JP2010502655A - 抗ウィルス治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウの応用 - Google Patents

抗ウィルス治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウの応用 Download PDF

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Abstract

【課題】エイズ(AIDS)ウィルスを効果的に治療・予防できる薬物を研究開発する
【解決手段】 抗ウィルス治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、薬物は次の重量パーセンテージの原料によって作られ、セイタカアワダチソウの含有量50〜100%であり、セイタカアワダチソウはH5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザウィルス治療・予防用薬物の調製中に応用され、セイタカアワダチソウはエイズ(AIDS)ウィルスの治療・予防用薬物の調製に応用されている。
【選択図】 なし

Description

本発明は純植物漢方薬製剤の新しい用途に関わるもので、詳しく言うと、本発明は、抗ウィルス治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウ(学名: Solidago canadensis)の応用に関わるもので、特にH5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザウィルスの治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウの応用、更に本発明はエイズ(AIDS)ウィルスの治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウの応用に関わるものである。
H5N1の高病原性鳥インフルエンザはA型インフルエンザウィルスの一種であり、インフルエンザは人間が今までも征服できなかった良く見られる疾病であるが、インフルエンザ治療の難しさはウィルスの抗原が絶えず変異するからである。現在全人類はH5N1高病原性鳥インフルエンザウィルスの変異の脅威に直面しているので、抗インフルエンザウィルスの変異に本当に効果的で、各種インフルエンザウィルスに対して、いずれも効果的である薬物を研究製作することが切実に必要としている。
エイズが発現してから今まで20年も経っていないのに、世界中で広く流行するようになり、すでに3860万人あまりが感染しており、2500万人の命を奪っている。現在、世界上では毎日1万人以上の人が新しくエイズウィルスに感染している。これに対して医学界がエイズの予防と治療のために全力を尽くしているだけでなく、各国政府や、社会各界もエイズ対抗の運動に次から次へと加入している。しかし、今まで、我々人間はこれらの疾病を治療する効果的な薬物を見付けていない。エイズ専門家たちの第16回世界エイズ大会での共同の見方は、エイズの科学研究分野において、現状を根本的に変える実質的なものが欠けていると言うことで、人を焦らせている。そのため、エイズ(AIDS)ウィルスを効果的に治療・予防できる薬物を研究開発することがとても切実なこととなっている。
薬局方の記載によると、セイタカアワダチソウは主に風寒・熱除け、腫れ解消・解毒、風邪・頭痛、喉痛み、黄疸、百日咳、幼児痙攣、打撲傷、癰腫、背中の腫れ物、鵞掌風などの治療に使われており、黄色ブドウ球菌や、肺炎球菌、化膿菌、赤痢菌などに対して、いずれも明らかな滅菌及び抑制作用がある。
本発明ではセイタカアワダチソウの純植物漢方薬製剤の新しい用途を提出しており、本発明では抗ウィルス治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウの応用を提出している。
詳しく言うと、本発明はH5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザの治療・予防のために、H5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザのウィルスを効果的に滅菌及び抑制するために、わが国の漢方薬学基本原理を運用して、H5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザを治療・予防用の漢方薬を提出し、H5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザのウィルス治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウの応用を提出している。
また、本発明ではエイズ(AIDS)ウィルスを治療・予防するために、エイズ(AIDS)ウィルスを効果的に殺滅するために、エイズ(AIDS)ウィルス治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウの応用を提出している。
抗ウィルス治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記薬物は次の重量パーセンテージの原料によって作られる。セイタカアワダチソウの含有量50〜100%。
前記セイタカアワダチソウはH5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザウィルス治療・予防用薬物の調製中に応用される。
前記セイタカアワダチソウはエイズ(AIDS)ウィルスの治療・予防用薬物の調製に応用されている。
前記抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記薬物は前記単一原料で作られており、前記単一原料セイタカアワダチソウと水との重量比率を1:50〜100にして、浸出器の中に入れて10〜30分間沸かし、一般方法でろ過純化することによって前記漢方薬原液が得られる。
前記抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記薬物は前記単一原料で作られており、前記単一原料セイタカアワダチソウとアルコールとの重量比率を1:50〜100にして、浸出器の中に入れて10〜30分間沸かし、一般方法でろ過純化することによって前記漢方薬原液が得られる。
前記抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記漢方薬は一般方法によって、内服液剤や、沖服剤、生薬剤、カプセル剤、噴霧剤、ピル剤、注射剤又はパウダー剤に作られる。
前記抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記原料セイタカアワダチソウは全草のセイタカアワダチソウを使う。
前記抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記薬物は次の重量パーセンテージの原料によって作られる。即ち、セイタカアワダチソウ50〜90%、甘草10〜50%である。
前記抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記薬物は次の重量パーセンテージの原料によって作られる。即ち、セイタカアワダチソウ50〜90%、金銀花5〜25%、板藍根5〜25%である。
抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記薬物はセイタカアワダチソウを含有する原料を細かく粉砕してから、沖剤や、カプセル剤又は漢方薬生薬にするか、或いは一般粉砕機で粉砕して、漢方薬お茶袋にするが、その中、セイタカアワダチソウの重量パーセンテージは50〜100%である。
前記抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記薬物は次の重量パーセンテージの原料によって作られる。即ち、セイタカアワダチソウ50〜90%、甘草10〜50%である。
前記抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記薬物は次の重量パーセンテージの原料によって作られる。即ち、セイタカアワダチソウ50〜90%、金銀花5〜25%、板藍根5〜25%である。
前記抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記薬物はセイタカアワダチソウ原料をスーパークリチカルCO2 で抽出してから、本発明の注射剤や、パウダー剤、生薬剤、内服液剤、沖剤、噴霧剤、カプセル剤、ピル剤にするが、その中その中、セイタカアワダチソウの重量パーセンテージは50〜100%である。
大体の一般純化方法:
(1) 浸出液純化技術に良く使われる設備:沈降槽又は遠心機及びスーパーろ過器、スーパーろ過膜などである。
(2) プロセス:沈降分離プロセスは固体微粒が自身の重力によって、液体媒質の中で自然に沈殿されて、液体と分離される原理を利用したもので、水抽出液を沈降槽に入れて一定の期間静かに置いてから、サイホン法によって上部の澄んだ液を吸い取り、必要に応じては温度を下げるか、或いは沈降剤ー―電解質(例えば、アラムなど)を使用する方法によって、高効率、品質向上の目的に達成する。
既存のスーパー微粒粉砕破壁技術:
上海交通大学昴立天然薬物工程技術有限公司より開発製造された「気流粉砕機」はナノレベルの粉砕や、破壁を一つの設備で一気に完成できる。その原理としては、原料が気流粉砕機の粉砕チェンバーに入ると、粉砕チェンバーには幾つかのノズルがあって、ノズルから噴出される超音速の気流は、粉砕物に高速の衝撃を与えるか、或いは粉原料をお互いに衝突させるが、気流の速度が速くて、衝突力が大きいため、粉砕効果は0.5〜10μmの粒子(500nm〜10000nm)達するとともに、物理破壁の目的に達成でき、人体によって完全に吸収できる有効物質になる。
スーパークリチカルCO2流体抽出技術:
瀋陽東宇グループより開発製造された「1000L自動化大型スーパークリチカル・ユニット」は抽出能力が強くて、抽出率も高く、品質もコントロールできる。その原理としては、CO2の臨界温度と臨界圧力をそれぞれ31.05℃と7.38MPaにするが、この臨界状態をオーバーすると、CO2は同時に気体と液体の2重特性を有することになる。この時、CO2は気体に似て、粘度は気体と似ており、また液体に似て、密度は液体と似ている。しかし、その拡散係数は液体に比べて遥かに大きくて、優れた溶剤であり、分子と分子との間の相互作用と拡散作用によって、多くの物質を溶解することができる。それと同時に、臨界点より少々高いエリアにおいて、圧力が少々変わると非常に大きな密度の変化が発生するので、溶解度の変化も大きくなる。そのため、スーパークリチカルCO2はベース材から物質を溶解し出して、スーパークリチカルCO2負荷相を形成させることができ、負荷ガスの圧力を下げるか、或いは温度を高めて、スーパークリチカルCO2の溶解度を下げることによって、これらの物質を沈殿させて、CO2と分離させることによって、抽出分離の目的に達成できる。
本発明の薬品はH5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザの治療、又はエイズ(AIDS)ウィルスの治療における使用方法及び有効用量:
前記漢方薬原液の飲用分量:成人の場合、毎日2〜4回、毎回100〜300ml。
前記内服液剤:成人の場合、毎日2〜4回、毎回10〜20ml。
前記沖剤、カプセル剤又は生薬剤:成人の場合、毎日3〜4回、毎回2〜6g。
前記注射剤:成人の場合、毎日2回、毎回5〜10ml。
前記ピル剤:成人の場合、毎日3回、毎回8丸。
前記噴霧剤:毎日数回、口腔にスプレーする。
本発明の薬品はH5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザの予防、又はエイズ(AIDS)ウィルスの予防における使用方法及び有効用量は上記と同じである。
『漢方薬大辞典』(上冊)(江蘇新医学院編集)の第8〜9ページの記載によると、前記セイタカアワダチソウは菊科の植物であって、一般的にその全草又は根付き全草を利用している。その味は辛くて苦く、清涼である。全草のセイタカアワダチソウにはフェノール成分や、タンニン、揮発油、サポニン、フラボンなどが含まれており、主に風寒・熱除け、腫れ解消・解毒、風邪・頭痛、喉痛み、黄疸、百日咳、幼児痙攣、打撲傷、癰腫、背中の腫れ物、鵞掌風などの治療に使われており、黄色ブドウ球菌や、肺炎球菌、化膿菌、赤痢菌などに対して、いずれも明らかな滅菌及び抑制作用がある。
セイタカアワダチソウの薬の効果は風寒・熱除け、消炎・解毒であり、薬理は肝臓と胆に至り、薬性は清涼である。
甘草は除熱解毒、肺を潤して咳き止め作用を有し、薬理は12の経絡を通り、薬性は穏やかで、諸薬を調和する。
金銀花の薬の効果は除熱解毒、消炎止痛であり、薬理は肺や胃に入り、大腸に通り、薬性は寒である。
板藍根の薬の効果は血冷やし、除熱、消炎解毒であり、薬理は心臓に入り、肺に通り、薬性は寒である。
セイタカアワダチソウと甘草の配合は、セイタカアワダチソウの薬性を調和することができ、薬物の適応性を増強する。
セイタカアワダチソウと金銀花及び板藍根の配合は、薬物の治療効果を向上することができ、薬物の広域適応性を向上する。
本発明者は更に試験を通じて、H5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザウィルスの治療・予防用薬物におけるセイタカアワダチソウの応用効果を実証した。
本発明者は何十年間の臨床経験によって、前記漢方薬原液はH5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザウィルスに対して、明らかな殺滅と抑制作用があるだけでなく、優れた抗変異作用があるということを実証した。
本発明の漢方薬はH5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザウィルスの治療・予防に使われており、その有効率は90%以上である。
次は具体的な臨床治療効果の観察統計報告書を通じて、本発明の効果を更に実証することにする。
1.臨床資料:
各種インフルエンザの治療と予防:
(1) 1:100濃度のセイタカアワダチソウ抽出液でA型インフルエンザ513例を治療したが、患者に毎日2〜4回、毎回成人には300ml、子供には年齢によって20〜300mlを減らして飲ませた。その中、1日以内に全快された患者は399例で、77.8%を占め、2日以内に全快された患者は92例で、17.9%を占め、3日以内に全快された患者は22例で、4.3%を占め、トータル有効率は100%であった。
(2)1:100濃度のセイタカアワダチソウ抽出液でB型インフルエンザ253例を治療したが、患者に毎日2〜4回、毎回成人には300ml、子供には年齢によって20〜300mlを減らして飲ませた。その中、1日以内に全快された患者は165例で、65.2%を占め、2日以内に全快された患者は46例で、18.2%を占め、3日以内に好転された患者は25例で、9.9%を占め、無効は17例で、6.7%を占め、トータル有効率は93.3%であった。
(3)1:100濃度のセイタカアワダチソウ抽出液でC型インフルエンザ116例を治療したが、患者に毎日2〜4回、毎回成人には300ml、子供には年齢によって20〜300mlを減らして飲ませた。その中、1日以内に全快された患者は51例で、44%を占め、2日以内に全快された患者は27例で、23.3%を占め、3日以内に好転された患者は28例で、24.1%を占め、無効は10例で、8.6%を占め、トータル有効率は91.4%であった。
(4)インフルエンザの流行の期間、健康な人々に1:100濃度のセイタカアワダチソウ抽出液を飲ませてインフルエンザウィルス感染の予防に使用し、1291人に毎日1回、成人には60〜150ml、子供には20〜80mlを飲ませたが、その予防の有効率は100%であった。
不明原因肺炎の治療:2003年12月と2004年9月に、1:100濃度のセイタカアワダチソウ抽出液を使って2例の不明原因肺炎患者を全快させた。患者はいずれも成人で、それぞれ、浙江同徳病院と浙江医科大学附属第一病院の重症監護患者で、いずれも7日以上の高い熱(39℃以上)を出し、病状の発展も速く、肺出血による胸水、呼吸困難、肺に繊維化の特徴が現れていた。試験室のリボ核酸とPCR検査によって、SARSウィルスの感染は排除されたが、患者の気管からの吸い取った物から明らかにウィルスが分離されていた。胸部の影像学検査によると肺は厳重に浸食され、大面積のすりガラス模様の繊維化影像となっていて、病院ではすでに「危篤通知書」を発行していた。こう言った状況で、患者の親族は他人を通じて私に協力を求めた。私は1:100濃度のセイタカアワダチソウ抽出液を使って、毎日3〜4回、毎回300〜500ml、連続3日間薬物を投与する方法で、二人の患者を治療したが、患者はいずれも2日以内に体温が37.8℃以下に下がり、意識の回復も速く、バイタルサインも明らかに逆転されたので、一般病棟に移り肺炎回復期に入り、約15日ぐらいで全快され、退院し、予後も良かった。
H5N1鳥インフルエンザの治療と予防:2004年1月13日、安徽省広徳県東亭郷飼養場にて大量の鶏の病死が発生した。1月16日から始め、1:60濃度のセイタカアワダチソウ抽出液を使って、584羽のすでに病気に感染した鶏に対して治療を行い、1羽の鶏に40〜60ml、2時間ごとに1回飲ませた。また、242羽の健康な鶏に、それぞれ1:100濃度のセイタカアワダチソウ抽出液を1:4の割合で撹拌した精製飼料とセイタカアワダチソウの原料を粉砕した粉末を1:10の割合で撹拌した精製飼料を食べさせて、2時間、4時間、10時間、30時間、60時間、5日後の状況を観察した。その結果、食べさせたばかり(5分以内)に26羽の鶏が死亡した外、その他病気にかかった鶏はいずれも快復され、活動も正常になり、有効率は95%以上に達していた。健康な鶏は全部予防有効で、予防有効率は100%に達していた。ウィルスの感染を予防するために、今回の作業に参加した関連担当者や、養鶏場の従業員たちに、作業の前一人当たりに300mlの1:100濃度のセイタカアワダチソウ抽出液を飲ませたが、事後あらゆる参加者たちと従業員たちは、いずれも健康状態を保っていた(2月の初め、国家疾病コントロールセンターによる検査によって、安徽省広徳県にて暴発した疫病はH5N1高病原性鳥インフルエンザであると最終的に認定された)。
2.診断根拠は『GB 15994-1995 インフルエンザ診断基準』、『高病原性鳥インフルエンザの診断技術GB/T 18936-2003』。
3.治療方法:インフルエンザの治療には10gのセイタカアワダチソウに1000mlの水を入れて10分間煎じることによって、900mlの本発明の漢方薬原液が得られるが、これを患者に飲ませる。毎日2〜4回、毎回300ml。鳥インフルエンザの治療には10gのセイタカアワダチソウに600mlの水を入れて、毎日2〜4回、毎回40〜60mlを飲ませる。
4.治療効果の評定基準:
(1)患者の好転:体温が37.5℃以下に下がり、空せきが軽くなり、呼吸が穏やかになっている。全快:体温が正常で、空せきもなく、肺炎の回復が良好で、呼吸が正常である。
(2)病気になった家禽の元気が好転され、活動が正常になっている。
5.治療効果の観察:患者が3日間服用すると、精神状態や、気持ちが明らかに好転され、体温が正常になり、予後が良好で、全快されていた。病気になった家禽は5日間観察した結果、元気が良くなり、食欲が良かった。
6.結論:本発明の漢方薬でH5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザを治療・予防した結果、その有効率は90%以上であった。
本発明者は更に試験を通じて、エイズ(AIDS)ウィルスの治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウの応用効果を実証した。
本発明者の長年間の研究と中国広州漢方医大学熱帯医学研究所のエイズ研究センターの試験室では、前記漢方薬原液は明らかな抗エイズウィルス作用があることを実証した。
本発明の漢方薬は双盲法の要求に従って、植物のセイタカアワダチソウに1:120の割合で水を入れてから、異なる時間煎じて濃度の異なるHH2A(煎じ時間10分間)とHH2B(煎じ時間30分間)の2種の微量濃度の標本を作って、広州漢方医大学熱帯医学研究所エイズ研究センターに提出して、エイズ毒株SIVウィルスの薬効果に対する研究を行った。
抗エイズ毒株SIVの体外試験レポートは次の通りである。
サンプル提供日付:2006年03月24日
レポート日付:2006年05月25日
サンプル提供部門:浙江省杭州市采荷東区17-3-1-601
サンプル提供標本:薬液HH2A、HH2B。
サンプル提供の目的:SIVmac-CEM×174システムで、薬液サンプルの抗SIVmac試験管活性を測定する。
1.材料
1.1 細胞系:CEM×174はアメリカのAarond Diamondエイズ研究センターから提供されたものであるが、北京医学科学院実験動物所より代わりに寄贈。
1.2 毒株:SIVmacはアメリカのAarond Diamondエイズ研究センターから提供されたものであるが、北京医学科学院実験動物所より代わりに寄贈。
1.3 細胞培養液:10%の小牛血清を含有するRPMI1640培養液。
1.4 測定サンプル:薬液HH2A、HH2B。
1.5 陽性の対照薬:AZTはCALBIOCHEMの出品で、専ら試験に使われる。
1.6 抗猿IgG蛍光:E.Y.出品。
1.7 抗SIV猿陽性血清:SIV感染猿の回復期血清。
1.8 その他:96孔の細胞培養プレート、24孔の培養プレート。
2.試験方法
2.1 測定サンプルのCEM×174細胞系に対する毒性試験:
(1)測定サンプルの希釈:測定サンプルの原の濃度に基づき、試験用の10%の小牛血清RPMI1640培養液で薬物を10倍希釈する。
(2)CEM×174の細胞毒性を測定し、薬物は10倍の希釈液を2倍の系列希釈を行う。即ち、1:10、1:20、1:40、1:80、1:160、1:320、1:640、1:1280。希釈済みの測定サンプルをそれぞれ96孔の細胞培養プレートに入れる(100ul/孔)。また、3.0×105/mlのCEM×174細胞を入れる(100ul/孔)。それから、37℃、5%CO2飽和湿度の培養チェンバーに入れて培養し、4日後の結果を観察する。
(3)毒性試験の結果判定をする。表1を参照されたい。
毒性判定の根拠としては、細胞の死亡と細胞生長状況を根拠として判定するが、表の中の「++++」や「+++」、「++」、「+」及び「-」はそれぞれ次のことを代表する。
「++++」:植えた細胞が全部死亡。
「+++」:植えた細胞が大部死亡し、少数の細胞が一時分裂される。
「++」:増殖の細胞が細胞対照孔の約50%以下で、死亡細胞が比較的多い。
「+」:増殖の細胞が細胞対照孔の約25%以下である。
「-」:細胞の生長が良好で、細胞対照孔と比較して、明らかな差異がない。
Figure 2010502655
2.2 正式試験:24孔のプレートで試験を行い、アイテムごとに復孔使い、試験を2回繰り返す。
(1)薬物は毒性のない濃度シリーズで希釈し、ウィルスは試験の要求に従って希釈し、細胞は3×105/mlの単細胞懸濁液にして、それぞれ表2の手順によって各種試料(薬物、ウィルス、細胞、培養液)を入れ、また、AZT陽性薬及びSIV対照孔を設置する。それから、37℃、5%CO2飽和湿度の培養チェンバーに入れて、3日ごとに1回原の希釈濃度の薬液に換えて、6〜7日後にSIV対照孔CPEに+++〜++++が現れる時に、結果を測定する。
(2)試験プレートにて先ず病変(CPE)を観察し、上部の澄んだ培養液を2倍に系列希釈して、ウィルス価の滴定を行い、ウィルス産出量の低下数を算出し、残りの細胞はPBSで2回洗浄し、プレートに塗り、間接免疫蛍光法によって蛍光陽性細胞数を算出し、即ち、ウィルス抗原の陽性細胞数を算出する。
Figure 2010502655
(3)結果判定の指標:
Figure 2010502655
2)ウィルス産出量の低下数はlog10で算出し、試験孔とウィルス対照孔を比較する。試験孔のウィルス価が1希釈度下がると、ウィルス産出量は0.3log10低下され、試験孔のウィルス価が2希釈度下がると、ウィルス産出量は0.6log10低下され、次は類推する。例えば、試験孔のウィルス価が1:320で、ウィルス対照孔が1:2560である場合、試験孔のウィルス産出量は0.9log10低下されていると判定される。
3)細胞の病変(CPE)、融合細胞、1視野に≦25%は「+」、1視野に≦50%は「++」、1視野≦75%は「+++」、1視野>75%は「++++」である。
4)結果の判定
蛍光陽性細胞の抑制率とウィルス産出量の低下をお互いに参照して判定し、細胞の病変程度はただ参考とする。
抑制無し:蛍光陽性細胞の抑制率<30%、ウィルス産出量の低下<0.6log10。
軽度抑制:蛍光陽性細胞の抑制率≧30%、ウィルス産出量の低下≧0.6log10。
中度抑制:蛍光陽性細胞の抑制率≧50%、ウィルス産出量の低下≧1.2log10。
高度抑制:蛍光陽性細胞の抑制率≧60%、ウィルス産出量の低下≧2.1log10。
3.試験結果:
表3を参照。
Figure 2010502655
表の結果から見れば、被測定サンプルHH2Aは40倍に希釈した後も軽度の体外SIV抑制作用を有するが、更に4倍希釈して1:160になると抗SIV作用を失っていた。HH2Bは1:10の濃度の場合、CEM×174細胞に対して軽微な毒性作用を有し、この濃度は中度の抗SIV作用に接近していたが、この薬液は希釈に耐えなく、1:40の濃度になると抗SIV作用を失っていた。
研究結論は次の通りである。上記試験によって、セイタカアワダチソウと水の割合を1:120から次第に下げるか、或いは抽出方式を変えて、目下最も先進的なスーパークリチカルCO2流体抽出新技術を採用すれば、高濃度の抽出液が得られ、実際状況に相応しい抗エイズ(AIDS)ウィルスの効果が得られ、それによって、エイズ(AIDS)の治療・予防の目的に達成できる。
次は実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
100gのセイタカアワダチソウと5000mlの水を浸出器の中に入れて10分間沸かすことによって、前記漢方薬原液4800mlが得られる。一般方法でろ過・濃縮することによって、内服液剤又は沖剤にする。
100gのセイタカアワダチソウと10000mlの水を浸出器の中に入れて25分間沸かすことによって、前記漢方薬原液9500mlが得られる。一般方法でろ過・濃縮することによって、内服液剤又は沖剤にする。
90gのセイタカアワダチソウと10gの甘草及び5000mlの水を浸出器の中に入れて30分間沸かし、濾過することによって、前記漢方薬4400mlが得られる。
50gのセイタカアワダチソウや25gの金銀花、25gの板藍根及び5000mlの水を浸出器の中に入れて30分間沸かし、濾過することによって、前記漢方薬4400mlが得られる。
100gのセイタカアワダチソウを一般方法で超微粒に粉砕してから、本発明の沖剤、カプセル剤又は生薬剤にする。
90gのセイタカアワダチソウと10gの甘草を一般方法で超微粒に粉砕してから、本発明の沖剤、カプセル剤又は生薬剤にする。
50gのセイタカアワダチソウと25gの金銀花、25gの板藍根を一般方法で超微粒に粉砕してから、本発明の沖剤、カプセル剤又は生薬剤にする。
100gのセイタカアワダチソウを一般方法でスーパークリチカルCO2流体での抽出によって、本発明の注射剤、沖剤、噴霧剤、カプセル剤又はピル剤にする。
90gのセイタカアワダチソウと10gの甘草を一般方法でスーパークリチカルCO2流体での抽出によって、本発明の注射剤、沖剤、噴霧剤、カプセル剤又はピル剤にする。
50gのセイタカアワダチソウ、25gの金銀花及び25gの板藍根を一般方法でスーパークリチカルCO2流体での抽出によって、本発明の注射剤、沖剤、噴霧剤、カプセル剤又はピル剤にする。

Claims (13)

  1. 薬物は次の重量パーセンテージ、即ち、セイタカアワダチソウ50〜100%の原料によって作られることを特徴とする抗ウィルスの治療・予防用薬物調製におけるセイタカアワダチソウの応用。
  2. 請求項1において、前記セイタカアワダチソウはH5N1鳥インフルエンザ又はインフルエンザウィルス治療・予防用薬物の調製中に応用される。
  3. 請求項1において、前記セイタカアワダチソウはエイズ(AIDS)ウィルスの治療・予防用薬物の調製に応用されている。
  4. 請求項1において、前記薬物は前記単一原料で作られており、前記単一原料セイタカアワダチソウと水との重量比率を1:50〜100にして、浸出器の中に入れて10〜30分間沸かし、一般方法でろ過純化することによって前記漢方薬原液が得られることを特徴とする抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用。
  5. 請求項1において、前記薬物は前記単一原料で作られており、前記単一原料セイタカアワダチソウとアルコールとの重量比率を1:50〜100にして、浸出器の中に入れて10〜30分間沸かし、一般方法でろ過純化することによって前記漢方薬原液が得られることを特徴とする抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用。
  6. 請求項1において、前記漢方薬は一般方法によって、内服液剤や、沖服剤、生薬剤、カプセル剤、噴霧剤、ピル剤、注射剤又はパウダー剤に作られることを特徴とする抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用。
  7. 請求項1において、前記抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用において、前記原料セイタカアワダチソウは全草のセイタカアワダチソウを使うことを特徴とする抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用。
  8. 請求項1において、前記薬物は次の重量パーセンテージの原料によって作られる、即ち、セイタカアワダチソウ50〜90%、甘草10〜50%とすることを特徴とする抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用。
  9. 請求項1において、前記薬物は次の重量パーセンテージの原料によって作られる、即ち、セイタカアワダチソウ50〜90%、金銀花5〜25%、板藍根5〜25%とすることを特徴とする抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用。
  10. 前記薬物はセイタカアワダチソウを含有する原料を細かく粉砕してから、沖剤や、カプセル剤又は漢方薬生薬にするか、或いは一般粉砕機で粉砕して、漢方薬お茶袋にするが、その中、セイタカアワダチソウの重量パーセンテージは50〜100%であることを特徴とする抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用。
  11. 請求項10において、前記薬物は次の重量パーセンテージの原料によって作られる、即ち、セイタカアワダチソウ50〜90%、甘草10〜50%とすることを特徴とする抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用。
  12. 請求項10において、前記薬物は次の重量パーセンテージの原料によって作られる、即ち、セイタカアワダチソウ50〜90%、金銀花5〜25%、板藍根5〜25%とすることを特徴とする抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用。
  13. 請求項1において、前記薬物はセイタカアワダチソウ原料をスーパークリチカルCO2 で抽出してから、本発明の注射剤や、パウダー剤、生薬剤、内服液剤、沖剤、噴霧剤、カプセル剤、ピル剤にするが、その中、セイタカアワダチソウの重量パーセンテージは50〜100%であることを特徴とする抗ウィルス治療・予防用薬物の調製におけるセイタカアワダチソウの応用。
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