JP2010516008A - 容量性タッチデジタイザシステムの較正のためのシステムおよび方法 - Google Patents

容量性タッチデジタイザシステムの較正のためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

本発明により、容量性タッチデジタイザシステムの較正のための方法が提供される。この方法は、デジタイザシステムとのユーザインタラクションの経過中にシステムのデジタイザセンサから出力される信号パターンを複数の異なる事象から検出するステップと、信号パターンが異なる事象で繰り返される回数を決定するステップと、所定の繰返し閾値を超えて繰り返される信号パターンとしてオフセット値のマップを画定するステップとを含む。
【選択図】 図5

Description

関連出願
本願は、米国特許法第119条(e)項に基づき、2007年1月16日に出願した米国特許仮出願第60/880369号(参照として本明細書中に援用される)の利益を主張する。
発明の分野
本発明は、その一部の実施形態では、容量性タッチデジタイジングタブレットシステムに関し、さらに詳しくは、容量性タッチデジタイジングタブレットシステムの較正に関するが、それに限定されない。
ユーザが演算装置をスタイラスおよび/または指先で操作することを可能にする容量性タッチデジタイジングタブレットシステムは公知である。一般的に、デジタイザはディスプレイスクリーンと一体化され、例えばディスプレイスクリーン上に載置されて、ユーザ入力、例えばスクリーン上の物理的接触またはスタイラスインタラクションをそこに描画された仮想情報と相関させる。スタイラスおよび/または指先の位置検出は演算装置への入力をもたらし、ユーザコマンドとして解釈される。本発明の一部の実施形態では、容量性タッチデジタイジングシステムは、携帯電話機用のタッチ、例えば容量性タッチデジタイジングシステム用に構成される。
N‐trig Ltdに譲渡された「Physical object Location Apparatus and Method and a Platform using the same」と称する米国特許第6690156号、および同じくN‐trig Ltdに譲渡された「Transparent Digitizer」と称する米国特許第7292229号は、ユーザ入力、例えば能動または受動いずれかの電気回路を含む物理的物体、ゲームの駒および/またはスタイラスの位置を検出することのできるデジタイジングタブレットシステムを記載しており、それらの内容全体を参照によって本明細書に援用する。一般的に該システムは、フラットパネルディスプレイ(FPD)上に載置された透明なデジタイザを含む。デジタイザは、垂直および水平導電線のマトリクス、ならびに垂直および水平導電線を通過する電気信号を感知するセンサを含む。デジタイザ上の特定の位置に物理的物体を配置すると信号が誘発され、その起点の位置が検出される。
Synaptics,Inc.に譲渡された「Object position detector with edge motion feature and Gesture Recognition」と称する米国特許第6750852号は、XおよびY位置情報をホストに提供するタッチ感知システムのタッチセンサパッド上で行われるジェスチャを認識するための方法を記載しており、その内容全体を参照によって本明細書に援用する。
米国特許第6750852号はさらに、チャネル間のオフセットおよびスケール差を克服する適応アナログ技術について記載している。第6750852号の開示によると、較正は、センサ環境変化による長期作用を零にするために、(長時定数フィードバックを介して)実時間で実行される。較正は、物体がタッチセンサに存在しないと思われるときに読み出されるオフセット値に基づく。物体の不在は、感知圧力測定値を指が存在しないときの測定値の典型である圧力測定値と比較することによって決定される。
N−trig Ltdに譲渡され、参照によってその全体が本明細書によって援用される、「Touch Detection for a Digitizer」と称する米国特許出願公開第20040155871号は、同一検知導電線を用いて物理的物体および指タッチの両方の位置を検出することのできるデジタル化タブレットシステムを記載している。一般的に、該システムはフラットパネルディスプレイ(FPD)上に重ねて置かれた透明なセンサを含む。デジタイザのセンサは、垂直および水平導電線を通過する電気信号を検知する、垂直および水平方向の導電線のマトリクスを含む。特定の位置でデジタイザに接触すると、信号が誘起され、その起点位置を検出することができる。
さらに米国特許出願公開第20040155871号は、ディスプレイスクリーンと上に載っているデジタイザセンサの導電線との間に生じる寄生容量について記載している。デジタイザとスクリーンとの間の距離のわずかな差、デジタイザスクリーンの特定領域の材料構造、環境条件、および関連PCBの寄生容量は、スクリーンと線の一部との間の寄生容量レベルに影響を及ぼすことがある。不平衡容量は、線に不平衡定常状態信号を、例えばオフセット信号および/または背景信号を生成させる。その結果、線の各々に異なる定常状態信号が生じ、結果的に増幅非零定常状態信号が差動増幅器によって生成される。一部の例示的実施形態では、検出は、指の静電容量のおかげで導電線の接合部を横断するAC信号に基づく。そのような実施形態では、寄生容量が結果的に接合部の各々に異なる定常状態信号を生じることがある。これらのオフセット信号の存在は、例えばユーザの指の位置を検出する際に可能な精度のレベルを低減させるかもしれない。
米国特許出願公開第20040155871号は、ディスプレイパネルのオフセット信号現象を補償するために使用することができる写像法を記載している。初期化手順中に、差動増幅器に接続された導電線の各対の差信号の大きさおよび位相が検出され、格納される。ひとたび差分マップがメモリに格納されると、それを使用して、ディスプレイパネルのオフセット信号現象を補償することができる。信号のオフセットは、写像法により補償することのできない信号をサンプリングするときに、飽和を引き起こすことがある。
3M Innovative Properties Companyに譲渡された「Touch location determined with error correction for sensor movement」と称する米国特許出願公開第20060227114号は、タッチ面上の容量結合タッチの位置を示す信号を生成するように構成された容量性タッチセンサと、タッチ位置信号の誤差、すなわち容量性タッチセンサの移動に関連する誤差に関連付けられる信号を生成するように構成された誤差補正センサと、タッチ位置信号および誤差信号に基づいてタッチ位置を決定するように構成されたプロセッサとを含む、タッチセンシティブ装置について記載しており、その内容全体を参照によって本明細書に援用する。
3M Innovative Properties Companyに譲渡された「Detection of and compensation for stray capacitance in capacitive touch sensors」と称する米国特許出願公開第20060267953号は、タッチセンサシステムにおける浮遊容量を検出するためのシステムおよび方法を記載しており、その内容全体を参照によって本明細書に援用する。該システムは、能動領域を被覆する抵抗層を有する容量性タッチセンサと、接触具の抵抗層との容量結合のため複数の位置に流れる電流に基づいてタッチ位置を決定するために抵抗層上の複数の位置に結合された電子部品とを含む。該方法は、検出された信号レベルが閾値を超えるときにテストタッチ位置を決定するステップと、テストタッチ位置を用いて浮遊容量の有無を決定するステップとを含む。
N‐trig Ltdに譲渡された「Variable Capacitor Array」と称する米国特許出願公開第20070268272号は、差信号がそれを介して検出される差動増幅器に結合された導電線の対と、導電線間の寄生容量の差を平衡させるように動作するコンデンサとを含むデジタイザセンサについて記載しており、その内容全体を参照によって本明細書に援用する。
本発明の一部の実施形態の態様は、デジタイザとのユーザインタラクション中に容量性タッチデジタイザ出力の検出されたオフセットを適応的に零化するためのシステムおよび方法を提供することである。本発明の一部の実施形態では、デジタイザシステムの導電線の各々および/またはデジタイザグリッドの交差線の各々のオフセットが、例えばデジタイザとのユーザインタラクション中に、実時間で写像され零化される。容量性タッチデジタイザの出力におけるオフセットの1つの典型的な発生源は寄生容量である。オフセットレベルおよびパターンは、デジタイザシステムの使用中および時間の経過と共に変化することがある。
本発明の一部の実施形態の態様では、容量性タッチデジタイザシステムの較正のための方法を提供し、該方法は、デジタイザシステムとのユーザインタラクションの経過中に該システムのデジタイザセンサから出力される信号パターンを複数の異なる事象から検出するステップと、信号パターンが異なる事象で繰り返される回数を決定するステップと、所定の繰返し閾値を超えて繰り返される信号パターンとしてオフセット値のマップを画定するステップとを含む。
任意選択的に、オフセット値のマップを画定するステップは、画定ステップを呼び出すためにユーザが介入することなく、自動的に実行される。
任意選択的に、該方法は、新しい事象の開始を識別するステップと、新しい事象からの信号の代表的パターンを選択するステップとを含む。
任意選択的に、新しい事象は、所定の事象閾値を越える大きさによる少なくとも1つのデジタイザセンサ出力の変化に応答して検出される。
任意選択的に、信号の代表的パターンは、事象中にサンプリングされる最初の信号パターンである。
任意選択的に、信号の代表的パターンは、事象中にサンプリングされる複数の信号パターンの平均である。
任意選択的に、異なる事象は異なるリフトおよびタッチ事象を含み、ここでタッチ事象はユーザインタラクションがデジタイザセンサに信号を誘発する期間であり、リフト事象は、ユーザインタラクション用の物体が、デジタイザセンサに信号を誘発しないようにデジタイザセンサから遠ざかっている期間である。
任意選択的に、ユーザインタラクション用の物体は指である。
任意選択的に、該方法は、一貫した信号パターンを持つ所定数のサンプルを含む事象に対して決定される事象の安定性を決定するステップと、信号パターンが異なる事象で繰り返される回数を決定するために、安定していない事象を考慮から除去するステップとを含む。
任意選択的に、該方法は、物体がデジタイザセンサに沿ってドラッグされる期間であるドラッグ事象を検出するステップと、信号パターンが異なる事象で繰り返される回数を決定するときに、ドラッグ事象を考慮から除去するステップとを含む。
任意選択的に、該方法は、前回の信号パターンと現在の信号パターンとの間の差であるデルタパターンを算出するステップと、デルタパターンがドラッグ事象を表すかどうかを決定するステップと、前回の信号パターンおよび現在の信号パターンをドラッグ事象から導出される信号パターンとして画定するステップとを含む。
任意選択的に、ドラッグ事象は、デジタイザセンサの第1領域に共通の符号を持つ出力、およびデジタイザセンサの第1領域に隣接する第2領域に反対の符号を持つ出力を含む。
任意選択的に、オフセット値は、デジタイザセンサ出力の読みを較正するために実現される。
任意選択的に、該方法は、オフセット値の少なくとも1つのマップを不揮発性メモリに保存するステップを含む。
任意選択的に、該方法はオフセット値の少なくとも1つのマップを保存するステップを含み、ここでマップは手動で開始された較正手順から決定される。
任意選択的に、該方法はオフセット値の少なくとも1つのマップを保存するステップを含み、ここでマップは前回の較正手順から決定される。
任意選択的に、該方法は、マップを画定するために実現された信号パターンとは異なる信号の繰返しパターンの検出に応答して、オフセット値のマップを更新するステップを含む。
任意選択的に、該方法は、複数の異なる事象から検出された信号パターンの少なくとも1つを繰返しテーブルに記録するステップを含む。
任意選択的に、該方法は、検出された信号パターンを繰返しテーブルに格納されている信号パターンと比較するステップを含む。
任意選択的に、該方法は、少なくとも1回繰り返される信号パターンを候補テーブルに格納するステップを含む。
任意選択的に、該方法は、候補テーブルに格納された信号パターンから、オフセット値のマップとして実現すべき信号パターンを選択するステップを含む。
任意選択的に、該方法は、同一事象で検出される変化を遅速化するように、オフセットのマップとして実現された信号パターンを調整するステップを含む。
任意選択的に、信号パターンは、グリッド状に配列されたデジタイザセンサの複数の導電線からの出力を含む。
任意選択的に、デジタイザセンサからの出力はデジタイザセンサの差動増幅器からの出力である。
任意選択的に、デジタイザセンサからの出力はセンサ接合部からの出力である。
任意選択的に、信号パターンは2次元画像を形成する。
任意選択的に、信号パターンは、デジタイザセンサの各軸上に1次元画像を形成する。
本発明の一部の実施形態の態様では、デジタイザセンサ上の物体の存在を検出するように構成されたデジタイザ、およびデジタイザとのユーザインタラクションの経過中にデジタイザから出力される信号パターンを複数の異なる事象から検出し、信号パターンが異なる事象中に繰り返される回数を決定し、かつオフセット値のマップを所定の繰返し閾値を超えて繰り返される信号パターンとして画定するように構成された零状態検出器を提供する。
任意選択的に、零状態検出器は、画定を呼び出すためにユーザが介入することなく、自動的にオフセット値のマップを画定するように構成される。
任意選択的に、零状態検出器は、新しい事象の開始を識別し、かつ新しい事象から代表的信号パターンを選択するように構成される。
任意選択的に、零状態検出器は、所定の事象閾値を超える大きさによる少なくとも1つのデジタイザセンサ出力の変化に応答して、新しい事象を検出するように構成される。
任意選択的に、信号の代表的パターンは、事象中にサンプリングされる最初の信号パターンである。
任意選択的に、信号の代表的パターンは、事象中にサンプリングされる複数の信号パターンの平均である。
任意選択的に、異なる事象は異なるリフトおよびタッチ事象を含み、ここでタッチ事象は物体がデジタイザに信号を誘発する期間であり、リフト事象は、物体がデジタイザに信号を誘発しないように、物体がデジタイザセンサから遠ざかっている期間である。
任意選択的に、零状態検出器は、一貫した信号パターンを持つ所定数のサンプルを含む事象に対して決定される事象の安定性を決定し、かつ信号パターンが異なる事象で繰り返される回数を決定するために、安定していない事象を考慮から除去するように構成される。
任意選択的に、零状態検出器は、物体がデジタイザセンサに沿ってドラッグされる期間であるドラッグ事象を検出し、かつ信号パターンが異なる事象で繰り返される回数を決定するときに、ドラッグ事象を考慮から除去するように構成される。
任意選択的に、零状態検出器は、前回の信号パターンと現在の信号パターンとの間の差であるデルタパターンを算出し、かつデルタパターンがドラッグ事象を表すかどうかを決定し、かつ前回の信号パターンおよび現在の信号パターンをドラッグ事象から導出される信号パターンとして画定するように構成される。
任意選択的に、ドラッグ事象は、デジタイザセンサの第1領域に共通の符号を持つ出力、およびデジタイザセンサの第1領域に隣接する第2領域に反対の符号を持つ出力を含む。
任意選択的に、該システムは補償器を備え、補償器はオフセット値を使用してデジタイザセンサ出力の読みを較正するように構成される。
任意選択的に、該システムは、オフセット値の少なくとも1つのマップを格納するように構成された不揮発性メモリを備える。
任意選択的に、オフセット値の少なくとも1つのマップは、手動で開始される較正手順から決定されるマップである。
任意選択的に、オフセット値の少なくとも1つのマップは、前回の較正手順から決定されるマップである。
任意選択的に、零状態検出器は、マップを画定するために実現された信号パターンとは異なる信号の繰返しパターンの検出に応答して、オフセット値のマップを更新するように構成される。
任意選択的に、零状態検出器は、複数の異なる事象から検出された信号パターンの少なくとも1つを繰返しテーブルに記録するように構成される。
任意選択的に、該システムは繰返しテーブルを格納するためのメモリを備える。
任意選択的に、メモリは揮発性メモリである。
任意選択的に、零状態検出器は、検出された信号パターンを繰返しテーブルに格納されている信号パターンと比較するように構成される。
任意選択的に、該システムは、少なくとも1回繰り返された信号パターンを候補テーブルに格納するためのメモリを備える。
任意選択的に、該システムは候補テーブルを格納するためのメモリを備える。
任意選択的に、メモリは揮発性メモリである。
任意選択的に、零状態検出器は、候補テーブルに格納された信号パターンから、オフセット値のマップとして実現すべき信号パターンを選択するように構成される。
任意選択的に、零状態検出器は、同一事象で検出される変化を遅速化するために、オフセットのマップとして実現された信号パターンを調整するように構成される。
任意選択的に、デジタイザは、グリッド状に配列されたデジタイザの複数の導電線を含み、信号パターンはグリッドの複数の導電線からの出力を含む。
任意選択的に、導電線の対は、差信号がそれを介して検出される差動増幅器に結合され、デジタイザからの出力は差動増幅器からの出力である。
任意選択的に、デジタイザからの出力は、デジタイザの導電線の接合部からの出力である。
任意選択的に、物体は指である。
任意選択的に、信号パターンは2次元画像を形成する。
任意選択的に、信号パターンは、デジタイザの各軸上に1次元画像を形成する。
本発明の一部の実施形態の態様では、容量性タッチデジタイザシステム上で実行されるドラッグ事象を検出するための方法を提供する。ここでドラッグ事象とは、物体がデジタイザセンサに沿ってドラッグされる期間であり、該方法は、デジタイザシステムとのユーザインタラクションの経過中に、システムのデジタイザセンサから出力される信号パターンを複数の異なる事象から検出するステップと、前回の信号パターンと現在の信号パターンとの間の差であるデルタパターンを算出するステップと、デルタパターンがドラッグ事象を表すかどうかを決定するステップとを含む。
任意選択的に、該方法は、新しい事象の開始を識別するステップと、新しい事象から代表的信号パターンを選択するステップとを含む。
任意選択的に、新しい事象は、所定の事象閾値を超える大きさによる少なくとも1つのデジタイザセンサ出力の変化に応答して検出される。
任意選択的に、異なる事象は異なるリフトおよびタッチ事象を含み、ここでタッチ事象はユーザインタラクションがデジタイザセンサに信号を誘発する期間であり、リフト事象は、ユーザインタラクション用の物体が、デジタイザセンサに信号を誘発しないようにデジタイザセンサから遠ざかっている期間である。
任意選択的に、ドラッグ事象を表すデルタパターンは、デジタイザセンサの第1領域に共通の符号を持つ出力、およびデジタイザセンサの第1領域に隣接する第2領域に反対の符号を持つ出力を含む。
任意選択的に、該方法は、パターンがドラッグ事象として決定される場合、前回および現在の信号パターンをドラッグ事象から導出される信号パターンとして画定するステップを含む。
任意選択的に、物体は指である。
任意選択的に、信号パターンは、グリッド状に配列されたデジタイザセンサの複数の導電線からの出力を含む。
任意選択的に、デジタイザセンサからの出力は、デジタイザセンサの差動増幅器からの出力である。
任意選択的に、デジタイザセンサからの出力はセンサ接合部からの出力である。
任意選択的に、信号パターンは2次元画像を形成する。
任意選択的に、信号パターンはデジタイザセンサの各軸上に1次元画像を形成する。
別途定義されない限り、本明細書中で使用されるすべての技術的用語および/または科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書中に記載される方法および材料と類似または同等である方法および材料を本発明の実施または試験において使用することができるが、例示的な方法および/または材料が下記に記載される。矛盾する場合には、定義を含めて、本特許明細書が優先する。加えて、材料、方法および実施例は例示にすぎず、限定であることは意図されない。
本発明の実施形態の方法および/またはシステムを実行することは、選択されたタスクを、手動操作で、自動的にまたはそれらを組み合わせて実行または完了することを含んでいる。さらに、本発明の装置、方法および/またはシステムの実施形態の実際の機器や装置によって、いくつもの選択されたステップを、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはオペレーティングシステムを用いるそれらの組合せによって実行できる。
例えば、本発明の実施形態による選択されたタスクを実行するためのハードウェアは、チップまたは回路として実施されることができる。ソフトウェアとして、本発明の実施形態により選択されたタスクは、コンピュータが適切なオペレーティングシステムを使って実行する複数のソフトウェアの命令のようなソフトウェアとして実施されることができる。本発明の例示的な実施形態において、本明細書中に記載される方法および/またはシステムの例示的な実施形態による1つ以上のタスクは、データプロセッサ、例えば複数の命令を実行する計算プラットフォームで実行される。任意選択的に、データプロセッサは、命令および/またはデータを格納するための揮発性メモリ、および/または、命令および/またはデータを格納するための不揮発性記憶装置(例えば、磁気ハードディスク、および/または取り外し可能な記録媒体)を含む。任意選択的に、ネットワーク接続もさらに提供される。ディスプレイおよび/またはユーザ入力装置(例えば、キーボードまたはマウス)も、任意選択的にさらに提供される。
本明細書では本発明のいくつかの実施形態を単に例示し添付の図面を参照して説明する。特に詳細に図面を参照して、示されている詳細が例示として本発明の実施形態を例示考察することだけを目的としていることを強調するものである。この点について、図面について行う説明によって、本発明の実施形態を実施する方法は当業者には明らかになるであろう。
図1は、本発明の例示的実施形態に係るデジタイザシステムの簡易ブロック図である。 図2は、本発明の一部の実施形態に係るタッチ検出を説明する例示的回路図である。 図3は、本発明の一部の実施形態に係る差動増幅器に入力されるデジタイザの2つの導電線の例示的回路図である。 図4は、本発明の一部の実施形態に係る実時間較正機能を含むデジタイザシステムの簡易ブロック図である。 図5は、本発明の一部の実施形態に係る零状態検出のための方法の例示的フローチャートである。 図6は、本発明の一部の実施形態に係る零状態検出器の3つの状態を示す簡易ブロック図である。 図7は、本発明の一部の実施形態に係る零状態検出器の初期状態中の候補信号パターンを決定するための方法の例示的フローチャートである。 図8は、本発明の一部の実施形態に係る零状態検出器の候補状態中に認可零状態画像を決定するための方法の例示的フローチャートである。 図9は、本発明の一部の実施形態に係る零状態検出器の認可状態中に認可零状態画像を検証および/または更新するための方法の例示的フローチャートである。 図10Aは、本発明の一部の実施形態に係るデジタイザシステムの起動直後に零状態検出を開始するための1つの方法を示す例示的フローチャートであり、図10Bは、本発明の一部の実施形態に係るデジタイザシステムの起動直後に零状態検出を開始するための別の方法を示す例示的フローチャートである。 図10Cは、本発明の一部の実施形態に係るデジタイザシステムの起動直後に零状態検出を開始するためのさらに別の方法を示す例示的フローチャートである。 図11Aは、本発明の一部の実施形態に係るデジタイザセンサのX軸に沿ってユーザの指が動くときのドラッグ事象中の例示的検出センサの読みであり、図11Bは、本発明の一部の実施形態に係るデジタイザセンサのX軸に沿ってユーザの指が動くときのドラッグ事象中の別の例示的検出センサの読みであり、図11Cは、本発明の一部の実施形態に係る、図11Aおよび11Bの2つの例示的検出センサの読みの減算結果である。 図12Aは、本発明の実施形態に係るデジタイザセンサで検出された一連の事象に対応する例示的繰返しテーブルのエントリであり、本発明の実施形態に係るデジタイザセンサで検出された一連の事象に対応する例示的繰返しテーブルのエントリであり、図12Cは、本発明の実施形態に係るデジタイザセンサで検出された一連の事象に対応する例示的な繰返しテーブルのエントリである。 図13A〜Dは、本発明の実施形態に係るデジタイザセンサで検出された一連の事象に対応する例示的な繰返しテーブルおよび候補テーブルのエントリである。
本発明は、その一部の実施形態では、容量性タッチデジタイジングタブレットシステムに関し、さらに詳しくは、容量性タッチデジタイジングタブレットシステムの較正に関するが、それに限定されない。
本発明の一部の実施形態の態様は、ユーザインタラクション中に発生するシステム出力の繰返しパターンに基づいて容量性デジタイザシステムのオフセットを周期的に、連続的に、略連続的に、かつ/または繰返し検出し、かつ検出されたオフセットに応答してデジタイザ出力で検出されたオフセットを零化するためのシステムおよび方法を提供することである。
本発明の一部の実施形態では、オフセットは、デジタイザとのユーザインタラクションの事象間に、例えばユーザインタラクションに使用される物体がセンサから持ち上げられる間に、得られるデジタイザセンサのサンプリングされる出力読み値である。例えば、デジタイザシステムとのユーザインタラクション中に、ユーザは、演算装置とのインタラクションのために、一般的に繰返し、物体を、例えば指または物理的物体をデジタイザセンサに接触させかつそこから持ち上げる。物体がデジタイザセンサと係合している期間をタッチ事象と呼ぶ一方、物体がデジタイザセンサから除去されかつ/または持ち上げられる期間を、除去事象および/またはリフト事象と呼ぶ。本明細書において使用する場合、用語「リフト事象」は、たとえタッチ事象に関係しない期間すなわち非タッチ事象の場合でも、タッチ事象の無い期間を含む。本発明の実施形態では、デジタイザシステムのオフセット値は、物体がデジタイザセンサに信号出力を誘発しないリフト事象中に表すことができる。
本発明の一部の実施形態では、システムは、リフト事象に対応するサンプル出力を検出するように構成された零状態検出器を含む。本発明の一部の例示的実施形態では、1事象毎に1つのサンプル出力が検査され、かつ/または1事象毎に複数のサンプル出力の平均が検査される。
本発明の一部の実施形態では、サンプル出力は、そのサンプル出力が時間の経過と共に、例えば数回のリフト事象にわたって繰り返すことが明らかになったときに、リフト事象に対応すると決定される。本発明者らは、リフト事象中のパターンとサンプル出力の値との間の対応が、タッチ事象中のパターンとサンプル出力の値との間の対応よりずっと高いことを発見した。本発明者らは、たとえユーザが物体を繰返し同じ位置に配置しようと努めた場合でも、繰返し出力を生成するためにユーザが物体を厳密に同じ位置に、かつ同じ向きに配置することは難しいので、これが当てはまることを発見した。
本発明の一部の実施形態では、サンプル出力はグリッド状の導電線からの出力を含む。本明細書において使用する場合、画像および/または信号パターンという用語は、ユーザインタラクションに使用される物体の周波数出力に対応する定義された周波数内のグリッド状の導電線からのサンプル出力を指す。一部の例示的実施形態では、信号パターンは、定義された周波数範囲の信号を選択するためにグリッド状の導電線からの出力に離散フーリエ変換(DFT)を実行した後のサンプル空間出力である。一部の例示的実施形態では、繰返し信号パターンは、全ての導電線に繰返し値を有する信号パターンを含む。一部の例示的実施形態では、繰返しは所定の繰返し閾値に基づくかもしれない。一部の例示的実施形態では、繰返し出力および/または信号パターンは、繰返しパターンを有するサンプル出力を含む。一部の例示的実施形態では、繰返しは異なる信号パターン間の相互相関値に基づくかもしれない。
本発明の一部の実施形態では、零状態検出器は、デジタイザ表面上をドラッグされる物体、例えばドラッグ事象に対応する画像および/または信号パターンを検出し、かつその事象を候補タッチ事象として分類し、かつそれを除外するように構成される。
本発明の一部の例示的実施形態では、導電性グリッドの線の各々に対する初期および/またはデフォルトオフセット値は、ユーザインタラクションの開始前に、例えば手動較正によってかつ/またはユーザの始動によって決定され、不揮発性メモリに保存される。メモリに格納された初期オフセット値は、自動的に検出されたオフセット値と比較され、初期オフセット値は、デジタイザシステムとのユーザインタラクションの経過中に更新かつ/または検証することができる。
本発明の一部の例示的実施形態では、システムは、サンプル出力からの更新かつ/または検証されたオフセットを零化するための補償器を含む。
次に図面を参照すると、図1は、本発明の一部の実施形態に係るデジタイザシステムの例示的簡易ブロック図を示す。図1に示すデジタイザシステム100は、ユーザと装置との間のインタラクションを可能にする任意のコンピューティング装置、例えばFPDスクリーンを含む例えば携帯コンピューティング装置に適しているかもしれない。そのような装置の例としてタブレットPC、ペン使用可能ラップトップコンピュータ、PDAまたは任意のハンドヘルド装置、例えばパームパイロットおよび携帯電話が挙げられる。本発明の一部の実施形態では、デジタイザシステムは、任意選択的に透明であって一般的にFPD10上に重ねて置かれる、導電線のパターン化配列を含むセンサ12を含む。一般的に、センサ12は、垂直および水平方向の導電線を含むグリッドベースのセンサである。
本発明の一部の実施形態では、ASIC16は、センサの出力を処理かつサンプリングしてデジタル表現にする回路構成を含む。デジタル出力信号は、さらなるデジタル処理のために、デジタルユニット20、例えばデジタルASICユニットに送られる。本発明の一部の実施形態では、デジタルユニット20はASIC16と共に、デジタイザシステムのコントローラとして働き、かつ/またはコントローラおよび/またはプロセッサの機能を有する。結果は、ひとたび決定されると、オペレーティングシステムまたはいずれかの現在のアプリケーションによる処理のために、インタフェース24を介してホスト22に送られる。本発明の一部の実施形態では、制御および/または処理機能は追加的に、または排他的にホスト22に含まれる。ASIC16およびデジタルユニット20は単一のASICとして設けることができる。本発明の一部の実施形態では、デジタルユニット20はASIC16と共に、メモリおよび/またはメモリ機能を含む。メモリ機能は、揮発性および/または不揮発性のメモリ(例えば、FLASHメモリ)を備えることができる。本発明の一部の実施形態では、メモリユニットおよび/またはメモリ機能(例えば、FLASHメモリ)は、デジタルユニット20とは別個のユニットであるが、デジタルユニット20と通信しているユニットである。
本発明の一部の実施形態では、センサ12は、箔またはガラス基板上にパターン形成された、導電性材料、任意選択的にインジウムスズ酸化物(ITO)から作られた導電線のグリッドを含む。導電線および箔は任意選択的に透明である。一般的に、グリッドは、電気的に相互に分離された2つの層から作られる。一般的に、層の1つは1組の等間隔に配置された平行な導体を含み、他の層は、第1層の組に直交する1組の等間隔の平行な導体を含む。一般的に、平行な導体は等間隔の直線状の線であり、ASIC16に含まれる増幅器に入力される。任意選択的に、増幅器は差動増幅器である。一般的に、平行な導体は、任意選択的にFPDの大きさおよび望ましい解像度に応じて約2〜8mm、例えば4mmの間隔で配置される。任意選択的に、グリッド線の間の領域は、導電線の存在を隠すために、導電線と同様の光学特性を有する非導電性材料で満たされる。好ましくは、増幅器から離れている線の末端は、線がループを形成しないように、接続されない。
一般的に、ASIC16はグリッドの種々の導体の出力に接続され、第1処理段階で受信信号を処理するように機能する。上述の通り、ASIC16は一般的に、センサの信号を増幅するために、増幅器、例えば差動増幅器のアレイを含む。加えて、ユーザインタラクションのために使用される物体を励起するために使用される、および/またはユーザインタラクションのために使用される物体から得られる周波数範囲に対応しない、無関係の周波数を除去するために、ASIC16は任意選択的に1つまたはそれ以上のフィルタを含む。任意選択的に、フィルタリングはサンプリングの前に行なわれる。次いで信号はA/Dによってサンプリングされ、任意選択的にデジタルフィルタによってフィルタリングされ、さらなるデジタル処理のためにデジタルASICユニットに送られる。あるいは、任意選択的なフィルタリングは完全にデジタルまたは完全にアナログである。
本発明の一部の実施形態では、デジタルユニット20はサンプリングデータをASIC16から受け取り、サンプリングデータを読み出し、それを処理し、デジタイザセンサに接触するスタイラスおよび/または指のような物理的物体の位置を決定かつ/または追跡する。本発明の一部の実施形態では、デジタルユニット20は、スタイラスおよび/または指のような物理的物体の存在および/または非存在を時間の経過と共に決定する。本発明の一部の例示的実施形態では、物体、例えばスタイラス、指、および手のホバリングも、デジタルユニット20によって検出され、処理される。算出された位置は、インタフェース24を介してホストコンピュータに送られる。
一部の実施形態では、デジタルユニット20は、センサ配列およびディスプレイスクリーンを取り囲む励振コイル26に提供される、トリガーパルスを発生かつ管理する。励振コイルは(電界または電磁界の形の)トリガーパルスを提供し、それはスタイラスまたはユーザインタラクションのために使用される他の物体の受動回路構成を励起させて、後で検出することのできる応答をスタイラスから発生させる。
一部の実施形態では、デジタルユニット20はトリガーパルスを発生し、導電線の少なくとも1本に送る。本発明の一部の実施形態では、実行されたトリガーパルスおよび/または信号は、1つまたはそれ以上の所定の周波数(例えば、18KHz)に制限されることができる。
本発明の一部の例示的実施形態では、ホスト22は、ASIC16から得た情報を格納および処理するために少なくともメモリユニット23および処理ユニット25を含む。メモリおよび処理能力は一般的に、デジタルユニット20およびASIC16にも含まれる。本発明の一部の実施形態では、メモリおよび処理機能は、ホスト22、デジタルユニット20、およびASIC16のうちのいずれか2つまたは3つの間で分割されるかもしれず、またはそれらのうちの1つのみに常駐するかもしれず、かつ/またはホスト22、デジタルユニット20、およびASIC16の少なくとも1つに接続された分離ユニットであるかもしれない。本発明の一部の実施形態では、1つ以上のテーブルおよび/またはデータベースが、ASIC16および/またはデジタイザユニット20によってサンプリングされた1つ以上の出力、例えばセンサ12の画像またはパターン化出力を記録するために格納されるかもしれない。一部の例示的実施形態では、サンプル出力信号のデータベースが格納されるかもしれない。データおよび/または信号値は揮発性および不揮発性メモリに格納されるかもしれない。本発明の一部の実施形態では、データおよび/または信号値は、デジタイザセンサの空間出力および/またはデジタイザセンサの差動増幅器出力のテーブルとして格納されるかもしれない。本発明の一部の実施形態では、出力は、ユーザインタラクションに使用される物体からの周波数範囲対応出力から出力を選択するために、例えば指検出に対応する周波数範囲から出力を選択するために、例えば低域通過および/または帯域通過フィルタリング後に記録される。
本発明の一部の実施形態では、デジタイザシステムは、単一ホスト22に関連付けられる1つ以上のデジタイザを含むかもしれない。一部の例示的実施形態では、デジタイザ50は少なくともデジタイザセンサ12、ASICユニット16、およびデジタルユニット20を含む。
スタイラスおよび/または指先の位置を検出するために使用されるデジタイザシステムは、例えば本明細書に援用する米国特許第6690156号、米国特許出願公開第7292229号、および/または米国特許出願公開第20040155871号に記載されたデジタイザシステムと同様であるかもしれない。また、それらの構成によっては、それは当業界で公知の他のデジタル化システムにも当てはまる。
ここで、本発明の実施形態に係る差動増幅器への入力としてのデジタイザセンサ12の導電線の配列を示す図2を参照しながら説明する。導電線310および320は、センサ12の平行な非隣接線である。本発明の一部の実施形態では、導電線310および320に問合せが行われ、指タッチおよび/または指ホバリングから導出される指入力信号が存在するか否かが決定される。2つの導電線310および320の間の分離は、必要な電位差を形成することができるように、一般的に指の幅、例えば約12mmの指幅より大きい。一般的に、センサにおける指タッチは2〜8本の線、例えば6本の導電線にまたがるかもしれず、線間の距離は1〜6mmに及ぶかもしれない。一般的に、指は多数の導電線にわたってデジタイザ上をホバリングしかつ/またはデジタイザに接触するので、2つ以上の差動増幅器に、例えば複数の差動増幅器に出力信号が発生する。しかし指タッチは、1本の導電線上に配置されたときに検出されるかもしれない。差動増幅器340は、導電線310および320の間に生じた電位差を増幅する。ASIC16およびデジタルユニット20は増幅された信号を処理し、感知された信号の振幅および/または信号レベルに基づいてユーザの指の場所および/または位置を決定する。
ここで、本発明の一部の実施形態に係るタッチ検出のための例示的回路図を示す図3を参照しながら説明する。本発明の一部の実施形態では、導電線310および320に問合せが行われ、指タッチおよび/または指ホバリングから導出される指入力信号が存在するか否かが決定される。対に質問するために、1つ以上の信号源、例えば(それぞれ抵抗および/またはインピーダンスRおよびRを介して導電線320および310に接続された)AC信号源IおよびIは、センサ12の導電線320および310に発振信号を誘発する。全ての信号は共通接地350を基準とする。対の導電線の1本の上に指が置かれたとき、指と導電線310との間に静電容量Cが発生する。導電線310とユーザの指との間に電位差が存在するので、導電線310から指を介してグラウンドに電流が通過する。一般的に、周囲電子部品、例えばディスプレイスクリーンの存在のため、線310および320には寄生容量CPbおよびCpaも存在する(例えばスクリーンから線までの異なる距離によって生じる)。したがって、どちらも差動増幅器340への入力として働く導電線310とその対320との間に電位差が生じる。差動増幅器340は導電線310および320の間に生じた電位差を増幅し、ASIC16およびデジタルユニット20は増幅された信号を処理し、それによってユーザの指の位置を決定する。一部の実施形態では、デジタル処理ユニット20は、センサ12の導電線、例えば導電線310および320に提供されるAC信号を制御するように動作する。指タッチ検出については、例えば本明細書に援用する米国特許出願公開第20040155871号にさらに詳細に記載されている。
本発明の一部の実施形態では、指タッチ検出のための別の方法を実現することができる。本発明の実施形態では、センサ12における各接合部に、特定の最小量の静電容量が直交導電線間に存在する。例示的実施形態では、2次元センサマトリクス12における1つ以上の平行な導電線にAC信号が印加される。AC信号が誘発される特定の位置で指がセンサに接触すると、AC信号が印加される導電線と少なくとも接触位置に近接した対応する直交導電線との間の静電容量は増大し、AC信号は指の静電容量のおかげで対応する直交導電線に横断し、その直交導電線上に出力信号を生成する。この方法は、2つ以上の指タッチを同時に検出することができる(マルチタッチ)。この方法はさらに、接触面積の算出が可能である。本発明の例示的実施形態では、各導電線は増幅器に入力される。任意選択的に、各線が差動増幅器に入力される間、増幅器への他の入力は接地される。指は一般的に線から電流を排出させるので、一般的に指の存在は結合信号を20〜30%低下させる。マルチタッチのための方法はさらに、内容全体を参照によって本明細書に援用する「Fingertip touch recognition for a digitizer」と称する米国特許出願第20070285404号、および本明細書に援用する米国特許出願公開第20040155871号に記載されている。
一実施例では、差動増幅器の2つの入力からのユーザの指の起点は、出力の位相を調べることによって決定される。別の実施例では、指タッチは通常2本以上の導電線に出力を発生させるので、差動増幅器の2つの入力からのユーザの指の起点は、隣接増幅器の出力を調べることによって決定され、任意選択的に、より正確な値を求めるために補間法が使用される。さらに別の実施例では、両方の方法の組合せを実現することができる。
通常、寄生容量は、オフセット信号、背景信号、および/または定常状態信号と呼ばれる、デジタイザの導電線へのAC漏れ電流を誘発する。理想的な環境では、線の各々における寄生容量およびしたがってオフセット信号レベルは、同一であることが期待される。しかし、実際には、デジタイザとスクリーンとの間の距離、デジタイザスクリーンの特定領域の材料構造、環境条件、および関連付けられるPCBの寄生容量のわずかな差が、スクリーンと線の一部との間の寄生容量レベルに影響を及ぼすことがある。
不平衡静電容量は線の不平衡オフセット信号を発生させ、それはその後、差動増幅器340によって増幅される。本発明者らは、オフセット信号が位置検出で可能な精度のレベルを低下させることがあり、かつ結果的に、指がデジタイザセンサ上に置かれていないときに、誤ってタッチ事象を検出するかもしれないことを発見した。
本発明の一部の実施形態では、差分マップを決定し、オフセット信号現象を補償するために使用することができる。本発明の実施形態では、差分マップは、ユーザインタラクションに使用される物体からもたらされることが予想される周波数範囲に対応する所定の周波数範囲に対して決定される。各々の導電線のオフセットレベルはひとたび決定されると、検出された信号からそれを減算して、ユーザの指によって生成されるタッチ信号を得ることができる。オフセットレベルおよび/またはパターンは、時間の経過と共にかつ/または使用中に変化することがあり、マップは更新することが要求される。通常、写像法を使用する公知のシステムでは、専用初期化手順中に、かつ/またはマップの有効性に関して疑問が生じるたびに、オフセット信号のマップが計算される。そのような手順中に、ユーザは通常、例えばディスプレイスクリーン上の説明字幕によって、更新マップの計算中は手をディスプレイスクリーンから取り除くように要求される。マップはデジタイザシステムとのユーザインタラクションの過程中に更新する必要があるかもしれないので、そのような手順はユーザに不便をかけることがある。
ここで、本発明の一実施形態に係る、実時間較正/補償機能を含むデジタイザシステムの簡易ブロック図を示す図4を参照しながら説明する。本発明の一部の実施形態では、デジタイザシステムは、タッチ、例えば指タッチを感知するためのデジタイザ50と、物体がデジタイザ50から持ち上げられて離れていた期間を検出し、かつそのような期間中のオフセットレベルを記録するための零状態検出器410と、検出されたオフセット値を検出された信号から減算して、ユーザの指によって生成されたタッチ信号を得るための補償器420とを含む。本発明の一部の実施形態では、零状態検出器410および/または補償器420および/またはそれらの機能は、デジタルユニット20に埋め込みかつ/またはそれと一体化することができる。
本発明の一部の実施形態では、零状態検出器410は、ユーザ入力がデジタイザ50上に存在しない期間中のデジタイザの信号のパターン(表面全体におけるリフトまたは非タッチ信号値の分布)を記録し、検出された出力に基づいてデジタイザの背景信号レベルおよび/またはオフセット値、例えばデジタイザのオフセットのマップを決定する。本発明の一部の実施形態では、零状態検出器410は、ユーザがデジタイザと対話している間に、例えばユーザインタラクション期間の合間に、デジタイザのオフセットおよび/または定常状態信号レベルを実時間で検出する。例えばデジタイザとのユーザインタラクション中に、ユーザは指でデジタイザセンサに接触し、その指を持ち上げ、次いで再びデジタイザに接触するかもしれない。物体がデジタイザに信号を生成する期間を、タッチ事象と定義することができる。物体がデジタイザから持ち上げられているので物体からの信号が誘発されない期間を、リフト事象と定義することができる。通常、デジタイザとのユーザインタラクション中に、一連のタッチ事象およびリフト事象が連続的に発生する。
本発明の一部の実施形態では、零状態検出器410は、リフト事象とタッチ事象とを区別し、かつデジタイザ出力を較正するために使用することのできるリフト事象からの信号パターンを記録するために実現することができる。オフセットの読みは、周期的に、かつ/またはデジタイザ50とのユーザインタラクション中に略連続的に、デジタイザシステムとのユーザインタラクションを中断することなく、更新することができる。
本発明の実施形態では、零状態画像として認可された信号のパターンは、オフセットを零化するために、補償器420によって使用される。本発明の実施形態では、零化は、ユーザインタラクション用の物体を検出するために使用される周波数に対応する出力信号の周波数範囲を選択するために、検出された出力にフィルタリングを掛けた後で、デジタル的に実行される。一部の例示的実施形態では、差動増幅器からの出力は、指タッチに由来する周波数範囲を選択するためにDFTを受け、次いで、時間領域でフィルタリングされた信号からオフセットが減算される。本発明の実施形態では、オフセット値は、選択された周波数範囲から得られる時間領域のオフセット値である。
ここで図5を参照すると、本発明の一部の実施形態に係る零状態検出のための方法の例示的フローチャートが示されている。本発明の一部の実施形態では、デジタイザシステムとのユーザインタラクション中に、零状態検出器410は、新しい事象の開始を探索する(ブロック505)。本発明の一部の例示的実施形態では、前回の信号パターンを基準にして信号パターン画像における突然のかつ/または顕著な変化が決定されたときに、新しい事象が決定される。任意選択的に、新しい事象の開始を識別するために、事象閾値が定義される。一部の例示的実施形態では、少なくとも1本の導電線からの読みが、その線の前回の読みを基準にして、定義された閾値を超える大きさだけ変化したときに、事象の変化が定義される。一部の例示的実施形態では、2本以上の導電線からの読みが、これらの線の前回の読みを基準にして、定義された閾値を超える大きさだけ変化しなければならない。
本発明の実施形態では、新しい事象は安定性について検査される(ブロック510)。一部の例示的実施形態では、所定のサンプル数にわたって一貫しているセンサ出力は安定しているとみなされ、その事象がリフト事象に対応するか否かを決定するためにさらなる処理が考慮される。安定性要件を満たさない事象は通常、較正を目的とする場合には無視される。
デジタイザとのユーザインタラクション中に、ユーザは「ドラッグ」ユーザインタラクション、例えばデジタイザセンサを横断する指の移動を実行する。ユーザがユーザインタラクションに使用される物体をドラッグする期間をドラッグ事象と定義する。指がスクリーンに沿って移動するにつれて信号のパターンは著しく変化することがあるので、ドラッグ事象は誤って一連の新しい事象とみなされることがある。本発明の実施形態では、零状態検出器は、ドラッグ事象を識別し、かつ潜在的な新しい事象および/または潜在的なリフト事象としてそれらを排除するために実現される(ブロック515)。本発明の一部の実施形態に係るドラッグ事象を識別するための方法について、本明細書でさらに説明する。
本発明の実施形態では、識別された新しい事象は、該事象がリフト事象として適格であるか否かを決定するために解析される。リフト事象からの信号パターンは、システムの零状態を定義するために実現される。リフト事象の識別は、異なるリフト事象の信号パターンは繰り返される傾向がある一方、異なるタッチ事象の信号パターンはめったに繰り返されないという、本発明者らの発見に基づく。本発明の実施形態では、識別された事象の信号パターンは、前回の事象から記録された信号パターンと比較される。信号パターンおよび/または画像が繰返しであることが分かった場合(ブロック520)、そのパターンの画像カウンタが増分される(ブロック530)。画像が前回の画像に類似していない場合、かつ/または前回の信号パターンが記録されていなかった場合、現在の画像が、検出される後続画像と比較することができるように記録される(ブロック525)。所定の回数を超えて繰り返されることが明らかになった(535)画像は、オフセット信号を補償するために使用することのできるオフセット値を定義および/または更新するために実現される(ブロック540)。本発明の実施形態では、オフセット値は、新しく検出された事象およびデジタイザシステムとのユーザインタラクション全体を通して記録された画像に基づいて、必要に応じて更新することができる。
ここで図6を参照すると、本発明の実施形態に係る零状態検出器の3つの可能な状態および/またはモードを記載する簡易ブロック図が示されている。本発明の一部の実施形態では、零状態検出器は、システムの電源投入および/または起動後に初期状態605で、1つ以上の潜在的零状態画像の識別後に候補状態615で、かつ/またはシステムオフセットを定義するための認可零状態画像の選択後に認可状態625で動作することができる。通常、3つ全ての状態中に、新しい事象に対応する画像を記録するために、繰返しテーブル610が実現される。零状態検出器は、繰返しテーブル610からの画像の少なくとも1つが繰り返されたときに候補状態に切り替わり、繰り返された画像を候補テーブル620に格納する。
新しい事象からの候補状態画像が、候補テーブル620に格納された以前の事象の画像と比較される間に、所定の繰返し数の候補画像が見つかったときに、その候補画像は認可された零状態画像630として選択され、零状態検出器は認可状態625に切り替わる。認可された零状態画像630は、デジタイザシステムの現在のオフセットを定義するために認可された画像であり、例えば較正に使用される。
認可状態625中に、新しい事象からの画像は零状態画像630と比較され、零状態画像の更新が必要であるか否かが決定される。零状態画像630と著しく異なることが分かった新しい事象からの画像は、すでに繰返しテーブル610内に存在していなければその中に格納され、あるいはその画像の繰返しが見つかった場合は、候補テーブル620に格納される。新しい候補画像が検出されると、認可された零状態画像が候補テーブル620に保存され、零状態検出器は候補状態615に戻り、認可された零状態画像を再評価する。本発明の実施形態では、認可状態中に、繰返し画像が依然として検出され、候補テーブルに追加される。
ここで、本発明の一部の実施形態に係る零状態検出器の初期状態中に候補画像を決定するための方法の例示的フローチャートを示す図7を参照しながら説明する。本発明の一部の例示的実施形態では、デジタイザシステムの起動および/または電源投入後に、初期化状態700が開始される。通常、初期化状態の開始時に、繰返しテーブルは空である。本発明の実施形態では、電源投入時に画像が検出され(ブロック705)、繰返しテーブルに追加される(ブロック710)。その後、新しい事象が検出され(ブロック715)、対応する画像は、繰返しテーブルに格納された画像と比較される。
本発明の一部の実施形態では、前回の画像を基準として画像に突然のかつ/または顕著な変化が決定されたときに、新しい事象が定義および/または検出される。任意選択的に、所定の閾値より低い画像パターンおよび/または大きさの小さい変化は、幾つかの小さい変化が最終的にこの閾値を超える画像を導き、この変化が誤って新しい事象と呼ばれる状況を回避するために、追跡される。
一部の例示的実施形態では、安定した事象だけが、零状態画像を決定するために実現される。事象を安定した事象とみなすために、デジタイザセンサが一貫した出力をサンプリングする周期および/またはサイクル数を定義するために、所定の閾値を実現することができる。
新しく検出された事象は、新しい事象がドラッグ事象の結果であるか否かを決定するために解析される(ブロック720)。ドラッグ事象が検出されると、繰返しテーブルに前回格納された画像は、ドラッグ事象の開始に対応する可能性が最も高いので削除され(ブロック725)、ドラッグ事象は無視される。新しい事象がドラッグ事象として識別されない場合、新しい事象に対応する画像は、繰返しテーブルに格納された画像と比較される(ブロック730)。合致が見られない場合、新しい画像は繰返しテーブルに追加され(ブロック710)、新しい事象が探索される。本発明の一部の実施形態では、繰返しが検出された場合、繰り返される画像は候補画像と定義され(ブロック740)、零状態検出器は初期状態から候補状態に切り替わる(ブロック745)。一部の例示的実施形態では、繰返しテーブルに格納された画像の1回の繰返し後に、画像は候補画像と定義される。他の例示的実施形態では、繰返しテーブルに格納された画像は、候補画像と定義される前に、所与の期間内に所定回数繰り返されなければならない。
ここで、本発明の一部の実施形態に係る零状態検出器の候補状態中に、認可された零状態画像を決定するための方法の例示的フローチャートを示す図8を参照しながら説明する。本発明の一部の例示的実施形態では、候補状態800は、候補画像の検出により開始される。零状態検出器によって検出された(ブロック805)新しい事象に対応する候補状態画像は、候補テーブルに格納された候補画像と比較される(ブロック810)。候補テーブルに見つからない画像は、新しい事象がドラッグ事象の結果であるか否かを決定するために解析される(ブロック815)。ドラッグ事象が検出されると、繰返しテーブルに前回格納された画像は、ドラッグ事象の開始に対応する可能性が最も高いので削除され(ブロック820)、ドラッグ事象は無視される。ドラッグ事象が識別されなければ、新しい事象に対応する画像は、繰返しテーブルに格納された画像と比較される(ブロック825)。合致が見られない場合、新しい画像は繰返しテーブルに追加され(ブロック830)、新しい事象が探索される。繰返しが見つかった場合、繰返し画像は候補画像と定義され、候補テーブルに格納され(ブロック835)、新しい事象が探索される。
本発明の一部の実施形態では、新しい事象が候補テーブルに見当たらない場合、繰返しテーブルの内容は削除され(ブロック840)、繰り返された画像に対応する候補カウンタが増分される(ブロック845)。候補カウンタは、各候補画像の繰返し回数を計数するために実現される。カウンタを増分した後、候補カウンタの値が検査される(ブロック850)。候補カウンタが所定の閾値k未満である場合、零状態検出器は新しい事象を検出し続ける。候補カウンタが閾値を超えると、対応する候補画像は零状態画像として認可され(ブロック855)、現在の候補テーブルは削除され(ブロック860)、零状態検出器は認可状態に切り替わる(ブロック865)。
1つの例示的実施形態では、閾値(「k」)は3に設定される。他の閾値を使用してもよい。一部の例示的実施形態では、認可された零状態画像がシステムのオフセットの真のマップに対応する可能性を改善するために、閾値を増大させることができる。
一部の例示的実施形態では、認可された零状態画像は不揮発性メモリに格納される。一部の例示的実施形態では、認可された零状態画像はFLASHメモリに格納される。
ここで、本発明の一部の実施形態に係る零状態検出器の認可状態中に、認可された零状態画像を検証および/または更新するための方法の例示的フローチャートを示す図9を参照しながら説明する。本発明の一部の実施形態では、認可された零状態画像はシステムのオフセットの真のマップに対応しないかもしれず、例えば誤った零状態画像であるかもしれず、かつ/または認可された零状態画像は、システムのオフセットの変化のため、時間の経過と共に無効になるかもしれない。本発明の実施形態では、認可された零状態画像は連続的にかつ/または周期的に検証および更新される。本発明の一部の実施形態では、信号の繰返しパターンについて連続的にかつ/または周期的に検査し、それらを零状態画像と比較することによって、検証は促進される。本発明の一部の例示的実施形態では、認可状態900は、認可された零状態画像の検出により開始される。認可状態中に、零状態画像は、新しい事象の検出前に、サンプリングされた画像で検出される変化を遅速化するように調整することができる(ブロック905)。調整は、幾つかのサンプリングされた画像にわたる幾つかの小さい変化が閾値を超えることにつながり、新しい事象が定義される状況を回避するために、所定の閾値より低い信号の大きさおよび/またはパターンの小さい変化の学習をもたらす。任意選択的に、認可された零状態は、経時的に検出された画像の加重平均または単純平均を用いて調整される。一部の例示的実施形態では、加重平均は、格納されている信号パターンにより大きい加重を与えることができる。
新しい事象の検出(ブロック910)により、新しい事象に対応する画像が現在の零状態画像と比較される。新しい事象が零状態画像と合致する場合、繰返しテーブルは削除および/または初期化される(ブロック920)。新しい事象が零状態画像と合致しない場合、新しい事象がドラッグ事象の結果であるか否かを決定するために解析される(ブロック925)。ドラッグ事象が検出されると、繰返しテーブルに前回格納された画像は、ドラッグ事象の開始に対応する可能性が最も高いので削除され(ブロック930)、ドラッグ事象は無視される。ドラッグ事象が識別されない場合、新しい事象に対応する画像は、繰返しテーブル(ブロック935)に格納された画像と比較される。合致が見られない場合、新しい画像は繰返しテーブルに追加され(ブロック940)、新しい事象が探索される。繰返しが見つかった場合、現在の認可された零状態画像の有効性に疑問が生じる。したがって繰返し画像は候補画像として定義され、候補テーブルに格納される(ブロック945)。さらに現在の零状態画像は、候補画像と定義され、候補テーブルに格納される(ブロック950)。この時点で零状態検出器は候補状態に戻る(ブロック955)ので、必要ならば現在の認可状態を更新することができる。
ここで、本発明の一部の実施形態に係るデジタイザシステムの起動後に零状態検出を開始するための方法の例示的フローチャートを示す図10A〜10Cを参照しながら説明する。図10Aには、事前に格納されたオフセット値に依存しない自動較正システムが描かれている。そのような実施形態では、デジタイザセンサの起動(1000)により、零状態検出器は、本明細書で上述した通り初期状態605から検出を開始する。繰返し画像が検出されると、零状態検出器は候補状態615に切り替わる。繰返し候補画像が検出されると、零状態検出器は認可状態625に切り替わる。認可された零状態画像とは異なる新しい繰返し画像が検出されると、零状態検出器は候補状態に戻る。
一部の例示的実施形態では、候補画像を検出する前の期間中に、タッチ検出はアクティブではなく、指の座標は偽事象を回避するためにホストコンピュータに転送されない。ひとたび少なくとも候補画像が定義されると、タッチ検出がアクティブになり、指の座標がホストコンピュータに転送される。他の例示的実施形態では、零状態画像が定義されるまで指の座標はホストコンピュータに転送されない。本発明の一部の実施形態では、候補画像および/または零状態画像の定義前にデフォルトオフセット値が実現される。
図10Bでは、図10Aに関連して説明した自動較正プロセスに加えて、手動較正が開始される本発明の別の実施形態が記載される。手動較正プロセスでは、ユーザは手動較正を開始し、したがって零状態画像を手動で定義することができる。一部の例示的実施形態では、手動較正は製造現場で実行され、結果的に得られた零状態画像は、永久および/または半永久候補画像として格納される。一部の例示的実施形態では、手動較正手順中に、ユーザは、零状態画像が記録される間、デジタイザセンサから手を取り除くように要求される。取り込まれた画像は永久候補画像として格納され、例えば候補テーブルの残りと共に削除されない不揮発性メモリに格納される。任意選択的に、蓄積された認可零状態は、零状態候補としても保存され、削除されず、かつ/または不揮発性メモリに保存される。本発明のこの実施形態では、デジタイザシステムの起動時に(1000)、「起動」画像が、候補テーブルに格納され、例えば永久的に格納された候補画像と比較され、合致が見つかると、零状態検出器は候補状態615に直接切り替わる。合致が見つからない場合、零状態検出器は初期状態に戻り、図10Aに関連して説明した方法がその後に続く。
図10Cでは、認可された零状態画像が長期メモリに格納される、本発明の別の実施形態が記載される。1つの例示的実施形態では、零状態画像は手動較正プロセスから得られる画像である。別の例示的実施形態では、認可された零状態画像は、前回のデジタイザシステムとのユーザインタラクションから得られた画像、例えば前回認可された零状態画像である。本発明のこの実施形態によると、デジタイザシステムの起動(1000)により、新しい事象に対応する画像が認可された零状態画像と比較され、合致が見つかると、零状態検出器は認可状態625に直接切り替わり、この零状態画像が使用される。合致が見つからない場合、零状態検出器は初期状態605に戻り、図10Aに関連して説明した方法がその後に続く。
本発明の一部の実施形態では、容量性タッチセンサで「ドラッグ」事象を決定するための方法を提供する。ユーザが指および/または他の物体をセンサ上でドラッグしているタッチ事象をドラッグ事象という。零状態画像を探索しているときに、ドラッグ事象は誤って一連の新しい事象として検出されることがある。本発明の実施形態では、ドラッグ事象は、零状態画像を探索するときにそれらを除外することができるように識別される。
本発明者らは、前回の画像を現在の画像から減算したときに、結果的に得られる画像、例えばデルタパターンが、ドラッグ事象と他の事象、例えばタッチ事象またはリフト事象とを区別するために使用することのできる特有の特徴および/またはパターンを表示することを発見した。特に、本発明者らは、ドラッグ中に得られるデルタパターンが結果的に、物体の現在の位置に同相の出力を、かつ前回の画像で指が配置された位置に逆相の出力を生じることを発見した。
ここで、ドラッグ事象中に、ユーザの指がデジタイザセンサのX軸に沿って移動したときに、検出された2つの例示的なセンサの読みを示す図11Aおよび11Bを参照しながら説明する。図11Aは前回の画像であり、図11Bは現在の画像であるので、指がセンサ上をデジタイザセンサのX軸と平行な方向に移動しており、したがってX軸上のみで変化が検出される。導電線1301から検出された信号の振幅がヒストグラム1302で表示される。指が左に向かってドラッグするにつれて、導電線1301の出力も左に向かってシフトする。
ここで、図11Aおよび11Bに示された画像のデルタパターンを示す図11Cを参照しながら説明する。図11Cから分かるように、立上り方向の振幅(1302A)は共通の符号を有する一方、立下り信号の振幅(1302B)は、立上り方向とは逆の共通の符号を有する。本発明者らは、そのような構造化パターンがドラッグ事象に典型的であり、他の事象、例えばリフト事象または他のタッチ事象には非典型的であり、ドラッグ事象と他の事象とを区別するために使用することができることを発見した。一部の例示的実施形態では、デルタパターンの解析が実行される。1つの領域に共通の符号を有する出力を持ち、隣接する出力が反対の符号を持つ構造を示すデルタパターンは、ドラッグ事象に対応する画像と識別することができる。
1つの軸に平行な例示的ドラッグ事象を示したが、ドラッグ事象は必ずしも軸と平行である必要は無く、例えば2次元ドラッグ事象を検出することができることが注目される。
本発明のシステムおよび方法について、主に単一の物体を用いて説明したが、本明細書に記載したシステムおよび方法は、マルチタッチ機能を有するデジタイザシステムに対し、同様に適用することができる。
本発明のシステムおよび方法について、主に導電性センサからの出力のマップを用いて説明したが、読みを補正するために実現される出力のマップは、センサグリッドの接合部の読みとすることができ、例えば該方法はマルチタッチ検出に適用することができる。
明確にするため別個の実施形態で説明されている本発明の特定の特徴は単一の実施形態に組み合わせて提供することもできることは分かるであろう。逆に、簡潔にするため単一の実施形態で説明されている本発明の各種の特徴は別個にまたは適切なサブコンビネーションで提供することもできる。種々の実施形態において記載される特定の特徴は、これらの要素無しでは実施形態が操作できない場合を除いては、これらの実施形態の必須の特徴であるとみなされるべきではない。
用語「含む/備える(comprises、comprising、includes、includining)」、「有する(having)」、およびそれらの同根語は、「含むが、それらに限定されない(including but not limited to)」ことを意味する。
用語「からなる(consisting of)」は、「含み、かつそれらに限定される(including and limited to)」ことを意味する。
用語「から本質的になる(consisting essentially of)」は、さらなる成分、工程および/または部分が、特許請求される組成物、方法、または構造の基本的かつ新規な特徴を実質的に変化させない場合にだけ、組成物、方法、または構造がさらなる成分、工程および/または部分を含み得ることを意味する。
次に下記の実施例が参照されるが、下記の実施例は、上記の説明と一緒に、本発明を非限定様式で例示する。
実施例1:システムの初期化時に現れる零状態画像
ここで、本発明のシステムおよび方法の第1実施例を示す図12を参照しながら説明する。システムの起動時に、初期状態プロセスが始まり、最初の画像1001が繰返しテーブル1002に記録される。最初の画像は、指がセンサ上に配置されていないので、リフト事象の画像である(図12A)。零状態検出器は新しい事象の探索に進む。ひとたびユーザが指をセンサに載せると(図12B)、前回の画像1001を基準として、検出された画像1003に変化が存在するので、新しい事象が検出される(図12A)。この画像は繰返しテーブルに存在しないので、現在の画像1003は繰返しテーブル(1002)に画像2として追加され、零状態検出器は新しい事象の探索に進む。図12Cで、ユーザの指がセンサから取り除かれると、前回の画像1003を基準にして、検出された画像1004に変化が存在するので、新しい事象が検出される(図12B)。零状態検出器は、この画像が繰返しテーブルに存在するかどうかを検査し、それを繰返しテーブルに存在する画像1の繰返しとして識別する。画像1は現在候補画像として定義され、候補テーブル(図示せず)に格納される。零状態検出器はここで候補状態に切り替わる。画像1は真の零状態画像であるので、ユーザが数回指をセンサ上に載せたり取り除いたりした後、画像1は繰り返され、したがって認可された零状態画像として適格とされる。
実施例2:システムの初期化時に現れる非零状態画像
ここで、本発明のシステムおよび方法の第2実施例を示す図13を参照しながら説明する。システムの起動時に、初期状態プロセスが始まり、最初の画像1011が繰返しテーブル1002に記録される。指1013がセンサ上に配置されているので、最初の画像はタッチ事象の画像である(図13A)。零状態検出器は新しい事象の探索に進む。ひとたびユーザが指をセンサから取り除くと(図13B)、前回の画像1011を基準にして、検出された画像1014に変化が存在するので、新しい事象が検出される(図13A)。この画像は繰返しテーブルに存在しないので、現在の画像1014は繰返しテーブル(1002)に画像2として追加され、零状態検出器は新しい事象の探索に進む。最悪のケースでは、ユーザが指1013をセンサの正確な位置に配置して、図13Cに示すように画像1と同様の画像1015を生じるかもしれない。図13Cで、ユーザの指がセンサに配置されると、前回の画像1014を基準にして、検出された画像1015に変化が存在するので、新しい事象が検出される(図13B)。零状態検出器は、画像が繰返しテーブルに存在するか否かを検査し、それを繰返しテーブルに存在する画像1の繰返しとして識別する。画像1は現在候補画像として定義され、候補テーブル1101に格納される(図13C)。零状態検出器は候補状態に切り替わり、新しい事象の探索を続行する。次の事象は、画像1016に対応するリフト事象である。画像1016は画像1と比較され、合致は見つからない。候補テーブルに合致が見つからず、画像1016はドラッグ事象ではないので、画像1016は繰返しテーブルの画像と比較され、画像2と合致することが明らかになる。画像2は候補画像として定義され、候補テーブル1101に格納される。画像2は真の零状態画像であるので、ユーザが数回指をセンサ上に載せたり取り除いたりした後、画像2は繰り返され、したがって認可された零状態画像として適格とされる。
本発明はその特定の実施態様によって説明してきたが、多くの別法、変更および変形があることは当業者には明らかであることは明白である。従って、本発明は、本願の請求項の精神と広い範囲の中に入るこのような別法、変更および変形すべてを包含するものである。
本明細書中で挙げた刊行物、特許および特許出願はすべて、個々の刊行物、特許および特許出願が各々あたかも具体的にかつ個々に引用提示されているのと同程度に、全体を本明細書に援用するものである。さらに、本願で引用または確認したことは本発明の先行技術として利用できるという自白とみなすべきではない。節の見出しが使用されている程度まで、それらは必ずしも限定であると解釈されるべきではない。

Claims (70)

  1. 容量性タッチデジタイザシステムの較正のための方法であって、
    デジタイザシステムとのユーザインタラクションの経過中にシステムのデジタイザセンサから出力される信号パターンを複数の異なる事象から検出するステップと、
    信号パターンが異なる事象で繰り返される回数を決定するステップと、
    所定の繰返し閾値を超えて繰り返される信号パターンとしてオフセット値のマップを画定するステップと
    を含む方法。
  2. オフセット値のマップを画定するステップは、画定ステップを呼び出すためにユーザが介入することなく、自動的に実行される、請求項1に記載の方法。
  3. 新しい事象の開始を識別するステップと、新しい事象からの信号の代表的パターンを選択するステップとを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 新しい事象は、所定の事象閾値を越える大きさによる少なくとも1つのデジタイザセンサ出力の変化に応答して検出される、請求項3に記載の方法。
  5. 信号の代表的パターンは、事象中にサンプリングされる最初の信号パターンである、請求項3または4に記載の方法。
  6. 信号の代表的パターンは、事象中にサンプリングされる複数の信号パターンの平均である、請求項3または4に記載の方法。
  7. 異なる事象は異なるリフトおよびタッチ事象を含み、ここでタッチ事象はユーザインタラクションがデジタイザセンサに信号を誘発する期間であり、リフト事象は、ユーザインタラクション用の物体が、デジタイザセンサに信号を誘発しないようにデジタイザセンサから遠ざかっている期間である、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. ユーザインタラクション用の物体は指である、請求項7に記載の方法。
  9. 一貫した信号パターンを持つ所定数のサンプルを含む事象に対して決定される事象の安定性を決定するステップと、
    信号パターンが異なる事象で繰り返される回数を決定するために、安定していない事象を考慮から除去するステップと
    を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 物体がデジタイザセンサに沿ってドラッグされる期間であるドラッグ事象を検出するステップと、
    信号パターンが異なる事象で繰り返される回数を決定するときに、ドラッグ事象を考慮から除去するステップと
    を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 前回の信号パターンと現在の信号パターンとの間の差であるデルタパターンを算出するステップと、
    デルタパターンがドラッグ事象を表すかどうかを決定するステップと、
    前回の信号パターンおよび現在の信号パターンをドラッグ事象から導出される信号パターンとして画定するステップと
    を含む、請求項10に記載の方法。
  12. ドラッグ事象は、デジタイザセンサの第1領域に共通の符号を持つ出力、およびデジタイザセンサの第1領域に隣接する第2領域に反対の符号を持つ出力を含む、請求項11に記載の方法。
  13. オフセット値は、デジタイザセンサ出力の読みを較正するために実現される、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. オフセット値の少なくとも1つのマップを不揮発性メモリに保存するステップを含む、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. オフセット値の少なくとも1つのマップを保存するステップを含み、ここでマップは手動で開始された較正手順から決定される、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
  16. オフセット値の少なくとも1つのマップを保存するステップを含み、ここでマップは前回の較正手順から決定される、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
  17. マップを画定するために実現された信号パターンとは異なる信号の繰返しパターンの検出に応答して、オフセット値のマップを更新するステップを含む、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 複数の異なる事象から検出された信号パターンの少なくとも1つを繰返しテーブルに記録するステップを含む、請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
  19. 検出された信号パターンを繰返しテーブルに格納されている信号パターンと比較するステップを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 少なくとも1回繰り返される信号パターンを候補テーブルに格納するステップを含む、請求項1〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 候補テーブルに格納された信号パターンから、オフセット値のマップとして実現すべき信号パターンを選択するステップを含む、請求項20に記載の方法。
  22. 同一事象で検出される変化を遅速化するように、オフセットのマップとして実現された信号パターンを調整するステップを含む、請求項1〜21のいずれかに記載の方法。
  23. 信号パターンは、グリッド状に配列されたデジタイザセンサの複数の導電線からの出力を含む、請求項1〜22のいずれかに記載の方法。
  24. デジタイザセンサからの出力はデジタイザセンサの差動増幅器からの出力である、請求項1〜23のいずれかに記載の方法。
  25. デジタイザセンサからの出力はセンサ接合部からの出力である、請求項23に記載の方法。
  26. 信号パターンは2次元画像を形成する、請求項1〜25のいずれかに記載の方法。
  27. 信号パターンは、デジタイザセンサの各軸上に1次元画像を形成する、請求項1〜26のいずれかに記載の方法。
  28. デジタイザセンサ上の物体の存在を検出するように構成されたデジタイザ、および
    デジタイザとのユーザインタラクションの経過中にデジタイザから出力される信号パターンを複数の異なる事象から検出し、
    信号パターンが異なる事象中に繰り返される回数を決定し、かつ
    オフセット値のマップを所定の繰返し閾値を超えて繰り返される信号パターンとして画定する
    ように構成された零状態検出器
    を備える容量性タッチデジタイザシステム。
  29. 零状態検出器は、画定を呼び出すためにユーザが介入することなく、自動的にオフセット値のマップを画定するように構成される、請求項28に記載のシステム。
  30. 零状態検出器は、新しい事象の開始を識別し、かつ新しい事象から代表的信号パターンを選択するように構成される、請求項28または29に記載のシステム。
  31. 零状態検出器は、所定の事象閾値を超える大きさによる少なくとも1つのデジタイザセンサ出力の変化に応答して、新しい事象を検出するように構成される、請求項30に記載のシステム。
  32. 信号の代表的パターンは、事象中にサンプリングされる最初の信号パターンである、請求項30または31に記載のシステム。
  33. 信号の代表的パターンは、事象中にサンプリングされる複数の信号パターンの平均である、請求項30または31に記載のシステム。
  34. 異なる事象は異なるリフトおよびタッチ事象を含み、ここでタッチ事象は物体がデジタイザに信号を誘発する期間であり、リフト事象は、物体がデジタイザに信号を誘発しないように、物体がデジタイザセンサから遠ざかっている期間である、請求項28〜33のいずれかに記載のシステム。
  35. 零状態検出器は、一貫した信号パターンを持つ所定数のサンプルを含む事象に対して決定される事象の安定性を決定し、かつ信号パターンが異なる事象で繰り返される回数を決定するために、安定していない事象を考慮から除去するように構成される、請求項28〜34のいずれかに記載のシステム。
  36. 零状態検出器は、
    物体がデジタイザセンサに沿ってドラッグされる期間であるドラッグ事象を検出し、かつ
    信号パターンが異なる事象で繰り返される回数を決定するときに、ドラッグ事象を考慮から除去する
    ように構成される、請求項28〜35のいずれかに記載のシステム。
  37. 零状態検出器は、
    前回の信号パターンと現在の信号パターンとの間の差であるデルタパターンを算出し、かつ
    デルタパターンがドラッグ事象を表すかどうかを決定し、かつ
    前回の信号パターンおよび現在の信号パターンをドラッグ事象から導出される信号パターンとして画定する
    ように構成される、請求項36に記載のシステム。
  38. ドラッグ事象は、デジタイザセンサの第1領域に共通の符号を持つ出力、およびデジタイザセンサの第1領域に隣接する第2領域に反対の符号を持つ出力を含む、請求項37に記載のシステム。
  39. 補償器を備え、補償器はオフセット値を使用してデジタイザセンサ出力の読みを較正するように構成される、請求項28〜38のいずれかに記載のシステム。
  40. オフセット値の少なくとも1つのマップを格納するように構成された不揮発性メモリを備える、請求項28〜39のいずれかに記載のシステム。
  41. オフセット値の少なくとも1つのマップは、手動で開始される較正手順から決定されるマップである、請求項40に記載のシステム。
  42. オフセット値の少なくとも1つのマップは、前回の較正手順から決定されるマップである、請求項40または41に記載のシステム。
  43. 零状態検出器は、マップを画定するために実現された信号パターンとは異なる信号の繰返しパターンの検出に応答して、オフセット値のマップを更新するように構成される、請求項28〜42のいずれかに記載のシステム。
  44. 零状態検出器は、複数の異なる事象から検出された信号パターンの少なくとも1つを繰返しテーブルに記録するように構成される、請求項28〜43のいずれかに記載のシステム。
  45. 繰返しテーブルを格納するためのメモリを備える、請求項44に記載のシステム。
  46. メモリは揮発性メモリである、請求項45に記載のシステム。
  47. 零状態検出器は、検出された信号パターンを繰返しテーブルに格納されている信号パターンと比較するように構成される、請求項44〜46のいずれかに記載のシステム。
  48. 少なくとも1回繰り返された信号パターンを候補テーブルに格納するために構成されたメモリを備える、請求項28〜47のいずれかに記載のシステム。
  49. 候補テーブルを格納するために構成されたメモリを備える、請求項48に記載のシステム。
  50. メモリは揮発性メモリである、請求項49に記載のシステム。
  51. 零状態検出器は、候補テーブルに格納された信号パターンから、オフセット値のマップとして実現すべき信号パターンを選択するように構成される、請求項48〜50のいずれかに記載のシステム。
  52. 零状態検出器は、同一事象で検出される変化を遅速化するために、オフセットのマップとして実現された信号パターンを調整するように構成される、請求項28〜51のいずれかに記載のシステム。
  53. デジタイザは、グリッド状に配列されたデジタイザの複数の導電線を含み、信号パターンはグリッドの複数の導電線からの出力を含む、請求項28〜52のいずれかに記載のシステム。
  54. 導電線の対は、差動増幅器に結合され、差信号がそれを介して検出され、デジタイザからの出力は差動増幅器からの出力である、請求項28〜53のいずれかに記載のシステム。
  55. デジタイザからの出力は、デジタイザの導電線の接合部からの出力である、請求項53に記載のシステム。
  56. 物体は指である、請求項28〜55のいずれかに記載のシステム。
  57. 信号パターンは2次元画像を形成する、請求項28〜56のいずれかに記載のシステム。
  58. 信号パターンは、デジタイザの各軸上に1次元画像を形成する、請求項28〜57のいずれかに記載のシステム。
  59. 容量性タッチデジタイザシステム上で実行されるドラッグ事象を検出するための方法であって、ここで、ドラッグ事象とは、物体がデジタイザセンサに沿ってドラッグされる期間であり、
    デジタイザシステムとのユーザインタラクションの経過中に、システムのデジタイザセンサから出力される信号パターンを複数の異なる事象から検出するステップと、
    前回の信号パターンと現在の信号パターンとの間の差であるデルタパターンを算出するステップと、
    デルタパターンがドラッグ事象を表すかどうかを決定するステップと
    を含む方法。
  60. 新しい事象の開始を識別するステップと、新しい事象から代表的信号パターンを選択するステップとを含む、請求項59に記載の方法。
  61. 新しい事象は、所定の事象閾値を超える大きさによる少なくとも1つのデジタイザセンサ出力の変化に応答して検出される、請求項60に記載の方法。
  62. 異なる事象は異なるリフトおよびタッチ事象を含み、ここでタッチ事象はユーザインタラクションがデジタイザセンサに信号を誘発する期間であり、リフト事象は、ユーザインタラクション用の物体が、デジタイザセンサに信号を誘発しないようにデジタイザセンサから遠ざかっている期間である、請求項59〜61のいずれかに記載の方法。
  63. ドラッグ事象を表すデルタパターンは、デジタイザセンサの第1領域に共通の符号を持つ出力、およびデジタイザセンサの第1領域に隣接する第2領域に反対の符号を持つ出力を含む、請求項59〜62のいずれかに記載の方法。
  64. パターンがドラッグ事象として決定される場合、前回および現在の信号パターンをドラッグ事象から導出される信号パターンとして画定するステップ
    を含む、請求項59〜63のいずれかに記載の方法。
  65. 物体は指である、請求項59〜64のいずれかに記載の方法。
  66. 信号パターンは、グリッド状に配列されたデジタイザセンサの複数の導電線からの出力を含む、請求項59〜65のいずれかに記載の方法。
  67. デジタイザセンサからの出力は、デジタイザセンサの差動増幅器からの出力である、請求項59〜66のいずれかに記載の方法。
  68. デジタイザセンサからの出力はセンサ接合部からの出力である、請求項67に記載の方法。
  69. 信号パターンは2次元画像を形成する、請求項59〜68のいずれかに記載の方法。
  70. 信号パターンはデジタイザセンサの各軸上に1次元画像を形成する、請求項59〜69のいずれかに記載の方法。
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