JP2010281516A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

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JP2010281516A JP2009135809A JP2009135809A JP2010281516A JP 2010281516 A JP2010281516 A JP 2010281516A JP 2009135809 A JP2009135809 A JP 2009135809A JP 2009135809 A JP2009135809 A JP 2009135809A JP 2010281516 A JP2010281516 A JP 2010281516A
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Shinsuke Tajiri
慎介 田尻
Keishiro Saito
圭司郎 斉藤
Koichi Nishida
幸一 西田
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Abstract

【課題】旋回翼の長さ方向における燃料濃度分布を均一(一様)にすることができ、さらなる低NOx化を図ることができるガスタービン燃焼器を提供すること。
【解決手段】上流側から流れてきた空気または空気と燃料との混合気に、燃料噴出孔26a、28aから燃料を噴射するとともに、旋回力を付与して旋回混合気流を作り出す旋回翼26,28を複数枚備えたガスタービン燃焼器であって、前記旋回翼26,28の上流側近傍に、前記旋回翼26,28間に形成された流路に流入する前記空気または前記混合気に旋回力を付与する旋回力付与手段31,32が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、上流側から流れてきた空気または空気と燃料との混合気に、燃料噴出孔から燃料を噴射するとともに、旋回力を付与して旋回混合気流を作り出す旋回翼(スワラーベーン)を備えたガスタービン燃焼器に関するものである。
旋回翼を備えたガスタービン燃焼器としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2006−336996号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された旋回翼には、半径方向に沿って複数の燃焼噴射孔が形成されており、半径方向内側(中心側)から半径方向外側に向かって燃料が供給されるようになっている。そのため、半径方向内側に位置する燃料噴射孔から噴射される燃料の量が、半径方向外側に位置する燃料噴射孔から噴射される燃料の量よりも多くなって(すなわち、半径方向内側で燃料の濃度が濃くなり、半径方向外側で燃料の濃度が薄くなって)しまうといった問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、旋回翼の長さ方向における燃料濃度分布を均一(一様)にすることができ、さらなる低NOx化を図ることができるガスタービン燃焼器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係るガスタービン燃焼器は、上流側から流れてきた空気または空気と燃料との混合気に、燃料噴出孔から燃料を噴射するとともに、旋回力を付与して旋回混合気流を作り出す旋回翼を複数枚備えたガスタービン燃焼器であって、前記旋回翼の上流側近傍に、前記旋回翼間に形成された流路に流入する前記空気または前記混合気に旋回力を付与する旋回力付与手段が設けられている。
本発明に係るガスタービン燃焼器によれば、旋回力付与手段によって、旋回翼と旋回翼との間に形成された流路に流入する空気または混合気に旋回力が付与され、上流側から流れてきた空気または混合気は、旋回流となって旋回翼と旋回翼との間に形成された流路に流入していくことになる。そして、燃料噴出孔から噴出された燃料は、流路内を旋回する空気または混合気とともに旋回し、旋回翼の長さ方向に攪拌されることになる。
これにより、旋回翼の長さ方向における燃料濃度分布を均一(一様)にすることができ、さらなる低NOx化を図ることができる。
上記ガスタービン燃焼器において、前記流路内に形成される旋回流が、全て同じ方向に回転するように構成されているとさらに好適である。
このようなガスタービン燃焼器によれば、旋回力付与手段の構成を同一なものとすることができるので、構成の簡略化を図ることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
上記ガスタービン燃焼器において、前記旋回翼によって作り出される前記旋回混合気流の回転方向と同じ回転方向を作り出す旋回力付与手段と、前記旋回翼によって作り出される前記旋回混合気流の回転方向と反対の回転方向を作り出す旋回力付与手段とが、周方向に沿って交互に配置されているとさらに好適である。
このようなガスタービン燃焼器によれば、旋回翼と旋回翼との間に形成された流路に流入する空気または混合気の旋回力を強めることができるので、旋回翼の長さ方向における燃料濃度分布をより均一(一様)にすることができ、さらなる低NOx化を図ることができる。
本発明に係るガスタービンは、従来よりも旋回翼の長さ方向における燃料濃度分布を均一(一様)にすることができ、さらなる低NOx化を図ることができるガスタービン燃焼器を具備している。
本発明に係るガスタービンよれば、高温化する環境下でも低NOx化を図ることができて、その信頼性を向上させることができる。
本発明に係るガスタービン燃焼器によれば、旋回翼の長さ方向における燃料濃度分布を均一(一様)にすることができ、さらなる低NOx化を図ることができるという効果を奏する。
本発明に係るガスタービン燃焼器を具備したガスタービンの要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係るガスタービン燃焼器の要部を示す図であって、軸方向に沿って切った断面図である。 本発明の第1実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、(a)は半径方向外側から見た平面図、(b)は上流側から見た正面図である。 本発明の第1実施形態に係る旋回力付与手段によって作り出された旋回流を説明するための図であって、上流側から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、(a)は半径方向外側から見た断面図、(b)は上流側から見た正面図である。 本発明の第3実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、(a)は軸方向に沿って切った断面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 本発明の他の実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、図6(b)と同様の図である。 本発明の第4実施形態に係るガスタービン燃焼器を説明するための図であって、燃焼バーナーと、内筒と、尾筒とを分離して示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、軸方向に沿って切った断面図である。 (a)は図9のB−B矢視断面図、(b)は本発明の別の実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、(a)と同様の図である。 本発明の第5実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、軸方向に沿って切った断面図である。 本発明の第6実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、(a)は軸方向に沿って切った断面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。
以下、本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施形態について、図1から図4を参照しながら説明する。
図1は本発明に係るガスタービン燃焼器を具備したガスタービンの要部断面図、図2は本実施形態に係るガスタービン燃焼器の要部を示す図であって、軸方向に沿って切った断面図、図3は本実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、(a)は半径方向外側から見た平面図、(b)は上流側から見た正面図、図4は本実施形態に係る旋回力付与手段によって作り出された旋回流を説明するための図であって、上流側から見た斜視図である。
ガスタービン1は、圧縮機(図示せず)と、ガスタービン燃焼器10と、タービン(図示せず)とを主たる要素として構成されている。ガスタービン1は複数のガスタービン燃焼器10を有しているものが多く、圧縮機により圧縮された空気と、ガスタービン燃焼器10に供給された燃料を混合させ、各々のガスタービン燃焼器10内で燃焼させて高温の燃焼ガスを発生させる。そして、この高温の燃焼ガスをタービンへ供給してタービンの回転駆動をしている。
図1に示すように、ガスタービン燃焼器10は、燃焼器ケーシング11に環状に複数個配置されている(図1では1個のみ示している)。燃焼器ケーシング11とガスタービンケーシング12には圧縮空気が充満し、車室13を形成する。この車室13には、圧縮機により圧縮された空気が導入される。導入された圧縮空気は、ガスタービン燃焼器10の上流部に設けられた空気流入口14から、ガスタービン燃焼器10の内部に入る。ガスタービン燃焼器10の内筒15の内部では、燃焼バーナー16等を介して供給された燃料と圧縮空気が混合されて燃焼する。ガスタービン燃焼器10内に供給された燃料と圧縮空気が混合されて燃焼する。燃焼によって生じた燃焼ガスは、尾筒17を通ってタービン室側へ供給され、タービンロータ(図示せず)を回転させる。
図2に示すように、本実施形態に係るガスタービン燃焼器10は、アニュラ型のガスタービン燃焼器であり、その中心部には、燃焼バーナー16が挿通されている。また、半径方向において最も外側に位置する第1の流路21と、半径方向において最も内側に位置する第2の流路22と、第1の流路21と第2の流路22との間に位置する第3の流路23とを備えている。
第1の流路21と第3の流路23とは、内筒15を形成する周壁15aによって仕切られて(区画されて)おり、第2の流路22と第3の流路23とは、周壁15aの半径方向内側に位置する中空円筒状の仕切壁24によって仕切られて(区画されて)いる。
第1の流路21内には、この第1の流路21内に予混合用燃料を噴出する予混合用噴出孔25aを備えたノズル25が突出している。予混合用噴出孔25aから噴射された予混合用燃料は、空気流入口14から流入してきた空気と混合され、空気流入口14から流入してきた空気とともに、下流側に位置する第2の流路22内および第3の流路23内に流入する。
燃焼バーナー16の先端部(下流側の端部)には、第2の流路22内に向かって突出する旋回翼(スワラーベーン)26が設けられている。旋回翼26は、燃焼バーナー16の外周面から放射状に、かつ、燃焼バーナー16の軸方向に沿うように複数枚(例えば、16枚)配置されており、その腹面および背面には、燃料(内側燃料)を噴出する内側燃料噴出孔26aが設けられている。内側燃料噴出孔26aから噴射された内側燃料は、第2の流路22を通過してきた混合気(空気流入口14から流入してきた空気と予混合用噴出孔25aから噴射された予混合用燃料との混合気)と混合され、第2の流路22を通過してきた混合気とともに、下流側に位置する燃焼室27に送出(供給)される。
なお、旋回翼26は、第2の流路22を通過してきた混合気に旋回力を付与して、この混合気を旋回混合気流にするものである。
仕切板24の先端部(下流側の端部)には、第3の流路23内に向かって突出する旋回翼(スワラーベーン)28が設けられている。旋回翼28は、仕切板24の外周面から放射状に、かつ、仕切板24の軸方向に沿うように複数枚(例えば、16枚)配置されており、その腹面および背面には、燃料(外側燃料)を噴出する外側燃料噴出孔28aが設けられている。外側燃料噴出孔28aから噴射された外側燃料は、第3の流路23を通過してきた混合気(空気流入口14から流入してきた空気と予混合用噴出孔25aから噴射された予混合用燃料との混合気)と混合され、第3の流路23を通過してきた混合気とともに、下流側に位置する燃焼室27に送出(供給)される。
なお、旋回翼28は、第3の流路23を通過してきた混合気に旋回力を付与して、この混合気を旋回混合気流にするものである。
さて、図3(a)および図3(b)に示すように、本実施形態には、旋回翼26の上流側近傍に旋回板(旋回力付与手段)31が設けられており、旋回翼28の上流側近傍に旋回板(旋回力付与手段)32が設けられている。旋回板31の高さ(図2において上下方向の長さ)は、旋回翼26の高さと(略)同じであり、旋回板32の高さは、旋回翼28の高さと(略)同じである。旋回板31,32は、隣り合う旋回翼26,28の前縁と前縁との間で、隣り合う旋回翼26,28間に形成された流路29の入口近傍にそれぞれ配置されている。また、旋回板31,32は、高さ方向における(略)中央よりも上側(半径方向外側)に位置する上半部33と、高さ方向における(略)中央よりも下側(半径方向内側)に位置する下半部34とを備えている。上半部33の基端(上流端)および下半部34の基端(上流端)は、隣り合う旋回翼26,28の前縁と前縁とを結ぶ直線に対して引かれた垂直二等分線上に位置しており、上半部33の先端(下流端)は、上半部33の基端側から見て背側を見せる旋回翼26,28の先端に向かって延び、下半部34の先端(下流端)は、下半部34の基端側から見て腹側を見せる旋回翼26,28の先端に向かって延びている。
そして、図4に実線矢印で示すように、旋回板31によって、第2の流路22を通過してきた流路29に流入する前の混合気に、上流側から見て反時計方向に回転する旋回力が付与されるとともに、旋回板32によって、第3の流路23を通過してきた流路29に流入する前の混合気に、上流側から見て反時計方向に回転する旋回力が付与されることになる。
なお、本実施形態では、旋回板31,32によって付与される旋回力の回転方向が同一方向になるように構成されているが、隣り合う旋回板31,32で旋回力の回転方向が互いに反対方向になるように構成することもできる。すなわち、上半部33の先端が、上半部33の基端側から見て背側を見せる旋回翼26,28の先端に向かって延び、下半部34の先端(下流端)が、下半部34の基端側から見て腹側を見せる旋回翼26,28の先端に向かって延びる旋回板31,32と、上半部33の先端が、上半部33の基端側から見て腹側を見せる旋回翼26,28の先端に向かって延び、下半部34の先端が、下半部34の基端側から見て背側を見せる旋回翼26,28の先端に向かって延びる旋回板31,32とを交互に配置して構成することもできる。言い換えれば、上流側から見て時計方向に回転する旋回流と、上流側から見て反時計方向に回転する旋回流とが、交互に形成されるように構成することもできる。
本実施形態に係るガスタービン燃焼器10によれば、旋回板31,32によって、旋回翼26,28と旋回翼26,28との間に形成された流路29に流入する空気または混合気に旋回力が付与され、上流側から流れてきた空気または混合気は、旋回流となって旋回翼26,28と旋回翼26,28との間に形成された流路29に流入していくことになる。そして、燃料噴出孔28aから噴出された燃料は、流路29内を旋回する空気または混合気とともに旋回し、旋回翼26,28の長さ方向に攪拌されることになる。
これにより、旋回翼26,28の長さ方向における燃料濃度分布を均一(一様)にすることができ、さらなる低NOx化を図ることができる。
また、流路29内に形成される旋回流が、ガスタービン燃焼器10の周方向の位置によらず全て同じ方向となるように構成されている場合には、旋回板31,32の構成を同一なものとすることができるので、構成の簡略化を図ることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
さらに、旋回翼26,28によって作り出される旋回混合気流の回転方向と同じ回転方向を作り出す31,32と、旋回翼26,28によって作り出される旋回混合気流の回転方向と反対の回転方向を作り出す旋回板31,32とが、周方向に沿って交互に配置されている場合には、旋回翼26,28と旋回翼26,28との間に形成された流路29に流入する空気または混合気の旋回力を強めることができるので、旋回翼26,28の長さ方向における燃料濃度分布をより均一(一様)にすることができ、さらなる低NOx化を図ることができる。
本実施形態に係るガスタービン1によれば、従来よりも旋回翼26,28の長さ方向における燃料濃度分布を均一(一様)にすることができ、さらなる低NOx化を図ることができるガスタービン燃焼器10を具備しているので、高温化する環境下でも低NOx化を図ることができて、その信頼性を向上させることができる。
本発明の第2実施形態に係るガスタービン燃焼器について、図5を参照しながら説明する。
図5は本実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、(a)は半径方向外側から見た断面図、(b)は上流側から見た正面図である。
図5(a)および図5(b)に示すように、本実施形態に係るガスタービン燃焼器は、旋回力付与手段31,32の代わりに、旋回力付与手段41が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
本実施形態に係る旋回力付与手段41は、中空円筒状の円筒管42と、この円筒管42内に配置されて、円筒管42内を通過する混合気に旋回力を付与する旋回翼(スワラーベーン)43とを備えている。
円筒管42の高さ(図5(b)において上下方向の長さ)は、旋回翼26の高さと(略)同じである。
旋回翼43は、長手方向(図5(a)において上下方向、図5(b)において紙面に垂直な方向)に沿って延びる円筒管42の中心軸線に、その中心軸線が一致するようにして配置された中心材44の外周面から放射状に、かつ、中心材44の軸方向に沿うように複数枚(例えば、8枚)配置されている。
なお、中心材44は、中実円筒状の部材であり、円筒管42の入口45から円筒管42内に流入した混合気は、円筒管42の内周面42aと中心材44の外周面44aとの間に形成されたリング状の流路46を通過して、旋回翼43によって、上流側から見て反時計方向に回転する旋回力(図4参照)が付与された後、円筒管42の出口47から流出していくことになる。
また、旋回力付与手段41は、円筒管42の中心軸線および中心材44の中心軸線が、隣り合う旋回翼26,28の前縁と前縁とを結ぶ直線に対して引かれた垂直二等分線上に位置するように配置されている。
本実施形態に係るガスタービン燃焼器およびガスタービン1の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明の第3実施形態に係るガスタービン燃焼器について、図6を参照しながら説明する。
図6は本実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、(a)は軸方向に沿って切った断面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
図6(a)および図6(b)に示すように、本実施形態に係るガスタービン燃焼器は、旋回力付与手段31,32の代わりに、旋回力付与手段51が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図6(a)および図6(b)に示すように、本実施形態に係る旋回力付与手段51は、リング状に形成された第2の流路22を周方向に沿って複数個(例えば、16個)の空間に仕切る(区切る)仕切板52と、この仕切板52の半径方向外側端(上端)から周方向に沿って延び、仕切板52の基端部(上流側の端部)に形成されて、周方向に沿って開口する第2流路22への入口53の一部を閉塞し、第2の流路22に流入する混合気の流量を絞る邪魔板54と、リング状に形成された第3の流路23を周方向に沿って複数個(例えば、16個)の空間に仕切る(区切る)仕切板(図示せず)と、この仕切板の半径方向外側端(上端)から周方向に沿って延び、仕切板の基端部(上流側の端部)に形成されて、周方向に沿って開口する第3流路23への入口(図示せず)の一部を閉塞し、第3の流路23に流入する混合気の流量を絞る邪魔板(図示せず)とを備えている。
仕切板52は、隣り合う旋回翼26,28の前縁と前縁とを結ぶ直線に対して引かれた垂直二等分線上に位置している。
また、邪魔板54は、仕切板52の半径方向外側端から同一方向(上流側から見て時計方向)に延びている。
そして、図6(b)に実線矢印で示すように、旋回力付与手段51によって、入口53を介して第2の流路22に流入してきた混合気に、上流側から見て時計方向に回転する旋回力が付与されることになる。
なお、邪魔板54は、図7に示すような形態とすることもできる。すなわち、一の仕切板52の一側に、上流側から見て反時計方向に回転する旋回力が付与される流路が形成され、他側に、上流側から見て時計方向に回転する旋回力が付与される流路が形成されるように構成することもできる。言い換えれば、半径方向外側端に邪魔板54を有する仕切板52aと、邪魔板54を有しない仕切板52bとが交互に配置されるとともに、上流側から見て反時計方向に回転する旋回力が付与される流路と、上流側から見て時計方向に回転する旋回力が付与される流路とが交互に形成されるように構成することもできる。
本実施形態に係るガスタービン燃焼器およびガスタービン1の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明の第4実施形態に係るガスタービン燃焼器について、図8から図10(a)を参照しながら説明する。
図8は燃焼バーナーと、内筒と、尾筒とを分離して示す斜視図、図9は本実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、軸方向に沿って切った断面図、図10(a)は図9のB−B矢視断面図である。
本実施形態に係るガスタービン燃焼器60は、第1実施形態のところで説明した旋回力付与手段31(32)を、図8に示すマルチノズル型のガスタービン燃焼器に適用したという点で上述した第1実施形態のものと異なる。
ガスタービン燃焼器60は、図1に示すアニュラ型のガスタービン燃焼器10と同様、燃焼器ケーシング11に環状に複数個配置されている。燃焼器ケーシング11(図1参照)とガスタービンケーシング12(図1参照)には圧縮空気が充満し、車室13(図1参照)を形成する。この車室13には、圧縮機により圧縮された空気が導入される。導入された圧縮空気は、ガスタービン燃焼器60の上流部に設けられた空気流入口14(図1参照)から、ガスタービン燃焼器60の内部に入る。ガスタービン燃焼器60の内筒61の内部では、燃焼バーナー62を介して供給された燃料と圧縮空気が混合されて燃焼する。ガスタービン燃焼器60内に供給された燃料と圧縮空気が混合されて燃焼する。燃焼によって生じた燃焼ガスは、尾筒17を通ってタービン室側へ供給され、タービンロータ(図示せず)を回転させる。
図8に示すように、燃焼バーナー62は、複数本の予混合燃焼バーナー63と、1本のパイロット燃焼バーナー64とを有している。
複数本の予混合燃焼バーナー63は、内筒61の内部で、かつ、図8に示すように、パイロット燃焼バーナー64の周囲を囲むように配置されている。そして、予混合燃焼バーナー63から噴射された燃料は、後述する予混合燃焼バーナー63の旋回翼(スワラーベーン)65により旋回流となった空気と予混合され、内筒61の内部で燃焼する。
なお、パイロット燃焼バーナー64には、図示しないパイロット燃焼ノズルが組み込まれている。
図8または図9に示すように、予混合燃焼バーナー64は、燃料ノズル66と、バーナー筒67と、旋回翼65とを主たる要素として構成されている。
バーナー筒67は、燃料ノズル66に対して同心状で、かつ、この燃料ノズル66を囲繞する状態で配置されている。このため、燃料ノズル66の外周面とバーナー筒67の内周面との間に、リング状の空気通路68が形成される。
この空気通路68には、その上流側(図9において左側)から下流側(図9において右側)に向かい、空気流入口14から流入してきた空気が流通する。
旋回翼65は、空気通路68を流通する空気に旋回力を付与して、この空気を旋回空気流にするものであり、燃料ノズル66の外周面から放射状に、かつ、燃料ノズル66の軸方向に沿うように複数枚(本実施形態では6枚)配置されている。
なお、図9には、理解を容易にするため、周方向に沿う角度0度と角度180度の位置に配置した2枚の旋回翼65のみを示している(図9の状態では、実際には合計で4枚の旋回翼65が見える)。
また、図9中の符号65aは、空気通路68内に燃料を噴出する燃料噴出孔である。
さて、本実施形態に係るガスタービン燃焼器60では、旋回翼65の上流側近傍に旋回板(旋回力付与手段)31(32)が設けられている。旋回板31の高さ(図9において上下方向の長さ)は、旋回翼65の高さと(略)同じである。旋回板31(32)は、隣り合う旋回翼65の前縁と前縁との間で、隣り合う旋回翼65間に形成された流路69(図10参照)の入口近傍にそれぞれ配置されている。また、旋回板31(32)は、高さ方向における(略)中央よりも上側(半径方向外側)に位置する上半部33と、高さ方向における(略)中央よりも下側(半径方向内側)に位置する下半部34とを備えている。上半部33の基端(上流端)および下半部34の基端(上流端)は、隣り合う旋回翼65の前縁と前縁とを結ぶ直線に対して引かれた垂直二等分線上に位置しており、上半部33の先端(下流端)は、上半部33の基端側から見て腹側を見せる旋回翼65の先端に向かって延び、下半部34の先端(下流端)は、下半部34の基端側から見て背側を見せる旋回翼65の先端に向かって延びている。
そして、図9に実線矢印で示すとともに図10(a)に破線矢印で示すように、旋回板31によって、空気通路68を通過してきた流路69に流入する前の空気に、上流側から見て時計方向に回転する旋回力が付与されることになる。
なお、本実施形態では、図10(a)に示すように、旋回板31(32)によって付与される旋回力の回転方向が同一方向になるように構成されているが、図10(b)に示すように、隣り合う旋回板31(32)で旋回力の回転方向が互いに反対方向になるように構成することもできる。すなわち、上半部33の先端が、上半部33の基端側から見て背側を見せる旋回翼65の先端に向かって延び、下半部34の先端が、下半部34の基端側から見て腹側を見せる旋回翼65の先端に向かって延びる旋回板31(32)と、上半部33の先端が、上半部33の基端側から見て腹側を見せる旋回翼65の先端に向かって延び、下半部34の先端が、下半部34の基端側から見て背側を見せる旋回翼65の先端に向かって延びる旋回板31(32)とを交互に配置して構成することもできる。言い換えれば、上流側から見て時計方向に回転する旋回流と、上流側から見て反時計方向に回転する旋回流とが、交互に形成されるように構成することもできる。
また、図10(a)および図10(b)中の実線矢印は、旋回翼65によって付与された旋回力の回転方向を示している。
本実施形態に係るガスタービン燃焼器60およびガスタービンの作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明の第5実施形態に係るガスタービン燃焼器について、図11を参照しながら説明する。
図11は本実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、軸方向に沿って切った断面図である。
図11に示すように、本実施形態に係るガスタービン燃焼器は、旋回力付与手段31(32)の代わりに、第2実施形態のところで説明した旋回力付与手段41が設けられているという点で上述した第4実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第4実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
本実施形態に係る旋回力付与手段41は、中空円筒状の円筒管42と、この円筒管42内に配置されて、円筒管42内を通過する混合気に旋回力を付与する旋回翼(スワラーベーン)43とを備えている。
円筒管42の高さ(図11において上下方向の長さ)は、旋回翼65の高さと(略)同じである。
旋回翼43は、長手方向(図11において左右方向)に沿って延びる円筒管42の中心軸線に、その中心軸線が一致するようにして配置された中心材44の外周面から放射状に、かつ、中心材44の軸方向に沿うように複数枚(例えば、8枚)配置されている。
なお、中心材44は、中実円筒状の部材であり、円筒管42の入口45から円筒管42内に流入した混合気は、円筒管42の内周面42aと中心材44の外周面44aとの間に形成されたリング状の流路46を通過して、旋回翼43によって、上流側から見て時計方向に回転する旋回力が付与された後、円筒管42の出口47から流出していくことになる。
また、旋回力付与手段41は、円筒管42の中心軸線および中心材44の中心軸線が、隣り合う旋回翼65の前縁と前縁とを結ぶ直線に対して引かれた垂直二等分線上に位置するように配置されている。
本実施形態に係るガスタービン燃焼器およびガスタービンの作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明の第6実施形態に係るガスタービン燃焼器について、図12を参照しながら説明する。
図12は本実施形態に係る旋回力付与手段を説明するための図であって、(a)は軸方向に沿って切った断面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。
図12(a)および図12(b)に示すように、本実施形態に係るガスタービン燃焼器は、旋回力付与手段31(32)の代わりに、第3実施形態のところで説明した旋回力付与手段51と同様の旋回力付与手段71が設けられているという点で上述した第4実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第4実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図12(a)および図12(b)に示すように、本実施形態に係る旋回力付与手段71は、リング状に形成された空気通路68を周方向に沿って複数個(本実施形態では6個)の空間に仕切る(区切る)仕切板72と、この仕切板72の半径方向外側端(上端)から周方向に沿って延び、仕切板72の基端部(上流側の端部)に形成されて、周方向に沿って開口する空気通路68への入口73の一部を閉塞し、空気通路68に流入する空気の流量を絞る邪魔板74とを備えている。
仕切板72は、隣り合う旋回翼65の前縁と前縁とを結ぶ直線に対して引かれた垂直二等分線上に位置している。
また、邪魔板74は、仕切板72の半径方向外側端から同一方向(上流側から見て時計方向)に延びている。
そして、図12(b)に実線矢印で示すように、旋回力付与手段71によって、入口73を介して空気通路68に流入してきた空気に、上流側から見て時計方向に回転する旋回力が付与されることになる。
なお、邪魔板74は、一の仕切板72の一側に、上流側から見て反時計方向に回転する旋回力が付与される流路が形成され、他側に、上流側から見て時計方向に回転する旋回力が付与される流路が形成されるように構成することもできる。すなわち、半径方向外側端に邪魔板74を有する仕切板と、邪魔板74を有しない仕切板とが交互に配置されるとともに、上流側から見て反時計方向に回転する旋回力が付与される流路と、上流側から見て時計方向に回転する旋回力が付与される流路とが交互に形成されるように構成することもできる。
本実施形態に係るガスタービン燃焼器およびガスタービンの作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更・変形が可能である。
1 ガスタービン
10 ガスタービン燃焼器
26 旋回翼
26a 燃料噴出孔
28 旋回翼
28a 燃料噴出孔
29 流路
31 旋回板(旋回力付与手段)
32 旋回板(旋回力付与手段)
41 旋回力付与手段
51 旋回力付与手段
60 ガスタービン燃焼器
65 旋回翼
65a 燃料噴出孔
71 旋回力付与手段

Claims (4)

  1. 上流側から流れてきた空気または空気と燃料との混合気に、燃料噴出孔から燃料を噴射するとともに、旋回力を付与して旋回混合気流を作り出す旋回翼を複数枚備えたガスタービン燃焼器であって、
    前記旋回翼の上流側近傍に、前記旋回翼間に形成された流路に流入する前記空気または前記混合気に旋回力を付与する旋回力付与手段が設けられていることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 前記流路内に形成される旋回流が、全て同じ方向に回転するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン燃焼器。
  3. 前記旋回翼によって作り出される前記旋回混合気流の回転方向と同じ回転方向を作り出す旋回力付与手段と、前記旋回翼によって作り出される前記旋回混合気流の回転方向と反対の回転方向を作り出す旋回力付与手段とが、周方向に沿って交互に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン燃焼器。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のガスタービン燃焼器を具備してなることを特徴とするガスタービン。
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