図1は、本主題の種々の実施形態による、自動車システム100を示す。種々の実施形態において、自動車102は電気自動車であり、自動車推進バッテリ104と、バッテリエネルギーを回転運動等の機械的運動に変換するための少なくとも1つの推進モータ106とを含む。本主題は、自動車推進バッテリ104が、エネルギー貯蓄システム(「ESS」)のサブ構成要素である実施例を含む。ESSは、安全装置構成要素、冷却構成要素、加熱構成要素、整流器等を含む、種々の実施例における自動車推進バッテリとの間のエネルギー伝達に関連する、種々の構成要素を含む。本発明者らは、自動車推進バッテリ104および付属構成要素の他の構成が可能であることから、ESSおよび本主題のいくつかの実施例は、本明細書に開示される構成に限定されると見なされるべきではないことを考慮している。
バッテリは、種々の実施例においてリチウムイオン電池を含む。いくつかの実施例では、バッテリは、並列および/または直列に連結された複数のリチウムイオン電池を含む。いくつかの実施例は、円筒形リチウムイオン電池を含む。いくつかの実施例では、ESSは、18650バッテリ基準に適合する1つ以上の電池を含むが、本主題はそれに限定されない。いくつかの実施例は、相互接続された約2981個の電池を含む。自動車推進バッテリ104は、いくつかの実施例では、約390ボルトを提供する。
さらに、エネルギー変換器108が図示される。エネルギー変換器108は、自動車推進バッテリ104からのエネルギーを、少なくとも1つの推進モータ106によって使用可能なエネルギーに変換するシステムの一部である。場合によっては、エネルギーの流れは、少なくとも1つの推進モータ106から自動車推進バッテリ104までである。そのようなものとして、いくつかの実施例では、自動車推進バッテリ104は、エネルギー変換器108にエネルギーを伝達し、エネルギー変換器108は、該エネルギーを電気自動車を推進するために少なくとも1つの推進モータ106によって使用可能なエネルギーに変換する。さらなる実施例では、少なくとも1つの推進モータ106は、エネルギー変換器108に伝達されるエネルギーを生成する。これらの実施例では、エネルギー変換器108は、該エネルギーを自動車推進バッテリ104に貯蔵することができるエネルギーに変換する。いくつかの実施例では、エネルギー変換器108は、トランジスタを含む。いくつかの実施例は、1つ以上の電界効果トランジスタを含む。いくつかの実施例は、金属酸化物半導体電界効果トランジスタを含む。いくつかの実施例は、1つ以上の絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含む。そのようなものとして、種々の実施例では、エネルギー変換器108は、自動車推進バッテリ104からの直流(「DC」)電力信号を受信し、自動車推進モータ106に電力供給するための三相交流(「AC」)信号を出力するように構成されるスイッチバンクを含む。いくつかの実施例では、エネルギー変換器108は、自動車推進モータ106からの三相出力を、自動車推進バッテリ104内に貯蔵されるDC電力に変換するように構成される。エネルギー変換器108のいくつかの実施例は、自動車推進バッテリ104からのエネルギーを、自動車推進モータ106以外の電気負荷によって使用可能なエネルギーに変換する。これらの実施例のいくつかは、エネルギーを約390ボルトから14ボルトに切り替える。
推進モータ106は、種々の実施例では三相交流(「AC」)推進モータである。いくつかの実施例は、複数のそのようなモータを含む。いくつかの実施例では、本主題は、トランスミッション110を選択的に含むことができる。いくつかの実施例は、2スピードトランスミッションを含むが、他の実施例も考慮される。油圧、電気、または電気油圧クラッチ作動を有するような、マニュアルクラッチトランスミッションが考慮される。いくつかの実施例は、シフトの間、第1のギアに連結される一方のクラッチから、第2のギアに連結されるもう一方のクラッチに段階的に移動するデュアルクラッチシステムを採用する。種々の実施例では、回転運動は、トランスミッション110から1つ以上の車軸112を介して車輪113に伝達される。
自動車推進バッテリ104およびエネルギー変換器108のうちの1つ以上に対する制御を提供する自動車管理システム114は、選択的に提供される。いくつかの実施例では、自動車管理システムは、安全装置システム(衝突センサ等)を監視する自動車システムに連結される。いくつかの実施例では、自動車管理システムは、1つ以上のドライバ入力(口語的にスロットルと称される、アクセル等だが、本主題は実際のスロットルを有する実施例に限定されない)に連結される。種々の実施形態では、自動車管理システムは、自動車推進バッテリ104およびエネルギー変換器108のうちの1つ以上への電力供給を制御するように構成される。
種々の実施例では、充電ステーション118は、エネルギーを自動車推進バッテリ104に伝達するために提供される。いくつかの実施例では、充電ステーションは、単相110VのAC電源からの電力を、自動車推進バッテリ104によって貯蔵可能な電力に変換する。さらなる実施例では、充電ステーションは、220VのAC電源からの電力を、自動車推進バッテリ104によって貯蔵可能な電力に変換する。本主題は、外部電源からのエネルギーを自動車102によって使用可能なエネルギーに変換するための変換器が、自動車102の外側に位置する実施例に限定されず、他の実施例も考慮される。
種々の実施形態では、自動車システム100は、フロントガラス130および乗客室132を含む。乗客室132は、1つ以上の乗客シート134を含む。種々の実施形態では、乗客に安全および快適特徴を提供するために(図1には示されていない)、自動車システム100の乗客室132内にヒータ/換気/空調(HVAC)システム120が含まれている。種々の実施形態では、HVACシステム120は、加熱または冷却された空気を乗客室132に循環させるように動作可能なファン122および空気ダクト124を含む。種々の実施形態では、HVACシステム120は、発熱体126に電力が提供される時に、HVACシステム120内の空気を加熱するように動作可能な電気抵抗発熱体を含む。加熱された空気は、乗客室132に熱を提供するため、およびフロントガラス130の除霜または曇り除去等の安全機能を提供するために、ファン122によって循環させることができる。
種々の実施形態では、自動車システム100は、自動車ディスプレイシステム(VDS)140を含む。VDS140は、バッテリ充電を含む、推進バッテリ104の状態に関連する情報を含む、自動車システム100に関する視覚情報を表示するように動作可能である。種々の実施形態では、VDS140は、自動車システム100に1つ以上の入力を行うことを可能にする。入力は、押しボタンを含む、VDS140への入力を可能にするように動作可能な、VDS140に関連付けられたいずれかの装置によって行うことができる。種々の実施形態では、VDS140に連結されるディスプレイ画面は、VDS140に入力を行うことを可能にするタッチ画面である。種々の実施形態では、VDS140は、推進バッテリ104の1つ以上の次回の充電動作に関連する、自動車システム100に含まれる推進バッテリ104の充電レベルを選択するため、または現在進行中の充電動作への入力を可能にする。
種々の実施形態では、1つ以上の一式の電気抵抗発熱体136は、一式の発熱体136に電力が提供される時に、乗客に暖められたシートを提供する。種々の実施形態では、本明細書にさらに説明されるように、発熱体126もしくは発熱体136のいずれか、または両方は、自動車推進バッテリ104で充電動作を実施する時に、充電回路の一部として分圧器として使用される。
図2Aは、本主題の種々の実施形態による、バッテリパック252の充電システム200の機能ブロックを示す。種々の実施形態では、充電システム200は、充電器ステーション210に連結される電気自動車250を含む。電気自動車250は、いずれかの特定の種類の電気自動車に限定されない。種々の実施形態では、電気自動車250は、図1に関して説明されるような自動車102を含む。充電器ステーション210は、いずれかの特定の種類の充電器ステーションに限定されない。種々の実施形態では、充電器ステーション210は、図3に関して説明される充電器ステーション300である。
再び図2Aを参照すると、充電器ステーション210は、接続214によってラインソース212に連結され、接続220によって電気自動車250に連結される、充電器216を含む。電気自動車250は、バッテリパック252および加熱/冷却システム270に連結される電気自動車管理(EVM)システム260を含む。加熱/冷却システム270は、本明細書にさらに説明されるように、バッテリパック252の加熱および冷却を提供するために、バッテリパック252に機械的に連結される。加熱/冷却システム270は、本明細書にさらに説明されるように、EVMシステム260に電気的に連結される。
種々の実施形態では、EVMシステム260は、駆動モータ286に連結されるモータ制御回路280を含む。種々の実施形態では、モータ制御回路280は、バッテリパック252によって提供される電力を使用して、駆動モータ286に提供される電力を調整および制御するように動作可能である。種々の実施形態では、駆動モータ286は、電気自動車250を推進するように動作可能である。種々の実施形態では、モータ制御回路280および駆動モータ286は、電気自動車250が充電器ステーション210から物理的に切断されている時にのみ動作可能である。
種々の実施形態では、充電器ステーション210は、接続220によって電気自動車250に着脱可能に連結される。「着脱可能に連結される」とは、物理的に接続及び切断されるように動作可能であり、したがって、充電器ステーション210を電気自動車250に接続するように、およびそれから切断するように動作可能である、接続220を指す。電気自動車250に物理的に接続されている時に、充電器ステーション210は、1つ以上の相互接続230から1つ以上の相互接続240上で、電気自動車250に電力を提供するように動作可能であり、相互接続240は、電気自動車250の一部である。種々の実施形態では、接続220は、電気自動車250内の接地接続244に連結される、接地接続234を含む。種々の実施形態では、接続220は、相互接続242に連結され、かつ充電器ステーション210内の充電器制御回路226に連結される、信号相互接続232を含み、信号相互接続232および相互接続242は、充電器ステーション210と電気自動車250との間で前後に伝送される信号を通信ならびに制御可能にするように動作可能である。相互接続230、240、232、242、234、および244は、いずれかの特定の種類の接続に限定されず、種々の実施形態では、充電器ステーション210と電気自動車250との間でいずれかの方向、または両方向に伝送される信号を通信および制御可能にするように動作可能な物理導体、多心ケーブル、バスライン、伝送ライン、および無線接続のいずれかの組み合わせを含む。種々の実施形態では、接続220は、充電器制御回路226を電気自動車250と連結する、CANバス等の自動車標準バスを含む。
接続220は、いずれかの特定の種類の接続に限定されない。種々の実施形態では、接続220は、充電器ステーション210の一部であるコネクタ236と、電気自動車250の一部であるコネクタ246とを含む。コネクタ236および246は、これらの相互接続が接続220内で提供されるため、相互接続230と240との間、および相互接続232と242との間、ならびに接地接続234と244との間が接続されるように、着脱可能に接続可能である。種々の実施形態では、コネクタ236および246は、いくつかの既知の標準型コネクタと一致するように設計された標準PASコネクタ(pin and sleeve connector)である。
種々の実施形態では、コネクタ236は、コネクタ246に連結するように動作可能な特別設計コネクタであり、コネクタ246は、コネクタ236に適合する設計を有するコネクタにのみ連結可能にすることを目的とする、特別かつ特有の設計である。
種々の実施形態では、接続220は、バッテリパック252の充電を可能にするために、充電器ステーション210を電気自動車250と連結するように動作可能であり、電気自動車250を充電器ステーション210から離れた領域に移動可能にするため、および充電器ステーション210とのいかなる物理接続からも解放可能にするために、充電器ステーション210を電気自動車250から物理的に切断可能にするように動作可能である。
種々の実施形態では、充電器216は、充電器制御回路226に連結される、1つ以上のひずみセンサ217を含む。種々の実施形態では、ひずみセンサ217は、接続220上の引張力等の接続220上のひずみのレベルを検出するように、および接続220上にひずみが存在すると示す信号を充電器制御回路226に提供するように、(またはいくつかの実施形態では、接続220上にひずみが存在しないと示す信号を提供することを停止するように)動作可能である。種々の実施形態では、充電器制御回路226は、ひずみセンサ217からの信号に応じて、接続220から電力を除去するように、または種々の実施形態では、フェイルセーフモードの動作において見られるように、ひずみセンサ217の信号を受信していないことを受けて、電力を除去するように動作可能である。種々の実施形態では、充電器216は、ケーブルひずみ障害状態をもたらす過量のひずみを接続220が受信したと示す視覚指示を含むが、これに限定されない、充電システム200に関連する種々の状態を視覚的に示すように動作可能である、複数の指示器227A〜227Nを含む。
種々の実施形態では、コネクタ236および246は、電力が存在し、かつ相互接続230および240によって接続220に印加される場合に、コネクタ236および246が物理的に切断されることを防止するように動作可能である、機械的、電気的、または電気/機械的検出機構235を含む。
種々の実施形態では、ラインソース212は、充電器216に連結され、バッテリパック252の充電動作を含む動作のために、充電器216に電力を提供するように動作可能である。ラインソース212は、いずれかの特定の電圧または種類の電力を提供することのみに限定されない。種々の実施形態では、ラインソース212は、単相電力を提供する。種々の実施形態では、ラインソース212は、「ワイ」および「デルタ」配列を含むが、これらに限定されない三相電力を含むが、これに限定されない多相電力を提供する。種々の実施形態では、ラインソース212は、接地レベルを基準とする電力を提供する。ラインソース212は、特定の電圧レベルに限定されない。種々の実施形態では、ラインソース212は、電力事業社によって提供される商用電力供給電圧レベルのうちの1つの電圧レベルを提供する。種々の実施形態では、ラインソース212は、単相、220ボルトの交流電流(AC)電源を提供する。ラインソース212、接続214、充電器216、および接続220は、充電器ステーション210によるラインソース212からのバッテリパック252の再充電を伴う動作を含む、充電器ステーション210および電気自動車250の動作に使用される電圧および電流レベルを伝導するために適切に寸法化および構成された導体を有する。
充電器216の種々の実施形態は、充電器216によってラインソース212から電気自動車250に供給される電力を制御するために、1つ以上の装置218を含む。種々の実施形態では、装置218は、充電器216から接続220に提供される最大電流を制限するために、1つ以上の装置221を含む。種々の実施形態では、装置221は、ヒューズである。種々の実施形態では、装置221は、回路遮断器を含む。種々の実施形態では、装置221は、回路遮断器と併せて地絡遮断回路を含み、地絡遮断回路は、地絡が検出される場合に回路遮断器を切るように動作可能である。
種々の実施形態では、充電器216は、スイッチング回路219を含む。スイッチング回路219は、電気自動車250からのラインソース212から提供される電力を接続および切断するように動作可能である。種々の実施形態では、スイッチング回路219は、機械式リレーを含む。種々の実施形態では、スイッチング回路219は、固体リレーまたは他の固体スイッチング装置を含む。種々の実施形態では、充電器制御回路226は、スイッチング回路219に連結され、スイッチング回路219の開閉を制御するように動作可能である。種々の実施形態では、充電器制御回路226は、スイッチング回路219にラインソース212を接続220に連結させる信号を提供し、信号が存在しない時に、スイッチング回路219は、ラインソース212を接続220から切断するように動作可能である。種々の実施形態では、充電器制御回路226は、ひずみセンサ217の状態が接続220上のひずみのレベルがある所与のレベルを超えると示す時に、または接続220上のひずみに対する安全な状態を示す、ひずみセンサ217からの信号が充電器制御回路226で受信されていない時に、スイッチング回路219にラインソース212を接続220から切断させる。
種々の実施形態では、充電器216は、手動スイッチ224を含む。種々の実施形態では、手動スイッチ224は、スイッチング回路219に連結され、手動スイッチ224の作動によってラインソース212を接続220に接続可能にするように、およびそれから切断可能にするように動作可能である。種々の実施形態では、手動スイッチ224の「オフ」位置への作動は、充電器制御回路226からのいかなる信号にも関わらず、ラインソース212を接続220から切断する。種々の実施形態では、ラインソース212を接続220に電気的に連結させるために、手動スイッチ224は、「オン」位置に作動されなければならない。種々の実施形態では、ラインソース212を接続220に電気的に連結させるために、手動スイッチ224は、「オン」位置になければならず、また、充電器制御回路226からの制御信号も提供されなければならない。種々の実施形態では、手動スイッチ224は、南京錠等であるが、これに限定されない固定装置(図2Aに図示せず)を使用して、手動スイッチ224を「オフ」位置に固定できるようにする、「オフ」位置を含む。
接続220は、ラインソース212からの電力をEVMシステム260に連結するように動作可能である。EVMシステム260は、バッテリパック252において充電動作を実施するために、接続220によって受信される電力をバッテリパック252に連結するように動作可能である。種々の実施形態では、EVMシステム260は、ラインソース212から電力を受信し、充電制御回路262を使用して、電源供給装置261、バッテリパック252を再充電するのに使用するために動作可能な電圧源からの出力として提供するように電源供給装置261を操作する。充電制御回路262によるラインソース212からの電力の操作は、いずれかの特定の種類の操作に限定されず、接続220によってラインソース212から電源供給装置261に提供される、いずれかの電力の電流制御、相数の変更、AC電力の整流、電力のフィルタリング、および位相間の位相関係の変化を提供する、電圧レベルの操作を含み得る。充電制御回路は、いずれかの特定の充電器トポロジに限定されない。充電器制御回路262は、ブースト、バック、およびフライバック充電器トポロジを含むが、これらに限定されない、本明細書に説明される充電動作を実施するように動作可能ないかなる充電トポロジも含み得る。
種々の実施形態では、電源供給装置261は、バッテリパック252の充電動作のための電圧源を提供するように、および電気自動車250内の電力を必要とする他の機能に使用するための1つ以上の異なる電圧の電力の1つ以上の他の供給源を提供するように動作可能である。種々の実施形態では、電源供給装置261は、図2Aに示されるように、センサ251および276等のセンサに電力を供給するため、ならびに制御275およびポンプ274等の制御回路ならびに装置を含む、1つ以上の装置に電力を供給するための電力を提供する。
種々の実施形態では、バッテリパック252は、複数のバッテリ電池255を含む。種々の実施形態では、バッテリ電池255の部分群は、ともに電気的に連結されてバッテリ電池のブリックを形成し、1つ以上のブリックは、ともに電気的に連結されてバッテリ電池のシートを形成する。種々の実施形態では、バッテリパック252は、複数のシートを含む。バッテリパック252内では、複数のバッテリ電池は、バッテリ電池255のそれぞれの第1の接触子のそれぞれが、バッテリパック252の第1の出力接触子253に電気的に連結され、バッテリ電池255のそれぞれの第2の接触子のそれぞれが、バッテリパック252の第2の出力接触子254に電気的に連結されるように連結される。個々のバッテリ電池255は、バッテリパック252の所望の出力電圧および所望の電流要求に応じて、バッテリパック252内で、直列および並列接続の種々の組み合わせで連結することができる。
種々の実施形態では、バッテリパック252は、加熱/冷却システム270に機械的に連結される。種々の実施形態では、加熱/冷却システム270は、バッテリパック252内の温度を制御するために、バッテリパック252を通って循環される流体を加熱および冷却するように動作可能である。種々の実施形態では、バッテリパック252は、複数のバッテリ電池255の1つ以上と熱接触している、管299のネットワークを含む。種々の実施形態では、管299は、バッテリパック252内の複数のバッテリ電池255のそれぞれと熱接触している。管299は、バッテリ電池255と管299との間での熱伝達を可能にする、金属等の材料から形成される。流体が管299を通って循環させられる時に、流体は、管299内を循環する流体の温度に応じて、複数のバッテリ電池255に熱を伝導するように、またはそれから熱を奪うように動作可能である。流体は、いずれかの特定の種類の流体に限定されず、管299を通って循環するように、およびバッテリ電池255に熱を伝達するように、ならびにそれから熱を奪うように動作可能な、いかなる種類の流体も含み得る。種々の実施形態では、流体は、低凍結温度を有し、流体は、典型的な自動車ラジエータにおいて不凍剤として使用されるものと類似する、水およびグリコール混合物で構成される。
種々の実施形態では、加熱/冷却システム270は、多量の流体を保持するためのリザーバであって、チューブ271および272によって、バッテリパック252内の1つ以上の管299のネットワークに連結される、リザーバ273を含む。種々の実施形態では、加熱/冷却システム270は、ポンプ274によってチューブ271、272、および管299を通って循環される流体を加熱するように動作可能なヒータ277を含む。ヒータ277は、いずれかの特定の種類のヒータに限定されない。種々の実施形態では、ヒータ277は、電気的接続295および296によってヒータ277に電気エネルギーが提供される時に、熱を生成するように動作可能な抵抗型発熱体である。ヒータ277は、いずれかの特定の位置に位置するように限定されない。ヒータ277は、管299を通って循環されている加熱/冷却システム270内の流体をヒータ277が加熱することを可能にする、いかなる位置にも位置し得る。種々の実施形態では、ヒータ277は、リザーバ273内に位置する。種々の実施形態では、ヒータ277は、チューブ271、272、および管299のうちの1つのライン内に位置する。
種々の実施形態では、加熱/冷却システム270は、リザーバ273内の流体の温度を冷却するため、および管299を通して流体を循環させるための冷却システム278を含む。冷却システム278は、いずれかの特定の種類の冷却システムに限定されず、いくつかの実施形態では、コンプレッサと、流体を冷却するための別個の冷蔵システムとを含む。
種々の実施形態では、加熱/冷却システムは、センサ276を含む。センサ276は、リザーバ273内の流体の温度、または流体がバッテリパック252に、もしくはそれから循環される時の流体温度、および流体がバッテリパック252を通って循環される時の流体の流速もしくは流量を含む、加熱/冷却システム270に関連する1つ以上のパラメータを感知するように動作可能である。種々の実施形態では、センサ276の1つ以上は、ヒータ277の温度を感知するように動作可能である。いくつかの実施形態では、センサは、ヒータ277の温度を含む出力信号をEVMシステム260に提供するように動作可能である。ヒータ277の温度がEVMシステム260に提供される種々の実施形態では、EVMシステム260は、ヒータ277の温度が所与の温度を超える場合に、ヒータ277から電力を切断するように動作可能である。
種々の実施形態では、バッテリパック252の充電は、バッテリパック252が所与の温度範囲内である時にのみ可能である。種々の実施形態では、バッテリパック252が、バッテリパック252での充電動作の許容温度として指定された温度範囲内でない時に、充電制御回路262は、バッテリパック252の温度を、バッテリパック252の充電動作を開始または継続するのに許容可能である温度に調節するために、加熱/冷却システム270にバッテリパック252内の管299を通る流体を加熱または冷却させるための制御信号を制御275に提供するように動作可能である。
種々の実施形態では、バッテリパック252内のセンサ251は、バッテリパック252内の温度を測定するために使用される。種々の実施形態では、センサ251は、バッテリパック252で充電動作を開始できるかどうか、または充電動作が既に進行中の場合は継続できるかどうかを決定する、バッテリパック252内の他の状態を感知するように動作可能である。種々の実施形態では、センサ251は、バッテリパック252内の湿度のレベル、およびバッテリパック252内またはその周辺の周囲空気の露点を測定する。種々の実施形態では、充電動作が開始される前もしくは充電動作中に、感知された温度、湿度、および露点に基づいて、バッテリパック252内の温度、および場合によっては湿度を変化させるために、加熱/冷却システム270を動作させる決定が行われる。場合によっては、バッテリパック252内の結露をもたらし得る、充電動作に対するバッテリ電池255内の熱応答は、充電動作前もしくは中に、または充電動作前および中の両方で、加熱/冷却システム270にバッテリパック252内の温度を調節させる。
種々の実施形態では、センサ251は、バッテリパック252内の煙の存在を検出するように動作可能な煙検出器を含む。種々の実施形態では、バッテリパック252内で煙が検出されると、ラインソース212からバッテリパック252に充電電圧を提供している、いかなる電圧源も切断することによって、充電制御回路262にバッテリパック252の充電動作を終了させるように動作可能な信号が充電制御回路262に提供される。種々の実施形態では、センサ251もしくは276からの1つ以上の信号、またはこれらのセンサからの信号の組み合わせは、障害状態を設定するため、またはシステム200内の種々の指標に状態を提供するために使用される。例として、煙の検出を示すセンサ251からの信号は、充電ステーション310に伝送されてもよく、結果として指示器227A〜227Nのうちの1つが、煙検出障害を視覚的に示す。種々の実施形態では、接続220の相互接続242および242によって状態信号が提供される。
種々の実施形態では、充電制御回路262は、接続220によってラインソース212から提供される電圧レベルを決定するように動作可能である。種々の実施形態では、決定された電圧レベルは、ラインソース212から電力を提供する正弦電圧波形のピーク間電圧である。種々の実施形態では、決定された電圧レベルは、ラインソース212から電力を提供する正弦電圧波形のピーク電圧である。例として、約220ボルトの公称電圧を有する単相交流電流を含むラインソースでは、電源は、約311ボルトのピーク間電圧、およびピーク間電圧の半分または約155ボルトのピーク電圧を有し得る。ラインソース212から提供される、決定された電圧レベルに基づいて、コンパレータ回路は、ライン電圧オフセット値を決定する。ライン電圧オフセット値は、ラインソースから決定された電圧レベルにオフセット値を加えることによって、ラインソース212から決定された電圧レベルより高い、またはそれより低い値のいずれかにすることができる。オフセット値は、負の値、正の値、またはゼロであってもよい。オフセット値が負である場合では、オフセット値をラインソースから決定された電圧レベルに加えることによって、ラインソースから決定された電圧レベル未満であるライン電圧オフセット値がもたらされる。オフセット値が正である場合では、オフセット値をラインソースから決定された電圧レベルに加えることによって、ラインソースから決定された電圧値を越えるライン電圧オフセット値がもたらされる。オフセット値がゼロである場合では、オフセット値をラインソースから決定された電圧レベルに加えることによって、ラインソースから決定された電圧値と同一であるライン電圧オフセット値がもたらされる。
図6Aは、概略図750、751、および752を示す。概略図750、751、および752のそれぞれは、ラインソース704から決定された電圧レベルとライン電圧オフセット値706との比較を図示する。概略図750では、オフセット値708は負であり、電圧レベル704に加えられる時に、ラインソース704から決定された電圧レベル未満であるライン電圧オフセット値706をもたらす。概略図751では、オフセット値708は正であり、電圧レベル704に加えられる時に、ラインソース704から決定された電圧レベルを超えるライン電圧オフセット値706をもたらす。概略図752では、オフセット値708はゼロであり、電圧レベル704に加えられる時に、ラインソース704から決定された電圧レベルと等しいライン電圧オフセット値706をもたらす。
種々の実施形態では、充電制御回路262は、バッテリパック252内のバッテリ電池255によって提供される場合に、バッテリパック252の第1の接触子253と第2の接触子254との間に存在する電圧レベルを決定するように動作可能である。種々の実施形態では、充電制御回路262は、コンパレータ回路263を含む。コンパレータ回路263は、ラインソース212から決定された電圧レベルとバッテリパック252の接触子253と254との間に提供される電圧レベルを比較するように、ならびに接触子253および254での電圧レベルがライン電圧オフセット値の計算された値未満である場合に出力信号を提供するように動作可能である。再び図6Aを参照すると、概略図750、751、および752のそれぞれでは、矢印710は、計算されたライン電圧オフセット値706未満である、接触子253と254との間の電圧レベルの値を示し、矢印712は、計算されたライン電圧オフセット値706と等しい、またはそれを超える、接触子253と254との間の電圧レベルの値を示す。バッテリパック252の充電動作の開始を受けて、矢印710によって示される範囲内である、接触子253と254との間のいずれかの電圧レベルでは、コンパレータ回路263は、充電が開始される時に、発熱体が充電回路に含まれると示す出力信号を提供するように動作可能である。種々の実施形態では、本明細書に説明されるように、発熱体は、充電回路内で発熱体が迂回されるとコンパレータ回路263が決定するまで、充電回路内にあり続ける。
種々の実施形態では、発熱体が充電回路に含まれる充電動作中に、コンパレータ回路263は、ラインソース212から決定された電圧レベルとバッテリパック252の接触子253と254との間に提供される電圧レベルとを比較するように、ならびに接触子253および254での電圧レベルが迂回閾値電圧オフセット値の計算された値未満である場合に出力信号を提供するように動作可能である。
図6Bは、概略図760、761、および762を示す。概略図760、761、および762のそれぞれは、ラインソース704から決定された電圧レベルとライン電圧オフセット値706の比較、および迂回閾値を示す、計算された電圧レベル806を図示する。概略図760では、オフセット値708は負であり、電圧レベル704に加えられる時に、ラインソース704から決定された電圧レベル未満であるライン電圧オフセット値706をもたらす。迂回閾値806は、値808をライン電圧オフセット値706に加えることによって計算される。概略図761では、オフセット値708は正であり、電圧レベル704に加えられる時に、ラインソース704から決定された電圧レベルを超えるライン電圧オフセット値706をもたらす。迂回閾値806は、値808をライン電圧オフセット値706に加えることによって計算される。概略図762では、オフセット値708はゼロであり、電圧レベル704に加えられる時に、ラインソース704から決定された電圧レベルと等しいライン電圧オフセット値706をもたらす。迂回閾値806は、値808をライン電圧オフセット値706に加えることによって計算される。
再び図6Bを参照すると、概略図760、761、および762のそれぞれでは、矢印810は、迂回閾値806未満である、接触子253と254との間の電圧レベルの値を示し、矢印812は、迂回閾値806と等しいか、またはそれを超える接触子253と254との間の電圧レベルの値を示す。発熱体を含む充電動作中に、接触子253と254との間の監視された電圧レベルが矢印810の値の範囲内であり続ける時に、発熱体は、充電回路内にあり続ける。矢印820によって示される接触子253と254との間のいかなる電圧レベルでも、発熱体は、充電回路内において迂回される。発熱体が充電回路内に含まれ、かつ接触子253と254との間の電圧レベルが矢印810によって示される範囲から最大で迂回閾値806まで増加する場合には、充電制御回路262は、矢印812によって示されるように、および本明細書にさらに説明されるように、発熱体を迂回するように、および発熱体が迂回された状態でバッテリパック252の充電を継続するように動作可能である。
第1の電圧レベルのライン電圧オフセット値を提供することによって、バッテリパック電圧がライン電圧オフセット値未満である時に充電回路内に発熱体が含まれ、第2のライン電圧オフセット値より高い電圧レベルの迂回閾値を提供することによって、迂回閾値は、発熱体が充電回路から除去されるレベルとなり、充電回路は、充電回路から除去することができる、充電作業の開始を受けて充電回路に含まれる発熱体をいつ使用するかを制御するためのヒステリシス幅を含む。
バッテリパック252の充電動作が開始されると、矢印710によって示される範囲内である接触子253と254との間のいかなる電圧レベルでも、コンパレータ回路263は、充電が開始される時に充電回路に発熱体が含まれることを示す出力信号を提供するように動作可能である。種々の実施形態では、本明細書に説明されるように、発熱体は、充電回路内で発熱体が迂回されるとコンパレータ回路263が決定するまで、充電回路内にあり続ける。
概略図760、761、および762のそれぞれでは、迂回閾値は、ライン電圧オフセット値より値範囲808だけ高い。値範囲808は、ヒステリシス幅を示す。
動作中に、充電制御回路262は、コンパレータ回路263から出力信号を受信し、バッテリパック252の充電動作において使用される充電回路の分圧器として発熱体を含むために、スイッチング回路264を構成するように動作可能である。充電回路内に直列に発熱体を有することによって、充電電圧を提供する電源供給装置の入力に提供されるライン電圧を降下するか、または電源供給装置によって発熱体にわたるバッテリパックに提供される充電電圧を降下するかのいずれかによって、バッテリパック252に印加される電圧を低減するための分圧器回路が提供される。発熱体を含む分圧器回路は、ラインソース212の決定された電圧レベルとバッテリパック252に存在する接触子電圧レベルとの間の差が所定の差閾値電圧レベルを超える時に、充電制御回路262がバッテリパック252に提供される充電電流を適切に制御できるようにする。
種々の実施形態では、充電回路で使用される発熱体は、ヒータ277である。種々の実施形態では、発熱体は、充電動作において分圧器回路に使用されるように動作可能である、いずれかの電気抵抗伝導パスである。種々の実施形態では、発熱体は、電気自動車250の乗客室に循環される空気流を加熱するために使用される発熱体である。種々の実施形態では、発熱体は、電気自動車250のフロントガラスの霜を取るための熱を提供するために使用される抵抗体を使用する。種々の実施形態では、抵抗発熱体が充電動作において直列回路で使用される時はいつでも発熱体を通過した空気を循環させるために、電気ファンが使用される。種々の実施形態では、使用される発熱体は、電気自動車250の乗客シートを暖めるために使用される抵抗発熱体の1つ以上である。
種々の実施形態では、スイッチング回路264は、接触子253および254に電圧源を提供するように動作可能であり、接触子253および254と直列に連結され、充電制御回路262によって提供される電圧源全体に連結されるヒータ277を含む。また、スイッチング回路264は、ヒータ277を迂回するように、およびヒータ277を含むことなく充電制御回路262によって提供される電圧源を接触子253および254に連結するように動作可能である。ヒータ277がバッテリパック252の接触子と直列に含まれる時に、ヒータ277は、分圧器回路にバッテリパック252を提供し、電圧源によって提供される電圧の一部は、ヒータ277にわたって降下し、電圧源によって提供される電圧の残りは、バッテリパック252内のバッテリ電池255を充電するために、接触子253と254との間に印加される。ヒータ277が迂回される時に、バッテリパック252内のバッテリ電池255を充電するのに使用するために、接続292、および293におけるいかなる損失も差し引いた全電圧が、接触子253および254に印加される。
図2Bは、本主題の種々の実施形態による、充電回路290を示す。
図2Aに示される構成要素に対応する構成要素を示すために、図2Bにおいて、同一の参照番号が使用される。図2Bは、スイッチング回路264と、電源供給装置261と、バッテリパック252とを含む。電源供給装置261の第1の出力は、接続292によってバッテリパック252の接触子253に連結され、電源供給装置261の第2の出力は、接続293によってバッテリパック252の接触子254に連結される。電源供給装置261は、バッテリパック252を充電するのに使用するために、その第1および第2の出力に電圧源を提供するように動作可能である。電源供給装置261は、接続240Cおよび240Dによって電力を受信し、バッテリパック252を充電するための電圧源を提供するために受信した電力を使用するように動作可能である。接続240Cおよび240Dは、スイッチング回路264によって、それぞれ接続240Aおよび240Bに連結される。
種々の実施形態では、相互接続240Aおよび240Bは、接続220の相互接続240に連結し、ラインソース212(図2Aに示される)からの電力をスイッチング回路264に提供する。スイッチング回路264は、接続240Aおよび240Bで電源供給装置261に提供される電力を接続または切断するように、および接続240A、240Bと電源供給装置261との間の連結にヒータ277を含むか、または含まないように動作可能である。図2Bに示されるように、接続240Aは、スイッチ265Aに連結され、接続240Bは、スイッチ265Bに連結される。スイッチ265Bは、接続240Dに直接連結され、スイッチ265Bが閉じている時に、接続240Bは、接続240Dに電気的に連結される。スイッチ265Aは、スイッチ266Aおよびスイッチ267の両方に連結される、ノード268に連結される。スイッチ267は、スイッチ266Bおよび接続240Cの両方に連結される、ノード269に連結される。閉じている時に、スイッチ267は、スイッチ265Aを接続240Cに電気的に連結する。
スイッチ266Aは、接続295に連結され、スイッチ266Bは、接続296に連結される。ヒータ277は、接続295によって、スイッチ297、およびヒータ277の一方の端部の接続298、ならびにヒータ277の第2の端部の接続296によって、スイッチング回路264に連結される。図2Bの発熱体は、図2Aのヒータ277に限定されず、充電回路290に分圧器を提供するように動作可能ないずれかの発熱体を含み得る。充電制御回路262は、スイッチング回路264に連結され、スイッチング回路264に含まれるスイッチ265Aおよび265B、266Aおよび266B、ならびに267のそれぞれを制御するように動作可能である。
充電制御回路262は、スイッチ265Aおよび265Bを開いているか、または閉じているかに制御するように動作可能である。種々の実施形態では、充電制御回路262は、接続240Aおよび240B上に提供される電力を電源供給装置261に接続するように、またはそれから切断するように、スイッチ265Aおよび265Bをともに動作させる。さらに、充電制御回路262は、ヒータ277を充電回路290に含むために、またはヒータ277を迂回して、ヒータ277を含むことなく接続240Aおよび240Bを電源供給装置261に連結するために、種々の組み合わせおよび異なる時間で、スイッチ266A、266B、および267を開いているか、または閉じているかに制御するように動作可能である。
ヒータ277が充電回路に含まれる種々の実施形態では、充電制御回路262は、スイッチ266Aおよび266Bの両方を閉じ、スイッチ267を開くように動作する。これらの状態では、ノード268は、スイッチ266Aによって接続295に連結され、ノード269は、スイッチ266Bによってノード269に連結される。本構成では、スイッチ265Aおよび265Bが閉じている時に、ヒータ277は、接続240Aおよび240Bで提供される電力に対して電源供給装置261と直列に連結され、電源供給装置261の入力に提供される電力の分圧器回路を形成する。
充電回路内で発熱体が迂回された状態でバッテリパック252の充電が行われる時に、充電制御回路262は、スイッチ266Aおよび266Bの両方を開き、スイッチ267を閉じるように動作する。これらの状態では、ノード268は、スイッチ266Aによって接続295に連結されず、ノード269は、スイッチ266Bによって接続296に連結されない。代わりに、ノード268は、スイッチ267によってノード269に連結される。本構成では、スイッチ265Aおよび265Bが閉じている時に、ヒータ277が迂回され、接続240Aは、スイッチ265Aによって接続240Cに直接連結される。発熱体が迂回される本構成では、スイッチ265Aおよび265Bが閉じている時に、接続240Aおよび240Bに提供されるものとほぼ同一の電圧が電源供給装置261に提供される。
種々の実施形態では、充電回路内に連結されるヒータ277を含む充電動作が進行中であり、かつヒータ277を迂回するように決定される時に、スイッチ265Aおよび265Bは、バッテリパック252から電源供給装置261を切断するために、最初にこれらのスイッチを開くように作動され、次いでスイッチ266A、266B、および267は、スイッチ266Aおよび266Bを開き、スイッチ267を閉じることによって、ヒータ277を迂回するように構成される。いったんスイッチ266A、266B、および267がヒータ277を迂回するように設定されると、今、充電回路内でヒータ277が迂回された状態で、電源供給装置261をバッテリパック252に再接続するために、次いでスイッチ265Aおよび265Bが閉じられる。
充電制御回路262は、本明細書に説明されるように、コンパレータ回路263によって提供される出力信号に基づき、充電回路内にヒータ277を含むように、またはそれを迂回するように動作可能である。電源供給装置261に供給されているライン電圧と直列にヒータ277を提供することによって、電源供給装置261の入力に印加される入力電圧レベルは、接続240Aおよび240B上に存在する電圧レベルより減少され、したがって電源供給装置261は、バッテリパック252の充電に適切な電流調整を維持できるようになる。種々の実施形態では、バッテリパック252の電圧レベルが充電プロセスを通して増加すると、ヒータ277によって提供される分圧器が不要となり、ヒータ277は迂回され、コネクタ240Aおよび240B上に存在する電圧レベルを電源供給装置261の入力に提供できるようになる。種々の実施形態では、充電制御回路263は、ヒータ277を通って流れる電流を制御することによって、ヒータ277にわたる電圧を調整するように動作可能である。種々の実施形態では、ヒータ277にわたる電圧降下は、電源供給装置261に提供されているラインソースの電圧の約半分である。種々の実施形態では、ラインソース電力から交流電力が提供され、かつヒータが充電回路に含まれている時に、充電器制御回路は、交流電力の1つ以上のサイクルの間、充電回路に電圧を印加するように、および交流電力の1つ以上のサイクルの間、交流電力を充電回路262から切断するように動作可能であり、ヒータ277の温度を調整するために、このパターンを複数回繰り返す。ラインソース電力として直流電力が提供され、かつヒータ277が充電回路に含まれる実施形態では、充電器制御回路262は、ヒータ277の温度を調整するために、直流電力をオンおよびオフに切り替えるように動作可能である。
種々の実施形態では、ヒータ277は、スイッチ297によって、センサ256によって、またはスイッチ297およびセンサ256の両方の組み合わせによって、過熱状態から保護される。種々の実施形態では、スイッチ297は、バイメタル式スイッチ等であるが、これに限定されない、スイッチの温度に応じて開閉されるスイッチである。種々の実施形態では、スイッチ297は、ヒータ277が特定の温度未満である時に閉じたままであり、したがってヒータ277を接続295および296に連結し、ヒータ277で所与の温度を超える時に開くように動作可能である。スイッチ297を開くことによって、ヒータ277を通る経路を有するものからのいかなる電力も切断され、したがってヒータ277での過熱状態を防止するように動作可能である。種々の実施形態では、センサ256は、ヒータ277で温度を感知するように、および接続257によってヒータ277の温度に関連する温度信号を充電制御回路262に提供するように動作可能である。種々の実施形態では、充電制御回路262は、センサ256からの温度信号に基づき、スイッチ297を開くように、したがってヒータ277を通る電気経路を有するものからのいかなる電力も切断するように動作可能である。種々の実施形態では、充電動作中にスイッチ297が開かれる時に、充電制御回路262は、接続240Cおよび240Dによって電源供給装置261に電流が提供されていないことを検出するように、および充電障害状態信号を生成するように動作可能である。
図2Bに示されるようなスイッチの構成は、制限することを意図せず、本明細書に説明されるスイッチング機能に対応するために、スイッチング回路264に使用することができるスイッチの考えられる一配列を示すことを目的とする。本明細書に説明されるスイッチング機能を実施するために、図2Bに図示されるものとは異なる数のスイッチを有する配列を含む、スイッチの他の配列が使用できることを理解されたい。スイッチ265A、265B、266A、266B、および267、または本明細書に説明されるスイッチング機能を実施するためにスイッチング回路264に含まれるいずれかのスイッチは、いずれかの特定の種類のスイッチに限定されない。本明細書に説明されるスイッチング機能を提供する、機械式リレー、固体リレー、およびスイッチングトランジスタ等の固体装置を含むが、これらに限定されない、いずれかの種類のスイッチが、いずれかの組み合わせで、種々の実施形態に使用されてもよい。
図2Cは、本主題の種々の実施形態による、充電回路290Aを示す。図2Aに示される構成要素に対応する構成要素を示すために、図2Bにおいて、同一の参照番号が使用される。図2Cは、スイッチング回路264によってバッテリパック252に連結される電源供給装置261を含む。充電回路290Aの種々の実施形態は、スイッチ回路264およびヒータ277が分圧器回路を形成するように連結され、電源供給装置261からの出力として出力電圧が提供されることを除き、図2Bに関して前述されるようにスイッチング回路264を動作させる。図2Cでは、ヒータ277が充電回路290Aに電気的に連結される時に、電源供給装置261からの出力電圧は、ヒータ277とバッテリパック252との間で分配される。充電回路290A内でヒータ277が迂回される時に、電源供給装置261からの電圧出力は、バッテリパック252に印加される。
図2Aおよび図2Bを参照すると、バッテリパック252で充電動作が実施されている間、ヒータ277をバッテリパック252と直列に含むことによって、ヒータ277にわたる電圧、およびそれを通る電流の量に基づき、いくらかの熱が生成される。種々の実施形態では、加熱/冷却システム270は、ヒータ277およびバッテリパック252の両方を制御し、それらの過熱を防止するように機能する。種々の実施形態では、センサ276は、ヒータ277の温度、もしくは加熱/冷却システム内を循環する流体の温度、または両方を監視し、冷却が必要であるかどうかを判定する。種々の実施形態では、制御275は、ヒータ277が充電回路に含まれる時に、流体循環をオンにする。ヒータ277の温度または加熱/冷却システム270内の流体の温度が所定のレベルを超える場合に、加熱/冷却システム270は、過熱を防止するために流体を冷却するように動作可能である。種々の実施形態では、制御275は、ヒータ277の温度または加熱/冷却システム内を循環する流体の温度を、バッテリの再充電に許容可能であると見なされるレベル未満に維持できないことを示すために、接続294上で充電制御回路262に信号を提供するように、およびヒータ277を充電回路から除去するように動作可能である。そのような場合では、ヒータ277によって提供される電圧の降下がなくバッテリパック252の充電を実施することができない場合に、バッテリパック252での温度が変化して充電動作を開始できるようになるまで、充電動作は停止される。
種々の実施形態では、バッテリパック252内のセンサ251は、バッテリパック252内の1つ以上の状態を監視し、接続291によってEVMシステム260に出力信号を提供する。種々の実施形態では、センサ251の1つ以上は、バッテリパック252内の1つ以上の温度を示す信号を提供する。種々の実施形態では、EVMシステム260は、バッテリパック252の1つ以上の部分内の温度が、充電動作に適切であるとみなされるレベルを超えることを判定する。そのような場合では、バッテリパックを充電するために使用されている回路にヒータ277が含まれている場合に、ヒータ277は、充電回路から除去される。ヒータ277を充電回路内に含むことなくバッテリパック252の充電動作を実施できると充電制御回路が判定する場合にのみ、バッテリパックで充電動作が継続される。種々の実施形態では、代替発熱体を使用することができ、ヒータ277を充電回路から除去することができ、バッテリパック252をさらに加熱することなく再充電動作を継続するために、HVACシステムに関連する発熱体等の本明細書に説明される異なる発熱体が充電回路に連結される。
種々の実施形態では、EVMシステム260は、制御された電流でバッテリパック252の充電を実施するために、制御されたレベルの電流で電圧を充電回路290と第1の接触子253と第2の接触子254との間に提供するために、1つ以上の電流制御機構を含む。
図3は、本主題の種々の実施形態による、充電器ステーション300を示す。充電器ステーション300はいずれかの特定の種類の充電ステーションに限定されない。種々の実施形態では、充電器ステーション300は、図2Aに示される充電器ステーション210である。充電器ステーション300は、接続310によってラインソース301に連結される筐体302を含む。種々の実施形態では、接続310は、電気導体のための導管を含み、電気導体は、ラインソース301からの電力を筐体302に連結する。種々の実施形態では、筐体302は、建造物の壁または他の表面上に取り付けられるように、および筐体302の背面の開口部312によって接続310に連結するように動作可能である。
種々の実施形態では、充電器ステーション300は、筐体302内に電力および制御回路304と、筐体302から延在し、コネクタ353で終端するケーブル352を含む接続とを含む。充電器ステーション300は、コネクタ353に含まれる複数の接触子355に電力を連結するために、電力および制御回路304によってラインソース301から受信される入電力をケーブル352に連結するように動作可能である。電力および制御回路304は、ラインソース301から受信される電力を、ケーブル352およびコネクタ353に接続するように、ならびにそれらから切断するように動作可能である。種々の実施形態では、筐体302は、ON/OFFスイッチ308を含む表面320を含む。ON/OFFスイッチ308は、ラインソース301からの電力のケーブル352への連結を制御するように動作可能である。種々の実施形態では、ON/OFFスイッチ308が「オフ」位置の時に、ラインソース301からの電力のケーブル352への経路は、物理的に切断される。種々の実施形態では、ON/OFFスイッチ308が「オン」位置の時に、充電器ステーション300内のすべての他の状態が該連結を可能にする場合にのみ、ラインソース301からケーブル352に電力が連結される。
種々の実施形態では、筐体302は、表面320に取り付けられる、回路遮断器306等の保護装置を含む。回路遮断器306は、回路遮断器306がOFF位置の時にラインソース301とケーブル352との間の電気経路を遮断するように、および回路遮断器がON位置の時にラインソース301とケーブル352との間の電気経路を再接続するように動作可能である。
種々の実施形態では、ケーブル352は、接触子355に連結され、電力を搬送するために使用される1つ以上の導体に加え、ケーブル352上で電力および制御回路304との間で通信および制御信号を搬送するための1つ以上の別個の導体を含む。種々の実施形態では、追加導体は、電力および制御回路304で受信される、ならびにそれらから提供される通信および制御信号を搬送する。種々の実施形態では、通信および制御信号は、表面320上に含まれる1つ以上の指示器322、324、326、328、および330の状態を判定するために使用される。種々の実施形態では、指示器322、324、326、328、および230は、指示器ランプまたは発光ダイオード等であるが、これらに限定されない、視覚指示器である。指示器322、324、326、328、および330によって示される情報の種類は、いずれかの特定の種類の情報に限定されず、種々の実施形態では、「使用可能」、「地絡」、「煙検出」、「ケーブルひずみ」、および「充電障害」指示の1つ以上を含む。種々の実施形態では、充電器ステーション300は、情報を示すために、スピーカまたは警報器等であるが、これらに限定されない、1つ以上の音声出力を提供するように動作可能な音声出力装置332を含む。種々の実施形態では、リセットスイッチ340が表面320上に含まれる。種々の実施形態では、リセットスイッチ340は、例えばリセットスイッチを障害位置に作動させることによって地絡が発生していると示す指示を提供するように、およびリセットスイッチ340を作動させることによって地絡をリセット可能にするように動作可能な回路遮断回路である。種々の実施形態では、リセットスイッチ340は、ケーブル352からのラインソース301から提供されるいかなる電力も除去する障害状態を作り出すために、障害入力を電力および制御回路304に提供する。
種々の実施形態では、充電器ステーション300は、充電動作中に、ケーブル352およびコネクタ353が、充電ステーションが連結するように設計された電気自動車に物理的に連結されていない時に、物理保持コネクタ353に場所を提供するために、コネクタ353を保有するように動作可能なホルスター357を含む。
種々の実施形態では、ケーブル352は、コードグリップ等の装置350を通って筐体302から抜け出し、装置350は、筐体302のいずれかの縁部による切断または穿刺損傷からケーブル352を保護し、ケーブル352に付与される引張力または屈曲力に対するひずみ緩和をケーブル352に提供する。種々の実施形態では、張線器351は、ケーブル352全体に含まれ、装置350に取り付けられる。張線器351は、ケーブル352に物理的保護を提供するように、およびケーブル352に付与される引張力または屈曲力に対するさらなる保護を提供するように動作可能である。種々の実施形態では、センサ356は、筐体302内に含まれる。センサ356は、ケーブル352に付与されている物理的ひずみのレベルを感知するように、および電力および制御回路304に信号を提供するように動作可能であり、信号は、ケーブル352上のひずみのレベルに関連する情報を含む。種々の実施形態では、ケーブル352上にそのような感知された物理的ひずみに基づき、電力および制御回路304は、ラインソース301をケーブル352と連結している電気経路を切断するように動作可能である。この特徴は、物理的ひずみの結果としてケーブル352が損傷している可能性がある状態で、ケーブル352に電力が印加されるのを防止することを助長する、安全特徴である。
種々の実施形態では、コネクタ353は、1つ以上の連結機構354を含む。連結機構354は、コネクタ353が連結することが意図されたいずれかの嵌合コネクタ(図3に図示せず)にコネクタ353を機械的にラッチするための機構を提供する。種々の実施形態では、連結機構354は、ケーブル352を単に引っ張ることによってコネクタ353が嵌合コネクタから物理的に切断されることを防止し、コネクタ353を嵌合コネクタから外すために、連結機構354にある種類の作動を実施することを必要とする。種々の実施形態では、連結機構354は、電力が接触子355に提供されていない場合に、作動させることができず、連結機構354を作動させ、コネクタ353を嵌合コネクタから切断するために、少なくとも接触子355から電力を除去することを必要とする。
図4Aは、本主題の種々の実施形態による、電圧波形410および電圧波形430を含む、グラフ400を示す。種々の実施形態では、電圧波形410は、図2のラインソース212等のラインソース、または図3のラインソース301から受信される電力の電圧波形である。種々の実施形態では、電圧波形410は、ヒータが充電回路に含まれていない時に、動作を実行するために使用される電源供給装置261等の電源供給装置に提供される電圧波形であり、波形430は、ヒータが充電回路に含まれる時に、充電動作において使用される電源供給装置に提供される電圧波形である。種々の実施形態では、波形430は、発熱体を使用して形成される分圧器回路と、充電動作中に充電電圧を提供するために使用される電源供給装置とに電圧波形410を印加することによって、電圧波形410から得られる。
再び図4Aを参照すると、グラフ400は、電圧を示す縦軸402と、時間を示す横軸とを含む。電圧波形410は、経時的な電圧の変化を示す。電圧波形430は、経時的な電圧の異なる変化を示す。種々の実施形態では、電圧波形410は、周期418を有する正弦波形である。周期は、正弦波形が1サイクル(360度)を完了する時間周期を指す。種々の実施形態では、周期418は、商用電源で提供される電圧波形の周波数の逆数に等しい。種々の実施形態では、周期418は、60ヘルツの周波数を有する電圧波形を示す時間周期である。種々の実施形態では、周期418は、電圧波形410が得られる商用電力を提供する存在物によって適用される力率補正(PFC)に基づき、波形410のいずれかの特定の部分で変化する。種々の実施形態では、波形410は、ピーク間電圧レベル412を含む。種々の実施形態では、波形410は、線420によって示される所与の電圧レベルに対する電圧レベルを含む。種々の実施形態では、線420は、接地に対してゼロボルトの電圧レベルを示し、波形410は、線420によって示される電圧レベルの上下で振動する。電圧414によって示される電圧は、波形210のピーク電圧と称される。種々の実施形態では、線422は、波形410によって示され、多くの場合、ピーク電圧414の自乗平均(RMS)値として表される正弦波電圧に等価な直流(DC)値を示す。線422での電圧の値は、電圧波形の公称電圧レベルと称される場合がある。電圧レベル414は、線422での電圧レベルと電圧波形410のピーク電圧レベルとの間で異なる値となるように決定される。線422での電圧の値は、電圧レベル414の値を2の平方根で除算することによって決定される。種々の実施形態では、線422でのピーク間電圧412、ピーク電圧414、および公称電圧のうちのいずれか1つは、充電動作中に発熱体が使用される充電回路に含まれるべきかどうかを判定するために、コンパレータ回路に提供されるラインソースの決定された電圧レベルとして使用されてもよい。種々の実施形態では、所与の波形410の場合、ピーク間、ピーク、または公称電圧レベルのうちのどれがラインソースの決定された電圧レベルとして使用されるかに応じて、所定の差閾値の異なる値がバッテリパック電圧と比較される。
種々の実施形態では、波形430は、波形410と同一の周期418、同一の位相を有し、波形410と同一の電圧線422を参照するが、より小さな振幅を有し、電圧波形430のピーク間電圧432は、波形410のピーク間電圧412未満であり、電圧波形430のピーク電圧434は、波形410のピーク電圧412未満である。種々の実施形態では、電圧波形430は、充電回路の電気経路内にヒータを含む充電回路に電圧波形410を提供することによって生成され、ヒータは、バッテリパックを充電するのに使用される電源供給装置への入力で、波形430を提供するための分圧器としての役割をする。種々の実施形態では、電圧波形410および430は、バッテリパックを再充電するのに使用される電源供給装置に別々の時点で提供される入力電力の電圧波形を示す。電圧波形410は、ヒータが充電回路内で迂回される時に電源供給装置に提供される電力の電圧波形を示し、電圧波形430は、ヒータが充電回路に電気的に連結される時に電源供給装置に提供される電力の電圧波形を示す。
振幅が減少した電圧波形を電源供給装置に提供することによって、電源供給装置は、本明細書に説明されるように、バッテリパック電圧レベルが低く、かつバッテリパック電圧と充電回路に使用されるラインソースのピーク間電圧との間の差が、ライン電圧オフセット値等の所定の値を超える時に、バッテリパックを充電するために使用される電流を適切に制御することができる。
図4Bは、本主題の種々の実施形態による、充電動作中のバッテリパックの電圧レベルのグラフ450を示す。グラフ450は、再充電可能なバッテリパックの電圧レベルを示す縦軸452と、時間を示す横軸454とを含む。種々の実施形態では、グラフ450に示される電圧レベルは、図1のバッテリパック104の電圧レベルである。種々の実施形態では、グラフ450に示される電圧レベルは、図2Aのバッテリパック252の電圧レベルである。
再び図4Bを参照すると、期間460中、バッテリパックにおいて電圧レベル480が存在する。時間470において、バッテリパックの充電動作が開始される。時間470において、電圧レベル480は、線498によって示され、かつ、バッテリパックの充電に使用される電力のラインソースに対して決定された電圧レベルを示す、ライン電圧オフセット値と比較される。電圧480がライン電圧オフセット値未満であるので、バッテリパックの充電は、ラインソースと直列の発熱体および充電動作において充電電圧を生成する電源供給装置への一組の電力入力の使用を含む、時間470で開始されるであろう。
期間462中、充電動作は、ラインソースと直列に発熱体を連結することを含み、バッテリパックに存在する電圧レベルは、上向きの傾斜482によって示されるように、電圧レベル480から電圧レベル481まで増加する。時間472において、バッテリパックに存在する電圧は、線498のライン電圧オフセット値に基づいて計算された迂回閾値である、電圧レベル481に達する。
時間472と時間474との間の期間464中、バッテリパックの充電は、発熱体が迂回されるように切り替えられ、ラインソースは、発熱体をラインソースと直列に有することなく、電源供給装置の電力入力に直接連結される。
発熱体の迂回は、時間472において開始し、時間474において終了する、期間464中起こる。時間474において、バッテリパックの充電は、発熱体が充電回路内で迂回された状態で継続する。期間466は、発熱体が迂回された状態で充電動作が継続し、傾斜486によって示されるように、時間478で、バッテリパックを最終充電電圧488まで充電する、期間を含む。充電動作は、時間478で終了する。時間478後のある時点で、バッテリパックは電圧レベル488のままである。
ヒステリシス幅492は、計算されたライン電圧オフセット値を示す電圧レベル498で開始し、電圧オフセット値に基づいて計算された迂回閾値を示す電圧レベル481まで延在する電圧範囲を含む。ヒステリシス幅492は、充電動作の開始が充電回路内でヒータを使用することを含む、バッテリパックでの電圧レベルと、充電動作がヒータを迂回して充電するように切り替える充電動作における電圧レベルとの値の差を示す。
グラフ450に図示される期間は、比例している必要はなく、また、必ずしも同一の縮尺ではない。期間460は、充電動作を開始する前のいずれかの期間を示す。期間462は、いずれかの特定の期間に限定されない。種々の実施形態では、期間462は、2〜3時間の期間である。期間464は、いずれかの特定の期間に限定されない。いくつかの実施形態では、期間464は、約5秒間である。いくつかの実施形態では、期間464は、1秒間未満である。いくつかの実施形態では、期間464は、150ミリ秒未満である。
期間466は、いずれかの特定の期間に限定されない。種々の実施形態では、期間466は、2〜4時間である。いくつかの実施形態では、期間466は、4時間を超える。いくつかの実施形態では、期間466は、2時間未満である。
期間466は、バッテリパックに電圧レベル488が存在する時に、時間478において終了する。電圧レベル488は、いずれかの特定の電圧レベルに限定されない。種々の実施形態では、電圧レベル488は、特定の充電レベルに関連する所定の電圧レベルである。種々の実施形態では、電圧レベル488は、バッテリパックが約80%の充電レベルに充電される時にバッテリパック上に存在するバッテリ電圧レベルを示す。種々の実施形態では、80%の充電レベルは、バッテリパック上に存在し、約405ボルトDCのバッテリパックによって提供されるバッテリ電圧を示す。
種々の実施形態では、電圧レベル488は、バッテリが約100%の充電レベルに充電される時にバッテリパックに存在するバッテリ電圧レベルを示す。種々の実施形態では、100%の充電レベルは、バッテリパック上に存在し、約410〜412ボルトDCの範囲のバッテリパックによって提供される電圧レベルを示す。
種々の実施形態では、充電動作がバッテリパックを充電する最終電圧レベルは、充電回路内に発熱体を使用することなく充電動作中にバッテリパックを充電することができる電圧レベル未満である。例として、バッテリパックが保管されている時に、またはバッテリパックが設置される自動車がある程度の長期間にわたって動作されない時に、バッテリパックの最終充電電圧として、バッテリパックの低レベル充電が望ましい場合がある。そのような場合では、充電動作の終わりのバッテリパックの目標電圧レベルは、バッテリパックの50%の充電レベルを示す電圧レベル等の低電圧レベルが望まれ得る。より低い充電レベルは、保管充電レベルと称され得る。
種々の実施形態では、保管充電レベルは、ラインソース電圧に対して決定された電圧と保管充電レベルまで充電されているバッテリパックに対する最終充電レベルとの間の差が所定の差電圧レベルを常に超える、いずれかのボルトレベル未満である電圧レベルであってもよい。そのような場合では、バッテリパックの保管充電電圧レベルまでのいかなる充電も、充電回路内に発熱体を含むことによって行われる。これは、時間470と479との間の期間としてグラフ450に図示され、充電回路内に発熱体を含むことを含む充電動作は、時間470で開始される。時間479では、バッテリパックでの電圧レベルは、保管充電電圧レベルに達するが、電圧レベルは、電圧レベル481に達していない。グラフ450に図示されるように、バッテリパックを保管充電電圧レベルに充電する時に、充電動作は、時間479で終了し、全充電動作は、期間464で示されるように、発熱体を迂回するためのスイッチング動作を行うことなく、発熱体が充電回路内に含まれた状態で実施される。
図5は、本主題の種々の実施形態による、1つ以上の方法の工程図500を示す。
ブロック510において、方法500は、再充電可能なバッテリパックでの充電動作が実施されることを決定するステップを含む。種々の実施形態では、再充電可能なバッテリパックでの充電動作が実施されることを決定するステップは、再充電可能なバッテリパックが、複数の所定のバッテリ充電レベルのうちの1つまで充電されることを決定するステップを含む。
ブロック520において、方法500は、差信号の値を決定するために、供給電圧を再充電可能なバッテリパックのバッテリ電圧と比較するステップを含む。種々の実施形態では、供給電圧をバッテリ電圧と比較するステップは、比較された供給電圧とバッテリ電圧との間の差が所定の差閾値を超える場合に出力信号を提供するステップを含む。
ブロック530において、方法500は、供給電圧から充電電圧を生成するステップを含む。種々の実施形態では、供給電圧から充電電圧を生成するステップは、供給電圧が正弦電圧波形を有する交流電流電源であるステップを含む。
ブロック540において、方法500は、充電電圧を再充電可能なバッテリパックに連結することによって、再充電可能なバッテリパックの充電を開始するステップを含む。種々の実施形態では、ブロック540は、比較された供給電圧とバッテリ電圧との間の差が所定の電圧レベルを超える場合にブロック550を含み、比較された供給電圧とバッテリ電圧との間の差が所定の電圧レベルを超えない場合にブロック560を含む。種々の実施形態では、再充電可能なバッテリパックの充電を開始するステップは、発熱体が電圧源と再充電可能なバッテリパックとの間に連結される時と、発熱体が迂回される時の両方の充電中に提供される電流を制御するステップを含む。
ブロック550において、方法500は、差信号の値が所定の電圧レベルを超える時に、充電電圧と再充電可能なバッテリパックとの間に発熱体を連結するステップを含む、充電電圧を再充電可能なバッテリパックに連結するステップを含む。
ブロック560において、方法500は、再充電可能なバッテリパックを充電し、かつ充電電圧と再充電可能なバッテリパックとの間に発熱体を有する間、差信号を決定するために供給電圧をバッテリ電圧と比較するステップと、差信号が所定の迂回閾値レベル未満である時に発熱体を迂回して充電を継続するステップとを含む。
ブロック570において、方法500は、差信号の値が所定の電圧値を超えない時に発熱体を迂回するステップを含み、発熱体は、再充電可能なバッテリパックを通って循環させられる流体を加熱するように動作可能である。
ブロック580において、方法500は、発熱体が充電電圧と再充電可能なバッテリパックとの間に連結されている間、充電中に流体を再充電可能なバッテリパックを通して循環させるステップを含む。種々の実施形態では、ブロック570は、再充電可能なバッテリパックの温度を監視するステップと、監視された温度が所定の温度レベルを超える時に再充電バッテリパックを通って循環させられる流体を冷却するステップとをさらに含む。
ブロック590において、方法500は、バッテリパックの電圧が所定の電圧充電レベルに達する時に、再充電可能なバッテリパックの充電を終了するステップを含む。種々の実施形態では、所定の電圧充電レベルへの到達および充電の終了は、充電が、充電電圧と再充電可能なバッテリパックとの間に発熱体が連結される充電を含む時に生じる。種々の実施形態では、所定の電圧充電レベルへの到達および充電の終了は、充電が、発熱体が迂回される、再充電可能なバッテリパックの充電を含む時に生じる。
バッテリ充電器のためのシステム、方法、および装置の実施形態が本明細書に説明されてきた。種々の実施形態は、電気自動車に設置される再充電可能なバッテリパックであって、電源供給装置に連結される再充電可能なバッテリパックであって、電源供給装置は、バッテリパックで充電動作を実施するための充電電圧を提供するように動作可能である、再充電可能なバッテリパックと、再充電可能なバッテリパックを通って循環される流体を加熱するための発熱体であって、流体は、再充電可能なバッテリパック内のバッテリ電池に熱的に連結される、発熱体と、再充電可能なバッテリパックのバッテリ電圧を電源供給装置の入力に連結されるラインソース電圧と比較するためのコンパレータ回路であって、バッテリ電圧をラインソース電圧と比較するように、およびバッテリ電圧がライン電圧オフセット値未満である時に出力信号を提供するように動作可能である、コンパレータ回路であって、ライン電圧オフセット値は、ラインソース電圧の決定された電圧レベルに加えられる値に基づいて計算される、コンパレータ回路と、コンパレータ回路の出力信号を受信するように連結される制御回路であって、再充電可能なバッテリパックの充電動作が開始される時に、ラインソース電圧を電源供給装置に連結するように動作可能である制御回路であって、バッテリ電圧がライン電圧オフセット値未満であると示す出力信号をコンパレータ回路が提供しているときに、発熱体をラインソース電圧と電源供給装置との間に直列に連結し、バッテリ電圧がライン電圧オフセット値未満であると示す出力信号をコンパレータが提供していない場合に発熱体を迂回するものである、制御回路とを備える、装置を含む。
種々の実施形態は、再充電可能なバッテリパックでの充電動作が実施されることを決定するステップと、ライン電圧オフセット値を決定するために、供給電圧を再充電可能なバッテリパックのバッテリ電圧と比較するステップと、供給電圧から充電電圧を生成するステップと、充電電圧を再充電可能なバッテリパックに連結することによって、再充電可能なバッテリパックの充電を開始するステップであって、充電電圧を再充電可能なバッテリパックに連結するステップは、供給電圧と一組の電力入力との間の発熱体を電源供給装置に連結するステップと、バッテリ電圧がライン電圧オフセット値未満である時に、充電電圧を再充電可能なバッテリパックに提供するステップと、バッテリ電圧がライン電圧オフセット値未満ではない時に、発熱体を迂回するステップとを含む、ステップとを含む、方法を含む。
種々の実施形態は、再充電可能なバッテリパックを含む自動車であって、再充電可能なバッテリパックは、自動車を推進するために使用される電力の少なくとも一部を提供する、自動車と、再充電可能なバッテリパックを通って循環させられる流体を加熱するための発熱体であって、流体は、再充電可能なバッテリパック内のバッテリ電池に熱的に連結される、発熱体と、電力のラインソースに連結するように、および自動車に着脱可能に連結するように動作可能である充電器であって、再充電可能なバッテリパックの充電動作を実施するために、ラインソースから電力を提供する、充電器と、再充電可能なバッテリパックのバッテリ電圧を、電源供給装置の入力に連結されるラインソース電圧と比較するためのコンパレータ回路であって、バッテリ電圧をラインソース電圧と比較するように、およびバッテリ電圧がライン電圧オフセット値未満である時に出力信号を提供するように動作可能である、コンパレータ回路であって、ライン電圧オフセット値は、ラインソースの決定された電圧レベル電圧に加えられる値に基づいて計算される、コンパレータ回路と、コンパレータ回路の出力信号を受信するように連結され、再充電可能なバッテリパックの充電動作が開始される時に、制御回路は、ラインソース電圧を電源供給装置に連結するように動作可能であり、制御回路は、バッテリ電圧がライン電圧オフセット値未満であると示す出力信号をコンパレータ回路が提供している時に、発熱体をラインソース電圧と電源供給装置との間で直列に連結し、バッテリ電圧がライン電圧オフセット値未満であると示す出力信号をコンパレータが提供していない場合に、発熱体を迂回するものである、制御回路と、を備えるシステムを含む。
読者が技術的開示の本質と要旨を迅速に確認することを可能にするという37C.F.R.§1.72(b)に従うために要約が提供される。要約は、請求項の範囲または意味を説明または制限するために使用されるものではないという理解の下で提出されている。