JP2010525861A - 調整可能な流体レンズを用いる開口制御及びマルチプレキシングの方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
音響撮像システム1300が、音響トランスデューサ40と、音響トランスデューサに結合される複数の可変屈折音響レンズ要素10と、可変屈折音響レンズ要素10の電極250、260に対する複数の制御信号を生成するよう構成されるコントローラ1326と、マルチプレクス化された制御信号を生成するために可変屈折音響レンズ要素10の電極に対する制御信号をマルチプレクス化するよう構成されるマルチプレクサ1322と、可変屈折音響レンズ要素10の電極250、260に対する複数の制御信号を生成するため、マルチプレクス化された制御信号をデマルチプレクス化するよう構成されるデコーダ1312と、マルチプレクサ1322からデコーダ1312へとマルチプレクス化された制御信号を提供するよう構成されるケーブル1330とを含む。可変屈折音響レンズ要素10は、印加される制御信号に基づき、選択された開口サイズを持つよう音響トランスデューサ40の有効な開口を調整するよう構成される。
Description
本発明は、音響撮像方法、音響撮像装置に関し、より詳細には調整可能な流体レンズを使用して(例えば、上昇焦点、側面焦点及び焦点深度を変化させることにより)撮像分解能を最適化するための音波の焦点制御に関する方法及び装置に関係する。
(特に超音波を含む)音波は、例えば医療診断、機械部品の非破壊制御及び潜水撮像等といった多くの科学又は技術分野において有益である。音波は光学観察に相補的な診断及び制御を可能にする。なぜなら、音波は、電磁波に対して透過的でない媒体の中を進むことができるからである。
音波は一般に、音響トランスデューサから発射される。図1は、音波の焦点に関する音響トランスデューサの開口サイズの効果を説明する、例示的なピストントランスデューサ100を示す。実線110は、大きな、固体ピストン開口112に対する距離zの位置で、音響エネルギーが比較的狭い領域において焦束される様子を示す。対照的に、線120は、より小さな「破線」開口122が、距離zの位置でより広い焦点領域を生成する様子を示す。
音響撮像では、いわゆる「遠場(far-field)」において、開口サイズが、距離zでの分解能(R)を
として決定する。ここで、λが音響波長であり、Dは開口長(即ちピストンの直径)であり、F数(F/#)が(z/D)に等しい。
として決定する。ここで、λが音響波長であり、Dは開口長(即ちピストンの直径)であり、F数(F/#)が(z/D)に等しい。
開口サイズは、異なる用途に対しては変化される必要がある場合がある。例えば、超音波治療処置においては、特定の焦点位置を目標としてより多くのエネルギーを好適に送信するためよりきびしい焦点へと開口を変化させる前に最初により広い領域にわたり(全体的なエネルギー密度はより低い)高強度焦束エネルギーを拡散させるため、より小さな開口が使用されることができる。音響撮像及び治療法においては、開口が変化される必要がある場合がある。なぜなら、より大きな開口を役に立たないものにする近視野障壁(即ちリブ又は重要な血管)があるからである。より小さな開口が分解能における損失を与えることになる場合であっても、撮像/療法は、その低減された分解能でもまだ役に立つものであることができる。
これらの開口トレードオフに対処するため開口サイズを動的に変化させることは、単一要素のトランスデューサ又はほんの少数の要素だけを持つトランスデューサでは実際的でなかった。なぜなら、エネルギーを制御する方法が存在しなかったからである。
従って、「有効な開口」サイズが調整及び制御され、焦点制御を可能にするため、多数の要素を使用する音響トランスデューサアレイが提供された。
多数のトランスデューサ要素(例えば、50又はこれ以上のトランスデューサ要素)から作られる音響トランスデューサアレイにおいて、このシステムは、各トランスデューサ要素に対して適切な信号を適用することにより、有効な開口サイズを制御することができる。例えば、システムは、トランスデューサ要素の送信された波形に対して、本質的に周辺トランスデューサ要素を「ゼロアウト」することになるアポダイゼイション関数を適用することにより、有効な開口サイズを制御することができる。即ち、これらのトランスデューサ要素は、焦束波面に対する要素の貢献を効果的にゼロにする、比較的小さな(例えばゼロの)重み係数により増倍されることになる送信波形を放つだろう。代替的に、いくつかのトランスデューサ要素は、特定の送信構成において単に使用されることができない。送信に際し、これは、異なる深さで焦束するとき、最大限利用可能な開口まで有効な開口が変化することを可能にする。受信に際し、音響信号が異なる深さで受信されるとき、電子機器は、有効な開口を拡大することができる。これは、一様な分解能をもたらすシステムにおいて、一定のF数を達成すること確実にする。
このため、従来の1次元(「1D」)音響トランスデューサアレイ、及びマイクロビーム形成技術を用いるフルサンプリングされる2次元(「2D」)音響トランスデューサアレイを含む、比較的大きな数のトランスデューサ要素を備える音響撮像装置が開発された。
しかしながら、トランスデューサ要素の数が増加されると、必要とされる電子機器及びケーブルの量も対応して増加される。
従って、多数のトランスデューサ要素を持つトランスデューサアレイの機能を提供するものの、より少ない電子機器を必要とし、簡略化された配線要件を持ち、及び可能性として、配備するのにかなりより安くてすむ音響撮像装置を提供することが望ましい。更に少ない計算要件で開口制御を提供することになる斯かる音響撮像装置を提供することが望ましい。
本発明の1つの側面によれば、音響プローブは、音響トランスデューサと、上記音響トランスデューサに結合され、音波を送信する及び音響信号を受信することの少なくとも1つのために選択された開口サイズを持つよう、印加される制御信号に基づき、上記音響トランスデューサの有効な開口を調整するよう構成される複数の可変屈折音響レンズ要素とを有する。
本発明の他の側面によれば、音響プローブの焦点を制御する方法は、音響トランスデューサに結合される複数の可変屈折音響レンズ要素を提供するステップと、音波を送信する及び音響信号を受信することの少なくとも1つのために選択された開口サイズを持つよう上記音響トランスデューサの有効な開口を調整するため、上記複数の可変屈折音響レンズ要素に制御信号を印加するステップとを有する。
本発明の更に別の側面において、音響撮像システムは、音響トランスデューサと、上記音響トランスデューサに結合される複数の可変屈折音響レンズ要素であって、各可変屈折音響レンズ要素が、印加される選択電圧に基づき、上記可変屈折音響レンズ要素の少なくとも1つの特徴を調整するよう構成される1つ又は複数の電極を持つ、複数の可変屈折音響レンズ要素と、上記可変屈折音響レンズ要素の電極に対する複数の制御信号を生成するよう構成されるコントローラと、マルチプレクス化された制御信号を生成するために上記可変屈折音響レンズ要素の電極に対する上記制御信号をマルチプレクス化するよう構成されるマルチプレクサと、上記可変屈折音響レンズ要素の電極に対する上記複数の制御信号を生成するために上記マルチプレクス化された制御信号をデマルチプレクス化するよう構成されるデコーダと、上記マルチプレクサから上記デコーダへと上記マルチプレクス化された制御信号を提供するよう構成されるケーブルとを有する。
本発明の更に別の側面において、音響撮像装置の音響プローブを制御する方法が提供される。この方法は、上記音響プローブの可変屈折音響レンズ要素を制御するための複数の制御信号を生成するステップと、マルチプレクス化された制御信号を生成するために上記制御信号をマルチプレクス化するステップと、上記音響プローブに対して上記マルチプレクス化された制御信号を伝達するステップと、上記音響プローブの可変屈折音響レンズ要素を制御するため上記複数の制御信号を生成するよう上記マルチプレクス化された制御信号をデマルチプレクス化するステップと、上記音響プローブの上記可変屈折音響レンズ要素の電極に上記複数のデマルチプレクス化された制御信号を提供するステップとを有する。
本発明が以下、添付の図面を参照してより完全に記載されるだろう。添付図面において、本発明の好ましい実施形態が示される。しかしながら、本発明は、異なる形式において実現されることができ、本願明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきでない。むしろ、これらの実施形態は、本発明の例示的な教示として与えられる。
可変焦点流体レンズ技術は、元は、特定の屈折率を持つ流体で満たされたキャビティの物理境界における変性を介して光が焦束されることを可能にするという明確な目的のために開発されたソリューションである(特許協力条約(PCT)国際公開第2003/069380号参照。この全体は、完全に本書に記載されるものとして参照により本願明細書に組み込まれる。)。導電性電極にわたる電圧の印加によりキャビティ内の流体が移動される、エレクトロウェッティングとして知られる処理が、流体の表面の運動を実現する。表面トポロジにおけるこの変化は、移動経路を変更するような態様で光が屈折されることを可能にする。これにより、光が焦束される。
一方、音波、特に超音波は、流体媒質において伝播する。実際、人体はしばしば、圧縮波以外の高周波数音波をサポートすることができない流体と呼ばれる。この意味において、波は、大きな組織での伝播の音響速度における差による歪みに敏感であり、界面での音速における突然の変化による歪みにも敏感である。この特性は、全体が完全に本書に記載されるものとして全ての目的に関して本書に組み込まれる、2007年5月3日に出願の米国仮特許出願第60/915,703号「METHODS AND APPARATUSES OF MICROBEAMFORMING WITH ADJUSTABLE FLUID LENSES」にて開示される音響プローブ及び音響撮像装置の実施形態において利用される。
以下の議論では、音響撮像装置及び可変屈折音響レンズを含む音響プローブが説明される。本願において用いられる「可変屈折音響レンズ」という用語の文脈において、「レンズ」という語は、(可能であれば光に加えて)光以外の放射線、特に例えば超音波放射線といった音響放射線を方向付ける又は焦束させるデバイスを意味するよう広く規定される。可変屈折音響レンズは音波を焦束させることができるが、斯かる焦束は、この文脈における「レンズ」という語を用いることにより意味されるものではない。一般に、本書で用いられる可変屈折音響レンズは、音波を屈折させるよう構成される。これは、音波を偏向及び/又は焦束させることができる。
図2A〜Bは、音響プローブにおいて使用されることができる可変屈折音響レンズ要素10のある実施形態を示す。各可変屈折音響レンズ要素10は、筐体210、結合要素220、第1及び第2の流体媒質241及び242、第1の電極250及び少なくとも1つの第2の電極260aを含む。例えば、筐体210は、円筒状形状とすることができる。有利には、筐体210の上端部及び下端部は実質的に音響的に透過的である。一方、音波は、筐体210の側壁を貫通することはない。例えば、音響吸収物質が、筐体210の側壁に沿って与えられることができる。図2A〜Bにおいては図示省略されているが、可変屈折音響レンズ要素10が音響プローブにおいて使用されるとき、電極250の上の可変屈折音響レンズ要素10の「上部」に提供される音響トランスデューサが存在する。その場合、音波は、結合要素220を介して可変屈折音響レンズ要素10の「下」から送信又は受信される。
各可変屈折音響レンズ要素10は、印加される少なくとも1つの選択された電圧に基づき、その少なくとも1つの音響信号処理特性を調整するよう構成される。例えば、有益には可変屈折音響レンズ要素10は、伝播の軸に沿って(「焦点」)及び/又はこの軸に垂直に(「偏向」)音波の焦点を変化させる能力を含む。
有利には、結合要素220は、筐体210の1つの端部に提供される。結合要素220は、例えば人体といった体に対して押されるとき、接触領域を生み出す(develop)よう設計される。有利には、結合要素220は、例えばマイラー膜(即ち、音響ウィンドウ)又は体に対する実質的に等しい音響インピーダンスを持つプラスチック膜といった結合固形物質で満たされる柔軟な密封ポケットを有する。
筐体210は、第1及び第2の流体媒質241及び242が提供されるボリュームを持つ密封キャビティ212を囲む。ある実施形態において、例えば、筐体210に含まれるキャビティのボリュームVは、直径約0.8cm及び高さ約1cmであり、即ち筐体210の軸に沿ったものである。
有利なことに、第1及び第2の流体媒質241及び242における音速は、互いに異なる(即ち、音波は、流体媒質242における速度とは異なる速度で流体媒質241において伝播する)。また、第1及び第2の流体媒質241及び242は、互いに不混和である。従って、それらは常に、キャビティにおいて分離した液相のままである。第1及び第2の流体媒質241及び242の間の分離は、任意の固形部分のない、第1及び第2の流体媒質241及び242の間の境界を規定する接触表面又はメニスカスである。また、有利には、2つの流体媒質241、242の1つは、電気導電的であり、他の流体媒質は、実質的に非電気導電的又は電気絶縁的である。
ある実施形態において、第1の流体媒質241は主に水から成る。例えば、第1の流体媒質は、電気的極性挙動を持つよう、又は電気導電的であるよう十分高いイオンコンテンツを持つ食塩水とすることができる。その場合、第1の流体媒質241は、例えば共に1mol/lの濃度のカリウム及び塩化物イオンを含むことができる。代替的に、第1の流体媒質241は、水と、(例えば0.1mol/lの濃度の)ナトリウム又はカリウムといったイオンの存在により、実質的な導電率を持つエチルアルコールとの混合物とすることができる。第2の流体媒質242は、例えば、電界に対する感度の低いシリコン油を有することができる。有利には、第1の流体媒質241における音速は1480m/sとすることができる。一方、第2の流体媒質242における音速は1050m/sとすることができる。
有利には、第1の電極250は、電気導電的である2つの流体媒質241、242の1つと接触状態にあるよう、筐体210において提供される。図2A〜Bの例において、流体媒質241が電気導電的な流体媒質であり、流体媒質242は実質的に非電気導電的な流体媒質であると想定される。しかしながら、流体媒質241が実質的に非電気導電的な流体媒質であり、流体媒質242は電気導電的な流体媒質とすることもできる点を理解されたい。その場合、第1の電極250は、流体媒質242と接触するよう配置される。また、その場合、図2A〜Bに示される接触メニスカスの凹部は、反転されるであろう。
一方、第2の電極260aは、筐体210の側面(側)壁に沿って提供される。オプションで、2つ又はこれ以上の第2の電極260a、260b等が、筐体210の側面(側)壁に沿って提供される。電極250及び260aは、可変電圧源(図2A〜Bにおいて図示省略)の2つの出力に接続される。
操作上、可変屈折音響レンズ要素10は、以下のように1つ又は複数の音響トランスデューサ要素と連動して機能する。図2Aの例示的な実施形態において、可変電圧源により電極250及び260の間に印加される電圧がゼロであるとき、第1及び第2の流体媒質241及び242の間の接触表面はメニスカスM1である。既知の態様において、メニスカスの形状は、筐体210の側壁の内側の表面特性により決定される。特に第1及び第2の流体媒質241及び242の密度が実質的に等しい場合、その形状は、およそ球体の一部となる。音波Wは第1及び第2の流体媒質241及び242において異なる伝播速度を持つので、第1及び第2の流体媒質241及び242で満たされるボリュームVは音波Wに関する収束レンズとして機能する。こうして、音響レンズ要素10に入る音波Wの発散は、第1及び第2の流体媒質241及び242の間の接触表面と交差するとき減じられる。可変屈折音響レンズ要素10の焦点距離は、音波の源(source)点に対する距離である。その結果、音波が平面にされ、可変屈折音響レンズ要素10により音響強度の最高の収束性が得られる。
可変電圧源により電極250及び260の間に印加される電圧がポジティブ又はネガティブ値にセットされるとき、電極250及び260の間の電場により、メニスカスの形状が変更される。特に、第1及び第2の流体媒質241及び242の間の接触表面に隣接する第1の流体媒質241の一部に、力が印加される。第1の流体媒質241の極性挙動のため、それは、使用される実際の流体だけでなく印加電圧の符号に基づき、電極260に近づく又は電極から離れる傾向がある。従って、第1及び第2の流体媒質241及び242の間の接触表面は、図2Bの例示的な実施形態に図示されるように変化する。図2Bにおいて、電圧が非ゼロの値にセットされるとき、M2は接触表面の形状を表す。接触表面の形状における斯かる電気制御の変化は、エレクトロウェッティングと呼ばれる。第1の流体媒質241が電気導電的である場合、電圧が印加されるときの第1及び第2の流体媒質241及び242の間の接触表面の形状における変化は、前述したのと同じである。接触表面の形状変化により、電圧が非ゼロのとき、可変屈折音響レンズ要素10の焦点距離は変化される。
有利には、図2A〜Bの例において、流体媒質241が主に水から成る場合、少なくとも筐体210の「下端」壁(図2A〜Bにおいて、ページの上に向かって示される)が、親水性被覆270でコーティングされる。もちろん、流体媒質242が主に水から成る異なる例において、代わりに筐体210の上部壁が親水性被覆270でコーティングされることもできる。
一方、参照により全体が本書に記載されるものとして含まれるPCT国際公開第2004051323号は、可変屈折流体レンズのメニスカスを傾ける詳細な説明を提供する。
図3は、音響トランスデューサ40に結合される空間充填型可変屈折音響レンズ30を含む音響プローブ300のある実施形態を示す。可変屈折音響レンズ30は、K個の可変屈折音響レンズ要素10のアレイを有する。各可変屈折音響レンズ要素10は本質的に、上述したようにして構築されることができる。有益には1つ又は複数の音響適合層230により、音響トランスデューサ40は、各音響レンズ要素10の筐体210の下端に結合される。音響適合層に対する必要性は、音響トランスデューサ物質の選択により主に決定され(driven)、圧電マイクロマシン超音波トランスデューサ(PMUTs)又は容量マイクロマシン超音波トランスデューサ(CMUTs)の場合と同様、いくつかの実現では必要ではない場合がある。
音響トランスデューサ40は、図3に示されるように単一要素のトランスデューサとすることができるか、又は代替的にP個のトランスデューサ要素の1Dトランスデューサアレイ若しくは2Dトランスデューサアレイを有することができる。音響プローブ300において、可変屈折音響レンズ要素10の数Kは、トランスデューサ要素の数Pより大きい。有利には、各トランスデューサ要素に対して、対応する複数のK/P個の可変屈折音響レンズ要素10が存在する。1つの有益な構成において、トランスデューサ40が1Dトランスデューサアレイを有するとき、少なくとも3つの音響レンズ要素10が各トランスデューサ要素に対して存在する(即ち、K/P>=3)。別の有益な構成において、トランスデューサ40が2Dトランスデューサアレイを有するとき、少なくとも9つの音響レンズ要素10が各トランスデューサ要素に対して存在する(即ち、K/P>=9)。少なくとも3つの音響レンズ要素10が、二次元のそれぞれに含まれる。
図3は、効果的により大きな(effectively-larger)、スムーズに変化する可変屈折音響レンズ30を構築するため、各可変屈折音響レンズ要素10の電極に異なる信号を印加する能力を示す。しかしながら、効果的により大きなメニスカスは、連続的であることを必要としない。例えば、コンパートメントからコンパートメントへの間に垂直変位が存在することができる。これは、フレネルレンズに関して使用されるのと同じ原理である。理想的には、結合流体242は、患者と接触する層に対して、同様なインピーダンスを持つ。表面が正しいトポロジに達するとき、音響トランスデューサ40は励起されることになる。この励起は、例えば、従来の音響撮像における時間分解エコー情報に関する短時間撮像パルス、又はラインオブサイト(line of site)に沿った運動の検出を可能にする時間分解トーンバーストを用いて行われる。
ある実施形態において、音響プローブ300は、送信モード及び受信モードの両方で作動するよう構成される。その場合、送信モードにおいて、音響トランスデューサ要素40は、このトランスデューサ要素に入力される1つ又は複数の電気信号をトランスデューサ要素が出力する1つ又は複数の音波へと変換する。受信モードにおいて、音響トランスデューサ要素40は、受信する音波をこのトランスデューサ要素が出力する電気信号へと変換する。
別の実施形態において、音響プローブ300は、代わりに、受信専用モードで作動するよう構成されることができる。その場合、送信トランスデューサは、別々に与えられる。
更に別の実施形態において、代わりに、音響プローブ300が送信専用モードで利用されることができる。斯かるモードは、治療法を供給するため、超音波エネルギーが組織又は超音波照射される対象物と相互作用することを目的とする治療関連用途に関して有益である。
可変屈折音響レンズ要素10の調整は、外部の電子機器(例えば、可変電圧源)により制御されることができる。この外部電子機器は、例えば、可変屈折音響レンズ要素10が3mmの直径を持つとき、20ms以内に、可変屈折音響レンズ10が100ミクロンの直径を持つときは、できるだけ迅速に100マイクロ秒以内に表面トポロジを調整することができる。音響プローブ300が送信モード及び受信モードの両方で動作するとき、可変屈折音響レンズ要素10は、有効な送信及び受信焦束を変更するよう調整されるだろう。送信モードにおいて、トランスデューサ40は、Mモード又はBモードで動作される短時間(広帯域)信号を送信することができ、可能であればパルス波ドップラーを可能にするショートトーンバースト、又は他の撮像技術のための他の関連信号を送信することができる。典型的な応用例は、臨床的な関心領域に対して調整される固定焦点を用いて平面を撮像することである。別の使用は、軸方向の焦点の領域に供給されるエネルギーを最大化するよう焦点を調整して、複数の焦点を用いて平面を撮像することである。音響信号は、例えばノーマルエコー、Mモード若しくはPWドップラーといった時間領域分解信号、又は例えばCWドップラーといった非時間領域分解信号とさえすることができる。
図4A〜Bは、音響トランスデューサの有効な開口を制御するために音響レンズ要素を使用する構成のある実施形態を示す。図4A〜Bに示される例は、音響トランスデューサ40の有効な開口を制御するために3つの可変屈折音響レンズ要素(10−1、10−2及び10−3)を有する音響レンズアセンブリ400の使用を示す。説明を簡単にするため、3つの可変屈折音響レンズ要素10だけが図4A〜Bの例において示されるが、可変屈折音響レンズ要素10の数は3以上であってもよい。音響レンズアセンブリ400は、軸から離れる向きの(off-axis directed)エネルギーからの音響反射/残響を最小化するため、その周辺部の周りに音響吸収物質410を含む。有利には、各可変屈折音響レンズ要素10の側壁は、音響吸収物質410を含むことができる。
図4A及び図4Bにおいて、トランスデューサ40は、音響エネルギーを生成及び放出する。図4Aにおいては、音響トランスデューサ40のフル開口を用いて音響エネルギーを焦束させるのに、3つ全ての可変屈折音響レンズ要素10−1、10−2及び10−3が使用される。対照的に、図4Bにおいては、いくらかの音響エネルギーを中心焦点(そのエネルギーのいくらかが音響吸収物質410により吸収される所)から離れるよう向けるため、より小さな有効な開口が音響レンズ要素10−1及び10−3を使用することにより作成される。こうして、図4Bにおける有効な軸上の音響開口は、音響レンズ10−2の下にあるトランスデューサ40の一部を含む。
図4Aにおいて、3つ全ての可変屈折音響レンズ要素10−1、10−2及び10−3がフル開口を作るために使用される場合、全ての音響エネルギーは、アレイの中心に沿って軸上に送信又は受信される。このより大きな(フル)開口は、図4Bのより小さな有効な開口より高い側面分解能を提供するだろう。対照的に、図4Bにおいて、より小さな有効な開口は、送信/受信経路にわたり、より広いビーム幅を提供する。
図5A〜Bは、音響トランスデューサ40の有効な開口を制御するために可変屈折音響レンズ要素10−1及び10−2を使用する構成の別の実施形態を示す。特に、図5A〜Bは、音波を受信するより小さな「有効な開口」を形成するため互いの上部にスタックされる2つの可変屈折音響レンズ要素10−1及び10−2を有する音響レンズアセンブリ500の使用を示す。説明を簡単にするため、2つのスタックされた可変屈折音響レンズ要素10だけが図5A〜Bの例で示されるが、スタックされた可変屈折音響レンズ要素10の数が2以上であってもよい。
図5Aに示される例において、入射する受信音響波面のいくつかは、可変屈折音響レンズ要素10−1から離れる可変屈折音響レンズ要素10−2により、吸収物質410の方へリダイレクトされる。この信号は、追加的な焦束なしで可変屈折音響レンズ要素10−1を通過し、トランスデューサ40で結果として生じる音響エネルギーは、小さな「有効な開口」550Aで受信される。図5Bに示される例において、可変屈折音響レンズ要素10−1は、従来のレンズの態様で受信される音響エネルギーを焦束させる。その場合、さらにより小さな「有効な開口」550Bが生成される。図5A〜Bの実施形態において、トランスデューサ40は、3つのトランスデューサ要素41、42及び43を有する。
図6A〜Bは、音響トランスデューサ40の有効な開口を制御するために音響レンズ要素を使用する構成の別の実施形態を示す。特に、図6A〜Bは、音波を送信するより小さな「有効な開口」を形成するため互いの上部にスタックされる2つの可変屈折音響レンズ要素10−1及び10−2を有する音響レンズアセンブリ600の使用を示す。図6A〜Bの実施形態において、トランスデューサ40は、3つのトランスデューサ要素41、42及び43を有する。
図6Aに示される例において、出力される送信エネルギーのいくらかは、可変屈折音響レンズ要素10−1により吸収物質410へとリダイレクトされる(吸収物質410への白い矢印として示される)。すると、音波は、追加的な焦束なしで可変屈折音響レンズ要素10−2を通過し、あたかもそれがトランスデューサ40の物理開口より小さな「有効な開口」650Aから生じるかのように、トランスデューサ40からの結果として生じる音響エネルギーが送信される。図6Bに示される例において、可変屈折音響レンズ要素10−2は、図6Aの有効な開口650Aと同様なレンズ焦束された有効な開口650Bから、焦束された、図6Aより狭い送信ビームを生成する可変屈折音響レンズ要素10−1を通過した送信エネルギーを焦束させる。
図7A〜Bは、図4A〜Bに示される斯かる構成に関して、周波数の関数として、焦点深度(DOF)及び側面分解能(R)をプロットする。その特性が図7A〜Bにプロットされる例において、トランスデューサ40は、直径6mmの方形の単一要素ピストンであり、音響エネルギーは、2cmの距離に焦束される。可変屈折音響レンズ要素10−2は、4mm×6mm(側面x上昇次元)であるトランスデューサ40の一部を覆い、可変屈折音響レンズ要素10−1及び可変屈折音響レンズ要素10−3は、それぞれ、可変屈折音響レンズ要素10−2のいずれかの側で1mm×6mmであるトランスデューサ40の一部を覆う。
5MHzのトランスデューサに対して、側面分解能は、可変屈折音響レンズ要素10−2(1.5mmの側面分解能)により覆われるトランスデューサ40の一部を用いてフル開口(2cmの焦点で1.0mmの分解能)からより狭い4mm×6mmの開口まで変わるとき50%悪化する。しかし、フル開口から可変屈折音響レンズ要素10−2により覆われるトランスデューサ40の一部へと変わるとき、DOFにおける利得が2.7cmから6.2cmまで存在する。これは、より長い範囲にわたり又はより深い治療範囲シナリオに対する撮像又はエネルギー沈着における均一性を得るには良好である場合がある。
最も臨床的なシナリオに対する超音波撮像は、2.5〜10MHzの撮像範囲において動作する。接眼レンズ及び他の短深度用途に対しては、より高い周波数(10〜30MHz)が使用される。治療的な用途に対して、より低い周波数が使用され、開口を変化させる(DOFを増加させる)ことにより、最も影響を受けることができる。
方位角及び上昇の両方において音響トランスデューサ要素を持つアレイは、従来の1D(線形)アレイより構築に高いコストがかかる。単一要素又は複数要素のアレイにおける開口さえ、より多くのトランスデューサ要素を組み込む必要なくマルチレンズシステムを用いて修正されることができる。
図8A〜Bは、上昇次元に沿って3つの音響レンズ要素10を持つ音響プローブ800の例を示す。特に、図8A〜Bは、方位角次元に沿って方形の単一要素アレイ(又は2、3の要素を持つアレイ)の例を示す。3つの可変屈折音響レンズ要素10は、上昇において開口を制御するために使用されることができる。
高強度超音波又は治療的な加熱超音波に関しては、最初に狭い開口を用いてより幅広い領域にわたりわずかに異なる強度を供給し、次により大きな開口を用いてより焦束された領域にわたりより高い強度を供給するという態様の開口制御が有益だろう。これは、領域を「基準温度」にまで上昇させ、次により局所化された領域にわたりエネルギーを再び集中させる(温度を増加させる)ために必要である。例えば図4A〜Bに示される構成を用いると、直径が6mmのフル開口が、λ*z/Dの分解能を与えるだろう。可変屈折音響レンズ要素10−2に対応する直径3mmのより狭い有効な開口は、広い開口の2倍の分解能を提供するだろう。その場合、治療法の初期段階の間、可変屈折音響レンズ要素10−2だけが使用されることができ、その後、より狭い領域にわたりエネルギー沈着を増加させるのにフル開口が使用されることができる。
大きな単一要素トランスデューサ又はm要素のトランスデューサアレイを使用するとき、開口サイズを制御するのに、可変屈折音響レンズ要素10の(nx1)又は(nxn)アレイが使用されることができる。これは、nx1>m又はnxn>mが成り立つとき有益であり、m個のトランスデューサ要素のいくつかに関して単に送信/受信機能をオンにするだけでは得られることができない増加された開口制御を提供することができる。例えば、可変屈折音響レンズ要素10のnxnグリッドを用いて、(グリッドの周辺部に沿って配置される)外側の可変屈折音響レンズ要素10は、中心から離れた音波をリダイレクトすることにより開口を狭めるのに使用することができる。可変屈折音響レンズ要素10の傾斜角は、軸方向に対するエネルギー移動を何ら保証しないよう、レンズの臨界角度以上でなければならない。臨界角度はsin−1(c2/c1)として規定される。ここで、c1は、波が最初に進行する媒体(入射媒体)における音速であり、c2は、屈折媒体における音速である。
図9〜10は、異なるより小さな開口を形成するために使用されることができる可変屈折音響レンズ要素10のnxnグリッドの2つの例を示す。マルチ音響要素レンズの外側上の音響吸収物質が、エネルギーを吸収する。こうして、狭められた開口からエネルギーが送信/受信される。図9は、より小さな方形開口を形成するためにnxnグリッドの境界線周辺で可変屈折音響レンズ要素10を傾ける例を示す(傾けられたレンズは、陰影のついたボックスにより表される)。図10は、「丸い」形状の開口に似たより小さな開口を形成するため、可変屈折音響レンズ要素10における追加的な傾斜の使用を示す。FFUSレンズグリッドの下のトランスデューサは、1要素ピストン、m要素1D音響要素アレイ又は「mxm」2D音響要素アレイのいずれかとすることができる。有利には、m<nである。
様々な修正及び追加的な特徴が可能である。例えば、音響伝播(アキシャル軸)の方向に沿ったレンズ口径の各々の変動は、焦点深度及び焦点を増加又は減少させるだろう。また、n個のレンズは、安定性変化率を変化させることができる異なる物質で製造されることができる。
図11は、開口サイズを変化させることにより側面及び上昇分解能にわたる制御を備えるリアルタイム軸方向焦点制御を提供するため、音響トランスデューサに結合される可変屈折音響レンズを含む音響プローブを用いる音響撮像装置1100の実施形態のブロック図である。音響撮像装置1100は、プロセッサ/コントローラ1110、送信信号源1120、送信/受信スイッチ1130、音響プローブ1140、フィルタ1150、利得/減衰段1160、音響信号処理段1170、焦点コントローラ1180及び可変電圧源1190を含む。一方、音響プローブ1140は、1つ又は複数のトランスデューサ要素を有する音響トランスデューサ1144に結合される複数の可変屈折音響レンズ要素1142を含む。
音響プローブ1140は、例えば、図3を参照して上述されるか、図4A〜B、図5A〜B及び図6A〜Bにおいて図示されるような音響プローブ300として実現されることが出来る。その場合、有益には、各可変屈折音響レンズ要素1142の2つの流体241、242は、適合インピーダンスを持つ。しかし、音速は異なる。これはビームの方向に関する制御を可能にしつつ、音波の順伝播を最大化すること可能にする。有利には、流体241、242は、音波の焦束及び屈折における柔軟性を最大化するよう選択される音速を持つ。
可変電圧源1190は、各可変屈折音響レンズ要素1142の電極に制御電圧を供給する。ある実施形態において、音響トランスデューサ1144により与えられる開口の有効なサイズを制御するため、電圧が可変屈折音響レンズ要素1142に供給される。
音響トランスデューサ1144は、音響トランスデューサ要素の1Dアレイを有することができる。
操作上、音響撮像装置1100は、以下のように作動する。
焦点コントローラ1180は、可変電圧源1190により可変屈折音響レンズ要素1142の電極に印加される電圧を制御する。前述したように、これは、各可変屈折音響レンズ要素1142の屈折を所望するように順に制御する。
可変屈折音響レンズ要素1142における2つの流体により規定されるメニスカスの表面が、正しいトポロジに達すると、プロセッサ/コントローラ1110は、所望の音波を生成するために音響トランスデューサ1144に印加される1つ又は複数の所望の電気信号を生成するよう、送信信号源1120を制御する。1つの場合において、送信信号源1120は、Mモード又はBモードで動作される短時間(広帯域)信号、可能であればパルス波ドップラーを可能にする短いトーンバースト、又は他の撮像技術のための他の関連信号を生成するよう制御されることができる。典型的な使用は、臨床的な関心領域に対して調整される固定された上昇焦点を用いて平面を撮像することである。別の使用は、軸方向の焦点領域に供給されるエネルギーを最大化するよう上昇焦点を調整して、複数の焦点を用いて平面を撮像することである。音響信号は、例えばノーマルエコー、Mモード若しくはPWドップラーといった時間領域分解信号、又は例えばCWドップラーといった非時間領域分解信号とさえすることができる。
ある実施形態において、音響プローブ1140は、送信モード及び受信モードの両方で作動するよう構成される。前述したように、別の実施形態では、代わりに、音響プローブ1440が受信専用モードで作動するよう構成されることができる。その場合、送信トランスデューサは別に与えられ、送信/受信スイッチ1130は省略されることができる。
図12は、音響撮像装置の上昇焦点を制御する方法1200のある実施形態のフローチャートを示す。
第1のステップ1205において、音響プローブ1140が患者に結合される。
次に、ステップ1210において、焦点コントローラ1180は、目標上昇位置で焦束するよう、可変電圧源1190により可変屈折音響レンズ要素1142の電極に印加される電圧を制御する。前述したように、これは、各可変屈折音響レンズ要素1142の屈折を所望するように順に制御する。ある実施形態では、音響トランスデューサ1144により与えられる開口の有効なサイズを制御するよう、電圧が可変屈折音響レンズ要素1142に供給される。
次に、ステップ1215において、音響トランスデューサ1144に対して1つ又は複数の所望の電気信号を印加するよう、プロセッサ/コントローラ1110は、送信信号源1120及び送信/受信スイッチ1130を制御する。可変屈折音響レンズ要素1142は、音波を生成し、上昇目標位置を含む患者の目標地域において音波を焦束させるため、音響トランスデューサ1144と連動して動作する。
続いて、ステップ1220において、可変屈折音響レンズ要素1142は、患者の目標領域から戻る音波を受信するため、音響トランスデューサ1144と連動して動作する。この時点で、プロセッサ/コントローラ1110は、音響トランスデューサ1144からフィルタ1150へ電気信号を出力するよう、音響トランスデューサ1144をフィルタ1150に接続するため、送信/受信スイッチ1130を制御する。
次に、ステップ1230において、フィルタ1150、利得/減衰段1160及び音響信号処理段1170は、音響トランスデューサ1144からの電気信号を調整し、そこから受信音響データを生成するため一緒に動作する。
次に、ステップ1240において、受信音響データは、音響撮像装置1100の音響信号処理段1170のメモリ(図示省略)に格納される。
次に、ステップ1245において、プロセッサ/コントローラ1110は、別の軸方向距離で、又は異なる側面及び/若しくは上昇分解能で焦束させるかどうかを決定する。焦束させる場合、次に、ステップ1250において、新規な焦点が選択され、ステップ1210での処理が繰り返される。焦束させない場合、ステップ1255において、画像を生成及び出力するため、音響信号処理段1170が(おそらくプロセッサ/コントローラ1110と連動して)受信音響データを処理する。
最終的に、ステップ1260において、音響撮像装置1100は、画像を出力する。
一般に、音波が、例えばノーマルエコー、Mモード若しくはPWドップラーといった時間領域分解信号、又は例えばCWドップラーといった非時間領域分解信号とさえすることができるような場合に、この方法1200は、測定を実行するよう構成されることができる。
図11を参照して上述されるのと同様な装置、及び図12に示されるのと同様な方法が、1つ又は2、3のトランスデューサ要素だけを持つ音響プローブを用いて側面焦束を変化させるために、これらの同じ原理で使用されることもできる。
上述されるデバイスのいくつかの実施形態において、多数の音響レンズ要素が必要である場合がある。特に、電極又は非レンズ物質により占められる過剰な表面領域を最小化すると共に、空間の実質部分がアクティブレンズで満たされることを、音響レンズ要素の空間充填型の大きなアレイは必要とする(これの追加的な詳細は、2007年5月3日に出願の米国仮特許出願第60/915、703号において見つけることができる)。音響プローブにおける音響レンズ要素の各々に対する電極は、音響プローブに関する音響送信及び/又は受信特性を提供するようそれらの処理を制御するため、異なる制御電圧信号に接続されることを必要とする。これは、多数のケーブルが必要になることをもたらす可能性がある。この追加された複雑さは時々、音響撮像及び/又は超音波療法に関する音響レンズ要素技術の魅力的な特徴の1つを取り除く可能性がある。特に、音響レンズ要素を使用することが、ビームを操縦するのに必要な、トランスデューサ要素、関連付けられるケーブル、増幅器、及び制御システム等の数を減らすことができるという事実がなくなってしまう可能性がある。
従って、ある実施形態において、マルチプレキシング及びデマルチプレクシング回路が、撮像システムから音響プローブに関する音響レンズ要素のアレイまで制御信号を伝達するのに使用される。
図13は、音響撮像装置1300のある実施形態を示す。音響撮像装置1300は、ケーブル1330により撮像システム1320に接続される音響プローブ1310を含む。音響プローブ1310は、デコーダ(又はデマルチプレクサ)1312に信号線1314により接続される、音響トランスデューサ40及び関連する音響レンズ要素10の音響レンズアレイを含む。撮像システム1320は、信号線1324によりマルチプレクサ1322に接続される撮像コントローラ1326を含む。有利には、音響プローブ1310は第1の筐体において囲まれ、撮像システム1320は第2の筐体において囲まれる。ケーブル1330は、第1及び第2の筐体の間で延在する。
操作上、撮像コントローラ1326は、最適な焦束を可能にするべく音響レンズアレイ上でメニスカスジオメトリを変更するよう音響レンズ要素10を制御するため、線1324上に制御信号を出力する。マルチプレクサ1322は、信号線1324上で制御信号をマルチプレクス化し、ケーブル1330上にマルチプレクス化された制御信号を出力する。マルチプレクサ1322の処理は、後で更に詳細に説明されることになる。デコーダ1312は、ケーブル1330からマルチプレクス化された制御信号を受信し、音響レンズアレイ上でメニスカスジオメトリを変更するよう音響レンズ要素10を制御するため、信号線1314上に制御信号を出力する。
1つの例示的な実施形態において、音響トランスデューサ40の開口は、3x3cm2の方形である。本実施形態において、各音響レンズ要素10は、各サイドで5mmのサイズという態様で構築される。従って、36の音響レンズ要素10がアレイ上に存在する。ある実施形態において、制御信号は、レンズの非球状の変形を可能にするため、音響レンズ要素10当たり2つの電極を制御する。この場合、マルチプレクサ1322は、ケーブル1330により実行される単一のマルチプレクス化された制御信号へと72の制御信号を一緒にマルチプレクス化する。マルチプレクサ1322は〜10ボルトの電圧で0.72MHzの信号(36レンズ×2つの電極/レンズ×10KHz(交流電圧周波数))を処理することが可能であることを必要とする。これは容易に実現可能である。
第2の実施形態は、熱除去のため使用される音響トランスデューサ40に関係する。体外除去のために使用されるこの種のトランスデューサにおいて、処置ゾーンの外側での最小の生体効果を持つきびしい空間焦束を可能にするため、大きな開口サイズが使用される。これらの開口は通常、直径において10cm又はこれ以上のオーダとすることができる。このジオメトリにおいて、10cmの直径を持つ音響トランスデューサ40は、面積がおよそ7853mm2であることを意味する。その場合、音響レンズアレイは、約277の音響レンズ要素10を有することができる。各要素は、サイドにおいて6mmのサイズを持つ。従って、マルチプレクサ1322は、〜10ボルトの電圧で5MHz(277レンズ×2つの電極/レンズ×10KHz(交流電圧周波数))より大きい周波数に対して信号をマルチプレクス化することが可能であることを必要とする。この場合も、これは、容易に実現可能である。
図14は、音響プローブにおける音響焦点の調整に関する方法1400の実施形態を示すフローチャートである。
第1のステップ1410において、撮像システムは、音響プローブに関する所望の焦点位置を決定する。
次のステップ1420において、撮像システムは、所望の焦点位置を実現するために、音響レンズアレイに関するジオメトリを計算する。
ステップ1430において、撮像システムは、音響レンズアレイにおける各レンズ要素の電極に対する制御信号を生成する。
ステップ1440において、マルチプレクサは、マルチプレクス化された制御信号を生成するために、個別の制御信号を結合する。
ステップ1450において、マルチプレクサは、マルチプレクス化された制御信号をケーブルを介して音響プローブに提供する。
ステップ1460において、音響プローブでのデコーダは、個別の制御信号を生成するために、マルチプレクス化された信号をデマルチプレクス化する。
ステップ1470において、デコーダは、音響レンズアレイの音響レンズ要素に関する対応する電極に、個別の制御信号を送信する。
ステップ1480において、音響レンズ要素は、音響レンズアレイに所望の音響焦点を生成させるために、制御信号に応答する。送信処理の場合、音響信号が、音響レンズアレイを介して音響トランスデューサから送信される。受信処理の場合、音響信号が、音響レンズアレイを介して音響トランスデューサにより受信される。
好ましい実施形態が本願明細書に開示されるが、本発明の概念及び範囲に含まれる多くの変形例が可能である。斯かる変形例は、本願明細書、図面及び請求項を読めば、当業者には明らかであろう。従って、添付の請求項の精神及び範囲を除けば、本発明は何ら限定されることはない。
Claims (14)
- 音響トランスデューサと、
前記音響トランスデューサに結合され、音波を送信する及び音響信号を受信することの少なくとも1つのために選択された開口サイズを持つよう、印加される制御信号に基づき、前記音響トランスデューサの有効な開口を調整するよう構成される複数の可変屈折音響レンズ要素とを有する、音響プローブ。 - 前記複数の可変屈折音響レンズ要素が、前記音響トランスデューサの表面にわたり、互いに横に配置される少なくとも3つの可変屈折音響レンズ要素を含む、請求項1に記載の音響プローブ。
- 前記音響トランスデューサが、P個の音響トランスデューサ要素を有し、前記複数の可変屈折音響レンズ要素は、前記音響トランスデューサの表面にわたり、互いの近傍に配置されるK個の可変屈折音響レンズ要素を有し、K>Pが成立する、請求項1に記載の音響プローブ。
- 前記複数の可変屈折音響レンズ要素が、前記音響トランスデューサに配置される少なくとも第1の可変屈折音響レンズ要素と、前記第1の可変屈折音響レンズ要素に配置される第2の可変屈折音響レンズ要素とを含み、前記第1の可変屈折音響レンズ要素の屈折は、前記第2の可変屈折音響レンズ要素の屈折とは独立に制御されることができる、請求項1に記載の音響プローブ。
- 前記可変屈折音響レンズ要素の周辺部の少なくとも一部の周りに提供される音響吸収物質を更に有する、請求項1に記載の音響プローブ。
- 音響プローブの焦点を制御する方法において、
音響トランスデューサに結合される複数の可変屈折音響レンズ要素を提供するステップと、
音波を送信する及び音響信号を受信することの少なくとも1つのために選択された開口サイズを持つよう前記音響トランスデューサの有効な開口を調整するため、前記複数の可変屈折音響レンズ要素に制御信号を印加するステップとを有する、方法。 - 前記複数の可変屈折音響レンズ要素が、前記音響トランスデューサの表面にわたり、アレイ状に配置され、前記制御信号は、前記音響トランスデューサの前記有効な開口を調整するため、前記可変屈折音響レンズ要素の少なくとも1つの焦点を前記音響プローブの音響軸から離して傾けるよう印加される、請求項6に記載の方法。
- 前記複数の可変屈折音響レンズ要素が、前記音響トランスデューサに配置される少なくとも第1の可変屈折音響レンズ要素と、前記第1の可変屈折音響レンズ要素に配置される第2の可変屈折音響レンズ要素とを含み、前記第2の可変屈折音響レンズ要素により受信される音波の一部が、前記第2の可変屈折音響要素により前記第1の可変屈折音響レンズ要素から離れて向けられるよう、前記第2の可変屈折音響レンズ要素が制御される、請求項6に記載の方法。
- 前記複数の可変屈折音響レンズ要素が、前記音響トランスデューサに配置される少なくとも第1の可変屈折音響レンズ要素と、前記第1の可変屈折音響レンズ要素に配置される第2の可変屈折音響レンズ要素とを含み、前記第1の可変屈折音響レンズ要素により受信される音波の一部が、前記第1の可変屈折音響要素により前記第2の可変屈折音響レンズ要素から離れて向けられるよう、前記第1の可変屈折音響レンズ要素が制御される、請求項6に記載の方法。
- 複数の可変屈折音響レンズ要素であって、各可変屈折音響レンズ要素が、印加される選択電圧に基づき、前記可変屈折音響レンズ要素の少なくとも1つの特徴を調整するよう構成される1つ又は複数の電極を持つ、複数の可変屈折音響レンズ要素と、
前記可変屈折音響レンズ要素の電極に対する複数の制御信号を生成するよう構成されるコントローラと、
マルチプレクス化された制御信号を生成するために前記可変屈折音響レンズ要素の電極に対する前記制御信号をマルチプレクス化するよう構成されるマルチプレクサと、
前記可変屈折音響レンズ要素の電極に対する前記複数の制御信号を生成するために前記マルチプレクス化された制御信号をデマルチプレクス化するよう構成されるデコーダと、
前記マルチプレクサから前記デコーダへと前記マルチプレクス化された制御信号を提供するよう構成されるケーブルとを有する、システム。 - 前記複数の可変屈折音響レンズ要素に結合される音響トランスデューサを更に有する、請求項10に記載のシステム。
- 前記音響レンズ要素が、各可変屈折音響レンズ要素より大きい有効なサイズを持つ単一の可変屈折音響レンズとして作動するよう制御される、請求項10に記載のシステム。
- 各可変屈折音響レンズ要素が、
キャビティと、
前記キャビティ内に配置される第1及び第2の流体媒質と、
前記電極のペアとを有し、
前記第1の流体媒質における音波の音速が、前記第2の流体媒質における前記音波の対応する音速とは異なり、
前記第1及び第2の流体媒質は、互いに不混和であり、
前記第1の流体媒質が、前記第2の流体媒質とは実質的に異なる電気導電性を持つ、請求項10に記載のシステム。 - 音響撮像装置の音響プローブを制御する方法において、
前記音響プローブの可変屈折音響レンズ要素を制御するための複数の制御信号を生成するステップと、
マルチプレクス化された制御信号を生成するために前記制御信号をマルチプレクス化するステップと、
前記マルチプレクス化された制御信号を前記音響プローブに伝達するステップと、
前記音響プローブの可変屈折音響レンズ要素を制御するため前記複数の制御信号を生成するよう前記マルチプレクス化された制御信号をデマルチプレクス化するステップと、
前記音響プローブの前記可変屈折音響レンズ要素の電極に前記複数のデマルチプレクス化された制御信号を提供するステップとを有する、方法。
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JP2016529835A (ja) * | 2013-08-30 | 2016-09-23 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 容量性マイクロマシン超音波トランスデューサセル |
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