JP2010280012A - フリップオーバーソー - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者が過負荷の発生を容易に知ることができるようにする。
【解決手段】フリップオーバーソー1は、フレーム2上で180°反転可能に支持される水平なテーブル3に、モータによって回転駆動する鋸刃を備えた本体10を備え、本体10が上側となるテーブル3の第1の回転位置ではマイタソーとして使用可能となり、本体10が下死点で固定された状態で本体10が下側となるテーブル3の第2の回転位置では、テーブル3を貫通して鋸刃が上方へ突出するテーブルソーとして使用可能となる。フレーム2の前面には、モータにおける過負荷の発生を報知する警告ランプ23が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】フリップオーバーソー1は、フレーム2上で180°反転可能に支持される水平なテーブル3に、モータによって回転駆動する鋸刃を備えた本体10を備え、本体10が上側となるテーブル3の第1の回転位置ではマイタソーとして使用可能となり、本体10が下死点で固定された状態で本体10が下側となるテーブル3の第2の回転位置では、テーブル3を貫通して鋸刃が上方へ突出するテーブルソーとして使用可能となる。フレーム2の前面には、モータにおける過負荷の発生を報知する警告ランプ23が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転駆動する鋸刃を備えた本体を上下動可能に支持したテーブルを、フレーム上で180°反転可能に支持させて、本体を上にしたテーブル位置ではマイタソーとして、本体を下にして鋸刃をテーブル上に突出させたテーブル位置ではテーブルソーとして夫々使用可能としたフリップオーバーソーに関する。
フリップオーバーソーは、特許文献1に示すように、四角台状のフレーム上に、テーブルをその中間部位を支点として180°反転可能に水平支持して、両面何れを上にしても固定可能とする一方、テーブルの片面側に、モータによって回転駆動する鋸刃を備えた本体を上下動可能に軸着して、本体が上になるテーブルの第1の回転位置では、テーブル上に載置した被切断材に対して本体を下降させて切断するマイタソー(卓上マルノコ)として使用可能となっている。一方、本体を、鋸刃がテーブルを貫通して下側に突出する下死点でテーブル上に固定し、その状態でテーブルを本体が下になる第2の回転位置とすれば、テーブル上で鋸刃に対して被切断材をスライドさせて切断するテーブルソーとして使用可能となる。
このようなフリップオーバーソーにおいては、長時間切断作業を行うと、作業者が気づかないうちにモータに過負荷が生じて焼損するおそれがあった。
そこで、本発明は、作業者が過負荷の発生を容易に知ることができ、モータの焼損防止が可能となるフリップオーバーソーを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、モータにおける過負荷の発生を報知する報知手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、報知手段を警告ランプとしたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、警告ランプをフレームに設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、報知手段を警告ランプとしたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、警告ランプをフレームに設けたことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、報知手段によって作業者が過負荷の発生を容易に知ることができ、モータの焼損防止が可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、切断時の音等によって作業環境が騒がしくても、警告ランプの視認によって過負荷の発生を支障なく知ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、マイタソーモードとテーブルソーモードとの何れにおいても警告ランプの視認性が失われることはない。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、切断時の音等によって作業環境が騒がしくても、警告ランプの視認によって過負荷の発生を支障なく知ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、マイタソーモードとテーブルソーモードとの何れにおいても警告ランプの視認性が失われることはない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,2に示すフリップオーバーソー1は、平面矩形状の台であるフレーム2と、フレーム2の上部に設けられるテーブル3と、テーブル3に設けられる鋸刃ユニット4とからなる。テーブル3は、左右方向(図1,2での右側を前方とする)の回転軸5,5を中心に180°反転可能に支持され、テーブル3の両面何れを上にしても水平状態で固定可能となっている。また、テーブル3には、円形のターンテーブル6が水平回転可能に設けられると共に、そのターンテーブル6上を横切る格好で回転軸5,5と平行にガイドフェンス7が立設されている。
図1,2に示すフリップオーバーソー1は、平面矩形状の台であるフレーム2と、フレーム2の上部に設けられるテーブル3と、テーブル3に設けられる鋸刃ユニット4とからなる。テーブル3は、左右方向(図1,2での右側を前方とする)の回転軸5,5を中心に180°反転可能に支持され、テーブル3の両面何れを上にしても水平状態で固定可能となっている。また、テーブル3には、円形のターンテーブル6が水平回転可能に設けられると共に、そのターンテーブル6上を横切る格好で回転軸5,5と平行にガイドフェンス7が立設されている。
鋸刃ユニット4は、ターンテーブル6の後方に立設されたアーム8と、そのアーム8の上端で支軸9によって上下動可能に支持される本体10とを備える。本体10のハウジングとなるブレードカバー11の右側方には、モータ(図示せず)とハンドル12とが設けられて、ブレードカバー11内に、モータによって回転駆動する円盤状の鋸刃13が設けられている。また、本体10は、支軸9に設けた図示しないトーションスプリングによって図1の上死点へ付勢されており、ハンドル12を保持して下方へ押し下げることで、本体10を、鋸刃13がターンテーブル6の中央に設けたスリット14を貫通する下死点まで下降させてテーブル3上の被切断材を切断可能となる。すなわち、マイタソーとして使用することができる。15は、本体10の上死点では鋸刃13を覆う位置にあり、本体10の下降に伴って回転して鋸刃13を露出させる安全カバーである。
さらに、アーム8は、ターンテーブル6上で本体10ごと左方向へ傾動可能となっており、任意の傾動位置でレバー16によって固定することで、鋸刃13に垂直方向の角度を付与可能となっている。この本体10の傾動により、テーブル3上の被切断材に対して傾斜切断が行える。加えて、ターンテーブル6は、ハンドル12を把持して旋回操作することで、本体10と共に水平回転が可能となる。このターンテーブル6の水平回転角度の選択により、鋸刃13がガイドフェンス7と直交する直角切断位置と、そこから水平方向で傾斜する角度切断とが可能となる。
一方、本体10は、アーム8と本体10との間に設けられた固定機構17により、下死点で固定することができ、この固定状態でテーブル3を反転させれば、図2に示すように、鋸刃13のみをテーブル3の上方へ突出させてテーブルソーとして使用可能となる。18は、テーブル3に設けられて鋸刃13の突出部分を覆い、テーブル3上での被切断材のスライドに伴って上方へ退避する安全カバーである。
一方、本体10は、アーム8と本体10との間に設けられた固定機構17により、下死点で固定することができ、この固定状態でテーブル3を反転させれば、図2に示すように、鋸刃13のみをテーブル3の上方へ突出させてテーブルソーとして使用可能となる。18は、テーブル3に設けられて鋸刃13の突出部分を覆い、テーブル3上での被切断材のスライドに伴って上方へ退避する安全カバーである。
ここで、テーブル3の回転軸5,5は、マイタソーの状態でテーブル3よりも上方に設置されていることから、図1に示す第1の回転位置(マイタソーモード)と、図2に示す第2の回転位置(テーブルソーモード)とではテーブル3の高さが異なることになる(テーブルソーモードの方が高くなる)。また、テーブル3の回転を許容すべく前後方向に形成されたフレーム2上面の開口部19において、その左右の内縁には、前方側に、第1の回転位置でテーブル3の下面を支持する前ストッパゴム20が突設される一方、後方側に、第1の回転位置でのテーブル3の上方にあって、第2の回転位置でテーブル3の下面を支持する後ストッパゴム21が突設されている。
よって、テーブル3は、マイタソーモードからテーブルソーモードへ切り替える際には、前方側を上方へ跳ね上げる方向でのみ回転でき、テーブルソーモードからマイタソーモードへ切り替える際には、後方側を上方へ跳ね上げる方向でのみ回転できることになる。なお、回転軸5は、テーブル3の前後方向の中心ではなく、第1の回転位置でやや後方寄りとなるように配置されていることから、マイタソーモードからテーブルソーモードへ切り替える際にテーブル3が前ストッパゴム20に干渉することはない。
そして、フレーム2の前面内側には、運転スイッチを備えたスイッチ部22が設けられて、スイッチ部22と隣接するフレーム2の前面には、報知手段となる警告ランプ23が設けられている。この警告ランプ23は、フレーム2内に設けた図示しないコントローラに接続されるもので、コントローラは、モータの温度をサーミスタ等の温度検出素子を介して監視し、検出温度が予め設定された設定温度に達すると、モータに過負荷が発生しているとして警告ランプ23を点灯させる制御を行うものである。
以上の如く構成されたフリップオーバーソー1においては、まず、テーブル3を第1の回転位置にセットして図1のマイタソーモードを選択し、運転スイッチを押し操作した後、ハンドル12を把持して本体10を下降させれば、テーブル3上にセットした被切断材を回転する鋸刃13によって切断可能となる。
一方、本体10を下死点まで下降させ、固定機構17によってロックした後、テーブル3の前方部を跳ね上げて第2の回転位置へ180°反転させると、図2のようにテーブル3から鋸刃13の一部が突出したテーブルソーモードとなる。よって、テーブル3上で被切断材を鋸刃13に向けてスライドさせることで被切断材の切断が可能となる。
一方、本体10を下死点まで下降させ、固定機構17によってロックした後、テーブル3の前方部を跳ね上げて第2の回転位置へ180°反転させると、図2のようにテーブル3から鋸刃13の一部が突出したテーブルソーモードとなる。よって、テーブル3上で被切断材を鋸刃13に向けてスライドさせることで被切断材の切断が可能となる。
こうしてマイタソーモード及びテーブルソーモードで長時間使用している間に、モータに過負荷が生じると、検出温度が上昇して設定温度に達するため、コントローラは警告ランプ23を点灯させる。よって、作業者はモータに過負荷が生じていることを直ちに認識でき、運転スイッチをOFF操作して作業を中断する等の措置をとることができる。検出温度が低下して設定温度を下回ると、コントローラは警告ランプ23を消灯させるため、再び切断作業を行うことができる。
このように、上記形態のフリップオーバーソー1によれば、モータにおける過負荷の発生を報知する報知手段を設けたことで、作業者が過負荷の発生を容易に知ることができ、モータの焼損防止が可能となる。
特にここでは、報知手段として警告ランプ23を採用しているので、切断時の音等によって作業環境が騒がしくても、警告ランプ23の視認によって過負荷の発生を支障なく知ることができる。
さらに、警告ランプ23をフレーム2に設けているため、マイタソーモードとテーブルソーモードとの何れにおいても警告ランプ23の視認性が失われることはない。
特にここでは、報知手段として警告ランプ23を採用しているので、切断時の音等によって作業環境が騒がしくても、警告ランプ23の視認によって過負荷の発生を支障なく知ることができる。
さらに、警告ランプ23をフレーム2に設けているため、マイタソーモードとテーブルソーモードとの何れにおいても警告ランプ23の視認性が失われることはない。
なお、警告ランプはフレームに限らず、スイッチ部に設けてもよい。この場合もテーブルの位置に関係なく警告ランプの視認は可能である。また、フレームやスイッチ部に限らず、上記形態では安全カバー15,18に夫々設けたり、テーブル3に装着した平行定規24の上面に取り付けたり、テーブルの前端面に取り付けたりして、作業者の目の高さに近づけて視認性を高めることもできる。但し、このような可動部材や別装品に設ける場合は、警告ランプを無線通信によってコントローラから制御させる必要がある。
さらに、同様の趣旨で、フレームにフレキシブルステーを介して警告ランプを取り付けて、作業者が視認しやすい任意の高さや向きに警告ランプを調整可能とすることも考えられる。
さらに、同様の趣旨で、フレームにフレキシブルステーを介して警告ランプを取り付けて、作業者が視認しやすい任意の高さや向きに警告ランプを調整可能とすることも考えられる。
一方、報知手段としては警告ランプに代えて、ブザーやチャイム、人工音声等を採用することもできる。但し、騒音による聞きづらさを考慮して、警告ランプと併用するのが望ましい。
その他、モータの過負荷の発生を、設定温度への到達によるものに代えて、モータの電流を電流検出素子を介して監視して電流値が所定の値に到達した場合としたり、温度と電流値との双方を監視して両者が所定値に到達した場合としたりすることもできる。また、報知手段を作動させるタイミングも、設定温度や所定の電流値への到達が所定時間継続した場合としても差し支えない。さらに、報知手段の作動と同時にモータの駆動を強制的に停止して、停止後所定時間経過した場合にのみ再使用可能としてもよい。
その他、モータの過負荷の発生を、設定温度への到達によるものに代えて、モータの電流を電流検出素子を介して監視して電流値が所定の値に到達した場合としたり、温度と電流値との双方を監視して両者が所定値に到達した場合としたりすることもできる。また、報知手段を作動させるタイミングも、設定温度や所定の電流値への到達が所定時間継続した場合としても差し支えない。さらに、報知手段の作動と同時にモータの駆動を強制的に停止して、停止後所定時間経過した場合にのみ再使用可能としてもよい。
1・・フリップオーバーソー、2・・フレーム、3・・テーブル、4・・鋸刃ユニット、5・・回転軸、6・・ターンテーブル、8・・アーム、9・・支軸、10・・本体、13・・鋸刃、17・・固定機構、22・・スイッチ部、23・・警告ランプ。
Claims (3)
- フレームと、そのフレーム上で180°反転可能に支持される水平なテーブルと、そのテーブルの片面側に設けられたアームへ上下動可能に支持され、モータによって回転駆動する鋸刃を備えた本体と、その本体と前記アームとの間に設けられ、前記鋸刃が前記テーブルを貫通する前記本体の下死点で前記本体を固定可能な固定機構とを備え、
前記本体が上側となる前記テーブルの第1の回転位置では、前記本体の下降操作により前記鋸刃で前記テーブル上の被切断材を切断するマイタソーとして使用可能とする一方、前記固定機構により前記本体が下死点で固定された状態で前記本体が下側となる前記テーブルの第2の回転位置では、前記テーブルを貫通して上方へ突出する前記鋸刃に対して被切断材をスライドさせて切断するテーブルソーとして使用可能としたフリップオーバーソーであって、
前記モータにおける過負荷の発生を報知する報知手段を設けたことを特徴とするフリップオーバーソー。 - 前記報知手段を警告ランプとしたことを特徴とする請求項1に記載のフリップオーバーソー。
- 前記警告ランプを前記フレームに設けたことを特徴とする請求項2に記載のフリップオーバーソー。
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- 2010-04-19 CN CN2010201650729U patent/CN201632710U/zh not_active Expired - Fee Related
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