JP2010285899A - 過給機用コンプレッサハウジング - Google Patents

過給機用コンプレッサハウジング Download PDF

Info

Publication number
JP2010285899A
JP2010285899A JP2009139064A JP2009139064A JP2010285899A JP 2010285899 A JP2010285899 A JP 2010285899A JP 2009139064 A JP2009139064 A JP 2009139064A JP 2009139064 A JP2009139064 A JP 2009139064A JP 2010285899 A JP2010285899 A JP 2010285899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
compressor housing
coating layer
chemical conversion
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009139064A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Niwa
哲也 丹羽
Katsuhiko Motosugi
勝彦 本杉
Tomoki Miyoshi
智己 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otics Corp
Original Assignee
Otics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otics Corp filed Critical Otics Corp
Priority to JP2009139064A priority Critical patent/JP2010285899A/ja
Publication of JP2010285899A publication Critical patent/JP2010285899A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】ディフューザ面におけるデポジット(付着物)の堆積を、継続して効果的に抑制することができる過給機用コンプレッサハウジングを提供すること。
【解決手段】過給機用コンプレッサハウジング1は、複数のブレード42を有するコンプレッサ用インペラ4を収容するよう構成してあると共に、インペラ4に向けて空気A1を吸い込む吸気口210と、インペラ4から吐き出された圧縮空気A2を外部へ導くための吐出スクロール室11とを備えている。コンプレッサハウジング1の内部において、インペラ4と対向するシュラウド面33に隣接して、インペラ4から吐き出される圧縮空気A2が通過するディフューザ面34には、リン酸化合物を含有する化成処理被膜層35を介して、フッ素樹脂粉末を潤滑剤とした固体被膜潤滑塗料層36が設けてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンプレッサ用インペラを収容するよう構成した過給機用コンプレッサハウジングに関する。
内燃機関のクランクケース内には、シリンダヘッドとピストンとの隙間を通って、未燃ガスや既燃ガスが燃焼室から微量に漏出している。これは一般にブローバイガスと呼ばれており、クランクケース内に放置すると、燃費の悪化やエンジンオイルの劣化等を招く要因となる。そのため、ブローバイガスをクランクケース内から吸気通路に還流させると共に、燃焼室において再燃焼させることが知られている。
ところで、内燃機関が停止した直後においては、高温のブローバイガスが低温の吸気通路内に滞留し、ブローバイガス中の水蒸気が吸気通路内において凝縮して、吸気通路において結露が生じることがある。
そして、吸気通路に結露が生じた状態で再び内燃機関が運転されると、ブローバイガス中のオイル、未燃燃料、燃焼生成物等が結露によって生じた水滴に付着し、不要な付着物の層であるいわゆるデポジットが生成されるおそれがある。
このデポジットの生成を抑制する工夫を行った技術としては、例えば、特許文献1の内燃機関のブローバイガス処理装置がある。このブローバイガス処理装置は、クランクケース内のブローバイガスを吸気通路へ還流させるブローバイガス換気通路と、このブローバイガス換気通路を開通又は遮断する開閉装置とを有しており、内燃機関が停止した時に、開閉装置によってブローバイガス換気通路を遮断させるよう構成されている。これにより、内燃機関が停止した時に、ブローバイガスが吸気通路に滞留して結露を発生させることを抑制している。
特開2007−278247号公報
しかしながら、上記特許文献1等においては、ブローバイガスを還流させるコンプレッサハウジングの内部において、インペラから吐き出される圧縮空気を通過させるディフューザ面にデポジットが堆積することを抑制する技術については何ら開示されていない。そして、ディフューザ面にデポジットが堆積すると、コンプレッサハウジングの腐食を招き、圧縮性能が低下するおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ディフューザ面におけるデポジット(付着物)の堆積を、継続して効果的に抑制することができる過給機用コンプレッサハウジングを提供しようとするものである。
本発明は、複数のブレードを有するコンプレッサ用インペラを収容するよう構成してあると共に、上記インペラに向けて空気を吸い込む吸気口と、上記インペラから吐き出された圧縮空気を外部へ導くための吐出スクロール室とを備えた過給機用コンプレッサハウジングにおいて、
該コンプレッサハウジングの内部において、上記インペラと対向するシュラウド面に隣接して、上記インペラから吐き出される圧縮空気が通過するディフューザ面には、リン酸化合物を含有する化成処理被膜層を介して、フッ素樹脂粉末を潤滑剤とした固体被膜潤滑塗料層が設けてあることを特徴とする過給機用コンプレッサハウジングにある(請求項1)。
本発明の過給機用コンプレッサハウジングは、その内部に形成されたディフューザ面に、上記化成処理被膜層及びその表面に設けた上記固体被膜潤滑塗料層を有している。そして、ディフューザ面に化成処理被膜層を設けることによって、ディフューザ面に対して固体被膜潤滑塗料層が密着し易くし、固体被膜潤滑塗料層が剥離され難くすることができる。また、化成処理被膜層を設けることによって、固体被膜潤滑塗料層の耐熱性を向上させることができる。そして、化成処理被膜層は、リン酸化合物を含有するものを用いることにより、この効果を顕著にすることができる。
また、ディフューザ面に固体被膜潤滑塗料層を設けることによって、ディフューザ面に対してデポジット(付着物)が堆積することを抑制することができる。固体被膜潤滑塗料層は、フッ素樹脂粉末を潤滑剤としたものを用いることにより、デポジットが付着し難い状態を容易に形成することができる。
それ故、本発明の過給機用コンプレッサハウジングによれば、ディフューザ面におけるデポジット(付着物)の堆積を、継続して効果的に抑制することができる。
実施例における、過給機用コンプレッサハウジングを示す断面説明図。 実施例における、化成処理被膜層及び固体被膜潤滑塗料層の形成部分を拡大して模式的に示す断面説明図。
上述した本発明の過給機用コンプレッサハウジングにおける好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記化成処理被膜層は、リン酸化合物を含有する液体の塗布、アルミナ等のショットブラスト、塩酸に接触させること等を行って、形成することができる。
上記固体被膜潤滑塗料層は、塗料形成材(結合材成分、バインダー)、潤滑剤(潤滑付与材)としてのフッ素樹脂粉末、着色顔料、分散剤、レベリング剤、揮発性成分(溶剤)を含有する塗料を塗布して、形成することができる。
また、上記化成処理被膜層の厚みは、0.005〜0.02mmであり、上記固体被膜潤滑塗料層の厚みは、0.01〜0.025mmとすることが好ましい(請求項2)。
この場合には、化成処理被膜層の厚み及び固体被膜潤滑塗料層の厚みが適切であり、ディフューザ面におけるデポジット(付着物)の堆積を、継続して効果的に抑制することができる効果を顕著に得ることができる。
化成処理被膜層の厚みが0.005mm未満の場合及び0.02mm超過の場合には、固体被膜潤滑塗料層が剥離され難くする効果があまり得られない。
また、固体被膜潤滑塗料層の厚みが0.01mm未満の場合には、固体被膜潤滑塗料層が摩耗したときに下地としての化成処理被膜層にブローバイガスが到達し易くなる。
一方、固体被膜潤滑塗料層の厚みが0.025mm超過の場合には、ディフューザ面が厚くなることによって、インペラから吐き出された圧縮空気の通路幅が変わり、コンプレッサの性能に影響を及ぼすおそれがある。また、この場合には、固体被膜潤滑塗料層に亀裂が生じるおそれがある。
以下に、本発明の過給機用コンプレッサハウジングにかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の過給機用コンプレッサハウジング1は、図1に示すごとく、複数のブレード42を有するコンプレッサ用インペラ4を収容するよう構成してあると共に、インペラ4に向けて空気A1を吸い込む吸気口210と、インペラ4から吐き出された圧縮空気A2を外部へ導くための吐出スクロール室11とを備えている。図2に示すごとく、コンプレッサハウジング1の内部において、インペラ4と対向するシュラウド面33に隣接して、インペラ4から吐き出される圧縮空気A2が通過するディフューザ面34には、リン酸化合物を含有する化成処理被膜層35を介して、フッ素樹脂粉末を潤滑剤とした固体被膜潤滑塗料層36が設けてある。
以下に、本例の過給機用コンプレッサハウジング1につき、図1、図2を参照して詳説する。
本例のコンプレッサハウジング1は、自動車のターボチャージャー(過給機)に用いるものである。ターボチャージャーは、排ガスのエネルギーを利用してタービンインペラを回転させることにより、タービンインペラと同軸に配設したコンプレッサインペラ4を回転させ、圧縮空気A2を作り出すものである。
図1に示すごとく、吐出スクロール室11は、インペラ4の外周側において周方向に向かった渦巻状に形成されている。本例のコンプレッサハウジング1は、インペラ4と対向する内周側に配置するシュラウドピース3とこのシュラウドピース3の外周側に配置するスクロールピース2とを組み付けて形成されている。
スクロールピース2は、吸気口210を形成した吸気口形成部21と、吐出スクロール室11における吸気側及び外周側の壁部を形成するスクロール壁形成部22とを一体的に設けてなる。また、シュラウドピース3は、吸気口形成部21内に圧入する円筒状圧入部31と、スクロール壁形成部22に対向する側の壁部であるシュラウド壁形成部32とを一体的に設けてなる。そして、スクロールピース2及びシュラウドピース3は、金属材料としてのアルミニウム材料から構成してある。
なお、スクロールピース2とシュラウドピース3とは一体的に形成することもできる。
図1に示すごとく、インペラ4は、ハブ41の外周から、周方向に並ぶ複数のブレード42を突出させて形成したものである。
シュラウドピース3の円筒状圧入部31内には、スクロールピース2の吸気口形成部21における吸気口210と連通する吸気通路310が形成されている。シュラウドピース3のシュラウド壁形成部32は、スクロール壁形成部22に対向する内周側の位置に形成されている。
また、本例のシュラウドピース3は、円筒状圧入部31における周方向の複数箇所において吸気通路310から吸い込んだ空気A1を円筒状圧入部31内へ還流させるための還流室311と、この還流室311と円筒状圧入部31の内周側とを連結する連通路312とを有している。また、スクロールピース2の吸気口形成部21の吸気側端部には、内周側へ突出する鍔部211が形成してあり、スクロールピース2にシュラウドピース3を圧入したときには、スクロールピース2の鍔部211の吐出側端面とシュラウドピース3の吸気側端面との間には、複数の還流室311と連通する吹出口12が形成される。
図2に示すごとく、本例の化成処理被膜層35は、日本パーカライジング株式会社製「パルボンド」(登録商標)を用いて形成した。本例の固体被膜潤滑塗料層36は、日本パーカライジング株式会社製(株式会社川邑研究所製)「デフリックコート」(登録商標)を用いて形成した。本例の化成処理被膜層35の厚みは、0.005〜0.02mmであり、固体被膜潤滑塗料層36の厚みは、0.01〜0.025mmである。
化成処理被膜層35及び固体被膜潤滑塗料層36は、シュラウド壁形成部32におけるシュラウド面34に設けてある。
なお、図示は省略するが、化成処理被膜層35及び固体被膜潤滑塗料層36は、コンプレッサハウジング1に対向配置した軸受ハウジングにおいて、ディフューザ面34に対向する面に設けることもできる。軸受ハウジングは、コンプレッサ用インペラ4を設けた回転軸部を軸支する部品である。
本例の過給機用コンプレッサハウジング1は、その内部に形成されたディフューザ面34に、化成処理被膜層35及びその表面に設けた固体被膜潤滑塗料層36を有している。そして、ディフューザ面34に化成処理被膜層35を設けることによって、ディフューザ面34の表面をミクロ的に粗くしてディフューザ面34に対して固体被膜潤滑塗料層36が密着し易くし、固体被膜潤滑塗料層36が剥離され難くすることができる。また、化成処理被膜層35を設けることによって、使用温度範囲が250℃以下における固体被膜潤滑塗料層36の耐熱性を向上させることができる。そして、化成処理被膜層35は、リン酸化合物を含有するものを用いることにより、これらの効果を顕著にすることができる。
また、ディフューザ面34に固体被膜潤滑塗料層36を設けることによって、ディフューザ面34に対してデポジット(付着物)が堆積することを抑制することができる。固体被膜潤滑塗料層36は、フッ素樹脂粉末を潤滑剤としたものを用いることにより、デポジットが付着し難い状態を容易に形成することができる。
それ故、本例の過給機用コンプレッサハウジング1によれば、ディフューザ面34におけるデポジット(付着物)の堆積を、継続して効果的に抑制することができる。そして、コンプレッサにおける圧縮性能の低下を防止することができる。
1 コンプレッサハウジング
11 吐出スクロール室
2 スクロールピース
3 シュラウドピース
33 シュラウド面
34 ディフューザ面
35 化成処理被膜層
36 固体被膜潤滑塗料層
4 インペラ
42 ブレード
A1 空気
A2 圧縮空気

Claims (2)

  1. 複数のブレードを有するコンプレッサ用インペラを収容するよう構成してあると共に、上記インペラに向けて空気を吸い込む吸気口と、上記インペラから吐き出された圧縮空気を外部へ導くための吐出スクロール室とを備えた過給機用コンプレッサハウジングにおいて、
    該コンプレッサハウジングの内部において、上記インペラと対向するシュラウド面に隣接して、上記インペラから吐き出される圧縮空気が通過するディフューザ面には、リン酸化合物を含有する化成処理被膜層を介して、フッ素樹脂粉末を潤滑剤とした固体被膜潤滑塗料層が設けてあることを特徴とする過給機用コンプレッサハウジング。
  2. 請求項1において、上記化成処理被膜層の厚みは、0.005〜0.02mmであり、上記固体被膜潤滑塗料層の厚みは、0.01〜0.025mmであることを特徴とする過給機用コンプレッサハウジング。
JP2009139064A 2009-06-10 2009-06-10 過給機用コンプレッサハウジング Pending JP2010285899A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009139064A JP2010285899A (ja) 2009-06-10 2009-06-10 過給機用コンプレッサハウジング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009139064A JP2010285899A (ja) 2009-06-10 2009-06-10 過給機用コンプレッサハウジング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010285899A true JP2010285899A (ja) 2010-12-24

Family

ID=43541793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009139064A Pending JP2010285899A (ja) 2009-06-10 2009-06-10 過給機用コンプレッサハウジング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010285899A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104454652A (zh) * 2014-10-16 2015-03-25 珠海格力电器股份有限公司 蜗壳结构、离心式压缩机及制冷设备
WO2018103415A1 (zh) * 2016-12-05 2018-06-14 珠海格力电器股份有限公司 一种回流器与扩压器一体化结构及离心压缩机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104454652A (zh) * 2014-10-16 2015-03-25 珠海格力电器股份有限公司 蜗壳结构、离心式压缩机及制冷设备
WO2018103415A1 (zh) * 2016-12-05 2018-06-14 珠海格力电器股份有限公司 一种回流器与扩压器一体化结构及离心压缩机
US11002288B2 (en) 2016-12-05 2021-05-11 Gree Electric Appliances, Inc. Of Zhuhai Integrated structure of refluxer and pressure diffuser, and centrifugal compressor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7802429B2 (en) Exhaust turbo-supercharger
EP2325495B1 (en) Compressor wheel
CN104884763A (zh) 用于涡轮增压器轴承壳体的排油口
JP6765260B2 (ja) 過給機付内燃機関のブローバイガス処理装置
CN104619969A (zh) 具有润滑剂致偏器的涡轮增压器
US9382877B2 (en) Turbocharger thrust bearing debris trap
US9494189B2 (en) Turbocharger bearing housing oil groove
CN105507962A (zh) 具有定心特征的隔热屏
US9206733B2 (en) Turbocharger assembly with direct-mounted bearing housing
WO2008142533A2 (en) Rotary blower with corrosion-resistant abradable coating
KR20170131492A (ko) 오일 가이드를 구비한 오일 디플렉터
JP2010285899A (ja) 過給機用コンプレッサハウジング
EP1927730A3 (en) Method and system to facilitate enhanced local cooling of turbine engines
US20180283269A1 (en) Turbocharger for a vehicle engine
JP4858489B2 (ja) 過給装置
CN111577660B (zh) 涡轮增压器用压缩机壳体及其制造方法
JP2008202467A (ja) 過給機
KR20170009130A (ko) 회전 관성 저감 자동차용 터보차저
CN104675747B (zh) 压缩机轮
JP2009270524A (ja) 過給機付き内燃機関
JP2019078215A (ja) ターボチャージャ用ハウジング及びその製造方法
US20190136712A1 (en) Multilayer Encapsulated Heat Shield for a Turbocharger
CN111655983B (zh) 用于曲轴箱通风的抽吸设备
JP6015843B2 (ja) ブローバイガス環流装置を備えた内燃機関の過給機の冷却装置
JP2016027251A (ja) ターボチャージャ