JP2010505782A - プロテインキナーゼck2の新規阻害物質としての置換インデノ[1,2−b]インドール誘導体及び腫瘍治療剤、細胞増殖抑制剤及び診断剤としてのその使用 - Google Patents

プロテインキナーゼck2の新規阻害物質としての置換インデノ[1,2−b]インドール誘導体及び腫瘍治療剤、細胞増殖抑制剤及び診断剤としてのその使用 Download PDF

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Abstract

ヒトプロテインキナーゼCK2の優れた阻害を示す、タイプ5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン及び5H−インデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオンの新規置換インデノ[1,2−b]インドール誘導体の合成及び殊に腫瘍形成性疾病の治療のための医薬品及び/又は薬剤中の作用物質としてのその使用。

Description

本発明は、構造I、IA及びIIの化合物、その合成法及びこの化合物1種以上を含有している薬剤組成物に関する。更にこの発明は、これら化合物を腫瘍及び/又は癌及び炎症性疾病の治療用の医薬品の製造のために使用することに関する。
人類における心臓−循環疾病に次ぐ2番目に多い死因は、悪性腫瘍病である。この場合に、男性が女性よりもいくらか多くこれに遭遇している。新羅病率は、世界人口に対して350(男性)及び250(女性)/人口100000/年の大きさであるが、死亡率は世界的に約170(男性)及び100(女性)/人口100000である。ここから明らかな該当者の巨大な数値は、腫瘍性疾病の有効な治療剤の開発の必要性を明らかにしている。腫瘍性疾病は、高い細胞増殖の特徴を示し、医薬品中に含有されている作用物質によるこの細胞増殖の抑制が、腫瘍治療のための世界的に認められる出発点である。医薬品中に含有されているこのような作用物質は、腫瘍形成と結びついて高まる細胞増殖を抑制するか又は腫瘍の退化に作用し、患者の生存可能性を延長させることを特徴としている。この分野の研究は、第1に、ヒトにおける治療で使用可能である医薬品及び作用物質の開発を目標としている。この場合には屡々、小型哺乳動物、例えばマウスで、抗−腫瘍作用について化合物が検査されており、この際、これから、特別な腫瘍性疾病に対する有効性が、これら又は近縁動物におけるだけでなく、ヒトにおいても予言できることが検査される。
プロテインキナーゼCK2は、CK1、グリコゲンシンターゼ−キナーゼ及びサイクリン−依存性キナーゼと共に、第二メッセンジャー非依存性キナーゼ(1)群に属している。これは、Ser/Thr−基を、主に酸性の環境内でリン酸化可能にした。CK2は、酵母からヒト中に見出される高保存キナーゼである。これは、ATP/GTP−ホスホトランスフェラーゼとしてのその任務を、通常、2個の触媒性α−又はα’−サブユニット及び2個の調節性α−サブユニットからなっているヘテロ四量体として担当している(2)。このヘテロ四量体形と並んで、個々のサブユニットは、細胞中に遊離の形で存在するか又は他の細胞分子に結合しても存在する。最近、この形でもCK2は標準の調節機能を担当することができる情報が増えている(3)。ホロ酵素としても分離サブユニットとしても、これは、核酸への結合によって、おそらく転写に影響し、他の増殖関連分子(p53、p21WAF1、PP2A、mos、raf、トポイソメラーゼII)への結合によって、それらの活性にも及びそれによる細胞の成長にも影響する(4)。この機能はリン酸基を転移する可能性とは無関係である一方で、CK2の最も顕著な課題はどんな場合でもその酵素活性である。従来、細胞現象の種々の任務範囲に由来している160を越える基質が公知である。それには、複製、転写及び翻訳のために必要である分子、シグナル伝達鎖中に結合されている分子、原癌遺伝子(mdm2)及び成長抑制物質(p53)がある。これらの一連の基質に関して、それらの活性が、CK2によるホスホリル化によって変えられることが証明できた。これらの基質及びそれらがその活性に対してそれらが持っている影響から、CK2は細胞の成長への影響をも有していることが推論できる。例えばCK2に対する抗体又はアンチセンス−オリゴヌクレオチドを細胞中に注入すると、この細胞サイクルの特定の時期まで成長を抑制する(5−7)。明らかに、CK2の活性は、移行G/G、G/Sのため及びS−期の進行のためにどうしても必要であることは明らかである。更に新しい研究は、G及びM−期を経る進行のためのその必要性を証明している。触媒サブユニットの過剰発現によって細胞の増殖が増強され、他方、調節サブユニットの過剰発現によって重大な成長不足をもたらし、これが細胞を萎縮させる。生物体の胚発生の間に、CK2の組織−及び時間特異性発現及び活性が観察され、これから、細胞の分化の際の意義が推論される。新規の認識は、CK2が増殖の調節のみならず、プログラムされた細胞死(アポト−シス)の惹起にも関与していることを示唆している(8)。
細胞増殖及び細胞の生存のためのプロテインキナーゼCK2の重要性と並んで、最近、この酵素が細胞の腫瘍形成性形質転換及び癌の発生及び進行に関与している指摘が蓄積されている(9、10)。多くの種々の腫瘍において、異常に高まった酵素CK2の濃度を検出することができる。特に、ヒトの前立腺癌(11)、乳癌(12)、肺癌(13)及び他の癌疾病(14)がこれに属する。悪性形質転換の場合のプロテインキナーゼCK2の直接的関与は、種々の動物モデルで証明することもできた(15、16)。これらの検査及び他の結果は、このプロテインキナーゼCK2が抗−腫瘍作用物質に関して大いに予期される手がかりを示唆している(17)。
悪性形質転換及び腫瘍生成及び−進行へのCK2の関与に関する明白な情報にも関わらず、現在は、この酵素の低い活性の阻害剤のみが提供可能である(18、19)。これには、エモジン(20)、4,5,6,7−テトラブロモ−1−H−ベンゾトリアゾール(TBB)(21)、2−ジメチルアミノ−4,5,6,7−テトラブロム−1H−ベンズイミダゾール(DMAT)(22)、(5−オキソ−5,6−ジヒドロ−インドロ[1,2−a]キノキサリン−7−イル)酢酸(IQA)(23)及びエラグ酸(24)が属している。温和な作用効果(エモジンのIC50−値:2.0μM、TBB:0.9μM)と並んで、これらは、その作用効果が、ヒトの酵素でなく、主にラッテの酵素で調査されており、それらがその物理−化学的特性に基づき、殊に経口適用のための医薬品中の作用物質としては使用されないことが明らかである。
CK2が慢性の炎症性疾病、殊に糸球体腎炎(26)及び紅班性エリテマトーデス(27)を目標としていることは明らかであった。
インデノ[1,2−b]インドールは、次のものとして多大に要求されている:酸化防止剤及びラジカルスカベンジャー(Sainsbury et al.,EP−404536−A1)、エストロゲンアンタゴニスト(Miller et al., US特許6107292)、カリウムチャンネルオープナー(Antane et al.、US特許出願2001/0047026A1)、トポイソメラーゼIIの阻害物質(Wierzbicki et al.US特許6627650)、酸化防止剤としての4b,5,9b,10−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール(Sainsbury et al.WO90/15799及びEP−409410−B1)。
従って、本発明の課題は、その構造に基づき腫瘍性疾患の治療のための医薬品中で作用物質として使用され、その活性がヒトプロテインキナーゼCK2の強力な阻害によって証明できる有効な阻害剤を合成することであった。更に本発明の課題は、慢性の炎症性疾病の治療のために使用することのできる、CK2の阻害剤を提供することであった。
本発明による化合物は、それらが新規であり、即ち文献に記載されておらず、請求されていなかったこと及びそれらがヒトプロテインキナーゼCK2及び他のキナーゼに対して強力な阻害作用を示すことで優れている。
本発明は、一般構造I、IA及びIIを有する、新規インデノ[1,2−b]インドール誘導体の合成を記載している。これらは、殊にセリン/スレオニン−キナーゼタイプのプロテインキナーゼに対する、かつこの特別な実施形では、ヒトプロテインキナーゼCK2に対する阻害作用を有している。
Figure 2010505782
本発明による課題は、公知で入手容易な出発物質から非常に良好又は良好な収率で得られる、構造I、IA又はIIを有する化合物の新規で非常に有効な合成原理である:
第1工程
環式1,3−ジケトンからのアンモニア又は1級アミンとの反応による環式エナミノンの及び文献公知の方法によるインダントリオンの製造:
R及びR〜R10は、ここに記載のものを表す
Figure 2010505782
第2工程
エナミノン2とインダントリオンヒドレート1との反応により、付加化合物3にする
Figure 2010505782
第3工程
本発明者により開発された試薬タイプ:
N,N,N’,N’−テトラアルキル亜硫酸ジアミド(TMTA:アルキル=CH、C)を用いる、化合物3の脱酸素。
この脱酸素は、(29)に従って有利に実施される。
Figure 2010505782
第4工程
DDQを用いる化合物4(構造I;R=R=R10=H)の脱水素により、5を生じさせる。
Figure 2010505782
第5工程
酸素を用いる化合物5(R=H)の接触酸化により、6(構造II)をもたらす。
Figure 2010505782
特別好ましい1実施形で本発明は、本発明に記載の新規化合物を、殊に腫瘍性疾病を治療するための医薬品及び/又は薬剤中の作用物質として使用することに関する。
更なる特別好ましい1実施形は、これら化合物をヒトプロテインキナーゼCK2の特異的阻害のために使用することに関する。
もう一つの実施形は、本発明による化合物によるプロテインキナーゼ一般の阻害、特にセリン/スレオニンキナーゼの阻害に関する。
もう一つの実施形は、酵素一般の阻害、殊に病気の発生、病因、進行及び/又は状態維持に役割を演じる、ヒトの酵素の阻害に関する。
もう一つの特別な実施形で本発明は、記載の新規化合物を、広い疾病、殊に慢性の炎症性疾病、例えば糸球体腎炎及び/又は紅班性エリテマトーデス、変質性疾病又は細胞増殖の調節の不均衡の原因に寄与している他の疾病を治療するための医薬品及び/又は薬剤中の作用物質として使用することに関する。
記載の新規化合物の本発明による使用は、もう一つの特別な実施形で、プロテインキナーゼ一般及び殊にセリン/スレオニンキナーゼの阻害である。
記載の新規化合物の本発明によるもう一つの用途は、細胞プロセス、疾病の発病又は個体発生及びその他の発生生物学的現象におけるプロテインキナーゼCK2の役割及び関連を検査するため、並びに特に記載の関連におけるプロテインキナーゼ一般及び特別にセリン/スレオニンキナーゼの役割を検査するための診断剤中でのそれらの使用に関する。
本発明は、殊に腫瘍性疾病状態に羅っている患者の治療のための医薬品及び/又は薬剤中で使用するための作用物質(これは他の既知の殊に抗腫瘍有効な化合物又は他の作用物質と組み合わせて使用することもできる)を提供する。これによって、相乗作用を、場合によっては予想を越える相乗作用を得ることすらもできる。
ここで使用されているような概念「患者」とは、温血動物、例えば腫瘍性疾病に羅っている哺乳動物を意味する。当然、牛、馬、ラッテ、マウス、猫、犬、羊、山羊及びヒトが、この概念の意味する範囲の動物である。
ここで使用されているような概念「腫瘍性疾病状態」とは、高められた細胞増殖、細胞成長又は腫瘍形成の特徴を有する病的状態又は苦訴を意味する。本発明による化合物を含有している医薬品及び/又は薬剤を用いる治療がそれに対して特別使用可能である腫瘍性疾病状態には、白血病、例えば急性リンパ芽球−、慢性リンパ球−、急性骨髄芽球−及び慢性骨髄性白血病(非限定的であるが);癌、例えば乳腺、前立腺、肺、子宮頸、食道、胃、小腸、脳、大腸の癌(非限定的であるが);肉腫、例えば骨腫、骨肉腫、脂肪腫、脂肪肉腫、血管腫及び血管肉腫(非限定的であるが);エナメル上皮及び黒皮症を包含する黒色腫;及び混合種類の腫瘍形成、例えば癌肉腫、リンパ組織の腫瘍形成、卵胞細網腫瘍形成、細胞肉腫及びホジキン病(非限定的であるが)が包含される。勿論、当業者により、全てではないが、本発明による化合物は、単独でも他の抗腫瘍作用化合物との組み合わせても、各々を用いる腫瘍性疾病状態の治療のために好適であり、かつ組み合わせることができるかが認識され、この際に一様に有効になり得ることが認識されうる。最も好適な化合物及び最も好適な組み合わせの選択は、当業者の能力の範囲内にあり、多くの要因に、例えば特別な腫瘍性疾病の治療のための個々の化合物の作用効果の調査の場合も包含する慣用の動物モデルで得られた結果の評価に依存する。
本発明の化合物の有効な抗腫瘍量は、約1mg/kg/日〜約100mg/kg/日の範囲で変動し、約0.1〜約2mg/kg/日が有利である。
ここで使用される概念「有効な抗腫瘍量」とは、1回−又は複数回投与量を患者に適用の後に腫瘍の成長を押さえるか又はこの様な処置をしない場合に予想される患者の生存可能性を越えてそれを延長するために優れて有効である量を意味する。ここで使用されている腫瘍の「成長を押さえる」とは、成長の緩慢化、中断、抑制又は停止を意味し、必ずしも完全な腫瘍の除去を意味するものではない。
1回−又は複数回投与量を、本発明の化合物の1種を単独で又は他の殊に抗腫瘍有効な化合物と組み合わせて適用することができる。
前記の疾病状態に罹っている患者の治療の実施の場合に、本発明の化合物の1種を、有効量で化合物を生物学的に利用可能にする任意の形で及び方法で、経口及び非経腸的に適用することができる。例えばこれら化合物を、経口、皮下、筋肉内、静脈内、経皮、鼻腔内、経直腸及び類似法で適用することができる。一般に経口適用が好ましい。処方物の製造時に当業者は、適用の通用形及び方式を、処置すべき疾病状態、疾病の時期、他の殊に抗腫瘍作用を有する作用物質と組合わせて又は単独での化合物の適用の形、共同の適用の選択方式等を包含する特別な状況に依存して、容易に選択することができる。
本発明の好ましい1実施形では、本発明の化合物の適用が、次の組成の処方で経口的に行われる:化合物10g、ヒドロキシプロピルセルロース2g、穀物澱粉11g、乳糖100g、ステアリン酸マグネシウム3g及びタルク3g(この際、成分は、記載の量及び量比で、作用物質含分10mgを有する錠剤1000個を製造するために充分である)。
本発明の化合物を、自体有効である限り、安定性、結晶化の快適性、高い溶解性等の目的で、それらの薬剤学的に認容性の酸付加塩の形で処方し、かつ適用することができる。
本発明のもう一つの特別な実施形は、本発明の化合物をいわゆる「プロドラック」中で使用することに関する。
本発明のもう一つの特別な実施形は、本発明の化合物を、溶解性、生体利用可能性、物理化学的特性等を改良するための更なる合成工程での出発物質として使用することに関する。
次の詳細な実施形も本発明の課題である:
実施形1:構造I及び構造IIの化合物
Figure 2010505782
式中Rは、次のものであることができる:
水素原子、
直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)、
シクロアルキル基(C〜C)又は
直鎖又は分枝鎖のアルケニル基(C〜C)又は
シクロアルケニル基(C〜C)又は
アリール基又は
ヘテロアリール基、
(これらは、場合により:ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、ハロゲン−、カルボキシ−、スルホン酸−、カルボキサミド−及びチオカルボキサミド基、スルホンアミド基(CONR1112、CSNR1112、SONR1112(R11、R12は、同じ又は異なるもので、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)であることができる)、アミノ基NR1314(R13、R14は同じ又は異なるもので、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)であってよいか又はこれが付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてもよい)で置換されており、アルコキシカルボニル基COOR15(R15は、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)であり、場合によりヒドロキシ−、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、カルバモイル−及びチオカルバモイル基、スルファモイル基CONR1617、CSNR1617、SONR1617(R16、R17は同じ又は異なるものであってよく、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)であってよい)で置換されている)、アミノ基NR1819(R18、R19は同じ又は異なるもので、水素、線状又は分枝したアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)であるか又はそれが付いている窒素と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてよい)、アミノアルキルオキシアルキルNR2021(R20、R21は同じ又は異なるもので、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)であってよいか又はそれらが付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてもよい)により置換されている)、
窒素官能基NR2223
(ここで、R22、R23は、水素又は同じ又は異なるもので、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基OR24(R24は直鎖又は分枝鎖のアルキル基であってよく、場合により、ヒドロキシ−、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、カルボキサミド−及びチオカルボキサミド基、スルホンアミド基CONR2526、CSNR2526、SONR2526(R25、R26は同じ又は異なるもので、水素、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)、アリール基、ヘテロアリール基であってよいか又はこれらが付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてよい)で置換されている)、アルコキシカルボニル基(C〜C)COOR27(R27は直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基であり、場合によりヒドロキシ−、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、カルボキサミド−及びチオカルボキサミド基、スルホンアミド基CONR2829、CSNR2829、SONR2829(R28、R29は同じ又は異なるものでよく、水素、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)であってよいか又はこれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてよい)で置換されている)、アミノアルキルオキシアルキルNR3031(R30、R31は同じ又は異なるもので、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)であってよいか又はこれらが付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてよいか又はアリール−又はヘテロアリール基である)であることができる)、
酸素官能基OR32
(R32は、水素又は直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)であってよく、場合によりヒドロキシ−、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、カルバモイル−及びチオカルバモイル基、スルファモイル基CONR1617、CSNR1617、SONR1617で置換されており、アルコキシ基(R29は、線状又は分枝したアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)、アルコキシカルボニル基、線状又は分枝した(C〜C)又はシクロアルキル(C〜C)であってよい)、アミノアルキルオキシアルキルNR3031(R30、R31は同じ又は異なるもので、線状又は分枝したアルキル基(C〜C)であってよいか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてよい)又はアリール−又はヘテロアリール基であることができる)。
〜R10は、同じ又は異なるものであることができる。
各々は、水素原子、
直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又は
シクロアルキル基(C〜C)又は
直鎖又は分枝鎖のアルケニル基(C〜C)又は
シクロアルケニル基(C〜C)又は
アリール基又は
ヘテロアリール基であってよく、
これらは、場合により次の基:ヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、ハロゲン−、カルボキシ−、スルホン酸−、カルボキサミド−及びチオカルボキサミド基、スルホンアミド基CONR3233、CSNR3233、SONR3233(ここで、R32、R33は同じ又は異なるもので、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)であることができる)、アミノ基NR3435(R34、R35は同じ又は異なるものであってよく、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)であるか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成している)で置換されており、アルコキシカルボニル基COOR36(R36:直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)であり、場合によりヒドロキシ−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、カルバモイル−及びチオカルバモイル基、スルファモイル基CONR3738、CSNR3738、SONR3738(R37、R38は同じ又は異なるもので、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)であることができる)で置換されている)、アミノ基NR3940(R39、R40は同じ又は異なるもので、水素、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)であるか又はそれらが付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてもよい)、アミノアルキルオキシアルキルN4142(R41、R42は同じ又はことなるもので、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)であってよいか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素ヘテロ環を形成していてもよい)であり、場合によりアリール−、カルボキシ−又はアルコキシカルボニル基、直鎖又は分枝鎖の(C〜C)で置換されている)、
ヒドロキシ基、
アシルオキシカルボニル基OCOR43(R43は、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基又はアリール基又はヘテロアリール基であることができる)、
カルボキシ基、
アミノ官能基NR4445(ここで、R44、R45は、同じ又は異なるもので、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)、アリール基又はヘテロアリール基であってよく、場合によりアミノ基NR4647で置換されていてよく、ここで、R46、R47は、同じ又は異なるもので、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)、アリール基又はヘテロアリール基であってよい)、
直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル(C〜C)、アリール基又はヘテロアリール基を有するアルコキシ基、
直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル(C〜C)、アリール基又はヘテロアリール基を有するアルケニルオキシ基、
場合によりアリール基又はアミノ官能基NR3637(ここで、R36、R37は同じ又は異なるものであってよく、それらの各々は線状又は分枝した(C〜C)アルキル基又はシクロアルキル基(C〜C)を有していてよいか又は窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成していてもよい)で置換されていている)、
又は置換基R〜R10の一つは、隣りのR〜R10と一緒になって、アルキレンジオキシ基を形成している、
Xは次のものであることができる:
酸素、
窒素官能基NR40(式中、R40は水素原子、線状又は分枝したアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)又はアリール−又はアリールアルキル(C〜C)基であってよく、ここで、アルキル鎖は線状又は分枝していてよい。場合によりアルキル基は、1個以上の多重結合を有し、及び/又は複数の基(これらは同じ又は異なるもので、アリール、ヘテロアリール−、シクロアルキル(C〜C)シアノ−、ニトロ−又はアミノ官能基NR4142(R41、R42は同じ又は異なるアルキル基(C〜C)、線状又は分枝したシクロアルキル(C〜C)であってよいか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成していてよい)により一緒に又は単独で置換されていてよい。アルキル基又はシクロアルキル基は(C〜C)であってよいか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成していてよく、場合によりヒドロキシ−、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、カルボキシ−、スルホニル−、カルボキサミド−及びチオカルボキサミド基、スルホンアミド基CONR3738、CSNR3738、SONR3738で置換されていてよい)。
Yは、次のものであることができる:
酸素、
窒素官能基NR48(式中、R48は、水素原子、線状又は分枝したアルキル基(C〜C又はアリール−又はアリールアルキル(C〜C)基を表し、ここで、アルキル鎖は線状又は分枝していてよい。場合によりアルキル基は1個以上の多重結合を有し及び/又は複数の基で置換されていてよく、これらは同じ又は異なるもので、アリール基、ヘテロアリール−、シクロアルキル(C〜C)、シアノ−又はアミノ官能基NR4950(R49、R50は同じ又は異なるアルキル(C〜C)又はシクロアルキル基C〜C、線状又は分枝しているか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成していてよい)であることができる)。
Zは次のものであることができる:
酸素、
窒素官能基NR49(式中、R49は、水素原子、直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C〜C)又はアリール−又はアリールアルキル(C〜C)基を表し、ここで、アルキル鎖は直鎖又は分枝鎖であることができる。場合によりアルキル基は1個以上の多重結合を有し及び/又は複数の次の基で置換されていてよく、これらは同じ又は異なるものであってよく、アリール−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−(C〜C)、シアノ−、ニトロ−;又はアミノ官能基NR4950(R49、R50は同じ又は異なるアルキル−(C〜C)又はシクロアルキル基(C〜C)、線状又は分枝していてよいか又はこれらに付いている窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成していてよい)である)。
異性体とは、光学異性体及び二重結合の位置での幾何異性体であると理解すべきである。実施形には、異性体混合物も純粋な異性体(ジアステレオマー、エナンチオマー、E/Z−イソマー)も包含される。
アリール基とは、フェニル、ナフチル基であると理解すべきであり、これらは、1個以上の同じ又は異なる次の置換基:ハロゲン、アルコキシ−、フェノキシ−、ニトロ−、シアノ−、アミノ基NR4344(R43、R44は同じ又は異なるもので、線状又は分枝したアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル(C〜C)であってよいか又はこれらに付いている窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成していてよい)で置換されているか又はアリールアルキル−及び/又はアルキル基、線状又は分枝した(C〜C)又はシクロアルキル(C〜C)又はアルキレンジオキシ(C〜C)で、又はアミノアル(C〜C)コキシ基NR4546(R45、R45は同じ又は異なるアルキル基(C〜C)、線状又は分枝した又はシクロアルキル(C〜C)であってよいか又はこれらに付いている窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成していてよい)で、一緒に又は単独で置換されていてよい。
ヘテロアリール基とは、ヘテロ原子(O、N、S)1〜3個を有する5〜12環員数を有する、芳香族の単環−又は二環系であると理解すべきであり、これらは1個以上の同じ又は異なる次の置換基:ハロゲン、アルコキシ−、フェノキシ−、ニトロ−、シアノ−、アミノ基NR4344(R43、R44は同じ又は異なる線状又は分枝したアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル(C〜C)であってよいか又はこれらに付いている窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成していてよい)で置換されているか又は線状又は分枝した(C〜C8)アリールアルキル−及び/又はアルキル基、シクロアルキル(C〜C)又はアルキレンジオキシ(C〜C)で置換されている、アミノアル(C〜C)コキシ基NR4546(R45、R46は同じ又は異なるもので、線状又は分枝したアルキル基(C〜C)又はシクロアルキル(C〜C)であってよいか又はこれらに付いている窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成していてよい)で一緒に又は単独で置換されていてよい。
窒素含有ヘテロ環とは、5〜7環員数を有する飽和の単環であると理解すべきであり、ヘテロ原子(O、N、S)1〜3個を含有している。
実施形2:この発明の特別有利な1実施形で、実施形1による化合物は、Xが酸素原子であることを特徴としている。
実施形3:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物は、Yが酸素原子であることを特徴としている。
実施形4:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物は、Zが酸素原子であることを特徴としている。
実施形5:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物は、X=Y=酸素原子であることを特徴としている。
実施形6:本発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形による化合物は、R〜R10が水素であることを特徴としている。
実施形7:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物はX=Y=Zが酸素であることを特徴としている。
実施形8:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物は、
=R=水素であることを特徴としている。
実施形9:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物は、R〜R10が同じ又は異なるものであってよく、水素、アルキル−又はアルコキシ基であることを特徴としている。
実施形10:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物は、Rが水素原子、線状又は分枝しているアルキル基(C〜C)、アリール基又は線状又は分枝しているアリールアルキル基(C〜C)であることを特徴としている。
実施形11:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物(構造I)は、名称(IUPAC):5−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有するか又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩である。
実施形12:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物(構造I)は、名称(IUPAC):5−フェネチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有するか又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩である。
実施形13:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物(構造I)は、名称(IUPAC):5−(1−フェニル−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有するか又はその異性体又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩である。
実施形14:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物(構造I)は、名称(IUPAC):5−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有するか又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩である。
実施形15:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物(構造II)は、名称(IUPAC):5−イソプロピル−5H−インデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオンを有するか又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩である。
実施形16:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物(構造II)は、名称(IUPAC):5−ベンジル−5,6,9,10−テトラヒドロインデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオンを有するか又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩である。
実施形17:この発明のもう一つの特別有利な1実施形で、実施形1による化合物(構造II)は、名称(IUPAC):5−フェネチル−5H−インデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオンを有するか又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩である。
実施形18:実施形1による化合物において、これは、構造Iのエノール形(XR11=OR又はNRRを有する;以後これを構造IAと称する)であり、Rは実施形1中に記載の、場合により置換されているアルキル−、アリール−、ヘテロアリール基に一致していることを特徴としている。
実施形19:実施形1〜18に記載の化合物を、殊に腫瘍性疾病の治療のための医薬品及び/又は薬剤中で使用すること。
実施形20:もう一つの特別有利な実施形で、実施形1〜18による化合物を、ヒトプロテインキナーゼCK2の特異的阻害のために使用すること。
実施形21:実施形1〜18による化合物を、プロテインキナーゼ一般の阻害のため、特にセリン/スレオニンキナーゼの阻害のために使用すること。
実施形22:実施形1〜18による化合物を、酵素一般の、特に疾病の発生、病因、進行及び/又は病態持続に役割を演じるヒトの酵素の阻害のために使用すること。
実施形23:実施形1〜18による化合物を、疾病の細胞プロセス、病因又は個体発生及びその他の発生生物学的現象及び関連現象におけるプロテインキナーゼCK2の役割を検査するため、並びに前記の関連におけるプロテインキナーゼ一般の及び/又は特にセリン/スレオニンキナーゼの役割を検査するための診断剤中で使用すること。
実施形24:実施形1〜18による化合物を、特に腫瘍性疾病状態に罹っている患者の治療のための医薬品及び薬剤中で、他の周知の殊に抗腫瘍有効な化合物又は他の作用物質と組み合わせて使用すること。
実施形25:腫瘍性疾病に罹っている生動物組織を治療するために、実施形1〜18による化合物を単独で又は組み合わせて用いる、生動物組織を治療する方法。
実施形26:作用物質として、実施形1〜18による構造I、IA又は構造IIの化合物を、単独で又は他の作用物質と組み合わせて有効用量で含有し、かつ薬剤学的に慣用の添加剤及び助剤と一緒に調合されていることを特徴とする、薬剤学的調製物。
次の代表的な実施例及び表は、本発明を示している。実施例は説明のためであって、決して、本発明をそれらの範囲に限定するものではない。
記号説明
第1表は、本発明の化合物と比較化合物とをまとめて示している。
第2表:ヒトプロテインキナーゼCK2(ホロ酵素)に対する、選ばれたインデノ[1,2−b]インドールのIC50−値。
第3表:種々のインデノ[1,2−b]インドールと一緒の温置による腫瘍細胞系の増殖。
第4表:種々の腫瘍細胞系に対する、選ばれたインデノ[1,2−b]インドールの細胞増殖のIC50−値。
第5表:種々のヒトプロテインキナーゼの選択されたインデノ[1,2−b]インドールのIC50−値[μM]。
例1:5−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン 4b
化合物の構造は、この例及び例2〜26中で、スペクトルデータ(NMR、IR、MS)及び微量分析によって、特殊な場合には、X−線構造によっても証明された。
第1工程:3−イソプロピルアミノ−シクロヘキセ−2−エノン
当モル量のイソプロピルアミン及びシクロヘキサン−1,3−ジオンをベンゼン中に溶かし、p−トルエンスルホン酸の添加下に、水分離器を付して加熱沸騰させた。水分離の終了後に、バッチを水で充分洗浄し、溶剤を除き、残分を再結晶させた。
第2工程:4b,9b−ジヒドロキシ−5−イソプロピル−4b,5,6,7,8,9b−ヘキサヒドロ−インデノ[1,2b]インドール−9,10−ジオン
当モル量の3−イソプロピルアミノ−シクロヘキセ−2−エノン及びインダントリオンヒドレート(ニンヒドリン)を、クロロホルム中に溶かし、室温で12時間撹拌した。次いで溶剤を除き、油状残分をアセトンから結晶化させた。
第3工程:5−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン 4b
第2工程から得られた化合物(0.01モル)を、N,N−ジメチルホルムアミドDMF20ml中に溶かした。酢酸5mlの添加の後に、DMF5ml中に溶かされたN,N,N’,N’−テトラメチルスルホキシイミド0.04モルを迅速に添加した。バッチを3時間撹拌し、次いで水500ml中に入れ、分離する沈殿を濾別させる。これを乾燥させ、再結晶させる。
融点:201℃(酢酸エチル)。
微量分析:C1819NO(313.34)
ber.: C 68.99 H 6.11 N 4.47;
gef,: C 68.95 H 6.17 N 4.52 。
ber.=計算値、 gef.=実測値。
第4工程:9−ヒドロキシ−5−イソプロピル−5H−インデノ[1,2−b]インドール−10−オン
第3工程から得られた化合物(1.0g、3.61ミリモル)をジオキサン150ml中に溶かし、これに、ジオキサン中に溶かされたDDQ(0.91g、4ミリモル)を添加した。バッチを70℃に4時間加温した。濾過後に、このバッチを濃縮させ、いわゆる SiO/酢酸エチルで精製した。
融点:182℃(メタノール)
微量分析: C1815NO(277.32)
ber.: C 77.96 H 5.45 N 5.05;
gef.: C 78.18 H 5.66 N 5.00 。
第5工程:5−イソプロピル−5H−インデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオン 6b
第4工程から得られた化合物(0.8g、2.5ミリモル)を、DMF100ml中に溶かし、Co−サレン80mgを添加し、70℃で酸素を導入した。4時間後に出発物質は消失した。バッチを濃縮させ、クロロホルム中に溶かし、いわゆる精製を行った(SiO/酢酸エチル)。
融点:
微量分析: C2022(350.41)
ber.: C 74.22 H 4.50 N 4.81;
gef.: C 74.03 H 4.39 N 4.74 。
例2:5−ベンジル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1.2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 185℃(酢酸エチル)
微量分析: C2217NO(327.38)
ber.: C 80.71 H 5.23 N 4.28;
gef.: C 80.81 H 5.20 N 4.24 。
例3:5−ベンジル−5,6,9,10−テトラヒドロインデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオン 6c
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 224℃(2−プロパノール)
HRMS: ber.:339.08954; gef.: 339.08955 。
例4:5,6,7,8−テトラヒドロインデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 332−3℃(水/ジオキサン)
微量分析: C1511NO(237.25)
ber.: C 75.94 H 4.67 N 5.90;
gef.: C 75.34 H 4.71 N 5.93 。
例5:5−フェネチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン 4d
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 189−90℃(酢酸エチル)
微量分析: C2319NO(341.40)
ber.: C 80.92 H 5.61 N 4.10;
gef.: C 80.92 H 5.39 N 4.04 。
例6:5−フェネチル−5H−インデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオン 6d
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: >310℃ 分解(酢酸エチル)
微量分析: C2315NO(353.11)
ber.: C 78.17 H 4.28 N 3.96;
gef.: C 77.54 H 4.34 N 3.89 。
例7:DL−5−(1−フェニル−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン 4f
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 201℃ (酢酸エチル)
微量分析: C2319NO(341.40)
ber.: C 80.92 H 5.61 N 4.10;
gef.: C 80.79 H 5.74 N 4.00 。
例8:5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 189〜90℃ (DMF/HO)
微量分析: C2523NO(401.45)
ber.: C 74.79 H 5.77 N 3.49;
gef.: C 74.63 H 5.84 N 3.37 。
例9:5−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン 4g
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 288℃ (アセトニトリル)
微量分析: C2115NO(313.35)
ber.: C 80.49 H 4.82 N 4.47;
gef.: C 80.49 H 4.78 N 4.43 。
例10:(9,10−ジオキソ−6,8,9,10−テトラヒドロ−7H−インデノ[1,2−b]インドール−5−イル)−酢酸メチルエステル
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 256−7℃ (酢酸エチル)
微量分析: C1815NO(309.32)
ber.: C 69.89 H 4.89 N 4.53;
gef.: C 69.61 H 4.92 N 4.50 。
例11: 5−(2−ジメチルアミノ−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 178℃ (メタノール)
微量分析: C1920(308.37)
ber.: C 74.00 H 6.54 N 9.08;
gef.: C 73.82 H 6.68 N 9.11 。
例12: 5−(3−ヒドロキシ−プロピル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 241℃ (アセトニトリル)
微量分析: C1817NO(295.33)
ber.: C 73.20 H 5.80 N 4.74;
gef.: C 73.04 H 5.78 N 4.84 。
例13: (9,10−ジオキソ−6,8,9,10−テトラヒドロ−7H−インデノ[1,2−b]インドール−5−イル)−酢酸
例10で得られた化合物のメタノール性水酸化カリウムを用いる鹸化による。
融点: 279−80℃ (240℃より上で分解)(DMSO/HO)
微量分析: C1713NO(295.29)
ber.: C 69.15 H 4.44 N 4.74;
gef.: C 69.11 H 4.55 N 4.74 。
例14: 5−(2−ヒドロキシ−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 262−3℃ (DMSO/HO)
微量分析: C1715NO(281.31)
ber.: C 72.58 H 5.37 N 4.98;
gef.: C 72.53 H 5.33 N 4.96 。
例15: 2−(9,10−ジオキソ−6,8,9,10−テトラヒドロ−7H−インデノ[1,2−b]インドール−5−イル)−エチル−メタンスルホン酸エステル
例14で得られた化合物とメタンスルホニルクロリドとの反応による。
融点: 230−1℃ (アセトニトリル)
微量分析: C1817NOS(359.40)
ber.: C 60.15 H 4.77 N 3.90;
gef.: C 60.25 H 4.84 N 4.03 。
例16: 5−エトキシ−プロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 129℃ (酢酸エチル)
微量分析: C2021NO(323.39)
ber.: C 74.28 H 6.55 N 4.33;
gef.: C 74.17 H 6.64 N 4.20 。
例17: 5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 189−90℃ (DMF/HO)
微量分析: C2523NO(401.45)
ber.: C 74.79 H 5.77 N 3.49;
gef.: C 74.63 H 5.84 N 3.37 。
例18: 5−(4−メトキシ−ベンジル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 198−9℃ (酢酸エチル)
微量分析: C2319NO(357.40)
ber.: C 77.29 H 5.36 N 3.92;
gef.: C 77.12 H 4.97 N 3.81 。
例19: 5−イソプロピル−7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 264−5℃ (酢酸エチル)
微量分析: C1919NO(293.36)
ber.: C 77.79 H 6.53 N 4.77;
gef.: C 77.55 H 6.73 N 5.06 。
例20: メチル−7−メチル−9,10−ジオキソ−5−フェニル−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−8−カルボキシレート
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 249−50℃ (酢酸エチル)
微量分析: C2419NO(385.42)
ber.: C 74.79 H 4.97 N 3.63;
gef.: C 74.58 H 5.21 N 3.51 。
例21: メチル−7−メチル−9,10−ジオキソ−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロインデノ[1,2−b]インドール−8−カルボキシレート
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 287℃ (DMSO/HO)
微量分析: C1815NO(309.32)
ber.: C 69.89 H 4.89 N 4.53;
gef.: C 69.67 H 4.80 N 4.35 。
例22: 5−ベンジル−7−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロインデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 252℃ (トルエン)
微量分析: C2821NO(403.49)
ber.: C 83.35 H 5.25 N 3.47;
gef.: C 83.54 H 5.27 N 3.33 。
例23: 5−ベンジル−7−フェニル−6,9−ジヒドロ−5H−インデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 247−8℃ (アセトニトリル)
HRMS:C2817NO
ber.: 415.12085、gef.: 415.12111 。
例24: 7−メチル−5−フェネチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 228−9℃ (アセトニトリル)
微量分析: C2421NO(355.43)
ber.: C 81.10 H 5.96 N 3.94;
gef.: C 80.85 H 6.07 N 3.98 。
例25: 2−(9−ヒドロキシ−10−オキソ−10H−インデノ[1,2−b]インドール−5−イル)メタンスルホン酸エチルエステル
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 188℃ (アセトニトリル)
微量分析: C1815NOS(357.38)
ber.: C 60.49 H 4.23 N 3.92;
gef.: C 60.41 H 4.10 N 4.24 。
例26: 9−ヒドロキシ−5−イソプロピル−5H−インデノ[1,2−b]インドール−10−オン
この化合物は、前記の方法と同様にして得られる。
融点: 182℃ (メタノール)
微量分析: C1815NO(277.32)
ber.: C 77.96 H 5.45 N 5.05;
gef.: C 78.18 H 5.66 N 5.00 。
出発物質の合成のための文献(ここに参照として開示されているものとする)
環式エナミノンの合成:
Greenhill,J.V.et.al.: J.Heterocycl.Chem.1992,29,1375-1383
Edafiogho,I.O.et al.: J,Med.Chem.1992,35,2798-2805
Kesten,S.J.et al.: J.Med.Chem.1992,35,3429-3447
Scott,K.R.et al/: J.Med.Chem.1993,36,1947-1955
u.v.a.
置換インダントリオンの合成:
Joullie,M.M. et al.: Tetrahedron 1991,47,8791-8830
Hark,R.R. et al.: Can.J.Chem. 2001,79,1632-1654
Hansen,D.B. et al.: Chem,Soc.Rev.2005,34,408-417
脱酸素反応:
Synthese des Reagens nach Dorlars,A.in Houben-Weyl:Methoden der organishen Chemie Band 11/2,4.Aufl. Seite 737 。
例27: 選ばれた化合物のIC50−値
第2表:選ばれた合成置換インデノ[1,2−b]インドール誘導体による、組み換えヒトプロテインキナーゼCK2(ホロ酵素)の阻害
Figure 2010505782
1)例1〜26に記載の記号。
2)Rは、構造I又は構造II中のRに一致し、この際、R及びR=Hである。
3)合成置換インデノ[1,2−b]インドール誘導体の阻害作用の試験のために、ヒトプロテインキナーゼCK2をE.コリ中で組み換え発現させ、均質になるまで精製した。プロテインキナーゼCK2及びその触媒作用サブユニットの発現及び精製を、Guerra et.al(25)による、以下に記載のプロトコルに従い行った。CK2のα−及びβ−サブユニットを、別々にpT7−7−系から出発してBl21(DE3)中に発現させるか又はバイシストロン性ベクターpET11d−CK2α,βから出発して一緒に発現させた。この双方の場合の精製法は同じであった。BL21(DE3)は、新たに相応する構造を有して形質転換された。生じたコロニーを、前培養液中に転種し、37℃で、一晩成長させ飽和させた。次の日にこの前培養液から出発して、主培養を行い(6リットル培地/構成)、これを0.6のOD600nmに達するまで成長させた。次いで、IPTG(1mM)の添加によって、このタンパク質の発現を誘導させた。CK2α又はこのホロ酵素の誘導は、30℃で5〜6時間かかり、他方、CK2βの誘導は37℃で3時間以上かかった。6000gで10分間の遠心により細菌を収穫した。ペレットは−80℃で保管できる。全ての精製工程は、酵素の退化を避けるために冷所で実施された。細菌を先ず水中に入れ(100ml/細菌10g)、超音波によって破砕させた(超音波ゾンデで3×30秒、冷所で)。細菌残分を遠心分離させ、上澄みを、水性抽出物として保存する。次いで、細菌ペレットを、P1500−緩衝液(100ml/10g)中に入れ、4℃で撹拌下に更に一晩抽出した(P1500−抽出物)。双方の抽出物からの双方のサブユニットを合一させ、P300(20mMトリス/HCl、pH 8.0、0.3M HCl、7mM2−メルカプトエタノール、0.2mM PMSF)に対して透析させた。この透析物を、予めP300で平衡化されたP11−カチオン交換体カラム(Whatmanのホスホセルロース、膨潤性ゲル150ml)の上に載せた。引き続きBio−Rad(Econo-System)のクロマトグラフィユニットを用いてクロマトグラフィを実施した。カラムを、280nmで測定される吸光が当初値に戻るまで、P300で洗浄した。カラムに付着しているタンパク質を、NaCl 300〜1500mMの間の直線的塩勾配設定により溶離させ、分別(80フラクシヨン、各7.5ml)を開始させた(流速1.5ml/min、全量600ml)。CK2含有フラクシヨンを、CK2−特異性抗体を用いるウエスターンブロット分析及び合成ペプチドRRRDDDSDDDを用いる活性検定によって同定した。CK2は、700mMNaClを用いる勾配のほぼ中央で溶離した。これらフラクシヨンを合一させ、P300に対して透析させ、再度、P11−マトリックス(膨潤したゲル約15ml)上に積載することにより濃縮させた。このカラムに結合するタンパク質を、緩衝系のP15000への直ちの置換によって20〜30mlの量で溶離させた。Superose 6−マトリックス(Pharmacia、2.6×90cm)での後続のゲル濾過のために、これらフラクシヨンを、ポリエチレングリコールを用いて5mlの量になるまで濃縮させ、引続き、P1000(20mMトリス/HCl、pH8、0.1MNaCl、7mM 2−メルカプトエタノール、0.2mM PMSF)に対して透析させた。このゲル濾過を、P1000を用い、1ml/minの流速で行い、280nmでの吸光の測定により記録した。溶離液を分別収集し、前記のように分析し、場合によっては濃縮させ、かつP100(20mMトリス/HCl、pH8.0、100mM NaCl、7mM 2−メルカプトエタノール、0.2mM PMSF)に対して透析させた。この精製された酵素を、−80℃で少量宛貯蔵した。
試験のために、それぞれ約5ng(=5U、ここで、1Uは、所定の基質上にリン酸塩1μモルを転移させる酵素の量に一致する)を組み換え発現させ、かつ精製されたヒトCK2を、室温で10分間、化合物の10μMの最終濃度又は対称としてのDMSO同量を用いて、キナーゼ緩衝液(50mMトリス/HCl、pH7.5、100mMNaCl、10mMMgCl、1mMDTT)中で、全量20μl中で予備温置した。化合物を、通常、DMSO中の5mMの出発溶液中で貯蔵した。反応を、検定緩衝液(25mMトリス/HCl、pH8.5、150mM NaCl、5mM MgCl、1mM DTT、100μM ATP、0.19mM基質(合成ペプチドRRRDDDSDDD)及び0.6μCi[γ−32]ATP)30μlの添加によって開始させた。37℃で15分間温置の後に、全バッチを、タイプP81のイオン交換クロマトグラフィ濾紙上にスポットした。過剰のリン酸塩(85mM HPO)及びその後のエタノールを用いる3回洗浄の後に濾紙を乾燥させ、放射能の付着量を、Firma Packardのシンチレーシヨンカウンターで測定した。DMSO対照のフィルター付着放射能を、CK2の100%酵素活性と決め、この酵素の活性を10μMの濃度での記載化合物の添加及びそれとの予備温置の際に、これに対して関係付けた。各々の値を、独立の実験で少なくとも3回測定した。
4)IC50−値測定のために、酵素試験を、3)に記載と同様に、適当な間隔で30μM〜0.01μMの濃度範囲の化合物の変動性最終濃度を用いて実施した。こうして得られた校正曲線(これは、化合物濃度の10の対数と阻害百分率との間の直線的関係を示している)から、その都度のIC50−値を計算することができた。各々の値を、独立の実験で少なくとも3回測定した。
例28:種々のインデノ[1,2−b]インドールと一緒の温置による腫瘍細胞系の増殖
細胞増殖のIC50−値を、Bracht et al.(28)の方法により測定した。結果は、第3表中にまとめられている。
例29:種々の腫瘍細胞系に関する、選ばれたインデノ[1,2−b]インドールの細胞増殖のIC50−値
細胞増殖のIC50−値を、Bracht et al.(28)の方法により測定した。結果は、第4表中にまとめられている。
例30:種々のヒトプロテインキナーゼの選ばれたインデノ[1,2−b]インドールのIC50−値[μM]
a)組み換えプロテインキナーゼ
以下の24種のプロテインキナーゼを、阻害像の測定のために使用した:
Figure 2010505782
全てのプロテインキナーゼを、Sf9−昆虫細胞中で、ヒト組み換えGST−融合タンパク質又はHis−タグ付きタンパク質として、バキュロウイルス−発現系によって発現させた。キナーゼを、アフィニティークロマトグラフィにより、GSH−アガロース(シグマ)又はNi−NTH−アガロース(キアゲン)によって精製させた。キナーゼの純度を、SDS−PAGE/銀染色により試験し、キナーゼのアイデンティティを、特異抗体を用いるウエスタンブロット−分析により又は質量分光分析により実証した。
b)プロテインキナーゼ試験
X−線測定プロテインキナーゼ試験(33PanQuinase(R)Activity Assay)を、24種のプロテインキナーゼのキナーゼ活性の測定のために使用した。このキナーゼ試験を、Perkin Elmer/NEN(Boston,MA,USA)の96−ウエル−フラッシュプレートTM中で、50μlの反応量で実施した。反応混合物を、4工程で、次の順序でピペット導入した:
・ 試験緩衝液 20μl
・ ATP−溶液(HO中) 5μl
・ 試験化合物(10%DMSO中) 5μl
・ 基質10μl/酵素溶液10μl(予め混合)。
全ての酵素に関して、テストは、HEPES−NaOH 60mM、pH 7.5、MgCl 3mM、MnCl 3mM、オルトバナジン酸Na 3μM、DTT 1.2mM、PEG20000 50μg/ml、[γ−33P]−ATP 1μM(1ウエル当たり約5×10cpm)を含有した。
24種のキナーゼに対して、1ウエル当たり次の量の酵素及び基質を使用した:
Figure 2010505782
反応混合物を、30℃で80分間温置した。反応を、2%(v/v)HPO 50μlで停止させた。プレートを吸引し、0.9%(v/v)NaCl200μlで2回洗浄した。33Piの取り込みをマイクロ滴定−シンチレーシヨンカウンター(Microbeta Trilux,Wallac)を用いて測定した。
全ての試験を、BeckmanCoulter/Sagian−Robottersystemを用いて実施した。
結果は、第5表中にまとめられている。

第1表:合成されたインデノ[1,2−b]インドール
Figure 2010505782
Figure 2010505782
第2表:ヒトプロテインキナーゼCK2に対する、選ばれたインデノ[1,2−b]インドールのIC50−値
Figure 2010505782
1)記号は第1表中のものに一致する
2)Rは、構造I又は構造II中のRに一致し、この際、R及びR=Hである。
第3表:種々のインデノ[1,2−b]インドールと一緒の温置の後の腫瘍細胞系の増殖
Figure 2010505782
1.次のものを除き、全ての物質を20μMで試験した。
2.=5μM、
3.**=10μM。
青色標識された物質を、更に検査した。
Figure 2010505782
Figure 2010505782
文献
Figure 2010505782
Figure 2010505782
Figure 2010505782

Claims (49)

  1. 構造I、構造IA又は構造II:
    Figure 2010505782
    [式中、Rは
    水素原子又は
    直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又は
    〜C−シクロアルキル基又は
    直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基又は
    〜C−シクロアルケニル基又は
    アリール基又はヘテロアリール基又は
    アリール−C〜C−アルキル基又は
    ヘテロアリール−C〜C−アルキル基を表し、
    この際、Rは場合により、1個以上の同じ又は異なる次の基:
    ヒドロキシ基又はシアノ基又はニトロ基又はハロゲン原子又はカルボキシ基又はスルホン酸基又は
    式COOR12の基(アルコキシカルボニル基)又はSOOR13の基(アルコキシスルホン酸基)(ここで、R12、R13は同じ又は異なるものであり、それぞれ直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基を表し、これらは、場合により、同じ又は異なる、ヒドロキシ基又はシアノ基又はニトロ基又はハロゲン原子又はカルボキシ基又は式NR1415、CONR1415、CSNR1415、SONR1415の基1個以上で置換されており、ここで、R14、R15は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
    式CONR1617の基(カルボキサミド基)、CSNR1617の基(チオカルボキサミド基)、SONR1617の基(スルホンアミド基)(ここで、R16、R17は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成しており、かつこれらは場合により1個以上の同じ又は異なる、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルボキシ基で置換されている)又は
    アミノ基NR1819(ここで、R18、R19は同じ又は異なるもので、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
    アシルオキシ基OCOR20(ここで、R20は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基を表し、これらは、場合により、1個以上の同じ又は異なる、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルボキシ基又は式COOR21、NR2122、CONR2122、CSNR2122、SONR2122の基で置換されており、ここで、R21、R22は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
    式OR23NR2425の基(アミノアルコキシ)(ここで、R23は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基であり、R24、R25は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)
    で置換されている、
    この際、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10は同じ又は異なるものであり、それぞれ無関係に次のものを表す:
    水素原子又は
    直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又は
    〜C−シクロアルキル基又は
    直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基又は
    〜C−シクロアケニル基又は
    アリール基又は
    直鎖又は分枝鎖のアリール−C〜C−アルキル基又は
    ヘテロアリール基又は
    ヒドロキシ基又は
    直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルコキシ基又は
    〜C−シクロアルコキシ基又は
    直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニルオキシ基又は
    〜C−シクロアルケニルオキシ基又は
    〜C−アルキレンジオキシ基(R〜R10の一つが隣りの基R〜R10の一つと一緒になってこれを形成している)又は
    アシルオキシ基OCOR26(ここで、R26は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基又はC〜C−シクロアルキル基を表す)又は
    直鎖又は分枝鎖のアリール−C〜C−アルコキシ基又は
    アルコキシカルボニルアルキル基R27COOR28(ここで、R27、R28は、同じ又は異なるものであり、それぞれ直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基である)又は
    カルボキシ基COOH又は
    式CONR2930の基(カルボキサミド基)、CSNR2930の基(チオカルボキサミド基)、SONR2930の基(スルホンアミド基)(ここで、R29、R30は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
    アルコキシカルボニル基COOR31(ここで、R31は、直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基である)又は
    アミノ基NR3233(ここで、R32、R33は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
    式OR34NR3536のアミノアルコキシ基(ここで、R34は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基を表し、R35、R36は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)を表し、
    この際、基R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10の各々は、場合により、相互に無関係に、1個以上の同じ又は異なる次の置換基:
    ヒドロキシ基又はシアノ基又はニトロ基又はハロゲン原子又はカルボキシ基又はスルホン酸基又はアリール基又はヘテロアリール基又は式COOR37の基、NR3738の基、CONR3738の基(カルボキサミド基)、CSNR3738の基(チオカルボキサミド基)、SONR3738の基(スルホンアミド基)(ここで、R3738は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成しており、かつ、これらは場合により1個以上の同じ又は異なる、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルボキシ基又は式COOR39、NR3940、CONR3940、CSNR3940、SONR3940の基で置換されており、ここで、R39、R40は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)で置換されている、
    この際、X、Y、Zは同じ又は異なるものであり、それぞれ相互に無関係に、
    酸素原子、
    イミノ官能基NR41(ここで、R41は、水素原子又は線状又は分枝したC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は線状又は分枝したC〜C−アルケニル基、C〜C−シクロアルケニル基又はアリール基又はヘテロアリール基を表す)又は
    アルキルオキシイミノ官能基NOR42(ここで、R42は、水素原子又は線状又は分枝したC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は線状又は分枝したC〜C−アルケニル基又はC〜C−シクロアルケニル基を表す)又は
    アリールオキシイミノ官能基NOR43(ここで、R43はアリール基又はヘテロアリール基を表す)を表し、
    この際、NR41、NOR42及びNOR43は、場合により相互に無関係に、1個以上の同じは異なる次の基:アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子又は式COOR44の基、NR4445の基(アミノ基)、CONR4445の基(カルボキサミド基)、CSNR4445の基(チオカルボキサミド基)、SONR4445の基(スルホンアミド基)(ここで、R44、R45は同じ又は異なるものであり、それぞれ、水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又は場合によりそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)で置換されており、
    この際、構造IA中のX−R11は、
    ヒドロキシ基又は
    アルコキシ基(ここで、R11は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキレン基であり、これらは場合により、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルボキシ基又は式COOR46、NR4647、CONR4647、CSNR4647、SONR4647の基の1個以上で置換されており、ここで、R46、R47は同じ又は異なるものであり、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)又は
    アシルオキシ基OCOR48(ここで、R48は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基又はC〜C−シクロアルキル基又はアリール基又はヘテロアリール基を表し、これらは場合により、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルボキシ基又は式COOR49、NR4950、CONR4950、CSNR4950、SONR4950の基の1個以上で置換されており、ここで、R49、R50は同じ又は異なるものであってよく、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)を表し、
    この際、C〜C−アルケニル基とは、それぞれ相互に無関係に、少なくとも1個〜最大個数の共役二重結合を含有している、直鎖又は分枝鎖の炭化水素連鎖であると理解すべきであり、
    この際、C〜C−シクロアルケニル基とは、それぞれ相互に無関係に、少なくとも1個〜最大個数の共役二重結合を含有している、環状の炭化水素であると理解すべきであり、
    この際、アリール基とは、それぞれ相互に無関係に、フェニル又はナフチル基であると理解すべきであり、これらは、1個以上の同じ又は異なる置換基、例えば線状又は分枝したC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基、フェニル−C〜C−アルキル基、ナフチル−C〜C−アルキル基、C〜C−アルキレンジオキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、線状又は分枝したC〜C−アルコキシ基、フェノキシ基、線状又は分枝したC〜C−アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、式OCR51NR5253の基(アミノ−C〜C−アルコキシ基)、NR5253の基(アミノ基)、CONR5253(カルボキサミド基)、CSNR5253の基(チオカルボキサミド基)、SONR5253の基(スルホンアミド基)(ここで、R51は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基を表し、R52、R53は同じ又は異なるもので、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又は、それらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)で置換されていてよい、
    この際、ヘテロアリール基とは、それぞれ相互に無関係に、ヘテロ原子(O、N、S)1〜3個を含有している環員数5〜12を有する芳香族の単環−又は二環系であると理解すべきであり、これは、1個以上の同じ又は異なる置換基、例えば線状又は分枝したC〜C−アルキル基、C〜C−シクロアルキル基、線状又は分枝したC〜C−アルキレン基、アリール基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、線状又は分枝したC〜C−アルコキシ基、C〜C−シクロアルコキシ基、フェノキシ基、式OCR54NR5556の基(アミノ−C〜C−アルコキシ基)、NR5556の基(アミノ基)、CONR5556の基(カルボキサミド基)、CSNR5556の基(チオカルボキサミド基)、SONR5556の基(スルホンアミド基)(ここで、R54は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基を表し、R55、R56は同じ又は異なるものであってよく、それぞれ水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基を表すか又はそれらに付いている窒素原子と一緒になって窒素含有ヘテロ環を形成している)で置換されていてよく、かつ、
    この際、窒素含有ヘテロ環とは、それぞれ相互に無関係に、窒素と共にヘテロ原子(特にO、N、S)1〜3個を含有している5〜7環員数を有する飽和の単環、殊にピロリジニル−、ピペリジル−、モルホリニル−及びピペラジニル基であると理解すべきである]の化合物又は
    薬剤学的に慣用の酸との塩(ここで、薬剤学的に慣用の酸とは、殊に塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、焦性ブドウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタール酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、蓚酸であると理解すべきである)又は
    その異性体混合物又は純粋な異性体(ここで、異性体とは、光学異性体及び二重結合位置での幾何異性体、殊にジアステレオマー、エナンチオマー及びE/Z−異性体であると理解すべきである)。
  2. 式中のRは、水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基又はC〜C−シクロアケニル基又はアリール基又はヘテロアリール基又はアミノ基NR3233又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルコキシ基又はC〜C−シクロアルコキシ基を表し、これらは、請求項1中におけると同様に定義され、かつ場合によっては、請求項1中で定義されているように置換されている、請求項1に記載の化合物。
  3. 式中のR、R、R、R、R、R、R、R、R、R10は、同じ又は異なるものであり、それぞれ相互に無関係に、水素原子又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はC〜C−シクロアルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルケニル基又はC〜C−シクロアケニル基又はアリール基又はヘテロアリール基又はヒドロキシ基又はアシルオキシ基OCOR26、カルボキシ基COOH又はアミノ基NR3233又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルコキシ基又はC〜C−アルキレンジオキシ基を表し、これらは請求項1におけると同様に定義され、かつ場合によっては、請求項1で定義されていると同様に置換されている、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 式中のXは酸素原子である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
  5. 式中のYは酸素原子である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
  6. 式中のZは酸素原子である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
  7. 式中のX及びYは酸素である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
  8. 式中のR〜R10は水素である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
  9. 式中のX、Y及びZは酸素である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
  10. 式中のR及びRは水素である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
  11. 式中のR〜R10は同じ又は異なるものであり、水素、直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又は直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルコキシ基である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
  12. 式中のRは、水素原子又は請求項1に定義されていると同様な直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基又はアリール基又は請求項1に定義されていると同様な直鎖又は分枝鎖のアリール−C〜C−アルキル基である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
  13. IUPAC−名称 5−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有する、構造Iを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
  14. IUPAC−名称 5−フェネチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有する、構造Iを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
  15. IUPAC−名称 5−(1−フェニル−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有する、構造Iを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物、その異性体又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
  16. IUPAC−名称 5−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b]インドール−9,10−ジオンを有する、構造Iを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
  17. IUPAC−名称 5−イソプロピル−5H−インデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオンを有する、構造IIを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
  18. IUPAC−名称 5−ベンジル−5,6,9,10−テトラヒドロインデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオンを有する、構造IIを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
  19. IUPAC−名称 5−フェネチル−5H−インデノ[1,2−b]インドール−6,9,10−トリオンを有する、構造IIを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物又はこの化合物と薬剤学的に慣用の酸との塩。
  20. 式中のXR11はOR又はNRRであり、ここで、Rは、請求項1に定義されているような置換又は非置換のC〜C−アルキル基、請求項1で定義されているようなアリール基又は請求項1で定義されているようなヘテロアリール基であり、かつこの際、NRRの場合の双方の基Rは同じ又は異なるものである、構造IAを有する請求項1から3までのいずれか1項に記載の化合物。
  21. プロテインキナーゼを阻害するための、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
  22. この際、プロテインキナーゼはセリン/スレオニンキナーゼである、請求項21に記載の使用。
  23. この際、プロテインキナーゼはヒトプロテインキナーゼである、請求項21又は22に記載の使用。
  24. この際、プロテインキナーゼはCK2−キナーゼである、請求項21から23までのいずれか1項に記載の使用。
  25. この際、阻害は特異的である、請求項21から24までのいずれか1項に記載の使用。
  26. この際、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物を、もう1種のプロテインキナーゼ阻害物質と組み合わせて使用する、請求項21から23までのいずれか1項に記載の使用。
  27. 癌及び/又は腫瘍の治療のための医薬品を製造するために使用する、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
  28. この際、癌及び/又は腫瘍は、腫瘍性疾病、殊に:
    a)白血病、殊に急性リンパ芽球−及び慢性リンパ球−、急性骨髄芽球−及び慢性骨髄性白血病、
    b)癌、殊に乳腺、前立腺、肺、子宮頸、食道、胃、小腸、脳、大腸の癌、
    c)肉腫、殊に骨腫、骨肉腫、脂肪腫、脂肪肉腫、血管腫、血管肉腫、黒色腫及び
    d)混合種類の腫瘍形成、殊に癌肉腫、リンパ組織の腫瘍形成、卵胞細網腫瘍形成、細胞肉腫及びホジキン病
    から選択される腫瘍形成である、請求項25に記載の使用。
  29. 炎症性疾病の治療のための医薬品を製造するための、請求項1から20までのいずれか1項に記載の使用。
  30. この際、炎症性疾病は、糸球体腎炎又は紅班性エリテマトーデスである、請求項29に記載の使用。
  31. 癌及び/又は腫瘍疾病、殊に
    a)白血病、殊に急性リンパ芽球−及び慢性リンパ球−、急性骨髄芽球−及び慢性骨髄性白血病、
    b)癌、殊に乳腺、前立腺、肺、子宮頸、食道、胃、小腸、脳、大腸の癌、
    c)肉腫、殊に骨腫、骨肉腫、脂肪腫、脂肪肉腫、血管腫及び血管肉腫、黒色腫及び
    d)混合種類の腫瘍形成、殊に癌肉腫、リンパ組織の腫瘍形成、卵胞細網腫瘍形成、細胞肉腫及びホジキン病
    から選択される腫瘍形成の診断剤を製造するための、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
  32. 炎症性疾病、殊に糸球体腎炎及び/又は紅班性エリテマトーデスの診断剤を製造するための、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
  33. この際、診断剤は、細胞プロセス、発病又は個体発生及びその他の発生生物学的プロセスにおける、プロテインキナーゼの役割を検査するために好適である、請求項30又は31に記載の使用。
  34. この際、プロテインキナーゼは、セリン/スレオニンキナーゼ及び殊にCK2である、請求項33に記載の使用。
  35. 癌及び/又は腫瘍に罹っている動物生体を治療するために、請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物を単独で又は癌及び/又は腫瘍の治療のための他の作用物質と組み合わせて用いる、動物生体を治療する方法。
  36. この際、癌及び/又は腫瘍は、腫瘍性疾病、殊に
    a)白血病、殊に急性リンパ芽球−及び慢性リンパ球−、急性骨髄芽球−及び慢性骨髄性白血病、
    b)癌、殊に乳腺、前立腺、肺、子宮頸、食道、胃、小腸、脳、大腸の癌、
    c)肉腫、殊に骨腫、骨肉腫、脂肪腫、脂肪肉腫、血管腫、血管肉腫、黒色腫及び
    d)混合種類の腫瘍形成、殊に癌肉腫、リンパ組織の腫瘍形成、卵胞細網腫瘍形成、細胞肉腫及びホジキン病
    から選択される腫瘍形成である、請求項35に記載の方法。
  37. 請求項1から20までのいずれか1項に記載の化合物を単独で又は炎症性病気の治療のための他の作用物質と組み合わせて用いる、炎症性病気に罹っている動物生体を治療する方法。
  38. 炎症性病気は糸球体腎炎又は紅班性エリテマトーデスである、請求項37に記載の方法。
  39. 作用物質として、請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造I、構造IA又は構造IIの化合物少なくとも1種を有効用量で含有しており、かつ場合により薬剤学的に慣用の添加剤及び/又は助剤少なくとも1種と一緒に調合されたことを特徴とする、薬剤調製物。
  40. 少なくとももう1種の作用物質を含有している、請求項30に記載の調製物。
  41. 診断用調製物である、請求項39又は40に記載の調製物。
  42. 治療用調製物である、請求項39又は40に記載の調製物。
  43. この際、少なくとも他の1種の作用物質は、癌及び/又は炎症性病気の治療のための作用物質である、請求項42に記載の調製物。
  44. 請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造Iの化合物を合成する場合に、
    (1)環式1,3−ジケトンから、アンモニア及び/又は1級アミンとの反応により、環式エナミノン2を製造し、かつインダントリオン1
    Figure 2010505782
    を提供する工程
    (2)エナミノン2とインダントリオンヒドレート1との反応により、付加化合物3
    Figure 2010505782
    を得る工程及び
    (3)化合物3の脱酸素により、構造I
    Figure 2010505782
    [式中、R、R、R及びR10はHであり、R、R、R、R、R、R、Rは、請求項1〜20に記載と同じものを表し、X、Y及びZは酸素である]を有する化合物4を得る工程
    を包含している、請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造Iの化合物を合成する方法。
  45. この際、工程(3)を、
    (a)N,N,N’,N"−テトラアルキル亜硫酸ジアミド(アルキル=メチル又はエチル)又は
    (b)塩化チオニル及び有機の塩基性物質、例えば炭酸ナトリウム又は有機塩基、例えばトリアルキルアミンRN(ここで、Rは直鎖又は分枝鎖のC〜C−アルキル基、殊にメチル又はエチル又はC〜C−シクロアルキル基である)又は窒素含有芳香族アミン、例えばイミダゾール又はピリジン又は
    (c)チオニルジイミダゾール
    を用いて実施する、請求項44に記載の方法。
  46. 請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造IIの化合物を合成する場合に、請求項44又は45に記載の方法の工程及び更なる
    (4)化合物4の脱水素により、化合物5
    Figure 2010505782
    を生じさせる工程及び
    (5)化合物5の酸化により、構造IIを有する化合物6
    Figure 2010505782
    [式中、R、R、R及びR10はHであり、R、R、R、R、R、R、R、Rは請求項1から20に記載のものと同じものを表す]を生じさせる工程
    を包含している、請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造IIの化合物を合成する方法。
  47. この際、工程(4)における脱水素を、DDQを用いて実施する、請求項46に記載の方法。
  48. この際、工程(5)における酸化を、酸素を用いて実施する、請求項46又は47に記載の方法。
  49. 請求項44から48に記載の工程(1)から(5)までを包含している、請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造I、IA又はIIの化合物を製造する場合に、この際、酸素基X、Y及び/又はZを、請求項1に定義されているような=NR41、=NOR42及び/又は=NOR43に変換させる、請求項1から20までのいずれか1項に記載の構造I、IA又はIIの化合物を製造する方法。
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