JP2010285878A - ガスタービン翼及びガスタービン - Google Patents
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Abstract
【課題】シュラウド全体を効果的に冷却すると同時にシュラウドの軽量化を図ることができるガスタービン翼を提供すること。
【解決手段】内部を冷却空気が流れる翼本体と、翼本体の先端に配され、翼本体の翼背面2A及び翼腹面2Bまわりに張り出されるとともに、翼本体から延出されて冷却空気が流れる複数の第一冷却孔3A及び第二冷却孔3Bが挿通されたシュラウド5と、を備え、シュラウド5の肉厚が、翼本体側から縁端に向かって漸次薄くなるように形成され、シュラウド5における翼高さ方向の面を上面としたときに、第一冷却孔3Aが、翼本体側から縁端に向かう途中の上面に開口して配されている。
【選択図】図2
【解決手段】内部を冷却空気が流れる翼本体と、翼本体の先端に配され、翼本体の翼背面2A及び翼腹面2Bまわりに張り出されるとともに、翼本体から延出されて冷却空気が流れる複数の第一冷却孔3A及び第二冷却孔3Bが挿通されたシュラウド5と、を備え、シュラウド5の肉厚が、翼本体側から縁端に向かって漸次薄くなるように形成され、シュラウド5における翼高さ方向の面を上面としたときに、第一冷却孔3Aが、翼本体側から縁端に向かう途中の上面に開口して配されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、ガスタービン翼及びこれを備えるガスタービンに関する。
ガスタービンは、圧縮機において加圧された空気が燃焼器において燃料と混合されて発生した高温燃焼ガスの熱エネルギーの一部をタービンにおいて回転エネルギーとして抽出して圧縮機に動力を与えている。同時に、ターボファン式航空機エンジン用途においては上流ファンにも動力を与え、或いは船舶及び工業用途の場合には外部駆動シャフトに動力を与える。
近年、ガスタービンの高温、高効率化が進み、これに伴ってタービン動翼の翼高さも増大化(長大翼化)傾向にある。特に、後方段動翼では、排出される燃焼ガスの熱エネルギーを抑える必要があり、翼高さの増大化が著しくなっている。このような動翼では、翼高さの増大化にともない、振動数が低下することで、フラッターなどの不安定な振動モードを発生する可能性が高まる。
そこで、各動翼のチップ(翼先端)にシュラウドが配され、構造減衰を増加させることで不安定な振動モードの発生を抑えている。このシュラウドもガスタービンの高温化にともない冷却する必要があり、シュラウドには、翼本体からの冷却空気を内部に流通可能とする冷却構造が形成されている。
このような冷却構造として、具体的には、一端がシュラウドの付け根部分で翼本体内部の冷却通路に接続されるとともに、他端がシュラウド縁端に開口する冷却孔がシュラウド内部に形成されており、該冷却孔に翼本体内部の冷却通路からの冷却空気が流通することで、シュラウドの冷却を行っている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来のガスタービン翼の場合、冷却孔が、シュラウドの付け根部分から縁端まで形成されるので、シュラウドの部材厚として、冷却孔とシュラウド外面及び内面との間に必要な肉厚を確保する必要があり、鋳物公差を考慮すると必要以上に肉厚が大きくなってシュラウドの部材重量が増大してしまうという問題がある。特にシュラウドが半径方向外周側となる翼の先端に取り付けられることから、シュラウドの部材重量の増大によって動翼の回転に伴う遠心荷重が増大してしまうこととなり、クリープ寿命を低下させてしまうことにもなる。また、長大翼化により翼先端に取り付けられるシュラウドの周方向ピッチは大きくなる。このため、シュラウドの周方向長さ寸法が大きくなり、シュラウド付け根近傍での遠心力による曲げ応力が高くなって要求される曲げ強度が厳しくなる。このように、シュラウドの部材重量が、動翼の翼高さを増大することに対する制限となりうる。
なお、特許文献1には、翼本体からシュラウドの上面に開口させる冷却孔について開示されているが、このような冷却孔では、この冷却孔が開口する翼本体及びシュラウド上面表面を冷却することができたとしても、要求される曲げ強度の厳しい付け根の近傍を冷却することができない。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、シュラウド全体を効果的に冷却すると同時にシュラウドの軽量化を図ることができるガスタービン翼を提供することを目的とする。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、シュラウド全体を効果的に冷却すると同時にシュラウドの軽量化を図ることができるガスタービン翼を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係るガスタービン翼は、内部を冷却空気が流れる翼本体と、該翼本体の先端に配され、前記翼本体の翼背面及び翼腹面まわりに張り出されるとともに、前記翼本体から延出されて前記冷却空気が流れる複数の冷却孔が形成されたシュラウドと、を備え、前記シュラウドの肉厚が、前記翼本体側から縁端に向かって漸次薄くなるように形成され、前記シュラウドにおける翼高さ方向先端側の面を上面としたときに、前記冷却孔として、前記翼本体側から縁端に向かう途中の前記上面に開口して配される第一冷却孔を有することを特徴とする。
本発明に係るガスタービン翼は、内部を冷却空気が流れる翼本体と、該翼本体の先端に配され、前記翼本体の翼背面及び翼腹面まわりに張り出されるとともに、前記翼本体から延出されて前記冷却空気が流れる複数の冷却孔が形成されたシュラウドと、を備え、前記シュラウドの肉厚が、前記翼本体側から縁端に向かって漸次薄くなるように形成され、前記シュラウドにおける翼高さ方向先端側の面を上面としたときに、前記冷却孔として、前記翼本体側から縁端に向かう途中の前記上面に開口して配される第一冷却孔を有することを特徴とする。
この発明は、シュラウドの肉厚が、翼本体側から縁端に向かって相対的に漸次薄くなるように形成されているので、シュラウドをより軽量化することができる。この際、第一冷却孔を、シュラウドの肉厚が薄くなる縁端側の部分を除いて上面に開口するようにして設けることで、冷却が必要なところを確実に冷却しつつ、縁端側の部材厚を薄くしてシュラウドの軽量化を効果的に図ることができる。
また、本発明に係るガスタービン翼は、前記ガスタービン翼であって、前記シュラウドの張り出し長さが、前記翼本体のコード長方向に沿って変化するよう形成され、前記第一冷却孔が、張り出し長さが相対的に長い領域における前記上面に開口して配されていることを特徴とする。
この発明は、第一冷却孔によって、張り出し長さが相対的に長い領域で、シュラウドの付け根部分を効果的に冷却しつつ、付け根部分から張り出した縁端側の部分ではシュラウドの肉厚を効果的に小さくすることができる。
また、本発明に係るガスタービン翼は、前記ガスタービン翼であって、前記シュラウドが、前記翼本体の翼背面側で後縁側よりも前縁側が張り出すように形成されて、該前縁側の領域の前記上面に前記第一冷却孔が開口して配されているとともに、前記翼本体の翼腹面側で前縁側よりも後縁側が張り出すように形成されて、該後縁側の領域の前記上面に前記第一冷却孔が開口して配されていることを特徴とする。
この発明は、シュラウドを、翼本体の翼背面側で後縁側よりも前縁側が張り出すように形成するとともに、翼腹面側で前縁側よりも後縁側が張り出すように形成することで、シュラウドとして重量を抑えつつ、隣り合うもの同士で連結するとともに翼全体としての剛性を確保するのに必要最小限の大きさを確保することができる。そして、第一冷却孔によって、張り出し長さが相対的に長い領域で、シュラウドの付け根部分を効果的に冷却しつつ、付け根部分から張り出した縁端側の部分ではシュラウドの肉厚を効果的に小さくすることができる。
この発明は、シュラウドを、翼本体の翼背面側で後縁側よりも前縁側が張り出すように形成するとともに、翼腹面側で前縁側よりも後縁側が張り出すように形成することで、シュラウドとして重量を抑えつつ、隣り合うもの同士で連結するとともに翼全体としての剛性を確保するのに必要最小限の大きさを確保することができる。そして、第一冷却孔によって、張り出し長さが相対的に長い領域で、シュラウドの付け根部分を効果的に冷却しつつ、付け根部分から張り出した縁端側の部分ではシュラウドの肉厚を効果的に小さくすることができる。
また、本発明に係るガスタービン翼は、前記ガスタービン翼であって、前記冷却孔として、前記翼本体の翼背面側かつ後縁側、及び翼腹面側かつ前縁側の縁端に開口して配された第二冷却孔をさらに有することを特徴とする。
この発明は、張り出し長さが相対的に短い肉厚領域では、第二冷却孔によってシュラウドを縁端まで効果的に冷却することができる。
この発明は、張り出し長さが相対的に短い肉厚領域では、第二冷却孔によってシュラウドを縁端まで効果的に冷却することができる。
また、本発明に係るガスタービン翼は、前記ガスタービン翼であって、前記翼本体の翼高さ方向に突出したフィンが、ガスタービンの軸方向に直交するよう配され、前記第一冷却孔が、前記フィンと前記翼本体とで挟まれた前記シュラウドに発生する応力が相対的に大きい領域を避けて前記上面に開口して配されていることを特徴とする。
この発明は、高圧の燃焼ガスの漏れをフィンによって抑えることができ、燃焼ガスが翼本体先端とそれを覆うケーシングとの間に形成された隙間から逃げないようにすることができる。また、第一冷却孔が高応力領域を避けて開口されているので、高応力領域を効果的に冷却しつつ、高応力領域に開口した場合に発生する応力集中を回避して相対的に応力の低い領域に開口することにより第一冷却孔の開口周辺の強度を確保することができる。
本発明に係るガスタービンは、本発明に係るガスタービン翼がタービン後方段に配されていることを特徴とする。
この発明は、タービン動翼を軽量化することができるので、後方段の長大翼の強度確保と冷却を両立させて性能を向上させることができるとともに、安定して運転することができる。
この発明は、タービン動翼を軽量化することができるので、後方段の長大翼の強度確保と冷却を両立させて性能を向上させることができるとともに、安定して運転することができる。
本発明によれば、シュラウド全体を効果的に冷却すると同時にシュラウドの軽量化を図ることができる。
本発明に係る一実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
本実施形態に係るガスタービン翼1は、内部を冷却空気が流れる翼本体2と、翼本体2の翼高さ方向(タービンの径方向)先端に配され、翼本体2の翼背面2A及び翼腹面2Bまわりに張り出されるとともに、翼本体2から延出されて冷却空気が流れる複数の第一冷却孔3A及び第二冷却孔3Bが挿通されたシュラウド5と、を備えている。
本実施形態に係るガスタービン翼1は、内部を冷却空気が流れる翼本体2と、翼本体2の翼高さ方向(タービンの径方向)先端に配され、翼本体2の翼背面2A及び翼腹面2Bまわりに張り出されるとともに、翼本体2から延出されて冷却空気が流れる複数の第一冷却孔3A及び第二冷却孔3Bが挿通されたシュラウド5と、を備えている。
このガスタービン翼1は、タービン6の最終段に配されている。
ここで、タービン6は、圧縮空気を生成する圧縮機7と、圧縮機7から供給される圧縮空気に燃料を供給して燃焼ガスを生成する燃焼器8とともに、ガスタービン10内に配されている。
ここで、タービン6は、圧縮空気を生成する圧縮機7と、圧縮機7から供給される圧縮空気に燃料を供給して燃焼ガスを生成する燃焼器8とともに、ガスタービン10内に配されている。
シュラウド5における翼高さ方向先端側の面を上面(すなわち、図2において図示された面)5Aとしたときに、上面5Aには、該翼高さ方向に突出したフィン11が、ガスタービン10の軸方向、すなわち、燃焼ガス通路Rに対して直交するように配されている。シュラウド5の内部には、翼本体2の内部に配された冷却通路12と連通されたキャビティ13A,13Bが配されている。シュラウド5の内部に形成される冷却孔を構成する第一冷却孔3A及び第二冷却孔3Bは、このキャビティ13A,13Bと連通され、翼本体2の冷却通路12を流れる冷却空気をシュラウド5内に導入している。
シュラウド5は、翼本体2と接続される付け根部分から縁端5Bに向かって肉厚が漸次薄くなるように、かつ、翼本体2のコード長方向に沿って張り出し長さが変化するように形成されている。ここでは、翼本体2の翼背面2A側で後縁2D側よりも前縁2C側が張り出すように形成され、翼本体の翼腹面2B側で前縁2C側よりも後縁2D側が張り出すように形成されている。そして、翼本体2のコード長方向に沿って概略等しい肉厚となっているとともに、直交する方向に沿って漸次肉厚が小さくなるように形成されている。
シュラウド5は、タービン6の周方向に隣接する他のガスタービン動翼に配されたシュラウド5と面15で連接され互いに押圧しあう。このため、翼本体2の翼背面2A側かつ前縁2C側、及び翼腹面2B側かつ後縁2D側で、フィン11と翼本体2と挟まれた領域は、上記押圧にともない、シュラウド5に発生する応力が相対的に大きい高応力領域Hとなっている。
第一冷却孔3Aは、張り出し長さが相対的に長い領域、すなわち翼本体2の翼背面2A側かつコード長方向中心よりも前縁2C側、及び翼腹面2B側かつコード長方向中心よりも後縁2D側で、翼本体2のコード長方向と交差する方向に配設されている。そして、第一冷却孔3Aは、シュラウド5に発生する応力が相対的に小さい領域、すなわち高応力領域Hを避けた領域でシュラウド5の上面5Aに開口して配されている。
各第一冷却孔3Aは、それぞれ略同一の大きさで形成されている。第一冷却孔3Aは、キャビティ13A,13Bから上面5Aに向かって、上面5Aに対して所定の角度に傾斜して配されている。この角度及び孔径は、シュラウド5の肉厚とともに、加工技術及び冷却空気の圧損を考慮して決められる。
翼本体2の翼腹面2B側かつコード長方向中心よりも前縁2C側、及び翼背面2A側かつコード長方向中心よりも後縁2D側となる領域は、張り出し長さが相対的に短く、肉厚部分となっている。
第二冷却孔3Bは、この領域で、翼本体2のコード長方向と交差する方向に配設され、縁端5Bに開口して配されている。第二冷却孔3Bは、キャビティ13A,13Bから縁端5Bまで上面5Aと略平行に延びるようにシュラウド5内に配されている。各第二冷却孔3Bは、それぞれ略同一の大きさで形成されている。
第二冷却孔3Bは、この領域で、翼本体2のコード長方向と交差する方向に配設され、縁端5Bに開口して配されている。第二冷却孔3Bは、キャビティ13A,13Bから縁端5Bまで上面5Aと略平行に延びるようにシュラウド5内に配されている。各第二冷却孔3Bは、それぞれ略同一の大きさで形成されている。
次に、本実施形態に係るガスタービン翼1の作用について説明する。
冷却通路12を流れた冷却空気は、シュラウド5のキャビティ13A,13Bから第一冷却孔3A及び第二冷却孔3Bに分岐されて流れていく。ここで、第一冷却孔3Aを流れる冷却空気は、シュラウド5において第一冷却孔3Aが配設された範囲、特に高応力領域Hを冷却しながら、翼本体2の翼背面2A側かつコード長方向中心よりも前縁2C側、及び翼腹面2B側かつコード長方向中心よりも後縁2D側の上面5Aから燃焼ガス通路R内に放出される。
冷却通路12を流れた冷却空気は、シュラウド5のキャビティ13A,13Bから第一冷却孔3A及び第二冷却孔3Bに分岐されて流れていく。ここで、第一冷却孔3Aを流れる冷却空気は、シュラウド5において第一冷却孔3Aが配設された範囲、特に高応力領域Hを冷却しながら、翼本体2の翼背面2A側かつコード長方向中心よりも前縁2C側、及び翼腹面2B側かつコード長方向中心よりも後縁2D側の上面5Aから燃焼ガス通路R内に放出される。
一方、第二冷却孔3Bを流れる冷却空気は、肉厚部分を冷却しながら、翼本体2の翼腹面2B側かつコード長方向中心よりも前縁2C側、及び翼背面2A側かつコード長方向中心よりも後縁2D側の縁端5Bから燃焼ガス通路R内に放出される。
このガスタービン翼1及びこれを備えたガスタービン10によれば、シュラウド5の肉厚が、縁端5Bに向かって漸次薄くなるように形成されているので、シュラウド5をより軽量化することができる。この際、第一冷却孔3Aが、シュラウド5の肉厚が薄くなる縁端5B側の部分を除いて上面5Aに開口するようにして設けられていることで、シュラウド付け根部分の肉厚が大きく冷却が必要なところを確実に冷却しつつ、縁端5B側の部材厚を薄くしてシュラウド5の軽量化を効果的に図ることができる。
特に、翼本体2の翼背面2A側かつコード長方向中心よりも前縁2C側、及び翼腹面2B側かつコード長方向中心よりも後縁2D側における張り出し長さが相対的に長い領域に第一冷却孔3Aが形成されている。このため、シュラウド5の付け根部分を効果的に冷却しつつ、付け根部分から張り出した縁端5B側の部分ではシュラウド5の肉厚を効果的に小さくすることができる。一方で、翼本体2の翼腹面2B側かつコード長方向中心よりも前縁2C側、及び翼背面2A側かつコード長方向中心よりも後縁2D側の縁端5B、すなわち張り出し長さが短くシュラウド5の部材厚が大きい肉厚領域では、第二冷却孔3Bが配設されることによってシュラウド5の内部を付け根部分から縁端5Bまで効果的に冷却することができる。さらに、第一冷却孔3Aが上面5Aに対して略平行ではなく所定の角度に傾斜して配されている、言い換えれば、翼本体2及びキャビティ13A、13Bに近い位置に開口しているので、圧損が低減されて冷却通路12内の冷却空気が流れやすくなり、翼本体2及びシュラウド5の冷却効率を向上させることができる。
また、翼本体2の翼高さ方向に突出したフィン11が、ガスタービン10の軸方向に直交するよう配されているので、高圧の燃焼ガスの漏れをフィン11によって抑えることができ、燃焼ガスが翼本体2先端とそれを覆うケーシング側との間に形成された隙間から逃げないようにすることができる。また、第一冷却孔3Aが、フィン11と翼本体2とで挟まれた高応力領域Hを避けて上面5Aに開口されていることにより、高応力領域Hを効果的に冷却しつつ、高応力領域Hに開口した場合に発生する応力集中を回避して相対的に応力の低い領域に開口することにより、第一冷却孔3Aの開口周辺の強度を確保することができる。
特に、タービン最終段の長大翼のように、タービン前方段に比して強度要求が高くなる一方、冷却要求が低くなるタービン後方段動翼に本発明を適用することにより、シュラウドを軽量化して遠心荷重の低減、クリープ寿命の向上、さらには、翼高さ制限の緩和を図り高性能化、高出力化を図ることができる。
特に、タービン最終段の長大翼のように、タービン前方段に比して強度要求が高くなる一方、冷却要求が低くなるタービン後方段動翼に本発明を適用することにより、シュラウドを軽量化して遠心荷重の低減、クリープ寿命の向上、さらには、翼高さ制限の緩和を図り高性能化、高出力化を図ることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1 ガスタービン翼
2 翼本体
2A 翼背面
2B 翼腹面
2C 前縁
2D 後縁
3A 第一冷却孔
3B 第二冷却孔
5 シュラウド
5A 上面
5B 縁端
6 タービン
10 ガスタービン
11 フィン
2 翼本体
2A 翼背面
2B 翼腹面
2C 前縁
2D 後縁
3A 第一冷却孔
3B 第二冷却孔
5 シュラウド
5A 上面
5B 縁端
6 タービン
10 ガスタービン
11 フィン
Claims (6)
- 内部を冷却空気が流れる翼本体と、
該翼本体の先端に配され、前記翼本体の翼背面及び翼腹面まわりに張り出されるとともに、前記翼本体から延出されて前記冷却空気が流れる複数の冷却孔が形成されたシュラウドと、
を備え、
前記シュラウドの肉厚が、前記翼本体側から縁端に向かって漸次薄くなるように形成され、
前記シュラウドにおける翼高さ方向先端側の面を上面としたときに、前記冷却孔として、前記翼本体側から縁端に向かう途中の前記上面に開口して配される第一冷却孔を有することを特徴とするガスタービン翼。 - 前記シュラウドの張り出し長さが、前記翼本体のコード長方向に沿って変化するよう形成され、
前記第一冷却孔が、張り出し長さが相対的に長い領域における前記上面に開口して配されていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン翼。 - 前記シュラウドが、前記翼本体の翼背面側で後縁側よりも前縁側が張り出すように形成されて、該前縁側の領域の前記上面に前記第一冷却孔が開口して配されているとともに、前記翼本体の翼腹面側で前縁側よりも後縁側が張り出すように形成されて、該後縁側の領域の前記上面に前記第一冷却孔が開口して配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスタービン翼。
- 前記冷却孔として、前記翼本体の翼背面側かつ後縁側、及び翼腹面側かつ前縁側の縁端に開口して配された第二冷却孔をさらに有することを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載のガスタービン翼。
- 前記翼本体の翼高さ方向に突出したフィンが、ガスタービンの軸方向に直交するよう配され、
前記第一冷却孔が、前記フィンと前記翼本体とで挟まれた前記シュラウドに発生する応力が相対的に大きい領域を避けて前記上面に開口して配されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載のガスタービン翼。 - 請求項1から5の何れか一つに記載のガスタービン翼がタービン後方段に配されていることを特徴とするガスタービン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009138127A JP2010285878A (ja) | 2009-06-09 | 2009-06-09 | ガスタービン翼及びガスタービン |
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- 2009-06-09 JP JP2009138127A patent/JP2010285878A/ja not_active Withdrawn
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