JP2010518932A - 眼科医療機器用の位相変調装置,同装置を備えた眼科医療機器並びに関連の較正方法 - Google Patents

眼科医療機器用の位相変調装置,同装置を備えた眼科医療機器並びに関連の較正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】人工眼の頻繁な使用を必要としないばかりでなく、患者に不快感を与えることもなく、環境温度の変化,非直線性及び位相変調器のヒステリシス現象に拘わらず、収差を克服するための最適な条件下で、ラーニングステージをも含む完全な閉ループ補償光学処理を簡単に実施することができるようにした眼科医療機器を提供することを主な課題とする。
【解決手段】眼(EYE)と相互作用する主光ビーム(FA)を使用する眼科医療機器にインプリメントされる位相変調装置であって、同位相変調装置は、主光ビーム(FA)の波面の位相を変調するための手段(MD)と、変調セットポイントに従って位相変調手段(MD)を制御するための手段と、主光ビーム(FA)の波面に関して実施された変調を分析するための手段を有している。この位相変調装置は、二次光ネットワーク(FC)を発するための手段と、二次光ネットワーク(FC)を、眼を通過しない光路に沿って変調手段に直接的に向けさせて、波面分析手段に至らしめるための手段を更に有している。制御手段と変調された二次光ビーム(FC)を受けた波面分析手段とが、一組の所定変調セットポイントに対する位相変調手段の反応データを提供するために、所謂トレーニング期間中に協働する。

Description

本発明は、眼と相互作用する光ビームを使用する眼科医療機器用の位相変調装置(phase modulation device)に関するものである。また、本発明は、そのような装置をインプリメントする眼科医療機器及びその眼科医療機器の較正方法(calibration process)に関するものである。
より詳述すると、本発明の適用分野は、視覚補正シミュレータ及び特に高分解像度網膜イメージングのための眼科イメージング装置の分野である。
例えば、網膜イメージング又は網膜に関する視覚レーザー治療用の機器の如き眼科医療機器は、(網膜の視覚治療の場合に)眼に入射するビームによって又は(網膜イメージングの場合に)眼から出るビームとして、患者の眼の様々な視覚素子(角膜,水晶体等)を通る主ビームで作動する。
いかなる場合においても、眼の様々な視覚素子の収差が主ビームの波面の収差を生じさせて、光学機器の品質を低下させる。それ故、網膜イメージングの場合にはイメージが解像度を失い、眼の視覚治療の場合には網膜へのレーザーの焦点合わせの質を低下させてしまう。
その眼科医療機器を眼の収差を補正するためのシステムと組み合わせて、主ビームの波面を補正することを可能にさせる、即ち、光学ビーム位相に所定の形状に可能な限り近い形状を与えることにより眼科医療機器から最適な性能を確保することを可能にさせることが知られている。
そのようなシステムは、視覚シミュレーションタイプの眼科医療機器においても用いることができ、その目的は、患者にイメージを見させて患者の眼に入射する分析ビームを視覚収差のために補正し、及び又はシミュレートすることが望まれる現象によって齎される視覚効果を明らかにすることによって、患者に様々な補正(補正レンズ,コンタクトレンズ及び屈折矯正手術)の効果を示すことにある。
収差を補正するためのそのようなシステムは、例えば、特許文献1に記載されていて、そのシステムは、標準的には、眼の収差を測定するためのシャック・ハルトマン型のアナライザーと、主ビームの波面の位相を変調するための、可変ミラー(deformable mirror)型又は空間光変調器型の光学装置を含んでいて、その光学装置は、眼の測定された収差のファンクション(function)として波面を補正するためにコントロールされる。このようなシステムにおいては、光学変調装置の制御は、主ビームに関する所望の位相変調のファンクションとして算出される。
閉ループ(closed loop)において作動する視覚シミュレーション機器の場合に、一般的に直面する問題は、患者の眼に光を向けさせることが必要であるため、その結果、患者の眼をくらませて、視覚的な不快感を患者に感じさせるばかりでなく、シミュレーション処理を妨げる結果ともなる。
閉ループでの眼の眩みの問題を克服するためには、眼に見えないスペクトル領域、典型的には、赤外線領域の入射ビームを用いることが勿論可能であるが、それは、(赤外スペクトル内において実施される)収差測定と(可視スペクトル内において実施される)視覚シミュレーションとの間の可なりな波面相違に関連するクロマティズム効果(chromatism effect)に左右されるという事態を招く。変調手段を(フィードバックの無い)開ループにおいて作動させることもできる。この場合には、光を患者の眼に向けさせることはないが、その結果、眼から戻る光がないので、波面測定は不可能である。そのような試みには、変調手段の不備という欠点(直線性の問題,ヒステリシス及び温度ドリフト)がある。これらの欠点によって変調に関して生ずるエラーは、フィードバックループ(閉ループ)によって補償されないため、補正又はシミュレーションの成果を低下させることとなる。
更に、別の問題が、補償光学処理のラーニングステージ(learning stage)又は較正ステージを用意することの必要性に存在し、その周期は、通常、特定の分野の正確性条件及び安定性条件に依存する。実際に、このラーニングステージは人工眼を用いて実施されるが、そのラーニングステージは、当該人工眼が非常に高い光学的品質を有していなければならないことと、当該人工眼を機器の正面に注意深く整列させなければならないことを条件として実施される。
この問題は、光学系自体の収差を克服することからも生ずる。実際に、補正又はシミュレーションを実施するために眼の収差を測定することが望まれる多くの分野においては、使用される光学系は、一方で眼科医療システムの光学系の収差を識別すると共に、他方で眼から起きる収差を識別することができるものでなければならないため、使用される光学系の収差を克服することが重要である。その光学系のセットアップ中に実施される光学系の収差の一回の測定は、それら収差が温度依存性のために長期間(典型的には、数か月)に亘って知られることを確実にするためには十分ではない。実際に、移相素子は、通常、環境温度に敏感な光学素子である。それ故、機器の光学系の収差を認識或いは克服するためには、運転状態下での測定が必要となる。実際に、この測定は、厳格な規則性を持って実施されなければならず、現状では、人工眼を用いることが必要となっている。
更に、眼内レンズの如き位相対物レンズ又はインプラントをシミュレートすることが望まれる場合には、更なる補正を加える必要があるやも知れない。茲で再び、眼科医療シミュレーション装置の収差を克服することが必要となる。実際に、眼の瞳孔内で、眼科医療機器の光学系の収差のない所望の変調を示す移相変調を生じさせることができるためには、その光学系の収差を克服することができることが必要である。
フランス特許出願第2866551号
本発明の目的は、人工眼の頻繁な使用を必要としないばかりでなく、患者に不快感を与えることもなく、環境温度の変化,非直線性及び位相変調器のヒステリシス現象に拘わらず、収差を克服するための最適な条件下で、ラーニングステージをも含む完全な閉ループ補償光学処理を簡単に実施することができるようにした眼科医療機器を提供することにより、上記の問題を克服することにある。
この目的は、眼と相互作用する主光ビームを用いる眼科医療機器にインプリメントされる位相変調装置によって達成される。この位相変調装置は、
主光ビームの波面の位相を変調するための変調手段と、
変調命令に従って位相変調手段を制御するための制御手段と、
主光ビームの波面の位相について実施された変調を分析するための分析手段を有している。
本発明によれば、移相変調装置は、二次光ビームを発する手段と、二次光ビームを(眼を通過しない)光路に沿って変調手段に向けて、分析手段に至らしめるための手段を更に有している。制御手段と変調された二次光ビームを受けた分析手段とが、一組の所定の変調命令に対する位相変調手段の反応に関するデータを提供するために、ラーニングステージと呼ばれるステージ中に協働するよう構成されている。
こうして、本発明によれば、患者の眼を照らしたり或いは人工眼を使用したりすることを必要としないで、眼科医療機器の周期的な較正を実施することを可能にさせる位相変調装置が提供される。
本発明による位相変調装置において用いられる二次光ビームを、眼科医療機器の内部又は外部に設けられた光源から放出させることができることは銘記されるべきである。この二次光ビームは、完全に眼科医療機器の内部にあってもよいが、二次光ビームの光路の一部が眼科医療機器の外部にあるようにしてもよい。
本発明による位相変調装置においては、二次光ビームは、検査される眼を通過しない光路に沿って向けられる。然しながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、例えばビームスプリッターから発することのできる二次光ビームのフラクションを、それ自体眼を通過することの可能な別の光路に追従させるように構成することもできる。
位相変調手段が複数のアクチュエータの動作によって変形することの可能なミラーを含んでいる眼科医療機器の場合には、制御手段と波面分析手段は、各アクチュエータを連続して動作状態にさせて、アクチュエータ毎に波面分析手段の反応を記憶するために、ラーニングステージ中に協働する。
本発明による位相変調装置は、変調命令と、二次光ビームに関して実施された変調との間の不一致を低減させるように、変調手段に加えられる制御を修正するための手段を更に含んでいるのが有益である。
変調手段は、変調命令に従って、主ビームの波面の位相と二次光ビームの波面の位相とを同時に変調させるように構成するのが好ましい。
視覚シミュレーション機器に対応させて、本発明による位相変調装置が使用される第一の範囲においては、視覚シミュレーション機器は、眼の網膜にターゲットのイメージを投影させるための手段を含んでいる。このターゲットから出る光線が主ビームを構成するものであってもよい。
変調手段は、次に、屈折矯正手術、又はコンタクトレンズ,眼鏡又は接眼インプラントの如き、眼と抱き合わせの静的補正を主ビームに関してシミュレートするように制御される。
本発明による位相変調装置が使用される第二の範囲は、高解像度網膜イメージング機器に対応させて使用される範囲であって、その高解像度網膜イメージング機器は、眼の網膜を照らすための手段と、眼からの(主ビームを構成している)光ビームを検出し且つ網膜のイメージを形成するための手段を有している。
本発明による位相変調装置が使用される第三の範囲は、眼の網膜の視覚治療のための機器に対応させて使用される範囲であって、その視覚治療機器は、主ビームを放出するレーザー源と、主ビームを眼の網膜に焦点合わせさせるための手段を有している。
本発明による位相変調装置は、眼の収差を測定するための機器においても用いることができ、その眼の収差を測定するための機器は、主ビームに干渉し易い眼の収差を測定するための手段と、眼の収差の測定値のファンクションとして変調命令を算出するための手段を有している。
そのような機器においては、眼の収差を測定するための手段は、眼の網膜上に(眼から発せられるビームを放出する)二次光源を形成するために照明ビームを放出する手段と、眼から発せられたビームを同ビームの波面の位相を測定するための手段へガイドするための手段を含んでいる。
本発明による眼科医療機器は、眼の動きを測定するための手段と、眼の動きの測定された値のファンクションとして変調命令を算出するための手段を更に含んでいていてもよい。
眼の動きを測定するための手段は、例えば、所定の位置に対する眼の瞳孔の横方向の変位を測定するための手段と、眼の瞳孔を照らす手段と、マトリックスディテクターと、同ディテクター上に眼の瞳孔のイメージを形成するレンズとを含んでいる。
本発明の別の側面によれば、眼と相互作用する主光ビームを用いる眼科医療機器を較正するための方法が提供され、その方法は、(i)位相変調手段によって主光ビームの波面を位相変調する工程と、(ii)そのように変調された波面位相を分析する工程とを含んでいる。
この方法は、位相変調を施してから位相分析が施される二次光ビームを発する工程と、位相変調手段に所定の制御を連続して行って、その制御に応えて位相分析データを記憶する工程を、ラーニングステージと呼ばれるステージ中に実施する点と、二次光ビームを光路に沿って変調手段方向に向けて、位相分析手段に至らしめる点と、前記光路が眼を通過するものではない点において特徴を有している。
本発明による方法は、位相変調手段が複数のアクチュエータによって駆動される可変ミラーを含んでいる装置において実施することができる。所定の制御を連続的に実施する上記工程は、各アクチュエータを連続的に始動させるための制御とアクチュエータ毎に波面分析手段の反応を記憶するための制御を実施する工程を含んでいる。
位相変調装置の有効な制御を確実にしつつ、患者に与える視覚的な不快感を抑制するために、不可視な照明源、典型的には900ナノメートルよりも大きい赤外線波長の照明源を眼の収差の測定のために使用することにより、特許文献1に記載の隷属化方法(enslavement process)を改善することは一見自明であるように思われる。然しながら、眼の色収差(chromatism)のために、赤外線中で実施される変調手段の隷属化は、主ビームが異なった波長、典型的には、可視スペクトル内である場合には、主光ビームにとっては必ずしも有効ではない。更に、眼と相互作用する二次ビームを使用すると、測定のために利用することのできるフラックスを眼の安全基準のために必然的に制限せざるを得ない。このことは、同測定が少ない頻度で実施されること又は測定ポイント数が低減された位相アナライザーで実施されることを暗示している。双方の場合において、隷属化の質が低減する。
二次ビームの波長が主ビームの波長に略等しい好ましいケースにおいては、眼の色収差と、特に、変調手段が液晶位相変調器を含んでいる場合に用いられる、位相変調手段を含んだ一組の光学素子の色収差との双方の問題を回避することを可能にさせるので、本発明によれば、変調手段を隷属化させる独創的な方法が提供される。
二次ビームの波長は主ビームの波長と略等しいのが好ましい。
眼の網膜を照らすための主光ビームを発生させる主光源と二次光ビームを発生させる第二の光源とを有する眼科医療機器において実施される、本発明による較正方法は、
網膜を照らすための主光源をスイッチオンした状態で、眼科医療機器の光学系の収差を測定する工程と、
収差を測定する前記工程中に眼の瞳孔の位置を決定する工程と、
網膜を照らすための主光源をスイッチオフさせる工程と、
ラーニングステージにおいて使用される二次光ビームを発生させるための第二の光源を始動させる工程と、
位相変調手段に補正及び又はシミュレーション制御を加える工程を含んでいる。
これらの工程は、全体としてオートメーション化することができるので、本発明によるこのような方法を眼科医療機器の操作者は、同機器の自動的な、任意の周期的較正から恩恵を受けることができる。
本発明による較正方法は、イメージや視覚テストを表示することのできるマイクロディスプレイの如き、補正及び又はシミュレーションの効果の実質的な程度を患者に示すための固定ターゲットをインプリメントする工程を更に含んでいてもよい。
この方法は、収差を測定する工程の前に実施される、最初のラーニング工程と、眼科医療機器の光学系の収差を克服するための工程とを含んでいてもよい。
光学系の収差を克服するための工程は、例えば、光学系の収差を補正するように決定される一組の命令に対して、複数のアクチュエータによって実施することのできる、可変ミラー形態の位相変調手段を隷属化させる工程を含んでいる。
本発明の他の利点及び特徴については、限定的でない本発明の実施形態について添付図面を用いて行った後述の詳細な説明を参照することにより明らかになるであろう。
図1〜5を簡略化させるために、それら図中に示した各光ビームは、当該ビームの両縁の二つの光線によって図解的に示した。
先ず、図1及び図2を参照すると、本発明に係る後述する位相変調装置は、視覚シミュレーション機器に組み込まれて、本発明による方法を実施する。
そのような位相変調装置は、光源VFを含む固定パス(path)を有し、照明が当てられた時に、患者の眼EYEによって見られるテストイメージを発する。この光源は、典型的には、様々なイメージ又は視覚試験を表示することのできるマイクロディスプレイ(OLED,LCD又はMEMS技術)を含んでいる。試験イメージは、位相変調装置の主光ビームFAを構成する一組の光線によって構成される。主光ビームFAは、ビームスプリッターC1を通って、主ビームの波面の位相を変調させるための手段MDへと案内される。ビームスプリッターC1は、後述する別の全てのビームスプリッターと同様に、一般に、半反射ミラー又はダイクロイックフィルター(dichroic filter)から構成することができる。変調手段MDは主光ビームFAを遮る。変調手段MDは光学系S1よりも後方に配置され、その光学系S1は主ビームFAが変調手段MDによって遮られた時に主ビームを平行光ビームとさせるように配置されている。変調手段MDはコントロールユニットCOMに接続され、そのコントロールユニットCOM自体は処理手段TRTに接続されている。これらコントロールユニットCOMと処理手段TRTは、一般に、コンピュータの中央演算処理装置又は簡単な電子カードを含んでいる。コントロールユニットCOMは、主ビームFAの波面の位相を局所的に変調させる変調手段MDをコントロールする。そのコントロールは、変調手段によって遮られる主ビーム又はその他のビームに関して変調手段によって実施される所望の変調に対応する変調命令に基づいて、処理手段TRTによって算定される。
光学変調手段MDは、一組のアクチュエータによって変形させられる反射面によって構成された可変ミラーを含み、その反射面に主ビームが入射する。その反射面は、眼の瞳孔と共役される平面内に実質的に配置され、各アクチュエータは、主ビームの波面の局所的位相を変調させるために、コントロールユニットによってコントロールされる。また、例えば、複数の液晶バルブのアレイから作られる空間光変調器(即ち、SLM)を用いることもできる。
位相が可変ミラーによって補正された後に、主ビームFAは、それの光路を辿り続ける。主ビームは、レンズL1によって眼EYEの網膜に焦点合わせされる前に、ビームスプリッターLM0によって、次にビームスプリッターLM1によって反射させられる。光源VFから発せられて眼EYEの網膜に達する主ビームFAの光路は、図1中に二本の点線で示されている。
位相変調装置は、測定光ビームFCを発する手段SIを更に含んでいる。測定光ビームが発せられた時に、通常、変調手段MDとビームスプリッターLM0との間の主ビームの光路部に配置されたビームスプリッターLM2によって変調手段MDへ案内される。ビームスプリッターLM0は、ビームスプリッターLM2とビームスプリッターC1との間の二次ビームFCの光路部と主ビームFAの光路部とを実質的に重ねさせることを可能にする。従って、変調手段MDは、二次ビームFCを遮る。ビームスプリッターLM2は、光学系S2より後方に配置され、その光学系S2は、二次ビームFCが変調手段MDによって遮られた時に二次ビームを平行光ビームにさせるように配置されている。従って、変調手段MDは、変調手段MDに加えられる制御に対応した変調命令に従って二次ビームFCの波面の位相を局所的に補正又は変調させるために配置されている。
可変ミラーによって位相が変調された後に、二次ビームは、それの光路を辿り続ける。二次ビームは、光学系S1を通過し、ビームスプリッターC1で反射されることによって主ビームFAの光路から分かれて、レンズL2を通過して、所定の測定平面PA内で二次ビームの波面の位相を測定するために配置された光学測定手段MAに向けられる。測定手段MA、例えば、ハルトマン型又はシャック・ハルトマン型のアナライザーが、処理手段TRTに接続されて、その処理手段が、既知の態様で、二次ビームの位相地図作成(phase cartography)を実施する。この位相地図作成はスクリーンSCR上にディスプレイすることができる。
二次ビームFCは、それが眼EYEと相互作用しないように光路に沿って案内される。測定光ビームを発する手段SIから測定手段MAに達する二次ビームFCの光路は、図1中にイーエム ダッシュ・ドット・ドット線(em dash−dot−dot line)で示されている。二次ビームFCの波長は、主ビームFAの波長に略等しく、それにより、眼の色収差の問題と、機器の光学素子の色収差、特に、考えられる位相変調手段MDの色収差の問題を回避することを可能にさせる。眼に見える試験イメージのために、二次ビームFCの波長と主ビームFAの波長は、可視領域、即ち、約400〜700ナノメートルの領域、又は、近赤外領域にある。
処理手段TRTは、変調手段MDによって二次ビームに関して実施される位相変調を測定するための、特に、二次ビームに関して実施される位相変調と、変調手段によって遮られる何らかのビームに関して変調手段によって実施される所望の変調に対応した変調命令とを比較するための手段を更に備えている。処理手段TRTは、コントロールユニットに接続されていて、特に、実施された変調が変調命令と相違する場合に、変調手段に加えられた制御を修正するための手段を含んでいる。この修正を実施して、変調命令と二次ビームに関して実施された変調との間の不一致を最小限にさせるのが好ましく、その修正は、好ましくは、二次ビームに関して実施された変調が変調命令に等しく又は少なくとも略等しくなるまで実施される。従って、制御を修正するためのこの手段は、変調命令と、変調手段によって二次ビームに対して実施される位相変調の測定とを入力値として有すると共に、その入力値に基づいて計算されて変調手段に適用される制御を出力値として有するフィードバックシステムを構成している。二次ビームに関して変調手段によって実施される位相変調の測定は、測定手段MAによる二次ビームの波面の位相の測定値と、発せられた二次ビームの波面の位相に関する、処理手段TRTに記憶された値との差として処理手段によって計算することができる。
処理手段TRTは、変調命令を変数として含んだ計算アルゴリズムを実施することにより制御を決定するための手段を有している。制御を修正するための手段は、制御を決定するための手段を較正するための、特に、変調命令に簡単な態様即ち線状態様で依存しないパラメーター或いは環境温度に依存するパラメーターの如き、計算アルゴリズム中で用いられるパラメーターを較正するための手段を含んでいる。
図5を参照すると、適応光学ループのラーニングステージ(learning stage)又は較正ステージは、各アクチュエータ又はアクチュエータの組合せの駆動によって位相がどのように変調されるかをソフトウェアーに教示することにより成る。この較正はシステムの必須事項(constant)であると看做すことができるが、最適な性能を維持させるためには、このラーニングステージを定期的に実施するのが好ましいことを経験則が明らかにしている。
このラーニングステージを実施するための簡単であるが有効な可能性は、実際には、アクチュエータ毎にミラーを移動させて、アクチュエータ毎にアナライザーの反応を記憶することである。
従って、ラーニングステージの終わりに、次のような関係が得られる。
MI.V=P
上記関係において、MIは、n(アクチュエータの数)列(column)とm(照明付きマイクロレンズ(illuminated microlens)の数×2)行(line)とのマトリックスである。列iはアクチュエータiの影響の局所勾配(local slopes of the influence of the actuator i)に関する情報を含んでいる。その勾配は、先ず局所勾配x、次に局所勾配yというように任意に配列される。ベクトル要素は、サブ瞳孔(sub−pupil)下の局所勾配である。Vは、可変ミラーを制御するための電圧ベクトルである。Pは、各サブ瞳孔の焦点における勾配x,yのベクトルである。
ラーニングステージの終わりに、制御Vがミラーに加えられた場合にアナライザーが調べた内容を予測することができる。
補正のためには、逆元(inverse)が望まれる。即ち、測定された勾配x,yのベクトルのファンクションとして、ミラーに加えられる制御を見出すことが望まれる。実際には、次のような関係が必要とされる。
V=MC.P
上記関係において、MCは実際にはMIの逆元であり、従って、MCはMIの数値反転によって得られるものであることが銘記される。
図1及び図2に示した本発明による視覚シミュレータにおいて実施される本発明の一実施形態に係る方法は、
変調命令に従って変調手段を制御する工程と、
光源SIをスイッチオンさせて、測定光ビームFCを放出する工程と、
変調命令に従って、二次ビームの波面の位相を変調手段MDによって変調させる工程と、
二次ビームに関して変調手段によって実施された位相変調を測定する工程と、
二次ビームに関して変調手段によって実施された位相変調が変調命令に略等しい場合に、変調手段に加えられる制御を維持させ、又は、
二次ビームに関して変調手段によって実施された位相変調が変調命令と相違する場合に、変調手段に加えられる制御を修正して、制御を決定する手段を較正する工程を含んでいる。
従って、本発明の一実施形態に係るこの方法は、人工眼を用いることなく、主ビームが存在しない状態において、本発明による位相変調装置を較正することを可能にさせる。
図1に示した本発明によるシミュレータにおいて実施される本発明の第二の実施形態に係る方法は、
変調命令に従って変調手段を制御する工程と、
本発明によるシミュレータのアウトプットで検査される眼を位置決めする工程と、
測定光ビームFCを発する工程と、
主光ビームFAを発する工程と、
変調命令に従って二次光ビームの波面の位相を変調手段MDによって変調する工程と、
変調命令に従って、上記変調工程と同時に、眼EYEと相互作用する主光ビームFAの波面の位相を変調する工程と、
二次光ビームに関して変調手段によって実施された位相変調を測定する工程と、
二次ビームに関して変調手段によって実施された位相変調が変調命令に略等しい場合に、変調手段に加えられる制御を維持させ、又は、
二次ビームに関して変調手段によって実施された位相変調が変調命令と相違する場合に、変調手段に加えられる制御を修正する工程を含んでいる。
制御を修正する工程は、その制御を決定するための手段を較正する工程を含んでいてもよい。制御を修正する工程は、変調命令と、二次光ビームに関して実施された位相変調との間の不一致を低減させるように実施される。従って、本発明による装置及び方法は、二次光ビームに関して、従って、主ビームに関して実施された位相変調が、環境温度及び変調命令の変化が何であろうとも、変調命令と一致することを確認し、担保することを可能にさせる。
処理手段は変調命令を発する手段を含んでいるので、変調手段は、変調命令に従って主ビームを変調させることにより、屈折矯正手術、又は、コンタクトレンズ,眼鏡又は接眼インプラントによる眼の収差の補正の如き、眼と抱き合わせの静的補正を主ビームに関してシミュレートする。
本発明の第二実施形態に係る方法の変形例においては、例えば、近視,乱視用の想定値、又は、例えば、眼球収差,球面収差及びトリフォイル(trefoil)の如き高レベルの収差をも含んだ位相マップに対応する、ユーザがシミュレーションしたい補正のための値を、入力手段を介してユーザが入力する。次に、変調命令出力手段が変調命令を発する。ユーザは、視覚テストを用いて患者と接触、通常は、患者の網膜に投影されたテストイメージをはっきりと見ることができるか否かを患者に問いかけることにより患者と接触する。その視覚テストで患者が良好な結果を得られなかった場合(即ち、患者が網膜に投影されたテストイメージをはっきりと見ることができかった場合)には、患者が視覚テストにおいて満足のいく結果を確保するまで、ユーザは補正用の新たな値を入力する。患者がテストにおいて満足のいく結果を確保した場合(即ち、患者が、患者の網膜に投影されたテストイメージをはっきりと見ることができた場合)には、そのことから、ユーザは、決定された補正値が眼の収差の補正条件を満たしていることを推定することができる。こうして、本発明による装置は、例えば、眼の角膜に関する個人的な除去手術をシミュレートするために、又は、眼に適合した補正レンズの設計をするために、補正をシミュレートすることを可能にさせる。
補正シミュレーションの質を向上させるために、本発明による装置は、主光ビームに干渉する眼の収差を測定するための手段を更に含んでいる。眼の収差を測定するためのこの手段は、測定手段MAと、照明ビームFEを発する手段SRCと、照明開口APTを含んでいる。照明ビームを発する手段SRCをスイッチオンした時に、照明ビームが発せされて、開口APTを通過し、次にレンズL3及びビームスプリッターLM0を通過して、ビームスプリッターLM1によって反射されて、次に、レンズL1によって眼の網膜に焦点合わせされて、拡散光ビームFDを発する点光源を形成する。照明ビームFEの光路は、二本のイーエム ダッシュ・ドット線(em dash−dot line)で示されている。
拡散光ビームFDが眼から出て、照明ビームの逆光路を辿ってビームスプリッターLM0に至る。拡散ビームは、ビームスプリッターLM0によって反射されて、光学系S1を通ってビームスプリッターLM2に至る。そして、拡散ビームは、スプリッターLM2から、二次ビームFCに関して上述した測定手段MAと同一の測定手段に至る光路を辿る。光学系S1は、拡散ビームFDが変調手段MDによって遮られた時に拡散ビームを実質的に平行な光ビームとさせるように配置されている。変調手段MDは、変調命令に従って、拡散ビームFDの波面の位相を局所的に変調させるために配置されている。測定手段MAは、測定面PAにおいて、点光源から発せされた拡散ビームの波面の位相を測定することを可能にさせる。眼の網膜から測定手段MAに至る拡散ビームの光路は、図2中に二本の点線で示されている。収差の測定を主ビームFAのために用いることができるので、拡散ビームFDの波長と照明ビームFEの波長は、(約100ナノメートル内で)主ビームFAの波長に近く、又は、好ましくは、主ビームFAの波長に略等しく、従って、可視領域に位置しているのが好ましい。
レンズL1は、所定位置で眼の視覚上の軸に対応する測定軸zに中心合わせされ、眼の瞳孔と照明開口APTの平面と測定手段MAの測定面PAとの間を光学的に共役させるために、レンズL2,L3と接続されている。
測定手段に接続されている処理手段TRTは、眼から出る拡散ビームFDの位相地図作成法を用意し、眼の収差を算出する。この地図作成法は、スクリーンSCR上に表示することができる。眼の収差の算定は、標準的な態様、例えば、拡散ビームの位相を変調手段によって変調することなく(変調命令が零)、拡散ビームFDの位相地図作成法を分析することにより実施することができる。算出された収差は処理手段TRTに記憶される。
好ましくは、(図2中に特にビームFE,FDによって示されている)眼の収差の測定は、測定ビームFC及び主ビームFAが存在しない状態で実施される。本発明に係る方法の(図1中に特にビームFA,FCによって示されている)第二の実施形態を実施する場合に、眼と相互作用する光ビームの数を制限するために、収差の測定を続けることができるが、その測定を続けることは好ましくない。更に、位相アナライザーMAは一度に一つのビームのみを分析することができるのが好ましいので、測定ビームFCと拡散ビームFDを同時に使用しないことが好ましい。従って、光源SIをスイッチオンした場合には、光源SRCをスイッチオフさせ、また、逆に、光源SIがスイッチオフされた場合には、光源SRCをスイッチオンさせなければならない。測定ビームFCと拡散ビームFDとを同時に使用するための解決策は、位相アナライザーMAを、ビームスプリッターと、位相アナライザーMAと同様に処理手段TRTと相互作用する第一及び第二の位相アナライザーとに取り換え、それにより、そのビームスプリッターが、二次ビームFCを第一の位相アナライザーへ向けさせ、拡散ビームFDを第二の位相アナライザーへ向けさせるようにすることである。然しながら、この解決策はコストの面において有益ではない。
従って、本発明に係る方法の第二実施形態の別の変形例においては、好ましくは、主ビームに関する収差の影響を補償するために、変調命令を眼の収差のための測定された及び又は記憶された値のファンクションとして処理手段によって算出する。ユーザは、例えば、患者の眼と抱き合わせの静的補正のシミュレーションを繊細に調節するために、何時でも、入力手段を介して変調命令を調整することができる。
然しながら、眼の収差を補償することは、急速な周波数変動(通常、5Hzより高い周波数)で眼の収差の変動を齎す、眼の横方向(軸zに垂直な方向)の動き又は眼の視覚上の軸の回転の如き、眼の動きによって制限される。従って、本発明による装置は、眼の収差を測定するための手段とは別個に、特許文献1に記載の、眼の動きを測定するための手段を含んでいるのが好ましい。そして、処理手段TRTは、眼の運動の測定された値と眼の収差の測定された値とのファンクションとして変調命令を算出するために設けられている。
眼の動きを測定するための手段は、例えば、眼の瞳孔を照らす手段(通常、眼の瞳孔に焦点合わせされない二つのダイオードDEL)と、アレイディテクターDETと、そのディテクター上に眼の瞳孔のイメージIMAを形成するレンズL4を含んでいる。ディテクターDET上に投影される前に、眼の瞳孔のイメージはレンズL1とビームスプリッターLM1を通過する。レンズL1,L4は、(図1及び図2中に眼EYEとディテクターDETとを接続している実線で表示された仮想ビームによって示されているように)眼の瞳孔の平面をディテクターDETの平面と共役させるように配置されている。ディテクターDETは、眼の瞳孔の動きに追従して所定の位置に対する眼の瞳孔の横方向の動きを測定する処理手段TRTに接続されている。
眼の動きを測定するための手段は、眼の瞳孔の平面において焦点合わせされる少なくとも一つのビームを形成し且つ瞳孔上に光スポットを形成するための手段(図示せず)を更に含んでいてもよい。その光スポットは、眼の瞳孔と同様にディテクターDET上に結像され、処理手段は、ディテクター上の瞳孔のイメージに対する光スポットの相対的な位置に基づいて、所定位置に対する眼の回転を決定するよう構成されている。
シミュレータは、レンズL2とビームスプリッターC1との間に配置され且つ照明ビームFE,拡散ビームFD及び二次ビームFCの光路上に位置する様々な光学素子の光学軸zに中心合わせされた測定ダイヤフラムDIAを更に含んでいる。測定ビームFCと拡散ビームFDは測定ダイヤフラムDIAの中心に実質的に焦点合わせされ、照明開口APTは光学軸zに対して中心から外れているので、測定ビームと拡散ビームのみが測定手段MAによって遮られ、その他の全ての迷光フラックスは測定手段MAから離れる方向に逸らされる。測定ダイヤフラムは、特に、眼の角膜と、角膜とダイヤフラムDIAとの間の何らかのその他のジオプトリー(dioptre)によって反射される全ての迷光フラックスをフィルターすることを可能にさせる。
変調手段MDと、測定手段MAと、測定光ビームFCを発する手段SIと、その測定光ビームFCを発する手段SIと測定手段MAとの間の二次ビームの光路上に位置する全ての光学手段と、光源VFと、光源VFとビームスプリッターLM1との間の主ビームの光路上に位置する全ての光学手段と、照明ビームFEを発する手段SRCと、その照明ビームFEを発する手段SRCとビームスプリッターLM1との間の照明ビームの光路上に位置する全ての光学手段は、焦点面が眼の瞳孔の平面内に実質的に位置しているレンズL1の光学軸zに沿って移動可能なプラットフォームPTF1上に一体に搭載されている。そのプラットフォームPTF1は、眼の瞳孔と照明開口APTの平面と測定手段MAの測定面PAとの間の光学的共役を保ちつつ、眼の網膜上でのテストイメージの焦点合わせを調節することを可能にさせる。
本発明による視覚シミュレータは、主ビームに関して実施される位相変調が位相命令に対応することを二次ビームによって確実にさせつつ、患者の眼に主ビームだけを送ることによって作動することができるものであることが銘記されるべきである。従って、本発明による視覚シミュレータは、患者の視覚上の不快感を抑制しつつ、視覚シミュレーションの良好な正確性を担保することを可能にさせる。収差を測定するため及び又は眼の動きを測定するために光源SRC及び又はダイオードDELによって眼を照明することにより、任意の場合だけであるが、変調命令を眼の収差及び又は眼の動きのファンクションとして算出することを可能にさせる。更に、時間の経過に伴う眼の収差の固有の安定性に鑑みて、眼の収差の一回だけの測定が、本発明による装置を用いた眼科試験の最中に眼の収差を知ることができるようにするために必要とされる。従って、光ビームを発する手段SRCはスイッチオフすることができ、変調命令を記憶された収差値のファンクションとして算出することができる。
茲で、図3及び図4を参照して、本発明による方法を実施する、網膜イメージング機器に組み込まれる本発明による位相変調装置について説明する。網膜イメージング機器とは、その作動方法がどのようなものであっても、網膜の視覚化を可能にさせる何らかのタイプの機器を意味する。これは、例えば、眼底カメラシステム,血管造影システム,走査レーザー検眼鏡(SLO)型の機器又は光コヒーレンストモグラフィー(OCT)型の機器であってもよい。
本発明によるこの網膜イメージング機器については、図1及び図2に示した視覚シミュレータと異なる点に関する限りにおいてのみ説明することとする。特に、測定手段MA,測定平面PA,レンズL1,L2,対物レンズL4,測定ダイヤフラムDIA,ビームスプリッターC1,LM0,LM1,LM2,光学系S1,S2,位相変調手段MD,コントロールユニットCOM,処理手段TRT,スクリーンSCR,二次ビームFCを発する手段SI,ディテクターDET,ダイオードDEL及び眼EYEの構成及び機能は、視覚シミュレータの場合と同じである。従って、(図3中に二つのイーエム ダッシュ・ドット・ドット線によって示されている)二次ビームFCの光路は、視覚シミュレータの場合と同じである。
主ビームは、最早、眼の網膜に投影されるイメージから成るものではない。実際に、シミュレータの光源VFは、イメージが必要とされる範囲に亘って網膜を照らすことを可能にさせる、眼EYEの網膜の照明システムECLによって置き換えられている。この機器のアウトプットに位置するディテクターLは、網膜によって後方散乱され且つ眼から現れるビームから成る主ビームFAを受ける。網膜のイメージは、ディテクターL上に形成され、スクリーンSCR上で視覚化させることができる。眼の網膜からディテクターLに至る主ビームFAの光路は、図3中に二つの太い線で示されている。眼とビームスプリッターC1との間の主ビームの光路部は、図1及び図2に示した視覚シミュレータの場合における主ビームの光路と共通である。従って、変調手段MDは、主ビームの位相を変調するため設けられている。
ビームスプリッターLM0によってシステムと結合された固定パスは、眼が分析されている患者の注意を集中させると共に、眼の動きを抑制することを可能にさせる。この固定パスは、光源SFによって照らされるイメージFIXと、そのイメージと網膜との光学的共役を確実にさせ、又は、不調節(disaccommodation)をシミュレートするために若干の近視眼的焦点ぼけでイメージが見られるように調整されたイメージング手段L5を含んでいる。
そのイメージング機器は、視覚シミュレーションの場合のように、視覚シミュレータの場合とは若干配列が異なるが機能が同じである、測定手段MAを有する、眼の収差の測定手段と、照明ビームFEを発する手段SRCと、レンズL3と、照明開口APTとを有している。特に、眼の瞳孔と、照明開口APTの平面と、測定手段MAの測定平面PAとの間の光学的共役は、レンズL1,L2及びL3を組み合わせることによって担保されている。従って、拡散光ビームFDを発する点源を形成するために、照明ビームはレンズL1によって眼の網膜上に焦点合わせされる。照明ビームを発する手段SRCから眼の網膜に至る照明ビームFEの光路は、図4中に二つのイーエム ダッシュ・ドット線で示されている。収差を測定するにはスクリーンSCR上で視覚化される網膜のイメージよりも高い解像度で眼の網膜をマッピングすることが必要となるため、一般的に、照明システムECLによって照らされる網膜の領域は、照明ビームFEによって網膜上に形成される光ポイントの寸法よりも10倍大きい広さである。
眼の網膜から測定手段MAに至る拡散ビームFDの光路は、視覚シミュレータの場合と同じで、図4中に二本の点線で示されている。
変調手段MDと、測定手段MAと、測定光ビームFCを発する手段SIと、同手段SIと測定手段MAとの間の二次ビームの光路上に位置する全ての光学手段と、光源SFと、光源SFとビームスプリッターLM1との間の光路上に位置する全ての光学手段と、照明ビームFEを発する手段SRCと、同手段SRCとビームスプリッターLM1との間の照明ビームの光路上に位置する全ての光学手段と、照明システムECLと、ディテクターLは、焦点面が眼の瞳孔の平面内に実質的に位置しているレンズL1の光学軸zに沿って移動可能なプラットフォームPTF1上に一体に搭載されている。プラットフォームPTF1は、眼の瞳孔と照明開口APTの平面と測定手段MAの測定面PAとの間の光学的共役を保ちつつ、ディテクターL上の主ビームの焦点を調整することを可能にさせる。
本発明に係る方法の第一の実施形態は、本発明によるイメージング機器に適用することができ、特に、人工眼を利用することなく、主ビームFAが存在しない状態において、制御を決定するための手段を較正することを可能にさせる。
同様に、本発明に係る方法の第二の実施形態は、本発明によるイメージング機器に適用することができ、特に、主ビームに関して実施される位相変調が変調命令に対応することを確実にさせることを可能にさせる。本発明による視覚シミュレータに関する限りにおいては、処理手段は、制御を決定する手段を較正することができると共に、入力手段に入力された補正値及び又は眼の収差のための測定された又は記憶された値及び又は、好ましくは、主ビームに関して眼の収差及び又は動きを補償するための、眼の動きの測定された値のファンクションとして、変調命令を算定することができる。本発明によるイメージング機器は、主ビームに関して実施される位相変調が変調命令に対応することを二次ビームによって確実にさせつつ、照明手段ECLで患者の眼のみを照らすことによって作動することができる。眼の収差を測定するために光ビーム発生手段SRCによって眼を照らし、眼の動きを測定するためにダイオードDELによって眼を照らし、光源SFにより眼を照らすことは、好ましいが、それは任意である。更に、光ビームを発する手段SRCはスイッチオフすることができ、変調命令は記憶された収差値のファンクションとして算出することができる。
視覚シミュレータと対照的に、上述したイメージング機器は、眼の補正をシミュレートすることを可能にさせるものではないが、機器の最適な性能が得られることを可能にさせる形状を主ビームの位相に与えるために、主ビームの波面変調が変調命令に対応することを確実にさせることを可能にさせる。
本発明によるシミュレーション及び又は補正用の眼科医療機器の使用に関する実際の手順について茲で詳述する。
ステップ1:第一のステップは、特許文献1に記載の標準的な波面収差測定手順(aberrometry procedure)に従って、網膜照明源をスイッチオンさせた状態で収差の測定を実施することである。
ステップ2:第二のステップにおいては、瞳孔トラッキングカメラを用いて、収差の測定中(ステップ1)に眼の瞳孔の位置を決定する。
ステップ3:網膜照明源をスィツチオフさせて、被験者が他の光源によって混乱させられることなくターゲットを見ることができるようにさせる。
ステップ4:二次光ビーム源をスイッチオンさせる。このビーム源から発せられた二次光ビームは、波面アナライザーによって分析される前に可変ミラーを通過し、従って、この二次光ビームは、可変ミラーを隷属化させる閉ループの段階において使用することができる。
ステップ5:次に、補正(又はシミュレーション位相マップ、又は同マップ及び補正の双方)の閉ループにおいて、可変ミラーに補正を加える。二次光ビームはこのステップのために用いられ、従って、患者の眼に向かう光がないので、患者は不快感を抱くことなくターゲットを見ることができる。効果的な結果を得るためには、補正(及び又はシミュレーション)は患者の眼の瞳孔の動きを「探知(track)」するものでなければならない。瞳孔の変位の測定は、瞳孔トラッキングシステムを用いて実施し、その変位情報は、可変ミラーに関する正確な位置での補正(及び又はシミュレーション)を齎すために、補正(又は及びシミュレーション)アルゴリズムによって用いられる。
ステップ6:ステップ5に付随して、患者(及び治療専門家)は、例えば、OLED(有機発光ダイオード),LCD(液晶ディスプレイ)又はMEMS(マイクロ電子機械システム)技術を用いて製造され且つ様々なイメージ又は視覚テスト(例えば、視力テスト)を表示することのできるマイクロディスプレイの如き固定ターゲットを用いて、視覚に関する補正又はシミュレーションの効果を実質的に測定することができる。
可変ミラーを通過してアナライザーによって分析される二次ビームを用いて、ラーニングステップに対応の付随的なステップ0と、眼科医療機器の光学系の収差を克服することに対応するステップ0bisを実施することもできる。その収差を克服するためのステップ0bisは、光学系の収差の全てを補正する命令との関係で可変ミラーを隷属化させる工程を含んでいてもよい。従って、上述したステップ1においては、アナライザーが眼収差を直接的に測定する。
本発明は上述した実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてこれら実施形態に対して様々な調整を加えることができることは勿論のことである。
特に、図3及び図4に示したイメージング機器と同一であるが、ディテクターLがレーザー源によって取り換えられた視覚治療機器の場合を想定することもできる。この場合には、主ビームはレーザー源から発せされて、上述したイメージング機器の主ビームの光路と反対の光路を辿る。
更に、上述した眼科医療機器のレンズL1,L2及びL3等を、例えば、レンズの組合せを含んだ、より複雑なイメージング手段によって置き換えることができる。
視覚シミュレーション機器と組み合わされた本発明による位相変調装置であって、本発明による方法の工程を実施するための位相変調装置を示した図である。 本発明による方法の別の工程を実施する図1の視覚シミュレータを示した図である。 網膜イメージング機器と組み合わされた本発明による位相変調装置であって、本発明による方法の工程を実施するための位相変調装置を示した図である。 本発明による方法の別の工程を実施する図3のイメージング装置を示した図である。 図1及び図2に示した視覚シミュレータにおいて、ラーニングステージ中にインプリメントされる光ビームを示した図である。

Claims (27)

  1. 眼(EYE)と相互作用する主光ビーム(FA)を用いる眼科医療機器にインプリメントされる位相変調装置であって、
    主光ビーム(FA)の波面の位相を変調させるための手段(MD)と、
    変調命令に従って、前記位相変調手段(MD)を制御するための手段と、
    主光ビーム(FA)の波面の位相について実施された変調を分析するための手段と、
    二次光ビーム(FC)を発する手段と、
    前記二次光ビームを、眼を通過しない光路に沿って前記変調手段に向けて、前記波面分析手段に至らしめる手段を有し、
    前記制御手段と変調された前記二次光ビームを受ける前記波面分析手段とが、ラーニングステージ中に協働して、一組の所定変調命令に対する前記位相変調手段の反応に関するデータを提供するように構成されていることを特徴とする位相変調装置。
  2. 前記位相変調手段が複数のアクチュエータによって作動させられる可変ミラーを含み、前記制御手段と前記波面分析手段とが、各アクチュエータを連続した動作状態にさせて、アクチュエータ毎に前記波面分析手段の反応を記憶するために、ラーニングステージ中に協働するよう構成されている、請求項1に記載の位相変調装置。
  3. 前記変調命令と、前記二次光ビームに関して実施された前記変調との間の不一致を低減させるために、前記変調手段(MD)に加えられる制御を修正するための手段(TRT)を更に含んでいる、請求項1又は2に記載の位相変調装置。
  4. 前記二次光ビーム(FC)が案内される光路が、前記眼科医療機器の内部にある、請求項1〜3の何れか一項に記載の位相変調装置。
  5. 前記二次光ビームの波長が前記主ビームの波長と等しい、請求項1〜4の何れか一項に記載の位相変調装置。
  6. 前記変調手段が、変調命令に従って、前記主ビームの波面の位相と前記二次光ビーム(FC)の波面の位相とを同時に変調させるように配列されている、請求項1〜5の何れか一項に記載の位相変調装置。
  7. ターゲット(VF,FIX)のイメージを眼の網膜に投影させるための手段(SF,FIX,VF)を更に含んでいる、請求項1〜6の何れか一項に記載の位相変調装置。
  8. 前記ターゲットから出る光線が前記主光ビーム(FA)を構成している、請求項7に記載の位相変調装置。
  9. 請求項7又は8に記載の位相変調装置を含んだ、視覚シミュレータータイプの眼科医療機器であって、前記変調手段が、屈折矯正手術、又はコンタクトレンズ,眼鏡又は接眼インプラントの如き、眼と抱き合わせの静的補正を前記主ビームに関してシミュレートするために制御されるようになっている眼科医療機器。
  10. 請求項1〜8の何れか一項に記載の位相変調装置を含んだ網膜イメージング機器であって、眼の網膜を照らすための手段(ECL)と、前記主ビームを構成する、眼から出る光ビームを検出し且つ網膜のイメージを形成するための手段(L)を含んでいる網膜イメージング機器。
  11. 請求項1〜8の何れか一項に記載の位相変調装置と、前記主ビームを発するレーザー手段(L)と、前記主ビームを眼の瞳孔上に焦点合わせさせるための手段を含んでいる、眼の瞳孔の視覚治療用機器。
  12. 請求項1〜8の何れか一項に記載の位相変調装置と、前記主ビームに干渉し易い眼の収差を測定するための手段と、眼の収差の測定値のファンクションとして前記変調命令を算出するための手段を有する、眼の波面収差測定用機器。
  13. 眼の収差を測定するための前記手段が、眼から出るビーム(FM)を発する二次光源を眼の網膜上に形成するために照明ビーム(FE)を発する手段(SRC)と、前記ビーム(FM)を当該ビームの波面の位相を測定するための手段(MA)に案内するための手段を含んでいる、請求項12に記載の機器。
  14. 請求項1〜8の何れか一項に記載の変調手段を含んだ眼科医療機器であって、眼の動きを測定するための手段と、前記変調命令を眼の動きの測定された値のファンクションとして算出する手段を含んでいる眼科医療機器。
  15. 眼の動きを測定するための前記手段が、所定位置に対する眼の瞳孔の横方向の動きを測定するための手段を含んでいる、請求項14に記載の眼科医療機器。
  16. 眼の瞳孔の動きを測定するための前記手段が、眼の瞳孔を照らす手段(DEL)と、アレイディテクター(DET)と、眼の瞳孔のイメージを前記ディテクター上に形成する対物レンズ(L4)を含んでいる、請求項14又は15に記載の眼科医療機器。
  17. 眼の動きを測定するための前記手段が、所定位置に対する眼の回転を測定するための手段を含んでいる、請求項14〜16の何れか一項に記載の眼科医療機器。
  18. 眼の動きを測定するための前記手段が、アレイディテクター(DET)と、前記ディテクター上に眼の瞳孔のイメージを形成する対物レンズ(L4)と、眼の瞳孔の平面内に実質的に焦点合わせさせられ且つ瞳孔上に光スポットを形成する少なくとも一つのビームを形成するための手段と、瞳孔の前記イメージに対する前記スポットの相対的位置から眼の回転を決定するための手段を有している、請求項14〜17の何れか一項に記載の眼科医療機器。
  19. 眼(EYE)と相互作用する主光ビーム(FA)を用いる眼科医療機器を較正するための方法であって、
    前記主光ビーム(FA)の波面を位相変調手段によって位相変調するための工程と、
    変調された波面位相を位相分析手段によって分析するための工程と、
    ラーニングステージ中に実施される、
    前記位相変調が施される後に前記位相分析が施される二次光ビーム(FC)を発する工程と、
    前記位相変調手段に対して一連の所定制御を加えて、前記変調制御に反応して位相分析データを記憶する工程を含み、
    前記二次光ビーム(FC)を、眼を通過しない光路に沿って前記変調手段及び前記位相分析手段に向けさせることを特徴とする、眼科医療機器を較正するための方法。
  20. 前記位相変調手段が、複数のアクチュエータの駆動によって変形させることの可能なミラーを含み、前記一連の所定制御が、各アクチュエータを連続的に始動させ且つアクチュエータ毎に前記波面分析手段の反応を記憶するための制御を含んでいる、請求項19に記載の方法。
  21. 前記変調手段(MD)に加えられる制御を、前記変調命令と、前記二次ビーム(FC)に関して実施された変調との不一致を低減させるように調節する工程を更に含んでいる、請求項19又は20に記載の方法。
  22. 前記二次ビームが眼と相互作用しないように前記二次ビーム(FC)を光路に沿って案内する工程を更に含んでいる、請求項19〜21の何れか一項に記載の方法。
  23. 前記主ビームの波面の位相と前記二次ビームの波面の位相とを同時に変調させる工程を更に含んでいる、請求項19〜22の何れか一項に記載の方法。
  24. 眼の網膜を照らすための主光ビームを発生させる主光源と二次光ビームを発生させる第二の光源とを有する眼科医療機器において実施される、請求項19〜23の何れか一項に記載の方法であって、
    網膜を照らすための前記主光源をスイッチオンさせた状態で、前記眼科医療機器の光学系の収差を測定する工程と、
    前記収差測定工程中に、眼の瞳孔の位置を決定する工程と、
    網膜を照らす前記主光源をスイッチオフする工程と、
    ラーニングステージにおいて使用される前記二次ビームを発生させる前記第二の光源を始動させる工程と、
    前記位相変調手段に補正及び又はシミュレーション制御を加える工程を含んでいる方法。
  25. 視覚テスト又はイメージを表示することの可能なマイクロディスプレイの如き固定ターゲットをインプリメントする工程を更に含み、前記固定ターゲットが、補正及び又はシミュレーションの効果の実質的な程度を患者に示すよう構成されている、請求項24に記載の方法。
  26. 収差を測定する前に実施する、最初のラーニング工程と眼科医療機器の光学系の収差を克服するための工程とを更に含んでいる、請求項24又は25に記載の方法。
  27. 光学系の収差を克服するための前記工程が、光学系の収差を補正するために、所定の命令に対して位相変調手段の隷属化を実施する工程を含んでいる、請求項26に記載の方法。
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