JP2010529306A - 帯付き紙、喫煙物品、及び方法 - Google Patents

帯付き紙、喫煙物品、及び方法 Download PDF

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Abstract

シガレット製造に用いるための帯付き包装紙、関連材料、工程、及び方法を提供する。シガレット製造のための包装紙123は、グラビア印刷のような印刷技術によって付加された1つ又はそれよりも多くの横方向に延びる帯領域126を含む。帯領域は、澱粉と、1、2プロピレングリコール又はグリセリンのような皺防止剤と、任意的に炭酸カルシウムとを含む。あらゆる適切な印刷技術を用いて、水溶液を帯領域に付加することができる。帯領域のパターンは、タバコロッドに沿って及び/又はその周囲の帯、ストライプ、2次元アレイ、及び波状領域などとすることができる。パターンは、1つ又はそれよりも多くの層で付加することができる。パターンは、喫煙物品が担体上に置かれた時に、タバコロッドの長さに沿った少なくとも2つの縦方向位置が、担体と接触していない喫煙物品の側だけに位置するフィルム形成化合物を有するように構成することができる。本発明はまた、タバコロッド122を形成するためにそのような包装紙をタバコの円柱体の周囲に有する喫煙物品120を含む。25%よりも大きくない着火傾向を有する喫煙物品を提供する方法も開示する。
【選択図】図1

Description

相互参照
以下の出願の各々の全体の内容は、本明細書において引用により組み込まれている。
(i)2007年4月2日月曜日出願のPCT/IB2007/002118
(ii)2007年6月28日出願の米国特許仮出願第60/929、452号
(iii)2007年5月25日出願の米国特許仮出願第60/924、676号
(iv)2008年3月5日出願の米国特許仮出願第61/064、438号
(v)2007年6月1日出願の米国特許仮出願第60/924、825号
(vi)2007年8月29日出願の米国特許仮出願第60/935、751号
(v)2007年5月24日出願の米国特許仮出願第60/924、666号
本発明の開示は、一般的に喫煙物品に関し、より詳細には、シガレット製造に用いるための帯付き包装紙、関連材料、工程、及び方法に関する。皺防止剤、特別に調合された酸化澱粉材料、喫煙物品、低着火傾向及び/又は低自己消火特性並びに帯領域のパターンを示す包装紙を開示する。
放置された喫煙物品から生じる失火の発生を低下させる対策の一部として、様々な行政管轄体は、喫煙物品の燃焼特性に対して制限を課してきており、課しており、かつ将来に課すと考えられる。下に重なる担体の着火を引き起こす喫煙物品の傾向の1つの尺度は、着火傾向の値である。これらの次第に一般的になる行政の要求を満足させるために、喫煙物品の着火傾向の値は、好ましくは、約25%よりも大きくてはならない。より好ましくは、着火傾向値は、約20%よりも大きくてはならず、より好ましくは、約10%よりも大きくてはならない。従って、そのような制限を満たす対策が、喫煙物品の様々な製造によって行われる。
低下した着火傾向値は、典型的には、吸煙の間のくすぶり中に喫煙物品が自己消火する傾向に関連している。一般的には、消費者は、これらの喫煙体験中にシガレットを再着火することを好まない。自由燃焼中に喫煙物品が自己消火する傾向の尺度が作成されており、自己消火値として公知である。自己消火値は、着火傾向低下のための様々な技術が使用されている喫煙物品に対する消費者満足度の可能性を評価する有用な指標であることが見出されている。喫煙物品の平均の自己消火平均値は、好ましくは、約80%よりも大きくてはならず、及び/又は0°での自己消火値は、約50%よりも大きくてはならず、より好ましくは、約25%よりも大きくてはならない。
着火傾向
着火傾向は、それを引用することによりその全体が本明細書に組み込まれる「喫煙物品の着火強度を測定するための標準試験法」という名称の「ASTM E 2187−04」に記載されているように行われる標準試験である。着火傾向は、喫煙物品がくすぶって担体上に置かれた時に、タバコロッドのくすぶりを維持するのに十分な熱を発生させることになる確率を測るものである。着火傾向の低い値は、そのような値が、くすぶる喫煙物品が不注意に担体上に取り残された時に、担体に燃焼を引き起こすことになる可能性の低下と相関性があるので望ましい。
自己消火
本明細書の自己消火は、自由燃焼条件下で喫煙物品のくすぶり特性への参照である。自己消火を評価するために、実験室試験は、共に温湿度記録計の記録によってモニタすべきである23℃±3℃の温度及び55%±5%の相対湿度で行われる。排気フードは、試験中に形成された燃焼生成物を除去する。試験前に、試験される喫煙物品は、24時間55%±5%の相対湿度及び23℃±3℃に調整される。試験直前に、喫煙物品は、ガラスビーカーに置かれ、自由空気アクセスを保証する。
自己消火試験は、容器又は試験箱内で行われる。単一ポート喫煙機械又は電気ライターを用いて、試験のための喫煙物品に着火する。試験中に、装置又は「角度保持器」は、0°(水平)、45°、及び/又は90°(垂直)の角度で端部を保持することによって試験される喫煙物品を保持する。好ましくは、20個(20)の喫煙物品が、0°、45°、及び90°位置の各々で試験される。1つよりも多くの装置を用いる場合、装置は、好ましくは、相互干渉を回避するために喫煙物品を互いにそむけるように位置決めされる。喫煙物品が、くすぶる木炭の前線が先端紙に到達する前に消える場合、結果は、「自己消火」と数えられ、他方、喫煙物品が、くすぶる木炭の前線が先端紙に到達するまでくすぶり続ける場合、結果は、「非消火」と数えられる。従って、例えば、95%の自己消火値は、試験された喫煙物品の95%が自由燃焼条件下で自己消火を示すことを指すが、20%の自己消火値は、試験された喫煙物品の20%のみがそのような自由燃焼条件下での自己消火を示すことを指す。
自己消火値は、「0°での自己消火値」、「45°での自己消火値」、又は「90°での自己消火値」の用語で呼ばれる場合があり、これらの各々は、特定の試験角度における自己消火値を意味する。更に、自己消火値は、3つの角度位置の平均、すなわち、(i)「0°での自己消火値」、(ii)「45°での自己消火値」、及び(iii)「90°での自己消火値」の平均を意味する「自己消火平均値」によって呼ばれる場合がある。「自己消火値」への参照又は「自己消火値」は、0°での自己消火、45°での自己消火、90°での自己消火、又は自己消火平均値の間で区別せず、これらのうちのいずれか1つを意味する場合がある。
多重通過印刷作業の実施において、オペレータは、典型的には、見当合わせマークを印刷するように一番最初にプレス機を設定することになる。従って、「第1の通過」、「第2の通過」、及び「第3の通過」などの本明細書の説明を理解するのに、典型的には、そのような通過は、通過毎の(印刷ステーション毎の)望ましい見当合わせを維持する紙上の見当合わせマークを確立するための通過(又は印刷ステーション)によって先行されることになることを理解すべきである。
PCT/IB2007/002118 米国特許仮出願第60/929、452号 米国特許仮出願第60/924、676号 米国特許仮出願第61/064、438号 米国特許仮出願第60/924、825号 米国特許仮出願第60/935、751号 米国特許仮出願第60/924、666号 US5、966、218 US6、198、537 米国特許出願出願番号第60/924、666号 米国特許出願第11/500、918号 US5、997、691 US6、596、125
本明細書に開示する実施形態は、帯付き紙及びそのような紙から構成される喫煙物品を含み、付加材料は、本明細書に開示するような皺防止剤を含む水性澱粉溶液(又はシステム)を含み、その結果、以下が達成可能である:
紙にひだ及び皺を作り出す水溶液の傾向に対抗する措置、
印刷ステーションから印刷ステーションまでの印刷見当合わせを特に紙の横方向寸法でより正確に維持することができるように、印刷作業中に紙を横方向に収縮させる水溶液の傾向に対抗する措置、
上述の措置により、商業的に実行可能な印刷速度で水性付加システムを有するベースウェブ上への入り組んだパターンの印刷が可能になること、
十分な乾燥機能と連結した時に水溶液を有する単一通過グラビア印刷帯付き紙の可能性、
水溶液を有する帯付き紙のより正確な多重通過の印刷、及び
印刷作業中の費用及び無駄を低減する、より長い動作在庫保存期間を含む溶液の安定性の改良。
加えて、帯付き紙及びそのような紙から構成される喫煙物品を含む実施形態の本明細書の教示があり、付加材料は、自己消火を引き起こす帯付き紙の傾向を低減して消費者に対する製品の外観を強化するのに十分なチョーク含有物を含む水性の好ましくは澱粉溶液を含む。更に別の教示は、付加材料におけるチョーク含有物の存在にも関わらず、印刷作業中に帯付き紙を機械視覚検査する機能を維持するための特徴及び手段を含む実施形態を含む。
更に、帯付き紙及びそのような紙から構成される喫煙物品を含む実施形態の本明細書の教示があり、帯は、望ましい着火傾向性能を維持しながら自己消火の統計的発現率を低減するのに役立つパターンに従って確立される。
本発明の開示の1つの態様によると、喫煙物品のための包装紙は、皺防止剤を含む水性澱粉溶液を用いて付加材料がパターンで付加されたベースウェブを有することができる。包装紙は、約1.5g/m2で澱粉及び約0.36g/m2から約0.90g/m2の範囲の1、2プロピレングリコールを含む付加材料の領域を含むことができる。必要に応じて、付加材料はまた、約0.64g/m2から約1.2g/m2の範囲のチョーク又は炭酸カルシウムを含むことができる。
本発明の開示の別の態様によると、喫煙物品は、タバコと、皺防止剤を含有する水性澱粉溶液として付加された付加材料のパターンを含む包装紙とを含むことができる。
本発明の開示の別の態様は、パターンを水性澱粉溶液を用いて付加することができるように、ベースウェブが通過する印刷ステーションに対して皺防止剤を組み込む水性澱粉溶液の供給を確立することによってパターン付き包装紙を製造又は調製する方法を伴っている。
本発明の開示の更に別の態様は、以下に限定されるものではないが、付加材料のパターン、付加材料の成分の特性を伴っている。更に、本発明の開示は、以下に限定されるものではないが、着火傾向及び自己消化特性を含む喫煙物品の得られる特徴に関する。
本発明の開示の多くの目的及び利点は、同じ参照番号が同じ要素に適用される添付図面を参照して本明細書を読むと当業者には明らかであろう。
本発明の開示による喫煙物品の概略斜視図である。 本発明の開示による包装紙の概略図である。 図2の線3−3に沿って取った拡大部分断面図である。 図4A−4Gが、示した符合線で互いに接合する、付加材料の2つの層を有する実際の包装紙を撮った顕微鏡写真のモザイクを示す図である。 本発明の開示の別の実施形態による包装紙の概略図である。 図5の線6−6に沿って取った拡大部分断面図である。 本発明の開示の更に別の実施形態による包装紙の概略図である。 本発明の開示の更に別の実施形態による包装紙の概略図である。 図2の線9−9に沿って取った拡大概略断面図である。 多層帯構成の図9に類似する概略断面図である。 縦方向に延びる帯領域を有する包装紙の概略図である。 螺旋状の縦方向帯領域を有するタバコロッドを作るための包装紙の平面図である。 本発明の開示による喫煙物品の更に別の実施形態の斜視図である。 担体上に位置決めされた、くすぶる木炭への空気流を示す喫煙物品の拡大断面図である。 担体から除去された、くすぶる木炭への空気流を示す喫煙物品の拡大断面図である。 別の実施形態による喫煙物品の斜視図である。 図16の喫煙物品の構成に用いる包装紙の包装を解いた部分の拡大平面図である。 更に別の四角形パターンを示す喫煙物品のための包装紙の拡大平面図である。 更に別の四角形パターンを示す喫煙物品のための包装紙の拡大平面図である。 更に別の四角形パターンを示す喫煙物品のための包装紙の拡大平面図である。 三角形パターンを示す喫煙物品のための包装紙の拡大平面図である。 担体上に喫煙物品があり、喫煙物品の第1の側面部分が担体と接触するように配向された図18の包装紙を用いた喫煙物品の側面図である。 担体上に喫煙物品があり、喫煙物品の第2の側面部分が担体と接触するように配向された図18の包装紙を用いた喫煙物品の側面図である。 担体上に喫煙物品があり、喫煙物品の第3の側面部分が担体と接触するように配向された図18の包装紙を用いた喫煙物品の側面図である。 図22の線25−25に沿って取った喫煙物品の断面図である。 図22の線26−26に沿って取った喫煙物品の断面図である。 図22の線27−27に沿って取った喫煙物品の断面図である。 軸線方向スリット帯領域を有する実施形態である。 図28の線29−29に沿って取った部分断面図である。 帯領域に2つの軸線方向スリットを有する実施形態である。 図30の線31−31に沿って取った部分断面図である。 軸線方向スリット帯領域を有する実施形態である。 図32の線33−33に沿って取った部分断面図である。 本発明の開示による喫煙物品の別の実施形態の側面図である。 図34の線35−35に沿って取った拡大部分断面図である。 本発明の開示による喫煙物品の更に別の実施形態の側面図である。 図36の線37−37に沿って取った拡大部分断面図である。 図31に類似する代替的な実施形態の拡大部分断面図である。 本発明の開示による喫煙物品の別の実施形態の斜視図である。 別の実施形態の包装紙の部分平面図である。 本発明の開示による喫煙物品の更に別の実施形態の斜視図である。 本発明の開示による喫煙物品の更に別の実施形態の側面図である。 本発明の開示による喫煙物品の更に別の実施形態の側面図である。 本明細書で説明するような螺旋状縦方向帯領域と、lがタバコロッドの長さであり、Cが喫煙物品の円周であるほぼ逆正接の螺旋角β(2l/C)とを含む喫煙物品の実施形態を示す図である。 本明細書で説明するような螺旋状縦方向帯領域と、ほぼ逆正接の螺旋角β(4l/C)とを含む喫煙物品の実施形態を示す図である。 本明細書で説明するような螺旋状縦方向帯領域と、ほぼ逆正接の螺旋角β(l/C)とを含む喫煙物品の実施形態を示す図である。 縦方向帯領域を有するタバコロッドを作るための包装紙の平面図である。 本明細書で説明する喫煙物品の縦軸線に対して平行な縦方向帯領域を含む喫煙物品の実施形態を示す図である。 本発明の開示による喫煙物品の斜視図である。 クレネル状帯領域を有する包装紙の概略図である。 クレネル状帯領域の別の実施形態を有する包装紙の概略図である。 クレネル状帯領域の更に別の実施形態を有する包装紙の概略図である。 クレネル状帯領域の更に別の実施形態を有する包装紙の概略図である。 クレネル状帯領域の更に別の実施形態を有する包装紙の概略図である。 クレネル状帯領域の別の実施形態を有する包装紙の概略図である。 クレネル状帯領域の別の実施形態を有する包装紙の概略図である。 クレネル状帯領域の別の実施形態を有する包装紙の概略図である。 本明細書で説明する縦方向帯領域の別の実施形態を含む喫煙物品の断面図である。 本明細書で説明する印刷帯付き包装紙の実施形態を生成するのに適切なグラビア印刷工程の概略図である。 皺防止剤の包装紙への影響を示す写真の集合を示す図である。
図1を参照すると、本発明の開示は、好ましくは、タバコロッド122及び先端紙132でタバコロッド122に取り付けられたフィルタ132を含むシガレットのような喫煙物品120に関する。好ましくは、タバコロッド122は、細断されたタバコ(カット充填物)の円柱体及びタバコの円柱体の周りに配置された包装紙123を含み、この包装紙123は、以下に示す教示によって構成される。タバコロッド122は、着火可能又は着火端部124及び先端付けされた端部130(これは、ノンフィルタシガレットの場合には、シガレット120の唇側端部130と呼ばれる)を有する。カット充填物タバコは、業界標準名称である。更に、タバコロッド122は、典型的には、ほぼ円形の断面を有するが、他の長円形断面及び他の形状も本発明の開示の範囲内である。包装紙は、縦方向シームに沿って密封されて、タバコロッド122を形成する。
タバコロッドは、喫煙物品の縦軸線に沿って先端紙の縁部131からタバコロッドの自由端まで測定した公称長さを有する。一例として、公称長さは、約60mmから約100mmの範囲にあるとすることができる。
「包装」紙123(図2参照)は、典型的には、亜麻、木質パルプ、又はセルロース繊維などから作ることができ、片側又は両側に付加された複数の帯領域126を有することができる「ベースウェブ」140を含む。好ましくは、帯領域126は、包装紙123がタバコロッド122においてタバコの円柱体を取り囲む方法という意味で包装紙123の内側に付加される。
本明細書に開示される印刷帯付き紙の様々な実施形態の構成に適切なベースウェブの製造において、そのような製造は、その後に分割してボビンにする、通常、幅が数フィート(通常、交差又は横方向寸法で約1m(3フィート))のベースウェブのロールの生成を含むことになる。印刷作業は、好ましくは、ロール上で行われるが、細長く切った後に行うことができる。好ましくは、ボビン自体は、タバコロッド122を作るのに必要な幅又は整数個のそのような幅(例えば、そのような幅の1、2、又は4個)と同等の横方向寸法を有することになる。ボビンは、典型的なシガレット製造機械で使用するように適応される。包装紙は、好ましくは、タバコロッドの公称円周及び重なりシームを考慮に入れた交差方向の寸法を有する。その結果、包装紙が分割された時に、これから形成された喫煙物品は、常に、正確な重なりを有する縦方向シームを有する。
本発明の開示の目的に対して、「縦方向」は、次にタバコロッドを製作するのに用いることができる包装紙の調製に用いるタバコロッドの長さに沿った(例えば、図1の軸134に沿った)、又はベースウェブ140の長さに沿った(例えば、図2の矢印142)方向を意味する。
本発明の開示の目的に対して、「横方向」は、次にタバコロッドを製作するのに用いることができる包装紙の調製に用いるタバコロッド122(図1参照)の周囲の周方向、又はベースウェブ140の横の(例えば、図2の矢印144)方向を意味する。
本発明の開示の目的に対して、「帯領域」又は「区画」は、付加材料が付加されている下に重なるベースウェブ140上の区域126(図2参照)である。帯領域は、典型的には、ベースウェブ140上に2次元パターン又はアレイを示している。より具体的には、パターン又はアレイは、ベースウェブ140の縦方向142の繰返し単位、ベースウェブ123の横方向144の繰返し単位、及び/又はベースウェブ140の横方向144及び縦方向142の両方に繰り返す単位を含むことができる。付加材料の領域126は、包装紙123に付加されて、満足することができる又は改良された「着火傾向」の特性を得て、改良された自己消火特性を得ることができる。
付加材料の領域126は、付加材料の少なくとも1つの領域126が、各最終喫煙物品のタバコロッド122の第1及び第2の端部128、130の間に位置決めされるが、より好ましくは、付加材料の少なくとも2つの領域が、タバコロッド122上に現れるようにベースウェブ140に沿って離間している。付加材料の領域126は、好ましくは、軸134に沿った1つ又はそれよりも多くの離間した位置において周方向に延び、喫煙物品120のタバコロッド122の周囲に広がる。付加材料の領域126が、その周方向に実質的に連続的であるとして本発明の開示では描かれているが、付加材料のための他の構成も本発明の開示の精神及び範囲内である。
本明細書の様々な実施形態の寸法を説明するのに、その帯又は区画の「幅」は、タバコロッド122の縦方向134(図1参照)に延びるのに対して、周方向の寸法は、「周方向」又は「横方向」又は「交差方向に」と表現されることになることを慣例上注意されたい。
帯領域126が、ベースウェブ140の横方向に(又はタバコロッドの周囲を周方向に)延びる場合、帯領域126の「幅」は、前縁146から後縁148まで縦方向142に測定され、好ましくは、約5mmから約9mmまで(前縁146から後縁148まで)、より好ましくは、約5.5mmから約7.5mmまで、より好ましくは、約6mmから約7mmまでの範囲にある。更に、帯領域は、27mm「位相」(すなわち、帯領域126の前縁146から次の隣接帯領域126の前縁145までの間隔)を有することができる。好ましくは、付加材料の帯領域は、約0から約12コレスタまでの範囲、より好ましくは、約0から約10コレスタまでの範囲まで包装紙の透過率を低下させる。
本発明の開示の目的に対して、「帯間隔」は、包装紙が作られたベースウェブ140上の1つの帯領域126の後縁148と隣接帯領域126の前縁146との間の距離を意味する。
本明細書で用いられる場合、語句「前縁」は、包装紙123が帯領域126を収容する喫煙物品120のくすぶり中に接近する木炭に最も近い帯領域126の縁部146(図1参照)を意味し、一方、語句「後縁」は、包装紙123が帯領域126を収容する喫煙物品120のくすぶり中に接近する木炭から最も遠い帯領域126の縁部148を意味する。クレネル状実施形態では、帯領域の全幅「W」は、幅「W」で図6に示す場合と同様に、前縁の最も遠い前方範囲から後縁の最も遠い後方範囲まで測定される。
本明細書で用いられる場合、用語「クレネル状」は、他の実質的に連続中実帯領域126から除去された複数の離間した幾何学的に成形した間隔のパターンを意味する。クレネル状パターン又は帯はまた、切り欠き又はパルス波に類似する外観として説明することができる。本明細書で用いられる場合、「クレネル」は、クレネル状縁部の開口部又は谷を意味するが、「メリオン」は、クレネルの間のクレネル状縁部の隆起部分又はプラトーを意味する。本明細書で用いられる場合、用語「波状」は、クレネル状縁部、並びに幅特性の増減を示すより広範な幾何学形状を含む。
本発明の開示の目的に対して、「層」は、包装紙が作られるベースウェブに付加されたある一定の量の付加材料を意味する。帯領域126は、互いに上に置くことができる1つ又はそれよりも多くの層150、152(図3参照)から作ることができる。各帯領域126は、水性フィルム形成組成物の1つ又はそれよりも多くの「層」150、152を包装紙のベースウェブ140に付加することによって形成し、対応する帯領域の紙の透過率を低下させることができる。代替的に、セルロース材料を同様に用いて、帯領域を形成することができる。
フィルム形成組成物を用いる場合、その「フィルム形成組成物」は、好ましくは、水及び高濃度の閉塞剤、例えば、重量で14%から約50%を含むことができる。フィルム形成化合物は、澱粉、アルギン酸塩、セルロース又はガムのような1つ又はそれよりも多くの閉塞剤を含むことができ、充填物として炭酸カルシウムを含むことができる。更に、フィルム形成組成物は、好ましくは、皺防止剤を含む。澱粉がフィルム形成化合物である場合、約14%から約26%の濃度は、特に有利である場合があり、約16%の濃度は、現在最も好ましい。
「皺防止剤」は、印刷又は他の変換作業中にベースウェブ140(図2参照)の横方向収縮を抑制する材料である。適切な皺防止剤は、1、2プロピレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、及び澱粉可塑剤から成る群から選択することができる。
フィルム形成組成物は、グラビア印刷、デジタル印刷、テンプレートを用いるコーティング又はスプレー、又はあらゆる他の適切な技術のような変換技術を用いて包装紙140のベースウェブに付加することができる。必要に応じて、付加材料の帯領域126は、複数の連続層、例えば、互いに見当合わせされるか又は整列した2つ又はそれよりも多くの連続層を印刷することによって形成することができる。グラビア印刷機器における公差から判断すると、例えば、隣接層は、これらのそれぞれの上に重なる縁部が、ベースウェブ140の縦方向又は横方向のいずれかで測定された時に互いに約0.4mm内にある見当合わせされた状態にあると考えられる。更に、層を用いて付加材料の帯領域を形成する時に、隣接層の材料は、同じか又は異なる場合がある。例えば、1つの層のみが澱粉とすることができ、一方、次の層は、澱粉及び炭酸カルシウムとすることができる。
グラビア印刷技術を用いて付加される付加材料の付加率を考察する時に、多くの場合、体積付加率を意味する接尾辞として「X」を有する値を用いる。以下の表は、10億立方ミクロン又は「BCM」を単位として「X」に対して体積当量を設定する。
(表)
Figure 2010529306
語句「重量比」が、澱粉溶液の澱粉成分に対して本明細書で用いられる時に、「重量比」は、澱粉溶液を調製するのに用いる澱粉の重量と比較した追加材料の重量の比率である。更に、本発明の開示の目的に対して、「X%澱粉溶液」への参照は、澱粉重量が溶液重量のX%(例えば、澱粉重量及び水性成分重量の合計で割った澱粉の重量)である水性澱粉溶液を意味する。
包装紙は、典型的には、空気に対して透過性であるベースウェブを含む。包装紙の透過率は、典型的には、コレスタ単位で特定される。コレスタ単位は、単位圧力低下(すなわち、水のcm)当たり単位面積(すなわち、cm2)当たり体積流量(すなわち、cm3/秒)を単位として紙透過率を測定する。従来の包装紙のベースウェブはまた、平方メートル当たりグラム(g/m2)で測定した公知の坪量を有する。当業技術で一般的に用いる典型的な喫煙物品の紙のベースウェブに対する透過率及び坪量は、以下の表に設定される。
(表)
Figure 2010529306
本発明の説明の目的に対して、好ましい包装紙のベースウェブは、少なくとも約20コレスタ単位の透過率を有する。最も好ましくは、包装紙は、約25g/m2の坪量を有する約33及び約46コレスタの公称透過率を有する共通のベースウェブのような約30コレスタよりも大きな透過率を有する。一部の用途に対して、ベースウェブは、約60コレスタよりも大きく、又は約80コレスタよりも大きい透過率、又は更に高い透過率の値を有することができる。
概略的対実際的表現
図3のような帯付き紙を通して取った断面の表現は、1つ又はそれよりも多くの層の付加から作られた帯領域を有するペーパーウェブと、そのような帯付き紙が製作される付加工程の有用な概略図であると考えられる。しかし、そのような概略図は、ベースウェブ構造の断面の実体、又は付加材料の1つ又はそれよりも多くの層が付加されているベースウェブ構造の断面の実体、又は最終帯付き紙製品における付加材料のこれらの層の断面の実体を正確に示していない。
より詳細には、図4は、本発明の開示の上記及び他の箇所で考察したタイプの帯付き包装紙の断面を撮った顕微鏡写真のモザイクである。図4の顕微鏡写真は、付加材料が、澱粉及び炭酸カルシウムを含有する1つの層と、澱粉を有するが炭酸カルシウムを含まない1つの層との2つの層に付加されている長さ約2.1mmある包装紙の実際の長さに及んでいる。図4の異なる部分間の関係が容易に明らかになるように、図4のモザイクの異なるシートに符合線が適用されている。
図4の個々の顕微鏡写真は、実際の紙サンプルを2500倍拡大する。手続き的に、実際の帯付き紙は、数ミリメートル長の区分に切断されて「Spurr(登録商標)」エポキシに組み込まれた。組み込まれた紙は、次に、ガラスナイフを装備した「Leica Ultracut UCT Ultramicrotome」を用いて5μm(マイクロメートル)厚断面に切断された。サンプルは、アルミニウムスタブに取り付けられた炭素吸盤上に装着され、アルゴンで作動する「Cressington 208HR Sputter Coater」を用いてAu−Pdの15nm(ナノメートル)でスパッタ被覆された。サンプルは、Hi−Vacモードの15kVで作動する「FEI XL30環境制御型走査電子顕微鏡(ESEM)」を用いて隣接する重なり合った部分において撮像された。
図4A、4Bは、いずれの付加材料もないベースウェブ140の一部分を示している。ベースウェブ140は、紙形成中にベースウェブに組み込まれた炭酸カルシウム粒子を表す様々なランダムに分散した光区域(例えば、160)を含む。ベースウェブ140はまた、紙製造工程で用いるカットスルー繊維である多くのより暗い形状162を含み、それらの一部は、引き延ばされて、他の部分は、丸くなっている。ベースウェブ140は、このレベルの倍率でランダムな粗さを有し、かつ表面領域に沿ってランダムに分配された炭酸カルシウム粒子及び繊維の両方を有すると特徴付けることができる表面161、163の対を有する。ベースウェブ140自体は、高々、ランダムと特徴付けることができるが、何らかの統計的平均又は公称値を有する厚みを示している。
付加材料164の第1の部分又は層が付加された時に(図4C参照)、付加材料は、主に、材料におけるチョーク(又は炭酸カルシウム)の存在によりベースウェブ140の表面上に現れている。図4に拡大されているサンプルにおいて、付加材料166の第2の部分又は層は、ベースウェブ140の表面上に付加されて(図4C参照)、第1の層164上に位置決めされる。第2の層166は、位置168(図4C)の周りを起点とする。第2の層166は、第1の層164と同じ位置において始まるようには整列していないように見えるが、印刷のような付加技術に関わる公差は、実質的に層をいずれの約0.3mm未満の公差内で制御されることも可能にしない。図4のモザイクの画像上に示す倍率のスケールから、第1の層の最初と第2の層の最初の間の距離は、十分に上述の最小公差内の距離の約0.12mmである。
第1の層をそれが図4C−4Gに広がる時に試験すると、澱粉及び炭酸カルシウムを含有する第1の層164について、いくつかの観察を行うことができる。
(i)層164は、ベースウェブ140の方向に連続的でなく、
(ii)層164は、均一な厚みを持たず、
(iii)層164は、不均一な厚みを有し、
(iv)層164は、滑らかな表面を持たず、かつ
(v)第1の層164の実際の厚みは、第2の層が通常第1の層よりも厚いにも関わらず、第2の層166の実際の厚みよりも大きくすることができる。
澱粉を含まない第2の層166の同様の試験は、その層が図4C−4Gに広がる時に、いくつかの同様の観察を可能にする。
(i)第2の層166は、ベースウェブ140の方向に連続的でなく、
(ii)第2の層166は、均一な厚みを持たず、
(iii)第2の層166は、不均一な厚みを有し、かつ
(iv)第2の層166は、滑らかな表面を有する傾向があるが、ベースウェブ(紙)は、第2の層166を構成する付加材料を欠いている区域、例えば、170(図4D)、172、174(図4E)、及び176(図4F)を有する。
上記で考察したこのような差は、付加材料の1つ又はそれよりも多くの層を有する紙の概略説明が、付加材料の1つ又はそれよりも多くの層をベースウェブ140に付加した実際の結果と著しく異なっていることを明らかにしている。従って、付加材料の概略図は、工程の付加率を公平に示すと同時に、グラビア印刷シリンダなど付加区画をエッチングするガイドとして用いることができるので、これらの概略図は、付加材料の1つ又はそれよりも多くの層をベースウェブに付加することによって調製された最終包装紙の構造を正確に表している。
例示的な実施形態−中実帯パターン
ここで図10を参照すると、付加材料の多層付加の現在好ましい実施形態では、付加材料の多重付加から中実帯構成が、構成され、ほぼ6から7mmの範囲の帯幅を有する。帯の第1の層210は、4Xの率で付加することができ、ほぼ16%の澱粉、60%のチョーク又は炭酸カルシウム、及び60%の1、2プロピレングリコールを含有する水溶液を含むことができる。第2の層212は、3.5Xのより小さな率として付加することができ、第1の層と同じ溶液を含むことができる。第3の層214は、3Xの更に低い率で付加することができ、16%の澱粉、及び60%の1、2プロピレングリコールを含有する水溶液を含むことができる。この調製では、澱粉及びプロピレングリコールの60%値とは、これらの成分の重量が、水溶液中の澱粉の重量の60%含まれることを意味する。様々な層が乾燥した後に、得られるベースウェブは、澱粉が約1.5g/m2存在し、1、2プロピレングリコールが約0.36から約0.90g/m2の範囲内で存在し、かつ炭酸カルシウムが約0.64から約1.2g/m2の範囲内で存在する付加材料の領域を有する。
上述のようにこの実施形態におけるプロピレングリコールの包含により、上記要約して(「課題を解決するための手段」において)更に以下に示す説明で詳述する関連する利点を達成することができる。
上述のようにこの実施形態におけるチョークの包含により、帯付き紙シガレットの自己消火する傾向を低減し、消費者に対する製品の外観を強化して、上記要約して(「課題を解決するための手段」において)更に以下に示す説明で詳述する上記及び他の関連する利点を達成することができる。
同様に、チョーク含有物がほぼないか又は全くない組成物を用いる第3の層214の付加により、印刷作業中の帯付き紙の機械視覚検査は、第1及び第2の層210及び212の付加材料におけるチョーク含有物の存在にも関わらず可能であり、実行可能になる。この特徴は、上記要約して(「課題を解決するための手段」において)更に以下に示す説明で詳述するように上記及び他の関連する利点に寄与する。
図10を参照して説明したような中実帯構成により、多くの用途において、ゼロ(0)の又は約ゼロ(0)の着火傾向の性能を含む望ましい着火傾向の性能に寄与することができる包装紙を達成することも認められるものとする。
水性で好ましくは澱粉の付加溶液を付加することで遭遇する困難
帯付き包装紙を作るための付加材料として水性澱粉溶液を用いて、そのような帯付き包装紙を用いて製造された喫煙物品の着火傾向を制御する概念には利点がある。しかし、水性澱粉溶液のベースウェブへの付加は、困難を伴う。例えば、水性澱粉溶液は、ベースウェブ140の不規則な、粗い、かつ多孔質表面を貫通する傾向と、帯領域の近くにベースウェブの横方向収縮を引き起こす傾向とを有する。最後の点に関して、水性澱粉溶液を横方向寸法のベースウェブ約92cm(36インチ)に付加する時に、ウェブは、乾燥すると約1.3cm(0.50インチ)から1.9cm(0.75インチ)又はそれよりも多く収縮する場合があることが観察されている。この収縮の程度は、印刷及び他の変換作業を通して適切な見当合わせを維持するのを妨げるであろう。
収縮は、帯領域に限定されるので、隣接帯領域間の空間におけるベースウェブの横方向幅は、帯領域のベースウェブの横方向幅よりも大きい。横方向幅のその格差は、帯領域間のこれらの空間におけるベースウェブにおいて横方向波形を生じる。
包装紙のそのような波形は、その後の包装紙の取り扱い及び包装紙からの喫煙物品の製造の両方に悪影響を及ぼす。例えば、波形を有する包装紙がスプール上に巻かれるか、又は分割されてボビン上に巻かれる時に、巻き工程は、包装紙において皺を引き起こす波形を平坦にする。皺の寄った包装紙を用いて、喫煙物品を製造する時に、包装紙におけるこれらの皺は、喫煙物品に運び込まれ、視覚的に受け入れられない喫煙物品をもたらす。
皺防止剤
驚くことに、本出願人は、本明細書の教示と一致する方法で帯付き包装紙を作るのに用いる水性澱粉溶液への皺防止剤(好ましくは、そのようなプロピレングリコール)の包含は、作業上管理可能なレベルまで横方向収縮を低下させ、顕著な皺を緩和させて、最初存在した皺になる問題自体を基本的に排除することができることを見出した。皺防止剤の包含は、付加的な利益を有することも公知である。例えば、皺防止剤が水性澱粉溶液に組み込まれる時に、皺防止剤は、澱粉が、乾燥工程中及び最終紙においてより弾性であるように可塑剤として機能する。帯領域における亀裂及び剥離が緩和される。更に、皺防止剤の存在は、澱粉溶液をその材料への貫通がより少ない状態でベースウェブの表面上に存在させ、従って、フィルム形成を強化するように見える。皺防止剤を含む水性澱粉溶液から形成された帯領域の近くの包装紙の収縮は、92cm(36インチ)幅のベースウェブに対して約1.6mmから3.2mm(0.0625インチから0.125インチ)の範囲にあることが観察されており、その範囲は、皺になることもなければ過度の波形をもたらすこともない。更に、水性澱粉溶液への皺防止剤の包含は、十分な乾燥機能がそのような実施で確立される限り、単一付加又は印刷通過などにおいてベースウェブに適用される付加材料の付加を可能にすることが公知である。更に、パターンで付加される水性澱粉溶液への皺防止剤の包含は、印刷見当合わせを印刷ステーションから印刷ステーションまでより正確に維持することができるので、中実帯領域よりもより入り組んだものを示している。更に、水性澱粉溶液の保管寿命は、本明細書で上述のような皺防止剤の包含によって実質的に改良される。
上述の利点は、以下の教示から当業者によってより良く理解されると考えられる。ここで図2を参照すると、付加材料の領域126は、喫煙物品の着火傾向及び自己消火特性を判断して調整される。付加材料のこれらの領域126は、包装紙123のベースウェブ140(図2参照)に付加されて、次に、従来のシガレット製造機器においてタバコロッドに形成される。ベースウェブ140の公称透過率は、約25から約100コレスタの範囲内とすることができる。現在、ベースウェブの好ましい公称透過率は、約33から約65コレスタの範囲にあり、最も好ましい公称透過率は、約33及び約60である。ベースウェブ140は、包装紙123の長さに沿って延びる縦方向142と、縦方向142に対してほぼ垂直又は横方向になるように包装紙123の横方向に広がる横方向144とを有する。
付加材料のこれらの領域126は、好ましくは、印刷技術によってベースウェブ140に付加することができる。1つ又はそれよりも多くの印刷技術(直接印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷、及びグラビア印刷などから成る群から選択される)を用いて、領域126を付加することができるが、好ましくは、グラビア印刷工程が用いられることになる。グラビア印刷は、堆積速度及び堆積パターンなどに対して十分な制御をもたらし、ベースウェブ140上で高速印刷するのに適切である。本発明の開示の目的に対して、「高速」印刷は、ベースウェブ140が約1.5m/s(300フィート/分)よりも速い線速度で印刷工程を通って進む印刷工程を意味する。シガレット製造目的のために、2.3m/s(450フィート/分)よりも速いベースウェブ印刷速度が好ましく、2.5m/s(500フィート/分)よりも速いか又はそれよりも大きい速度が更に好ましい。この点で、付加材料に対する堆積の速度、並びに堆積した付加材料のパターンの品質は、高速印刷工程によって調製された包装紙が低速印刷工程によって調製された包装紙と比較される時に、かなり異なる場合がある。より高速の印刷作業は、望ましい着火傾向値(性能)及び望ましい自己消火値(性能)の両方を達成することができる。
注目に値するのは、5m/s(1分間当たり1000フィート)で図10を参照して説明した実施形態による帯を含むように変換する(印刷する)ことができ、ベースウェブは、受け入れられる紙の外観(すなわち、品質欠陥がない)を有し、皺又はひだの上昇した又は受け入れられない統計的発現率のないことが見出されたことである。
本発明の説明の1つの目的は、タバコロッドに形成された時に、25%よりも大きくない着火傾向値及び50%よりも大きくない自己消火値を示す商業規模の高速で生成される包装紙123(図2参照)を提供することである。従って、得られる印刷領域の堆積速度及び特性は、ここでは高速印刷の重要な特徴である。これらの着火傾向及び自己消火値は、現時点では十分であると考えられると同時に、更に好ましいのは、約15%よりも大きくない得られる喫煙物品に対する着火傾向値であり、得られる喫煙物品に対する最も好ましい着火傾向値は、約10%よりも大きくない。より低い自己消火値も望ましい。これに関連して、より好ましい自己消火値は、約25%未満であると同時に、最も好ましい自己消火値は、約10%未満である。
付加材料の領域に用いる材料は、本明細書で考察される包装紙を用いて製造される喫煙物品の着火傾向及び自己消火性能において重要であるとすることができる。一実施形態では、付加材料の領域は、皺防止剤を含む澱粉溶液で印刷することができる。水性澱粉溶液は、現在、水性成分が容易に乾燥するので好ましく、一方、非水性澱粉溶液の使用も、本発明の開示の精神及び範囲内である。別の実施形態では、付加材料の領域は、炭酸カルシウム(又はチョーク)粒子、澱粉、及び皺防止剤の混合物を含む溶液で印刷することができる。澱粉及び皺防止剤溶液のように炭酸カルシウム(又はチョーク)粒子、澱粉、及び皺防止剤の混合物を含む溶液は、好ましくは、水溶液として付加されるが、非水溶液も、本発明の開示の精神及び範囲に属する。
本発明の開示は、様々な皺防止剤が、本明細書で説明する望ましい特性を獲得するのに適切であるように考えている。より詳細には、皺防止剤は、グリセリン、プロピレングリコール、及び1、2プロピレングリコールから成る群から選択される。グリセリンは、皺防止剤群の好ましいメンバである。現在では、しかし、1、2プロピレングリコールは、皺防止剤群の最も好ましいメンバである。
一般的に、本発明の開示は、(i)皺防止剤、又は(ii)皺防止剤及び炭酸カルシウムの組合せのいずれかが公称水性澱粉溶液に追加され、印刷するために用いるべき付加溶液を得ることになるように考えている。本発明の説明に用いる公称水性澱粉溶液に対して、澱粉は、公称溶液の重量で約10%から約28%含むことができる。好ましくは、澱粉は、公称溶液の重量で約14%から約26%含むことができる。最も好ましくは、澱粉は、公称溶液の重量で約16%含むことができる。
皺防止剤は、好ましくは、公称澱粉溶液に追加され、皺防止剤の重量は、公称澱粉溶液中の澱粉の重量の約10%から約120%の範囲内である。皺防止剤が、1、2プロピレングリコールである時に、皺防止剤の重量は、より好ましくは、公称澱粉溶液中の澱粉の重量の約40%から約120%の範囲内、より好ましくは、約40%から約80%の範囲内、及び最も好ましくは、約55%から約65%の範囲内である。皺防止剤が、グリセリンである場合、皺防止剤の重量は、好ましくは、公称澱粉溶液中の澱粉の重量の約10%から約45%の範囲内、より好ましくは、約20%から約40%の範囲内、及び最も好ましくは、約20%から約30%である。グリセリンが、約40から約45%で皺防止剤として用いられる場合、グリセリンは、付加溶液の乾燥品質に悪影響を及ぼすと思われる。
以下の例示的で非限定的な実施例は、更なる説明を意図している。表I及びIIに提供された結果は、皺防止剤の添加剤なしの印刷溶液の初期粘性及び時間安定性を皺防止剤の添加剤を有する印刷溶液の初期粘性及び時間安定性と比較している。表I(1、2プロピレングリコールに対して)及び表II(グリセリンに対して)に記録された観察結果は、1、2プロピレングリコール又はグリセリンのような皺防止剤を含有する印刷溶液が、それが遥かに長い期間にわたってより低い粘性を有する点でより粘性が低く、より安定であることを示している。
(表I)
Figure 2010529306
(表II)
Figure 2010529306
上述の表は、皺防止剤を用いた印刷溶液の有用な在庫保存期間が、その粘性によって測られるように、基本的に皺防止剤のない印刷溶液の在庫保存期間の2倍になることを明らかにしている。付加領域に付加される材料における皺防止剤の追加は、従って、付加材料の領域を形成するのに用いる印刷溶液の流動特性を改良する。
付加材料が印刷技術で付加される時に、付加される材料の粘性は重要である。付加される材料の粘性が時間と共に増加する場合、付加材料は、有限の在庫保存期間又は保管寿命を有し、その後、材料は、その有用性を失う。表Iが明らかにするように、付加される材料調製への皺防止剤の追加により、付加材料の初期粘性は、約20%だけ低下させることができる。更に、付加材料の在庫保存期間又は保管寿命は、皺防止剤を有していない材料と比較して少なくとも2倍又はそれよりも大きく増加する。
表III及びIVに提供する結果は、印刷溶液への皺防止剤の追加が、受け入れられないほど着火傾向の性能に影響を及ぼすことなく(すなわち、許容着火傾向レベルを維持しながら)自由燃焼自己消火を低下させることを示している。表IIIに示す情報の目的のために、40シガレット群が試験されて、着火傾向の性能を得たと同時に、20シガレット群が各角度位置で試験されて、自己消火性能を得た。
(表III)
Figure 2010529306
表IIIから、ある一定の結論を引き出すことができる。例えば、着火傾向は、7mm帯に対して十分25%弱の目標値に留まった。更に、着火傾向は、CaCO3重量が澱粉重量の80%未満である時に、十分25%弱の目標値に留まった。更に、平均自己消火値は、CaCO3重量が澱粉重量の40%よりも大きい時に、70%未満か又はそれに等しく、0°での自己消火は、CaCO3重量が澱粉重量の40%よりも大きい時に25未満か又はそれに等しかった。
表IVに示す情報の目的のために、シガレットのより小さな群、つまり5つの群が試験された。表IVの結果に対して試験されたシガレットは、表IVに示すように付加材料溶液を用いて2つの手塗り帯で調製された。
(表IV)
Figure 2010529306
皺防止剤を含有する両溶液に対して、シガレットの全ては、木炭が着火傾向試験においてフィルタ線に到達する前に自己消火した。しかし、自己消火試験(0°での)では、皺防止剤なしの溶液に対して、シガレットの60%は、フィルタ線の前に自己消火したのに対して、皺防止剤を含有する溶液に対して、シガレットの僅か20%は、フィルタ線の前に自己消火した。自己消火は、従って、25%の共通の目標よりも低いままである。着火傾向の性能は優れており、得られた0%の値は、多くの場合、用いる10%、15%、又は25%の目標値を遥かに下回っている。従って、付加材料の領域における皺防止剤の追加又は包含は、着火傾向(着火傾向)の性能に悪影響を及ぼすことなく自由燃焼自己消火(自己消火)を低下させる。
付加材料における皺防止剤の包含はまた、得られる帯付き包装紙の特性を強化する。より詳細には、皺防止剤は、包装紙上で乾燥した時に、付加材料の可撓性を増大させる(すなわち、それは、可塑剤として作用する)ことが見出されている。その結果、付加材料の帯は、皺防止剤が調製に用いられない包装紙上の帯よりも取り扱い及び使用中にベースウェブから分離する傾向が少ない。更に、上述のように、付加材料における皺防止剤の組み入れは、皺防止剤を含む付加材料の帯を有する包装紙から製作されるが着火傾向の性能の劣化のない喫煙物品の自己消火性能の改良をもたらす。
澱粉溶液における皺防止剤の働きは、完全には理解されていないが、皺防止剤はまた、澱粉溶液中で可塑剤として機能すると思われる。可塑剤として同様に機能することができる皺防止剤なしの澱粉溶液は、紙構造の上面を浸透処理する傾向がある。更に、皺防止剤がなければ、澱粉溶液は、それが乾燥する時に収縮又は短縮する傾向がある。その収縮及び/又は短縮は、下に重なるウェブを同様に、すなわち、区域の下に重なる帯領域において収縮又は短縮させる。一例として、観察結果は、92cm(36インチ)幅のペーパーウェブの幅が、帯領域の約1.3cmから1.9cm(0.5インチから約0.75インチ)ほどだけ、すなわち、約1%から約2%だけ収縮することができることを示している。そのような収縮は、中でも多重通過の印刷を用いる時に複数の印刷ステーションの中で適切な見当合わせを維持するなどの場合に困難になる可能性がある。
下に重なるウェブは帯領域間で収縮を受けないので、帯領域間の領域は、波が下に重なるウェブの縦方向に延びて、波の凹凸が下に重なるウェブの交差ウェブ又は横方向に生じる波形を示す。下に重なるウェブが、シガレットを製造する大きさにされた部分に縦方向に分割された後に、ペーパーウェブのこれらの縦方向部分の各々は、対応するボビンに緊密に巻かれる。従って、上述の凹凸は、紙がそれ自体の上に折り重なって、帯領域の収縮によって引き起こされた幅の縮小に適応する非帯領域に皺をもたらすこともある。包装紙のそのような皺は、一般的には、タバコロッド生成には受け入れられない。その収縮の影響は、図60A、60B、60Cにおいて容易に見ることができる。これらの図は、フィルム形成材料の単一付加が5.5Xで付加される印刷帯領域間の皺領域の光学顕微鏡画像である。用いるフィルム形成材料は、22%の澱粉及び40%のチョーク又は炭酸カルシウムを含有していた。
従って、帯領域の収縮は、包装紙の非帯付き又は非印刷区域における皺の原因になると思われる。更に、機構は、完全には理解されていないが、澱粉溶液への皺防止剤の追加は、印刷層又は帯領域をより可撓性にさせると思われる。その可撓性は、より可撓性である印刷澱粉層に起因する場合がある。可撓性はまた、印刷層が更にペーパーウェブの表面上にあるように紙構造への浸透の低下を有する印刷層に起因する場合がある。これらの機構、これらの機構の組合せ、又は何らかの他の機構が活動的であるか否かに関わらず、観察結果は、包装紙が曲がる時に、層又は帯領域の弾性の強化は、層又は帯領域が包装紙から分離することになる可能性を低下させることを示している。更に、層又は帯領域の弾性は、付加された溶液が乾燥する時に、層又は帯領域を下に重なる紙に寸法的に対応させると思われ、従って、帯領域の収縮は低下し、同時に、帯領域間の皺及び/又は縮みも減少する。従って、澱粉溶液中に皺防止剤を組み込むことは、上述の皺を相殺する。
皺防止剤をフィルム形成材料に追加する影響は、図60A−Cと同じ条件下で印刷帯領域間の領域の光学顕微鏡を通して取った写真である図60D、60E、60F、60G、60H、60Iにおいて容易に見ることができる。図60D−60Fでは、グリセリンが、皺防止剤として用いられた。フィルム形成材料は、5.5Xで付加されて、22%の澱粉、40%のチョーク、及び20%のグリセリンを含有した。図60G−60Iでは、1、2プロピレングリコールが、皺防止剤として用いられた。これらの図では、フィルム形成材料は、5Xで付加されて、22%の澱粉、40%のチョーク、及び100%のプロピレングリコールを含有した。図60は、皺防止剤をフィルム形成材料に追加することによって得られる印刷帯付き紙に対する驚くべき影響を明らかにしている。
本明細書に開示する皺防止剤の更に別の利点は、溶液のフィルム形成特質に関する。より詳細には、付加材料への皺防止剤の包含は、付加材料を付加するベースウェブの表面に対して付加材料のフィルム形成特性を強化するように見える。そのフィルム形成特性の改良は、付加材料から成る帯付き包装紙の着火傾向の性能を強化すると考えられる。更に、フィルム形成特性は、皺防止剤を有していない溶液では必要であると考えられる多重通過付加の数を低減することを可能にすることができるほど十分に層の望ましい閉塞効果を強化する。皺防止剤により、単一通過の作動は、十分な乾燥機能の追加によって可能にすることができる。
一部の更に別の利点は、1、2プロピレングリコールが皺防止剤として用いられる時に観察される。特に、1、2プロピレングリコールは、溶液中の1、2プロピレングリコール重量対澱粉重量の比率が約100%である場合、有効に用いることができる。それに反して、グリセリンは、溶液中のグリセリン重量対澱粉重量の比率が40%未満である時に有効に用いることができ、その理由は、その比率において澱粉及び澱粉可塑剤溶液の乾燥時間が受け入れられなくなるからである。乾燥時間のその差は、グリセリンの沸点(290℃)及び1、2プロピレングリコールの沸点(187.3℃)の差、すなわち、約100度Cの差に起因する場合がある。1、2プロピレングリコールに対して、沸点は、グリセリンの沸点よりも水性溶媒の沸点に近い。
澱粉溶液への皺防止剤の追加により、帯領域の透過率は改良され、すなわち、透過率は、より均一であり、可塑剤を用いない帯の透過率よりも低い。この現象は、それが単一印刷段階において必要な量の澱粉溶液を付加するか又は印刷することを可能にするので重要である。当業者は、過去には、複数の印刷段階が典型的に帯領域における必要な透過率の低下を達成するのに必要であったことを認めるであろう。勿論、他の理由で、多層印刷作業の使用を続けることは、依然として望ましいものになる。
炭酸カルシウム
炭酸カルシウム又はチョークは、好ましくは、皺防止剤に加えて公称澱粉溶液に追加され、チョークの重量は、ほぼ60%の好ましい目標レベルにより、公称溶液中の澱粉の重量の0から約100%の範囲内、好ましくは、約40%から約100%の範囲内、及び最も好ましくは、約40%から約80%の範囲にある場合がある。チョークを公称澱粉溶液に追加して、被覆がない状態のベースウェブ材料の反射率に同等であるように、得られる付加材料の反射率を調節することができる。そのような反射率により、付加材料から成る帯領域は、無関連の観察者には見えにくい。
CaCO3対澱粉の比も、高速印刷によって調製される時に、本発明の開示の包装紙から作られた喫煙物品の着火傾向及び自己消火性能を判断する上で重要因子とすることができる。CaCO3対澱粉比は、付加材料の領域に対して炭酸カルシウム対澱粉の重量による比率として判断される。より具体的には、約0.8未満のCaCO3対澱粉比は、約25%未満の改良された自己消火(0°において)性能と共に望ましい着火傾向の性能を得ることが好ましい。CaCO3は、本明細書に説明する他の理由の中で、その自己消火性能を強化するように図10を参照して説明した実施形態の構成に含まれる。
以上の説明及び添付の図面から、当業者は、喫煙物品のための帯付き包装紙を製造する方法を説明したことを理解するであろう。その工程では、付加材料の帯領域126(図2参照)は、ベースウェブ123の1つの表面上に離間した位置として確立される。これらの帯領域126の間隔は、ベースウェブ140の縦方向142のこれらの帯領域126の幅よりも実質的に大きくなるように選択することができる。帯領域126の幅は、約5mmから約10mm(ミリメートル)の範囲にあるように選択することができ、これらの帯領域126間の間隔(その間隔は、一方の帯領域の後縁から次の隣接帯領域の前縁までの距離として測定される)は、約12mmから約40mmの範囲内とすることができる。
好ましい澱粉組成物及びこれらの調製
本発明の開示の帯領域は、好ましくは、澱粉、チョーク又はCaCO3、及び皺防止剤を含有する水溶液を含む。澱粉の多くのタイプが考えられているが、タピオカ澱粉は、現在、層210、212、214(図10)の澱粉成分として好ましい。適切な市販の澱粉は、ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル・カンパニーから入手可能なFLO−MAX8である。
予想外にも、澱粉材料のある特性は、パターン付き原紙が喫煙物品に形成された時に、非常に低い「着火傾向」の値を発生させる所定のパターンを生じることが見出されている。更に驚くべきことは、一部の公知の澱粉材料に対する標準仕様書内では、材料特性のバッチ間変動は、得られる喫煙物品の「着火傾向」に影響を及ぼす場合があるという認識であった。一例として、FLO−Max8としてナショナル・スターチ・アンド・ケミカル・カンパニーによって市販されている酸化タピオカ澱粉の仕様書は、4.5から6.5の範囲にある1%溶液のpHを示し、粒子は、10、000を超える分子量を有する。驚くことに、所定のパターンが、約6から約6.5の範囲のpHを有する1群のFLO−Max8を有するベースウェブに付加された時に、着火傾向は、pHが約6未満であるが依然として製造業者の仕様書の範囲にあった他の群のFLO−Max8と比較して遥かに改良されていることが見出されている。
フィルムを包装紙に付加するのに用いるための澱粉パラメータの選択において、様々な均衡又は代償を行う必要がある。例えば、高分子量澱粉は、有効な透過率の低下を生じる場合があると同時に、そのような高分子量澱粉は、低濃度で用いる必要があり、非常に高い含水量を有する溶液をもたらす。しかし、高含水量フィルムは、多孔質包装紙上で有効に乾燥するのが遥かに困難である。更に、澱粉溶液の表面張力は、空気の小さな泡の保持に影響を及ぼすことが分っており、低表面張力は、より小さな泡が溶液中に残存させるのに対して、高表面張力は、包装紙に付加するためにより均一であり、一定の材料を与えるように泡を凝集させて溶液から分離させる。
完全には理解されていないが、酸化澱粉の好ましいpH範囲は、より酸性(すなわち、より低いpH)の澱粉よりも長いポリマー鎖を更に与えるように澱粉ポリマー鎖のより低度、又はより不完全な酸化を反映すると考えられる。
更に、より長いポリマー鎖は、より高い粘性を有する溶液を発生させる。澱粉溶液のより高い粘性は、印刷工程において包装紙に付加した時により良好な制御に変わる。
これらの理解に基づいて、パターン付き包装紙の着火傾向の有意な改良は、結果として固有の及び改良された特性を有する澱粉溶液を生じることが見出されている。酸化澱粉を含む水溶液のこれらの特性は、約6から約6.5の範囲のpH、少なくとも約6.5.10-2N/m(65ダイン/センチメートル)の表面張力、約50mPa・s(50センチポアズ)よりも大きくない室温粘性、及び乾燥粒子に対して約4μm(ミクロン)から約40μmの範囲の粒子サイズ分布を含み、約90%はまた、湿潤した時に、約10μmから約100μmの範囲にある。更に、粒子は、好ましくは、溶液が約14%から約24%の範囲の澱粉濃度を有することができるような分子量を有する。好ましくは、澱粉は、酸化タピオカ澱粉を含む。
ベースウェブ又は包装紙への付加に用いる水性澱粉溶液は、典型的には、最初に望ましい重量の乾燥澱粉粉末を望ましい重量の室温水(すなわち、約15℃から約25℃)と混合することによって澱粉/水混合物を作ることによって調製されて、再選択された濃度を有する澱粉/水混合物を得る。例えば、20%の再選択された濃度で澱粉/水溶液を調製するために、澱粉の20重量部は、水の80重量部と混合される。澱粉/水溶液は、次に、約90℃から約95℃の範囲内、すなわち、沸点温度よりも小さい上昇した沸点以下の温度まで加熱される。澱粉/水溶液は、熱浸透のために約20から約30分間上昇した温度で保持される。次に、澱粉/水溶液は、室温まで冷却される。その冷却段階は、自然に熱伝達工程を起こすなどにより受動的に起こる場合があり、又は冷却段階は、冷却浴における浸漬によるか又は従来の機械的冷却システムの使用によるなど能動的にする(又は強制される)ことができる。混合段階、加熱段階、熱浸透段階、及び冷却段階にわたって、澱粉/水混合物は、攪拌される。攪拌は、連続的又は実質的に連続的とすることができる。炭酸カルシウムのような追加成分が、澱粉/水溶液に組み込まれることになる場合、これらの成分は、澱粉/水溶液が熱浸透段階後に室温まで戻った後に追加すべきである。
上記特定された特性を有して、上述の方法で調製された水性澱粉溶液は、例示的かつ非制限的に、グラビア印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷、スプレー、及びダイ印刷から成る群を含む多数の印刷技術のいずれかを用いてベースウェブに付加することができる。他の印刷工程も適切である場合があり、本明細書の教示の範囲にあることを意図している。好ましくは、しかし、グラビア印刷を用いて、パターン付き包装紙を得るために澱粉溶液をベースウェブに付加することができる。
驚くことに、CaCO3/澱粉比は、高速印刷によって調製された本発明の開示の包装紙から作られた喫煙物品の着火傾向及び自己消火性能を判断する上で重要因子であることが見出されている。CaCO3/澱粉比は、付加材料の領域126に対して、すなわち、両層に対して炭酸カルシウム対澱粉の重量による比率として判断される。より具体的には、少なくとも約35%のCaCO3/澱粉比は、約25%未満の着火傾向及び自己消火(0°)性能を得ることが好ましい。更に好ましいのは、約20%未満の着火傾向及び自己消火(0°)性能を得るように少なくとも約45%のCaCO3/澱粉比である。
必要に応じて、ベースウェブ140(図3参照)上に印刷された層150は、澱粉層とすることができ、層152は、澱粉及び炭酸カルシウムの混合物を含む層とすることができる。現在好ましい配列は、しかし、澱粉及び炭酸カルシウムの混合物を第1の層150に置いて、澱粉のみを他方の層152において付加する。
(i)ベースウェブ140の光反射率、及び(ii)澱粉及び炭酸カルシウムの混合物の光反射率は、かなり類似していることが観察されている。実際に、これらの2つの反射率は、光学的検査機器が作業上の難しさを有する場合がある点は十分に類似している。他方、(i)ベースウェブ40の光反射率、及び(ii)澱粉を含む層の光反射率は、実質的に異なることが観察されている。
層150、152の異なる反射率特性は、有利に用いられて、本発明の開示の包装紙の光学的検査特性を強化する。澱粉−炭酸カルシウム層の上に堆積した澱粉層により、包装紙の光学的検査は実質的に強化される。より詳細には、ベースウェブ140は、グラビア印刷装置を通って供給ボビンから巻取ボビンまで進むので、ウェブ140も検査ステーションを通過する。検査ステーションでは、光源は、移動するウェブ140に集束させる。光源から発する光ビームは、反射光がセンサによって収集されるように移動するベースウェブ140の表面から反射する。付加材料の各領域126は、検査ステーションを通って移動するので、領域126は、光ビームを遮断して、センサに反射する光の量を修正する。澱粉層の反射率は、ベースウェブ140の反射率と異なるので、センサは、領域126の有無を感知するように構成することができる。検査ステーションを通るベースウェブの速度に関連する入力データと連結した時に、更に最新式のセンサは、品質管理及び製造一貫性のために、ベースウェブ140の縦方向、並びに隣接領域間の縦方向間隔で領域126の幅を判断することができる。帯領域の検査に関連して、それを引用することにより本明細書に組み込まれるUS5、966、218及びUS6、198、537も参照することができる。
驚くことに、炭酸カルシウムレベルは、光学的検査又は機械視覚のシステムに露出された帯領域126において増加するので、これらのシステムは、信頼できなくなることが観察されている。その低下した信頼性は、帯領域126の表面の反射性の増大に起因すると思われる。そのような反射性の増大は、高炭酸カルシウムレベルを有する帯領域126の反射率が、ベースウェブ自体の反射率に匹敵して、これと実質的に同等になる可能性があるので、検査システム及び恐らく生じた現象を圧倒するか又は「見えなくする」。その反射率パリティは、帯領域126の表面領域の炭酸カルシウムレベルが、帯領域126の表面領域の澱粉レベルの約80%よりも大きい時に生じるように見える。
反射率パリティ問題は、検査システムが一貫して反射率変動を識別し、帯領域126に関連しているパラメータを識別するベースウェブの反射率と十分に異なる反射率を表面領域が有する帯領域126のための構造を確立することによって緩和することができ、パラメータは、一例として、反射率変動の存在(帯領域126の最初又は最後)、反射率の変動の非存在(帯領域126の損失、又は帯領域126の誤配置)、及び帯領域126の縦方向範囲又は帯領域126間の間隔(例えば、どのくらい特定の反射率が、検査ステーションを通るベースウェブの感知速度又は速度に対して続くか)を含む。帯領域126のための望ましい構造を確立する1つの方法は、基本的に澱粉を有する層よりも検査システムから離れた位置において炭酸カルシウム層の増大をもたらすことである。言い換えれば、澱粉層を炭酸カルシウム含有層の上に置くことにより、光学的検査システムの有効性は、妨げられることなく、継続して有効であることになる。
帯領域126の層のそのような配列は、別の驚くべき及び有利な特質を包装紙に提供する。ベースウェブに付加された帯領域126の第1の層が、炭酸カルシウム及び澱粉の両方を含有する時に、帯領域126の存在は、帯領域126が付加された側面と反対のベースウェブの側面、すなわち、機械視覚が作動する側面とは反対の側面から観察するか又は試験した時はあまり明らかではない。実際に、炭酸カルシウムレベルは、本発明の開示の主題である高レベルに近づくので、帯領域126の存在又は実在は、消費者に見えにくくなって、実際に普通の消費者には実質的に見えにくくなる場合がある。
そのような視覚マスキングは、喫煙物品の消費者が、包装紙が均一な均質外観を示す製品に慣れているので重要である。層150、152(図3参照)に対して好ましい配列は、本発明の開示の包装紙を用いて製造された喫煙物品の更に別の有意な利点を発生させる。
同様に、炭酸カルシウム粒子の多くのタイプは、本発明の開示の精神及び範囲に属するものと考えられている。現在では、しかし、「SOCAL 31」としてソルベイ・ケミカルズ・インコーポレーテッドから入手可能な炭酸カルシウムは、適切な市販の炭酸カルシウムである。「SOCAL 31」は、約70nm(ナノメートル)の平均粒子サイズを有する炭酸カルシウムの超微細な沈殿形態である。炭酸カルシウムのより大きな粒子は、少なくとも部分的に、より急激に溶液から沈殿するより大きな粒子の傾向により、かつ少なくとも部分的に、本明細書で考察した有用な特性を獲得するためにより大量が必要であることにより、炭酸カルシウムの超微細な沈殿形態と比較して、この用途においても同様に機能しないことが観察されている。
付加材料の領域に用いる材料は、本明細書で考察された包装紙を用いて製造された喫煙物品の着火傾向及び自己消火性能において重要である可能性がある。一実施形態では、付加材料の領域は、皺防止剤を含む澱粉溶液で印刷することができる。水性澱粉溶液は、現在、水性成分が容易に乾燥するので好ましく、一方、非水性澱粉溶液の使用も、本発明の開示の精神及び範囲内である。別の実施形態では、付加材料の区画は、炭酸カルシウム(又はチョーク)粒子、澱粉、及び皺防止剤の混合物を含む溶液で印刷することができる。澱粉及び皺防止剤溶液のように炭酸カルシウム(又はチョーク)粒子、澱粉、及び皺防止剤の混合物を含む溶液は、好ましくは、水溶液として付加されるが、非水溶液も、本発明の開示の精神及び範囲に属する。
一般的には、本発明の開示は、(i)皺防止剤、又は(ii)皺防止剤及び炭酸カルシウムの組合せのいずれかが公称水性澱粉溶液に追加されて、印刷するために用いるべき付加溶液を得ることになるように考えている。
上記より詳細に考察したように、澱粉溶液への皺防止剤の組み入れは、水性澱粉溶液が単一印刷段階又は層において下に重なるペーパーウェブに付加されることを可能にする。皺防止剤はまた、複数の印刷段階又は通過において付加された帯領域のための多層構成に用いることができると同時に、皺防止剤の利益は、ベースウェブに付加された第1の層におけるその使用に由来する。
上記の考察から、ここで、包装紙の帯領域の多くの異なるパターンは、本発明の開示の精神及び範囲に属することが、当業者には明らかであろう。例えば、複数の中実の横方向に延びる帯を含むパターンが説明されている(図2参照)。中実帯は、横方向に延び、縦方向に延び(220)(図11参照)、又は螺旋状222(図12参照)のいずれかとすることができる。中実であるとの説明は、本発明の開示の目的に対して、付加材料の領域が単一段階において付加されることを意味する。
上述の考察はまた、付加材料の領域が、必要に応じて、2つ又はそれよりも多くの連続段階又は適用において付加することができることを明らかにしている。グラビア印刷技術、及び他の印刷技術は、そのような連続段階又は複数の付加によく適している。
着火傾向の性能を維持しながらの自己消火性能の改良
上述のように、行政の要求を満たして、これを超える着火傾向の性能を達成することが望ましい。それは、図10を参照して説明したような中実帯構成で達成可能である。更に、上述のように、その望ましい着火傾向の性能は、多くの場合、喫煙物品の自己消火性能に悪影響を及ぼす。言い換えれば、着火傾向の性能は、行政の要求を満たすか又はこれを超えることができるが、その着火傾向の性能は、典型的には、喫煙者が手持ちした時に自己消火する、すなわち、100%の自己消火の喫煙物品に関連している。喫煙者は、普通に、喫煙物品を再着火する必要がないことを好むので、着火傾向の性能を維持しながらの自己消火性能の改良は、包装紙の改良に対して非常に望ましい特徴を構成する。本出願人は、着火傾向の性能を維持しながらそのような自己消火性能の改良をもたらす包装紙上に帯領域の配列を見出した。例えば、図10を参照して説明した実施形態のチョーク含有物の包含は、他の特質の中で自己消火性能の強化に寄与する。
自己消火性能を改良するようにチョークを付加することに加えて又はこの代わりに、本明細書に開示するある一定の帯構成及びパターンは、改良された自己消火性能及び望ましい着火傾向の性能の両方を有する喫煙物品を構成するのに有用である。例えば、図5及び他に示すようなスリット帯構成は、自由燃焼中にくすぶりを良好に持続することができ、しかも担体に隣接して置かれた時に、くすぶりを持続しない。
表Vを参照すると、包装紙Aは、約3.5xから約5.5xに及ぶ様々な領域における付加率を有する印刷帯領域の6mmの全幅に対して、約2mmの3つの領域各々を有するスリット帯配列を含む。5.5xの付加率は、包装紙が約26.5g/m2の公称坪量を有する乾燥重量ベースで付加材料の約8g/m2から約9g/m2をもたらす。より低い付加率は、乾燥重量ベースで測定された付加材料の重量の比例的に調節された値を提供することが期待されると考えられる。帯領域の幅は、典型的には、縦方向で測定されて、27mm位相(すなわち、帯領域の前縁から次の又はその後の帯領域の前縁までの間隔)を有する。
(表V)
Figure 2010529306
表Vでは、「帯領域構成」は、木炭が燃焼タバコロッド中を進む方向で見た帯の部分の幅の簡単な説明である。従って、帯領域126の2.5−2−2.5構成(図5参照)は、全帯領域幅の第1の部分又は区画202(図6参照)が、2.5mmであり、全帯領域幅の第2の部分又は区画203が、2mmであり(かつ空間とすることができ)、全帯領域幅の第3の部分又は区画204が、2.5mmであることを意味する。ここで、第1の部分202は、最初に、燃焼タバコロッドの前進木炭に遭遇すると考えられ、第2の部分203は、次に、前進木炭に遭遇すると考えられて、第3の部分204は、最後に、前進木炭に遭遇すると考えられる。
(表VI)
Figure 2010529306
(表VII)
Figure 2010529306
(表VIII)
Figure 2010529306
(表IX)
Figure 2010529306
表VI−IXは、多区画帯領域126(図5参照)が、これらの表に示す付加率を有する単一通過の印刷作業で作ることができることを示している。包装紙AからDの各々において、付加材料は、好ましくは、澱粉、チョーク又は炭酸カルシウム、及び1、2プロピレングリコールを含有する水溶液を含む。現在その水溶液に対する好ましい混合物は、重量パーセントで約100(澱粉に対して)、約40から約80まで(チョークに対して)、約100まで(1、2プロピレングリコールに対して)の重量比の澱粉、チョーク及び1、2プロピレングリコールを含む。澱粉単独は、水溶液中に約20%から約24%の範囲内とすることができる。
付加材料の成分の相対的割合の一部の変化は、水溶液がベースウェブに付加されて、乾燥する時に変化する場合がある。例えば、観察結果は、1、2プロピレングリコールが、皺防止剤として用いられる時に、溶液に追加されたプロピレングリコールの約50%から約60%は、それがペーパーウェブ上で乾燥している時に付加材料中に残ることを示している。一部の重量損失も、乾燥工程中に他の皺防止剤において起こる可能性がある。しかし、そのような重量損失は、乾燥工程中に付加材料の澱粉及び炭酸カルシウム成分に対しては観察されていない。
付加材料の領域126は、図示のように(図2参照)実質的にペーパーウェブの連続横方向にすることができ、又はタバコロッド(図7参照)のための包装紙に形成される時に、C字形領域を形成するために1つ又はそれよりも多くの縦方向に延びる分離を有することができ、又はタバコロッド122の縦軸線134に対して断面横方向に見た時に、タバコロッドの周囲にほぼ対称的に位置決めされたいくつかの弓形に成形された部分127’(図8参照)を有することができる。
加えて、包装紙123上の付加材料の領域126は、典型的には、タバコロッド122の軸134に対してほぼ平行な方向で測定した時に、リング126の幅を超えない距離wだけ軸142に沿って互いに離間した2つ又はそれよりも多くの実質的に環状部分(図5参照)に分けることができる。そのような間隔特徴は、帯構造に「スリット」を設ける。
包装紙123上の領域126は、タバコロッド122の周囲に周方向に配置された複数のパッチ127(図8参照)を含むことができ、隣接領域126のパッチ127’は、他の隣接領域126のパッチから周方向に変位されることは、同様に本発明の開示の企図の範囲内である。更に、パッチ127、127’は、米国特許出願出願番号第60/924、666号に教示するような所定のパターンで配列することができ、この特許の全体の内容は、それを引用することにより本明細書に組み込まれる。
付加材料の領域は、好ましくは、単層210(図9参照)において付加される。図9のベースウェブ断面の表示は、概略図である点に注意すべきである。上記で考察したように、ベースウェブの実際の断面は、ベースウェブを形成する無数の繊維を通る薄片である。シガレット包装紙の場合には、その厚みは、約30ミクロン(すなわち、30x10-6メートル又は30μm)の程度とすることができる。付加材料の実際の厚みは、≦2μmであり、付加材料は、ベースウェブの繊維によって示された表面に対して浸透処理してこれに適合する傾向がある。その結果、付加材料の領域に蓄積された材料は、ボックスとして概略的に示すことができるが(図3、6及び9の場合と同様に)、実際には、肉眼ではほぼ感じられない。そのためには、複数の層を用いて、付加材料の領域を形成する場合、得られる構造は、個々の層に分解するのはほぼ不可能であることが認められるであろう。個々又は別々の層へのその分解は、その後の層が、前の層を再濡れさせる傾向があって、チョークのような成分を前層の材料を通って定着させるので、水溶液が付加される時に更に複雑である。
好ましい単層(図9参照)における材料の付加率は、約4Xから約6Xの範囲内とすることができる。これらの目的に対して、「X」は、既に上述されている。ベースウェブが、約33の公称コレスタ値を有する場合、現在好ましい約5Xの付加率が適切であると考えられる。ベースウェブが、約60の公称コレスタ値を有する場合、現在好ましい約5.5Xの付加率が適切であると考えられる。
付加材料の領域は、好ましくは、単一の通過、付加、又は層において付加されるが、本発明の説明はまた、複数の付加段階又は層(図10参照)による付加材料の適用を考えている。この実施形態では、第1の層210が、第1のグラビア印刷ステーションにおいてベースウェブ123の表面に付加されて、乾燥した後に、付加材料の第2の層212(図10参照)は、例えば、第2の印刷ステーションにおいて包装紙に付加することができる。必要に応じて、第3又はその後の層214を別の印刷ステーションにおいて付加することができる。第2の層212は、第1の層210の上に置いて、これと実質的に同一の広がりになるように配列することができる。代替的に、第2の層212は、第1の層210の1つ又はそれよりも多くの部分のみを覆うことができる。層の相対的付加率は、同じである必要はなくて、異なることが好ましい。例えば、一方の層は、他方の層の厚みの少なくとも約1.5倍から約3倍とすることができる。
例えば、喫煙物品120(図13参照)は、喫煙物品120の軸に沿って互いに軸線方向に離間した1つ又はそれよりも多くの帯領域250を含むことができる。各帯領域250は、少なくとも1つの縦方向に延びる間隙252が、帯領域250の端部254間に存在するように付加された付加材料を含むことができる。図13の実施形態は、帯領域250の各々において単一間隙252を示すが、2つ又はそれよりも多くの間隙252を喫煙物品120の周囲に設けることができる。1つよりも多くの間隙252が設けられる場合、間隙は、好ましくは、互いにほぼ平行であり、好ましくは、同じく喫煙物品120の周囲で互いに実質的に同等に離間している。実質的に付加材料の正反対区域の対を有する喫煙物品の実施形態は、図15に見ることができる。図示のように、付加材料250、250’の区域の周方向範囲は、付加材料250、250’のこれらの区域間の空間又は間隙252の周方向範囲と実質的に同じとすることができる。
上述の配列により、喫煙物品120が自由燃焼状態(図15参照)にある時に、付加材料250、250’の領域は、これらの透過率の低下によってタバコロッド122の燃焼木炭への空気流を遮る。他方、実質的に水平位置において保持された喫煙物品により、包装紙123の下の間隙252は、自由に空気がタバコロッド122の側面に入って、木炭の燃焼を支持することを可能にする。非常に異なる状況は、喫煙物品120が担体260(図14参照)上に置かれた時に起こる。これらの条件下で、担体260は、タバコロッド122の下の部分又は下の間隙252への上向きの空気の流れを妨害する。付加材料250、250’及び担体260の領域は、協働して、空気を包装紙のベースウェブ140を通って吸い込むことができる遙かに小さな区域258、259を形成する。より具体的には、領域250の下部と担体260の間の垂直区域258、及び領域250’の下部と担体260の間の垂直区域258は、空気が通過して、タバコロッド122のくすぶる木炭に到達することができる区域の実質的な減少を呈する。空気中の酸素の欠乏の結果として、喫煙物品120のくすぶる木炭は、燃焼線が図14に示したように位置決めされた付加材料の相対する領域に到達した時に、自己消火する。空気が木炭の燃焼を支持するための実質的に減少した区域の条件はまた、図14に示すその位置とその縦軸線の周りで回転した時の喫煙物品の他の位置の間のタバコロッド122の回転位置のために存在する。
しかし、喫煙物品120が、付加領域250、250’の一方が担体260と接触するように担体260上に置かれた時に、付加領域は、空気がベースウェブ140まで移動して、これを通過することができる区域を依然として十分に制限することができ、かつスナファー領域262で起こることと比較して、その区域における減少を達成するように担体260と付加領域の間の材料協働の程度はより低い。本発明の説明の目的のために、スナファー領域262は、担体260上に置かれた時に、燃焼木炭の消火を引き起こすように作動可能なタバコロッド122上の区域である。
上述の例では、着火傾向値の減少はまた、図13のこれらのような付加材料の領域を有する包装紙を有する喫煙物品120の自己消火値の減少、及び自由燃焼性の改良に関連している。図15の自己消火の改良は、水平位置(すなわち、0°)の喫煙物品で起こることは当業者によって同様に認められるであろう。類似の自己消火の改良はまた、45°及び90°の他の自己消火評価位置において観察される。喫煙物品120が3つの特定の配向の1つで担体260上に偶然置かれる場合、喫煙物品の軸の周囲に互いに離れて45°離間(オフセット)されている配向、自己消火特性及び望ましい着火傾向も達成される。勿論、簡略化のために考察をこのように進める。本発明の説明によるパターンは、いずれの側の部分が担体260に寄り掛かるのかに関わらず、かつ喫煙物品の望ましい自由燃焼性を失うほどまでに又は主流煙中の一酸化炭素レベルが上昇するようにフィルム形成化合物を紙に付加する必要なく、喫煙物品を消火することができることは容易に理解されると考えられる。これは、フィルム形成化合物の相対する領域が、担体260と接触した状態で側面部分から正確に90°の位置に現れる必要はないことを認識することによって理解することができる。これらの領域は、担体260と接触した状態で側面部分により近く又は側面部分からより遠い、例えば、担体260と接触した状態で側面部分から約60°から120°にある位置に中心を置くことができる。
加えて、詳細な選択されたパターンに対して、喫煙物品を消火する機能は、縦方向位置にあるフィルム形成化合物の区域当たりの詳細な重量ではなく、付加材料(例えば、フィルム形成化合物)の最小縦方向範囲を設けることによって更に決まる場合がある。矩形領域の長さは、例えば、詳細な設計、ベースウェブ、及び用いるフィルム形成化合物に対して約5.5mmを超える場合がある。用いるフィルム形成化合物の量を増加させて、通常自由燃焼性及び自己消火性能を失うことなく着火傾向の性能を改良することができ、かつ必要に応じて、燃焼促進剤を紙に付加して、より高い付加レベルを支持することができる。
過去においては、付加材料のベースウェブと領域の間の3:1の透過率は、スナファー領域の縦方向位置において紙の透過率の不十分な低下があるので、喫煙物品を消火するには不十分であると考えられた。しかし、喫煙物品の円周の一部分にわたるその透過率は、下に重なる担体260がある時に、及び付加材料が担体260と接触していない状態で喫煙物品120の側面に位置する時に、喫煙物品を消火するには十分である可能性がある。
付加材料及び担体の相対する区画間の縦方向空間の間の相互作用を利用する喫煙物品の別の実施形態は、図16に示されている。ここで、一連の縦方向に離間したスナファー領域は、喫煙物品120の軸134に沿って離間している。スナファー領域における付加材料の区域の各対は、直ちに参照するためのパッチと呼ぶことができる。
図17を参照すると、包装紙123は、図16のタバコロッド122に沿って離間した位置において付加材料区画の対(相対する区画270d、272dの対のような)を更に含む。
矩形区画の各対(例えば、270a及び272a−後者は図16では見えない)は、周方向領域274(例えば、領域274a)を形成する。帯領域274aの「幅」は、領域274aの前縁146(それは、接近木炭に最も近い)から後縁148(それは、接近木炭から最も遠い)まで測定される。好ましくは、領域、例えば、274aの幅は、約5.5mmから約12mm、より好ましくは、約7mmから約10mm、及び最も好ましくは、約8mmから約9mmの範囲にある。更に、領域274aのような各周方向領域において、区画274a及び272aは、これらが、タバコロッド122上に形成される時に、包装紙123の両側に沿って相互に相対する関係で配置されるように周方向に離間する。好ましくは、各区画270a、272aは、交差測定で約5から約9mm、より好ましくは、交差測定で約6mmから約7mmの範囲内で周方向に延びる(すなわち、ペーパーウェブに対して交差方向測定で)。
隣接領域274a、274b間のベースウェブ140の区域276と、各区画内の相対する区画間(区画274bの相対する区画270b、272b間のような)の区域とは、好ましくは、区画(例えば、区画270b、272b)を含む付加材料が基本的にはないことに更に注意されたい。
隣接領域間(領域274a、274間のような)の縦方向距離は、好ましくは、約4から約12mm、より好ましくは、約6mmから約8mmである帯間隔276と呼ばれる。
好ましくは、各領域274のそれぞれの相対する区画270、272は、ある程度は先行する列又は領域のこれらのものからオフセットされ(以下の教示に従って)、喫煙物品が担体上に立てて置かれる時に、図14の区画250、250’の相対する対のような領域270のそれぞれの対がタバコロッド122と実質的に並んで配向されるタバコロッド22に沿って少なくとも1つの位置101が存在するために、十分な数の領域274が、所定のタバコロッドに沿って確立される(帯領域幅及び帯領域間隔の幅の選択により)。それは、自己消火が最も生じる可能性が高いタバコロッド122上のこの位置101に又はこの周りにある。この配向が最も密接に生じるタバコロッド122に沿った位置は、以下では「配向スナファー領域」と呼ばれる。
喫煙物品120は、図16に示す位置とは異なって担体上にあってもよいので、及び/又は区画のそのパターンは、異なる場合があるので、配向スナファー区画は、タバコロッド122の異なる回転位置に対してタバコロッド122に沿って異なる縦方向位置において生じる場合があることは認められるものとする。区画及び帯間隔276のパターンは、1つよりも多くの配向スナファー区画がタバコロッド122に沿って生じる場合があるように選択することができる。
好ましくは、各区画270、272及び272’は、十分な付加材料を含み、包装紙の透過率を各区画において0から約12コレスタ、より好ましくは、約7コレスタ又はこれ未満まで低下させる。
本発明の説明の目的のために、付加材料のパターンは、包装紙123に付加され、着火傾向の改良を得て、自己消火の特性の改良も得る。
現在理解されているように、本発明の説明による付加材料の千鳥配置された区画は、喫煙物品120(図16参照)が望ましい低着火傾向値及び望ましい低自己消火値の有利な組合せで設計することを可能にする。付加材料の低透過率領域のパターンは、着火喫煙物品120を消火するように担体と協働することができるタバコロッド122の長さに沿って、それがその担体上に置かれた時に、フィルム形成化合物の区域を設け、しかも付加材料(フィルム形成化合物のような)のこれらの区域は、喫煙物品120が自由燃焼条件において喫煙者によって保持される時に、統計的により少ない発現率で喫煙物品120を自己消火させる。従って、喫煙物品120は、本発明の説明によるベースウェブにフィルム形成化合物のパターンを付加することによって望ましい自由燃焼性又は低自己消火値を保有しながら、着火傾向の低下を示すことができる。
喫煙物品の望ましい着火傾向及び自己消火特性を達成するために、パターン300(図17参照)は、好ましくは、ベースウェブ123が図17に示すような広げた状態にある間に、又はベースウェブが更に分割してボビンにする必要があるシガレットペーパーのロールを含む時に包装紙のベースウェブ123に付加される。本発明の説明の目的は、タバコロッド122に形成される時に、25よりも大きくない着火傾向値及び50よりも大きくない自己消火値を示す包装紙を提供することである。より好ましいのは、約15よりも大きくない得られる喫煙物品の着火傾向値であり、得られる喫煙物品の最も好ましい着火傾向値は、約10よりも大きくない。より低い自己消火値も望ましい。これに関連して、より好ましい自己消火値は、約25未満であり、一方、最も好ましい自己消火値は、約10未満である。
特に図17を参照すると、包装紙123の横方向寸法は、最終喫煙物品の寸法(約7から約10mm)に基づいて選択されて、約1から約2mmの縦方向シームにおいて重ね合わせ材料を考慮する。例えば、1mmの重ね合わせシームを考慮すると、包装紙の交差ウェブ寸法は、約25.6mmの円周を有する喫煙物品に対して約27mmとすることができる。
好ましくは、パターン300は、複数の周方向に延びる領域274a、274b、274c、274d(図17の破線によって定められる)が、タバコロッド122に沿って離間した位置に配置される(図17の矢印142参照)ようにベースウェブ140に付加される。付加材料は、ベースウェブの一方に又は両側に付加することができる。好ましくは、領域274の3つから6つ、及び最も好ましくは、4つから6つ又はそれよりも多くは、タバコロッド122の公称長さ内で生じる。周方向領域274a、274b、274c、274dの各々は、タバコロッド122の公称長さよりも小さなタバコロッド122に沿った縦方向ピッチ(すなわち、1つの領域の始めから隣接領域の始めまでタバコロッドに沿って測定した長さ)を有する。公称長さの約25%において縦方向ピッチ長を選択することにより、4つの領域は、各タバコロッド122上に設けられることになる。
各周方向領域、例えば、274a内に付加材料の少なくとも2つの区画、例えば、270a、272aが設けられる。図の全てにおける付加材料の区画は、これらの識別を助けるように点刻で識別されるが、喫煙物品120又はそのような喫煙物品のための包装紙123においては、付加材料のこれらの区画は、視覚的に識別可能である場合もそうでない場合もある点に注意すべきである。これらの区画の各々は、好ましくは、区画が最終タバコロッド122において互いに向かい合うことになるように周方向に離間している。更に、区画の各トリプレット、例えば、274a、274b、274cに対して、第2の領域274bの区画270b、272bは、好ましくは、第1の領域の区画270a、272aから周方向にオフセットされる。更に、第3の領域274cの区画270c、272cは、好ましくは、第2の領域274bの区画270b、272bから周方向にオフセットされて、なお第1の領域274aの区画270a、272aから周方向に更にオフセットされる。
図17に示したように、この実施形態の各領域の付加区画は、付加区画の横方向寸法の関数である距離によって隣接領域の付加区画から周方向に横方向にオフセットされる。各区画は、タバコロッド122に沿って測定した幅と、タバコロッド122の方向の周方向の観点の横方向交差測定寸法とを有する。この実施形態に対して、区画幅は、関連領域の縦方向ピッチよりも小さい。図17に見られるように、縦方向ピッチ長は、対応する領域の対応する区画幅よりも大きくすることができる。タバコロッド122に沿った連続領域の付加区画は、好ましくは、隣接領域の付加区画からオフセットされ、それによってベースウェブの縁部に対して傾斜した線に沿ってベースウェブの部分を覆う領域のパターン300を形成する。更に、付加区画のパターンは、ベースウェブの長さに沿って少なくとも部分的にそれ自体を繰り返すことができる。
図示の実施形態(図17)では、各区画は、経路が対応する破線270、272及び272’によって表された3つの経路270、272及び272’の1つを区画が中心とするように、包装紙123上に置かれる。従って、例えば、経路270は、6つの区画270a、270b、270c、270d、270e、270fの対応する幾何学的形態を貫通する。各区画は、他の区画から離間しているが、区画は、代替的に互いに接触することができる。経路270、272、及び270’は、互いに平行であり、包装紙123の側面縁部に対して鋭角Φで配向される。区画272’は、好ましくは、区画272と同じであり、図17に示すパターン300による進行に起因し、ここで、区画270が一方の縁部に沿って消えた時に、区画270’が反対縁部に沿って現れることは認められるものとする。交差ウェブ整列区画、例えば、区画270a、272a又は区画270b、272bの各対は、対応する領域274a、274bの全表面積の最大約33%を覆うことができる。矩形区画に対して、各区画は、好ましくは、縦方向又は幅の約8mmから約10mm、及び周方向交差測定方向の約5mmから約7mmの範囲にある。区画間の縦方向間隔276は、好ましくは、4mmから約12mmの範囲内、より好ましくは、約6から約8mmの範囲にある。付加材料の区画の周方向間隔は、好ましくは、約3mmから約20mmの範囲内、より好ましくは、約5mmから約8mmの範囲内、及び最も好ましくは、約5.5mmから約7.0mmの範囲にある。
包装紙包装紙123が、タバコの周りに形成され、タバコロッド122を作る時に、あらゆる縦方向位置における付加材料の区画は、好ましくは、互いに約180°離間している。更に、(i)対応する領域274d、及び(ii)片側の隣接領域間の環状区域の合計である全区域に対して付加材料の区画によって占有された区域の比(ここでは、「区画区域比」と定める比)は、実質的に1未満である。好ましくは、その区画区域比は、約20%未満から約50%未満の範囲内、より好ましくは、約20%未満から約35%未満の範囲にある。より詳細には、一部の実施形態では、区画占有区域対全区域の区画区域比は、30%未満、及び更に25%未満とすることができる。一般的には、高い値(すなわち、1に近い)は、低透過率(すなわち、低コレスタ)包装紙がタバコロッドに用いられる主流煙中の一酸化炭素濃度を増加させると考えられるので、区画区域カバレージ比を低く保つことが望ましい。
包装紙123が形成されて、タバコロッド122を作る時に、270、272、272’は、第1の螺旋状経路272/272’と(図17の区画272及び272’は、組み合わせて、螺旋状経路272/272’を形成する)、第2の螺旋状経路270と(螺旋状に整列した区画270を含む)を説明し、これらの両方は、図16−17に示すように縦方向に、軸134の周囲に、かつタバコロッド122の長さにわたって延びている。螺旋状経路272/272’及び270(図17から分るように)は、螺旋角Φを有して、互いに交差しない。好ましくは、両螺旋状経路は、タバコロッド122の周りで反時計回り及び時計回り回転の一方に従うことができる。図示のように、両経路270、272’は、着火端部から見て、フィルタ端部に向って見た時に時計回り経路に従い、タバコロッド122のフィルタ端部に始まる。
パターン300の区画は、水性フィルム形成組成物の1つ又はそれよりも多くの層を包装紙のベースウェブに付加することによって形成されて、これらの区画の紙の透過率を低下させることができる。フィルム形成組成物への皺防止剤の組み入れは、パターンを必要に応じて2つの通過に又は追加乾燥機能が確立される場合に単層において付加することを可能にする。代替的に、セルロース系材料を同様に用いて、区画を形成することができる。フィルム形成組成物が用いられる場合、そのフィルム形成組成物は、好ましくは、水及び高濃度の閉塞剤、例えば、重量で20%から約50%を含むことができる。フィルム形成化合物は、澱粉、アルギン酸塩、セルロース又はガムのような1つ又はそれよりも多くの閉塞剤を含むことができ、充填物として炭酸カルシウムを含むことができる。澱粉がフィルム形成化合物である場合、約24%の濃度は、有利である場合がある。フィルム形成組成物は、グラビア印刷、デジタル印刷、コーティング又はテンプレートを用いるスプレー、又はあらゆる他の適切な技術を用いて包装紙123のベースウェブに付加することができる。例えば、それを引用することによりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願第11/500、918号に記載されたフィルム形成化合物及びフィルム形成化合物を付加する方法は、包装紙のベースウェブにパターンを付加するように選択することができる。必要に応じて、付加材料の区画は、互いに見当合わせするか又は整列した複数の連続層、例えば、2つ又はそれよりも多くの連続層を印刷することによって形成することができる。更に、層を用いて、付加材料の区画を形成する時に、層の材料は、同じか又は異なる場合がある。例えば、1つの層は、澱粉とすることができ、一方、次の層は、澱粉及び炭酸カルシウムとすることができる(又は逆も同じ)。
付加材料の区画のパターン300に対して現在好ましい実施形態は、図18に示されている。図17の実施形態と同様に、図18の付加材料の区画は、四角形、特にほぼ矩形である。好ましくは、付加材料の少なくとも2つの区画、例えば、280a、280bは、最終喫煙物品において周方向に離間するように、各領域274a、274b、274c、274dにおいて付加される。各区画280a、280bの周方向寸法は、好ましくは、包装を解いた時に、ベースウェブ123の交差測定の約50%未満、及び最も好ましくは、そのベースウェブ123の交差測定の又はタバコロッド122の円周の約25%になるように選択される。各区画280a、280bの周方向寸法は、区画280a、280b間の周方向間隔に追加された時に、好ましくは、ベースウェブ123の周方向交差測定の約50%である。
区画280a、280bの縦方向長さに、区画280a、280bと区画282a、282bとの間の縦方向間隔276(すなわち、縦方向ピッチ長)を加えたものは、好ましくは、3つ又は4つの領域274a、274b、274c、274dが喫煙物品のタバコロッド122の公称長さ内で生じることになるように、かつ隣接領域の付加区画が互いに縦方向に離間するように選択される。好ましくは、区画、例えば、280a、280bの縦方向広がり又は「幅」(すなわち、前に定めたような区画幅又は領域幅)は、約8から約10mmの範囲にある。(i)領域274bの区画282a、282bと、(ii)領域274aの区画280a、280bとの間の周方向オフセットxは、ベースウェブ123の全体の包装を解いた交差測定の約10%から約35%の範囲にある。より好ましくは、周方向オフセットxは、ベースウェブ123の全体の包装を解いた交差測定の約12%から約35%の範囲にある。最も好ましくは、周方向オフセットxは、付加区画280a、280bの周方向寸法又は交差測定の約半分である。他の領域274c、274dの付加材料の区画は、同様に、互いに対して同じオフセットxによって周方向に更にオフセットされる。例えば、領域274dにおいて、付加材料の区画286a、286cの1つは、ベースウェブが包装を分かれた状態にある時に、ベースウェブ123の2つの縁部分間で分割することに注意されたい。
領域274a−274dにおいて付加されたパターン300は、好ましくは、ベースウェブ123の長さに沿って繰り返す。明らかに、周方向オフセットxがベースウェブの交差方向幅の12.5%未満である場合、4つよりも多くの領域が、パターン300に対して完全なサイクル又は位相長を形成することになる。反対に、周方向オフセットxが12.5%よりも大きい場合、4つ未満の領域が、パターン300に対して完全なサイクル長を形成することになる(図17のパターンの場合と同様に)。
パターン300(図19参照)の別の実施形態は、付加材料の四角形区画290a、290b、つまり実質的に平行四辺形区画を用いる。区画290a、292aは、包装紙がタバコロッド122に形成される時に、互いに一般の螺旋状アラインメントになるように配列されると同時に、平行四辺形290、292、294、296の構成は、必要に応じて選択することができる。例えば、形状の鏡像(縦方向の周りに映された)を用いることができるが、それでも一般の螺旋状圧痕は失われる場合がある。同様に、平行四辺形区画の歪度は、所望である場合は変更することができる。一般的には、しかし、この実施形態の区画290、292、294、296及び領域31a−31dの周方向寸法、周方向間隔又はオフセット、縦方向寸法、及び縦方向間隔又はオフセットは、他の実施形態で上述したように選択することができる。
パターン300(図20参照)の更に別の実施形態は、付加材料の四角形区画310、312、314、316、つまり実質的に台形区画を用いる。ここで更に、ほぼ台形区画310a、312aは、包装紙をタバコロッド122に組み合わせる時に、互いに一般の螺旋状アラインメントになるように配列することができる。更に、台形区画310、312、314、316の実際の形状は、必要に応じて選択することができる。例えば、台形区画の歪度、及び台形区画の割合は、所望である場合は変更することができる。一般的には、しかし、この実施形態の区画310、312、314、316及び領域274a−274dの周方向寸法、周方向間隔又はオフセット、縦方向寸法、及び縦方向間隔又はオフセットは、他の実施形態で上述したように選択することができる。前縁146は、区画310の2つの平行縁部のうちの長い方であることが好ましい。
パターン300(図21参照)の更に別の実施形態は、付加材料のほぼ三角形区画320、322、324、326を用いる。領域274aのほぼ三角形区画320a、320bは、次の隣接領域274bの対応するほぼ三角形区画322a、322bに触れるように構成して配列することができる。望ましい着火傾向及び自己消火特性がそれを必要とする場合、第1の領域274aのほぼ三角形区画320a、320bは、隣接領域274bの三角形区画322a、322bから縦方向に離間することができる。喫煙物品の設計に必要な特性に応じて、ほぼ三角形の領域は、くすぶる喫煙物品の燃焼木炭がほぼ三角形区画(すなわち、図21の右から左へ)の三角形の頂点及び徐々に増大する交差方向寸法に遭遇するように、又はくすぶる喫煙物品の燃焼木炭が三角形区画のベース及びより低い透過率区画(すなわち、図21の左から右へ)の急激な増加に遭遇するように配向することができるようにも考えられている。三角形区画320、322、324、326の周方向間隔及びこれらの三角形区画の大きさは、本発明の説明の他の箇所に示す好ましい範囲により判断することができる。更に、三角形区画は、示したような二等辺三角形、又は所望通りの正三角形、又は直角三角形、又はあらゆる他の望ましい三角形とすることができる。一般的には、しかし、この実施形態の区画320、322、324、326及び領域274a−274dの周方向寸法、周方向間隔又はオフセット、縦方向寸法、及び縦方向間隔又はオフセットは、他の実施形態で上述したように選択することができる。好ましくは、区画320の三角形の形態は、前縁146(接近木炭に最も近い)が確立されるように配向される。
包装紙パターン300に対するこれらの実施形態の作動は、図22−24を考慮することによって最も良く理解される。これらの図は、担体260の上に載っている喫煙物品120の3つの異なる位置を示し、低透過率付加材料の区画と担体260の間に生じる協働の例である。1つの位置(図22参照)は、本発明の説明による喫煙物品120の側面図を示している。その縦軸線の周りで45°の角度の喫煙物品の回転(図22の左端部から時計回りに)は、図23に示すものに類似する上昇をもたらす。同様に、別の45°の角度の喫煙物品120の更なる回転(同様に図22の左端部から時計回りに)は、図24に示すものに対して上昇をもたらす。図22−24の各々において、付加材料の区画の少なくとも1つの対が、タバコロッド122の長さに沿った位置における喫煙物品の側面、例えば、図22の区画332、332’、図23の区画324、324’、及び図24の区画326、326’上に位置決めされる。付加材料の区画332、332’が、実質的に喫煙物品120(図26)の側面上に位置決めされるこれらの位置において、区画332、332’は、担体260の表面に対して実質的に直立又はほぼ垂直である。区画332、332’のその配向は、図27において最も良く示され、ここで相対する区画332、332’は、断面で見る時に、喫煙物品120の対応する相対する側面上に位置し、実質的にタバコロッド122の直径に対して対称的に位置決めされ、この直径は、担体260の表面に対して実質的に平行である。
喫煙物品20に沿った他の縦方向位置における付加材料の区画の配向は、図25及び26に示されている。図25では、付加材料の区画330、330’は、一方の区画330が担体260に触れるように位置決めされる。図22の喫煙物品120の区画334、334’はまた、図22の右端部から見る時に、図25にあるように位置決めされると考えられる。図26では、一方の区画336’は、担体260と接触するが、他方の対向区画336は、喫煙物品120の上部に位置する。図22−24を考慮すると、説明した付加材料の区画のパターンを有する喫煙物品120の角度位置に関わらず、付加材料の相対する区画の少なくとも1つの対が、図25、又は図27、又はこれらの位置間の回転位置に示すように位置決めされることが認められるであろう。この位置は、上述の配向スナファー領域と呼ばれている。
従って、付加材料の相対する区画の渦巻状回転位置は、包装紙のいずれの側の部分が担体260に対して置かれるかに関わらず、区画が担体260と協働し、燃焼線がその縦方向位置に到達する時に、喫煙物品を自己消火する可能性がある担体98とは接触しないが十分な付加量及び幾何学形状を有する側面部分において、フィルム形成化合物を有する少なくとも1つの縦方向位置が常にあることになる状況を作り出すことが分る。この事実は、喫煙物品の着火傾向の性能の改良をもたらして、喫煙物品が25%よりも大きくない着火傾向値で設計することを可能にする。それにも関わらず、担体260がない場合には、喫煙物品は、喫煙物品が喫煙者によって保持される時のように自己消火せずに自由燃焼を維持する。この事実は、喫煙物品の自己消火性能の改良をもたらして、喫煙物品が50%よりも大きくない自己消火値で設計することを可能にし、その自己消火値は、自己消火平均値とすることができる。0°での自己消火値は、自己消火平均値よりも遥かに低くすることができ、25%未満にすることができる。
上述の実施形態では、喫煙物品は、ほぼ円形の断面を有する。従って、喫煙物品のあらゆる側面部分が担体260に寄り掛かることができる。しかし、本明細書で教示するようなパターンは、図14及び15に対して上述した燃焼特性(25%よりも大きくない着火傾向値及び50%よりも大きくない自己消火値)は、喫煙物品のいずれの側の部分が担体260に偶然寄り掛かるのかに関わらず実現することを可能にすることができる。好ましくは、パターンは、ベースウェブがタバコロッド122に包まれる時に、フィルム形成化合物の区画が、タバコロッド122に沿って1つ又はそれよりも多くの(好ましくは、少なくとも2つ)縦方向位置において担体260と接触していない状態で相対する側面に現れるように選択される。
必要に応じて、付加材料の区画はまた、例えば、長円形又は他の多角形などを含む四角形以外の他の幾何学形状を含むことができる。更に、上述の螺旋角Φは、図示の実施形態と同じ区画の寸法を保ちながら増大させることができる。その変化は、重ね合わせパターンに区画を置く(又は少なくとも互いに近接近した状態で区画を置く)ことができる。代替的に、段階的螺旋状パターンは、区画又はパッチの交差方向寸法を増大させることによって形成することができると同時に、螺旋角は、図17と同じであり、及び/又は図17に示すのに等しい大きさの区画は、各パッチ間及び経路270、272、272’に沿って置くことができる(経路270に沿った6つのパッチではなくて12あるように)。
スリット帯領域
付加材料の領域に対する他のパターンも、勿論、本発明の開示の範囲内である。更に、帯領域を形成するのに用いる水溶液への皺防止剤の包含は、入り組んだパターンを達成させる。
例えば、別の実施形態では、帯領域は、本明細書に開示された方法のいずれによっても付加することができる付加材料の第1、第2、及び第3の区画を含むことができ、第2の区画は、好ましくは、燃焼木炭が帯領域に近づく時に、溶解し又は蒸発される閉塞物で満たされて、それによって第2の区画に透過率の増大をもたらす穿孔を含む。
従って、喫煙物品の包装紙は、ベースウェブと第1、第2、及び第3の区画を有する少なくとも1つの横方向帯領域とを含むように開示する。第1及び第3の区画は、包装紙の透過率を低下させる付加材料を含む。第1及び第3の区画各々は、この第1又は第3の区画のいずれかが、喫煙物品の包装紙に別々に付加された場合、この喫煙物品は、自由燃焼条件下で、統計的に有意な燃え尽きの発現率、及び統計的に有るかなしかの自己消火の発現率を示す(例えば、20から50シガレット群を試験した後に)と考えられるような幅を有する。第1及び第3の区画の幅の合計は、区画が単一連続帯(スリット又は他の不連続性のない)として喫煙物品の包装紙に付加された場合、喫煙物品は、統計的に有るかなしかの燃え尽きの発現率及び自由燃焼条件下で統計的に有意な自己消火の発現率を示すと考えられるようなものである。第1及び第3の区画は、第2の区画によって分離される。包装紙は、第1及び第3の区画に沿った透過率よりも第2の区画に沿って大きな透過率を有する。第2の区画は、第1、第2、及び第3の区画を含む着火喫煙物品が、第1及び第3の区画が統計的に有るかなしかの燃え尽きの発現率を維持しながら単一連続帯として付加された包装紙を含む喫煙物品と比較して、自由燃焼条件下で統計的に自己消火の発現率の低下を示すように、第1及び第3の区画のいずれかの幅(これは、等しい幅を有する場合もあり又は等しくない幅を有する場合もある)よりも小さい幅を有する。好ましくは、第1及び第3の区画は、第1及び第3の区画にわたって均一な付加材料のものである。任意的に、第2の区画は、基本的に第1及び第3の区画に等しい幅を有することができる。
帯領域に対する付加材料の全重量は、好ましくは、平方メートル当たり0.5グラムから平方メートル当たり15グラム(g/m2)の範囲にある。従来のシガレット紙は、一般的にコレスタで表される透過率によると透過性であり、これは、単位圧力低下(すなわち、水のcm)当たり単位面積(すなわち、cm2)当たり体積流量(すなわち、cm3/秒)を単位として紙透過率を測定する。シガレット紙の透過率は、標準的に20コレスタを上回って、好ましくは、シガレット紙は、約33から約60コレスタの透過率及び約22g/m2から30g/m2の坪量を有する。しかし、帯領域及び下に重なるシガレット紙を通る透過率は、好ましくは、0から15コレスタの範囲にある。透過率の低下は、好ましくは、帯領域の近くのシガレット木炭の燃焼を支持するのに必要な空気流を制限する。
第1及び第3の区画は、好ましくは、中間の第2の区画よりも大きな平方メートル当たりグラムの坪量を有し、例えば、第1及び第3の区画の平方メートル当たりグラムの坪量は、第2の区画の平方メートル当たりグラムの坪量の少なくとも2倍とすることができる。第2の区画は、間隙を含む場合がある。本明細書で用いられる場合、用語「間隙」は、第1と第3の区画の間の帯領域の離散区域を意味し、あらゆる透過率低下付加材料を欠く(すなわち、透過率低下付加材料の層を含有しない)。第2の区画における燃焼を助けるために、包装紙は、第2の区画の位置に酸化鉄を含むことができる。第2の区画は、好ましくは、第1及び第3の区画よりも大きな透過率を有する。
少なくとも1つの横方向帯領域は、好ましくは、ベースウェブを含有する第1の印刷層と、好ましくは、第1の印刷層の上の第1の印刷層よりも大きな平方メートル当たりグラムの坪量を有する第2の印刷層とを含む。しかし、第2及び/又はその後の層は、第1の層よりも小さな坪量とすることができる。例えば、第2の印刷層の平方メートル当たりグラムの坪量は、第1の印刷層の平方メートル当たりグラムの坪量の少なくとも2倍とすることができる。実施形態では、第2の区画は、単一印刷層を含むことができ、第1及び第3の区画は、少なくとも2つの印刷層(より好ましくは、3つ又はそれよりも多くの層)を各々含むことができる。代替的に、第1及び第3の区画は、少なくとも3つか又は4つの印刷層を各々含むことができ、第2の区画は、僅か1つか又は2つの印刷層を含むか又は含まない場合がある。
ベースウェブの非帯付き区域は、好ましくは、透過率低下付加材料を含まない。図30を参照して下に説明するように、横方向帯領域は、3つよりも多くの区画を含むことができる。例えば、横方向帯領域は、例えば、第2及び第4の区画が第1、第3、及び第5の区画を分離して、包装紙が第1、第3、及び第5の区画に沿った透過率よりも第2及び第4の区画に沿った大きな透過率を有する状態で5つの区画を含むことができる。
同じく提供するのは、付加材料のベースウェブ及び横方向帯領域を含む喫煙物品の包装紙である。横方向帯領域は、担体上に残された時に、横方向帯領域を含む喫煙物品の消火を引き起こすように設計される。包装紙は、包装紙を含む喫煙物品の自己消火の発現率が中間区画なしのものに対して統計的に低下するように、横方向帯領域に沿ってより透過性の中間区画を更に含む。
更に別の実施形態では、喫煙物品の包装紙は、ベースウェブ及びベースウェブ上に第1、第2、及び第3の区画を含む少なくとも1つの横方向帯領域を含む。少なくとも1つの横方向帯領域は、充填物がない場合があって、任意的には、区画の少なくとも1つは、少なくとも部分的に充填物を含む付加材料から形成される。付加材料は、好ましくは、第1及び第3の区画にわたって均一である。第1及び第3の区画は、第2の区画の外部にあって、第2の区画における全体の包装紙構造は、第1及び第3の区画における全体の包装紙構造と比較して大きな透過率を有する。
付加的に提供するのは、ベースウェブ及びベースウェブ上に第1、第2、及び第3の区画を含む少なくとも1つの横方向帯領域を含む喫煙物品の包装紙である。第1及び第3の区画は、第2の区画の外部にあり、第2の区画は、第1及び第3の区画と比較して大きな透過率を有して、第2の区画、並びに第1及び第3の区画は、付加材料を含む。
更に提供するのは、ベースウェブを供給する段階と、ベースウェブ上に第1、第2、及び第3の区画を含む少なくとも1つの横方向帯領域を形成する段階とを含む喫煙物品の帯付き包装紙を作る方法である。第1及び第3の区画は、第2の区画の外部にあり、第2の区画は、第1及び第3の区画と比較して大きな透過率を有して、少なくとも第1及び第3の区画は、充填物のない付加材料から形成される。任意的には、区画の少なくとも1つは、少なくとも部分的に充填物を含む付加材料から形成される。付加材料は、好ましくは、第1及び第3の区画にわたって均一である。
更に提供するのは、ベースウェブを供給する段階と、ベースウェブ上に第1、第2、及び第3の区画を含む少なくとも1つの横方向帯領域を形成する段階とを含む喫煙物品の帯付き包装紙を作る方法である。第1及び第3の区画は、第2の区画の外部にあり、第2の区画は、第1及び第3の区画と比較して大きな透過率を有して、第2の区画、並びに第1及び第3の区画は、付加材料から形成される。任意的には、区画の少なくとも1つは、少なくとも部分的に充填物を含む付加材料から形成される。付加材料は、好ましくは、第1及び第3の区画にわたって均一である。
図28−33は、本明細書で上述したようなスリット帯付き紙を含む喫煙物品を示している。特に、図28は、2つの帯領域126を有する喫煙物品を示し、各々は、間隙の形態にすることができるか又は減少した付加材料の区画の形態にすることができる、第2の区画404によって分離された付加材料400、402の第1及び第3の区画を含む。付加材料400、402の第1及び第3の区画は、各々、例えば、約2−5mm幅とすることができ、第2の区画404は、例えば、約1−2m幅とすることができる。より具体的には、付加材料400、402の第1及び第3の区画は、各々、例えば、約3mm幅とすることができ、第2の区画404は、例えば、約1.5又は2mm幅とすることができる。付加材料400、402の第1及び第3の区画は、好ましくは、例えば、付加材料の2つ、3つ、又は4つの層のような付加材料の複数の層を含む。付加材料は、好ましくは、第1及び第3の区画400、402にわたって均一である。
図30は、2つの帯領域126を有する喫煙物品を示し、各々は、間隙(図31参照)の形態か又は付加材料(図38参照)の減少したレベルの形態にすることができる、第2及び第4の区画416、418によって分離された付加材料410、412、414の第1、第3、及び第5の区画を含む。付加材料410、412、414の第1、第3、及び第5の区画は、各々、例えば、約2mmから3mm幅とすることができ、第2及び第4の区画416、418は、各々、例えば、約1mmから2m幅とすることができる。より具体的には、付加材料410、412、414の第1、第3、及び第5の区画は、各々、例えば、約2mm幅とすることができ、第2及び第4の区画416、418は、各々、例えば、約1m又はそれ未満の幅とすることができる。付加材料410、412、414の第1、第3、及び第5の区画は、好ましくは、例えば、付加材料及の2つ、3つ、又は4つの層のような付加材料の複数の層を含む。付加材料は、好ましくは、第1、第3、及び第5の区画410、412、414にわたって均一である。
図32は、2つの帯領域126を有する喫煙物品を示し、各々は、より少ない付加材料の第2の区画424によって分離された付加材料420、422の第1及び第3の区画を含む。付加材料420、422の第1及び第3の区画は、各々、例えば、約2mmから3mm幅とすることができ、より少ない付加材料424の第2の区画は、例えば、約1mmから2mm幅とすることができる。より好ましくは、付加材料420、422の第1及び第3の区画は、各々、例えば、約3mm幅とすることができ、より少ない付加材料424の第2の区画は、例えば、約2m又はそれ未満の幅とすることができる。付加材料420、422の第1及び第3の区画は、好ましくは、例えば、付加材料の2つ、3つ、又は4つの層のような付加材料の複数の層を含み、一方、より少ない付加材料424の第2の区画は、例えば、付加材料の1つ又は2つの層を含むことができる。付加材料は、好ましくは、第1及び第3の区画420、422にわたって均一である。第2の区画424は、1mm幅で作動するが、実施形態は、1.2mm又はそれよりも大きな幅でより良く機能する。
図28−33を参照すると、スリット帯付き紙は、帯付き紙の従来の設計よりも所定のレベルのCOに対して低い透過率の包装紙の使用を容易にする。例えば、33コレスタの透過率及び11mgのCO(FTC)送出を有する紙を含むタバコロッドは、以前のバージョンの帯が更に別の変更なしに付加された場合、15mgのCO(FTC)を生成すると考えられることが見出されている。この増加を相殺するために、包装紙の透過率は、約46コレスタまで上げる必要があると考えられる。そのような変更は、例えば、吸煙数に及ぼす影響、及び場合によっては紙の可削性の低下などのようなシガレット設計における多数の結果を生じる。反対に、33コレスタの透過率を有するスリット帯付き紙は、12mgのCO(FTC)をもたらした。従って、本明細書で説明するスリット帯付き技術は、COレベル(FTC)に対する影響がより少ない帯の付加を容易にする。
図34−37を参照すると、別の実施形態は、帯領域を含むことができ、区画は、周方向ではなくて縦方向に延びている。より具体的には、図34は、周方向ではなくて縦方向に延びる区画を有する図30の帯領域構成に対応し、図36は、周方向ではなく縦方向に延びる区画を有する図32の帯領域構成に対応する。
好ましい実施形態では、各帯領域の第1の層は、好ましくは、完全に帯領域に広がる水性閉塞組成物を用いて形成される。各帯領域の連続層(又は複数の層)は、同じ水性フィルム形成組成物か又は異なる水性組成物を用いることによって形成することができる。例えば、複数の層は、全て例外なく澱粉を含有する層を含むことができ、又は複数の層は、例外なく澱粉を含有する1つ又はそれよりも多くの層及び炭酸カルシウムを含有する1つ又はそれよりも多くの層を含むことができる(あらゆる順序で)。グラビア印刷中に、閉塞組成物は、好ましくは、その粘性がグラビア印刷に適切な粘性の範囲にある温度まで加熱される。加熱された閉塞組成物が付加される時に、閉塞組成物は、冷却されるか又は急冷されてゼラチン化することができる。従って、閉塞組成物中の自由水の一部分は、結合して利用できなくなり、ベースウェブの下に重なる繊維に染み込むか又は入り込む。自由水のその結合は、ベースウェブにおける波形、ひだ、及び/又は皺の形成を抑制する。帯領域の連続層は、好ましくは、第1の層に対して厚みを増大している。帯領域は、好ましくは、帯領域の近くのシガレット木炭の燃焼を支持するのに必要な空気流を制限する下に重なるベースウェブに対する透過率の低下をもたらす。
閉塞組成物に用いる閉塞組成物は、澱粉、アルギン酸塩、カラギナン、グアーガム、ペクチン、及びこれらの混合物から成る群から選択することができる。好ましくは、閉塞組成物は、澱粉、より好ましくは、例えば、タピオカ澱粉のような酸化澱粉、より具体的には、酸化タピオカ澱粉を含む。これらの実施形態では、閉塞組成物は、好ましくは、例えば、帯領域により燃焼率を増大させると考えられる炭酸カルシウムのような充填物を含有しない。好ましい実施形態では、印刷に用いる閉塞組成物は、水及び閉塞組成物の重量で約20%から約50%を含む。組成物中の閉塞組成物のより高濃度において、組成物は、その温度が急速に低下している時に、ゼラチン化を受ける場合がある。従って、印刷帯領域への自由水の結合が起こる場合がある。
室温(約23℃)において、高固形分含有閉塞組成物は、約200mPa・s(センチポアズ(cP))を超える粘性を有し、グラビア印刷には適さないが、約40℃から約90℃の範囲の温度では、閉塞組成物の粘性は、グラビア印刷組成物として用いるほど十分に低下する。グラビア印刷のためには、適切な粘性の上限は、約200mPa・sである。最も好ましくは、閉塞組成物は、組成物がその温度においてグラビア印刷後に紙と接触することで急冷することができるように、約40℃から約90℃の範囲の温度において約100mPa・sの粘性を有する。室温における組成物の粘性も重要である。室温において高粘性が必要であり、その結果、閉塞組成物は室温でゲル化する。
好ましくは、帯領域は、連続グラビア印刷工程を用いて包装紙に付加される。グラビア印刷作業は、連続印刷作業の正確な見当合わせが可能である。従って、グラビア印刷を用いて、帯領域の第1の層だけでなく任意的な連続層も有効に印刷することができる。
以下の実施例は、非限定的であり、例示に過ぎないことを意図している。5つの異なる包装紙(すなわち、5つの異なる帯領域構成を有する包装紙)を有するシガレットは、着火傾向(「着火傾向」)及び0°(水平)における自己消火に対して試験された。包装紙の各々のベースウェブは、33コレスタの透過率及び25g/m2の坪量を有した。
(表X)
Figure 2010529306
表Xを参照すると、包装紙Aは、5.5Xの付加率を有する連続的な中実6mm印刷帯領域を含む対照であった。本明細書で用いられる場合、5.5Xの付加率は、乾燥重量ベースで付加材料の8g/m2から9g/m2と、25g/m2の坪量でベースウェブに付加された27mm位相(すなわち、帯領域の前縁から次の帯領域の前縁までの間隔)を有する6mm帯領域に対する26.5g/m2の坪量とをもたらす。
(表XI)
Figure 2010529306
(表XII)
Figure 2010529306
(表XIII)
Figure 2010529306
(表XIV)
Figure 2010529306
対照包装紙Aと比較すると、包装紙B−Eは、着火傾向を維持しながら(すなわち、着火傾向を著しく増大させることなく)自己消火の望ましい低下を示している。より詳細には、包装紙Bは、平均95から60%の自己消火平均の低下によって明らかなように、対照包装紙Aに勝る改良を示している。更に、包装紙B及びDを比較すると、1mmから2mmの第2の区画の幅を増大させることにより、自己消火平均が、約60%から25%低下した(着火傾向値をほぼ維持しながら)ことを見ることができる。従って、第2の区画の幅は、好ましくは、1mmよりも大きく、好ましくは、約1.5mm又は約2mmである。良好な結果はまた、45%の自己消火平均を示す包装紙Cによって示されたと同時に、最良の結果は、20%の自己消火平均を示す包装紙Eによって示された。
第1、第2、第3、第4、及び第5の区画を含む帯領域を有して、最良の結果を示す包装紙Eは、より大きな透過率の1mmの第2及び第4の区画を有した点に注意すべきである。反対に、ただ第1、第2、及び第3の区画だけを含み、より大きな透過率の1mmの第2の区画を有する帯領域を有する包装紙Bは、同様には良好に機能しなかった。従って、ただ第1、第2、及び第3の区画を含む帯領域を有する包装紙は、好ましくは、第1、第2、第3、第4、及び第5の区画を含む帯領域を有する包装紙のより大きな透過率の区画よりも、大きな透過率のより広い区画(すなわち、約1.5mm又は約2mm)を有する。
更に、喫煙物品の帯付き包装紙を作る方法は、ベースウェブを供給する段階と、ベースウェブ上に第1、第2、及び第3の区画を含む少なくとも1つの横方向帯領域を形成する段階とを含むことができる。第1及び第3の区画は、第2の区画の外部にあり、第2の区画は、第1及び第3の区画と比較して大きな透過率を有して、少なくとも第1及び第3の区画は、充填物のない付加材料から形成される。任意的に、区画の少なくとも1つは、少なくとも部分的に充填物を含む付加材料から形成される。付加材料は、好ましくは、第1及び第3の区画にわたって均一である。
更に、喫煙物品の帯付き包装紙を作る方法は、ベースウェブを供給する段階と、ベースウェブ上に第1、第2、及び第3の区画を含む少なくとも1つの横方向帯領域を形成する段階とを含むことができる。第1及び第3の区画は、第2の区画の外部にあり、第2の区画は、第1及び第3の区画と比較して大きな透過率を有して、第2の区画、並びに第1及び第3の区画は、付加材料から形成される。任意的に、区画の少なくとも1つは、少なくとも部分的に充填物を含む付加材料から形成される。付加材料は、好ましくは、第1及び第3の区画にわたって均一である。
好ましい実施形態では、各帯領域の第1の層は、好ましくは、完全に帯領域に広がる水性閉塞組成物を用いて形成される。各帯領域の連続層(又は複数の層)は、同じ水性フィルム形成組成物か又は異なる水性組成物を用いることによって形成することができる。例えば、複数の層は、全て例外なく澱粉を含有する層を含むことができ、又は複数の層は、例外なく澱粉を含有する1つ又はそれよりも多くの層及び炭酸カルシウムを含有する1つ又はそれよりも多くの層を含むことができる(あらゆる順序で)。グラビア印刷中に、閉塞組成物は、好ましくは、その粘性がグラビア印刷に適切な粘性の範囲にある温度まで加熱される。加熱された閉塞組成物が付加される時に、閉塞組成物は、冷却されるか又は急冷されて、ゼラチン化することができる。従って、閉塞組成物中の自由水の一部分は、結合して利用できなくなり、ベースウェブの下に重なる繊維に染み込むか又は入り込む。自由水のその結合は、ベースウェブにおける波形、ひだ、及び/又は皺の形成を抑制する。帯領域の連続層は、好ましくは、第1の層に対して厚みを増大している。帯領域は、好ましくは、下に重なるベースウェブに対して透過率の低下をもたらし、帯領域の近くのシガレット木炭の燃焼をサポートするのに必要な空気流を制限する。炭酸カルシウムを含む付加材料の層を含む実施形態では、その層は、好ましくは、喫煙物品の外観に対するその好ましい影響を最大にするために、帯領域のための包装紙の外側又は包装紙に隣接しているか又は包装紙の内側を意図した帯領域に対する上層として付加される。
帯領域の閉塞組成物は、澱粉、アルギン酸塩、カラギナン、グアーガム、ペクチン、及びこれらの混合物から成る群から選択することができる。好ましくは、閉塞組成物は、澱粉、より好ましくは、例えば、タピオカ澱粉のような酸化澱粉、より具体的には、酸化タピオカ澱粉を含む。実施形態では、閉塞組成物は、好ましくは、例えば、帯領域により燃焼率を増大させると考えられる炭酸カルシウムのような充填物を含有しない。好ましい実施形態では、印刷に用いる閉塞組成物は、水及び閉塞組成物の重量で約20%から約50%を含む。組成物中の閉塞組成物がより高濃度であれば、組成物は、その温度が急速に低下している時にゼラチン化を受ける場合がある。従って、印刷帯領域への自由水の結合が起こる場合がある。
室温(約23℃)において、高固形分含有閉塞組成物は、約200mPa・s(センチポアズ(cP))を超える粘性を有してグラビア印刷には適さないが、約40℃から約90℃の範囲の温度では、閉塞組成物の粘性は、グラビア印刷組成物として用いられるほど十分に低下する。グラビア印刷のためには、適切な粘性の上限は、約200mPa・sである。最も好ましくは、閉塞組成物は、組成物がその温度においてグラビア印刷後に紙と接触することで急冷することができるように、約40℃から約90℃の範囲の温度において約100mPa・sの粘性を有する。そのような閉塞組成物は、重量で24%の澱粉を含むことができる。代替的に、閉塞組成物は、室温で約10mPa・sから40mPa・sの粘性、及び高温で低粘性を有する重量で20%の澱粉を含むことができる。室温における組成物の粘性も重要である。室温での高粘性が必要であり、その結果、閉塞組成物は室温でゲル化する。
図39は、角度の付いたスリット450を有する帯領域を有する喫煙物品120の斜視図である。図40は、広げた包装紙140上の角度の付いたスリットの例示的表現である。図41は、帯領域126の前縁146及び後縁148の手前で終端する1つ又は任意的に2つの縦方向スリット460を有する帯領域126を有する喫煙物品120の斜視図である。
図42は、図39に示したような角度の付いたスリットを有する帯領域を有する帯付き紙を含む喫煙物品の側面図である。しかし、図39と異なり、角度の付いたスリット450は、図39のスリットに対して反対方向に傾斜している。
別の実施形態は、周方向及び縦方向(図43参照)の両方において周方向スリットの使用を考えている。付加材料の得られるパターンは、その中に複数のパッチ460を有する離間した領域126に似ている。
他の実施形態では、縦方向帯領域470は、喫煙物品120(図44−46参照)の長さの周りで螺旋状に巻かれる。これらの螺旋状配列は、ほぼ円形シガレットによく適している。喫煙物品120が、自由燃焼条件を受ける時に、相対する螺旋状に巻かれた縦方向帯領域は、これらの低下した透過率によってタバコロッドの燃焼木炭への空気流を遮るに過ぎない。しかし、包装紙の遮られていない部分は、喫煙物品が、一定の及び好ましい条件を有することを可能にして、喫煙物品の前進木炭における燃焼を支持する。他方、非常に異なる状況は、喫煙物品が担体上に置かれた時に起こる。担体は、タバコロッドの下の部分への上向きの空気の流れを妨害する。相対する螺旋状に巻かれた縦方向帯領域及び担体は、協働して、前に考察したように空気をベースウェブに送出することができる遙かに小さな区域を形成する。
図44は、好ましくは、包装紙の長さを延ばす螺旋状縦方向帯領域470を含む喫煙物品120を示している。これらの螺旋状帯470の周方向幅は、好ましくは、螺旋状帯470がタバコロッドを取り囲む包装紙123の表面積の僅か約33%を覆うように選択されることを理解すべきである。螺旋状縦方向帯領域470の螺旋角β(図12参照)は、逆正接(2l/c)に等しく、ここで、lは、タバコロッドの長さであり、cは、喫煙物品の円周である。図44に示すような螺旋状縦方向帯領域470の開始位置により、喫煙物品120は、螺旋状縦方向帯領域470が、喫煙物品120が試験中に担体上に置かれた時に、担体に対して平行である喫煙物品の直径に対して相対する関係にあるその長さに沿った1つの位置を有する。
好ましくは、螺旋状縦方向帯領域の螺旋角βは、タバコロッドに沿った少なくとも1つの位置が、その縦軸線の周りの喫煙物品の回転位置に関わらず、図12に示す構成を示すように選択される。より好ましくは、螺旋角βは、タバコロッドに沿った少なくとも2つの位置が、その縦軸線の周りの喫煙物品の回転位置に関わらず、図12の配列を示すように、ほぼ逆正接(2l/c)とほぼ逆正接(l/c)の間にあるように選択される。必要に応じて、螺旋角βは、図12の条件の更に多くの発現率がタバコロッドの長さにわたって起こるように、逆正接(l/c)よりも更に小さな値で選択することができる。
そのような実施形態は、好ましくは、担体上の喫煙物品の角度位置とは独立に、断面において、帯領域が、下に重なる担体に対して平行に位置決めされた断面の主要寸法の端部に実質的に対称的に位置決めされるように螺旋状縦方向帯領域が位置決めされたその長さに沿って、喫煙物品が、少なくとも1つの位置、及び好ましくは、2つ、3つ、4つ、又はそれよりも多くの位置を有することになることを保証し、その断面図は、図12に類似している。好ましくは、縦方向帯領域は、喫煙物品の表面積の25%又はそれ未満を覆い、及び/又は周方向の約6mm未満か又はこれに等しい幅である。好ましくは、各縦方向帯領域は、十分な付加材料を含んで、各縦方向帯領域における包装紙の透過率を約0.0から約12コレスタ、より好ましくは、約7コレスタ又はこれ未満まで低下させる。
角度βが0に近づく時に、帯領域126は、喫煙物品120の軸に対してほぼ平行に位置決めされた縦方向ストライプ480(図48参照)になる。
喫煙物品のための包装紙はまた、包装紙が、ベースウェブの公称透過率よりも小さな帯領域における透過率を有するために、公称透過率を有するベースウェブ140(図49参照)と、十分な付加材料を有する複数の帯領域126とを含むことができる。各帯領域126の前縁500は、クレネル状にすることができる。任意的には、帯領域の後縁502も、クレネル状にすることができる。
クレネル状領域の様々な配列は、当業者には想起されることができると同時に、いくつかのそのような配列は、添付の図に示されている。例えば(図50参照)、帯領域12は、クレネル504が、メリオン506間に配置された前縁500を有することができる。この実施形態では、メリオン506は、実質的にクレネル504の横方向の寸法と同じであるベースウェブ140の横方向の寸法を有する。図示のように、メリオン506及び関連するクレネル504は、ほぼ矩形とすることができる。必要に応じて、しかし、メリオン506及びクレネル504は、以下に限定されるものではないが、四角形、台形、三角形、六角形、及び他の規則的な又は不規則な幾何学的構成を含む他の幾何学形状を有することができる。メリオン506の上部と隣接クレネル504の下部の間の距離は、約2mmから約5mmの範囲とすることができ、好ましくは、約3mmとすることができる。帯領域126の後縁において、同様にクレネル状配列も設けることができる。
図51に移ると、前縁520のメリオン524及びクレネル526の割合は、図50の配列と異なる。図51では、メリオン524は、関連するクレネル526の交差ウェブ寸法の約半分の交差ウェブ寸法を有することができる。それにも関わらず、メリオン524及びクレネル526の整数の対は、上記で考察したように、喫煙物品の公称円周に対応する。メリオン524の高さ、又はクレネル526の深さは、好ましくは、図59に関連して考察したのと同じ値の範囲にある。図51の実施形態の後縁において、後縁メリオン530及び後縁クレネル528の交差ウェブ寸法は、前縁メリオン及び前縁クレネルの交差ウェブ寸法と異なる。
図52に移ると、帯領域126の前縁は、実質的に、図50に関連して上記で考察した同じ特性を有することができる。しかし、後縁540は、前縁の相対するクレネル504の交差ウェブ寸法よりも実質的に大きい交差ウェブ寸法を有するメリオン542を有することができると同時に、後縁クレネル544の交差ウェブ寸法は、前縁の対応する相対するメリオン506の交差ウェブ寸法よりも実質的に小さい。
図53は、本発明の開示によるクレネル状帯領域の更に別の実施形態を示している。この実施形態では、前縁500は、図50に関連して上記で考察した特性を有することができる。この実施形態では、しかし、クレネル状帯領域126の後縁550は、真っ直ぐにすることができる。
上述の実施形態が示すクレネル状縁部は、従来型の切り欠き形状を有するが、図54のクレネル状帯126は、クレネル状縁部560に対して異なる形状を有する。より詳細には、クレネル状縁部560は、実質的に三角形クレネル504によって分離された実質的に三角形であるメリオン506を有する。必要に応じて、帯の後縁562は、真っ直ぐにすることができる。好ましくは、しかし、帯126の後縁562はまた、前縁80に関連して上述した三角形クレネル構成を有することができる。
図54のクレネル状帯と同様に、図55のクレネル状帯126は、メリオンを有するクレネル状縁部80を有し、メリオンは、実質的に三角形であり、実質的に三角形のクレネルによって分離され、かつこれらを形成している。一方、帯の後縁562は、図55において真っ直ぐにすることができ、帯の後縁562はまた、前縁560と同じ三角形クレネル構成を有する。図55に更に示すように、帯は、「スリット」566によって互いに離間した2つの帯部分564、56’に分けることができる。スリット81は、典型的には、帯を有する喫煙物品の軸に対してほぼ平行な方向に測定した個々の帯部分の幅を上回らない。間隔の形態は、付加材料の量がより少ないか又は全くない帯構造の「スリット」566(又は不連続性)をもたらす。
図56は、図55のものに類似するクレネル状帯を示すが、帯は、1対のスリット566、568よって喫煙物品の軸に沿って互いに離間した3つの帯部分564、564’、564’’’に分けられる。
図57に示す実施形態では、帯126は、クレネル状縁部560に対して異なる形状を有する。特に、前縁は、円鋸歯状である(すなわち、丸いスカロップに切断される)。スカロップ505(すなわち、円形セグメント又は角張った突出)は、可変又は均一の幅及び/又は長さを有することができる。帯の後縁562は、真っ直ぐにし、クレネル状にし(図49−56のいずれによっても)、又は円鋸歯状にすることができる。図57の円鋸歯状の帯は、図55−56に示すように帯構造の「スリット」を更に含むことができるように考えられている。更に、示していないが、帯構造は、小円鋸歯状(すなわち、不規則な波形又は鋸歯状輪郭を有する)前及び/又は後縁を含むことができ、帯は、任意的に、1つ又はそれよりも多くの「スリット」の特徴を有する。
喫煙物品120の幾何学形状も、着火傾向低下の目的のために、好ましい配向の達成を助けるように設計することができる。例えば、相対する縦方向帯領域600(図58参照)は、実質的に楕円形の喫煙物品120Aの主軸の縁部に位置することができ、ここで、実質的に楕円形の喫煙物品120Aの主軸は、喫煙物品が置かれた担体260に対して実質的に平行な位置に自然に載っている。
そのような喫煙物品120Aはまた、長円形喫煙物品として公知である。そのような長円形喫煙物品に用いる包装紙のためのベースウェブは、好ましくは、それにフィルム形成化合物(その成分は、本発明の説明の他の箇所で考察したものと同じとすることができる)の縦方向帯領域を付加している。これらの縦方向帯領域は、喫煙物品の側面部分に沿って縦方向に延びる2つの平行な縦方向ストライプとすることができる。言い換えれば、ストライプは、紙でタバコロッドの周囲が包まれる時に、ストライプが互いに大体の程度で離間するようにベースウェブ上に設けることができる。喫煙物品120は、好ましくは、包装紙又はタバコロッドの長さに延びる縦方向に延びる帯領域(又はストライプ)を含むことができる。好ましくは、帯領域は、喫煙物品の相対する側面に沿って相互に向かい合っている。
楕円の性質により、長円形喫煙物品が担体260上に置かれる方法に関わらず、喫煙物品120Aは、上側又は下側のいずれかが担体に寄り掛かった状態で、最後に2つの安定した位置の一方で静止することになることを認めることができる。従って、たとえ付加材料の縦方向帯領域が、最大の曲率があるほぼ楕円形の物品の側面部分に沿ってのみ形成されても、フィルム形成化合物は、担体260と接触しない喫煙物品120Aのこれらの側面部分上に常に存在することになる。更に、安定した位置のこれらの縦方向帯領域と担体260の間の協働は、喫煙物品120が最初に担体230上に置かれる方法に関わらず、タバコロッドへの空気流を制限するように機能すると思われ、自己消火及び低着火傾向値をもたらす。
付加材料の所定のパターンは、典型的には、約20から約80コレスタ単位の範囲にある透過率を有するベースウェブに付加される。乾燥する時に、付加材料は、多くの場合、0から約12コレスタ単位、より好ましくは、0から約10コレスタ単位の範囲にある値まで局所的に透過率を低下させるのに有効であるベースウェブ上のフィルムを形成する。一部の用途では、付加材料は、澱粉を含む水溶液として付加される。
印刷工程
好ましくは、帯領域は、グラビア印刷工程を用いて包装紙に付加される。グラビア印刷作業は、連続印刷作業の正確な見当合わせが可能である。従って、グラビア印刷を用いて、帯領域の第1の層だけでなく任意的な連続層も実質的に印刷することができる。
連続グラビア印刷工程では、好ましくは、第1の層がベースウェブに付加された後、それは、第2の層が従来の連続通過のグラビア印刷機器を用いて第1の層に付加される第2のグラビア印刷ステーションまで進む前に、適切な配列を用いてその上で乾燥させられる。好ましくは、第2の層は、幅及び長さの両方において第1の層と同一の広がりを有するが、第2の層は、第1の層と異なる平方メートル当たりグラムの坪量を有することができる。第2の層の閉塞組成物は、より冷たい第1の層上でゲル化して、自由水は、移動することもなければ又は紙によって吸収されることにもならない。好ましくは、第2の層は、連続層が付加される連続グラビア印刷ステーションまで進む前に適切な配列を用いて乾燥させられる。好ましくは、連続層は、幅及び長さの両方において前の層と同一の広がりを有する(すなわち、層は、段階的外観を持たない)が、連続層は、前の層と異なる平方メートル当たりグラムの坪量を有することができ、又は異なる付加組成物を含むことができる。好ましくは、連続層は、公知のグラビア印刷技術及び従来のグラビア印刷システムにより各連続層の印刷後に乾燥させられることが好ましい。
グラビア印刷工程は、紙製造直後に、すなわち、紙製造機械の端部の近くの位置にある印刷ステーションにおいて用いることができる。代替的に、グラビア印刷工程は、包装紙を運ぶリールと共に用いることができ、その上に帯領域を印刷することになる。例えば、選択された透過率及び選択された坪量を有する包装紙のリールは、包装紙が、連続ベースウェブとしてリールから巻き解くことができるように装着される。
ベースウェブは、各帯領域の第1の層が紙の上に印刷される第1のグラビア印刷ステーションを通って進むか又は通過する。印刷工程は、紙のフェルト側又はワイヤ側、又は両方に適用することができる。次に、包装紙は、各帯領域の第2の層が対応する第1の層上に印刷される第2のグラビア印刷ステーションを通過する。付加的な層が、上述のものと類似の方法で付加される。最後に、印刷された帯領域を有する包装紙は、収集リールに巻き上げられる。収集リールは、次に、ボビンに切り込まれる。ボビンは、次に、従来のタバコロッド製造機械において望ましい喫煙物品の製造中に用いられる。
グラビア印刷ステーションの各々における装置は、基本的にその実質的な態様において同じである。従って、詳細にグラビア印刷ステーションの1つを説明することで十分間に合うことになり、特に断りのない限り、他のグラビア印刷ステーションが共通の特徴を有することは理解されるものとする。単一通過の技術は、多重通過の技術の代わりに帯付き紙を作るのに用いることができる。
第1のグラビア印刷ステーションにおいて、装置は、全体的に水平軸の周囲で回転するように装着されたグラビアシリンダ又はローラを含む。ローラのほぼ円筒形の表面は、帯領域の第1の層のネガを形成するのに適切な工程でパターン付けされる(すなわち、点、線、セル、その他により)。従来の彫刻(エッチング)、化学彫刻、電子彫刻、及びフォトエッチングを用いて、グラビアシリンダの表面をパターン付けすることができる。ローラの円周は、それが、帯領域間の公称距離に帯領域幅を加えたものの整数倍であるように決められる。従って、ローラの各回転に対して、その整数の帯領域の第1の層が、包装紙上に印刷される。
グラビア印刷により、付加材料の各層は、均一に付加することができるが、付加材料の各層は、均一に付加する必要はない。例えば、付加材料の層は、層の個別の部分が層の他の区域と異なる坪量を有するように付加することができる。これは、例えば、異なる坪量を有する付加材料を用いる別々の印刷段階において、層の他の区域と異なる坪量を有する層の個別の部分を印刷することによって達成することができる。代替的に、付加材料の層は、層の個別の部分が層の他の区域と異なる深さを有するように付加することができる。これは、例えば、層の他の区域と異なる深さを有する層の個別の部分をもたらすように、グラビアシリンダ又はローラをパターン付けすることによって達成することができる。
本明細書で説明する帯領域の複数の区画、例えば、第1、第2、及び第3の区画は、単一印刷段階又は複数の印刷段階において付加することができる。複数の印刷段階において付加した時に、付加材料を収容する各区画は、別々の印刷段階において付加することができる。例えば、第1及び第3の区画のみが付加材料を収容する第1、第2、及び第3の区画を収容する帯領域に対して、第1の区画は、第1の印刷段階において付加することができ、第3の区画は、第2の印刷段階において付加することができる。代替的に、単一印刷段階において付加した時に、付加材料を収容する区画は、適切にパターン付けされたグラビアシリンダ又はローラを用いて付加される。例えば、第1及び第3の区画のみが付加材料を収容する第1、第2、及び第3の区画を収容する帯領域に対して、グラビアシリンダ又はローラは、付加材料を第1及び第3の区画においてのみ付加するようにパターン付けされる。
圧胴は、ローラの軸に対して平行な軸上で反転させるように装着される。一部の用途では、圧胴は、非金属弾性表面を含む。圧胴は、ローラとバッキングローラの間に位置決めされ、これも、ローラの軸に対して平行な軸上で回転するように装着されて、これは、圧胴に対して反転する。バッキングローラによって提供される機能の1つは、均一な印刷圧力がローラと圧胴の間で得られるように、圧胴の中心部分を固くすることである。グラビアシリンダ又はローラ及び圧胴は、協働してニップを形成し、それを通ってベースウェブは印刷工程中に進められる。ニップは、ベースウェブがグラビアシリンダと圧胴の間を移動する時にそれを締め付ける大きさにされる。ベースウェブに加わるニップ圧力は、シリンダから紙への組成物の正しい転写を保証する。
リザーバは、包装紙上に帯領域を形成するために上記で考察した閉塞組成物を収容する。リザーバは、粘性閉塞組成物を取扱うことができる適切なポンプと連通している。閉塞組成物は、次に、閉塞組成物の粘性がグラビア印刷するのに適切なレベルまで調節されるように、閉塞組成物の温度が、それが約40°から約90℃の範囲にあるように上昇した適切な熱交換器まで流れることができる。上記で考察したように、グラビア印刷の粘性は、通常、約200mPa・s(cP)未満にすべきである。好ましくは、閉塞組成物の温度は、粘性が約100mPa・s未満であるように選択される。例えば、閉塞組成物は、室温において約10mPa・sから40mPa・sの粘性を有することができる。
別々の熱交換器を開示するが、リザーバ自体に閉塞組成物の熱調整を備えることが望ましい場合がある。例えば、加熱要素及び攪拌装置は、閉塞組成物のために高温を維持するようにリザーバに含めることができる。リザーバにおける熱調整の配置は、閉塞組成物が既に加熱され、従って、より低い粘性の状態にあると考えられるので、ポンプが、より低い温度に関連するより高い粘性で閉塞組成物を取扱う必要はなく、ポンプ選択及び作動要件を簡素化するという利点を有する。熱調整が、リザーバで起こるか又は別々の熱交換器で起こるかに関わらず、熱調整段階が、選択された温度で起こり、閉塞組成物を焦がさないようにすることが重要である。焦熱は、閉塞組成物の変色を引き起こす場合があって、組成物の閉塞特性に影響を及ぼす可能性がある。従って、焦熱は、閉塞組成物が熱調整を受けている間は回避すべきである。
熱調整段階が起こる位置に関わらず、加熱された閉塞組成物は、グラビアシリンダの長さに沿って閉塞組成物を広げる適切なアプリケータに送出される。その拡張段階は、グラビアシリンダ上に閉塞組成物を注入するか又はスプレーすることにより、又は単にグラビアシリンダと収集器の間のグラビアシリンダの下部において収集する閉塞組成物の浴槽に液体閉塞組成物を送出するだけで達成することができる。シリンダを加熱して、組成物の早期の冷却を阻止することができる。
一般的に、収集器は、浴槽に収集するには十分な高さであるが、グラビアシリンダの上部を十分に下回る高さまでグラビアローラの周囲に垂直に延びている。浴槽が収集器の上部に到達する時に、閉塞組成物は、装置の下部においてドレーンを貫流し、リザーバに戻ることができる。従って、閉塞組成物は、印刷ステーションを通って循環し、上記で考察した熱調整装置によって適切な印刷粘性に維持することができる。
グラビアシリンダが、アプリケータ及び/又は浴槽を通して回転する時に、閉塞組成物は、帯領域を形成するために設けられた圧痕を含むグラビアシリンダの表面に接着する。ニップに向けたグラビアシリンダの更なる回転は、適切なドクタブレードを越してシリンダ表面を移動させる。ドクタブレードは、グラビアシリンダの長さに沿って延び、位置決めされ、すなわち、グラビアシリンダの表面を拭き取る。このようにして、隣接帯領域間の公称間隔を形成するグラビアシリンダのこれらの部分は、基本的に閉塞組成物がきれいに拭き取られ、一方、帯領域を形成するグラビアシリンダの彫り込まれた部分自体は、閉塞組成物で満ちたニップに向って進む。
包装紙及びグラビアシリンダの表面が、ニップを通って移動する時に、閉塞組成物は、包装紙の表面に転写される。包装紙の線速度又は速さは、包装紙がニップを通過する時に、グラビアシリンダ及び圧痕シリンダの両方の接線表面速度に適合する。このようにして、包装紙上の閉塞組成物の滑り及び/又は不鮮明化は、回避される。
多層帯領域の厚みは、好ましくは、ベースウェブの厚みの約20%未満であり、かつベースウェブの厚みの5%未満とすることもできる。第1のグラビア印刷ステーションにおいて付加された帯領域の第1の層の厚みは、好ましくは、ベースウェブ厚みの4%未満であり、かつベースウェブ厚みの1%未満とすることもできる。すなわち、第1の層の厚みは、下に重なるベースウェブの厚みに対して小さいことが分る。
図59は、多段印刷装置の概略図である。多段印刷に対する上記説明を参照すると、図59は、リール600、第1のグラビア印刷ステーション602、第2のグラビア印刷ステーション604、第3のグラビア印刷ステーション606、収集リール608、ローラ610、圧痕シリンダ612、バッキングローラ614、ニップ616、リザーバ618、ポンプ620、熱交換器622、アプリケータ624、浴槽626、収集器627、ドレーン628、ドクタブレード630、調節シリンダ632、及び遊動ローラ634を示している。図59では、第1のグラビア印刷ステーション602の特徴は、接尾辞「a」を有する参照番号を含み、第2のグラビア印刷ステーション604の対応する特徴は、接尾辞「b」を有する同じ参照番号を含んで、第3のグラビア印刷ステーション606の対応する特徴は、接尾辞「c」を有する同じ参照番号を含む。
印刷の代替として、帯領域は、全内容が本明細書において引用により組み込まれているUS5、997、691及びUS6、596、125に説明されているように紙製造機械の形成区画において移動式オリフィスアプリケータを利用する付加技術を含む様々なスプレー又はコーティング技術を用いて付加された高度に精密な繊維状セルロース(例えば、繊維、小繊維、微小繊維、又はこれらの組合せ)又は他の付加材料のスラリを含むことができる。
単語「約」が、数値に関連して本明細書で用いられる時、関連する数値は、ほぼ規定数値の±10%の公差を含むことを意図している。更に、本明細書で百分率を参照する時、これらの百分率は、重量に基づくもの、すなわち、重量百分率であることを意図している。本明細書で用いる用語及び語句は、数学的又は幾何学的精度で解釈すべきではなく、むしろ幾何学的専門用語は、幾何学的用語及び概念に近いか又はこれに類似する意味として解釈すべきである。「ほぼ」及び「実質的に」のような用語は、関連する用語及び概念の両方の正確な意味を包含すること、並びに形態、機能、及び/又は意味に対応する適正な許容範囲を提供することを意図している。
ここで本明細書が新しい有用かつ非自明の喫煙物品を説明することは、当業者に明らかであろう。多数の修正、変形、置換、及び均等物が、上述の詳細説明に説明されている喫煙物品の様々な態様に対して存在することは、同様に当業者に明らかであろう。従って、特許請求の範囲によって定められる本発明の精神及び範囲に属する全てのそのような修正、変形、置換、及び均等物は、それに包含されるように明確に意図している。
120 喫煙物品
122 タバコロッド
132 先端紙、フィルタ

Claims (89)

  1. 縦方向及び横方向を有するベースウェブと、
    皺防止剤を含み、水性澱粉溶液としてパターンで前記ベースウェブに付加された付加材料と、
    を含むことを特徴とする、喫煙物品のための包装紙。
  2. 前記皺防止剤は、乾燥中に前記ベースウェブの収縮を弛緩するように作動可能であることを特徴とする請求項1に記載の包装紙。
  3. 前記皺防止剤は、前記横方向の前記ベースウェブの収縮を低減することを特徴とする請求項2に記載の包装紙。
  4. 前記皺防止剤は、プロピレングリコール、1、2プロピレングリコール、及びグリセリンから成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の包装紙。
  5. 前記皺防止剤は、プロピレングリコールであることを特徴とする請求項4に記載の包装紙。
  6. 前記皺防止剤は、1、2プロピレングリコールであることを特徴とする請求項5に記載の包装紙。
  7. 前記皺防止剤は、グリセリンであることを特徴とする請求項4に記載の包装紙。
  8. 前記パターンは、横方向に延びて包装紙に沿って縦方向に離間した複数の帯領域を含むことを特徴とする請求項1に記載の包装紙。
  9. 前記帯領域は、前縁及び後縁を有し、該帯領域は、該前縁及び後縁が付加材料を第1の付加率で受け取り、かつ該前縁及び後縁よりも少なく付加材料が付加される区画が存在するように前記ベースウェブに付加されることを特徴とする請求項8に記載の包装紙。
  10. 前記区画は、前記ベースウェブの横方向に延び、かつ付加材料を受け取らないことを特徴とする請求項9に記載の包装紙。
  11. 前記区画は、前記ベースウェブの縦方向に延び、かつ付加材料を受け取らないことを特徴とする請求項9に記載の包装紙。
  12. 前記区画は、前記ベースウェブの縦方向及び該ベースウェブの横方向の両方に延びることを特徴とする請求項9に記載の包装紙。
  13. 前記帯領域は、0°よりも大きく、かつ90°よりも小さい角度で延びることを特徴とする請求項8に記載の包装紙。
  14. 前記帯領域は、波状の縁部を含むことを特徴とする請求項8に記載の包装紙。
  15. 前記帯領域は、クレネル状にされた縁部を含むことを特徴とする請求項8に記載の包装紙。
  16. 前記帯領域は、鋸歯形縁部を含むことを特徴とする請求項8に記載の包装紙。
  17. 前記パターンは、前記ベースウェブ上で横方向に及び縦方向に延びるパッチのアレイを含むことを特徴とする請求項1に記載の包装紙。
  18. 前記パッチのアレイは、複数の類似の実質的に幾何学的図形の形状を含むことを特徴とする請求項17に記載の包装紙。
  19. 前記幾何学的図形の形状は、実質的に四角形の形状であることを特徴とする請求項18に記載の包装紙。
  20. 前記幾何学的図形の形状は、実質的に三角形の形状であることを特徴とする請求項18に記載の包装紙。
  21. 前記付加材料は、単一層として付加されることを特徴とする請求項1に記載の包装紙。
  22. 前記付加材料は、少なくとも2つの層で付加されることを特徴とする請求項1に記載の包装紙。
  23. 付加材料が、炭酸カルシウムを含む1つの層を有することを特徴とする請求項22に記載の包装紙。
  24. 炭酸カルシウムを含有する付加材料が、前記ベースウェブに付加され、実質的に炭酸カルシウムのない付加材料が、炭酸カルシウムを含有する該付加材料に付加されることを特徴とする請求項23に記載の包装紙。
  25. 前記付加材料は、印刷によって前記ベースウェブに付加されることを特徴とする請求項1に記載の包装紙。
  26. 前記ベースウェブは、約20コレスタよりも大きい透過率を有することを特徴とする請求項1に記載の包装紙。
  27. 前記ベースウェブは、約100コレスタよりも小さい透過率を有することを特徴とする請求項26に記載の包装紙。
  28. 望ましい着火傾向特性を有する喫煙物品であって、
    ある一定の量のタバコと、
    前記量のタバコを取り囲んでタバコロッドを形成する包装紙と、
    皺防止剤を含む水性澱粉溶液として付加され、かつ前記包装紙にパターンで付加される付加材料と、
    を含むことを特徴とする喫煙物品。
  29. 前記タバコロッドは、唇側端部を有し、フィルタが、該唇側端部に取り付けられることを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  30. 約25未満の着火傾向値を有することを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  31. 約50未満の自己消火値を有することを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  32. 約25未満の着火傾向値及び約50未満の自己消火値を有することを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  33. 前記皺防止剤は、プロピレングリコール、1、2プロピレングリコール、及びグリセリンから成る群から選択されることを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  34. 前記皺防止剤は、プロピレングリコールであることを特徴とする請求項33に記載の喫煙物品。
  35. 前記皺防止剤は、1、2プロピレングリコールであることを特徴とする請求項34に記載の喫煙物品。
  36. 前記皺防止剤は、グリセリンであることを特徴とする請求項34に記載の喫煙物品。
  37. 前記タバコロッドは、着火可能端部を含み、前記パターンは、該タバコロッドの周りに周方向に延びて約12mmの帯間隔によって縦方向に離間した少なくとも2つの帯領域を含むことを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  38. 前記帯領域は、周方向であり、かつ前縁及び後縁を含み、該帯領域は、該前縁及び後縁が付加材料を第1の付加率で受け取り、かつ該前縁及び後縁よりも少なく付加材料が付加される区画が存在するように前記ベースウェブに付加されることを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  39. 前記区画は、前記タバコロッドの周りに周方向に延び、かつ付加材料を受け取らないことを特徴とする請求項38に記載の喫煙物品。
  40. 前記区画は、前記タバコロッドの縦方向に延び、かつ付加材料を受け取らないことを特徴とする請求項39に記載の喫煙物品。
  41. 前記区画は、前記タバコロッドの縦方向及び該タバコロッドの周方向の両方に延びることを特徴とする請求項39に記載の喫煙物品。
  42. 前記帯領域は、前記タバコロッドの周囲で螺旋状であることを特徴とする請求項38に記載の喫煙物品。
  43. 前記帯領域は、波状の縁部を含むことを特徴とする請求項38に記載の喫煙物品。
  44. 前記帯領域は、クレネル状にされた縁部を含むことを特徴とする請求項38に記載の喫煙物品。
  45. 前記帯領域は、全体的に鋸歯として成形された縁部を含むことを特徴とする請求項38に記載の喫煙物品。
  46. 前記パターンは、前記タバコロッドに沿って周方向及び縦方向に延びるパッチのアレイを含むことを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  47. 前記パッチのアレイは、複数の類似の実質的に幾何学的図形の対象を含むことを特徴とする請求項46に記載の喫煙物品。
  48. 前記幾何学的図形の対象は、実質的に四角形の対象であることを特徴とする請求項47に記載の喫煙物品。
  49. 前記幾何学的図形の対象は、実質的に三角形の対象であることを特徴とする請求項47に記載の喫煙物品。
  50. 前記付加材料は、単一層として付加されることを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  51. 前記付加材料は、少なくとも2つの層で付加されることを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  52. 付加材料が、炭酸カルシウムを含む1つの層を有することを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  53. 炭酸カルシウムを含有する付加材料が、前記包装紙の前記ベースウェブに付加され、実質的に炭酸カルシウムのない付加材料が、炭酸カルシウムを含有する該付加材料に付加されることを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  54. 前記付加材料は、印刷によって前記ベースウェブに付加されることを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  55. 前記ベースウェブは、約20コレスタよりも大きい透過率を有することを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  56. 前記ベースウェブは、約100コレスタよりも小さい透過率を有することを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  57. 前記パターンは、前記タバコロッドの周囲の渦巻経路に沿って配列された第1の複数のパッチ及び第2の複数のパッチを含むことを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  58. 前記タバコロッドは、軸線を有し、前記第1の複数のもののパッチが、該タバコロッドの該軸線に対して前記第2の複数のものの対応するパッチから対称的に離間していることを特徴とする請求項57に記載の喫煙物品。
  59. 前記第1の複数のものの各パッチが、前記タバコロッドの前記軸線に対して前記第2の複数のものの対応するパッチから対称的に離間し、
    喫煙物品が、喫煙物品の第1の側面の近くで喫煙物品への空気流を実質的に遮る担体上に置かれた時に、前記第1の複数のもののどのパッチも、かつ前記第2の複数のもののどのパッチも、喫煙物品の第1の縦方向位置で該担体と接触して位置せず、喫煙物品は、前進する燃焼線が該第1の縦方向位置に到達する時に自己消火し、
    喫煙物品が担体によって支持されない時には、前記前進する燃焼線は、前記第1の縦方向位置で自己消火しない、
    ことを特徴とする請求項58に記載の喫煙物品。
  60. 前記タバコロッドは、非円形断面を有することを特徴とする請求項28に記載の喫煙物品。
  61. 喫煙物品のための包装紙であって、
    ベースウェブと、
    約1.5g/m2の澱粉と約0.36g/m2から約0.90g/m2の範囲の1、2プロピレングリコールとを含む付加材料が付加された該ベースウェブ上の複数の領域と、
    を含むことを特徴とする包装紙。
  62. 前記付加材料は、約0.64g/m2から約1.2g/m2の範囲の炭酸カルシウムを更に含むことを特徴とする請求項61に記載の包装紙。
  63. 前記ベースウェブは、横方向を有し、前記複数の領域は、横方向に延びる帯を含むことを特徴とする請求項61に記載の包装紙。
  64. 前記横方向に延びる帯は、実質的に平行な縁部を含み、
    前記付加材料は、前記実質的に平行な縁部での方が該平行な縁部の間の中間区画よりも厚い、
    ことを特徴とする請求項63に記載の包装紙。
  65. 前記横方向に延びる帯は、実質的に平行な縁部を含み、
    前記付加材料は、前記平行な縁部の間で実質的に均一に付加される、
    ことを特徴とする請求項63に記載の包装紙。
  66. ある一定の量のタバコの周囲に包装紙を有するタバコロッド、
    を含み、
    前記包装紙は、前記タバコロッドの周りに周方向に延びて約1.5g/m2の範囲の澱粉と約0.36g/m2から約0.90g/m2の範囲のプロピレングリコールとを含む少なくとも1つの帯領域を含む、
    ことを特徴とする喫煙物品。
  67. 前記帯領域は、約0.64g/m2から約1.2g/m2の範囲の炭酸カルシウムを更に含むことを特徴とする請求項66に記載の喫煙物品。
  68. 前記帯領域は、縁部と該縁部間の領域とを有し、澱粉及びプロピレングリコールの組合せが、該縁部間の該領域よりも該縁部において厚いことを特徴とする請求項66に記載の喫煙物品。
  69. 前記帯領域は、約0.64g/m2から約1.2g/m2の範囲の炭酸カルシウムを含むことを特徴とする請求項68に記載の喫煙物品。
  70. 喫煙物品のための包装紙を作る工程であって、
    縦方向及び横方向を有するベースウェブを準備する段階と、
    約4Xの率で澱粉と、プロピレングリコールと、炭酸カルシウムとを含有する水溶液の第1の層を堆積させることにより、前記ベースウェブに付加材料の横方向に延びる複数の帯領域を付加する段階と、
    前記第1の層を乾燥させる段階と、
    前記第1の層の上に約3.5Xの率で澱粉と、プロピレングリコールと、炭酸カルシウムとを含有する水溶液の第2の層を堆積させる段階と、
    前記第2の層を乾燥させる段階と、
    前記他の層の上に約3Xの率で澱粉とプロピレングリコールとを含有する水溶液の第3の層を堆積させる段階と、
    前記第3の層を乾燥させる段階と、
    を含むことを特徴とする工程。
  71. 前記第1、第2、及び第3の層は、前記帯領域に実質的に均一に堆積されることを特徴とする請求項70に記載の工程。
  72. 前記層の少なくとも1つが、前記帯領域内の前記ベースウェブ上の縦方向に離間した部分に堆積されることを特徴とする請求項70に記載の工程。
  73. 請求項70に記載の方法によって調製された包装紙を含む喫煙物品。
  74. 請求項71に記載の方法によって調製された包装紙を含む喫煙物品。
  75. 請求項72に記載の方法によって調製された包装紙を含む喫煙物品。
  76. パターン付き包装紙を作る方法であって、
    印刷ステーションにおいて皺防止剤を含有する水性澱粉付加溶液の供給を確立する段階と、
    ベースウェブを前記印刷ステーションに通過させ、同時に該印刷ステーションにおいて付加溶液のパターンを該ベースウェブに付加する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  77. 25%よりも大きくない着火傾向を有し、かつ包装紙を含む喫煙物品を準備する方法であって、
    包装紙の離間した領域において相対する区画の対で付加材料を付加する段階と、
    3つ又はそれよりも多くの連続領域毎の区画の隣接する対が互いにオフセットされるように、該区画の隣接対を互いに横方向にオフセットさせる段階と、
    喫煙物品が、担体上でくすぶる時に、前記領域の1つにおいて消火する傾向があることになるように、十分な大きさ及び量の付加材料を前記区画の対に設ける段階と、
    喫煙物品が、担体がなくてくすぶる時に、自己消火することなくくすぶり続ける傾向があることになるように、それぞれの前記区画の対の間の十分な横方向間隔を各領域に設ける段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  78. 喫煙物品の包装紙であって、
    ベースウェブと、
    前記ベースウェブに、喫煙物品の着火傾向が低下するパターンで、該ベースウェブに付加された時に該ベースウェブを収縮する機能を有する水性フィルム形成溶液として付加される付加材料と、
    包装紙を用いて生成された喫煙物品における皺の発現が低下するように前記フィルム形成溶液の前記収縮機能を相殺するのに十分な量で前記パターンに存在する皺防止剤と、
    を含むことを特徴とする包装紙。
  79. 前記皺防止剤は、グリセリン、プロピレングリコール、及び1、2プロピレングリコールから成る群から選択されることを特徴とする請求項78に記載の包装紙。
  80. 前記フィルム形成溶液は、澱粉を含むことを特徴とする請求項79に記載の包装紙。
  81. 前記皺防止剤は、1、2プロピレングリコールを含むことを特徴とする請求項80に記載の包装紙。
  82. 前記フィルム形成溶液は、炭酸カルシウムを更に含むことを特徴とする請求項81に記載の包装紙。
  83. 1、2プロピレングリコールが、約0.36g/m2から約0.90g/m2の範囲で前記パターンで存在することを特徴とする請求項80に記載の包装紙。
  84. タバコロッドを含む喫煙物品であって、
    タバコロッドが、
    ベースウェブと、
    前記ベースウェブに、喫煙物品の着火傾向が低下するパターンで、該ベースウェブに付加された時に該ベースウェブを収縮する機能を有する水性フィルム形成溶液として付加される付加材料と、
    喫煙物品のうちで前記タバコロッドにおける皺の発現が低下するように前記フィルム形成溶液の前記収縮機能を相殺するのに十分な量で前記パターンに存在する皺防止剤と、
    を含む包装紙を有する、
    ことを特徴とする喫煙物品。
  85. 前記皺防止剤は、グリセリン、プロピレングリコール、及び1、2プロピレングリコールから成る群から選択されることを特徴とする請求項84に記載の喫煙物品。
  86. 前記フィルム形成溶液は、澱粉を含むことを特徴とする請求項85に記載の包装紙。
  87. 前記皺防止剤は、1、2プロピレングリコールを含むことを特徴とする請求項86に記載の包装紙。
  88. 前記フィルム形成溶液は、炭酸カルシウムを更に含むことを特徴とする請求項87に記載の包装紙。
  89. 1、2プロピレングリコールが、約0.36g/m2から約0.90g/m2の範囲で前記パターンに存在することを特徴とする請求項86に記載の包装紙。
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