JP2010281503A - 貯湯式熱源装置 - Google Patents

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隆志 土野
Takashi Furubayashi
崇志 古林
Yasumitsu Nomura
泰光 野村
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Abstract

【課題】貯湯タンク内の温度分布の積層状態を効率よく回復させることが可能な貯湯式熱源装置を提供する。
【解決手段】暖房給湯制御部30の積層状態判別部30aが貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別すると、暖房給湯制御部30の熱放出運転部30bにより、ヒートポンプユニット1のガスクーラ12またはラジエータ41,42,…を利用して貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出する。
【選択図】図1

Description

この発明は、貯湯式熱源装置に関する。
従来、貯湯式熱源装置としては、CO2等の超臨界冷媒を用いたヒートポンプユニットにより加熱した湯を使用して暖房や給湯を行うものがある(例えば、特開2008−57809号公報(特許文献1)参照)。
このような貯湯式熱源装置においては、超臨界冷媒の物性上、ヒートポンプユニット(室外側)への供給水温度を低く保つことがヒートポンプユニットの機運転効率の向上につながる。したがって、上記貯湯式熱源装置では、貯湯タンクの下部の温水をヒートポンプユニットにより沸き上げて貯湯タンク上部に戻し、貯湯タンク内の温度分布を積層状に保ち、常に貯湯タンク下部の温水(ヒートポンプユニットに供給される湯)の温度を低く保つようにしている。
しかしながら、上記貯湯式熱源装置では、暖房運転や給湯運転に伴って貯湯タンク内の温水の積層状態が乱れることにより、貯湯タンク下部から高温の湯がヒートポンプユニットに供給されてヒートポンプユニットの運転効率が低下したり、また所望の温度の温水が暖房端末や給湯端末に供給されなかったりするため、ユーザーの使用性が低下するという問題がある。
特開2008−57809号公報
そこで、この発明の課題は、貯湯タンク内の温度分布の積層状態を効率よく回復させることが可能な貯湯式熱源装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の貯湯式熱源装置は、
超臨界冷媒を用いたヒートポンプユニットと、
上記ヒートポンプユニットにより加熱された温水を貯える貯湯タンクと、
上記貯湯タンク内に貯えられた上記温水を熱源として室内の暖房または給湯の少なくとも一方に利用する熱源利用部と、
上記貯湯タンクの上下方向に間隔をあけて配置され、上記貯湯タンク内の各層の温水の温度を検出する複数の温度センサと、
上記ヒートポンプユニットと上記熱源利用部とを制御する制御装置と
を備え、
上記制御装置は、
上記複数の温度センサにより検出された上記貯湯タンク内の各層の温水の温度に基づいて、上記貯湯タンク内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなった積層状態か否かを判別する積層状態判別部と、
上記積層状態判別部が上記貯湯タンク内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別すると、上記ヒートポンプユニットの熱交換部または上記熱源利用部を利用して上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する熱放出運転を行う熱放出運転部とを有することを特徴とする。
上記構成によれば、制御装置の積層状態判別部が、貯湯タンク内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別すると、制御装置の熱放出運転部により、ヒートポンプユニットの熱交換部または熱源利用部を利用して貯湯タンク内の温水の熱を外部に放出することによって、貯湯タンク内の温度分布の積層状態をリセットでき、次のヒートポンプユニットによる沸き上げ運転をCOP(coefficient of performance;成績係数)の良い状態で運転して貯湯タンク内の温度分布の積層状態を効率よく回復させることが可能になる。これにより、ヒートポンプユニットの運転効率が向上すると共に、所望の温度の温水を暖房端末や給湯端末に供給できる。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記ヒートポンプユニットの熱交換部を介して上記貯湯タンク内の温水を循環させる沸き上げ用循環ポンプを備え、
上記熱放出運転部は、上記熱放出運転時に、上記ヒートポンプユニットの運転を停止した状態で、上記沸き上げ用循環ポンプにより上記ヒートポンプユニットの熱交換部を介して上記貯湯タンク内の温水を循環させて、上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する。
上記実施形態によれば、熱放出運転部によって、ヒートポンプユニットの運転を停止した状態で、沸き上げ用循環ポンプによりヒートポンプユニットの熱交換部を介して貯湯タンク内の温水を循環させて、貯湯タンク内の温水の熱を外部に放出するので、新たな放熱手段を設けることなく、沸き上げ用循環ポンプを用いて、貯湯タンク内の温水の熱をヒートポンプユニットの熱交換部を介して外部に放熱できる。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記熱源利用部は、上記貯湯タンク内に貯えられた上記温水を熱源として室内の暖房に利用するものであり、
上記貯湯タンク内の温水を暖房端末を介して循環させる暖房用循環ポンプを備え、
上記熱放出運転部は、上記熱放出運転時に、上記暖房用循環ポンプにより上記貯湯タンク内の温水を上記暖房端末を介して循環させて、上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する。
上記実施形態によれば、熱放出運転部によって、暖房用循環ポンプにより貯湯タンク内の温水を暖房端末を介して循環させて、貯湯タンク内の温水の熱を外部に放出するので、新たな放熱手段を設けることなく、暖房用循環ポンプを用いて、貯湯タンク内の温水の熱を暖房端末を介して外部に放熱できる。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記熱源利用部は、上記貯湯タンク内に貯えられた上記温水を熱源として給湯に利用するものであり、
上記熱放出運転部は、上記熱放出運転時に、上記ヒートポンプユニットの運転を停止した状態で、上記沸き上げ用循環ポンプにより上記ヒートポンプユニットの熱交換部を介して上記貯湯タンク内の温水を循環させて、上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する。
上記実施形態によれば、熱放出運転部によって、ヒートポンプユニットの運転を停止した状態で、ヒートポンプユニットの熱交換部を介して貯湯タンク内の温水を沸き上げ用循環ポンプにより循環させて、貯湯タンク内の温水の熱を外部に放出するので、新たな放熱手段を設けることなく、沸き上げ用循環ポンプを用いて、貯湯タンク内の温水の熱をヒートポンプユニットの熱交換部を介して外部に放熱できる。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記積層状態判別部は、上記複数の温度センサにより検出された上記貯湯タンク内の各層の温水の温度に基づいて、上記貯湯タンク内の各層のうちの上側の層の温度が下側の他の層の温度よりも低いか否かを判別して、上記上側の層の温度が上記下側の他の層の温度よりも低いとき、上記貯湯タンク内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別する。
上記実施形態によれば、複数の温度センサにより検出された貯湯タンク内の各層の温水の温度に基づいて、積層状態判別部は、貯湯タンク内の各層のうちの上側の層の温度が下側の他の層の温度よりも低いか否かを判別して、上側の層の温度が下側の他の層の温度よりも低いとき、貯湯タンク内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別するので、貯湯タンク内の温度分布の積層状態を的確に判別できる。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記積層状態判別部は、上記複数の温度センサにより検出された上記貯湯タンク内の各層の温水の温度のうちの上記貯湯タンク内の下側領域の温度が上記貯湯タンク内の上側領域の温度よりも高いとき、上記貯湯タンク内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別する。
上記実施形態によれば、積層状態判別部は、複数の温度センサにより検出された貯湯タンク内の各層の温水の温度のうちの貯湯タンク内の下側領域の温度が貯湯タンク内の上側領域の温度よりも高いとき、貯湯タンク内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別するので、貯湯タンク内の温度分布が乱れて積層状態でないことを的確に判別できる。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記熱放出運転部は、上記熱放出運転中に、上記複数の温度センサにより検出された上記貯湯タンク内の各層の温水の温度に基づいて、上記積層状態判別部が上記貯湯タンク内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態であると判別すると、上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する熱放出運転を終了する。
上記実施形態によれば、熱放出運転部は、熱放熱運転中に、複数の温度センサにより検出された貯湯タンク内の各層の温水の温度に基づいて、積層状態判別部が貯湯タンク内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態であると判別すると、熱放出運転部は、熱放出運転を終了するので、熱放出運転の終了を正確に判断でき、無駄な熱放出運転を行わずに済む。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記熱放出運転部は、上記熱放出運転中に、上記複数の温度センサにより検出された上記貯湯タンク内の各層の温水の温度のうちの上記貯湯タンク内の中間部よりも下側の層の温度が35℃以下であるとき、上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する熱放出運転を終了する。
上記実施形態によれば、熱放出運転部は、熱放熱運転中に、複数の温度センサにより検出された貯湯タンク内の各層の温水の温度のうちの貯湯タンク内の中間部よりも下側の層の温度が35℃以下であるとき、熱放出運転を終了するので、熱放出運転の終了を簡単に判断でき、無駄な熱放出運転を行わずに済む。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記熱源利用部は、上記貯湯タンク内に貯えられた上記温水を熱源として室内の暖房に利用すると共に、
暖房する室内の温度を検出するための室内温度センサを備え、
上記熱放出運転部は、上記熱放出運転時に、上記室内温度センサにより検出された室内温度が暖房目標温度を越えるとき、上記ヒートポンプユニットの運転を停止した状態で、上記沸き上げ用循環ポンプにより上記ヒートポンプユニットの熱交換部を介して上記貯湯タンク内の温水を循環させて、上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する。
上記実施形態によれば、熱放出運転部は、室内温度センサにより検出された室内温度が暖房目標温度を越えるとき、沸き上げ用循環ポンプによりヒートポンプユニットの熱交換部を介して貯湯タンク内の温水を循環させて、貯湯タンク内の温水の熱を外部に放出するので、熱放出運転に室内温度が上昇し過ぎて快適性が損なわれることがない。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
暖房する室内の温度を検出するための室内温度センサを備え、
上記熱放出運転部は、上記熱放出運転時に、上記室内温度センサにより検出された室内温度が暖房目標温度以下であるとき、上記暖房用循環ポンプにより上記貯湯タンク内の上記温水を上記暖房端末を介して循環させて、上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する。
上記実施形態によれば、熱放出運転部は、室内温度センサにより検出された室内温度が暖房目標温度以下であるとき、暖房用循環ポンプにより貯湯タンク内の上記温水を暖房端末を介して循環させて、貯湯タンク内の温水の熱を外部に放出するので、熱放出運転と同時に室内の暖房も行うことができる。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記熱源利用部は、上記貯湯タンク内に貯えられた上記温水を熱源として室内の暖房に利用すると共に、
上記制御装置は、
暖房する室内の温度を検出するための室内温度センサの有無を判別するセンサ判別部を有し、
上記熱放出運転部は、上記熱放出運転時に、上記センサ判別部が上記室内温度センサがないと判別すると、上記ヒートポンプユニットの運転を停止した状態で、上記沸き上げ用循環ポンプにより上記貯湯タンク内の上記温水を上記ヒートポンプユニットの熱交換部を介して循環させて、上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する。
上記実施形態によれば、センサ判別部が室内温度センサがないと判別すると、熱放出運転部は、ヒートポンプユニットの運転を停止した状態で、沸き上げ用循環ポンプにより貯湯タンク内の温水をヒートポンプユニットの熱交換部を介して循環させて、貯湯タンク内の温水の熱を外部に放出するので、放熱手段である暖房端末であっても、室内温度センサがなくて室内温度の管理ができない場合は、暖房端末で放熱せずにヒートポンプユニットの熱交換部で放熱できる。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記貯湯タンク内の温水を暖房端末を介して循環させる暖房用循環ポンプを備え、
上記熱放出運転部は、上記熱放出運転時に、上記センサ判別部が上記室内温度センサがあると判別すると、上記暖房用循環ポンプにより上記貯湯タンク内の上記温水を上記暖房端末を介して循環させて、上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する。
上記実施形態によれば、センサ判別部が室内温度センサがあると判別すると、熱放出運転部は、暖房用循環ポンプにより貯湯タンク内の温水を暖房端末を介して循環させて、貯湯タンク内の温水の熱を外部に放出するので、室内温度センサにより検出された室内温度に応じて暖房端末を介して放熱できる。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記貯湯タンク内の温水を暖房端末を介して循環させる暖房用循環ポンプと
備え、
上記熱放出運転部は、上記熱放出運転時に、上記センサ判別部が上記室内温度センサがあると判別し、かつ、上記室内温度センサにより検出された室内温度が暖房目標温度以下であるとき、上記暖房用循環ポンプにより上記貯湯タンク内の上記温水を上記暖房端末を介して循環させて、上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する。
上記実施形態によれば、センサ判別部が室内温度センサがあると判別し、かつ、室内温度センサにより検出された室内温度が暖房目標温度以下であるとき、熱放出運転部は、暖房用循環ポンプにより貯湯タンク内の温水を暖房端末を介して循環させて、貯湯タンク内の温水の熱を外部に放出するので、室内温度センサにより検出された室内温度に応じて暖房端末を介して放熱できる。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記ヒートポンプユニットの熱交換部を介して上記貯湯タンク内の温水を循環させる沸き上げ用循環ポンプと
備え、
上記熱放出運転部は、上記熱放出運転時に、上記センサ判別部が上記室内温度センサがあると判別し、かつ、上記室内温度センサにより検出された室内温度が暖房目標温度を越えるとき、上記ヒートポンプユニットの運転を停止した状態で、上記沸き上げ用循環ポンプにより上記ヒートポンプユニットの熱交換部を介して上記貯湯タンク内の温水を循環させて、上記貯湯タンク内の上記温水の熱を外部に放出する。
上記実施形態によれば、センサ判別部が室内温度センサがあると判別し、かつ、室内温度センサにより検出された室内温度が暖房目標温度を越えるとき、熱放出運転部は、暖房用循環ポンプにより貯湯タンク内の温水を暖房端末を介して循環させて、貯湯タンク内の温水の熱を外部に放出するので、熱放出運転に室内温度が上昇し過ぎて快適性が損なわれることがない。
また、一実施形態の貯湯式熱源装置では、
上記制御装置は、
上記熱放出運転部により上記熱放出運転を行った後に、上記ヒートポンプユニットにより上記貯湯タンク内の温水を沸き上げることにより、上記貯湯タンク内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態にする積層状態回復運転を行う積層状態回復運転部を有する。
上記実施形態によれば、熱放出運転部により熱放出運転を行った後に、制御装置の積層状態回復運転部により積層状態回復運転を行って、ヒートポンプユニットにより貯湯タンク内の温水を沸き上げることにより、貯湯タンク内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態にする。このようにして、貯湯タンク内の温度分布の積層状態を回復させることで、暖房または給湯の制御が容易になると共に、給湯において突然の温度変化を避けることができる。
以上より明らかなように、この発明の貯湯式熱源装置によれば、貯湯タンク内の温度分布の積層状態を効率よく回復させることが可能な貯湯式熱源装置を実現することができる。
図1はこの発明の第1実施形態の貯湯式熱源装置の一例としての暖房給湯装置の構成を示す回路図である。 図2は上記暖房給湯装置の積層状態回復運転の動作を説明するためのフローチャートである。 図3は図2に続くフローチャートである。 図4は積層状態回復運転の許可/禁止を判定する動作を説明するためのフローチャートである。 図5はこの発明の第2実施形態の貯湯式熱源装置の一例としての給湯装置の構成を示す回路図である。 図6は上記給湯装置の積層状態回復運転の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、この発明の貯湯式熱源装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の貯湯式熱源装置の一例としての暖房給湯装置の構成を示す回路図である。
この暖房給湯装置は、図1に示すように、室外に配置されたヒートポンプユニット1と、貯湯部2と、暖房端末の一例としてのラジエータ41,42,…と、給湯端末(図示せず)に温水を供給する給湯部を備えている。上記ヒートポンプユニット1には、超臨界冷媒の一例として地球温暖化係数が小さくオゾンを破壊しないCO冷媒を用いている。これにより、ヒートポンプユニット1による出湯温度を高くできる(例えば90℃)。
上記ヒートポンプユニット1は、圧縮機11と、上記圧縮機11の吐出側に一端(一次側)が接続されたガスクーラ(水冷媒熱交換器)12と、上記ガスクーラ12の他端(一次側)に一端が接続された膨張弁13と、上記膨張弁13の他端に一端が接続され、他端が圧縮機11の吸込側に接続された蒸発器14と、上記蒸発器14に外気を供給する送風ファン15と、マイクロコンピュータと入出力回路などからなる沸き上げ制御部10とを有している。上記圧縮機11とガスクーラ12と膨張弁13および蒸発器14で冷媒回路を構成している。
また、上記圧縮機11の吐出側に、吐出温度を検出する吐出温度センサT7を配置すると共に、吐出圧力を検出する圧力センサ(HPS)16を配置している。また、上記蒸発器14に蒸発器温度を検出する蒸発器温度センサT8を配置し、蒸発器14近傍に、外気温度を検出する外気温度センサT9を配置している。そして、上記吐出温度センサT7と蒸発器温度センサT8と外気温度センサT9および圧力センサ(HPS)16の検出信号に基づいて、沸き上げ制御部10は、圧縮機11,膨張弁13,送風ファン15などを制御する。
また、上記貯湯タンク21の下部に設けられた沸き上げ往き接続部21cに配管L11の一端を接続し、その配管L11の他端をガスクーラ12の一端(二次側)に接続している。上記配管L11に、貯湯タンク21下部からガスクーラ12側に向かって水を送出する沸き上げ用循環ポンプ24を配設している。上記ヒートポンプユニット1のガスクーラ12の他端(二次側)に配管L12の一端を接続し、その配管L12の他端を沸き上げ用四方弁25の入力側に接続している。上記沸き上げ用四方弁25の第1の出力側に配管L24の一端を接続し、その配管L24の他端を暖房用三方弁32の一方の入力側に接続している。上記沸き上げ用四方弁25で、ヒートポンプユニット1からの戻り配管と貯湯タンク21の入水口との接続を切り換えるバルブを構成している。
さらに、上記暖房用三方弁32の一方の入力側を、貯湯タンク21の上部に設けられた第2暖房往き接続部21d(第1沸き上げ戻り接続部(入水口)を兼ねる)に配管L35を介して接続している。また、沸き上げ用四方弁25の第3の出力側に配管L25の一端を接続し、その配管L25の他端を貯湯タンク21の中間部の第3沸き上げ戻り接続部(入水口)に接続している。この貯湯タンク21の中間部の第3沸き上げ戻り接続部は、ヒータ23よりも下側に設けられている。一方、沸き上げ用四方弁25の第2の出力側に配管L23の一端を接続し、その配管L23の他端を貯湯タンク21の下側の第2沸き上げ戻り接続部(入水口)に接続している。
上記ガスクーラ12の二次側上流の配管L11に、入水温度を検出する入水温度センサT5を配置し、ガスクーラ12の二次側下流の配管L12に、出湯温度を検出する出湯温度センサT6を配置している。
また、上記貯湯タンク21は、断熱材(図示せず)で囲まれた略円筒形状をしている。上記貯湯タンク21内に、コイル状のパイプからなる給湯用熱交換器22を配置している。この給湯用熱交換器22は、所定の間隔をあけて接続された下側コイル部22aと上側コイル部22bとを有している。上記貯湯タンク21に接続された給水配管L21の一端を、下側コイル部22aの下端に連なる給水口21aに接続し、貯湯タンク21に接続された給湯配管L22の一端を、上側コイル部22bの上端と接続している。上記給水配管L21と給湯配管L22は、貯湯タンク21の外側で給湯用混合弁31により接続されている。また、上記給湯配管L22の給湯用混合弁31よりも下流側に給湯温度センサT13を配置している。
上記給水配管L21を介して外部から供給された水は、下側コイル部22aの下端側から上側コイル22bの上端側に向かって流れて、給湯配管L22を介して給湯端末(図示せず)に供給される。
また、上記貯湯タンク21は、側面に4つの温度センサT1〜T4を下側から上側に向かって順に互いに離間し配置している。上記温度センサT1により貯湯タンク21内の下端近傍の第1タンク温度を検出し、温度センサT2により貯湯タンク21内の下端と中間部分との間の第2タンク温度を検出する。また、温度センサT3により貯湯タンク21内の中間部分の第3タンク温度を検出し、温度センサT4により貯湯タンク21内の上側部分の第4タンク温度を検出する。また、配管L12の沸き上げ用四方弁25近傍に、ヒートポンプユニット1からの戻り温度を検出する戻り温度センサT10を設けている。
この実施形態では、貯湯タンク21内の水温を検出する4つの温度センサT1〜T4を設けたが、貯湯タンク内の水温を検出する温度センサは複数あればよい。複数の温度センサにより、給湯水が貯湯タンクの上からどの高さまで貯湯されているか判断することができる。
また、上記貯湯タンク21内の中間部かつ下側コイル部22aと上側コイル部22bとの間にヒータ23を配置している。なお、ヒータ23は、貯湯タンク21内の中間部近傍に配置されていればよい。
上記貯湯タンク21と給湯用熱交換器22とヒータ23と沸き上げ用循環ポンプ24と沸き上げ用四方弁25および温度センサT1〜T4で貯湯部2を構成している。
次に、上記暖房用三方弁32の他方の入力側に配管L31の一端を接続し、その配管L31の他端を貯湯タンク21の第1暖房往き接続部21fに接続している。上記第1暖房往き接続部21fは、貯湯タンク21の上側コイル部22bとヒータ23との間の位置に設けられている。
そして、上記暖房用三方弁32の出力側を暖房用混合弁33の一方の入力側に接続し、その暖房用混合弁33の出力側に配管L32の一端を接続している。上記配管L32に、暖房用混合弁33側から順に暖房往き温度センサT11と暖房用循環ポンプ34を配設している。上記配管L32の暖房用循環ポンプ34よりも下流側に、ラジエータ41,42,…の一端を夫々接続している。また、上記貯湯タンク21の下部に設けられた暖房戻り口としての暖房戻り接続部21gに配管L33の一端を接続し、その配管L33の他端側にラジエータ41,42,…の他端を夫々接続している。上記配管L33に暖房戻り温度センサT12を配置している。また、上記配管L33の暖房戻り温度センサT12よりも貯湯タンク21側と、暖房用混合弁33の他方の入力側とを配管L34により接続している。
また、この暖房給湯装置は、温度センサT1〜T4と暖房往き温度センサT11および暖房戻り温度センサT12からの検出信号に基づいて、沸き上げ用四方弁25と暖房用三方弁32と沸き上げ用循環ポンプ24と暖房用循環ポンプ34を制御する制御装置の一例としての暖房給湯制御部30を備えている。
上記暖房給湯制御部30は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなり、温度センサT1〜T4により検出された貯湯タンク21内の各層の温水の温度に基づいて、貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなった積層状態か否かを判別する積層状態判別部30aと、上記積層状態判別部30aが貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別すると、ヒートポンプユニット1の熱交換部であるガスクーラ12または熱源利用部を利用して貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出する熱放出運転を行う熱放出運転部30bと、貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態にする積層状態回復運転を行う積層状態回復運転部30cと、暖房する室内の温度を検出するための室内温度センサT20の有無を判別するセンサ判別部30dとを有する。この実施形態において熱源利用部とは、貯湯タンク21内の温水を熱源として室内の暖房に利用するラジエータ41,42,…である。
上記暖房往き温度センサT11と暖房戻り温度センサT12と給湯用混合弁31と暖房用三方弁32と暖房用混合弁33と暖房用循環ポンプ34および暖房給湯制御部30で暖房給湯部を構成している。
上記構成の暖房給湯装置において、貯湯タンク21内の水を沸き上げるとき、貯湯部2の沸き上げ用四方弁25の出力側を配管L24側に切り換え、ヒートポンプユニット1の圧縮機11を駆動すると共に送風ファン15の運転を開始する。さらに、貯湯部2の沸き上げ用循環ポンプ24を駆動する。そうすると、圧縮機11から吐出された高圧ガス冷媒は、ガスクーラ12で放熱した後、膨張弁13で減圧された低圧冷媒は、蒸発器14で外気から熱を吸収して蒸発する。そうして、蒸発器14で蒸発した低圧ガス冷媒は、圧縮機11の吸込側に戻る。このとき、沸き上げ用循環ポンプ24により貯湯タンク21の下部(沸き上げ往き接続部21c)から配管L11を介してガスクーラ12の二次側に流入した水は、ガスクーラ12で加熱されて90℃近い温水となり、配管L12,沸き上げ用四方弁25,配管L24,配管L35,第2暖房往き接続部(第1沸き上げ戻り接続部)21dを介して貯湯タンク21内に戻る。こうして、貯湯タンク21内の水を沸き上げ用循環ポンプ24とガスクーラ12を介して循環させることにより、貯湯タンク21内の水を沸き上げる。貯湯タンク21内には、上側に高温の温水、下側に比較的低温の温水が位置するように湯層(温度分布)が形成される。
なお、ヒートポンプユニット1の起動時などの際、まだヒートポンプユニット1のガスクーラ12から出る温水が十分に高温となっていない場合、温水は配管L24等を介して貯湯タンク21の上部に戻るのではなく、配管L25を介して貯湯タンク21の中間部の第3沸き上げ戻り接続部に戻るように、または、配管L23を介して貯湯タンク21の下部の第2沸き上げ戻り接続部に戻るように、沸き上げ用四方弁25が制御される。このように、温水の温度により戻り口を切り替えるのは、十分に高温になっていない温水を貯湯タンク21の上部に戻すと貯湯タンク21内の温度分布が乱れる可能性があり、これを防止するためである。この沸き上げ用四方弁25の切り替えはガスクーラ12と沸き上げ用四方弁25との間に設けられた出湯温度センサT6の出力および戻り温度センサT10の出力などに基づいて行われる。
次に、暖房運転を行う場合、暖房用三方弁32を、配管L31側と暖房用混合弁33側が接続されるように切り換えて、暖房用循環ポンプ34を駆動する。そうすると、貯湯タンク21の中間部の温水が配管L31,暖房用三方弁32,暖房用混合弁33,暖房用循環ポンプ34を介してラジエータ41,42,…に夫々流入する。そして、上記ラジエータ41,42,…から出た戻り水は、配管L33を介して貯湯タンク21の下部から貯湯タンク21内に戻る。また、上記ラジエータ41,42,…から出た戻り水の一部は、配管L34を介して暖房用混合弁33に流入し、暖房用混合弁33で貯湯タンク21の温水と混合される。
ここで、上記温度センサT1〜T4からの検出信号と暖房往き温度センサT11により検出された暖房往き温度および暖房戻り温度センサT12により検出された暖房戻り温度に基づいて、暖房給湯制御部30により暖房用混合弁33および暖房用循環ポンプ34を制御する。
上記暖房給湯制御部30は、貯湯タンク2内の各部の温水の温度を検出するための複数の温度センサT1〜T4からの信号に基づいて、高温水の湯量を判断して、暖房用三方弁32の切り替えを行う。
次に、給湯運転を行う場合、給湯端末(図示せず)の給湯用蛇口を開くと、外部からの給水圧力により供給された水は、給水配管L21,給湯用熱交換器22,給湯配管L22を介して給湯端末に流れて、給湯用熱交換器22で加熱された温水が給湯端末に供給される。ここで、給湯温度センサT13により検出された給湯温度に基づいて、暖房給湯制御部30により給湯用混合弁31を制御して、給湯端末に供給される温水の温度を所望の温度に調節する。
図2は上記暖房給湯装置の積層状態回復運転の動作を説明するためのフローチャートを示しており、図3は図2に続くフローチャートを示している。
まず、処理がスタートすると、図2示すステップS1でヒートポンプユニット1の運転停止中であると判定すると、ステップS2に進み、積層状態回復運転の処理が行われる一方、ヒートポンプユニット1の運転停止中でないと判定すると、ステップS1を繰り返する。
次に、ステップS2に進み、前回の積層回復運転から所定時間が経過したと判定すると、ステップS3に進む一方、前回の積層回復運転から所定時間が経過していないと判定すると、このステップS2を繰り返す。
そして、ステップS3で積層状態回復運転が許可されていると判定すると、ステップS4に進む一方、積層状態回復運転が許可されていないと判定すると、ステップS3を繰り返す。
次に、ステップS4で貯湯タンク21内の積層状態の判別を開始する。
そして、ステップS5に進み、温度センサT1〜T4により検出された第1〜第4タンク温度に基づいて、積層状態判別部30aにより、
第1タンク温度 ≧ 第4タンク温度
かつ
第1タンク温度 ≧ 第3タンク温度
の条件を満たすとき、貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態でないと判別してステップS6に進む一方、上記条件を満たさないときは、貯湯タンク21内の温度分布が上記積層状態であると判別してステップS3に戻る。
次に、ステップS6で熱放出運転を開始し、リモートコントローラ(図2では「リモコン」)に積層状態回復運転モードであることを表示する。
次に、図3のステップS11に進み、室内温度センサがあるときは、ステップS12に進み、室内温度が暖房目標温度以下であるか以内を判定する。そして、ステップS12で室内温度が暖房目標温度以下であるかと判定すると、ステップS13に進む一方、室内温度が暖房目標温度を越えると判定すると、ステップS21に進む。
次に、ステップS13で熱放出運転部30により室内側の暖房用循環ポンプ34を運転して、貯湯タンク21内の温水をラジエータ41,42,…を介して循環させて、貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出する。
次に、ステップS15に進み、温度センサT1〜T4により検出された第1〜第4タンク温度に基づいて、積層状態判別部30aにより、
第1タンク温度 ≦ 第2タンク温度
かつ
第2タンク温度 ≦ 第3タンク温度
かつ
第3タンク温度 ≦ 第4タンク温度
の条件を満たすとき、貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態であると判別してステップS15に進む一方、上記条件を満たさないときは、貯湯タンク21内の温度分布が上記積層状態でないと判別してステップS12に戻る。
そして、ステップS15で稼働中の循環ポンプを停止する。ここで、稼働中の循環ポンプとは、室内側の暖房用循環ポンプ34および室外側の沸き上げ用循環ポンプ24のうちの運転中のものを言う。
次に、ステップS16に進み、熱放出運転を終了し、ステップS17に進み、積層状態回復運転を行った後、この処理を終了する。
一方、ステップS12で室内温度が暖房目標温度を越えると判定すると、ステップS21に進み、室内側の暖房用循環ポンプ34が運転中か否かを判定する。
そして、ステップS21で室内側の暖房用循環ポンプ34が運転中のときは、ステップS22に進み、室内側の暖房用循環ポンプ34を停止する一方、ステップS21で室内側の暖房用循環ポンプ34が運転中でないときは、ステップS22をスキップする。
次に、ステップS23に進み、熱放出運転部30により室外側の沸き上げ用循環ポンプ24を運転して、ステップS15に進む。これにより、貯湯タンク21内の温水をガスクーラ(水冷媒熱交換器)12を介して循環させて、貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出する。
また、図4は積層状態回復運転の許可/禁止を判定する動作を説明するためのフローチャートを示している。
この動作がスタートすると、ステップS31で積層状態回復運転が禁止設定されているか否かを判定して、積層状態回復運転が禁止設定されているときは、ステップS35に進み、積層状態回復運転の禁止となる。ここで、「積層状態回復運転の禁止設定」は、例えば使用者が暖房や給湯を優先して積層状態回復運転を望まない場合にリモートコントローラの操作により設定する。
一方、ステップS35で積層状態回復運転が禁止設定されていないときは、ステップS32に進み、強制積層状態回復運転が設定されているか否かを判定して、強制積層状態回復運転が設定されているときは、ステップS36に進み、積層状態回復運転を許可する。ここで、「強制積層状態回復運転の設定」は、使用者が暖房や給湯よりも積層状態回復運転を優先して行いたい場合などにリモートコントローラの操作により設定する。
一方、ステップS32で強制積層状態回復運転が設定されていないときは、ステップS33に進み、積層状態回復運転を行う時間がスケジュール設定されているか否かを判定する。ここで、「スケジュール設定」は、例えば暖房や給湯に影響の少ない深夜時間帯などに積層状態回復運転を行いたい場合にリモートコントローラの操作により設定する。
そして、ステップS33で積層状態回復運転を行う時間がスケジュール設定されているときは、ステップS37に進み、ステップS37でスケジュールによる積層状態回復運転の開始時刻であると判定すると、ステップS38に進み、積層状態回復運転を許可する。
一方、ステップS37でスケジュールによる積層状態回復運転の開始時刻でないと判定すると、ステップS31に戻る。
また、ステップS33で積層状態回復運転を行う時間がスケジュール設定されていないと判定すると、ステップS34に進み、積層状態回復運転の自動設定がされているか否かを判定する。ここで、「積層状態回復運転の自動設定」は、温度センサT1〜T4により検出された第1〜第4タンク温度に基づいて積層状態回復運転を行うときにリモートコントローラの操作により設定する。
そして、ステップS34で積層状態回復運転の自動設定がされていると判定すると、ステップS38に進む一方、積層状態回復運転の自動設定がされていないと判定すると、ステップS31に戻る。
このように、積層状態回復運転は、リモートコントローラの設定により、許可/禁止だけでなく、強制運転、スケジュール設定に基づく運転、第1〜第4タンク温度に基づく運転が選択される。
上記構成の暖房給湯装置によれば、貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと積層状態判別部30aが判別すると、熱放出運転部30bにより、ヒートポンプユニット1の熱交換部であるガスクーラ12またはラジエータ41,42,…を利用して貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出することによって、貯湯タンク21内の温度分布の積層状態をリセットでき、次のヒートポンプユニット1による沸き上げ運転をCOPの良い状態で運転して貯湯タンク21内の温度分布の積層状態を効率よく回復させることが可能になる。
また、ヒートポンプユニット1の運転を停止した状態で、沸き上げ用循環ポンプ24によりヒートポンプユニット1のガスクーラ12を介して貯湯タンク21内の温水を循環させて、貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出することによって、新たな放熱手段を設けることなく、沸き上げ用循環ポンプ24を用いて、貯湯タンク21内の温水の熱をヒートポンプユニット1のガスクーラ12を介して外部に放熱することができる。
また、暖房用循環ポンプ34により貯湯タンク21内の温水をラジエータ41,42,…を介して循環させて、貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出することによって、新たな放熱手段を設けることなく、暖房用循環ポンプ34を用いて、貯湯タンク21内の温水の熱をラジエータ41,42,…を介して外部に放熱することができる。
上記暖房給湯装置の貯湯タンク21内の積層状態判別では、積層状態判別部30aにより、
第1タンク温度 ≧ 第4タンク温度
かつ
第1タンク温度 ≧ 第3タンク温度
の条件を満たすとき、貯湯タンク21内の温度分布が積層状態でないとしたが、これに限らず、上記条件に、
第2タンク温度 ≧ 第3タンク温度
を加えてもよいし、
第1タンク温度 ≧ 第4タンク温度
または
第1タンク温度 ≧ 第3タンク温度
の条件を満たすとき、貯湯タンク21内の温度分布が積層状態でないとしてもよい。
また、上記温度センサT1〜T4により検出された貯湯タンク21内の各層の温水の温度に基づいて、積層状態判別部30aは、貯湯タンク21内の各層のうちの上側の層の温度が下側の他の層の温度よりも低いか否かを判別して、上側の層の温度が下側の他の層の温度よりも低いとき、貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別してもよい。これにより、貯湯タンク21内の温度分布の積層状態を的確に判別することができる。
また、上記積層状態判別部30aは、温度センサT1〜T4により検出された貯湯タンク21内の各層の温水の温度のうちの貯湯タンク21内の下側領域の温度が貯湯タンク21内の上側領域の温度よりも高いとき、貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別してもよい。これにより、貯湯タンク21内の温度分布が乱れて積層状態でないことを的確に判別することができる。
また、上記熱放熱運転中に、温度センサT1〜T4により検出された貯湯タンク21内の各層の温水の温度に基づいて、積層状態判別部30aが貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態であると判別すると、熱放出運転部30bは、熱放出運転を終了するので、熱放出運転の終了を正確に判断でき、無駄な熱放出運転を行わずに済む。
上記暖房給湯装置の熱放出運転の終了判定では、積層状態判別部30aにより、
第1タンク温度 ≦ 第2タンク温度
かつ
第2タンク温度 ≦ 第3タンク温度
かつ
第3タンク温度 ≦ 第4タンク温度
の条件を満たすとき、貯湯タンク21内の温度分布が積層状態であるとしたが、これに限らず、
第1タンク温度 ≦ 第2タンク温度+2℃
かつ
第2タンク温度 ≦ 第3タンク温度+2℃
かつ
第3タンク温度 ≦ 第4タンク温度+2℃
として、検出温度のばらつきを考慮してもよい。また、第1タンク温度〜第4タンク温度の全てが所定温度(例えば40℃)以下のときに熱放出運転の終了としてもよい。
また、熱放熱運転中に、熱放出運転部30bは、温度センサT1〜T4により検出された貯湯タンク21内の各層の温水の温度のうちの貯湯タンク21内の中間部よりも下側の層の温度、すなわち第1タンク温度と第2タンク温度の両方が35℃以下であるとき、熱放出運転を終了してもよい。この場合、熱放出運転の終了を簡単に判断でき、無駄な熱放出運転を行わずに済む。
また、上記熱放出運転部30bは、室内温度センサT20により検出された室内温度が暖房目標温度を越えるとき、ヒートポンプユニット1の運転を停止した状態で、沸き上げ用循環ポンプ24により貯湯タンク21内の温水をヒートポンプユニット1のガスクーラ12を介して循環させて、貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出するので、熱放出運転に室内温度が上昇し過ぎて快適性が損なわれることがない。
また、上記熱放出運転部30bは、室内温度センサT20により検出された室内温度が暖房目標温度以下であるとき、暖房用循環ポンプ34により貯湯タンク21内の温水をラジエータ41,42,…を介して循環させて、貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出するので、熱放出運転と同時に室内の暖房も行うことができる。
また、上記センサ判別部30dが室内温度センサがないと判別すると、熱放出運転部30bは、ヒートポンプユニット1の運転を停止した状態で、沸き上げ用循環ポンプ24により貯湯タンク21内の温水をヒートポンプユニット1のガスクーラ12を介して循環させて、貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出するので、室内温度センサがなくて室内温度の管理ができない場合は、ラジエータ41,42,…で放熱せずにヒートポンプユニット1のガスクーラ12で放熱することができる。
また、上記センサ判別部30dが室内温度センサT20があると判別し、かつ、室内温度センサT20により検出された室内温度が暖房目標温度以下であるとき、熱放出運転部30bは、暖房用循環ポンプ34により貯湯タンク21内の温水をラジエータ41,42,…を介して循環させて、貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出するので、室内温度センサT20により検出された室内温度に応じてラジエータ41,42,…を介して放熱することが可能となる。
また、上記センサ判別部30dが室内温度センサT20があると判別し、かつ、室内温度センサT20により検出された室内温度が暖房目標温度を越えるとき、ヒートポンプユニット1の運転を停止した状態で、沸き上げ用循環ポンプ24により貯湯タンク21内の温水をヒートポンプユニット1のガスクーラ12を介して循環させて、貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出するので、熱放出運転に室内温度が上昇し過ぎて快適性が損なわれることがない。
また、上記熱放出運転部30bにより熱放出運転を行った後に、積層状態回復運転部30cにより積層状態回復運転を行って、ヒートポンプユニット1により貯湯タンク21内の温水を沸き上げることにより、貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態にする。このようにして、貯湯タンク21内の温度分布の積層状態を回復させることで、暖房と給湯の制御が容易になると共に、給湯において突然の温度変化を避けることができる。
上記第1実施形態では、暖房給湯装置について説明したが、給湯機能のない暖房装置についても熱放出運転と積層状態回復運転を同様に行うことによって、同様の効果を奏する。
また、上記第1実施形態では、貯湯タンク21内の温水を熱源として室内の暖房に利用する暖房端末であるラジエータ41,42,…を熱源利用部として用いたが、給湯端末を熱源利用部として用いてもよいし、暖房端末と給湯端末の両方を熱源利用部として用いてもよい。
〔第2実施形態〕
図5はこの発明の第2実施形態の貯湯式熱源装置の一例としての給湯装置の構成を示す回路図を示している。この第2実施形態の給湯装置は、暖房機能を除いて第1実施形態の暖房給湯装置と同一の構成をしており、同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略する。
なお、第1実施形態の図1において暖房給湯制御部30とあるのは、この第2実施形態の給湯装置では、制御装置の一例としての給湯制御部130としている。この給湯制御部130は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなり、温度センサT1〜T4により検出された貯湯タンク21内の各層の温水の温度に基づいて、貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなった積層状態か否かを判別する積層状態判別部130aと、上記積層状態判別部130aが貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別すると、ヒートポンプユニット1の熱交換部であるガスクーラ12を利用して貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出する熱放出運転部130bと、貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態にする積層状態回復運転を行う積層状態回復運転部130cとを有する。
また、沸き上げ用四方弁25の第1の出力側に一端が接続された配管L24の他端は、貯湯タンク21の上部に設けられた第1沸き上げ戻り接続部21dに接続されている。
この第2実施形態の給湯装置は、第1実施形態の暖房給湯装置の図2,図4のフローチャートに示す積層状態回復運転の動作は同じであり、図3に示す処理が異なる。
図6は上記給湯装置の積層状態回復運転の動作を説明するためのフローチャートを示している。
図6のステップS41に進み、熱放出運転部30により室外側の沸き上げ用循環ポンプ24を運転して、貯湯タンク21内の温水をヒートポンプユニット1のガスクーラ12を介して循環させて、貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出する。
次に、ステップS42に進み、温度センサT1〜T4により検出された第1〜第4タンク温度に基づいて、積層状態判別部130aにより、
第1タンク温度 ≦ 第2タンク温度
かつ
第2タンク温度 ≦ 第3タンク温度
かつ
第3タンク温度 ≦ 第4タンク温度
の条件を満たすとき、貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態であると判別してステップS43に進む一方、上記条件を満たさないときは、貯湯タンク21内の温度分布が上記積層状態でないと判別してステップS41に戻る。
そして、ステップS43で室外側の沸き上げ用循環ポンプ24を停止する。
次に、ステップS44に進み、熱放出運転を終了して、ステップS45に進み、積層状態回復運転を行った後、この処理を終了する。
上記構成の給湯装置によれば、積層状態判別部30aが貯湯タンク21内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別すると、熱放出運転部130bにより、ヒートポンプユニット1の熱交換部であるガスクーラ12を利用して貯湯タンク21内の温水の熱を外部に放出することによって、貯湯タンク21内の温度分布の積層状態をリセットでき、次のヒートポンプユニット1による沸き上げ運転をCOPの良い状態で運転して貯湯タンク21内の温度分布の積層状態を効率よく回復させることが可能になる。
この第2実施形態の給湯装置は、暖房機能に関わる部分を除いて第1実施形態の暖房給湯装置と同様の効果を有する。
また、上記第1,第2実施形態では、貯湯タンク21の入水口が上部と中間部と下部の3つとしたが、貯湯タンクの入水口は2または4以上であってもよい。
また、上記第1,第2実施形態では、沸き上げ運転時、ヒートポンプユニット1とヒータ23により貯湯タンク21内の水を沸き上げたが、ヒートポンプユニットのみで貯湯タンク内の水を沸き上げてもよく、この場合、ヒートポンプユニットの加熱能力が十分発揮できないときは、ヒートポンプユニットをヒータに切り換えて沸き上げ運転を行う。ただし、積層状態回復運転の場合は、ヒータを用いずにヒートポンプユニットにより沸き上げ運転を行う。
また、超臨界冷媒として、CO以外に、例えばエチレン、エタン、酸化窒素等の冷媒を用いてもよい。
1…ヒートポンプユニット
2…貯湯部
10…沸き上げ制御部
11…圧縮機
12…ガスクーラ
13…膨張弁
14…蒸発器
15…送風ファン
16…圧力センサ
21…貯湯タンク
22…給湯用熱交換器
22a…下側コイル部
22b…上側コイル部
23…ヒータ
24…沸き上げ用循環ポンプ
25…第1沸き上げ用三方弁
26…第2沸き上げ用三方弁
30…暖房給湯制御部
30a,130a…積層状態判別部
30b,130b…熱放出運転部
30c,130c…積層状態回復運転部
30d…センサ判別部
31…給湯用混合弁
32…暖房用三方弁
33…暖房用混合弁
34…暖房用循環ポンプ
41,42…ラジエータ
130…給湯制御部
T1〜T4…温度センサ
T5…入水温度センサ
T6…出湯温度センサ
T7…吐出温度センサ
T8…蒸発器温度センサ
T9…外気温度センサ
T10…戻り温度センサ
T11…暖房往き温度センサ
T12…暖房戻り温度センサ
T13…給湯温度センサ
T20…室内温度センサ

Claims (15)

  1. 超臨界冷媒を用いたヒートポンプユニット(1)と、
    上記ヒートポンプユニット(1)により加熱された温水を貯える貯湯タンク(21)と、
    上記貯湯タンク(21)内に貯えられた上記温水を熱源として室内の暖房または給湯の少なくとも一方に利用する熱源利用部と、
    上記貯湯タンク(21)の上下方向に間隔をあけて配置され、上記貯湯タンク(21)内の各層の温水の温度を検出する複数の温度センサ(T1〜T4)と、
    上記ヒートポンプユニット(1)と上記熱源利用部とを制御する制御装置(30,130)と
    を備え、
    上記制御装置(30,130)は、
    上記複数の温度センサ(T1〜T4)により検出された上記貯湯タンク(21)内の各層の温水の温度に基づいて、上記貯湯タンク(21)内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなった積層状態か否かを判別する積層状態判別部(30a,130a)と、
    上記積層状態判別部(30a,130a)が上記貯湯タンク(21)内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別すると、上記ヒートポンプユニット(1)の熱交換部または上記熱源利用部を利用して上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出する熱放出運転を行う熱放出運転部(30b,130b)とを有することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  2. 請求項1に記載の貯湯式熱源装置において、
    上記ヒートポンプユニット(1)の熱交換部を介して上記貯湯タンク(21)内の温水を循環させる沸き上げ用循環ポンプ(24)を備え、
    上記熱放出運転部(30b,130b)は、上記熱放出運転時に、上記ヒートポンプユニット(1)の運転を停止した状態で、上記沸き上げ用循環ポンプ(24)により上記ヒートポンプユニット(1)の熱交換部を介して上記貯湯タンク(21)内の温水を循環させて、上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  3. 請求項1に記載の貯湯式熱源装置において、
    上記熱源利用部は、上記貯湯タンク(21)内に貯えられた上記温水を熱源として室内の暖房に利用するものであり、
    上記貯湯タンク(21)内の温水を暖房端末を介して循環させる暖房用循環ポンプ(34)を備え、
    上記熱放出運転部(30b,130b)は、上記熱放出運転時に、上記暖房用循環ポンプ(34)により上記貯湯タンク(21)内の温水を上記暖房端末を介して循環させて、上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  4. 請求項2に記載の貯湯式熱源装置において、
    上記熱源利用部は、上記貯湯タンク(21)内に貯えられた上記温水を熱源として給湯に利用するものであり、
    上記熱放出運転部(30b,130b)は、上記熱放出運転時に、上記ヒートポンプユニット(1)の運転を停止した状態で、上記沸き上げ用循環ポンプ(24)により上記ヒートポンプユニット(1)の熱交換部を介して上記貯湯タンク(21)内の温水を循環させて、上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか1つに記載の貯湯式熱源装置において、
    上記積層状態判別部(30a,130a)は、上記複数の温度センサ(T1〜T4)により検出された上記貯湯タンク(21)内の各層の温水の温度に基づいて、上記貯湯タンク(21)内の各層のうちの上側の層の温度が下側の他の層の温度よりも低いか否かを判別して、上記上側の層の温度が上記下側の他の層の温度よりも低いとき、上記貯湯タンク(21)内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  6. 請求項1から4までのいずれか1つに記載の貯湯式熱源装置において、
    上記積層状態判別部(30a,130a)は、上記複数の温度センサ(T1〜T4)により検出された上記貯湯タンク(21)内の各層の温水の温度のうちの上記貯湯タンク(21)内の下側領域の温度が上記貯湯タンク(21)内の上側領域の温度よりも高いとき、上記貯湯タンク(21)内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態ではないと判別することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  7. 請求項1から6までのいずれか1つに記載の貯湯式熱源装置において、
    上記熱放出運転部(30b,130b)は、上記熱放出運転中に、上記複数の温度センサ(T1〜T4)により検出された上記貯湯タンク(21)内の各層の温水の温度に基づいて、上記積層状態判別部(30a,130a)が上記貯湯タンク(21)内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態であると判別すると、上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出する熱放出運転を終了することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  8. 請求項1から6までのいずれか1つに記載の貯湯式熱源装置において、
    上記熱放出運転部(30b,130b)は、上記熱放出運転中に、上記複数の温度センサ(T1〜T4)により検出された上記貯湯タンク(21)内の各層の温水の温度のうちの上記貯湯タンク(21)内の中間部よりも下側の層の温度が35℃以下であるとき、上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出する熱放出運転を終了することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  9. 請求項2に記載の貯湯式熱源装置において、
    上記熱源利用部は、上記貯湯タンク(21)内に貯えられた上記温水を熱源として室内の暖房に利用すると共に、
    暖房する室内の温度を検出するための室内温度センサ(T20)を備え、
    上記熱放出運転部(30b,130b)は、上記熱放出運転時に、上記室内温度センサ(T20)により検出された室内温度が暖房目標温度を越えるとき、上記ヒートポンプユニット(1)の運転を停止した状態で、上記沸き上げ用循環ポンプ(24)により上記ヒートポンプユニット(1)の熱交換部を介して上記貯湯タンク(21)内の温水を循環させて、上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  10. 請求項3に記載の貯湯式熱源装置において、
    暖房する室内の温度を検出するための室内温度センサ(T20)を備え、
    上記熱放出運転部(30b,130b)は、上記熱放出運転時に、上記室内温度センサ(T20)により検出された室内温度が暖房目標温度以下であるとき、上記暖房用循環ポンプ(34)により上記貯湯タンク(21)内の上記温水を上記暖房端末を介して循環させて、上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  11. 請求項2に記載の貯湯式熱源装置において、
    上記熱源利用部は、上記貯湯タンク(21)内に貯えられた上記温水を熱源として室内の暖房に利用すると共に、
    上記制御装置(30,130)は、
    暖房する室内の温度を検出するための室内温度センサの有無を判別するセンサ判別部(30d)を有し、
    上記熱放出運転部(30b,130b)は、上記熱放出運転時に、上記センサ判別部(30d)が上記室内温度センサがないと判別すると、上記ヒートポンプユニット(1)の運転を停止した状態で、上記沸き上げ用循環ポンプ(24)により上記貯湯タンク(21)内の上記温水を上記ヒートポンプユニット(1)の熱交換部を介して循環させて、上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  12. 請求項11に記載の貯湯式熱源装置において、
    上記貯湯タンク(21)内の温水を暖房端末を介して循環させる暖房用循環ポンプ(34)を備え、
    上記熱放出運転部(30b,130b)は、上記熱放出運転時に、上記センサ判別部(30d)が上記室内温度センサがあると判別すると、上記暖房用循環ポンプ(34)により上記貯湯タンク(21)内の上記温水を上記暖房端末を介して循環させて、上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  13. 請求項11に記載の貯湯式熱源装置において、
    上記貯湯タンク(21)内の温水を暖房端末を介して循環させる暖房用循環ポンプ(34)と
    備え、
    上記熱放出運転部(30b,130b)は、上記熱放出運転時に、上記センサ判別部(30d)が上記室内温度センサ(T20)があると判別し、かつ、上記室内温度センサ(T20)により検出された室内温度が暖房目標温度以下であるとき、上記暖房用循環ポンプ(34)により上記貯湯タンク(21)内の上記温水を上記暖房端末を介して循環させて、上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  14. 請求項11に記載の貯湯式熱源装置において、
    上記ヒートポンプユニット(1)の熱交換部を介して上記貯湯タンク(21)内の温水を循環させる沸き上げ用循環ポンプ(24)と
    備え、
    上記熱放出運転部(30b,130b)は、上記熱放出運転時に、上記センサ判別部(30d)が上記室内温度センサ(T20)があると判別し、かつ、上記室内温度センサ(T20)により検出された室内温度が暖房目標温度を越えるとき、上記ヒートポンプユニット(1)の運転を停止した状態で、上記沸き上げ用循環ポンプ(24)により上記ヒートポンプユニット(1)の熱交換部を介して上記貯湯タンク(21)内の温水を循環させて、上記貯湯タンク(21)内の上記温水の熱を外部に放出することを特徴とする貯湯式熱源装置。
  15. 請求項1から14までのいずれか1つに記載の貯湯式熱源装置において、
    上記制御装置(30,130)は、
    上記熱放出運転部(30b,130b)により上記熱放出運転を行った後に、上記ヒートポンプユニット(1)により上記貯湯タンク(21)内の温水を沸き上げることにより、上記貯湯タンク(21)内の温度分布が下側から上側に向かって温度が高くなっている積層状態にする積層状態回復運転を行う積層状態回復運転部(30,c130c)を有することを特徴とする貯湯式熱源装置。
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