JP2010512758A - ウニ卵の生産 - Google Patents

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Abstract

食用ウニ卵を生産する方法であって、配偶子形成前の生殖腺を有するウニを選択するステップ、選択されたウニの養殖用容器であって、海水を収容し、かつ(A)選択された温度及び(B)選択された期間、選択された頻度で照射を供給することのできる前記選択されたウニの養殖用容器を準備するステップ、前記選択されたウニを海水中に置くステップ、前記選択されたウニが配偶子形成を起こす温度にまで海水温を下げず、かつ選択されたウニが配偶子形成を起こすまで海水の照射期間及び頻度を減少させない期間、ウニを海水中で養殖するステップを含み、各選択されたウニの生殖腺を他の選択されたウニの生殖腺と実質的に同レベルの成熟度に発達させて、食用ウニ卵を生産する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ウニ卵の生産に関する。
水産養殖は高価である。それには、多大な人件費及びエネルギー費がかかり、またしばしば高度な設備及び技術への投資が必要である。したがって、生産性を最大化することは、いずれの商業的水産養殖事業においても非常に重要である。
ウニ養殖(echiniculture)とは、ウニの養殖を含む水産養殖の一形態である。一つの目的は、食用ウニ生殖腺(別名「卵」として知られる)を生産することである。他の目的には、漁場への放流用の種ウニ(シードストック)を提供することが含まれる。
ウニ養殖は、ウニを水産養殖用の容器又は槽のような人工的な環境下で飼育し、育て、採取する閉鎖循環システムの形態であってもよい。もう一つの手法は、種ウニを孵化場で発生させて、成長及び成熟のための環境に放し、最終的に卵の採取をするために再び捕獲する部分システムである。あるいは、野生の成体を集めて、その卵を収穫用に調整することができる。
ウニ養殖の制限は、満足のいく生産性を得ることが困難なことである。特に、養殖コストに見合う量の食用卵を産出するだけのウニを生産するのは難しい。
一つの特定の問題は、ウニ養殖用に選択されたウニは、しばしば生殖周期の異なる段階にあるということである。これは、養殖の完了時に、食用卵(通常は、配偶子形成前の生殖腺である)を有するウニもあれば、食用にならない卵(通常は、配偶子形成性生殖腺である)を有するウニもあるし、また卵が全くないウニもあることを意味している。P.リビダス(P. lividus;欧州の食用ウニ)の配偶子形成周期は、飢餓によりある程度同期できることが明らかになっている。しかし、この技術が他の棘皮動物種、特に温暖な状況下で生存する種に対して応用できるかどうかは基本的に知られていない。
他の問題は、ウニを採取する適切な時期を決定することが困難なことである。もしも、遅すぎた場合には、食用卵よりも食用にならない卵が多く採取されるかもしれない。もしも、早すぎた場合には、ウニの総体重に対する割合として卵の重量%が低過ぎるかもしれない。
非生物的要因(温度、光等)及び生物的要因(餌等)を含む多くの要因が、ウニの生殖周期に影響を及ぼすと考えられている。しかし、これらの要因間の相互作用は複雑である。
一例として、赤道下に生息するトリプネウステス・グラチラ(Tripneustes gratilla;T. グラチラ)の生殖周期の年間周期性は、より温暖な気候環境に生息するT. グラチラほどははっきりしていない。後者では、温度及び光の変化と、このウニの生殖周期の段階との間にある相関がある。一方、前者においては、赤道下では温度と光に有意な変化がないので、生殖周期に対する他の引き金要因があるはずである。
さらに厄介なことに、ある時期に同一の生息環境に生息するT. gratillaが同一段階の生殖周期にあることはほとんどないということがしばしば観察されている。
温度はウニ養殖において重要なものとして関わっていると考えられているが、温度をどのように操作すれば同じ成熟レベルの生殖腺をもつウニを生産できるのかについては一致した見解がほとんどない。いくつかの報告では、ウニ養殖の海水温が予め定められた最小値を下回ってはいけないことが示唆されているが、他の報告では、温度が予め定められた最大値を超えてはならないことが示唆されている。
さらに、他の非生物的及び生物的要因の重要性についての同一見解はほとんどないか又は全くない。
また、非生物的及び生物的要因が持ち得る生殖周期に対する影響は、水産養殖の対象となり得るヘリオキダリス・ツベルクラータ(Heliocidaris tuberculata;H. ツベルクラータ)及びヘリオキダリス・エリスログラーマ(Heliocidaris erythrogramma;H. エリスログラーマ)、セントロステファヌス・ロドゲルシイ(Centrostephanus rodgersii;C. ロドゲルシイ)並びにT. グラチラのような商業的に重要な種では基本的には知られていない。
本発明は、上記制限又は問題を少なくとも最小化することを課題とし、いくつかの実施形態で食用ウニ卵の生産方法を提供する。
食用ウニ卵を生産する方法は、
配偶子形成前の生殖腺を有するウニを選択するステップ、
海水を収容し、かつ(A)選択された温度及び(B)選択された期間、選択された頻度で照射(照明)を受けることのできる前記選択されたウニの養殖用容器を準備するステップ、
前記選択されたウニを海水中に入れるステップ、
前記選択されたウニが配偶子形成を起こす温度にまで海水温を下げず、かつ選択されたウニが配偶子形成を起こすまで海水の照射期間及び頻度を減少させないで、一定の期間ウニを海水中で養殖するステップ
を含み、それにより、各選択されたウニの生殖腺を他の選択されたウニの生殖腺と実質的に同レベルの成熟度にまで成長(発達)させて、食用ウニ卵を生産する。
他の実施形態では、同レベルの成熟度にまで、特に配偶子形成のほぼ直前の成熟度レベルにまで成長させるように、一群のウニの生殖腺を誘導(誘発)する方法を提供する。本方法は、上記ステップを包含する。
他の実施形態では、同レベルの成熟度にある、特に配偶子形成のほぼ直前の成熟度レベルにある生殖腺を有する一群のウニを提供するための方法を提供する。本方法は、上記ステップを包含する。
他の実施形態では、上記方法により生産されたウニ及びウニ生殖腺を提供する。
本発明者は、ウニ養殖における非生物要因の役割を決定するために研究して来た。本発明者は、多くのウニ種で、温度と露光の時間及び頻度との組み合わせが生殖周期に影響を及ぼす重要な引き金となることを見出した。特に本発明者は、養殖期間中に海水温並びにウニが曝露される光の期間及び頻度が予め定められた最小値を下回らないようにすることで、予め選択された成熟度の生殖腺を有する一群のウニを生産できることを見出した。
これらの知見は、野生での水温及び露光の効果の観察、水産養殖における温度の効果に関する様々な報告、及び水産養殖によって育てられた動物の生殖周期に対する光の重要性に関連する文献不足を考慮すると予想外のものである。
よって、いくつかの実施形態において、本発明は食用ウニ卵の生産方法を提供する。この方法は、配偶子形成前の生殖腺を有するウニを選択するステップ、選択されたウニの養殖用容器であって、海水を収容し、かつ選択された温度及び選択された頻度で選択された期間照射を受けることのできる前記容器を準備するステップ、選択されたウニを海水中に入れるステップ、前記選択されたウニが配偶子形成を起こすまで海水温を下げず、かつ選択されたウニが配偶子形成を起こすまで海水の照射期間及び頻度を減少させないで、一定の期間ウニを海水中で養殖するステップを含み、それにより、各選択されたウニの生殖腺を他の選択されたウニの生殖腺と実質的に同レベルの成熟度に成長させて、食用ウニ卵を生産する。
「生殖腺」とは、一般に、雄の生殖細胞(例えば、精子)及び雌の生殖細胞(例えば、卵:egg)の双方を生産する生殖器官を意味するものとして解されている。魚類の精子及び卵が「魚卵:roe」と呼ばれることが多いと理解されるが、ウニの生殖腺も当該分野では一般に「卵:roe」と呼ばれている。したがって、本明細書では、用語「卵:roe」を、「生殖腺」と同義で使用する。
「配偶子形成前の生殖腺」とは、通常、成熟生殖細胞をまだ形成していない生殖腺をいう。例えば、配偶子形成前の雌性生殖腺は、卵黄形成卵母細胞よりも卵黄形成前の卵母細胞を多く含有する傾向にある。配偶子形成前の雄性生殖腺は、配偶子形成した雄性生殖腺よりも未成熟な精子細胞を多く有する傾向にある。生殖腺の成熟度は、本明細書でさらに詳細に説明するいくつかの技術により決定することができる。
「食用ウニ生殖腺」、又は「食用ウニ卵」は、実質的に配偶子形成前の生殖腺であるといってよい。食用ウニ生殖腺よりももっと成熟した生殖腺、すなわち、「配偶子形成生殖腺」、並びに「成熟」及び「産卵」生殖腺は、食感があまり望ましくないので商品価値はより低い傾向にある。
本方法に特有の一つの利点は、ウニの生殖周期が実質的に同期するようにウニの条件が調整されることである。これは、養殖用に選択されたウニが選択された他のウニの生殖腺と必ずしも同じ成熟度の生殖腺を有する必要がないことを意味する。一般に、選択されたウニは、配偶子形成前の様々な段階の生殖腺を有する。ある個体は、最近産卵したという意味で放出期であるかもしれず、ある個体は、産卵直後に起こる回復段階であるかもしれない。また、ある個体は、配偶子形成前であるかもしれない。
これらの実施形態において、温度及び照射のタイミングの調節は、一般に、より発達の進んだウニ生殖腺が配偶子形成した生殖腺の形成へ進まないようにする一方で、生殖周期のより早期の段階にある他のウニの生殖腺は、温度及び光の条件による影響を受けるために、配偶子形成前の生殖腺を形成することが可能となる。したがって、いくつかの実施形態において、選択されたウニは、他の選択されたウニと同じ成熟度ではない生殖腺を有する。
これらの実施形態における一つの有利な点は、本方法が、底生段階の野生のウニを捕獲することを伴う部分養殖システムで実施できることである。より具体的には、その野生のウニが、たとえ同じ生息場所に生存していても、同期した生殖周期をもつ野生のウニを得ることは、通常非常に困難である。
他の実施形態において、選択されたウニは、他の選択されたウニの成熟度と実質的に同じか又は同じ生殖腺を有する。さらなる実施形態において、選択されたウニは配偶子形成前の生殖腺を有する。これらの実施形態では、温度と光の条件により、生殖腺サイズの増大が可能になるためにウニ1匹あたりの生殖腺の収量が増加すると同時に、生殖腺が配偶子形成生殖腺を形成しないように保持される。
上記から、養殖用に選択されたウニは、産卵済みの生殖腺を含むものであってもよいことは明白であろう。これらのウニは、水産養殖を介して得られる種ウニから選択されたものであってもよい。あるいは、漁場から野生のウニを捕獲することにより選択されたものでもよい。
これらの実施形態に加えて、本方法に用いるために選択されるウニは、未産卵の生殖腺を有するものであってもよい。本明細書において、これらは、「処女」ウニと呼ぶ。処女ウニは、野生のウニからも入手できるが、通常、水産養殖で育てられた種ウニから得られる。
本明細書に述べられているように、温度と照射時間との組み合わせがウニ生殖周期の引き金と関連していることが見出された。本発明によれば、海水温は、選択されたウニが配偶子形成を起こす温度にまで低下しないようにする。前記関連する温度は、養殖されるべきウニの種に依存する。
特に、H. ツベルクラータ、H. エリスログラーマ、C. ロドゲルシイ及びT. グラチラに関しては、配偶子形成前の生殖腺における配偶子形成は、海水温が約15℃を下回ったときに生じやすいことが判明している。
また、H. ツベルクラータ、H. エリスログラーマ、C. ロドゲルシイ及びT. グラチラに関して、配偶子形成前生殖腺における配偶子形成は、照射期間が約9時間を下回るときに生じやすいことも判明している。
いくつかの実施形態において、海水温は、15℃を下回らず、好適には約21℃である。前記温度は、一般に23℃を超えるべきではない。以下でさらに述べるように、照射の期間及び頻度にもよるが、15℃〜21℃の範囲内の温度(例えば、16、17、18及び19℃)が有用である。一般に海水温が高ければ高いほど、生殖腺は前配偶子形成段階に進行しやすくなり、かつ配偶子形成前の生殖腺が配偶子形成を起こしにくくなる。
いくつかの実施形態において、照射期間は、約9時間超、好ましくは11時間、より好ましくは12時間、より一層好ましくは13時間、そして理想的には14時間以上である。照射期間は、通常中断されることはない。前記期間は、通常、24時間を基本にして、例えば、24時間ごとに約9時間超の連続照射である。光は、太陽(通常の日光)又はウニの成育に適したあらゆる他の光源によって供給することができる。通常、照射期間が長ければ長いほど、生殖腺は前配偶子形成段階に進行しやすくなり、かつ配偶子形成前の生殖腺が配偶子形成を起こしにくくなる。
いくつかの実施形態で、より長い照射期間を使用する場合には、より低い海水温を使用することができる。例えば、約19℃の海水温にて約14時間/日の照射期間で養殖したT. グラチラウニ群の生産性は、約9時間/日の照射期間の場合と比べて、少なくとも5%の増加があることが判明している。
他の実施形態で、より高い海水温を使用する場合には、より短い照射期間を使用することができる。例えば、19℃の海水温にて9時間/日の照射で養殖したT. グラチラウニ群の生産性は、21℃と比べて、少なくとも15%の増加があることが判明している。
本明細書に述べられているように、いくつかの実施形態で、本発明は、食用 (配偶子形成前の) 生殖腺を有するウニ群の収量を増加させることにより、ウニ養殖の生産性を増大させようとするものである。このために、本発明の方法では、海水温及び照射期間を調節して、生殖腺を配偶子形成直前の前配偶子形成段階に進行させると共にこの段階に配偶子形成前の生殖腺を保持し、またそれらが配偶子形成へ進むことを阻止する。いくつかの実施形態で、養殖ウニの全てが発生上同一段階の、すなわち、全て配偶子形成前の生殖腺を有することが理解されよう。いくつかの実施形態で、本方法は、養殖ウニ由来の食用卵の収量の増強又は改善を提供する。これらの実施形態において、実質的に全ての又はほとんどの養殖ウニは、他の養殖ウニと成熟度において同一段階の生殖腺を有する。しかしながら、配偶子形成前の生殖腺を含まない少数の養殖ウニが存在していてもよい。
ウニ生殖腺の成熟度は、当該分野で公知の技術を用いて測定することができる。これらの例については、典型的なウニであるT. グラチラの多様な生殖段階の説明と共に以下で詳細に説明する。
通常、ウニは、約3ヶ月間、養殖される。これは、ウニ生殖腺を誘導して前配偶子形成段階に進行させるのに通常十分な時間である。いくつかの実施形態で、特により高い海水温とより長い照射期間が使用する場合には、必要な時間はより短くなる。例えば、適当な期間を、約1〜2ヶ月又は2〜3ヶ月とすることができる。
他の実施形態では、より長い養殖期間を必要とすることがある。より長い期間養殖することの一つの理由は、前配偶子形成段階にあるウニ生殖腺の収量が増大し得るからである。さらに、各ウニの総重量に対する比率としての生殖腺の重量が増加し得る。言うまでもなく、養殖の拡大に伴うさらなるコストは、収量の増加とのバランスを保たなければならない。
養殖に必要とされる時間に影響を及ぼし得るさらなる一の要素に、ウニに与えられる餌の種類がある。T. グラチラの生殖周期が前配偶子形成に進行するのに影響を及ぼすエネルギーコストの存在が明らかとなっている。もっとも、これらのコストは、ウニにとって配偶子形成や産卵のコストほどは重要ではない。H. ツベルクラータ、H. エリスログラーマ、C. ロドゲルシイ及びT. グラチラに特に有用な食餌の例として、新鮮な藻類エクロニア ラジアータ(Ecklonia radiata:E. ラジアータ)及びサルガッスム属(Sargassum)の一種、大豆粉末、藻類抽出物及び様々なタンパク質源又はこれらのいろいろな化合物の混合物のいずれかを含む押出餌ペレットが挙げられる。
本方法を用いてロゼキヌス アルバス(Loxechinus albus)を含む下記以外のウニの仲間由来の食用卵の生産量を改善できるが、一般的に前記ウニは、H. ツベルクラータ、H. エリスログラーマ、C. ロドゲルシイ及びT. グラチラからなる群より選択されたものである。
一度養殖されると、ウニ生殖腺は、さらに市場加工するために養殖ウニから摘出することができる。したがって、いくつかの実施形態において、本明細書に記載した方法は、養殖ウニから生殖腺を摘出するステップを包含することができる。あるいは、ウニから生殖腺を摘出せずに市場に出すこともできる。
いくつかの実施形態で、養殖用に選択されたウニは、同期の配偶子形成周期をもったウニである。すなわち、全てのウニは、配偶子形成周期の同一段階にある。これは、ウニを飢餓期間に晒すことで達成できる。
より詳細には、飢餓・給餌方法を応用して、T.グラチラ個体の配偶子形成周期を同調できることが明らかとなっている。飢餓期間は、通常1ヶ月であり、その間、個体を低温(15〜17℃)及び光周期(9〜12時間照射)で飼育する。飢餓期間の後、前記個体を、より高い温度及びより長い照射状況(21℃及び14時間照射)に置き、新鮮な藻類を2ヵ月間、適宜給餌する。これによって前配偶子形成段階の生殖腺を持ったウニ個体が大量に生産される。
基本的には、飢餓期間の間、ウニは生殖腺をエネルギー供給用に利用している。この期間の終了時に、生殖腺が最小サイズ(体重の約2%)になっていることが期待される。一度、この飢餓期間が過ぎれば、高温/光周期及び連続的な給餌により、生殖腺への資源配分は最適化される。生殖腺は、その後、成長を開始し、2ヵ月内に第1〜3段階を経る。所望の生殖腺の段階は、前配偶子形成、すなわち、第3段階である。
<実施例1:T. グラチラの生殖周期>
T. グラチラの生殖周期は、6つの段階:放出期(Spent)(第1段階)、回復期(Recovery)(第2段階)、成長期(Growing)(第3段階)、前成熟期(Premature)(第4段階)、成熟期(Mature)(第5段階)及び部分放卵期(Partly-spawned)(第6段階)からなる。食用生殖腺とは、通常、配偶子形成前の段階(第2及び第3段階)の生殖腺である。第4及び第5段階の生殖腺は、通常、十分に配偶子形成されており、苦くて不味い傾向にあるので、市場用には適さない。
これらの段階について、以下で雌雄の生殖腺に照らして、さらに説明をする。
卵巣
(第1段階:放出期)
放出期初期の卵巣は、小嚢壁内壁を覆う非生殖性栄養食細胞の薄い層によって特徴付けられる。産卵されなかった卵子及びわずかな卵黄形成卵母細胞が内腔を広範囲に占有している。卵子と卵黄形成卵母細胞は、いずれも食細胞に再吸収される運命にある。放出期後期卵巣の内腔があらゆる生殖細胞を完全に排除して、栄養食細胞の緻密な網目組織で満されるように、生殖細胞の再吸収が放出期を通して起こる。
(第2段階:回復期)
卵黄形成前の卵母細胞の最初の出現が、回復期を特徴付ける。本段階は放出段階の中後期又は後期で起こる。放出段階の中後期における回復中の卵巣は、卵黄形成前の卵母細胞が小嚢壁に沿って分化する間、内腔中心部に存在して食細胞によって再吸収されるいくつかの残存卵子を有していてもよい。卵黄形成前の卵母細胞の直径は、10〜30μmに及ぶ。
(第3段階:成長期)
本段階は、卵黄形成の開始による卵黄形成前の卵母細胞のサイズの増加によって特徴付けられる。成長中の卵巣は、まだ小嚢壁と接触し、栄養食細胞に取り囲まれている多数の卵黄形成卵母細胞を含む。これらの卵黄形成卵母細胞のサイズは、直径で30〜60μmに及ぶ。いくつかの卵黄形成前卵母細胞がまだ小嚢壁に沿って存在していてもよく、内腔はまだ栄養食細胞で満たされている。
(第4段階:前成熟期)
前成熟卵巣では、卵黄形成が連続的に起こり、全段階の卵母細胞が存在する。卵黄形成卵母細胞は、成長し続けて、肥大するにつれて小嚢壁から剥落し、小嚢中央部に移動する。十分に成長した卵黄形成卵母細胞は、成熟化を受け、その結果、卵子がもはやいかなる栄養組織も存在しない内腔内に蓄積する。
(第5段階:成熟期)
この段階では、卵巣内腔は、高密度の卵子で充満されており、栄養組織のほとんどは、使い切られて薄い層を小嚢の周囲に残すのみとなっている。成熟した卵子は、小核及び直径65〜85μmの大きさを有する。卵黄形成卵母細胞は、まだ胚層内に存在しており、これは、卵黄形成活性が完了していないことを示している。
(第6段階:部分放卵期)
部分放卵した卵巣は、成熟卵巣ほど高密度に詰まっていない卵子の存在によって特徴付けられる。小嚢内には卵子の部分放出を示す空間が認められる。胚層では、栄養組織がまだ卵黄形成卵母細胞を取り囲む薄い層として存在している。これらの卵母細胞は、発生をし続け、その後、それらが剥がれ落ちるときに卵子となる。
精巣
(第1段階:放出期)
放出期の精巣は、小嚢壁に沿った発生中の栄養食細胞層の存在によって特徴付けられる。放出期初期の精巣では、残存精子がまだ小嚢中央部に存在し、食細胞によって再吸収されている。放出期後期の精巣は、いかなる胚細胞もなく、小嚢は、栄養食細胞の緻密な網目組織で満たされている。放出期には、精原細胞の増殖は認められない。
(第2段階:回復期)
回復中の精巣では、小嚢壁内壁を覆う精原細胞と第一次精母細胞の集合体が観察される。66%の雄において、この段階は、中後期放出段階、すなわち、残存精子が再吸収されている最中に起こる。一方、残りの雄については、回復段階の開始は、放出期後期、すなわち、全ての残存精子が再吸収されてから起こる。小嚢は、いくつかの残存精子がまだ存在している場合を除いて、栄養食細胞で満たされている。
(第3段階:成長期)
成長中の精巣は、小嚢壁内壁を覆う第一次精母細胞層の成長によって特徴づけられる。この精母細胞層の厚さは、10〜30μmに及ぶ。この層から精母細胞柱が、この段階ではまだ栄養食細胞で満たされている内腔に向かって突出する。
(第4段階:前成熟期)
前成熟精巣では、栄養組織は成長中に使用されるので、栄養食細胞層は大幅に減少する。その結果、内腔は、精母細胞柱によって小嚢壁内壁を覆う精母細胞層と接続される。精子の分化は精母細胞柱に沿って起こる。分化及び成熟の後、精子は、前記柱の先端から剥落して、内腔内に蓄積する。
(第5段階:成熟期)
成熟精巣の内腔は、高密度の精子で充満されている。栄養食細胞のほとんどは、使い切られ、薄い精母細胞周辺層が観察される。
(第6段階:部分放精期)
部分放精した精巣の内腔内で、精子は、さほど高密度には充填されていない。精子の部分放出を示す空間隙が周辺部で認められる。小嚢壁内壁を覆う精母細胞層は、小嚢中央部に向かって突出した柱と共に未だに存在し、精子形成が完了していないことを示している。
<実施例2:生殖周期の状態の決定>
生殖周期の状態は、以下で説明する組織学的方法によって決定することができる。その他の方法も可能である。
予備的研究により、過去のウニの研究と一致したT.グラチラにおける均質な配偶子形成状態が裏付けらている。それ故、組織学研究は、各サンプル個体由来の5つの生殖腺のうち1つの中央部分だけで行うことができる。固定した生殖腺を洗浄し、脱水した後、パラフィン包理して、7μm厚で切片化する。連続切片をガラススライド上に置き、脱ロウして、マッソン・トリクローム(Masson’s trichrome)染色をした。生殖腺切片の全スライドを、性別の決定のために光学顕微鏡下で調べ、Q-imaging社のMicropublisherデジタルカメラを用いて撮影することができる。成熟段階を、ウニの配偶子形成の過去の研究に従って、卵母細胞の大きさ(雌)、周辺精母細胞層の厚さ(雄)及び非胚性栄養組織の量(雌雄)に基づいてクラス分けする。少なくとも100個の卵母細胞における直径及び少なくとも30の精母細胞層の厚さの測定を、例えば、Scion画像解析ソフトウェアを用いて行う。
<実施例3:T.グラチラの養殖における生産性の増加>
異なる段階の生殖腺を持った平均直径が5cmの1500個のT.グラチラを、17℃の海水を収容した槽内に入れる。前記ウニを12時間の明期/12時間の暗期状態に曝露し、給餌をしない。これらのウニをこの条件下で1ヶ月間保持する。1ヶ月後、槽内の海水温を21℃(1℃/日)まで徐々に上げ、ウニを1日あたり14時間明期/10時間暗期の周期に曝露して、新鮮なコンブ(又は、他の適当な人工食餌)を給餌する。ウニを前記条件下で維持し、2ヶ月後に回収する。その後、ウニの1サンプルを調べて、生殖腺の成熟度を決定する。この段階ではサンプリングしたウニの70%超が第2〜第3段階(通常の周期分類による)の生殖腺を含むと予測される。生殖腺の平均湿重量は、総体重の約15%である。
本明細書で開示され、明示された発明は、言及した又は文中又は図面から明白な個々の特徴の2以上の全ての別の組み合わせにまで及ぶことは理解されるであろう。これらの異なる組み合わせの全ては、本発明の多様な別の態様を構成する。

Claims (10)

  1. 食用ウニ卵の生産方法であって、
    配偶子形成前の生殖腺を有するウニを選択するステップ、
    海水を収容し、かつ(A)選択された温度及び(B)選択された期間、選択された頻度で照射を与えることのできる前記選択されたウニの養殖用容器を準備するステップ、
    前記選択されたウニを海水中に入れるステップ、
    前記選択されたウニが配偶子形成を起こす温度にまで海水温を下げず、かつ選択されたウニが配偶子形成を起こすまで海水の照射期間及び頻度を減少させないで、一定の期間ウニを海水中で養殖するステップ
    を含み、
    それにより、各選択されたウニの生殖腺を他の選択されたウニの生殖腺と実質的に同レベルの成熟度に成長させて、食用ウニ卵を生産する、前記方法。
  2. 選択されたウニが未産卵の生殖腺を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 選択されたウニが初めは他の選択されたウニと同じ成熟度ではない生殖腺を有する、請求項1に記載の方法。
  4. 選択されたウニが水産養殖システムで飼育されたものである、請求項1に記載の方法。
  5. 海水温が15℃を下回らない、請求項1に記載の方法。
  6. 海水の照射期間及び頻度が9時間/日を下回らない、請求項1に記載の方法。
  7. 選択されたウニを、各選択されたウニの生殖腺が他の選択されたウニの生殖腺と同レベルの成熟度にまで成長するのに十分な期間養殖する、請求項1に記載の方法。
  8. 生殖腺を約3ヶ月間育てる、請求項1に記載の方法。
  9. 選択されたウニから食用ウニ卵を摘出することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記ウニがヘリオキダリス・ツベルクラータ(Heliocidaris tuberculata)、ヘリオキダリス・エリスログラーマ(Heliocidaris erythrogramma)、セントロステファヌス・ロドゲルシイ(Centrostrephanus rodgersii)及びトリプネウステス・グラチラ(Tripneustus gratilla)からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
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