを含む。直接的な検出の一例は、スケジューリング情報を、移動局のアップリンクデータ送信のスケジューリングに責任を持つスケジューリングプロセッサから受信することを含む。
もちろん、本発明は、上記の特徴や利点に限定されない。実際、当業者は、下記の詳細記述を読み、添付の図面を見れば、さらなる特徴や利点を認識するであろう。
スケジュール・アップリンク環境で動作する移動局のための電力制御の向上を実装する基地局を含む無線通信ネットワークの一実施形態のブロック図である。 スケジュール・アップリンク環境で動作する移動局のための電力制御の向上の方法を実行するための処理論理の一実施形態の論理フロー図である。 スケジュール・アップリンク環境で動作する移動局のための電力制御の向上において用いられてもよい、仮想の品質目標調整のプロット図である。 移動局のスケジュール状態に基づいて信号品質目標を調整することによって、スケジュール・アップリンク環境で動作する移動局のための電力制御を向上させる基地局回路の一実施形態のブロック図である。 移動局のスケジュール状態に基づいて信号品質目標を調整することによって、スケジュール・アップリンク環境で動作する移動局のための電力制御を向上させる基地局回路の別の実施形態のブロック図である。 スケジュール・アップリンク環境における所与の移動局の信号のために基地局で経験される干渉の相対的なタイプと量との例示的な図である。 スケジュール・アップリンク環境における所与の移動局の信号のために基地局で経験される干渉の相対的なタイプと量との例示的な図である。 移動局のスケジュール状態に基づいて移動局の電力制御に用いられる品質目標を調整することによって、スケジュール・アップリンク環境で動作する移動局のための電力制御を向上させる基地局回路の別の実施形態のブロック図である。
限定的でない例として、図1は、サポートしている無線通信ネットワーク20と通信する複数の移動局を図解するが、ネットワーク20のWCDMAに基づく実装における例えば”ノードB”のような1つの基地局22の図解を使って、簡略化したかたちで提示する。さらに簡略化するため、図では3つの移動局10と12と14とだけを描いているが、理解されるべきだが、基地局22がもっと多数かまたはもっと少数の移動局をサポートしてもよい。
1つ以上の実施形態において、移動局は、アップリンクデータをスケジュールをベースに基地局22へ送信する高速ユーザである。アップリンクデータ送信のスケジューリングは、1つまたは制御された数の移動局だけが、いずれかの所与のスケジューリング時刻にアップリンクで高速データを送信することを可能にする。同様に、基地局22は、その移動局(ユーザ)がアップリンクデータ送信をスケジュールしている時に所与の移動局のアップリンク送信電力を制御するのに用いられる品質目標を修正する。少なくとも1つの実施形態において、所与の移動局についての品質目標は、信号対干渉比(SIR)目標として表されてもよいが、移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時点で引き上げられ、送信の終了時点で引き下げられる。本明細書の教示内容によると、引き上げることと引き下げることとは、本明細書では”アクティビティ依存SIR目標”(ADST)補正因子と呼ぶ修正因子を算出することによって達成されてもよい。以下で詳述することになるが、修正因子は、スケジュール送信の開始と終了とに対応する干渉の変化を測定することに基づいて演算されてもよい。
特定の演算手法に関らず。本明細書で提示する1つ以上の実施形態において、基地局22は、所与の移動局によるスケジュール送信については、その移動局のSIR目標を引き上げ、それらのスケジュール送信の合間には、SIR目標を引き下げる。そうすることによって、例えばWCDMA標準のリリース6および7においてEULについて定義されたもののような、スケジュール送信環境におけるアップリンク送信電力制御の向上を通じて、アップリンク容量が増加する。アップリンクの干渉の量とタイプの著しい変化が見込まれる状況でスケジュール環境におけるアップリンクの電力制御ループを一層安定させることによって、電力制御が向上する。また、1つ以上の特定の実施形態において、方法は、スケジュール送信の間は、高めの専用物理制御チャネル(DPCCH)信号対干渉比(SIR)を提供する。SIRのそのような向上は、基地局22におけるチャネル推定の向上をサポートすることから、対応するデータのスループットの向上につながるため、有利である。
図の詳細に戻るが、一例として移動局10を用いると、移動局10はアップリンク(UL)方向およびダウンリンク(DL)方向に、基地局22と通信リンクを有することが分かる。従って、基地局22は、ダウンリンク上で定義された1つ以上のチャネルを介して移動局20と通信し、その場合、そのようなチャネルは、移動局10の専用であってもよいし、他の移動局と共有されてもよいし、専用チャネルと共有チャネルとが何らかのかたちで混合されたものであってもよい。同様に、移動局10は、アップリンク上で定義された1つ以上のチャネルを介して基地局22と通信する。
一般的な定理として、そして、当技術分野では周知のこととして、ダウンリンクチャネルとアップリンクチャネルのうち1つ以上が、電力制御と共に動作する。例えば、移動局10が、移動局10を目標とする1つ以上のダウンリンクチャネル信号上で基地局の送信電力を制御するためのダウンリンク電力制御コマンドを生成する。移動局10は、自分が1つ以上のダウンリンクチャネル信号を受信する品質に基づいて、ダウンリンク電力制御コマンドを生成する。逆に、基地局22は、移動局10によって送信される1つ以上のアップリンクチャネル信号上で移動局の送信電力を制御するためのアップリンク電力制御コマンドを生成する。基地局22は、自分が1つ以上のアップリンクチャネル信号を受信する品質に基づいて、アップリンク電力制御コマンドを生成する。
さらなるアップリンクの詳細として、移動局10は、基地局22(または他の何らかの関連するスケジューリングエンティティ)によるスケジューリングに従ってアップリンク上で動作してもよい。例えば、ネットワーク20が3GPP標準のリリース6および7の諸規定、例えばHSUPA(高速アップリンク・パケットデータ)およびHSUPAエボリューションに従って構成されると想定すると、移動局10は、基地局22の中で実行されるプロセスをスケジューリングするユーザによって決められたスケジュール時刻に、エンハンスド専用物理データチャネル(E−DPDCH)信号を用いてアップリンクで高速データを送信する。(同様に、例示的な他の移動局12および14も、ユーザのスケジュールに従ってそれらのE−DPDCH信号を介してそれらのアップリンクデータを送信してもよい。)
この例示的なコンテキストにおいて、移動局10はさらに専用物理制御チャネル(DPCCH)信号を送信するが、これを基地局22は、E−DPDCH上での移動局10によるスケジュールされたアップリンクデータ送信を電力制御するために用いる。従って、移動局10は、スケジュールされたアップリンクデータ送信の間だけE−DPDCH信号を送信するが、DPCCH信号は不連続になるかまたはそれ以外のかたちで干渉および電力消費の理由でゲートを通されてもよいけれども、E−DPDCH送信がアクティブであるかどうかに関らず、そのDPCCH信号を送信する。特に、この送信装置によって、基地局22は、自分が移動局によって送信されたDPCCH信号を受信した品質を監視することによって、E−DPDCHのための移動局のアップリンク送信電力を適切なレベルに維持することが可能になる。そのような監視には、例えば、受信したDPCCH信号のSIRを測定して、それを移動局10のための基地局22で維持されているSIR品質目標と比較することが含まれる。
いずれかの所与の時刻での、そのようなスケジューリングの場合、1つだけの移動局が、または限定数の移動局が、いずれかの所与の時刻にアップリンクで高速データを送信することを許可される。この制約によって、全てのまたは多数の移動局がアップリンク上で高電力で送信することを許可された場合に達成されうるであろうデータ速度より高速のデータ速度を、個々の移動局が達成することが可能になる。しかし、このようなやり方でアップリンクの送信をスケジューリングすると、結果として、個々の移動局についての基地局22で受信された信号に影響を与える個々の干渉条件に劇的な変化が起きる可能性が生じる。干渉の量とタイプとにおけるこれらの大きな変化の可能性は、アップリンクの電力制御を複雑化する。
これを受けて、基地局22は、移動局10(あるいは代わりにまたは追加で他の移動局のいずれか)のためのアップリンクの送信電力を制御する方法を実装するように構成される。図2は、方法の一実施形態を図解するが、それは、ハードウェア、ソフトウェア、あるいはそのいずれかの組み合わせとして基地局22に実装されてもよい。例えば、基地局22は、1つ以上の汎用または特定用途マイクロプロセッサと関連するメモリ/ストレージとを含み、そして、図2の方法は、図解する処理を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品として実装される。
また、理解されるべきだが、図2の処理は、進行中の基地局の他の処理の部分集合であってもよいし、および/または、基地局の他の処理が、図2の処理フローと並行して実行されてもよい。加えて、図2の処理は、ループされるかその他のかたちで反復されてもよいし、複数の移動局のために並行して同様の処理を扱うように、複製されるかその他のかたちで拡張されてもよい。
上記の修飾子を考慮した上で、対象となる移動局、例えば移動局10は、スケジュール・アップリンクデータ送信においてアクティブでなく、従って一定の信号品質目標を使って動作しているという想定の下で、図2の処理の一例が始まる。従って、図解された処理は、移動局10が”アクティブな”条件へ遷移中であるのかどうか判定する(ブロック100)ことで始まる。その意味で、”アクティブな”というのは、移動局10がスケジュール・アップリンクデータ送信を行っていることを意味する。”行っている”という言葉は、本開示では、移動局がスケジュール・アップリンクデータの送信中かまたは他のかたちで開始中であることを意味する。一例として、ブロック100に図解する検出機能は、一実施形態において、移動局が(スケジュール・アップリンクデータ送信を行っていない)非アクティブ状態から(スケジュール・アップリンクデータ送信を行っている)アクティブ状態へと遷移中であるかまたは、同様にその逆が行われていることの指標として、変化する干渉のタイプ/量を検出することを含む。
移動局が引き続き単純に非アクティブ条件下にあることがブロック100で検出された場合、処理は、電力制御の生成については、既存の信号品質目標を基礎にすることを継続する。しかし、移動局10がアクティブであると判定された場合には、基地局22は、品質目標を調整する(ブロック102)。例えば、基地局22は、品質目標を引き上げる量を、スケジュール・アップリンク送信の開始時に生じる干渉(例えば他ユーザ干渉)の変化を測定することに基づいて算出してもよい。いかなる場合でも、基地局22は、移動局10についてのアップリンクの電力制御コマンドを、調整された品質目標に基づいて生成する(ブロック104)。
詳細には、少なくとも1つの実施形態において、基地局は、ADST補正因子を演算して、それを非アクティブからアクティブへの遷移点にある信号品質目標値に追加することによって、移動局のスケジュール送信が開始される時点で品質目標を引き上げる。
この調整によって、移動局10の電力制御をする際に基地局22によって用いられる品質目標値が高くなる。スケジュール・アップリンクデータ送信が開始される時点で品質目標を引き上げると、基地局22でのアップリンク電力制御によって移動局10のアップリンク送信電力が引き上げられるかまたはその他のやり方で上方に向けられ、従って、(基地局22での)受信信号品質が、引き上げられた信号品質目標に向かって、高くなる。
さらに、アクティブ条件の間の処理には、非アクティブ条件へ戻る遷移を感知すること、すなわち、移動局10がスケジュール・アップリンクデータ送信の終了時点にあるかどうかを感知すること(ブロック106)が含まれる。そうでない場合は、進行中の電力制御の処理とスケジュール送信の終了の継続監視とを伴って、処理が続く(ブロック104および106)。
上記の方法に従って、基地局22は、移動局10によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始を検出し、そして、それに応じて、移動局10の電力制御のため、基地局22によって用いられる品質目標を引き上げる。さらに、基地局22は、スケジュール・アップリンクデータ送信の終了を検出し、そして、それに応じて、品質目標を引き下げる。そうすることによって、基地局が移動局10の電力を制御する動作が向上する。
例えば、移動局10によるスケジュール送信の開始時点には、移動局10の受信信号品質の恐らく大幅な向上を基地局22が感知するであろうと予想される。逆に、移動局10によるスケジュール送信の終了時点には、移動局10の受信信号品質の恐らく大幅な劣化を基地局22が感知するであろうと予想される。受信信号品質のこのような恐らく大幅な変化は、移動局10がスケジュール送信を行っているときにはいつでも他の移動局からの干渉が恐らく低く、それ以外の時間帯には恐らく高いであろうということが原因で生じる。
従って、移動局10のために基地局22が用いる品質目標が、移動局10によるスケジュール送信が開始される時点で引き上げられない場合には、実際の受信信号品質は、品質目標よりはるかに高いことがありうる。この差が原因となって基地局22は、移動局のアップリンクの送信電力を低下させ始めるであろう。下方への電力制御動作は、スケジュール送信が終了する前に完了しない可能性がある。その時点で、実際の受信信号品質は急激に低下する可能性があり、それは、基地局22が、移動局のアップリンクの送信電力を再び上昇させ始めるであろうということを意味する。品質目標を引き上げたり引き下げたりすることは、この振る舞いを除去するかまたは少なくとも軽減する。
従って、移動局10がアクティブになる時に信号品質目標を引き上げることの限定的でない利点は、他の移動局のうちの誰もまたは制限された数のユーザであっても、移動局10がアクティブである間はアップリンク干渉に対する何らかの有意義な寄与を許可されないことから、他ユーザ干渉が減少することが期待されうることである。従って、より高い品質目標を達成する可能性が高まり、加えて、より高い信号品質へ上げることは、それがスケジュール・アップリンクデータ送信のためのデータ速度/スループットを最大化するという点で有益である。例えば、所与のWCDMA移動局のDPCCH信号のためにより高い品質目標を設定すると、チャネル推定の向上と、その移動局からのE−DPDCH信号についての復調性能の対応する向上が与えられる。
同様に、信号品質目標を下げることの限定的でない利点が、他の移動局、例えば移動局12もしくは14がそれ自身のスケジュール送信をその時点で開始する可能性が高いことから、移動局10がそのスケジュール送信を終了する時には他ユーザ干渉が上昇することが想定されうるという事実から生じる。(移動局は、交代で高速データを送信してもよく、従って、一人が送信するときには他の人々は送信しないか、あるいは、非常に低速で送信するため、スケジュールされた移動局のアップリンクデータ送信に大きくは干渉しない。)従って、電力制御ループは、非アクティブになった時点で電力制御を作動させる信号品質目標が引き下げられたならば、移動局10が非アクティブになる場合にはそれほど厳しい負担を課せられない。
図3は、図2の処理の結果生じる信号品質目標の調整についての略図である。図3に、移動局10の非アクティブ条件に対応する、信号品質目標についての初期値40を示す。しばらくしてから、移動局10は、アクティブ条件へ遷移する。遷移点では、現行の信号品質目標42が、引き上げられた信号品質目標44を演算する基礎として用いられてもよい。信号品質目標42の値は、信号品質目標40の値と同じであってもよいし、信号品質目標40と信号品質目標42との間の同じ軸上で行われるいずれかの外ループ電力制御調整に関連する量だけ異なっていてもよい。
その点に関して留意すべきことだが、基地局22によって用いられた場合、外ループ電力制御は、スケジュール・アップリンクデータ送信の開始と終了とについて本明細書で考察された大幅な調整ではなく、品質目標に対する漸進的な調整を行う。例えば、外ループ電力制御を介する信号品質目標の漸進的な調整は、例えばデータ誤り率によって作動されてもよいが、1dBの調整を行うことに基づいてもよい。対照的に、本明細書で提案する教示内容の実施形態では、所与の移動局についての品質目標を5dBあるいは10dB引き上げてもよい。さらに、このように品質目標を引き上げることは、データ誤り率またはそれに似たものに応じるのではなく、移動局10のアクティブ条件と非アクティブ条件との間の遷移を検出することに応じるようにされる。同様に、スケジュール・アップリンクデータ送信の終了時点での下方への調整は、漸進的な外ループの調整に比べて大きくてもよい。また、そのような下方への調整は、例えば図3に描いた引き上げられた品質目標46でかまたは引き上げられた品質目標46と引き下げられた品質目標48との間で生じた、アクティブ条件から非アクティブ条件への遷移を検出することに応じるようにされる。
従って、限定的でない例として存在する図2および図3があれば、当業者なら、本明細書の教示内容がスケジュール・アップリンクデータ送信を行っている移動局のためのアップリンクの送信電力を制御する方法を実現することを理解するであろう。概して、方法には、移動局のスケジュール状態を検出することの関数として品質目標を調整することが含まれる。例えば、所与の移動局について、基地局22は、その移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時点で、品質目標を引き上げ、送信の終了時点でそれを引き下げる。
1つ以上の実施形態において、方法には、スケジュール・アップリンクデータ送信の開始と終了とを検出することが含まれる。そのような検出は、例えば、移動局についての自己干渉および他ユーザ干渉を動的に測定して、そして、移動局がスケジュール・アップリンクデータ送信をしている最中か(例えば開始中または終了中)あるいはスケジュール・アップリンクデータ送信の合間にあるかを、前記動的な測定に基づいて判定することに基づいてもよい。別の実施形態において、それらの検出は、移動局によるアップリンクデータ送信をスケジューリングすることに責任を有するスケジューラからスケジュール情報を受信することに基づく。
図4は、例示的な基地局回路50を図解するが、基地局回路50は、基地局22の内部に実施されてもよく、そして、本明細書で直前およびそれ以外の他の場所に述べた1つ以上の実施形態をサポートする。基地局回路50は、ハードウェア、ソフトウェア、およびそれらのいかなる組み合わせをも含んでもよい。基地局回路50は、本明細書で先に記述したように、例えば、1つ以上の特定用途または汎用マイクロプロセッサによって実行される、基地局22の中にロードされるかまたはそれ以外の方法で実施されたコンピュータプログラム製品を備えてもよい。
実装の詳細に関らず、基地局回路50の図解された実施形態は、少なくとも機能的に、移動局のスケジュール状態を判定して、移動局のスケジュール状態に基づいて品質目標と調整するように構成された品質目標プロセッサ52を備える。さらに基地局回路50は、注目移動局、例えば移動局10のためのアップリンク電力制御コマンドを、調整された品質目標に基づいて生成するように構成された電力制御プロセッサ54を備える。
また、図解したプロセッサ52および54は、上記の機能をいかなる数の移動局のために(例えば移動局10、12、および14のために)実行してもよい。あるいは、基地局回路50は、本明細書で教示した品質目標の調整と電力制御処理とを複数の移動局について同時にサポートするために、そのようなプロセッサの並行的な実装を、少なくとも機能的な処理という意味で、含んでもよい。ここで留意すべきだが、品質目標の調整は、一般に、移動局固有のベースで算出され、従って、このようなかたちで複数の移動局をサポートすることには、対応する個別の移動局がスケジュール・アップリンク送信を開始および終了する際に、個々の移動局に合わせた上方および下方への品質目標調整を演算することが含まれる。そうすることによって、このようなかたちで電力を制御される多様な移動局に対応する個別の調整された品質目標に基づいて、個々の移動局に合わせたアップリンクの電力制御コマンドを基地局22が生成することが可能になる。
詳細には、電力制御プロセッサ54が、移動局、例えば移動局10のためのアップ/ダウン(またはアップ/ダウン/ホールド)電力制御コマンドを、移動局10によって送信されたアップリンクの信号の受信信号品質を測定して、その受信信号品質を、移動局10のための基地局回路50によって維持される品質目標の値と比較することによって、生成する。
信号品質測定値が品質目標を下回る場合、電力制御プロセッサ54が電力”アップ”コマンドを生成して、移動局10にそのアップリンク送信電力を増加させる。信号品質測定値が品質目標を上回る場合、電力制御プロセッサ54が電力”ダウン”コマンドを生成して、移動局10にそのアップリンク送信電力を削減させる。より高度な実施形態では、電力制御プロセッサ54は、信号品質の測定値と目標値との間の差が閾値内にあるかどうかによって、空のまたは”変化なし”コマンドを生成してもよく、その閾値は、電力制御プロセッサ54への入力として提供されてもよい。
さらに、留意されてもよいことだが、外ループまたは他の電力制御プロセスは、電力制御プロセッサ54の中で実行されてもよいし、基地局22の内部の他の場所で実行されてもよく、そして、そのようなプロセスは、品質目標の値を漸進的に変更してもよい。しかし、これらの変更は、本明細書で行われる調整に加えて、移動局のスケジュール状態を判定することに応じて行われる。
上記の電源制御の説明を考慮すると、品質目標プロセッサ52は、1つ以上の実施形態では、移動局10のスケジュール状態を判定して、そのスケジュール状態に基づいて、移動局10のための電力制御プロセッサ54によって用いられる品質目標を調整するように構成されるということが理解されるであろう。例えば、一実施形態では、品質目標プロセッサ52は、移動局10によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始を検出し、そして、品質目標の現在値を引き上げる量を算出する。その算出された量は、前述した補正因子として表現されてもよいが、品質目標プロセッサ52によって電力制御プロセッサ54に提供される上方へ調整された品質目標を得るために、品質目標の現在値に追加されてもよい。同様に、品質目標プロセッサ52は、電力制御プロセッサ54に補正因子を提供してもよく、従って、電力制御プロセッサ54は、品質目標の現在値に補正因子を追加することによって、上方へ調整された品質目標を得る。(ここで現在値は、例えば、スケジュール送信の開始を検出する直前に存在する品質目標の値であってもよい。)
同様に、品質目標プロセッサ52は、移動局10によるスケジュール・アップリンクデータ送信の終了を検出して、品質目標の現在値を引き下げる量を算出する。そのように算出された量は、前述の補正因子として表現されてもよいが、品質目標プロセッサ52によって電力制御プロセッサ54に提供される、下方に調整された品質目標を得るために、品質目標の現在値から差し引かれてもよい。もちろん、品質目標プロセッサ52は、電力制御プロセッサ54に補正因子を提供してもよく、従って、電力制御プロセッサ54は、品質目標の現在値から補正因子を差し引くことによって、下方に修正された品質目標を得る。(ここで、現在値は、例えば、スケジュール送信の終了を検出する直前に存在する品質目標の値であってもよい。)
従って、一時的に図3に戻ると、品質目標プロセッサ52の1つ以上の実施形態によって、移動局10がスケジュール・アップリンクデータ送信を開始中および終了中の時間帯に対応する、少なくとも非アクティブからアクティブへの、およびアクティブから非アクティブへの遷移点における品質目標の調整が提供されることが分かるであろう。このように、所与の移動局のアップリンクの送信電力を制御するための電力制御プロセッサ54によって用いられる品質目標は、その移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時には引き上げられ、そのような送信の終了時には引き下げられる。この場合もやはり、留意されることだが、これらの調整は、移動局のスケジュール状態を判定することに基づいて行われるのであり、基地局22での外ループ電力制御によって行われることがある漸進的な品質目標調整があったとしても、それに基づいて行われるのではない。
図5は、基地局回路50が信号品質プロセッサ56を含むかまたはそれと通信的に連結されているような1つの実施形態を図解する。信号品質プロセッサ56は、移動局10についての自己干渉と他ユーザ干渉とを動的に測定するように構成される。もちろん、スケジュール・アップリンク環境で動作する複数の移動局についての干渉を測定するための複数の信号品質プロセッサ56があってもよいし、信号品質プロセッサ56が複数の移動局についての干渉測定を行うように構成されてもよい。
特定の例として移動局10に関しては、基地局回路50、例えば、品質目標プロセッサ52は、移動局10がスケジュール・アップリンクデータ送信をしている最中かあるいはスケジュール・アップリンクデータ送信の合間にあるかを、信号品質プロセッサ56によって提供される動的な干渉測定に基づいて判定するように構成される。従って、基地局回路50のこの実施形態は、移動局10がスケジュール・アップリンクデータ送信を行っているかどうかを、干渉条件を評価することに基づいて感知するかまたはその他のかたちで認識する。例えば、移動局10によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始および終了時点で特徴的に発生する他ユーザ干渉の変化を、開始と終了を検出する基礎として検出してもよい。(また、これらの変化の測定値が、開始および終了時に品質目標を引き上げたり引き下げたりする量をそれぞれ算出するのに用いられてもよい。)
そのような電力制御動作を十分理解するため、アップリンク上で基地局22によってサポートされている第1の移動局が、”UPD_1”と表示される第1のパケットデータユーザであるような一般的なシナリオを考えよう。この第1のパケットデータユーザが送信中である場合、第1のユーザのアップリンク(制御)信号について基地局22で受信される干渉には、残留自己干渉(IRSI)と、第1のパケットデータユーザと同時に送信中である他のパケットデータユーザによって引き起こされる他ユーザ干渉(IoUI(coincident))と、背景/熱雑音(N)とが含まれる。ここで留意すべきだが、IoUI(coincident)にはさらに、2つの構成要素、すなわち、同一セル内で送信中の他のユーザから生じる他ユーザ干渉(すなわち、セル内干渉)と、隣接セル内で送信中の他のユーザから生じる他ユーザ干渉(すなわち、セル間干渉)とが含まれると規定されてもよい。
他方、第1のパケットデータユーザがアクティブでない場合、基地局22における第1のパケットデータユーザについての干渉は、典型的には、第1のデータユーザが送信中でない時にアップリンクのデータを送信することを許される他のユーザから生じる、IoUI(non−coincident)と表示される他ユーザ干渉を含む。すなわち、第1のパケットデータユーザはスケジュール・データを送信中ではないけれども、基地局22はやはり、信号品質、例えば、第1のパケットデータユーザによって送信されているDPCCHを測定する。他のパケットデータユーザのスケジュール・データ送信は、従って、DPCCHや第1のパケットデータユーザからのその他の監視される信号の受信に干渉する。加えて、第1のパケットデータユーザがスケジュール・アップリンクデータをアクティブに送信中ではない時間帯に第1のパケットデータユーザについて基地局22で観察される干渉には、バックグラウンド雑音およびフロントエンド雑音(N)が含まれる。
従って、所与のパケットデータユーザがスケジュール・アップリンクのデータをE−DPDCH上で送信し、E−DPDCH信号が送信されていない時でも基地局22へ送信されて電力制御のために基地局22によって用いられる関連の制御情報をDPCCH上で送信するというシナリオについては、基地局22におけるユーザのDPCCH信号のアクティブ状態のSIRは、次式で表現されうる。
Figure 2010538528
数式(1)において、”PDPCCH”は、パケットデータユーザからのDPCCHの受信信号電力を表す。逆に、所与のパケットデータユーザがアクティブでない(スケジュール・アップリンクデータ送信を行っていない)時には、基地局22におけるDPCCH信号についての対応するSIR測定値は、次式のように演算されてもよい。
Figure 2010538528
この場合もやはり、”non−coincident”という用語は、この例の対象である所与のパケットデータユーザのスケジュール・アップリンクデータ送信時間帯以外の時間帯に発生した他のユーザのスケジュール・アップリンクデータ送信を特定する。
数式(1)と数式(2)とから、本明細書で提示した教示内容は干渉項IoUI(coincident)とIoUI(non−coincident)とが著しく異なるときに特に有利であることが認識されうる。すなわち、所与のパケットデータユーザからのDPCCH信号についてのSIR目標値を、所与のパケットデータユーザがスケジュール・アップリンクデータ送信においてアクティブであるか否かの関数として補償することかまたはその他のやり方で調整することによって、そのユーザがアクティブな時間帯とそのユーザが非アクティブな時間帯との間に信号干渉の”構図”が一層劇的に変化するという一層著しい利点がもたらされる。
そのような条件は、実際の動作において頻繁に起こりうる。例えば、所与のパケットデータユーザについて、基地局22でのIoUI(coincident)の値は、所与のユーザと同時にアップリンクで送信するスケジュールのある他ユーザがまったくいない場合には、一般に低いであろう。逆に、所与のユーザについてのIoUI(non−coincident)の値は、所与のユーザがスケジュールされていない時間帯に1人以上の他のユーザが彼ら自身のそれぞれのスケジュール・アップリンクデータ送信を行う場合には、高いことがある。
図6は、移動局10によるスケジュール送信と同時に起こる他ユーザ干渉がゼロであるかまたは無視できるほど小さい、すなわち、IoUI(coincident)が考慮されない場合の、簡略化した仮想的な図解を提供する。この場合、図6に図解する”スタック”は、基地局がDPCCH信号を受信する際にかかる干渉全体には、移動局自身の信号、すなわちIRSIから生じる優勢な残留自己干渉成分とはるかに小さな雑音/熱成分、すなわちNとが含まれることを示す。
dBベースを想定すると、Nが干渉全体のうちの”X”の量を構成し、IRSIがその量の10倍(10X)を構成する場合には、干渉全体は11Xのように見えるであろうし、従って、移動局のDPCCH信号について基地局22ではD/11XというSIRを生じ、ここで”D”は基地局22におけるDPCCHについての受信信号電力を示す。しかし、信号符号化の直交性のため、IRSIは割り引かれてもよく、有効なSIRは、D/Xである。
逆に、図7は、移動局10がアクティブではなく、1人以上の他のユーザがスケジュール・アップリンクデータ送信を行う場合を図解する。図7の”スタック”は、他ユーザ干渉、すなわちIoUI(non−coincident)が、干渉全体の10Xを構成し、SIR算出において考慮しなければならないことを示す。そうすることによって、移動局10からのDPCCH信号について基地局22ではD/11Xという有効なSIRが生じる。
従って、これらの例示的な図は、移動局10によるスケジュール・アップリンクデータ送信の合間には移動局10についての受信DPCCH SIRが、そのスケジュール送信中の受信DPCCH SIRのおよそ10分の1である可能性があることを図解する。故に、スケジュール送信の開始中は、受信DPCCH SIRには一般に、基地局22によって測定される大きなステップがあるであろう。上記の例では、基地局22によって測定される受信DPCCH SIRは、移動局10によるスケジュール送信の開始時には約10dB増加するであろう。ここで留意すべきだが、DPCCH SIRの測定値における同様のステップ変化の問題が、スケジュール送信の終了時点で生じる。
次いで、概して信号品質プロセッサ56は、アップリンクのスケジューリングの対象となる所与の移動局のアップリンクの制御信号についての信号品質を、基地局22でのそのアップリンク信号の受信に影響を与える干渉を測定し、それに対応して、受信されるアップリンク制御信号の信号対干渉比(SIR)を判定することによって、測定するように構成されてもよい。あるいは、信号品質プロセッサ56が単純に、関連の干渉測定値、例えば進行中の動的干渉測定値を提供し、目標品質プロセッサ52が、SIR推定を行う。
いずれの場合にも、スケジュール・アップリンクデータ送信の間の信号品質判定は、移動局自身の送信から生じる残留自己干渉と、他の移動局によるいずれかの同時にスケジュールされているアップリンクデータ送信から生じる他ユーザ干渉と、バックグラウンド干渉とを測定することに基づいてもよい。さらに、スケジュール・アップリンクデータ送信の合間での信号品質の判定(すなわち、制御チャネルSIR)は、他の移動局による非同時にスケジュールされたアップリンク送信から生じる他ユーザ干渉と、バックグラウンド干渉とを測定することに基づいてもよい。
次いで理解されるべきことだが、本明細書に提示された教示内容は、特に、DPCCH SIR測定値のこれらの大幅な変動を”追いかける”基地局の内ループ電力制御アルゴリズムから他のかたちで生じるであろう安定性の問題とその他の問題とを扱う。それらの問題およびその他の問題を回避するため、下記の数式は、所与のユーザのSIR目標を、そのユーザがスケジュール・アップリンク送信を開始するのに応じて上方に調整することの、特定の、しかし限定的でない例を提供する。
より詳細ではあるがこの場合もやはり限定的でない例を提供するため、下記の数式は、所与の移動局、例えば移動局10が、スケジュール・アップリンク送信をそのE−DPDCH上で開始中であることを表す。従って基地局22は、移動局のDPCCHを自分が受信することを評価するために用いられる品質目標の値を、スケジュール送信の開始時には上方へ、そしてスケジュール送信の終了時には下方へ調整する。
従って、スケジュールなアップリンクデータ送信の開始時点で移動局10の(DPCCH)信号品質目標を調整するためのADST補正因子を演算する特定の例として、移動局のDPCCH信号のアップリンクの電力制御のために用いられるSIR目標を、スケジュール送信の開始時点で次式のように調整することができる。
Figure 2010538528
数式(3)において、”PDPCCH”は、スケジュール送信の開始の前に基地局22で受信された移動局のDPCCH信号の電力または信号強度である。さらに、SIR目標の”現在”値は単純に、スケジュール・アップリンクデータ送信の開始を検出するより先に移動局10について用いられているSIR目標の値であってもよい。次いで、推測されうるであろうが、SIR目標の”start_adjustment”値は、スケジュール・アップリンクデータ送信の開始を検出することに応じて現在のSIR目標が引き上げられる算出値を表す。
数式(3)は、次式のように簡略化されうる。
Figure 2010538528
ここで数式(3)と数式(4)とに関して留意すべきだが、干渉の非同時(non−coincident)測定は、例えば、移動局のスケジュール・アップリンクデータ送信の開始を検出するのに先立つ移動局のための他ユーザ干渉の最近の測定を表すが、値自体はスケジュール・アップリンクデータ送信の開始より前の若干の連続時間範囲についての平均測定値を表してもよい。逆に、これらの2つの数式において干渉の同時(coincident)測定は、例えば、スケジュール・アップリンクデータ送信の開始が検出された後で行われた他ユーザ干渉の更新された測定値を表す。
従って、さらなる簡略化として、数式(4)は、いずれかの所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時に生じる変化または差(”デルタ”)の測定値という観点から表現されてもよい。すなわち、数式(4)は、移動局10が非アクティブからアクティブへと変わるときの他ユーザ干渉がどのように変化するのかという観点から表現することができる。それによって、数式(4)は次式のようになる。
Figure 2010538528
明らかに、ΔIOUI(non−coincident)は、スケジュール・アップリンクデータ送信が開始される前に測定され(記憶された)IOUI(non−coincident)と、スケジュール・アップリンクデータ送信の開始時点で測定されたIOUI(coincident)との差を表す。当業者なら、”時点で”とは、スケジュール・アップリンクデータ送信がまさに開始されることを必ずしも示さず、そうではなくて、一般に、例えばスケジュールの開始が干渉測定によって検出される時点を示してもよいということを理解するであろう。
従って、ADST補正因子であるADSTcfをΔIOUIdB−IRSIdBとして定義することによって、SIR目標調整の数式を次式のように表してもよい。
Figure 2010538528
数式(6)は、移動局10のための(あるいは、いかなる所定数の移動局のためであっても、その各々のための)基地局22によって用いられるSIR目標を、移動局10によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始を基地局22が検出することに応じて、引き上げることを表す。
場合によっては、ADST補正因子の算出は、移動局10がスケジュール送信を低速で始める場合にはIRSI=0と想定することによって、さらに簡略化されうる。その手法は、より低速での送信に用いられるより低い送信電力では残留自己干渉がより低いという理由で、理に適っており、そして、スケジュール・アップリンクの送信環境においては、データのスケジュール・アップリンクの送信の開始に先立って、移動局10がデータをまったく送信中でないか、あるいは低速で送信中である可能性が高い。
もう1つの例示的な簡略化として、移動局10がそのスケジュール送信を高速で開始する場合には、品質目標プロセッサ52かまたは基地局22の内部の他のエンティティが、IOUI(coincident)=0と設定してもよい。そのような簡略化は、他の高速(重大な干渉源)は移動局10によるこの特定のスケジュール送信と同時にスケジュール送信を行うことを許可されないであろうという想定に基づいて、理に適っている。従って、本明細書で提示する1つ以上の実施形態に従って、移動局の送信速度の知識に基づいてかまたは少なくとも速度の相対的な範囲(例えば何らかの定義された低速閾値および高速閾値を下回るかまたは上回ること)に基づいて、目標調整の算出が簡略化されてもよい。
もちろん、基地局回路50がスケジューリングの決定の直接の知識を有する場合には、スケジューリングの想定や推測をする必要はない。そうではなく、スケジューリングの直接の知識に基づいて、これらの簡略化やその他の簡略化を適切に行うことができる。図8は、スケジューリングプロセッサ58を含むかまたはそれに通信的に連結されることを特徴とする基地局回路50の実施形態を図解する。図解されたスケジューリングプロセッサ58は、例えば移動局10、12、14のような移動局によるアップリンクデータ送信をスケジューリングすることに責任を持つ。従って、アップリンクのスケジューリングの対象となるいずれかの所与の移動局に関して、基地局回路50は、スケジューリングプロセッサからのスケジューリング情報を受信することに基づいて、スケジュールされたアップリンクデータ送信に対応する時間帯と、スケジュールされたアップリンクデータ送信の合間の時間帯とを検出するように構成される。より詳細には、1つ以上の実施形態において、基地局回路50は、個々の移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始と終了とを、これらの移動局から受信したアップリンクの(制御)信号についての干渉の測定値の変化を検出することに基づいて、検出することができる。加えて、あるいは、その代わりに、基地局回路50は、これらの移動局のアップリンクデータ送信をスケジューリングすることに責任を持つ関連のスケジューリングプロセッサから受信したスケジューリング情報に基づいて、個々の移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始と終了とを検出する。
従って、所与の移動局についてのスケジュール送信を直接検出するか間接的に検出するかを問わず、基地局回路50は、これらのスケジュール送信の開始中/終了中の遷移において、対応する信号品質調整を実現する。大まかに言うと、基地局回路50の品質目標プロセッサ52は、1つ以上の実施形態において、所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時点で現在の信号品質目標を引き上げる量を算出するように構成される。すなわち、基地局回路50は、スケジュール・アップリンクデータ送信の前に対象となる移動局のために用いられていた従来の信号品質目標値を調整することによって、対象となる移動局についての信号品質目標を引き上げる。そのような上方への調整は、1つ以上の実施形態では、移動局が所与のスケジュール・アップリンクデータ送信を始める前後での、対象となる移動局から受信された制御信号(例えばPDCCH)についての信号品質の差の測定値に関連する量として算出されてもよい。(一般的な意味では、調整は、スケジュール・アップリンクデータ送信の開始時に生じる他ユーザ干渉の変化の測定値に基づいてもよい。少なくとも1つの実施形態では、その変化は、対象となる移動局から受信されたアップリンクの制御信号についての受信信号品質の変化を評価することによって評価され、それは、少なくともある程度は、対象となる移動局による非アクティブからアクティブへの遷移時に生じる他ユーザ干渉の変化によってもたらされる。)
さらに、品質目標プロセッサ52は、1つ以上の実施形態では、スケジュール送信の終了時の信号品質目標の値を所与のスケジュール・アップリンクデータ送信を終了する前後での移動局から受信した制御信号についての信号品質の差の測定値に関連する量だけ下方へ調整することによって、所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の後で用いられる削減された信号品質目標を算出するように構成される。あるいは、品質目標プロセッサ52は、単純に、スケジュール送信の開始の直前に用いられていた削減された品質目標に戻ってもよい。すなわち、1つの実施形態では、基地局回路50は、移動局がスケジュール・アップリンクデータ送信を開始中であることを検出される直前の時点での所与の移動局の品質目標の値を記憶してもよく、そして、それが単純に、スケジュール・アップリンクデータ送信の終了を検出することに応じて、品質目標を引き下げ、その記憶された値に戻してもよい。
それにもかかわらず、図5に示すように、少なくとも1つの実施形態では、基地局回路50には、スケジュール・アップリンクデータ送信の最中およびそれらの合間に移動局から受信される制御信号についての信号品質を測定するように構成された信号品質プロセッサ56が含まれる。その構成の場合、1つ以上の実施形態では、品質目標プロセッサ52は、これらの移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始と終了とに関連する信号品質の測定値の変化に基づいて、個別の移動局のための基地局22で用いられる品質目標を引き上げたり引き下げたりする量を算出するように構成される。代案としては、図8に示されていたように、目標品質プロセッサ52にスケジューリングプロセッサ58からアップリンクのスケジューリング情報を提供し、従って、基地局回路50が個別の移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始と終了とに関して明示的に信号で伝えるようにすることがある。(終了は、明示的に信号で伝えられてもよいし、単純にそのような送信のスケジュール期間についての情報に基づいて判定されてもよい。)
次に、スケジュール送信の終了時の品質目標の調整に関する、特定の詳細ではあるが限定的ではない詳細に目を向けると、基地局22は、スケジュール・アップリンクデータ送信を終了中の移動局についての信号品質目標を引き下げることへの複数の異なる手法をとりうる。本明細書で前述した一例として、基地局22は、スケジュール送信の開始に先立って移動局についての基地局22で用いられる品質目標に対応する数式(3)からの前の”SIR_target(current)”を単純に記憶してもよい。言い換えると、基地局22は変化し、単純に前の削減された品質目標へと戻ってもよい。
代わりの手法としては、移動局のDPCCH信号の基地局の電力制御が、アクティブな送信中に収束したと推定することがある。すなわち、スケジュール送信間隔の間に電力制御プロセッサ54によって生成された電力制御コマンドが、移動局10の送信電力を、スケジュール・アップリンクデータ送信の間に用いられる引き上げられた品質目標での移動局からのDPCCH信号の受信SIRを維持するのに必要なレベルへと、漸進的に作動させる。
スケジュール送信の間の電力制御の収束を想定すると、移動局のスケジュール送信の終了時に基地局22によって用いられるエンハンスドSIR目標は、次式のように表されてもよい。
Figure 2010538528
ここで、”現在”値とは、スケジュール送信の終了時に、例えば終了直前に、品質目標を引き上げられた値を表す。従って、スケジュール送信の終了後に用いる引き下げられた品質目標を算出するための例示的な表現は、次式で与えられる。
Figure 2010538528
例えば数式(4)と数式(8)とを比較すると、基地局回路50の少なくとも1つの実施形態が、その移動局によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時に所与の移動局についての信号品質目標を引き上げる量を、開始時に生じる他ユーザ干渉の変化の測定値の関数として算出するように構成されていることが分かる。同様に、基地局回路50のそのような実施形態は、スケジュール送信の終了時にその移動局についての信号品質を引き下げる量を、終了時に生じる他ユーザ干渉の変化の測定値の関数として算出するように構成されてもよい。
本明細書で提示された信号品質目標調整の教示内容をEUL/WCDMAのコンテキストに適用するさらなる例として、基地局22が、例えば移動局10のアップリンクの電力制御を目的として、スロット毎の測定に基づいてSIR測定を行うことを想定してもよい。この意味での”スロット”測定は、均一の反復するECDMAフレーム間隔を備えた定義済スロットタイムフレームの範囲内で行われる測定を意味する。(公称では、1つのそのようなフレームは10msの長さがあり、各フレームは15スロットを含む。E−DPDCH送信は、1つまたは複数の送信時間間隔(TTI)に及ぶ。各TTIの長さは、2msまたは10msである。)
移動局10によるスケジュール送信の間、基地局22は、次式に基づいて各スロットにおいてSIR測定のサポートを行う。
Figure 2010538528
ここで、PDPCCHとIOUI(coincident)との測定値は、各スロットにおいて更新される。
逆に、移動局10がスケジュール送信を行っていない時は、アップリンクの電力制御は、PDPCCH上だけで動作すべきである。この簡略化された電力制御手法の根底にある想定は、移動局10に関する他ユーザからの干渉は、非アクティブな期間には、すなわち、移動局10によるスケジュール・アップリンクデータ送信の合間では、一定であるということである。目標PDPCCHは、非アクティブモードになる前に受信されたDPCCHの電力であるべきである。非アクティブ期間が長い場合については、移動局10からのDPCCH信号の受信電力の新たな測定が、選択された時刻に行われてもよいし、前の測定値を用いてフィルタにかけられてもよい。
別の実施形態では、本明細書に提示された信号品質目標の調整方法は、複数のスロットに渡る干渉推定値を平均することに関る。この実施形態は、移動ユーザが2つ以上のTTIについてアクティブまたは非アクティブ状態である場合の状況に対応する。これらの干渉推定値は、所与の移動局についての基地局22において受信信号品質に関する移動局固有のベースで行われた動的な干渉測定値として以前に特定されたものである。干渉測定値を平均することによって、もちろん干渉条件が平均化ウィンドウの内部で著しく変化しないと想定すると、注目移動局から信号を受信することについての干渉条件のよりよい推定が得られる。
そのような平均化の一例は、移動局が両方のスロット内で同じ状態にあると想定すると、干渉測定値について現在のスロット推定値と以前のスロット推定値とを用いることである。すなわち、移動局が以前のスロットおよび現在のスロットに渡ってアクティブモードまたは非アクティブモードのいずれか一方で留まると想定すると、干渉の推定は、これらの2つのスロット全体の干渉推定値の平均をとることによって、向上する可能性がある。移動局がアクティブでないモードまたは非アクティブモードにある場合、すなわち、スケジュール・アップリンクデータ送信を行っていない場合、平均算出の一例が、次式で与えられる。
Figure 2010538528
および
Figure 2010538528
ここで”k”は、現在のスロット指標を示し、”k−1”は、先行するスロット指標を示す。もちろん、平均は、複数のスロットに渡って行われてもよいが、アクティブから非アクティブへの、および非アクティブからアクティブへの遷移に渡っての平均は、一般に回避されるべきである。
上記をすべて考慮すれば、当業者であれば、本明細書の教示内容が、スケジュールなアップリンクの送信を行っている移動局の電力を制御するための基地局22によって用いられる受信信号品質目標を調整するための方法と装置とを提供することを理解するであろう。例えば本明細書で説明したADST補正因子のような品質目標調整因子を用いることによって、基地局22は、スケジュールなアップリンク環境で生じる著しく変化する干渉条件について、より円滑で、より安定的なアップリンクの電力制御を提供する。
より具体的に言うと、本明細書で提示した基地局の方法と装置とは、所与の移動局がスケジュール・アップリンクデータ送信を開始する時に信号品質目標を引き上げて、そのスケジュール送信の終了時に信号品質目標を引き下げる。そうする際、所与の移動局についての基地局のアップリンクの電力制御ループは、スケジュール送信の開始および終了時に生じる可能性が高い他ユーザ干渉の段階的な変化に対してそれほど積極的に応答することを強いられない。所与の移動局のスケジュール・アップリンクデータ送信の開始および終了時に、一般に1つ以上の他の移動局が自分自身のスケジュール・アップリンクデータ送信をそれぞれ開始中および終了中であるという理由で、そのような変化がスケジュール・アップリンクの送信環境に生じる。同様に、所与の移動局がスケジュール・アップリンクデータ送信を開始する場合に所与の移動局についての基地局22によって用いられる信号品質目標を引き上げることによって、電力制御およびスループットが、(よりよいチャネル推定を通じて)向上する。
このように、上述の説明と添付の図面は、予測リンク適応について本明細書で教示した方法と装置との限定しない例を表す。従って、本発明は、前述の記述と添付の図面によって制限されない。そうではなく、本発明は、下記の請求項およびそれらの法的均等物とによってのみ、制限される。

Claims (25)

  1. 無線通信ネットワーク(20)における、スケジュール・アップリンクデータ送信により動作している移動局(10)に対してアップリンク送信電力を制御するための方法であって、
    前記移動局(10)から受信されたアップリンク信号を評価するために使用される品質目標に基づいて、前記移動局(10)のアップリンク電力制御コマンドを生成するステップと、
    前記移動局(10)のスケジュール状態を判定するステップと、
    前記移動局のスケジュール状態に基づいて前記品質目標を調整するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記移動局のスケジュール状態に基づいて前記品質目標を調整する前記ステップは、
    前記移動局(10)によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時に前記品質目標を引き上げるステップと、
    前記移動局(10)によるスケジュール・アップリンクデータ送信の終了時に前記品質目標を引き下げるステップと、
    を含むことを更に特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記移動局(10)による所与のスケジュール・アップリンクデータ送信に対して、前記品質目標を引き上げる前記ステップは、
    前記所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時に発生している他ユーザの干渉の変化を測定するステップと、
    前記測定された他ユーザの干渉の変化の関数として前記品質目標の増加量を計算するステップと、
    を含むことを更に特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の終了時に前記品質目標を引き下げる前記ステップは、
    前記所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の終了時に発生している他ユーザの干渉の変化を測定するステップと、
    前記測定された他ユーザの干渉の変化の関数として前記品質目標の減少量を計算するステップと、
    を含むことを更に特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の終了時に前記品質目標を引き下げる前記ステップは、
    前記品質目標が前記所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時に引き上げられる前に使用されていた値へ前記品質目標をドロップするステップ
    を含むことを更に特徴とする請求項3に記載の方法。
  6. 前記移動局(10)のスケジュール状態を判定する前記ステップは、
    前記移動局(10)によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始および終了を検出するステップ
    を含むことを更に特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の方法。
  7. 前記移動局(10)によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始および終了を検出する前記ステップは、
    前記移動局(10)からの前記アップリンク信号の受信に関係している自己干渉と他ユーザの干渉とを動的に測定するステップと、
    前記動的な測定に基づいて前記移動局(10)がスケジュール・アップリンクデータ送信の最中または複数のスケジュール・アップリンクデータ送信の間であるかを判定するステップと、
    を含むことを更に特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記移動局のスケジュール状態を判定する前記ステップは、
    前記移動局(10)によるスケジューリング・アップリンクデータ送信に対して責任があるスケジューラ(58)からスケジュール情報を受信するステップ
    を含むことを更に特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の方法。
  9. 前記アップリンク信号は、前記スケジュール・アップリンクデータ送信の最中および間に前記移動局(10)により送信されるアップリンク制御チャネル信号であり、
    前記移動局のスケジュール状態に基づいて前記品質目標を調整する前記ステップは、
    前記スケジュール・アップリンクデータ送信の開始時のアップリンク制御チャネル信号に対して測定される受信信号品質の変化から計算された量だけ、前記スケジュール・アップリンクデータ送信の開始時に前記品質目標を増加させるステップ
    を含むことを更に特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の方法。
  10. 前記移動局のスケジュール状態に基づいて前記品質目標を調整する前記ステップは、
    前記スケジュール・アップリンクデータ送信の終了時のアップリンク制御チャネル信号に対して測定される受信信号品質の変化から計算された量だけ、前記スケジュール・アップリンクデータ送信の終了時に前記品質目標を減少させるステップ
    を更に含むことを更に特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記アップリンク信号は、前記スケジュール・アップリンクデータ送信の最中および間に前記移動局(10)により送信されるアップリンク制御チャネル信号を含み、
    前記移動局(10)のアップリンク電力制御コマンドを生成する前記ステップは、
    前記アップリンク制御チャネル信号に対する受信信号品質を測定するステップと、
    前記受信信号品質を前記品質目標と比較するステップと、
    前記比較に基づいて前記移動局(10)へ送信するための前記アップリンク電力制御コマンドを生成するステップと、
    を含むことを更に特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の方法。
  12. 前記アップリンク制御チャネル信号に対する信号品質を測定する前記ステップは、
    前記移動局自身の送信に起因する残留自己干渉と、他の移動局(10)による同時のスケジュール・アップリンクデータ送信に起因する他ユーザの干渉と、背景干渉と、の測定に基づいて、前記移動局(10)による前記スケジュール・アップリンクデータ送信の最中における前記アップリンク制御チャネル信号の信号対干渉比(SIR)を決定するステップと、
    他の移動局(10)による同時でないスケジュール・アップリンクデータ送信に起因する他ユーザの干渉と、背景干渉と、の測定に基づいて、前記移動局(10)による前記スケジュール・アップリンクデータ送信の間の時間における前記アップリンク制御チャネル信号のSIRを決定するステップと、
    を含むことを更に特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記移動局(10)から受信されたアップリンク信号を評価するために使用される品質目標に基づいて、前記移動局(10)のアップリンク電力制御コマンドを生成する前記ステップは、前記移動局(10)がスケジュール・アップリンクデータ送信に関与しているか否かにかかわらず、前記移動局(10)により送信されたアップリンク制御チャネル信号を評価するために使用される品質目標に基づいて、前記移動局(10)のアップリンク電力制御コマンドを生成するステップを含み、
    前記移動局のスケジュール状態に基づいて前記品質目標を調整する前記ステップは、
    前記移動局(10)によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始の検出に応答して前記品質目標を引き上げるステップと、
    前記移動局(10)によるスケジュール・アップリンクデータ送信の終了の検出に応答して前記品質目標を引き下げるステップと、
    を含む
    ことを更に特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の方法。
  14. スケジュール・アップリンクデータ送信により動作している移動局(10)に対してアップリンク送信電力を制御するための基地局回路(50)であって、
    前記移動局(10)から受信されたアップリンク信号を評価するために使用される品質目標に基づいて、前記移動局(10)のアップリンク電力制御コマンドを生成するように構成された電力制御プロセッサ(54)と、
    前記移動局(10)のスケジュール状態を判定し、該移動局のスケジュール状態に基づいて前記品質目標を調整するよう構成された品質目標プロセッサ(52)と、
    を含むことを特徴とする基地局回路(50)。
  15. 前記基地局回路(50)は、前記移動局(10)によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時に前記品質目標を引き上げ、前記移動局(10)によるスケジュール・アップリンクデータ送信の終了時に前記品質目標を引き下げる、ことにより、前記移動局のスケジュール状態に基づいて前記品質目標を調整するよう構成されていることを更に特徴とする請求項14に記載の基地局回路(50)。
  16. 前記移動局(10)による所与のスケジュール・アップリンクデータ送信に対して、前記基地局回路(50)は、前記所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時に発生している他ユーザの干渉の変化を測定し、該測定された他ユーザの干渉の変化の関数として前記品質目標の増加量を計算する、ことにより、前記品質目標を引き上げるよう構成されていることを更に特徴とする請求項15に記載の基地局回路(50)。
  17. 前記基地局回路(50)は、前記所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の終了時に発生している他ユーザの干渉の変化を測定し、該測定された他ユーザの干渉の変化の関数として前記品質目標の減少量を計算する、ことにより、前記所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の終了時に前記品質目標を引き下げるよう構成されていることを更に特徴とする請求項16に記載の基地局回路(50)。
  18. 前記基地局回路(50)は、前記品質目標が前記所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の開始時に引き上げられる前に使用されていた値へ前記品質目標をドロップすることにより、前記所与のスケジュール・アップリンクデータ送信の終了時に前記品質目標を引き下げるよう構成されていることを更に特徴とする請求項16に記載の基地局回路(50)。
  19. 前記基地局回路(50)は、前記移動局(10)によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始および終了を検出することにより、前記移動局(10)のスケジュール状態を判定するよう構成されていることを更に特徴とする請求項14乃至18の何れか一項に記載の基地局回路(50)。
  20. 前記基地局回路(50)は、前記移動局(10)からの前記アップリンク信号の受信に関係している自己干渉と他ユーザの干渉とを動的に測定し、該動的な測定に基づいて前記移動局(10)がスケジュール・アップリンクデータ送信の最中または複数のスケジュール・アップリンクデータ送信の間であるかを判定する、ことにより、前記移動局(10)によるスケジュール・アップリンクデータ送信の開始および終了を検出するよう構成されていることを更に特徴とする請求項19に記載の基地局回路(50)。
  21. 前記基地局回路(50)は、前記移動局(10)によるスケジューリング・アップリンクデータ送信に対して責任があるスケジュールプロセッサ(58)を含むかまたは有効に関連付けられており、
    前記基地局回路(50)は、前記スケジュールプロセッサ(58)から受信した情報に基づいて、スケジュール・アップリンクデータ送信の開始および終了を判定するよう構成されていることを更に特徴とする請求項19に記載の基地局回路(50)。
  22. 前記アップリンク信号は、前記スケジュール・アップリンクデータ送信の最中および間に前記移動局(10)により送信されるアップリンク制御チャネル信号であり、
    前記基地局回路(50)は、前記スケジュール・アップリンクデータ送信の開始時のアップリンク制御チャネル信号に対して測定される受信信号品質の変化から計算された量だけ、前記スケジュール・アップリンクデータ送信の開始時に前記品質目標を増加させることにより、前記移動局のスケジュール状態に基づいて前記品質目標を調整するよう構成されていることを更に特徴とする請求項14乃至21の何れか一項に記載の基地局回路(50)。
  23. 前記基地局回路(50)は、前記スケジュール・アップリンクデータ送信の終了時のアップリンク制御チャネル信号に対して測定される受信信号品質の変化から計算された量だけ、前記スケジュール・アップリンクデータ送信の終了時に前記品質目標を減少させることにより、前記移動局のスケジュール状態に基づいて前記品質目標を調整するよう構成されていることを更に特徴とする請求項22に記載の基地局回路(50)。
  24. 前記アップリンク信号は、前記スケジュール・アップリンクデータ送信の最中および間に前記移動局(10)により送信されるアップリンク制御チャネル信号であり、
    前記基地局回路(50)は、前記アップリンク制御チャネル信号に対する受信信号品質を測定するよう構成された信号品質プロセッサ(56)を含むかまたは有効に関連付けられており、
    前記電力制御プロセッサ(54)は、前記受信信号品質と前記品質目標との比較に基づいて、前記移動局(10)へ送信するための前記アップリンク電力制御コマンドを生成するよう構成されている
    ことを更に特徴とする請求項14乃至23の何れか一項に記載の基地局回路(50)。
  25. 前記信号品質プロセッサ(56)は、
    前記移動局自身の送信に起因する残留自己干渉と、他の移動局(10)による同時のスケジュール・アップリンクデータ送信に起因する他ユーザの干渉と、背景干渉と、の測定に基づいて、前記移動局(10)による前記スケジュール・アップリンクデータ送信の最中における前記アップリンク制御チャネル信号の信号対干渉比(SIR)を決定し、他の移動局(12,14)による同時でないスケジュール・アップリンクデータ送信に起因する他ユーザの干渉と、背景干渉と、の測定に基づいて、前記移動局(10)による前記スケジュール・アップリンクデータ送信の間の時間における前記アップリンク制御チャネル信号のSIRを決定する、ことにより、前記アップリンク制御チャネル信号に対する信号品質を測定するよう構成されていることを更に特徴とする請求項24に記載の基地局回路(50)。
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