JP2010514601A - 高性能低騒音ヘリコプター・ブレードの空力設計 - Google Patents
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Abstract
本発明の一実施例は、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードである。このブレードの断面は、アフト・キャンバーを含む。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁から増加して断面の後縁と翼弦ラインの中点の間で最大になり、そして後縁まで減少してブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
Description
本発明の実施例は、ヘリコプターのローター・ブレードがより少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせることを可能にするヘリコプター・システム及び方法に関する。より詳しくは、本発明の実施例は、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるアフト・キャンバー(aft camber)を含む、又は生成する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレード、ヘリコプター・システム、及びヘリコプター・ブレードを設計するための方法に関する。
水平飛行では、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードは、移動用のエーロフォイル又は翼として働く。しかし、航空機の翼とは違ってヘリコプターのメイン・ローター・ブレードは、ヘリコプターの移動方向に周期的に移動し、かつヘリコプターの移動方向と反対方向に周期的に移動している。したがって、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードは、極めて短い期間内で2つの非常に異なる対気速度に直面する。
たとえば、ヘリコプターのメイン・ローターが213.4m/秒(700f/秒)で回転し、ヘリコプターが121.9m/秒(400f/秒)で移動している場合、前方に移動するブレードは、335.3m/秒(1,100f/秒)の対気速度を受けている。しかし、ブレードが後方へ移動しているとき、それは、91.4m/秒(300f/秒)の対気速度に直面しているのみである。この対気速度の非常に大きい変化は、0.2秒ほどの短い期間で起きることがある。
ヘリコプター・ブレードの揚力係数は、定数であり、対気速度の二乗で揚力を割ったものに比例する。後方に移動する側でブレードが受ける対気速度は、前方側で受ける対気速度よりはるかに低いので、後方側の揚力は、前方側の揚力よりはるかに低く、不均衡が生じる。後方側の揚力を増加させる方法は、後方側でブレードの迎角を増加させることである。
ヘリコプターの前進速度が増したとき、後方側でのブレードの迎角は、揚力を増加させるために、増加させなければならない。あるポイントで迎角が大きくなりすぎ、ブレードは失速する。ブレードが失速したとき、それは、もう揚力を増加させることができない。ブレードが失速する迎角によって、ブレードの最大揚力性能が決定され、達成することができる前進速度が制限される。
ヘリコプターの前進速度に対する他の制限は、抗力である。後方に移動するヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの揚力が増加された場合、同時に、抗力も著しく増加し、増加した揚力によって得られる速度は、対応する抗力によって制限されることになる。その結果、揚抗比を可能な最小に保ちながらヘリコプター・ブレードの揚力を増加させることが望まれる。
ヘリコプターの前進速度は、メイン・ローター・ブレードの翼端速度からも影響される。ヘリコプター・ブレードの速度は、半径とともに増加し、したがってブレードの翼端が最大速度に達する。ブレードの翼端は、音速に近い速度を達成することができる。ほぼ音速に近い速度は、高マッハ数と言われる。
ヘリコプター・ブレードが高マッハ数に達したとき、ブレードは、失速し始める。ブレードの失速は、やはり、ヘリコプターが実現することができる前進速度を制限する。その結果、ブレードが高マッハ数に直面するとき、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの失速を遅らせることが望ましい。
前述の事項を考慮すると、有利にもより少ない抗力でより高い揚力をヘリコプター・ブレードに発生させることができ、且つ高マッハ数において失速を遅らせることができるシステム及び方法が、実質的に必要であることを理解することができる。
本発明の一実施例は、断面の翼弦ライン(chord line)と断面のキャンバー・ライン(camber line)の間の差が、翼弦ラインの中点と断面の後縁の間で最大に達する、断面にアフト・キャンバー(aft cambered cross−section)が付けられたヘリコプターのメイン・ローター・ブレードである。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差は、断面の前縁から増加して断面の後縁と翼弦ラインの中点の間で最大になり、後縁まで減少してブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の他の実施例は、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間で最大に達する、断面にアフト・キャンバーが付けられたヘリコプターのメイン・ローター・ブレードである。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差は、断面の前縁から増加して前縁と翼弦ラインの中点の間で最大になり、そして断面の後縁まで減少する。差の傾きが、連続的に、最大まで前縁から減少し、最大から負に増加し、負に減少し、そして後縁まで負に増加する。その傾きは、最大から負に増加し、負に減少し、そして後縁まで負に増加して、ブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の他の実施例は、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間で最大に達する、断面にアフト・キャンバーが付けられたヘリコプターのメイン・ローター・ブレードである。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁から増加して前縁と翼弦ラインの中点の間で最大になり、断面の後縁まで減少する。差の傾きは、連続的に、前縁から最大まで減少し、最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして後縁まで負に減少する。その傾きは、最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして後縁まで負に減少して、ブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の他の実施例は、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大に達し、中点と断面の後縁の間で第2の最大に達する、断面にアフト・キャンバーが付けられたヘリコプターのメイン・ローター・ブレードである。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差は、連続的に、断面の前縁から増加して前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大になり、断面の後縁と中点の間の第2の最大まで減少し、そして後縁まで減少する。差の傾きは、連続的に、前縁から第1の最大まで減少し、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加する。その傾きは、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加して、ブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の他の実施例は、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大に達し、中点と断面の後縁の間で第2の最大に達する、断面にアフト・キャンバーが付けられたヘリコプターのメイン・ローター・ブレードである。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差は、連続的に、断面の前縁から増加して前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大になり、断面の後縁と中点の間の第2の最大まで減少し、そして後縁まで減少する。差の傾きは、連続的に、前縁から第1の最大まで減少し、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、第2の最大から負に増加し、そして後縁まで負に減少する。その傾きは、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、第2の最大から負に増加し、そして後縁まで負に減少して、ブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の他の実施例は、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、連続的に、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間の第1の最大、最小、及び中点と断面の後縁の間の第2の最大に達する、断面にアフト・キャンバーが付けられたヘリコプターのメイン・ローター・ブレードである。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差は、連続的に、断面の前縁から増加して前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大になり、断面の後縁と中点の間の第1の最小まで減少し、後縁と中点の間の第2の最大まで増加し、そして後縁まで減少する。差の傾きは、連続的に、前縁から第1の最大まで減少し、第1の最大から負に増加し、第1の最小まで負に減少し、第1の最小から増加し、第2の最大まで減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加する。その傾きは、第1の最大から負に増加し、第1の最小まで負に減少し、第1の最小から増加し、第2の最大まで減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加して、ブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の他の実施例は、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプター・システムである。このシステムは、ローター・ブレード及び制御ユニットを含む。ローター・ブレードは、アフト・キャンバーを含む断面を有する。ローター・ブレードのアフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。制御ユニットは、ローター・ブレードによって生じる増加されたピッチング・モーメントを軽減する。
本発明の他の実施例は、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、翼弦ラインの中点と断面の後縁の間で最大に達する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードのアフト・キャンバーが付けられた断面を設計するための方法である。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差を断面の前縁から増加させて、断面の後縁と翼弦ラインの中点の間で最大にさせる。その差を最大から後縁まで減少させて、ブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の他の実施例は、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間で最大に達する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードのアフト・キャンバーが付けられた断面を設計するための方法である。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差を断面の前縁から増加させて、前縁と翼弦ラインの中点の間で最大にさせる。その差を断面の後縁まで減少させる。差の傾きが、連続的に、前縁から最大まで減少し、最大から負に増加し、負に減少し、そして後縁まで負に増加する。その傾きは、最大から負に増加し、負に減少し、そして後縁まで負に増加して、ブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の他の実施例は、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間で最大に達する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードのアフト・キャンバーが付けられた断面を設計するための方法である。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差を断面の前縁から増加させて、前縁と翼弦ラインの中点の間で最大にさせる。その差を断面の後縁まで減少させる。差の傾きが、連続的に、前縁から最大まで減少し、最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして後縁まで負に減少する。その傾きは、最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして後縁まで負に減少して、ブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の他の実施例は、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大に達し、そして中点と断面の後縁の間で第2の最大に達する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードのアフト・キャンバーが付けられた断面を設計するための方法である。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差を断面の前縁から増加させて、前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大にさせる。その差を断面の後縁と中点の間の第2の最大まで減少させる。その差を後縁まで減少させる。差の傾きが、連続的に、前縁から第1の最大まで減少し、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加する。その傾きは、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加して、ブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の他の実施例は、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大に達し、そして中点と断面の後縁の間で第2の最大に達する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードのアフト・キャンバーが付けられた断面を設計するための方法である。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差を断面の前縁から増加させて、前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大にさせる。その差を断面の後縁と中点の間の第2の最大まで減少させる。その差を後縁まで減少させる。差の傾きが、連続的に、前縁から第1の最大まで減少し、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、第2の最大から負に増加し、そして後縁まで負に減少する。その傾きは、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、第2の最大から負に増加し、そして後縁まで負に減少して、ブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の他の実施例は、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、連続的に、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間の第1の最大、最小、そして中点と断面の後縁の間の第2の最大に達する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードのアフト・キャンバーが付けられた断面を設計するための方法である。断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差を断面の前縁から増加させて、前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大にさせる。その差を断面の後縁と中点の間の第1の最小まで減少させる。その差を後縁と中点の間の第2の最大まで増加させる。その差を後縁まで減少させる。差の傾きが、連続的に、前縁から第1の最大まで減少し、第1の最大から負に増加し、第1の最小まで負に減少し、第1の最小から増加し、第2の最大まで減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加する。その傾きは、第1の最大から負に増加し、第1の最小まで負に減少し、第1の最小から増加し、第2の最大まで減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加して、ブレードのアフト・キャンバーを生成する。アフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本発明の1つ又は複数の実施例を詳細に述べる前に、当業者は、本発明が、以下の詳細な説明で述べられる又は添付図面に示される構造の細部、構成要素の構成及びステップの構成に、その適用が限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施例が可能であり、且つ様々な方法で実行する又は実施することができる。また、本明細書で使用される表現法及び用語は、説明するためのものであり、限定するものと見なすべきでないことを理解すべきである。
図1は、翼弦ライン150とキャンバー・ライン160の間に差がない、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの例示の断面100の概略図である。縦軸は厚さを表し、横軸は断面100の奥行きを表す。断面100は、前縁110、後縁120、上面130、下面140、翼弦ライン150及びキャンバー・ライン160を含む。翼弦ライン150は、前縁110上の最も遠い点に対する後縁120の中央として定義される。後縁の中央が使用されるのは、ブレードが、通常は一点で終端されないからである。丸められた又はとがっていない後縁を含む後縁は、製造し保守するのがより容易である。
キャンバー・ライン160は、上面130から下面140に引かれ、翼弦ライン150に垂直なラインの中点の集まりとして定義される。上面130及び下面140が鏡像であるので、翼弦ライン150及びキャンバー160は、断面100の場合、同じラインである。
図2は、前方キャンバーを表す、翼弦ライン250とキャンバー・ライン260の間に差がある、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの例示の断面200の概略図である。断面200は、前縁210、後縁220、上面230、下面240、翼弦ライン250及びキャンバー・ライン260を含む。断面200では、翼弦ライン250及びキャンバー・ライン260は、同じラインではない。上面230及び下面240は、鏡像でない。断面200は、前方キャンバーを示す。
前方キャンバーは、翼弦ライン250とキャンバー・ライン260の間の差にも見ることができる。翼弦ライン250とキャンバー・ライン260の間の差は、前方キャンバーを表す、というのは、その差が前縁210と翼弦ライン250の中点270の間で最大であるからである。したがって、断面200の前方部分ではキャンバーがより多い、すなわち前方キャンバーである。
図2Aは、図2の断面200の翼弦ライン250と図2の断面200のキャンバー・ライン260の間の差215の例示のプロット図205である。翼弦ライン250が図2の横軸と一致するので、図2Aの差215は、図2のキャンバー・ライン260と等しい。図2Aの縦軸が、図2の縦軸より細かいスケールであることに留意されたい。
前方キャンバーは、一般に、翼又はブレードの揚力を増加させるために使用される。本発明の一実施例は、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの揚力を増加させるために、アフト・キャンバーを使用することである。アフト・キャンバーは、翼弦ラインとキャンバー・ラインの間の差によって表すこともできる。たとえば、アフト・キャンバーは、翼弦ラインの中点と後縁の間に現れる、翼弦ラインとキャンバー・ラインの間の差の最大である。
図3は、本発明の実施例による、断面300の翼弦ライン350と断面300のキャンバー・ライン360の差が、断面300の前縁310から増加して断面300の後縁320と翼弦ライン350の中点370の間で最大380になり、そして後縁320まで減少してアフト・キャンバーを生成する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面300の概略図である。アフト・キャンバーは、ブレードの一体部分である。本発明の他の実施例では、アフト・キャンバーは、ブレードに接続される後縁タブ延長部によって生成される。後縁タブ延長部は、下方に曲げられるように、ブレードに接続されることが好ましい。
図4は、本発明の実施例による、図3の断面300の翼弦ライン350と図3の断面300のキャンバー・ライン360の間の差410のプロット図400である。差410の傾きが、連続して、前縁から領域420中で減少し、領域430中で増加し、最大380まで領域440中で減少し、そして最大380から後縁まで領域450中で負に増加する。アフト・キャンバーは、差410の傾きが、連続的に、領域430中で増加し、最大380まで領域440中で減少し、そして最大380から後縁まで領域450中で負に増加するとき、生成される。
図5は、本発明の実施例による、図3の断面300について、揚力係数510対迎角の例示の実験結果のプロット図500である。プロット図500は、図1に示す断面100に類似したベースラインのヘリコプター・ブレード断面の揚力係数520も含む。プロット図500は、アフト・キャンバー付きブレード断面の揚力係数510は、すべての迎角で、従来のブレード断面の揚力係数520より大きいことを示す。揚力係数が揚力に比例するので、プロット図500は、アフト・キャンバー付きブレード断面が、従来のブレード断面より大きい揚力を発生させることができることを示唆している。
図6は、本発明の実施例による、図3の断面300について、揚抗比610対揚力係数の例示の実験結果のプロット図600である。プロット図600は、図1に示す断面100に類似したベースラインのヘリコプター・ブレード断面の揚抗比620も含む。プロット図600は、アフト・キャンバー付き断面の揚抗比610が、揚力係数がより小さい値の場合、従来のブレード断面の揚抗比620に類似していることを示す。
プロット図600は、アフト・キャンバー付き断面の揚抗比610が、揚力係数がより大きい値の場合、従来のブレード断面の揚抗比620より高いことさえも示す。言い換えると、アフト・キャンバー付きヘリコプター・ブレードは、揚力係数がより小さい場合、従来のヘリコプター・ブレードの揚抗比を示し、揚力係数がより大きい場合、より大きい揚抗比を示す。したがって、本発明の実施例によるアフト・キャンバー付きヘリコプター・ブレードは、従来のヘリコプター・ブレードより少ない抗力でより高い揚力を発生させることができる。
図7は、本発明の実施例による、図3の断面300についての最大揚力係数710対マッハ数の例示の実験結果のプロット図700である。プロット図700は、図1に示す断面100に類似したベースラインのヘリコプター・ブレード断面の最大揚力係数720も含む。プロット図700は、ブレードのマッハ数が増加したとき、アフト・キャンバー付きブレードの最大揚力係数710は、従来のヘリコプター・ブレードの最大揚力係数720に近い値に維持することができることを示す。マッハ数が増加したとき、最大揚力係数720に近い値に最大揚力係数710を維持することは、アフト・キャンバー付きブレードが、従来のブレードとほとんど同様に高マッハ数において、失速を遅らせることができることを意味する。
図8は、本発明の実施例による、図3の断面300についての圧力高度810対真対気速度の例示の実験結果のプロット図800である。プロット図800は、図1に示す断面100に類似したベースラインのヘリコプター・ブレード断面に対する圧力高度820も含む。プロット図800は、アフト・キャンバー付きブレードに対する圧力高度810が、同じ対気速度で、従来のブレードに対する圧力高度820より高いことを示す。従来のブレードに対する圧力高度820よりアフト・キャンバー付きブレードに対する圧力高度810が高いことは、アフト・キャンバー付きブレードを有するヘリコプターが、同じ対気速度で、従来のブレードを有するヘリコプターより高く飛行することができることを意味する。
図9は、本発明の実施例による、図3の断面300についての圧力係数910対翼弦ラインの例示の実験結果のプロット図900である。プロット図900は、図1に示す断面100に類似したベースラインのヘリコプター・ブレード断面の圧力係数920も含む。プロット図900は、アフト・キャンバー付きブレード全体にわたる圧力係数910の分布を、従来のヘリコプター・ブレードにわたる圧力係数920の分布と比較して示す。音速ライン930は、超音速効果がブレードの騒音レベルを著しく増加させる圧力係数レベルである。プロット図900は、アフト・キャンバー付きブレードのため、ブレードの表面にわたってより均等に圧力係数910が分散され、それによって、圧力係数910が音速ライン930の下に保たれることを示す。また、プロット図900は、従来のブレードでは圧力920がブレードの前縁により近づいて分布し、それによって圧力係数920が音速ライン930を超えることを示す。プロット図900は、アフト・キャンバー付きブレードが従来のヘリコプター・ブレードより騒音を少なくすることができることを示す。
図10は、本発明の実施例による、図3の断面300についてのピッチング・モーメント係数1010対迎角の例示の実験結果のプロット図1000である。プロット図1000は、図1に示す断面100に類似したベースラインのヘリコプター・ブレード断面のピッチング・モーメント係数1020も含む。プロット図1000は、アフト・キャンバー付きブレードのピッチング・モーメント係数1010が、従来のヘリコプター・ブレードのピッチング・モーメント係数1020より大きいことを示す。アフト・キャンバー付きブレードのピッチング・モーメント係数1010がより高いことは、アフト・キャンバー付きブレードを使用したヘリコプターには、従来のヘリコプター・ブレードを使用したヘリコプターの制御システムより強力な又はもっと複雑な制御システムが必要であることを意味する。
図11は、本発明の実施例による、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプター・システム1100の概略図である。システム1100は、メイン・ローター・ブレード1110及び制御ユニット1120を含む。メイン・ローター・ブレード1110は、アフト・キャンバーを含む断面を有する。ローター・ブレード1110のアフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。メイン・ローター・ブレード1110のアフト・キャンバーは、メイン・ローター・ブレード1110のピッチング・モーメントも増加させる。制御ユニット1120は、メイン・ローター・ブレード1110によって生じた増加されたピッチング・モーメントを軽減する。制御ユニット1120は、固定式トリム可能バランス・スプリング、電気式トリム可能バランス・スプリング、油圧シリンダー、又は二重油圧シリンダーを含むことができるが、これらには限定されない。
図12は、本発明の実施例による、断面1200の翼弦ライン1250と断面1200のキャンバー・ライン1260の間の差の傾きが、連続的に、前縁1210から最大1290まで減少し、最大1290から負に増加し、負に減少し、そして後縁1220まで負に増加してアフト・キャンバーを生成する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面1200の概略図である。断面1200の翼弦ライン1250と断面1200のキャンバー・ライン1260の間の差が、断面1200の前縁1210から増加して前縁1210と翼弦ライン1250の中点1270の間で最大1290になり、そして断面1200の後縁1220まで減少する。
アフト・キャンバーは、ブレードの一体部分である。本発明の他の実施例では、アフト・キャンバーは、ブレードに接続される後縁タブ延長部によって生成される。後縁タブ延長部は、下方に曲げられるように、ブレードに接続されることが好ましい。
図12Aは、本発明の実施例による、図12の断面1200の翼弦ライン1250と図12の断面1200のキャンバー・ライン1260の間の差1215のプロット図1205である。断面1200の翼弦ライン1250と断面1200のキャンバー・ライン1260の間の差1215の傾きが、連続的に、前縁から最大1290まで領域1225中で減少し、最大1290から領域1235中で負に増加し、領域1245中で負に減少し、そして後縁まで領域1255中で負に増加する。その傾きは、最大1290から領域1235中で負に増加し、領域1245中で負に減少し、そして後縁まで領域1255中で負に増加して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるブレードのアフト・キャンバーを生成する。
図13は、本発明の実施例による、断面1300の翼弦ライン1350と断面1300のキャンバー・ライン1360の間の差の傾きが、連続的に、前縁1310から最大1390まで減少し、最大1390から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして後縁1320まで負に減少してアフト・キャンバーを生成する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面1300の概略図である。断面1300の翼弦ライン1350と断面1300のキャンバー・ライン1360の間の差が、断面1300の前縁1310から増加して前縁1310と翼弦ライン1350の中点1370の間で最大1390になり、そして断面1300の後縁1320まで減少する。
アフト・キャンバーは、ブレードの一体部分である。本発明の他の実施例では、アフト・キャンバーは、ブレードに接続される後縁タブ延長部によって生成される。後縁タブ延長部は、下方に曲げられるように、ブレードに接続されることが好ましい。
図13Aは、本発明の実施例による、図13の断面1300の翼弦ライン1350と図13の断面1300のキャンバー・ライン1360の間の差1315のプロット図1305である。断面1300の翼弦ライン1350と断面1300のキャンバー・ライン1360の間の差1315の傾きが、連続的に、前縁から最大1390まで領域1325中で減少し、最大1390から領域1335中で負に増加し、領域1345中で負に減少し、領域1355中で負に増加し、そして後縁まで領域1365中で負に減少する。傾きは、最大1390から領域1335中で負に増加し、領域1345中で負に減少し、領域1355中で負に増加し、そして後縁まで領域1365中で負に減少して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるブレードのアフト・キャンバーを生成する。
図14は、本発明の実施例による、断面1400の翼弦ライン1450と断面1400のキャンバー・ライン1460の間の差の傾きが、連続的に、前縁1410から第1の最大1490まで減少し、第1の最大1490から負に増加し、第2の最大1498まで負に減少し、そして第2の最大1498から後縁1420まで負に増加してアフト・キャンバーを生成する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面1400の概略図である。断面1400の翼弦ライン1450と断面1400のキャンバー・ライン1460の間の差が、連続的に、断面1400の前縁1410から増加して前縁1410と翼弦ライン1450の中点1470の間で第1の最大1490になり、減少して断面1400の後縁1420と中点1470の間で第2の最大1498になり、そして後縁1420まで減少する。第1の最大1490は、第2の最大1498より大きいことが好ましい。
アフト・キャンバーは、ブレードの一体部分である。本発明の他の実施例では、アフト・キャンバーは、ブレードに接続される後縁タブ延長部によって生成される。後縁タブ延長部は、下方に曲げられるように、ブレードに接続されることが好ましい。
図14Aは、本発明の実施例による、図14の断面1400の翼弦ライン1450と図14の断面1400のキャンバー・ライン1460の間の差1415のプロット図1405である。断面1400の翼弦ライン1450と断面1400のキャンバー・ライン1460の間の差1415の傾きが、連続的に、前縁から第1の最大1490まで領域1425中で減少し、第1の最大1490から領域1435中で負に増加し、第2の最大1498まで領域1445中で負に減少し、そして第2の最大1498から後縁まで領域1455中で負に増加する。傾きは、第1の最大1490から領域1435中で負に増加し、第2の最大1498まで領域1445中で減少し、そして第2の最大1498から後縁まで領域1455中で負に増加して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるブレードのアフト・キャンバーを生成する。
図15は、本発明の実施例による、断面1500の翼弦ライン1550と断面1500のキャンバー・ライン1560の間の差の傾きが、連続的に、前縁1510から第1の最大1590まで減少し、第1の最大1590から負に増加し、第2の最大1598まで負に減少し、第2の最大1598から負に増加し、そして後縁1520まで負に減少してアフト・キャンバーを生成する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面1500の概略図である。断面1500の翼弦ライン1550と断面1500のキャンバー・ライン1560の間の差が、連続的に、断面1500の前縁1510から増加して前縁1510と翼弦ライン1550の中点1570の間で第1の最大1590になり、減少して断面1500の後縁1520と中点1570の間で第2の最大1598になり、そして後縁1520まで減少する。第1の最大1590は、第2の最大1598より大きいことが好ましい。
アフト・キャンバーは、ブレードの一体部分である。本発明の他の実施例では、アフト・キャンバーは、ブレードに接続される後縁タブ延長部によって生成される。後縁タブ延長部は、下方に曲げられるように、ブレードに接続されることが好ましい。
図15Aは、本発明の実施例による、図15の断面1500の翼弦ライン1550と図15の断面1500のキャンバー・ライン1560の間の差1515のプロット図1505である。断面1500の翼弦ライン1550と断面1500のキャンバー・ライン1560の間の差1515の傾きが、連続的に、前縁から第1の最大1590まで領域1525中で減少し、第1の最大1590から領域1535中で負に増加し、第2の最大1598まで領域1545中で負に減少し、第2の最大1598から領域1555中で負に増加し、そして後縁まで領域1565中で負に減少する。その傾きは、第1の最大1590から領域1535中で負に増加し、第2の最大1598まで領域1545中で負に減少し、第2の最大1598から領域1555中で負に増加し、そして後縁まで領域1565中で負に減少して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるブレードのアフト・キャンバーを生成する。
図16は、本発明の実施例による、断面1600の翼弦ライン1650と断面1600のキャンバー・ライン1660の間の差の傾きが、連続的に、前縁1610から第1の最大1690まで減少し、第1の最大1690から負に増加し、負に減少して第1の最小1695になり、第1の最小1695から増加し、第2の最大1698まで減少し、そして第2の最大1698から後縁1620まで負に増加してアフト・キャンバーを生成する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面1600の概略図である。断面1600の翼弦ライン1650と断面1660のキャンバー・ライン1660の間の差が、連続的に、断面1600の前縁1610から増加して前縁1610と翼弦ライン1650の中点1670の間で第1の最大1690になり、減少して断面1600の後縁1620と中点1670の間で第1の最小1695になり、増加して後縁1620と中点1670の間で第2の最大1698になり、そして後縁1620まで減少する。第1の最大1690は、第2の最大1698より大きいことが好ましい。
アフト・キャンバーは、ブレードの一体部分である。本発明の他の実施例では、アフト・キャンバーは、ブレードに接続される後縁タブ延長部によって生成される。後縁タブ延長部は、下方に曲げられるように、ブレードに接続されることが好ましい。
図17は、本発明の実施例による、図16の断面1600の翼弦ライン1650と図16の断面1600のキャンバー・ライン1660の間の差1710のプロット図1700である。断面1600の翼弦ライン1650と断面1600のキャンバー・ライン1660の間の差1710の傾きが、連続的に、前縁から第1の最大1690まで領域1720中で減少し、第1の最大1690から領域1730中で負に増加し、第1の最小1695まで領域1740中で負に減少し、第1の最小1695から領域1750中で増加し、第2の最大1698まで領域1755中で減少し、そして第2の最大1698から後縁まで領域1760中で負に増加する。その傾きは、連続的に、第1の最大1690から領域1730中で負に増加し、第1の最小1695まで領域1740中で負に減少し、第1の最小1695から領域1750中で増加し、第2の最大1698まで領域1755中で減少し、そして第2の最大1698から後縁まで領域1760中で負に増加して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるブレードのアフト・キャンバーを生成する。
図18は、本発明の実施例による、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、翼弦ラインの中点と断面の後縁の間で最大に達する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードのアフト・キャンバーが付けられた断面を設計するための方法1800を示すフローチャート図である。
方法1800のステップ1810で、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁から増加されて断面の後縁と翼弦ラインの中点の間で最大にされる。
ステップ1820で、その差は、最大から後縁まで減少されてブレードのアフト・キャンバーを生成する。このアフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
差の傾きは、連続的に、前縁から減少し、増加し、最大まで減少し、そして最大から後縁まで負に増加する。その傾きは、連続的に、増加し、最大まで減少し、そして最大から後縁まで増加してアフト・キャンバーを生成する。
図19は、本発明の実施例による、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間で最大に達する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードのアフト・キャンバーが付けられた断面を設計するための方法1900を示すフローチャート図である。
方法1900のステップ1910で、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁から増加されて前縁と翼弦ラインの中点の間で最大にされる。
ステップ1920で、その差は、断面の後縁まで減少される。方法1900の一実施例では、差の傾きが、連続的に、前縁から最大まで減少し、最大から負に増加し、負に減少し、そして後縁まで負に増加する。その傾きは、最大から負に増加し、負に減少し、そして後縁まで負に増加してブレードのアフト・キャンバーを生成する。このアフト・キャンバーによって、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
方法1900の他の実施例では、差の傾きは、連続的に、前縁から最大まで減少し、最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして後縁まで負に減少する。その傾きは、最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして後縁まで負に減少してブレードのアフト・キャンバーを生成する。このアフト・キャンバーによって、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
図20は、本発明の実施例による、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大に達し、中点と断面の後縁の間で第2の最大に達する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードのアフト・キャンバーが付けられた断面を設計するための方法2000を示すフローチャート図である。
方法2000のステップ2010で、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁から増加されて前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大にされる。
ステップ2020で、差は、減少されて断面の後縁と中点の間で第2の最大にされる。
ステップ2030で、その差は、後縁まで減少される。方法2000の一実施例では、差の傾きは、連続的に、前縁から第1の最大まで減少し、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加する。その傾きは、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加してブレードのアフト・キャンバーを生成する。このアフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
方法2000の他の実施例では、差の傾きは、連続的に、前縁から第1の最大まで減少し、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、第2の最大から負に増加し、そして後縁まで負に減少する。その傾きは、第1の最大から負に増加し、第2の最大まで負に減少し、第2の最大から負に増加し、そして後縁まで負に減少してブレードのアフト・キャンバーを生成する。このアフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
図21は、本発明の実施例による、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、連続的に、断面の前縁と翼弦ラインの中点の間の第1の最大、最小、そして中点と断面の後縁の間の第2の最大に達する、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードのアフト・キャンバーが付けられた断面を設計するための方法2100を示すフローチャート図である。
方法2100のステップ2110で、断面の翼弦ラインと断面のキャンバー・ラインの間の差が、断面の前縁から増加されて前縁と翼弦ラインの中点の間で第1の最大にされる。
ステップ2120で、その差は、減少されて断面の後縁と中点の間で第1の最小にされる。
ステップ2130で、その差は、増加されて後縁と中点の間で第2の最大にされる。
ステップ2140で、その差は、後縁まで減少される。差の傾きは、連続的に、前縁から第1の最大まで減少し、第1の最大から負に増加し、第1の最小まで負に減少し、第1の最小から増加し、第2の最大まで減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加する。その傾きは、第1の最大から負に増加し、第1の最小まで負に減少し、第1の最小から増加し、第2の最大まで減少し、そして第2の最大から後縁まで負に増加してブレードのアフト・キャンバーを生成する。このアフト・キャンバーは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる。
本明細書に開示された本発明の実施例によるシステム及び方法は、アフト・キャンバーを用いることによって、ヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの最大揚力性能を著しく増加させることができる。最大揚力は、すべてのマッハ数において得られる。大きくノーズダウンさせるブレードのピッチング・モーメントによって、望ましいホバー・ツイスト(hover twist)に向けてブレードがねじられる。最大揚力性能が高められたので、後退ブレードの失速をより速い速度、重量及び高度まで遅らせ、より高いブレード荷重及び高度において、速度及び上昇率が向上されることになる。
本発明の好ましい実施例の上記の開示は、例示し説明する目的で提示された。網羅的なものとする、又は開示されたまさにその形態に本発明を限定する意図はない。本明細書に述べられた実施例の多くの変更例及び修正例が、上記の開示を踏まえると当業者に明らかになる。本発明の範囲は、ここに添付されたクレームによって及びその同等物によってのみ規定すべきである。
さらに、本発明の代表的な実施例の記述では、本明細書は、本発明の方法及び/又はプロセスを特定のステップのシーケンスとして提示していることがある。しかし、方法又はプロセスが、ここに述べられたステップの特定の順序に依存しない限り、方法又はプロセスは、述べられた特定のステップのシーケンスに限定すべきでない。当業者が理解するように、他のステップのシーケンスが可能である場合がある。したがって、本明細書に述べられた特定のステップの順序は、クレームに対する限定事項として見なすべきでない。さらに、本発明の方法及び/又はプロセスを対象としたクレームは、記載された順序でのそれらのステップの実行に限定すべきでなく、当業者は、シーケンスを変更することができ、しかも、なお本発明の趣旨及び範囲内に含まれたままであることを容易に理解するはずである。
Claims (40)
- より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードであって、
断面を含み、前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、前記断面の前縁から増加して前記断面の後縁と前記翼弦ラインの中点の間で最大になり、そして前記後縁まで減少して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成する断面、を含むブレード。 - 前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から減少し、増加し、前記最大まで減少し、そして前記最大から前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、連続的に、増加し、前記最大まで減少し、そして前記最大から前記後縁まで増加して前記アフト・キャンバーを生成する、請求項1に記載のブレード。
- 前記アフト・キャンバーは、前記ブレードの一体部分である、請求項1に記載のブレード。
- 前記アフト・キャンバーは、下方に曲げられる後縁タブ延長部を含む、請求項1に記載のブレード。
- より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードであって、
断面を含み、前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、前記断面の前縁から増加して前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で最大になり、そして前記断面の後縁まで減少し、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記最大まで減少し、前記最大から負に増加し、負に減少し、そして前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、前記最大から負に増加し、負に減少し、そして前記後縁まで負に増加して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成する断面、を含むブレード。 - 前記アフト・キャンバーは、前記ブレードの一体部分である、請求項5に記載のブレード。
- 前記アフト・キャンバーは、下方に曲げられる後縁タブ延長部を含む、請求項5に記載のブレード。
- より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードであって、
断面を含み、前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、前記断面の前縁から増加して前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で最大になり、そして前記断面の後縁まで減少し、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記最大まで減少し、前記最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして前記後縁まで負に減少し、前記傾きは、前記最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして前記後縁まで負に減少して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成する断面、を含むブレード。 - 前記アフト・キャンバーは、前記ブレードの一体部分である、請求項8に記載のブレード。
- 前記アフト・キャンバーは、下方に曲げられる後縁タブ延長部を含む、請求項8に記載のブレード。
- より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードであって、
断面を含み、前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、連続的に、前記断面の前縁から増加して前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で第1の最大になり、前記断面の後縁と前記中点の間の第2の最大まで減少し、そして前記後縁まで減少し、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記第1の最大まで減少し、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成する断面、を含むブレード。 - 前記第1の最大は、前記第2の最大より大きい、請求項11に記載のブレード。
- 前記アフト・キャンバーは、前記ブレードの一体部分である、請求項11に記載のブレード。
- 前記アフト・キャンバーは、下方に曲げられる後縁タブ延長部を含む、請求項11に記載のブレード。
- より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードであって、
断面を含み、前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、連続的に、前記断面の前縁から増加して前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で第1の最大になり、前記断面の後縁と前記中点の間の第2の最大まで減少し、そして前記後縁まで減少し、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記第1の最大まで減少し、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、前記第2の最大から負に増加し、そして前記後縁まで負に減少し、前記傾きは、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、前記第2の最大から負に増加し、そして前記後縁まで負に減少して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成する断面、を含むブレード。 - 前記第1の最大は、前記第2の最大より大きい、請求項15に記載のブレード。
- 前記アフト・キャンバーは、前記ブレードの一体部分である、請求項15に記載のブレード。
- 前記アフト・キャンバーは、下方に曲げられる後縁タブ延長部を含む、請求項15に記載のブレード。
- より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードであって、
断面を含み、前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、連続的に、前記断面の前縁から増加して前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で第1の最大になり、前記断面の後縁と前記中点の間の第1の最小まで減少し、前記後縁と前記中点の間の第2の最大まで増加し、そして前記後縁まで減少し、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記第1の最大まで減少し、前記第1の最大から負に増加し、前記第1の最小まで負に減少し、前記第1の最小から増加し、前記第2の最大まで減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、前記第1の最大から負に増加し、前記第1の最小まで負に減少し、前記第1の最小から増加し、前記第2の最大まで減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成する断面、を含むブレード。 - 前記第1の最大は、前記第2の最大より大きい、請求項19に記載のブレード。
- 前記アフト・キャンバーは、前記ブレードの一体部分である、請求項19に記載のブレード。
- 前記アフト・キャンバーは、下方に曲げられる後縁タブ延長部を含む、請求項19に記載のブレード。
- より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプター・システムであって、
アフト・キャンバーを含む断面を有するメイン・ローター・ブレードと、
制御ユニットとを含み、前記メイン・ローター・ブレードは、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせ、前記制御ユニットは、前記メイン・ローター・ブレードの前記アフト・キャンバーによって生じる増加されたピッチング・モーメントを軽減する、ヘリコプター・システム。 - 前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、前記断面の前縁から増加して前記断面の後縁と前記翼弦ラインの中点の間で最大になり、そして前記後縁まで減少してより少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードの前記アフト・キャンバーを生成する、請求項23に記載のシステム。
- 前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から減少し、増加し、前記最大まで減少し、そして前記最大から前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、連続的に、増加し、前記最大まで減少し、そして前記最大から前記後縁まで増加して前記アフト・キャンバーを生成する、請求項24に記載のシステム。
- 前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、連続的に、前記断面の前縁から増加して前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で最大になり、そして前記断面の後縁まで減少し、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記最大まで減少し、前記最大から負に増加し、負に減少し、そして前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、前記最大から負に増加し、負に減少し、そして前記後縁まで負に増加してより少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードの前記アフト・キャンバーを生成する、請求項23に記載のシステム。
- 前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、連続的に、前記断面の前縁から増加して前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で最大になり、そして前記断面の後縁まで減少し、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記最大まで減少し、前記最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして前記後縁まで負に減少し、前記傾きは、前記最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして前記後縁まで負に減少してより少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードの前記アフト・キャンバーを生成する、請求項23に記載のシステム。
- 前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、連続的に、前記断面の前縁から増加して前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で第1の最大になり、前記断面の後縁と前記中点の間の第2の最大まで減少し、そして前記後縁まで減少し、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記第1の最大まで減少し、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加してより少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードの前記アフト・キャンバーを生成する、請求項23に記載のシステム。
- 前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、連続的に、前記断面の前縁から増加して前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で第1の最大になり、前記断面の後縁と前記中点の間の第2の最大まで減少し、そして前記後縁まで減少し、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記第1の最大まで減少し、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、前記第2の最大から負に増加し、そして前記後縁まで負に減少し、前記傾きは、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、前記第2の最大から負に増加し、そして前記後縁まで負に減少してより少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードの前記アフト・キャンバーを生成する、請求項23に記載のシステム。
- 前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差が、連続的に、前記断面の前縁から増加して前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で第1の最大になり、前記断面の後縁と前記中点の間の第1の最小まで減少し、前記後縁と前記中点の間の第2の最大まで増加し、そして前記後縁まで減少し前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記第1の最大まで減少し、前記第1の最大から負に増加し、前記第1の最小まで負に減少し、前記第1の最小から増加し、前記第2の最大まで減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、前記第1の最大から負に増加し、前記第1の最小まで負に減少し、前記第1の最小から増加し、前記第2の最大まで減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加してより少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードの前記アフト・キャンバーを生成する、請求項23に記載のシステム。
- 前記制御ユニットは、固定式トリム可能バランス・スプリングを含む、請求項23に記載のシステム。
- 前記制御ユニットは、電気式トリム可能バランス・スプリングを含む、請求項23に記載のシステム。
- 前記制御ユニットは、油圧シリンダーを含む、請求項23に記載のシステム。
- より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面を設計するための方法であって、
前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差を前記断面の前縁から増加させて、前記断面の後縁と前記翼弦ラインの中点の間で最大にさせるステップと、
前記差を前記最大から前記後縁まで減少させて、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成するステップとを含む、方法。 - 前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から減少し、増加し、前記最大まで減少し、そして前記最大から前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、連続的に、増加し、前記最大まで減少し、そして前記最大から前記後縁まで増加して前記アフト・キャンバーを生成する、請求項34に記載の方法。
- より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面を設計するための方法であって、
前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差を前記断面の前縁から増加させて、前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で最大にさせるステップと、
前記差を前記断面の後縁まで減少させるステップであって、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記最大まで減少し、前記最大から負に増加し、負に減少し、そして前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、前記最大から負に増加し、負に減少し、そして前記後縁まで負に増加して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成するステップ、とを含む方法。 - より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面を設計するための方法であって、
前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差を前記断面の前縁から増加させて、前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で最大にさせるステップと、
前記差を前記断面の後縁まで減少させるステップであって、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記最大まで減少し、前記最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして前記後縁まで負に減少し、前記傾きは、前記最大から負に増加し、負に減少し、負に増加し、そして前記後縁まで負に減少して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成するステップ、とを含む方法。 - より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面を設計するための方法であって、
前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差を前記断面の前縁から増加させて、前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で第1の最大にさせるステップと、
前記差を前記断面の後縁と前記中点の間の第2の最大まで減少させるステップと、
前記差を前記後縁まで減少させるステップであって、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記第1の最大まで減少し、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成するステップ、とを含む方法。 - より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面を設計するための方法であって、
前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差を前記断面の前縁から増加させて、前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で第1の最大にさせるステップと、
前記差を前記断面の後縁と前記中点の間の第2の最大まで減少させるステップと、
前記差を前記後縁まで減少させるステップであって、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記第1の最大まで減少し、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、前記第2の最大から負に増加し、そして前記後縁まで負に減少し、前記傾きは、前記第1の最大から負に増加し、前記第2の最大まで負に減少し、前記第2の最大から負に増加し、そして前記後縁まで負に減少して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成するステップ、とを含む方法。 - より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせるためのヘリコプターのメイン・ローター・ブレードの断面を設計するための方法であって、
前記断面の翼弦ラインと前記断面のキャンバー・ラインの間の差を前記断面の前縁から増加させて、前記前縁と前記翼弦ラインの中点の間で第1の最大にさせるステップと、
前記差を前記断面の後縁と前記中点の間の第1の最小まで減少させるステップと、
前記差を前記後縁と前記中点の間の第2の最大まで増加させるステップと、
前記差を前記後縁まで減少させるステップであって、前記差の傾きが、連続的に、前記前縁から前記第1の最大まで減少し、前記第1の最大から負に増加し、前記第1の最小まで負に減少し、前記第1の最小から増加し、前記第2の最大まで減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加し、前記傾きは、前記第1の最大から負に増加し、前記第1の最小まで負に減少し、前記第1の最小から増加し、前記第2の最大まで減少し、そして前記第2の最大から前記後縁まで負に増加して、より少ない抗力でより高い揚力を発生させ、且つ高マッハ数において失速を遅らせる前記ブレードのアフト・キャンバーを生成するステップ、とを含む方法。
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