JP2017053523A - ガスタービン用燃焼器 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼室出口に火炎温度の高温域が残るのを防ぎ得るガスタービン用燃焼器を提供する。【解決手段】燃焼室21を有する中空環状のライナ20、燃料と圧縮空気CAとの混合気の旋回流Tを燃焼室21内に送るバーナ13、ライナ20のアウタ周壁23に配置されたアウタ希釈孔24a、ライナ20のインナ周壁25に配置されたインナ希釈孔26aを備え、両希釈孔24a,26aの各列は2列並べて配置され、ライナ分割部30をアウタ燃焼領域31,32及びインナ燃焼領域33,34に分けた場合、旋回流Tがインナ側から入る一方のアウタ燃焼領域31のアウタ希釈孔及びアウタ側から入る他方のインナ燃焼領域34のインナ希釈孔の各総開口面積を、旋回流Tが他方のインナ側から入る一方のインナ燃焼領域33のインナ希釈孔及び一方のアウタ側から入る他方のアウタ燃焼領域32のアウタ希釈孔の各総開口面積よりも大きく設定した。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、航空機用ガスタービンにおいて、燃料と空気との混合気を燃焼させて燃焼ガスを生成するアニュラ型のガスタービン用燃焼器に関するものである。
上記したようなガスタービン用燃焼器としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
このガスタービン用燃焼器は、外側ライナ及び内側ライナを具備して内部を燃焼室とした全体で中空環状を成すライナを備えている。このライナは、圧縮機からの圧縮空気の流れの中に配置され、圧縮空気の流れの上流側に位置する隔壁には、燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射器と、この燃料噴射器から噴射される燃料に圧縮空気を混ぜて燃焼室に旋回流として送り込んで燃焼させる旋回カップとからなるバーナが周方向に沿って間隔をおいて複数配置されている。
また、ライナを構成する外側ライナ及び内側ライナには、圧縮空気を燃焼室内に導入する複数の希釈孔が周方向に沿って互いに間隔をおいてそれぞれ配置されており、外側ライナ及び内側ライナの各希釈孔は、互いに対向するようにして配置されている。外側ライナ及び内側ライナの各希釈孔の列は、いずれもライナの軸心方向に2列並べて配置されており、外側ライナ及び内側ライナにおける各2列目の希釈孔(2次希釈孔)も、互いに対向するようにして配置されている。
このようなガスタービン用燃焼器において、燃焼室出口に局所的に火炎温度の高い領域が存在すると、このガスタービン用燃焼器の後に続くタービンの破損が懸念されることから、希釈孔の大きさや配置する位置を調整することで、燃焼室内及び燃焼室出口の温度分布の均質化を図っている。
特開2001-147017号公報
しかしながら、上記した従来のガスタービン用燃焼器では、外側ライナの希釈孔及び内側ライナの希釈孔が互いに対向するようにして配置されているので、バーナの旋回カップが作り出す旋回流の向きにかかわらず、いずれか一方の希釈孔は旋回流に逆らわない部位に位置し、いずれか他方の希釈孔は旋回流に逆らう部位に位置することとなる。
つまり、旋回流に逆らわない部位に位置する一方の希釈孔では、圧縮空気をスムーズに導入することができるものの、旋回流に逆らう部位に位置する他方の希釈孔では、圧縮空気の導入量が少なく抑えられてしまい、その結果、圧縮空気流量の不均一により燃焼室内の温度分布が不均一になって、燃焼室出口に火炎温度の高い領域が残存してしまう可能性があるという問題を有しており、この問題を解決することが従来の課題となっている。
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、燃焼室内の温度分布が不均一になるのを回避することができ、その結果、燃焼室出口に火炎温度の高い領域が残存するのを防ぐことが可能であるガスタービン用燃焼器を提供することを目的としている。
上記した目的を達成するべく、本発明の第1の態様は、内部を燃焼室として圧縮空気の流れの中に配置された中空環状のライナと、前記ライナにおける前記圧縮空気の流れの上流側に周方向に沿って間隔をおいて複数配置されて、燃料と前記圧縮空気との混合気を前記燃焼室内に旋回流として送り込んで燃焼させるバーナと、前記ライナの前記バーナよりも遠心側に位置するアウタ周壁に周方向に沿って互いに間隔をおいて配置されて、前記圧縮空気を前記ライナの燃焼室内に導入する複数のアウタ希釈孔と、前記ライナの前記バーナよりも求心側に位置するインナ周壁に周方向に沿って互いに間隔をおいて配置されて、前記圧縮空気を前記ライナの燃焼室内に導入する複数のインナ希釈孔を備え、前記アウタ希釈孔及び前記インナ希釈孔の周方向の各列は、いずれも前記ライナの軸心方向に2列又は3列並べて配置され、前記中空環状のライナを前記バーナの数のライナ分割部に区分けすると共に、該ライナ分割部を前記バーナよりも遠心側で且つ該バーナの周方向両側に位置する2つのアウタ燃焼領域及び前記バーナよりも求心側で且つ該バーナの周方向両側に位置する2つのインナ燃焼領域の合計4つの燃焼領域に分けた場合において、前記バーナからの旋回流が一方のインナ燃焼領域から入り込む一方のアウタ燃焼領域に位置するアウタ希釈孔及び前記バーナからの旋回流が他方のアウタ燃焼領域から入り込む他方のインナ燃焼領域に位置するインナ希釈孔の各総開口面積が、前記バーナからの旋回流が他方のインナ燃焼領域から入り込む一方のインナ燃焼領域に位置するインナ希釈孔及び前記バーナからの旋回流が一方のアウタ燃焼領域から入り込む他方のアウタ燃焼領域に位置するアウタ希釈孔の各総開口面積よりも大きく設定されている構成としている。
また、本発明の第2の態様は、前記バーナに最も近い第1の列に含まれる前記アウタ希釈孔及び第1の列に含まれる前記インナ希釈孔の各サイズに変化を持たせることで、前記一方のアウタ燃焼領域に位置するアウタ希釈孔及び前記他方のインナ燃焼領域に位置するインナ希釈孔の各総開口面積を前記他方のアウタ燃焼領域に位置するアウタ希釈孔及び前記一方のインナ燃焼領域に位置するインナ希釈孔の各総開口面積よりも大きくしている構成としている。
さらに、本発明の第3の態様において、少なくとも前記バーナから数えて2列目に位置する第2の列に含まれる前記アウタ希釈孔及び第2の列に含まれる前記インナ希釈孔は、前記バーナに最も近い第1の列に含まれる前記アウタ希釈孔及び第1の列に含まれる前記インナ希釈孔に対して互い違いに配置されている構成としている。
本発明に係るガスタービン用燃焼器では、燃焼室内の温度分布が不均一になるのを回避することができ、その結果、燃焼室出口に火炎温度の高い領域が残存するのを防ぐことが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
本発明の一実施例によるガスタービン用燃焼器を備えたターボジェットエンジンの断面説明図である。 図1に示したガスタービン用燃焼器の部分断面説明図である。 図2のX−X線位置での断面説明図である。 図3に示したガスタービン用燃焼器のアウタ周壁の部分平面説明図である。 図1に示したガスタービン用燃焼器の第1,第2の列におけるアウタ希釈孔の他の配置パターン説明図(a)及び第1の列におけるアウタ希釈孔の他の配置パターン説明図(b),(c)である。
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明に係るガスタービン用燃焼器の一実施例を示しており、この実施例では、ガスタービン用燃焼器がターボジェットエンジン用の燃焼器である場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、このターボジェットエンジン(ガスタービン)1は、圧縮機2と、アニュラ型の燃焼器である環状燃焼器(ガスタービン用燃焼器)10と、タービン3を円筒状ケース4に収容して成っている。
円筒状ケース4の前部(図示左部)に位置する圧縮機2は、円筒状ケース4側に固定された圧縮機静翼2a及びエンジン軸心L上に位置するタービン軸6に固定されてエンジン軸心L回りに回転する圧縮機動翼2bを具備している。この圧縮機2は、円筒状ケース4の吸気口4aから入り込んだ空気Aを圧縮機静翼2aと圧縮機動翼2bとの間で圧縮して、環状燃焼器10の燃焼器ケース11内に供給する。
環状燃焼器10は、燃料と燃焼器ケース11内に供給される圧縮機2で圧縮された圧縮空気CAとの混合気を燃焼させて、高温高圧の燃焼ガスGをタービン3に供給する。
円筒状ケース4の後部(図示右部)に位置するタービン3は、円筒状ケース4側に固定されたタービン静翼3a及びタービン軸6に固定されてエンジン軸心L回りに回転するタービン動翼3bを具備している。このタービン3では、タービン静翼3aとタービン動翼3bとの間で環状燃焼器10からの高温高圧の燃焼ガスGを膨張させて、回転エネルギを得るものとなっており、このターボジェットエンジン1は、タービン3で得られる回転エネルギによって圧縮機2の圧縮機動翼2bを回しつつ、燃焼ガスGを円筒状ケース4の排気口4bからジェット噴流Jとして噴出させることで推進力を得る。
この場合、環状燃焼器10は、図2に示すように、燃焼器ケース11の内部にライナ20を収めて成っている。
このライナ20は、アウタ周壁23及びインナ周壁25を具備して内部を燃焼室21とした全体で中空環状を成すもので、このライナ20の上流側の隔壁(図示左側隔壁)22には、バーナ13が周方向に沿って間隔をおいて複数配置されている。
このバーナ13は、燃料供給管12を介して供給される燃料を燃焼室21に噴射する燃料噴射弁13aと、ライナ20の隔壁22に装着されて、燃焼室21に圧縮空気CAを取り込む筒状のスワラ13bを備えており、このバーナ13では、上記燃料と圧縮空気CAとの混合気を燃焼室21内に旋回流として送り込んで火炎を生じさせるようになっている。
また、図3にも示すように、ライナ20のバーナ13よりも外径側(遠心側;図3上側)に位置するアウタ周壁23には、圧縮空気CAを燃焼室21内に導入する複数のアウタ希釈孔24aが周方向に沿って互いに間隔をおいて配置されている。
さらに、このアウタ希釈孔24aと同様に、ライナ20のバーナ13よりも内径側(求心側;図3下側)に位置するインナ周壁25にも、圧縮空気CAを燃焼室21内に導入する複数のインナ希釈孔26aが周方向に沿って互いに間隔をおいて配置されている。
この実施例において、アウタ希釈孔24a及びインナ希釈孔26aが周方向に並ぶ各列は、図4に示すように、いずれもライナ20の軸心20L方向(図4上下方向)に2列並べて配置されており、バーナ13から2列目の第2の列24Bに含まれるアウタ希釈孔24a及び第2の列26Bに含まれるインナ希釈孔26aは、バーナ13に最も近い1列目の第1の列24Aに含まれるアウタ希釈孔24a及び第1の列26Aに含まれるインナ希釈孔26aに対して互い違いに配置されている。
ここで、図3に示すように、中空環状のライナ20をバーナ13の数のライナ分割部30に区分けすると共に、このライナ分割部30をバーナ13よりも外径側(隣接するバーナ13同士を結ぶ線Sよりも上側)で且つバーナ13の周方向両側(バーナ13を通過する径方向の線Uの左右側)に位置する2つのアウタ燃焼領域31,32及びバーナ13よりも内径側(隣接するバーナ13同士を結ぶ線Sよりも下側)で且つバーナ13の周方向両側(バーナ13を通過する径方向の線Uの左右側)に位置する2つのインナ燃焼領域33,34の合計4つの燃焼領域31〜34に分ける。便宜上、図3において、バーナ13の右側を一方とし、バーナ13の左側を他方とする。
このライナ分割部30において、バーナ13からの旋回流Tが反時計回りに旋回する場合、4つの燃焼領域31〜34のうちの旋回流Tに逆らって圧縮空気CAが導入される(圧縮空気CAを導入し難い)燃焼領域は、一方のアウタ燃焼領域31及び他方のインナ燃焼領域34である。一方、4つの燃焼領域31〜34のうちの旋回流Tに逆らわずに圧縮空気CAが導入される(圧縮空気CAを導入し易い)燃焼領域は、他方のアウタ燃焼領域32及び一方のインナ燃焼領域33である。
そこで、この実施例では、一方のインナ燃焼領域33から旋回流Tが入り込む一方のアウタ燃焼領域31に位置するアウタ希釈孔24a及び他方のアウタ燃焼領域32から旋回流Tが入り込む他方のインナ燃焼領域34に位置するインナ希釈孔26aの各総開口面積を、他方のインナ燃焼領域34から旋回流Tが入り込む一方のインナ燃焼領域33に位置するインナ希釈孔26a及び一方のアウタ燃焼領域31から旋回流Tが入り込む他方のアウタ燃焼領域32に位置するアウタ希釈孔24aの各総開口面積よりも大きく設定している。
具体的には、アウタ希釈孔24aよりも口径の大きな大径アウタ希釈孔24bを一方のアウタ燃焼領域31における第1の列24A中に配置すると共に、インナ希釈孔26aよりも口径の大きな大径インナ希釈孔26bを他方のインナ燃焼領域34における第1の列26A中に配置するようにしている。
なお、この実施例では、アウタ希釈孔24a,24b、インナ希釈孔26a,26bがいずれも円形状を成している場合を示しているが、希釈孔の形状は円形に限定されない。
このような環状燃焼器10では、バーナ13の燃料噴射弁13a及びスワラ13bによって、燃料と圧縮空気CAとの混合気を燃焼室21内に旋回流Tとして送り込み、この混合気に対して図示しないイグナイタによる点火を行うと、混合気が燃焼して火炎を形成しながら燃焼ガスGが生成されることとなる。
この際、中空環状のライナ20をバーナ13の数で区分けして成るライナ分割部30において、旋回流Tに逆らって圧縮空気CAが導入される(圧縮空気CAを導入し難い)一方のアウタ燃焼領域31には、バーナ13に近い第1の列24A中に配置された大径アウタ希釈孔24bが含まれているので、圧縮空気CAの導入量の減少が抑えられることとなる。
これと同じく、旋回流Tに逆らって圧縮空気CAが導入される他方のインナ燃焼領域34にも、第1の列26A中に配置された大径インナ希釈孔26bが含まれているので、圧縮空気CAの導入量の減少が抑えられることとなる。
一方、旋回流Tに逆らわずに圧縮空気CAが導入される(圧縮空気CAを導入し易い)他方のアウタ燃焼領域32には、第1の列24A及び第2の列24Bのアウタ希釈孔24aのみが位置しているので、圧縮空気CAが必要以上に導入されることが回避される。
これと同じく、旋回流Tに逆らわずに圧縮空気CAが導入される一方のインナ燃焼領域33にも、第1の列26A及び第2の列26Bのインナ希釈孔26aのみが位置しているので、圧縮空気CAが必要以上に導入されることが回避される。
したがって、圧縮空気CAの流量が均一化することによって、燃焼室21内の温度分布の均一化が図られることとなり、その結果、燃焼室21の出口に火炎温度の高い領域が残存するのを防ぎ得ることとなる。
また、この実施例の環状燃焼器10では、バーナ13に最も近い第1の列24Aに大径アウタ希釈孔24bを配置すると共に、第1の列26Aに大径インナ希釈孔26bを配置することで、一方のアウタ燃焼領域31及び他方のインナ燃焼領域34の各総開口面積を他方のアウタ燃焼領域32及び一方のインナ燃焼領域33の各総開口面積よりも大きくしているので、燃焼室21内における圧縮空気CAの流量の均一化が容易に成されることとなる。
さらに、この実施例の環状燃焼器10では、第2の列24Bに含まれるアウタ希釈孔24a及び第2の列26Bに含まれるインナ希釈孔26aが、バーナ13に最も近い第1の列24Aに含まれるアウタ希釈孔24a及び第1の列26Aに含まれるインナ希釈孔26aに対して互い違いに配置されるようにしているので、第1の列24Aにおける互いに隣接するアウタ希釈孔24a,24a(24a,24b)の間や、第1の列26Aにおける互いに隣接するインナ希釈孔26a,26a(26a,26b)の間をすり抜ける混合気に対して、確実に圧縮空気CAを混合させ得ることとなる。
上記した実施例では、中空環状のライナ20をバーナ13の数で区分けして成るライナ分割部30において、第1の列24A(26A)に合計3個の希釈孔24a,24b(26a,26b)を配置するようにしているが、他の配置例として、図5(a)に示すように、第1の列24Aに合計2個の希釈孔24a,24bを配置するようにしてもよい(アウタ希釈孔24a,24bの配置パターンのみ示す)。
また、上記した実施例では、中空環状のライナ20をバーナ13の数で区分けして成るライナ分割部30において、第1の列24Aに2個の希釈孔24aと1個の大径の希釈孔24bを配置するようにしているが、他の配置例として、図5(b)に示すように、1個の希釈孔24aと2個の大径の希釈孔24bを配置したり、図5(c)に示すように、1個の希釈孔24aと1個の大径の希釈孔24bと1個の中径の希釈孔24cを配置したりしてもよい。
なお、中空環状のライナ20をバーナ13の数で区分けして成るライナ分割部30における1列あたりの希釈孔24a,24b,26a,26bの数や大きさは、環状燃焼器10に要求される希釈空気の導入量及び構造強度を考慮して決定される。
そして、ライナ分割部30における第1の列24A,26Aのバーナ13からの距離や、希釈孔24a,24b,26a,26bのレイアウト(位置や間隔)は、バーナ13による混合気の噴霧角度θに基づいて決定される。
さらに、上記した実施例では、第2の列24Bに含まれるアウタ希釈孔24a及び第2の列26Bに含まれるインナ希釈孔26aが、バーナ13に最も近い第1の列24Aに含まれるアウタ希釈孔24a及び第1の列26Aに含まれるインナ希釈孔26aに対して互い違いに配置されるようにしているが、第2の列24Bに含まれるアウタ希釈孔24a及び第2の列26Bに含まれるインナ希釈孔26aを、第1の列24Aに含まれるアウタ希釈孔24a及び第1の列26Aに含まれるインナ希釈孔26aに対して、ライナ20の軸心20L方向に並ぶように配置してもよい。
さらにまた、上記した実施例では、アウタ希釈孔24a及びインナ希釈孔26aが周方向に並ぶ各列が、いずれもライナ20の軸心20L方向に2列並べて配置するようにしているが、アウタ希釈孔24a及びインナ希釈孔26aが周方向に並ぶ各列をライナ20の軸心20L方向に3列並べて配置するようにしてもよい。
さらにまた、上記した実施例では、複数のバーナ13からの旋回流Tが、いずれも反時計回りに旋回する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、隣接するバーナ13からの旋回流Tが互いに反対方向に旋回する場合であってもよい。
本発明に係るガスタービン用燃焼器の構成は、上記した実施例に限定されるものではない。
1 ターボジェットエンジン
10 燃焼器(ガスタービン用燃焼器)
13 バーナ
20 ライナ
21 燃焼室
23 アウタ周壁
24A,24B アウタ希釈孔の列
24a アウタ希釈孔
24b 大径アウタ希釈孔
25 インナ周壁
26A,26B インナ希釈孔の列
26a インナ希釈孔
26b 大径インナ希釈孔
30 ライナ分割部
31 一方のアウタ燃焼領域
32 他方のアウタ燃焼領域
33 一方のインナ燃焼領域
34 他方のインナ燃焼領域
A 空気
CA 圧縮空気
G 燃焼ガス
T 旋回流

Claims (3)

  1. 内部を燃焼室として圧縮空気の流れの中に配置された中空環状のライナと、
    前記ライナにおける前記圧縮空気の流れの上流側に周方向に沿って間隔をおいて複数配置されて、燃料と前記圧縮空気との混合気を前記燃焼室内に旋回流として送り込んで燃焼させるバーナと、
    前記ライナの前記バーナよりも遠心側に位置するアウタ周壁に周方向に沿って互いに間隔をおいて配置されて、前記圧縮空気を前記ライナの燃焼室内に導入する複数のアウタ希釈孔と、
    前記ライナの前記バーナよりも求心側に位置するインナ周壁に周方向に沿って互いに間隔をおいて配置されて、前記圧縮空気を前記ライナの燃焼室内に導入する複数のインナ希釈孔を備え、
    前記アウタ希釈孔及び前記インナ希釈孔の周方向の各列は、いずれも前記ライナの軸心方向に2列又は3列並べて配置され、
    前記中空環状のライナを前記バーナの数のライナ分割部に区分けすると共に、該ライナ分割部を前記バーナよりも遠心側で且つ該バーナの周方向両側に位置する2つのアウタ燃焼領域及び前記バーナよりも求心側で且つ該バーナの周方向両側に位置する2つのインナ燃焼領域の合計4つの燃焼領域に分けた場合において、前記バーナからの旋回流が一方のインナ燃焼領域から入り込む一方のアウタ燃焼領域に位置するアウタ希釈孔及び前記バーナからの旋回流が他方のアウタ燃焼領域から入り込む他方のインナ燃焼領域に位置するインナ希釈孔の各総開口面積が、前記バーナからの旋回流が隣接する他方のインナ燃焼領域から入り込む一方のインナ燃焼領域に位置するインナ希釈孔及び前記バーナからの旋回流が一方のアウタ燃焼領域から入り込む他方のアウタ燃焼領域に位置するアウタ希釈孔の各総開口面積よりも大きく設定されているガスタービン用燃焼器。
  2. 前記バーナに最も近い第1の列に含まれる前記アウタ希釈孔及び第1の列に含まれる前記インナ希釈孔の各サイズに変化を持たせることで、前記一方のアウタ燃焼領域に位置するアウタ希釈孔及び前記他方のインナ燃焼領域に位置するインナ希釈孔の各総開口面積を前記他方のアウタ燃焼領域に位置するアウタ希釈孔及び前記一方のインナ燃焼領域に位置するインナ希釈孔の各総開口面積よりも大きくしている請求項1に記載のガスタービン用燃焼器。
  3. 少なくとも前記バーナから数えて2列目に位置する第2の列に含まれる前記アウタ希釈孔及び第2の列に含まれる前記インナ希釈孔は、前記バーナに最も近い第1の列に含まれる前記アウタ希釈孔及び第1の列に含まれる前記インナ希釈孔に対して互い違いに配置されている請求項2に記載のガスタービン用燃焼器。
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