JP2010281257A - ガスタービン機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な構成で急激な燃料の燃焼を防止して、燃料の着火音を低減し、かつ燃焼ガスの過度な温度上昇を抑制する。
【解決手段】燃焼器12に供給される燃料を、コンプレッサ20から供給される圧縮空気の圧力に比例した流量に調整する調量弁41と調量弁41に供給される圧縮空気を遮断する燃料制限弁42と、燃料の供給を遮断する燃料遮断弁43と、燃料制限弁42と燃料遮断弁43とを制御するECU44と、排気温度TMPを検出する排気温度センサ13aと、を備えるガスタービン機関1において、ECU44は、排気温度TMPが基準温度TMP1以上の状態からガスタービン機関1が再起動される場合、調量弁41に供給される圧縮空気を燃料制限弁42によって所定時間遮断し、または燃焼器12に供給される燃料を燃料遮断弁43によって所定時間遮断することで、燃焼器12に供給される燃料が所定時間所定量に減少するように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスタービン機関に関する。
従来、ガスタービン機関におけるタービンは、燃料ポンプから送給される燃料とコンプレッサから送給される圧縮空気との混合気が燃焼器で燃焼することにより生成される燃焼ガスによって回動されるが、供給される燃料が過多になると燃焼ガスの温度が燃焼器やタービン翼の許容温度を上回り、燃焼器やタービン翼を損傷させる問題があった。そこで、燃料の流量を調量弁によってコンプレッサの吐出圧力に比例した流量に制御することで適正な燃料供給を行う技術が知られている。
しかし、調量弁による制御はコンプレッサの吐出圧力にのみ基づいて行われ、ガスタービン機関の運転状態は考慮されていない。すなわち、ガスタービン機関の排気温度にかかわらず、調量弁は、タービンと連動しているコンプレッサが供給する圧縮空気の圧力に比例した量の燃料を燃焼器に供給するように制御する。よって、ガスタービン機関の排気温度が高く燃料が燃焼しやすい状態から起動する場合、燃料供給が過多となり急激な燃焼による大きな着火音が発生したり、燃焼ガスが高温になることで燃焼器やタービンの翼が損傷したりする不具合が生じることがあった。
そこで、調量弁の開閉をモータ等のアクチュエータによって行い、燃料の供給量を自在に制御することが可能な電子式燃料制限弁を具備し、ガスタービン機関の回転速度や排気温度に基づいて適正な燃料が供給されるように電子式燃料制限弁を制御するガスタービン機関の燃料制御装置の技術は公知である。例えば、特許文献1の如くである。
しかし、上述の電子式燃料制限弁による燃料供給量の制御は、ガスタービン機関の燃料供給制御においては過剰である制御精度を有している上、モータ等の高価なアクチュエータを必要とする電子式燃料制限弁を具備するため、ガスタービン機関の製造コストが増大するという問題があった。
特許第4169952号公報
本発明は係る課題を鑑みてなされたものであり、モータ等の高価なアクチュエータを必要としない安価な構成で急激な燃料の燃焼を防止して、燃料の着火音を小さくし(またはなくし)、かつ燃焼ガスの過度な温度上昇を抑制することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、タービンと、前記タービンに送給する燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼器と調量弁に圧縮空気を供給するコンプレッサと、前記燃焼器に供給される燃料を、前記コンプレッサから供給される圧縮空気の圧力に比例した流量に調整する前記調量弁と、前記調量弁に供給される圧縮空気を遮断する燃料制限弁と、前記燃焼器に供給される燃料を遮断する燃料遮断弁と、前記燃料制限弁と前記燃料遮断弁とを制御する制御手段と、排気温度を検出する排気温度検出手段と、を備えるガスタービン機関において、前記制御手段は、前記排気温度検出手段が検出する排気温度が基準温度以上の状態から前記ガスタービン機関が再起動される場合、前記調量弁に供給される圧縮空気を前記燃料制限弁によって所定時間遮断する、または前記燃焼器に供給される燃料を前記燃料遮断弁によって所定時間遮断することによって、前記燃焼器に供給される燃料を前記所定時間所定量に減少させることを特徴とするものである。
請求項2においては、前記タービンの回転速度を検出する回転速度検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記排気温度検出手段が検出する排気温度が基準温度以上の状態から前記ガスタービン機関が再起動される場合、前記回転速度検出手段が検出する前記タービンの回転速度が第一基準値に到達するまでの間、前記燃焼器に供給される燃料を前記燃料遮断弁によって遮断し、前記タービンの回転速度が第一基準値よりも大きい第二基準値に到達するまでの間、前記調量弁に供給される圧縮空気を前記燃料制限弁によって遮断し、前記調量弁に大気圧である大気を供給することを特徴とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、調量弁に供給される圧縮空気を遮断して大気圧である大気に切り換える動作のみを行う燃料制限弁と燃料の供給を遮断する動作のみを行う燃料遮断弁とを具備するだけで、燃焼器に供給される燃料を一定時間所定量に減少させることができる。これにより、モータ等の高価なアクチュエータを必要としない安価な構成で急激な燃料の燃焼を防止して、燃料の着火音を小さくし(またはなくし)、かつ燃焼ガスの過度な温度上昇を抑制するという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るガスタービン機関の構成を示す概略図。 本発明の一実施形態に係るガスタービン機関における燃料調量弁の構成を示す概略図。 本発明の一実施形態に係るガスタービン機関の再起動制御を示すフローチャート図。 本発明の一実施形態に係るガスタービン機関の再起動制御を示すフローチャート図。 本発明の一実施形態に係るガスタービン機関の再起動制御を示すフローチャート図。 本発明の一実施形態に係るガスタービン機関の再起動制御を示すフローチャート図。 本発明の一実施形態に係るガスタービン機関の排気温度が基準温度以上、かつタービン軸の回転速度が第一基準値以下の状態からガスタービン機関を再起動させた場合の圧縮空気の圧力および燃料流量のグラフを示す図。
以下に、図1および図2を用いて本発明の一実施形態に係るガスタービン機関1について説明する。
ガスタービン機関1は、高圧の燃焼ガスによってタービンを回動させることで回転動力を発生させるものである。ガスタービン機関1は、図1に示すように、タービン部10、コンプレッサ20、減速機部30、燃料制御装置40等を具備する。
タービン部10は、高温高圧の燃焼ガスを生成するとともに、その燃焼ガスが有するエネルギーを回転動力として取り出すものである。タービン部10は、主に、タービン11、燃焼器12、排気ディフューザ13等から構成される。
タービン11は、高温高圧の燃焼ガスが有するエネルギーを回転動力に変換するものである。タービン11は、回動部分であるタービンロータ11aと、静止部分であるタービンノズル11bと、回動軸であるタービン軸11cとから構成される。タービンロータ11aは、円盤状のディスクの外周に複数の動翼が固設され、ディスクの中心部にタービン軸11cがディスクと直交する方向に固設されて構成される。タービンノズル11bは、タービン部10内の壁面から複数の静翼がタービン軸11cを中心とする円の円周上に配置されて構成される。タービン11では、タービンロータ11aの動翼とタービンノズル11bの静翼とがタービン軸11cの軸方向に交互に配設され、タービンロータ11aがタービン軸11cを回動軸として回動自在に支持される。
燃焼器12は、圧縮空気中に噴射される燃料を燃焼させ、高温高圧の燃焼ガスを生成するものである。燃焼器12は、略円筒状の燃焼室12aと燃焼室12aの周囲に形成される圧縮空気通路12bと燃料噴射ノズル12cと点火プラグ12dとから構成され、タービン11の周囲に配設される。燃焼器12は、燃焼室12a内において、コンプレッサ20から圧縮空気通路12bを介して送給される圧縮空気に燃料噴射ノズル12cによって燃料を噴射し、点火プラグ12dによって燃料に点火する。燃料の燃焼が開始されることにより生成される高温高圧の燃焼ガスは、タービン11へ送給され、タービンロータ11aを回動させる。
排気ディフューザ13は、排出される燃焼ガスの流れを拡散させて流速を低下させるものである。排気ディフューザ13は、一側の開口を他側の開口より縮径した略円筒状に形成される。排気ディフューザ13は、タービン11を介して排出される燃焼ガスが排気ディフューザ13の内部を通過するように、一側の開口をタービン11に対向させて配設される。燃焼ガスは、タービン11を回動させた後に排気ディフューザ13によって拡散され排出される。排気ディフューザ13は、排出される燃焼ガスの排気温度TMPを検出する排気温度検出手段である排気温度センサ13aを具備する。
コンプレッサ20は、圧縮空気を生成するものである。コンプレッサ20は、主に、インペラ21、ディフューザ22等から構成され、タービン部10と隣接して配設される。
インペラ21は、外気を吸引するとともに、加圧するものである。インペラ21は、円盤状のディスク21aにその中心から外周方向に向けて放射状に複数の動翼21bが一体的に形成され、ディスク21aがその中心部でタービン軸11cにこれと直交する方向に固設されて構成される。つまり、インペラ21は、タービン11の回動と連動して回動可能に構成される。インペラ21は、回動することで外気を中心部から吸引するとともに、吸引した外気を外周方向に加速して放出し、ディフューザ22へ供給する。
ディフューザ22は、加速された外気を減速昇圧するものである。ディフューザ22は、断面を略四角状に形成された複数の通路が、インペラ21の周囲にタービン軸11cを中心とする円の円周上に配置されて構成される。ディフューザ22は、インペラ21から供給される外気を減速昇圧して燃焼器12に送給するとともに、圧縮空気の一部を圧縮空気流路23により調量弁41へ送給する。
減速機部30は、高速回動されるタービン軸11cの回動を減速して出力するものである。また、ガスタービン機関1を起動させる場合に、タービン軸11cを回動させるものである。減速機部30は、主に、減速機31、セルモータ32、燃料加圧ポンプ33等から構成され、コンプレッサ20と隣接して配設される。
減速機31は、入力される回転速度を低速または高速の回転速度に変換して出力するものである。減速機31は、複数のギアの組み合わせによって構成され、入力軸であるタービン軸11cの回転速度Rを低速の回転速度に変換して出力軸31aに伝動する。また、ガスタービン機関1を起動させる際は、セルモータ32から入力される回転速度を高速の回転速度に変換してガスタービン軸11cに伝動する。減速機31は、タービン軸11c(タービン11)の回転速度Rを検出する回転速度検出手段である回転速度センサ31bを具備する。
セルモータ32は、ガスタービン機関1を起動させる際、タービン軸11cを回動させるものである。セルモータ32は、減速機31を介してタービン軸11cと連結される。セルモータ32は、タービン軸11cが所定の回転速度に到達するまでタービン軸11cを回動させる。
燃料加圧ポンプ33は、燃料を供給するものである。燃料加圧ポンプ33は、図示しない駆動軸が減速機31を介してタービン軸11cと連動するよう構成される。燃料加圧ポンプ33では、図示しない吸入ポートが配管等を介して図示しない燃料タンクと接続され、吐出ポートが燃料流路34を介して燃料噴射ノズル12cと接続される。燃料加圧ポンプ33は、タービン軸11cが回動することで図示しない燃料タンクから燃料噴射ノズル12cに燃料を供給する。
燃料制御装置40は、燃料の供給を制御するものである。燃料制御装置40は、調量弁41、燃料制限弁42、燃料遮断弁43、制御手段であるECU44等から構成される。
調量弁41は、燃料の流量を制御するものである。調量弁41は、図2に示すように、絞り弁41a、アクチュエータ41b、ガバナ41c、定差圧弁41d等から構成される。調量弁41は、燃料流路34の途中部に配設される。アクチュエータ41bは、コンプレッサ20と圧縮空気流路23を介して接続される。
調量弁41は、燃料流路34から供給される燃料の流量を、絞り弁41aによって調整する。絞り弁41aは、アクチュエータ41bと機械油圧式のガバナ41cとによって弁開度を変更される。アクチュエータ41bは、エアシリンダで構成される。アクチュエータ41bでは、シリンダ室にコンプレッサ20からの圧縮空気が圧縮空気流路23、燃料制限弁42を介して供給され、圧縮空気の圧力Pに比例して絞り弁41aの弁開度が変更される。ガバナ41cは、作業者等からの指示により設定されるガスタービン機関1の目標回転速度R0に応じて絞り弁41aの弁開度を変更する。この際、絞り弁41aの弁開度に対応する燃料の流量を一定に保つため、定差圧弁41dによって絞り弁41aよりも上流側の燃料供給圧力と絞り弁41aよりも下流側の燃料供給圧力との差圧を一定にしている。これにより、調量弁41は、ガバナ41cによって設定される弁開度に到達するまで、燃料の流量を圧縮空気の圧力Pに比例した値に調整する。
燃料制限弁42は、コンプレッサ20から調量弁41に供給される圧縮空気を遮断することで燃焼器12に供給する燃料を所定量に減少させるものである。燃料制限弁42は、図1に示すように、電磁式三方弁によって構成され、圧縮空気流路23の途中部に配設される。燃料制限弁42では、第一入力ポート42aがコンプレッサ20と接続され、第二入力ポート42bが大気開放され、出力ポート42cが調量弁41のアクチュエータ41bに接続される。そして、燃料制限弁42は、弁体を作動させるソレノイドとECU44とに接続され、ECU44からの制御信号により作動される。燃料制限弁42が第一入力ポート42aと出力ポート42cとを連通して閉弁された場合に圧力Pの圧縮空気がアクチュエータ41bに供給され、燃料制限弁42が第二入力ポート42bと出力ポート42cとを連通して開弁された場合に大気圧P0の大気がアクチュエータ41bに供給される。
燃料遮断弁43は、燃料の供給と遮断を切り換えるものである。燃料遮断弁43は、電磁式二方弁によって構成され、調量弁41と燃焼器12とを接続する燃料流路34の途中部に配設される。燃料遮断弁43では、弁体を作動させるソレノイドがECU44と接続される。
制御手段であるECU44は、ガスタービン機関1、燃料制限弁42、および燃料遮断弁43等の制御を行うものである。ECU44は、具体的には、排気温度センサ13aによって排気温度を取得し、回転速度センサ31bによってガスタービン機関1の回転速度Rを取得し、燃料制限弁42および燃料遮断弁43を制御する。また、ECU44は、図示しない操作パネル等からの信号によりガスタービン機関1の制御等を行う。ECU44は、具体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。ECU44には、ガスタービン機関1、燃料制限弁42および燃料遮断弁43等の制御を行うための種々のプログラム及びデータが格納される。
ECU44は、点火プラグ12dに接続され、点火プラグ12dの点火を制御することでガスタービン機関1の起動および停止等を制御することが可能である。
ECU44は、排気温度センサ13aに接続され、排気温度センサ13aが検出する排気温度TMPを取得することが可能である。
ECU44は、回転速度センサ31bに接続され、回転速度センサ31bが検出するタービン軸11cの回転速度Rを取得することが可能である。
ECU44は、セルモータ32に接続され、セルモータ32の動作を制御することで、ガスタービン機関1の起動を制御することが可能である。
ECU44は、燃料制限弁42に接続され、燃料制限弁42の動作を制御することで、調量弁41への圧縮空気の供給を制限し、燃焼器12に供給する燃料の流量を減少させることが可能である。
ECU44は、燃料遮断弁43に接続され、燃料遮断弁43の動作を制御することで、ガスタービン機関1の起動、停止制御等をすることが可能である。
次に図3、図4、図5および図6を用いて、本発明の一実施形態に係るガスタービン機関1を再起動する場合の燃料の着火音を低減し、かつ燃焼ガスの過度な温度上昇を抑制する制御について説明する。
ECU44は、図3に示すように、ガスタービン機関1が再起動されると、排気温度TMPが基準温度TMP1以下かどうか判定する。ECU44は、排気温度TMPが基準温度TMP1以下の場合、コンプレッサ20が生成する圧縮空気の圧力Pに比例した量の燃料を燃焼器12に供給させる。排気温度TMPが基準温度TMP1より大きい場合、ECU44は、タービン軸11cの回転速度Rを第一基準値R1または第二基準値R2と比較して燃料供給の制御態様を決定する。
以下では、ECU44による制御態様について具体的に説明する。
ステップS110において、ECU44は、図示しない操作パネル等からの再起動信号を取得した後、制御段階をステップS120へ移行する。
ステップS120において、ECU44は、排気温度センサ13aから排気温度TMPを取得し、排気温度TMPが基準温度TMP1以下か否か判定する。
その結果、排気温度TMPが基準温度TMP1以下と判定した場合、ECU44は制御段階をステップS130へ移行する。
また、排気温度TMPが基準温度TMP1より大きいと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS230へ移行する。
ステップS130において、ECU44は、燃料制限弁42の第一入力ポート42aと出力ポート42cとを連通させて調量弁41に圧力Pである圧縮空気が供給されるように燃料制限弁42を閉弁した後、制御段階をステップS140へ移行する。
ステップS140において、ECU44は、燃料遮断弁43を開弁して燃焼器12へ燃料の供給を開始させた後、点火プラグ12dおよびセルモータ32を制御してガスタービン機関1を再起動させる。こうして、ガスタービン機関1は、通常運転が開始される。
前述のステップS230において、ECU44は、回転速度センサ31bからタービン軸11cの回転速度Rを取得し、タービン軸11cの回転速度Rが第一基準値R1以下か否か判定する。
その結果、タービン軸11cの回転速度Rが第一基準値R1以下と判定した場合、ECU44は制御段階をステップS240へ移行する。
また、タービン軸11cの回転速度Rが第一基準値R1より大きいと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS340へ移行する。
ステップS240において、ECU44は、再起動制御Aを開始して、制御段階をステップS241(図4参照)へ移行する。
ステップS241において、図4に示すように、ECU44は、燃料制限弁42の第二入力ポート42bと出力ポート42cとを連通させて調量弁41に大気圧P0である大気が供給されるように燃料制限弁42を開弁した後、制御段階をステップS242へ移行する。
ステップS242において、ECU44は、燃料遮断弁43を閉弁して燃焼器12へ燃料の供給を行わない状態で、セルモータ32を制御してガスタービン機関1を再起動させた後、制御段階をステップS243へ移行する。
ステップS243において、ECU44は、回転速度センサ31bからタービン軸11cの回転速度Rを取得し、タービン軸11cの回転速度Rが第一基準値R1より大きいか否か判定する。
その結果、タービン軸11cの回転速度Rが第一基準値R1より大きいと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS244へ移行する。
また、タービン軸11cの回転速度Rが第一基準値R1以下と判定した場合、ECU44は制御段階をステップS243へ繰り返し移行する。
ステップS244において、ECU44は、燃料遮断弁43を開弁して燃焼器12へ燃料の供給を開始し、点火プラグ12dを制御して燃料の燃焼を開始させた後、制御段階をステップS245へ移行する。
ステップS245において、ECU44は、燃料遮断弁43が開弁してから所定時間が経過したか否か判定する。
その結果、燃料遮断弁43が開弁してから所定時間が経過したと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS246へ移行する。
また、燃料遮断弁43が開弁してから所定時間が経過していないと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS245へ繰り返し移行する。
ステップS246において、ECU44は、回転速度センサ31bからタービン軸11cの回転速度Rを取得し、タービン軸11cの回転速度Rが第二基準値R2より大きいか否か判定する。
その結果、タービン軸11cの回転速度Rが第二基準値R2より大きいと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS247へ移行する。
また、タービン軸11cの回転速度Rが第二基準値R2以下と判定した場合、ECU44は制御段階をステップS246へ繰り返し移行する。
ステップS247において、ECU44は、燃料制限弁42の第一入力ポート42aと出力ポート42cとを連通させて調量弁41に圧力Pである圧縮空気が供給されるように燃料制限弁42を閉弁する。こうして、ガスタービン機関1は、通常運転に移行する。
前述のステップS340において、図3に示すように、ECU44は、回転速度センサ31bからタービン軸11cの回転速度Rを取得し、タービン軸11cの回転速度Rが第二基準値R2以下か否か判定する。
その結果、タービン軸11cの回転速度Rが第二基準値R2以下と判定した場合、ECU44は制御段階をステップS350へ移行する。
また、タービン軸11cの回転速度Rが第二基準値R2より大きいと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS450へ移行する。
ステップS350において、ECU44は、再起動制御Bを開始して、制御段階をステップS351(図5参照)へ移行する。
ステップS351において、図5に示すように、ECU44は、燃料制限弁42の第二入力ポート42bと出力ポート42cとを連通させて調量弁41に大気圧P0である大気が供給されるように燃料制限弁42を開弁した後、制御段階をステップS352へ移行する。
ステップS352において、ECU44は、燃料遮断弁43を開弁して燃焼器12へ燃料の供給を行い、セルモータ32および点火プラグ12dを制御してガスタービン機関1を再起動させた後、制御段階をステップS353へ移行する。
ステップS353において、ECU44は、燃料遮断弁43が開弁してから所定時間が経過したか否か判定する。
その結果、燃料遮断弁43が開弁してから所定時間が経過したと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS354へ移行する。
また、燃料遮断弁43が開弁してから所定時間が経過していないと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS353へ繰り返し移行する。
ステップS354において、ECU44は、回転速度センサ31bからタービン軸11cの回転速度Rを取得し、タービン軸11cの回転速度Rが第二基準値R2より大きいか否か判定する。
その結果、タービン軸11cの回転速度Rが第二基準値R2より大きいと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS355へ移行する。
また、タービン軸11cの回転速度Rが第二基準値R2以下と判定した場合、ECU44は制御段階をステップS354へ繰り返し移行する。
ステップS355において、ECU44は、燃料制限弁42の第一入力ポート42aと出力ポート42cとを連通させて調量弁41に圧力Pである圧縮空気が供給されるように燃料制限弁42を閉弁する。こうして、ガスタービン機関1は、通常運転に移行する。
前述のステップS450において、図4に示すように、ECU44は、再起動制御Cを開始して、制御段階をステップS451(図6参照)へ移行する。
ステップS451において、図6に示すように、ECU44は、燃料制限弁42の第二入力ポート42bと出力ポート42cとを連通させて調量弁41に大気圧P0である大気が供給されるように燃料制限弁42を開弁した後、制御段階をステップS452へ移行する。
ステップS452において、ECU44は、燃料遮断弁43を開弁して燃焼器12へ燃料の供給を行い、セルモータ32および点火プラグ12dを制御してガスタービン機関1を再起動させた後、制御段階をステップS453へ移行する。
ステップS453において、ECU44は、燃料遮断弁43が開弁してから所定時間が経過したか否か判定する。
その結果、燃料遮断弁43が開弁してから所定時間が経過したと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS454へ移行する。
また、燃料遮断弁43が開弁してから所定時間が経過していないと判定した場合、ECU44は制御段階をステップS453へ繰り返し移行する。
ステップS454において、ECU44は、燃料制限弁42の第一入力ポート42aと出力ポート42cとを連通させて調量弁41に圧力Pである圧縮空気が供給されるように燃料制限弁42を閉弁する。こうして、ガスタービン機関1は、通常運転に移行する。
以上の制御態様により、排気温度TMPが基準温度TMP1以上、かつタービン軸11cの回転速度Rが第一基準値R1以下の状態からガスタービン機関1を再起動する場合における調量弁41に供給される圧縮空気の圧力P、および燃焼器12に供給される燃料の流量を、図7を用いて説明する。
時間T1において、ECU44は、図示しない操作パネル等からの再起動信号を取得すると、(時間T1において再起動の操作がされると)、セルモータ32によって回動されるタービン軸11cの回転速度Rが第一基準値R1に到達する時間T2まで燃料制限弁42を開弁し、燃料遮断弁43を閉弁する。これにより、調量弁41に大気圧P0である大気が供給され、燃焼器12に燃料が供給されない。時間T2において、ECU44は、セルモータ32によって回動されるタービン軸11cの回転速度Rが第一基準値R1に到達すると燃料遮断弁43を開弁する。これにより、燃焼器12に供給される燃料の流量は、大気圧P0が供給されている調量弁41によって大気圧P0に比例した値に調整される。時間T3において、ECU44は、セルモータ32によって回動されるタービン軸11cの回転速度Rが第二基準値R2に到達すると、燃料制限弁42を閉弁する。これにより、調量弁41にコンプレッサ20からの圧力Pである圧縮空気が供給され、燃焼器12に供給される燃料の流量は、調量弁41により圧縮空気の圧力Pに比例した値に調整される。
以上の如く、タービン11と、タービン11に送給する燃焼ガスを発生させる燃焼器12と、燃焼器12と調量弁41に圧縮空気を供給するコンプレッサ20と、燃焼器12に供給される燃料を、コンプレッサ20から供給される圧縮空気の圧力Pに比例した流量に調整する調量弁41と、調量弁41に供給される圧縮空気を遮断する燃料制限弁42と、燃焼器12に供給される燃料を遮断する燃料遮断弁43と、燃料制限弁42と燃料遮断弁43とを制御する制御手段であるECU44と、排気温度TMPを検出する排気温度検出手段である排気温度センサ13aと、を備えるガスタービン機関1において、ECU44は、排気温度センサ13aが検出する排気温度TMPが基準温度TMP1以上の状態からガスタービン機関1が再起動される場合、調量弁41に供給される圧縮空気を燃料制限弁42によって所定時間遮断する、または燃焼器12に供給される燃料を燃料遮断弁43によって所定時間遮断することによって、燃焼器12に供給される燃料を所定時間所定量に減少させることを特徴とするものである。
このように構成にすることにより、排気温度センサ13aが検出する排気温度TMPが基準温度TMP1以上の状態からガスタービン機関1を再起動させても、タービン軸11cの回転速度Rが所定の値に到達するまで燃料制限弁42と燃料遮断弁43とによって供給される燃料が制限される。これにより、過剰に燃料が供給されることがないのでモータ等の高価なアクチュエータを必要としない安価な構成で急激な燃料の燃焼を防止して、燃料の着火音を小さくし(またはなくし)、かつ燃焼ガスの過度な温度上昇を抑制することができる。
また、タービン11の回転速度Rを検出する回転速度検出手段である回転速度センサ31bをさらに備え、ECU44は、排気温度センサ13aが検出する排気温度TMPが基準温度TMP1以上の状態からガスタービン機関1が再起動される場合、回転速度センサ31bが検出するタービン11の回転速度Rが第一基準値R1に到達するまでの間、燃焼器12に供給される燃料を燃料遮断弁43によって遮断し、タービン11の回転速度Rが第一基準値R1より大きい第二基準値R2に到達するまでの間、調量弁41に供給される圧縮空気を燃料制限弁42によって遮断し、調量弁41に大気圧P0である大気を供給することを特徴とするものである。
このように構成にすることにより、排気温度センサ13aが検出する排気温度TMPが基準温度TMP1以上の状態からガスタービン機関1を再起動させても、ガスタービン機関1内部の高温の排気が十分流動されるまで燃焼器12に燃料が供給されず、燃料の供給が開始されても大気圧P0に比例した量の燃料しか供給されない。これにより、過剰に燃料が供給されることがないのでモータ等の高価なアクチュエータを必要としない安価な構成で急激な燃料の燃焼を防止して、燃料の着火音を小さくし(またはなくし)、かつ燃焼ガスの過度な温度上昇を抑制することができる。
1 ガスタービン機関
11 タービン
12 燃焼器
13a 排気温度センサ(排気温度検出手段)
20 コンプレッサ
31b 回転速度センサ(回転速度検出手段)
41 調量弁
42 燃料制限弁
43 燃料遮断弁
44 ECU(制御手段)

Claims (2)

  1. タービンと、前記タービンに送給する燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼器と調量弁に圧縮空気を供給するコンプレッサと、前記燃焼器に供給される燃料を、前記コンプレッサから供給される圧縮空気の圧力に比例した流量に調整する前記調量弁と、前記調量弁に供給される圧縮空気を遮断する燃料制限弁と、前記燃焼器に供給される燃料を遮断する燃料遮断弁と、前記燃料制限弁と前記燃料遮断弁とを制御する制御手段と、排気温度を検出する排気温度検出手段と、を備えるガスタービン機関において、前記制御手段は、前記排気温度検出手段が検出する排気温度が基準温度以上の状態から前記ガスタービン機関が再起動される場合、前記調量弁に供給される圧縮空気を前記燃料制限弁によって所定時間遮断する、または前記燃焼器に供給される燃料を前記燃料遮断弁によって所定時間遮断することによって、前記燃焼器に供給される燃料を前記所定時間所定量に減少させることを特徴とするガスタービン機関。
  2. 前記タービンの回転速度を検出する回転速度検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記排気温度検出手段が検出する排気温度が基準温度以上の状態から前記ガスタービン機関が再起動される場合、前記回転速度検出手段が検出する前記タービンの回転速度が第一基準値に到達するまでの間、前記燃焼器に供給される燃料を前記燃料遮断弁によって遮断し、前記タービンの回転速度が第一基準値よりも大きい第二基準値に到達するまでの間、前記調量弁に供給される圧縮空気を前記燃料制限弁によって遮断し、前記調量弁に大気圧である大気を供給することを特徴とする請求項1に記載のガスタービン機関。
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