JP2010527364A - トリアゾリルアミノピリミジン化合物 - Google Patents

トリアゾリルアミノピリミジン化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、癌の治療に有用なトリアゾリルアミノピリミジン化合物を提供する。

Description

(該当なし。)
Plk1は、ポロボックス(polo box)ドメインとして知られているホスホセリン/トレオニン結合ドメインによって特徴付けられるタンパク質キナーゼの小ファミリーに属する。Plk1は、細胞周期の調節において中心的な役割を果たす。様々な機能の中でも、Plk1は、とりわけ開始、進行、および有糸分裂からの出口、すなわち癌細胞が分裂するときの段階を調節すると考えられる。その結果、癌細胞中のPlk1を遮断すると、その分裂または有糸分裂は妨げられる。
有糸分裂を妨害する強力な抗癌剤、例えばビンカアルカロイド(ナベルビン(NAVELBINE)(登録商標))、タキソイド(タキソテール(TAXOTERE)(登録商標))およびトポイソメラーゼII阻害剤(アドリアマイシン(ADRIAMYCIN)(登録商標))が同定されている。ベルケード(VELCADE)(登録商標)は、26Sプロテオソームを阻害する抗腫瘍薬である。しかしながら、これらの薬物は、正常な、分裂していない細胞に対してかなりの副作用を引き起こす。Plk阻害剤は分裂している細胞を特異的に標的とするので、望ましくない毒性を回避することができるかも知れない。
Plk1の阻害剤は当該技術分野で公知である。例えば、特許文献1を参照。加えて、特許文献2は、Plk1の阻害剤として、あるジヒドロプテリジノン類似体(例えば、BI−2536)を開示する。現在、BI−2536はフェーズIIの臨床試験にあるが、高クリアランス(CL>1000mL/分)を有し、男性の骨髄抑制に投与が限定されている。改善された効力または薬物動態特性を有する、Plk1を阻害するさらなる化合物に対するニーズがいまだ存在する。
国際公開第06/066172号パンフレット 国際公開第06/021548号パンフレット
本発明は、Plk1を阻害することによる癌の治療のための臨床用途があると考えられる新規なトリアゾリルアミノピリミジン化合物を提供する。これらの化合物のうちのあるものは、国際公開第06/066172号(特許文献1)に開示される化合物よりも改善された効力を有すると考えられる。加えて、本発明の化合物のあるものは、BI−2536よりも改善された薬物動態特性、例えば、クリアランスを有すると考えられる。さらに、試験した本発明の化合物の経口バイオアベイラビリティから、これらの化合物のあるものであれば経口投与できるであろうと考えられる。
本発明は、式Iの化合物:
Figure 2010527364
(式中、
は、水素、メチル、シクロプロピル、シクロプロピルアミノ(C−Cアルキル)、フルオロ、エトキシ、ヒドロキシ、1−(ヒドロキシ)エチル、2−(ヒドロキシ)(C−Cアルコキシ)、2−(ヒドロキシ)エトキシメチル、1−(クロロ)エチル、1−((2−フルオロ)エチルアミノ)エチル、2−(メチルアミノ)エトキシ、(2−ヒドロキシエチル)アミノ、(2−ヒドロキシエチル)アミノ(C−Cアルキル)、アミノ、アミノ(C−Cアルキル)、アミノ(C−Cアルコキシ)、アミノカルボニルメチル、(1−メチル)−(1−アミノカルボニル)エチル、(C−Cアルキル)アミノ(C−Cアルキル)、メトキシエチルアミノ、N−(C−Cアルキル)−N−メチル−アミノ(C−Cアルキル)、ピロリジン−1−イル−メチル、3−(ジメチルアミノ)−ピロリジン−1−イル−メチル、3−(ピリド−3−イル)−ピロリジン−1−イル−メチル、3−(アミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、(4,4−ジメチルオキサリジン−3−イル)メチル、[N−(2−ヒドロキシ)エチル−N−メチル]−アミノメチル、(アゼチジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イル−メチル、4−(メトキシ)ピペリジン−1−イル−メチル、4−(ヒドロキシ)ピペリジン−1−イル−メチル、4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル−メチル、ピペラジン−1−イル−(C−Cアルキル)、4−(メチル)ピペラジン−1−イル−メチル、3,5−(ジメチル)ピペラジン−1−イル−メチル、もしくはモルホリン−4−イル−メチルであり、
は水素であり、
は、水素、メチル、フルオロ、もしくはクロロであるか、またはRはアミノであってRと一緒になって上記ピリジンに縮合したピロリル環を形成し、
は水素、メチル、フルオロ、もしくはクロロであり、
は水素もしくはヒドロキシメチルであり、かつ
は水素もしくはメチルである)
あるいはその薬理学的に許容できる塩を提供する。
本発明は、哺乳動物における非小細胞性肺癌、口咽頭癌、食道癌、胃癌、メラノーマ、皮膚の扁平上皮癌、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、結腸直腸癌、神経膠腫、グリア芽細胞腫、甲状腺癌、子宮頸部癌、膵臓癌、前立腺癌、肝芽腫および非ホジキンリンパ腫からなる群から選択される癌の治療方法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に有効量の式Iの化合物またはその薬理学的に許容できる塩を投与することを含む方法を提供する。
本発明はまた、薬理学的に許容できる賦形剤、担体、または希釈剤と組み合わせて式Iの化合物またはその薬理学的に許容できる塩を含む医薬組成物を提供する。
本発明はまた、医薬として使用するための式Iの化合物またはその薬理学的に許容できる塩を提供する。加えて、本発明は、癌を治療するための医薬の製造における式Iの化合物またはその薬理学的に許容できる塩の使用を提供する。特にこれらの癌は、非小細胞性肺癌、口咽頭癌、食道癌、胃癌、メラノーマ、皮膚の扁平上皮癌、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、結腸直腸癌、神経膠腫、グリア芽細胞腫、甲状腺癌、子宮頸部癌、膵臓癌、前立腺癌、肝芽腫および非ホジキンリンパ腫からなる群から選択される。さらに、本発明は、非小細胞性肺癌、口咽頭癌、食道癌、胃癌、メラノーマ、皮膚の扁平上皮癌、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、結腸直腸癌、神経膠腫、グリア芽細胞腫、甲状腺癌、子宮頸部癌、膵臓癌、前立腺癌、肝芽腫および非ホジキンリンパ腫からなる群から選択される癌を治療するための医薬組成物であって、式Iの化合物またはその薬理学的に許容できる塩を活性成分として含む医薬組成物を提供する。
本発明はまた、下式の化合物:
Figure 2010527364
(式中、
は、水素、メチル、シクロプロピル、シクロプロピルアミノメチル、ハロ、エトキシ、ヒドロキシ、1−(ヒドロキシ)エチル、2−(ヒドロキシ)エトキシ、アミノ、アミノ(C−Cアルキル)、(C−Cアルキル)アミノメチル、N−(C−Cアルキル)−N−メチル−アミノメチル、アミノカルボニルメチル、ピロリジン−1−イル−メチル、3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、3−(ピリド−3−イル)−ピロリジン−1−イル−メチル、3−(アミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、2−(ヒドロキシ)エトキシメチル、(4,4−ジメチルオキサリジン−3−イル)メチル、[N−(2−ヒドロキシ)エチル−N−メチル]−アミノメチル、(アゼチジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イル−メチル、4−(メトキシ)ピペリジン−1−イル−メチル、4−(ヒドロキシ)ピペリジン−1−イル−メチル、4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル−メチル、ピペラジン−1−イル−メチル、4−(メチル)ピペラジン−1−イル−メチル、3,5−(ジメチル)ピペラジン−1−イル−メチル、もしくはモルホリン−4−イル−メチルであり、
は水素であり、
は、水素、もしくはハロであるか、またはRはアミノであってRと一緒になって上記ピリジンに縮合したピロリル環を形成し、かつ
は水素もしくはハロである)
あるいはその薬理学的に許容できる塩を提供する。
上記の式で使用する一般的な化学用語は、その通常の意味を有する。例えば、用語「(C−Cアルキル)」は、メチル、エチル、プロピル、およびイソプロピルを意味する。用語「(C−Cアルキル)」は用語「(C−Cアルキル)」の意味の範囲内に含まれ、メチルおよびエチルを意味する。用語「(C−Cアルコキシ)」は、エトキシ、プロポキシ、およびイソプロポキシを意味する。
用語「ハロ」はフルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを意味する。
例えば、用語「アミノ(C−Cアルキル)」または「(C−Cアルキル)アミノ(C−Cアルキル)」において置換基がアルキル基(エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、またはtert−ブチルなど)を介して結合している場合、その置換基(例えばアミノ)への結合は、そのアルキルまたはアルコキシのいずれの炭素を介したものであってもよい。例えば、
Figure 2010527364
である。
本発明の化合物のほとんどまたはすべてが塩を形成することができるということは、当業者は理解するであろう。本発明の化合物はアミンであり、従って多くの無機酸および有機酸のいずれかと反応して薬理学的に許容できる酸付加塩を形成する。かかる薬理学的に許容できる酸付加塩およびそれらを調製するための一般的な方法論は当該技術分野で周知である。例えば、P.Stahlら、HANDBOOK OF PHARMACEUTICAL SALTS:PROPERTIES,SELECTION AND USE(VCHA/Wiley−VCH、2002);S.M.Bergeら、「Pharmaceutical Salts」、Journal of Pharmaceutical Sciences、第66巻、第1号、1977年1月を参照。
以下の式Iの化合物が好ましい。
a)Rはアミノ(C−Cアルキル)である、
b)Rは1−(アミノ)エチルである、
c)Rは(C−Cアルキル)アミノ(C−Cアルキル)である、
d)Rは1−(メチルアミノ)エチルである、
e)Rはアミノ(C−Cアルキル)または(C−Cアルキル)アミノ(C−Cアルキル)である、
f)Rは水素である、
g)Rは水素である、
h)Rはフルオロである、
i)Rは水素またはフルオロである、
j)Rはフルオロである、
k)Rは水素である、
l)Rは水素およびフルオロである、
m)Rは水素である、
n)Rは水素である、
o)Rは、シクロプロピルアミノ(C−Cアルキル)、1−(ヒドロキシ)エチル、2−(ヒドロキシ)エトキシメチル、1−(クロロ)エチル、1−((2−フルオロ)エチルアミノ)エチル、(2−ヒドロキシエチル)アミノ、(2−ヒドロキシエチル)アミノ(C−Cアルキル)、アミノ(C−Cアルキル)、アミノカルボニルメチル、(1−メチル)−(1−アミノカルボニル)エチル、(C−Cアルキル)アミノ(C−Cアルキル)、N−(C−Cアルキル)−N−メチル−アミノ(C−Cアルキル)、ピロリジン−1−イル−メチル、3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、3−(ピリド−3−イル)−ピロリジン−1−イル−メチル、3−(アミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、(4,4−ジメチルオキサリジン−3−イル)メチル、[N−(2−ヒドロキシ)エチル−N−メチル]−アミノメチル、(アゼチジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イル−メチル、4−(メトキシ)ピペリジン−1−イル−メチル、4−(ヒドロキシ)ピペリジン−1−イル−メチル、4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル−メチル、ピペラジン−1−イル−(C−Cアルキル)、4−(メチル)ピペラジン−1−イル−メチル、3,5−(ジメチル)ピペラジン−1−イル−メチル、またはモルホリン−4−イル−メチルである、
p)Rは、アミノ(C−Cアルキル)、(C−Cアルキル)アミノ(C−Cアルキル)、N−(C−Cアルキル)−N−メチル−アミノ(C−Cアルキル)、またはモルホリン−4−イル−メチルである、
q)Rは、アミノ(C−Cアルキル)、または(C−Cアルキル)アミノ(C−Cアルキル)であり、
は水素またはフルオロであり、
は水素またはフルオロであり、
は水素であり、かつ
は水素である、
r)Rは1−(メチルアミノ)エチルであり、RはフルオロでありかつRは水素であり、Rは水素であり、かつRは水素である、
s)Rは1−アミノエチルであり、RはフルオロでありかつRはフルオロであり、Rは水素であり、かつRは水素である、
t)Rは1−アミノエチルであり、RはフルオロでありかつRは水素であり、Rは水素であり、かつRは水素である、および
u)Rは1−(メチルアミノ)エチルであり、RはフルオロでありかつRはフルオロであり、Rは水素であり、かつRは水素である。
以下のスキームは、調製例および実施例と一緒になって、本発明の化合物の合成を例証する。
スキームIの化合物5は、出発物質1と出発物質2、または出発物質3と出発物質4とのいずれかの間のパラジウム(0)カップリング反応によって調製される。テトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)または[1,1’−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(DCMとの錯体(1:1))[Pd(dppf)Cl].Pd(dppf)Clなどの適切なパラジウム触媒が、塩基(炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムなど)の存在下で使用される。この反応は、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、および水などの溶媒中で、一般にオイルバスまたはマイクロ波反応器を用いて約100℃〜150℃の温度で実施される。
Figure 2010527364
化合物5は、THFおよびトリイソプロピルボレート中でリチウムジイソプロピルアミドでリチオ化され、そのままベンゾ[b]チオフェンボロン酸エステル種を形成し、次いで2,4−ジクロロピリミジン(化合物6)とのパラジウム(0)カップリング反応を受け、化合物7を与える。このボロン酸エステルは、一般に−78℃などの低温で形成される。このカップリング反応は、化合物5を調製するための上記の条件を用いて直ちに続いて行われる。
次いで、本発明の化合物は、化合物7が化合物8と反応する求核置換反応を経由して調製される。かかる反応は、n−ブタノール、ジオキサン、およびN−メチルピロリジン−2−オン(NMP)などの溶媒中で実施される。この反応は、オイルバスまたはマイクロ波反応器を用いて約120℃〜150℃の温度で実施される。約2当量の1H−1,2,3−トリアゾール−1−エタンアミン(化合物8)が使用される。トリエチルアミンおよびジイソプロピルエチルアミンなどのアミン塩基が酸スカベンジャーとして使用される。
(スキームII)
あるいは、本発明の化合物は、上記の条件を用いて、出発物質2と出発物質9または出発物質4と出発物質10との間の鈴木反応によって調製することができる。
Figure 2010527364
2つのカップリング反応が本発明の化合物の合成において用いられるため、スキームIIの出発物質9および出発物質10は、スキームIと比べて逆のカップリング順序を表す。
当業者なら、本発明の化合物中の置換基のすべてが上記化合物を合成するために用いられる特定の反応条件に耐えるわけではないことは分かるであろう。これらの部分は、合成の好都合な時点で導入されてもよいし、または必要もしくは所望に応じて保護され次いで脱保護されてもよい。当業者なら、保護基は、本発明の化合物の合成の任意の好都合な時点で導入または除去してよいことはわかるであろう。窒素保護基および酸素保護基を導入し除去するための方法は当該技術分野で周知である。例えば、GreeneおよびWuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、John Wiley and Sons、New York、第7章(1999)を参照。本発明の実施例のいくつかは、本発明の他の実施例から調製される。さらに、当業者なら、多くの状況において、上記部分が導入される順序は重要でないことは分かるであろう。本発明の化合物を生成するために必要とされる工程の特定の順序は、合成しようとする特定の化合物、出発化合物、および置換される部分の相対的反応活性度に依存する可能性がある。
本発明の化合物のいくつかは、不斉中心を含む。これらの例では、その鏡像異性体およびラセミ体が本発明で企図されている。ケムドロー(ChemDraw)(登録商標)バージョン10.0を使用して、実施例の名称を得た。
(調製例1)
2−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
フラスコ中で、7−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン(426mg、2mmol)、ビス−(ピナコラト)−ジボロン(756mg、3mmol)、Pd(dppf)Cl(81mg、0.1mmol)、および酢酸カリウム(294mg、3mmol)をジメチルスルホキシド(DMSO)(10mL)の中で混合した。この混合物に窒素を5分間吹き込んだ。このフラスコを密封し、オイルバスの中に置き、100℃で4時間加熱した。この混合物をクロロホルム/イソプロピルアルコール(IPA)(3/1)で希釈した。この溶液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で暗色残渣にまで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン→ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって精製し、標記の化合物を無色の固体として得た(342mg、66%)。MS(ES) m/z 261[M+1]
(調製例2)
ベンゾ[b]チオフェン−7−ボロン酸
メカニカルスターラーを取り付けた12L モートン(Morton)フラスコ中で、7−ブロモベンゾ[b]チオフェン(300g、1.41mmol)およびトリ−イソプロピルボレート(403.6g、2.15mmol)を無水THF(4L)中で混合し、窒素下でドライアイス/アセトン浴中で−70℃まで冷却した。内部温度を−67.5℃より低く保つような速度でn−ブチルリチウム(1.6M ヘキサン溶液、714g、1.68mmol)を滴下した。添加終了後、反応混合物をこの温度で1時間撹拌したままにした。冷却浴を取り除き、4Lの水をゆっくり加えると、温度が約−5℃まで上昇した。次に、この溶液のpHが約pH=2となるまで濃HClを加えた(75mL)。このスラリーを1時間撹拌したままにした。十分な5N NaOH水溶液を加えてこの混合物のpHを約pH=12に調整し、22Lの分液漏斗(bottom−drop funnel)に移した。分離し、下側の水層を保存した。上側の有機層を4Lのメチル−tert−ブチルエーテルで希釈し、1Lの5N NaOH水溶液で抽出した。水層を分離し、それまでの水系抽出液と合わせ、分液漏斗に戻した。この水層をさらなるメチル−tert−ブチルエーテル(4L)で洗浄した。再度、水層を分離し、メカニカルスターラーを取り付けた12Lの3つ口丸底フラスコに移した。この溶液を、氷水浴を用いて+5℃まで冷却した。この溶液のpHが約pH=2となるまで濃HClをゆっくりと加えた。この混合物を30分間撹拌し、次いで生成した固体を濾別した。漏斗上の固体を2Lの水で2回リンスし、30分間風乾した。この固体を50℃の真空オーブン中に置き、真空下で一晩乾燥した。この乾燥した固体を、2Lのn−ヘプタンで30分間スラリー化し黄色を取り除いた。固体を再度濾別し、30分間風乾し、次いで40℃で一晩真空乾燥し、標記の化合物(188.8g、75%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.86(d,J=8Hz,1H),7.49−7.57(m,2H),7.30−7.39(m,2H)。
(調製例3)
5−ブロモメチル−2−フルオロ−4−ヨード−ピリジン
フラスコ中で、2−フルオロ−4−ヨード−ピコリン(10.0g、42.2mmol)、N−ブロモスクシンイミド(9.76g、54.8mmol)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(3.46g、21.1mmol)および乾燥CCl(100mL)を混合した。この混合物を70℃で窒素下で16時間加熱した。室温まで冷却した。ジクロロメタン(DCM)で希釈し、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。真空中で濃縮し、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の1%〜15% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物(8.27g、62%)を得た。MS(ES) m/z 315[M+1]
(調製例4)
(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イル)−アセトニトリル
シアン化トリメチルシリル(297mg、3.0mmol)およびフッ化テトラブチルアンモニウム(785mg、3.0mmol)を20mLのアセトニトリル中、窒素下で混合した。5−ブロモメチル−2−フルオロ−4−ヨード−ピリジン(0.63g、2.0mmol)を上記の溶液に加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物をクロロホルム/IPA(3/1)で希釈した。この溶液を水、および引き続いて飽和塩化ナトリウム水溶液を洗浄した。これを硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィ(DCM中の5% メタノール)によって精製し、標題の化合物を黄色、ワックス状固体として得た(500mg、96%)。MS(ES) m/z 263[M+1]
(調製例5)
2−(6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)−2−メチルプロパンニトリル
水素化ナトリウム(1.51g、62.9mmol)を、10mLのジメチルホルムアミド(DMF)中の(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イル)−アセトニトリル(5.5g、20.9mmol)の溶液に0℃で加えた。この混合物を0℃〜室温で30分間撹拌した。ヨウ化メチル(8.9g、63mmol)を加え、この混合物を室温でもう30分間撹拌を続けた。この混合物を水で希釈し、DCM中に取り込んだ。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮し、油状残渣を得た。この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(FCC)(ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を黄色固体として得た(5g、82%)。MS(ES) m/z 291[M+1]
(調製例6)
2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イル)−アセトアミド
(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イル)−アセトニトリル(360mg、1.37mmol)、過酸化水素(10g、30%、158mmol)、18−クラウンエーテル(36mg、0.14mmol)、炭酸カリウム(2M、10mL、20mmol)および10mLのエタノールを一緒に混合し、均一溶液を形成した。この混合物を3時間撹拌した。これを水で希釈した。生成物をDCM中に抽出した。粗生成物をFCC(DCM中の10% メタノール)によって精製し、標題の化合物を白色固体(250mg、64%)として得た。MS(ES) m/z 281[M+1]
2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イル)−アセトアミドについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例8)
1−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−エタノール
窒素下、0℃の臭化メチルマグネシウム(3M エーテル溶液、12mL、36mmol)を、THF(20mL)中の6−フルオロ−ピリジン−3−カルボアルデヒド(3g、24mmol)の溶液に加えた。この混合物を室温で一晩撹拌を続けた。この混合物を1N HClでクエンチし、次いで希水酸化アンモニウムでpH 約9まで塩基性にした。生成物をクロロホルム/IPA(3/1)で抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィ(DCM中の10% メタノール)によって精製し、標題の化合物を無色の油状物として得た(2.3g、68%)。MS(ES) m/z 142[M+1]
(調製例9)
5−(1−アジド−エチル)−2−フルオロ−ピリジン
氷浴中で冷たく保った1Lのフラスコに、トリフェニルホスフィン(27.9g、106.3mmol)、4,5−ジクロロ−3,6−ジオキソシクロヘキサ−1,4−ジエン−1,2−ジカルボニトリル(24.12g、106.3mmol)を加えた。撹拌しながらDCMをゆっくりと加えた(150mL)。この暗色溶液に、アジ化テトラ−N−ブチルアンモニウム(30.23g、106.3mmol)をゆっくり加え、次いでDCM(10mL)に溶解した1−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−エタノール(10g、70.85mmol)を加えた。このフラスコを氷浴から取り出し、室温で1時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーター(rotovap)で除去し、順相クロマトグラフィ(ヘキサン中の5%〜20% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を無色の油状物(7.75g)として得た。GCMS m/z 166[M]
(調製例10)
1−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−エチルアミン
5−(1−アジド−エチル)−2−フルオロ−ピリジン(4.09g、24.59mmol)を、エタノール(200mL)中、PtO(6%重量/重量)の存在下、60psi(約413kPa)の圧力下で水素化した。4時間後にこの混合物を濾過し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、得られた油状物を真空下で乾燥し、標題の化合物を得た(3.15g)。GCMS m/z 140[M]
(調製例11)
1−(6−クロロピリジン−3−イル)エタノール
水素化ホウ素ナトリウム(1.01g、26.35mmol)を、メタノール(100mL)中の1−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−エタノン(10g、64.27mmol)の溶液にゆっくり加えた。室温で15分間撹拌した。飽和NaHCO(40mL)が入っているビーカーにこの反応混合物を注ぎ込み、水(100mL)とDCM(400mL)との間で抽出した。この有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。順相カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の20% 酢酸エチル→ヘキサン中の70% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を得た(7g、69%)。MS(ES) m/z 158[M+1]
(調製例12)
2−フルオロ−5−(1−メトキシメトキシ−エチル)−ピリジン
ジイソプロピルエチルアミンおよびクロロメトキシメタンを、DCM中の1−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−エタノール(3.0g、21.3mmol)の溶液に0℃で加えた。この混合物を0℃で30分間、次いで室温で一晩撹拌し続けた。この混合物をクロロホルム/IPA(3/1)で希釈した。この溶液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。これを硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で暗色残渣まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン→ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を無色の固体(3g、66%)として得た。MS(ES) m/z 186[M+1]
2−フルオロ−5−(1−メトキシメトキシ−エチル)−ピリジンについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例14)
5−シクロプロピル−2−フルオロ−ピリジン
2−フルオロ−5−ヨード−ピリジン(1.12g、5mmol)、シクロプロピルボロン酸(645mg、7.5mmol)、酢酸パラジウム(56mg、0.25mmol)およびリン酸カリウム(3.2g、15mmol)をトルエン/水(20:1、21mL)中で混合した。この混合物を100℃で4時間加熱した。この混合物をクロロホルム−IPA(3:1、100mL)で希釈した。有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液および水で洗浄した。この混合物を硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で茶色の油状物まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって、標題の化合物を淡黄色油状物として得た(430mg、63%)。
(調製例15)
5−シクロプロピル−2−フルオロ−3−ヨード−ピリジン
THF(20mL)中の5−シクロプロピル−2−フルオロ−ピリジン(1.3g、9.5mmol)の溶液を、窒素下で、ドライアイス−アセトン浴中で−75℃まで冷却した。リチウムジイソプロピルアミド(2M THF溶液、6mL、12mmol)を30分間にわたって加えた。この混合物をもう3時間撹拌した後、ヨウ素(2.9g、11.4mmol、50mLのTHFに溶解した)を加えた。さらに2時間撹拌し続けた後、水(100mL)をこの混合物に加えた。次いで撹拌しながら室温まで1時間にわたって加温した。この混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(50mL)で処理した。この溶液をエーテルで抽出した。この溶液を真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン→ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を黄色油状物として得た(1.7g、68%)。H NMR(400MHz−CDCl)δ 7.99(d,J=3Hz,1H),7.39(td,J=3,5Hz,1H),6.79(dd,J=3,8Hz,1H),0.96−1.02(m,2H),0.63−0.69(m,2H)。
5−シクロプロピル−2−フルオロ−3−ヨード−ピリジンについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例18)
5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−ヨード−ピリジン
THF(20mL)中の5−シクロプロピル−2−フルオロ−3−ヨード−ピリジン(1.7g、6.5mmol)の溶液を、窒素下、ドライアイス−アセトン浴中で−75℃まで冷却した。リチウムジイソプロピルアミド(2M THF溶液、3.9mL、7.8mmol)を30分間にわたって加えた。この混合物をもう3時間撹拌した後、水(100mL)を加えた。次いで撹拌しながら室温まで1時間にわたって温度を上昇させた。この溶液をエーテルで抽出した。この溶液を真空中で茶色の油状物まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン→ヘキサン中の15% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を黄色油状物として得た(1.1g、65%)。H NMR(400MHz−CDCl)δ 8.03(dd,J=3,8Hz,1H),7.99(s,1H),0.91−1.00(m,2H),0.71−0.78(m,2H)。
5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−ヨード−ピリジンについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例21)
1−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イル)−エタノール
メタノール(10mL)中の2−フルオロ−4−ヨード−5−(1−メトキシメトキシ−エチル)−ピリジン(1g、3.2mmol)の溶液に1N HCl(5mL)を加えた。この混合物を一晩撹拌した。この反応混合物を炭酸ナトリウム(2N)で希釈した。生成物をクロロホルムの中に抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィ(DCM中の10% メタノール)によって精製し、標題の化合物を白色固体として得た(0.75g、87%)。MS(ES) m/z 268[M+1]
1−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イル)−エタノールについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例23)
メタンスルホン酸 1−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イル)−エチルエステル
メタンスルホニルクロリド(1.93g、16.8mmol)を、DCM(50mL)中の1−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イル)−エタノール(1.5g、5.6mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(2.2g、16.8mmol)の溶液に0℃で加えた。この混合物を0℃〜室温で4時間撹拌し続けた。この反応混合物を希炭酸ナトリウムで希釈した。生成物をクロロホルム中に抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を白色固体として得た(1.24g、64%)。MS(ES) m/z 346[M+1]
(調製例24)
5−(1−アジド−エチル)−2−フルオロ−4−ヨード−ピリジン
アジ化ナトリウム(0.45g、7mmol)および臭化テトラ−N−ブチルアンモニウム(0.12g、0.4mmol)を、DMF(20mL)中のメタンスルホン酸 1−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イル)−エチルエステル(1.2g、3.5mmol)の溶液に0℃で加えた。この混合物を室温で42時間撹拌した。この反応混合物をクロロホルムで希釈した。この有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を白色固体として得た(0.77g、76%)。H NMR(400MHz−CDCl)δ 1.56(d,J=6.8Hz,1H),4.90(m,1H),7.45(d,J=3.2Hz,1H),8.17(s,3H)。
(調製例25)
tert−ブチル 4−(1−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシレート
アセトニトリル(10mL)中の6−クロロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エタノール(300mg、1.06mmol)およびトリエチルアミン(737μL、5.29mmol)の氷冷した溶液に、CHCN(3mL)中のメタンスルホン酸無水物(553mg、3.17mmol)の溶液を滴下した。同じ温度で40分間撹拌し、CHCN(5mL)中のN−tert−ブトキシカルボニルピペラジン(1.97g、10.6mmol)の溶液を加えた。この混合物を60℃に一晩加熱した。飽和NaHCO(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。この有機物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレーションによって溶媒を除去した。順相カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の10% 酢酸エチル→ヘキサン中の40% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を白色固体として得た(226mg、47%)。MS(ES) m/z 452[M+1]
(調製例26)
1−(6−クロロピリジン−3−イル)エタノンオキシム
圧力容器中で、1−(6−クロロピリジン−3−イル)エタノン(3.4g、22.8mmol)、ヒドロキシルアミン水溶液(50%)(5.77g、87.4mmol)および0.75mLの酢酸を15mLのジオキサン中で混合した。この容器を密封し、この混合物をオイルバス中で、150℃で3時間加熱した。この混合物を室温まで冷却した。クロロホルム/IPA(3/1)で希釈し、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。層を分離し、この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。真空中で濃縮し、標題の化合物を得た(3.52g、94%)。MS(ES) m/z 171[M+1]
(調製例27)
1−(6−クロロピリジン−3−イル)エタンアミン
50mLの乾燥1,2−ジメトキシエタン中の水素化ホウ素ナトリウム(2.96g、82.65mmol)および四塩化チタン(1M トルエン溶液、41.33mL、41.33mmol)の溶液を、N下で0℃まで冷却した。1−(6−クロロピリジン−3−イル)エタノンオキシム(3.52g、20.66mmol)をこの溶液に滴下した。この混合物を室温で一晩撹拌した。この反応液を200mLの水でクエンチした。この混合物を水酸化アンモニウムで塩基性にした。この後、粗生成物をトルエンおよび酢酸エチルの中に抽出した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。真空中で濃縮し、粗生成物を得た(1.24g、38%)。H NMR(400MHz,CDCl)δ 3.53(s,3H),5.23(s,2H),7.39(d,J=4.0Hz,1H),7.96(d,J=1.6Hz,1H)。
(調製例28)
1−(6−メチルピリジン−3−イル)エタンアミン
チタンテトラ(イソプロポキシド)(42.1g、148mmol)およびアンモニア(370mmol、2M メタノール溶液)中の1−(6−メチルピリジン−3−イル)−エタノン(10g、74mmol)の混合物を、N下、室温で6時間撹拌した。この混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(4.2g、111mmol)を加えて一晩撹拌した。この反応混合物を水酸化アンモニウムでクエンチし、この混合物を濾過した。濾液から溶媒を除去し、残渣をDCMで抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を除去して、標題の化合物を暗黄色油状物として得た(8.16g)。MS(ES) m/z 137[M+1]
(調製例29)
tert−ブチル 1−(6−メチルピリジン−3−イル)エチルカルバメート
ジイソプロピルエチルアミン(11.6g、89.9mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(15.7g、71.9mmol)を、アセトニトリル(50mL)中の1−(6−メチルピリジン−3−イル)−エチルアミン(8.16g、59.9mmol)の溶液に加え、この混合物を一晩撹拌した。この混合物を飽和NaHCO(200mL)で洗浄し、DCMの中へと抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の5%〜50% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を淡黄色油状物として得た(7.3g)。MS(ES) m/z 237[M+1]
(調製例30)
tert−ブチル 1−(4−ヨード−6−メチルピリジン−3−イル)エチルカルバメート
tert−ブチル 1−(6−メチルピリジン−3−イル)エチルカルバメート(6.85g、29mmol)の溶液を、THF(70mL)中のtert−ブチルリチウム(51.1mL、87mmol)の溶液に、N下、−78℃で、THF(20mL)中で、先が二重になった(double−tipped)注射針を使用して加えた。30分後、THF(25mL)中のヨウ素(11.0g、43.5mmol)を−78℃で30分間にわたって加えた。1時間撹拌し、次いで室温まで加温した。水でクエンチし、酢酸エチル中に抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の5%〜50% 酢酸エチル)で精製し、標題の化合物を得た(620mg)。MS(ES) m/z 363[M+1]
(調製例31)
(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルメトキシ)−エタノール
水素化ナトリウム(54mg、2.25mmol)を2.5mLのエチレングリコールに0℃で加え、室温で30分間撹拌した。5−ブロモメチル−2−フルオロ−4−ヨード−ピリジン(0.69g、2.14mmol)を加え、これを120℃に30分間加熱した。室温まで冷却し、70mLの水で希釈し、エーテル(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を除去した。ジエチルエーテルを用いてクロマトグラフィによって精製し、標題の化合物を得た(240mg、38%)。MS(ES) m/z 296[M+1]
(調製例32)
4−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルメチル)−モルホリン
フラスコ中で、5−ブロモメチル−2−フルオロ−4−ヨード−ピリジン(6.13g、19.4mmol)、モルホリン(3.38g、38.8mmol)および乾燥CHCN(100mL)を、窒素下で混合した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.76mL、38.80mmol、2M THF溶液)を加えた。81℃で2時間加熱し、室温まで冷却した。DCMで希釈し、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を水層から分離し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、真空中で濃縮し、標題の化合物6.23g(100%)を得た。MS(ES) m/z 323[M+1]
4−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルメチル)−モルホリンについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例45)
2−フルオロ−5−メトキシメトキシ−ピリジン
6−フルオロ−ピリジン−3−オール(3.5g、30.95mmol)を、DMF(20mL)中の水素化ナトリウム(1.49g、37.1mmol)の懸濁液に加えた。この混合物を1時間撹拌した。クロロメチルメチルエーテル(2g、25.0mmol)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。この有機層を、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。この混合物を硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で茶色の油状物まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の10% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物(4.30g、88%)を黄色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 3.48(s,3H),5.15(s,2H),6.85(dd,J=3.6Hz,J=8.8Hz,1H),7.47(m,1H),7.96(m,1H)。
(調製例46)
2−フルオロ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ピリジン
THF(60mL)中の2−フルオロ−5−メトキシメトキシ−ピリジン(4.1g、26.1mmol)の溶液を−75℃まで冷却した。tert−ブチルリチウム(1.7M ペンタン溶液、30.4mL、51.7mmol)を30分間にわたって加えた。この混合物をさらに半時間撹拌した。ヨウ素(9.8g、38.6mmol、60mLのTHFに溶解させた)を加えた。添加終了後、1時間撹拌した。撹拌しながら、1時間にわたって温度を室温まで上昇させた。この混合物を水で処理した。この溶液を酢酸エチルで3回抽出した。この有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。この混合物を硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で茶色の固体まで濃縮した。この茶色の固体をヘキサンで粉末にした。濾過して、標題の化合物(3.9g、53%)を茶色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 3.53(s,3H),5.23(s,2H),7.39(d,J=4.0Hz,1H),7.96(d,J=1.6Hz,1H)。
(調製例47)
6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−オール
HCl(3M 水溶液、31mL、93.0mmol)を、THF(20mL)中の2−フルオロ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ピリジン(3.9g、13.8mmol)の溶液に加えた。この混合物を60℃で3時間撹拌し、この混合物を冷却した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をゆっくり加えて、pHを7に調整した。この溶液を酢酸エチルで3回抽出した。この有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。この混合物を硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮し、標題の化合物(3.2g、97%)を黄色固体として得た。MS(ES) m/z 240[M+1]
(調製例48)
2−[2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−エチル]−イソインドール−1,3−ジオン
DMF(10mL)中の6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−オール(1.5g、6.28mmol)およびKCO(4.38g、31.4mmol)の懸濁液を、窒素下で、氷浴中で0℃まで冷却した。2−(2−ブロモ−エチル)−イソインドール−1,3−ジオン(3.19g、12.55mmol)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。水を加えた。酢酸エチルで抽出した。この溶液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサンからヘキサン中の30% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を黄色油状物として得た(1.51g、58%)。MS(ES) m/z 413[M+1]
(調製例49)
2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−エチルアミン
ヒドラジン(70mg、2.12mmol)を、エタノール(10mL)中の2−[2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−エチル]−イソインドール−1,3−ジオン(440mg、1.06mmol)の溶液に加えた。この溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を除去し、濾液を薄黄色固体まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(塩化メチレン中の10%のメタノール中の2M アンモニア)によって精製し、標題の化合物を薄黄色油状物として得た(250mg、83.8%)。H NMR(400MHz,CDCN)δ 2.12(s,2H),3.03(t,J=5.2Hz,2H),4.10(t,J=5.2Hz,2H),7.47(d,J=4.0Hz,1H),7.69(d,J=2.0Hz,1H)。
(調製例50)
1−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−プロパン−2−オン
DMF(10mL)中の6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−オール(1.6g、6.69mmol)およびKCO(2.8g、20.1mmol)の懸濁液を、窒素下、氷浴中で0℃まで冷却した。クロロアセトン(0.78g、8.03mmol)を30分間にわたって加えた。この混合物を室温で1.5時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。この溶液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサンからヘキサン中の10% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を得た(1.5g、76%)。MS(ES) m/z 296[M+1]
(調製例51)
1−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−プロパン−2−オール
NaBH(35mg、0.94mmol)を、メタノール(4mL)中の1−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)プロパン−2−オン(240mg、0.81mmol)の溶液にゆっくりと加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した。1N HClおよび水を加えた。塩化メチレンで抽出した。この有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で黄色固体まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサンからヘキサン中の10% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を薄黄色固体として得た(240mg、99%)。MS(ES) m/z 298[M+1]
(調製例52)
2−[2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−1−メチル−エチル]−イソインドール−1,3−ジオン
DMF(2mL)中の6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−オール(150mg、0.63mmol)、トルエン−4−スルホン酸 2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−プロピルエステル(226mg、0.63mmol)、炭酸セシウム(206mg、0.63mmol)の混合物を、100℃で5時間加熱した。この混合物を冷却し、水を加えた。酢酸エチルで抽出した。この有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で薄黄色固体まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサンからヘキサン中の10% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を白色固体を得た(115mg、43%)。MS(ES) m/z 427[M+1]
2−[2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−1−メチル−エチル]−イソインドール−1,3−ジオンについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例55)
2−フルオロ−4−ヨード−5−[2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エトキシ]−ピリジン
6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−オール(0.5g、2.09mmol)を、DMF(6mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、0.1g、2.51mmol)の懸濁液に加えた。この混合物を1時間撹拌した。2−(2−ブロモ−エトキシ)−テトラヒドロピラン(0.51g、2.34mmol)を加えた。この溶液を室温で一晩撹拌した。この混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液および水で洗浄した。この混合物を硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の10% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物(0.58g、75.5%)を薄黄色油状物として得た。MS(ES) m/z 368[M+1]
2−フルオロ−4−ヨード−5−[2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エトキシ]−ピリジンについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例57)
3−メトキシメトキシ−ピリジン
3−ヒドロキシピリジン(7g、74mmol)をTHF(20.6mL)およびDMF(34.4mL)に溶解し、−15℃まで冷却した。カリウム tert−ブトキシド(8.3g、74mmol)を加え、−15℃で30分間撹拌した。この混合物を、クロロメチルメチルエーテル(5.81mL、77mmol)を40分間にわたって滴下して処理した。添加終了後、この混合物を−15℃でさらに1時間撹拌した。氷浴を取り除き、この混合物を15℃までゆっくり加温した。この混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液に注ぎ込み、10分間激しく撹拌した。得られた溶液を酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出液を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.42(d,J=3Hz,1H),8.28(d,J=5Hz,1H),7.37−7.42(m,1H),7.21−7.27(m,1H),5.20(s,2H),3.49(s,3H)。
(調製例58)
2−クロロ−5−メトキシメトキシ−ピリジン
水素化ナトリウム(3.7g、93mmol)をDMF(50mL)に懸濁し、DMF(20mL)中の2−クロロ−5−ヒドロキシピリジン(10g、77mmol)の溶液を45分間にわたって滴下した。得られた溶液を室温で1.5時間撹拌した。クロロメチルメチルエーテル(6.6mL、86mmol)を45分間にわたって滴下した。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル、水、および飽和塩化ナトリウム水溶液で希釈した。この有機溶液を単離し、水で3回、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、330gのシリカゲルカラムクロマトグラフィを用い、20分間にわたるヘキサンからヘキサン中の30% 酢酸エチルへの勾配で溶出して精製し、次にヘキサン中の30% 酢酸エチルに30分間保持することによって、標題の化合物10.8g(81%)を透明な油状物として得た。MS(ES) m/z 174.0[M+1]
(調製例59)
2−クロロ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ピリジン
tert−ブチルリチウム(1.7M ペンタン溶液、72mL、123mmol)を、THF(300mL)中の2−クロロ−5−メトキシメトキシ−ピリジン(10.8g、62mmol)の溶液に、−70℃で、10分間にわたって滴下した。得られた溶液を−70℃で30分間撹拌した。THF(150mL)中のヨウ素(23g、92mmol)の溶液を30分間にわたって滴下した。得られた溶液を−70℃で1時間撹拌した。氷浴を取り除き、この反応液を室温まで加温した。この混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、これらの層を単離した。この水層を酢酸エチルで2回抽出した。有機抽出液を合わせ、チオ硫酸ナトリウム水溶液で2回、水で1回、および飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、エバポレートした。得られた固体をヘキサンで粉末にした。固体を真空濾過によって集め、その固体をヘキサンで洗浄した。この固体を真空下で乾燥し、標題の化合物10.8g(58%)を茶色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.08(s,1H),7.98(s,1H),5.43(s,2H),3.40(s,3H)。
2−クロロ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ピリジンについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例61)
[2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−エチル]メチル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル
水素化ナトリウム(620mg、26mmol)を、3mLのDMF中の[2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−エチル]−カルバミン酸 tert−ブチルエステル(0.33g、0.86mmol)の溶液に加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、ヨウ化メチル(0.37g、2.59mmol)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。この有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。この混合物を硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を薄黄色固体として得た(0.13g、38%)。H NMR(400MHz,CDCN)δ 1.45(s,9H),3.08(s,3H),3.59(t,J=5.6Hz,2H),4.20(t,J=5.6Hz,2H),5.07(s,1H),7.38(d,J=3.2Hz,1H),7.61(d,J=1.2Hz,1H)。
(調製例62)
6−クロロ−4−ヨード−ピリジン−3−オール
THF(40mL)中の2−クロロ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ピリジン(8.1g、27mmol)の溶液を、3N HCl(61mL)で処理した。得られた混合物を60℃まで3時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をゆっくり加えることによって、pHを7に調整した。この混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出液を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、標題の化合物6.8g(98%)を茶色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 11.04(s,1H),7.81−7.87(m,2H)。
(調製例63)
2−クロロ−5−エトキシ−4−ヨード−ピリジン
DMF(50mL)中の6−クロロ−4−ヨード−ピリジン−3−オール(4.9g、19mmol)および炭酸カリウム(8.0g、58mmol)の溶液をヨウ化エチル(4.7mL、58mmol)で処理した。この混合物を60℃で3時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、濾紙に通して濾過した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、10% クエン酸水溶液で洗浄した。水溶液を合わせ、酢酸エチルでさらに2回抽出した。有機抽出液を合わせ、水で3回、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、標題の化合物5.1g(93%)を茶色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.00(s,1H),7.93(s,1H),4.18(q,J=7Hz,2H),1.35(t,J=7Hz,3H)。
(調製例64)
2,2−ジメチル−N−ピリジン−3−イル−プロピオンアミド
250mLの丸底フラスコに氷浴、マグネチックスターラーを取り付け、N雰囲気にした。3−アミノピリジン(15g、159mmol)、THF(60mL)、ジエチルエーテル(60mL)、トリエチルアミン(17.7g、24.4mL、175mmol)を加えた。この混合物を0℃まで冷却し、トリメチルアセチルクロリド(21.0g、14.9mL、175mmol)を、注射器でゆっくり加えた。一晩混合し、その間に室温まで加温した。水(100mL)を加え、分液漏斗に移し、抽出し、下側の水層を捨てた。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレーターによって無色の油状物まで濃縮した。この無色の油状物は、冷却すると固化した。高真空下で2.5時間乾燥し、標題の化合物を黄褐色の固体として得た。21.56g(76%)。MS(ES) m/z 179[M+1]
(調製例65)
N−(4−ヨード−ピリジン−3−イル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
250mLの丸底フラスコにマグネチックスターラー、熱電対、ドライアイス/アセトン浴、滴下漏斗(addition funnel)を取り付け、N雰囲気にした。2,2−ジメチル−N−ピリジン−3−イル−プロピオンアミド(3.0g、16.8mmol)、ジエチルエーテル(67mL)、およびテトラメチレンジアミン(4.68g、6.08mL、40.3mmol)を入れた。この反応液を−78℃まで冷却した。ガラスの注射器で、n−ブチルリチウム(2.5M ヘキサン溶液、16.2mL、40.3mmol)を10分間にわたってゆっくり加えた。この反応液を2時間にわたって−13℃まで加温した。この反応液を−78℃まで冷却した。ヨウ素溶液(THF(20mL)中にIを8.5g、33.6mmol)を調製した。このヨウ素溶液を上記反応液に滴下漏斗によって加え、−68℃で2.5時間撹拌した。この反応液を、飽和NHCl溶液(40mL)を加えてクエンチし、分液漏斗に移した。酢酸エチル(100mL)を加えた。抽出し、下側の水層を捨てた。有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、抽出した。この有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過した。生成物をロータリーエバポレーションによって濃縮した。シリカ(80g)でクロマトグラフにかけ、100% DCMから70% 酢酸エチル/30% DCMの勾配で溶出して、1.19g(23%)の標題の化合物を得た。MS(ES) m/z 306[M+1]
(調製例66)
[2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−エチル]−カルバミン酸 tert−ブチルエステル
ジイソプロピルエチルアミン(0.23g、1.77mmol)を、5mLのDCM中の2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−エチルアミン(0.25g、0.89mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(0.29g、1.33mmol)の溶液に加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物をDCMで希釈し、この有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮し、粗製油状物を得た。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の30% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を得た(0.33g、97%)。H NMR(400MHz,CDCl)δ 1.41(s,9H),3.56(t,J=5.2Hz,2H),4.10(t,J=5.2Hz,2H),5.07(s,1H),7.34(d,J=3.6Hz,1H),7.69(d,J=1.6Hz,1H)。
[2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−エチル]−カルバミン酸 tert−ブチルエステルについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例70)
tert−ブチル 1−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチルカルバメート
tert−ブチル 1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチルカルバメート(3.77g、14.7mmol)をTHF(60mL)に溶解した。tert−ブチルリチウム(1.7M ヘプタン溶液、25.9mL、44.0mmol)を、N下で−78℃で加えた。この反応溶液を−78℃で0.5時間撹拌した。THF(44mL)中のヨウ素(5.59g、22.0mmol)の溶液を、N下、−78℃で30分間にわたって滴下した。得られた溶液を−78℃で1時間、次いで−78℃〜室温まで1時間撹拌した。この反応液を水でクエンチした。酢酸エチルで抽出した。この有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。MgSOで乾燥した。濾過後、濃縮し、粗生成物をFCC(0.1%〜1% 2M NH メタノール溶液/CHCl)によって精製し、98% HPLC純度を有する標題の化合物(1.34g、24%)を得た。MS(ES) m/z 383[M+1]
tert−ブチル 1−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチルカルバメートについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例73)
6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−アミン
tert−ブチル 6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イルカルバメート(1.47g、4.35mmol)をDCM(20mL)に溶解した。トリフルオロ酢酸(TFA)(20mL)を加えた。N下、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。真空中で乾燥し、100% HPLC純度を有する6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−アミンのTFA塩(1.02g、99%)を得た。MS(ES) m/z 239[M+1]
(調製例74)
6−フルオロ−4−ヨード−N−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル)ピリジン−3−アミン
密封反応器中で、6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−アミンTFA塩(0.36g、1.50mmol)、2−[(2−ブロモエチル)オキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン(1.38g、6.60mmol)、水酸化カリウム(0.19g、3.30mmol)、フッ化カリウム(0.19g、3.30mmol)、およびヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.11g、0.3mmol)を、1,4−ジオキサン(1.5mL)中で混合した。この反応混合物を100℃で一晩加熱した。この反応混合物を室温まで冷却した。水でクエンチした。酢酸エチルで抽出し、この有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。MgSOで乾燥した。濾過後、濃縮しFCC(0.1%〜1% 2M NH メタノール溶液/CHCl)によって精製し、100% HPLC純度を有する標題の化合物(0.36g、66%)を得た。MS(ES) m/z 367[M+1]
(調製例75)
2−(6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イルアミノ)エタノール
6−フルオロ−4−ヨード−N−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル)ピリジン−3−アミン(0.20g、0.55mmol)をエタノール(5.5mL)に溶解した。ピリジニウム p−トルエンスルホネート(0.014g、0.055mmol)を加えた。この反応混合物を50℃で一晩加熱した。溶媒を減圧下で除去した。FCC(0.1%〜1% 2M NH メタノール溶液/CHCl)によって精製し、100% HPLC純度を有する標題の化合物(44mg、28%)を得た。MS(ES) m/z 283[M+1]
(調製例76)
6−フルオロ−4−ヨード−N−(2−メトキシエチル)ピリジン−3−アミン
密封反応器中で、6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−アミンのTFA塩(0.36g、1.50mmol)、2−クロロエチルメチルエーテル(0.31g、3.30mmol)、水酸化カリウム(0.19g、3.30mmol)、フッ化カリウム(0.19g、3.30mmol)、およびヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.11g、0.30mmol)を1,4−ジオキサン(1.5mL)中で混合した。この反応混合物を100℃で一晩加熱した。この反応混合物を室温まで冷却した。水でクエンチした。酢酸エチルで抽出し、この有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。MgSOで乾燥した。濾過後、反応溶媒を減圧下で除去した。FCC(0.1%〜1% 2M NH メタノール溶液/CHCl)によって精製し、80% HPLC純度を有する標題の化合物(0.09g、20%)を得た。MS(ES) m/z 279[M+1]
(調製例77)
[2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−エチル]メチル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル
水素化ナトリウム(620mg、26mmol)を、3mLのDMF中の[2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−エチル]−カルバミン酸 tert−ブチルエステル(0.33g、0.86mmol)の溶液に加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、ヨウ化メチル(0.37g、2.59mmol)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。この有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。この混合物を硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を薄黄色固体として得た(0.13g、38%)。H NMR(400MHz,CDCN)δ 1.45(s,9H),3.08(s,3H),3.59(t,J=5.6Hz,2H),4.20(t,J=5.6Hz,2H),5.07(s,1H),7.38(d,J=3.2Hz,1H),7.61(d,J=1.2Hz,1H)。
[2−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イルオキシ)−エチル]メチル−カルバミン酸 tert−ブチルエステルについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例80)
(S)−tert−ブチル 1−(6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチル(メチル)カルバメート
tert−ブチル 1−(6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチル(メチル)カルバメート(3.11g、8.48mmol)をキラルHPLC(4.6×150mm キラルパック(Chiralpak)(登録商標)AD−H、5:95 3A/C7、0.6mL/分 270nm)によって分離し、第1の画分を(R)−tert−ブチル 1−(6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチル(メチル)カルバメート(1.09g、35%、>99%ee)として、および第2の画分を(S)−ブチル 1−(6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチル(メチル)カルバメート(1.13g、36%、>99%ee)として得た。MS(ES) m/z 383[M+1]。両方の鏡像異性体の絶対配置を、振動円二色性(Vibration Circular Dichroic)(VCD)分光法研究によって帰属した。
(S)−tert−ブチル 1−(6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチル(メチル)カルバメートについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を分離した。
Figure 2010527364
(調製例83)
4−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル−2−クロロ−ピリジン
フラスコ中で、7−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン(1.7g、12mmol)、2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジン(1.6g、7mmol)、Pd(dppf)Cl(285mg、0.3mmol)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル(63mg、0.2mmol)、炭酸ナトリウム(2M、8mL、16mmol)およびTHF(20mL)を混合した。この混合物を100℃で3時間加熱した。この混合物をクロロホルム/IPA(3/1)で希釈した。この溶液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で暗色残渣まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(DCMからDCM中の20% THF)によって精製し、標題の化合物(1.14g、66%)を黄色固体として得た。MS(ES) m/z 246[M+1]
(調製例84)
4−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル−2−フルオロ−5−メチル−ピリジン
フラスコ中で、2−フルオロ−4−ヨード−5−メチル−ピリジン(355mg、1.5mmol)、2−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(282mg、1.8mmol)、Pd(dppf)Cl(61mg、0.07mmol)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル(13mg、0.04mmol)、炭酸ナトリウム(2M、1.5mL、3mmol)およびTHF(10mL)を混合した。この混合物を、オイルバス中で、100℃で3時間加熱した。この混合物をクロロホルム/IPA(3/1)で希釈した。この溶液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した。真空中で暗色残渣まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物(300mg、82%)を黄色油状物として得た。MS(ES) m/z 244[M+1]
4−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル−2−フルオロ−5−メチル−ピリジンについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例95)
1−(4−(ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)ピリジン−3−イル)エタノール
250mL丸底フラスコ中の、THF(50mL)中の4−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル−ピリジン−3−カルボアルデヒド(1.5g、6.27mmol)の溶液を0℃まで冷却し、臭化メチルマグネシウム(2.38g、6.90mmol、2.30mL)をこの溶液に徐々に加えた。この混合物を0℃から室温まで2時間撹拌した。1N HCl(200mL)と混合することにより、この混合物を加水分解した。水酸化アンモニウムを用いてpHを11まで調整した。クロロホルム/IPA(3/1、200mL)中に抽出した。この有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮した。FCC(ヘキサンからヘキサン中の10% 酢酸エチル、次いでDCM中の20% THF)によって精製し、標題の化合物を黄色油状物として得た(1.00g、62%)。MS(ES) m/z 256[M+1]
(調製例96)
3−(1−アジドエチル)−4−(ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)ピリジン
上記の5−(1−アジド−エチル)−2−フルオロ−ピリジンについて使用した手順と同様の手順を使用して、標題の中間体を、1−(4−(ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)ピリジン−3−イル)エタノールから茶色の油状物として調製した(0.66g、93%)。MS(ES) m/z 280[M+1]
(調製例97)
2−(4−(ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)−2−メチルプロパン−1−アミン
水素化ホウ素ナトリウム(296mg、7.83mmol)および四塩化ジルコニウム(684mg、2.9mmol)をTHF(1mL)に溶解し、乳白色の溶液を形成させた。THF(20mL)中の2−(4−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル−6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−2−メチル−プロピオニトリル(580mg、1.96mmol)の溶液をN下、室温で加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を氷水溶液に注ぎ込むことによってこの反応液をクエンチした。この混合物をクロロホルム/IPA(3/1)で抽出した。希水酸化アンモニウムを加えることによって、この水層を塩基性にし、そして濾過した。濾液をクロロホルムで抽出し、合わせた有機層を乾燥し、濃縮し、淡黄色固体(500mg、84%)を得た。MS(ES) m/z 301[M+1]
(調製例98)
1−(4−(ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)ピリジン−3−イル)エタンアミン
氷浴中の50mLの丸底フラスコ中で、エタノール(10mL)、ギ酸(1.08g、23.54mmol)、およびヒドラジン(754.4mg、23.54mmol)中の3−(1−アジド−エチル)−4−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル−ピリジン(0.66g、2.35mmol)の溶液にラネーニッケル(1.38g、23.5mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、ラネーニッケルを濾過した。濾液を水酸化アンモニウムで希釈した。生成物をクロロホルムの中に抽出した。この有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、標題の化合物を茶色の油状物として得た(0.6g、100%)。MS(ES) m/z 255[M+1]
1−(4−(ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)ピリジン−3−イル)エタンアミンについて記載した手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例101)
tert−ブチル 1−(4−(ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)ピリジン−3−イル)エチルカルバメート
トリエチルアミン(477.4mg、4.72mmol)を、1,4−ジオキサン(10mL)および水(5mL)中の1−(4−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル−ピリジン−3−イル)−エチルアミン(0.6g、2.36mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(1.03g、4.72mmol)の溶液に加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物をクロロホルム(100mL)で希釈し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をFCC(ヘキサン中の20% 酢酸エチルからDCM中の10% メタノール)によって精製し、標題の化合物を黄色固体として得た(0.84g、67%)。MS(ES) m/z 355[M+1]
tert−ブチル 1−(4−(ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)ピリジン−3−イル)エチルカルバメートについて記載した手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例105)
tert−ブチル 1−(6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチル(2−フルオロエチル)カルバメート
水素化ナトリウム(58.9mg、2.46mmol)を、[1−(6−フルオロ−4−ヨード−ピリジン−3−イル)−エチル]−カルバミン酸 tert−ブチルエステル(300mg、819μmol)の溶液に0℃で加えた。この混合物を0℃〜室温で1時間撹拌した。1−フルオロ−2−ヨード−エタン(570mg、3.28mmol)を加えた。この混合物を室温で4時間撹拌し、次いで50℃で一晩撹拌した。この混合物をクロロホルム/IPA(3/1、100mL)で希釈し、水/飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物を、FCC(ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって精製し、140mgの標題の化合物を得た(41%)。MS(ES) m/z 413[M+1]
(調製例106)
4−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル−3−メトキシメトキシ−ピリジン
溶液A:ジエチルエーテル(90mL)中の3−メトキシメトキシ−ピリジン(2.5g、18mmol)の溶液を、−70℃で、tert−ブチルリチウム(1.7M ペンタン溶液、10mL、18mmol)を10分間にわたって滴下して処理した。この混合物を−70℃で40分間撹拌し、THF(10mL)中のトリイソプロピルボレート(5mL、22mmol)の溶液を5分間にわたって滴下した。この混合物を−70℃で1時間撹拌し、次いで氷浴を取り除き、この混合物を放置してゆっくり室温まで加温した。
溶液B:1,4−ジオキサン(30mL)中の7−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン(3.8g、18mmol)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル(268mg、0.90mmol)、Pd(dppf)Cl(732mg、0.90mmol)の溶液を、2M 炭酸ナトリウム水溶液(72mL、36mmol)で処理した。溶液Aが室温に到達すると、この溶液を80℃まで加熱した。
溶液Aを10分間にわたって滴下して、溶液Bを処理した。合わせた溶液を85℃に5時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。この有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。この残渣を、120gのシリカゲルのカラムクロマトグラフィで、DCMから酢酸エチルへの勾配を用いて溶出することによって精製し、いくらかの出発物質の3−メトキシメトキシ−ピリジンを含む標題の化合物(3.8g)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.68(s,1H),8.42(d,J=4Hz,1H),7.88(d,J=8Hz,1H),7.33−7.50(m,5H),5.12(s,2H),3.36(s,3H)。
(調製例107)
2−クロロ−4−[7−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−ピリミジン
500mLの丸底フラスコ中で、THF(150mL)中の4−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル−2−クロロ−ピリジン(13g、53.1mmol)およびトリイソプロピルボレート(20g、106mmol)の溶液を、窒素下で−70℃まで冷却した。この冷却した溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(2M THF溶液、53mL、106mmol)を30分間にわたって徐々に加えた。この混合物を、冷却浴中で続けてさらに1時間撹拌した。この混合物を、THF(150mL)中の2,4−ジクロロ−ピリミジン(12g、106mmol)、Pd(dppf)Cl(2.2g、53mmol)および炭酸ナトリウム(35mL、3M、106mmol)の還流溶液に30分間にわたって徐々に移した。さらに1時間還流させた。この混合物を室温まで冷却し、500mLのクロロホルム/IPA(3/1)および200mLの水で希釈した。得られた固体を濾過によって集め、クロロホルム/IPA/水混合物をとっておいた。この固体をDCMで洗浄し、これを減圧下で乾燥した。クロロホルム/IPA/水混合物の層を分離した。この有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮し、茶色の残渣を得た。この残渣をFCC(DCM中の10% メタノール)によって精製し、さらなる生成物を得た。2つの部分を合わせ、標題の化合物(13g、68%)を得た。MS(ES) m/z 358[M+1]
適切な出発物質を使用して、基本的に2−クロロ−4−[7−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−ピリミジンの調製に従って、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
Figure 2010527364
(調製例126)
4−[2−(2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル]−ピリジン−3−オール
THF(10mL)中の2−クロロ−5−フルオロ−4−[7−(3−メトキシメトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−ピリミジン(4g、10mmol)の溶液を5N HCl(3mL)で処理した。この混合物を室温で6時間撹拌した。この反応液を真空中で濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液およびDCMで希釈した。層を分離し、各層を濾過した。この有機層由来の固体をDCMで洗浄し、標題の化合物(300mg)を黄褐色固体として得た。上記水層由来の固体を水で洗浄し、乾燥して標題の化合物(300mg)を黄褐色固体として得た。これらの固体を合わせ、標題の化合物(600mg;17%)を黄褐色固体として得た。MS(ES) m/z 358[M+1]
適切な出発物質を使用して、4−[2−(2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル]−ピリジン−3−オールについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例128)
2−(2−(5−(ヒドロキシメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン
密封した反応器中で、トルエン(50mL)中の2−(2−アジドエチル)イソインドリン−1,3−ジオン(12g、55.5mmol)および2−プロピン−1−オール(3.88mL、66.6mmol)の混合物を、90℃で3日間加熱した。室温まで冷却し、固体を集めた。カラムクロマトグラフィ(DCMからDCM中の2% メタノール)によって精製し、標題の化合物(第1の画分)を白色固体として得た(4.7g、31%)。MS(EI) m/z 273[M+1]
(調製例129)
2−(2−(4−(ヨードメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン
DCM(4mL)中のトリフェニルホスフィン(0.29g、1.10mmol)およびヨウ素(0.28g、1.10mmol)の混合物を10分間撹拌した。1H−イミダゾール(0.12g、1.84mmol)を加え、10分間撹拌した。2−(2−(4−(ヒドロキシメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン(0.2g、0.73mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。DCMで希釈し、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィ(DCMからDCM中の20% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を黄色固体として得た(0.22g、78%)。MS(EI) m/z 383[M+1]
(調製例130)
2−(2−(4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン
エタノール(10mL)中の2−(2−(4−(ヨードメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン(1g、2.62mmol)および0.2gの10% パラジウム炭素の混合物を、水素バルーン下で一晩撹拌した。濾過して固体を除去し、濃縮した。カラムクロマトグラフィ(DCMからDCM中の20% 酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を黄色固体として得た(0.5g、74%)。MS(EI) m/z 257[M+1]
(調製例131)
2−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル)−イソインドール−1,3−ジオン
1H−1,2,3−トリアゾール(250g、3.51mol)、N−(2−ブロモエチル)フタルイミド(942g、3.52mol)および1500mLのDMFを、メカニカルスターラー、窒素導入口および温度プローブを取り付けた5Lの丸底フラスコに加え、この混合物を15℃まで冷却した。すべての固体がほぼ溶解するまでこの混合物を撹拌し、氷水浴中で冷却した。炭酸セシウム(1145g、3.51mol)を、10分間にわたって少しずつ加えた。この反応混合物は、21℃まで発熱した。この混合物を撹拌したままにし、一晩かけて室温まで到らせた。この反応混合物を、8Lの氷水が入っている12Lのフラスコに注ぎ込んだ。この懸濁液を30分間撹拌し、次いで濾過し、固体を3Lの水でリンスした。2時間風乾した。この位置異性体の混合物を7Lの無水エタノールから再結晶した。濾過によって固体を単離し、風乾した。16Lの無水エタノールから再度再結晶した。再度、固体を濾過によって単離し、新しいエタノール(1000mL)でリンスした。この固体を40℃で真空乾燥し、標題の化合物を白色固体として得た。292.7g(34%)。MS(EI) m/z 243[M+1]
(調製例132)
2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチルアミン
2−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル)−イソインドール−1,3−ジオン(106g;437.59mmol)を、2Lの無水エタノールが入っている5L丸底フラスコ中で溶解した。撹拌した混合物を、窒素下で70℃まで加熱し、この温度で、ヒドラジン一水和物(23mL;463.76mmol)を10分間かけて滴下した。この混合物は均一になり、色は黄色になった。この温度で約30分後、固体が反応液中で形成し始め、色は、経時的に徐々にはるかに薄い黄色になっていった。7時間後、熱を取り去り、1時間かけて室温まで加温した。珪藻土上で濾過し、1000mLのエタノールでリンスした。半固体までエバポレートした。2LのCHClに溶解し、珪藻土上で濾過し、再度エバポレートした。残渣をトルエン(1500mL)で希釈し、珪藻土上で濾過し、不溶性の黄褐色の固体を除去した。エバポレートし、真空下で一晩置いた。この油状物を100mLのCHClに溶解し、珪藻土のパッドに通して再度濾過した。エバポレートし、43.9g(90%)の標記の化合物を濁った油状物として得た。MS(EI) m/z 112[M+1]
2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチルアミンについて記載した手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
以下の{5−フルオロ−4−[7−(2−フルオロ−5−メチル−ピリジン−4−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−ピリミジン−2−イル}−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル)−アミンについての手順と同様の手順を用いて、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
(調製例143)
{5−フルオロ−4−[7−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−ピリミジン−2−イル}−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル)−アミン
[4−(7−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロ−ピリミジン−2−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル)−アミン(1.5g、3.45mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.05g、4.14mmol)、酢酸カリウム(1.02g、10.36mmol)、およびPd(dppf)Cl(280mg、0.35mmol)をDMSO(30mL)中で混合した。得られた混合物を3回脱気し、それを80℃に一晩加熱した。この混合物を室温まで冷却し、それを水に注ぎ込んだ。濾過して湿った固体を得て、クロロホルム/IPA(3:1、体積/体積)に溶解し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮した。クロマトグラフィ(ヘキサンから酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を得た(1.3g、81%)。
上記の中間体について使用した手順と本質的に同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
以下のN−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミンについての手順と同様の手順を使用して、以下の中間体を調製した。
Figure 2010527364
Figure 2010527364
(実施例1)
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−5−フルオロ−4−(7−(2−フルオロ−5−メチルピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
圧力容器中で、2−クロロ−5−フルオロ−4−[7−(2−フルオロ−5−メチル−ピリジン−4−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−ピリミジン(200mg、0.54mmol)および2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチルアミン(120mg、21.1mmol)をn−ブタノール(2mL)[あるいは、溶媒としてジオキサン、ジオキサン−NMP(N−メチルピロリジノン)、NMP単独]中で混合した。この混合物をオイルバス中で120−150℃で一晩(マイクロ波反応器中で10−60分)加熱した。この混合物をクロロホルム/IPA(3/1)で希釈した。この溶液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、この溶液を真空中で暗色残渣まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(DCM→DCM中の10% メタノール)によって精製し、標題の化合物を黄色固体として得た(140mg、59%)。MS(ES) m/z 450[M+1]
上記の実施例についての手順と同様の手順を使用して、以下の実施例を調製した。
Figure 2010527364
Figure 2010527364
Figure 2010527364
(実施例13)
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−5−フルオロ−4−(7−(2−フルオロ−5−((メチルアミノ)メチル)ピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
(6−フルオロ−4−{2−[5−フルオロ−2−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ベンゾ[b]チオフェン−7−イル}−ピリジン−3−イルメチル)−メチル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル(0.30g、0.51mmol)および乾燥TFA(2.0mL)および乾燥DCM(2.2mL)を混合した。室温で1時間撹拌した。溶媒を留去した。得られた残渣をDCMで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水、および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。この有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、真空中で濃縮し、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィ[0.1%〜2%のメタノール中の2M アンモニア/DCM]によって精製し、標題の化合物(0.20g、83%)を得た。MS(ES) m/z 479[M+1]
(実施例14)
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−5−フルオロ−4−(7−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
{5−フルオロ−4−[7−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−ピリミジン−2−イル}−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル)−アミン(0.105g、0.23mmol)、3−フルオロ−4−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(51mg、0.30mmol)、水酸化バリウム八水和物(0.21g、0.68mmol、あるいは炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム)、Pd(dppf)Cl(20mg、0.025mmol)を、DMF(あるいはジオキサン、THF、DMSO、およびCHCN)ならびに水(4/1、体積/体積)の混合溶媒2mL中で混合した。この反応混合物を80℃に2.5時間加熱した(10−60分間のマイクロ波加熱)。室温まで冷却した。これをクロロホルム/IPA(3:1、体積/体積)50mLで希釈した。これを、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機溶媒を除去し、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィ(ヘキサンから酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を得た(0.05g、47%)。MS(ES) m/z 475[M+1]
(実施例15)
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−5−フルオロ−4−(7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(0.28g、0.6mmol)、4−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100mg、0.51mmol)、水酸化バリウム八水和物(0.48g、1.52mmol)、Pd(dppf)Cl(40mg、0.05mmol)をDMFおよび水(4/1、体積/体積)の混合溶媒4mL中で混合した。この反応混合物を80℃に45分間加熱した。これを室温まで冷却した。クロロホルム/IPA(3:1、体積/体積)50mLで希釈した。水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機溶媒を除去し、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィ(ヘキサンから酢酸エチル)によって精製し、標題の化合物を得た(0.17g、75%)。MS(ES) m/z 457[M+1]
上記の実施例についての手順と同様の手順を使用して、以下の実施例を調製した。
Figure 2010527364
Figure 2010527364
Figure 2010527364
Figure 2010527364
Figure 2010527364
Figure 2010527364
(実施例36)
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(2−クロロ−5−(1−(メチルアミノ)エチル)ピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
tert−ブチル 1−(4−(2−(2−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−クロロピリジン−3−イル)エチル(メチル)カルバメート(300mg、0.5mmol)および乾燥TFA(2.0mL)を乾燥DCM(6mL)中で混合した。この溶液を室温で1時間撹拌した。得られた残渣をDCMで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水、および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、真空中で濃縮し、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィ[0.1%〜2%のメタノール中の2M アンモニア/DCM]によって精製し、標題の化合物を得た(175mg、70%)。MS(ES) m/z 491[M+1]
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(2−クロロ−5−(1−(メチルアミノ)エチル)ピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミンについて記載した手順と同様の手順を使用して、以下の実施例を調製した。
Figure 2010527364
(実施例40)
1−(4−(2−(2−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)エタノール
Figure 2010527364
5mLの1N HClを、メタノール(10mL)中の5−フルオロ−4−{7−[2−フルオロ−5−(1−メトキシメトキシ−エチル)−ピリジン−4−イル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル}−ピリミジン−2−イル)−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル(350mg、0.67mmol)の溶液に加えた。この混合物を一晩撹拌した。この反応混合物を炭酸ナトリウム(2N)で希釈した。生成物をクロロホルムの中に抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を真空中で濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をカラムクロマトグラフィ(DCM中の10% メタノール)によって精製し、標題の化合物を黄色固体として得た(150mg、47%)。MS(ES) m/z 480[M+1]、502[M+Na]
(実施例41)
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(1−アミノエチル)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
テルル(1.27g、10mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(0.9g、2.4mmol)を、窒素下で、エタノール(20mL)中で混合した。この混合物が透明な赤色溶液になるまで、それを還流状態まで加熱した。この溶液5mLを、エタノール(10mL)中の(4−{7−[5−(1−アジド−エチル)−2−フルオロ−ピリジン−4−イル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル}−5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル)−アミン(400mg、0.8mmol)の溶液に加えた。この混合物を室温で20分間撹拌した。黒色固体を濾別した。この固体をメタノールおよびDCMで洗浄した。合わせた母液をエバポレートし、粗生成物を得た。粗生成物をFCC(クロロホルム/メタノール/水酸化アンモニウム、7/3/0.05)によって精製し、標題の化合物を黄色固体として得た(200mg、52%)。MS(ES) m/z 479[M+1]
(実施例42)
2−(4−(2−(2−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)エタノール
Figure 2010527364
ピリジニウム p−トルエンスルホネート(8.23mg、0.03mmol)を、エタノール(4mL)中の[5−フルオロ−4−(7−{2−フルオロ−5−[2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エトキシ]−ピリジン−4−イル}−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル)−アミン(190mg、0.32mmol)の溶液に加えた。この混合物を55℃で一晩撹拌した。この溶液を冷却した。この溶液を真空中で黄色油状物まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(塩化メチレンから塩化メチレン中の10% メタノール)によって精製し、標題の化合物(0.14g、88%)を薄黄色固体として得た。MS(ES) m/z 496[M+1]
上記の実施例について記載した手順と同様の手順を用いて、(5−フルオロ−4−{7−[2−フルオロ−5−(1−メトキシメトキシ−エチル)−ピリジン−4−イル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル}−ピリミジン−2−イル)−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル)−アミンから以下の実施例を調製した。
Figure 2010527364
(実施例44)
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(3−(アミノメチル)ピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
3−(Boc−アミノメチル)−ピリジン−4−ボロン酸(100mg、0.4mmol)、[4−(7−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロ−ピリミジン−2−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル)−アミン(100mg、0.24mmol)、Pd(dppf)Cl(9mg、0.01mmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル(3mg、0.01mmol)、および炭酸ナトリウム(2M、0.3mL、0.6mmol)を10mLのジオキサン中で混合した。この混合物を、オイルバス中で100℃で31時間加熱した。この混合物をクロロホルム/IPA(3/1)で希釈した。この溶液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を、真空中で暗色残渣まで濃縮した。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン中の20% 酢酸エチル)によって精製し、Bocで保護した生成物を黄色固体として得た。TFA(DCM中の30%)に溶解し、これを30分間撹拌した。TFAを留去した。このTFA塩を5mLのアンモニアのメタノール溶液(7N)に溶解した。最終生成物をFCC(DCM→クロロホルム/メタノール/30% 水酸化アンモニウム、7/3/0.05)によって精製し、標題の化合物を黄色固体として得た(40mg、39%)。MS(ES) m/z 467[M+1]
上記の実施例についての手順と同様の手順を用いて、以下の実施例を調製した。
Figure 2010527364
Figure 2010527364
(実施例51)
(S)−N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(2−フルオロ−5−(1−(メチルアミノ)エチル)ピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
{5−フルオロ−4−[7−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−ピリミジン−2−イル}−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−エチル)−アミン(0.32g、0.71mmol)および(S)−tert−ブチル 1−(6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチル(メチル)カルバメート(0.25g、0.65mmol)をアセトニトリル(3mL)および水(1.5mL)中で混合した。窒素を10分間吹き込んでパージし、Pd(dppf)Cl(0.039g、0.047mmol)を加えた。この混合物をマイクロ波反応器中で、120℃で10分間加熱し、室温まで冷却し、窒素気流下で溶媒を除去した。1% THF/酢酸エチルから10% THF/酢酸エチルの勾配、次いで1%(10%の、DCM中の0.5M アンモニアを含有するメタノール)/DCMから20%(10%の、DCM中の0.5M アンモニアを含有するメタノール)/DCMの別の勾配を用いて、残渣をシリカゲルでクロマトグラフにかけ、Bocで保護した中間体を得た(0.14g、37%)。DCM(2mL)中のこのBocで保護した中間体を、TFA(2mL)で室温で2時間処理した。TFAを真空下でエバポレートし、残渣をDCMと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配した。この有機層を水、飽和ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で溶媒をエバポレートした。逆相クロマトグラフィを用いて精製し、標題の化合物を得た(0.1g)。MS(ES) m/z 475[M+1]
(実施例52)
1−((4−(2−(2−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)メチル)ピペリジン−4−オール
Figure 2010527364
5−(ブロモメチル)−2−フルオロ−4−ヨードピリジン(0.2g、0.63mmol)、ピペリジン−4−オール(0.192mg、1.9mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.27mmol)をアセトニトリル(3.0mL)中で混合した。この反応混合物を80℃で2時間加熱し、室温まで冷却した。有機溶媒を除去し、粗製1−((6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)メチル)ピペリジン−4−オールを得た。粗製1−((6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)メチル)ピペリジン−4−オール(0.63mmol)、N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−5−フルオロ−4−(7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(0.15g、0.32mmol)、炭酸ナトリウム(0.102g、0.96mmol)、2−(ジ−tert−ブチルホスホ)ビフェニル(0.006g、0.06mmol)およびPd(dppf)Cl(0.026g、0.1mmol)をTHF(3mL)および水(1mL)中で混合した。この混合物を、マイクロ波反応器中で120℃で10分間加熱した。この粗製反応混合物を強力カチオン交換(SCX)(10g)カラムに注ぎ込んだ。所望の生成物を2N メタノール性アンモニア(40mL)で溶出し、濃縮した。逆相クロマトグラフィ(30×75mm、5mm、C18 ODB MS エックスブリッジ(XBridge)(商標)カラムでの85mL/分で8分間の28% 定組成、溶媒A:0.01M 炭酸水素アンモニウムを含む水、溶媒B:アセトニトリル)によって精製し、標題の化合物を得た(91mg、52%)。MS(ES) m/z 549[M+1]
1−((4−(2−(2−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)メチル)ピペリジン−4−オールについての手順と同様の手順を用いて、以下の実施例を調製した。
Figure 2010527364
Figure 2010527364
Figure 2010527364
(実施例63)
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−5−フルオロ−4−(7−(2−フルオロ−5−((3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−イル)メチル)ピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
5−(ブロモメチル)−2−フルオロ−4−ヨードピリジン(0.2g、0.63mmol)、3−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミン)ピロリジン(0.381mg、1.9mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.27mmol)をアセトニトリル(3.0mL)中で混合した。この反応混合物を80℃で2時間加熱し、室温まで冷却した。有機溶媒を除去して、粗製tert−ブチル 1−((6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)メチル)ピロリジン−3−イル(メチル)カルバメートを得た。粗製tert−ブチル 1−((6−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)メチル)ピロリジン−3−イル(メチル)カルバメート(0.63mmol)、N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−5−フルオロ−4−(7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(0.15g、0.32mmol)、炭酸ナトリウム(0.102g、0.96mmol)、2−(ジ−tert−ブチルホスホ)ビフェニル(0.006g、0.06mmol)およびPd(dppf)Cl(0.026g、0.1mmol)をTHF(3mL)および水(1mL)中で混合した。マイクロ波反応器中で、この混合物を120℃で10分間加熱した。粗製反応混合物を、強力カチオン交換(SCX)(10g)カラムに注ぎ込んだ。所望の生成物を2N メタノール性アンモニア(40mL)で溶出し、濃縮した。逆相クロマトグラフィ(30×75mm、5mm、C18 ODB MS エックスブリッジ(XBridge)(商標)カラムでの85mL/分で8分間の56% 定組成、溶媒A:0.01M 炭酸水素アンモニウムを含む水、溶媒B:アセトニトリル)によって精製し、Bocで保護した生成物を得た。
tert−ブチル 1−((4−(2−(2−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)メチル)ピロリジン−3−イル(メチル)カルバメート(118mg、0.18mmol)をDCM(3mL)中に希釈し、4M 塩化水素酸のジオキサン溶液(0.45mL、1.8mmol)で処理した。この混合物を35℃で2時間加熱した。有機溶媒を除去して粗製脱保護生成物を得た。DCM(3mL)およびメタノール中に希釈した。この混合物を、強力カチオン交換(SCX)(10g)カラムに注ぎ込んだ。所望の生成物を2N メタノール性アンモニア(40mL)で溶出し、濃縮した。濃縮した物質を凍結乾燥によって1:1 アセトニトリル/水から乾燥し、標題の化合物を得た(88mg、46%)。MS (ES) m/z 548[M+1]
(実施例64)
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(1−(シクロプロピルアミノ)エチル)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
メタンスルホニルクロリド(0.04mL、0.55mmol)を、塩化メチレン(5mL)中の新しく合成した1−(4−(2−(2−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)エタノール(240mg、0.50mmol)およびトリエチルアミン(0.14mL、1.0mmol)の溶液に−78℃でゆっくり加えた。この混合物を同じ温度でもう60分間撹拌した後、シクロプロピルアミン(0.040mL、0.55mmol)を加え、これを室温で一晩放置した。これを45℃に5時間加熱し、室温まで冷却し、溶媒を除去した。カラムクロマトグラフィ(DCM中の10% メタノール)によって精製し、標題の化合物を得た(42mg17%)。MS(ES) m/z 519[M+1]
適切な出発物質を使用することを除いて、N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(1−(シクロプロピルアミノ)エチル)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミンについての手順と同様の手順を用いて、以下の実施例を調製した。
Figure 2010527364
上記のN−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(2−クロロ−5−(1−(メチルアミノ)エチル)ピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミンについて記載した手順と同様の手順を使用して、以下の実施例を調製した。
Figure 2010527364
(実施例70)
(R)−1−(4−(2−(2−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)エタノール
Figure 2010527364
180mgのラセミの1−(4−(2−(2−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)エタノールを、キラルクロマトグラフィによって分離し、標題の化合物44mg(24%)を得た。MS(ES) m/z 480[M+1]。キラルOJ−Hカラム:CO中の20% メタノール、0.2% イソプロピルアミン、流量:5mL/分、225nmで検出;または、カラム キラルパック(登録商標) AS−H:100% MeOH/0.02% DMEA(ジメチル−エチルアミン)/CO、5mL/分、225nm;またはカラム キラルパック(登録商標) AD−H:15:85 3A/C7 w/0.2% DMEA、0.6mL/分 225nm。
(実施例71)
(R)−N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(1−アミノエチル)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
190mgのラセミのN−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(1−アミノエチル)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミンを、カラム キラルパック(登録商標) AD−Hを用いて、1ml/分のメタノール中の0.2% DMEAを使用して分離した。(R)鏡像異性体は、5.22分?に溶出し、標題の化合物を得た(0.4mg、21%)。MS(ES) m/z 479[M+1]
(R)−1−(4−(2−(2−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)エタノールまたは(R)−N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(1−アミノエチル)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミンについて使用した方法と同様のクロマトグラフィによる方法を利用することによって、以下の実施例をそのラセミ体から分離した。
Figure 2010527364
Figure 2010527364
・上記の表中のいくつかの鏡像異性体の絶対配置は決定していない。例えば、鏡像異性体の実施例76、77、79、および80は、保持時間によって、例えばカラムから溶出する第1の画分または第2の画分によって特定した。
(実施例81)
(R)−N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(1−アミノエチル)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
NHNH−HCOOH(予め調製した、1mL)を、エタノール(10mL)中の(R)−N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(1−アジドエチル)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(250mg、513.84μmol)の溶液に加えた。この混合物を0℃まで冷却し、ラネーニッケル(0.5g、8.52mmol、これが包装されたときの水で湿った状態)を加えた。この溶液を室温でもう1.5時間撹拌し、ラネーニッケルを濾別し、メタノールで洗浄した。濾液をクロロホルム/IPA(3/1)で希釈し、飽和炭酸ナトリウムで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮し、茶色のタール状物を得た。この固体を、FCC(DCM中の10% メタノール)に通すことによって精製し、標題の化合物を淡茶色の固体として得た(200mg、85%)。MS(ES)m/z461[M+1]
(実施例82)
(R)−N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(1−(ジメチルアミノ)エチル)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
(R)−N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(1−アミノエチル)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミン(120mg、251μmol)、パラホルムアルデヒド(1.45g、4.11mmol)、および酢酸(15mg、251μmol)を、50mL丸底フラスコ中の1,4−ジオキサン(5mL)に加えた。この混合物を室温で10分間撹拌し、水素化ホウ素ナトリウム(37.95mg、1mmol)を加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、クロロホルムで希釈し、希水酸化アンモニウムで洗浄し、真空中で濃縮した。この粗生成物をFCC(DCM中の10% メタノール)によって精製し、標題の化合物を黄色固体として得た(34mg、27%)。(ES) m/z 507[M+1]
(実施例83)
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(2−アミノエトキシ)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミン
Figure 2010527364
ヒドラジン(0.03mL、0.8mmol)を、エタノール(5mL)中の2−(2−(4−(2−(2−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−7−イル)−6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン(0.25g、0.4mmol)の溶液に加えた。この混合物を40℃で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィ(DCM中の10% メタノール)によって精製し、標題の化合物を得た(70mg、35%)。MS(ES) m/z 495[M+1]
N−(2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エチル)−4−(7−(5−(2−アミノエトキシ)−2−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2−アミンについて記載した手順と同様の手順を使用して、以下の実施例を調製した。
Figure 2010527364
Plk1は、多くのヒトの腫瘍、例えば非小細胞性肺癌、口咽頭癌、食道癌、胃癌、メラノーマ、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、結腸直腸癌、グリア芽細胞腫、乳頭状癌、膵臓癌、前立腺癌、肝芽腫および非ホジキンリンパ腫などで過剰発現することが示されている。さらに、Plk1の発現は、非小細胞性肺癌、口咽頭癌、食道癌、メラノーマ、結腸直腸癌、肝芽腫および非ホジキンリンパ腫において予後的意義を有する(Strebhardt、K.およびA.Ullrich. Nature Reviews Cancer 6(4):321−30(2006))。Plk1でリン酸化された基質は、中心体の成熟、有糸分裂への進入、姉妹染色体分離および細胞質分裂を調和させることにより、有糸分裂の進行を調節する[Eckerdt F.Strebhardt K. Cancer Research.66(14):6895−8、2006;StrebhardtおよびUllrich 2006;van de Weerdt、B.C.およびR.H.Medema. Cell Cycle 5(8):853−64(2006)]。抗体注入(antibody injection)、ドミナントネガティブなPlk1の発現、およびアンチセンスmRNA還元を用いてPlk1機能を阻害すると、単極性紡錘体および後期停止(anaphase arrest)が生成され、腫瘍細胞株における有糸分裂細胞死に至るが、正常な、形質転換されていない初代細胞株においては可逆的なG2停止が導かれる。
加えて、Plkは横紋筋肉腫様腫瘍(rhabdoid tumor)の治療に有用である可能性があることが報告されている(Morozov Aら、Clinical Cancer Research.13(16):4721−30、(2007年8月15日)。
BI−2536は、HCT116、A549およびNCIH460マウスの異種移植片を使用する前臨床モデルにおいて活性を示した(Baum、A.、P.Garin−Chesaら(2006). #C191 In vivo activity of BI 2536,a potent and selective inhibitor of the mitotic kinase PLK1,in a range of cancer xenografts. AACR−NCI−EORTC International Conference on 「Molecular Targets and Cancer Therapeutics」、ペンシルベニア州、フィラデルフィア)。
以下のアッセイの結果は、本発明の化合物が抗癌剤として有用であるという証拠を示す。本願明細書に記載する実施例の化合物のうちのあるものは、ラセミ混合物である。これらの化合物は、ラセミの混合物として、および/または個々の鏡像異性体として試験した。少なくとも1種の鏡像異性体またはラセミ体は、以下のアッセイ基準を満たす。
(Plk1の発現および精製)
ヒトPlk1 cDNAは、その末端の1つにHisタグ(C末端のFLAG−Hisタグなど)を発現するポリヌクレオチド配列を直接連結することができ、適切な発現ベクター(pFastBac(商標)ベクター(インビトロジェン(Invitrogen))などに挿入することができ、適切な系(xPlkk1についてYue−Wei Qianら、Science、282、1701(1998)によって報告されているものに類似のバキュロウイルスなど)にトランスフェクトすることができる。ウイルス発現系を使用する場合、そのウイルス(例えば、Plk1−Flag−Hisタグポリヌクレオチド構築物を保有するバキュロウイルス)を、適切な宿主細胞(Sf9細胞など)の培養物の中に感染させた。十分な量のPlk1−Flag−Hisタグ融合タンパク質が発現されたとき、例えば、感染後約46時間目に、その培養物をオカダ酸(0.1μM)で、十分な時間(例えば、3時間)処理するべきである。Plk1−Flag−Hisタグ融合物を、金属親和性樹脂(タロン(TALON)(商標)など)を使用して、当該技術分野で周知の方法を使用して、細胞ペレットから精製する。精製したPlk1−Flag−Hisタグ融合物を、使用するまで、適切な培地(例えば、10mM HEPES、150mM NaCl、0.01% トリトン(TRITON)(登録商標) X−100、1mM ジチオトレイトール(DTT)、10% グリセロール、pH 7.5)中で、小さいアリコートにして−80℃で保存する。精製したPlk1−Flag−Hisタグ融合タンパク質の同一性をMALDI(マトリックス支援レーザー脱離/イオン化)によって確認する。
(GST−Cdc25C(1−206)の発現および精製)
ヒトCdc25C cDNA(これは、任意の適切な供給源から入手してよい)は、任意の好都合な発現系で発現することができ、その後でBin Ouyangら、Oncogene、18、6029−6036(1999)によって記載されている方法と類似の周知の方法によって精製を行う。1つの便利な系は、pGEX−2Tベクター(アマシャム(Amersham))を用いて形質転換したE.coli BL21の、18℃での一晩の増殖を含む。このpGEX−2Tベクターには、ヒトCds25CについてのcDNAが、1mM イソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシドを用いる誘導発現用に遺伝子操作されている。Plk1についての基質である発現したGST−Cdc25C(1−206)は、(例えば、グルタチオンセファロース(GLUTATHIONE SEPHAROSE)(登録商標)4Bによって)精製することができ、適切な溶液(10mM HEPES、100mM NaCl、pH 7.5など)中で、小さいアリコートにして−80℃で保存することができる。
(Plk1阻害アッセイ)
Plk1キナーゼ反応液は、50mM HEPES、pH 7.3、1.0mM ジチオトレイトール、5.0μM ATP、10mM MgCl、0.01% トリトン(登録商標) X−100、0.4μCi 33P−ATP、および0.06μg/μL GST−Cdc25c(1−206)ペプチドを含有する緩衝液中にPlk1−Flag−Hisタグ融合酵素(0.2ng/μL)を含む。化合物は、DMSO中の10mM ストックとして準備する。10点の濃度−応答曲線を作成するために、化合物を、20% DMSO中で1:3で連続希釈し、その後で化合物の活性を測定するための反応混合物中で1:5に希釈する(4% 最終DMSO濃度中の20μM〜0.001μMの最終濃度)。この反応を室温で60分間実施し、60μLの10.0% HPOを加えることによりクエンチする。この反応混合物(85μL)を30μLの10.0% HPOで予め濡らした96ウェルのホスホセルロースフィルタープレートに移し、室温で20−30分間インキュベートし、次いで0.5% HPOで3回洗浄する。ウェルを乾燥させた後、40μLのマイクロシント(MicroScint)TM20(パッカード(Packard))を加え、次いでワラックマイクロベータ(登録商標)ジェット(Wallac MICROBETA(登録商標)Jet)上でカウントした。10点の濃度−応答データからの%阻害値を、例えば、アクティビティベース(ACTIVITY BASE)(商標)ソフトウェア(IDBS)を使用して、4パラメータのロジスティック方程式を使用して、後で分析した。IC50の絶対値を、得られたカーブフィッティングから算出した。すべての例示した化合物は、100nM未満のIC50を有し、IC50についての最少有意比(Minimum Significant Ratio、MSR)は3.6であるが、ただし、いずれかのラセミの混合物および/または少なくとも1種の鏡像異性体は100nM未満のIC50を有していた。例えば、実施例41のラセミ体は12nMのIC50を有している。これは、本発明の化合物が強力なPlk1の阻害剤であることを実証する。
(pHH3(S10)、有糸分裂細胞、およびDNA量アッセイ)
ヒーラー細胞を、200細胞/ウェルで96ウェルのベックマンディッキンソン(Beckman Dickinson)のバイオコート(BIOCOAT)(商標)プレートにプレーティングし、MEM(最小必須培地)中で、10%FBS(ウシ胎仔血清)とともに37℃、5% COで24時間インキュベートする。化合物(0.25% DMSO中)をその培地に加えて、0.5μM〜0.0098μMの範囲にわたって10点で投与することによって細胞を処置した。細胞は、その化合物に23時間曝露した後、例えばプリファー(PREFER)(商標)定着液を用いて30分間定着させ、次いで0.1% トリトン(登録商標) X100を用いて、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)溶液中で15分間浸透させる(permeablized)。細胞をPBSで3回洗浄し、次いで50μg/mL RNAseで消化する。一次抗体、ホスホヒストンH3を、1% ウシ血清アルブミン(BSA)を含むPBS中の1:500でこの細胞に4℃で一晩添加する。3回PBSで洗浄した後、細胞を、アレクサ(Alexa)488で標識した二次抗体とともに室温で1時間インキュベートする。再度、それらをPBSで3回洗浄し、次いで15μM ヨウ化プロピジウムを30分間加えて、核を染色する。蛍光プレートをアキュメンエクスプローラー(ACUMEN EXPLORER)(商標)[ティーティーピーラボテック社(TTP LABTECH LTD)によって製造されている、レーザー走査蛍光マイクロプレート細胞計算器(488nm アルゴンイオンレーザー励起および多数個の光電子増倍管検出を備える)]で走査し、抗ホスホヒストンH3 セリン10、DNA量およびDNA縮合によって測定される有糸分裂細胞を測定する。画像分析は、異なる亜群の細胞を同定するために、細胞の蛍光信号に基づいて行う。pHH3(S10)陽性の細胞は、500−530nmの平均強度が閾値を上回ることで同定する。ヨウ化プロピジウム/DNAに由来する655−705nmの全強度を、個々の細胞(2N〜4N由来のDNA量を有する細胞)および細胞周期における亜群(2N細胞、4N細胞)を同定するために使用する。575−640nmのピーク強度を、4N細胞中の有糸分裂細胞を同定するためのマーカーとして使用するDNA縮合を同定するために使用する。アッセイ結果は、各同定した亜群の割合(%)、%pHH3、%2N、%4N、%有糸分裂および全細胞数である。EC50は、アクティビティーベース(商標)を使用して、各結果についての4パラメータのロジスティックへのカーブフィッティングにより決定する。PHH3(s10)、DNA量、および有糸分裂について得られるEC50は、それぞれ、2.6、2.4および2.5のMSRを有する。例えば、実施例41のラセミ体は、pHH3(s10)EC50=25nM、DNA量EC50=30nMおよび有糸分裂EC50=23nMを有する。
(抗増殖性アッセイ)
細胞増殖に対する化合物の効果は、当該技術分野で周知の細胞および細胞増殖法を使用して決定することができる(Robert C.Squatritoら、Gynecological Oncology、58、101−105、(1995))。例えば、アメリカ培養細胞系統保存機関(American Type Culture Collection)から入手することができるHCT116細胞を、96ウェルプレートに約2000細胞/ウェルで播種し、そして37℃の調湿したCOインキュベーター中で一晩付着させてよい。20−24時間のインキュベーション後、半対数的に連続希釈した化合物を加え、プレートをインキュベーターに戻す。適切な長さの曝露(例えば、72時間)の後、細胞増殖を、周知の方法を使用して見積もる。1つの方法では、10μLのテトラゾリウム塩(アラマーブルー(Alamar Blue)(商標)など)をその細胞プレートに加える。この色素への適切な曝露の後、蛍光(530nm励起、580nm発光)を測定する。得られるIC50は、3.1のMSRを有する。例えば、実施例41のラセミ体は、31nM(n=2)の平均IC50を有する。これは、本発明の化合物が、いくつかの種類の癌を含めた増殖性障害の治療において有用であることを実証する。
本発明の化合物は、好ましくは、種々の経路によって投与される医薬組成物として処方される。もっとも好ましくは、かかる組成物は、経口または静脈内投与用のものである。かかる医薬組成物およびそれらを調製するためのプロセスは、当該技術分野で周知である。例えば、REMINGTON:THE SCIENCE AND PRACTICE OF PHARMACY(A.Gennaroら編集、第19版、Mack Publishing Co.、1995)を参照。
式Iの化合物は、幅広い投薬量範囲にわたって全般的に有効である。例えば、1日あたりの投薬量は、通常、体重1kgあたり約1〜約10mg、好ましくは体重1kgあたり2〜6.5mgの範囲に入る。いくつかの例では、上記の範囲の下限未満の投薬量レベルで十分すぎる場合があり、他方、他の場合には、さらにより大きい用量が、まったく有害な副作用を引き起こさずに用いられてもよく、それゆえ、上記の投薬量範囲は本発明の範囲を決して限定しようと意図されたものではない。実際に投与される上記化合物の量は治療すべき病状、選択した投与経路、投与される実際の化合物(1種または複数種)、個々の患者の年齢、体重、および応答、ならびにその患者の症状の重症度を含めた関連する状況を考慮して医師によって決定されることになるということは、理解されるであろう。

Claims (12)

  1. 下式の化合物:
    Figure 2010527364
    (式中、
    は、水素、メチル、シクロプロピル、シクロプロピルアミノ(C−Cアルキル)、フルオロ、エトキシ、ヒドロキシ、1−(ヒドロキシ)エチル、2−(ヒドロキシ)(C−Cアルコキシ)、2−(ヒドロキシ)エトキシメチル、1−(クロロ)エチル、1−((2−フルオロ)エチルアミノ)エチル、2−(メチルアミノ)エトキシ、(2−ヒドロキシエチル)アミノ、(2−ヒドロキシエチル)アミノ(C−Cアルキル)、アミノ、アミノ(C−Cアルキル)、アミノ(C−Cアルコキシ)、アミノカルボニルメチル、(1−メチル)−(1−アミノカルボニル)エチル、(C−Cアルキル)アミノ(C−Cアルキル)、メトキシエチルアミノ、N−(C−Cアルキル)−N−メチル−アミノ(C−Cアルキル)、ピロリジン−1−イル−メチル、3−(ジメチルアミノ)−ピロリジン−1−イル−メチル、3−(ピリド−3−イル)−ピロリジン−1−イル−メチル、3−(アミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、(4,4−ジメチルオキサリジン−3−イル)メチル、[N−(2−ヒドロキシ)エチル−N−メチル]−アミノメチル、(アゼチジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イル−メチル、4−(メトキシ)ピペリジン−1−イル−メチル、4−(ヒドロキシ)ピペリジン−1−イル−メチル、4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル−メチル、ピペラジン−1−イル−(C−Cアルキル)、4−(メチル)ピペラジン−1−イル−メチル、3,5−(ジメチル)ピペラジン−1−イル−メチル、もしくはモルホリン−4−イル−メチルであり、
    は水素であり、
    は、水素、メチル、フルオロ、もしくはクロロであるか、またはRはアミノであってRと一緒になって前記ピリジンに縮合したピロリル環を形成し、
    は、水素、メチル、フルオロ、もしくはクロロであり、
    は水素もしくはヒドロキシメチルであり、かつ
    は水素もしくはメチルである)
    あるいはその薬理学的に許容できる塩。
  2. が、シクロプロピルアミノ(C−Cアルキル)、1−(ヒドロキシ)エチル、2−(ヒドロキシ)エトキシメチル、1−(クロロ)エチル、1−((2−フルオロ)エチルアミノ)エチル、(2−ヒドロキシエチル)アミノ、(2−ヒドロキシエチル)アミノ(C−Cアルキル)、アミノ(C−Cアルキル)、アミノカルボニルメチル、(1−メチル)−(1−アミノカルボニル)エチル、(C−Cアルキル)アミノ(C−Cアルキル)、N−(C−Cアルキル)−N−メチル−アミノ(C−Cアルキル)、ピロリジン−1−イル−メチル、3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、3−(ピリド−3−イル)−ピロリジン−1−イル−メチル、3−(アミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−イル−メチル、(4,4−ジメチルオキサリジン−3−イル)メチル、[N−(2−ヒドロキシ)エチル−N−メチル]−アミノメチル、(アゼチジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イル−メチル、4−(メトキシ)ピペリジン−1−イル−メチル、4−(ヒドロキシ)ピペリジン−1−イル−メチル、4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル−メチル、ピペラジン−1−イル−(C−Cアルキル)、4−(メチル)ピペラジン−1−イル−メチル、3,5−(ジメチル)ピペラジン−1−イル−メチル、もしくはモルホリン−4−イル−メチルである、
    請求項1に記載の化合物、またはその薬理学的に許容できる塩。
  3. が、アミノ(C−Cアルキル)、(C−Cアルキル)アミノ(C−Cアルキル)、N−(C−Cアルキル)−N−メチル−アミノ(C−Cアルキル)、もしくはモルホリン−4−イル−メチルである、請求項1または請求項2に記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩。
  4. がアミノ(C−Cアルキル)、もしくは(C−Cアルキル)アミノ(C−Cアルキル)であり、
    が水素もしくはフルオロであり、
    が水素もしくはフルオロであり、
    が水素であり、かつ
    が水素である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬理学的に許容できる塩。
  5. が1−(メチルアミノ)エチルであり、RがフルオロでありかつRが水素であり、Rが水素であり、かつRが水素である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬理学的に許容できる塩。
  6. が1−アミノエチルであり、RがフルオロでありかつRがフルオロであり、Rが水素であり、かつRが水素である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬理学的に許容できる塩。
  7. が1−アミノエチルであり、RがフルオロでありかつRが水素であり、Rが水素であり、かつRが水素である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬理学的に許容できる塩。
  8. が1−(メチルアミノ)エチルであり、RがフルオロでありかつRがフルオロであり、Rが水素であり、かつRが水素である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬理学的に許容できる塩。
  9. 薬理学的に許容できる担体、希釈剤または賦形剤と組み合わせて、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の化合物またはその薬理学的に許容できる塩を含む医薬組成物。
  10. 哺乳動物における非小細胞性肺癌、口咽頭癌、食道癌、胃癌、メラノーマ、皮膚の扁平上皮癌、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、結腸直腸癌、神経膠腫、グリア芽細胞腫、甲状腺癌、子宮頸部癌、膵臓癌、前立腺癌、肝芽腫および非ホジキンリンパ腫からなる群から選択される癌を治療する方法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に有効量の、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の化合物またはその薬理学的に許容できる塩を投与することを含む方法。
  11. 医薬として使用するための、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の化合物またはその薬理学的に許容できる塩。
  12. 癌の治療において使用するための、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の化合物またはその薬理学的に許容できる塩。
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