JP2010516747A - IgEを主成分とする新規試薬の製造方法 - Google Patents

IgEを主成分とする新規試薬の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明はタンパク質工学技術に関する。さらに詳細には、本発明は、IgGまたはIgMに対する免疫活性が弱いエピトープ構造に結合する、ヒトIgE抗体およびその誘導体に関する。

Description

本発明はタンパク質工学技術に関する。さらに詳細には、本発明は、IgGまたはIgMに対する免疫活性が弱いエピトープ構造に結合する、ヒトIgE抗体およびその誘導体の製造方法に関する。
今日、抗体は、最も有効なヒト治療用薬剤として急速な発展を見せている。FDAは、アメリカ合衆国における癌、炎症、移植や感染症などの種々の疾患の治療を目的した、18種の抗体の使用を認可している(Carter 2006)。治療用途に理想的な完全なヒト抗体の単離を可能とする、抗体ファージディスプレイライブラリーまたはトランスジェニックマウスの使用に基づく新規な抗体産生技術が、開発工程を著しく加速した。治療用抗体に関する現在の市場規模は、約150億ドルであるが、2010年までには300億ドルを超えると予測される。ゲノミクス、トランスクリプトミクス、プロテオミクスおよびインタラクトミクスの急速な発展は、治療用標的の同定に革命をもたらした。治療用標的とは、所望の作用メカニズム(例えば、タンパク質/リガンド相互作用やタンパク質/タンパク質相互作用の阻害または活性化)を伴う特異的認識が可能な抗体の開発を必要とする標的である。
エピトープとは、抗体が結合する抗原表面の局在領域であり、エピトープは糖、脂質またはアミノ酸で構成されている。抗体に認識されるエピトープの大部分が抗原分子の三次元表面構図である。例外は直鎖状エピトープであり、これはタンパク質の立体的な三次元構造ではなく、アミノ酸配列(即ち、一次構造)によって決定されるものである。タンパク質データバンクから現在入手可能な82腫の異なる抗原−抗体免疫複合体のほぼ全てがIgG−抗原複合体である。IgGエピトープの構造要素(α−へリックス、β−鎖とループ)およびエピトープの形状(凸状、平面状、凹状)の解析によると、エピトープの半分はループのみで構成されており、残りの半分はループと二次構造要素の両方を含んでいる(図1を参照)。IgGエピトープの大部分(68%)が抗原の凸状領域または露出したループ領域に位置する。従って、タンパク質構造のクレフト(clefts)および/または窪み(depressions)、ならびに平面状表面はIgGエピトープ構造としては好ましくない。近年、ヒトコブラクダおよびサメから同定された抗体クラス、即ち、単一ドメイン抗体と呼ばれるHCDR3ループのあるVH領域のみを有する抗体は、酵素基質部位などのクレフト領域を認識し結合することが確認された(De Genst et al. 2006)。しかし、これら抗体はヒト由来ではないため、治療用途には好ましくない。免疫原性の低い構造、クレフトおよび平面状表面を認識しうるヒト抗体は、ヒトの治療と診断のための新規な結合性物質を開発するための貴重な材料を提供するであろう。
近年明らかになった、アレルゲン(β−ラクトグロブリン(BLG,Bos d 5))と複合体を形成したIgE Fab抗体の構造は、IgE抗体がIgG抗体とは異なる結合部位を好むことを示唆している(出版準備中)。この発見は、免疫療法および診断における新たな構想の可能性を広げる。IgE/Fab軽鎖のCDRループは、BLGの平坦なβ−シート領域への結合を担っている。抗原の露出したループ領域に通常は位置するIgGエピトープと比べると、このIgEエピトープは驚くほど異なっている。さらにIgE−VH領域、特にそのHCDR3ループをIgG抗体と比較すると、構造的な違い、即ち、アレルゲン表面に存在する空隙を認識するループ構造の形成が認められた。この知見に基づけば、IgG型抗体またはIgM型抗体の定常部位にIgE V領域を融合させたものからなるキメラヒト抗体であって、平面状表面または平坦なβ−シート並びタンパク質表面には露出していない構造(例えば、酵素の基質結合部位や薬剤耐性ポンプ)に対する結合特異性を必要とする治療用標的に対するヒト抗体の開発は可能であると考えられる。
発明の概要
本発明は、タンパク質表面には露出していない構造、例えば、窪み、クレフトまたはチャネル(例えば、耐性トランスポーターの薬剤チャネル、酵素の基質結合部位、および受容体のリガンド結合部位)、あるいはタンパク質−タンパク質相互作用を仲介する平坦な表面、に結合するヒトIgE抗体およびその誘導体に関する。
従って、本発明は、種々のイムノアッセイ法ならびにヒトの免疫療法やフォーカスド抗体ライブラリーの構築に使用するための新規な試薬の製造方法を提供する。また、本発明は、均一な品質を保持する上記の特異的な試薬の保証された継続的供給を可能とし、ポリクローナル抗血清に固有のバッチ間の品質のばらつきを排除する。これらの有用な効果によって、本発明は、均一な品質の、新規であり、特異的であり且つ経済的な免疫学的試薬の製造を可能にする。
上記から明かなように、本発明の方法の特定の目的の一つは、ヒトIgEモノクローナル抗体、その断片、または該抗体の誘導体であって、生物学的サンプルに対して行う定性的および定量的な測定ならびにイメージングのみならず、免疫療法にも使用可能な十分に高い結合親和性および特異性を標的タンパク質に対して示すものを提供することである。本発明の方法によって得られる抗体は、所望の様式において治療用または診断用の標的に対して特異的な結合性を示し、このような結合性は他の材料から開発されたモノクローナル抗体の範疇にはない。
本発明の更なる目的の一つは、ここで得られた構造データを、治療用および診断用の標的に対するフォーカスドIgE抗体ライブラリーの構築のために使用する方法を提供することにあり、ここで得られる抗体の結合特異性は、タンパク質構造中の、IgG/IgMに対する免疫活性の弱い領域に対するものである。
本発明の諸目的、諸特徴および諸利益は、添付の図面および詳細な説明の記載から明らかになる。しかしながら、以下の詳細な説明および実施例は本発明の好ましい態様を示すものの、あくまでもそれを例示しているに過ぎず、本発明の精神および発明の範囲内で行われる種々の変更および改良は、以下の詳細な説明より当業者には明らかであることを理解されたい。
尚、添付の図面において、構造を示す図面はいずれも実寸ではない。
略称

cDNA 相補的デオキシリボ核酸
CDR 相補性決定領域
DNA デオキシリボ核酸
E. coli Escherichia coli
EDTA エチレンジアミン四酢酸
ELISA 酵素免疫測定法
Fab 特異的抗原結合性を有する断片
Fd 重鎖の可変ドメインおよび第1定常ドメイン
Fv 特異的抗原結合性を有する、抗体の可変領域
IgE 免疫グロブリンE
mRNA メッセンジャーリボ核酸
MRP2 多剤耐性関連タンパク質2
MRP1 多剤耐性関連タンパク質1
PCR ポリメラーゼ連鎖反応
RNA リボ核酸
scFv 一本鎖抗体
TEA トリエタノールアミン
H 重鎖の可変領域
L 軽鎖の可変領域
発明の詳細の説明
本願明細書で使用した用語の一部について、その定義を提供する。「免疫グロブリン」、「重鎖」、「軽鎖」および「Fab」は欧州特許願第0125023号と同様に使用した。
本願明細書において使用した種々の活用形の「抗体」という用語は集合名詞であり、免疫グロブリン分子および/または免疫グロブリン分子の免疫学的に活性な部位、即ち、抗原結合部位またはパラトープを有する分子、の総称である。
「抗原結合性部位」または「パラトープ」とは、抗体分子において、抗原に特異的に結合する構造上の部位である。
抗体の例としては、免疫グロブリン分子のパラトープを含む部分、例えばFabやFvとして使える部分が挙げられる。
「Fab」(特異的抗原結合性を有する断片)とは、実質的に完全な抗体に対してパパインによるタンパク質分解を公知の方法で実施することで得られる抗体の一部分である。例えば、米国特許第4,342,566号を参照されたい。Fab断片は遺伝子組み換え法によって産生することもでき、このような方法は当業者によく知られている。例えば、米国特許第4,949,778号を参照されたい。
「ドメイン」は、タンパク質の独立した折りたたみ部分を意味する。天然のタンパク質におけるドメイン間の境界に関する一般的な構造上の定義については、Argos, 1988を参照されたい。
「可変ドメイン」または「Fv」とは、抗原またはハプテンの結合を担う、免疫グロブリン分子中の領域である。通常この領域は、免疫グロブリン分子の軽鎖および重鎖のそれぞれのN末端から数えて約100個のアミノ酸からなる領域である。
「一本鎖抗体」(scFv)とは、抗体の重鎖および軽鎖のそれぞれの可変ドメインがリンカーペプチドを介して結合した連続したアミノ酸鎖であって、一本のmRNA分子(転写物)から合成されたものである。
「リンカー」とは、天然または工学的に作られたタンパク質中の隣接する2つのドメインの間に存在するアミノ酸配列である。
「IgE産生細胞」とは、例えば、リンパ球などの白血球である。
「ヒト由来サンプル」としては、ヒト患者、好ましくはアレルギーを発症した患者、から得た血液または血清が好ましい。
「受容体タンパク質」とは、リガンドに結合しうるタンパク質であって、このリガンド/受容体の関係が、細胞の生物学的に重要な活性に関連するものを意味する。このようなリガンド/受容体関係の一例は、アセチルコリン(リガンド)とアセチルコリン受容体(例えば、ニコチン性やムスカリン性のコリン受容体)との関係であり、アセチルコリンの結合に対して、生物活性の変化によって応答するものである。上記リガンドは別のタンパク質でも良い。
ヒト IgE VH領域を含む、ヒト抗体(scFv、Fabまたは全長抗体)のライブラリー
D1 IgE FabのIgE VH領域、特にそのHCDR3ループをIgG抗体と比較すると、構造的な違いが認められた(図1を参照)。この知見に基づけば、ヒト IgE VH領域を含む抗体であって、例えば、IgG/IgMに対する免疫活性の弱い、表面に露出していないタンパク質構造(受容体、薬剤耐性ポンプや酵素の基質結合部位など)に対する結合特異性を必要とする治療用標的について、抗体の開発が可能となる(De Genst et al. 2006)。ヒト リンパ球由来の多様なIgE VHプールを構成単位として使用し、scFv型、Fab型または全長抗体型の機能的なヒト抗体ライブラリーを構築した。得られたライブラリーをIgG/IgMに対して免疫活性を示さない構造、例えば、クレフト構造や平面表面、に対する特異的認識を必要とする治療用標的に対して選択した。
従って、本発明の目的は、受容体タンパク質に対するリガンドの結合または酵素に対する基質の結合を防止しうる組み換えIgEモノクローナル抗体またはその機能的断片の製造法であって、以下の工程を包含する製造方法を提供することである。
a)ヒト由来サンプルのIgE産生細胞から総mRNAを単離し、
b)上記工程a)で得られた総mRNAに基づいて、IgE Fd遺伝子領域およびカッパ/ラムダ軽鎖遺伝子をコードするcDNAを合成して、IgE発現ライブラリーを構築し、
c)受容体タンパク質または酵素を目的の標的タンパク質とし、該標的タンパク質、あるいは該タンパク質を表面に発現している細胞または粒子に対して発現ライブラリーをスクリーニングし、
d)該タンパク質に対して中度から高度の(即ち、107 -1を超える)親和性を示すクローンを該ライブラリーから単離し、
e)上記工程d)で単離したクローンから、受容体タンパク質に対するリガンドの結合または酵素に対する基質の結合を防止するIgEモノクローナル抗体クローンを選択し、そして
f)所望により、上記工程e)で得たIgEモノクローナル抗体をコードするDNAを単離する。
上記の方法は、工程e)で得たクローンをIgG型またはIgM型の抗体に変換する工程g)をさらに包含することが好ましい。抗体の型を変更するために、抗体の定常部位を変更する方法は当業界で広く知られている。
本発明の好ましい態様の1つにおいては、本発明の方法における目的の標的タンパク質は多剤耐性関連タンパク質2(MRP2)などの薬剤耐性ポンプである。薬剤耐性ポンプとは、細胞膜を隔てたアニオンの輸送を司る主要な胆管有機アニオントランスポーターである。ポンプの中には複数の異なるリガンドを有するものがある。本発明は、複数のリガンドを有するポンプと1種または数種のリガンドとの結合を防止するが、全てのリガンドの結合を防止することのないIgEを主成分とする化合物の製造方法であることが好ましい。より好ましくは、上記IgEを主成分とする化合物は、複数のリガンドを有するポンプと1種の特定のリガンドとの結合のみを防止する化合物であり、その結果、他のリガンドはポンプに結合するが、上記特定のリガンドの結合のみがIgEを主成分とする化合物のポンプへの結合によって防止される。従って本発明の方法は、複数のリガンドを有する薬剤耐性ポンプに結合するが、複数のリガンドの全てによる結合を防止またはブロックすることのないIgEモノクローナル抗体を選択するための工程をさらに包含することが好ましい。上記工程は、複数のリガンドを有する薬剤耐性ポンプに結合するIgEモノクローナル抗体であって、1種の特定のリガンドによる結合を防止またはブロックするが、該IgEモノクローナル抗体の結合したポンプに他のリガンドが結合することを可能とする抗体の選択を包含することがより好ましい。同様の方法を、複数の基質を有する酵素に対して用いることができる。
本発明の他の好ましい態様においては、複数のリガンドを有する薬剤耐性ポンプに結合し、全てのリガンドの結合を防止またはブロックするIgEモノクローナル抗体を選択する。
本発明の他の好ましい態様においては、1種または数種のリガンドを有する第1の受容体タンパク質に結合するが、1種または数種のリガンドを有する第2の受容体タンパク質には結合しないIgEモノクローナル抗体を選択する。第2の受容体タンパク質とは、第1の受容体タンパク質と関連し、1種または数種のリガンドを有するものである。例えば、標的タンパク質が複数のリガンドを有する薬剤耐性ポンプである多剤耐性関連タンパク質2(MRP2)である場合、MRP2に対する1種または数種のリガンドの結合を防止するが、ATP結合カセットトランスポーター(即ち、ABC−トランスポーター)などの、関連受容体タンパク質への1種または数種のリガンドの結合を防止しないIgE モノクローナル抗体を選択することが好ましい。このような状況において「関連受容体タンパク質」とは、構造の相同性、重複するリガンドまたは基質特異性、および/または細胞または組織において類似した機能を有する一群の受容体タンパク質を意味する。MRP2の他の関連受容体タンパク質としては、例えば、多剤耐性関連タンパク質1(MRP1)が挙げられる。MRP1とMRP2の基質/リガンド特異性の大部分が重複するが、組織における局在性は異なる。MRP2に対する公知のリガンドとしては、グルタチオン抱合体、グルクロニド抱合体(例えば、エストラジオール−17−b−D−グルクロニド)、ロイコトリン、メトトリキセート、オクラトキシンAおよびp−アミノ馬尿酸(PAH)などの、抱合型または非抱合型の有機アニオンが挙げられる。
本発明の他の好ましい態様の一例においては、多剤耐性関連タンパク質2(MRP2)に対する1種または数種のリガンドの結合を防止しうるIgEモノクローナル抗体を次の方法で調製する。ヒトIgE VH/κVLまたはλVLのscFvファージライブラリーを、初めにアレルギー患者のリンパ球から単離したmRNAから構築する。軽鎖および重鎖の可変領域cDNAを、Fd cDNA用のヒトIgEに特異的なプライマーを用いて合成し、ヒト軽鎖のカッパ(κ)鎖およびラムダ(λ)鎖をヒトκ鎖およびλ鎖に特異的なプライマーを用いて合成した。軽鎖および重鎖の可変領域は、Vκ cDNA用のヒトκ鎖特異的プライマーとVλ cDNA用のヒトκλ鎖特異的プライマーおよびVH cDNA用のヒトIgE特異的プライマーをそれぞれ用いてPCRによって増幅した。これらのPCRプライマーに導入しておいた制限部位を利用して、scFvファージディスプレイベクターに可変領域のcDNAをクローニングし、ヒトIgE/IgG scFvライブラリーを構築した。
次に、バイオパニング法を利用したファージディスプレイによって、ヒトIgE VH/κVLまたはVH/λVLのscFvライブラリーをMRP2含有ベシクル(MRP2については、Borst et al. 2006を参照)に対して選択した。MRP2ベシクルはマイクロプレートウエルに受動的に固定化することが好ましい。ファージの溶出は、TEAで行うことが好ましい。ファージ溶出液はE. coli細胞で増幅する。十分な回数のバイオパニングを繰り返した後、選択したscFv断片の結合特異性をELISAで分析する。数種のMRP2特異的scFv断片クローンが得られると考えられる。
本願明細書に記載したように、ファージディスプレイ法は、本発明の選択工程のためのヒトIgE VH/κVLまたはVH/λVL組み換え抗MRP2抗体を開発するための有効かつ簡便な方法である。単離した抗MRP2抗体は、MRP2に対して高い親和性と特異性を示すことから、リガンド活性の測定によるMRP2の機能の特徴付けや、免疫化学染色法による細胞サンプルおよび組織サンプルにおけるMRP2分布の特定に有用である。さらに、単離した抗MRP2抗体は、MRP2の機能の詳細な調節、例えば、このトランスポーターに対する種々のリガンドの流出を不活性化または活性化すること、を行うための手段を提供する。単離したIgE抗体を、標的受容体、トランスポーターまたは酵素とそれに特異的なリガンドを用いた選択的な不活性化/活性化アッセイにも応用することで、細胞、組織または器官に存在する非常に関連性の高い相対物に対して影響を与えないクローンを発見することができる。
平坦な構造に対するフォーカスドIgE−抗体ライブラリー
薬剤の開発において最も難しい課題は、「医薬品になり得ない(undruggable)」標的、即ち、タンパク質−タンパク質相互作用によって形成された、生物学的なマクロ分子である。ホモ二量体、ヘテロ二量体、酵素基質や阻害剤との複合体、抗体-抗原複合体あるいは多成分複合体(例えば、リボソームやプロテオソーム)を含む種々のタンパク質-タンパク質複合体が、細胞、細胞小器官、組織および器官において重要な機能を仲介している。これらのタンパク質−タンパク質相互作用には、一般的に複数の接触部位を有する大きく且つ比較的平坦な表面領域が関与しているため、小分子薬剤の標的とするのは難しい。
アレルゲンであるβ−ラクトグロブリン(BLG,Bos d 5)構造と複合体を形成したIgE Fab抗体(D1 Fab)の最近判明した構造は、IgE抗体が、IgG抗体とは構造的に異なる結合部位を好むことを示唆している(出版準備中)。BLGのエピトープは6種の異なる短いポリペプチド鎖断片からなり、そのほとんどがアレルゲン表面の平坦な領域を覆う二次構造要素、特にβ−鎖に位置している。IgE/Fab断片の6種のCDR(相補性決定領域)ループは、BLGの結合に関与する。IgE/Fab軽鎖のCDRループは、BLGの平坦なβシート領域の結合に関与している。文献に開示されたIgE配列のアミノ酸配列比較は、多様なアレルゲン群に結合する公知のIgE抗体の軽鎖は驚くほど保存性が高いことを明らかにし(表5を参照)、これらの類似した軽鎖配列は、β−シートの平坦な表面または類似した平坦な部位(flat patch)にも結合しうることを示唆した。この結果は、診断または治療に適応可能な平坦な表面に特異的な抗体の単離に使用できる、フォーカスドライブラリーの構築に有効なツールを提供する。保存された軽鎖配列の情報は、IgE抗体から同定された特徴的なアミノ酸配列を有する複数の軽鎖または単一の軽鎖に限定されたプールの構築に使用した。この軽鎖配列の情報を、複数のアレルギー患者から得たリンパ球から単離したIgE重鎖遺伝子の多様なプールと組み合わせた。結果として得られた、ディスプレー形式がscFv型またはFab型である抗体ファージディスプレイライブラリーは、実施例1の記載またはHoogenboom et al. (1998)およびHoogenboom (2005)の記載と実質的に同様の方法で行う、標的特異的IgE抗体の選択に使用した。
本発明の抗体断片を得るために有効な選択方法の一つを記載したが、本発明の抗体断片を得ることが可能な多数の応用方法も当業者には明らかとなる。scFv断片またはその誘導体のファージディスプレイライブラリーまたは微生物ディスプレイライブラリーから本発明のscFv断片を直接選択することが可能であることは明らかなはずである。本発明のscFv断片または他の抗体断片を表面タンパク質との融合タンパク質として提示するファージまたは微生物細胞は、本発明の更なる態様の一つである。また、フローサイトメトリーによってMRP−特異的抗体を単離することも可能である。
微生物細胞による本発明の抗体および抗体誘導体の発現は、免疫診断アッセイおよび免疫療法に適した均一な品質の高特異性試薬を効率よく且つ経済的に製造するための手段を提供する一方で、このような試薬またはその少なくとも一部が合成可能であることも示している。従来の遺伝子工学的手法を適用することにより、初めに得られた本発明の抗体断片をその結合特性を実質的に変えることなく改変する(例えば、新たな配列を連結する)ことができる。このような手法は、上記で定義した標的抗原に対する親和性および特異性の両方を保持する新規な結合性ハイブリッドタンパク質の製造にも用いることができる。
本発明の他の一つの態様においては、本発明の抗体および抗体誘導体をコードするDNA分子あるいは該DNAの断片であって、VLおよび/またはVH領域のCDRをコードするものを提供する。このようなDNAはベクターにクローニングされていてもよく、具体的には、例えば、本発明の抗体の誘導体、少なくとも1つの抗体鎖または抗体鎖の一部を発現可能な発現ベクターにクローニングされていてもよい。
本発明の更なる一つの態様においては、本発明のDNA分子を含む、細菌細胞、酵母細胞、真菌細胞、昆虫細胞、植物細胞および哺乳類細胞からなる群より選ばれる宿主細胞であって、本発明の抗体および抗体誘導体を発現することが可能な宿主細胞を提供する。したがって、本発明の抗体誘導体は、必要な抗体鎖を発現する本発明の宿主細胞を培養し、そして宿主細胞の産生した目的タンパク質を直接回収することで製造するか、あるいは、必要であれば個別の抗体鎖を回収し、それらを組み合わせることもできる。
I.ヒトIgE/IgM scFvファージライブラリーの構築
以前に構築したヒト ナイーブscFvライブラリー(IgM/カッパおよびIgM/ラムダ)ならびに牛乳アレルギーおよびラテックスアレルギーのIgE scFvライブラリー(IgE/カッパおよびIgE/ラムダ)を出発材料として、IgE/IgMライブラリーを構築した。簡単に説明すると、ヒト ナイーブライブラリー(IgM)は、50人の健常血液ドナーのリンパ球から構築した。IgEライブラリーの構築のためには、合計150mlの血液(ヘパリンを加えたもの)を異なるアレルギープロファイルを示すアレルギー患者3人から得た。リンパ球をIg-Prime Kit Protocol(Novagen社製)に従って次の手順で単離した。血液10mlあたり30mlの溶解緩衝液(155mMのNH4Cl、10mMのNH4HCO3、0.1mMのEDTA、pH7.4)を加え、時々振とうしながら氷上で15分間インキュベートした。450gで10分間遠心分離した後、リンパ球、即ち白血球ペレット、を回収した。回収したペレットを溶解緩衝液で2回洗浄し、最後の遠心分離の後に得られたリンパ球ペレットをD−溶液(D-solution)に再懸濁した。リンパ球RNAをPromega社のRNAgents Total RNA Isolation kitを用いて製造者のマニュアルに従って単離した。初めのcDNA合成はPromega社のReverse Transcription system kitを用いて行った。FdフラグメントcDNAおよび軽鎖cDNAの合成には、イプシロン(ε)鎖の定常領域のプライマー(Cε1)、ならびにカッパ鎖のプライマー(Cκ1)とラムダ鎖のプライマー(Cλ1)をそれぞれ用いた。ヒトIgE Fd領域および軽鎖のcDNA合成とPCR増幅に用いたプライマーを表1および表2に示す。
PCR増幅は2段階、具体的にはcDNAテンプレートからFd鎖および軽鎖を増幅するための一次PCRと、一次PCRで得たDNA断片の5’末端に制限部位を加えるための二次PCRを行った。まず、重鎖の可変領域に特異的なプライマー(VH1a−VH7a)およびCε1プライマーを用いてFd領域をPCRで増幅した。次に、カッパ鎖およびラムダ鎖を軽鎖可変領域に特異的なプライマー(それぞれVκ1a−Vκ6bとVλ1a−Vλ10)およびCκ/λ1プライマーを用いて増幅した。二次PCRでは、カッパ軽鎖領域のPCR増幅にはCκ1、Vκ/λ1およびCκプライマーを用い、カッパ軽鎖のPCR増幅にはVκ/λ1およびCλ1プライマーを用い、ラムダ軽鎖のPCR増幅にはVλ1AおよびCκ/λ1プライマーを用いた。一次PCRは以下の条件で行った:93℃で3分間の変性を1サイクル;93℃で1分間、63℃で30秒および58℃で50秒のアニーリング、次いで72℃で1分間の伸長を7サイクル;93℃で1分間、63℃で30秒および72℃で1分間を23サイクル;最後に72℃で10分間を1サイクル。二次PCRは以下の条件で行った:95℃で3分間の変性を1サイクル;94℃で1.5分間、65℃で1分間のアニーリング、次いで72℃で1.5分間の伸長を25サイクル;および72℃で10分間を1サイクル。一次PCRと二次PCRの間、および二次PCRの後には、増幅したDNAフラグメントを精製した。
種々の抗体断片の最終PCR産物をプールし、適切な制限酵素で消化した。消化したDNA断片であり、IgE Fd領域やκ軽鎖やλ軽鎖をコードするDNA断片をファージミドベクターに連結し、そのファージミドベクターでE. coli XL-1 Blue細胞を形質転換して106個の独立したクローンからなるFab−κライブラリーおよびFab−λライブラリーを得た。ファージ粒子上のFabフラグメントの発現に関わる問題を防止するために、scFv形式の抗体ライブラリーを構築した。κλ種々のライブラリーからファージミドDNAを単離し、ヒトIgE重鎖およびヒトIgE軽鎖の可変領域を増幅するための鋳型DNAとして用いることで、ヒトIgE scFv−κライブラリーおよびscFv−λライブラリーを構築した。
重鎖可変領域のPCR増幅は、ヒトVH特異的プライマー(VH1−VH4とVH1A)を用いて行った。軽鎖可変領域の増幅は以下のプライマーペアを用いて行った:ヒト κカッパ鎖の増幅にはVκ1−Vκ7,Vκ2−Vκ8,Vκ3−Vκ9,Vκ4−Vκ10,Vκ5−Vκ11およびVκ6−Vκ11を用い、ヒト ラムダλ鎖の増幅にはVλ1−Vλ8,Vλ2−Vλ9,Vλ3−Vλ9,Vλ4−Vλ9,Vλ5−Vλ10,Vλ6−Vλ10およびVλ7−Vλ10を用いた(表3および表4参照)。scFvファージディスプレイベクターに連結するために、増幅したDNAフラグメントを精製し消化した(図3)。連結用混合物でE. coli XL-1 Blue細胞を形質転換し、約105個の独立したクローンからなるヒトIgE scFv−κライブラリーおよびscFv−λライブラリーを得た。
最終的に、ナイーブライブラリーのカッパ鎖およびラムダ鎖の可変領域をコードするcDNAをSacI制限酵素およびNotI制限酵素で消化した。次に、牛乳アレルギー患者由来のIgE可変領域をコードするcDNAまたはラテックスアレルギー患者由来のIgE可変領域をコードするcDNAのを含有する、SacI−NotI消化済みベクターのそれぞれに上記で得たDNA断片を個別に導入した(IgE/IgM牛乳およびIgE/IgMラテックス)。得られたプラスミドでE. coli XL-1 Blue細胞の形質転換を行った。ライブラリーのプラスミドDNAを単離する際には、IgE/IgM牛乳プラスミドDNAを保有する細胞とIgE/IgMラテックスプラスミドDNAを保有する細胞を1つにプールすることで、ヒトIgE/IgMカッパライブラリーとIgE/IgMラムダライブラリーを得た。
II.ベシクルの作製
MRP2トランスポーターをコードするcDNAを保有するバキュロウイルスを感染させた昆虫細胞を回収した(1000g、+4℃、10分)。細胞ペレットを冷たいPBSで洗浄し、再度遠心分離した。細胞ペレットを回収用バッファー(50mMのトリス−HCl,pH6.8、300mMのマニトール、プロテアーゼ阻害剤カクテル)で2回洗浄し、再度遠心分離(800g、+4℃、5分)に付した。細胞ペレットをメンブランバッファー(50mMのトリス−HCl,pH6.8、50mMのマニトール、2mMのEDTA,pH8.0、プロテアーゼ阻害剤カクテル)に再懸濁して均質化し、続いて氷中で1時間インキュベートし、遠心分離(800g、+4℃、10分)に付した。上清を超遠心(100,000g、+4℃、60分)に付した。得られたベシクルのペレットをメンブランバッファーに再懸濁し、注射器とG27の注射針を用いて均質化した。
III.MRP2提示ベシクル上のヒトIgE/IgMライブラリーの選択
バッファーA(50mMのMOPS−トリスHCl,pH7.0、70mMのKCl、7.5mMのMgCl2)中のMRP2を有するベシクルとMRP2を有していないベシクルをマイクロプレートのウエルに固定化した。ウエルをバッファーA−1% BSAでブロッキングした後、ファージプールの除去を行った。IgE/IgMカッパライブラリーとIgE/IgMラムダライブラリーのファージを1つにまとめ、バッファーB(50mMのMOPS−トリスHCl,pH7.0、70mMのKCl、7.5mMのMgCl2、1% BSA)で1:4に希釈し、終濃度がそれぞれ50μMと4mMとなるようにβ−エストラジオールとMgATPを添加した。次に、ファージプールを、MRP2を有していないベシクルと共に+37℃で3時間インキュベートすることで、MRP2を有していないベシクルに結合したファージを除去した。未結合のファージは回収した(除去ファージプール)。
選択のために、除去ファージプールを両方のベシクルと共にインキュベートした。特異的結合性物質の富化に続いて、除去ファージプールを、MRP2を有していないベシクルと共にインキュベートした。初めに、除去ファージプールをバッファーBで1:2に希釈し、上記と同様にβ−エストラジオールとMgATPを添加し、次にベシクルと共にインキュベートした。結合したファージはTEAで溶出した。最後に、E. coli XL-1 Blue細胞を溶出したファージに感染させて、富化したファージを増幅した。
IV.単離した抗体の特徴付け
MRP2に対する抗体の結合特性の特徴付けをELISAで行った。富化抗体ファージプールおよび/または個別のクローンから調製した抗体ファージを使用した。ELISAにおいては、バッファーA(50mMのMOPS−トリスHCl,pH7.0、70mMのKCl、7.5mMのMgCl2)中のMRP2を有するベシクルとMRP2を有していないベシクルをマイクロプレートのウエルに固定化した。ウエルをバッファーA−1% BSAでブロッキングした後、ファージを添加し、室温で1時間、振とう下でインキュベートした。洗浄工程の後、抗M13抗体を用いて結合ファージを検出した。二次抗体としては、AFOS−抱合抗マウスIgG(H+L)を用いた。基質であるp−ニトロフェニルホスファターゼの添加後、405nmで吸光度を測定した。
基質(β−エストラジオールなど)の細胞膜を隔てた輸送を、ベシキュラー輸送アッセイで実施した。このアッセイによって、試験薬(活性化剤/阻害剤)とMRP2トランスポーターおよび/または関連ATP−結合カセットトランスポーターとの相互作用を決定する。選択したscFv抗体クローン(種々の濃度)を、上述したように作製したMRP2ベシクルおよび対照ベシクルと共にインキュベートした。いずれのベシクルもアッセイバッファー(40mMのMOPS−トリスHCl,pH7.0、55mMのKCl、6mMのMgCl2)で希釈した。次に、終濃度50mMの標識基質(例えば、3H β−エストラジオール17−(β−D−グルクロニド))を添加し、+37℃で5分間プレインキュベートした。反応は、終濃度4mMのMg−ATPの添加によって開始した。反応は、+37℃で16分間行った。ベシクルをグラスフィルター(孔径0.7μm)上に回収し、液体シンチレーションシステムで測定する前に洗浄した。
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IgE D1 FabアレルゲンおよびIgG−抗原免疫複合体のエピトープ構造の比較。D1 IgE Fabのβ−ラクトグロブリンに対する結合(左)、IgG Fab JEL42のリン酸輸送タンパク質に対するIgG抗体−抗原型結合(中央)(Prasad et al. 1998)およびBV16/Fabの花粉アレルゲンBet v 1に対するIgG−アレルゲン型結合(右)(Mirza et al, 2000)。 図2は、完全なヒトIgEサブクラス抗体、Fab断片および一本鎖抗体(scFv)の該略図である。抗原結合部位は三角形で示す。 図3は、パニング法の概略図である。 図4は、scFvファージライブラリーの構築に使用したscFvファージディスプレイベクターの概略図である。 図5は、D1/Fab抗体の表面およびアレルゲンBLGのリボンモデルである。この図においては、D1/Fabに含まれる、ヘベイン結合性IgE抗体(クローンIC2)(Laukkanen et al. 2003)と同一の残基を薄いグレーで示し、異なる残基を濃いグレーで示した。a)は正面図であり、b)は側面図である。
配列番号1 CDR−L2領域の保存性ペプチド配列であって、配列中の第5番アミノ酸は任意のアミノ酸であり、第8番アミノ酸はセリンまたはスレオニンである。
配列番号2 CDR−L2領域の保存性ペプチド配列であって、配列中の第3番〜第5番アミノ酸は任意のアミノ酸であり、第8番アミノ酸はセリンまたはスレオニンであり、第9番〜第11番アミノ酸は任意のアミノ酸である。
配列番号3 CDR−L2領域の保存性ペプチド配列である。
配列番号4 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号5 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号6 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号7 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号8 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号9 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号10 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号11 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号12 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号13 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号14 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号15 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号16 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号17 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号18 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号19 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号20 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号21 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号22 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号23 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号24 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号25 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号26 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号27 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号28 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号29 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号30 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号31 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号32 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号33 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号34 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号35 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号36 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号37 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号38 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号39 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号40 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号41 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号42 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号43 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号44 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号45 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号46 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号47 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号48 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号49 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号50 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号51 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号52 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号53 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号54 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号55 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号56 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号57 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号58 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号59 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号60 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号61 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号62 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号63 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号64 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号65 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号66 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号67 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号68 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号69 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号70 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号71 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号72 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号73 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号74 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号75 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号76 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号77 PCRによる増幅用のプライマー
配列番号78 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号79 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号80 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号81 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号82 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号83 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号84 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号85 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号86 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号87 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号88 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号89 CDR−L1領域の保存性ペプチド配列
配列番号90 CDR−L2領域の保存性ペプチド配列
配列番号91 CDR−L2領域の保存性ペプチド配列
配列番号92 CDR−L2領域の保存性ペプチド配列
配列番号93 CDR−L2領域の保存性ペプチド配列
配列番号94 CDR−L2領域の保存性ペプチド配列
配列番号95 CDR−L3領域の保存性ペプチド配列
配列番号96 CDR−L3領域の保存性ペプチド配列
配列番号97 CDR−L3領域の保存性ペプチド配列
配列番号98 CDR−L3領域の保存性ペプチド配列
配列番号99 CDR−L3領域の保存性ペプチド配列
配列番号100 CDR−L3領域の保存性ペプチド配列
配列番号101 CDR−L3領域の保存性ペプチド配列
配列番号102 CDR−L3領域の保存性ペプチド配列
配列番号103 CDR−L3領域の保存性ペプチド配列
配列番号104 CDR−L3領域の保存性ペプチド配列
配列番号105 CDR−L3領域の保存性ペプチド配列

Claims (15)

  1. 受容体タンパク質に対するリガンドの結合または酵素に対する基質の結合を防止しうる組み換えIgEモノクローナル抗体またはその機能的断片の製造方法であって、以下の工程を包含する製造方法。
    a)ヒト由来サンプルのIgE産生細胞から総mRNAを単離し、
    b)上記工程a)で得られた総mRNAに基づいて、IgE Fd遺伝子領域およびカッパ/ラムダ軽鎖遺伝子をコードするcDNAを合成して、IgE発現ライブラリーを構築し、
    c)受容体タンパク質または酵素を目的の標的タンパク質とし、該標的タンパク質あるいは該タンパク質を表面に発現している細胞または粒子に対して発現ライブラリーをスクリーニングし、
    d)該タンパク質に対して、107 -1を超える中度から高度の親和性を示すクローンを該ライブラリーから単離し、
    e)上記工程d)で単離したクローンから、受容体タンパク質に対するリガンドの結合または酵素に対する基質の結合を防止するIgEモノクローナル抗体クローンを選択し、そして
    f)所望により、上記工程e)で得たIgEモノクローナル抗体をコードするDNAを単離する。
  2. 工程e)において選択したIgEモノクローナル抗体クローンが、該受容体タンパク質に対する全てのリガンドの結合または該酵素に対する全ての基質の結合を防止するクローンであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 該受容体タンパク質または酵素には、複数種のリガンドまたは基質が存在することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 上記工程e)において選択したIgEモノクローナル抗体クローンが、該受容体タンパク質に対する1種の特定のリガンドの結合または該酵素に対する1種の特定の基質の結合を防止するクローンであることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 該受容体タンパク質が薬剤耐性ポンプであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. 該薬剤耐性ポンプが多剤耐性関連タンパク質2(MRP2)であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 該リガンドが、抱合型または非抱合型の有機アニオン、例えばグルタチオン抱合体、グルクロニド抱合体、ロイコトリエン、メトトリキセート、オクラトキシンAまたはPAH、であることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 該リガンドが、エストラジオール−17−b−D−グルクロニドであることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 工程e)において選択したIgEモノクローナル抗体クローンが、MRP2に対する1種または数種のリガンドの結合を防止するが、ATP−結合カセットトランスポーター(ABC−トランスポーター)に対するリガンドの結合は防止しないクローンであることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  10. 工程e)において選択したIgEモノクローナル抗体クローンが、MRP2に対する1種の特定のリガンドの結合を防止するクローンであることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  11. 受容体タンパク質に対するタンパク質リガンドの結合を防止しうる組み換えIgEモノクローナル抗体またはその機能的断片である、タンパク質−タンパク質相互作用の調節因子の製造方法であって、以下の工程を包含する方法。
    a)IgE抗体から同定したアミノ酸配列を有する軽鎖をコードする核酸配列のプールであって、複数の軽鎖の核酸配列または単一の軽鎖の核酸配列に限定されたプールを選択し、
    b)該軽鎖核酸配列を、複数のアレルギー患者のリンパ球から単離したIgE重鎖遺伝子の多様なプールと組み合わせることで、IgE発現ライブラリーを構築し、
    c)受容体タンパク質を目的の標的タンパク質とし、該標的タンパク質あるいは該タンパク質を表面に発現している細胞または粒子に対して発現ライブラリーをスクリーニングし、
    d)該タンパク質に対して、107 -1を超える中度から高度の親和性を示すクローンを該ライブラリーから単離し、
    e)上記工程d)で単離したクローンから、該受容体タンパク質に対する該タンパク質リガンドの結合を防止するIgEモノクローナル抗体クローンを選択し、そして
    f)所望により、上記工程e)で得たIgEモノクローナル抗体をコードするDNAを単離する。
  12. 該軽鎖が、表5で定義したCDR−Ll配列およびCDR−L2配列からなる群より選ばれる少なくとも1種の配列を包含することを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 該CDR−L2配列が下記アミノ酸配列を包含することを特徴とする、請求項12に記載の方法。
    LLIYXASS/T (配列番号1)
    (式中、Xは任意のアミノ酸である。)
  14. 該CDR−L2配列が下記アミノ酸配列を包含することを特徴とする、請求項12に記載の方法。
    LLXXXASS/TXXX (配列番号2)
    (式中、Xは任意のアミノ酸である。)
  15. 該CDR−L2配列が下記アミノ酸配列を包含することを特徴とする、請求項12に記載の方法。
    LLIYAASSLQS (配列番号3)。
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