JP2010505782A - プロテインキナーゼck2の新規阻害物質としての置換インデノ[1,2−b]インドール誘導体及び腫瘍治療剤、細胞増殖抑制剤及び診断剤としてのその使用 - Google Patents
プロテインキナーゼck2の新規阻害物質としての置換インデノ[1,2−b]インドール誘導体及び腫瘍治療剤、細胞増殖抑制剤及び診断剤としてのその使用 Download PDFInfo
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Abstract
Description
第1工程:
環式1,3−ジケトンからのアンモニア又は1級アミンとの反応による環式エナミノンの及び文献公知の方法によるインダントリオンの製造:
R及びR1〜R10は、ここに記載のものを表す
本発明者により開発された試薬タイプ:
N,N,N’,N’−テトラアルキル亜硫酸ジアミド(TMTA:アルキル=CH3、C2H5)を用いる、化合物3の脱酸素。
DDQを用いる化合物4(構造I;R6=R8=R10=H)の脱水素により、5を生じさせる。
酸素を用いる化合物5(R5=H)の接触酸化により、6(構造II)をもたらす。
実施形1:構造I及び構造IIの化合物
水素原子、
直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)、
シクロアルキル基(C1〜C8)又は
直鎖又は分枝鎖のアルケニル基(C1〜C8)又は
シクロアルケニル基(C1〜C8)又は
アリール基又は
ヘテロアリール基、
(これらは、場合により:ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、ハロゲン−、カルボキシ−、スルホン酸−、カルボキサミド−及びチオカルボキサミド基、スルホンアミド基(CONR11R12、CSNR11R12、SO2NR11R12(R11、R12は、同じ又は異なるもので、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)であることができる)、アミノ基NR13R14(R13、R14は同じ又は異なるもので、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)であってよいか又はこれが付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてもよい)で置換されており、アルコキシカルボニル基COOR15(R15は、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C1〜C8)であり、場合によりヒドロキシ−、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、カルバモイル−及びチオカルバモイル基、スルファモイル基CONR16R17、CSNR16R17、SO2NR16R17(R16、R17は同じ又は異なるものであってよく、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)であってよい)で置換されている)、アミノ基NR18R19(R18、R19は同じ又は異なるもので、水素、線状又は分枝したアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)であるか又はそれが付いている窒素と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてよい)、アミノアルキルオキシアルキルNR20R21(R20、R21は同じ又は異なるもので、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)であってよいか又はそれらが付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてもよい)により置換されている)、
窒素官能基NR22R23
(ここで、R22、R23は、水素又は同じ又は異なるもので、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基OR24(R24は直鎖又は分枝鎖のアルキル基であってよく、場合により、ヒドロキシ−、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、カルボキサミド−及びチオカルボキサミド基、スルホンアミド基CONR25R26、CSNR25R26、SO2NR25R26(R25、R26は同じ又は異なるもので、水素、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)、アリール基、ヘテロアリール基であってよいか又はこれらが付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてよい)で置換されている)、アルコキシカルボニル基(C1〜C8)COOR27(R27は直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基であり、場合によりヒドロキシ−、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、カルボキサミド−及びチオカルボキサミド基、スルホンアミド基CONR28R29、CSNR28R29、SO2NR28R29(R28、R29は同じ又は異なるものでよく、水素、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)であってよいか又はこれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてよい)で置換されている)、アミノアルキルオキシアルキルNR30R31(R30、R31は同じ又は異なるもので、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)であってよいか又はこれらが付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてよいか又はアリール−又はヘテロアリール基である)であることができる)、
酸素官能基OR32
(R32は、水素又は直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)であってよく、場合によりヒドロキシ−、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、カルバモイル−及びチオカルバモイル基、スルファモイル基CONR16R17、CSNR16R17、SO2NR16R17で置換されており、アルコキシ基(R29は、線状又は分枝したアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)、アルコキシカルボニル基、線状又は分枝した(C1〜C8)又はシクロアルキル(C1〜C8)であってよい)、アミノアルキルオキシアルキルNR30R31(R30、R31は同じ又は異なるもので、線状又は分枝したアルキル基(C1〜C8)であってよいか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてよい)又はアリール−又はヘテロアリール基であることができる)。
直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又は
シクロアルキル基(C1〜C8)又は
直鎖又は分枝鎖のアルケニル基(C1〜C8)又は
シクロアルケニル基(C1〜C8)又は
アリール基又は
ヘテロアリール基であってよく、
これらは、場合により次の基:ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、ハロゲン−、カルボキシ−、スルホン酸−、カルボキサミド−及びチオカルボキサミド基、スルホンアミド基CONR32R33、CSNR32R33、SO2NR32R33(ここで、R32、R33は同じ又は異なるもので、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)であることができる)、アミノ基NR34R35(R34、R35は同じ又は異なるものであってよく、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)であるか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成している)で置換されており、アルコキシカルボニル基COOR36(R36:直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C1〜C8)であり、場合によりヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、カルバモイル−及びチオカルバモイル基、スルファモイル基CONR37R38、CSNR37R38、SO2NR37R38(R37、R38は同じ又は異なるもので、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)であることができる)で置換されている)、アミノ基NR39R40(R39、R40は同じ又は異なるもので、水素、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)であるか又はそれらが付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてもよい)、アミノアルキルオキシアルキルN41R42(R41、R42は同じ又はことなるもので、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)であってよいか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてもよい)であり、場合によりアリール−、カルボキシ−又はアルコキシカルボニル基、直鎖又は分枝鎖の(C1〜C8)で置換されている)、
ヒドロキシ基、
アシルオキシカルボニル基OCOR43(R43は、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基又はアリール基又はヘテロアリール基であることができる)、
カルボキシ基、
アミノ官能基NR44R45(ここで、R44、R45は、同じ又は異なるもので、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C1〜C8)、アリール基又はヘテロアリール基であってよく、場合によりアミノ基NR46R47で置換されていてよく、ここで、R46、R47は、同じ又は異なるもので、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C1〜C8)、アリール基又はヘテロアリール基であってよい)、
直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル(C1〜C8)、アリール基又はヘテロアリール基を有するアルコキシ基、
直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル(C1〜C8)、アリール基又はヘテロアリール基を有するアルケニルオキシ基、
場合によりアリール基又はアミノ官能基NR36R37(ここで、R36、R37は同じ又は異なるものであってよく、それらの各々は線状又は分枝した(C1〜C8)アルキル基又はシクロアルキル基(C1〜C8)を有していてよいか又は窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成していてもよい)で置換されていている)、
又は置換基R1〜R10の一つは、隣りのR1〜R10と一緒になって、アルキレンジオキシ基を形成している、
Xは次のものであることができる:
酸素、
窒素官能基NR40(式中、R40は水素原子、線状又は分枝したアルキル基(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C1〜C8)又はアリール−又はアリールアルキル(C1〜C8)基であってよく、ここで、アルキル鎖は線状又は分枝していてよい。場合によりアルキル基は、1個以上の多重結合を有し、及び/又は複数の基(これらは同じ又は異なるもので、アリール、ヘテロアリール−、シクロアルキル(C3〜C8)シアノ−、ニトロ−又はアミノ官能基NR41R42(R41、R42は同じ又は異なるアルキル基(C1〜C8)、線状又は分枝したシクロアルキル(C1〜C8)であってよいか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成していてよい)により一緒に又は単独で置換されていてよい。アルキル基又はシクロアルキル基は(C1〜C8)であってよいか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成していてよく、場合によりヒドロキシ−、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、スルホニル−、カルボキサミド−及びチオカルボキサミド基、スルホンアミド基CONR37R38、CSNR37R38、SO2NR37R38で置換されていてよい)。
Yは、次のものであることができる:
酸素、
窒素官能基NR48(式中、R48は、水素原子、線状又は分枝したアルキル基(C1〜C8又はアリール−又はアリールアルキル(C1〜C8)基を表し、ここで、アルキル鎖は線状又は分枝していてよい。場合によりアルキル基は1個以上の多重結合を有し及び/又は複数の基で置換されていてよく、これらは同じ又は異なるもので、アリール基、ヘテロアリール−、シクロアルキル(C3〜C8)、シアノ−又はアミノ官能基NR49R50(R49、R50は同じ又は異なるアルキル(C1〜C8)又はシクロアルキル基C2〜C8、線状又は分枝しているか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成していてよい)であることができる)。
Zは次のものであることができる:
酸素、
窒素官能基NR49(式中、R49は、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C1〜C8)又はアリール−又はアリールアルキル(C1〜C8)基を表し、ここで、アルキル鎖は直鎖又は分枝鎖であることができる。場合によりアルキル基は1個以上の多重結合を有し及び/又は複数の次の基で置換されていてよく、これらは同じ又は異なるものであってよく、アリール−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−(C3〜C8)、シアノ−、ニトロ−;又はアミノ官能基NR49R50(R49、R50は同じ又は異なるアルキル−(C1〜C8)又はシクロアルキル基(C2〜C8)、線状又は分枝していてよいか又はこれらに付いている窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成していてよい)である)。
R7=R9=水素であることを特徴としている。
記号説明
第1表は、本発明の化合物と比較化合物とをまとめて示している。
化合物の構造は、この例及び例2〜26中で、スペクトルデータ(NMR、IR、MS)及び微量分析によって、特殊な場合には、X−線構造によっても証明された。
当モル量のイソプロピルアミン及びシクロヘキサン−1,3−ジオンをベンゼン中に溶かし、p−トルエンスルホン酸の添加下に、水分離器を付して加熱沸騰させた。水分離の終了後に、バッチを水で充分洗浄し、溶剤を除き、残分を再結晶させた。
当モル量の3−イソプロピルアミノ−シクロヘキセ−2−エノン及びインダントリオンヒドレート(ニンヒドリン)を、クロロホルム中に溶かし、室温で12時間撹拌した。次いで溶剤を除き、油状残分をアセトンから結晶化させた。
第2工程から得られた化合物(0.01モル)を、N,N−ジメチルホルムアミドDMF20ml中に溶かした。酢酸5mlの添加の後に、DMF5ml中に溶かされたN,N,N’,N’−テトラメチルスルホキシイミド0.04モルを迅速に添加した。バッチを3時間撹拌し、次いで水500ml中に入れ、分離する沈殿を濾別させる。これを乾燥させ、再結晶させる。
ber.*: C 68.99 H 6.11 N 4.47;
gef,*: C 68.95 H 6.17 N 4.52 。
第3工程から得られた化合物(1.0g、3.61ミリモル)をジオキサン150ml中に溶かし、これに、ジオキサン中に溶かされたDDQ(0.91g、4ミリモル)を添加した。バッチを70℃に4時間加温した。濾過後に、このバッチを濃縮させ、いわゆる SiO2/酢酸エチルで精製した。
微量分析: C18H15NO2(277.32)
ber.: C 77.96 H 5.45 N 5.05;
gef.: C 78.18 H 5.66 N 5.00 。
第4工程から得られた化合物(0.8g、2.5ミリモル)を、DMF100ml中に溶かし、Co−サレン80mgを添加し、70℃で酸素を導入した。4時間後に出発物質は消失した。バッチを濃縮させ、クロロホルム中に溶かし、いわゆる精製を行った(SiO2/酢酸エチル)。
微量分析: C20H22N4O2(350.41)
ber.: C 74.22 H 4.50 N 4.81;
gef.: C 74.03 H 4.39 N 4.74 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C22H17NO2(327.38)
ber.: C 80.71 H 5.23 N 4.28;
gef.: C 80.81 H 5.20 N 4.24 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
HRMS: ber.:339.08954; gef.: 339.08955 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C15H11NO2(237.25)
ber.: C 75.94 H 4.67 N 5.90;
gef.: C 75.34 H 4.71 N 5.93 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C23H19NO2(341.40)
ber.: C 80.92 H 5.61 N 4.10;
gef.: C 80.92 H 5.39 N 4.04 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C23H15NO3(353.11)
ber.: C 78.17 H 4.28 N 3.96;
gef.: C 77.54 H 4.34 N 3.89 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C23H19NO2(341.40)
ber.: C 80.92 H 5.61 N 4.10;
gef.: C 80.79 H 5.74 N 4.00 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C25H23NO4(401.45)
ber.: C 74.79 H 5.77 N 3.49;
gef.: C 74.63 H 5.84 N 3.37 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C21H15NO2(313.35)
ber.: C 80.49 H 4.82 N 4.47;
gef.: C 80.49 H 4.78 N 4.43 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C18H15NO4(309.32)
ber.: C 69.89 H 4.89 N 4.53;
gef.: C 69.61 H 4.92 N 4.50 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C19H20N2O2(308.37)
ber.: C 74.00 H 6.54 N 9.08;
gef.: C 73.82 H 6.68 N 9.11 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C18H17NO3(295.33)
ber.: C 73.20 H 5.80 N 4.74;
gef.: C 73.04 H 5.78 N 4.84 。
例10で得られた化合物のメタノール性水酸化カリウムを用いる鹸化による。
微量分析: C17H13NO4(295.29)
ber.: C 69.15 H 4.44 N 4.74;
gef.: C 69.11 H 4.55 N 4.74 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C17H15NO3(281.31)
ber.: C 72.58 H 5.37 N 4.98;
gef.: C 72.53 H 5.33 N 4.96 。
例14で得られた化合物とメタンスルホニルクロリドとの反応による。
微量分析: C18H17NO5S(359.40)
ber.: C 60.15 H 4.77 N 3.90;
gef.: C 60.25 H 4.84 N 4.03 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C20H21NO3(323.39)
ber.: C 74.28 H 6.55 N 4.33;
gef.: C 74.17 H 6.64 N 4.20 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C25H23NO4(401.45)
ber.: C 74.79 H 5.77 N 3.49;
gef.: C 74.63 H 5.84 N 3.37 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C23H19NO3(357.40)
ber.: C 77.29 H 5.36 N 3.92;
gef.: C 77.12 H 4.97 N 3.81 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C19H19NO2(293.36)
ber.: C 77.79 H 6.53 N 4.77;
gef.: C 77.55 H 6.73 N 5.06 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C24H19NO4(385.42)
ber.: C 74.79 H 4.97 N 3.63;
gef.: C 74.58 H 5.21 N 3.51 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C18H15NO4(309.32)
ber.: C 69.89 H 4.89 N 4.53;
gef.: C 69.67 H 4.80 N 4.35 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C28H21NO2(403.49)
ber.: C 83.35 H 5.25 N 3.47;
gef.: C 83.54 H 5.27 N 3.33 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
HRMS:C28H17NO3:
ber.: 415.12085、gef.: 415.12111 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C24H21NO2(355.43)
ber.: C 81.10 H 5.96 N 3.94;
gef.: C 80.85 H 6.07 N 3.98 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C18H15NO5S(357.38)
ber.: C 60.49 H 4.23 N 3.92;
gef.: C 60.41 H 4.10 N 4.24 。
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
微量分析: C18H15NO2(277.32)
ber.: C 77.96 H 5.45 N 5.05;
gef.: C 78.18 H 5.66 N 5.00 。
環式エナミノンの合成:
Greenhill,J.V.et.al.: J.Heterocycl.Chem.1992,29,1375-1383
Edafiogho,I.O.et al.: J,Med.Chem.1992,35,2798-2805
Kesten,S.J.et al.: J.Med.Chem.1992,35,3429-3447
Scott,K.R.et al/: J.Med.Chem.1993,36,1947-1955
u.v.a.
置換インダントリオンの合成:
Joullie,M.M. et al.: Tetrahedron 1991,47,8791-8830
Hark,R.R. et al.: Can.J.Chem. 2001,79,1632-1654
Hansen,D.B. et al.: Chem,Soc.Rev.2005,34,408-417
脱酸素反応:
Synthese des Reagens nach Dorlars,A.in Houben-Weyl:Methoden der organishen Chemie Band 11/2,4.Aufl. Seite 737 。
例27: 選ばれた化合物のIC50−値
第2表:選ばれた合成置換インデノ[1,2−b]インドール誘導体による、組み換えヒトプロテインキナーゼCK2(ホロ酵素)の阻害
2)Rは、構造I又は構造II中のRに一致し、この際、R7及びR9=Hである。
3)合成置換インデノ[1,2−b]インドール誘導体の阻害作用の試験のために、ヒトプロテインキナーゼCK2をE.コリ中で組み換え発現させ、均質になるまで精製した。プロテインキナーゼCK2及びその触媒作用サブユニットの発現及び精製を、Guerra et.al(25)による、以下に記載のプロトコルに従い行った。CK2のα−及びβ−サブユニットを、別々にpT7−7−系から出発してBl21(DE3)中に発現させるか又はバイシストロン性ベクターpET11d−CK2α,βから出発して一緒に発現させた。この双方の場合の精製法は同じであった。BL21(DE3)は、新たに相応する構造を有して形質転換された。生じたコロニーを、前培養液中に転種し、37℃で、一晩成長させ飽和させた。次の日にこの前培養液から出発して、主培養を行い(6リットル培地/構成)、これを0.6のOD600nmに達するまで成長させた。次いで、IPTG(1mM)の添加によって、このタンパク質の発現を誘導させた。CK2α又はこのホロ酵素の誘導は、30℃で5〜6時間かかり、他方、CK2βの誘導は37℃で3時間以上かかった。6000gで10分間の遠心により細菌を収穫した。ペレットは−80℃で保管できる。全ての精製工程は、酵素の退化を避けるために冷所で実施された。細菌を先ず水中に入れ(100ml/細菌10g)、超音波によって破砕させた(超音波ゾンデで3×30秒、冷所で)。細菌残分を遠心分離させ、上澄みを、水性抽出物として保存する。次いで、細菌ペレットを、P1500−緩衝液(100ml/10g)中に入れ、4℃で撹拌下に更に一晩抽出した(P1500−抽出物)。双方の抽出物からの双方のサブユニットを合一させ、P300(20mMトリス/HCl、pH 8.0、0.3M HCl、7mM2−メルカプトエタノール、0.2mM PMSF)に対して透析させた。この透析物を、予めP300で平衡化されたP11−カチオン交換体カラム(Whatmanのホスホセルロース、膨潤性ゲル150ml)の上に載せた。引き続きBio−Rad(Econo-System)のクロマトグラフィユニットを用いてクロマトグラフィを実施した。カラムを、280nmで測定される吸光が当初値に戻るまで、P300で洗浄した。カラムに付着しているタンパク質を、NaCl 300〜1500mMの間の直線的塩勾配設定により溶離させ、分別(80フラクシヨン、各7.5ml)を開始させた(流速1.5ml/min、全量600ml)。CK2含有フラクシヨンを、CK2−特異性抗体を用いるウエスターンブロット分析及び合成ペプチドRRRDDDSDDDを用いる活性検定によって同定した。CK2は、700mMNaClを用いる勾配のほぼ中央で溶離した。これらフラクシヨンを合一させ、P300に対して透析させ、再度、P11−マトリックス(膨潤したゲル約15ml)上に積載することにより濃縮させた。このカラムに結合するタンパク質を、緩衝系のP15000への直ちの置換によって20〜30mlの量で溶離させた。Superose 6−マトリックス(Pharmacia、2.6×90cm)での後続のゲル濾過のために、これらフラクシヨンを、ポリエチレングリコールを用いて5mlの量になるまで濃縮させ、引続き、P1000(20mMトリス/HCl、pH8、0.1MNaCl、7mM 2−メルカプトエタノール、0.2mM PMSF)に対して透析させた。このゲル濾過を、P1000を用い、1ml/minの流速で行い、280nmでの吸光の測定により記録した。溶離液を分別収集し、前記のように分析し、場合によっては濃縮させ、かつP100(20mMトリス/HCl、pH8.0、100mM NaCl、7mM 2−メルカプトエタノール、0.2mM PMSF)に対して透析させた。この精製された酵素を、−80℃で少量宛貯蔵した。
細胞増殖のIC50−値を、Bracht et al.(28)の方法により測定した。結果は、第3表中にまとめられている。
細胞増殖のIC50−値を、Bracht et al.(28)の方法により測定した。結果は、第4表中にまとめられている。
a)組み換えプロテインキナーゼ
以下の24種のプロテインキナーゼを、阻害像の測定のために使用した:
X−線測定プロテインキナーゼ試験(33PanQuinase(R)Activity Assay)を、24種のプロテインキナーゼのキナーゼ活性の測定のために使用した。このキナーゼ試験を、Perkin Elmer/NEN(Boston,MA,USA)の96−ウエル−フラッシュプレートTM中で、50μlの反応量で実施した。反応混合物を、4工程で、次の順序でピペット導入した:
・ 試験緩衝液 20μl
・ ATP−溶液(H2O中) 5μl
・ 試験化合物(10%DMSO中) 5μl
・ 基質10μl/酵素溶液10μl(予め混合)。
2)Rは、構造I又は構造II中のRに一致し、この際、R7及びR9=Hである。
3.**=10μM。
Claims (49)
- 構造I、構造IA又は構造II:
水素原子又は
直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又は
C3〜C8−シクロアルキル基又は
直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基又は
C3〜C8−シクロアルケニル基又は
アリール基又はヘテロアリール基又は
アリール−C1〜C8−アルキル基又は
ヘテロアリール−C1〜C8−アルキル基を表し、
この際、Rは場合により、1個以上の同じ又は異なる次の基:
ヒドロキシ基又はシアノ基又はニトロ基又はハロゲン原子又はカルボキシ基又はスルホン酸基又は
式COOR12の基(アルコキシカルボニル基)又はSO2OR13の基(アルコキシスルホン酸基)(ここで、R12、R13は同じ又は異なるものであり、それぞれ直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基を表し、これらは、場合により、同じ又は異なる、ヒドロキシ基又はシアノ基又はニトロ基又はハロゲン原子又はカルボキシ基又は式NR14R15、CONR14R15、CSNR14R15、SO2NR14R15の基1個以上で置換されており、ここで、R14、R15は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
式CONR16R17の基(カルボキサミド基)、CSNR16R17の基(チオカルボキサミド基)、SO2NR16R17の基(スルホンアミド基)(ここで、R16、R17は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成しており、かつこれらは場合により1個以上の同じ又は異なる、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルボキシ基で置換されている)又は
アミノ基NR18R19(ここで、R18、R19は同じ又は異なるもので、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
アシルオキシ基OCOR20(ここで、R20は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基を表し、これらは、場合により、1個以上の同じ又は異なる、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルボキシ基又は式COOR21、NR21R22、CONR21R22、CSNR21R22、SO2NR21R22の基で置換されており、ここで、R21、R22は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
式OR23NR24R25の基(アミノアルコキシ)(ここで、R23は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基であり、R24、R25は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)
で置換されている、
この際、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10は同じ又は異なるものであり、それぞれ無関係に次のものを表す:
水素原子又は
直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又は
C3〜C8−シクロアルキル基又は
直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基又は
C3〜C8−シクロアケニル基又は
アリール基又は
直鎖又は分枝鎖のアリール−C1〜C8−アルキル基又は
ヘテロアリール基又は
ヒドロキシ基又は
直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルコキシ基又は
C3〜C8−シクロアルコキシ基又は
直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニルオキシ基又は
C3〜C8−シクロアルケニルオキシ基又は
C1〜C2−アルキレンジオキシ基(R1〜R10の一つが隣りの基R1〜R10の一つと一緒になってこれを形成している)又は
アシルオキシ基OCOR26(ここで、R26は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表す)又は
直鎖又は分枝鎖のアリール−C1〜C8−アルコキシ基又は
アルコキシカルボニルアルキル基R27COOR28(ここで、R27、R28は、同じ又は異なるものであり、それぞれ直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基である)又は
カルボキシ基COOH又は
式CONR29R30の基(カルボキサミド基)、CSNR29R30の基(チオカルボキサミド基)、SO2NR29R30の基(スルホンアミド基)(ここで、R29、R30は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
アルコキシカルボニル基COOR31(ここで、R31は、直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基である)又は
アミノ基NR32R33(ここで、R32、R33は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
式OR34NR35R36のアミノアルコキシ基(ここで、R34は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基を表し、R35、R36は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)を表し、
この際、基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10の各々は、場合により、相互に無関係に、1個以上の同じ又は異なる次の置換基:
ヒドロキシ基又はシアノ基又はニトロ基又はハロゲン原子又はカルボキシ基又はスルホン酸基又はアリール基又はヘテロアリール基又は式COOR37の基、NR37R38の基、CONR37R38の基(カルボキサミド基)、CSNR37R38の基(チオカルボキサミド基)、SO2NR37R38の基(スルホンアミド基)(ここで、R37R38は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成しており、かつ、これらは場合により1個以上の同じ又は異なる、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルボキシ基又は式COOR39、NR39R40、CONR39R40、CSNR39R40、SO2NR39R40の基で置換されており、ここで、R39、R40は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)で置換されている、
この際、X、Y、Zは同じ又は異なるものであり、それぞれ相互に無関係に、
酸素原子、
イミノ官能基NR41(ここで、R41は、水素原子又は線状又は分枝したC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は線状又は分枝したC2〜C8−アルケニル基、C3〜C8−シクロアルケニル基又はアリール基又はヘテロアリール基を表す)又は
アルキルオキシイミノ官能基NOR42(ここで、R42は、水素原子又は線状又は分枝したC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は線状又は分枝したC2〜C8−アルケニル基又はC3〜C8−シクロアルケニル基を表す)又は
アリールオキシイミノ官能基NOR43(ここで、R43はアリール基又はヘテロアリール基を表す)を表し、
この際、NR41、NOR42及びNOR43は、場合により相互に無関係に、1個以上の同じは異なる次の基:アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子又は式COOR44の基、NR44R45の基(アミノ基)、CONR44R45の基(カルボキサミド基)、CSNR44R45の基(チオカルボキサミド基)、SO2NR44R45の基(スルホンアミド基)(ここで、R44、R45は同じ又は異なるものであり、それぞれ、水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又は場合によりそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)で置換されており、
この際、構造IA中のX−R11は、
ヒドロキシ基又は
アルコキシ基(ここで、R11は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルキレン基であり、これらは場合により、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルボキシ基又は式COOR46、NR46R47、CONR46R47、CSNR46R47、SO2NR46R47の基の1個以上で置換されており、ここで、R46、R47は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
アシルオキシ基OCOR48(ここで、R48は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又はアリール基又はヘテロアリール基を表し、これらは場合により、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルボキシ基又は式COOR49、NR49R50、CONR49R50、CSNR49R50、SO2NR49R50の基の1個以上で置換されており、ここで、R49、R50は同じ又は異なるものであってよく、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)を表し、
この際、C2〜C8−アルケニル基とは、それぞれ相互に無関係に、少なくとも1個〜最大個数の共役二重結合を含有している、直鎖又は分枝鎖の炭化水素連鎖であると理解すべきであり、
この際、C3〜C8−シクロアルケニル基とは、それぞれ相互に無関係に、少なくとも1個〜最大個数の共役二重結合を含有している、環状の炭化水素であると理解すべきであり、
この際、アリール基とは、それぞれ相互に無関係に、フェニル又はナフチル基であると理解すべきであり、これらは、1個以上の同じ又は異なる置換基、例えば線状又は分枝したC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基、フェニル−C1〜C8−アルキル基、ナフチル−C1〜C8−アルキル基、C1〜C2−アルキレンジオキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、線状又は分枝したC1〜C8−アルコキシ基、フェノキシ基、線状又は分枝したC1〜C8−アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、式OCR51NR52R53の基(アミノ−C1〜C8−アルコキシ基)、NR52R53の基(アミノ基)、CONR52R53(カルボキサミド基)、CSNR52R53の基(チオカルボキサミド基)、SO2NR52R53の基(スルホンアミド基)(ここで、R51は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基を表し、R52、R53は同じ又は異なるもので、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又は、それらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)で置換されていてよい、
この際、ヘテロアリール基とは、それぞれ相互に無関係に、ヘテロ原子(O、N、S)1〜3個を含有している環員数5〜12を有する芳香族の単環−又は二環系であると理解すべきであり、これは、1個以上の同じ又は異なる置換基、例えば線状又は分枝したC1〜C8−アルキル基、C3〜C8−シクロアルキル基、線状又は分枝したC1〜C8−アルキレン基、アリール基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、線状又は分枝したC1〜C8−アルコキシ基、C3〜C8−シクロアルコキシ基、フェノキシ基、式OCR54NR55R56の基(アミノ−C1〜C8−アルコキシ基)、NR55R56の基(アミノ基)、CONR55R56の基(カルボキサミド基)、CSNR55R56の基(チオカルボキサミド基)、SO2NR55R56の基(スルホンアミド基)(ここで、R54は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基を表し、R55、R56は同じ又は異なるものであってよく、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)で置換されていてよく、かつ、
この際、窒素含有ヘテロ環とは、それぞれ相互に無関係に、窒素と共にヘテロ原子(特にO、N、S)1〜3個を含有している5〜7環員数を有する飽和の単環、殊にピロリジニル−、ピペリジル−、モルホリニル−及びピペラジニル基であると理解すべきである]の化合物又は
薬剤学的に慣用の酸との塩(ここで、薬剤学的に慣用の酸とは、殊に塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、焦性ブドウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタール酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、蓚酸であると理解すべきである)又は
その異性体混合物又は純粋な異性体(ここで、異性体とは、光学異性体及び二重結合位置での幾何異性体、殊にジアステレオマー、エナンチオマー及びE/Z−異性体であると理解すべきである)。 - 式中のRは、水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基又はC3〜C8−シクロアケニル基又はアリール基又はヘテロアリール基又はアミノ基NR32R33又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルコキシ基又はC3〜C8−シクロアルコキシ基を表し、これらは、請求項1中におけると同様に定義され、かつ場合によっては、請求項1中で定義されているように置換されている、請求項1に記載の化合物。
- 式中のR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10は、同じ又は異なるものであり、それぞれ相互に無関係に、水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はC3〜C8−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC2〜C8−アルケニル基又はC3〜C8−シクロアケニル基又はアリール基又はヘテロアリール基又はヒドロキシ基又はアシルオキシ基OCOR26、カルボキシ基COOH又はアミノ基NR32R33又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルコキシ基又はC1〜C8−アルキレンジオキシ基を表し、これらは請求項1におけると同様に定義され、かつ場合によっては、請求項1で定義されていると同様に置換されている、請求項1又は2に記載の化合物。
- 式中のXは酸素原子である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
- 式中のYは酸素原子である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
- 式中のZは酸素原子である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
- 式中のX及びYは酸素である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
- 式中のR5〜R10は水素である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
- 式中のX、Y及びZは酸素である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
- 式中のR7及びR9は水素である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
- 式中のR1〜R10は同じ又は異なるものであり、水素、直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルコキシ基である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
- 式中のRは、水素原子又は請求項1に定義されていると同様な直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基又はアリール基又は請求項1に定義されていると同様な直鎖又は分枝鎖のアリール−C1〜C8−アルキル基である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
- IUPAC−名称 5−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有する、構造Iを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
- IUPAC−名称 5−フェネチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有する、構造Iを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
- IUPAC−名称 5−(1−フェニル−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有する、構造Iを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物、その異性体又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
- IUPAC−名称 5−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有する、構造Iを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
- IUPAC−名称 5−イソプロピル−5H−インデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオンを有する、構造IIを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
- IUPAC−名称 5−ベンジル−5,6,9,10−テトラヒドロインデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオンを有する、構造IIを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
- IUPAC−名称 5−フェネチル−5H−インデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオンを有する、構造IIを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
- 式中のXR11はOR又はNRRであり、ここで、Rは、請求項1に定義されているような置換又は非置換のC1〜C8−アルキル基、請求項1で定義されているようなアリール基又は請求項1で定義されているようなヘテロアリール基であり、かつこの際、NRRの場合の双方の基Rは同じ又は異なるものである、構造IAを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
- プロテインキナーゼを阻害するための、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
- この際、プロテインキナーゼはセリン/スレオニンキナーゼである、請求項21に記載の使用。
- この際、プロテインキナーゼはヒトプロテインキナーゼである、請求項21又は22に記載の使用。
- この際、プロテインキナーゼはCK2−キナーゼである、請求項21から23までのいずれか1項に記載の使用。
- この際、阻害は特異的である、請求項21から24までのいずれか1項に記載の使用。
- この際、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物を、もう1種のプロテインキナーゼ阻害物質と組み合わせて使用する、請求項21から23までのいずれか1項に記載の使用。
- 癌及び/又は腫瘍の治療のための医薬品を製造するために使用する、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
- この際、癌及び/又は腫瘍は、腫瘍性疾病、殊に:
a)白血病、殊に急性リンパ芽球−及び慢性リンパ球−、急性骨髄芽球−及び慢性骨髄性白血病、
b)癌、殊に乳腺、前立腺、肺、子宮頸、食道、胃、小腸、脳、大腸の癌、
c)肉腫、殊に骨腫、骨肉腫、脂肪腫、脂肪肉腫、血管腫、血管肉腫、黒色腫及び
d)混合種類の腫瘍形成、殊に癌肉腫、リンパ組織の腫瘍形成、卵胞細網腫瘍形成、細胞肉腫及びホジキン病
から選択される腫瘍形成である、請求項25に記載の使用。 - 炎症性疾病の治療のための医薬品を製造するための、請求項1から20までのいずれか1項に記載の使用。
- この際、炎症性疾病は、糸球体腎炎又は紅班性エリテマトーデスである、請求項29に記載の使用。
- 癌及び/又は腫瘍疾病、殊に
a)白血病、殊に急性リンパ芽球−及び慢性リンパ球−、急性骨髄芽球−及び慢性骨髄性白血病、
b)癌、殊に乳腺、前立腺、肺、子宮頸、食道、胃、小腸、脳、大腸の癌、
c)肉腫、殊に骨腫、骨肉腫、脂肪腫、脂肪肉腫、血管腫及び血管肉腫、黒色腫及び
d)混合種類の腫瘍形成、殊に癌肉腫、リンパ組織の腫瘍形成、卵胞細網腫瘍形成、細胞肉腫及びホジキン病
から選択される腫瘍形成の診断剤を製造するための、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物の使用。 - 炎症性疾病、殊に糸球体腎炎及び/又は紅班性エリテマトーデスの診断剤を製造するための、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
- この際、診断剤は、細胞プロセス、発病又は個体発生及びその他の発生生物学的プロセスにおける、プロテインキナーゼの役割を検査するために好適である、請求項30又は31に記載の使用。
- この際、プロテインキナーゼは、セリン/スレオニンキナーゼ及び殊にCK2である、請求項33に記載の使用。
- 癌及び/又は腫瘍に罹っている動物生体を治療するために、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物を単独で又は癌及び/又は腫瘍の治療のための他の作用物質と組み合わせて用いる、動物生体を治療する方法。
- この際、癌及び/又は腫瘍は、腫瘍性疾病、殊に
a)白血病、殊に急性リンパ芽球−及び慢性リンパ球−、急性骨髄芽球−及び慢性骨髄性白血病、
b)癌、殊に乳腺、前立腺、肺、子宮頸、食道、胃、小腸、脳、大腸の癌、
c)肉腫、殊に骨腫、骨肉腫、脂肪腫、脂肪肉腫、血管腫、血管肉腫、黒色腫及び
d)混合種類の腫瘍形成、殊に癌肉腫、リンパ組織の腫瘍形成、卵胞細網腫瘍形成、細胞肉腫及びホジキン病
から選択される腫瘍形成である、請求項35に記載の方法。 - 請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物を単独で又は炎症性病気の治療のための他の作用物質と組み合わせて用いる、炎症性病気に罹っている動物生体を治療する方法。
- 炎症性病気は糸球体腎炎又は紅班性エリテマトーデスである、請求項37に記載の方法。
- 作用物質として、請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造I、構造IA又は構造IIの化合物少なくとも1種を有効用量で含有しており、かつ場合により薬剤学的に慣用の添加剤及び/又は助剤少なくとも1種と一緒に調合されたことを特徴とする、薬剤調製物。
- 少なくとももう1種の作用物質を含有している、請求項30に記載の調製物。
- 診断用調製物である、請求項39又は40に記載の調製物。
- 治療用調製物である、請求項39又は40に記載の調製物。
- この際、少なくとも他の1種の作用物質は、癌及び/又は炎症性病気の治療のための作用物質である、請求項42に記載の調製物。
- 請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造Iの化合物を合成する場合に、
(1)環式1,3−ジケトンから、アンモニア及び/又は1級アミンとの反応により、環式エナミノン2を製造し、かつインダントリオン1
(2)エナミノン2とインダントリオンヒドレート1との反応により、付加化合物3
(3)化合物3の脱酸素により、構造I
を包含している、請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造Iの化合物を合成する方法。 - この際、工程(3)を、
(a)N,N,N’,N"−テトラアルキル亜硫酸ジアミド(アルキル=メチル又はエチル)又は
(b)塩化チオニル及び有機の塩基性物質、例えば炭酸ナトリウム又は有機塩基、例えばトリアルキルアミンR3N(ここで、Rは直鎖又は分枝鎖のC1〜C8−アルキル基、殊にメチル又はエチル又はC3〜C8−シクロアルキル基である)又は窒素含有芳香族アミン、例えばイミダゾール又はピリジン又は
(c)チオニルジイミダゾール
を用いて実施する、請求項44に記載の方法。 - この際、工程(4)における脱水素を、DDQを用いて実施する、請求項46に記載の方法。
- この際、工程(5)における酸化を、酸素を用いて実施する、請求項46又は47に記載の方法。
- 請求項44から48に記載の工程(1)から(5)までを包含している、請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造I、IA又はIIの化合物を製造する場合に、この際、酸素基X、Y及び/又はZを、請求項1に定義されているような=NR41、=NOR42及び/又は=NOR43に変換させる、請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造I、IA又はIIの化合物を製造する方法。
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