JP2010500782A - モバイルipシステムにおけるパケットのルーティングを行うための方法と装置 - Google Patents

モバイルipシステムにおけるパケットのルーティングを行うための方法と装置 Download PDF

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Abstract

システムは、対応する相手ノード(102)と通信を行っている移動ノード(101)と、移動ノード(101)の管理を行うホームエージェントノード(131)と、ホームエージェントノード(131)よりも移動ノード(101)の近くに位置し、移動ノード(101)からホームエージェントノード(131)にパケットを中継する、プロキシーノード(121)と、パケットのルートを管理するルーティングマネージャ(141)とを含む。プロキシーノード(121)は、パケットルート最適化のトリガーを検出し、それをルーティングマネージャ(141)に通知する。プロキシーノード(121)は、ルーティングマネージャ(141)から受信するコマンドに従って、最適化されたルーティングパスを確立し、セキュリティが保護された方法を使用して、確立されたルーティングパスを通してパケットのルーティングを行う。

Description

本発明は、IPネットワークを介して、パケットの好適なるルーティングを行うための方法と、装置と、システムとに関する。より詳細に、パケットのルーティング最適化機能およびルーティングアドレスのセキュリティ保護機能を有するプロキシーノードに関する。
IPを基本にしたIMT(International Mobile Telecommunication)ネットワークプラットフォーム(以後IPと呼ぶ)は、ルート(経路)の最適化と接続位置のプライバシーの保護とを達成しつつ端末の移動性(モビリティ)をサポートしたネットワークアーキテクチャである(非特許文献1)。IPに関する基本事項は、ネットワーク制御プラットフォーム(NCPF、Network Control Platform)とIPバックボーン(IP−BB、IP Backbone)とを分離するという点である。NCPFはIP−BBを制御する。IP−BBは、アドレススイッチング等のさらなるパケット処理機能を持つIPルータを備える。NCPFは、IP−BBエンティティに適応的にコマンドを与えるシグナリングサーバを備える。
移動端末(または移動ノード(MN、mobile node))には、IPアドレスの形式をした永続的な端末識別情報が割り当てられる。さらに、MNには、IPアクセスルータ(IPAR)によってルーティングアドレスが割り当てられる。基本的なIPにおいては、移動端末はIPARにアタッチ(接続)される。ルーティングアドレスはMNの位置に対応した固有のアドレスとなるが、位置プライバシーの保護をサポートするために、ルーティングアドレスは、他のいかなるMNにも露見してはならない。MNが別のIPARに移動するときには、その移動後の新しいIPARにおいて、使用可能なルーティングアドレスのプールから新しいルーティングアドレスがMNに割り当てられる。MNの端末識別情報(「IPホームアドレス」としてIPhaと表す)とそのルーティングアドレス(「IPルーティングアドレスとしてIPraと表す)との間のバインディングは、IPARによってNCPFに伝えられる。
あるMN(MN1)が別のMN(MN2)にパケットを送信しようとするときには、パケットの中の宛先(終点)アドレスとしてMN2のIPhaを使用し、パケットをMN2のIPAR(IPAR2)に送信する。IPAR1(送信側のIPARと定義する)は、パケットがIPのMNに向けて送信されていることを検知してMN2の位置に関してNCPFにクエリーを送信(照会)する。NCPFは、MN2のIPhaとともに、AR1の中に記憶されているMN2のIPraで応答する。そして、パケットの終点アドレス(MN2のIPha)はMN2のIPraに置き換えられる。この操作はアドレススイッチングと呼ばれる(任意の選択として、パケットの送信元(始点)アドレスをMN1のIPraに置き換えることもできる)。そしてパケットは、従来のIP転送の方法にしたがって、MN2のIPraを所有するノードに配送される。そのノードはIPAR2である。IPAR2(受信側のIPARと定義する)はパケットの終点アドレス(および、オプションとして始点アドレス)をMN2のIPhaに置き換え、そしてパケットをMN2に配送する。
IPの重要な機能は、IPAR通知機能である。MN2が(恐らくはIPハンドオーバの結果として)新しいIPARに移動するときはいつでも、新しいIPARは、MN2に対して新しいIPraを割り当て、NCPFはこの新しいIPraを使用して更新される。そして、NCPFは、MN2にパケットを送信しているMNに関与している全てのIPARにこれを通知する。その結果、送信側IPARは、MN2のパケットを新しい接続位置に送信することができる。
図1は基本的なモバイルIPシステムを示す。モバイルIPバージョン6(以後MIPと呼ぶ)は、IPノードのモビリティを扱うために、IETF(Internat Engineering Task Force)によって規定された方法である(非特許文献2)。MIPに対応した全てのMNは、ホームエージェント(HA)と永続的なホームIPアドレス(Home IP Address)とを有する。ホームIPアドレスはHAにおいて(すなわち、HAにルーティングされる方向にあり)、接続形態(トポロジー)の上で正しい。MNから見ると、このアドレスは、IPにおいて定義されたIPhaと同様である。どちらのアドレスも所与のMNの一意かつ永続的な識別情報である。以後、IPhaという用語は、端末のMIPホームIPアドレスとも呼ぶこともある。
MNをアタッチ(接続)することができるIPサブネットを「訪問先ネットワーク(VN、Visited Network)」と呼ぶことにする。MNのHAは、いずれの利用可能なVNに対してもその外部に位置する。MNがVNの中に位置しているときには、MNはそのIPhaを有効なIPアドレスとして使用することができない。これは、そのIPhaはそのVNの中ではトポロジー的に正しくないからである。この理由によって、MNは有効なローカルプレフィックスを使用して気付アドレス(CoA、ケア・オブ・アドレス)を設定する。CoAは、MNが同じ訪問先IPネットワークの中に停まっている限り、IPパケットの送信および受信を行うために使用することができる。VNを変更する際にはIPハンドオーバが必要となる。対応する相手ノード(CN、Correspondent Node)という用語はそのMNが通信を行っているIPホストを示すのに使用する。1つのMNは同時に複数のCNを有することができ、CNはそれら自体が移動体であってもよい。
MIP機能を使用可能なMNは、IPモビリティにおけるセッションの連続性を保持するために、次の2つの通信形式のいずれかを選択することができる。第1の場合には、CNとMNとの間の全てのトラフィックが、双方向トンネリングを使用してHAを通して送信される。MNのCoAが変更さられた場合にはいつでも、MNは、対応付け更新(BU、バインディング・アップデート)メッセージを使用して、そのHAを更新する。HAは、MNの実際のCoAを使用して、到着した全てのIPパケットをMNのIPhaにトンネルさせる。同様に、MNは、カプセル内部の始点IPアドレスとしてIPhaを使用して、送信する全てのパケットをHAにトンネルさせる。HAはパケットのカプセル化を解除して、それらをそれらの最終的な宛先に向けて送信する。この形式の通信では、HAがMNによって信頼を受けているならば、位置プライバシーは確保される。しかしながら、このモードの通信の1つの欠点は、ルートが最適化されてはいないという点、すなわち、全てのパケットがホームエージェントを経由する必要があるという点である。
MIPにおける第2の通信の方法は、ルート最適化を行う方法である。ルート最適化によって、MNとCNとの間のパケットの転送を、HAを経由することなく直接に行うことができる。ルート最適化は、MNとCNとの間にBUを直接に伝送することにより、エンドツーエンドの様式で実行することができる。この動作では、MNの位置(すなわち、MNのCoAははトポロジー的に固有であるため)がCNに露見してしまうので、位置プライバシーが破られてしまう。
MIPにおけるルート最適化(第2の場合)は、エンドツーエンドの形式で行われる。MNは、BUメッセージを相手方であるCNに送信することにより、ルート最適化を行うことができる。このBUメッセージはMNのCoAを含んでいる。この点からして、MIPに対応したCNとMNは、CoAを始点アドレスまたは終点アドレスとして使用するとともに、MNを識別するためにMNのIPhaをホームアドレスオプション(Home Address Option)としてIPヘッダの中に挿入することにより、IPパケットを直接的に交換することができる。
図2は階層型モバイルIP(HMIP、Hierarchical Mobile IP)システムを示す。HMIP(非特許文献3)は、モビリティアンカーポイント(MAP、Mobility Anchor Point)を導入している。MAPは、「ローカル」HAとして動作し、MIPシステムに新しいハイアラーキ(階層)レベルを加えるものである。IPネットワークへの、MNの正確なアタッチ点は、その現在のリンクで設定されるCoAによって特徴付けられる。このIPアドレスはLCoA(ローカル気付アドレス)と呼ばれる。HMIPに対応したMNは、IPハンドオーバの場合には、LCoAを使用して自分のMAPを更新できる。これは、MAPが、移動しているMNにトポロジー的に近くに位置し、MNのHAおよびCNが遠くに離れている場合に有利である。この場合には、RCoA(Regional Care−of−Address)がMAPにおいて設定され、MNから遠くに離れているそれらのノード(すなわち、HAおよびCN)に対してLCoAの代わりに使用される。もし、MNがCoAとしてそのMNのRCoAを使用するならば、同一のMAPの「下での」全てのIPハンドオーバは、ノードにとって可視ではない。さらに、CNはMNの正確な位置を知ることはできないが、大体の位置はRCoAを介して露見することになる。
T.Okagawa、M.Jo、K.Nishida、A.Miura、「IP Packet Routing Mechanism Based on Mobility Management in IP−based IMT Network Platform」、ICIN2003、2003年3月 D.Johnson、他、「RFC3775:Mobility Support in IPv6」、2004年6月、IETF H.Soliman、他、「Hierarchical Mobile IPv6 mobility management(HMIPv6)」、16−06−2004、IETFドラフト
本発明が取り組む課題は、IETF標準のMIPシステムでは、位置プライバシーがルート最適化と共には保証されない点である。
従って、本発明は、この課題に関していくつかの解決策を提供する。本発明の1つの視点に従えば、IPアーキテクチャはMIP/HMIPシステムと組み合わされる。
本発明の別の視点に従えば、この課題を好適に解決する方法、装置、および、システムが提供される。例えば、このシステムは以下のものを含む。すなわち、対応する相手ノードと通信を行う移動ノード、移動ノードを管理して移動ノードから対応する相手ノードに送信されるパケットを中継するホームエージェントノード、ホームエージェントノードよりも移動ノードの近傍に位置して移動ノードからホームエージェントノードにパケットを中継するプロキシーノード、および、パケットのルートを管理するルーティングマネージャとである。
プロキシーノードは、
−パケットのルート最適化に対するトリガーを検出する検出ユニット、および、その検出されたトリガーをルーティングマネージャに通知する通知ユニットと、
−ルーティングマネージャから受信したコマンドに従って最適化されたルーティングパスを確立するルート確立ユニットと、
−移動ノードに対して動的に割り当てられる、パケットに対するルーティングアドレスをセキュアにするセキュリティ保護ユニットと、
−セキュリティ保護ユニットによってセキュアにされたパケットを、確立されたルーティングパスを通して、対応する相手ノードにルーティングを行うルーティングユニットと
を含む。
基本的なモバイルIP(Mobile IP)システムを示す図である。 階層化モバイルIP(HMIP、Hierarchical Mobile IP)システムを示す図である。 本発明が好適に適用される典型的な移動通信システムの概観図である。 本発明の実施形態における典型的な信号系列を示す図である。 本発明の好適な実施形態におけるプロキシーノードの基本的な構成要素を示す典型的なブロック図である。 本発明の典型的な実施形態におけるルーティング処理を示すフローチャートである。
本発明のその他の特徴と利点は、添付の図面とともに、下記の記述から明らかであろう。これらの全ての図面において、同様の参照記号は、同一のまたは同様の部分を指定するものである。
本発明の方法、装置、および、システムに関するさらに適切な理解は、添付の図面とともに、下記の詳細な記述を参照することによって得ることができるであろう。
本明細書を通して、「最適化」、「最適化する」、および、「最適な」という用語は、新しく確立されたルーティングパスが以前のルーティングパスと比較して短いということを強調するために使用される。ある時には、以前のルーティングパスは、移動ノードのホームエージェントを介したルートを意味する。
図3は、本発明が好適に適用される典型的な移動通信システムの概観図である。図3において、番号101は典型的な移動ノード(MN)を示す。対応する相手ノード(CN)102はMN101と通信を行っている。CN102は、固定ノードまたは移動ノードであってよい。AR111およびAR112は、アクセスルータである。図3には2つのアクセスルータだけが示されているが、実際のネットワークにはずっと多くのアクセスルータがあってよいことは明白である。
IPP_MN121はMN101に対するプロキシーノードである。IPP_CN122はCN102に対するプロキシーノードである。プロキシーノードは、所与のMNの全てのIPトラフィックを見ることのできる任意のIPノードの中に配置される。プロキシーノードには、明示的に、新しく接続されたMNについての通知がなされる。この通知の一例は認証認可課金(AAA)シグナリングまたはそれと同様のシグナリングである。プロキシーノードはその機能として、MNによってカプセル化されたIPパケットのカプセル化の解除を行う機能を有する。プロキシーノードは、さらに、その機能として、パケットがあたかもMN、MAPまたはHAによって送信されたかのように再びカプセル化を行う機能を有する。IPP間の転送方法は、アドレススイッチング、トンネリング、または、セキュリティを保護したトンネリングのいずれかで行うことができる。
HA_MN131は、モバイルIP(MIP)環境におけるMN101のホームエージェントである。HA_CN132は、モバイルIP(MIP)環境内におけるCN102のホームエージェントである。NCPF140は、IPにおいて定義されるネットワーク制御プラットフォームである。NCPF140にはルーティングマネージャ141が設置され、ルーティングマネージャ141はMN101とCN102との間のルーティングパスを最適化するための管理を行う。ルーティングマネージャ141は、1つ以上のノードの中に配置されてもよい機能である。ルーティングマネージャ141が複数のノードの中に分散された機能として配置される場合には、各ルーティングマネージャ141は互いに通信を行って相互的に動作する。トンネル150は、IPP_MN121とIPP_CN122との間の最適化されたルーティングパスを構成する。
後方互換性を考慮して位置プライバシーの保護及びルートの最適化を提供するために、この実施形態は、2つの新しい機能を規定する。これらは、MIPシステムに付加されるべきIPプロキシ(IPP)とNCPF140である。IPPはルート最適化の処理を実行する。要点をいうならば、IPPはIPARとして動作し、例えば、物理アクセスルータの中に設置することができる。NCPF140は、シグナリングのための基盤としても導入される。本実施形態に使用されるNCPF140は、IPのNCPFのモビリティ管理の部分と実質的に等しく、それらと相互作用をすることができる。その内の1つの部分がRM141である。
MN101は、従来型のMIP端末(レガシーMIP端末)であるものとするが、本実施形態に特有の構成を備えたMIP端末であってもよい。MNは、コネクションごとを基本として、それが位置プライバシーの保護を必要とするか、必要としないかを決定してもよい。MIPに従えば、MNはいつでも、MIPv6のバインディング・アップデート(BU)をMNの任意のCNに対して送信することができる。この結果、最適なルーティングが実行される。しかしながら、BUはMNの位置を暴露してしまうことになる。
従って、MNが位置プライバシーの保護を必要であると決定した場合には、たとえMNがBUを送信したとしても、MIPにおいて規定されているルート最適化の動作およびそれに関連する機能は呼び出されないことが好ましい。MN101は、CNに対してBUを送信しないように構成されるのが好ましい解決策である場合もある。あるいは代替案として、IPP_MN121または他の関連するノードは、BUを補足して廃棄してもよい。IPP_MN121または他の関連するノードは、そのBUに基づいて、NCFP140に送信されるべき活性化通知(AN:アクティベーション・ノーティフィケーション)を生成してもよい。そして、NCFP140は、そのANを受信したことに応答してルート最適化の管理を行う。しかし、この代替の解決策は、BUがIPSecや暗号化等のセキュリティを確保した方法で保護されていない場合に適用することができる。なお、HAはMNの位置を知ってそれを管理するべきであるので、HAを宛先とするBUはHAに渡されるべきであるが、CNを宛先とするBUは破棄されてもよい。
BUの送信を防ぐためのいくつかの解決策を上記で説明したが、これらの解決策は本発明にとって必須ではない。言い換えれば、本発明は、標準的なMIPv6のバインディング・アップデートをCNに送信するMNに対して適用することができる。また、MNは、MNがBUに関してMIPv6の動作と、上記で記述した解決策とのうちいずれを使用するかを選択するように構成されてもよい。
図4は、本発明の実施形態における典型的な信号シーケンスを示す。ステップS201において、MN101は新しいAR111のアドバタイズメント(広告)を受信する。例えば、この広告は、MIPにおいて規定されている正規のルータ広告(Router Advertisement)であってもよい。
ステップS202において、MN101および訪問先ネットワークのAR111は新しいルーティングアドレス(CoA)を設定する。システムにMAPを適用する場合には、CoAの代わりにLCoAが設定されて使用されてもよい。
ステップS203において、IPP(IPP_MN121)は、MN101とIPP_MN121との間で実行されるログイン処理またはハンドオーバ処理から、MN101のCoAとIPhaとを識別する。ログイン処理は認証認可課金(AAA)シグナリングまたはそれと同様のシグナリングを使用する。シグナリングは、MNの識別情報のセキュリティを確保した上でIPPにMNの識別情報を与えるような任意のシグナリング方式であれば十分であり、必ずしもAAAシグナリングである必要はない。
ステップS204において、IPP_MN121は、IPシグナリングを使用して、活性化通知(AN)をNCPF140の中のRM141に送信する。この通知は、MN101のCoAとIPha、および、IPP_MN121の識別情報を含む。RM141は通知を受信し、CoA、IPha、および、IPP_MN121の識別情報をテーブルの中に記憶する。その結果、NCPF140は、MNとIPPとの間の関係に関して、常に更新された最新の情報を有する。
ステップS205において、IPP_MN121はバインディング・アップデート(BU)をHA_MN131に送信する。なお、ステップS205は上記で記述したステップと並行して行うことができる。
ステップS206において、MN101は、レガシーMIPで実行されているのと同様な手法で、MNのHA131およびCNのHA132を介した双方向トンネリングを使用して、CN102との通信を開始する。CN102が移動ノードであると仮定すれば、パケットが通過するパスは、MN101→HA_MN131→HA_CN132→CN102といったパスとなる。IPP_MN121は、ルート最適化を実行するためのトリガーを検出するために、このようなトラフィックをモニター(監視)している。例えば、IPP_MN121は、監視しているトラフィックが所定の値を超えるかどうかの判定を行う。
ステップS207において、IPP_MN121は、トリガーが検出されたことを通知する。例えば、IPP_MN121は、新しいコネクションが確立され、これが最適化されたルートであるかどうかをNCPF140に問うことにより、NCPF140に照会を行う。
ステップS208において、NCPF140は、CN102のIPPを識別し、コマンドをIPP_MN121およびIPP_CN122に送信する。このコマンドは、選択された転送方法(例えば、トンネリング)を使用して、IPP_MN121とIPP_CN122との間の直接的なコネクションを設定する。IPP_MN121およびIPP_CN122は、それぞれ、コマンドを受信する。このコマンドは、ルート最適化コマンドと呼ぶことができる。
ステップS209において、IPP_MN121およびIPP_CN122は、受信したコマンドに基づいて、最適化されたルーティングパス150を確立する。IPP_MN121はパケットの中に含まれる、MN101に対するルーティングアドレスのセキュリティを確保し、確立されたルーティングパス150を通して、CN102に対しパケットのルーティングを行う。
その結果、パケットは、MN101→IPP_MN121→IPP_CN122→CN102のパスを通る。これらのIPPは訪問先ネットワークの中に位置しているので、これらは、ホームエージェントと比較して、それぞれMNおよびCNに対してより近い位置に存在する。従って、この新しいルーティングパスは、ホームエージェントを経由するルーティングパスよりも短い。さらに、MNのルーティングアドレスはセキュリティが保護された形で適用されるので、MNの位置プライバシーは好適に保護される。
MN101が新しいIPPに移動した場合には、新しいIPPはNCPF140を更新する。NCPF140は、移動しているMN101が現在CNと行っている通信を維持するために、必要なすべてのIPPに対して更新結果を通知するであろう。
上記で記述したように、IPPは、HMIPのMAP、AR、または、HMIPを具備していないAR等の、所与のMNの全てのIPトラフィックを見ることのできる任意のIPノードの中に設置される。
IPPがHMIPのMAPの中に位置している第1の解決策では、MAPは、(必ずしも)MNと同じリンクの上には存在しない。従って、接続されたMNとそのMAPとの間には、IPルーティングを行う必要がある。HMIPプロトコルによれば、MNはそのMAPとの双方向トンネリングを維持する。MNは位置プライバシーの保護を要求するので、MNは自己のHAに対しても双方向トンネルを使用する。その結果、MAPとMNとの間には2重のトンネリングが生ずることになる(エアインタフェースを含む)。
到着したMNは、利用可能なMAPを探索して発見し、MNのIPhaとリンク上のアドレス(LCoA)とを含むバインディング・アップデート(BU)をMAPに送信することによりこれらをMAPに登録する。BUの中で使用されるホームアドレスはRCoAである。公衆ネットワーク構成の場合では、BUのセキュリティを確保するために、MNとMAPとの間でバインディング・アップデートを実行する前に何らかの認証・認可(AAA)シグナリングが必要である。認証・認可シグナリングを実行した結果、MAPの中のIPPはMNの識別情報を知ることができる。このことによって、MAPの中のIPPは、MNの新しい位置に関する情報をNCPFに与えることができる。なお、AAAシグナリングばかりでなく、MAPに対してMNの識別情報をセキュリティを確保した上で与えるいずれのシグナリングであっても十分である。このようなシグナリングが存在しない場合には、この代替案は使用することができないだろう。
MNの全てのパケットがMAP(従ってIPP)を経由するので、所与のMNの新しいIPコネクションは、MAPの中でIPPによって認識することができる。このことによって、IPPは、遠端のIPP(IPP_CN122)の識別情報に関してNCPFに照会することができ、それを通してMNのCNと接続することができる。例えば、IPPは、MN(CN)とこのMN(CN)にサービスを提供しているIPPとの間の関係を保持するテーブルを維持しなければならない。
IPP_MN121がNCPF140のRM141から応答を受信した場合には、IPP_MN121はMN101から送信されたIPパケットのカプセル化を解除し、それらを遠端のIPP_CN122に転送する。IPP_CN122は転送されたパケットを受信し、CNのHA132がそれらのパケットを送信したかに見えるようにパケットを復元する。
同一のMAPの下で実行されるIPハンドオーバはNCPFには可視ではない。そのため、この解決策を採用すれば、IPレベルでのシグナリング負荷を低減することができる。
第2の解決策は、IPPを備えたHMIPのMAPがARの中に配置されている場合であり、上記の実施形態で述べたものと同様である。主要な相違点は、MAPはVNのIPサブネットの中に配置されているという点である。従って、MNとMAPとの間には、IPルーティングは必須ではない。すなわち、MAPはARとしても動作するからである。
IPPがARの中に位置している第3の解決策に従えば、この場合は、HMIPプロトコルは必要ではない。この手法の基本的な問題点は、基本的なMIPにおいては、MNはARとの間にシグナリングを行う関係にないという点である。これは、ARが元のMIPv6における基準モデルの構成部分ではないからである。従って、この解決策では、MNとの間にシグナリングを行う関係にあるノードを必要とする。実際に展開するシナリオでは、ARは、接続された所与のネットワークに対する認可されない使用をブロックするファイアウォールとして動作する。この場合には、MNは、ARとMNとの間のAAAプロトコルまたは同様のプロトコルを通して、ARによって識別されなければならない。ARとMNとの間には、AAAプロトコルまたは同様のプロトコルを通してのシグナリングを行う関係にあるので、IPPはARの中に配置可能である。もし新しいMNがうまく識別されれば、IPPの機能内容が通知され、残りの手順は図4に示した手順で進行する。
さらに、ルート最適化を行うことは必ずしも必須ではなく、時間の制約条件によって拘束されることはない。すなわち、初期においては、全てのIPコネクションはMNのHAを経由する。ルート最適化の処理の間は、データパケットはレガシーMIPにおける場合と同様にHAを通して転送され続ける。その結果、最適なルーティングに対する設定は時間が決定的な要因ではない。この点が、最適なルーティングが設定される以前は接続が不可能な元のIPとは異なる。さらに、最適化が必ずしも必要でない、短時間のIPコネクション(例えば、DNSクエリー)に対しては、IPPはルート最適化処理を省略することを決定してもよい。
さらに、IPハンドオーバにおける時間の制約条件を取り除くこともできるであろう。例えば、もし、MNのIPPが変更された場合には、所与のMNとCNとにサービスを提供している全てのIPPは更新されなければならない。これは時間を消費する処理であり、更新されていないIPPによってサービスの提供を受けているCNとの通信は、その更新が終了するまで保留される。HMIPプロトコルでは、MNは2つ以上のMAPを使用することが許される。さらに、理論的にはMAPは、その位置には関係なくMNにサービスを提供することができる。これは、それらの間にはIPルーティングが存在しているからである。結合システム(IP+HMIP)では、ハンドオーバの後で、遠端のIPPの更新処理が進行中である限り、これまで使用していた以前のIPPを備えた以前のMAPとの接続を維持し続けてそれを使用してもよい。
さらに、エアインタフェースのオーバヘッドを低減することもできる。もし、IPPとMNとが同一のVNの中に位置しているならば、エアインタフェースを備えるIPPとMNとの間では、トンネリングを行う必要はない。しかしながら、この可能性をMNに知らせるために、MIPシグナリングに対しては拡張を行う必要がある。従って、エアインタフェースの上でカプセル化されていないデータの通信を行うことを可能にするために、MN側での実装には変更を加えなければならない。
図5は、本発明の好適な実施形態におけるプロキシーノードの基本的な構成要素を示す典型的なブロック図である。図において、プロセッサユニット500は、プロキシユニットの主要なユニットであり、論理回路、および/または、コンピュータプログラムを持つCPUで構成することができる。プロセッサユニット500は、例えば、検出ユニット501、通知ユニット502、ルート確立ユニット503、セキュア化(セキュリティ保護)ユニット504、および、ルーティングユニット505を含む。プロセッサユニット500は、さらに、識別ユニットを含むことができる。この識別ユニットは、MNがプロキシーノードに接続されたときに、移動ユニットの認証処理を通して、そのMNの識別を行う。
検出ユニット501は、トラフィックのタイプまたはコネクションのタイプを監視した結果に基づいて、パケットのルート最適化についてのトリガーの検出を行う。例えば、もし、検出ユニット501の中に具備される判定ユニットが、監視しているトラフィックがある所定の値を超えたと判定したならば、トリガーが検出されたことになる。あるいは、検出ユニット501は、MNによって確立されたコネクションのタイプに基づいてトリガーを検出してもよい。
通知ユニット502は、検出したトリガーをルーティングマネージャに通知する。通知ユニット502は、アライバル(到着)通知をRM141に、IFユニット510を使用して送信してもよい。IFユニット510は、IPパケットの送信/受信回路である。
ルート確立ユニット503は、ルーティングマネージャから受信したコマンドに従って、最適化されたルーティングパスを確立する。コマンドは、IPシグナリングを使用して、IFユニット510によって受信される。
セキュリティ保護ユニット504は、MNからのパケットに対するルーティングアドレスのセキュリティを確保する。ルーティングアドレスの隠蔽、マスキング、および/または、保護のために、アドレススイッチング法、トンネリング法、または、セキュリティを確保したトンネリング法が使用される。本実施形態におけるルーティングアドレスは、MNの実際の位置を示すことができる。その例は、CoA、LCoA、または、RCoAである。さらに、ルーティングアドレスはホームアドレス(IPha)とは異なる。セキュリティ保護ユニット504は、MNまたはこのMNに関係する他のノードからのプライバシー命令を受信する命令受信ユニットを備えることができる。プライバシー命令は、パケットのルーティングアドレスのセキュリティが確保されるべきか否かを示した命令である。
さらに、セキュリティ保護ユニット504は、カプセル化解除ユニットとカプセル化ユニットとを備えることができる。カプセル化解除ユニットは、MNによってカプセル化されたパケットのデカプセル化を行う。カプセル化ユニットは、最適化されたルーティングパスを通してパケットのルーティングを行うために、カプセル化解除ユニットによってカプセル化を解除されたパケットの再カプセル化を実行する。
ルーティングユニット505は、確立されたルーティングパス150を通して、対応する相手ノード(CN102)へ、セキュリティ保護ユニット504によってセキュリティが確保されたパケットのルーティングを実行する。ルーティングユニット505は、セキュリティが確保されていないパケットのルーティングを実行してもよい。
記憶ユニット520は、テーブル521とコンピュータプログラム522とを記憶し、フラッシュメモリー、RAM、および/または、ハードディスクドライブとして構成することができる。テーブル521はルート確立処理、および/または、ルーティング処理のために使用される。プログラムは、プロセッサユニット500によって使用することができ、それにより検出ユニット501またはそれと同様の機能のユニットが実現される。
図6は、本発明の典型的な実施形態におけるルーティング処理を示すフローチャートである。
ステップS601において、プロセッサユニット500は、新しいMNがサービスエリア内に到着したか否かを判定する。新しいMN、そのMNのルーティングアドレス(例えば、CoA、LCoA、または、RCoA)およびホームアドレス(IPha)の到着は、AAAシグナリングを通して識別される。到着したことが検出され場合には、処理は次のステップに進む。到着したMNがない場合には、プロセッサユニット500は、到着を待つ。
ステップS602において、プロセッサユニット500は、IPシグナリングを使用して、アライバル(到着)通知をRM141に送信する。
ステップS603において、検出ユニット501は、MNに関係するパケットのトラフィックを監視する。
ステップS604において、検出ユニット501は、そのトラフィックから、ルート最適化に対するトリガーを検出する。上記で記述したように、トリガーは、MNに対して確立されたコネクションのタイプに基づいて検出することもできる。トリガーが検出された場合には、処理は次のステップS605に進む。トリガーが検出さない場合には、処理はステップS603に戻る。
ステップS605において、通知ユニット502は、トリガーが検出されたことをRM141に通知する。
ステップS606において、プロセッサユニット500は、RMから最適化コマンドが受信された否かを判定する。最適化コマンドが受信された場合には、処理はステップS607に進む。最適化コマンドが受信されない場合には、処理はステップS603に戻る。
ステップS607において、ルート確立ユニットは、受信したコマンドに従って、最適化されたパケットルートを確立する。
ステップS608において、セキュリティ保護ユニット504は、MNのパケットのルーティングアドレスのセキュリティが保護されるべきか否かを、MNのプライバシー命令または接続のタイプに基づいて判定する。プライバシー命令を使用する場合には、セキュリティ保護ユニットは、さらに、移動ノードからプライバシー命令を受信する命令受信ユニットを含む。プライバシー命令は、パケットのルーティングアドレスのセキュリティが保護されるべきか否かに関する。さらに、MNは、決定ユニットと命令送信ユニットとを含まなければならない。決定ユニットは、パケットのルーティングアドレスはセキュリティが保護されるべきか否かを決定し、また、命令送信ユニットは、決定ユニットの決定に基づいて、プライバシー命令をプロキシーノードに送信する。パケットのルーティングアドレスはセキュリティが保護されるべきであると決定された場合には、処理はステップS609に進む。そうでない場合には、処理はステップS610に進む。
ステップS609において、セキュリティ保護ユニット504は、パケットにセキュリティ保護処理を実行する。セキュリティ保護処理は、アドレススイッチング法、トンネリング法、または、セキュリティが確保されたトンネリング法を使用して、MNの位置プライバシーを保護するものである。トンネリング法が使用される場合には、セキュリティ保護ユニットは、MNによってカプセル化されたパケットをデカプセル化し、そして、カプセル化を解除したパケットを再びカプセル化する。MNにおいて生成された元のパケットのヘッダは、始点アドレスとしてMNのIPhaと終点アドレスとしてCNのIPhaとを有する。MNにおけるカプセル化の後に、別の(トンネル)ヘッダがパケットに付加される。そのトンネルヘッダは、パケットの始点アドレスとしてMNのCoAと、パケットの終点アドレスとしてCNのIPhaとを有する。そのトンネルヘッダは、IPPにおいて除去され、別の(トンネル)ヘッダが付加される。付加されたヘッダは、始点アドレスとしてMNのIPPのIPアドレスと、終点アドレスとしてCNのIPPのIPアドレスとを有する。付加されたヘッダは、CNのIPPにおいて除去され、パケットは元のヘッダに基づいてルーティングされる。セキュリティを保護するこれらの処理を通して、MNのCoAはCNに露見することはない。
ステップS610において、ルーティングユニット505は、パケットのルーティングを行う。
上記で記述したように、本発明は、IPアーキチェクチャをMIP/HMIPシステムと組み合わせることにより解決策を提供するものである。その結果、IPプロトコルによって、位置プライバシーを保護しつつルート最適化が実行される。しかし、得られた解決策はMIP/HMIPプロトコルとの後方互換性が確保される必要があり、MIP/HMIPを実行可能なMNはMIP/HMIPシグナリングを保持するべく構成を変更されてはならないこと等の、いくつかの制約は依然として残る。
本発明の方法、装置、および、システムに関するいくつかの実施形態を、添付の図面で示し、これまでの記述によって説明を行った。しかし、本発明は、ここに開示された実施形態に限定されるものではなく、多くの再構成、変更態様、および、置換が可能であり、それらは、添付の特許請求の範囲に記載され、画定された本発明の真意から逸脱するものではないということが理解されるべきである。

Claims (17)

  1. 対応する相手ノード(102)と通信する移動ノード(101)と、前記移動ノード(101)を管理するとともに前記移動ノード(101)から送信されたパケットを前記相手ノード(102)へ中継するホームエージェントノード(131)と、前記移動ノード(101)に対して前記ホームエージェントノードよりも近くに配置されており、前記移動ノード(101)から送信された前記パケットを前記ホームエージェントノードへと中継するプロキシーノード(121)と、前記相手ノード(102)へのパケットを復元して中継する対応した相手プロキシーノード(122)と、前記パケットのルーティングを管理するルーティングマネージャ(141)とを備えた通信システムであって、
    前記プロキシーノード(121;122)は、
    パケットルーティングを最適化するためのトリガーを検出する検出ユニット(501)と、
    前記検出されたトリガーを前記ルーティングマネージャ(141)に通知する通知ユニット(502)と、
    前記ルーティングマネージャ(141)から受信したコマンドにしたがって最適化されたルーティングパスを確立するルート確立ユニット(503)と、
    前記移動ノード(101)に対して動的に割り当てられ、前記パケットに使用されているルーティングアドレスをセキュアにするセキュア化ユニット(504)と、
    前記セキュア化ユニット(504)によってセキュアにされた前記パケットを、確立された前記ルーティングパス(150)を介して前記相手プロキシーノードへとルーティングするルーティングユニット(505)と
    を備え、
    前記ルーティングマネージャ(141)は、前記トリガーが通知されると、前記移動ノード(101)にサービスを提供している前記プロキシーノード(121)と、前記相手ノード(102)にサービスを提供している他の相手プロキシーノード(122)との間に前記最適化されたルーティングパスを確立させるための前記コマンドを送信することを特徴とする通信システム。
  2. 前記検出ユニット(501)は、
    前記パケットのトラフィックを監視するユニットと、
    前記監視されたトラフィックが所定の閾値を超えたかどうかを判定する判定ユニットと
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記セキュア化ユニット(504)は、前記移動ノード(101)によって確立されたコネクションのタイプに基づいて前記トリガーを検出することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記プロキシーノード(121)は、
    前記移動ノード(101)または該移動ノード(101)と関係している他のノードからプライバシー命令を受信する手段をさらに備え、
    前記プライバシー命令は、前記パケットのルーティングアドレスをセキュアにすべきかどうかに関連した命令であることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  5. 前記移動ノード(101)は、前記パケットのルーティングアドレスをセキュアにすべきかどうかを決定するとともに、前記決定に基づいた前記プライバシー命令を送信することを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記セキュア化ユニット(504)は、
    前記移動ユニットよりカプセル化されたパケットのカプセル化を解除する手段と、
    前記最適化されたルーティングパス(150)を介してルーティングするために、前記カプセル化を解除されたパケットを再びカプセル化する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  7. 前記移動ノード(101)は、該移動ノードと前記プロキシーノード(121)とが同一のIPサブネット内に位置しているときは、カプセル化されていないパケットを使用して該プロキシーノード(121)と通信することを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  8. 前記ルート確立ユニット(503)は、アドレススイッチング方式と、トンネリング方式と、セキュアトンネリング方式とのいずれか1つを使用して前記最適化されたルーティングパス(150)を確立することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  9. 前記プロキシーノード(121)は、
    前記移動ノード(101)が前記プロキシーノード(121)にアタッチされると、該移動ノード(101)の認証処理を通じて、該移動ノード(101)を識別することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  10. 前記プロキシーノード(121)は、階層型モバイルIPのモビリティアクセスポイントに設置されていることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  11. 前記モビリティアクセスポイントは、前記移動ノード(101)の訪問先ネットワークのIPサブネット内に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の通信システム。
  12. 前記プロキシーノード(121)は、階層型モバイルIPに対応していないアクセスルータ内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  13. 前記移動ノード(101)は、ハンドオーバ更新処理が継続している限り、これまで接続していた以前のプロキシーノードを使用し続けることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  14. 前記ホームエージェントノード(131)は、モバイルIP規格に従って動作することを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の通信システム。
  15. 前記ルーティングマネージャ(141)は、IPベースのIMTネットワークプラットフォームに従って動作することを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載の通信システム。
  16. 対応する相手ノード(102)と通信する移動ノード(101)と、前記移動ノード(101)を管理するとともに前記移動ノード(101)から送信されたパケットを前記相手ノード(102)へ中継するホームエージェントノード(131)と、前記移動ノード(101)に対して前記ホームエージェントノードよりも近くに配置されており、前記移動ノード(101)から送信された前記パケットを前記ホームエージェントノードへと中継するプロキシーノード(121)と、前記相手ノード(102)へのパケットを復元して中継する対応した相手プロキシーノード(122)と、前記パケットのルーティングを管理するルーティングマネージャ(141)とを備えた通信システムで実行される方法であって、
    パケットルーティングを最適化するためのトリガーを前記プロキシーノードにおいて検出するステップ(S601)と、
    前記検出されたトリガーを前記ルーティングマネージャ(141)に通知するステップ(S602)と、
    前記トリガーが通知されると、前記移動ノード(101)にサービスを提供している前記プロキシーノード(121)と、前記相手ノード(102)にサービスを提供している他の相手プロキシーノード(122)との間に最適化されたルーティングパスを確立させるためのコマンドを前記ルーティングマネージャ(141)から前記プロキシーノードへ送信するステップ(S208)と、
    前記ルーティングマネージャ(141)から受信したコマンドにしたがって前記最適化されたルーティングパスを確立するステップ(S607)と、
    前記移動ノード(101)に対して動的に割り当てられ、前記パケットに使用されているルーティングアドレスをセキュアにするステップ(S608)と、
    前記セキュアにされた前記パケットを、確立された前記ルーティングパスを介して前記相手プロキシーノードへとルーティングするステップ(S610)と
    を備えることを特徴とする方法。
  17. 対応する相手ノード(102)と通信する移動ノード(101)と、前記移動ノード(101)を管理するとともに前記移動ノード(101)から送信されたパケットを前記相手ノード(102)へ中継するホームエージェントノード(131)と、前記移動ノード(101)に対して前記ホームエージェントノードよりも近くに配置されており、前記移動ノード(101)から送信された前記パケットを前記ホームエージェントノードへと中継するプロキシーノード(121)と、前記相手ノード(102)へのパケットを復元して中継する対応した相手プロキシーノード(122)と、前記パケットのルーティングを管理するルーティングマネージャ(141)とを備えた通信システムにおける前記プロキシーノード(121)であって、
    パケットルーティングを最適化するためのトリガーを検出する検出ユニット(501)と、
    前記検出されたトリガーを前記ルーティングマネージャ(141)に通知する通知ユニット(502)と、
    前記ルーティングマネージャ(141)から受信したコマンドにしたがって最適化されたルーティングパスを確立するルート確立ユニット(503)と、
    前記移動ノード(101)に対して動的に割り当てられ、前記パケットに使用されているルーティングアドレスをセキュアにするセキュア化ユニット(504)と、
    前記セキュア化ユニット(504)によってセキュアにされた前記パケットを、前記確立されたルーティングパス(150)を介して前記相手プロキシーノードへとルーティングするルーティングユニット(505)と
    を備えることを特徴とするプロキシーノード。
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