JP2010282079A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動的に行われる複数回の撮像に、撮影者が撮像したい被写体にピントが合った撮像が含まれる可能性を高める。
【解決手段】撮像装置は、変倍レンズ108とフォーカスレンズ111を含む撮像光学系を用いて撮像を行う。該撮像装置は、変倍レンズの位置に応じた、所定の被写体距離範囲内の被写体に対して撮像光学系を合焦させるためのフォーカスレンズの移動範囲に関する情報を記憶した記憶手段102と、複数回の撮像を行う連続撮像モードにおいて、撮像光学系の焦点状態および被写体距離の検出を行うことなく該移動範囲内にて設定された複数の目標位置にフォーカスレンズを順次移動させながら複数回の撮像を行う制御手段101とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルスチルカメラ等の撮像装置に関し、特に様々な距離の被写体に対する撮像をフォーカスレンズを順次移動させながら複数回行う撮像装置に関する。
撮像範囲内に距離が異なる複数の被写体が存在する場合において、該複数の被写体のうち特定の被写体に対してピントが合った撮像を自動的に行う方法として、特許文献1にて開示されたものがある。この撮像方法では、フォーカスレンズを移動させて得られるコントラスト評価値の変化を単一の合焦曲線として表し、該合焦曲線における複数のピークに対応するフォーカスレンズの複数の位置を算出する。そして、これら複数の位置にフォーカスレンズを順次移動させながら複数回の撮像を行うことで、該複数回の撮像中に特定の被写体にピントが合った撮像が含まれるようにしようとするものである。
特開2007−328360号公報
しかしながら、特許文献1にて開示された撮像方法では、いわゆるAF動作によって合焦曲線のピークに対応するフォーカスレンズ位置でしか撮像を行わない。このため、例えば撮像光学系の被写界深度を浅くして撮像を行う場合に、必ずしも撮影者が撮像したい被写体にピントが合った撮像が行われるとは限らない。言い換えれば、合焦曲線のピークが撮像したい被写体(例えば、コントラストが低い被写体)に対応して表れるとは限らない。
本発明は、自動的に行われる複数回の撮像に撮影者が撮像したい被写体にピントが合った撮像が含まれる可能性を高めることができる撮像装置及びその制御方法を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、変倍レンズとフォーカスレンズを含む撮像光学系を用いて撮像を行う。該撮像装置は、変倍レンズの位置に応じた、所定の被写体距離範囲内の被写体に対して撮像光学系を合焦させるためのフォーカスレンズの移動範囲に関する情報を記憶した記憶手段と、複数回の撮像を行う連続撮像モードにおいて、撮像光学系の焦点状態および被写体距離の検出を行うことなく該移動範囲内にて設定された複数の目標位置にフォーカスレンズを順次移動させながら複数回の撮像を行う制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての撮像装置の制御方法は、変倍レンズとフォーカスレンズを含む撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像装置であり、変倍レンズの位置に応じた、所定の被写体距離範囲内の被写体に対して撮像光学系を合焦させるためのフォーカスレンズの移動範囲に関する情報を記憶した記憶手段を有する撮像装置に適用される。該制御方法は、記憶手段から上記情報を読み出すステップと、複数回の撮像を行う連続撮像モードにおいて、撮像光学系の焦点状態および被写体距離の検出を行うことなく該移動範囲内にて設定された複数の目標位置にフォーカスレンズを順次移動させながら複数回の撮像を行うステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、複数回の撮像を行うときのフォーカスレンズの位置(目標位置)が、撮像光学系の焦点状態や被写体距離の検出とは関係なく設定されるので、該検出結果に左右されずに複数回の撮像を行うことができる。したがって、焦点状態や被写体距離の検出結果に基づいて目標位置を設定する場合に比べて、撮影者が撮像したい被写体にピントが合った撮像が含まれる可能性を高めることができる。
本発明の実施例1である撮像装置の構成を示すブロック図。 実施例1におけるズームレンズ位置と被写体距離とフォーカスレンズ位置との関係を示す図。 実施例1におけるズーム位置ごとのフォーカスレンズの移動範囲を示す図。 実施例1における撮像モード設定処理を示すフローチャート。 実施例1における連続撮像処理を示すフローチャート。 実施例1におけるズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置とを記録したデータテーブルを示す図。 本発明の実施例2である撮像装置における連続撮像処理を示すフローチャート。 本発明の実施例3である撮像装置における連続撮像処理を示すフローチャート。 実施例3におけるズームレンズ位置と被写体距離との関係を示す図。 実施例3における撮像タイミングとフォーカスレンズ位置との関係を示す図。 実施例3における撮像タイミングとフォーカスレンズ位置との別の関係を示す図。 実施例3におけるズーム位置と被写体A〜Cまでの距離との関係を示す図。 実施例3の撮像装置で撮像した画像の例を示す図。 本発明の実施例4である撮像装置における再生処理を示すフローチャート。 実施例4の撮像装置における別の再生処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である撮像装置としてのデジタルスチルカメラの構成を示している。なお、デジタルスチルカメラには、撮像レンズを一体的に有するレンズ一体型カメラや撮像レンズの交換が可能な一眼レフデジタルカメラが含まれる。
図1において、101はカメラ全体の動作を制御する制御手段としてのCPUである。102はROMやRAMを含む記憶手段としての記憶部である。103はレリーズボタンやズームレバー等、撮影者によって操作される操作手段としての操作部である。レリーズボタンの半押し操作に応じて、CPU101は測光やAF(オートフォーカス)等の撮像準備動作を行う。また、レリーズボタンの全押し操作に応じて、CPU101は、記録用画像データの取得動作である撮像動作を行う。
104は撮像レンズ部であり、絞り105、ズームレンズ(変倍レンズ)108及びフォーカスレンズ111により構成される撮像光学系を含む。
また、撮像レンズ部104において、106はCPU101からの絞り制御信号に応じて絞り105を動作させるアクチュエータとその駆動回路を含む絞り駆動部であり、107は絞り105の状態(絞り値)を検出する絞り検出部である。
109はCPU101からのズーム制御信号に応じてズームレンズ108を光軸方向に移動させて変倍(焦点距離の変更)を行わせるズーム駆動部であり、アクチュエータおよびその駆動回路を含む。110はズームレンズ108の位置(以下、ズームレンズ位置という)を検出するズーム位置検出部である。
112はCPU101からのフォーカス制御信号に応じてフォーカスレンズ111を光軸方向に移動させて焦点調節を行わせるフォーカス駆動部であり、アクチュエータおよびその駆動回路を含む。113はフォーカスレンズ111の位置(以下、フォーカスレンズ位置という)を検出するフォーカス位置検出部である。フォーカス駆動部112はまた、ズームレンズ位置の変化に応じたCPU101からの補正制御信号に応じてフォーカスレンズ111を光軸方向に移動させ、変倍に伴う像面変位を補正する。
114はCCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成される撮像素子である。115は撮像素子114からの出力信号を用いてデジタル画像(ライブビュー表示用の映像信号や記録用の静止画)を生成する画像処理部である。
116は画像処理部115により生成された画像や不図示の記録媒体に記録された画像を表示する表示部である。
118は画像処理部115やフォーカス駆動部112の動作タイミングを制御するためのタイミング信号を発生するタイミングジェネレータである。
このように構成されたカメラにおいて、被写体117からの光は撮像光学系を透過して撮像素子114上に被写体像を形成する。被写体像は、撮像素子114によって光電変換され、画像処理部115によりデジタル画像に変換される。デジタル画像は、CPU101を介して半導体メモリや光ティスク等の記録媒体に記録されたり、アナログ画像に変換されて表示部116に表示されたりする。
CPU101は、画像処理部115で生成された映像信号から高周波成分を抽出して、被写体像のコントラスト情報を検出する。該コントラスト情報は、撮像光学系の焦点状態に応じて変化するため、撮像光学系の焦点状態に相当する。CPU101は、AFにおいて、検出したコントラスト情報からAF評価値を生成し、該AF評価値がピークとなる合焦位置にフォーカスレンズ111を移動させる。
なお、本実施例では、コントラスト情報(つまりはAF評価値)を用いてAFを行う場合について説明するが、撮像光学系の焦点状態を示す一対の被写体像の位相差や、被写体距離を用いてAFを行ってもよい。
CPU101には、AFその他のカメラの動作を制御するためのコンピュータプログラムやデータ等を格納した内部メモリ(図示せず)が設けられている。
CPU101には、絞り検出部107、ズーム位置検出部110およびフォーカス位置検出部113からの検出信号が入力される。
図2には、被写体距離ごとのズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置との関係(つまりは、ズームレンズ位置に応じた、各距離の被写体に対して撮像光学系を合焦させるためのフォーカスレンズ位置)を示している。図1に示すように構成された撮像装置の撮像光学系は、フォーカスレンズ111がズームレンズ108よりも像面側に配置されたリアフォーカスタイプの光学系である。このため、撮像光学系を被写体に対して合焦させるためのフォーカスレンズ位置が被写体距離とズームレンズ位置に応じて変化する。
図3には、図2の関係から導かれるフォーカスレンズ111の合焦移動範囲を矢印で示している。合焦移動範囲は、ズームレンズ位置に応じた、所定の被写体距離範囲内(ここでは、至近端から無限遠端までの範囲内)の被写体に対して撮像光学系を合焦させるためのフォーカスレンズの移動範囲である。すなわち、合焦移動範囲は、ズームレンズ位置に応じて異なる。
図4のフローチャートには、本実施例のカメラにおける撮像モードの設定処理の流れを示している。以下の説明において、「S」はステップを意味する。また、本処理および後述する連続撮像処理は、CPU101が内部メモリに格納されたコンピュータプログラムに従って実行する。
カメラに一般に搭載されているタイマー撮像機能や遠隔撮像機能を用いる場合、撮影者自身が被写体となる場合やカメラを手で持ってピント状態を確認することが困難な場合が多い。
そこで、S401において操作者により操作部103に設けられたレリーズボタンが操作されると、CPU101は、S402において現在の撮像モードがタイマー撮像モードか否かを判定する。タイマー撮像モードである場合は、S406に進み、CPU101は、レリーズボタンの1回の全押し操作に応じて連続撮像を行う連続撮像モードを設定する。本実施例にいう「連続撮像」は、フォーカスレンズ111を被写体像のコントラストの検出結果(AF評価値)を行うことなく予め設定された複数の目標位置に順次移動させながら複数回の撮像を行う撮像動作をいう。つまり、コントラストの検出結果に基づいてフォーカスレンズ111を移動させながら複数回の撮像を行う一般的にいう連続撮像とは異なる。なお、被写体距離を用いてAFを行う場合でも、連続撮像における複数の目標位置は、該被写体距離の検出を行うことなく設定される。
タイマー撮像モードでない場合は、CPU101は、S403において遠隔(リモコン)撮像モードか否かを判定する。遠隔撮像モードである場合は、CPU101はS406にて連続撮像モードを設定する。遠隔撮像モードでない場合は、CPU101は、S404にて撮像方法に撮影者による指定がないか否かを判定する。
指定がない場合は、CPU101はS406にて連続撮像モードを設定する。一方、指定がある場合は、CPU101は、S405にてレリーズボタンが半押し操作されていないか否かを判定する。半押し操作されていない場合は、CPU101はS406にて連続撮像モードを設定する。半押し操作されている場合は、CPU101はS407にて、1回のレリーズボタンの全押し操作に応じて1回の撮像を行う通常撮像モードを設定する。
なお、操作部103に連続撮像モードの設定を指示するための専用のスイッチを設け、該スイッチが操作されることに応じて連続撮像モードが設定されるようにしてもよい。
通常撮像モードでは、CPU101はAFを行い、撮像範囲内に複数の被写体が存在する場合には、AF評価値が最大となる被写界深度及びフォーカスレンズ111の合焦位置が決定される。そして、CPU101は表示部116に合焦した被写体を明示したり、合焦したことを知らせる音を発生したりする。撮影者は、所望の被写体に合焦したことを確認してレリーズボタンを全押し操作し、撮像を行わせる。
このようなAFと撮像を繰り返して連続撮像を行うと、1回の撮像ごとにフォーカスレンズ111の移動とAF評価値の抽出とを行う必要があり、これらを行うための時間を要する。また、AFの完了が撮影者によって確認されて撮像が指示されるまでのレリーズタイムラグが発生する。これにより、連続撮像の開始から終了までに長時間を必要とする。
そこで、本実施例では、連続撮像モードにおいてはAFを行わず、連続撮像の指示に応じて、フォーカスレンズ111を前述した「複数の目標位置」に順次移動させながら複数回の撮像を行う。
図5のフローチャートには、本実施例のカメラにおける連続撮像モードでの連続撮像処理(制御方法)の流れを示している。
S501で連続撮像モードが設定され、操作部103におけるレリーズボタンが全押し操作されると、CPU101は、S502において、ズーム位置検出部110を通じて現在のズームレンズ位置Znを検出する。
ここで、記憶部102には、フォーカスレンズ111の合焦移動範囲に関する情報として、ズームレンズ位置ごとの合焦移動範囲の無限遠端位置および至近端位置のデータが図6に示すようにデータテーブルとして予め格納(記憶)されている。
なお、本実施例では、合焦移動範囲に関する情報として合焦移動範囲におけるフォーカスレンズ位置としての無限遠端位置および至近端位置のデータを用いる。しかし、例えばフォーカス駆動部112がアクチュエータとしてステッピングモータを用いる場合は、該ステッピングモータの所定の基準位置からの駆動ステップ数の最大値と最小値を合焦移動範囲に関する情報として用いてもよい。
CPU101は、上記データテーブルから、現在のズームレンズ位置Znに対応する合焦移動範囲の無限遠端位置および至近端位置のデータを読み出す。
例えば、図3に示すようにズーム位置検出部110を通じて検出されたズームレンズ位置がZ3であるとする。このとき、CPU101は、図6のデータテーブルから、ズームレンズ位置Z3(=3)に対応する合焦移動範囲の無限遠端位置FT1(=Fx30)と至近端位置FT2(=Fx3n)のデータを読み出す。
次にS503では、CPU101は、フォーカス位置検出部113を通じて現在のフォーカスレンズ位置を検出する。図3において、現在のフォーカスレンズ位置をFT0とする。
さらにS504では、CPU101は、検出された現在のフォーカスレンズ位置FT0が合焦移動範囲内(FT1とFT2の間の位置)であるか否かを判定する。合焦移動範囲外であればS505に進み、合焦移動範囲内であればS506に進む。
S505では、CPU101は、現在のフォーカスレンズ位置FT0が無限遠端位置FT1と至近端位置FT2のうちいずれに近いか(FT1−FT0とFT2−FT0のうちいずれが小さいか)を判定する。そして、CPU101は、フォーカス駆動部112を通じて近い方の端位置にフォーカスレンズ111を移動させる。その後、S506に進む。
S506では、CPU101は、絞り駆動部106を通じて絞り105を動作させて被写界深度ができるだけ浅くなるように絞り値を変更する。また、S504において現在のフォーカスレンズ位置FT0が合焦移動範囲内であった場合には、S506において、S505と同様にして合焦移動範囲における近い方の端位置にフォーカスレンズ111を移動させる。
また、CPU101は、図6に示すデータテーブルから、現在のズームレンズ位置に対するフォーカスレンズ111の合焦移動範囲内での複数の目標位置のデータを読み出す。例えば、現在のズームレンズ位置がZ3(=3)である場合、CPU101は、複数の目標位置としてFx30,Fx32,Fx33,…,Fx3nを読み出す。なお、無限遠端位置および至近端位置も目標位置に含まれる。
そして、S507では、CPU101は、フォーカスレンズ111の現在の位置(ただし、後述するS511での撮像が行われた後の位置)から次の目標位置への移動量を算出(決定)する。例えば、現在の位置が無限遠端位置Fx30である場合には、次の目標位置までの移動量としてFx31−Fx30を算出する。ただし、連続撮像における1回目の撮像が行われる前においては、無限遠端位置又は至近端位置での撮像を行うために、移動量を0とする。
次にS508では、CPU101は、フォーカス駆動部112を通じて、S507にて決定された移動量だけフォーカスレンズ111を移動させる。さらに、S509では、CPU101は、フォーカス位置検出部113を通じてフォーカスレンズ位置を再度検出し、S510にて、該検出したフォーカスレンズ位置が合焦移動範囲内の位置であるか否かを確認する。合焦移動範囲内であればS511に進み、合焦移動範囲外であればS512に進む。
S511では、CPU101は、撮像を行う。そして、S507に戻ってフォーカスレンズ111を次の目標位置に移動させ(S508)、再度検出したフォーカスレンズ位置が合焦移動範囲内であることを確認した上で(S509,S510)、再度撮像を行う(S511)。
S512では、CPU101は、連続撮像を終了する。
以上のようにして、フォーカスレンズ111をすべての目標位置に順次移動させながら複数回の撮像が行われる。
本実施例によれば、フォーカスレンズ111をAF評価値とは関係なく設定された複数の目標位置に順次移動させながら複数回の撮像を行うので、該複数回の撮像が撮影者が撮像したい被写体にピントが合った撮像を含む可能性を高めることができる。つまり、AF評価値がピークを示さないコントラストが低い被写体に対してもピントが合った撮像を行う可能性を高めることができる。
しかも、各撮像前にAF評価値を取得する必要がないので、複数回の撮像を短時間で完了することができる。
なお、図6に示した複数の目標位置を示すデータテーブルに代えて、目標位置間でのフォーカスレンズの移動量を示すデータテーブルを用いてもよい。移動量のデータは目標位置を直接示すデータではないが、目標位置を示すデータと等価である。この場合、例えばフォーカス駆動部112がアクチュエータとしてステッピングモータを用いる場合は、該ステッピングモータの駆動ステップ数を移動量のデータテーブルを使用してもよい。また、撮像時のフレームレートが固定である場合には、各撮像フレーム間におけるフォーカスレンズの駆動速度等を目標位置のデータと等価なデータとして用いてもよい。
図7には、本発明の実施例2であるカメラにおける連続撮像モードでの動作(連続撮像処理)の流れを示している。
なお、本実施例におけるカメラの構成および撮像モードの設定処理についてはそれぞれ、図1に示した構成および図4に示した処理と同じである。また、本実施例において、実施例1と共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。これらのことは、後述する他の実施例でも同じである。
S701で連続撮像モードが設定され、操作部103におけるレリーズボタンが全押し操作されると、CPU101は、S702において、ズーム位置検出部110を通じて現在のズームレンズ位置を検出する。
ここで、記憶部102には、フォーカスレンズ111の合焦移動範囲に関する情報として、ズームレンズ位置ごとの合焦移動範囲の無限遠端位置および至近端位置のデータテーブルが予め格納(記憶)されている。CPU101は、該データテーブルから現在のズームレンズ位置に対応する合焦移動範囲の無限遠端位置および至近端位置のデータを読み出す。
次にS703では、CPU101は、フォーカス位置検出部113を通じて現在のフォーカスレンズ位置を検出する。
次にS704では、CPU101は、現在のフォーカスレンズ位置が、ズーム望遠端(以下、Tele端という)での合焦移動範囲の端位置と、ズーム広角端(以下、Wide端という)での合焦移動範囲の端位置のいずれに近いかを判定する。Tele端での合焦移動範囲の端位置に近い場合はS705に進み、Wide端での合焦移動範囲の端位置に近い場合はS711に進む。
S705では、CPU101は、フォーカス駆動部112を通じて、フォーカスレンズ111をTele端での合焦移動範囲の端位置に移動させる。S706では、CPU101は、フォーカス位置検出部113を通じてフォーカスレンズ111がTele端での合焦移動範囲の端位置に移動したことを確認する。そして、S707では、CPU101は、現在のズームレンズ位置とTele端での合焦移動範囲の端位置であるフォーカスレンズ位置に対応する前方被写界深度を算出する。
次にS708では、CPU101は、フォーカス駆動部112を通じて、S707で算出した前方被写界深度に相当する移動量だけフォーカスレンズ111を移動させる。そして、S709では、CPU101は、フォーカス位置検出部113を通じてフォーカスレンズ位置を再度検出し、該検出したフォーカスレンズ位置が合焦移動範囲内か否かを判定する。合焦移動範囲内であれば、CPU101は、S710に進み、撮像を行う。撮像後は、S707に戻って再び前方被写界深度を算出し、該前方被写界深度に相当する移動量だけフォーカスレンズ111を移動させ(S708)、フォーカスレンズ位置が合焦移動範囲内であることを確認した上で(S709)、再度撮像を行う(S710)。
S709においてフォーカスレンズ位置が合焦移動範囲外であると判定した場合は、CPU101は、S717にて連続撮像を終了する。
一方、S711では、CPU101は、フォーカス駆動部112を通じて、フォーカスレンズ111をWide端での合焦移動範囲の端位置に移動させる。次にS712では、CPU101は、フォーカス位置検出部113を通じてフォーカスレンズ111がWide端での合焦移動範囲の端位置に移動したことを確認する。そして、S713では、CPU101は、現在のズームレンズ位置とWide端での合焦移動範囲の端位置であるフォーカスレンズ位置に対応する後方被写界深度を算出する。
次にS714では、CPU101は、フォーカス駆動部112を通じて、S713で算出した後方被写界深度に相当する移動量だけフォーカスレンズ111を移動させる。そして、S715では、CPU101は、フォーカス位置検出部113を通じてフォーカスレンズ位置を再度検出し、該検出したフォーカスレンズ位置が合焦移動範囲内か否かを判定する。合焦移動範囲内であれば、CPU101は、S716に進み、撮像を行う。撮像後は、S713に戻って再び後方被写界深度を算出し、該後方被写界深度に相当する移動量だけフォーカスレンズ111を移動させ(S714)、フォーカスレンズ位置が合焦移動範囲内であることを確認した上で(S715)、再度撮像を行う(S716)。
S715においてフォーカスレンズ位置が合焦移動範囲外であると判定した場合は、CPU101は、S717にて連続撮像を終了する。
本実施例でも、フォーカスレンズ111をAF評価値とは関係なく設定(算出)された複数の目標位置に順次移動させながら複数回の撮像を行う。具体的には、被写界深度をフォーカスレンズ位置ごとに再計算し、被写界深度に応じた目標位置にフォーカスレンズ111を移動させて撮像を行う。このため、無駄なく全ての合焦移動範囲(合焦可能な被写体距離範囲)にわたって連続撮像を行うことができる。これにより、撮像範囲内に距離が異なる複数の被写体が存在する遠近競合状態においても、各被写体にピント合った撮像を行う可能性を高めることができる。
図8には、本発明の実施例3であるカメラにおける連続撮像モードでの動作(連続撮像処理)の流れを示している。
S801で連続撮像モードが設定され、操作部103におけるレリーズボタンが全押し操作されると、CPU101は、S802において、ズーム位置検出部110を通じて現在のズームレンズ位置を検出する。
ここで、記憶部102には、フォーカスレンズ111の合焦移動範囲に関する情報として、ズームレンズ位置ごとの合焦移動範囲の無限遠端位置および至近端位置のデータテーブルが予め格納(記憶)されている。CPU101は、該データテーブルから現在のズームレンズ位置に対応する合焦移動範囲の無限遠端位置および至近端位置のデータを読み出す。
次にS803では、CPU101は、フォーカス位置検出部113を通じて現在のフォーカスレンズ位置を検出する。
さらにS804では、CPU101は、検出された現在のフォーカスレンズ位置が合焦移動範囲内であるか否かを判定する。合焦移動範囲外であればS805に進み、合焦移動範囲内であればS806に進む。
S805では、CPU101は、現在のフォーカスレンズ位置が無限遠端位置と至近端位置のうちいずれに近いかを判定する。そして、CPU101は、フォーカス駆動部112を通じて近い方の端位置にフォーカスレンズ111を移動させる。その後、S806に進む。
S806では、CPU101は、連続撮像(複数回の撮像)における撮像回数を決定する。撮像回数は、被写体輝度、被写体の移動速度およびズームレンズ位置に応じて決定される。なお、撮像回数は、撮影者が任意に選択した回数であってもよい。
そして、S807では、CPU101は、決定された撮像回数から各撮像を行うときの被写界深度を決定するとともに、該被写界深度に応じて、それぞれの撮像においてピントを合わせる被写体距離(つまりはフォーカスレンズ111の複数の目標位置)を決定する。
ここで、図9(A)は、撮像回数が5回である場合に、合焦移動範囲(つまりはこれに対応する所定の被写体距離範囲)を均等に5分割した例を示す。5つの分割領域での中心の被写体距離(すなわち、5回の撮像のそれぞれにおいてピントを合わせる被写体距離)をFz1〜Fz5とする。図中の破線円は、被写体距離Fz1〜Fz5のそれぞれを中心とした被写界深度(又は許容錯乱円)の範囲を示している。同様に、図9(B)には撮像回数が10回である場合の合焦移動範囲の均等分割例を、図9(C)には撮像回数が20回である場合の合焦移動範囲の均等分割例をそれぞれ示している。
これらの図に示すように、フォーカスレンズ111の複数の目標位置は、各目標位置を中心とした被写界深度の範囲が互いに隣接する又はわずかに重なり合うような間隔を持って設定される。これにより、複数回の撮像によって、無限遠端と至近端端までの被写体距離範囲の全体にわたってピントが合った画像を得ることができ、撮影者が真に撮像したい被写体にピントが合った画像を取得することができる。しかも、同一被写体にピントが合った撮像が重複して行われることを回避し、連続撮像に要する時間を短縮することができる。
なお、図9(A)〜図9(C)は合焦移動範囲を均等に分割した場合を示しているが、絞り値を固定して合焦移動範囲を撮像回数で不均等に分割してもよい。また、図9(D)に示すように、被写体距離に応じて被写界深度に重み付けを行って(つまりは被写体距離が無限遠側であるほど被写界深度が大きくなるように)合焦移動範囲を不均等分割し、各分割領域の中心のフォーカスレンズ位置を目標位置に決めてもよい。
さらに、図9(E)には、図9(C)に示したように撮像回数を20回として合焦移動範囲を均等に分割した上で、撮像を行う分割領域(破線円で被写界深度を示した分割領域)と撮像を行わない分割領域とを交互に設定した例を示している。近接撮像のように被写体距離の範囲が小さい場合のように、撮像回数が多すぎてデフォーカス量が所定値に満たない場合は、このように撮像を行わない分割領域を設けてもよい。
また、本実施例では、絞り値は、シャッター速度や撮像素子のゲイン(感度)との関係において、連続撮像によって得られる複数の画像の輝度が一定に保たれるように演算される。演算された絞り値は、記憶部102に保存される。
被写体輝度が低い場合は、露光量を確保するため、各撮像におけるシャッター速度を遅くする必要がある。この場合、同じ撮像回数でも、連続撮像に要する時間が長くなってしまう。また、被写体速度が速い場合に連続撮像に要する時間が長くなると、連続撮像中に被写体が移動してしまうため、同じ被写体位置で各撮像を行うことができない。さらに、ズーム倍率が高い場合も、手振れの影響を受けやすくなるため、各撮像に要する時間は短い方が望ましい。
このため、図1に示した構成に、被写体の移動や輝度を検出する手段を設け、これらの検出結果に基づいて撮像回数を決定してもよい。なお、被写体の移動や輝度を、連続撮像の指示の直前に生成されたライブビュー表示用の映像信号から検出してもよい。
また、撮像より生成される画像のサイズが小さい場合には、撮像回数を多くすることができる。一般に、撮像素子からの読み出し画素数が少ないほど1回の撮像に要する時間が短くなるため、同じ連続撮像時間において多くの回数の撮像を行うことが可能である。また、フレームレートが早い撮像モードにおいても、撮像素子からの読み出し時間が短いので、撮像回数を増やすことが可能である。
S807において被写体深度とそれぞれの撮像においてピントを合わせる被写体距離を決定すると、S808では、CPU101は、該被写体距離に基づいて絞り値を決定し、絞り駆動部106を通じて絞り105を該絞り値が得られるように駆動する。
続いて、S809では、CPU101は、S806で決定した被写体距離に対応するフォーカスレンズ位置(目標位置)を算出し、該目標位置間でフォーカスレンズ111を移動させるための移動量を算出する。
そして、S810では、CPU101は、フォーカス駆動部112を通じてフォーカスレンズ111を目標位置に移動させる。
次にS811では、CPU101は、実行した撮像の回数がS806で決定した撮像回数に達したか否かを判定し、達していない場合はS812に進んで撮像を行う。そして、S813に進む。
S813では、CPU101は、画像処理部115で生成された画像(静止画)データから高周波成分を抽出して、該画像データにおける被写体像のコントラスト情報を検出する。このとき、CPU101は、画像データを複数の領域に分け、各領域においてコントラスト情報の平均値を求め、これを領域ごとのAF評価値とする。そして、CPU101は、領域ごとのAF評価値と被写体距離の情報を撮像により得られた画像に付帯させて、時系列に記憶部102に格納する。S813からはS809に戻り、S809〜S813の処理を繰り返す。
S811で実行した撮像の回数がS806で決定した撮像回数に達した場合は、CPU101は、S814の処理を行う。S814では、CPU101は、撮像により得られた画像に付帯されたAF評価値と被写体距離の情報に基づいて、撮像範囲内の複数の被写体のうち最も多い数の被写体が撮像可能な被写体距離と被写界深度を算出する。
そして、S815では、CPU101は、S814で算出した被写界深度となるように絞り105を駆動して絞り値を変更する。
続いてS816では、CPU101は、S814で算出した被写体距離に対応するフォーカスレンズ位置にフォーカスレンズ111を移動させ、撮像を行う。そして、S817にて、連続撮像を終了する。CPU101は、以上の複数回の撮像によって得られた複数の画像データを1つのグループの画像データとして、該グループを示す情報を付加した上で記録媒体に記録する。
図10と図11には、本実施例の連続撮像における各撮像のタイミングを示している。これらの図には、撮像回数が10回である場合の例を示している。
図10では、まずt0の時点では、フォーカスレンズ111は初期位置FT0に位置する。被写体距離と被写界深度に応じて合焦移動範囲は撮像回数に応じて複数の領域に分割される。複数の分割領域ではそれぞれ、ピントを合わせる被写体距離に対応するフォーカスレンズ位置としてFx01〜Fx10が決定される。そして、被写界深度に基づいて絞り値が決定され、絞り105が該絞り値となるように制御される。
続いて、フォーカスレンズ111はFx01に対応する位置に移動され、t1で1回目の撮像が行われる。該1回目の撮像が終了すると、フォーカスレンズ111はFx02に移動され、t2で2回目の撮像が行われる。さらに、該2回目の撮像が終了すると、フォーカスレンズ111はFx03に移動され、t3で3回目の撮像が行われる。以後、フォーカスレンズ111はFx04〜Fx010に順次移動され、該移動ごとに撮像が行われる。10回目の撮像がt10の時点で終了すると、合焦移動範囲内の全ての分割領域にフォーカスレンズ111が位置した状態での撮像によって10の画像データが得られる。
図11でも、まずt0の時点では、フォーカスレンズ111は初期位置FT0に位置する。被写体距離と被写界深度に応じて合焦移動範囲は撮像回数に応じて複数の領域に分割される。複数の分割領域ではそれぞれ、ピントを合わせる被写体距離に対応するフォーカスレンズ位置としてFx01〜Fx10が決定される。そして、被写界深度に基づいて絞り値が決定され、絞り105が該絞り値となるように制御される。
続いて、フォーカスレンズ111はFx01に移動され、t1で1回目の撮像が行われる。該1回目の撮像が終了すると、フォーカスレンズ111はFx03に移動され、t2で2回目の撮像が行われる。さらに、該2回目の撮像が終了すると、フォーカスレンズ111はFx05に移動され、t3で3回目の撮像が行われる。以後、フォーカスレンズ111はFx07,Fx09,Fx010,Fx08,Fx06,Fx04,Fx02に対応する位置に順次移動され、該移動ごとに撮像が行われる。10回目の撮像がt10の時点で終了すると、合焦移動範囲内の全ての分割領域にフォーカスレンズ111が位置した状態での撮像によって10の画像データが得られる。このようにして得られた10の画像データは、付帯する被写体距離(撮像時刻でもよい)の情報に基づいて被写体距離(又は撮像時刻)の順に並び替えられて記憶媒体に記録される。
ここで、図10および図12中のtAの時点で、手振れ等によってカメラの姿勢又は位置が変化した場合について説明する。図10に示した撮像方法では、tAの時点において、近距離側のフォーカスレンズ位置Fx01〜Fx05での撮像は終了している。しかし、tA以降に行われる遠距離側のフォーカスレンズ位置Fx07〜Fx10での撮像はまだ行われていない。この場合、上記カメラの姿勢又は位置の変化によって、遠距離側の撮像の画角が近距離側の撮像の画角と異なってしまう。
一方、図11の撮像方法では、tAの時点までで、Fx01〜Fx10のうち近距離側のフォーカスレンズ位置の一部と遠距離側のフォーカスレンズ位置の一部での撮像が終了している。複数の被写体が広い被写体距離範囲にわたって存在する場合、撮影者が撮像したい被写体が近距離側と遠距離側のうち一方にのみ集中しているとは限らない。このような場合に図11の撮像方法を採用することで、連続撮像の途中でカメラの姿勢又は位置が変化した場合でも、撮影者が撮像したい被写体に対してほぼピントが合った撮像を行う可能性が高くなる。
なお、図11では、フォーカスレンズ位置(被写体距離)を1つずつスキップしながら撮像を行う場合について説明したが、2つ以上のフォーカスレンズ位置をスキップしながら撮像を行うようにしてもよい。
一般的なAFにおいても、AF中の時間の大半を占めているのは、フォーカスレンズを移動させるのに要する時間ではなく、撮像素子からの信号読み出しに要する時間である。これは、撮像素子の性能によって決定されるため、画素数が多い撮像素子ほど読み出し時間が長くなる。逆に、フォーカスレンズの移動時間が撮像に要する時間を超える場合は、図10に示すように一定方向にフォーカスレンズを移動させて、撮像素子からの信号読み出しを順次行う方が、連続撮像全体に要する時間を短縮することが可能である。
次に、記録媒体に1つのグループとして記録された複数の画像(静止画)の再生表示について説明する。
図12は、フォーカスレンズ111の合焦移動範囲を20分割して連続撮像を行う場合における各撮像でのフォーカスレンズ位置に対応する被写体距離を示している。また、図中のA,B,Cは互いに被写体距離が異なる被写体を示している。
図13には、図12に示した被写体A,B,Cを撮像して得られた複数の画像を示している。1301は被写体A,B,Cに対してピントが合うように被写界深度を設定して行ったパンフォーカス撮像により得られた画像(以下、パンフォーカス画像という)である。1302,1303,1304はそれぞれ、図12に示した被写体距離Fz05,Fz10,Fz15にピントを合わせるようにフォーカスレンズ位置を異ならせて行った撮像により得られた画像(以下、特定被写体距離画像という)である。
図14のフローチャートには、連続撮像により得られた画像のプレビュー表示の処理の流れを示している。
S1401で連続撮像が終了すると、CPU101は、連続撮像により得られて記憶部102に保存された複数の画像を表示部116にプレビュー表示する。
次に、S1402では、CPU101は、記憶部102に保存された複数の画像のうち一部を選択して記録する指示があるか否かを判定する。該選択がなければ、S1408に進み、CPU101は記憶部102に保存された全画像を記録媒体に記録する。そして、S1411にてプレビュー表示を終了する。
一方、S1402で画像の選択の指示がある場合は、CPU101は、S1403に進み、パンフォーカス画像1301を表示する。
次に、S1404では、CPU101は、撮影者によって、図13に示したパンフォーカス画像1301内の領域A′,B′,C′のうちいずれか(つまりは特定の被写体距離)が指定されたか否かを判定する。表示部116にタッチパネル機能を持たせ、撮影者が表示部116に表示されたパンフォーカス画像1301上の領域にタッチすることで該領域が指定されるようにしてもよい。また、表示部116にカーソルを表示し、操作部103に設けられた十字キー等の操作部材を用いて指定できるようにしてもよい。
領域の指定があればS1405に進み、CPU101は、指定された領域(A′,B′又はC′)に最もピントが合った特定被写体距離画像を表示部116に表示する。具体的には、前述したように、連続撮像により得られた各画像には、図13中に点線で仕切った領域ごとにAF評価値の情報が付帯されている。撮影者が領域A′,B′,C′のうちいずれかを指定すると、CPU101は、連続撮像により得られた20の画像の中から指定された領域でのAF評価値が最大である画像を選択し、表示部116に表示する。
次に、S1406では、CPU101は、S1405にて選択された画像を記録媒体に記録する。そして、S1403に戻る。
一方、S1404にて領域の指定がない場合は、CPU101は、S1409にて記憶部102内の画像を消去するか否かを撮影者に確認する。画像を消去する場合には、S1410にてCPU101は、記憶部102に保存されている全画像を消去する。画像を消去しない場合には、CPU101は、S1408にて記憶部102に保存されている複数の画像を1まとまりの画像グループとして記録媒体に記録する。そして、S1411にてプレビュー表示を終了する。
図15には、本実施例のカメラにおける画像再生処理の流れを示している。S1501において再生モードが選択されると、S1502で、CPU101は、撮影者に記録媒体に記録された画像の中から再生画像の選択を求める(表示部116にメッセージを表示する)。S1503では、CPU101は、撮影者により選択された画像が、連続撮像により得られた画像か否かを判定する。選択された画像が連続撮像により得られた画像でない場合は、CPU101は、S1504に進み、通常の再生処理を行い、選択された画像(静止画又は動画)を表示部116に表示する。そして、表示終了後は、CPU101は、S1505にて再生モードを終了するか否かを撮影者に選択させ、終了が選択された場合は再生モードを終了する。再生モードの終了が選択されない場合は、CPU101は、S1502に戻って再び再生画像の選択を撮影者に求める。
一方、S1503にて連続撮像により得られた画像が選択されると、CPU101は、S1507にて表示部116にパンフォーカス画像1301を表示する。
次に、S1508では、CPU101は、連続撮像により得られた複数の画像(画像グループ)をスライドショウ再生するか否かを撮影者に問う。スライドショウ再生が選択された場合はS1509に進み、スライドショウ再生が選択されない場合はS1510に進む。
S1509では、CPU101は、記録媒体に記録された画像グループをスライドショウ表示する。例えば、図12に示した撮像によって得られた画像グループが選択された場合は、CPU101は、該画像グループ内の複数の画像に付帯された被写体距離Fz01〜Fz10の情報に基づいて、該複数の画像を被写体距離の順に再生する。被写体距離の近い順に再生するか遠い順に再生するかを撮影者が選択できるようにしてもよい。これにより、表示部116には、ピントが合った位置が手前側から奥側に又は奥側から手前側へと変化する動画のように複数の画像が順次再生される。
再生が終了すると、CPU101は、S1505にて再生モードを終了するか否かを撮影者に選択させ、終了が選択された場合は再生モードを終了する。再生モードの終了が選択されない場合は、CPU101は、S1502に戻って再び再生画像の選択を撮影者に求める。終了が選択された場合は、CPU101は、S1509にて再生を終了する。
S1510では、CPU101は、前述したS1404と同様に、図13に示したパンフォーカス画像1301内の領域(つまりは被写体距離)のうちいずれかの指定を撮影者に求める。そして、S1511において、CPU101は、前述したS1405と同様に、指定された領域に最もピントが合った特定被写体距離画像を表示部116に表示する。次にS1512では、CPU101は、領域指定を続行するか否かを撮影者に問い、続行する場合はS1510に戻る。続行しない場合は、CPU101は、S1505にて再生モードを終了するか否かを撮影者に選択させる。終了が選択された場合は再生モードを終了する。
本実施例によれば、連続撮像によって得られた複数の画像を、ピントが合った被写体距離が次々に変化する動画のように再生することができる。また、様々な被写体距離にピントが合った撮像を連続して行い、再生時に撮影者に任意の被写体距離にピントが合った画像を選択させることで、撮影者が真に撮像したい被写体にピントが合った画像を高い確率で得ることができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記各実施例では、所定の被写体距離範囲を無限遠端から至近端とした場合について説明したが、無限遠端から至近端までの範囲の一部を、撮影者が任意に設定できる所定の被写体距離範囲としてもよい。
自動的に行われる複数回の撮像に、撮影者が撮像したい被写体にピントが合った撮像が含まれる可能性を高められる撮像装置を実現する。
101 CPU
102 記憶部
103 操作部
104 撮像レンズ部
105 絞り
108 ズームレンズ
111 フォーカスレンズ
114 撮像素子
115 画像処理部
116 表示部

Claims (4)

  1. 変倍レンズとフォーカスレンズを含む撮像光学系を用いて撮像を行う撮像装置であって、
    前記変倍レンズの位置に応じた、所定の被写体距離範囲内の被写体に対して前記撮像光学系を合焦させるための前記フォーカスレンズの移動範囲に関する情報を記憶した記憶手段と、
    複数回の撮像を行う連続撮像モードにおいて、前記撮像光学系の焦点状態および被写体距離の検出を行うことなく前記移動範囲内にて設定された複数の目標位置に前記フォーカスレンズを順次移動させながら前記複数回の撮像を行う制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記各目標位置が、前記移動範囲を前記連続撮像モードにおける撮像回数に応じて分割した複数の分割領域のそれぞれに設定されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の目標位置は、前記撮像光学系の被写界深度に応じた間隔で設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 変倍レンズとフォーカスレンズを含む撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像装置であり、前記変倍レンズの位置に応じた、所定の被写体距離範囲内の被写体に対して前記撮像光学系を合焦させるための前記フォーカスレンズの移動範囲に関する情報を記憶した記憶手段を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記記憶手段から前記情報を読み出すステップと、
    複数回の撮像を行う連続撮像モードにおいて、前記撮像光学系の焦点状態および被写体距離の検出を行うことなく前記移動範囲内にて設定された複数の目標位置に前記フォーカスレンズを順次移動させながら前記複数回の撮像を行うステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015230414A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 キヤノン株式会社 撮像装置、制御方法およびプログラム

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