JP2010280252A - 飛行機の垂直尾翼 - Google Patents

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Abstract

【課題】格納時の簡便容易性や横風等に対する安定性を向上し、コスト低減を図ると共に高い安全性を実現可能な飛行機の垂直尾翼を提供する。
【解決手段】垂直尾翼10は、機体の後部にて水平尾翼5と共に配置されて、その尾翼を構成する。機体の所定部位に固定配置された主垂直尾翼11と、格納及び展開装架可能に可変構成された補助垂直尾翼12とを含んでなり、対気速度に応じて補助垂直尾翼12を展開装架し、主垂直尾翼11と補助垂直尾翼12とでなる垂直尾翼の全体面積を変化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は飛行機、特に旅客機において好適に適用可能であり、優れた効果を奏する垂直尾翼に関するものである。
この種の飛行機において先ず一般に尾翼は、水平尾翼と垂直尾翼から構成されている。このうち水平尾翼は水平安定板と昇降舵で構成されており、機体に働く空気力を機体重心まわりに釣り合わせ、また機体姿勢が乱れたときに元に戻す縦の安定性を保つ働きを持っている。垂直尾翼は垂直安定板と方向舵で構成されており、機体の方向安定性を保ち、機体の横滑りをコントロールする働きを持っている。
なお、水平尾翼及び垂直尾翼はいずれも胴体後部に取り付けられるのが一般的な配置である(通常型)が、最近では垂直尾翼の上端に水平尾翼を配置した所謂、T型尾翼と称するものも登場している。更に、垂直尾翼の上下方向略中央部に水平尾翼を配置した所謂、十字型尾翼や、V字型に配置して水平尾翼と垂直尾翼を兼用させた所謂、V字尾翼等が知られている。
飛行機において尾翼は極めて重要な機能あるいは役割を有し、例えば特許文献1に記載のものでは水平尾翼及び垂直尾翼を一体化して構成した左右一対の尾翼体を備え、航空機の仰角に応じて尾翼体の取付角度を変化させている。また、特許文献2に記載のものではT型尾翼を有し、水平尾翼の位置を仰角の変化に対応して変化させるようになっている。更に、特許文献3のものでは薄板のL字型固定垂直尾翼の取付角度を、仰角の変化に対応して変化させている。
特開平10−016891号公報 特開平05−155385号公報 特開平06−255589号公報
垂直尾翼の特にその面積は一般に、空中低速時において必要且つ十分な方向維持機能が得られるように最大の面積が要求される。そして、この面積及びそれに応じた高さに固定された構造で作製されたものとなっている。このように大面積で嵩高な垂直尾翼であることから、以下に列記するような幾つかの問題を有していた。
先ず、垂直尾翼の先端の高さ位置は極めて高くなり、特に格納庫天井を垂直尾翼の高さに合せて高くしなければならず、コストも高くならざるを得なかった。また、屋外での保守・整備作業には高所作業車が必要になり、その作業には万全の注意を要し安全性を確保するのが容易でなかった。
また、面積の大きい垂直尾翼は、特に離着陸時に横風の影響を受け易い。この場合、垂直尾翼は細長い機体の後端部に配設されているため、横風の作用点も機体の後端部に設定され、横風に起因してX軸(機体の前後方向)及びZ軸(機体重心を通る鉛直方向)に関して回転モーメントがそれぞれ発生する。これらの回転モーメントは場合によっては、駐機場や離着陸時において横転事故等の発生原因となる。
一方、離陸後に飛行機の巡航速度に達すると、このとき垂直尾翼の面積は離着陸時ほどの大面積は必要ない。ところが、上述のように垂直尾翼の面積は固定されているため、巡航速度時には実質的に必要以上の面積を持つことになる。このためその尾翼面積に応じて抗力が大きくなり、その分だけ燃料消費が増大する。
ところで、小型機の場合を除き、飛行機の主要部分は一般に複数で構成される。例えばエンジンについては2〜4基搭載し、また主翼及び水平尾翼はそれぞれ左右一対有している。このように複数備えることで、仮に一方が故障しても他方がこれをある程度補完し、代替機能を発揮するようにしている。ところが、垂直尾翼にあっては単一で構成され、従って仮に故障等が発生した場合、これを補完することができない。
本発明はかかる実情に鑑み、格納時の簡便容易性や横風等に対する安定性を向上し、コスト低減を図ると共に、高い安全性を実現可能な飛行機の垂直尾翼を提供することを目的とする。
本発明の飛行機の垂直尾翼は、機体の後部にて水平尾翼と共に配置されて、その尾翼を構成する飛行機の垂直尾翼であって、
前記機体の所定部位に固定配置された主垂直尾翼と、格納及び展開装架可能に可変構成された補助垂直尾翼とを含んでなり、
対気速度に応じて前記補助垂直尾翼を展開装架し、前記主垂直尾翼と前記補助垂直尾翼とでなる垂直尾翼の全体面積を変化させ得るようにしたことを特徴とする。
また、本発明の飛行機の垂直尾翼において、前記補助垂直尾翼は、前記機体内で回転支軸のまわりに回動可能に支持された1又は複数の翼片からなり、各翼片が前記機体から順次、回動展開し得るように構成されたことを特徴とする。
また、本発明の飛行機の垂直尾翼において、前記補助垂直尾翼は、前記水平尾翼上で回転支軸のまわりに回動可能に支持され、前記水平尾翼の翼面から直立し得るように構成されたことを特徴とする。
また、本発明の飛行機の垂直尾翼において、前記補助垂直尾翼は、その展開状態となる途中位置で保持可能であることを特徴とする。
また、本発明の飛行機の垂直尾翼において、前記主垂直尾翼は、当該飛行機の巡航速度時に必要となる翼面積を有することを特徴とする。
本発明によれば、主垂直尾翼及び補助垂直尾翼からなる垂直尾翼において、補助垂直尾翼を適宜格納及び展開可能とし、飛行機の停止、離着陸あるいは巡航等の状態に応じて垂直尾翼全体の面積を可変とする。主垂直尾翼を実質的に小型化し、格納庫天井を低くことができる。また、空港における保守・整備作業用の機材等を小型化でき、強い横風を受けた場合でも、その影響を受け難くし、事故の発生を未然に防止すると共に、操縦安定性を大幅に向上することができる。更に、巡航速度時には補助垂直尾翼を格納することで、垂直尾翼に対する抗力を小さくすることにより燃料消費量を実質的に減少する等の効果を得ることができる。
また特に、水平尾翼上に回動可能に配置した補助垂直尾翼を主垂直尾翼側へ傾斜させ、この傾斜角度に保持することで横風をその傾斜面に沿って滑らかに逃がすことができる。これにより主垂直尾翼に対して横風が直接当たらなくし、横風を受けての着陸が従来に比べて格段に容易になると共に、空港での停止時も強風に対して高い安定性を確保できる等の効果が得られる。
本発明に係る飛行機の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における尾翼まわりの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における補助垂直尾翼の形態及びその作用を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態における補助垂直尾翼の具体的構成例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態における補助垂直尾翼の具体的構成例を示す一部破断平面図である。 図5のX−X線に沿う断面図である。 本発明の第1の実施形態における補助垂直尾翼の駆動系の構成例を示す図である。 本発明に係る飛行機の対気速度と垂直尾翼面積との関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態における尾翼まわりの構成例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態における補助垂直尾翼の形態及びその作用を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態における尾翼まわりの構成例を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態における補助垂直尾翼の駆動機構例を示す図である。 本発明の第3の実施形態における尾翼まわりの構成例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態における補助垂直尾翼の形態及びその作用を模式的に示す図である。
以下、図面に基づき本発明による飛行機の垂直尾翼の好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る飛行機1の例を示している。この例では比較的大型の旅客機の例とする。なお、以下で参照する各図の要所において、前方を矢印Frにより、後方を矢印Rrによりそれぞれ示す。また、必要に応じて機体の左右方向(主翼長方向)をそれぞれ矢印L、矢印Rにより示す。
飛行機1の胴体2の左右両舷に主翼3が伸設されると共に、主翼3の下面に2基のエンジン4が搭載される。また、胴体2の後部にて水平尾翼5が配置され、この水平尾翼5と本発明に係る垂直尾翼10とによって飛行機1の尾翼が構成される。なお、水平尾翼5には昇降舵5a(エレベータ)が付設され、この昇降舵5aによって飛行機1の機首を上下にコントロールすることができる。
さて、本発明の垂直尾翼10について説明する。上述のように垂直尾翼10は、機体の後部にて水平尾翼5と共に飛行機1の尾翼を構成する。図2に示されるように機体尾部、即ち胴体2の後部に固定配置された主垂直尾翼11と、格納及び展開装架可能に可変構成された補助垂直尾翼12とを含んでいる。図2において、主垂直尾翼11には方向舵11a(ラダー)が付設され、この方向舵11aによって飛行機1の機首を左右にコントロールすることができる。
また、補助垂直尾翼12は図2において点線で示すように、水平尾翼5の下側にて胴体2内に格納可能に構成される。この実施形態では以下で詳細に説明するように、補助垂直尾翼12は支軸13のまわりに回動可能に支持され、格納状態から二点鎖線により示すように胴体2から下方へ展開して装架される。この場合、後述するように補助垂直尾翼12を任意の開き具合、即ち展開の度合いで保持固定することができるようになっている。これにより飛行機1の対気速度に応じて補助垂直尾翼12を展開装架し、主垂直尾翼11と補助垂直尾翼12とでなる垂直尾翼10の全体面積を変化させことができる。
上記の場合、主垂直尾翼11は胴体2の後部中央にて立設され、その配置位置自体については従来の垂直尾翼6(図2、二点鎖線参照)の場合と実質的に同様である。本発明では特に図2に示されるように主垂直尾翼11の面積S1は、従来の垂直尾翼6の面積S0よりも小さく設定され、この値は固定である。一方、補助垂直尾翼12の面積S2は可変であるが、両者の合計が垂直尾翼10の面積Sとなる。即ち、S=S1+S2である。補助垂直尾翼12が最も開いたときの面積S2(MAX)に対応して、垂直尾翼10の面積Sも最大のS(MAX)となる。即ち、S(MAX)=S1+S2(MAX)である。更に、従来の垂直尾翼6との関係では、補助垂直尾翼12が最も開いたときに垂直尾翼10の最大面積S(MAX)と等しくなるように設定される。即ち、S0=S(MAX)である。
図3においても、補助垂直尾翼12の形態及びその作用等が簡略的且つ模式的に示される。なお、図3において、主翼3等の図示は省略されている。図3(a)において、飛行機1の停止あるいは滑走時には補助垂直尾翼12は胴体2内に格納され、また図3(b)において、離陸後間もなく補助垂直尾翼12が展開開始し、空中低速飛行時には補助垂直尾翼12が展開装架(最大面積)される。一方、着陸態勢に入った場合は、補助垂直尾翼12は徐々に胴体2内に格納されていく。また、図3(c)において、巡航速度又はこれに近づくと補助垂直尾翼12は格納もしくは実質的にこれと略同等な状態(又は開度)になる。
ここで、垂直尾翼10の具体的構成例について説明する。図4〜図6は、補助垂直尾翼12まわり(格納時)を示している。この例では支軸13を構成する3つの回転支軸14A,14B,14Cが同心且つ相対回転可能に順次、外嵌し、3段もしくは3重構造となっている。最も内側の回転支軸14Aにより全体を支持するものとし、回転支軸14Aが機体の前後方向Fr,Rr(X軸)と直交して配置され、その両端部で軸受15を介して回転自在に支持される。
それぞれの回転支軸14A,14B,14Cには後方Rrへ延出する翼片16A,16B,16Cが固着する。各翼片16A,16B,16Cはその回転支軸14A,14B,14Cを頂点とする細長の概略二等辺三角形状あるいは細開きの扇状を呈し、格納時には図4のように相互に重合するようにコンパクトに格納される。なお、図示を省略するが、各翼片16A,16B,16Cは格納状態に保持するようにストッパにより位置決めされるようになっている。また、翼片16B,16Cについては、図示しない弾機手段によってこれらを格納方向に付勢するようにしている。
次に、補助垂直尾翼12の駆動機構について説明する。図5及び図6に示されるように回転支軸14Aの外周面から駆動ピン17が突出する。回転支軸14B,14Cにはそれぞれ円周方向に沿って、駆動ピン17と係合するガイド孔18,19が形成されている。駆動ピン17がガイド孔18,19に順次当接して、回転支軸14B,14Cを回転駆動するようになっている。これらのガイド孔18,19の円周方向の長さは、翼片16A,16B,16Cの回動角度に対応している。
図6に示したように補助垂直尾翼12の格納時には駆動ピン17がガイド孔18,19の一端側に当接した状態に保持されている。この格納状態から駆動ピン17が角度θ1まで回動すると、これに伴ない翼片16Aが回動され、胴体2から展開する。このとき駆動ピン17はガイド孔18の他端側に当接し始め、これにより回転支軸14Bが回転開始する。駆動ピン17が角度θ2まで回動すると、これに伴ない回転支軸14Bが回転すると共に翼片16Bが回動され、胴体2から展開する。このとき駆動ピン17はガイド孔19の他端側に当接し始め、これにより回転支軸14Cが回転開始する。駆動ピン17が角度θ3まで回動すると、これに伴ない回転支軸14Cが回転すると共に翼片16Cが回動され、胴体2から展開する。
このように補助垂直尾翼12は、回転支軸14A,14B,14Cのまわりに回動可能に支持された翼片16A,16B,16Cにより構成され、回転支軸14Aの動作を起点として、駆動ピン17を介して回転支軸14B,14Cが順次回転する。結果として、各翼片16A,16B,16Cが機体から順次、回動展開される。全ての翼片16A,16B,16Cが回動展開することで、上述のように補助垂直尾翼12の面積S2(MAX)に達する。
ここで、この実施形態では回転支軸14Aを回転駆動する駆動部を備えるものとする。例えば回転支軸14Aの端部、この例では右端部(図5参照)にて図7に示すようにボスもしくはアーム20を突設し、このアーム20の先端部に駆動部である例えば油圧シリンダ21の出力ロッド21aを連結する。なお、油圧シリンダ21の基端側は、胴体2の適所(フレーム材等であってよい)に結合支持される。図示しない制御装置によって油圧シリンダ21を駆動制御し、出力ロッド21aを伸縮させることで回転支軸14Aを所望のタイミング及び回転角度で回転駆動することができる。
次に、飛行機1における対気速度と垂直尾翼10の面積との関係について説明する。本発明に係る垂直尾翼10においても、既に述べたように空中低速時において必要且つ十分な方向維持機能が得られるように最大の面積が要求される。また、離陸後の巡航速度時には、垂直尾翼10の面積は離着陸時ほどの大面積は必要ない。ここで、図8には理想的な垂直尾翼面積及び速度の関係が実線により示されている。図から明らかなように離着陸速度で最大の面積を必要とし、巡航速度では必要な面積はかなり減少する。
本発明の垂直尾翼10の面積Sは前述のように、主垂直尾翼11の面積S1と補助垂直尾翼12の面積S2の合計でなり、補助垂直尾翼12を最大の面積S2(MAX)としたとき離着陸時の必要面積が得られる。また、補助垂直尾翼12の面積S2を最小とすることで、主垂直尾翼11の面積S1により巡航速度時に必要な面積に対応させることができる。この場合、補助垂直尾翼12の展開度合いを0から全開の間で変化させることにより、点線により示すように垂直尾翼10の全体としての面積Sを図8の理想曲線(実線図示)に近づけることができる。
本発明の垂直尾翼10は上記のように構成されており、次にその主な作用効果について説明する。先ず、垂直尾翼10を主垂直尾翼11と補助垂直尾翼12で構成し、このうち主垂直尾翼11は従来の垂直尾翼6よりもその面積S1を小さくしたことで、その高さを大幅に低くすることができる。これにより飛行機1の“全高”も格段に低くなり、この結果、特に格納庫天井を低くすることができ、また空港における保守・整備作業用の機材等を小型化でき、これらにより必要コストを低減することができる。
また、空港における停止時あるいは離着陸時に強い横風を受けた場合でも、風の当たり安い主垂直尾翼11の面積を小さくしたことで横風の影響を受け難くし、事故の発生を未然に防止すると共に、操縦安定性を大幅に向上することができる。
更に、巡航速度時には典型的には補助垂直尾翼12を胴体2内に格納することで、垂直尾翼10の面積を必要最低限の大きさに設定し、垂直尾翼10に対する抗力を小さくすることにより燃料消費量を実質的に減少する。
また、本実施形態において垂直尾翼10は胴体2の上下に主垂直尾翼11及び補助垂直尾翼12で分割構成され、即ち実質的に複数で構成される。このように複数構成とすることで、仮に上下の一方が故障しても他方がこれをある程度補完し、代替機能を発揮させることが可能である。従って、万一故障等が発生しても、安全性確保に有効に作用する。
次に、本発明による飛行機の垂直尾翼の第2の実施の形態を説明する。なお、前述した実施形態の場合と実質的に同一又は対応する部材には、適宜同一符号を用いて説明する。
図9は、この実施形態における尾翼まわりの構成例を示している。この実施形態においても胴体2の後部にて水平尾翼5が配置され、水平尾翼5と本発明に係る垂直尾翼10とによって飛行機1の尾翼が構成される。なお、水平尾翼5等の尾翼の基本構成は前述の実施形態と実質的に同様である。
この実施形態の垂直尾翼10は、胴体2の後部に固定配置された主垂直尾翼11と、格納及び展開装架可能に可変構成された補助垂直尾翼12とを含み、主垂直尾翼11については前述した実施形態の場合と実質的に同様であってよい。特に第2の実施形態では補助垂直尾翼12は水平尾翼5上で回転支軸のまわりに回動可能に支持され、水平尾翼5の翼面から直立し得るように構成されている。
図10において、補助垂直尾翼12の形態及びその作用等が簡略的且つ模式的に示される。図10(a)において、飛行機1の停止あるいは滑走時には補助垂直尾翼12は水平尾翼5上に格納され、図10(b)において、空中低速飛行時には補助垂直尾翼12が展開装架(最大面積)される。また、図10(c)において、巡航速度又はこれに近づくと補助垂直尾翼12は格納もしくは実質的にこれと略同等な状態(又は開度)になる。
ここで、垂直尾翼10の具体的構成例について説明する。図11及び図12において、第2の実施形態では、補助垂直尾翼12は水平尾翼5上でヒンジ式に構成配置される。即ち、この例では左右の水平尾翼5上で前後方向に沿ってヒンジピン22が配設され、各補助垂直尾翼12がそれぞれのヒンジピン22に結合し、そのまわりに回動可能に支持される。この例では補助垂直尾翼12の基端側にてヒンジピン22を介して水平尾翼5と結合し、先端側が左右外側に位置して水平尾翼5上にて水平状態で支持格納される。
補助垂直尾翼12の駆動機構は図12に示されるように、例えば電動モータ等からなる回転駆動部23とヒンジピン22とがリンク24を介して相互に連結される。回転駆動部23の出力軸側及びヒンジピン22にはそれぞれ、アーム25,26が立設され、これらのアーム25及びアーム26がリンク24によって連結される。この例では左右の補助垂直尾翼12を別個の回転駆動部23によって駆動するようにしているが、それらの電動モータは同期回転し、従って左右の補助垂直尾翼12が同期作動するように制御される。
本発明の垂直尾翼10の第2の実施形態において、補助垂直尾翼12は水平尾翼5上で水平に格納されている。回転駆動部23の電動モータを作動させることにより、リンク24を介してヒンジピン22が回転し、これにより各補助垂直尾翼12は図12(a)の点線で示されるように水平尾翼5上で直立し、即ち水平尾翼5上で展開装架される。第2の実施形態においても、垂直尾翼10全体の面積Sは、補助垂直尾翼12が格納時の面積S=S1から、補助垂直尾翼12が最も展開した際の面積S=S(MAX)=S1+S2(MAX)までの範囲で変化する。
この実施形態においても補助垂直尾翼12を適宜格納及び展開可能とし、飛行機1の状態(停止、離着陸あるいは巡航等)に応じて垂直尾翼10の面積を可変とする。これにより、前述した実施形態の場合と同様に、格納庫天井を低くことができ、また空港における保守・整備作業用の機材等を小型化でき、強い横風を受けた場合でも、その影響を受け難くし、事故の発生を未然に防止すると共に、操縦安定性を大幅に向上することができる。更に、巡航速度時には典型的には補助垂直尾翼12を水平尾翼5上に格納することで、垂直尾翼10に対する抗力を小さくすることにより燃料消費量を実質的に減少する等々、同様な効果を得ることができる。
特に、第2の実施形態においては、図12(a)の二点鎖線により示すように左右の補助垂直尾翼12を主垂直尾翼11側へ適度に傾斜させ、この傾斜角度に保持する。このように補助垂直尾翼12を傾斜させることで横風をその傾斜面に沿って滑らかに逃がすことができる。これにより、主垂直尾翼11に対して横風が直接当たらなくなる。このことの効果として、横風を受けての着陸が従来に比べて格段に容易になる。また、空港での停止時も強風に対して高い安定性を確保できる。
また、第2の実施形態では補助垂直尾翼12は上述のように水平尾翼5上で展開装架された際、水平尾翼5上で直立する。つまり、飛行機1の胴体2下方へ展開せず、これにより特に離着陸時等において滑走路面との関係で補助垂直尾翼12の接触等を全く考慮しないで済む等の利点がある。
更に、本発明による飛行機の垂直尾翼の第3の実施の形態を説明する。図13及び図14は、第3の実施形態における尾翼まわりの構成例を示している。この実施形態の基本構成及びその作用は、第2の実施形態の場合と実質的に同様である。
本発明の第3の実施形態では特に、補助垂直尾翼12は水平尾翼5の下面側で回転支軸のまわりに回動可能に支持され、水平尾翼5の下面から下方に直立し得るように構成されている。なお、第2の実施形態における補助垂直尾翼12の支持機構や駆動機構は、第2の実施形態の場合と実質的に同様であってよく、即ちヒンジ式に支持し、あるいは電動モータを用いてリンク機構を介して回動駆動することができる。
図14において、補助垂直尾翼12の形態及びその作用等が簡略的且つ模式的に示される。図14(a)において、飛行機1の停止あるいは滑走時には補助垂直尾翼12は水平尾翼5の下面側に格納され、図14(b)において、空中低速飛行時には補助垂直尾翼12が下方へ展開装架(最大面積)される。また、図14(c)において、巡航速度又はこれに近づくと補助垂直尾翼12は格納もしくは実質的にこれと略同等な状態(又は開度)になる。
第3の実施形態においても補助垂直尾翼12を適宜格納及び展開する。前述した各実施形態の場合と同様に、主垂直尾翼11の小型化を図り、コスト低減を図ると共に高い安全性を確保することができる等々の利点がある。
特に第3の実施形態では補助垂直尾翼12は水平尾翼5の上方へ展開しないため、格納庫等との関係で利便性を有する。
第3の実施形態では図14(b)に示されるように、左右の補助垂直尾翼12が相互に隔置して展開する。このように離間配置される場合の他、左右の補助垂直尾翼12を近接配置し、展開した際に両者が重合するように一体化し、1枚の補助垂直尾翼12を構成するようにすることも可能である。なお、この場合には左右の補助垂直尾翼12の格納部位としては胴体2(の下部)から水平尾翼5に跨った領域としてもよい。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
例えば、本発明の第1の実施形態において補助垂直尾翼12を複数の翼片(具体的には3枚)により構成する例を説明したが、単一即ち1枚の翼片により構成することも可能であり、また複数の翼片の場合2枚あるいは4枚以上等とすることも可能である。
更に、補助垂直尾翼12の格納・展開機構として、上記実施形態の場合に加えてスライド機構やリンク機構及びそれらの組合せ等を用いて、上述した各実施形態と同様に補助垂直尾翼12を円滑且つ的確に作動させることができる。
1 飛行機
2 胴体
3 主翼
4 エンジン
5 水平尾翼
10 垂直尾翼
11 主垂直尾翼
12 補助垂直尾翼
13 支軸
14A,14B,14C 回転支軸
15 軸受
16A,16B,16C 翼片
17 駆動ピン
18,19 ガイド孔
20 アーム
21 油圧シリンダ
21a 出力ロッド
22 ヒンジピン
23 回転駆動部
24 リンク
25,26 アーム

Claims (5)

  1. 機体の後部にて水平尾翼と共に配置されて、その尾翼を構成する飛行機の垂直尾翼であって、
    前記機体の所定部位に固定配置された主垂直尾翼と、格納及び展開装架可能に可変構成された補助垂直尾翼とを含んでなり、
    対気速度に応じて前記補助垂直尾翼を展開装架し、前記主垂直尾翼と前記補助垂直尾翼とでなる垂直尾翼の全体面積を変化させ得るようにしたことを特徴とする飛行機の垂直尾翼。
  2. 前記補助垂直尾翼は、前記機体内で回転支軸のまわりに回動可能に支持された1又は複数の翼片からなり、各翼片が前記機体から順次、回動展開し得るように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の飛行機の垂直尾翼。
  3. 前記補助垂直尾翼は、前記水平尾翼上で回転支軸のまわりに回動可能に支持され、前記水平尾翼の翼面から直立し得るように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の飛行機の垂直尾翼。
  4. 前記補助垂直尾翼は、その展開状態となる途中位置で保持可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の飛行機の垂直尾翼。
  5. 前記主垂直尾翼は、当該飛行機の巡航速度時に必要となる翼面積を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の飛行機の垂直尾翼。
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