JP2010288367A - グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂インナー付きグロメットのパネル貫通孔への取付時に必要な挿入力を低減すると共に、ワンタッチで確実に半嵌合を防止する。
【解決手段】樹脂インナー20は短軸中心線で軸線方向に分割した分割樹脂インナー20A、20Bを回転軸28を中心に回転自在に連結している。グロメット10−1をパネル貫通孔Hへ取り付けるときは、分割樹脂インナー20A、20Bを、回転軸28を中心に回転させて半割り筒部21A、21Bの基端側を開くと共に先端側を窄ませるように傾斜させて貫通孔Hに挿通した後に、半割り筒部21A、21Bの基端側を閉じて半割りフランジ部22A、22Bに設けたロック部31と被ロック枠部32をロック結合し、半割り筒部21A、21Bの先端側外周面より突設した計6個の第一〜第三係止爪23A、23B、24A、24B、25A、25Bを貫通孔Hの周縁に係止する。
【選択図】図2

Description

本発明はグロメットに関し、詳しくは、樹脂インナー付きグロメットの車体パネル貫通孔への取り付け構造を改良し、作業性を高めるものに関する。
自動車に配索するワイヤハーネスを内部に挿通させて車体パネルの貫通孔に装着し、貫通孔の挿通部分におけるワイヤハーネスの保護および防水、防塵を図るものとして、特開2003−111251号公報で、図6および図7(A)〜(C)に示すような樹脂インナー付きグロメット1が提案されている。
この種の樹脂インナー付きグロメット1は、グロメット本体2の小径筒部3の先端に連続した大径筒部4に樹脂インナー6を収容している。該グロメット1は、樹脂インナー6の外面に突設した係止爪7を車体パネル8の貫通孔9に撓ませながら押し込み該貫通孔9の周縁に係止することにより、大径筒部4の開口端より突設したシールリップ5が貫通孔9の周縁に圧着した状態で取り付けられる。
しかしながら、樹脂インナー6の係止爪7は、作業者が貫通孔9の周縁の車体パネルに向けて押圧して係止しなければ半嵌合になりやすい。よって、樹脂インナー6に4個の係止爪7を設けている場合は、各4箇所をそれぞれ指で押す必要があるため、取付作業に手間がかかる点に課題があった。
また、ワイヤハーネス径および貫通孔9が長円形状または楕円形状の場合は、図8に示すグロメット1Aのように、対向する長辺側の周縁にそれぞれ2個の係止爪7を設け、樹脂インナー6に設ける係止爪7の数を6個として装着安定性を高めている。
しかしながら、長辺側の係止爪7には押込力が負荷されにくいため、これら4個の係止爪7を指で押して確実に係止して固定確認作業を行う必要がある。
また、係止爪7の数が増えると、貫通孔へのグロメット取り付けに際して、強い挿入力が必要となり、作業者の負担が大きくなり、低挿入力で挿入係止できるようにすることが要望されている。
特開2003−111251号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、樹脂インナー付きグロメットにおいて、車体パネルの貫通孔にグロメットを取り付ける時に、グロメットの挿入力を低減できると共に、樹脂インナーの係止爪を車体に確実に係止できる構成として半嵌合を防止し、作業者の手間を軽減することを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、ワイヤハーネスを構成する電線群に外嵌して、車体パネルの貫通孔に取り付けるグロメットであって、
前記電線群を密着させて挿通する小径筒部と、該小径筒部の一端に連続する樹脂インナー保持用の長円状または楕円状の大径筒部と、該大径筒部の先端開口を囲む周縁部に突設して前記車体パネルの一面に密着する環状のシールリップとを一体に備えているゴムまたはエラストマーからなる弾性材と、
前記先端開口から突出する筒部と、該筒部の基端外周から突出して前記大径筒部に内嵌するフランジ部とを備えた樹脂インナーとからなり、
前記樹脂インナーは短軸中心線で軸線方向に分割して、半割り筒部と該半割り筒部の基端外周から突出する半割りフランジ部とを備えた一対の分割樹脂インナーとし、
これら分割樹脂インナーの前記半割りフランジ部に互いに結合するロック部と被ロック部とを設けると共に、前記半割り筒部の分割端を回転自在に連結する回転軸を取り付け、
かつ、前記各半割り筒部の長軸中心線の外周に前記車体パネルの他面側に係止する第一係止爪を突設する一方、各半割り筒部の短軸方向両側の分割端側の外周に前記車体パネルの他面側に係止する第二、第三係止爪を突設し、
前記分割樹脂インナーを、前記回転軸を中心に回転させて半割り筒部の基端側を開くと共に先端側を近接方向に傾斜させて前記車体パネルの貫通孔に挿通した後に、前記分割樹脂インナーの半割り筒部の基端側を閉じて半割りフランジ部に設けた前記ロック部と被ロック部をロック結合し、前記各分割樹脂インナーの第一〜第三係止爪を車体パネルに当接させ、車体パネルの貫通孔の長軸中心線の両側外面に前記一対の第一係止爪を当接させ、短軸中心線を挟む両側の外面に前記一対の第二係止爪と第三係止爪を当接させ、合計6個の係止爪で車体パネルに係止する構成としているグロメットを提供している。
前記構成のグロメットは、分割樹脂インナーの半割り筒部を傾斜させて先端側を小径化させて貫通孔に挿通することにより、6個の係止爪のうち一対の前記第一係止爪を撓ませることなくそのまま貫通孔に押し込むだけで容易に貫通させることができる。貫通後はグロメットをさらに貫通孔に押し付けると、分割樹脂インナーの半割り筒部が開き方向に回転させることにより、前記長軸側の頂点に設けた一対の第一係止爪が互いに離反方向に開いて貫通孔の周縁に嵌合する。かつ、この状態で前記半割り筒部のロック部と被ロック部をロック結合し、第一係止爪を車体パネルの他面側に係止させた状態でロック固定することができる。よって、該一対の第一係止爪については、車体パネルの他面側に係止させるために特別な挿入力を必要とせず、グロメット取付時に必要な作業者の挿入力は、残る合計4個の第二、第三係止爪に対するもので足る。
また、第一係止爪を貫通孔に貫通させた後は、単にグロメットを貫通孔に押し付けるだけで、車体パネルの一面に密着したシールリップの位置を支点として分割樹脂インナーの半張り筒部を開き方向に回転させることができる。この回転によって前記第二係止爪と第三係止爪を貫通孔に貫通させて周縁に係止させることができる。
よって、第二係止爪と第三係止爪についてもそれぞれ指で押して車体パネルに確実に係止させる必要がない。このように、計6個の前記第一、第二、第三係止爪の全てをグロメットを単に貫通孔に押し付けるワンタッチ作業で確実に車体パネルに係止できるため、グロメット取付に際して必要な挿入力を低減できると共に、作業性を高めることができる。かつ、各係止爪の半嵌合を確実に防いで装着安定性を高めることができる。
前記弾性材は、前記小径筒部と前記分割樹脂インナーを内嵌する大径筒部との間に中径筒部を設け、
前記中径筒部と大径筒部の連続点に、前記分割樹脂インナーの傾斜時に大径筒部の傾斜支点となる薄肉ヒンジ部を環状に設けてもよい。
このように薄肉ヒンジ部からなる大径筒部の傾斜支点を設けることにより、分割樹脂インナーの傾斜に添わせて大径筒部も無理なく傾斜させることができる。よって、貫通孔へのグロメット取付時に分割樹脂インナーの傾斜状態を安定させることができ、作業性を一層高めることができる。また、大径筒部と小径筒部の間に中径筒部を介在させているため、前記傾斜時の大径筒部の変形の影響を中径筒部で吸収でき、小径筒部にまで影響が及んで該小径筒部の内部空間が潰れることや、該小径筒部内に挿通したワイヤハーネスに負荷がかかることを防止できる。
上述したように、本発明によれば、分割樹脂インナーの半割り筒部を回転軸を中心に傾斜させることにより、分割樹脂インナーの先端側を小径化して長軸側で頂点部で対向する一対の第一係止爪を内側に寄せることができ、車体パネルの貫通孔にスムーズに通すことができ、続いて、グロメットを押し込むだけで半割り筒部を離反方向に回転して、前記第一係止爪を車体パネルの他面側に係止させることができる。
と共に、短軸側で対向するそれぞれ一対の第二係止爪、第三係止爪も車体パネルの他面側に係止させることができる。
また、前記第二、第三係止爪についても、グロメットを貫通孔にさらに押し込むだけで、車体パネルの一面に当接したシールリップの位置を支点として回転する分割樹脂インナーの回転の作用によって貫通孔に容易に貫通させ、車体パネルの他面側に係止させることができる。
よって、樹脂インナーの6個の係止爪のうち、一対の第一係止爪については特別な挿入力を必要とせず、残る4個の第二、第三係止爪に対する挿入力のみが求められるため、前記グロメットの取り付けに際して必要となる挿入力を係止爪6個分から4個分へと低減することができる。
このように、単にグロメットを貫通孔に押し込むワンタッチ作業で、容易かつ確実に各係止爪を貫通孔の周縁に係止することができ、グロメットの取り付けに必要な挿入力を低減できると共に、作業性も向上し、かつ、各係止爪の半嵌合を有効に防いでグロメットの装着安定性を高めることができる。
本発明の第一実施形態に係るグロメットを示し、(A)は側面図、(B)は正面図である。 (A)(B)(C)は図1に示すグロメットを車体パネルに取り付ける工程を示す断面図である。 樹脂インナーを示し、(A)は斜視図、(B)は後面図である。 分割樹脂インナーの組み付け部を示す拡大図であり、(A)は正面図、(B)は一部断面図である。 (A)(B)(C)は本発明の第二実施形態に係るグロメットを車体パネルに取り付ける工程を示す断面図である。 従来のグロメットの例を示す断面図である。 図6に示すグロメットの樹脂インナーを示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は断面図である。 従来のグロメットの他の例を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
いずれの実施形態のグロメットも、車体パネルPに穿設された長円状の貫通孔Hに挿通するワイヤハーネスを構成する電線群(図示せず)に外嵌して、前記貫通孔Hに取り付けるものである。
また、いずれのグロメットもゴムまたはエラストマーの弾性材からなるグロメット本体11と、該グロメット本体11に取り付けられる樹脂インナー20とを備えた樹脂インナー付きグロメットである。
図1乃至図4に、本発明の第一実施形態に係るグロメット10−1を示す。
グロメット本体11は、図1(A)(B)および図2(A)(B)に示すように、電線群を密着させて挿通する小径筒部12と、該小径筒部12の一端に連続する断面長円状の大径筒部13と、該大径筒部13の先端開口16を囲む周縁部に突設して車体パネルPの一面に密着するシールリップ14とを一体成形で設けている。
大径筒部13の内周面には、図2(C)に示すように、樹脂インナー20を係止する環状凹部15を凹設している。
前記樹脂インナー20は、図1(A)(B)、図2(C)に示すように、断面長円状の筒部21と、該筒部21の基端側外周から突出して前記大径筒部13の環状凹部15に内嵌する長円環状のフランジ部22とからなる。該筒部21の軸線方向長さは、樹脂インナー20をグロメット本体11に取り付けた状態において、その先端部が前記大径筒部13の先端開口16から突出する長さに設定している。
前記樹脂インナー20は、図3(A)にも示すように、短軸中心線で軸線方向に分割した一対の分割樹脂インナー20A、20Bを回転自在に連結して形成している。分割樹脂インナー20A、20Bは、半割り筒部21A、21Bと、該半割り筒部21A、21Bの基端側外周から突出する半割りフランジ部22A、22Bとを備えている。
前記半割り筒部21A、21Bの、前記大径筒部13の先端開口16から突出する部分の外周面には、貫通孔Hを貫通して車体パネルPの他面側に係止する第一係止爪23、第二係止爪24、第三係止爪25を突設している。
詳しくは、半割り筒部21Aの長軸中心線上の外周に1個の第一係止爪23Aを、短軸側一方の分割端26Aの近傍に第二係止爪24A、短軸側他方の分割端26Aの近傍に第三係止爪25Aをそれぞれ突設している。同様に、半割り筒部21Bの長軸中心線上の外周に1個の第一係止爪23Bを、短軸側一方の分割端26Bの近傍に第二係止爪24B、短軸側他方の分割端26Bの近傍に第三係止爪25Bをそれぞれ突設している。
前記半割り筒部21A、21Bの分割端26A、26Bには、互いに対応する位置から一対の組付片27A、27Bを突設している。図4(A)(B)に示すように、半割り筒部21Aから突設した組付片27Aの内面からは回転軸28を突設し、半割り筒部21Bから突設した組付片27Bの外面には、該組付片27Bの突出方向先端側に挿入口29aを開口する軸受け凹部29を凹設している。
前記回転軸28と軸受凹部29は、図2(C)に示すように、グロメット10−1を車体パネルPに取り付けた際に、該グロメット10−1の軸線方向において車体パネルPと同一位置となる位置に形成している。
前記樹脂インナー20は、一方の分割樹脂インナー20Aの前記組付片27Aの回転軸28を、他方の樹脂インナー20Bの前記組付片27Bの軸受け凹部29に前記挿入口29aから挿入して嵌合させて回転軸28を中心に回転自在に連結している。
前記樹脂インナー20のフランジ部22をグロメット本体11の大径筒部13の環状凹部15に内嵌して樹脂インナー20をグロメット本体11に組みつけ、分割樹脂インナー20A、20Bを互いに連結方向に嵌め込み、連結が外れないように規制できる構成としている。
前記半割りフランジ部22A、22Bの後側面には、分割樹脂インナー20A、20Bの基端側が閉じた状態でロック固定できるように、図3(B)に示すように、分割端を挟んで対峙する位置に互いに結合するロック構造を設けている。
詳しくは、半割りフランジ部22Aの後側面には、両側分割端30Aを越えて相手側半割りフランジ部22Bの方向に突出するロック爪31を一つずつ突設し、半割りフランジ部22Bの後側面の両側分割端30Bに添った位置には、前記ロック爪31をロック係止する被ロック枠部32を一つずつ突設している。
前記構成のグロメット10−1は、図2(A)に示すように、分割樹脂インナー20A、20Bを前記回転軸28を中心に回転させて半割り筒部21A、21Bの基端側が開くように傾斜させることにより、先端側を互いに重ねて小径化させることができる。これにより、樹脂インナー20の長軸側中心線上の一対の第一係止爪23A、23Bは貫通孔Hの周縁よりも内側に入り込むようにしている。よって、グロメット10−1を押し込むだけで第一係止爪23A、23Bは撓ませることなく容易に貫通孔Hを貫通することができる。
この第一係止爪23A、23Bの貫通後に、さらにグロメット10−1を貫通孔Hに向かって押し込むことにより、図2(B)に示すように、車体パネルPの一面に密着したシールリップ部14を支点として分割樹脂インナー20A、20Bを回転軸28を中心として、半割り筒部21A、21Bを離反方向に回転させ、先端側を開きながら貫通孔H内に深く押し込むことができる。
これにより、第二係止爪24A、24Bおよび第三係止爪25A、25Bを貫通孔Hに貫通させることができる。
最後に、グロメット10−1をさらに貫通孔Hに向かって押し込むことにより、半割り筒部21A、21Bの基端側が完全に閉じると共に先端側がさらに開く。よって、まず、第一係止爪23A、23Bが車体パネルPの他面側で貫通孔Hの長軸中心線の両側外面に係止し、次いで、第二係止爪24A、24Bと第三係止爪25A、25Bが車体パネルPの他面側で貫通孔Hの短軸中心線の両側外面に係止する。
このように、一対の第一係止爪23A、23Bについては、グロメット10−1を貫通孔Hに押し込むだけで全く撓ませることなく容易に貫通孔Hを貫通させることができる。第二係止爪24A、24Bおよび第三係止爪25A、25Bについては、単にグロメット10−1を貫通孔Hに向かってさらに押し込むだけで、分割樹脂インナー20A、20Bの反傾斜方向の回転の作用によって軽い力で容易に貫通孔Hを貫通させることができる。
よって、計6個の係止爪23A、23B、24A、24B、25A、25Bの全てを、軽い力のワンタッチ作業で貫通孔Hに挿入し、該貫通孔Hの周縁に確実に係止することができる。
また、分割樹脂インナー20A、20Bは、ロック爪31を前記被ロック枠部32にロック係止することにより、基端側を閉じた状態でロック固定することができるため、合計6個の係止爪23A、23B、24A、24B、25A、25Bが貫通孔Hの周縁に係止した状態を安定的に維持することができる。
以上により、グロメット10−1は、計6個の係止爪23A、23B、24A、24B、25A、25Bを車体パネルPの貫通孔Hの周縁に容易かつ確実に係止でき、半嵌合を有効に防ぐことができるうえ、取り付けに際して必要な挿入力も低減できるため、取付作業性および装着安定性を高めることができる。
図5に、本発明の第二実施形態のグロメット10−2を示す。
グロメット10−2は、グロメット本体11の小径筒部12と大径筒13との間に中径筒部17を備え、中径筒部17と大径筒部13との連続部に薄肉ヒンジ部18を環状に設けている。また、分割樹脂インナー20A、20Bの半割り筒部21A、21Bの分割端26A、26Bには、前記組付片27A、27Bから先端側に向かって互いに離反方向に傾斜させたテーパー部33A、33Bを形成している。
その他の構成は前記第一実施形態と同一であるため、同一符号を付して説明を省略する。
前記グロメット10−2は、図5(A)に示すように、半割り筒部21A、21Bの基端側が開くように分割樹脂インナー20A、20Bを傾斜させる際に前記薄肉ヒンジ部18が傾斜支点となるため、分割樹脂インナー20A、20Bを傾斜方向に回転させるときは、その傾斜に追従して大径筒部13も無理なく容易に傾斜させることができる。分割樹脂インナー20A、20Bの半割り筒部21A、21Bを開き方向に回転させるときも、図5(B)(C)に示すように、大径筒部13を無理なく容易に開き方向に復元することが可能となる。
また、大径筒部13を傾斜させた時の変形の影響を前記中径筒部17で吸収することができるため、小径筒部12にまで変形が及んで内部空間が潰れることを防ぎ、該小径筒部12の内部に挿通した電線群が損傷することを防止できる。
さらに、前記半割り筒部21A、21Bの分割端26A、26Bにテーパー部33A、33Bを形成していることにより、該半割り筒部21A、21Bの基端側が開くように傾斜させたときでも先端側が重ならないため、傾斜作業をスムーズに行うことができる。
10−1、10−2 グロメット
11 グロメット本体
12 小径筒部
13 大径筒部
15 環状凹部
20 樹脂インナー
20A、20B 分割樹脂インナー
21 筒部
21A、21B 半割り筒部
22 フランジ部
22A、22B 半割りフランジ部
23A、23B 第一係止爪
24A、24B 第二係止爪
25A、25B 第三係止爪
31 ロック爪
32 被ロック枠部
P 車体パネル
H 貫通孔

Claims (2)

  1. ワイヤハーネスを構成する電線群に外嵌して、車体パネルの貫通孔に取り付けるグロメットであって、
    前記電線群を密着させて挿通する小径筒部と、該小径筒部の一端に連続する樹脂インナー保持用の長円状または楕円状の大径筒部と、該大径筒部の先端開口を囲む周縁部に突設して前記車体パネルの一面に密着する環状のシールリップとを一体に備えているゴムまたはエラストマーからなる弾性材と、
    前記先端開口から突出する筒部と、該筒部の基端外周から突出して前記大径筒部に内嵌するフランジ部とを備えた樹脂インナーとからなり、
    前記樹脂インナーは短軸中心線で軸線方向に分割して、半割り筒部と該半割り筒部の基端外周から突出する半割りフランジ部とを備えた一対の分割樹脂インナーとし、
    これら分割樹脂インナーの前記半割りフランジ部に互いに結合するロック部と被ロック部とを設けると共に、前記半割り筒部の分割端を回転自在に連結する回転軸を取り付け、
    かつ、前記各半割り筒部の長軸中心線の外周に前記車体パネルの他面側に係止する第一係止爪を突設する一方、各半割り筒部の短軸方向両側の分割端側の外周に前記車体パネルの他面側に係止する第二、第三係止爪を突設し、
    前記分割樹脂インナーを、前記回転軸を中心に回転させて半割り筒部の基端側を開くと共に先端側を近接方向に傾斜させて前記車体パネルの貫通孔に挿通した後に、前記分割樹脂インナーの半割り筒部の基端側を閉じて半割りフランジ部に設けた前記ロック部と被ロック部をロック結合し、前記各分割樹脂インナーの第一〜第三係止爪を車体パネルに当接させ、車体パネルの貫通孔の長軸中心線の両側外面に前記一対の第一係止爪を当接させ、短軸中心線を挟む両側の外面に前記一対の第二係止爪と第三係止爪を当接させ、合計6個の係止爪で車体パネルに係止する構成としているグロメット。
  2. 前記弾性材は、前記小径筒部と前記分割樹脂インナーを内嵌する大径筒部との間に中径筒部を設け、
    前記中径筒部と大径筒部の連続点に、前記分割樹脂インナーの傾斜時に大径筒部の傾斜支点となる薄肉ヒンジ部を環状に設けている請求項1に記載のグロメット。
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