JP2010282302A - 情報配信システム、そのサーバ装置、プログラム - Google Patents

情報配信システム、そのサーバ装置、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの移動手段を容易に推定でき、また天候、気象情報の変化に柔軟に対応して配信情報を決定する。
【解決手段】任意の配信端末2からの配信要求に応じて、その日、未だそのユーザの移動手段を推定していない場合には、移動手段推定テーブルを参照して移動手段を推定する(ステップS15)。そして、推定した移動手段とそのときの気象情報等に基づいて配信情報決定テーブルを検索して、該当する配信情報を求める(ステップS17〜S19)。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信端末を所持するユーザに対する情報配信方法等に関する。
従来、顧客一人一人の状況に合わせたサービスを提供するシステムとして、特許文献1に開示されているように交通機関の利用履歴を読み取り利用履歴に応じたサービスを提供する技術が知られている。また、特許文献2に開示されているように顧客1人1人の移動手段をGPSの位置情報の時間変化から推定し移動手段に連動した情報を提供する技術が知られている。
特開2001−331720号公報 特開2007−304009号公報
特許文献1の方式では交通機関の事業者の許可がなければ実施できないという問題がある。また、特許文献2の方式では顧客の情報を事前に登録し、また、顧客はGPS付きの通信端末の利用契約を結ぶ必要があり、利用するのに手間がかかるという問題がある。また特許文献1,2共に移動手段のみを用いて配信情報を決定しており天候の変化に柔軟に対応できないという問題がある。
本発明の課題は、手間が掛かることなく容易にユーザの移動手段の推定を行ってユーザの移動手段に応じた内容の配信情報を提供することができ、あるいは更に天候の変化に柔軟に対応して配信情報を提供することができる情報配信システム、そのサーバ装置、プログラム等を提供することである。
本発明の情報配信システムは、サーバ装置と、所定のエリア内の各所に配置される端末であって任意のユーザが所持する通信端末との非接触近距離通信機能を有しネットワークを介して前記サーバ装置と通信可能な複数の配信端末とを有する情報配信システムであって、前記各配信端末は、任意のユーザが前記通信端末によりアクセスしてくる毎に、配信要求を前記サーバ装置に送信する配信要求手段を有し、前記サーバ装置は、予め複数種類の配信情報を記憶する配信情報記憶手段と、前記配信要求に基づき、前記ユーザがその日に前記各配信端末のうちのどの配信端末を最初に利用したかにより、該配信要求の送信元の配信端末に送信すべき配信情報を決定する配信情報決定手段とを有する。
上記情報配信システムでは、各配信端末は配信情報を保持しておらず、通信端末を所持するユーザからのアクセス(利用)がある毎に、サーバ装置から配信情報を取得してユーザに情報提供する。サーバ装置は、予め複数種類の配信情報を記憶しており、ユーザがその日に最初に利用した配信端末に基づいて、配信端末に送信すべき配信情報を決定する。
上記情報配信システムにおいて、例えば、前記サーバ装置は、更に、予め前記各配信端末毎に対応付けて任意の移動手段が登録された第1記憶手段を有し、前記配信情報決定手段は、前記ユーザがその日に最初に利用した配信端末に対応する移動手段を前記第1記憶手段を参照して求め、該求めた移動手段に基づいて前記配信要求の送信元の配信端末に送
信すべき配信情報を決定する。
上記エリアは例えば大型店舗や商店街等であり、複数の出入口を有する。ユーザは、様々な移動手段(電車、バス、自動車、徒歩等)で、このエリアに来て又はこのエリアから次の目的地に行く(例えば帰宅する)。ここで、上記複数の出入口は、例えば、駅から近い出入口もあれば、バス亭から近い出入口もあれば、駐車場から近い出入口もあるとする。また、ユーザがその日に最初に利用する配信端末は、そのユーザが利用した出入口に近い場所に設置されている配信端末である可能性が高いと考える。これより、上記第1記憶手段を用いて、ユーザのその日の移動手段を推定する。
この様に、上述した従来の問題が生じることなく、簡単な構成で容易に移動手段を推定でき、推定した移動手段に応じた配信情報(適切な情報)をユーザに提供できる。
また、例えば、上記情報配信システムにおいて、前記サーバ装置は、更に、所定の外部装置から定期的に気象情報を取得して記憶する気象情報取得・記憶手段を有し、前記配信情報取得・送信手段は、前記移動手段推定手段によって決定された又は既に決定されて記憶されていた移動手段と前記気象情報とに応じた配信情報を前記配信情報記憶手段から取得する。
この様に、移動手段だけでなく気象情報にも応じた内容の配信情報を、ユーザに提供できるようにしてもよい。
また、例えば、上記情報配信システムにおいて、前記サーバ装置の前記配信情報決定手段は、前記配信要求に基づき、前記ユーザがその日に前記各配信端末のうちのどの配信端末を最初に利用したか、及び前記ユーザが過去に前記所定エリアにおいてどの配信端末を最後に利用したかにより、前記配信要求の送信元の配信端末に送信すべき配信情報を決定する。
ユーザが上記エリアに来る際の移動手段と、上記エリアから次の目的地に行く(例えば帰宅する)際の移動手段とが、異なる場合も考えられる。この様な場合に対応して、両方の移動手段に応じた配信情報を提供することで、より適切な内容の配信情報をユーザに提供できるようにしてもよい。
尚、本発明は、上記情報配信システムに限らず、そのサーバ装置、あるいはそのプログラム自体として構成することもできる。
本発明の情報配信システム、そのサーバ装置、プログラム等によれば、手間が掛かることなく容易にユーザの移動手段の推定を行ってユーザの移動手段に応じた内容の配信情報を提供することができ、あるいは更に天候の変化に柔軟に対応して配信情報を提供することができる。
本例の情報配信システムの構成例である。 本システムの適用対象エリアについて説明する為の図である。 本例の情報配信システム全体の概略的な情報配信動作シーケンスを示す図である。 実施例1におけるステップS3の詳細フローチャート図である。 (a)〜(c)は実施例1の移動手段推定に係る各種情報を示す図である。 (a)〜(e)は実施例1の配信情報決定/履歴更新に係る各種情報を示す図である。 配信情報テーブルの具体例を示す図である。 (a)は配信情報(通信メッセージ)の一例、(b)はその表示例である。 実施例2におけるステップS3の詳細フローチャート図である。 (a)〜(c)は実施例2の前回帰宅時の移動手段推定に係る各種情報を示す図である。 (a)〜(c)は実施例2の来店時の移動手段推定に係る各種情報を示す図である。 (a)〜(e)は実施例2の配信情報決定/履歴更新に係る各種情報を示す図である。 コンピュータ・ハードウェア構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本例の情報配信システムの構成例である。
図1に示す情報配信システム1は、基本的には、配信サーバ10と複数の配信端末2から成る。配信サーバ10及び各配信端末2は、ネットワーク4に接続しており、ネットワーク4を介して相互にデータ送受信可能となっている。ネットワーク4は、例えばLAN、VAN(Virtual Private Network)、WAN(Wide Area Network)等である。また、気象情報配信システム5から不図示のネットワーク(インターネット等)を介して、気象情報(現在の天気、気温等;更に本例では天気予報等も)が定期的に配信サーバ10に配信される。
上記情報配信システム1では、任意の配信端末2に対して任意の通信端末3がアクセス(タッチ)することで、その配信端末2に対して配信サーバ10から適切な情報が配信される。この配信情報は、例えば配信端末2から通信端末3に転送されるが、この例に限らない。“適切な情報”とは、例えば後述するように、ユーザの移動手段(行き、または帰り)に応じた内容の情報である。あるいは、後述するように更に天候に応じた内容の情報としてもよい。詳しくは後述する。
通信端末3は、各ユーザが所持・携帯する携帯型端末であり、例えばICカード機能付携帯電話、ICカード等である。本説明ではユーザに提供する情報を、通信端末3に配信して表示させたりWebにアクセスさせる形態を例にするので、通信端末3がICカード機能付携帯電話である例を用いて説明するが、この例に限らない。通信端末3がICカードである場合には、ユーザに提供する情報は、配信端末2に表示させることになる。
配信サーバ10は、所定のエリア(大型店舗や商店街等)毎に1台設置される。配信端末2は、このエリア内に複数台設置される。各配信端末2は、非接触ICカード通信機能を有する、例えば非接触ICカード・リーダ/ライタ等である。各配信端末2には固有の識別コード(配信端末IDという)が与えられており、各配信端末2は予め自己の配信端末IDを記憶している。
尚、配信サーバ10は必ずしも所定のエリア内に設置する必要はなく、エリア外に設置
してもよい。また、配信サーバ10は必ずしも1つのエリア毎に1台設置する例に限らず、例えば複数のエリアに対して1台設置するものであってもよい。一方、配信端末2は必ず所定のエリア内の各所に複数台設置する必要がある。
各ユーザが、自己の通信端末3を任意の配信端末2にかざすと(タッチすると)、例えば既存の非接触ICカード通信機能により、通信端末3−配信端末2間で通信を行い、配信端末2は更にネットワーク4を介して配信サーバ10との通信を行う。そして、配信端末2は、配信サーバ10から配信される情報を、通信端末3に送信する。これによって、通信端末3において配信情報が表示される。また、配信情報に基づいて所定のWebサーバにアクセスして詳細情報等を取得表示することもできる。
ここで、本例の配信サーバ10は、通信端末3のユーザの上記エリアまでの移動手段(電車、自家用車、バス、徒歩、自転車等)を推定し、この移動手段に応じた内容の配信情報を、配信端末2を介して通信端末3に配信することで、ユーザに適切な情報提供を行うことができるものである。本手法では、従来のように各交通機関会社から利用履歴を取得したりユーザの端末にGPS機能を備えたりする必要なく、簡単な構成でユーザの上記エリアまでの移動方法を推定することができる。更に、本手法では、天候に応じた内容の配信情報を生成してユーザに提供できる。つまり、天候に応じた適切な内容の情報をユーザに提供できる。
以上の特徴を実現する為に、配信サーバ10は図1に示す構成を有する。更に、気象情報配信システム5から、随時、上記気象情報を取得している。
図1に示すように、本例の配信サーバ10は、制御部11、移動手段推定モジュール12、配信情報決定モジュール13、移動手段推定テーブル14、移動手段記憶テーブル15、配信履歴テーブル16、配信情報テーブル17、配信情報決定テーブル18、気象情報テーブル19を有する。
制御部11は、配信サーバ10全体を制御する中央処理装置(CPU等)である。移動手段推定モジュール12、配信情報決定モジュール13は、それぞれ、制御部11(CPU等)が実行する所定の処理モジュール(アプリケーションプログラム)であると考えてよい。すなわち、制御部11(CPU等)が、不図示の記憶装置(ハードディスク等)に予め記憶されている所定のアプリケーションプログラムを読出・実行することにより、移動手段推定モジュール12、配信情報決定モジュール13の各処理機能が実現される。
但し、制御部11は、移動手段推定モジュール12、配信情報決定モジュール13の処理を実行するだけでなく、他の処理も行っている。
移動手段推定モジュール12は、移動手段推定テーブル14を参照して、本日のユーザの移動手段の推定を行う。上記の通り配信サーバ10は任意のエリア(大型店舗や商店街等)内に設置されており、ユーザが当該エリアまでどの様な移動手段で来たのかを推定する。また、必要に応じて移動手段記憶テーブル15の更新を行う。
配信情報決定モジュール13は、移動手段記憶テーブル15(場合によっては、更に、気象情報テーブル19)等を参照し、更にこの参照結果に基づいて配信情報決定テーブル18を検索して、該当する配信情報IDを求める。そして、この配信情報IDに対応する配信情報を配信情報テーブル17から取得する。上記の通り、移動手段記憶テーブル15の内容は、移動手段推定モジュール12によって更新されている場合がある。
すなわち、配信情報決定モジュール13は、移動手段推定モジュール12によって推定されたユーザの移動手段に応じた内容の配信情報を選択・取得する。あるいは、配信情報決定モジュール13は、移動手段推定モジュール12によって推定されたユーザの移動手
段と、現在の天気(更に天気予報)とに応じた内容の配信情報を選択・取得する。この様にして、各ユーザ毎に、そのユーザの状況に応じた適切な内容の配信情報を取得することができる。
制御部11は、任意のユーザが任意の配信端末2を利用することで(自己の通信端末3を配信端末2にタッチする等)、この配信端末2から所定情報を含む配信要求が送信されてくる毎に、この所定情報に基づいて上記移動手段推定モジュール12、配信情報決定モジュール13の各処理機能部の処理を実行させることで、上記の通り適切な内容の配信情報を取得する。そして、この配信情報を要求元の配信端末2に配信することで、ユーザに情報提供する。尚、上記所定情報とは、例えば後述する配信端末ID、通信端末ID等である。
また、制御部11は、定期的に気象情報テーブル19の内容を最新のデータに更新する処理も行っている。すなわち、制御部11は、任意のタイミングで(例えば1時間毎に)外部の気象情報配信システム20から、自サーバ10が設置されているエリア近辺の気象情報を取得し、取得した気象情報を気象情報テーブル19に保存する(上書きする)。
また、上述した移動手段推定テーブル14、移動手段記憶テーブル15、配信履歴テーブル16、配信情報テーブル17、配信情報決定テーブル18、気象情報テーブル19の各種テーブルは、上記不図示の記憶装置(ハードディスク等)に予め記憶されているテーブルである。これらのテーブルの具体例は図5〜図7に示し、後にこれらの図面を参照して説明するが、以下、簡単に説明する。
移動手段推定テーブル14は、自サーバ10が設置されているエリア内の各配信端末2毎に(但し、全ての配信端末2とは限らず、特定の複数台の配信端末2に限ってもよい)対応付けて、“推定される移動手段”が予め登録されている。この登録内容は人間が任意に判断するが、この判断の基本的な考え方について後に図2を参照して説明する。
移動手段記憶テーブル15には、各ユーザ毎に上記移動手段推定モジュール12による最新の推定結果(移動手段)が記憶される。
気象情報テーブル19に関しては上記の通り、直近の気象情報(当該エリアの天気、気温等;更に本例では天気予報情報も含む)が記憶される。
配信情報決定テーブル18は、移動手段、気象情報等の各種条件毎に、その条件に対応する配信情報のIDが登録されている。
配信情報テーブル17には、予め上記配信情報IDに対応付けて配信情報が記憶(登録)されている。
配信履歴テーブル16には、各ユーザ毎に、そのユーザへの配信情報の配信履歴が記憶される。
ここで、図2(a)、(b)を参照して、上記移動手段推定テーブル14の登録内容に関する基本的な考え方について説明する。
尚、図2(a)と図2(b)とは、配信端末2の配置例が異なるだけであり、それ以外は同じである。以下の説明では、図2(a)をメインにして説明するが図2(b)に関しても略同様である。尚、図2(a)は配信端末2がエリア内の様々な場所に設置されている例、図2(b)は、配信端末2がエリアの各出入口毎に1台ずつ設置されている例である。また、尚、配信端末2の配置例は図2(a)や図2(b)に示す例に限らない。
まず、上記複数の配信端末2は、上述した所定のエリア(大型店舗や商店街、ショッピ
ングセンタ等)内の任意の各所に設置される。また、図2には示していないが、配信サーバ10もこのエリア内の何処かに(あるいはこのエリアの近辺に)設置されている(但し、この例に限らない)。
配信端末2は、例えば非接触ICカード・リーダ/ライタ等であり、例えばレジに設置されて精算の際の電子マネー決済に用いられるものが典型的であるが、それ以外にも最近は各売り場毎に設置されてその売り場の商品に関する情報を配信する為のものや、出入口付近に設置されてそのエリアの全体的な情報(例えばその日のお買い得商品情報等)を配信する為のものを設置することが提案されている。
ここで、上記の通り、本システムの適用対象は“大型店舗”等としている。つまり、例えばコンビニエンスストアのような小売店ではなく、例えばスーパーマーケット、百貨店等の比較的大きな店舗(大型店舗)を、適用対象としている。つまり、上述した所定のエリアとは、ある程度大きなエリアを意味する。これより、このエリアへの出入口は、複数存在することを想定しており、本手法はこの想定に基づいている。
図2には、所定のエリアを示すと共に、このエリアの複数の出入口として、例えば出入口A、出入口B、出入口C、出入口Dを示している。そして、例えば、出入口Aは駅に近い出入口であり、出入口Bはバス停に近い出入口であり、出入口Cは駐車場に近い出入口であり、出入口Dは近隣のマンション群に近い出入口であるものとする。
この例の場合、例えば移動手段が“電車”であるユーザは、出入口Aから出入する可能性が高いと考えられる。同様に、移動手段が“バス”であるユーザは出入口Bから出入する可能性が高く、移動手段が“自家用車”であるユーザは出入口Cから出入する可能性が高く、移動手段が“徒歩”であるユーザは出入口Dから出入する可能性が高いと考えられる。
更に、本手法では、上記エリア内に入ったユーザが、このエリア内の各配信端末2を利用して(自己の通信端末3を配信端末2にタッチする等)、様々な情報を入手しようとする行動を行うことを想定する。この場合、このユーザがエリア内に入って最初に利用する配信端末2は、このユーザが入場した出入口に近い配信端末2である可能性が高いと考えられる。
以上述べたことから、上記移動手段推定テーブル14の登録内容を判断する担当者等は、まず上記エリアの各出入口毎に対応する移動手段を判断する。これは図2の例では上記の通り、例えば出入口Aに関しては移動手段は“電車”であると判断する。そして、例えば、上記エリア内の全ての配信端末2についてその配信端末2に最も近い出入口を判断する。これより、各配信端末2毎に、その各配信端末2に最も近い出入口に対応する移動手段を判断できる。そして、移動手段推定テーブル14に、各配信端末2毎に、その各配信端末2に対応する移動手段を登録する。
但し、これは一例であり、例えば、全ての配信端末2についてではなく、例えば各出入口毎にその出入口近辺の1または複数の配信端末2のみを対象にして、移動手段推定テーブル14にこれらの対象となる各配信端末2毎に、それに対応する移動手段を登録するようにしてもよい。
以上述べたようにして作成された移動手段推定テーブル14を用いることで、後述するように、例えばユーザがその日に最初に利用した配信端末2に対応する移動手段を、その日のユーザの当該エリアへの移動手段であるものと推定する。勿論、この推定が100%的中するわけではないが、上述した通り、推定が的中する可能性は低くはないと考えられ
る。
この様に、本手法では、移動手段推定テーブル14を用いた簡単な手法で、ユーザの移動手段を推定できる。そして、推定した移動手段に応じた内容の情報を、ユーザに提供できる。つまり、各ユーザ毎に適切な内容の情報を提供できる。あるいは、移動手段だけでなくその日の天気等に応じた適切な内容の情報を、ユーザに提供できる。この場合も、各ユーザ毎に適切な内容の情報を提供できる。
図3に、本例の情報配信システム1全体の概略的な情報配信動作シーケンスを示す。
まず、上記エリア内に任意の出入口から入場したユーザが、自己の通信端末3を任意の配信端末2にかざすと(タッチすると)、通信端末3−配信端末2間で非接触ICカード通信機能により通信を行い、通信端末3は自己のID(通信端末IDというものとする)を配信端末2に送信する(ステップS1)。通信端末IDは、その通信端末3を一意に特定する為の固有の識別コードであり、例えば通信端末3の製造番号等である。
配信端末2は、受信した通信端末IDと自己の配信端末IDとを含む配信要求メッセージ(以下、単に配信要求という)を生成し、この配信要求をネットワーク4を介して配信サーバ10に送信する(ステップS2)。
この配信要求を受信した配信サーバ10は、配信情報IDを決定する(ステップS3)。この決定処理の際、必要に応じて移動手段推定テーブル14を参照して上記ユーザの当該エリアまでの移動手段を推定したうえで、配信情報IDを決定する。詳しくは後述する。
そして、決定した配信情報IDに基づき配信情報を生成する(ステップS4)。これは本例では、この配信情報IDに対応する配信情報を、配信情報テーブル17から取得する。
そして、生成した配信情報を、ネットワーク4を介して、要求元(上記配信要求の送信元)の配信端末2へ配信する(ステップS5)。また、この配信の履歴を配信履歴テーブル16に追加する(ステップS7)。尚、ステップS4、S5、S7の処理は、配信情報決定モジュール13以外の不図示のモジュールが行っても良いし、配信情報決定モジュール13が行ってもよい(何れにしても、実質的に制御部11が実行する)。
上記配信情報を受信した配信端末2は、この配信情報を非接触ICカード通信機能により上記通信端末3へ送信する(ステップS6)。これより、通信端末3のディスプレイに配信情報が表示される等して、ユーザは配信情報の内容を知る。このようにして、ユーザに情報提供する。上記の通り、この配信情報の内容は、ユーザの移動手段に応じたものとなる。あるいは、更に天気等に応じた内容とすることもできる。
これは一例であり、配信端末2は、例えばステップS6の代わりに、配信情報を自己のディスプレイに表示することで、ユーザに情報提供するものであってもよい。これは、特に通信端末3がICカードであり、それ故に表示機能を持たない場合に特に有効となる。
ここで、本手法として実施例1と実施例2を提案するものであり、上記図1〜図3の説明は、実施例1,2に共通の説明であるが、以下、個別の説明を行う。まず、図4〜図8を参照して実施例1について説明する。次に、図9以降を参照して実施例2について説明する。
まず、図4〜図8を参照して実施例1における配信サーバ10の処理について詳細に説
明する。
配信サーバ10において、制御部11は、上記配信要求を受信すると、上記配信情報決定モジュール13を呼び出して上記ステップS3の処理を実行させる。
図4は、実施例1における上記ステップS3の配信情報ID決定処理の詳細フローチャート図である。尚、この処理において、配信情報決定モジュール13は、必要に応じて移動手段推定モジュール12を呼び出して、移動手段の推定処理(ステップS15,S16)を実行させる。
以下、図4の処理について、図5〜図8も参照して説明する。
図4の処理において、配信情報決定モジュール13は、まず、配信要求を受け付けた時刻(現在日時)を配信要求時刻として記憶する(ステップS11)。尚、配信要求の内容は、図5(a)、図6(a)に示すように、パラメータ(配信端末ID、通信端末ID)と、これらのデータサイズである。配信要求の通信メッセージフォーマットは、図示の通り、各パラメータ毎に、そのデータサイズを先頭に示し、改行し、その後ろにパラメータを連結している。
次に、受信した配信要求に含まれる上記配信端末ID、通信端末IDに基づいて、以下の処理を実行する。
ここで、本説明では、本例の情報配信システム1による情報配信サービスは、会員限定のサービスとする。よって、特に図示しないが、配信サーバ10は不図示の会員管理テーブルも記憶している。この会員管理テーブルには、事前に会員登録手続きを行ったユーザの通信端末3の通信端末IDに対応付けて、このユーザに任意に割り当てられた会員IDと、このユーザに関する何らかの個人情報(名前、性別、年齢等)が登録されている。これより、本説明では、受信した配信要求の通信端末IDに対応する会員IDを取得したうえで(これを、処理対象会員IDと呼ぶものとする)、ステップS12以降の処理を実行するものとする。
但し、必ずしも会員限定サービスとするものではない。会員限定サービスとしない場合には、当然、通信端末IDに対応する会員IDを求める処理は必要ない。また、この場合、以下の説明における「会員ID」を「通信端末ID」に置き換えればよい。
ここで、ステップS12以降の処理の説明の為に、移動手段推定テーブル14、移動手段記憶テーブル15の具体例について図5(b)、(c)を参照して説明しておく。
図5(b)に示す一例では、移動手段推定テーブル14には、各配信端末ID31に対応付けて「推移される移動手段」32(バス、電車、徒歩等)が登録されている。これについては既に図2等で説明した通りであり、ここでは特に詳細には説明しない。尚、図には示されないが、例えば図示の徒歩とバスを例にするならば、例えば配信端末ID31=‘1’、‘3’、‘5’に対しては「推移される移動手段」32として“徒歩”が登録され、配信端末ID31=‘2’、‘4’、‘6’に対しては「推移される移動手段」32として“バス”が登録されるというように、各移動手段毎に複数の配信端末IDが対応付けられることも有り得る。これについては既に図2で説明してある。
また、図5(c)に示す例の移動手段記憶テーブル15は、会員ID41、更新日時42、移動手段43より成る。つまり、各会員ユーザ毎に、移動手段43が記憶され、また移動手段43の更新日時が記憶される。移動手段記憶テーブル15における移動手段43は随時更新される(会員ID41のユーザによる、その日最初の配信端末2の利用の際に更新される)ものであり、この移動手段43の最新の更新日時が更新日時42に記憶される。
以下、上記移動手段推定テーブル14、移動手段記憶テーブル15の具体例も用いて、ステップS12以降の処理について説明する。
まず、上述した配信要求の通信端末IDに対応する会員ID(処理対象会員ID)を用いて、移動手段記憶テーブル15を検索し(ステップS12)、処理対象会員IDが移動手段記憶テーブル15に登録されているか否か(会員ID41が処理対象会員IDと一致するレコードが移動手段記憶テーブル15に存在するか否か)を判定する(ステップS13)。登録されている場合には(ステップS13,YES)、更に、そのレコード(上記会員ID41が一致するレコード)の更新日時42の日付が、本日(今日)であるか否かを判定する(ステップS14)。
処理対象会員IDがテーブル15に登録されており(ステップS13,YES)、且つその更新日時42が本日である場合(ステップS14,YES)、その日のユーザの移動手段の推定とこの推定結果による移動手段記憶テーブル15の移動手段43の更新処理が既に行われていることになる(今回のユーザによる配信端末2の利用がその日最初の利用ではないことになる)ので、ステップS15、S16の処理を行う必要なく、ステップS17以降の処理に移行する。この場合、現在の移動手段記憶テーブル15の内容(移動手段43)をそのユーザの本日の移動手段として、ステップS17以降の処理を実行することになる。
一方、処理対象会員IDがテーブル15に登録されていない場合(ステップS13,NO)には、そのユーザが会員になってから未だ一度も移動手段の推定等が行われていない(つまり、会員登録後、初めての利用である)ことになり、また登録されているが更新日時42が本日ではない(昨日以前である)場合(ステップS14,NO)には、この処理対象会員IDのユーザによる配信端末2の利用がその日最初の利用であることになるので、何れの場合も、ステップS15,S16の処理を実行し、その後、ステップS17以降の処理に移行する。
尚、ステップS15,S16の処理は、移動手段推定モジュール12に実行させる。但し、本例では、移動手段推定モジュール12と配信情報決定モジュール13とに分けているが、必ずしもこの様にする必要性はなく、例えば配信情報決定モジュール13に移動手段推定モジュール12の機能が含まれていてもよい。この場合、図4は、配信情報決定モジュール13の処理フローチャート図であると見做せる。
ステップS15、S16の処理に関しては、まず、配信要求の配信端末IDで移動手段推定テーブル14を検索し、該当するレコード(その配信端末ID31が配信要求の配信端末IDと一致するレコード)を求める。そして、求めたレコードの「推定される移動手段」32を、上記処理対象会員IDのユーザの本日の当該エリアまでの移動手段とする(ステップS15)。そしてこの移動手段によって移動手段記憶テーブル15を更新する。すなわち、この移動手段をテーブル15の移動手段43に上書き記憶すると共に、現在日時を更新日時42に上書き記憶する(ステップS16)。
ステップS17以降の処理は、例えば、上記のようにして求めた上記処理対象会員IDのユーザの本日の当該エリアまでの移動手段を用いて、この移動手段に応じた配信情報を求める。但し、本例では、本日の移動手段だけでなく、更に気象情報(現在の天気、気温等;更に本例では天気予報等も含む)も条件として、これら条件に対応する配信情報を求める例を示しており、図4ではこの例の場合の処理を示している。
この例におけるステップS17以降の処理では、まず、気象情報テーブル19を参照して、気象情報(現在の天気、気温等;更に本例では天気予報も)を取得する(ステップS17)。尚、ステップS17で取得した気象情報を気象条件と呼ぶ場合もある。また、図
示していないが、ステップS17の処理の際に、再度、上記処理対象会員IDを用いて移動手段記憶テーブル15を検索して、該当レコードの移動手段43を取得する。上述したステップS17以前の処理によって、このときには移動手段43は必ず、上記会員ユーザの本日の当該エリアまでの移動手段を示すものとなっている(但し、これは推定したものであり、100%正しいというものではない)。
そして、ステップS17で取得した情報を検索キーとして、配信情報決定テーブル18を検索することで(ステップS18)、この検索キーが示す条件に応じた配信情報を取得することができる。本例では、上記ユーザの本日の移動手段及び当該エリアに係る気象条件という条件に応じた配信情報を求めるものとなる。
ここで、気象情報テーブル19の具体例について図6(c)を参照して説明する。図示の例では、気象情報テーブル19は、天気51、気温52、天気予報53より成る。気象情報テーブル19は、上記の通り定期的に更新されており、よって気象情報テーブル19には常に当該エリアの地域に係る最新の気象情報(現在の天気、気温等や最新の天気予報)が格納されているので、ステップS17の処理では、特に選択等の処理は必要なく、気象情報テーブル19の情報を全て取得すればよい。
また、ここで、配信情報決定テーブル18の具体例について図6(d)を参照して説明する。図示の例では、配信情報決定テーブル18は、天気61、気温62、天気予報63、移動手段64、及び配信情報ID65から成る。
天気61、気温62、天気予報63、及び移動手段64の4つが、上記検索キーに対応する情報(所謂“主キー”)であり、各“主キー”に応じた配信情報ID65が登録されている。尚、よく知られているように、リレーショナルデータベース等においては、“主キー”は1つのレコードを特定する為の情報であり、複数の項目から成ってもよく、ここでは4つの項目から成る。
例えば図示の例のように気象条件が同じ(天気;晴れ、気温;30度以上、天気予報;曇り)であっても、移動手段64が異なれば(徒歩と電車)、配信情報ID65は異なる(‘1’と‘3’)ことになる。その逆に、移動手段が同じであっても気象条件が異なれば、配信情報ID65は異なることになる。尚、配信情報IDは各配信情報の識別情報を意味する。よって、配信情報IDが異なれば、配信情報の内容が異なることになる(但し、必ずしも全て異なるようにする必要はない)。
上記ステップS18の処理により、上記検索キー(ユーザの本日の移動手段及び気象条件)に該当するレコード、すなわちその“主キー”が上記検索キーと一致するレコードを求めて、この該当レコードの配信情報ID65を取得する(ステップS19)。これによって、処理対象会員IDのユーザに配信すべき配信情報の配信情報IDが決定される。
以上でステップS3の処理が完了し、その後、ステップS4の処理を実行する。
ステップS4の処理の詳細フローチャート図は示さないが、まず上記ステップS19で決定した配信情報IDを用いて配信情報テーブル17を検索し、この配信情報IDに対応する配信情報を取得する。
図7に、配信情報テーブル17の具体例を示す。
図示の例では、配信情報テーブル17は、各配信情報ID81に対応付けて、配信情報(タイトル82、ジャンプ先のURL83、本文84)が登録されている。上記検索処理では、その配信情報ID81が上記ステップS19で決定した配信情報IDと一致するレコードを求め、このレコードの配信情報(タイトル82、ジャンプ先のURL83、本文
84)を取得する。
そして、取得した配信情報を含めた配信情報(通信メッセージ)を生成し、これを上記配信要求の送信元の配信端末2へ送信する。これにより、上記の通り、この配信端末2を利用したユーザは、上記配信情報の内容を知ることができ、自己の本日の移動手段とそのエリアの気象に応じた適切な内容の情報提供を受けることができる。
尚、ステップS4において、上記処理を行う前に、まず配信履歴テーブル16を参照して、そのユーザに関して本日配信済みの全ての配信情報ID74を取得して、これらをステップS19で決定した配信情報ID65と比較して一致するか否かを判定するようにしてもよい。もし、一致するものがあった場合には、ステップS19で決定した配信情報ID65の配信情報は、既にそのユーザに配信済みであることになるので、同じ情報を二度配信する必要はないので、上記配信情報(通信メッセージ)の生成・送信処理を実行しないようにしてもよい。
図8(a)には配信情報(通信メッセージ)の通信メッセージフォーマットの一例を示す。配信情報の通信メッセージフォーマットは、各パラメータ(タイトル82、ジャンプ先のURL83、本文84)毎に、そのパラメータのデータサイズ(14,14,126)を先頭に示し、改行し、その後ろにパラメータを連結している。また、図8(b)にはこの配信情報(通信メッセージ)を通信端末3のディスプレイに表示した例を示す。図示の通り、タイトルや本文が表示されると共に、この本文等を見て興味をもったユーザが図示の“詳細”を選択指示することで、ジャンプ先のURL83が示すWebサイトにアクセスして、このWebサイトが提供する詳細情報を表示することもできる。
また、その後、ステップS7の処理において、配信履歴テーブル16を更新する。
図6(e)に、配信履歴テーブル16の具体例を示す。
図示の例では、配信履歴テーブル16は、配信要求時刻71、会員ID72、端末ID73、配信情報ID74から成る。配信履歴テーブル16の更新処理では、上記ステップS11で記憶した配信要求時刻を配信要求時刻71に記憶し、上記処理対象会員IDを会員ID72に記憶し、上記配信要求に含まれる配信端末IDを端末ID73に記憶し、上記ステップS19で決定した配信情報IDを配信情報ID74に記憶する。
尚、図6(b)は図5(c)と同じであり、特に説明しない。
以上説明したように、実施例1では、各ユーザ(本例では会員)毎に、そのユーザのその日の当該エリアまでの移動手段を推定し、この移動手段に応じた、またはこの移動手段及びこのエリアの地域に係る気象に応じた内容の配信情報を、ユーザに提供できる。特に、そのユーザのその日の当該エリアまでの移動手段の推定に関しては、図2等で説明したことより、配信端末IDを用いて移動手段推定テーブル14を検索するだけで実現できる。
よって、従来のような、交通機関の事業者の許可がなければ実施できないという問題や、ユーザがGPS付きの通信端末を所持する必要があり利用するのに手間がかかるという問題が起こることなく、手間が掛かることなく容易にユーザの移動手段の推定を行ってユーザの移動手段に応じた内容の配信情報を決定・提供することができる。また、更に、更に天候の変化に柔軟に対応して配信情報を決定・提供することができる。
尚、一応、上述した配信情報の具体例を以下に示しておく。
例えば、そのユーザのその日の当該エリアまでの移動手段(来店時の移動手段)のみに応じた配信情報の一例としては、例えば移動手段が“自動車”である場合には駐車場の割引クーポン、あるいは例えば「千円以上買い物した場合には、駐車料金が無料になります
」等の情報を提供すること等が考えられる。同様に、移動手段が“バス”である場合にはバスの割引クーポン、移動手段が“電車”である場合には電車の割引クーポン、移動手段が“徒歩”である場合には例えば靴の割引クーポン等を提供することが考えられる。
あるいは、特に図1には示していないが、配信サーバ10は更に随時、所定の外部装置から現在の交通機関情報(電車やバスの事故情報/遅延情報等)を取得しており、移動手段が“電車”や“バス”である場合には、この交通機関情報を提供するものであってもよい。
また、来店時の移動手段と気象情報とに応じた配信情報の一例としては、例えば移動手段が徒歩の場合を例にすると、気象情報が例えば気温30℃であった場合(暑かった場合)には例えば「現在、レジ付近で冷たい飲み物のサービスを行っています」、「現在、飲料水の割引きを行っています」等の配信情報が考えられ、あるいは気象情報における天気予報が“午後から雨”であった場合には、例えば「午後から雨の予報です。傘売場は2階です」や、「午後から雨の予報です。3000円以上お買い上げのお客様には傘のレンタルサービスを行っています」等の配信情報が考えられる。あるいは、移動手段が車であり、気象情報が雪の場合、「タイヤチェーンは、3階で販売しています。只今、2割引きキャンペーン中です」等の配信情報が考えられる。
次に、以下、実施例2について説明する。
以下、図9〜図12を参照して実施例1における配信サーバ10の処理について詳細に説明する。
尚、上記の通り、図1に示すシステム構成、図2の説明、図3に示す概略的な処理フローについては、実施例2においても実施例1と略同様である。よって、これらの説明は省略する。
実施例2が実施例1と異なる点は、主に、図9の処理において図4の処理とは一部異なる部分がある点、移動手段記憶テーブル15、配信情報決定テーブル18の内容が実施例1のものとは一部異なる点等である。更に、後述する「帰宅時の移動手段の推定・更新処理」が追加される点である。以下、実施例1とは異なる点をメインに説明する。
配信サーバ10において、制御部11は、上記配信要求を受信すると、上記配信情報決定モジュール13を呼び出して上記ステップS3の処理を実行させる。
図9は、実施例2における上記ステップS3の配信情報ID決定処理の詳細フローチャート図である。尚、この処理において、配信情報決定モジュール13は、必要に応じて移動手段推定モジュール12を呼び出して、移動手段の推定処理を実行させる。
尚、実施例1でも説明した通り、配信情報決定モジュール13が移動手段推定モジュール12の処理機能も備えるようにしてもよく、この場合には図9は配信情報決定モジュール13の処理フローチャート図であるとも言える。
ここで、図9の説明を行う前に、「帰宅時の移動手段の推定・更新処理」について説明する。尚、この「帰宅時の移動手段の推定・更新処理」の処理フローチャート図は特に示さない。
配信サーバ10の制御部11は、定期的に(例えば1日1回;特に上記エリアの店舗等の営業時間終了後等)、その日の来店者の帰宅時の移動手段の推定を行う。これは例えば、不図示の「帰宅時の移動手段の推定・更新処理」モジュールを起動して処理実行させる。
ここで、当該処理に係る各種テーブルについて、図10に具体例を示し説明する。これらは実施例2における各種テーブルの具体例と見做してよい。
図10(a)は実施例2における配信履歴テーブル16、図10(b)は実施例2における移動手段推定テーブル14、図10(c)は実施例2における移動手段記憶テーブル15の具体例である。
図示の通り、図10(a)、(b)に示す配信履歴テーブル16、移動手段推定テーブル14は、図6(e)、図5(b)に示す実施例1のものと同じであり、よって同一符号71〜74,31,32)を付してあり、その説明は省略する。
図10(c)に示す移動手段記憶テーブル15は、図5(c)に示す実施例1のものと一部異なる。すなわち、実施例2におけるテーブル15は、会員ID91、更新日時92、「前回帰宅時の移動手段」93、「来店時の移動手段」94より成る。
会員ID91、更新日時92は、図5(c)の会員ID41、更新日時42と同じであってよく、特に説明しない。また、「来店時の移動手段」94は、図5(c)の移動手段43と略同様のものと考えてよい。
以下、「前回帰宅時の移動手段」93と、その更新処理である「帰宅時の移動手段の推定・更新処理」について説明する。
「帰宅時の移動手段の推定・更新処理」は、まず、配信履歴テーブル16を参照して、各来店者(ユーザ;本例では会員限定)の当日の最終の配信履歴における配信端末IDを求める。これは、任意の会員を処理対象とし、この会員に関して以下の処理を実行する。この処理を全ての会員について実行するまで、繰り返す。
まず、上記処理対象の会員の会員IDを用いて配信履歴テーブル16を検索して、該当する(会員ID72が一致する)レコードを全て抽出する。次に、抽出したレコード群のなかで、その配信要求時刻71の日付が本日であるレコードを全て選択する。そして、選択した各レコードの配信要求時刻71同士を比較して、最も配信要求時刻が遅い(現在時刻に最も近い)レコードを求める。このレコードが上記「当日の最終の配信履歴」に相当するものであり、このレコードの端末ID73(配信端末2のID)を取得する。
次に、取得した端末ID73を用いて移動手段推定テーブル14を検索することで、該当する(その配信端末ID31が上記端末ID73と一致する)レコードの「推定される移動手段」32を取得し、この「推定される移動手段」32を、その会員の本日の帰宅時の移動手段と見做す。そして、この本日の帰宅時の移動手段を、移動手段記憶テーブル15におけるその会員に関するレコードの「前回帰宅時の移動手段」93に上書き記憶する。
後に図9の処理の際に「前回帰宅時の移動手段」93も参照するが、上記の通り「帰宅時の移動手段の推定・更新処理」は閉店後に実行されるので、次に図9の処理が実行されるのは翌日以降ということになる。よって、上記推定した“本日の帰宅時の移動手段”は、次に図9の処理を実行する際にはその会員の前回の(前日以前の)帰宅時の移動手段を意味することになり、これより上記の通り「前回帰宅時の移動手段」として記憶するものである。
尚、本手法では、図9の処理を実行した日の帰宅時の移動手段は、「前回帰宅時の移動手段」と同じとなる可能性が高いと考えている。
そして、図9の処理では、まず、ステップS21〜S24の処理を実行するが、これら
の処理はステップS11〜S14と略同様の処理であり、ここでは特に説明しない。尚、ステップS22の処理で参照する移動手段記憶テーブル15は、上記の通りその一部は実施例1のものと異なるが、これはステップS22〜S24の処理には影響しないので、これらの処理はステップS12〜S14の処理と略同様と考えてよい。
ステップS23,S24の両方で判定YESの場合にはそのままステップS27の処理を実行し、ステップS23,S24の何れかで判定NOの場合はステップS25,S26の処理を実行後、ステップS27の処理を実行する。これらのステップS23〜S26の処理において実施例1のステップS13〜S16の処理と異なる点は、ステップS16の処理の代わりステップS26の処理を実行する点であり、これについて以下説明し、それ以外については特に説明しない。
ステップS26の処理では、ステップS25の処理で得た「推定される移動手段」32を用いて、移動手段記憶テーブル15の「来店時の移動手段」94を更新する。尚、「来店時の移動手段」94は、実施例1の移動手段43と同じと考えてよく、そのユーザの本日の当該エリアまでの移動手段を意味するものである。従ってステップS26の処理も実質的にはステップS16の処理と略同様と考えて良い。また、この様な本日の移動手段の推定・更新の様子を、図11(a)〜(c)に示すが、これについては上記のことから図5(a)〜(c)の説明と略同様と考えてよく、よってここでは特に説明しない。
ステップS27の処理では、上記ステップS17と同様にして気象情報テーブル19を参照して、気象情報(現在の天気と気温;本例では更に天気予報)を取得する。更に、上記処理対象の会員の会員IDを用いて移動手段記憶テーブル15を検索して、該当するレコードの「前回帰宅時の移動手段」93と「来店時の移動手段」94を取得する。
そして、上記取得した情報を用いて配信情報決定テーブル18を検索して配信情報IDを決定する(ステップS28,S29)。その後は実施例1と同じであり、決定した配信情報IDを用いて該当する配信情報を取得して、この配信情報を要求元の配信端末2に送信する処理を行うものであり、ここでは特に説明しない。
ここで上記ステップS28,S29の処理は、基本的には上記ステップS18,S19の処理と略同様であってよいが、上記の通り配信情報決定テーブル18の内容が実施例1のものとは多少異なることから、一部処理内容が異なる。これについて、図12を参照して説明する。
図12(d)に、実施例2における配信情報決定テーブル18の具体例を示す。尚、図12(b),(c)にはステップS27〜S29の処理に係る各種テーブル19,15の具体例も示すが、これらは実施例1と同じであってよく、同一符号を付してあり、ここでは特に説明しない。また、図12(a)に示す配信要求の内容も、実施例1と同じであり、ここでは特に説明しない。
図12(d)に例の示す配信情報決定テーブル18は、天気101、気温102、天気予報103、「前回帰宅時の移動手段」104、「来店時の移動手段」105、及び配信情報ID106から成る。図6(d)に示す実施例1における配信情報決定テーブル18との違いは、移動手段64の代わりに「前回帰宅時の移動手段」104及び「来店時の移動手段」105を設けた点であり、天気101、気温102、及び天気予報103は、天気61、気温62、天気予報63と同じと考えてよい。
上記テーブル18における“主キー”は、天気101、気温102、天気予報103、「前回帰宅時の移動手段」104、及び「来店時の移動手段」105の5つの項目より成
り、各“主キー”毎に対応付けて、配信情報ID106が登録されている。
この様に“主キー”の一部が実施例1とは異なるだけであり、それ以外は実施例1と略同様と考えてよい。すなわち、ステップS28、S29の処理では、上記のように求めた処理対象会員IDのユーザの移動手段(前回帰宅時と今回来店時)と上記気象情報(現在の当該エリアの地域に係る天気と気温;本例では更に天気予報も)とを用いて、配信情報決定テーブル18を検索することで、該当するレコードを求め、このレコードの配信情報ID106を取得することで、処理対象会員IDのユーザに配信すべき配信情報の配信情報IDが決定される。
尚、図12(e)には上記ステップS7の処理に係るテーブルである配信履歴テーブル16の具体例を示すが、これは図6(e)に示すものと同じであり、その更新処理も実施例1と同じであり、特に説明しない。
上記のように、実施例2では、「前回帰宅時の移動手段」も条件に加わっている。よって、仮に気象情報及び「来店時の移動手段」が同じであっても「前回帰宅時の移動手段」が異なれば、異なる内容の配信情報が配信されると考えてよい。
このようにすることで、実施例1の場合と比較して、より適切な内容の情報提供を行えることが期待できる。
例えばあるユーザは、徒歩で来店してバスで帰宅するものであるとする。これは、例えば、このエリア近辺に勤務先があり、通勤手段はバスであるが、帰宅する際にこのエリア(大型店舗等)で買い物してからバスに乗って帰宅する場合等が考えられる。
この様な場合、実施例1では、移動手段(来店時の移動手段)が“徒歩”であると推定して、これに応じた情報提供を行うことになるが、“バス”に応じた情報提供は行われないことになる。一方、実施例2においては、“徒歩”だけでなく“バス”にも応じた情報提供を行えることになり、より適切な内容の情報提供を行えることが期待できる。
この例の場合、このユーザに提供する配信情報は、“徒歩”に応じた何らかの情報(実施例1で説明した例等)に加えて、更に例えば「本日、1000円以上買い物した人は、本日のバス代が無料になります」等という情報が含まれることが考えられる。尚、更に実施例1の場合と同様に、気象情報に応じた情報も含まれていてもよい。
尚、上記の例の場合、「前回帰宅時の移動手段」として“バス”が記憶されることになるが、この様な例では毎日同じパターンで行動する人も少なくないので(それ以前に通勤の場合は通常は定期券を使うので)、今回もバスで帰宅する可能性が高いと考えられる。よって、提供する情報がユーザにとって有益なものとなる可能性は高いものと考えられる。
尚、他の例としては、例えば、電車で最寄駅に来た後、エリア(大型店舗等)で買い物後、徒歩で帰宅する行動パターンのユーザに対しては、「本日、この後、雨の予報になっております。尚、傘売場は2階です」等という情報を含む配信情報を提供すること等が考えられる。
この様に、一例としては、上記エリアに来る際の移動手段と帰る際の移動手段が異なるユーザに対して、実施例2は特に有効なものとなる。
尚、ステップS23の判定がNOの場合、すなわち該当するレコードが移動手段記憶テーブル15に存在しなかった場合は、ステップS26の処理の際に、移動手段記憶テーブル15に新規レコードを作成し、この新規レコードにおける会員ID91には上記処理対
象会員IDを記録し、「前回帰宅時の移動手段」93には“なし”と記録する。それ以外のデータ項目については、該当レコード有りの場合と同じであり、特に説明しない。尚、この場合、配信情報決定テーブル18において、その「前回帰宅時の移動手段」104が“なし”となっているレコードも存在することになる。
以上説明したように、実施例1では“本日の当該エリアまでの移動手段”(来店時の移動手段)に応じた内容の配信情報を提供したのに対して、実施例2では来店時の移動手段に応じたものだけでなく、帰宅時の移動手段(前回と同じものと推測する)に応じた内容も含む配信情報を提供することができ、ユーザに対して更に適切な情報提供を行えることが期待できる。尚、配信情報において更に気象情報に応じた情報も含まれてもよい点は、実施例2においても実施例1と同じである。
最後に、図13に、上記配信サーバ10(コンピュータ)のハードウェア構成の一例を示しておく。
図13に示すコンピュータ200は、CPU201、メモリ202、入力部203、出力部204、記憶部205、記録媒体駆動部206、及びネットワーク接続部207を有し、これらがバス208に接続された構成となっている。
CPU201は、当該コンピュータ200全体を制御する中央処理装置である。
メモリ202は、任意の処理実行の際に、記憶部205(あるいは可搬型記録媒体209)に記憶されているプログラムあるいはデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CPU201は、メモリ202に読み出したプログラム/データを用いて、各種処理を実行する。
出力部204は、例えばディスプレイ等であり、入力部203は、例えば、キーボード、マウス等である。尚、これらは無くてもよい。
ネットワーク接続部207は、例えば上記ネットワーク4に接続して、各配信端末2等との通信(コマンド/データ送受信等)を行う為の構成である。
記憶部205は、例えばハードディスク等であり、上述した各種処理をCPU201により実現させる為のアプリケーションプログラムが格納されている。すなわち、上記制御部11や各種モジュール12,13の機能・処理、換言すれば図3に示すステップS3,S4,S7の処理(図4や図9の処理が含まれる)を、CPU201により実現させる為の所定のアプリケーションプログラムが格納されている。また、記憶部205には、上記各種テーブル14,15,16,17,18,19も格納されている。
CPU201は、上記記憶部205に格納されている各種プログラムを読み出し・実行することにより、上述した各種処理を実現する。その際、上記記憶部205に格納されている各種テーブルを参照する。
あるいは、上記記憶部205に格納される各種プログラム/データは、可搬型記録媒体209に記憶されているものであってもよい。この場合、可搬型記録媒体209に記憶されているプログラム/データは、記録媒体駆動部206によって読み出される。可搬型記録媒体209とは、例えば、FD(フレキシブル・ディスク)209a、CD−ROM209b、その他、DVD、光磁気ディスク等である。
あるいは、また、上記プログラム/データは、ネットワーク接続部207により接続しているネットワークを介して、他の装置内に記憶されているものをダウンロードするものであってもよい。あるいは、更に、インターネットを介して、外部の他の装置内に記憶されているものをダウンロードするものであってもよい。
また、本発明は、上記本発明の各種処理をコンピュータ上で実現するプログラムを記録した可搬型記憶媒体として構成できるだけでなく、当該プログラム自体として構成することもできる。
本システム1により、交通機関の利用履歴やGPSを使用しなくても、簡単な構成で顧客の移動手段を推定することができ、推定した移動手段に応じた情報を配信することが可能となる。
上記移動手段の推定は、実施例1においては“本日のそのエリアまでの移動手段”(来店時の移動手段)であり、実施例2では来店時の移動手段と、帰宅時の移動手段である。
上記移動手段の推定方法は、例えば、上記エリア(大型店舗等)には複数の出入口があり、移動手段に応じてどの出入口を利用する確率が高いか等によって、予め例えば各出入口近辺の配信端末毎に対応する移動手段を登録しておく。そして、各ユーザ毎に、ユーザがその日に最初に利用した配信端末がどれであるかによって、このユーザの来店時の移動手段を推定する。そして、推定した移動手段に応じた配信情報を選択して、この配信情報をユーザに提供する。
更に、気象情報を組み合わせることにより、例えば、移動手段が徒歩で且つ暑い日には、冷たい飲料の情報などを提供するなど、顧客の状況に対してより適切な情報を提供することができる。
1 情報配信システム
2 配信端末
3 通信端末
4 ネットワーク
5 気象情報配信システム
10 配信サーバ
11 制御部
12 移動手段推定モジュール
13 配信情報決定モジュール
14 移動手段推定テーブル
15 移動手段記憶テーブル
16 配信履歴テーブル
17 配信情報テーブル
18 配信情報決定テーブル
19 気象情報テーブル
31 配信端末ID
32 「推移される移動手段」
41 会員ID
42 更新日時
43 移動手段
51 天気
52 気温
53 天気予報
61 天気
62 気温
63 天気予報
64 移動手段
65 配信情報ID
71 配信要求時刻
72 会員ID
73 端末ID
74 配信情報ID
81 配信情報ID
82 タイトル
83 ジャンプ先のURL
84 本文
91 会員ID
92 更新日時
93 「前回帰宅時の移動手段」
94 「来店時の移動手段」
101 天気
102 気温
103 天気予報
104 「前回帰宅時の移動手段」
105 「来店時の移動手段」
106 配信情報ID
200 コンピュータ
201 CPU
202 メモリ
203 入力部
204 出力部
205 記憶部
206 記録媒体駆動部
207 ネットワーク接続部
208 バス
209 可搬型記録媒体
209a FD(フレキシブル・ディスク)
209b CD−ROM

Claims (8)

  1. サーバ装置と、所定のエリア内の各所に配置される端末であって任意のユーザが所持する通信端末との非接触近距離通信機能を有しネットワークを介して前記サーバ装置と通信可能な複数の配信端末とを有する情報配信システムであって、
    前記各配信端末は、任意のユーザが前記通信端末によりアクセスしてくる毎に、配信要求を前記サーバ装置に送信する配信要求手段を有し、
    前記サーバ装置は、
    予め複数種類の配信情報を記憶する配信情報記憶手段と、
    前記配信要求に基づき、前記ユーザがその日に前記各配信端末のうちのどの配信端末を最初に利用したかにより、該配信要求の送信元の配信端末に送信すべき配信情報を決定する配信情報決定手段と、
    を有することを特徴とする情報配信システム。
  2. 前記サーバ装置は、更に、予め前記各配信端末毎に対応付けて任意の移動手段が登録された第1記憶手段を有し、
    前記配信情報決定手段は、前記ユーザがその日に最初に利用した配信端末に対応する移動手段を前記第1記憶手段を参照して求め、該求めた移動手段に基づいて前記配信要求の送信元の配信端末に送信すべき配信情報を決定することを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
  3. 前記配信端末の前記配信要求手段は、前記通信端末から取得した当該通信端末の識別情報と自己の配信端末識別情報を含む前記配信要求を前記配信サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、更に、予め前記各配信端末毎に対応付けて、その配信端末の設置位置に応じて決められた推定移動手段が登録された第2記憶手段を有し、
    前記配信情報決定手段は、
    任意の配信端末から前記配信要求がある毎に、その通信端末識別情報に基づいて当該配信要求がそのユーザがその日に最初にアクセスした配信端末からの配信要求であるか否かを判定し、そのユーザがその日に最初にアクセスした配信端末からの配信要求であると判定した場合には、当該配信要求の前記配信端末識別情報により前記第2記憶手段から該当する推定移動手段を取得し、該推定移動手段をそのユーザのその日の前記所定エリアまでの移動手段として決定・記憶する移動手段推定手段と、
    前記移動手段推定手段によって決定された又は既に決定されて記憶されていた移動手段に応じた配信情報を前記配信情報記憶手段から取得して、該取得した配信情報を前記配信要求の送信元の配信端末に送信する配信情報取得・送信手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
  4. 前記サーバ装置は、更に、所定の外部装置から定期的に気象情報を取得して記憶する気象情報取得・記憶手段を有し、
    前記配信情報取得・送信手段は、前記移動手段推定手段によって決定された又は既に決定されて記憶されていた移動手段と前記気象情報とに応じた配信情報を前記配信情報記憶手段から取得することを特徴とする請求項3記載の情報配信システム。
  5. 前記サーバ装置の前記配信情報決定手段は、前記配信要求に基づき、前記ユーザがその日に前記各配信端末のうちのどの配信端末を最初に利用したか、及び前記ユーザが過去に前記所定エリアにおいてどの配信端末を最後に利用したかにより、前記配信要求の送信元の配信端末に送信すべき配信情報を決定することを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
  6. サーバ装置と、所定のエリア内の各所に配置される端末であって任意のユーザが所持す
    る通信端末との非接触近距離通信機能を有しネットワークを介して前記サーバ装置と通信可能な複数の配信端末とを有する情報配信システムにおける前記サーバ装置であって、
    予め複数種類の配信情報を記憶する配信情報記憶手段と、
    任意の前記配信端末が任意のユーザが前記通信端末によりその配信端末にアクセスする毎に送信してくる配信要求を受信する毎に、該配信要求に基づき、前記ユーザがその日に前記各配信端末のうちのどの配信端末を最初に利用したかにより、該配信要求の送信元の配信端末に送信すべき配信情報を決定する配信情報決定手段と、
    を有することを特徴とする情報配信システムのサーバ装置。
  7. 前記配信要求には、該配信要求の送信元の配信端末の識別情報と、該配信端末にアクセスした前記通信端末の識別情報が含まれており、
    予め前記各配信端末毎に対応付けて、その配信端末の設置位置に応じて決められた推定移動手段が登録された第2記憶手段を更に有し、
    前記配信情報決定手段は、
    任意の配信端末からの前記配信要求を受信する毎に、その通信端末識別情報に基づいて当該配信要求がそのユーザがその日に最初にアクセスした配信端末からの配信要求であるか否かを判定し、そのユーザがその日に最初にアクセスした配信端末からの配信要求であると判定した場合には、当該配信要求の前記配信端末識別情報により前記第2記憶手段から該当する推定移動手段を取得し、該推定移動手段をそのユーザのその日の前記所定エリアまでの移動手段として決定・記憶する移動手段推定手段と、
    前記移動手段推定手段によって決定された又は既に決定されて記憶されていた移動手段に応じた配信情報を前記配信情報記憶手段から取得して、該取得した配信情報を前記配信要求の送信元の配信端末に送信する配信情報取得・送信手段と、
    を有することを特徴とする情報配信システムのサーバ装置。
  8. サーバ装置と、所定のエリア内の各所に配置される端末であって任意のユーザが所持する通信端末との非接触近距離通信機能を有しネットワークを介して前記サーバ装置と通信可能な複数の配信端末とを有する情報配信システムにおける前記サーバ装置のコンピュータを、
    予め複数種類の配信情報を記憶する配信情報記憶手段と、
    任意の前記配信端末が任意のユーザが前記通信端末によりその配信端末にアクセスする毎に送信してくる配信要求を受信する毎に、該配信要求に基づき、前記ユーザがその日に前記各配信端末のうちのどの配信端末を最初に利用したかにより、該配信要求の送信元の配信端末に送信すべき配信情報を決定する配信情報決定手段、
    として機能させる為のプログラム。
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