JP2010523254A - 化粧品の色選択ツール - Google Patents

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Abstract

化粧品の色選択ツール(100)は、少なくとも1つの単色の黒色範囲(110)と複数の別個の見本領域(120)とを有し、それぞれの見本領域は外周を有する単一の化粧品の色を備え、見本領域(120)のそれぞれの外周の少なくとも一部分は単色の黒色範囲と接する。

Description

本発明はカラー化粧品に関し、より詳細には、スキンケア製品、ネイル製品、ヘア製品、目の化粧品、及びリップ製品などのカラー化粧品の正しい色を選択するためのカラー化粧の用途で使用することが可能なツール及び用具に関する。
消費者が自分の肌の色に合った正しい色を選択することを可能にする化粧用具が知られている。例えば、米国特許第5,178,169号は、複数の比較用領域に長手方向に分割された主面を有する可撓性のストリップを含む化粧品選択用具に関するものであり、それぞれの領域は、少なくとも1つの異なる色、隣りの領域とは異なる化粧品の色及び色調並びに対応する化粧品識別指標とによってマークされ、ストリップの両端は、正確な比較を行う目的で、ストリップを手で皮膚に接するように曲げて複数の隣り合う領域を皮膚に近接配置することができるよう、指による把持部をそれぞれ有している。このような化粧用具の別の例は、無色透明のシースルーストリップの表面に複数の色が印刷されたスキンカラー見本ツールに関する特開2001−112538号に述べられている。
我々の研究によれば、多くの女性が正しい色の化粧品を選択する上で困難を感じていることが示された。より詳細には、多くの場合、女性は自分の皮膚の色と一致した色が容易に入手できるような場合であっても、皮膚の色と正確に一致していない色を選択してしまいがちであることを我々は発見した。我々はこの現象の主たる要因の1つは、多くの消費者が自分の皮膚の色を本来よりも明るい色として知覚する傾向を有している点にあると考える。図9のグラフは、202人の18歳〜65歳の白人の皮膚を有する女性で行った実験の結果を示したものである。白い背景の上に最も明るい色から最も暗い色へと連続的かつ一様に配置された、一般に白人型の皮膚と関連付けられる数種類の化粧品の色見本(グラフ中の色番号01〜色番号06)をそれぞれの被験者に与えた。それぞれの被験者に彼女の自然な皮膚に最も近い色を選択させた。図9のグラフに示されるように、被験者は一貫して彼女達の皮膚の自然な色よりも明るい色を有する見本(L値がより高い色)を選択した。明らかに、消費者の選択をより正確な暗い色の方向にシフトさせるツールは、化粧品の色を消費者の自然な皮膚の色と一致させる点で消費者の経験をより満足させることを容易にすることができる。
いずれの理論にも拘束されることを望むものではないが、我々は更に、人の色覚に影響する主要因の1つは、特に色が一連の別個の比較的小さな見本として与えられる場合、見本の周囲の色の選択にあると考えている。
米国特許第5,178,169号 特開2001−112538号
したがって、本発明は、消費者自身の皮膚の色に対して示される化粧品の色見本を、消費者がより正確に知覚できるような背景に対して化粧品の色見本を見ることを可能とするように構成された新規な化粧品の色選択ツールの提供を目的とする。本発明は更に、消費者が正しい化粧品の色を選択することを支援するための方法であって、本発明の新規な化粧品の色選択ツールを消費者に与える工程を含む方法を提供することを目的とする。
本発明の化粧品色選択ツールは少なくとも1つの単色の黒色範囲と、複数の別個の見本領域とを有する。それぞれの見本領域は外周を有する単一の化粧品色からなる。見本領域のそれぞれの外周の少なくとも一部分は単色の黒色範囲と接する。
見本外周の単色の黒色範囲と接する部分は見本領域の外周全体の少なくとも20%、少なくとも40%、少なくとも60%であるか、あるいは見本領域は単色の黒色範囲によって完全に包囲されることができる。
色選択ツールは様々な形で実施してよい。いくつかの非限定的な例としては、一本の材料のストリップ又は複数本の材料のストリップ、製品に固定的又は剥離可能に取り付けられた製品ラベル、iPod(登録商標)画面、携帯電話(例えばブラックベリー(Blackberry)(登録商標))画面、及び他のあらゆる同様の電子機器の画面などのコンピュータ画面上の画像が挙げられる。色選択ツールは、印刷された使用説明書、チラシ、又は他のあらゆる広告材料の一部であってもよい。
色選択ツールは、例えばプラスチックシートなどの単一の要素からなってよく、あるいは、例えば複数の紙若しくはプラスチック製ストリップのような複数の要素、又は背景シートと複数の見本領域(又は1つの見本領域)をその上に有する透明シート(一枚又は複数)との組み合わせからなってよく、見本領域を有する透明シート又はその上の見本領域を背景シートと重ね合わせることができる。後述の実施形態では、2枚のシートは、一体的又は表面的に相互に連結されてもよく、あるいは物理的に互いに連結されていない2枚のシートからなってもよい。化粧品色選択ツールは人の顔又は身体の部分の外形に少なくとも部分的に一致するように設計された、材料の可撓性ストリップ又はシートを含んでよい。必要に応じて、色選択ツールは内部にミラーを有してよい。一実施形態では、ツールの一部は透明な範囲を有し、化粧品見本はツールの黒色単色範囲と透明範囲の両方に重ねられる。
別個の見本領域は、同じ表面積及び形状を有してよく、又はそれぞれの面積及び形状の少なくとも一方において異なっていてもよい。必ずしもそうであるとは限らないが、通常は別個の見本領域は不規則ではないパターンで、最も明るい色の見本から最も暗い色の見本へと連続的に配置される。
別個の見本領域は当業者には周知の任意の手段によってツールの表面に固着された実際の化粧品を有するように構成してよい。これに代えるか又はこれに加えて、見本領域を当業者には周知の任意の手段によってツールの表面に印刷してよい。見本領域の少なくとも一部が印刷され、かつ実際の化粧品を有するような実施形態が考えられる。
別の実施形態では、別個の見本領域は領域内に印刷されるかあるいは配置された色識別指標を有してよい。また、色識別指標は見本領域に近接して配置できる。色識別指標は単色の黒、又は他の任意の好適な色であることができる。
消費者が正しい化粧品の色を選択することを支援するための本発明の1つの方法は、少なくとも1つの単色の黒色範囲と、外周を有する単一の化粧品の色をそれぞれが含む複数の別個の見本領域とを有する化粧品の色選択ツールを消費者に提供する工程を含み、見本領域のそれぞれの外周の少なくとも一部分は単色の黒色範囲と接する。本方法は、消費者に化粧品の色選択ツールの複数の別個の見本領域を消費者のターゲット範囲と比較させる工程を更に含んでよい。ターゲット範囲は、消費者の皮膚、毛髪、爪、目、及び唇からなる群から選択できる。
本発明の色選択ツールの一実施形態を示す概略平面図。 本発明の色選択ツールの別の実施形態を示す概略平面図。 本発明の色選択ツールの更なる別の実施形態を示す概略平面図。 例として化粧品の製品上に配置された状態を示す、本発明の色選択ツールの一実施形態の概略平面図。 例として化粧品の製品上に配置された状態を示す、本発明の色選択ツールの別の実施形態の概略平面図。 複数のストリップを有する本発明の色選択ツールの一実施形態を示す概略平面図。 背景シートと、背景シートに重ね合わされた、複数の見本領域を有する透明シートとの組み合わせを有する本発明の色選択ツールの一実施形態を示す概略斜視図。 コンピュータ画面上に示された本発明の色選択ツールの一実施形態の概略斜視図。 本発明の色選択ツールを使用せずに行った色選択実験の結果を示すグラフ。 一方が白色の背景を有し、他方が黒色の背景を有する本発明の色選択ツールの一実施形態を有し、更にそれぞれが複数の化粧品の色見本を有する2枚の試験用パレットと、これら2枚のパレットを用いた色選択実験の結果を示すグラフとを示した図。 図10で白と黒で示される2枚のパレットが図11ではカラーで示されている以外は図10と同様。
ここで色について述べる場合にはすべて視覚的に知覚できる色であるものとし、いずれも当業者には周知であるハンター(Hunter)L、a、bカラースケール又はCIE L*、a*、b*カラースケールのいずれかに基づいたものであり、「色彩の知覚及び測定の基礎」(The Basics Of Color Perception and Measurement)バージョン1.4、ハンターラブ(HunterLab)、2001年刊行(インターネット上、http://www.hunterlab.com/colorbasics_shows.phpで見ることができる)に見ることができ、参照により本発明に組み込む。
本明細書で用いる以下の用語は下記の意味を有するものである。
「輝度値」(「L」)は、輝度値が0である「純黒色」から輝度値が100である「純白色」までのスケールで定義される。
「彩度値」(「C」)は色空間の中心から測定された色までのベクトル距離である。すなわち、彩度値は色の飽和度又は強度を指定するためのものであり、色の強度を鮮明さ(すなわち鮮やかさ対くすみ度合)と区別するものである。色の彩度が低いほど、すなわちその強度が低いほど、その色はいわゆる「中間色」に近いものとなる。純色(赤、緑、青)の彩度値が100を上回るのに対して灰色の彩度値は0に近い。
「黒色」とは、光源がD65であり、10°で観測者が観測した場合の輝度値が約40未満でかつ彩度値が約60未満、より詳細にはLが約30未満でかつCが約30未満、更により詳細にはLが約20未満でかつCが約30未満、更により詳細にはLが約20未満でかつCが約15未満である色を意味する。
「化粧品色」とは、顔料又は染料を含んでよく、化粧品に使用することができる色のことである。
「明るい」色及び「暗い」色、又は「最も明るい」色及び「最も暗い」色(及びこれらの任意の順列)とは、カラー化粧品のここでの文脈において、ある(「明るい」又は「より明るい」)色が通常の観測者によって他の(「暗い」又は「より暗い」)色よりも明るいものとして知覚されることを示す相対的な用語である。必ずしもそうであるとは限らないが、通常は「明るい」又は「より明るい」色は「暗い」又は「より暗い」色の輝度値よりも高い輝度値を有し得る。例えば、彩度値及び/又は色相といった他の色特性が、「暗い」又は「より暗い」色に対して何が「明るい」又は「より明るい」色とみなされるかについての消費者の知覚に影響する場合がある。
「単色の」色とは人の眼に参照範囲の全体にわたって均一に分布しているように見える単一の色を意味する。
「ターゲット範囲」とは、これらに限定されないが、皮膚、毛髪、唇、爪、目、及び歯などの、正しい化粧品の色を選択する目的で本発明の色選択ツールの見本領域と比較することが可能な消費者の身体の部分である。
本発明の化粧品の色選択ツール、又は単に「ツール」100は、図1及び2に示されるように少なくとも1つの単色の黒色範囲110と、複数の別個の見本領域120とを有する。単一の化粧品の色を有するそれぞれの見本領域120(図1では、例として、121、122、123、124、125、126、127として示されている)はその外周「P」を有する。本発明によれば、それぞれの見本領域120の外周Pの少なくとも一部分は単色の黒色範囲110と接している。見本領域の外周Pの、単色の黒色範囲110と接する部分はその見本領域120の外周P全体の少なくとも20%であってよい。別の実施形態では、図3に示されるように、外周Pのこのような部分は外周Pの少なくとも40%であってよい。更に別の実施形態では、図2に示されるように、外周Pのこのような部分は見本領域120の外周全体の少なくとも60%であってよい。最後に、図1に示されるように、見本領域120の外周Pの100%が単色の黒色範囲110と接していてよい。最後の場合では、別個の見本領域120は単色の黒色範囲110によって完全に包囲されている。
図2及び3は、ツール100の一部分が透明な範囲130からなる色選択ツール100の実施形態を示したものである。このような実施形態では、個々の見本領域120の外周Pが黒色単色範囲110及び透明範囲130の両方と接するように見本領域120を配置することができる。別の言い方をすれば、見本領域120はツール100の黒色単色範囲110及び透明範囲130の両方と重なっていてよい。
見本領域120は、例えば、長方形(図1)、三角形(図示せず)、楕円形(図2)、円形(図3)、これらの組み合わせ(図3)のような任意の好適な形状及び表面積を有してよく、幾何学的に不規則な形状(図示せず)を有してもよい。見本領域120は同じ表面積及び形状を有してよく、それぞれの面積及び形状の少なくとも一方において異なってもよい。例えば、図1及び2はそれぞれ、表面積が同じ見本領域120を有する色選択ツール100の一実施形態を示している。一様であることの利便性及び美的観点を別にして、見本領域120の形状が同じであっても、消費者の色の選択は見本領域の形状によって影響されないものと考えられる。また、図3は異なる形状120a、120bを有する見本領域120を有するツール100の実施形態を示している。
図1〜8に示すように、見本領域120が不規則ではないパターンに配置されるようにツール100を構成することが有利であり得る(必ずしもそうではない)。見本領域120を、最も明るい色の見本領域から最も暗い色の見本領域へと連続的に配置することも有利であり得る。このような構成は消費者の正しい色の選択を促すと考えられる。複数の見本領域120のパターンは、美観的に好ましい連続形態、又は技術的に規定される連続形態、又は両者の組み合わせとして配置することができる。
当業者であれば、見本領域120はツールに固着された実際の化粧品又は/及び色の表示を含むことが理解されるであろう。前者の場合、化粧品は当該技術分野では周知の任意の手段によって固着することができる。例えば、ケイメン(Kamen)らによる1992年9月29日発行の米国特許第5,150,791号によって教示されるように、例えば、熱可塑性材料などの透明材料内に化粧品材料の見本を封入することができ、その開示を参照として本発明に組み込む。
これに代えるか又はこれに加えて、見本領域120を当該技術分野では周知の任意の手段によってツールの表面に印刷してよい。印刷された表示及び実際の化粧品の両方によって見本領域120を形成することが可能な実施形態も考えられる。例えば、予め印刷された領域の上に化粧品を付着させて固着することができる。最後に、見本領域120の一部を印刷し、残りを化粧品で形成してもよい。
本発明の色選択ツール100は、色の名前、記号、又は他の任意の表記を含むと共に、図2(指標A、B、C、D、及びE)及び図6(指標A)に概略的に示されるように見本領域120内に印刷又は配置されて、見本領域120の特定の色を識別することが可能な色識別指標を個々の見本領域120に対して含んでよい。また、色識別指標はツールのいずれかの側に見本領域120に近接して配置してよい(図示せず)。色識別指標は単色の黒、又は他の任意の好適な色で示すことができる。
本発明の色選択ツールの使用は、スキンケア化粧品(フェイスファンデーション、フェイス/ボディークリーム、ボディーローション、サンローションなど)を選択する上で特に有用であると考えられるが、ツール100は、例えば、ヘアケア製品(シャンプー、コンディショナー、毛染めなど)、リップカラー製品(リップスティック、リップグロス、リップバームなど)、アイ製品(アイカラー、マスカラなど)、及びネイル(マニキュア液)などの広範な化粧品の色を選択する目的で使用することができる。
適用される分野に応じて本発明の色選択ツール100は様々な身体に対する実施形態を有してよい。例えば、ツール100は図1及び図2に概略的に示されるように、別に包装された化粧品と物理的に関連付けられない一本の材料ストリップからなるものでよい。ツール100は、印刷された使用説明書、チラシ、又は他のあらゆる広告材料の一部であってもよい(図示せず)。化粧品の色選択ツール100がターゲット範囲の外形に少なくとも部分的に一致するように設計された、材料の可撓性ストリップ又はシートを含む実施形態が考えられる。本発明のツール100の他の実施形態では、製品に固定的又は剥離可能に取り付けられた、黒色の単色背景110を有する製品ラベル115(図4及び5)を含む。必要に応じて、ツール100は、消費者がターゲット範囲(例えば、顔)を1つ以上の見本領域120と共に見ることができるようにミラーなどの反射面を内部に有してよい。
本発明のツール100は、図8に示されるように、本発明に基づいた単色の黒色背景110に重ねられた化粧品の色見本120を示すコンピュータ300のコンピュータ画面350上の画像からなることができる。カラー画面を有する携帯電話、iPod(登録商標)、ブラックベリー(BlackBerry)(登録商標)、及び好適な画面を有する他の同様の機器などの機器がすべて本発明の範囲に含まれる。
ツール100は、図1及び2に示されるように、例えばプラスチックシートのような単一の物理的要素からなってよい。あるいは、ツール100は、図6に示されるように、互いに緩く連結されることによって使用者が1つ以上の見本領域120を同時に選択してそれらをターゲット範囲と比較できるような複数の紙又はプラスチック製ストリップからなってよい。図7は、見本領域120を有する透明シート140を黒色の背景シート150に重ね合わせることができるように、黒色の単色背景シート150と、見本領域120を有する透明シート140との組み合わせを有するツール100の別の実施形態を示したものである。黒色の背景シート150及び透明シート140は、図7では互いに物理的に連結されていない2枚の別々のシートとして示されているが、2枚のシート140、150が一体的かつ/又は固定的又は表面的かつ/又は一時的に連結されている実施形態も考えられる。後者の実施形態は当業者の知識範囲に完全に含まれるものであり、したがってここでは示さない。
図10に示すグラフは、色の背景に基づいた人による化粧品の色の知覚を比較するように設計された実験の結果を例示したものである。この実験では、最も明るい化粧品の色(図10の最も左側)から最も暗い化粧品の色(図10の最も右側)へと連続的かつ一様に配置された14個の化粧品の同じ色見本領域440(個々の色を441〜454へと順番に指定してある)をそれぞれが有する2枚のパレット410、420を被験者に与えた。第1のパレット410は単色の白色背景を有し、第2のパレット420は単色の黒色背景を有した。色の範囲441〜444は、一般的に明るい白人型の皮膚と関連付けられる化粧品の色を表し、この範囲では、色441が最も明るい色であり、色444が最も暗い色であった。見本の範囲447〜454は、一般的に暗い黒人型の皮膚と関連付けられる化粧品の色を表し、この範囲では、色447が最も明るい色であり、色454が最も暗い色であった。「中間色」445及び446は特定の個人の皮膚の色合いに応じて上記の群のいずれにも属し得た。
図10の「背景色の変化による影響」のグラフが示すように、明色441〜444に関しては、より大きな割合の白人型の皮膚の被験者が、白色背景のパレット410よりも黒色背景のパレット420からより明るい見本を選択した。これは、少なくとも明るい色の皮膚に関しては、平均的な消費者は白色背景のパレット410上に配置された化粧品の色の範囲を与えられた場合に相対的により明るい色を選ぶ傾向があるという発明者等の仮説を実証するものである。この結果は、本明細書中の「背景技術」の項で述べた、図9のグラフに示される我々による過去の実験の結果と相関している。このことはまた、少なくとも白人型の皮膚の消費者に関する限り、消費者が黒色背景のパレット420上に配置された色の範囲を与えられた場合に、より暗い、より正しい化粧品の色の方向へと消費者の知覚が好ましくシフトすることを示す。
したがって、消費者が正しい化粧品の色を選択することを支援するための方法は、黒色の単色背景110と、複数の見本領域120とを有する本発明の化粧品の色選択ツール100を消費者に与える工程を含むことができる。これにより消費者はツール100の複数の見本領域120をターゲット範囲と比較して化粧品の色に関してより正確な選択を行うことができる。ターゲット範囲は、消費者の皮膚、毛髪、爪、目、及び唇からなる群から選択できる。ツール100はミラーを備えると便宜がよい。
本明細書に開示される寸法及び値は、記載される正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。逆に、特に断らない限りこのような寸法はいずれも記載される値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものである。例えば「40mm」として開示した寸法は「約40mm」を意味するものである。
相互参照した若しくは関連する特許又は特許出願を含む本明細書に引用した文献はすべて、明らかに除外又は限定されていない限りは、その全容を本明細書中に引用する。いずれの文献の引用も、当該文献が本明細書に開示又は請求されるいずれの発明に対しても先行技術であることを容認するものではなく、当該文献が単独で又は他のあらゆる参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、このような発明のいずれをも教示、示唆、又は開示することを容認するものでもない。更に、本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、引用された文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限り、本文書においてその用語に与えられる定義又は意味が優先するものとする。
以上、本発明の特定の実施形態を図示、記載してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び改変を行うことが可能である点は当業者には明らかであろう。したがって本発明の範囲に含まれるこのような変更及び改変はすべて添付の特許請求の範囲で網羅するものとする。

Claims (13)

  1. 少なくとも1つの単色の黒色範囲(110)と、複数の別個の見本領域(120)であって、当該見本の外周を有する単一の化粧品の色をそれぞれが備える見本領域(120)とを有し、前記見本領域(120)のそれぞれの前記見本外周の少なくとも一部分が前記単色の黒色範囲(110)と接する化粧品の色選択ツール(100)。
  2. 前記ツール(100)が黒色単色範囲(110)を有する材料のストリップを備え、該ストリップがストリップ外周を有し、前記複数の別個の見本領域(120)がストリップ上に不規則ではないパターンで配置され、それぞれの見本領域(120)の見本外周にストリップ外周と一致する部分がない、請求項1に記載の化粧品の色選択ツール(100)。
  3. 前記見本外周の前記単色の黒色範囲(110)と接する部分が、複数の別個の見本領域(120)のそれぞれの見本外周の少なくとも20%、好ましくは少なくとも40%、より好ましくは少なくとも60%である、請求項1又は2に記載の化粧品の色選択ツール(100)。
  4. 前記複数の別個の見本領域(120)のそれぞれが、前記単色の黒色範囲(110)によって包囲されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化粧品の色選択ツール。
  5. 前記色選択ツール(100)が、透明な部分(130)を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化粧品の色選択ツール(100)。
  6. 前記別個の見本領域(120)が、同じ表面積及び形状を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化粧品の色選択ツール(100)。
  7. 前記別個の見本領域(120)が、不規則ではないパターンで、かつ最も明るい色から最も暗い色へと連続して配置される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化粧品の色選択ツール(100)。
  8. 前記別個の見本領域(120)の少なくとも一部が、化粧品を備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化粧品の色選択ツール(100)。
  9. 前記別個の見本領域(120)のそれぞれが、識別指標を備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化粧品の色選択ツール(100)。
  10. 前記ツール(100)が、人の顔又は身体の部分の外形に少なくとも部分的に一致するように設計された可撓性ストリップを備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化粧品の色選択ツール(100)。
  11. 消費者が正しい化粧品の色を選択することを支援するための方法であって、少なくとも1つの単色の黒色範囲(110)と、見本外周を有する単一の化粧品の色をそれぞれが備える複数の別個の見本領域(120)と、を有する化粧品の色選択ツール(100)を消費者に与える工程を含み、前記見本領域(120)のそれぞれの見本外周の少なくとも一部分は単色の黒色範囲(110)と接する、方法。
  12. 消費者に化粧品の色選択ツール(100)の複数の別個の見本領域(120)を、消費者の皮膚、毛髪、爪、目、及び唇からなる群から選択されるターゲット範囲と比較させる工程を更に含む、請求項18に記載の方法。
  13. 消費者に化粧品の色選択ツール(100)を与える前記工程において、化粧品の色選択ツール(100)がミラーを備える、請求項18又は19に記載の方法。
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