JP2011129964A - 固体撮像素子 - Google Patents

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隆一 小林
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Abstract

【課題】より大きい絶対値のゲインを含む可変のゲインで、画素からの信号を増幅する。
【解決手段】固体撮像素子は、入射光に応じた信号を出力する画素と、画素からの信号が入力される入力容量Ciと、−入力端子に入力容量Ciが接続されるとともに+入力端子に所定電位Vrefが印加される演算増幅器OPと、帰還回路FBCとを備える。帰還回路FBCは、−入力端子と演算増幅器OPの出力端子との間をオンオフする帰還スイッチFBSWと、スイッチSW1と容量Cf1との直列回路で構成され−入力端子と前記出力端子との間に接続された第1の個別帰還回路IFBC1と、スイッチSW2と容量Cf2との直列回路で構成され一端部が−入力端子又は前記出力端子に接続された第2の個別帰還回路IFBC2と、第2の個別帰還回路IFBC2の他端部と前記出力端子との間をオンオフする分離用スイッチSW10と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像素子に関するものである。
下記特許文献1には、画素アレイのカラムごとに、画素からの信号を増幅するカラムアンプが設けられた固体撮像素子が開示されている。この固体撮像素子では、前記カラムアンプは、画素からの信号が入力されるスイッチトキャパシタアンプと、前記スイッチトキャパシタアンプの出力部に入力部が接続されたバッファとから構成されている。このような固体撮像素子において、前記バッファが設けられていないものも知られている。
前記スイッチトキャパシタアンプは、演算増幅器と、前記演算増幅器の非反転入力端子に接続された入力容量と、前記演算増幅器の反転入力端子と前記演算増幅器の出力端子との間に接続され可変の容量値を形成する帰還回路とから構成されている。前記帰還回路は、前記反転入力端子と前記出力端子との間をオンオフする帰還スイッチと、前記反転入力端子と前記出力端子との間に並列接続された複数の個別帰還回路とから構成されている。前記各個別帰還回路は、スイッチと容量との直列回路で構成されている。
前記スイッチトキャパシタアンプのゲインの絶対値は、入力容量の容量値を帰還回路の容量値で割った値となる。前記複数の個別帰還回路のスイッチのオンオフ状態により前記帰還回路の容量値が定まるので、可変のゲインを得ることができる。
特開2008−34974号公報
前記従来の固体撮像素子では、1つの個別帰還回路の容量の容量値を十分に小さく設定し、その個別帰還回路のスイッチのみをオンさせ、残りの個別帰還回路のスイッチをオフさせれば、帰還回路が形成する容量値は十分に小さくなり、カラムアンプのゲインの絶対値を十分に大きくすることができるはずである。
しかし、前記従来の固体撮像素子では、このようにしてもカラムアンプの絶対値のゲインを十分に大きくすることはできないことが判明した。その理由については、後に、本発明と比較される比較例の説明において明らかにする。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、より大きい絶対値のゲインを含む可変のゲインで、画素からの信号又はこれに応じた信号を増幅することができる固体撮像素子を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、以下の各態様を提示する。第1の態様による固体撮像素子は、入射光に応じた信号を出力する画素と、前記画素からの信号又はこれに応じた信号が入力される入力容量と、第1の入力端子に前記入力容量が接続されるとともに第2の入力端子に所定電位が印加される演算増幅器と、帰還回路とを備えたものである。前記帰還回路は、前記第1の入力端子と前記演算増幅器の出力端子との間をオンオフする帰還スイッチと、スイッチと1つ以上の容量との直列回路で構成され前記第1の入力端子と前記出力端子との間に接続された第1の個別帰還回路と、スイッチと1つ以上の容量との直列回路で構成され一端部が前記第1の入力端子又は前記出力端子に接続された第2の個別帰還回路と、前記第2の個別帰還回路の他端部と前記出力端子又は前記第1の入力端子との間をオンオフする分離用スイッチと、を有する。
本明細書において、スイッチと1つ以上の容量との直列回路とは、スイッチに対する各容量の接続関係が直列となっている回路をいい、各容量間の接続関係は直列や並列や直並列など任意の関係でよいものとする。
第2の態様による固体撮像素子は、前記第1の態様において、前記第2の個別帰還回路の両端部間に、前記第2の個別帰還回路の前記1つ以上の容量の一方電極と配線との間で生ずる寄生容量が存するものである。
第3の態様による固体撮像素子は、前記第1又は第2の態様において、前記第1の個別帰還回路の容量値は、前記第2の個別帰還回路の容量値よりも小さいものである。
第4の態様による固体撮像素子は、前記第1乃至第3のいずれかの態様において、スイッチと1つ以上の容量との直列回路で構成され前記第2の個別帰還回路と並列接続された1つ以上の他の個別帰還回路を、備えたものである。
第5の態様による固体撮像素子は、前記第1乃至第4のいずれかの態様において、前記分離用スイッチのオフ時に、前記第2の個別帰還回路の前記一端部に所定電位を印加するスイッチを備えたものである。
本発明によれば、より大きい絶対値のゲインを含む可変のゲインで、画素からの信号又はこれに応じた信号を増幅することができる固体撮像素子を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による固体撮像素子を示す回路図である。 図1中の1つの増幅回路を示す回路図である。 図2に示す増幅回路の各部のレイアウトを模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態による固体撮像素子の1つの増幅回路を示す回路図である。 図4に示す増幅回路の各部のレイアウトを模式的に示す図である。
以下、本発明による固体撮像素子について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による固体撮像素子1を示す回路図である。本実施形態による固体撮像素子1は、2次元状に配置された複数の画素11と、垂直走査回路12と、水平走査回路13と、画素11の各列に対応して設けられ対応する列の画素11の出力信号が供給される垂直信号線14と、各垂直信号線14に接続された定電流源15と、各垂直信号線14に対応して設けられ垂直信号線14の信号を入力電圧Vinとして受けて出力電圧Voutを出力する増幅回路16と、サンプリング部17と、水平信号線18N,18Sと、出力アンプAPN,APSと、水平信号線18N,18Sをそれぞれ所定タイミングで所定電位VrefにリセットするためのトランジスタRTHN,RTHSとを有している。水平走査回路13は、列毎に水平走査信号φHを出力する。図1において、Vddは画素部の電源電位である。
なお、本発明では、垂直信号線14と増幅回路16の入力部との間に、バッファ等の信号処理部を介在させ、増幅回路16の入力部に、垂直信号線14の信号(画素11からの信号)に応じた信号が入力されるようにしてもよい。また、前記特許文献1に開示された固体撮像素子と同様に、増幅回路16とサンプリング部17との間にバッファを設けてもよい。
各画素11は、一般的なCMOS型固体撮像素子と同様に、光電変換部としてのフォトダイオードPDと、電荷電圧変換部としてのフローティングディフュージョンFDと、フローティングディフュージョンFDの電位に応じた信号を出力する増幅部としての増幅トランジスタAMPと、フォトダイオードPDからフローティングディフュージョンFDに電荷を転送する電荷転送部としての転送トランジスタTXと、フローティングディフュージョンFDの電位をリセットするリセット部としてのリセットトランジスタRESと、当該画素11を選択するための選択部としての選択トランジスタSELとを有している。
転送トランジスタTX、リセットトランジスタRES、選択トランジスタSELのゲートは、行方向に配置される画素11に共通に接続され、行毎に、垂直走査回路12からの駆動信号φTX、φRES、φSELが供給される。これらのトランジスタTX,RES,SELの機能及び動作は、一般的なCMOS固体撮像素子と同様であるため、ここでは、その詳細な説明は省略する。
各サンプリング部17は、第1の容量CSと、第2の容量CNとを有している。本実施の形態では、第1の容量CSは、光信号を蓄積する容量である。第2の容量CNは、前記光信号から差し引くべきノイズ成分を含む差分用信号を蓄積する容量である。また、各サンプリング部17は、第1及び第2の入力スイッチTVS,TVNと、第1及び第2の出力スイッチTHS,THNとを有している。各サンプリング部17は、対応する増幅回路16の出力信号Voutを制御信号φTVN,φTVSに従ってサンプリングして保持するとともに、当該保持された信号を水平走査回路13からの水平走査信号φHに従って水平信号線18N,18Sへ供給する。水平信号線18N,18Sに出力された光信号及び差分用信号はそれぞれそれぞれ出力アンプAPS,APNを介して増幅され、外部信号処理部(図示せず)へ出力される。図面には示していないが、この外部信号処理部は、出力アンプAPS,APNの出力間の差分を、差動アンプ等によって得る。これにより相関2重サンプリングが実現される。なお、このような差分を得る差動アンプ等を固体撮像素子1に搭載してもよい。このサンプリング部17は、増幅回路16のオフセットを取り除くために設けられている。
図2は、図1中の1つの増幅回路16を示す回路図である。図3は、図2に示す増幅回路16の各部のレイアウトを模式的に示す図である。図3中の長手方向が列方向(カラム方向)である。図3において、寄生容量Cp2〜Cp4以外の各容量の一方電極を紙面手前側に、他方電極を紙面奥側に、両電極がややずれて重なったかのように記載している。なお、図3に示すように、所定電位Vref及び制御信号φSW1〜φSW4,φSW10,φSW11は各増幅回路16に対して共通して供給されるが、図1ではその図示を省略している。
本実施の形態では、増幅回路16は、入力電圧Vinが一方電極に印加される入力容量Ciと、演算増幅器OPと、演算増幅器OPの反転入力端子(−入力端子)と演算増幅器OPの出力端子との間に接続された帰還回路FBCと、を有している。演算増幅器OPの−入力端子には、入力容量Ciの他方電極が接続されている。演算増幅器OPの非反転入力端子(+入力端子)には、所定電位Vrefが印加されている。演算増幅器OPの出力端子が、出力電圧Voutを出力する増幅回路16の出力部となっている。なお、以下の説明では、入力容量Ciの容量値も同じ符号Ciで示すものとする。この点は、後述する各容量についても同様である。
本実施の形態では、帰還回路FBCは、帰還スイッチFBSWと、第1乃至第4の個別帰還回路IFBC1〜IFBC4と、分離用スイッチSW10と、スイッチSW11とから構成されている。
帰還スイッチFBSWは、演算増幅器OPの−入力端子と演算増幅器OPの出力端子との間に接続され、その間をオンオフする。第1の個別帰還回路IFBC1は、スイッチSW1と1つの容量Cf1との直列回路で構成され、その一端部が演算増幅器OPの−入力端子に接続され、その他端部が演算増幅器OPの出力端子に接続されている。第2の個別帰還回路IFBC2は、スイッチSW2と1つの容量Cf2との直列回路で構成され、その一端部が演算増幅器OPの−入力端子に接続され、その他端部が分離用スイッチSW10を介して演算増幅器OPの出力端子に接続されている。分離用スイッチSW10は、第2の個別帰還回路IFBC2の前記他端部と演算増幅器OPの出力端子との間をオンオフする。
第3の個別帰還回路IFBC3は、スイッチSW3と1つの容量Cf3との直列回路で構成され、第2の個別帰還回路IFBC2と並列接続されている。第4の個別帰還回路IFBC4は、スイッチSW4と2つの容量Cf4a,Cf4bとの直列回路で構成され、第2の個別帰還回路IFBC2と並列接続されている。本実施の形態では、2つの容量Cf4a,Cf4bは互いに並列接続されているが、2つの容量Cf4a,Cf4bの接続関係はこれに限られない。なお、いずれの個別帰還回路IFBC1〜IFBC4においても、用いる容量の数やそれらの間の接続関係は任意に定めることができる。
スイッチSW11は、第2の個別帰還回路IFBC2の分離用スイッチSW10側の端部と接地との間に接続され、分離用スイッチSW10のオフ時に第2の個別帰還回路IFBCのその端部に接地電位を印加するようになっている。スイッチSW11は、接地電位に代えて、他の任意の電位を印加するようにしてもよい。
本実施の形態では、スイッチSW1〜SW4,SW10,SW11,FBSWは、MOSトランジスタで構成され、対応する制御信号(その制御信号の符号は、スイッチの符号にφを付したものとしている。)に応じてオンオフする。ここでは、これらのスイッチは、対応する制御信号がH(ハイレベル)の場合にオンし、対応する制御信号がL(ローレベル)の場合にオフするものとする。なお、これらのスイッチはMOSトランジスタに限られない。
本実施の形態では、nを2以上(4以上でもよい。)の整数とし、単位容量値をCとしたとき、Ci=8C、Cf1=C/n、Cf2=Cf3=Cf4a=Cf4b=Cとされている。これにより、第1の個別帰還回路IFBC1の容量値が、他の個別帰還回路IFBC2〜IFBC4の容量値よりも小さくなっている。図3に示すように、入力容量Ciは、単位容量値Cを示す単位容量を8個並列したものとして構成され、容量Cf2,Cf3,Cf4a,Cf4bはそれぞれ1個の単位容量で構成されている。容量Cf1の容量値は高ゲインを得るためにC/nに設定するべく、容量Cf1の電極面積は、前記単位容量の電極面積の1/nに設定されている。
増幅回路16は、各垂直信号線14に対応して設けられるので、図3に示すように、行方向の幅が極めて狭くて列方向に延びた短冊状の領域に配置されている。その結果、容量Cf2,Cf3,Cf4a,Cf4bのパターンも列方向に比較的長く形成せざるを得ず、図3に示すように、それらの図3中の紙面奥側の電極とそれらに近接して並行して行方向に走る信号線(演算増幅器OPの−入力端子に接続されている配線)との間で比較的大きな寄生容量Cp2〜Cp4が生じてしまう。今、単位容量Cに対応する寄生容量値をCpとすると、Cp2=Cp3=Cp、Cp4=2Cpとなる。なお、容量Cf1の電極面積は前記単位容量の電極面積よりも小さいので、容量Cf1の図3中の紙面奥側の電極と前記信号線との間の寄生容量は無視することができる。
ここで、増幅回路16の基本的な動作について説明する。今、帰還スイッチFBSWがオフしている場合に帰還回路FBCが演算増幅器OPの−入力端子と出力端子との間に形成する容量値をCfとする。この容量値Cfは、スイッチSW1〜SW4,SW10,SW11のオンオフ状態に応じて定まり、可変である。制御信号φFBSWがHとなると、帰還スイッチFBSWがオンして演算増幅器OPの−入力端子と出力端子との間が短絡し、演算増幅器OPの出力端子が所定電位Vrefにクランプされる。その後、制御信号φFBSWがLにされて帰還スイッチFBSWがオフしている状態で、垂直信号線14の電圧VinがΔVだけ変化すると、演算増幅器OPの出力端子の信号は、{Vref−(Ci/Cf)×ΔV}となる。このように、帰還スイッチFBSWがオフすると、増幅回路16のゲインGとして、入力容量Ciの容量値と帰還回路FBCの容量値Cfの比で反転ゲイン(−Ci/Cf)が得られる。
次に、スイッチSW1〜SW4,SW10,SW11のオンオフ状態に応じて得られる増幅回路16のゲインGの値について説明する。
第1に、スイッチSW1,SW11をオフ状態とし、スイッチSW2〜SW4,SW10をオン状態とすると、Cf=Cf2+Cf3+Cf4a+Cf4b+Cp2+Cp3+Cp4=4C+4Cpとなる。ここで、Cpに対してCを十分に大きく設定することで、Cpを無視し得るので、Cf≒4Cとなる。よって、この第1の場合には、ゲインGは−2倍となる。
第2に、スイッチSW1〜SW3,SW11をオフ状態とし、スイッチSW4,SW10をオン状態とすると、Cf=Cf4a+Cf4b+Cp2+Cp3+Cp4=2C+4Cp≒2Cとなる。よって、この第2の場合には、ゲインGは−4倍となる。
第3に、スイッチSW1,SW3,SW4,SW11をオフ状態とし、スイッチSW2,SW10をオン状態とすると、Cf=Cf2+Cp2+Cp3+Cp4=C+4Cp≒Cとなる。よって、この第3の場合には、ゲインGは−8倍となる。
第4に、スイッチSW10をオフ状態とし、スイッチSW1,SW11をオン状態とする(スイッチSW2〜SW4の状態はオフが好ましい。)と、Cf=Cf1=C/nとなる。ただし、前述したように、nは2以上(4以上でもよい。)の整数である。よって、この第4の場合には、ゲインGは−8n倍となり、高いゲインとなる。
このように、本実施の形態では、増幅回路16のゲインGとして、−2倍、−4倍、−8倍の他に、−8n倍という高ゲインを得ることができる。
なお、制御信号φSW11は制御信号φSW10の反転信号とされ、分離用スイッチSW10とスイッチSW11は相補的にオンされる。分離用スイッチSW10がオフ状態の場合にスイッチSW11がオン状態となることで、分離用スイッチSW10により演算増幅器OPの出力端子から切り離された寄生容量Cp2〜Cp4の端部に接地電位が印加され、寄生容量Cp2〜Cp4がフローティング状態とならない。したがって、フローティング状態となった寄生容量Cp2〜Cp4からノイズが混入するようなことがなくなるので、好ましい。もっとも、本発明では、必ずしもスイッチSW11を設ける必要はない。
ここで、本実施の形態と比較される比較例による固体撮像素子について、説明する。この比較例が本実施の形態と異なる所は、増幅回路16の帰還回路FBCにおいて、分離用スイッチSW10が除去されその箇所が短絡されるとともにスイッチSW11が除去される点のみである。この比較例は、前述した従来の固体撮像素子に相当する。
この比較例においても、本実施の形態の前記第1乃至第3の場合と同様に、増幅回路16のゲインGとして、−2倍、−4倍、−8倍を得ることができる。しかし、この比較例では、ゲインGとして−8n倍という高ゲインを得ようとしても、そのような高ゲインを得ることができない。その理由について、以下に説明する。
この比較例では、分離用スイッチSW10の箇所が短絡されているので、ゲインGとして−8n倍を得ようとして、スイッチSW1をオン状態とし、スイッチSW2〜SW4をオフ状態にすると、Cf=Cf1+Cp2+Cp3+Cp4=C/n+4Cpとなる。高いゲインを得ようとしてCf1=C/nを小さくすればするほどCf1に対してCpが無視し得なくなり、Cf1を小さくしていっても、帰還回路FBCの容量値Cfは寄生容量の値4Cpによって飽和してしまい、帰還回路FBCの容量値Cfをある程度以上小さくすることができなくなってしまう。よって、この比較例では、増幅回路16のゲインGとしてある程度以上に高いゲインを得ることができず、−8n倍という高ゲインを得ることができないのである。
これに対し、本実施の形態では、前記第4の場合には、分離用スイッチSW10がオフ状態とされることで、寄生容量Cp2〜Cp4が演算増幅器OPの−入力端子と出力端子との間から切り離されるので、寄生容量Cp2〜Cp4が帰還回路FBCの容量値Cfに何ら影響を与えない。したがって、本実施の形態では、前記第4の場合に、−8n倍という高ゲインを得ることができるのである。
このように、本実施の形態によれば、増幅回路16によって、より大きい絶対値のゲイン−8nを含む可変のゲインGで、画素11からの信号を増幅することができる。
前述したような増幅回路16のゲインGの設定の点を除いて、本実施の形態による固体撮像素子の動作(具体的には、前記制御信号φTX、φRES、φSEL、φFBSW、φTVN、φTVS等のタイミング)は、前記特許文献1に開示された固体撮像素子の動作と同様であるので、その説明は省略する。
なお、本実施の形態において、例えば、個別帰還回路IFBC3,IFBC4を除去してもよい。また、個別帰還回路IFBC1と並列接続した個別帰還回路を追加してもよい。この場合、追加した個別帰還回路は、例えば、スイッチ及び容量(その容量値は例えばCf1/m(mは2以上の整数))からなる直列回路としてもよい。この場合、増幅回路16のゲインGとして、8n×m倍のゲインも得ることができる。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態による固体撮像素子の1つの増幅回路16を示す回路図であり、図2に対応している。図5は、図4に示す増幅回路16の各部のレイアウトを模式的に示す図であり、図3に対応している。図4及び図5において、図2及び図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点のみである。前記第1の実施の形態では、分離用スイッチSW10が、第2の個別帰還回路IFBC2の図2中の右側端部と演算増幅器OPの出力端子との間に設けられているのに対し、本実施の形態では、分離用スイッチSW10が、第2の個別帰還回路IFBC2の図4中の左側端部と演算増幅器OPの−入力端子との間に設けられている。
また、前記第1の実施の形態では、スイッチSW11が、第2の個別帰還回路IFBC2の図2中の右側端部と接地との間に接続されているのに対し、本実施の形態では、第2の個別帰還回路IFBC2の図4中の左側端部と接地との間に接続されている。
さらに、前記第1の実施の形態では、演算増幅器OPの図3中の左側(入力側)に、スイッチSW1〜SW4,SW10,SW11,FBSW及び容量Cf1〜Cf3,Cf4a,Cf4bが配置されているのに対し、本実施の形態では、演算増幅器OPの図5中の右側(出力側)に、スイッチSW1〜SW4,SW10,SW11,FBSW及び容量Cf1〜Cf3,Cf4a,Cf4bが配置されている。この配置の変更に伴い、本実施の形態では、前記第1の実施の形態で生じていた寄生容量Cp4が発生しない。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。例えば、前述した各容量値の設定やゲインの値等は例示であり、それらに限られない。
1 固体撮像素子
11 画素
14 垂直信号線
16 増幅回路
OP 演算増幅器
Ci 入力容量
FBC 帰還回路
IFBC1〜IFBC4 個別帰還回路
FBSW 帰還スイッチ
SW1〜SW4,S11 スイッチ
SW10 分離用スイッチ
Cf1〜Cf3,Cf4a,Cf4b 容量
Cp2〜Cp4 寄生容量

Claims (5)

  1. 入射光に応じた信号を出力する画素と、
    前記画素からの信号又はこれに応じた信号が入力される入力容量と、
    第1の入力端子に前記入力容量が接続されるとともに第2の入力端子に所定電位が印加される演算増幅器と、
    前記第1の入力端子と前記演算増幅器の出力端子との間をオンオフする帰還スイッチと、スイッチと1つ以上の容量との直列回路で構成され前記第1の入力端子と前記出力端子との間に接続された第1の個別帰還回路と、スイッチと1つ以上の容量との直列回路で構成され一端部が前記第1の入力端子又は前記出力端子に接続された第2の個別帰還回路と、前記第2の個別帰還回路の他端部と前記出力端子又は前記第1の入力端子との間をオンオフする分離用スイッチと、を有する帰還回路と、
    を備えたことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記第2の個別帰還回路の両端部間に、前記第2の個別帰還回路の前記1つ以上の容量の一方電極と配線との間で生ずる寄生容量が存することを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記第1の個別帰還回路の容量値は、前記第2の個別帰還回路の容量値よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像素子。
  4. スイッチと1つ以上の容量との直列回路で構成され前記第2の個別帰還回路と並列接続された1つ以上の他の個別帰還回路を、備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の固体撮像素子。
  5. 前記分離用スイッチのオフ時に、前記第2の個別帰還回路の前記一端部に所定電位を印加するスイッチを備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の固体撮像素子。
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