JP2010283714A - オフセットキャンセル回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホール素子のオフセットキャンセル回路における基準電圧差とオフセットキャンセル回路の容量素子につく寄生容量によって生ずる出力オフセットを低減する。
【解決手段】ホール素子10に流れる電流が切り替わるように外部から電圧を印加し、その状態毎にホール素子10の出力電圧がコンデンサC1,C2のいずれかに印加されるようにオン/オフ制御されるスイッチング素子S13〜S16と、コンデンサC1,C2が並列に接続された状態でコンデンサC1,C2に充電された電荷に応じた出力電圧が出力されるようにオン/オフ制御されるスイッチング素子S9〜S12,S19とを設ける。コンデンサC1,C2の各々は、その両端子の一方に寄生容量Cxが接続された構成を有し、コンデンサC1,C2が並列に接続された状態において、一方の出力端に基準電圧Vrefが印加され、基準電圧Vrefが印加された端子側に寄生容量Cxが接続される。
【選択図】図10

Description

本発明は、ホール素子の出力等の調整に用いられるオフセットキャンセル回路に関する。
近年、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置では、それに備わる撮像素子の画素数を増加させることによって高画質化を実現している。その一方で、撮像装置の高画質化を実現する他の方法として、撮像装置を持つ手のぶれによって生じる被写体のぶれを防止するために、撮像装置は手振れ補正機能を備える防振制御回路を搭載することが望まれている。
手振れ補正の防振制御回路は、撮像装置の振動によって生じる角速度成分を検出するジャイロセンサからの信号を受けて、その信号に応じてレンズや撮像素子などの光学部品を駆動して被写体のぶれを防止する。これによって、撮像装置が振動しても、取得される映像信号に振動の成分が反映されることはなく、像ぶれのない高画質な映像信号を取得することができる。
このとき、駆動されるレンズ等の光学部品の位置を検出するためにホール素子が用いられる。ホール素子の等価回路は、図11に示すように、抵抗R1〜R4のブリッジ回路として表すことができる。そのため、電源電圧Vccを印加する端子や出力信号を取り出す端子の組み合わせに応じて、ホール素子の出力信号は各抵抗のバラツキの影響を受けてオフセット成分を含むことになる。
そのため、図12に示すように、ホール素子10、増幅回路12及び平均化回路14を含むオフセットキャンセル回路100が用いられている。オフセットキャンセル回路100では、スイッチング素子S1〜S19のオン/オフを制御して、ホール素子10に流れる電流が90°異なるように電圧を印加し、それぞれの状態においてコンデンサC1及びC2を充電し、コンデンサC1及びC2の充電電圧を加算して平均化する。ホール素子10に流れる電流を90°変化させると、ホール素子10の出力電圧のオフセットは逆方向に発生するので、ホール素子10の出力電圧のオフセット値がキャンセルされる。
オフセットキャンセル回路を設けることによって、ホール素子の出力電圧のオフセット値をキャンセルすることができる。
ところで、スイッチング素子S1〜S19にはMOSトランジスタが用いられる。MOSトランジスタでは、ゲート−ソース間電圧が閾値電圧より小さければオフに、閾値電圧以上ではオンになる特性を利用している。MOSトランジスタをオフするときには、ゲート電極を電源電圧から閾値電圧より小さくする。ゲートとソースおよびドレインの間にはオーバラップ容量があり、MOSトランジスタのチャネル内にある電荷もオフする際にソースとドレインに吸収される。そのため、MOSトランジスタがオフすると、ゲートの電圧変化量とオーバラップ容量の積で求められる電荷量とチャネルに蓄えられていた電荷量の一部が変化することになる。これがスイッチング素子のチャージインジェクション(ノイズ)と呼ばれる。
オフセットキャンセル回路100においても、スイッチング素子S1〜S19のチャージインジェクションノイズによって、ホール素子からの出力電圧にノイズが重畳してしまうという問題が生じる可能性がある。
そこで、オフセットキャンセル回路においてチャージインジェクションノイズの影響を小さくする技術が望まれている。
本発明の1つの態様は、ホール素子のオフセットキャンセル回路であって、複数のコンデンサと、前記ホール素子に流れる電流が切り替わるように外部から電圧を印加し、その状態毎に前記ホール素子の出力電圧が前記複数のコンデンサのいずれかに印加されるようにオン/オフ制御される第1のスイッチング素子群と、前記複数のコンデンサが並列に接続された状態で前記複数のコンデンサに充電された電荷に応じた出力電圧が出力されるようにオン/オフ制御される第2のスイッチング素子群と、を備え、前記複数のコンデンサの各々は、その両端子の一方に寄生容量が接続された構成を有し、前記複数のコンデンサが並列に接続された状態において、並列に接続された前記複数のコンデンサの一方の出力端に基準電圧が印加され、前記複数のコンデンサの各々の両端子のうち前記基準電圧が印加された端子側に前記寄生容量が接続されていることを特徴とする。
例えば、前記複数のコンデンサの各々は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第1半導体層と、前記第1半導体層上に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成された第2半導体層と、を備え、前記複数のコンデンサが並列に接続された状態において、前記第1半導体層に前記基準電圧が印加され、前記半導体基板が接地されていることが好適である。
本発明によれば、オフセットキャンセル回路におけるチャージインジェクションノイズの影響を低減することができる。
本発明の実施の形態におけるオフセットキャンセル回路の構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるオフセットキャンセル回路の作用を示す図である。 本発明の実施の形態におけるオフセットキャンセル回路の作用を示す図である。 本発明の実施の形態におけるオフセットキャンセル回路の作用を示す図である。 本発明の実施の形態におけるオフセットキャンセル回路のダミースイッチング素子の作用を説明する図である。 本発明の実施の形態におけるオフセットキャンセル回路のダミースイッチング素子の作用を説明する図である。 オフセットキャンセル回路におけるダミースイッチング素子の作用を示す図である。 本発明の実施の形態におけるオフセットキャンセル回路に用いられるコンデンサの構造を示す図である。 本発明の実施の形態におけるオフセットキャンセル回路に用いられるコンデンサの等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態におけるオフセットキャンセル回路に用いられるコンデンサの作用を示す図である。 ホール素子の等価回路を示す図である。 従来のオフセットキャンセル回路の構成を示す図である。
図1は、ホール素子のオフセットキャンセル回路100の基本構成を示す。ホール素子のオフセットキャンセル回路200は、ホール素子10、増幅回路12及び平均化回路20を含んで構成される。
ホール素子10は、抵抗R1〜R4のブリッジ回路として表すことができる。抵抗R1〜R4には、抵抗R1〜R4の接続点A〜Dを電源電圧Vcc,接地又は出力へ切り替えるスイッチング素子S1〜S8が接続される。
増幅回路12は、オペアンプ12a,12bを含んで構成される。オペアンプ12aは、非反転入力端子(+)に入力される電圧を増幅して出力する。オペアンプ12bは、非反転入力端子(+)に入力される電圧を増幅して出力する。
平均化回路14は、スイッチング素子S9〜S19、ダミースイッチング素子D1〜D3、コンデンサC1〜C4、オペアンプ20a及び基準電圧発生回路20bを含んで構成される。
スイッチング素子S9〜S19は、オペアンプ12a,12bの出力端子、コンデンサC1〜C4の端子、オペアンプ20aの入力端子のいずれかを相互に接続する。スイッチング素子S9〜S12及びS19は、コンデンサC1及びC2が並列に接続された状態でコンデンサC1及びC2に充電された電荷に応じた出力電圧が出力されるようにオン/オフ制御される。すなわち、スイッチング素子S9〜S12及びS19は、コンデンサC1及びC2を並列に接続すると共に、出力用のコンデンサC3に接続し、コンデンサC3の端子電圧がオペアンプ20aに入力されるようにオン/オフ制御される。スイッチング素子S13〜S16は、ホール素子10に流れる電流が切り替わるように外部から電圧を印加した場合に、その状態毎にホール素子10の出力電圧がコンデンサC1及びC2のいずれかに印加されるようにオン/オフ制御される。すなわち、スイッチング素子S13〜S16をオン/オフ制御することによって、ホール素子10の出力電圧によってコンデンサC1及びC2のいずれかが充電される。スイッチング素子S17は、コンデンサC3の充電電荷を放電するために用いられる。スイッチング素子S18は、オペアンプ14aの入力端と出力端とを接続するために用いられる。スイッチング素子S9〜S19は、P型及びN型を問わず同程度の素子容量とすることが好ましい。
ダミースイッチング素子は、その接続先となるスイッチング素子と互いに排他的にオン/オフ制御されるスイッチング素子をいう。ダミースイッチング素子は、スイッチング素子の入力端及び出力端を接続した構成とすることができる。ダミースイッチング素子の互いに接続された入力端及び出力端は、接続先となるスイッチング素子の入力端又は出力端に接続される。ダミースイッチング素子は、接続先となるスイッチング素子の1/2程度の素子容量を有することが好適である。
本実施の形態において、ダミースイッチング素子D1〜D3は、それぞれスイッチング素子S11,S12及びS19がオンの時にオフとなり、スイッチング素子S11,S12及びS19がオフの時にオンとなるように制御される素子である。すなわち、ダミースイッチング素子D1〜D3は、接続先となるスイッチング素子S11,S12及びS19に接続される。ダミースイッチング素子D1〜D3は、それぞれスイッチング素子S11,S12及びS19の1/2程度の素子容量を有する。
以下、オフセットキャンセル回路200の動作について説明する。オフセットキャンセル回路200は、以下に示す第1状態、第2状態及び出力状態を切り替えることによってホール素子10の出力電圧のオフセット値をキャンセルして出力する。
まず、図2に示すように、スイッチング素子S1〜S19及びダミースイッチング素子D1〜D3をオン/オフ制御することによって、オフセットキャンセル回路200を第1の状態とする。スイッチング素子S1をオン及びスイッチング素子S6をオフすることによって抵抗R1,R3の接続点Aに電源電圧Vccを印加し、スイッチング素子S2をオン及びスイッチング素子S8をオフすることによって抵抗R2,R4の接続点Bを接地し、スイッチング素子S7をオン及びスイッチング素子S4をオフすることによって抵抗R1,R2の接続点Cをオペアンプ12bの非反転入力端子(+)に接続し、スイッチング素子S5をオン及びスイッチング素子S3をオフすることによって抵抗R3,R4の接続点Dにオペアンプ12aの非反転入力端子(+)に接続する。また、スイッチング素子S9〜S19のうちスイッチング素子S14,S16をオンし、その他をオフすることによって、オペアンプ12aの出力をコンデンサC1の正端子,オペアンプ12bの出力をコンデンサC1の負端子に接続し、オペアンプ12a,12bの出力電圧によってコンデンサC1を充電する状態とする。この状態を第1の状態とする。
なお、このときスイッチング素子S11,S12及びS19がオフであるので、ダミースイッチング素子D1〜D3はオン状態とする。
次に、図3に示すように、スイッチング素子S1〜S19及びダミースイッチング素子D1〜D3をオン/オフ制御することによって、オフセットキャンセル回路200を第2の状態とする。スイッチング素子S6をオン及びスイッチング素子S1をオフすることによって抵抗R1,R3の接続点Aをオペアンプ12aの非反転入力端子(+)に接続し、スイッチング素子S8をオン及びスイッチング素子S2をオフすることによって抵抗R2,R4の接続点Bをオペアンプ12bの非反転入力端子(+)に接続し、スイッチング素子S4をオン及びスイッチング素子S7をオフすることによって抵抗R1,R2の接続点Cを接地し、スイッチング素子S3をオン及びスイッチング素子S5をオフすることによって抵抗R3,R4の接続点Dに電源電圧Vccを印加する。また、スイッチング素子S9〜S19のうちスイッチング素子S15,S16をオンし、その他をオフすることによって、オペアンプ12aの出力をコンデンサC2の負端子,オペアンプ12bの出力をコンデンサC2の正端子に接続し、オペアンプ12a,12bの出力電圧によってコンデンサC2を充電する状態とする。この状態を第2の状態とする。
なお、このときスイッチング素子S11,S12及びS19がオフであるので、ダミースイッチング素子D1〜D3はオン状態とする。
このようにホール素子10に流す電流の方向を変えるように電圧を印加して第1及び第2の状態を切り替え、ホール素子10の4端子について2方向(90°)のホール電圧V1及びV2でコンデンサC1及びC2をそれぞれ充電する。
充電電圧V1は、第1の状態におけるホール電圧Vhallにオフセット電圧Voffが加算された値となる。すなわち、充電電圧V1=Vhall+Voffである。ホール素子10に流れる電流を90°変化させると、ホール素子10のオフセット電圧Voffは逆方向に発生するので、充電電圧V2は、第2の状態におけるホール電圧Vhallからオフセット電圧Voffを減算した値となる。すなわち、充電電圧V2=Vhall−Voffである。
出力状態では、図4に示すように、スイッチング素子S13〜S16はオフして、オペアンプ12a,12bとコンデンサC1及びC2とは遮断する。また、スイッチング素子S11,S12,S19をオンし、スイッチング素子S18をオフすることによって、コンデンサC4を介してコンデンサC1及びC2の正端子を共通にオペアンプ20aの入力端子の一端に接続する。また、スイッチング素子S9,S10をオンすることによって、コンデンサC1及びC2の負端子を共通にオペアンプ20aの入力端子の他端に接続する。オペアンプ20aの他端は、基準電圧発生回路20bによって発生させたVrefとされる。コンデンサC3の電荷消去用のスイッチング素子S17もオフ状態とする。
なお、このときスイッチング素子S11,S12及びS19がオンであるので、ダミースイッチング素子D1〜D3はオフ状態とする。
オフセットキャンセル回路200を出力状態とすることによって、コンデンサC1及びC2が並列に接続され、コンデンサC1及びC2に蓄えられていた電荷がコンデンサC1,C2及びC3に再分配されて充電電圧V1及びV2が平均化される。これにより、ホール素子10の出力電圧のオフセット値がキャンセルして出力電圧Voutとして出力される。
ここで、図5及び図6を参照して、ダミースイッチング素子D1〜D3の作用について説明する。図5及び図6は、第1の状態及び第2の状態の切り換えが終了し、コンデンサC1及びC2に電荷が蓄積されている状態から、出力状態へ切り換えた場合の電荷の移動の様子を模式的に示したものである。
ダミースイッチング素子D1〜D3が設けられていない構成では、図5(a)に示すように、スイッチング素子S11,S12,S19がオフの時にコンデンサC1及びC2が電圧V1及びV2にそれぞれ充電されている。このとき、コンデンサC1には電荷Q1=V1/C1が蓄えられ、コンデンサC2には電荷Q2=V2/C2が蓄えられている。
スイッチング素子S11,S12,S19がオンすることによって、図5(b)に示すように、コンデンサC1及びC2の正端子とコンデンサC3の正端子が接続されるが、電荷Q1,Q2の一部ΔQ11,ΔQ12,ΔQ19がスイッチング素子S11,S12,S19のチャネルに吸い込まれる。その結果、電荷Q1+Q2−ΔQ11−ΔQ12−ΔQ19がコンデンサC1〜C3に再分配されることになる。この、電荷ΔQ11+ΔQ12+ΔQ19分が出力電圧Voutを押し下げるチャージインジェクションノイズとして作用する。
ダミースイッチング素子D1〜D3が設けられている構成では、図6(a)に示すように、スイッチング素子S11,S12,S19がオフの時にコンデンサC1及びC2が電圧V1及びV2にそれぞれ充電されると共に、ダミースイッチ素子D1〜D3のチャネルにも電荷QD1,QD2,QD3が充電されている。
スイッチング素子S11,S12,S19がオンされると、ダミースイッチ素子D1〜D3がオフにされ、図6(b)に示すように、コンデンサC1及びC2の正端子とコンデンサC3の正端子が接続される。このとき、スイッチング素子S11,S12,S19の素子容量とダミースイッチング素子D1〜D3の素子容量を調整しておくことによって、電荷QD1,QD2,QD3によってスイッチング素子S11,S12,S19のチャネルに吸い込まれる電荷分を補償することができる。その結果、電荷Q1+Q2が正しくコンデンサC1〜C3に再分配されることになり、出力電圧Voutもホール電圧をより正しく示したものとなる。
具体的には、ダミースイッチング素子D1〜D3の素子容量をスイッチング素子S11,S12,S19の素子容量の0.5から1.5倍程度とすることが好適である。
なお、図7に、スイッチング素子S13〜S16にダミースイッチング素子を設けた場合の出力電圧Voutとの関係についてシミュレーションした結果を示す。図7は、ダミースイッチング素子を設けなかった場合と設けた場合とにおける出力電圧Voutの理想値に対する差の割合を示している。図7において、マイナス符合は理想値よりもシミュレーション結果が低い値であることを示している。図7に示されるように、スイッチング素子S13〜S16にダミースイッチング素子を接続しても、却って出力電圧Voutをさらに押し下げてしまうものとなり、出力電圧Voutに対するチャージインジェクションノイズの低減効果が小さい。
これは、スイッチング素子S13〜S16にダミースイッチング素子を接続した場合、第1の状態又は第2の状態においてコンデンサC1及びC2を充電した後、スイッチング素子S13〜S16をオフ及びダミースイッチング素子をオンにした際にコンデンサC1及びC2に蓄えられている電荷の一部がダミースイッチング素子に吸い取られてしまうことが原因であると推定される。
したがって、スイッチング素子S13〜S16には、ダミースイッチング素子を接続しないことが好適である。すなわち、オフセットキャンセル回路200において、ホール素子10に流れる電流が切り替わるように外部から電圧を印加した場合に、その状態毎にホール素子10の出力電圧がコンデンサC1及びC2のいずれかに印加されるようにオン/オフ制御され、第1の状態及び第2の状態でコンデンサC1及びC2にオペアンプ12a,12bの出力端を接続するために用いられるスイッチング素子にはダミースイッチング素子を接続しないことが好適である。
また、スイッチング素子S9及びS10は、出力状態後において低インピーダンスとなるので、スイッチング素子S9及びS10にもダミースイッチング素子を接続しても出力電圧Voutに対するチャージインジェクションノイズの低減効果が小さい。したがって、スイッチング素子S9及びS10にもダミースイッチング素子を接続しないことが好適である。
また、図8は、オフセットキャンセル回路200におけるコンデンサC1及びC2の素子構造の例を示す。
コンデンサC1及びC2は、半導体基板30上にポリシリコン層32、絶縁層34及びポリシリコン層36を積層して構成される。絶縁層34及びポリシリコン層36をパターンニングして形成された開口部のポリシリコン層32の表面に電極38が形成される。絶縁層34は、ポリシリコン層32上に積層して形成され、ポリシリコン層36は、絶縁層34上に積層して形成される。ポリシリコン層36の表面に電極40が形成される。電極38及び電極40から出力端子が引き出される。
このような構造を有するコンデンサC1及びC2は、半導体基板30を接地した状態で、電極38及び電極40との間のキャパシタンスを利用する。図9に、コンデンサC1及びC2の等価回路を示す。図9に示すように、コンデンサC1及びC2には、半導体基板30に形成される寄生容量Cxが接続されたものとなる。
このようなコンデンサC1及びC2を用いる場合、図10(a)に示すように、オフセットキャンセル回路200のコンデンサC1及びC2の正端子側に寄生容量Cxが配置されるようにオペアンプ12a,12bに接続すると、出力状態においてコンデンサC1及びC2に蓄えられている電荷をコンデンサC1,C2及びC3に電荷を再配分させる際に、フローティング状態のコンデンサC1,C2,C3に加えて寄生容量Cxにも電荷が再配分されてしまう。その結果、正しいホール電圧よりも低い出力電圧Voutが出力されてしまうことになる。
一方、図10(b)に示すように、オフセットキャンセル回路200のコンデンサC1及びC2の負端子側に寄生容量Cxが配置されるようにオペアンプ12a,12bに接続すると、出力状態においてコンデンサC1及びC2に蓄えられている電荷をコンデンサC1,C2及びC3に電荷を再配分させる際に、コンデンサC1及びC2の負端子及び寄生容量Cxの端子は基準電圧Vrefとされる。寄生容量Cxには基準電圧発生回路20b等から基準電圧Vrefに応じた電荷が供給され、コンデンサC1及びC2に蓄えられていた電荷は正しくコンデンサC1,C2及びC3に再配分される。その結果、出力電圧Voutはより正しいホール電圧に近くなる。
コンデンサC1及びC2へのチャージ時とコンデンサC1,C2及びC3に電荷を再配分させる際とで、基準電圧の差が生じる。この基準電圧の差は、ホール素子10の中心電圧とオペアンプ20aで用いられる基準電圧発生回路20bの基準電圧との間の差である。この電圧差に加え、寄生容量による電荷の影響によってオペアンプ20aでの比較時にオフセットとなってしまう。図10(b)に示すように寄生容量Cxを配置することによって、オペアンプ20aでの比較時のオフセットの影響を低減することができる。
以上のように、本発明の実施の形態によれば、ホール素子の出力電圧のオフセット電圧をキャンセルすると共に、オフセットキャンセル回路へのチャージインジェクションノイズの影響を低減することができる。
10 ホール素子、12 増幅回路、12a,12b オペアンプ、14 平均化回路、14a オペアンプ、14b 基準電圧発生回路、20 平均化回路、20a オペアンプ、20b 基準電圧発生回路、30 半導体基板、32 ポリシリコン層、34 絶縁層、36 ポリシリコン層、38 電極、40 電極、100,200 オフセットキャンセル回路。

Claims (2)

  1. ホール素子のオフセットキャンセル回路であって、
    複数のコンデンサと、
    前記ホール素子に流れる電流が切り替わるように外部から電圧を印加し、その状態毎に前記ホール素子の出力電圧が前記複数のコンデンサのいずれかに印加されるようにオン/オフ制御される第1のスイッチング素子群と、
    前記複数のコンデンサが並列に接続された状態で前記複数のコンデンサに充電された電荷に応じた出力電圧が出力されるようにオン/オフ制御される第2のスイッチング素子群と、を備え、
    前記複数のコンデンサの各々は、その両端子の一方に寄生容量が接続された構成を有し、
    前記複数のコンデンサが並列に接続された状態において、並列に接続された前記複数のコンデンサの一方の出力端に基準電圧が印加され、前記複数のコンデンサの各々の両端子のうち前記基準電圧が印加された端子側に前記寄生容量が接続されていることを特徴とするオフセットキャンセル回路。
  2. 請求項1に記載のオフセットキャンセル回路であって、
    前記複数のコンデンサの各々は、
    半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第1半導体層と、
    前記第1半導体層上に形成された絶縁層と、
    前記絶縁層上に形成された第2半導体層と、を備え、
    前記複数のコンデンサが並列に接続された状態において、前記第1半導体層に前記基準電圧が印加され、前記半導体基板が接地されていることを特徴とするオフセットキャンセル回路。
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