JP2010510604A - 放射線医学情報システムと診断用システム／モダリティとの間での対話型プロトコル設定 - Google Patents

Abstract

【課題】保健医療情報システムと診断用システム／モダリティとの間での対話型プロトコル設定のための方法及びシステムを提供する。
【解決手段】本方法は、診断用イメージング・システムのための複数の利用可能な走査プロトコルを観察し、患者走査オーダーを診断用イメージング・システムのための複数の利用可能な走査プロトコルの内の１つ以上と関連付けることを含む。別の実施形態では、診断用イメージング・システムのための複数の利用可能な走査プロトコルを含むプロトコル・リストと、ユーザーからの入力を受け入れて、プロトコル・リストから１つ以上の利用可能な走査プロトコルを指定するためのダイアログとを含むインターフェースが提供される。前記ダイアログは、診断用イメージング・システムを使用して患者を走査するためのオーダーを、１つ以上の指定された走査プロトコルと関連付けるように構成される。
【選択図】図１

Description

本発明は、一般的に云えば、保健医療情報システムとイメージング・システム又はモダリティとの間での通信に関するものである。特に、本発明は、保健医療情報システムと診断用イメージング・システム／モダリティとの間での対話型プロトコル設定に関するものである。

走査プロトコルにより、患者について行うべき１つ以上のイメージング走査及び関連した行為が規定される。例えば、頭部ＣＴ走査プロトコルでは、テーブル速度、ガントリ回転速度、ピッチ、コリメーション、焦点、コントラストなどの明細事項を含む。走査プロトコルは、例えば、用いられる診断用イメージング（ＤＩ）スキャナの種類及びソフトウエアに依存して変えることができる。

放射線医学情報システム（ＲＩＳ）、画像保管通信システム（ＰＡＣＳ）等のような、今日の保健医療情報システムは、特定の診断用イメージング・スキャナ・システムについてのプロトコルの詳細な能力に対するアクセスが制限されているか又は全くアクセスできない。「プロトコル設定(protocoling) 」の行使、すなわち、特定の医療処置についての担当医師の患者オーダーと診断用イメージング・モダリティ（例えば、Ｘ線、コンピュータ断層撮影（ＣＴ）、ディジタルＸ線撮影（ＤＲ）、磁気共鳴（ＭＲ）、ポジトロン放出型断層撮影（ＰＥＴ）、超音波など）のための走査プロトコルとを、該処置より前に整合させることは、現在、一般的な関連付けであり、特定のＤＩシステムの特有の力を充分に活用していないことがある。

本発明の或る特定の実施形態では、保健医療情報システムと診断用イメージング・システム／モダリティとの間での対話型プロトコル設定のための方法及びシステムを提供する。

或る特定の実施形態では、保健医療情報システムと診断用イメージング・システムとの間での対話型プロトコル設定のための方法を提供し、該方法は、診断用イメージング・システムのための複数の利用可能な走査プロトコルを観察する段階と、患者走査オーダーを前記診断用イメージング・システムのための複数の利用可能な走査プロトコルの内の１つ以上と関連付ける段階とを含む。

或る特定の実施形態では、保健医療情報システムと診断用イメージング・システムとの間での対話型プロトコル設定を可能にするインターフェースを提供する。本インターフェースは、診断用イメージング・システムのための複数の利用可能な走査プロトコルを含んでいるプロトコル・リストと、ユーザーからの入力を受け入れて、前記プロトコル・リストから前記複数の利用可能な走査プロトコルの内の１つ以上を指定するためのダイアログとを含む。ダイアログは、診断用イメージング・システムを使用して患者を走査するためのオーダーを、前記１つ以上の指定された走査プロトコルと関連付けるように構成されている。

或る特定の実施形態は、例えば、コンピュータによって実行するための一組の命令を持つコンピュータ読取り可能な媒体で具現化することができる。コンピュータ読取り可能な媒体とその命令は、上述の対話型プロトコル設定を提供するために使用することができる。例えば、或る特定の実施形態は、プロトコル・ライブラリ、プロトコル選択ルーチン及びオーダー・ルーチンを含む一組の命令として具現化することができる。プロトコル・ライブラリは、例えば、診断用イメージング・システムのための複数の利用可能な走査プロトコルを含む。プロトコル選択ルーチンは、複数の利用可能な走査プロトコルを表示し、またユーザーからの入力を受け入れて、プロトコル・ライブラリからの複数の利用可能な走査プロトコルの内の１つ以上を指定する。プロトコル選択ルーチンは、診断用イメージング・システムを使用して患者を走査するためのオーダーを、前記１つ以上の指定された走査プロトコルと関連付けるように構成される。オーダー・ルーチンは、診断用イメージング・システムための関連付けしたプロトコル（１つ又は複数）を参照するために、オーダー情報を更新する。診断用イメージング・システムは、例えば、その継続中のオーダーを検索するために、ＤＩＣＯＭモダリティ・ワークリスト（ＭＷＬ）機能のような機能を使用することができる。

上記の発明の概要、並びに本発明の特定の実施形態についての以下の詳しい説明は、添付の図面を参照して読めば一層良く理解されよう。本発明を例示するために、特定の実施形態を図面に示している。しかしながら、本発明が、添付の図面に示された配置構成及び手段に制限されないことを理解されたい。

図１は、本発明の一実施形態に従った対話型プロトコル設定ためのシステム及び流れ図を示す。 図２は、本発明の一実施形態に従った保健医療情報システム及び／又はワークステーションにおけるユーザーのための模範的なインターフェースを示す。

走査プロトコルは、例えば、モダリティ設定、並びに／又は通信及び／又は動作方法の組合せを指定する。対話型プロトコル設定は、診断用イメージング（ＤＩ）システムと、ＲＩＳ（これについて例示の目的でのみ以下に説明する）のような保健医療情報システムとの間の通信リンクを提供する。対話型プロトコル設定により、ＲＩＳは目標のＤＩシステムについて利用可能である複数の特定の走査プロトコルを「調査」して、患者処置／オーダーとその患者の症状についての最適なＤＩシステム・プロトコルとの特定の関連付けを可能にすることができる。

走査プロトコル（１つ又は複数）は、例えば、１つ以上の判定基準に基づいて自動的に選択し、及び／又は或る特定の制約がある場合に提供されたリストから手動で選択することができる。走査プロトコルは、例えば、取得すべき一連のビューを特定することができる。例えば、「標準的胸部Ｘ線」プロトコルは、前後方向及び横方向ビューを指定することができる。また、処置も走査プロトコルによって指定することができ、これは、例えば、複数のサブプロトコル又は構成プロトコルを含み及び／又は参照する。例えば、走査プロトコルは、特別な処置又は処置段階を遂行するための行為を指定することができる。或る特定の実施形態では、走査プロトコルはコード（例えば、数字コード又は英数字コード）によって指定される。或る特定の実施形態では、ユーザー、及び／又はＤＩシステムのようなシステムは、走査プロトコルの構成成分を処理することができる。例えば、モダリティは、選択された又は規定の走査プロトコルにおいて指定された複数の段階（例えば、複数のビュー又は走査）を実行することができる。或る特定の実施形態では、システム及び／又はユーザーは「標準の」又は予め設定された走査プロトコルを許容することができる。他の実施形態では、システム及び／又はユーザーは、例えば、１つ以上の規則及び／又は優先権に従って標準の又は予め設定された走査プロトコルを修正することができる。

対話型プロトコル設定は、ＩＨＥ（医療連携のための情報統合化）プロトコルを利用して、ＲＩＳと１つ以上ＤＩシステムとの間の双方向通信を規定する。ＩＨＥは、例えば、臨床システム相互間及び／又は臨床システムのための通信及び／又は走査プロトコルについての１つ以上のライブラリ及び／又はガイドラインを提供することができる。対話型プロトコル設定は、ＲＩＳユーザーが特定のＤＩシステムについての走査プロトコルを観察するのを可能にする。そこで、ＲＩＳユーザーは、１）適切なＤＩシステム及び２）そのシステムについての特定の走査プロトコルにより、患者放射線オーダーをより良く指定することができる。

例えば、心臓イメージング又は神経イメージングのために幾種類かのＤＩシステムをより適切に選ぶことができる。対話型プロトコル設定によって提供される双方向通信により、ユーザーは患者及び症状に合わせてＤＩシステムをより良く整合させることが可能になる。その上、ＤＩシステム内では、異なる走査プロトコルを、例えば、患者寸法、患者血液検査結果、並びに患者のアレルギー及び薬物治療についての適応を含む様々な因子に基づいて、特定の患者により良く適合させることができる。対話型プロトコル設定によって提供される双方向通信により、ユーザーは患者を注文仕立ての走査プロトコルとより良く整合させることが可能になる。

ＩＨＥは、保健医療におけるコンピュータ・システムが情報を分担する方法を改善するために保健医療専門家及び産業によって主導されたものである。ＩＨＥは、最適な患者診療を支援する特定の臨床的要求に対処するために、ＤＩＣＯＭ及びＨＬ７のような確立された規格の調和のとれた使用を促進する。

患者診療は、包括的な電子的健康記録（ＥＨＲ）への効率のよいアクセスを介して改善することができる。ＩＨＥは、ＥＨＲを支援するのに必要な情報基準の採用を促進する。ＩＨＥは、保健医療情報交換を調和させることによって患者診療を改善するのに役立ち、また診療提供者間で健康情報を継ぎ目無く送り、且つ局所的、地域的及び全国的健康情報ネットワークを可能にするために、共通の基準をベースとしたフレームワークを提供する。

図１は、本発明の一実施形態に従った対話型プロトコル設定のためのシステム１００についてのブロック図及び流れ図を示す。このシステムは、ＲＩＳ１１０、ＤＩシステム１２０及びワークステーション１３０を含む。或る特定の実施形態では、標準的な走査プロトコルを、ユーザーの及び／又は自動的な再検討のためにＲＩＳ１１０及び／又はＤＩシステム１２０に埋め込み／記憶させることができる。また、ユーザー定義の走査プロトコルを、例えば、ワークステーション１３０及び／又は他の供給源からＲＩＳ１１０及び／又はＤＩシステム１２０へアップロードすることができる。ＲＩＳ１１０及び／又はワークステーション１３０から観察可能な走査プロトコルは、例えば、特別なＤＩシステム１２０上で及び／又はそれのために利用可能であるプロトコルを含むことができる。

段階１４０において、プロトコル・ワークリスト／ワークフローを用いることにより、走査プロトコルをＤＩシステム１２０についての患者オーダーと関連付けることができる。例えば、ユーザーはＲＩＳ１１０及び／又はワークステーション１３０からの特別なオーダー（例えば、患者処置オーダー）を再検討することができる。ユーザーはＲＩＳ１１０（及び／又はＲＩＳ１１０に関連したワークステーション１３０）を介して対話型プロトコル設定オプションを選択する。ＲＩＳ１１０は、例えば、ＤＩシステム１２０のリストを検索して、該リストをＲＩＳユーザーへ提示する。ユーザーはオーダーに関連付けるＤＩシステムを選択する。ＲＩＳ１１０は、選択されたＤＩシステム１２０についての走査プロトコルのリストを検索して、該リストをユーザーへ提示する。ユーザーはＤＩシステム１２０及びオーダーのための適切な走査プロトコル（１つ又は複数）を選択する。

段階１５０において、ユーザーは、ＤＩシステム１２０についての患者放射線オーダーを、該システム１２０についての選択された走査プロトコル（１つ又は複数）と関連付けることができる。例えば、ＲＩＳ１１０のユーザーはＤＩシステム１２０上の走査プロトコルを再検討して、患者放射線オーダーを適切なＤＩシステム１２０及び該システム１２０上の指定された走査プロトコルと関連付けることができる。

ＤＩシステム１２０はそのオーダーのリストを（例えば、ＤＩＣＯＭ−ＭＷＬを介して）受け取る。ＤＩシステム１２０のユーザーは、関連付けした走査プロトコルを持つ次の患者についてのオーダーを選択することができる。ユーザーは、オーダー内で確認された走査プロトコル（１つ又は複数）を実行する。ＤＩシステム１２０は、例えば、ＤＩＣＯＭ−ＭＰＰＳを使用して、遂行される処置の詳細を伝送する。

段階１６０において、走査情報、患者情報及び／又はプロトコル概要を、ＤＩシステム／モダリティ１２０における画像処置の完了時にＲＩＳ１１０へ送り返すことができる。このような情報は、例えば、ユーザーによって保存及び／又は分析することができる。或る特定の実施形態では、情報は、例えば、通信のためのＩＨＥ許容基準を用いてＤＩシステム１２０からＲＩＳ１１０へ伝送することができる。

或る特定の実施形態では、患者オーダーが繰り返し処置である場合、ＲＩＳ１１０は、患者が以前にこの処置を受けたことを判定して、以前の検査情報を検索する。ユーザーは、以前の検査におけるのと同じＤＩシステム１２０について同じ処置計画に従うかどうか指定する。

或る特定の実施形態では、例えば、対話型プロトコル設定はＩＨＥ放射線医学技術的フレームワーク−計画的ワークフロー・プロフィールを利用する。計画的ワークフロー・プロフィールは、走査プロトコルに関してスキャナ（例えば、ＤＩシステム）とＲＩＳとの間の予想される相互作用に関するものである。ＩＨＥ計画的ワークフロー・プロフィールは「支援処置プロトコル設定オプション」を含み、これは、ＲＩＳプロトコルをスキャナ・プロトコルへマッピングするのを自動化するやり方についての一般原則を示している。ＩＨＥ放射線医学技術的フレームワークに関する更なる情報については、「http:／／www.ihe.net／Technical_Framework／index.cfm#radiology」を参照されたい。その内容はここで引用することによって本書に取り入れるものとする。

現在のＩＨＥプロフィールは、ＲＩＳをスキャナ・プロトコルの中へ結合していない。その代わりに、計画的ワークフロー・プロフィールのようなＩＨＥプロフィールは、検査オーダー対ＲＩＳプロトコル・コード間のマッピングについての一般原則を示し、ＤＩスキャナについては、ＲＩＳプロトコル・コードからスキャナ・プロトコルへのマッピングについての一般原則を示している。或る特定の実施形態は、例えば、ワークフロー及びユーザー・インターフェースが特別なスキャナからスキャナ・プロトコルのリストを検索し、患者処置オーダーをスキャナ・プロトコルと関連付けし、且つ選択されたスキャナ・プロトコルを患者処置オーダー情報と共にスキャナへ送ることを容易にする。

或る特定の実施形態では、計画的ワークフロー及び／又はプロフィール定義を拡張して、スキャナ・プロトコルのこのような選択、患者処置との関連付け、及びＤＩスキャナへの伝送を可能にする。計画的ワークフロー・プロフィールは、オーダーと特定のＤＩシステム（スキャナ）との関連付けを可能にする。ＳＷＦプロフィール及びＤＩＣＯＭ−ＭＰＰＳ（モダリティ遂行処置段階）は、例えば、画像取得の完了時にスキャナが何の情報をＲＩＳへ戻すのかについて一般原則を示す。ＤＩＣＯＭモダリティ・ワークリスト（ＭＷＬ）は、スキャナが該スキャナに割り当てられたオーダーのリストをそれによって検索できるようにする機構を定義する。

システム１００のための流れ図の１つ以上の段階は、例えば、ハードウエア、ファームウエアにおいて、及び／又はソフトウエアにおける一組の命令として、単独で又は組み合わせて具現化することができる。或る特定の実施形態は、汎用コンピュータ又は他の処理装置で実行するために、メモリ、ハードディスク、ＤＶＤ又はＣＤのようなコンピュータ読取り可能な媒体上に存在する一組の命令として提供することができる。

本発明の或る特定の実施形態では、これらの段階の１つ以上を省略し及び／又は列挙した順序とは異なる順序でこれらの段階を遂行することができる。例えば、本発明の或る特定の実施形態では、幾つかの段階は遂行することができない。更なる例として、或る特定の段階は、前に列挙したものとは異なる時間的順序（同時も含む）で遂行することができる。或る特定の実施形態では、例えば、対話型プロトコル設定は、ＤＩシステム処置のために患者のスケジュールを定めるためのペーパーレス方式を可能にするのに役立つ。担当医師は、インターネット又はネットワークを介して保健医療機関／施設のＲＩＳシステムにアクセスすることができる。医師は、患者の病状診断に役立つ適切なイメージングを行うように放射線診断部に要求するレポートを入力することができる。そこで、対話型プロトコル設定能力を利用して、放射線技師は一式の利用可能なＤＩシステムを走査して、患者の要求とＤＩシステムの能力とを最も適切に整合させることができる。同様に、ＲＩＳを介して利用可能である患者経歴を用いて、放射線技師はまた、その患者のための最も適切な走査プロトコルを指定することができる。

図２は、本発明の一実施形態に従った、ＲＩＳ及び／又はワークステーションのような保健医療情報システムにおけるユーザーのための模範的なインターフェース２００を示す。インターフェース２００は、例えば、ＲＩＳ１１０及び／又はワークステーション１３０での臨床検査ノートの再検討及び／又は入力のためのウェブ・ページ・ダイアログ・ボックス又はウィンドウのようなダイアログ２１０を含む。ダイアログ２１０は、患者情報、検査又は他のオーダー情報、プロトコル情報及びレポート情報のような情報を含む。

ユーザーは、ダイアログ２１０を介して利用可能な走査プロトコルのリストを見ることができる。模範的なリストが図２にプロトコル・リスト２２０として示されている。プロトコル・リスト２２０は、例えば、イメージング・システム／モダリティ、解剖学的構造及び／又は処置に特定することができる。図２に示されているように、模範的なプロトコル・リスト２２０は腹部の走査のための利用可能な走査プロトコルを列挙する。それらのプロトコルは、解剖学的構造／解剖学的構造を含む領域、タイミング、モードなどを指定することができる。それらのプロトコルは、イメージング又は走査の種類、ビューなどを指定することができる。ユーザーは、ダイアログ２１０を介して、リスト２２０から患者に対して使用するための１つ以上のプロトコルを選択することができる。或る特定の実施形態では、１つ以上のプロトコルはデフォールト・オプションとし、及び／又は検査、装置、資源利用性などを含む１つ以上の判定基準に基づいて自動的に選択することができる。

次いで、選択されたプロトコル情報は、患者を走査するのに使用するためにイメージング・システム／モダリティ（及び／又はイメージング・システム／モダリティを作動する技師）へ伝送することができる。プロトコル情報は、例えば、技師によりシステム／モダリティを手動で駆動させるために、及び／又は該プロトコルに含まれている段階及び／又は他の要素に従ってシステム／モダリティを自動的に駆動するために使用することができる。プロトコル情報は、例えば、関連付けした患者オーダーと共に伝送することができる。

このようにして、或る特定の実施形態では、対話型プロトコルによってより良好な患者診療を提供する。対話型プロトコルは、患者の診断用イメージングの追跡研究のために一層信頼性があり且つ繰り返し可能な結果を提供する。その上、対話型プロトコル設定は患者レポートの正確さを改善するのに役立つ。或る特定の実施形態では、対話型プロトコル設定は、ＤＩシステムにおいて利用可能な走査プロトコルのリスト又は表示を提供し、且つ保健医療情報システムを介して１つ以上の利用可能なプロトコルの選択を可能にすると云う技術的効果をもたらす。

対話型プロトコル設定は、時間、効率及び品質制御の利益を診断用イメージング・サービスの提供者に与える。より良好な患者診療、患者の診断用イメージングの追跡研究のためのより信頼性があり且つ繰り返し可能な結果、及び患者レポートの正確さの改善が、全て対話型プロトコル設定によってより良好に達成することができる。

或る特定の実施形態は、例えば、コンピュータによって実行するための一組の命令を持つコンピュータ読取り可能な媒体で具現化することができる。コンピュータ読取り可能な媒体とその命令は、上述の対話型プロトコル設定を提供するために使用することができる。例えば、或る特定の実施形態は、プロトコル・ライブラリ、プロトコル選択ルーチン及びオーダー・ルーチンを含む一組の命令として具現化することができる。プロトコル・ライブラリは、例えば、診断用イメージング・システムのための複数の利用可能な走査プロトコルを含む。プロトコル選択ルーチンは、複数の利用可能な走査プロトコルを表示し、またユーザーからの入力を受け入れて、プロトコル・ライブラリからの複数の利用可能な走査プロトコルの内の１つ以上を指定する。プロトコル選択ルーチンは、１つ以上の指定された走査プロトコルを持つ診断用イメージング・システムを使用して患者を走査するためのオーダーを生成するように構成される。オーダー・ルーチンは、生成されたオーダーを診断用イメージング・システムへ伝送する。或る特定の実施形態では、プロトコル選択ルーチンは診断用イメージング・システムからの検査ノートの入力を容易にする。或る特定の実施形態では、プロトコル・ライブラリ、プロトコル選択ルーチン及びオーダー・ルーチンは、例えば、保健医療情報システム及び／又はワークステーションで実行することができる。

上述のインターフェース（１つ又は複数）及びシステム（１つ又は複数）の構成部品、要素及び／又は機能は、例えば、ハードウエア、ファームウエアにおいて、及び／又はソフトウエアにおける一組の命令として、単独で又は組み合わせて具現化することができる。或る特定の実施形態は、例えば、ＰＡＣＳワークステーション又は１つ以上の専用処理装置のような、汎用コンピュータ又は他の処理装置で実行するために、メモリ又はハードディスクのようなコンピュータ読取り可能な媒体上に存在する一組の命令として提供することができる。

以上、図面を参照して幾つかの実施形態を説明した。これらの図面は、本発明のシステム及び方法及びプログラムを具現化する特定の実施形態の細部を幾分か例示している。しかしながら、図面による発明の説明は、図面に示された特徴に関連した何らかの制限を本発明に課すものとして解釈すべきではない。本発明は、その動作を達成するための方法、システム及び任意の機械読み取り可能な媒体上のプログラム製品を含むことを意図している。前に述べたように、本発明の実施形態は、既存のコンピュータ処理装置を使用して、或いはこの又は他の目的のために取り入れられた専用コンピュータ処理装置によって、或いはハードワイヤード・システムによって具現化することができる。

前に述べたように、本発明の範囲内の或る特定の実施形態は、機械実施可能な命令又はデータ構造を記憶させた又は持つ機械読み取り可能な媒体を有するプログラム製品を含む。このような機械読み取り可能な媒体は、汎用又は専用コンピュータによって、或いは処理装置を持つ他の機械によってアクセスすることのできる任意の利用可能な媒体であってよい。例えば、このような機械読み取り可能な媒体は、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＰＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、フラッシュ、ＣＤ−ＲＯＭ又は他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置を有することができ、或いは機械実施可能な命令又はデータ構造の形態で所望のプログラム・コードを担持し又は記憶するために使用することができ且つ汎用又は専用コンピュータによって、又は処理装置を持つ他の機械によってアクセスすることのできる任意の他の媒体を有することができる。情報がネットワーク又は別の通信接続（有線、無線、或いは有線及び無線の組合せのいずれか）を介して転送又は供給されるとき、機械は該接続を適切に機械読み取り可能な媒体と見なす。従って、任意のこのような接続は、適切に「機械読み取り可能な媒体」と称される。上記のものの組合せもまた、機械読み取り可能な媒体の範囲内に含まれる。機械実施可能な命令は、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は専用処理機械に或る特定の機能又は一群の機能を遂行させる命令及びデータを有する。

本発明の或る特定の実施形態は、方法の諸段階の一般的な前後関係で記述され、それらの諸段階は、一実施形態では、例えば、ネットワーク接続された環境内の機械によって実行されるプログラム・モジュールの形態のプログラム・コードのような機械実施可能な命令を含むプログラム製品によって具現化することができる。一般に、プログラム・モジュールは、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造等を含んでいて、特別なタスクを遂行し、又は特別な抽象データ型を具現化する。機械実施可能な命令、関連データ構造及びプログラム・モジュールは、本書に開示した方法の諸段階を実行するためのプログラム・コードの例を表す。特別な一連のこのような実行可能な命令又は関連データ構造は、このような段階で述べられた機能を具現化するための対応する行為の例を表す。

本発明の或る特定の実施形態は、処理装置を持つ１つ以上の遠隔のコンピュータに対する論理接続を使用して、ネットワーク接続された環境内で実施することができる。論理接続は、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）及びワイド・エリア・ネットワーク（ＷＡＮ）を含むことができ、これらは制限ではなく例として提示する。このようなネットワーク接続環境は、オフィス内又は企業内コンピュータ・ネットワーク、イントラネット及びインターネットで普通のことであり、多種多様な異なる通信プロトコルを用いることができる。当業者には、このようなネットワーク計算環境が、典型的には、パーソナル・コンピュータ、手持ち型装置、マルチプロセッサ・システム、マイクロプロセッサをベースとした又はプログラム可能な消費者用電子装置、ネットワークＰＣ、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータなどを含む多種類のコンピュータ・システム構成を包含することが理解されよう。また本発明の実施形態は分散型計算環境内で実施することができ、該環境では、タスクが、通信ネットワークを介して（有線リンク、無線リンク、又は有線及び無線リンクの組合せによって）連結されている現地及び遠隔の処理装置によって遂行される。分散型計算環境では、プログラム・モジュールは現地及び遠隔の両方のメモリ記憶装置内に配置することができる。

本発明のシステム全体又は一部分を具現化するための模範的なシステムは、コンピュータの形態の汎用計算装置を含むことができ、該計算装置は、処理装置、システム・メモリ、及び該システム・メモリを含む様々な構成要素を処理装置に結合するシステム母線を含む。システム・メモリは、読出し専用メモリ（ＲＯＭ）及びランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）を含むことができる。コンピュータはまた、磁気ハードディスクに対して読み出し及び書き込みを行うための磁気ハードディスク駆動装置、磁気ディスクに対して読み出し及び書き込みを行うための磁気ディスク駆動装置、及びＣＤ−ＲＯＭ又は他の光媒体のような取外し可能な光ディスクに対して読み出し及び書き込みを行うための光ディスク駆動装置を含むことができる。駆動装置及びそれらの関連した機械読み取り可能な媒体は、コンピュータのための機械実施可能な命令、データ構造、プログラム・モジュール及び他のデータについての非揮発性記憶装置を提供する。

本発明の実施形態についての以上の記載は、例示及び説明のために提示したものである。それは網羅的なものであり又は本発明を開示した形態そのままに限定することを意図したものではなく、様々な修正及び変形が上記の教示に基づいて可能であり又は本発明の実施から得ることができる。以上の実施形態は、当業者が本発明を様々な実施形態で且つ考えられる特定の使用に適合するように様々に修正して利用することができるように、本発明の原理及びその実用的な用途を説明するために選んで記載した。

以上、本発明を特定の実施態様に関して説明したが、当業者には、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を為すことができ、且つ構成要素を等価物と置換することができることが理解されよう。更に、本発明の範囲から逸脱することなく、特定の状況又は材料を本発明の教示に適合させるように多数の修正をなすことができる。従って、本発明は、開示した特定の実施態様に制限されず、本発明は特許請求の範囲内に入る全ての実施態様を含むものである。

１００ 対話型プロトコル設定のためのシステム
１１０ ＲＩＳ
１２０ ＤＩシステム
１３０ ワークステーション
１４０ 段階
１５０ 段階
１６０ 段階
２００ インターフェース
２１０ ダイアログ
２２０ プロトコル・リスト

Claims (20)

1. 保健医療情報システムと診断用イメージング・システムとの間での対話型プロトコル設定のための方法であって、
   保健医療情報システムを介して診断用イメージング・システムのための複数の利用可能な走査プロトコルを観察する段階と、
   前記保健医療情報システムにおける制御を介して、患者オーダーを前記診断用イメージング・システムのための前記複数の利用可能な走査プロトコルの内の１つ以上と関連付ける段階と、
   を有している方法。
2. 前記患者オーダーは患者処置に関するものである、請求項１記載の方法。
3. 更に、患者処置を、前記診断用イメージング・システムで患者に関して実行するための診断用イメージング・システム・プロトコルと関連付ける段階を有している請求項２記載の方法。
4. 更に、前記保健医療情報システムにおけるダイアログを介して、指定された患者走査オーダー内の１つ以上の利用可能な走査プロトコルと相互作用する段階を有している請求項１記載の方法。
5. 更に、前記患者オーダーに関係する以前の患者オーダーを確認して、前記保健医療情報システムを介して前記患者オーダーと共に使用するために前記以前の患者オーダーのための走査プロトコルを検索する段階を有している請求項１記載の方法。
6. 前記保健医療情報システムは放射線医学情報システム及び画像保管通信システムの内の少なくとも１つを有する、請求項１記載の方法。
7. 保健医療情報システムからアクセス可能であって、保健医療情報システムと診断用イメージング・システムとの間での対話型プロトコル設定を可能にするインターフェースであって、
   診断用イメージング・システムのための複数の利用可能な走査プロトコルを含むプロトコル・リストと、
   保健医療情報システムにおいてユーザーからの入力を受け入れて、前記プロトコル・リストから前記複数の利用可能な走査プロトコルの内の１つ以上を指定するためのダイアログであって、前記診断用イメージング・システムを使用して患者を走査するためのオーダーを、前記１つ以上の指定された走査プロトコルと関連付けるように構成されている当該ダイアログと、
   を有するインターフェース。
8. 前記プロトコル・リスト及び前記ダイアログが前記保健医療情報システムを介してユーザーに提供される、請求項７記載のインターフェース。
9. 前記プロトコル・リスト及び前記ダイアログがワークステーションを介してユーザーに提供される、請求項７記載のインターフェース。
10. 前記患者走査オーダーは患者処置に関係している、請求項７記載のインターフェース。
11. 前記患者処置が、前記診断用イメージング・システムで患者に対して実行するための診断用イメージング・システム・プロトコルと関連付けられる、請求項１０記載のインターフェース。
12. ユーザーにより前記オーダー内の前記１つ以上の利用可能な走査プロトコルが前記ダイアログを介して修正される、請求項７記載のインターフェース。
13. 前記ダイアログは、患者を走査するための前記オーダーに関係した以前の患者オーダーの確認と、患者を走査するための前記オーダーに使用するために前記以前の患者オーダーのための走査プロトコル情報の検索とを容易にする、請求項７記載のインターフェース。
14. 前記保健医療情報システムは放射線医学情報システム及び画像保管通信システムの内の少なくとも一方を有している、請求項７記載のインターフェース。
15. 前記利用可能な走査プロトコルは、走査すべき解剖学的構造、ビュー、タイミング及び走査モードの内の少なくとも１つを有している、請求項７記載のインターフェース。
16. 前記ダイアログは前記診断用イメージング・システムからの検査ノートの入力を容易にする、請求項７記載のインターフェース。
17. コンピュータによって実行するための一組の命令を持つコンピュータ読取り可能な媒体であって、前記一組の命令が、
    診断用イメージング・システムのための複数の利用可能な走査プロトコルを含むプロトコル・ライブラリと、
    前記複数の利用可能な走査プロトコルを表示し、またユーザーからの入力を受け入れて、前記プロトコル・ライブラリからの前記複数の利用可能な走査プロトコルの内の１つ以上を指定するためのプロトコル選択ルーチンであって、診断用イメージング・システムを使用して患者を走査するためのオーダーを、前記１つ以上の指定された走査プロトコルと関連付けるように構成されている当該プロトコル選択ルーチンと、
    診断用イメージング・システムための前記関連付けた１つ以上の指定された走査プロトコルを参照するために前記オーダーを更新するためのオーダー・ルーチンと、を有していることを特徴とする、コンピュータ読取り可能な媒体
18. 前記利用可能な走査プロトコルは、走査すべき解剖学的構造、ビュー、タイミング及び走査モードの内の少なくとも１つを有している、請求項１７記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
19. 前記プロトコル選択ルーチンは前記診断用イメージング・システムからの検査ノートの入力を容易にする、請求項１７記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
20. 前記プロトコル・ライブラリ、前記プロトコル選択ルーチン及び前記オーダー・ルーチンは、保健医療情報システム及びワークステーションの内の１つ以上で実行することができる、請求項１７記載のコンピュータ読取り可能な媒体。

Images