JP2010511585A - セメント組成物用レオロジー改良添加剤 - Google Patents

セメント組成物用レオロジー改良添加剤 Download PDF

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Abstract

セメント、水、およびレオロジー改良添加剤(RMA)を含むセメント組成物を提供する。RMAを含めることにより、セメント組成物の振動に対する反応が改善され、組成物の初期スランプにおける小さな変動による差異が抑制される。RMAはセメント組成物用分散剤を含み得る。セメント組成物は場合により業界で既知の他の混和剤または添加剤を含み得る。セメント組成物の製造法も提供する。

Description

関連出願の相互参照
本出願はアメリカ特許法119(e)条のもとで、2006年12月6日に出願された米国仮特許出願番号60/873,110の出願日を主張する。
技術分野
開示されているのは、セメント組成物用混和剤、セメント組成物およびセメント組成物の製造法である。セメントおよび混和剤を含むセメント組成物は、振動および初期スランプにおける小さな変動による差異に対して改善された反応を示す。
技術背景
低スランプコンクリートまたはセメント質混合物は建築業界で様々な用途において用いられている。スリップ成形舗装が一例であり、この場合、固定形態を使用することなくコンクリートが所定の位置に押し出され、コンクリートが舗装機から出た後にその形状を維持しなければならない。一般に3インチ未満のスランプを有する低スランプ混合物がスリップ成形舗装用途に利用されてきた。その理由は、これらが、固結および押出後に形状を維持しつつ、混合物の配置についてあるレベルのワーカビリティーをもたらすからである。低スランプ混合物の他の用途例としては、インプレイス押出縁石および排水路用途または歩道用途が挙げられる。
これらの用途のそれぞれは、低スランプセメント質混合物の配置および固結の促進を振動エネルギーに依存する。振動が用いられると、混合物のペースト部分が液化して、その他の方法ではワーカビリティーが低い混合物のワーカビリティーが一時的に増加し、適切な固結を促進する。固結中、大きな空洞部分が除去され、続いて約1インチ以下の小さな空気の細孔が発生するためにコンクリートの初期沈降が起こる。
プロセスが進行するにつれ、大きな骨材粒子はそれ自体を再配向させてより最適な充填が起こる。適切な固結の結果、より均一で、空洞のない材料が得られ、設計された強度および耐久性が確実に得られる。不完全または不適切な固結では、コンクリート内部に大きな空洞または蜂の巣状の部分が残り、低い圧縮強度または曲げ強度、内部スチール補強に対する結合の低下、または凝結および硬化が起こった際に弱く多孔性の領域がもたらされる可能性がある。低スランプ混合物の低いワーカビリティーのために、適切かつ十分に混合物を固結するためには一般に高レベルの振動エネルギーが必要である。この高レベルの振動は、過剰振動による局所的材料分離または連行空気の損失につながり得る。
典型的なスリップ成形舗装機は、舗装機が路床に沿って移動する際に所定の場所でコンクリートのならし、固結および初期加工を行う。基本的実務は、余剰のコンクリートを舗装機械の前に堆積させ、ここで水平オーガーにより塗り広げ、舗装機械の側で十分なコンクリート厚さを確実にすることを含む。次いで、正しい高さで切り取り、一連のバイブレーター中に供給し、ここで固結させる。スラブの最終寸法の確立および仕上げは、舗装機の後部で水平および垂直型枠を通して混合物を押し出すことにより達成される。非常に低いスランプ(約1")を有するコンクリート混合物が一般的に望ましい。それは、これらの混合物が押出後に角ばった端部を保持する傾向があるためである。しかし、これらの混合物は一貫して製造することが困難な場合がある。設計されたよりも低いスランプの原因となるバッチごとの変動は、コンクリートを適切に固結させるための適正な振動時間が確実に提供されるために製造を減速することができる。スランプが低すぎると舗装機の前の余剰のコンクリート上に舗装機を乗り上げさせる可能性もある。これにより機械の高さが変わり、その結果、現場コンクリートにくぼみや谷間が生じる。
産業において必要なものは、低スランプ混合物の振動に対する反応を改善し、初期スランプにおける小さな変動による差異を弱める、低スランプセメント質混合物用。添加剤である。振動に対する反応を改善することにより、低振動エネルギーで適切な固結が達成され、製造または押出速度が増大し、低スランプセメント質混合物の配置の一貫性が高くなる。振動レベルが低いと、過剰振動または連行空気細孔系の破壊が減少する。
要旨
本発明では、セメント組成物用レオロジー改良添加剤(RMA)を提供し、このRMAは、セメント組成物において、前記セメント質組成物にエネルギーが加えられることに反応して、剪断薄化し、前記セメント質系においてエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、ならびにセメント組成物において単独で使用される場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下での前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)を含む。
ある実施形態によると、セメント組成物用RMAは、セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、セメント組成物において単独で用いられる場合に前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)、ならびに前記セメント組成物用分散剤を含む。
さらなる実施形態によると、セメント組成物用RMAは、セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、セメント組成物において単独で用いられる場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)、ならびに液体担体を含む。
さらなる実施形態によると、セメント組成物用RMAは、セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、セメント組成物において単独で用いられる場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)、前記セメント組成物用分散剤、ならびに液体担体を含む。
本発明では、水硬性セメント、水、およびレオロジー改良添加剤(RMA)を含むセメント組成物も提供し、このRMAは(i)セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、(ii)セメント組成物において単独で用いられる場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)を含む。
ある実施形態によると、セメント組成物は、水硬性セメント、水、ならびに(i)セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、(ii)セメント組成物において単独で用いられる場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)、ならびに(iii)前記セメント組成物用分散剤を含むRMAを含む。
さらなる実施形態によると、セメント組成物は、水硬性セメント、水、ならびに(i)セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、(ii)セメント組成物において単独で用いられる場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)、ならびに(iii)液体担体を含むRMAを含む。
さらなる実施形態によると、セメント組成物は、水硬性セメント、水、ならびに(i)セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、(ii)セメント組成物において単独で用いられる場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)、(iii)前記セメント組成物用分散剤、ならびに(iv)液体担体を含むRMAを含む。
水硬性セメント、水、および前記セメント組成物用レオロジー改良添加剤を一緒に混合することを含むセメント組成物の製造法をさらに提供し、ここで前記レオロジー改良添加剤は(i)セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、(ii)セメント組成物において単独で用いられる場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)を含む。
ある実施形態によると、セメント組成物の製造法は、水硬性セメント、水、および前記セメント組成物用レオロジー改良添加剤を一緒に混合することを含み、ここで前記レオロジー改良添加剤は(i)セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、(ii)セメント組成物において単独で用いられる場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)、ならびに(iii)前記セメント組成物用分散剤を含む。
さらなる実施形態によると、セメント組成物の製造法は、水硬性セメント、水、および前記セメント組成物用レオロジー改良添加剤を一緒に混合することを含み、ここで前記レオロジー改良添加剤は(i)セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、(ii)セメント組成物において単独で用いられる場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)、ならびに(iii)液体担体を含む。
さらなる実施形態によると、セメント組成物の製造法は、水硬性セメント、水、および前記セメント組成物用レオロジー改良添加剤を一緒に混合することを含み、ここで前記レオロジー改良添加剤は(i)セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、(ii)セメント組成物において単独で用いられる場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)、(iii)前記セメント組成物用分散剤、ならびに(iv)液体担体を含む。
詳細な説明
組成物に加えられる振動エネルギーに対する組成物の反応を改善し、組成物の初期スランプにおける小さな変動による差を最小限に抑えるために、セメント組成物とともに使用される混和剤を提供する。
セメント組成物用レオロジー改良添加剤(RMA)は添加剤(A)、添加剤(B)、場合によりセメント組成物用分散剤、ならびに場合により液体担体を含む。添加剤(A)は、セメント組成物においてセメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、その結果組成物の粘度が減少し、セメント組成物にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる薬剤を含む。添加剤(B)は、セメント組成物において単独で使用される場合にセメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して典型的には剪断薄化しない薬剤を含むが、添加剤(B)が添加剤(A)と組み合わせて使用される場合、添加剤(A)および(B)を含むRMAが添加されるセメント組成物の降伏応力をさらに低下させる働きをする相乗的RMAが提供される。特定の理論にとらわれずに、RMAによりセメント組成物に提供される添加剤(B)の種類、分子量、もしくは量のいずれか、またはこれらの3つのパラメータの組み合わせは、セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、セメント組成物の粘度を増加させないようなものである。この相乗的RMAはこれにより剪断条件下でセメント組成物の体積流量を改善する。RMAは少量のある添加剤(A)の添加剤(B)との併用を想定する。
添加剤Aタイプの物質は場合によりセメント組成物において混合物の粘度を増加させるために使用される。しかし、量が増加するにつれ、混合物のワーカビリティー、スランプまたは流量が関連して減少する可能性があり、これにより追加の水または減水混和剤をセメント組成物に添加して、ワーカビリティーを回復する必要がある。目標のスランプまたはワーカビリティーを達成するために必要な追加の水は、混合物の圧縮強さおよび耐久性を低下させ得る。さらに、増加した減水剤は凝結時間の変化、例えば遅延の原因となり得るか、または少なくとも経済的不利益をもたらし得る。RMAにおける添加剤組み合わせによりもたらされる相乗効果は、所定量の添加剤Aに関して同じかまたは改善された有効性をもたらすが、ワーカビリティーを維持するために水または減水混和剤を追加する必要性があるという不利益はない。
RMAの添加剤(A)は、溶液中の高粘度形成を可能にし、アルカリ性pH分解に対して耐性である物質を含み得る。好適な添加剤(A)の例示的であるが非限定的な例としては、ポリアルキレンオキシド、ポリサッカライド、セルロースポリマー、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、およびこれらの混合物が挙げられる。
ある実施形態によると、添加剤(A)は少なくとも1つのポリアルキレンオキシドを含む。制限なく、好適なポリアルキレンオキシドはポリエチレンオキシドを包含する。約1000000〜約4000000g/モルの範囲の分子量を有する高分子量ポリエチレンオキシドを混和剤組成物において用いることができる。
他の実施形態において、添加剤(A)は少なくとも1つのポリサッカライドを含み得る。制限なく、好適なポリサッカライドは微生物ポリサッカライドを包含する。好適な微生物ポリサッカライドの具体例としては、ウェランガム、ジウタンガム、キサンタンガムおよびこれらの混合物が挙げられる。
他の実施形態によると、添加剤(A)は少なくとも1つのセルロースポリマー、例えばセルロースエーテルを含み得る。好適なセルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロースの塩、カルボキシアルキルヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルヒドロキシアルキルセルロース、およびこれらの混合物を含む。ある実施形態において、セルロースエーテルは、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルヒドロキシプロピルセルロース、およびこれらの混合物を含み得る。
他の実施形態によると、セメント組成物用混和剤中に含まれる添加剤(A)は少なくとも1つのポリアクリル酸を含む。ポリアクリル酸が混和剤組成物中の添加剤(A)として使用される場合、ポリアクリル酸は約500,000g/モル以上の分子量を有し得る。
さらに別の実施形態において、添加剤(A)は少なくとも1つのポリアクリルアミドを含む。制限なく、セメント組成物用RMA中に添加剤(A)として含めることができる好適なポリアクリルアミドはV−STAB1/002の商標名で商業的に入手可能である。
特定の理論に拘束されることを意図しないが、添加剤(A)および添加剤(B)の相乗的に組み合わせにより、セメント組成物において移動する固体の表面特性を変更するか、またはかかる固体間の流体の特性を変更するセメント組成物用RMAが得られると考えられる。
制限なく、添加剤(B)は、アルキルアリールアルコキシレート、アルキルアルコキシレート、ハロゲン化界面活性剤,エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックおよびランダムコポリマー、部分的に加水分解されたポリビニルアルコール、完全に加水分解されたポリビニルアルコール、アルコキシル化アセチレンジオール、ならびにこれらの混合物の少なくとも1つを含み得る。
ある実施形態によると、添加剤(B)は少なくとも1つのアルキルアリールアルコキシレート、例えば約2〜約70モルのエチレンオキシドを含むノニルフェノールエトキシレートを含み得る。
ある実施形態によると、添加剤(B)は少なくとも1つのアルキルアルコキシレート、例えば約2〜約41モルのエチレンオキシドを含むアルコールエトキシレートを含み得る。
ある実施形態によると、添加剤(B)は少なくとも1つのハロゲン化界面活性剤を含む。制限なく、ハロゲン化界面活性剤は、フッ素化界面活性剤から選択することができる。セメント組成物用RMA中に添加剤(B)として含めることができるフッ素化界面活性剤の好適であるが非限定的な例は、FS−9090の商標名でChemguard Specialty Chemicals and Equipmentから商業的に入手可能なフッ素化界面活性剤を含む。
ある実施形態によると、添加剤(B)は、少なくとも1つのエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマー、例えば商標PLURONIC、PLURONIC R、TETRONICおよびTETRONIC Rで商業的に入手可能なもの、またはエチレンオキシド/プロピレンオキシドランダムコポリマー、例えばJEFFOXの商標でHuntsman から商業的に入手可能なものを含み得る。
ある実施形態によると、添加剤(B)は、約13,000〜約126,000g/モルの分子量を有する部分的に加水分解されたポリビニルアルコールまたは完全に加水分解されたポリビニルアルコールの少なくとも1つを含む。好適なポリビニルアルコールは約13,000〜約24,000g/モルの分子量も有し得る。
他の実施形態によると、添加剤(B)は約20パーセント〜約85パーセントのアルキレンオキシド含量を有する少なくとも1つのアルコキシル化アセチレンジオールを含む。エトキシル化アセチレンジオールをはじめとする好適なアルコキシル化アセチレンジオールは約65パーセント〜約85パーセントのエチレンオキシド含量も有し得る。エトキシル化アセチレンジオールは約20、40、65、85質量パーセントのエチレンオキシド含量を有し得る。
RMA中に存在する添加剤(A)の添加剤(B)に対する比は、一般に活性物質基準で約1:1〜約1:15質量部の範囲にある。ある実施形態によると、混和剤中に存在する添加剤(A)の添加剤(B)に対する比は、活性物質基準で約1:2〜約1:11質量部の範囲である。
セメント組成物も提供する。セメント組成物はセメント、水、およびレオロジー改良添加剤(RMA)を含む。RMAは添加剤(A)および添加剤(B)の相乗的組み合わせを含む。添加剤(A)はセメント組成物においてこのセメント組成物にエネルギーが加えられることに典型的には反応して剪断薄化し、その結果、組成物の粘度が減少し、セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる薬剤を含む。添加剤(B)は、セメント組成物において単独で使用される場合に、このセメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しない薬剤を含むが、添加剤(B)が添加剤(A)と組み合わせて使用される場合、添加剤(A)および(B)を含むRMAが添加されるセメント組成物の降伏応力をさらに低下させる働きをする相乗的RMAが提供される。ある実施形態によると、セメント組成物中に含まれるRMAは、セメント組成物用分散剤および/または液体担体も含み得る。
本明細書において用いられるように、セメントという用語は水硬性セメントをさす。水硬性セメントは、水の存在下で凝結し、硬化する物質である。水硬性セメントの好適な非限定的例としては、ポートランドセメント、メーソンリーセメント、アルミナセメント、耐火セメント、マグネシアセメント、例えばリン酸マグネシウムセメント、リン酸マグネシウムカリウムセメント、アルミン酸カルシウムセメント、スルホアルミン酸カルシウムセメント、硫酸カルシウム半水セメント、油井セメント、高炉スラグ微粉末、天然セメント、水硬性消石灰、およびこれらの混合物が挙げられる。ポートランドセメントは、商業的に用いられる場合、水硬性ケイ酸カルシウム、アルミン酸カルシウム、およびフェロアルミン酸カルシウムを含むクリンカーを、相互粉砕して添加される硫酸カルシウムの1以上の形態とともに粉砕することにより製造される水硬性セメントを意味する。ASTM C150のポートランドセメントはI、II、III、IV、またはV型に分類される。
セメント組成物は、凝結促進剤、凝結遅延剤、空気連行剤、脱気剤、腐食防止剤、顔料、湿潤剤、他の水溶性ポリマー、撥水剤、繊維、防湿混和剤、気体発生剤、浸透率低下剤、ポンピング助剤、抗真菌混和剤、殺菌混和剤、殺虫混和剤、微粉化無機質混和剤、アルカリ反応性抑制剤、結合混和剤、強度強化剤、収縮低減剤、骨材、ポゾラン、およびこれらの混合物をはじめとする任意のセメント混和剤または添加剤も包含する。
セメント質系に対する改善は、レオロジー改良添加剤単独または産業界で既知の典型的な分散剤、例えばリグノスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩、ポリアスパラギン酸塩、またはオリゴマー分散剤と組み合わせて用いることにより得ることができる。RMA、またはセメント組成物は1種のセメント分散剤または1種以上のセメント分散剤の組み合わせを含み得ることを注目すべきである。
本明細書全体にわたって用いられる分散剤と言う用語は、とりわけポリカルボキシレート分散剤(ポリエーテル単位を含むか、または含まない)を包含する。分散剤という用語は、可塑剤、減水剤、高性能減水剤、流動化剤、凝集防止剤、またはセメント組成物の流動化剤としても機能する化学物質、例えばリグノスルホネート(リグノスルホン酸カルシウム、リグノスルホン酸ナトリウムなど)、スルホン化ナフタレンスルホネート縮合物の塩、スルホン化メラミンスルホネート縮合物の塩、ベータナフタレンスルホネート、スルホン化メラミンホルムアルデヒド縮合物、ナフタレンスルホネートホルムアルデヒド縮合樹脂、例えば、LOMAR D(登録商標)分散剤(Cognis Inc.、米国オハイオ州シンシナティ)、ポリアスパルテート、オリゴマー分散剤、セメントの分散剤または減水剤または流動化剤として機能する他の化学物質、およびこれらの混合物を包含することも意味する。
本明細書全体にわたって用いられるポリカルボキシレート分散剤という用語は、ペンダント側鎖を有する炭素骨格を有するポリマーで、側鎖の少なくとも一部がカルボキシル基またはエーテル基を介して骨格に結合しているものを意味する。ポリカルボキシレート分散剤の例は、参考として本明細書で援用される、1999年8月6日に出願された米国番号09/369,562、1999年8月11日に出願された米国番号09/371,627、1998年12月16日に出願された米国番号09/212,652、欧州特許出願公開EP753488、米国特許第5,158,996号、米国特許第6,008,275号、米国特許第6,136,950、2000年6月9日に出願された米国番号09/592,231、米国特許第5,609,681号、米国特許第5,494,516号;米国特許第5,674,929号、米国特許第5,660,626号、米国特許第5,668,195号、米国特許第5,661,206号、米国特許第5,358,566号、米国特許第5,162,402号、米国特許第5,798,425号、米国特許第5,612,396号、米国特許第6,063,184号、および米国特許第5,912,284号、米国特許第5,840,114号、米国特許第5,753,744号、米国特許第5,728,207号、米国特許第5,725,657号、米国特許第5,703,174号、米国特許第5,665,158号、米国特許第5,643,978号、米国特許第5,633,298号、米国特許第5,583,183号、および米国特許第5,393,343号において見出すことができる。
水不溶性消泡剤および水不溶性消泡剤を可溶化させる可溶化剤と併用されるポリカルボキシレート分散剤は式a)〜j)の分散剤の少なくとも1つであってよい:
a)式(I):
Figure 2010511585
[式(I)中、
Xは水素、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、またはアミンの少なくとも1つである;
Rは少なくとも1つのC1〜C6アルキル(エン)エーテルもしくはこれらの混合物またはC1〜C6アルキル(エン)イミンもしくはこれらの混合物である;
Qは酸素、NH、または硫黄の少なくとも1つである;
pは1から約500の数であり、その結果、直線上側鎖または分岐側鎖の少なくとも1つが得られる;
1は、水素、C1〜C20炭化水素、または−OH、−COOH、−COOHのエステルもしくはアミド誘導体、スルホン酸、スルホン酸のエステルもしくはアミド誘導体、アミン、またはエポキシの少なくとも1つを含む官能化炭化水素の少なくとも1つである;
Yは、水素、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、アミン、疎水性炭化水素または消泡剤として機能するポリアルキレンオキシド部分の少なくとも1つである;
m、m’、m"、n、n’、およびn"はそれぞれ独立して0または1から約20の間の整数である;
Zは、i)少なくとも1つのアミンおよび1つの酸基、ii)二無水物、ジアルデヒド、および二酸塩化物からなる群から選択される骨格中に組み入れることができる2つの官能基、またはiii)イミド残基の少なくとも1つを含む部分であり;
ここでa、b、c、およびdは各単位のモル分率を反映し、ここでa、b、c、およびdの合計は1に等しく、a、b、c、およびdはそれぞれ0以上で1未満の値であり、a、b、c、およびdの少なくとも2つは0より大きい]の分散剤;
b)式(II):
Figure 2010511585
[式(II)中:
AはCOOMであるか、または場合により「y」構造において、A基が結合している炭素原子間にA基の代わりに酸無水物基(−CO−O−CO−)が形成されて、無水物を形成する;
BはCOOMである
Mは水素、遷移金属カチオン、疎水性ポリアルキレングリコールもしくはポリシロキサンの残基、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、第一鉄イオン、アルミニウムイオン、(アルカノール)アンモニウムイオン、または(アルキル)アンモニウムイオンである;
RはC2-6アルキレンラジカルである;
1はC1-20アルキル、C6-9シクロアルキル、またはフェニル基である;
x、y、およびzは0.01から100の数である;
mは1から500の数である;そして
nは10から100の数である]の分散剤;
c)i)式RO(AO)mH[式中、RはC1〜C20アルキル基であり、AはC2-4アルキレン基であり、mは2〜16の整数である]の化合物との無水マレイン酸半エステル、および
ii)式CH2=CHCH2−(OA)nOR[式中、nは1〜90の整数であり、RはC1-20アルキル基である]を有するモノマー;
のコポリマーの形態を有する、少なくとも1つのポリマーまたはその塩を含む分散剤;ならびに
d)次の一般式(1):
Figure 2010511585
[式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2Oは2〜4個の炭素原子を有するオキシアルキレン基の1種または2種以上の混合物を表し(ただし、2種以上の混合物をブロックの形態またはランダム形のいずれかで添加できるとする)、R3は水素原子または1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を表し、mはオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す値であり、1〜500の範囲の整数である]により表される(アルコキシ)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリルエステルモノマー(a)5〜98質量%、前記一般式(2)(式中、R4およびR5はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基であり、M1は水素原子、一価金属原子、二価金属原子、アンモニウム基、または有機アミン基を表す)により表される(メタ)アクリル酸モノマー(b)95〜2質量%、ならびにこれらのモノマーと共重合可能な他のモノマー(c)0〜50質量%を共重合することにより得られる分散剤(ただし、(a)、(b)、および(c)の合計量は100質量%であるとする);
e)オリゴアルキレングリコール、ポリアルコール、ポリオキシアルキレンアミン、およびポリアルキレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種由来の側鎖を有するポリカルボン酸またはその塩であるグラフトポリマー;
f)式(III):
Figure 2010511585
[式(III)中:
Dは構造d1、構造d2、およびこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの成分を含む;
XはH、CH3、C2〜C6アルキル、フェニル、p−メチルフェニル、またはスルホン化フェニルの少なくとも1つを含む;
YはHまたは−COOMの少なくとも1つを含む;
RはHまたはCH3の少なくとも1つを含む;
ZはH、−SO3M、−PO3M、−COOM、−O(CH2nOR3(式中、n=2〜6)、−COOR3、または−(CH2nOR3(式中、n=0〜6)、−CONHR3、−CONHC(CH32CH2SO3M、−COO(CHR4nOH(式中、n=2〜6)、または−O(CH2nOR4(式中、n=2〜6)の少なくとも1つを含む;
1、R2、R3、R5はそれぞれ独立して、オキシエチレン単位およびオキシプロピレン単位の−(CHRCH2O)m4ポリマーまたはランダムコポリマー(ここで、m=10〜500であり、ポリマーまたはランダムコポリマー中のオキシエチレンの量は約60%〜100%であり、ポリマーまたはランダムコポリマー中のオキシプロピレン単位の量は0%〜約40%である)である;
4はH、メチル、C2〜約C6アルキル、または約C6〜約C10アリールの少なくとも1つを含む;
MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アミン、トリエタノールアミン、メチル、またはC2〜約C6アルキルの少なくとも1つを含む;
a=0〜約0.8;
b=約0.2〜約1.0;
c=0〜約0.5;
d=0〜約0.5;
ここで、a、b、c、およびdは各単位のモル分率を表し、a、b、c、およびdの合計は1.0である;
ここで各a、b、cおよびd単位は独立して同じ分散剤構造における1成分または2以上の異なる成分を表し得る]の分散剤;
g)式(IV):
Figure 2010511585
[式(IV)において:
「b」構造はカルボン酸モノマー、エチレン性不飽和モノマー、または無水マレイン酸の1つであり、ここではY基およびZ基がそれぞれ結合する炭素原子間でY基およびZ基の代わりに酸無水物基(−CO−O−CO−)が形成され、「b」構造はペンダントエステル結合を有する少なくとも1つの部分およびペンダントアミド結合を有する少なくとも1つの部分を含まなければならない;
XはH、CH3、C2〜C6アルキル、フェニル、p−メチルフェニル、p−エチルフェニル、カルボキシル化フェニル、またはスルホン化フェニルの少なくとも1つを含む;
YはH、−COOM、−COOH、またはWの少なくとも1つを含む;
Wは式R5O−(CH2CH2O)s−(CH2C(CH3)HO)t(CH2CH2O)u(式中、s、t、およびuは0〜200の整数である。ただしt>(s+u)である)により表される疎水性消胞剤の少なくとも1つを含む(ここで、疎水性消胞剤の合計量はポリカルボキシレート分散剤の約10質量%未満の量で存在する);
ZはH、−COOM、−O(CH2nOR3(式中、n=2〜6)、−COOR3、−(CH2nOR3(式中、n=0〜6)、または−CONHR3の少なくとも1つを含む;
1はH、またはCH3の少なくとも1つを含む;
2、R3はそれぞれ独立して−(CH(R1)CH2O)m4(式中、m=10〜50)の一般式オキシエチレン単位およびオキシプロピレン単位のポリマーまたはランダムコポリマーであり、ここでポリマーまたはランダムコポリマー中のオキシエチレンの量は約60%から100%であり、ポリマーまたはランダムコポリマー中のオキシプロピレン単位の量は0%〜約40%である;
4はH、メチル、またはC2〜C8アルキルの少なくとも1つを含む;
5は−C1〜C18アルキルまたはC6〜C18アルキルアリールの少なくとも1つを含む;
Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、アミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、イミダゾールの少なくとも1つを含む;
a=0.01〜0.8;
b=0.2〜0.99;
c=0から0.5;
ここでa、b、cは各単位のモル分立を表し、a、b、およびcの合計は1である;
各a、b、およびc単位は独立して同じ分散剤構造における1成分または2以上の異なる成分を表し得る]の分散剤;
h)次のモノマー単位およびモノマー単位数を有する遊離酸または塩形態の次式(V):
次式(V):
Figure 2010511585
[式中、Aは部分(i)または(ii)から選択される
(i)−CR12−CR34
(ii)
Figure 2010511585
[式中、R1およびR3は置換ベンゼン、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキルカルボニル、C1-8アルコキシ、カルボキシル、水素、および環から選択され、R2およびR4は水素およびC1-4アルキルからなる群から選択され、ここでR1およびR3はR2および/またはR4がC1-4アルキルである場合にR2および/またはR4と一緒になって環を形成できる;
7、R8、R9、およびR10はそれぞれ水素、C1-6アルキル、およびC2-8炭化水素鎖からなる群から選択され、ここでR1およびR3はR7および/またはR8、R9、およびR10と一緒になって、これらが結合している炭素原子と一緒になったC2-8炭化水素鎖を形成し、この炭化水素鎖は場合により少なくとも1個のアニオン性基を有し、ここでこの少なくとも1個のアニオン性基は場合によりスルホン基である;
Mは水素、および疎水性ポリアルキレングリコールまたはポリシロキサンの残基からなる群から選択される。ただしAが(ii)であり、Mが疎水性ポリアルキレングリコールの残基である場合、Mは−(R5O)m6基と異ならなければならない
5はC2-8アルキレンラジカルである;
6はC1-20アルキル、C6-9シクロアルキルおよびフェニルからなる群から選択される;
xおよびzは1〜100の数である;
yは0〜100である;
mは2〜1000である;
xの(y+z)に対する比は1:10〜10:1であり、y:zの比は5:1〜1:100である]に対応するランダムコポリマー;
i)i)式3aまたは3b:
Figure 2010511585
[式中、Mは水素原子、一価または二価金属カチオン、アンモニウムイオンまたは有機アミン残基であり、aは1であるか、またはMが二価金属カチオンである場合、aは1/2である;
式中、Xは−OMa、−O−(Cm2mO)n−R1(式中、R1は水素原子、1〜20個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素ラジカル、5〜8個の炭素原子もしくは場合によりヒドロキシルを含む脂環式炭化水素ラジカル、カルボキシル、C1-14アルキル、または6〜14個の炭素原子を含むスルホン置換アリールラジカルであり、mは独立して2〜4であり、nは0〜500である)、−NHR2、−N(R22あるいはこれらの混合物(ここで、R2=R1、または−CO−NH2である);
Yは酸素原子または−NR2である]の少なくとも1つの成分、0〜90モル%;
ii)一般式4:
Figure 2010511585
[式中R3は水素原子または1〜5個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素ラジカルであり、pは0〜3であり、R1は水素、1〜20個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素ラジカル、5〜8個の炭素原子もしくは場合によりヒドロキシルを含む脂環式炭化水素ラジカル、カルボキシル、C1-14アルキル、または6〜14個の炭素原子を含むスルホン置換アリールラジカルであり、mは独立して2〜4であり、nは0〜500であり、qは0〜6である]の成分、1〜89モル%;および
iii)式5aまたは5b:
Figure 2010511585
[式中、Sは水素原子または−COOMaまたは−COOR5であり、TはCOOR5、−W−R7、−CO−[−NH−(CH23)−]s−W−R7、−CO−O−(CH2z−W−R7、一般式:
Figure 2010511585
のラジカルまたは−(CH2z−V−(CH2z−CH=CH−R1であるか、またはSが−COOR5または−COOMaである場合、U1は−CO−NHM−、−O−または−CH2Oであり、U2は−NH−CO−、−O−または−OCH2であり、Vは−O−CO−C6H4−CO−O−または−W−であり、Wは
Figure 2010511585
であり、
4は水素原子またはメチルラジカルであり、R5は3〜20個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素ラジカル、5〜8個の炭素原子を含む脂環式炭化水素ラジカルまたは6〜14個の炭素原子を含むアリールラジカルであり、R6=R1または
Figure 2010511585
7=R1または
Figure 2010511585
であり、
pは0〜3であり、mは独立して2〜4であり、nは0〜500であり、qは0〜6であり、rは2〜100であり、sは1または2であり、xは1〜150であり、yは0〜15であり、zは0〜4である]の少なくとも1つの成分、0〜10モル%;
iv)式6a、6b、または6c:
Figure 2010511585
[式中、Mは水素原子、一価または二価金属カチオン、アンモニウムイオンまたは有機アミン残基であり、aは1であるか、またはMが二価金属カチオンである場合、aは1/2である;
ここで、Xは−OMa、−O−(Cm2mO)−R1(式中、R1は水素原子、1〜20個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素ラジカル、5〜8個の炭素原子または場合によりヒドロキシルを含む脂環式炭化水素ラジカル、カルボキシル、C1-14アルキル、または6〜14個の炭素原子を含むスルホン置換アリールラジカルであり、
mは独立して2〜4であり、nは0から500である)、−NH−(Cm2mO)n−R1
−NHR2、−N(R22またはこれらの混合物である(ここで、R2=R1または−CO−NH2);および
Yは酸素原子または−NR2である]の少なくとも1つの成分、0〜90モル%
を含むオキシアルキレングリコール−アルケニルエーテルおよび不飽和モノおよび/またはジカルボン酸のコポリマー;
j)i)式7aおよび式7b:
Figure 2010511585
[式中、MはH、一価金属カチオン、二価金属カチオン、アンモニウムイオンまたは有機アミンであり;
aは、Mが二価金属カチオンである場合は1/2であるか、またはMが一価金属カチオンである場合は1である;
ここでR1は−OMa、または
−O−(Cm2mO)n−R2(式中、R2はH、C1-20脂肪族炭化水素、C5-8脂環式炭化水素、または場合により−COOMa、−(SO3)Ma、および−(PO3)Ma2からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されているC6-14アリールであり;
mは独立して2〜4であり;nは1〜500である]の構造単位からなる群から選択される少なくとも1つのメンバー、1〜90モル%;
ii)式8:
Figure 2010511585
[式中、R3はHまたはC1-5脂肪族炭化水素であり;
pは0〜3であり、qは0〜6であり;
2はH、C1-20脂肪族炭化水素、C5-8脂環式炭化水素、または場合により−COOMa、−(SO3)Ma、および−(PO3)Ma2からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されたC6-14アリールであり;mは独立して2〜4であり;
nは1〜500である]の構造単位、0.5〜80モル%;
iii)式9aおよび9b:
Figure 2010511585
[式中、R4はH、場合により少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されたC1-20脂肪族炭化水素、−(Cm2mO)n−R2、−CO−NH−R2、C5-8脂環式炭化水素、または場合により−COOMa、−(SO3)Ma、および−(PO3)Ma2からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されたC6-14アリールである;
MはH、一価金属カチオン、二価金属カチオン、アンモニウムイオンまたは有機アミンである;
aはMが二価金属カチオンである場合に1/2であるか、またはMが一価金属カチオンである場合に1である;
2はH、C1-20脂肪族炭化水素、C5-8脂環式炭化水素、または場合により−COOMa、−(SO3)Ma、および−(PO3)Ma2からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されたC6-14アリールである;
mは独立して2〜4である;
nは1〜500である]からなる群から選択される構造単位、0.5〜80モル%;
iv)式10
Figure 2010511585
[式中、R5はメチル、またはメチレン基であり、ここでR5はR7と1以上の5〜8員環を形成する;
6はH、メチル、またはエチルである;
7はH、C1-20脂肪族炭化水素、場合により−COOMa、−(SO3)Ma、および−(PO3)Ma2からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されたC6-14アリール、C5-8脂環式炭化水素、−OCOR4、−OR4、および−COOR4(式中、R4はH、場合により少なくとも1つの−OHで置換されているC1-20脂肪族炭化水素、−(Cm2mO)n−R2、−CO−NH−R2、C5-8脂環式炭化水素、または場合により−COOMa、−(SO3)Ma、および−(PO3)Ma2からなる群から選択されるメンバーで置換されたC6-14アリール残基である;
mは独立して2〜4であり、nは1〜500である)]の構造単位、1〜90モル%
を含むジカルボン酸誘導体およびオキシアルキレングリコール−アルケニルエーテルのコポリマー。
式(e)において、「由来」という用語は、誘導体一般をさすのではなく、むしろ分散剤特性と適合性であり、グラフトポリマーを破壊しないオリゴアルキレングリコール、ポリアルコールおよびポリアルキレングリコールの任意のポリカルボン酸/塩側鎖誘導体をさす。
場合により置換された、6〜14個の炭素原子を含むアリールラジカル中の置換基は、ヒドロキシル、カルボキシル、C1-14アルキル、またはスルホネート基であってよい。置換ベンゼン中の置換基は、ヒドロキシル、カルボキシル、C1-14アルキル、またはスルホネート基であってよい。
混和剤、セメント組成物および方法において用いられるポリカルボキシレート分散剤は、商標GLENIUM(登録商標)(BASF Construction Chemicals−Admixtures Systems、米国オハイオ州クリーブランド)、ADVA(登録商標)(W.R.Grace Inc.、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)、VISCOCRETE(登録商標)(Sika、スイス、チューリッヒ)、およびSUPERFLUX(登録商標)(Axim Concrete Technologies Inc.、オハイオ州ミドルブランチ)で販売されている分散剤または減水剤を包含し得るが、これに限定されない。
オリゴマー分散剤という用語は:成分A、場合により成分B、および成分Cの反応生成物であるオリゴマーを意味し;ここで、各成分Aは独立してセメント質粒子上に吸着された非分解性官能部分であり;ここで成分Bは任意の部分であり、存在するならば、各成分Bは独立して成分A部分と成分C部分との間に位置する非分解性部分であり;成分Cはセメント粒子に実質的に吸着されない直鎖または分岐水溶性非イオン性ポリマーである少なくとも1つの部分である。オリゴマー分散剤は、以下に完全に記載されているかのようにその内容が参考として本明細書で援用される、米国特許第6,133,347号、米国特許第6,492,461号、および米国特許第6,451,881号に開示されている。
ポリアスパルテート分散剤という用語は、官能化、親水性、オリゴマーまたはポリマー、側鎖置換ポリイミドまたはポリアミド主鎖ポリマーを含むポリマー分散剤を意味する。側鎖は、アミド、エステル、およびチオエステルを含み得る。ポリアスパルテート分散剤は水溶性であり、実質的に非架橋性であり得る。ポリアスパルテート分散剤例は、以下に完全に記載されているかのようにその内容が参考として本明細書で援用される、米国特許第6,136,950号、および米国特許第6,284,867号、米国特許第6,429,266号に開示されている。
RMAによりセメント組成物に提供される添加剤(A)の量は、セメント組成物の乾燥質量基準で0パーセント以上〜約0.0025パーセント活性物質の範囲である。RMAによりセメント組成物に提供される添加剤(A)の量は、セメント組成物の乾燥質量基準で0パーセント以上から約0.0001パーセント活性物質の範囲である。
RMAによりセメント組成物に提供される添加剤(A)の量は、セメント質の乾燥質量基準で約0.0005パーセント〜約0.025パーセント活性物質の範囲であってもよい。RMAによりセメント組成物に提供される添加剤(A)の量は、セメント質含量の乾燥質量基準で0.0005パーセント〜約0.01パーセント活性物質の範囲であってもよい。
RMAによりセメント組成物に提供される添加剤(B)の量は、セメント質含量の質量基準で活性物質の約0.001パーセント〜約0.05パーセント活性物質の範囲である。RMAによりセメント組成物に提供される添加剤(B)の量は、セメント質含量の質量基準で活性物質の約0.001パーセント〜約0.03パーセント活性物質の範囲であってもよい。
セメント組成物用分散剤をさらに含むセメント組成物の具体例について、分散剤はセメント質含量の質量基準で約0.001パーセント〜約2.0パーセントの範囲で存在し得る。
本発明のセメント組成物とともに使用できる混和剤および添加剤のいくつかの非限定的例を以下に記載する。米国特許第5,728,209号(参考として本明細書で援用されるBury et al.)は異なる種類の混和剤の詳細な説明を含む。
空気連行剤という用語は、セメント組成物中に空気を連行する任意の化学物質を含む。空気連行剤は低濃度で組成物の表面張力を低下させることもできる。空気連行混和剤はコンクリート中に微細な気泡を意図的に連行するために用いられる。空気連行は、凍結および解凍のサイクル中に湿度にさらされるコンクリートの耐久性を劇的に改善する。加えて、連行された空気は化学除氷剤により生じる表面スケーリングに対するコンクリートの耐性を大きく改善する。空気連行はさらに、材料分離およびブリーディングを排除または減少させつつ、生コンクリートのワーカビリティーを増大させる。これらの所望の効果を得るために用いられる物質は、ウッドレジンの塩;(Vinsol樹脂);いくつかの合成洗剤;スルホン化リグニンの塩;石油酸の塩;タンパク性物質の塩;脂肪酸および樹脂酸ならびにこれらの塩;アルキルベンゼンスルホネート;ならびにスルホン化炭化水素の塩から選択できる。空気連行剤は、セメント組成物において所望の量の空気を生じる量で添加される。一般に、セメント組成物中の空気連行剤の量は、セメント100ポンドあたり約0.2〜約5.0オンスの流体の範囲である。しかし、これは物質、混合比、温度、および混合作用における変動により大きく異なり得る。
凝結遅延剤、すなわち遅延凝結混和剤は、コンクリートの凝結速度を抑制、遅延、または減速させるために用いられる。これらは初期計量または水和プロセスが開始した後しばらくしてコンクリートミックスに添加できる。暑い天候がコンクリートの凝結に及ぼす促進効果を相殺するため、困難な配置条件が発生する場合、または現場への供給の問題が起こる場合にコンクリートもしくはグラウトの初期凝結を遅らせるか、または特別の仕上げプロセスの時間を取るため、もしくは作業日の最後で使い残したコンクリートの再利用を助けるために凝結遅延剤を用いる。ほとんどの凝結遅延剤は減水剤としても作用し、コンクリート中に多少の空気を連行するためにも使用できる。リグノスルホネート、ヒドロキシル化カルボン酸、リグニン、ホウ砂、グルコン酸、酒石酸および他の有機酸ならびにこれらの対応する塩、ホスホネート、ある炭水化物およびこれらの混合物を凝結遅延混和剤として使用できる。
脱気剤はコンクリート混合物中の空気量を減少させるために用いられる。リン酸トリブチル、フタル酸ジブチル、オクチルアルコール、炭酸およびホウ酸の水不溶性エステル、ならびにシリコーンはこの効果を達成するために使用できるいくつかの一般的な物質である。
アルカリ反応性抑制剤は、アルカリ−骨材反応を減少させ、硬化コンクリートにおける破壊的な膨張力を制限することができる。ポゾラン(フライアッシュ、シリカ・フューム)、高炉スラグ、リチウムおよびバリウムの塩は特に有効である。
結合混和剤は、古いコンクリートと新しいコンクリートとの間の結語強度を増加させるためにポートランドセメント混合物に通常添加され、有機物質、例えばゴム、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、スチレンブタジエンコポリマー、および他の粉末化ポリマーが挙げられる。
減水剤は、あるスランプを有するコンクリートを製造するために必要な混合水の量を減少させるため、水とセメントの比を減少させるため、またはスランプを増加させるために用いられる。典型的には、減水剤はコンクリート混合物の含水量を最高約15%まで減少させる。
流動化剤は高性能減水剤、または減水混和剤である。高スランプ、フローイングコンクリートを製造するためにこれらをコンクリートに添加し、かくして水−セメント比を減少させる。これらの混和剤は、過度の凝結遅延またはモルタルもしくはコンクリートにおける空気の連行を生じることなく大幅な減水または高い流動性をもたらす。流動化剤として使用できる物質には、スルホン化メラミンホルムアルデヒド縮合物、スルホン化ナフタレンホルムアルデヒド縮合物、ある有機酸、リグノスルホネート、および/またはこれらのブレンドが含まれる。
美的および安全性の理由でコンクリートを着色するために天然および合成混和剤を使用する。これらの着色混和剤は、通常、顔料から構成され、カーボンブラック、酸化鉄、フタロシアニン、アンバー、酸化クロム、酸化チタンおよびコバルトブルーが挙げられる。
コンクリートにおいて腐食防止剤は埋め込まれた鉄筋を、その高いアルカリ性による腐食から保護する働きをする。コンクリートの高アルカリ性により不活性および耐食性保護酸化膜がスチール上に形成される。しかし、除氷剤または海水由来の塩化物イオンの炭酸化または存在は、フィルムを破壊し得るか、またはフィルムに浸透でき、その結果、腐食が起こる。腐食抑制混和剤はこの腐食反応を化学的に阻止する。腐食を阻害するために最も一般的に使用される物質は、亜硝酸カルシウム、亜硝酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、あるリン酸塩またはフルオロケイ酸塩、フルオロアルミン酸塩、アミン、有機系撥水剤、および関連する化学物質である。
防湿混和剤は、低いセメント含有量、高い水−セメント比を有するか、または骨材中の微粒子が不足したコンクリートの透過性を減少させる。これらの混和剤は、乾燥コンクリート中への透湿性を遅らせ、あるセッケン、ステアリン酸塩、および石油製品が挙げられる。
グラウト剤、例えば空気連行混和剤、促進剤、凝結遅延剤、および無収縮剤およびワーカビリティー剤は、グラウト特性を調節して、特定の用途について所望の結果を得る。例えば、ポートランドセメントグラウトを様々な異なる目的に使用し、そのそれぞれは基礎を安定化させ、機械の基盤を凝結させ、コンクリート工事における亀裂および接合部を充填し、油井をセメントで固定し、メーソンリー壁のコアを充填し、プレストレステンドンおよびアンカーボルトをグラウトで塗り固め、あらかじめ配置された骨材コンクリート中の空隙を充填するために、様々な薬剤を必要とし得る。
気体発生剤、または発泡剤をコンクリートおよびグラウトにごく少量で添加して、硬化前に若干の膨張を起こす場合がある。膨張の量は、使用される気体発生物質および生混合物の温度に依存する。アルミニウム粉末、樹脂石けんおよび植物性または動物性接着剤、サポニンまたは加水分解タンパク質を気体発生剤として使用できる。
浸透率低下剤は、加圧下で、水がコンクリートを通して伝播される速度を減少させるために用いられる。シリカ・フューム、フライアッシュ、粉砕スラグ、天然ポゾラン、減水剤、およびラテックスを用いて、コンクリートの浸透率を減少させることができる。ポゾランはシリカ質またはアルミノシリカ質物質であり、これはそれ自体ほとんどまたは全くセメント状数値を有さない。しかし、微粉化形態において、かつ湿分の存在下で、ポゾランは水酸化カルシウムと常温で化学的に反応して、セメント特性を有する化合物を形成する。
ポンピング助剤はポンプ能力を改善するためにコンクリートミックスに添加される。これらの混和剤は流動コンクリートを増粘、即ちその粘度を増加させて、ポンプからの圧力下にある状態でペーストの脱水を減少させる。コンクリートにおいてポンピング助剤として用いられる物質には、有機および合成ポリマー、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)または分散剤とブレンドされたHEC、有機凝集物、パラフィン、コールタール、アスファルト、アクリル樹脂、ベントナイトおよび焼成シリカの有機エマルジョン、天然ポゾラン、フライアッシュならびに消石灰が含まれる。
硬化コンクリート上またはその中での細菌および真菌の成長は、殺真菌、殺菌、および殺虫混和剤の使用により部分的に制御できる。これらの目的のために最も有効な物質は、ポリハロゲン化フェノール、ディルドリンエマルジョン、および銅化合物である。
生コンクリートは誤なった混合比またはある骨材の特性、例えば粒子形態および不適切な粒度のために粗雑である場合があり得る。これらの条件下で、潤滑剤のような作用をする連行空気をワーカビリティー改善剤として使用できる。他のワーカビリティー剤は減水剤およびある微粉化混和剤である。
微粉化無機質混和剤は、ポートランドセメントコンクリートの可塑性または硬化性の一部を改善または変更するために混合プロセス前または混合プロセス中にコンクリートに添加される粉末または微粉化形態の物質である。業界で使用されるポートランドセメントは、クリンカーを微粉化することにより製造される、本質的に水硬性ケイ酸カルシウムからなり、いずれも、ASTMタイプI、II、III、IV、またはVと相互粉砕して添加される通常1以上の形態の硫酸カルシウムを含む水硬性セメントである。微粉化無機質混和剤はその化学的または物理的特性によって:セメント系物質;ポゾラン;ポゾラン状およびセメント系物質;および名目上不活性な物質に分類できる。セメント系物質は、単独で水硬性セメント特性を有し、水の存在下で凝結し、硬化する物質である。セメント系物質には、高炉スラグ微粉末、天然セメント、水硬性消石灰、およびこれらと他の物質との組み合わせが含まれる。前述のように、ポゾランは、セメント状数値がほとんどまたは全く無いが、水の存在下、微粉化形態において、ポートランドセメントの水和により放出される水酸化カルシウムと化学的に反応してセメント特性を有する物質を形成するシリカ質またはアルミノシリカ質物質である。既知ポゾランには、珪藻土、オパール質チャート、クレイ、頁岩、フライアッシュ、シリカ・フューム、火砕岩および軽石がある。ある高炉スラグ微粉末および高カルシウムフライアッシュはポゾラン特性およびセメント質特性の両方を有する。天然ポゾランとは、火砕岩、軽石、トラス、珪藻土、オパール質チャート、および一部の頁岩などの天然に存在するポゾランを定義するために用いられる専門用語である。名目上不活性な物質としては微粉化原石英、白雲石、石灰岩、大理石、花崗岩なども挙げられる。フライアッシュはASTM C−618において定義されている。
建築現場では、コンクリートを強化するための多くの方法が長年にわたって開発されてきた。1つの現代的方法は、生コンクリート混合物全体にわたって繊維を分布させることを含む。硬化すると、このコンクリートは繊維強化コンクリートと呼ばれる。繊維はジルコニウム物質、スチール、グラスファイバー、または合成物質、例えばポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、高強度アラミド(すなわちKEVLAR(登録商標))、またはこれらの混合物から製造できる。
セメント組成物は細骨材、粗骨材、ポゾラン、空気(連行空気または意図的連行空気のいずれか)、クレイ、および顔料も含む。
細骨材はNo.4シーブ(ASTM C125およびASTM C33)を通過する物質、例えば天然または人造砂である。粗骨材はNo.4シーブ(ASTM C 125およびASTM C33)上の残分、例えばシリカ、石英、粉砕ラウンドマーブル、ガラス球、花崗岩、石灰岩、方解石、長石、沖積砂、または他の耐久性骨材、およびこれらの混合物である。
ある実施形態にしたがって、セメント組成物の製造法を提供する。この方法は、水硬性セメント、水、ならびに前記添加剤(A)および添加剤(B)を含むレオロジー改良添加剤(RMA)を一緒に混合して、セメント組成物を形成することを含む。さらなる実施形態によると、セメント組成物の製造法は、水硬性セメント、骨材、水、ならびに前記添加剤(A)および添加剤(B)を含むレオロジー改良添加剤(RMA)を一緒に混合してセメント組成物を形成することを含む。
レオロジー改良添加剤(RMA)を添加して製造されるセメント組成物の有用な用途としては、低スランプスリップ成形舗装、歩道、縁石、または排水路のインプレイス押出、セメント物品、例えば高速道路の分離帯用防護柵およびコンクリートパイプの押出が挙げられる。さらなる用途としては、これらに限定されないが、従来の砂なしコンクリートであって困難な取り扱いおよび充填性が改善されたもの、自己充填コンクリート(SCC)であって大きな骨材が密集した鉄筋を通過する能力が改善されているもの、および振動に対する改善された反応または改善された表面フィニッシャビリティーから利益を得る通常のスランプコンクリートが挙げられる。
舗装用途をはじめとする多くの用途に関する製造速度を増加させることができる。その理由は、セメント組成物はより容易に固結されるが、振動が取り除かれるとエッジスランプのリスクが増大しないからである。セメント組成物の使用により、必要とされる振動エネルギーが少ない迅速かつ一貫した設置および適切な固結が可能になる。
実施例
次の実施例は、具体例をさらに詳細に説明するために記載する。以下の実施例は混和剤、セメント組成物、またはセメント組成物の製造法をなんら制限するものではないと解釈されるべきである。
以下の実施例におけるコンクリート混合物はACI 211、"Guide for Proportioning Normal Weight Concrete"に記載されているガイドラインに従った割合にした。混合は5分の混合時間を使用する以外はASTM C 192に記載されているガイドラインに従って行った。
以下の実施例におけるコンクリート混合比はI/II型ポートランドセメント、天然砂および#57粗骨材を使用して、564lb/yd3セメント因子に基づき、ASTM C33に概略を記載されたグレーディング規格にしたがった。実施例間で異なる水対セメント比を使用したが、混合物のセット内では、水含量は比較的一定に保たれていた。
次の試験を使用した:スランプ(ASTM C143)、空気量(ASTM C231)。追加試験手順を使用して、振動中のコンクリートの流動および変形速度を定量化した。この試験は実験室用振動テーブルに取り付けられた「L」字型ボックスを使用した。装置の説明は"State of the Art Report of RILEM Technical Committee 174−SCC",RILEM publication,2000,page 126において見出すことができる。
分析は、IBBコンクリートレオメータを用いたバルクコンクリート混合物のレオロジー特性の試験も含み、このレオメータはセメント質混合物の塑性粘度および降伏応力の比較値を提供する。塑性粘度をN・m・s(ニュートン−メーター−秒)の単位で記載し、降伏応力をN・m(ニュートン−メーター)で記載する。
型の垂直脚部を充填した後、垂直ゲートを除去し、10秒間隔で振動を加えた。垂直脚部におけるコンクリート高さの降下を用いて、下部へ流れたコンクリートの体積を計算した。振動に対するコンクリートの反応を体積流量(立方インチ/秒)で表す。体積流量の値が高いほど、同じレベルの加えられた振動エネルギーについてコンクリートの反応が改善されたことを示す。全ての添加剤をコンクリート混合物に添加する前に溶液として製造した。様々な添加剤について示した量は、セメントの活性固体質量パーセント基準である。
表1の全ての混合物はPCE分散剤をセメント質量の0.04%で含んでいた。混合物はポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、またはポリエチレンオキシドをPCE分散剤と組み合わせて含んでいた。各混合物をスランプ、空気量および体積流量について評価した。セメント質混合物の粘度および降伏応力も記載する。
第1表
Figure 2010511585
PCE=ポリカルボキシレート分散剤
PVA=ポリビニルアルコール
PAA=ポリアクリル酸
PEO=ポリエチレンオキシド
PVA添加剤実施例C2〜C5は、PCEのみの参照(実施例C1)と比較して体積流量において改善を示さない。ポリアクリル酸1250000分子量(実施例C6)およびPEO1000000分子量(実施例C7)添加剤はPCEのみの対照と比較して改善された体積流量を示した。
表2の実施例ミックスC8、C9、10および11はPCE分散剤をセメント質量の0.04%で含んでいた。ミックスC9、10および11はポリエチレンオキシドをPCE分散剤と組み合わせて含んでいた。ミックスC9は添加剤(B)成分を含んでいなかった。ミックス10はポリビニルアルコールを添加剤(B)としてポリエチレンオキシドと組み合わせてさらに含み、ミックス11はアセチレンジオールを添加剤(B)成分としてポリエチレンオキシドと組み合わせてさらに含んでいた。ミックス実施例C12および13〜15を別のミックス系において実施し、PCE分散剤を0.045%でポリエチレンオキシドと組み合わせて含んでいた。ミックスC12は添加剤(B)成分を含んでいなかった。ミックス13はエトキシル化ノニルフェノールを添加剤(B)としてポリエチレンオキシドと組み合わせてさらに含み、ミックス14はフッ素化界面活性剤を添加剤(B)成分としてポリエチレンオキシドと組み合わせてさらに含み、そしてミックス15はEO/POブロックポリマーを添加剤(B)成分としてポリエチレンオキシドと組み合わせて含んでいた。各ミックスをスランプ、空気量および体積流量について評価した。
第2表
Figure 2010511585
PCE=ポリカルボキシレート分散剤
PEO=ポリエチレンオキシド
PVA=ポリビニルアルコール
NP−6=6モルのEOを有するノニルフェノール
FS=フッ素化界面活性剤
25R2=Pluronic EO/POブロックポリマー
PEOを添加剤(A)成分としてPVA126Kと組み合わせて、またはアセチレンジオールを添加剤(B)成分として含むRMAを含む実施例10および11は、ミックスC9と比較して、体積流量において驚くほど著しい改善を示す。PEOを添加剤(A)成分としてエトキシル化ノニルフェノールと組み合わせて、フッ素化界面活性剤、またはEO/POブロックポリマーを添加剤(B)成分として含むRMAを含む実施例13〜15は、ミックスC12と比較して体積流量において著しい改善を示す。
第2a表は第2表のミックスのセメント組成物の粘度および降伏応力を示す。
第2a表
Figure 2010511585
ミックス実施例C16、C21およびC25は全て、コンクリート舗装に典型的に使用される商業的に入手可能なリグノスルホネート系混和剤を含み、ミックスC25は若干高い用量および低い水分を有していた。ミックスC17、18、C19および20はすべてPCE分散剤をセメント質量の0.041%で含み、ミックスC22、23および24はすべてPCE分散剤を0.045%で含み、そしてミックスC26、27および28は全てPCE分散剤を0.067%で含んでいた。PCEの量は、対照リグノスルホネート混和剤と同じ含水量を用いる場合、同じスランプを提供するように選択した。
第3表
Figure 2010511585
PEO=ポリエチレンオキシド
HEC=ヒドロキシエチルセルロース
PVA=ポリビニルアルコール
添加剤(A)成分(PEO400:4000000またはHEC)および添加剤(B)成分(アセチレンジオール)を含むRMAを含む実施例18および20は、PEO400:4000000またはHECのみ(実施例C17、C19)と比較して、体積流量において著しい改善を示す。添加剤(A)(ジウタンガム)および添加剤(B)(PVA23Kまたは124K)を含むRMAを含む実施例23、24、27および28は、ジウタンガムのみ(実施例C22およびC26)またはリグノスルホネート系混和剤のみの対照(実施例C21およびC25)と比較して体積流量において著しい改善を示す。
第3a表は、第3表のミックスのセメント組成物の粘度および降伏応力を示す。
第3a表
Figure 2010511585
呼称スランプコンクリート混合物とレオロジー改良添加剤(RMA)を含む混合物との間の比較を実施した。ミックスC29は分散剤またはRMAを含まない対照のプレーン基準混合物であった。ミックス30はPCEをセメント質量に基づいて0.045%で含み、RMAはポリサッカライド(添加剤(A))およびポリビニルアルコール(添加剤(B))のブレンドから構成されていた。
第4表
Figure 2010511585
PVA=ポリビニルアルコール
実施例30は、RMAを含めることにより、プレーン基準(ミックスC29)と比較して混合物の体積流量性能が改善され、さらに実施例30のスランプおよび空気量はプレーン基準と類似していることを示す。
800lb/yd3セメント含量のいくつかのSCC(自己充填コンクリート混合物)を製造した。水分を固定し、PCE分散剤を添加して約20インチのスランプ流の広がりを得た。低空気量を維持するために、セメント質量の0.003%のリン酸トリブチル消泡剤を各ミックスに添加した。
第4a表
Figure 2010511585
SCC=自己充填コンクリート
PVA=ポリビニルアルコール
第4b表は第4a表のミックスのセメント組成物の粘度および降伏応力を示す。
第4a表
Figure 2010511585
実施例32および34は、添加剤(A)成分単独がSCC組成物中に含まれている場合に、組成物のスランプ流が関連して減少することを示す。実施例32は、添加剤(A)がSCC組成物に添加される場合に、SCC基準ミックスC31と比較して、スランプ流を維持するために分散剤のレベルを増加させる必要があることを示す。実施例34は、基準と同じ分散剤レベルで、添加剤(A)成分が単独で添加される場合、スランプ流が減少することを示す。実施例33は、ジウタンガムおよびPVA23Kの組み合わせを、添加剤(A)単独(C32)に関して使用されるのと同じPCE分散剤量と組み合わせて含むRMAの使用により、PCE分散剤のみを含むSCC基準(C31)と比較して同じ含水量でさらに2インチの広がりをもたらしたことを示す。実施例35は、基準と同じPCE分散剤量およびほぼ同じ含水量と併用されるジウタンガムおよびPVA23Kの組み合わせを含むRMAが、SCC基準(C31)と類似したスランプ流値を提供することを示す。これらの実施例において、すでに高度に流動性の混合物に作用する剪断力は非常に低く、その自重下での流れから生じる。このことから、流動性混合物のさらなる広がりにより裏付けられるように、レオロジー改良添加剤が剪断に対して改善された反応を提供したことがわかる。
本明細書において記載される実施形態は単に例示的であり、当業者は本発明の趣旨および適用範囲から逸脱することなく変更および修正を加えることができると理解される。すべてのこのような変更および修正は前述のように本発明の範囲内に含まれることが意図される。さらに、本発明の様々な実施形態を組み合わせて所望の結果を得ることができるので、開示されている全ての実施形態は必ずしも選択的である必要はない。

Claims (52)

  1. 添加剤(A)および添加剤(B)を含むセメント組成物用レオロジー改良混和剤であって、前記添加剤(A)が、セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復でき、かつ前記添加剤(B)が、セメント組成物において単独で用いられる場合に前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合に添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する、セメント組成物用レオロジー改良混和剤。
  2. 前記添加剤(A)がポリアルキレンオキシド、ポリサッカライド、セルロースポリマー、ポリアクリル酸、ポリアミド、およびこれらの混合物の少なくとも1つから選択される、請求項1に記載の混和剤。
  3. 前記添加剤(A)がポリアルキレンオキシドを含む、請求項1に記載の混和剤。
  4. 前記ポリアルキレンオキシドがポリエチレンオキシドを含む、請求項3に記載の混和剤。
  5. 前記ポリエチレンオキシドの質量平均分子量が約1000000〜約4000000g/モルである、請求項4に記載の混和剤。
  6. 前記添加剤(A)がポリサッカライドを含む、請求項2に記載の混和剤。
  7. 前記ポリサッカライドが微生物ポリサッカライドを含む、請求項6に記載の混和剤。
  8. 前記微生物ポリサッカライドがウェランガム、ジウタンガム、キサンタンガムおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項7に記載の混和剤。
  9. 前記添加剤(A)がセルロースポリマーを含む、請求項2に記載の混和剤。
  10. 前記セルロースポリマーがセルロースエーテルを含む、請求項9に記載の混和剤。
  11. 前記セルロースエーテルがヒドロキシアルキルセルロースポリマー、カルボキアルキルセルロースポリマー、カルボキシアルキルセルロースポリマーの塩、カルボキシアルキルヒドロキシアルキルセルロースポリマー、ヒドロキシアルキルヒドロキシアルキルセルロースポリマー、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項10に記載の混和剤。
  12. 前記添加剤(A)が約500,000g/モル以上の質量平均分子量を有するポリアクリル酸を含む、請求項2に記載の混和剤。
  13. 前記添加剤(B)がアルキルアリールアルコキシレート、アルキルアルコキシレート、フッ素化界面活性剤、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックおよびランダムコポリマー、部分的に加水分解されたポリビニルアルコール、完全に加水分解されたポリビニルアルコール、アルコキシル化アセチレンジオール、およびこれらの混合物の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の混和剤。
  14. 前記添加剤(B)が約13,000から約126,000g/モルの質量平均分子量を有する部分的に加水分解されたポリビニルアルコールまたは完全に加水分解されたポリビニルアルコールの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の混和剤。
  15. 部分的に加水分解されたポリビニルアルコールまたは完全に加水分解されたポリビニルアルコールの質量平均分子量が約13,000から約24,000g/モルである、請求項14に記載の混和剤。
  16. 前記アルコキシル化アセチレンジオールが約20パーセントから約85パーセントのエチレンオキシド含量を含むエトキシル化アセチレンジオールを含む、請求項13に記載の混和剤。
  17. エトキシル化アセチレンジオールが約65パーセントから約85パーセントのエチレンオキシド含量を含む、請求項16に記載の混和剤。
  18. さらに(i)セメント組成物用分散剤および(ii)液体担体のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の混和剤。
  19. 水硬性セメント、水、およびレオロジー改良添加剤を含むセメント組成物であって、前記レオロジー改良添加剤が、
    (i)セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復できる添加剤(A)、および
    (ii)セメント組成物において単独で用いられる場合に、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合に添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する添加剤(B)
    を含む、セメント組成物。
  20. 水硬性セメントが、ポートランドセメント、メーソンリーセメント、高アルミナセメント、耐火セメント、マグネシアセメント、硫酸カルシウム半水セメント、スルホアルミン酸カルシウムセメントおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項19に記載の組成物。
  21. 凝結促進剤、凝結遅延剤、空気連行剤もしくは脱気剤、腐食防止剤、顔料、湿潤剤、水溶性ポリマー、撥水剤、繊維、防湿混和剤、気体発生剤、浸透率低下剤、ポンピング助剤、抗真菌混和剤、殺菌混和剤、殺虫混和剤、微粉化無機質混和剤、アルカリ反応性抑制剤、結合混和剤、強度強化剤、収縮低減剤、骨材、ポゾラン、分散剤およびこれらの混合物からなる群から選択されるセメント混和剤または添加剤をさらに含む、請求項19に記載のセメント組成物。
  22. さらに(i)セメント組成物用分散剤および(ii)液体担体の少なくとも1つを含む、請求項19に記載のセメント組成物。
  23. 前記分散剤がリグノスルホネート、ナフタレンスルホネート、ポリカルカルボキシレート、ポリアスパルテート、オリゴマーおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項22に記載のセメント組成物。
  24. セメント組成物が低スランプ舗装組成物を含む、請求項19に記載のセメント組成物。
  25. セメント組成物が自己充填セメント組成物を含む、請求項19に記載のセメント組成物。
  26. 前記添加剤(A)がセメント質含量の約0.0005質量パーセント〜約0.025質量パーセントの量で存在する、請求項19に記載のセメント組成物。
  27. 前記添加剤(A)がセメント質含量の約0.0005質量パーセント〜約0.01質量パーセントの量で存在する、請求項26に記載のセメント組成物。
  28. 前記添加剤(B)がセメント質含量の約0.001質量パーセント〜約0.05質量パーセントの量で存在する、請求項19に記載のセメント組成物。
  29. 前記添加剤(B)がセメント組成物の約0.001質量パーセント〜約0.03質量パーセントの量で存在する、請求項28に記載のセメント組成物。
  30. 前記分散剤がセメント質含量の約0.001質量パーセント〜約2質量パーセントの量で存在する、請求項23に記載のセメント組成物。
  31. 前記添加剤(A)がポリアルキレンオキシド、ポリサッカライド、セルロースポリマー、ポリアクリル酸、ポリアミド、およびこれらの混合物の少なくとも1つから選択される、請求項19に記載のセメント組成物。
  32. 前記添加剤(A)がポリアルキレンオキシドを含む、請求項31に記載のセメント組成物。
  33. 前記ポリアルキレンオキシドがポリエチレンオキシドを含む、請求項32に記載のセメント組成物。
  34. 前記ポリエチレンオキシドの質量平均分子量が約1000000〜約4000000g/モルである、請求項33に記載のセメント組成物。
  35. 前記添加剤(A)がポリサッカライドを含む、請求項31に記載のセメント組成物。
  36. 前記ポリサッカライドが微生物ポリサッカライドを含む、請求項35に記載のセメント組成物。
  37. 前記微生物ポリサッカライドがウェランガム、ジウタンガム、キサンタンガムおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項36に記載のセメント組成物。
  38. 前記添加剤(A)がセルロースポリマーを含む、請求項31に記載のセメント組成物。
  39. 前記セルロースポリマーがセルロースエーテルを含む、請求項38に記載のセメント組成物。
  40. 前記セルロースエーテルがヒドロキシアルキルセルロースポリマー、カルボキシアルキルセルロースポリマー、カルボキシアルキルセルロースポリマーの塩、カルボキシアルキルヒドロキシアルキルセルロースポリマー、ヒドロキシアルキルヒドロキシアルキルセルロースポリマー、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項39に記載のセメント組成物。
  41. 前記添加剤(A)が約500,000g/モル以上の質量平均分子量を有するポリアクリル酸を含む、請求項31に記載のセメント組成物。
  42. 前記添加剤(B)がアルキルアリールアルコキシレート、アルキルアルコキシレート、フッ素化界面活性剤、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックおよびランダムコポリマー、部分的に加水分解されたポリビニルアルコール、完全に加水分解されたポリビニルアルコール、アルコキシル化アセチレンジオール、およびこれらの混合物の少なくとも1つを含む、請求項19に記載のセメント組成物。
  43. 前記添加剤(B)が約13,000から約126,000g/モルの質量平均分子量を有する部分的に加水分解されたポリビニルアルコールまたは完全に加水分解されたポリビニルアルコールの少なくとも1つを含む、請求項42に記載のセメント組成物。
  44. 部分的に加水分解されたポリビニルアルコールまたは完全に加水分解されたポリビニルアルコールの質量平均分子量が約13,000から約24,000g/モルである、請求項43に記載のセメント組成物。
  45. 前記アルコキシル化アセチレンジオールが約20パーセントから約85パーセントのエチレンオキシド含量を含むエトキシル化アセチレンジオールを含む、請求項42に記載のセメント組成物。
  46. エトキシル化アセチレンジオールが約65パーセントから約85パーセントのエチレンオキシド含量を含む、請求項45に記載のセメント組成物。
  47. セメント組成物を製造する方法であって、水硬性セメント、水、および前記セメント組成物用レオロジー改良添加剤を一緒に混合することを含み、前記レオロジー改良添加剤が添加剤(A)および添加剤(B)を含み、前記添加剤(A)が、(i)セメント組成物において、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化し、前記セメント質系にエネルギーが加えられないと粘度を回復でき、かつ前記添加剤(B)が、(ii)セメント組成物において単独で使用される場合、前記セメント組成物にエネルギーが加えられることに反応して剪断薄化しないが、添加剤(A)と併用される場合、添加剤(A)と相乗的に作用して、添加剤(A)および(B)が添加される前記セメント組成物の降伏応力をさらに低下させ、これにより剪断条件下で前記セメント組成物の体積流量を改善する、セメント組成物を製造する方法。
  48. さらに前記レオロジー改良添加剤が(i)セメント組成物用分散剤および(ii)液体担体の少なくとも1つを含む、請求項47に記載の方法。
  49. さらに骨材を前記セメント、水およびレオロジー改良添加剤と混合することを含む、請求項47に記載の方法。
  50. 添加剤(A)がジウタンガムを含み、添加剤(B)がポリビニルアルコールを含む、請求項1に記載の混和剤。
  51. 添加剤(B)が前記セメント質混合物の粘度を増加させない、請求項1に記載の混和剤。
  52. 添加剤(B)が前記セメント質混合物の粘度を増加させない、請求項19に記載のセメント組成物。
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