JP2010288347A - 半導体集積回路および電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】臨界電流前後で特性の急変点を持たない半導体集積回路および電源装置の提供を図る。
【解決手段】第1電源線と第2電源線との間に直列に設けられた第1スイッチ素子51および第2スイッチ素子52のスイッチングを制御するスイッチング素子制御回路4と、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子を接続する第1ノードLXの電圧VLXの上昇に応じた電流の逆流状態を検出する逆流状態検出回路91と、前記逆流状態検出回路からの逆流状態検出信号Ctonに従って、前記スイッチング素子制御回路に供給して前記第1スイッチ素子をオンするためのオン時間制御信号RSoutを制御するオン時間制御回路2(1,2,3)と、を有するように構成する。
【選択図】図4

Description

この出願で言及する実施例は、半導体集積回路および電源装置に関する。
近年、デジタル家電を始めとして様々な電子機器において、一定の電源電圧を所望の電圧に変換して出力するDC−DCコンバータ(電源装置)が広く利用されている。
このようなDC−DCコンバータとして、例えば、大きな入出力電圧差や急激な負荷変動に対しても安定動作および高速応答が可能なオン時間固定ボトム検出コンパレータ方式DC−DCコンバータが提案されている。
従来、オン時間固定(オン時間を固定してオフ時間を制御する)方式のDC−DCコンバータとしては、様々なものが提案されている。
特開2006−074948号公報
ところで、例えば、オン時間固定ボトム検出コンパレータ方式DC−DCコンバータにおいて、PWM固定で動作させた場合、臨界電流付近で発振周波数(スイッチング周波数)と出力電圧の急変点が発生するという課題がある。なお、臨界電流とは、コイル電流(ILX)が逆流しない最小の充電電流である。
この出願は、上述した課題に鑑み、臨界電流前後で特性の急変点を持たない半導体集積回路および電源装置の提供を目的とする。
一実施形態によれば、第1電源線と第2電源線との間に直列に設けられた第1スイッチ素子および第2スイッチ素子のスイッチングを制御するスイッチング素子制御回路と、逆流状態検出回路と、オン時間制御回路と、を有する半導体集積回路が提供される。
逆流状態検出回路は、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子を接続する第1ノードの電圧の上昇に応じた電流の逆流状態を検出する。
オン時間制御回路は、前記逆流状態検出回路からの逆流状態検出信号に従って、前記スイッチング素子制御回路に供給して前記第1スイッチ素子をオンするためのオン時間制御信号を制御する。
各実施例によれば、臨界電流前後で特性の急変点を持たない半導体集積回路および電源装置を提供することができる。
電源装置の一例を概略的に示すブロック図である。 図1の電源装置の動作を説明するための図である。 図1の電源装置の動作特性を示す図である。 第1実施例の電源装置を概略的に示すブロック図である。 図4の電源装置におけるtonジェネレータの一例を示す回路図である。 図4の電源装置の動作を説明するための図である。 図4の電源装置の動作特性を示す図である。 第2実施例の電源装置を概略的に示すブロック図である。 図8の電源装置の動作を説明するための図である。 図8の電源装置に適用されるtonジェネレータの第1変形例を示す回路図である。 図8の電源装置に適用されるtonジェネレータの第2変形例を示す回路図である。 図8の電源装置に適用されるtonジェネレータの第3変形例を示す回路図である。
まず、半導体集積回路および電源装置の実施例を詳述する前に、半導体集積回路および電源装置とそれらが有する課題を図1〜図3を参照して説明する。
図1は電源装置の一例を概略的に示すブロック図であり、オン時間固定ボトム検出コンパレータ方式DC−DCコンバータを示すものである。
図1において、参照符号200はDC−DCコンバータ(電源装置)、20はDC−DCコンバータ用IC(半導体集積回路)、1はエラーコンパレータ、202はtonジェネレータ、そして、3はRSフリップフロップを示している。
また、参照符号4はドライブロジック回路(スイッチング素子制御回路)、40はバイアス電圧部、41,42はドライバ、43はダイオード、44はコンデンサ、そして、51,52はスイッチングトランジスタを示している。
さらに、参照符号6はコイル、7は平滑用コンデンサ、そして、8は電源装置200の出力電圧VOUTが印加される負荷を示している。
図1に示されるように、電源装置200は、半導体集積回路20、コンデンサ44、スイッチングトランジスタ51,52、コイル6、および、平滑用コンデンサ7を有する。
トランジスタ51および52は、電源電圧VINが印加された高電位電源線と接地電位が印加された接地線GNDとの間に直列に接続されている。
ハイサイド側トランジスタ51のゲートには、ドライバ41の出力信号VDHが供給され、また、ローサイド側トランジスタ52のゲートには、ドライバ42の出力信号VDLが供給され、これにより、トランジスタ51および52は、オン・オフ制御される。
ドライブロジック回路4は、トランジスタ51,52が両方ともオンして貫通電流が流れるのを防ぐために、例えば、AST(Anti Shoot Through)回路を利用してスイッチング時に両方ともオフする短い期間(デッドタイム)を挿入するようになっている。
トランジスタ51および52の接続ノードLX(LX端子)は、コイル6を介して電源装置200の出力端子OUTに接続され、また、出力端子OUTと接地線GNDとの間には平滑用コンデンサ7が設けられている。なお、参照符号ESRは、平滑用コンデンサ7の寄生抵抗を示している。
半導体集積回路20は、エラーコンパレータ1、tonジェネレータ202、RSフリップフロップ3、ドライブロジック回路4、バイアス電圧部40、ドライバ41,42、ダイオード43、および、抵抗R1,R2を有する。
エラーコンパレータ1は、出力電圧VOUTを抵抗R1,R2で分圧した電圧FBと基準電圧INTREFとを比較して出力信号ERRoutをフリップフロップ3のセット端子Sに供給する。
フリップフロップ3のリセット端子Rには、tonジェネレータ202の出力信号Stonが供給されている。なお、tonジェネレータ202には、フリップフロップ3のQ出力(信号RSout),電源電圧VINおよび出力電圧VOUTが入力されている。
ドライバ41,42は、ドライブロジック回路4からの制御信号を増幅してトランジスタ51,52のスイッチングを制御する。
ドライバ41,42には、バイアス電圧部40からのバイアス電圧(Vb)が逆流防止用のダイオード43を介して印加され、そのダイオード43のカソードはコンデンサ44を介して端子LXに接続されている。
図2は図1の電源装置の動作を説明するための図であり、図2(a)は、負荷が大きい重負荷時の各信号波形を示し、また、図2(b)は、負荷が小さい軽負荷時の各信号波形を示している。
ここで、図2(a)および図2(b)において、参照符号td1,td2は、出力信号VDH,VDLが低レベル『L』になってトランジスタ51,52が両方ともオフになるデッドタイムを示している。
なお、重負荷時とは、負荷8を流れる電流IOUTが臨界電流Icのよりも大きい場合であり、また、軽負荷時とは、負荷8を流れる電流IOUTが臨界電流Icのよりも小さい場合である。
また、臨界電流Icの値は、デッドタイムTd1において、コイル電流ILXが出力端子OUTからLX端子に向かって逆流するようになるときの負荷8を流れる電流の最大値である。
電源装置(オン時間固定ボトム検出コンパレータ方式DC−DCコンバータ)200は、電源電圧VINおよび出力電圧VOUTから規定される固定オン時間と、抵抗ESRによる出力電圧VOUTにおけるリップル電圧を利用して出力電圧VOUTの制御を行う。
まず、図2(a)に示されるように、重負荷時において、トランジスタ51がオンするオン期間(固定オン時間)tonでは、高電位電源線からトランジスタ51を介して電流が供給され、これにより、コイル6を流れるコイル電流ILXが増加する。このとき、トランジスタ52はオフ状態に保持される。
その結果、例えば、平滑用コンデンサ7の寄生抵抗ESRにより出力電圧VOUTが上昇する。ここで、上述したように、トランジスタ51がオンするとき、トランジスタ52は確実にオフするようになっている。
次に、トランジスタ51がオフするオフ期間になると、コイル6に蓄積されたエネルギーが負荷8に供給され、これにより、コイル6を流れるコイル電流ILXが減少して、平滑用コンデンサ7の寄生抵抗ESRにより出力電圧VOUTが降下する。
このとき、トランジスタ52は、オフからオン、および、オンからオフに切り替わるときのデッドタイムtd1およびtd2を除いてオンしている。
出力電圧VOUTを抵抗R1およびR2で分圧した電圧FBが、基準電圧INTREF以下になると、すなわち、出力電圧VOUTがボトム電圧になると、エラーコンパレータ1の出力信号ERRoutが高レベル『H』になって、RSフリップフロップ3がセットされる。
そして、RSフリップフロップ3のQ出力が高レベル『H』になり、tonジェネレータ202を介して再びオン期間tonになる。このような、オン期間tonおよびオフ期間を繰り返すことにより、出力電圧VOUTの平均値が所定のレベルに保持される。
すなわち、ボトム検出コンパレータ方式DC−DCコンバータ200は、エラーコンパレータ1により、分圧された出力電圧VOUTと基準電圧INTREFとを比較することで、オフ期間のデューティを制御して出力電圧VOUTを安定させるようになっている。
一方、図2(b)に示されるように、軽負荷時において、基本的には、図2(a)を参照して説明した重負荷時と同様の動作を行うが、トランジスタ51がオンする直前のデッドタイムtd1で異なる動作をする。
すなわち、軽負荷時において、トランジスタ51がオンする直前のデッドタイムtd1では、トランジスタ52がオンからオフに切り替わることでコイル電流ILXが出力端子OUTからLX端子に向かって逆流する(図2(b)中のRP21の個所を参照)。
これにより、LX端子の電圧VLXは、逆方向のコイル電流ILXがオフ状態のトランジスタ52を流れることで、ダイオードとして機能するトランジスタ52の順方向降下電圧VF(0.6〜0.7V程度)分だけ上昇する(図2(b)中のRP22の個所を参照)。
従って、LX端子の電圧VLXは、トランジスタ51がオンする直前のデッドタイムtd1において、例えば、電源電圧VINよりも0.6〜0.7V程度高い電位になる。
その結果、軽負荷時における出力電圧VOUTの平均電圧は、重負荷時のものよりもΔVOUTだけ上昇することになり、また、軽負荷時におけるオン・デューティ(周期)は、本来のものよりも長くなる。
すなわち、軽負荷時において、トランジスタ51がオンするオン・デューティは、tonではなくton+td1になって周期が延び、スイッチング周波数foscが低下することになる。
図3は図1の電源装置の動作特性を示す図であり、図3(a)は重負荷時のスイッチング周波数foscと出力電流Ioutとの関係を示し、また、図3(b)は重負荷時の出力電圧Voutと出力電流Ioutとの関係を示している。
図3(a)および図3(b)に示されるように、図1の電源装置200は、負荷8を流れる電流IOUTが臨界電流Icを跨ぐ前後において、スイッチング周波数foscおよび出力電圧VOUTが大きく変化することが分かる。
すなわち、図1に示す電源装置をPWM固定で動作させた場合、軽負荷時にコイル電流ILXが逆流した状態(出力電流Ioutが臨界電流Ic以下)でスイッチングすると、固定オン時間tonにデッドタイムtd1が加算されたオン時間で制御されることになる。
その結果、図1に示す電源装置は、図3(a)に示されるように、臨界電流Ic付近でスイッチング周波数foscの急変点が発生し、さらに、図3(b)に示されるように、臨界電流Ic付近で出力電圧VOUTの急変点が発生することになる。
以下、半導体集積回路および電源装置の各実施例を、添付図面を参照して詳述する。
図4は第1実施例の電源装置を概略的に示すブロック図であり、オン時間固定ボトム検出コンパレータ方式DC−DCコンバータを示すものである。
図4において、参照符号100はDC−DCコンバータ(電源装置)、10はDC−DCコンバータ用IC(半導体集積回路)、1はエラーコンパレータ、2はtonジェネレータ、そして、3はRSフリップフロップ(第1ラッチ回路)を示している。
また、参照符号4はドライブロジック回路(スイッチング素子制御回路)、40はバイアス電圧部、41,42はドライバ、43はダイオード、44はコンデンサ、そして、51,52はスイッチングトランジスタ(nMOSトランジスタ)を示している。
さらに、参照符号6はコイル、7は平滑用コンデンサ、そして、8は電源装置100の出力電圧VOUTが印加される負荷を示している。また、参照符号91は、トランジスタ51がオンする直前のデッドタイムtd1を検出するためのコンパレータ(第1コンパレータ:逆流状態検出回路)を示している。
ここで、エラーコンパレータ1、抵抗R1,R2、tonジェネレータ2およびフリップフロップ3は、ドライブロジック回路4に供給してトランジスタ51をオンするための信号RSoutを制御するオン時間制御回路に対応する。
コンパレータ91は、軽負荷時において、LX端子(第1ノード)の電圧VLXが電源電圧VINよりも高くなるデッドタイムtd1(逆流状態)を検出して高レベル『H』の出力信号(逆流検出信号)Ctonをtonジェネレータ2に供給する。
図4に示されるように、電源装置100は、半導体集積回路10、コンデンサ44、スイッチングトランジスタ51,52、コイル6、および、平滑用コンデンサ7を有する。
トランジスタ51および52は、電源電圧VINが印加された高電位電源線(第1電源線)と接地電位が印加された接地線(第2電源線)GNDとの間に直列に接続されている。
高電位側(ハイサイド側:メイン側)トランジスタ51のゲートには、ドライバ41の出力信号VDHが供給され、また、低電位側(ローサイド側:同期側)トランジスタ52のゲートには、ドライバ42の出力信号VDLが供給されている。
これにより、トランジスタ51および52は、オン・オフ制御される。ここで、図4の電源装置100において、トランジスタ51および52は、半導体集積回路10の外部に設けるようになっているが、半導体集積回路10の内部に設けることもできる。
また、トランジスタ51(第1スイッチ素子)およびトランジスタ(第2スイッチ素子)52は両方ともnMOSトランジスタとされているが、例えば、トランジスタ51をpMOSトランジスタとすることもできる。このとき、ドライバ41の出力信号VDHは、トランジスタ51をnMOSトランジスタとしたときとは逆の論理の信号とする必要がある。
ドライブロジック回路4は、トランジスタ51,52が両方ともオンして貫通電流が流れるのを防ぐために、例えば、AST回路を利用してスイッチング時に両方ともオフする短い期間(デッドタイムtd1,td2)を挿入するようになっている。
トランジスタ51および52の接続ノードLX(LX端子)は、コイル6を介して電源装置100の出力端子OUTに接続され、また、出力端子OUTと接地線GNDとの間には平滑用コンデンサ7が設けられている。
ここで、抵抗ESRは、平滑用コンデンサ7の寄生抵抗を示しているが、この抵抗ESRは、平滑用コンデンサ7の寄生抵抗を利用するのではなく、専用の抵抗素子を設けるようにしてもよい。
半導体集積回路10は、エラーコンパレータ1、tonジェネレータ2、RSフリップフロップ3、ドライブロジック回路4、バイアス電圧部40、ドライバ41,42、ダイオード43、抵抗R1,R2、および、コンパレータ91を有する。
エラーコンパレータ1は、出力電圧VOUTを抵抗R1,R2で分圧した電圧FBと基準電圧INTREFとを比較して出力信号ERRoutをフリップフロップ3のセット端子Sに供給する。
フリップフロップ3のリセット端子Rには、tonジェネレータ2の出力信号Stonが供給され、フリップフロップ3は、トランジスタ51をオンするための信号(オン時間制御信号)RSoutを出力する。
ここで、tonジェネレータ2には、フリップフロップ3のQ出力(信号RSout),電源電圧VIN,出力電圧VOUTおよびコンパレータ91の出力信号Ctonが入力されている。
コンパレータ91の負入力(反転入力)端子は、トランジスタ51のドレイン(高電位電源線)に接続され、コンパレータ91の正入力(非反転入力)端子は、トランジスタ51のソース(LX端子)に接続されている。
これにより、コンパレータ91は、軽負荷時において、コイル電流ILXが逆流する、すなわち、LX端子の電圧VLXが電源電圧VINよりも高くなるデッドタイムtd1を検出して高レベル『H』の信号Ctonを出力する。
すなわち、コンパレータ91は、図2(b)を参照して説明した軽負荷時においてトランジスタ51がオンする直前のデッドタイムtd1を検出して高レベル『H』の出力信号Ctonをtonジェネレータ2に供給する。
これにより、フリップフロップ3からは、出力IOUTが臨界電流Icよりも大きい重負荷時の固定時間tonと、出力IOUTが臨界電流Icよりも小さい軽負荷時の固定時間ton2(ここで、ton2=ton−td1)の信号RSoutが出力されることになる。
なお、時間ton2と時間ton−td1との関係は、実際には厳密に一致しなくても臨界電流前後における特性の変化を低減させることができるのはいうまでもない。
ドライバ41,42は、ドライブロジック回路4からの制御信号を増幅してトランジスタ51,52のスイッチングを制御する。
ドライバ41,42には、バイアス電圧部40から逆流防止用のダイオード43を介したバイアス電圧Vbが印加されている。なお、ダイオード43のカソードは、コンデンサ44を介して端子LXに接続されている。
図5は図4の電源装置におけるtonジェネレータの一例を示す回路図である。
図5に示されるように、tonジェネレータ2は、抵抗R21,R22,R23,R24,Rt、コンパレータ21,27、pMOSトランジスタ22,23,24、および、npnバイポーラトランジスタ25を有する。
さらに、tonジェネレータ2は、トランスファーゲート26、インバータ28、および、nMOSトランジスタ29を有する。ここで、トランジスタ23および24は、トランジスタ22とカレントミラー接続されている。
コンパレータ21は、電源電圧VINを抵抗R21およびR22で分圧した電圧と、トランジスタ25のエミッタ電圧とを比較し、その出力信号をトランジスタ25のベースに供給する。これにより、トランジスタ25のコレクタ−エミッタ間には、トランジスタ22を介して電流I22が流れる。
トランジスタ23は、トランジスタ22とカレントミラー接続されており、これにより、トランジスタ23には、トランジスタ22の電流I22に対応した電流I23が流れることになる。
トランジスタ24も、トランジスタ22とカレントミラー接続されており、これにより、トランスファーゲート26がオンしている間、トランジスタ24には、トランジスタ22の電流I22に対応した電流I24が流れることになる。
従って、ノードN1からコンデンサCtに向かって流れる電流Ictは、コンパレータ91の出力信号Ctonが高レベル『H』のとき、Ict=I23+I24になり、信号Ctonが低レベル『L』のとき、Ict=I23になる。
これにより、信号Ctonが高レベル『H』のとき、すなわち、軽負荷時においてLX端子の電圧VLXが電源電圧VINよりも高いとき、電流Ictは電流I23およびI24による大きな値になって、コンデンサCtを短時間で充電する。
すなわち、コンデンサCtは、電流Ictにより電荷が蓄積され、そのコンデンサCtによる電圧Vctが出力電圧VOUTを抵抗R23,R24で分圧した基準電圧Vtrefを超えると、コンパレータ27(第3コンパレータ)の出力信号Stonが出力される。
これにより、RSフリップフロップ3がリセットされ、そのQ出力が低レベル『L』になって、オン期間ton,ton2が終了する。
上述したように、図5のtonジェネレータ2は、軽負荷時のデッドタイムtd1において、大きな値の電流Ictにより、ノードN1の電位を短時間で基準電圧Vtrefと同電位とすることで、コンパレータ1からERRoutが出力されてから短時間で信号Stonを出力する。
これにより、フリップフロップのQ出力(信号RSout)は、重付加時のオン時間tonよりも短いオン時間ton2を出力することになる。
コンパレータ91の出力信号Ctonが高レベル『H』になるのは、軽負荷時において、コイル電流ILXが逆流するデッドタイムtd1であり、オン時間ton2は、ton2+td1=tonになるように設定される。
すなわち、トランジスタ22とカレントミラー接続されたトランジスタ24のサイズ(ゲート幅)は、ton2+td1=tonになるような電流I24が流れるように設定される。なお、上述したように、コンデンサCtに電荷を蓄積するための電流Ict=I23+I24の関係が成立している。
ここで、電流I24の設定は、トランジスタ24のゲート幅により行うのではなく、トランジスタ22とカレントミラー接続されるトランジスタ24を複数個設け、その複数のトランジスタ24の数により行うこともできる。
なお、トランジスタ29は、フリップフロップ3の出力信号RSoutが高レベル『H』から低レベル『L』に変化すると、その信号RSoutがインバータ28で反転してゲートに入力されてオンし、コンデンサCtに対する電荷の蓄積は行われない。
図6は図4の電源装置の動作を説明するための図であり、図6(a)は、負荷が大きい重負荷時の各信号波形を示し、また、図6(b)は、負荷が小さい軽負荷時の各信号波形を示している。
ここで、図6(a)および図6(b)において、参照符号td1,td2は、出力信号VDH,VDLが低レベル『L』になってトランジスタ51,52が両方ともオフになるデッドタイムを示している。
なお、前述したように、重負荷時とは、負荷8を流れる電流IOUTが臨界電流Icのよりも大きい場合であり、また、軽負荷時とは、負荷8を流れる電流IOUTが臨界電流Icのよりも小さい場合である。
また、臨界電流Icの値は、デッドタイムtd1において、コイル電流ILXが出力端子OUTからLX端子に向かって逆流するようになるときの負荷8を流れる電流の最大値である。
電源装置(オン時間固定ボトム検出コンパレータ方式DC−DCコンバータ)100は、所定のオン時間(ton,ton2)と、抵抗ESRによる出力電圧VOUTにおけるリップル電圧を利用して出力電圧VOUTの制御を行う。
まず、図6(a)に示されるように、重負荷時において、トランジスタ51がオンするオン期間(オン時間)tonでは、高電位電源線からトランジスタ51を介して電流が供給され、これにより、コイル6を流れるコイル電流ILXが増加する。このとき、トランジスタ52はオフ状態に保持される。
その結果、例えば、平滑用コンデンサ7の寄生抵抗ESRにより出力電圧VOUTが上昇する。ここで、上述したように、トランジスタ51がオンするとき、トランジスタ52は確実にオフするようになっている。
次に、トランジスタ51がオフするオフ期間になると、コイル6に蓄積されたエネルギーが負荷8に供給され、これにより、コイル6を流れるコイル電流ILXが減少して、平滑用コンデンサ7の寄生抵抗ESRにより出力電圧VOUTが降下する。
このとき、トランジスタ52は、オフからオン、および、オンからオフに切り替わるときのデッドタイムtd1およびtd2を除いてオンしている。
出力電圧VOUTを抵抗R1およびR2で分圧した電圧FBが、基準電圧INTREF以下になると、すなわち、出力電圧VOUTがボトム電圧になると、エラーコンパレータ1の出力信号ERRoutが高レベル『H』になって、RSフリップフロップ3がセットされる。
そして、RSフリップフロップ3のQ出力が高レベル『H』になり、tonジェネレータ2を介して再びオン期間tonになる。このような、オン期間tonおよびオフ期間を繰り返すことにより、出力電圧VOUTの平均値が所定のレベルに保持される。
ここで、重負荷時において、LX端子の電圧VLXが電源電圧VINよりも高くなってコイル電流ILXが逆流することがないため、コンパレータ91の出力信号Ctonは低レベル『L』に固定される。
すなわち、ボトム検出コンパレータ方式DC−DCコンバータ100は、エラーコンパレータ1により、分圧された出力電圧VOUTと基準電圧INTREFとを比較することで、オフ期間のデューティを制御して出力電圧VOUTを安定させるようになっている。
なお、tonジェネレー2におけるトランスファーゲート26はオンされないため、トランジスタ24のI24は加算されず、コンデンサCtに電荷を蓄積するための電流Ictは、トランジスタ23の電流I23のみ(Ict=I23)になる。
従って、重負荷時において、トランジスタ51は、トランジスタ23の電流I23に従ったオン時間tonのフリップフロップ3の出力RSoutに従ってオン時間が規定される。
一方、図6(b)に示されるように、軽負荷時において、トランジスタ51がオンする直前のデッドタイムtd1では、前述した図2(b)と同様に、コイル電流ILXが出力端子OUTからLX端子に向かって逆流する(図6(b)中のRP1の個所を参照)。
これにより、LX端子の電圧VLXは、逆方向のコイル電流ILXがオフ状態のトランジスタ52を流れることで、ダイオードとして機能するトランジスタ52の順方向降下電圧VF(0.6〜0.7V程度)分だけ上昇する(図6(b)中のRP2の個所を参照)。
このとき、LX端子の電圧VLXは電源電圧VINよりも高電位になるため、これをコンパレータ91で検出して高レベル『H』の信号Ctonを出力する。
これにより、tonジェネレータ2におけるトランスファーゲート26がオンし、ノードN1からコンデンサCtに向かって流れる電流Ictは、Ict=I23+I24になり、ノードN1の電位は短時間で基準電圧Vtrefと同電位になる。
すなわち、軽負荷時において、フリップフロップ3は、フリップフロップの出力信号RSoutは、重付加時のオン時間tonよりも短いオン時間ton2(ここで、ton2=ton−td1)を出力する。
その結果、軽負荷時において、トランジスタ51は、重付加時のオン時間tonと同じtd1+ton2のオン時間でスイッチング制御されることになる(図6(b)中のRP3の個所を参照)。
図7は図4の電源装置の動作特性を示す図であり、図7(a)は重負荷時のスイッチング周波数foscと出力電流Ioutとの関係を示し、また、図7(b)は重負荷時の出力電圧Voutと出力電流Ioutとの関係を示している。
図7(a)および図7(b)に示されるように、図4の電源装置100は、負荷8を流れる電流IOUTが臨界電流Icを跨ぐ前後においても、スイッチング周波数foscおよび出力電圧VOUTが大きく変化することがないのが分かる。
すなわち、図4に示す電源装置をPWM固定で動作させた場合、軽負荷時にコイル電流ILXが逆流した状態(出力電流IOUTが臨界電流Ic以下)でスイッチングしても、重負荷時のオン時間tonと同じtd1+ton2のオン時間で制御されることになる。
その結果、図4に示す電源装置は、図7(a)に示されるように、臨界電流Ic付近でもスイッチング周波数foscが急変することがなく、さらに、図7(b)に示されるように、臨界電流Ic付近でも出力電圧VOUTが急変することがない。
以上において、トランスファーゲート26により制御される電流I24の値、すなわち、トランジスタ24のサイズは、厳密にton2+td1=tonとしなくても、それに近ければ臨界電流Icの前後における特性の変化を低減することができる。すなわち、軽負荷時における臨界電流付近でのスイッチング周波数および出力電圧(出力リップル)の急変を低減することができる。
図8は第2実施例の電源装置を概略的に示すブロック図である。
図8と前述した図4との比較から明らかなように、本第2実施例では、第1実施例の半導体集積回路10におけるコンパレータ91の代わりに、半導体集積回路10’において、コンパレータ92およびフリップフロップ(第2ラッチ回路)93を有する。
図8に示されるように、コンパレータ92(第2コンパレータ:逆流状態検出回路)の負入力端子は、トランジスタ52のソース(接地線GND)に接続され、コンパレータ92の正入力端子は、トランジスタ52のドレイン(LX端子)に接続されている。
半導体集積回路10’において、コンパレータ92の出力信号は、フリップフロップ93のデータ入力Dに供給され、また、フリップフロップ93のクロック入力CKには、RSフリップフロップ3の出力RSoutが供給されている。さらに、フリップフロップ93の出力信号Cton'は、tonジェネレータ2に供給されている。
ここで、コンパレータ92は、軽負荷時において電流がトランジスタ52を介して接地線GNDに流れる場合だけでなく、例えば、重負荷時において電流がトランジスタ52を介して接地線GNDに流れる場合も検出することになる。
そこで、フリップフロップ93により、コンパレータ92の出力信号を、RSフリップフロップ3の出力RSout(ton,ton2)で周期ごとに取り込んでラッチし、そのラッチした信号を信号Cton'としてtonジェネレータ2’に供給する。
すなわち、フリップフロップ93を挿入することにより、重負荷時にトランジスタ52がオン・オフを繰り返しても信号Cton'がばたつくのを防止するようになっている。
ここで、tonジェネレータ2’は、信号Cton'が低レベル『L』のとき、信号RSoutがtonになる信号Ston(Ston1)を出力し、また、信号Cton'が高レベル『H』のとき、信号RSoutがton2になる信号Ston(Ston2)を出力するようになっている。
なお、本第2実施例の電源装置100’におけるtonジェネレータ2’としては、例えば、図5を参照して説明した第1実施例の電源装置100のtonジェネレータ2(2’)をそのまま適用することができる。
このとき、トランスファーゲート26は、軽負荷時のコイル電流ILXの逆流を検出するコンパレータ92の出力をフリップフロップ3の出力信号RSoutで取り込むフリップフロップ93からの信号Cton'に従ってスイッチング制御される。
なお、トランスファーゲート26は、第1実施例に適用した場合のように、軽負荷時にトランジスタ51がオンする直前のデッッドタイムtd1だけでなく、軽負荷時のコイル電流ILXの逆流を検出して信号RSoutが立ち上がった以降継続してオンすることになる。
なお、本第2実施例の電源装置100’(半導体集積回路10’)におけるtonジェネレータ2’としては、後に、図10〜図12を参照して説明する変形例を適用することもできる。
図9は図8の電源装置の動作を説明するための図であり、図9(a)は、負荷が大きい重負荷時の各信号波形を示し、また、図9(b)は、負荷が小さい軽負荷時の各信号波形を示している。
ここで、図9(a)および図9(b)において、参照符号td1,td2は、出力信号VDH,VDLが低レベル『L』になってトランジスタ51,52が両方ともオフになるデッドタイムを示している。
図9に示されるように、本第2実施例の電源装置100’では、軽負荷時のデッドタイムtd1において、トランジスタ52をLX端子から接地線GNDに向かって電流が流れると、フリップフロップ93の出力信号Cton'が高レベル『H』に保持される。
すなわち、第1実施例の電源装置100では、図6を参照して説明したように、軽負荷時のデッドタイムtd1の間だけ信号Ctonが『H』になるが、第2実施例の電源装置100’では、信号RSoutの立ち上がりから継続して信号Cton'が『H』に保持される。
図10〜図12は、図8の電源装置に適用されるtonジェネレータ2’の第1〜第3変形例を示す回路図である。
図10に示されるように、図8の電源装置に適用されるtonジェネレータ2’の第1変形例は、異なるオン時間を規定するための2組の回路2a,2bを有する。そして、信号Cton'が低レベル『L』のとき、回路2aの出力信号Ston1を出力し、また、信号Cton'が高レベル『H』のとき、回路2bの出力信号Ston2を出力する。
ここで、回路2aおよび2bは、図5を参照して説明したtonジェネレータ2からトランジスタ24およびトランスファーゲート26を削除したものとされている。
すなわち、回路2aは、抵抗R211,R221,R231,R241,Rt1、コンパレータ271、pMOSトランジスタ221,231、npnバイポーラトランジスタ251、および、nMOSトランジスタ291を有する。
また、回路2bは、抵抗R212,R222,R232,R242,Rt2、コンパレータ272、pMOSトランジスタ222,232、npnバイポーラトランジスタ252、インバータ280、および、nMOSトランジスタ292を有する。
なお、図10において、図5におけるインバータ28は、2つの回路2aおよび2bに共通のインバータ280とされている。
回路2aは、フリップフロップ3からオン時間tonの信号RSoutを出力させるための信号Stonを生成する回路である。すなわち、回路2aは、例えば、コンデンサCt1の容量を回路2bのコンデンサCt2の容量よりも大きくしてフリップフロップ3からton2よりも長いtonを出力させるためのものである。
また、回路2bは、例えば、コンデンサCt2の容量を回路2aのコンデンサCt1の容量よりも小さくして、軽負荷時にコイル電流ILXの逆流が生じるとき、フリップフロップ3からtonよりも短いton2を出力させるためのものである。
すなわち、軽負荷時においてコイル電流ILXの逆流を検出すると信号Cton'が高レベル『H』に保持され、tonジェネレータ2’は、アンドゲート202およびオアゲート204を介して回路2bからの信号Ston2を出力信号Stonとして出力する。
そして、フリップフロップ3は、tonジェネレータ2’の出力信号Ston(Ston2)をリセット端子Rで受け取って短いオン時間ton2の信号RSoutをドライブロジック回路4に出力する。
一方、重負荷時には、信号Cton'が低レベル『L』に保持されるため、tonジェネレータ2’は、アンドゲート201およびオアゲート204を介して回路2aからの信号Ston1を出力信号Stonとして出力する。
そして、フリップフロップ3は、tonジェネレータ2’の出力信号Ston(Ston1)をリセット端子Rで受け取ってオン時間tonのRSoutをドライブロジック回路4に出力する。
これにより、フリップフロップ3は、出力電流IOUTが臨界電流Icよりも大きい重負荷時のオン時間tonと、出力電流IOUTが臨界電流Icよりも小さい軽負荷時のオン時間ton2(ここで、ton2+td1≒ton)の信号RSoutを出力することになる。
その結果、第2実施例の電源装置も、第1実施例の電源装置と同様に、臨界電流Ic付近でもスイッチング周波数foscが急変することがなく、さらに、臨界電流Ic付近でも出力電圧VOUTが急変することがない。
また、図11に示されるように、tonジェネレータ2’の第2変形例は、図5のtonジェネレータ2からトランジスタ24およびトランスファーゲート26を削除し、2つの抵抗Rta,Rtbおよびトランスファーゲート260を設けるようにしたものである。
重負荷時で信号Cton'が低レベル『L』のとき、抵抗Rtは1つの抵抗Rtbだけになり、また、軽負荷時で信号Cton'が高レベル『H』になると、トランスファーゲート260がオンして抵抗Rtは並列接続された抵抗RtaおよびRtbになる。
すなわち、軽負荷時にコイル電流ILXの逆流が生じるとき、高レベル『H』の信号Cton'によりトランスファーゲート260がオンし、抵抗Rtは重負荷時よりも小さい抵抗値になってトランジスタ25に大きな電流が流れる。
その結果、トランジスタ22とカレントミラー接続されたトランジスタ23にも大きな電流Ictが流れ、コンデンサCtは短時間で電荷が蓄積される。これにより、ノードN1の電位は、短時間で基準電圧Vtrefと同電位になり、信号Stonによりリセットされるフリップフロップ3の出力RSoutは、短いオン時間のton2になる。
なお、重負荷時で信号Cton'が低レベル『L』のとき、抵抗Rtは1つの抵抗Rtbだけになり、フリップフロップ3の出力RSoutは、オン時間ton2よりも長いオン時間のtonになる。
さらに、図12に示されるように、tonジェネレータ2’の第3変形例は、上述した第2変形例で抵抗Rtの値を切り替える代わりに、信号Cton'によりコンデンサCtの容量を切り替えるようになっている。
すなわち、重負荷時で信号Cton'が低レベル『L』のとき、コンデンサCtは並列接続された2つのコンデンサCtaおよびCtbになり、また、軽負荷時で信号Cton'が高レベル『H』になると、コンデンサCtは1つのコンデンサCtbになる。
なお、トランスファーゲート261は、信号Cton'の反転論理の信号によりスイッチング制御されるようになっている。
これにより、軽負荷時にコイル電流ILXの逆流が生じるとき、フリップフロップ3は短いオン時間ton2を出力し、また、重負荷時のとき、フリップフロップ3は長いオン時間tonを出力することになる。
以上、詳述したように、各実施例によれば、臨界電流前後で特性の急変点を持たない半導体集積回路および電源装置を提供することができる。すなわち、軽負荷時における臨界電流付近でのスイッチング周波数および出力電圧の急変を低減することができる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに、以下の付記を開示する。
(付記1)
第1電源線と第2電源線との間に直列に設けられた第1スイッチ素子および第2スイッチ素子のスイッチングを制御するスイッチング素子制御回路と、
前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子を接続する第1ノードの電圧の上昇に応じた電流の逆流状態を検出する逆流状態検出回路と、
前記逆流状態検出回路からの逆流状態検出信号に従って、前記スイッチング素子制御回路に供給して前記第1スイッチ素子をオンするためのオン時間制御信号を制御するオン時間制御回路と、を有することを特徴とする半導体集積回路。
(付記2)
付記1に記載の半導体集積回路において、
前記オン時間制御回路は、前記逆流状態検出回路が前記逆流状態を検出したとき、該逆流状態検出回路が該逆流状態を検出しないときよりも前記オン時間制御信号のパルス幅を短くすることを特徴とする半導体集積回路。
(付記3)
付記2に記載の半導体集積回路において、
前記オン時間制御回路は、前記第1ノードの電圧に対応した電圧レベルが第1基準電圧まで低下したことを検出するエラーコンパレータと、
前記エラーコンパレータの出力をセット端子で受け取って、前記オン時間制御信号を前記スイッチング素子制御回路に供給する第1ラッチ回路と、
前記逆流状態検出信号を受け取って、前記オン時間制御信号のパルス幅を規定するパルス幅信号を前記第1ラッチ回路のリセット端子に供給するtonジェネレータと、を有することを特徴とする半導体集積回路。
(付記4)
付記3に記載の半導体集積回路において、
前記逆流状態検出回路は、前記第1ノードと前記第1電源線との電圧を比較する第1コンパレータを有することを特徴とする半導体集積回路。
(付記5)
付記3に記載の半導体集積回路において、
前記逆流状態検出回路は、
前記第1ノードと前記第2電源線との電圧を比較する第2コンパレータと、
前記第2コンパレータの出力信号を、前記第1ラッチ回路の出力信号で取り込む第2ラッチ回路と、を有することを特徴とする半導体集積回路。
(付記6)
付記4または5に記載の半導体集積回路において、
前記tonジェネレータは、
前記パルス幅信号の出力タイミングを規定するコンデンサおよび第3コンパレータと、
前記第1電源線の電圧に応じて第1レベルの第1電流を流す第1トランジスタと、
前記第1トランジスタとカレントミラー接続され、前記第1電流に対応した第2電流を流して前記コンデンサに電荷を蓄積する第2トランジスタと、
前記第1トランジスタとカレントミラー接続され、前記第1電流に対応した第3電流を、スイッチ素子を介して流す第3トランジスタと、を有し、
前記スイッチ素子を前記逆流状態検出信号によりオンさせ、前記第2トランジスタを流れる前記第2電流に加えて前記第3トランジスタを流れる前記第3電流により前記コンデンサに電荷を蓄積することを特徴とする半導体集積回路。
(付記7)
付記5に記載の半導体集積回路において、
前記tonジェネレータは、
前記オン時間制御信号のパルス幅が出力されるタイミングを第1タイミングとする第1パルス幅信号を生成する第1回路と、
前記オン時間制御信号のパルス幅が出力されるタイミングを、第1タイミングよりも遅い第2タイミングとする第2パルス幅信号を生成する第1回路と、を有し、
前記逆流状態検出信号により前記第1回路の出力信号または前記第2回路の出力信号を選択することを特徴とする半導体集積回路。
(付記8)
付記5に記載の半導体集積回路において、
前記tonジェネレータは、
前記パルス幅信号の出力タイミングを規定するコンデンサおよび第3コンパレータと、
前記第1電源線の電圧に応じて、抵抗素子を介して第1電流を流す第1トランジスタと、
前記第1トランジスタとカレントミラー接続され、前記第1電流に対応した第2電流を流して前記コンデンサに電荷を蓄積する第2トランジスタと、を有し、
前記抵抗素子の抵抗値を前記逆流状態検出信号により変化させて前記第2トランジスタを流れる前記第2電流を変化させ、前記パルス幅信号を生成するタイミングを制御することを特徴とする半導体集積回路。
(付記9)
付記5に記載の半導体集積回路において、
前記tonジェネレータは、
前記パルス幅信号の出力タイミングを規定するコンデンサおよび第3コンパレータと、
前記第1電源線の電圧に応じて第1電流を流す第1トランジスタと、
前記第1トランジスタとカレントミラー接続され、前記第1電流に対応した第2電流を流して前記コンデンサに電荷を蓄積する第2トランジスタと、を有し、
前記コンデンサの容量値を前記逆流状態検出信号により変化させ、前記パルス幅信号を生成するタイミングを制御することを特徴とする半導体集積回路。
(付記10)
付記2〜9のいずれか1項に記載の半導体集積回路において、
前記逆流状態検出回路が前記逆流状態を検出したときの前記オン時間制御信号のパルス幅ton2は、該逆流状態検出回路が該逆流状態を検出しないときの前記オン時間制御信号のパルス幅をtonとし、前記第1スイッチ素子がオンする直前で該第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子が両方ともオフするデッドタイムをtd1としたとき、
ton2=ton−td1
に設定されることを特徴とする半導体集積回路。
(付記11)
付記1〜10のいずれか1項に記載の半導体集積回路と、
前記第1および第2スイッチ素子による電流を、前記第1ノードを介して出力端子に流すコイルと、
前記出力端子と前記第2電源線との間に設けられた平滑用コンデンサと、を有することを特徴とする電源装置。
1 エラーコンパレータ
2,2’,202 tonジェネレータ
3 RSフリップフロップ(第1ラッチ回路)
4 ドライブロジック回路(スイッチング素子制御回路)
6 コイル
7 平滑用コンデンサ
8 負荷
10,10’20 半導体集積回路(DC−DCコンバータ用IC)
21,27,211,212,271,272 コンパレータ
22,23,24 pMOSトランジスタ
25,251,252 npnバイポーラトランジスタ
26,260,261 トランスファーゲート
28,280 インバータ
29,291,292 nMOSトランジスタ
40 バイアス電圧部
41,42 ドライバ
43 ダイオード
44 コンデンサ
51 スイッチングトランジスタ(nMOSトランジスタ:第1スイッチ素子)
52 スイッチングトランジスタ(nMOSトランジスタ:第2スイッチ素子)
91,92 コンパレータ(逆流状態検出回路)
93 フリップフロップ(第2ラッチ回路)
100,100’,200 電源装置(DC−DCコンバータ)

Claims (7)

  1. 第1電源線と第2電源線との間に直列に設けられた第1スイッチ素子および第2スイッチ素子のスイッチングを制御するスイッチング素子制御回路と、
    前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子を接続する第1ノードの電圧の上昇に応じた電流の逆流状態を検出する逆流状態検出回路と、
    前記逆流状態検出回路からの逆流状態検出信号に従って、前記スイッチング素子制御回路に供給して前記第1スイッチ素子をオンするためのオン時間制御信号を制御するオン時間制御回路と、を有することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路において、
    前記オン時間制御回路は、前記逆流状態検出回路が前記逆流状態を検出したとき、該逆流状態検出回路が該逆流状態を検出しないときよりも前記オン時間制御信号のパルス幅を短くすることを特徴とする半導体集積回路。
  3. 請求項2に記載の半導体集積回路において、
    前記オン時間制御回路は、前記第1ノードの電圧に対応した電圧レベルが第1基準電圧まで低下したことを検出するエラーコンパレータと、
    前記エラーコンパレータの出力をセット端子で受け取って、前記オン時間制御信号を前記スイッチング素子制御回路に供給する第1ラッチ回路と、
    前記逆流状態検出信号を受け取って、前記オン時間制御信号のパルス幅を規定するパルス幅信号を前記第1ラッチ回路のリセット端子に供給するtonジェネレータと、を有することを特徴とする半導体集積回路。
  4. 請求項3に記載の半導体集積回路において、
    前記逆流状態検出回路は、前記第1ノードと前記第1電源線との電圧を比較する第1コンパレータを有することを特徴とする半導体集積回路。
  5. 請求項3に記載の半導体集積回路において、
    前記逆流状態検出回路は、
    前記第1ノードと前記第2電源線との電圧を比較する第2コンパレータと、
    前記第2コンパレータの出力信号を、前記第1ラッチ回路の出力信号で取り込む第2ラッチ回路と、を有することを特徴とする半導体集積回路。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記逆流状態検出回路が前記逆流状態を検出したときの前記オン時間制御信号のパルス幅ton2は、該逆流状態検出回路が該逆流状態を検出しないときの前記オン時間制御信号のパルス幅をtonとし、前記第1スイッチ素子がオンする直前で該第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子が両方ともオフするデッドタイムをtd1としたとき、
    ton2=ton−td1
    に設定されることを特徴とする半導体集積回路。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体集積回路と、
    前記第1および第2スイッチ素子による電流を、前記第1ノードを介して出力端子に流すコイルと、
    前記出力端子と前記第2電源線との間に設けられた平滑用コンデンサと、を有することを特徴とする電源装置。
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