JP2010282703A - 記録/再生制御装置、及びハードディスクドライブを用いた記録/再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部23は、予め設定されたパラメータ及びHDD3−1,3−2を対にした領域毎の割り当てセクタ数に基づいて、1台の仮想HDDにおける1仮想トラックあたりのセクタ数を特定し、仮想アドレスとHDD3−1,3−2のLBAとの間の変換規則を設定する。そして、1仮想トラックあたりのセクタ数分のデータ毎に、仮想アドレスを設定し、変換規則に基づいて、仮想アドレスをHDD3−1,3−2のLBAに変換し、HDD3−1,3−2へ同時にデータを記録する。これにより、HDD3−1,3−2へデータを記録するレートが平滑化し、最低転送レートを高くすることができる。
【選択図】図1
Description
〔記録/再生装置の構成〕
まず、画像等の各種データを記録及び再生する記録/再生装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態による制御装置(記録/再生制御装置)を含む記録/再生装置の構成を示すブロック図である。この記録/再生装置1は、制御装置(記録/再生制御装置)2及び2台のHDD3−1,3−2を備えており、受信したデータストリームのデータを所定のレートにてHDD3−1,3−2に記録する装置であり、また、所定のレートにてHDD3−1,3−2からデータを読み出し、データストリームとして送信する装置である。記録/再生装置1は、記録装置として機能する場合、データストリームのパケットを受信し、受信したデータストリームをセクタ長毎のデータに区分し、2台のHDD3−1,3−2を1台の仮想HDDとして扱うことにより、その1台の仮想HDDにおける仮想トラック及び仮想セクタに対応した仮想アドレスに各データを割り振る。ここで、仮想HDDは、固定長の複数の仮想トラックから構成され、1仮想トラックは所定数の仮想セクタにより構成される。そして、1台の仮想HDDにおける仮想アドレスを、2台のHDD3−1,3−2におけるそれぞれの論理セクタアドレス(以下、LBAという。)に変換することにより、2台のHDD3−1,3−2にデータをそれぞれ振り分けて記録する。
次に、図1に示したパラメータ記憶部24に記憶されるパラメータについて説明する。前述したとおり、このパラメータは、設計者がHDD3−1,3−2から全てまたは一部のLBAに対する転送レートを測定し、その測定データに基づいて設計者によって予め設定され、制御部23により使用される。
図2は、設計者により測定されたHDD3−1,3−2の転送レート特性を示す概念図である。尚、図2の測定データは、実際に測定したものではなく、説明のために用意したものであり、HDD3−1またはHDD3−2のいずれかのHDDのデータを示している。以下の説明では、HDD3−1及びHDD3−2の転送レート特性は同等であるものとする。図2において、横軸はLBA(論理セクタアドレス)、縦軸は転送レートを示しており、棒グラフは、LBAのセクタ毎に測定した転送レート特性を示している。また、棒グラフの中央点をそれぞれ接続した線グラフは、棒グラフの変化を線で近似した場合の転送レート特性を示している。LBA=0は、ディスクの最外周ゾーンにおける開始セクタアドレスを示している。このセクタの転送レートは最大値Tmaxである。LBA=Lmaxは、ディスクの最内周ゾーンにおける最終セクタアドレスを示している。このセクタの転送レートは最小値Tminである。
T=Tmax−(Tmax−Tmin)×L/Lmax
尚、図2の測定データには反映していないが、ヘッド切り替えまたはゾーン切り替えがあると、転送レートは瞬間的に小さくなる。また、図2の測定データは、階段状の棒グラフとして示しているが、実際は不良セクタの存在やサーボエラー等により、ゾーン内でも転送レートに変動が発生することがある。
図3は、設計者により設定された、HDD3−1,3−2におけるN(=4)個の分割領域について説明する図である。設計者は、図2の測定データを参照して、HDD3−1,3−2におけるディスク領域をN個に分割する。分割される領域は、任意のLBAの箇所でよい。図3は、ディスク領域を4個に分割した例を示しており、図2と同様に、横軸はLBA、縦軸は転送レートを示している。実線の棒グラフは、4個の領域に分割したときのLBAの範囲及び転送レートを示しており、点線の棒グラフは、図2の測定データを示している。4分割された各領域の転送レートは、その領域におけるLBAの範囲に対応した転送レートの平均値であり、図2の測定データに基づいて、設計者によって計算される。または、4分割された各領域の転送レートは、ぞれぞれの領域において測定されたレートである。
図4は、パラメータ記憶部24に記憶されたパラメータを説明する図である。パラメータ記憶部24は、(1)領域毎のセクタ数と、(2)HDD毎の割り当てセクタ数とをパラメータとして記憶している。(1)(2)に示すパラメータは、設計者によって、図2に示した測定データ及び図3に示した分割領域のデータに基づいて、予め設定される。
次に、制御部23がHDD3−1,3−2の各領域にデータを記録する順序について説明する。図5は、その順序を説明する図である。前述したとおり、制御部23は、HDD3−1に対し、領域1から領域Nへ向けてキャッシュメモリ25−1を介してデータを記録し、それと同時に、HDD3−2に対し、領域Nから領域1へ向けてキャッシュメモリ25−2を介してデータを記録する。
次に、図1に示した制御部23の記録処理について説明する。前述したとおり、制御部23は、パラメータ記憶部24からパラメータを読み出し、パラメータに基づいて、1台の仮想HDDにおける1仮想トラックあたりの仮想セクタ数を特定する。また、制御部23は、パラメータに基づいて、仮想アドレス(仮想トラック及び仮想セクタに対応したアドレス)と、HDD3−1,3−2における実際のLBAとの間の変換規則を設定する。そして、制御部23は、記録装置として機能する場合、データ記憶部22からセクタ長単位のデータを、1仮想トラックあたりの仮想セクタ数毎に読み出し、読み出したデータに仮想アドレスを割り振り、仮想HDDの仮想アドレスに記録したデータとして管理する。そして、制御部23は、アドレス変換規則に基づいて仮想アドレスをHDD3−1,3−2のLBAに変換し、HDD3−1に対しLBAを指定してデータを記録すると共に、HDD3−2に対しLBAを指定してデータを記録する。変換規則は、HDD3−1に対し転送レートの高い領域(小さいLBAの領域)から転送レートの低い領域(大きいLBAの領域)へ向けて記録を行い、それと同時に、HDD3−2に対し転送レートの低い領域(大きいLBAの領域)から転送レートの高い領域(小さいLBAの領域)へ向けて記録を行うように、かつ、レートが平滑化するように定義されている。以下、詳細に説明する。
2 制御装置
3−1,3−2 HDD
21 通信部
22 データ記憶部
23 制御部
24 パラメータ記憶部
25−1,25−2 キャッシュメモリ
Claims (4)
- 2台のハードディスクドライブの一方に対し、ディスクの転送レートが高い領域から低い領域へ向けて論理セクタアドレスを指定してアクセスすると共に、他方に対し、ディスクの転送レートが低い領域から高い領域へ向けて論理セクタアドレスを指定してアクセスすることにより、データの記録及び再生を行う記録/再生制御装置において、
所定数の領域に分割された前記ハードディスクドライブについて、前記領域のセクタ数をパラメータとして記憶し、前記一方のハードディスクドライブの転送レートが高い領域から低い領域に対して、他方のハードディスクドライブの転送レートが低い領域から高い領域を対にした場合の前記対の領域のそれぞれに、前記領域毎に測定された転送レートに比例するようにセクタ数の割り当てが求められ、前記対の領域に対する割り当て情報をパラメータとして記憶するパラメータ記憶部、及び、
前記パラメータに基づいて、前記2台のハードディスクドライブに記録すべきセクタ長のデータを、前記一方のハードディスクドライブの領域へ記録するデータと、前記領域と対になっている他方のハードディスクドライブの領域へ記録するデータとに振り分け、かつ、それぞれのデータにハードディスクドライブの前記領域における論理セクタアドレスを割り付け、前記割り付けた論理セクタアドレスを指定して前記2台のハードディスクドライブにアクセスし、前記データの記録を行う制御部、を備えたことを特徴とする記録/再生制御装置。 - 請求項1に記載の記録/再生制御装置において、
前記制御部は、前記領域のセクタ数を示すパラメータ及び前記対の領域に対するそれぞれの割り当て情報を示すパラメータに基づいて、前記対の領域における全セクタ数を算出し、前記対の領域のそれぞれに、前記割り当て情報に従って前記全セクタ数のデータが分配されるように、前記2台のハードディスクドライブを1台の仮想ハードディスクドライブとみなした場合の仮想アドレスを、前記2台のハードディスクドライブの論理セクタアドレスに変換するための変換規則を設定し、
前記2台のハードディスクドライブに記録すべきセクタ長のデータに、前記仮想アドレスを設定し、
前記変換規則に基づいて、前記データに設定した仮想アドレスを、前記一方のハードディスクドライブの領域の論理セクタアドレス、または、前記領域と対になっている他方のハードディスクドライブの領域の論理セクタアドレスに変換し、前記変換した論理セクタアドレスを指定して前記2台のハードディスクドライブにアクセスし、前記データの記録を行うことを特徴とする記録/再生制御装置。 - 請求項1または2に記載の記録/再生制御装置において、
前記制御部は、前記論理セクタアドレスを指定し、一方のハードディスクドライブに対しディスクの転送レートが高い領域から低い領域へ向けてデータを記録し、他方のハードディスクドライブに対しディスクの転送レートが低い領域から高い領域へ向けてデータを記録し、
前記一方及び他方のハードディスクドライブにおける領域へのデータの記録は、共に、前記領域内における先頭セクタからセクタ番号が大きくなる方向へと行う、ことを特徴とする記録/再生制御装置。 - 請求項1から3までのいずれか一項の記録/再生制御装置と、ディスクの転送レートが高い領域から低い領域へ向けてデータを記録する第1のハードディスクと、ディスクの転送レートが低い領域から高い領域へ向けてデータを記録する第2のハードディスクと、を備えたことを特徴とする記録/再生装置。
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