JP2010532660A - 食物組成物 - Google Patents
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Abstract
本発明者らは、コラーゲン加水分解物が、自発的な食物摂取を制限するための食用組成物の調製に有利に使用可能であり、したがって、過体重および肥満の予防および治療に適切であることを発見した。
Description
[発明の分野]
本発明は、摂食時に満腹感を高めるか、または空腹感を減少させ、したがって、自発的な食物摂取を制限する食物組成物に関する。したがって、この食物組成物は、過体重および/または肥満の治療および/または予防に適切である。
本発明は、摂食時に満腹感を高めるか、または空腹感を減少させ、したがって、自発的な食物摂取を制限する食物組成物に関する。したがって、この食物組成物は、過体重および/または肥満の治療および/または予防に適切である。
[発明の背景]
肥満有病率は世界的に増加し、蔓延している。1993年〜1997年にかけてオランダの住民を調査したところ、37〜43歳の男性の40.2%および女性の25.0%が過体重(25<肥満度指数/BMI(kg/m2)<29.9)を患っていると考えられた。そのうえ、同調査において、男性の8.5%および女性の9.3%は肥満(BMI>30kg/m2)であると考えられた[1]。
肥満有病率は世界的に増加し、蔓延している。1993年〜1997年にかけてオランダの住民を調査したところ、37〜43歳の男性の40.2%および女性の25.0%が過体重(25<肥満度指数/BMI(kg/m2)<29.9)を患っていると考えられた。そのうえ、同調査において、男性の8.5%および女性の9.3%は肥満(BMI>30kg/m2)であると考えられた[1]。
過体重および肥満は、冠状動脈性心疾患、高血圧、インスリン非依存性糖尿病、肺機能障害および特定の種類のガンなどのいくつかの深刻な病気のリスク増加と関連しており、適度の体重減少(初期の体重の5〜10%)でさえ死亡率および罹患率のリスクを著しく低下するため、体重減少に関する戦略の開発は重要である[2]。
体重減少に関する戦略は、エネルギー消費の増加またはエネルギー摂取の減少のいずれかによってエネルギー収支のマイナスを達成することに基づく。この点で、高タンパク食はかなりの興味を持たれている。全主要栄養素の中で、タンパク質は最も満腹感を与えることが示された[3]。加えて、高タンパク食は、体重減少の間ならびに体重再増加の間、脂肪酸化および身体組成を改善する[4、5]。
今もなお、満腹感を与える効果におけるタンパク質特質の役割について、多くのことは知られていない。限定数のみの少規模のヒトの調査では、満腹または食物摂取に及ぼすそれらの効果に関して、混合された結果で、種々のタンパク質供給源の比較が説明されている。最も周知の満腹の事例の1つは、アルファ−ラクトアルブミンによる[6]。このトリプトファンの豊富なタンパク質は、脳内セロトニン(満腹の内因性メディエーター)の濃度を増加させる効力が推測されており、非常に満腹感を与えることが示唆された。なお、血漿トリプトファンはセロトニンの前駆体である。
トリプトファンの豊富なタンパク質は、過体重および/または肥満の予防または治療に関して請求されている。米国特許出願公開第2006/0257497号明細書を参照のこと。
国際公開第2005/023017号パンフレットには、コラーゲン加水分解物およびトリプトファン供給源を含んでなる食物組成物が記載されている。この文献によると、この組成物の消費は、体重の減少または調節などのための食事計画の一部として生じ得る。
最先端技術による体重を減少させるか、または調節するためのトリプトファン含有食物組成物は、いくつかの不都合と関連している。
第1に、トリプトファンの多くの天然供給源は、カゼインまたはホエータンパク質などの酪農タンパク質に由来する。トリプトファンのそのような天然供給源は、典型的にラクトースを含有する。世界人口のかなりの割合がラクトースに耐性を持たないことが知られている。したがって、体重を減少させるか、または調節するためのラクトースを含まない食物組成物が必要である。
第2に、トリプトファンの天然供給源、および/またはL−トリプトファンの摂食は、通常、満腹または食欲のみに影響するわけではない。血漿トリプトファンの利用可能性が増加することによって、脳内セロトニン濃度に及ぼすその影響を通して、人の精神状態にも影響を及ぼし得る。食欲に影響を与える他に、セロトニンは、怒り、攻撃性、体温、感情、睡眠、嘔吐および性的関心の調整においても重要な役割を果たすと考えられている。したがって、体重を減少および/または調節するために市販されている、トリプトファンの天然供給源および/またはL−トリプトファンが豊富な現在の食用組成物は、常には望ましくないであろう他の生理的な影響を実質的に有し得る。
第3に、トリプトファンの多くの天然供給源は、ある種の特徴のある風味を有する。国際公開第2005/023017号パンフレットには、ホエー濃縮物、イースト抽出物、トマト粉末および全卵粉末などの天然トリプトファン供給源が言及されている。天然トリプトファン供給源を含んでなる食用組成物の配合者は、消費者によって予想される望ましい風味を損なうことなく、消費される食品の種類に適切な天然トリプトファン供給源を慎重に選択するための手ごわい挑戦に直面する。
[発明の概要]
驚くべきことに、自発的な食物摂取を制限するための食用組成物の製造のために、トリプトファンを本質的に含まないコラーゲン加水分解物を使用可能であることが見出された。加えて、空腹感を減少するための食用組成物の製造のためにコラーゲン加水分解物を使用可能であることが見出された。
驚くべきことに、自発的な食物摂取を制限するための食用組成物の製造のために、トリプトファンを本質的に含まないコラーゲン加水分解物を使用可能であることが見出された。加えて、空腹感を減少するための食用組成物の製造のためにコラーゲン加水分解物を使用可能であることが見出された。
前記食用組成物にはトリプトファンの天然供給源が実質的に含まれない。さらに好ましい実施形態において、前記組成物は、さらにL−トリプトファンを本質的に含まない。また本発明は、肥満の治療および/または予防のための方法に使用されるコラーゲン加水分解物を含んでなる食用組成物であって、天然トリプトファン供給源を本質的に含まない食用組成物に関する。
また本発明は、(組成物の総重量を基準として)好ましくは0.1〜75重量%の量でコラーゲン加水分解物を含んでなる食用組成物であって、天然トリプトファン供給源を本質的に含まない食用組成物も提供する。
本発明による食用組成物および/またはその用途によって、以下が都合よく可能となる。
1.アレルゲン性である可能性のある物質を使用することなく、したがって、より多くの人々が消費可能な満腹感を高める食用組成物の調合、および/または
2.セロトニン濃度の増加に関連するそれらの生理的特性に著しく影響を及ぼすことなく、食欲の制限および/または空腹感の減少の所望の効果を有する食用組成物の摂食、および/または
3.豊富な食品を誘導することができ、当業者に既知の天然および/または人工の芳香成分、ハーブ、スパイスなどを使用して、所望の風味プロフィールを容易に決定することができる、本質的に淡白な味の満腹感を高める食用組成物の調合、および/または
4.過体重および/または肥満の調節、特に、過体重および/あるいは肥満の予防、ならびに/あるいは過体重および/または肥満の治療。
1.アレルゲン性である可能性のある物質を使用することなく、したがって、より多くの人々が消費可能な満腹感を高める食用組成物の調合、および/または
2.セロトニン濃度の増加に関連するそれらの生理的特性に著しく影響を及ぼすことなく、食欲の制限および/または空腹感の減少の所望の効果を有する食用組成物の摂食、および/または
3.豊富な食品を誘導することができ、当業者に既知の天然および/または人工の芳香成分、ハーブ、スパイスなどを使用して、所望の風味プロフィールを容易に決定することができる、本質的に淡白な味の満腹感を高める食用組成物の調合、および/または
4.過体重および/または肥満の調節、特に、過体重および/あるいは肥満の予防、ならびに/あるいは過体重および/または肥満の治療。
上記で概説されたような本発明の特有の利点を有する満腹感を高める食料品を提供することは従来は不可能であった。
[発明の詳細な説明]
[コラーゲン加水分解物の定義]
本発明の食物組成物は、コラーゲン加水分解物を含んでなる。コラーゲン加水分解物は、加水分解されたゼラチンとして定義され、これは動物性コラーゲンから得られるゼラチンの制御された加水分解によって得られる。「コラーゲン加水分解物」という用語と「加水分解されたゼラチン」という用語は、本記載を通して交換可能に使用される。加水分解されたゼラチンは、好ましくは、ゼラチンの酵素による加水分解または化学薬品による加水分解によって得られる。好ましくは、加水分解されたゼラチンは、タイプAゼラチンから得られる。加水分解されたゼラチンの商業的に入手可能な供給源は、加水分解ゼラチン、非ゼラチン化ゼラチンまたはゼラチン加水分解物と呼ばれてもよい。
[コラーゲン加水分解物の定義]
本発明の食物組成物は、コラーゲン加水分解物を含んでなる。コラーゲン加水分解物は、加水分解されたゼラチンとして定義され、これは動物性コラーゲンから得られるゼラチンの制御された加水分解によって得られる。「コラーゲン加水分解物」という用語と「加水分解されたゼラチン」という用語は、本記載を通して交換可能に使用される。加水分解されたゼラチンは、好ましくは、ゼラチンの酵素による加水分解または化学薬品による加水分解によって得られる。好ましくは、加水分解されたゼラチンは、タイプAゼラチンから得られる。加水分解されたゼラチンの商業的に入手可能な供給源は、加水分解ゼラチン、非ゼラチン化ゼラチンまたはゼラチン加水分解物と呼ばれてもよい。
本発明による加水分解されたゼラチンは、好ましくは、1kダルトン〜20kダルトンの平均分子量を有する。さらにより好ましくは、平均分子量は2〜10kダルトンである。平均で約25〜40個のアミノ酸の鎖長を有するペプチドが好ましい。したがって、使用されるコラーゲン加水分解物の少なくとも75重量%、好ましくは少なくとも80重量%、より好ましくは少なくとも90重量%、さらにより好ましくは少なくとも95重量%が、25〜40個のアミノ酸の長さを有することが好ましい。
食用組成物の粘度および/または風味に及ぼす影響が最小限で、高濃度の加水分解されたゼラチンを都合よく使用して、本発明を適用可能であることはこれらの境界の範囲内である。好ましくは、加水分解されたゼラチンは、飲料およびシェークなどの液体の食用組成物を調製するために使用される。もう1つの好ましい実施形態において、加水分解されたゼラチンは、栄養バーなどの固体または半固体組成物を調製するために使用される。
所望の口あたり、粘度、および/またはゲル強度などの要因次第で、本発明による食用組成物を調製するために、加水分解されたゼラチンを加水分解されていないゼラチンと一緒に都合よく使用することができる。
加水分解されていないゼラチンは、ガム、カンゾウ、マシュマロ、メレンゲ、歯ごたえがあるフルーツキャンディ、フィリング、タフィー、プディングなどのゲル化された食料品の調製のために一般に使用されるゼラチンなどの食物級の加水分解されていないゼラチンのいかなる種類も含んでよい。前記加水分解されていないゼラチンの分子量は、好ましくは20kダルトン〜200kダルトンである。ゼラチンの6%溶液のゲル強度は、好ましくは50〜325ブルームに相当する。
[使用、技術的効果、単位用量、有効量]
実施例でさらに例示されるように、本発明者らは、コラーゲン加水分解物を含んでなる食用組成物を被験者が消費した後、前記被験者は、随意の消費用に後の段階で提供された「一般的な食物」の摂取を自発的に制限したことを見出した。食用組成物は、天然トリプトファン供給源が本質的に含まれない。「一般的な食物」は、被験者が定期的に消費する既知の食品である。「一般的な食物」は、一般に、個人の日常の食物の一部であるいかなる食物であってもよく、例えば、米、パン、卵、肉、魚、野菜またはパスタを含んでなり、好ましくは、体重を調節するための食品ではない。
実施例でさらに例示されるように、本発明者らは、コラーゲン加水分解物を含んでなる食用組成物を被験者が消費した後、前記被験者は、随意の消費用に後の段階で提供された「一般的な食物」の摂取を自発的に制限したことを見出した。食用組成物は、天然トリプトファン供給源が本質的に含まれない。「一般的な食物」は、被験者が定期的に消費する既知の食品である。「一般的な食物」は、一般に、個人の日常の食物の一部であるいかなる食物であってもよく、例えば、米、パン、卵、肉、魚、野菜またはパスタを含んでなり、好ましくは、体重を調節するための食品ではない。
加えて、本発明者らは、本発明による食用消費の消費と一般的な食物の摂取との間に前記被験者が空腹感の低下を経験することを見出した。
したがって、本発明者らは、自発的な食物摂取を制限するため、空腹感を低下させるため、過体重の治療および/または予防のため、そして肥満の治療および/または予防のための食用組成物の調製でコラーゲン加水分解物を使用可能であることを見出した。
好ましくは、被験者が1日あたり5〜200グラムのコラーゲン加水分解物を消費するように提供するような投与計画で食用組成物を投与し、これを日用量とする。好ましくは、被験者が1日あたり10〜100グラムのコラーゲン加水分解物を消費するように食用消費を投与する。あるいは、または同時に、本発明による食用組成物は、好ましくは、推奨される1日あたりの総カロリー摂取量の5〜50%、さらにより好ましくは10〜50%を提供する。ここで、推奨される1日あたりの総カロリー摂取量は、Dietary Guidelines for Americans 2005,published by the U.S.Department of Health and Human Services and the U.S.Department of Agriculture,cf.www.healthierus.gov/dietaryguidelinesに言及されるように算定されたエネルギー必要量である。推奨される総カロリー摂取量は被験者の性別、年齢および物理的活動レベル次第であるが、大まかに言うと、推奨される1日あたりの総カロリー摂取量は、成人女性に関しては2000kcal、成人男性に関しては2500kcalである。実際に、3つの異なる好ましい実施形態において、推奨される1日あたりの総カロリー摂取量は、したがって、2000kcal、2500kcalおよび2250kcalとして理解されてよい。なお、2250kcalという値は、好ましくは、全ての人に適した種類の、体重を調節するための製品として市販可能である食用組成物に関連する。
実際には、自発的な食物摂取の制限および/または空腹感の減少において顕著な効果を有するため、最少量のコラーゲン加水分解物が消費されるべきである。1日あたりあまりに多くのコラーゲン加水分解物が消費された場合、特に本発明による食用組成物がトリプトファンの天然供給源および/またはL−トリプトファンを本質的に含まない場合、被験者はトリプトファンを含んでなる他のタンパク質供給源の消費を拒否し、そのため、被験者はこの必須アミノ酸が不足する可能性がある。他には、被験者は、1日のタンパク質摂取が偏る危険があるような量でトリプトファン供給源(タンパク質供給源を含む)を摂食する必要がある。この点で、人が消費する食料品へL−トリプトファンを添加することは、ほとんどの国では自由に許可されておらず、トリプトファンは天然トリプトファン供給源として一般に摂食され、それは通常(定義上ほとんど)タンパク性である。したがって、一実施形態において、食用組成物はL−トリプトファンを本質的に含まない。
都合よく、被験者によって摂食されるか、または被験者に投与される食用組成物の量を単位用量として定義する。本明細書において、「単位用量」とは、1回の食事時間(sitting)で、例えば好ましくは一回分で消費されることを目的とする割り当てを指す。したがって、好ましくは、単位用量は、コラーゲン加水分解物の日用量を含んでなるが、1つ実施形態において、日用量は2回分以上の単位用量に分けられてもよい。この2回分以上の単位容量は合計するとコラーゲン加水分解物の日用量を含んでなり、これは2回以上の食事時間において摂食されることを目的とする。
食用組成物を1日1〜3回投与することが好ましい。言い換えると、食用組成物は、24時間以内に投与および消費される1〜3回分の単位用量の形態で被験者に好ましく投与される。1〜3回分の単位容量を合計すると、1日あたり好ましくは5〜200グラム、より好ましくは10〜100グラムのコラーゲン加水分解物が提供される。
さらに好ましい実施形態において、食用組成物は、好ましくは朝食として、または昼食として、1日に一度投与される。本実施形態においては、食用組成物は1回分の単位用量として提供され、これによって好ましくは5〜200グラム、より好ましくは10〜100グラムのコラーゲン加水分解物が提供される。本実施形態において、食用組成物が、推奨される1日あたりの総カロリー摂取量の1〜50%、好ましくは1〜25%を提供することがさらに好ましい。本実施形態において、被験者に、次の食事の間に自発的な食物摂取を減少するために十分な量でコラーゲン加水分解物が与えられる。したがって、単位用量が朝食として提供される場合、被験者は昼食の間に食物摂取を自発的に減少し、単位用量が昼食として提供される場合、被験者は夕食の間に食物摂取を自発的に減少する。単位用量の摂取後の食事の間に消費される食物は、通常の、好ましくは健康でバランス良い被験者の日常食物であり、その日1日は、1回の食事(本発明による食用組成物の1単位用量として提供される)でトリプトファンが好ましくは与えられないという事実にもかかわらず、好ましくは24時間にわたって、必須アミノ酸を含有するバランスの良い食事が与えられながら、被験者は食物摂取を自発的に減少する。本実施形態に従って、毎日必要とされる全ての必須栄養素およびアミノ酸を提供する健康的でバランスの良い食事が提供されながら、被験者の自発的な食物摂取を制限し、好ましくは空腹感を減少する本発明による組成物を提供することによって、被験者の肥満および/または過体重を治療および/または予防可能である。
彼らの日常の食物の一部であり、好ましくは体重を調節するための食品ではない同様の種類の「一般的な食物」を消費するために人々が通常費やす時間以内で単位用量が消費されることがさらに好ましい。例えば、そして好ましくは、1回の食事時間は、飲物の形態の食用組成物の消費に関しては10秒〜5分、栄養バーの形態の食用組成物の消費に関しては30秒〜10分、食事置き換えなどの形態の食用組成物の消費に関しては1分〜30分に及ぶ。
単位用量の大きさは、組成物の種類次第である。飲料およびスープに関しては、単位用量(または一人前の分量)の典型的な大きさは、100〜500mlの範囲である。プディングに関しては、典型的な一人前の分量は75g〜300gの範囲である。バーに関しては、典型的な一人前の分量は20g〜70gの範囲である。
単位用量は、好ましくは25〜400kcalを提供する。
[食用組成物中のコラーゲン加水分解物の量]
単位用量の所望の大きさ、ならびに食用の組成物の粘稠性、口あたりおよび種類次第で、本発明による食用組成物は、組成物の全重量に基づき、0.1〜75重量%のコラーゲン加水分解物を含んでなる。好ましくは、コラーゲン加水分解物は、組成物の総カロリーの少なくとも2〜50%を提供する。
単位用量の所望の大きさ、ならびに食用の組成物の粘稠性、口あたりおよび種類次第で、本発明による食用組成物は、組成物の全重量に基づき、0.1〜75重量%のコラーゲン加水分解物を含んでなる。好ましくは、コラーゲン加水分解物は、組成物の総カロリーの少なくとも2〜50%を提供する。
好ましくは、食用組成物中のコラーゲン加水分解物の量は、組成物の全重量に基づき、1〜25重量%、さらにより好ましくは2〜10重量%である。示された範囲に従うコラーゲン加水分解物の量は、すぐに食べられ、そして/またはすぐに飲め、そして消費者が、特に、組成物の口あたりおよび/または風味、および/または単位用量の大きさに関して、受け入れることができ、そして自発的な食物摂取の制限および/または空腹感の減少、そして、それによる過体重および/または肥満の治療および/または予防に及ぼす顕著な効果があるように、被験者が消費する単位用量あたりのコラーゲン加水分解物が十分な量で提供される食用組成物の調合を可能にすると思われる。
[天然のトリプトファン供給源]
本明細書に定義されるように、天然トリプトファン供給源は、食物成分100gあたり50mg超のトリプトファンに提供するいずれかのタンパク質含有食物成分である。特に、天然トリプトファン供給源は、100gの前記タンパク質あたり50mg超のトリプトファンを含有するいずれかのタンパク質である。本発明の文脈中、L−トリプトファンは、トリプトファンの天然供給源ではない。
本明細書に定義されるように、天然トリプトファン供給源は、食物成分100gあたり50mg超のトリプトファンに提供するいずれかのタンパク質含有食物成分である。特に、天然トリプトファン供給源は、100gの前記タンパク質あたり50mg超のトリプトファンを含有するいずれかのタンパク質である。本発明の文脈中、L−トリプトファンは、トリプトファンの天然供給源ではない。
コラーゲン加水分解物は、トリプトファンの天然供給源ではない。さらに、ゼラチンもトリプトファンの天然供給源ではない。本発明の文脈中、コラーゲン加水分解物は、好ましくは、コラーゲン加水分解物100gあたり50mg未満のトリプトファンを含有し、特に、コラーゲン加水分解物100gあたり、好ましくは45mg未満、より好ましくは40mg未満、より好ましくは35mg未満、より好ましくは30mg未満、より好ましくは25mg未満、より好ましくは20mg未満、より好ましくは15mg未満、より好ましくは10mg未満、より好ましくは5mg未満のトリプトファンを含有する。
天然トリプトファン供給源の例としては、乳タンパク質と植物タンパクが挙げられる。トリプトファンを平均より高濃度で含む供給源としては、ホエータンパク質、卵白(卵アルブミン)、全卵粉末、ミルクタンパク質、イースト抽出物、トマト粉末、ブラジルナッツタンパク質、インカピーナッツタンパク質、大豆タンパク質、綿実タンパク質およびヒマワリタンパク質が挙げられる。
[主要栄養素組成物]
好ましくは、本発明による食用組成物は、
a.組成物の総カロリーの少なくとも2〜50%を提供する量のコラーゲン加水分解物と、
b.場合により、トリプトファン供給源以外のもう1つのタンパク質供給源と、
c.組成物の総カロリーの0.1〜50%を提供する量の脂肪供給源と、
d.組成物の総カロリーの0.1〜85%、より好ましくは0.1〜80%を提供する量の炭水化物供給源と
を含んでなる。
好ましくは、本発明による食用組成物は、
a.組成物の総カロリーの少なくとも2〜50%を提供する量のコラーゲン加水分解物と、
b.場合により、トリプトファン供給源以外のもう1つのタンパク質供給源と、
c.組成物の総カロリーの0.1〜50%を提供する量の脂肪供給源と、
d.組成物の総カロリーの0.1〜85%、より好ましくは0.1〜80%を提供する量の炭水化物供給源と
を含んでなる。
一実施形態において、食用組成物は、天然トリプトファン供給源をさらに本質的に含まない。もう1つの実施形態において、組成物はL−トリプトファンをさらに本質的に含まない。
特に好ましい食用組成物は、
i.組成物の総カロリーの5〜35%、さらにより好ましくは10〜25%を提供するような量のコラーゲン加水分解物と、
ii.組成物の総カロリーの5〜50%、さらにより好ましくは20〜35%を提供するような量の脂肪供給源と、
iii.組成物の総カロリーの10〜75%、さらにより好ましくは40〜60%、例えば約55%を提供するような量の炭水化物供給源と
を含んでなる。
i.組成物の総カロリーの5〜35%、さらにより好ましくは10〜25%を提供するような量のコラーゲン加水分解物と、
ii.組成物の総カロリーの5〜50%、さらにより好ましくは20〜35%を提供するような量の脂肪供給源と、
iii.組成物の総カロリーの10〜75%、さらにより好ましくは40〜60%、例えば約55%を提供するような量の炭水化物供給源と
を含んでなる。
これらの好ましい範囲によって、特に、食物配合者が、バランスのよい主要栄養素プロフィールを有し、自発的な食物摂取の制限および/または空腹感の減少を促進するために十分なコラーゲン加水分解物を提供し、過体重および/または肥満の治療および/または予防のために適切である食用組成物の適切な単位用量を構成することが可能となる。
[炭水化物]
炭水化物は、好ましくは、組成物の重量に基づき、2〜60重量%、より好ましくは5〜40重量%の量で存在する。食物組成物中の炭水化物の量は組成に従って変化し、また必要であれば、国または地域の法律に従って変化する。
炭水化物は、好ましくは、組成物の重量に基づき、2〜60重量%、より好ましくは5〜40重量%の量で存在する。食物組成物中の炭水化物の量は組成に従って変化し、また必要であれば、国または地域の法律に従って変化する。
いずれの適切な炭水化物も食物組成物に含まれてよい。適切な例としては、米粉、小麦粉、タピオカ粉、タピオカデンプンおよび全麦粉、化工デンプンまたはそれらの混合物に含まれるデンプンなどが挙げられる。甘味が望ましい場合、一般に、食物組成物には天然の甘味料が使用され、これは炭水化物供給源として好ましい。適切な天然の甘味料としては、スクロース、ラクトース、グルコース、フルクトース、マルトース、ガラクトース、コーンシロップ(高フルクトースコーンシロップを含む)、糖アルコール、マルトデキストリン、高マルトースコーンシロップ、デンプン、グリセリン、ブラウンシュガーおよびそれらの混合物などの糖および糖供給源が挙げられる。
糖および糖供給源の濃度は、好ましくは、食物組成物の重量に基づき40重量%まで、好ましくは5〜20重量%の糖固体濃度をもたらす。任意の成分として以下に記載の人工甘味料を炭水化物供給源の全部または一部で使用してもよい。
組成物は、好ましくは、全量0.1〜20重量%、より好ましくは0.2〜15重量%、最も好ましくは0.5〜10重量%、特に1〜7重量%の食物繊維を含有する。
これらの量には、食物繊維である組成物中に存在するバイオポリマー増粘剤がいずれも含まれる。バイオポリマー増粘剤に加えて、本発明の食物組成物中に含まれ得る適切な繊維供給源としては、イヌリンなどのフラクトオリゴ糖、大豆繊維、果物繊維(例えば、リンゴ繊維、オート麦繊維)、セルロースおよびそれらの混合物が挙げられる。
食物組成物は、1種以上の多糖類を場合により含んでもよい。好ましくは、これらの任意の他の多糖類は、増粘目的のため、および/または栄養的な利益を達成するために使用される。
好ましくは、これらの任意の他の多糖類は、イオン性、好ましくは陰イオン性非デンプン多糖類と中性非デンプン多糖類から選択される。一実施形態において、食物組成物は難消化性デンプンを含んでなる。
好ましいイオン性非デンプン多糖類は、アルギン酸中の全ウロン酸単位の60%未満のL−グルロン酸含有量を有するアルギン酸、アミド化ペクチンを含むペクチン、カラゲーニン、キサンタン、ジェラン、フルセララン(furcellaran)、カラヤゴム、ラムサン(rhamsan)、ウェラン(welan)、ガムガティ(gumghatti)、アラビアゴム、ならびにその塩または混合物である。適切な塩としては、アルカリ金属およびアルカリ土属金属塩、特にナトリウム、カリウム、カルシウムまたはマグネシウム塩が挙げられる。
食物組成物は、場合により、中性非デンプン多糖類をさらに含んでもよい。特に好ましい中性非デンプン多糖類は、ガラクトマンナン、グアーゴム、ローカストビーンガム、タラガム、イスパグラ(ispaghula)、ベータグルカン、コンニャクグルコマンナン、メチルセルロース、トラガカントゴム、デタリウム(detarium)、タマリンドまたはそれらの混合物である。これらのうち、ガラクトマンナン、グアーゴム、ローカストビーンガムおよびタラガムは特に好ましい。
[脂肪]
本発明の組成物は、好ましくは食物級の脂肪を、組成物の重量に基づき、好ましくは30重量%まで、より好ましくは0.1〜20重量%、最も好ましくは0.2〜10%重量%、特に0.5〜5重量%の量で含んでなる。
本発明の組成物は、好ましくは食物級の脂肪を、組成物の重量に基づき、好ましくは30重量%まで、より好ましくは0.1〜20重量%、最も好ましくは0.2〜10%重量%、特に0.5〜5重量%の量で含んでなる。
脂肪の量は組成に従って変化し、また必要であれば、国または地域の法律に従って変化する。例えば、EC Directive 96/8/ECには、食事置き換え製品に関して、脂肪に由来するエネルギーは、製品の総エネルギーの30%を超えるべきではないと記載されている。さらに、リノール酸(グリセリド型)は1g未満であるべきでない。
いかなる食物脂肪も使用されてもよく、例えば、魚油を含む動物性脂肪、植物油、堅果油、種油を含む植物性脂肪、またはそれらの混合物が挙げられる。単不飽和および/または多価不飽和脂肪ならびにそれらの混合物は特に好ましい。風味の理由のため、飽和脂肪、例えばバターを使用することもできるが、健康上の理由のため、あまり好ましくない。好ましい多価不飽和脂肪としては、オメガ3脂肪酸、特にドコサヘキサエン酸(DHA、C20:5)および/またはエイコサペンタエン酸(EPA、C22:5)が挙げられる。
好ましいオメガ3脂肪酸には、C18:3、C18:4、C20:4、C20:5、C22:5およびC22:6が含まれる。
好ましくは、脂肪は、例えば、ココアバター、イリッペ、シア、パーム、パーム核、サラ、大豆、ベニバナ、綿実、ココナッツ、菜種、カノーラ、コーンおよびヒマワリ油などの植物性脂肪、リノール酸および共役リノール酸、リノレン酸)およびそれらの混合物を含むトリおよびジ−グリセリド油から選択される。
[任意の成分]
本発明の食用組成物は、以下の任意の成分を1種以上含んでもよい。
本発明の食用組成物は、以下の任意の成分を1種以上含んでもよい。
本発明の組成物は、腸内で大部分は放出されるカプセル化満腹剤(satiety agent)をさらに含んでもよい。適切な満腹剤としては、胃腸の酵素の存在下で加水分解性である脂質、特にモノ−、ジ−またはトリ−グリセリド、それらの遊離脂肪酸、それらの食物塩、それらの非グリセリルエステル、およびそれらの混合物が挙げられる。これらの満腹剤は、いずれかの適切な架橋カプセル化剤中にカプセル化されていてもよく、それによってそれらは腸内で大部分は放出される。
ゼラチン、およびアラビアゴム、カラゲーニン、アガーアガー、アルギン酸またはペクチの少なくとも1種、特にゼラチンおよびアラビアゴムを含んでなるカプセル材料が非常に適切であることが見出された。これらのカプセル化満腹剤は適切な量で含まれてもよい。
組成物は1種以上の乳化剤を含んでもよい。いずれかの適切な乳化剤、例えば、レシチン、卵黄、卵由来乳化剤、モノ、ジまたはトリグリセリドのジアセチル酒石酸エステル、あるいはモノ、ジまたはトリグリセリドが使用されてよい。組成物は、製品の重量に基づき、0.05〜10重量%、好ましくは0.5%〜5重量%の乳化剤を含んでもよい。
栄養バー中、タンパク質ナゲットの内部または外部に増量剤が含まれることが望ましい場合、好ましい増量剤は不活性ポリデキストロースである。単独で、またはそれと組み合わせて使用されてよい他の従来の増量剤としては、マルトデキストリン、糖アルコール、コーンシロップ固体、糖またはデンプンが挙げられる。本発明のタンパク質ナゲット中および栄養バー中の全増量剤濃度は、好ましくは約0%〜20重量%、好ましくは5%〜16%である。ポリデキストロースは、商標名Litesseで得ることができる。
香味料は、好ましくはマイルドで感じのよい香味を与える量で食物組成物に添加される。香味料は、典型的に使用される市販の香味料のいずれでもあってもよい。塩味ではない風味が望ましい場合、香味料は、典型的に、様々な種類のココア、純バニラ、またはバニリン、エチルバニリンなどの人工香味料、チョコレート、モルト、ミント、ヨーグルト粉末、抽出物、シナモン、ナツメグおよびショウガなどのスパイス、それらの混合物などから選択される。基本的な香味料の組み合わせによって多くの香味料のバリエーションを得ることができることは明白である。塩味の風味が望ましい場合、香味料は様々な種類のハーブおよびスパイスから典型的に選択される。適切な香味料として、塩などのシーズニング、および人造果物またはチョコレート香味料を単独で、またはいずれかの適切な組み合わせで含んでもよい。
ビタミンおよび/またはミネラルおよび他の成分から風味を隠す香味料が好ましくは食物組成物に含まれる。果物香味料のような他の香味料が使用されてもよく、例としてはパイナップル香味料である。
本発明の食物組成物に含まれてもよい繊維供給源には、イヌリンなどのフラクトオリゴ糖、大豆繊維、果物繊維、グアーゴム、アラビアゴム、アカシゴム、オート麦繊維、セルロースおよびそれらの混合物が含まれる。好ましくは、繊維供給源は0.5重量%より多い量で製品中に存在し、20重量%以下、特に15重量%または10重量%以下である。上記の通り、マルトデキストリン、糖アルコール、コーンシロップ固体、糖、デンプンおよびそれらの混合物などのさらなる増量剤が使用されてもよい。繊維および他の増量剤を含む本発明の製品の全増量剤濃度は、好ましくは約0%〜80%、特に10〜80重量%、最も好ましくは15〜70重量%である。
食物組成物は、1種以上の従来の着色剤を、所望の通り従来の量で含んでもよい。
組成物は、組成物の重量に基づき、0.1〜5重量%の食物緩衝塩を含んでもよい。いかなる適切な食物緩衝塩も使用されてよい。
組成物は、1種以上のコレステロール降下薬を従来の量で含んでもよい。いかなる適切な既知のコレステロール降下薬、例えば、イソフラボン、植物ステロール、大豆抽出物、魚油抽出物、茶葉抽出物も使用されてよい。
組成物は、適切な量で、(食後の)エネルギー代謝および基質利用に有益に影響を与え得る1種以上の薬剤、例えば、カフェイン、フラボノイド(茶カテキン、カプサイシノイドおよびカルニチンを含む)を場合により含んでもよい。
組成物は、添加ビタミン、添加ミネラル、ハーブ、スパイス、酸化防止剤、防腐剤またはそれらの混合物から選択される微量成分を、組成物の重量に基づき、10重量%まで、または20重量%まで含んでもよい。好ましくは、組成物は0.05〜15重量%、より好ましくは0.5〜10%のこれらの成分を含んでなる。
組成物は、好ましくは、ビタミンAパルミテート、チアミンモノニトレート(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ナイアシンアミド(ビタミンB3)、d−カルシウムパントテネート(ビタミンB5)、ビタミンB6、ビタミンB11、シアノコバラミン(ビタミンB12)、ビオチン、アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンD、トコフェリルアセテート(ビタミンE)、ビオチン(ビタミンH)およびビタミンKの少なくとも1種から選択される添加ビタミンを含んでなる。また組成物は、好ましくは、カルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ヨウ素、マンガン、モリブデン、リン、セレンおよびクロミウムの少なくとも1種から選択される添加ミネラルを含んでなる。ビタミンおよび/またはミネラルは、ビタミンプレミックス、ミネラルプレミックスおよびそれらの混合物を使用して添加されてもよく、あるいは個々に添加されてもよい。ビタミンおよびミネラルは、消費者が吸収できて、それゆえに、良好な生物学的利用能を有する必要がある形態の組成物で提供されなければならない。
特に、食物組成物は、好ましくは、ナトリウムおよび/またはカリウムなどのアルカリ金属を含んでなる。
カルシウムは、単位用量につき、好ましくは、体重減少のためのエネルギー制限食で使用することを目的とする食物についての1996年2月26日のEuropean Commission Directive 96/8/ECに示された量の5〜150%、より好ましくは約10〜135%の量で食物組成物中に存在する。いかなる適切なカルシウム供給源も使用されてよい。
食物組成物はカリウムを含んでなり、特に、食物組成物の単位用量につき、少なくとも300mg、より好ましくは400〜1000mg、最も好ましくは500〜700mgのカリウムの量で含んでなる。いかなる適切なカリウム供給源も使用されてよい。
1種以上の上記ビタミンおよびミネラルは、好ましくは、上記European Commission Directive 96/8/ECに示された量の5〜45%、特に5〜40%、最も特に10〜30%の量で存在する。
一般に、本発明の栄養バーは、天然甘味料が使用される。甘味料の天然供給源としては、スクロース(液体または固体)、グルコース、フルクトース、ならびに高フルクトースコーンシロップおよび高マルトースコーンシロップを含むコーンシロップ(液体または固体)およびそれらの混合物が挙げられる。他の甘味料としては、ラクトース、マルトース、グリセリン、ブラウンシュガーおよびガラクトースおよびそれらの混合物が挙げられる。糖および糖供給源の濃度は、好ましくは、栄養バーの50重量%まで、好ましくは5〜18重量%、特に10〜17重量%の糖固体濃度をもたらす。
アスパルテーム、サッカリン、Alitame(Pfizerから入手可能)、アセスルファムK(Hoechstから入手可能)、シクラメート、ネオタメ(neotame)、スクラロース、それらの混合物などの当該技術分野で周知のいかなる人工甘味料も使用されてよい。甘味料は様々な量で使用される。
[組成物の種類]
本発明による食用、特に食物組成物は、いかなる種類のものであってもよく、例えば液体またはスプーン供給可能な組成物、バー製品またはシリアル型製品、例えば押出加工されたパスタまたは米型製品であってよい。一実施形態において、組成物は実質的に脱水された形態であってもよい。そのような脱水された組成物には、すぐに食べることができるか、またはすぐに飲むことができる食品を調製するために、消費者は液体、好ましくは水を加えなければならない。
本発明による食用、特に食物組成物は、いかなる種類のものであってもよく、例えば液体またはスプーン供給可能な組成物、バー製品またはシリアル型製品、例えば押出加工されたパスタまたは米型製品であってよい。一実施形態において、組成物は実質的に脱水された形態であってもよい。そのような脱水された組成物には、すぐに食べることができるか、またはすぐに飲むことができる食品を調製するために、消費者は液体、好ましくは水を加えなければならない。
高濃度、例えば25〜75重量%のタンパク質を含んでなる組成物は、固体組成物、特に栄養バー(直接的に消費するためのもの)、および再構成可能な粉末を含む実質的に脱水された組成物を調製するために特に適切である。再構成可能な粉末を含む脱水された組成物は、液体、好ましくは水、または重量管理目的のための流体食品、例えば、流体または粘性の低い(ダイエット)酪農製品で粉末を再構成するようにという指示を伴って、コラーゲン加水分解物から本質的になってもよい。
25〜75重量%のコラーゲン加水分解物含有量を有する栄養バーは、特に動物飼料用に好ましい。
特に好ましい食物組成物は、食事代替物製品などの体重減少または体重管理計画の一部として使用することが意図されるものである。
本発明による適切な種類の液体またはスプーン供給可能な組成物としては、飲料、水中油エマルジョン(ドレッシングなど)、クリーム、ムース、カスタード、プディング、牛乳を含まないヨーグルトなどのデザート、アイスクリーム、ウォーターアイス、シャーベットおよび牛乳を含まない冷凍ヨーグルトを含む冷凍菓子類、朝食型製品、シェイク、スープ、ソース、スポーツ飲料などが挙げられる。
冷凍菓子類は、それがたとえ冷凍状態にあるとしても、消費される温度では本明細書でのスプーン供給可能な組成物の定義に適合するため、スプーン供給可能な食物組成物であると考えられる。
好ましくは液体またはスプーン供給可能な組成物中の水の量(他成分中に存在するいかなる水も含む)は、20〜95重量%、より好ましくは30〜90重量%の範囲である。
あるいは、食物組成物は、栄養バー、あるいは押出加工されたパスタまたは米型製品などのシリアル型製品でもよい。
本発明の一態様によると、食物組成物は脱水されていてもよい。
組成物が脱水されているとして記載される場合、これは、組成物中の全含水量が10重量%未満であることを意味する。貯蔵安定性の改善のために、6重量%未満の含水量が好ましい。そのような脱水組成物は、再構成可能な粉末の形態であることが都合がよく、液体を添加し、混合物を撹拌して、すぐに飲むことができるか、またはすぐに食べることができる食品を作成する。例えば、スープまたはシェイクを作るために、粉末を熱水または冷水と混合することができる。本発明による脱水組成物はパスタ型食であってもよく、そしてそれに液体を再び添加し、最終製品を作り出す。
食物組成物の量に対する液体の量は、望ましい食品次第で異なる。例示的な量は、1〜99重量%の食物組成物と1〜99重量%の液体、好ましくは1〜50重量%の食物組成物と50〜99重量%の液体である。食品は、好ましくは、パスタ型製品、スープまたはシェイクである。
本明細書で使用される「食事代替物」または「食事置き換え製品」という用語には、食事置き換え体重減少または体重管理計画の一部として食べられる組成物、例えば、単独では全食事を置き換えることが意図されないが、食事を置き換えるための他のそのような製品と一緒に使用されてもよいか、あるいはその計画で使用することが意図されるスナック製品も含まれる。後者の製品は、典型的に、単位用量につき25〜400、好ましくは50〜200キロカロリーの範囲のカロリー含有量を有する。
食事代替物は、カロリーを抑えるダイエットを続ける消費者が一般に使用し、本発明による食物組成物は特に好ましい。それらは都合のよい形態で、カロリー含有量が制限されつつ、良好な満腹効果を提供することができるため、特に適切であることが見出された。
[製造]
本発明の組成物は、食物組成物の種類によって、いずれかの適切な従来の技術によって調製されてもよい。そのような技術は当業者に周知であり、さらに本明細書に記載する必要はないが、混合、ブレンド、押出均質化、高圧均質化、乳化、分散または押出成形が挙げられる。組成物に、熱処理工程、例えば低温殺菌またはU.H.T.処置を受けさせてもよい。
本発明の組成物は、食物組成物の種類によって、いずれかの適切な従来の技術によって調製されてもよい。そのような技術は当業者に周知であり、さらに本明細書に記載する必要はないが、混合、ブレンド、押出均質化、高圧均質化、乳化、分散または押出成形が挙げられる。組成物に、熱処理工程、例えば低温殺菌またはU.H.T.処置を受けさせてもよい。
[実施例]
[実施例1.満腹および自発的な食物摂取に及ぼすコラーゲン加水分解物の効果の比較実証。]
[目的]
本調査の目的は、朝食の3時間後に提供される昼食間のEIおよび朝食に続いて収集されるふさわしい関連満腹測定に及ぼす通常または高タンパク質の朝食でのカゼイン、大豆タンパク質、グリコマクロペプチドを含むホエータンパク質(ホエー−1)、グリコマクロペプチドを含まないホエータンパク質(ホエー−2)、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物、または添加トリプトファンを含むコラーゲン加水分解物(アルファ−ラクトアルブミンで存在する濃度までTrpが添加される)の効果を評価することであった。
[実施例1.満腹および自発的な食物摂取に及ぼすコラーゲン加水分解物の効果の比較実証。]
[目的]
本調査の目的は、朝食の3時間後に提供される昼食間のEIおよび朝食に続いて収集されるふさわしい関連満腹測定に及ぼす通常または高タンパク質の朝食でのカゼイン、大豆タンパク質、グリコマクロペプチドを含むホエータンパク質(ホエー−1)、グリコマクロペプチドを含まないホエータンパク質(ホエー−2)、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物、または添加トリプトファンを含むコラーゲン加水分解物(アルファ−ラクトアルブミンで存在する濃度までTrpが添加される)の効果を評価することであった。
[被験者]
30人の健康な男性および女性ボランティア(肥満度指数22−35kg/m2、年齢18〜45歳)を地方紙の広告によって、およびMaastricht大学(オランダ)の掲示板上で募集した。Three Factor Eating Questionnaire(TFEQ,[7])のオランダ語翻訳を使用して、被験者に医療歴、体重および身長の測定ならびに認識的食事制限を含むスクリーニングを受けさせた。良好な健康状態、非喫煙者、非菜食主義者、認知的食事制限でないこと、経口避妊薬を除く薬物を使用していないこと、および多くても適度なアルコール利用者であることに基づき、24人の被験者を選択した。これらの参加者から書面によるインフォームドコンセントを得て、Medical Ethical Committee of the Academic Hospital Maastrichtによって調査プロトコルは承認された。
30人の健康な男性および女性ボランティア(肥満度指数22−35kg/m2、年齢18〜45歳)を地方紙の広告によって、およびMaastricht大学(オランダ)の掲示板上で募集した。Three Factor Eating Questionnaire(TFEQ,[7])のオランダ語翻訳を使用して、被験者に医療歴、体重および身長の測定ならびに認識的食事制限を含むスクリーニングを受けさせた。良好な健康状態、非喫煙者、非菜食主義者、認知的食事制限でないこと、経口避妊薬を除く薬物を使用していないこと、および多くても適度なアルコール利用者であることに基づき、24人の被験者を選択した。これらの参加者から書面によるインフォームドコンセントを得て、Medical Ethical Committee of the Academic Hospital Maastrichtによって調査プロトコルは承認された。
[研究デザイン]
ランダム化された単純盲検の被験者内の実験的研究を実行した。全被験者は、少なくとも3日の間隔をあけて、14回大学に来た。各試験日に、被験者別の規格化された朝食を被験者に与えた。朝食の3時間後、随意の昼食を提供し、朝食の6時間後までの食欲評価を得た。
ランダム化された単純盲検の被験者内の実験的研究を実行した。全被験者は、少なくとも3日の間隔をあけて、14回大学に来た。各試験日に、被験者別の規格化された朝食を被験者に与えた。朝食の3時間後、随意の昼食を提供し、朝食の6時間後までの食欲評価を得た。
[朝食]
[タンパク質供給源;略語]
カゼイン、大豆、グリコマクロペプチドを含むホエータンパク質(ホエー−1)、グリコマクロペプチドを含まないホエータンパク質(ホエー−2)、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物、またはコラーゲン加水分解物+Trpのいずれかを含むカスタードとして朝食を提供した。ここでは、「コラーゲン加水分解物+Trp」とは、添加トリプトファンを含むコラーゲン加水分解物を指し、トリプトファンはアルファ−ラクトアルブミンで存在する濃度まで添加されている。
[タンパク質供給源;略語]
カゼイン、大豆、グリコマクロペプチドを含むホエータンパク質(ホエー−1)、グリコマクロペプチドを含まないホエータンパク質(ホエー−2)、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物、またはコラーゲン加水分解物+Trpのいずれかを含むカスタードとして朝食を提供した。ここでは、「コラーゲン加水分解物+Trp」とは、添加トリプトファンを含むコラーゲン加水分解物を指し、トリプトファンはアルファ−ラクトアルブミンで存在する濃度まで添加されている。
以下、「アルファ−ラクトアルブミン」は「アルファ−lac」と略されてもよく、「コラーゲン加水分解物」は「col」と略されてもよく、また「コラーゲン加水分解物+Trp」は、「col+Trp」と略されてもよい。
[カスタード]
これらのタンパク質は、単一のタンパク質供給源としてカスタードに存在した。この朝食には、順不同で、そして2つの異なる主要栄養素組成物で、これらの7つの単一のタンパク質供給源のそれぞれが含まれた。主要栄養素組成物は、タンパク質/炭水化物/脂肪(C/P/F):10/55/35en%(通常のタンパク質ダイエット)、またはタンパク質/炭水化物/脂肪:25/55/20en%(高蛋白食)のいずれかであった。ここで、en%(各主要栄養素によって提供される)は「エネルギーパーセント」(各主要栄養素によって提供される)の略であり、各主要栄養素によって提供される組成物の総カロリーの百分率を指す。
これらのタンパク質は、単一のタンパク質供給源としてカスタードに存在した。この朝食には、順不同で、そして2つの異なる主要栄養素組成物で、これらの7つの単一のタンパク質供給源のそれぞれが含まれた。主要栄養素組成物は、タンパク質/炭水化物/脂肪(C/P/F):10/55/35en%(通常のタンパク質ダイエット)、またはタンパク質/炭水化物/脂肪:25/55/20en%(高蛋白食)のいずれかであった。ここで、en%(各主要栄養素によって提供される)は「エネルギーパーセント」(各主要栄養素によって提供される)の略であり、各主要栄養素によって提供される組成物の総カロリーの百分率を指す。
14種類の異なるカスタードには、脂肪供給源としてのヒマワリ油と炭水化物供給源としてタピオカデンプンが含まれ、レモン−バニラ風味であった。色、風味および粘度は、14種類のカスタードでは著しく異ならなかった。この朝食はタンパク質組成のみが異なり、NIZO Food Research bv.(Ede,The Netherlands)によって製造された。朝食用に提供されたカスタードに関する配合の詳細を表1に表す。表1に従ってカスタードを調製するために使用されたタンパク質供給源のアミノ酸分析を表2に報告する。
この朝食には、Harris−Benedictの方程式による基礎代謝率(BMR)に1.75の活動係数を乗算することにより計算される1日あたりの食事エネルギー必要量(DDER)の20%が含まれた。したがって、BMR(kcal/日)を以下の方程式によって計算した:
1.男性:BMR=66,473+5,003H+13,752W−6,755A
2.女性:BMR=655,096+1,850H+9,563W−4,676A
cmによるH(身長)、kgによるW(重量)、年によるA(年齢)。
注:DDERは、推奨される1日あたりの総カロリー摂取量(ATCI)と混同されてはならない。DDERは、異なるBMRを有する被験者の間で定量的に比較できる統計学的に有意な結果を提供するために、調査の構成内で使用される。DDERは、健康的なエネルギー収支を確立するための推奨とは無関係である。
1.男性:BMR=66,473+5,003H+13,752W−6,755A
2.女性:BMR=655,096+1,850H+9,563W−4,676A
cmによるH(身長)、kgによるW(重量)、年によるA(年齢)。
注:DDERは、推奨される1日あたりの総カロリー摂取量(ATCI)と混同されてはならない。DDERは、異なるBMRを有する被験者の間で定量的に比較できる統計学的に有意な結果を提供するために、調査の構成内で使用される。DDERは、健康的なエネルギー収支を確立するための推奨とは無関係である。
[昼食]
昼食は、13/41/46En%タンパク質/炭水化物/脂肪で、トルコパン(400g)と卵サラダ(400g)で構成された。被験者の食物摂取が「随意の」原則で実際に起こることをさらに促進するために、トルコパンは、指でつまんで食べられるものとして(すなわち小片で)提供された。
昼食は、13/41/46En%タンパク質/炭水化物/脂肪で、トルコパン(400g)と卵サラダ(400g)で構成された。被験者の食物摂取が「随意の」原則で実際に起こることをさらに促進するために、トルコパンは、指でつまんで食べられるものとして(すなわち小片で)提供された。
[調査プロトコル]
22時からの一晩の断食後、8時30分に食欲評価を記録し、プロトコルが開始した。朝食を提供し(t=0分)、20分以内に完了させた。最初と最後に食べた時の風味認識を記録した。食欲評価を、朝食の30、160、60、90、120および180分後に完了した。180分でアンケートに記入した直後に、被験者に随意の昼食を提供し、そして満腹を感じるまで食べるように彼らに指示した。最初と最後に昼食を食べた時の風味認識を記録した。次いで食欲評価を、朝食の210、240、300および360分後に完了した。被験者は、全ての試験期間で最大限3杯の水を飲むことが許され、そして朝食の4時間後に家に帰ることが許された。最後の2回の評価を自宅で完了し、次の訪問時に返却された。
22時からの一晩の断食後、8時30分に食欲評価を記録し、プロトコルが開始した。朝食を提供し(t=0分)、20分以内に完了させた。最初と最後に食べた時の風味認識を記録した。食欲評価を、朝食の30、160、60、90、120および180分後に完了した。180分でアンケートに記入した直後に、被験者に随意の昼食を提供し、そして満腹を感じるまで食べるように彼らに指示した。最初と最後に昼食を食べた時の風味認識を記録した。次いで食欲評価を、朝食の210、240、300および360分後に完了した。被験者は、全ての試験期間で最大限3杯の水を飲むことが許され、そして朝食の4時間後に家に帰ることが許された。最後の2回の評価を自宅で完了し、次の訪問時に返却された。
[測定]
[エネルギー摂取(EI)]
食べる前後に昼食の重量を計量し、そして、製品ラベルによって決められた昼食のエネルギー値で昼食の重量の差に乗算することによってEIを計算した。
[エネルギー摂取(EI)]
食べる前後に昼食の重量を計量し、そして、製品ラベルによって決められた昼食のエネルギー値で昼食の重量の差に乗算することによってEIを計算した。
[食欲プロフィール]
食欲プロフィールを決定するために、空腹、十分、満腹および食べることへの欲求を、「全然」および「極度に」を両端とする100mm Visual Analogue Scales(mm VAS)で評価した。被験者に、その時点で彼らの感覚に最も適切なポイントでスケールを記録することによって食欲の大きさを評価するように指示した。
食欲プロフィールを決定するために、空腹、十分、満腹および食べることへの欲求を、「全然」および「極度に」を両端とする100mm Visual Analogue Scales(mm VAS)で評価した。被験者に、その時点で彼らの感覚に最も適切なポイントでスケールを記録することによって食欲の大きさを評価するように指示した。
[風味認識]
カスタードおよびと昼食の風味認識プロフィールを、快さ、甘さ、酸味、塩気、苦さ、風味のあること、砕けやすさおよびクリーム状の点で「全然」および「極度に」を両端とする100 mm Visual Analogue Scales(VAS)を使用して、最初と最後に食べた後に評価した。
カスタードおよびと昼食の風味認識プロフィールを、快さ、甘さ、酸味、塩気、苦さ、風味のあること、砕けやすさおよびクリーム状の点で「全然」および「極度に」を両端とする100 mm Visual Analogue Scales(VAS)を使用して、最初と最後に食べた後に評価した。
[統計分析]
特に明記しない限り、データはベースライン+標準誤差から平均(SEM)への平均変化として提示される。180分(AUC180)または360分(AUC360)までのベースラインからの変化の曲線(AUC)の下の面積を、台形法を使用して計算した。繰り返し測定ANOVAを実行し、同じ種類のタンパク質内のタンパク質から25%と10%の間のエネルギーの可能な差異と、タンパク質条件から25%と10%のエネルギー内の異なる種類のタンパク質間の可能な差異を決定した。多重比較のためにBonferonni補正を使用した。回帰分析を実行し、2つの異なる朝食間のEIでの差異と、これらの2つの異なる朝食の後の空腹または満腹のAUCの差異との間の関係を決定した。Mann−Whitney U試験(Veldhorst MAB,Nieuwenhuizen AG,Hochstenbach−Waelen Aら、アミノ酸、満腹および「満腹」ホルモン反応に及ぼす2種の濃度でのカゼイン−、大豆−またはGMPを含むもしくは含まないホエータンパク質朝食の効果;提出済)を使用して、一濃度内の異なるタンパク質の種類の間のグルコース、インシュリン、GLP−1およびグレリン濃度を比較した。0.05未満のp値は、統計学的に有意であるとみなされた。StatView 5.0(SAS 200 Institute Inc.,USA,1998)を使用して統計的手順を実行した。
特に明記しない限り、データはベースライン+標準誤差から平均(SEM)への平均変化として提示される。180分(AUC180)または360分(AUC360)までのベースラインからの変化の曲線(AUC)の下の面積を、台形法を使用して計算した。繰り返し測定ANOVAを実行し、同じ種類のタンパク質内のタンパク質から25%と10%の間のエネルギーの可能な差異と、タンパク質条件から25%と10%のエネルギー内の異なる種類のタンパク質間の可能な差異を決定した。多重比較のためにBonferonni補正を使用した。回帰分析を実行し、2つの異なる朝食間のEIでの差異と、これらの2つの異なる朝食の後の空腹または満腹のAUCの差異との間の関係を決定した。Mann−Whitney U試験(Veldhorst MAB,Nieuwenhuizen AG,Hochstenbach−Waelen Aら、アミノ酸、満腹および「満腹」ホルモン反応に及ぼす2種の濃度でのカゼイン−、大豆−またはGMPを含むもしくは含まないホエータンパク質朝食の効果;提出済)を使用して、一濃度内の異なるタンパク質の種類の間のグルコース、インシュリン、GLP−1およびグレリン濃度を比較した。0.05未満のp値は、統計学的に有意であるとみなされた。StatView 5.0(SAS 200 Institute Inc.,USA,1998)を使用して統計的手順を実行した。
[結果]
[被験者特徴]
被験者(男性10人、女性14人)の平均年齢は、25±2歳であった。また彼らの体重は、72.8±2.2kg(BMI:24.8±0.5kg/m2)であった。TFEQ得点は、5.9±0.6(F1、認識制限)、4.7±0.5(F2、脱抑制)と4.2±0.6(F3、空腹)であった。朝食の平均エネルギー含有量(計算された1日あたりの総エネルギー消費の20%)は、2.39±0.06MJであった。
[被験者特徴]
被験者(男性10人、女性14人)の平均年齢は、25±2歳であった。また彼らの体重は、72.8±2.2kg(BMI:24.8±0.5kg/m2)であった。TFEQ得点は、5.9±0.6(F1、認識制限)、4.7±0.5(F2、脱抑制)と4.2±0.6(F3、空腹)であった。朝食の平均エネルギー含有量(計算された1日あたりの総エネルギー消費の20%)は、2.39±0.06MJであった。
[風味認識朝食]
最初に食べた時のカスタードの風味の快さは55±5mmの平均値で十分であった。カスタードの間で統計学的に有意の差異はなかった。風味のデルタ快さとして表わされる朝食を食べた後の感覚の特有の満腹は、平均−12±5mmであった。ここでも、カスタードの間で統計学的に有意の差異はなかった。
最初に食べた時のカスタードの風味の快さは55±5mmの平均値で十分であった。カスタードの間で統計学的に有意の差異はなかった。風味のデルタ快さとして表わされる朝食を食べた後の感覚の特有の満腹は、平均−12±5mmであった。ここでも、カスタードの間で統計学的に有意の差異はなかった。
[図]
図1は、タンパク質の供給源が、カゼイン、大豆、ホエー−1、ホエー−2、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはcol+TRPによって提供され、タンパク質の単一の供給源が、カスタードの10En%(A)または25En%(B)を提供するカスタードの消費後の昼食でのエネルギー摂取(kJ)を表す。カスタードの組成を表1に表す。値は、24人の被験者(男性および女性)に関して得られた結果の平均±SEMとして表わされる。
図1は、タンパク質の供給源が、カゼイン、大豆、ホエー−1、ホエー−2、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはcol+TRPによって提供され、タンパク質の単一の供給源が、カスタードの10En%(A)または25En%(B)を提供するカスタードの消費後の昼食でのエネルギー摂取(kJ)を表す。カスタードの組成を表1に表す。値は、24人の被験者(男性および女性)に関して得られた結果の平均±SEMとして表わされる。
Bonferonni補正によるANOVA繰り返し測定を示す;「a」は、「b」(p<0.05)と著しく異なり、「a1」は、「b1」(p<0.05)と著しく異なり、「a2」は、「b2」(p<0.05)と著しく異なる。
図2は、カスタード消費後の満腹および空腹の変化(mmVAS)を表し、ここではタンパク質の単一供給源は、カゼイン、大豆、ホエー−1、ホエー−2、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはcol+TRPによって提供され、タンパク質の単一供給源は、カスタードの10En%(A)または25En%(B)を提供する。カスタードの組成を表1に表す。値は、24人の被験者(男性および女性)に関して得られた結果の平均±SEMとして表わされる。
Bonferonni補正によるANOVA繰り返し測定を示す。*p<0.05。
図3は、24人の被験者(男性および女性)に朝食用に与えられた2種のカスタード間の食欲評価(満腹または空腹、mmVAS.h)における差異と、EIにおける差異との関係を表す。これらのカスタードは、タンパク質の単一供給源として、カゼイン、大豆、ホエー−1、ホエー−2、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物およびcol+Trpを含有し、両方とも10En%(A)または25En%(B)がタンパク質からである。カスタードの組成を表1に表す。値は、24人の被験者(男性および女性)に関して得られた結果の平均として表わされる。
[エネルギー摂取]
エネルギーの10%がタンパク質からである朝食と、エネルギーの25%が同タンパク質種からである朝食との間の比較では、昼食での随意のエネルギー摂取(EI)における差異はなかった。エネルギーの10%がタンパク質からである朝食の後、昼食の随意のEIは、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼイン、大豆またはホエー−2を含む朝食と比較して、0.54MJ(17%)低かった(それぞれ、p<0.05、p<0.05、p<0.01、p<0.01、p<0.01、p<0.01、p<0.01、p<0.05およびp<0.01、図1)。エネルギーの25%がタンパク質からである朝食の後、昼食の随意のEIは、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼイン、大豆またはホエー−2を含む朝食と比較して、0.78MJ(24%)低かった(それぞれ、p<0.05、p<0.01、p<0.01、p<0.01、p<0.001、p<0.001、p<0.01、p<0.01およびp<0.01、図1)。また昼食のEIは、アルファ−ラクトアルブミンまたはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、ホエー−1を含む朝食と比較して、0.55MJ(19%)低かった(それぞれ、p<0.01およびp<0.01、図1)。
エネルギーの10%がタンパク質からである朝食と、エネルギーの25%が同タンパク質種からである朝食との間の比較では、昼食での随意のエネルギー摂取(EI)における差異はなかった。エネルギーの10%がタンパク質からである朝食の後、昼食の随意のEIは、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼイン、大豆またはホエー−2を含む朝食と比較して、0.54MJ(17%)低かった(それぞれ、p<0.05、p<0.05、p<0.01、p<0.01、p<0.01、p<0.01、p<0.01、p<0.05およびp<0.01、図1)。エネルギーの25%がタンパク質からである朝食の後、昼食の随意のEIは、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼイン、大豆またはホエー−2を含む朝食と比較して、0.78MJ(24%)低かった(それぞれ、p<0.05、p<0.01、p<0.01、p<0.01、p<0.001、p<0.001、p<0.01、p<0.01およびp<0.01、図1)。また昼食のEIは、アルファ−ラクトアルブミンまたはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、ホエー−1を含む朝食と比較して、0.55MJ(19%)低かった(それぞれ、p<0.01およびp<0.01、図1)。
[満腹および空腹]
エネルギーの10%または25%がタンパク質からである7種の異なる朝食の間で、満腹または空腹の変化に関する様々な有意差があった。これは図2に示す。
エネルギーの10%または25%がタンパク質からである7種の異なる朝食の間で、満腹または空腹の変化に関する様々な有意差があった。これは図2に示す。
[AUC180]
朝食後の最初の3時間のAUC、すなわち、満腹のAUC180は、エネルギーの10%がアルファ−ラクトアルブミンからである朝食後では、カゼインまたはホエー−1を含むものと比較して増加した(表3)。満腹のAUC180は、コラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼインまたはホエー−1を含むものと比較して増加した。空腹のAUC180は、アルファ−ラクトアルブミンを含む朝食後では、カゼイン、ホエー−1、ホエー−2またはコラーゲン加水分解物を含むものと比較してより減少し、またコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼイン、ホエー−1、ホエー−2またはコラーゲン加水分解物を含むものと比較してより減少した。満腹のAUC180は、エネルギーの25%がホエー−1からである朝食後では、ホエー−2を含むものと比較して増加し、またコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼイン、大豆、ホエー−2またはコラーゲン加水分解物を含むものと比較して増加した。空腹のAUC180は、大豆またはアルファ−ラクトアルブミンを含む朝食後では、コラーゲン加水分解物を含むものと比較してより減少し、コラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼイン、ホエー−2またはコラーゲン加水分解物を含むものと比較してより減少した(全て、差p<0.05)。AUC180満腹または空腹の差の大きさは、1700〜2500mmVAS.hであった(表3)。
朝食後の最初の3時間のAUC、すなわち、満腹のAUC180は、エネルギーの10%がアルファ−ラクトアルブミンからである朝食後では、カゼインまたはホエー−1を含むものと比較して増加した(表3)。満腹のAUC180は、コラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼインまたはホエー−1を含むものと比較して増加した。空腹のAUC180は、アルファ−ラクトアルブミンを含む朝食後では、カゼイン、ホエー−1、ホエー−2またはコラーゲン加水分解物を含むものと比較してより減少し、またコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼイン、ホエー−1、ホエー−2またはコラーゲン加水分解物を含むものと比較してより減少した。満腹のAUC180は、エネルギーの25%がホエー−1からである朝食後では、ホエー−2を含むものと比較して増加し、またコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼイン、大豆、ホエー−2またはコラーゲン加水分解物を含むものと比較して増加した。空腹のAUC180は、大豆またはアルファ−ラクトアルブミンを含む朝食後では、コラーゲン加水分解物を含むものと比較してより減少し、コラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後では、カゼイン、ホエー−2またはコラーゲン加水分解物を含むものと比較してより減少した(全て、差p<0.05)。AUC180満腹または空腹の差の大きさは、1700〜2500mmVAS.hであった(表3)。
[相関関係]
エネルギーの10%がタンパク質からである濃度での種々のタンパク質朝食種の比較によって、コラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食と大豆を含む朝食との間の昼食でのEIにおける差異は、これらの2つの朝食間の満腹のAUC180における差異と相関関係があり(r=−0.470、p<0.05、図3)、コラーゲン加水分解物を含む朝食とホエー−2を含む朝食との間の昼食でのEIにおける差異は、これらの2つの朝食間の満腹のAUC180または空腹のAUC180における差異と相関関係があり(それぞれ、r=−0.641、p<0.001;およびr=0.481、p<0.05、図3)、そしてコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食とホエー−2を含む朝食との間の昼食でのEIにおける差異は、これらの2つの朝食間の満腹のAUC180または空腹のAUC180における差異と相関関係がある(それぞれ、r=−0.446、p<0.05;r=0.414、p<0.05、図3)ということが明らかになった。
エネルギーの10%がタンパク質からである濃度での種々のタンパク質朝食種の比較によって、コラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食と大豆を含む朝食との間の昼食でのEIにおける差異は、これらの2つの朝食間の満腹のAUC180における差異と相関関係があり(r=−0.470、p<0.05、図3)、コラーゲン加水分解物を含む朝食とホエー−2を含む朝食との間の昼食でのEIにおける差異は、これらの2つの朝食間の満腹のAUC180または空腹のAUC180における差異と相関関係があり(それぞれ、r=−0.641、p<0.001;およびr=0.481、p<0.05、図3)、そしてコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食とホエー−2を含む朝食との間の昼食でのEIにおける差異は、これらの2つの朝食間の満腹のAUC180または空腹のAUC180における差異と相関関係がある(それぞれ、r=−0.446、p<0.05;r=0.414、p<0.05、図3)ということが明らかになった。
エネルギーの25%がタンパク質からである濃度での種々のタンパク質朝食種の比較によって、コラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食と大豆を含む朝食との間の昼食でのEIにおける差異は、これらの2つの朝食間の満腹のAUC180または空腹のAUC180における差異と相関関係がある(それぞれ、r=−0.571、p<0.01;r=0.458、p<0.05、図3)ということが明らかになった。
[血液パラメータ]
以前の研究(Veldhorst MAB,Nieuwenhuizen AG,Hochstenbach−Waelen Aら、アミノ酸、満腹および「満腹」ホルモン反応に及ぼす2種の濃度でのカゼイン−、ダイズ−またはGMPを含むもしくは含まないホエータンパク質朝食の効果;提出済)の間に得られたグルコース濃度の比較によって、エネルギーの10%がコラーゲン加水分解物からである朝食(138±13mmol/l.h)の後、エネルギーの10%がホエー−1からである朝食(99±14mmol/l.h、p<0.05)と比較して、グルコース反応のAUCが増加したことが明らかになった。エネルギーの10%がアルファ−ラクトアルブミン(6683±711mU/l.h)、コラーゲン加水分解物(7391±723mU/l.h)またはコラーゲン加水分解物+Trp(6744±711mU/l.h)からである朝食の後、大豆を含む朝食(4936±468mU/l.h、それぞれ、p<0.05、p<0.05およびp<0.001)と比較して、インシュリン反応のAUCは増加した。また、エネルギーの25%がアルファ−ラクトアルブミン(9080±988mU/l.h)、コラーゲン加水分解物(7698±847mU/l.h)またはコラーゲン加水分解物+Trp(8227±1033mU/l.h)からである朝食の後、カゼインを含む朝食(4792±980mU/l.h、それぞれ、p<0.001、p<0.05およびp<0.01)と比較して、そしてエネルギーの25%がアルファ−ラクトアルブミン(9080±988mU/l.h)からである朝食の後、エネルギーの25%が大豆からである朝食(7520±929mU/l.h、p<0.05)と比較して、インシュリン反応のAUCは増加した。エネルギーの25%がコラーゲン加水分解物+Trpからである朝食(462±105pmol/l.h)の後、エネルギーの25%がカゼイン(161±90pmol/l.h、p<0.05)または大豆(195+72pmol/l.h、p<0.05)からである朝食と比較して、GLP−1反応のAUCは増加した。種々のタンパク質種の間でのグレリン反応には差異はなかった。
以前の研究(Veldhorst MAB,Nieuwenhuizen AG,Hochstenbach−Waelen Aら、アミノ酸、満腹および「満腹」ホルモン反応に及ぼす2種の濃度でのカゼイン−、ダイズ−またはGMPを含むもしくは含まないホエータンパク質朝食の効果;提出済)の間に得られたグルコース濃度の比較によって、エネルギーの10%がコラーゲン加水分解物からである朝食(138±13mmol/l.h)の後、エネルギーの10%がホエー−1からである朝食(99±14mmol/l.h、p<0.05)と比較して、グルコース反応のAUCが増加したことが明らかになった。エネルギーの10%がアルファ−ラクトアルブミン(6683±711mU/l.h)、コラーゲン加水分解物(7391±723mU/l.h)またはコラーゲン加水分解物+Trp(6744±711mU/l.h)からである朝食の後、大豆を含む朝食(4936±468mU/l.h、それぞれ、p<0.05、p<0.05およびp<0.001)と比較して、インシュリン反応のAUCは増加した。また、エネルギーの25%がアルファ−ラクトアルブミン(9080±988mU/l.h)、コラーゲン加水分解物(7698±847mU/l.h)またはコラーゲン加水分解物+Trp(8227±1033mU/l.h)からである朝食の後、カゼインを含む朝食(4792±980mU/l.h、それぞれ、p<0.001、p<0.05およびp<0.01)と比較して、そしてエネルギーの25%がアルファ−ラクトアルブミン(9080±988mU/l.h)からである朝食の後、エネルギーの25%が大豆からである朝食(7520±929mU/l.h、p<0.05)と比較して、インシュリン反応のAUCは増加した。エネルギーの25%がコラーゲン加水分解物+Trpからである朝食(462±105pmol/l.h)の後、エネルギーの25%がカゼイン(161±90pmol/l.h、p<0.05)または大豆(195+72pmol/l.h、p<0.05)からである朝食と比較して、GLP−1反応のAUCは増加した。種々のタンパク質種の間でのグレリン反応には差異はなかった。
[考察]
昼食での随意のEIは、エネルギーの10%がアルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpからである朝食の後、エネルギーの10%がカゼイン、大豆またはホエー−2からである朝食と比較して、減少した。エネルギーの25%がタンパク質からである朝食の後、昼食での随意のEIは、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食の後、カゼイン、大豆またはホエー−2を含む朝食と比較して、またアルファ−ラクトアルブミンまたはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食の後、ホエー−1を含む朝食と比較して、減少した。EIは実質的に約0.7MJの減少、約20%の減少であった。等エネルギーのカスタードは色および粘度が同じであり、風味は異ならないため、差異はタンパク質の種類にのみによる。EIにおける差異を説明するため、本発明者らは、食欲評価および「満腹」ホルモンにおける差異を調査した。朝食の3時間後、随意の昼食の直前の満腹は、エネルギーの10%または25%がアルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物および/またはコラーゲン加水分解物+Trpからである朝食後、カゼイン、大豆、ホエー−1および/またはホエー−2と比較して、著しく増加した。空腹に関しては、逆のパターンが観察された。2つの処置の間の食欲評価における差異は、それらの2つの処置の間のEIにおける差異に相関し、EIの減少は、実際に、満腹の増加に直接関連があった。したがって、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物およびコラーゲン加水分解物+Trpは、朝食の3時間後、カゼイン、大豆、ホエー−1およびホエー−2よりも満腹をもたらし、これによって昼食時の随意のEIの減少が結果として生じた。
昼食での随意のEIは、エネルギーの10%がアルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpからである朝食の後、エネルギーの10%がカゼイン、大豆またはホエー−2からである朝食と比較して、減少した。エネルギーの25%がタンパク質からである朝食の後、昼食での随意のEIは、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食の後、カゼイン、大豆またはホエー−2を含む朝食と比較して、またアルファ−ラクトアルブミンまたはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食の後、ホエー−1を含む朝食と比較して、減少した。EIは実質的に約0.7MJの減少、約20%の減少であった。等エネルギーのカスタードは色および粘度が同じであり、風味は異ならないため、差異はタンパク質の種類にのみによる。EIにおける差異を説明するため、本発明者らは、食欲評価および「満腹」ホルモンにおける差異を調査した。朝食の3時間後、随意の昼食の直前の満腹は、エネルギーの10%または25%がアルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物および/またはコラーゲン加水分解物+Trpからである朝食後、カゼイン、大豆、ホエー−1および/またはホエー−2と比較して、著しく増加した。空腹に関しては、逆のパターンが観察された。2つの処置の間の食欲評価における差異は、それらの2つの処置の間のEIにおける差異に相関し、EIの減少は、実際に、満腹の増加に直接関連があった。したがって、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物およびコラーゲン加水分解物+Trpは、朝食の3時間後、カゼイン、大豆、ホエー−1およびホエー−2よりも満腹をもたらし、これによって昼食時の随意のEIの減少が結果として生じた。
満腹の増加とEIの減少に関するメカニズムは、カゼインまたは大豆を含む朝食と比較して、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後のインシュリン反応の増加であり得る。インシュリンは、知覚された満腹の増加を説明し得る代謝満腹シグナルである。また、エネルギーの25%がコラーゲン加水分解物+Trpからである朝食後、エネルギーの25%がカゼインまたは大豆からである朝食と比較して、GLP−1反応の増加もあった。以前、GLP−1が食欲を抑制し、通常重量の男性において食物摂取を減少することが見出された。GLP−1は、おそらく、胃が空になるのを抑制することと、食物摂取を制限する脳GLP−1レセプターを活性化することとの組み合わせによってその効果を及ぼす。カゼインまたは大豆と比較して、エネルギーの25%がコラーゲン加水分解物+Trpからである朝食後のGLP−1反応の増加は、満腹反応の増加および食物摂取の減少に寄与し得る。
本発明者らの結果は、異なるタンパク質種を含む朝食によって、昼食におけるEIの有意差は、誘発された満腹の差異が相当である場合、達成されるようであることを示す。昼食において異なるEIを誘発した、朝食において消費されたタンパク質種間の満腹の差異は、Visual Analogue Scaleで15〜25mm;約40%満腹増加であった。食欲評価の差異がより少ないが、依然として統計学的に有意である場合、EIの差異は観察されなかった。明らかに、30%未満の食欲評価の差異は、後の機会でのEIにおける有意差を誘発するために十分な大きさではない。EIの有意の減少を得るために、満腹は、少なくとも15〜25mmVASまたは40%増加する必要がある。さらに、EIの有意の減少は、明らかに一貫して十分に大きくなければならない。ここでは、本発明者らは約0.7MJまたは約20%の差異を観察した。
そのように、満腹の大きさにおいて必要とされる差異に加えて、EIの相当な差異が存在する必要がある。本発明者らは異なるタンパク質間の様々な比較によってこの現象を観察したため、大きさの効果はより一般に適用可能だろう。この調査の目的の1つは、同じタンパク質種からの高タンパク質および通常タンパク質朝食の後に、昼食におけるEIを比較することであったが、同じタンパク質種を25および10En%含む朝食間では、EIにおける有意差は観察されなかった。しかしながら、エネルギーの25または10%がタンパク質からであるカゼイン、大豆またはホエー−2を含む朝食間では満腹および/または空腹でのいくらかの有意差があった。これらの差異は10〜15mmVASの大きさを有し、朝食の3時間後の昼食でのEIにおける減少を誘発するには小さかった。
随意の食事が提供される時間のタイミングは、タンパク質の満腹特性を評価するために重要である。本調査によるカスタードを被験者を提供した後に昼食を提供するために最も影響されやすい時点は、朝食の3時間後であるように見えた。満腹における有意差は存在し、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpカスタード後にEIの20%減少という結果が得られた。
朝食の360分後までのAUCの計算の結果、AUC360は、朝食の180分後までAUCと同様であるという注目に値する結果が明らかにされた。そのように、被験者が昼食の間により少なく食べた場合でさえ、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpを含む朝食後、満腹はなお増加し、空腹は減少した。
要約すると、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物またはコラーゲン加水分解物+Trpを含有する朝食では、カゼイン、大豆またはホエー−2朝食と比較して、エネルギーの10%および25%がタンパク質からである両方のレベルで昼食におけるEIの20%減少を引き起こした。
したがって、アルファ−ラクトアルブミン、コラーゲン加水分解物およびコラーゲン加水分解物+Trpから選択されるタンパク質の群は、他のタンパク質(カゼイン、大豆、ホエー−1およびホエー−2)よりも30〜50%満腹を与え、そして、その後、関連したエネルギー摂取の17〜24%減少を誘発する。
[結論]
この結果を以下の通り要約することができる。
・7種のタンパク質供給源の群の中で、コラーゲン加水分解物およびアルファ−ラクトアルブミンは、1日の食事のエネルギー必要量の20%を提供するカスタード朝食の一部として被験者の群に投与された場合、平均以上の範囲まで自発的な食物摂取を減少し、そして/または空腹感を減少した。アルファ−ラクトアルブミンを含んでなる組成物に存在する濃度に相当する濃度でL−トリプトファンがコラーゲン加水分解物に添加された場合、自発的な食物摂取は、添加されたL−トリプトファンを含まないコラーゲン加水分解物を含んでなる組成物と比較して、さらに減少しなかった。上記効果は、標準(C/P/F:35/10/55en%)および高タンパク質(C/P/F:35/25/40en%)カスタード食事の両方で生じた。
・理論に縛られることなく、コラーゲン加水分解物による満腹増大の根本的なメカニズムは、明らかに、セロトニンレセプターによって媒介される満腹の誘発から独立している。コラーゲン加水分解物およびアルファ−ラクトアルブミンの消費後の血漿アミノ酸濃度のピークのタイミングが、ホエーの消費後より早くなく、またはカゼインの消費後より遅かったことはさらに注目に値する。したがって、結果について、単に消化および/または吸収速度の差異によって説明することはできない。そのうえ、試験で使用した全ての異なるカスタードの粘度プロフィールは、可能な限り近くなるように調整されていた。例えば、50s−1における粘度は、室温で決定した場合、各カスタードに関して103Pa.sの次数である。したがって、粘度差異による満腹に及ぼす効果は排除され得る。
・したがって、驚くべきことに、コラーゲン加水分解物は、標準および高タンパク質条件の食事のタンパク質供給源として提供される場合、通常の食事タンパク質供給源のホエータンパク質、カゼインおよび大豆タンパク質と比較した時、著しく高い食欲減少効果および/または自発的食物摂取減少効果を有すると結論付けられる。コラーゲン加水分解物を含んでなり、トリプトファンの天然供給源を本質的に含まない食用組成物の消費と関連した自発的な食物摂取の制限に及ぼす効果は、統計的誤差の範囲内であり、アルファ−ラクトアルブミンを含んでなり、トリプトファンの天然供給源を提供する食用組成物の効果と同様である。
この結果を以下の通り要約することができる。
・7種のタンパク質供給源の群の中で、コラーゲン加水分解物およびアルファ−ラクトアルブミンは、1日の食事のエネルギー必要量の20%を提供するカスタード朝食の一部として被験者の群に投与された場合、平均以上の範囲まで自発的な食物摂取を減少し、そして/または空腹感を減少した。アルファ−ラクトアルブミンを含んでなる組成物に存在する濃度に相当する濃度でL−トリプトファンがコラーゲン加水分解物に添加された場合、自発的な食物摂取は、添加されたL−トリプトファンを含まないコラーゲン加水分解物を含んでなる組成物と比較して、さらに減少しなかった。上記効果は、標準(C/P/F:35/10/55en%)および高タンパク質(C/P/F:35/25/40en%)カスタード食事の両方で生じた。
・理論に縛られることなく、コラーゲン加水分解物による満腹増大の根本的なメカニズムは、明らかに、セロトニンレセプターによって媒介される満腹の誘発から独立している。コラーゲン加水分解物およびアルファ−ラクトアルブミンの消費後の血漿アミノ酸濃度のピークのタイミングが、ホエーの消費後より早くなく、またはカゼインの消費後より遅かったことはさらに注目に値する。したがって、結果について、単に消化および/または吸収速度の差異によって説明することはできない。そのうえ、試験で使用した全ての異なるカスタードの粘度プロフィールは、可能な限り近くなるように調整されていた。例えば、50s−1における粘度は、室温で決定した場合、各カスタードに関して103Pa.sの次数である。したがって、粘度差異による満腹に及ぼす効果は排除され得る。
・したがって、驚くべきことに、コラーゲン加水分解物は、標準および高タンパク質条件の食事のタンパク質供給源として提供される場合、通常の食事タンパク質供給源のホエータンパク質、カゼインおよび大豆タンパク質と比較した時、著しく高い食欲減少効果および/または自発的食物摂取減少効果を有すると結論付けられる。コラーゲン加水分解物を含んでなり、トリプトファンの天然供給源を本質的に含まない食用組成物の消費と関連した自発的な食物摂取の制限に及ぼす効果は、統計的誤差の範囲内であり、アルファ−ラクトアルブミンを含んでなり、トリプトファンの天然供給源を提供する食用組成物の効果と同様である。
したがって、自発的な食物摂取を制限するため、および/または空腹感を減少するための、天然トリプトファン供給源を本質的に含まない食用組成物の調製のためにコラーゲン加水分解物を使用することができる。
[実施例2.バーの調製]
以下の成分を使用して、一単位用量のキャンディーバーを調製することができる。
炭水化物(スクロース):5g
炭水化物(デンプン):10g
植物性脂肪:4g
タンパク質(コラーゲン加水分解物):12g
繊維:9g
コラーゲン加水分解物は、Solugel LMC/3,PB Gelatins GmbH,Germanyとして入手される。
以下の成分を使用して、一単位用量のキャンディーバーを調製することができる。
炭水化物(スクロース):5g
炭水化物(デンプン):10g
植物性脂肪:4g
タンパク質(コラーゲン加水分解物):12g
繊維:9g
コラーゲン加水分解物は、Solugel LMC/3,PB Gelatins GmbH,Germanyとして入手される。
[実施例3.再水和可能な粉末の調製]
以下の成分を使用して、一単位用量の再水和可能な粉末を調製することができる。
炭水化物(糖):21g
炭水化物(マルトデキストリン):8g
脂肪(飽和):1g
脂肪(一価不飽和):3g
脂肪(多価不飽和):4g
タンパク質(コラーゲン加水分解物):10g
繊維:8g
コラーゲン加水分解物は、Solugel LMC/3,PB Gelatins GmbH,Germanyとして入手される。
以下の成分を使用して、一単位用量の再水和可能な粉末を調製することができる。
炭水化物(糖):21g
炭水化物(マルトデキストリン):8g
脂肪(飽和):1g
脂肪(一価不飽和):3g
脂肪(多価不飽和):4g
タンパク質(コラーゲン加水分解物):10g
繊維:8g
コラーゲン加水分解物は、Solugel LMC/3,PB Gelatins GmbH,Germanyとして入手される。
[実施例4.もう1つの比較試験。]
単純盲検のランダム化されたクロスオーバーデザインで、主観的な空腹認識に及ぼすゼラチンの効果を標準食事タンパク質(カゼイン)と比較した。
単純盲検のランダム化されたクロスオーバーデザインで、主観的な空腹認識に及ぼすゼラチンの効果を標準食事タンパク質(カゼイン)と比較した。
一晩の断食後、被験者(n=22)は少なくとも1週間あけて2回、研究所に行った。各回で、t=0(午前8時00分)、270分および630分に、それぞれ、被験者の平均1日エネルギー必要量の20%、40%および40%を含有する朝食、昼食および夕食を被験者に与えた。全ての食事に通常の主要栄養素分布が含まれ、10%のタンパク質、55%の炭水化物および35%の脂肪が含まれた。全ての食事のタンパク質供給源は、両方の回で異なり、カゼイン(対照)またはゼラチンのいずれかであった。
1日の間に数回、ビジュアル・アナログ・スケール(図示せず)を使用して、主観的な空腹感を評価し、時間(h)に対する空腹感(mmVAS)として表した。両方のタンパク質供給源に関して、各食事後、空腹得点は低下した。空腹得点の低下は、ゼラチンがタンパク質供給源であった場合、対照と比較して、より顕著であった。加えて、タンパク質供給源としてゼラチンが食事に含まれた場合、空腹得点は、カゼインがタンパク質供給源であった場合よりも遅く、食事前のレベルに戻った。また、いずれの時点においても、ゼラチンがタンパク質供給源であった場合、対照と比較して、空腹得点は著しく低かった。
ゼラチンの満腹増大効果をさらに示すため、t=0〜13.5時間の空腹得点(mmVAS)の曲線下の面積(AUC)を決定した。これは、時間とともに累積する空腹感を示す。対照に関するAUCは約−300(mmVAS).hと決定されたが、タンパク質供給源としてゼラチンを有する食事に関するAUCは約−450(mmVAS).hであった。この結果は、明らかに、標準食事タンパク質、すなわち、カゼインと比較して、被験者がタンパク質供給源としてゼラチンを消費した場合、被験者は1日を通してより少ない空腹感を認識したことを示す。
値は、24人の被験者(男性および女性)に関して得られた結果の平均±SEMとして表わされる。Bonferonni補正によるANOVA繰り返し測定:列中の同じ文字は、2つの治療間の有意差を示す(p<0.05)。
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Claims (17)
- 自発的な食物摂取を制限するための食用組成物であって、天然のトリプトファン供給源を本質的に含まない前記食用組成物を調製するためのコラーゲン加水分解物の使用。
- 前記食用組成物が空腹感を減少させるためのものである請求項1に記載の使用。
- 前記食用組成物が肥満の治療および/または予防用である請求項1または2に記載の使用。
- 前記食用組成物が1日に1〜3回投与される請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
- 前記食用組成物で1日あたり1回の食事、好ましくは朝食を置き換える請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
- 前記食用組成物が推奨される1日あたりの総カロリー摂取量の1〜50%を提供する請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用。
- 前記食用組成物が1日あたり5〜200グラムのコラーゲン加水分解物を提供する請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用。
- 肥満の治療および/または予防のための方法に使用されるコラーゲン加水分解物を含んでなり、天然のトリプトファン供給源を本質的に含まない食用組成物。
- a.組成物の総カロリーの少なくとも2〜50%を提供する量のコラーゲン加水分解物と、
b.場合により、トリプトファン供給源以外のもう1つのタンパク質供給源と、
c.組成物の総カロリーの0.1〜50%を提供する量の脂肪供給源と、
d.組成物の総カロリーの0.1〜85%を提供する量の炭水化物供給源と
を含んでなり、天然のトリプトファン供給源を本質的に含まない食用組成物。 - L−トリプトファンをさらに本質的に含まない請求項9に記載の組成物。
- 前記炭水化物供給源が食物繊維をさらに含む請求項9〜10のいずれか一項に記載の組成物。
- 単位用量の形態であり、前記単位容量あたり5〜200グラム、好ましくは10〜100グラムのコラーゲン加水分解物を提供する請求項9〜11のいずれか一項に記載の組成物。
- 固体または半固体食品である請求項9〜12のいずれか一項に記載の組成物。
- 栄養バーである請求項13に記載の食品。
- 再構成可能な粉末である請求項13に記載の組成物。
- カスタード、プディング、スープまたはシェイクなどの液体またはスプーン供給可能な食品である請求項9〜12のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記コラーゲン加水分解物の平均分子量が、1〜20、より好ましくは2〜10kダルトンである請求項9〜16のいずれか一項に記載の組成物。
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