JP2010279794A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型の可動演出手段を搭載した場合でも可動演出手段と前構造体とが干渉しないように前構造体と後構造体とを正確に位置決めできる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】遊技盤5に対して前側から着脱自在に装着される前構造体21と、前構造体21に対応して遊技盤5の裏側に着脱自在に装着される後構造体23と、前構造体21と後構造体23との間に配置され且つ後構造体23側に設けられた可動演出手段32とを有するセンターケースを備えた弾球遊技機で、遊技盤5に対して前構造体21を位置決めする第1位置決め手段54と、前構造体21に対して後構造体23を位置決めする第2位置決め手段55とを備え、第2位置決め手段55は、後構造体23側に設けられた位置決め孔59a等と、前構造体21側に設けられ且つ位置決め孔59a等に対して前後方向に嵌合する位置決め突部58a等とで構成されているものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機に係り、詳しくは、遊技盤に形成された装着孔に対して前側から着脱自在に装着される前構造体と、後側に配置される画像表示手段の表示窓を備え且つ前構造体に対応して遊技盤の裏側に着脱自在に装着される後構造体と、前構造体と後構造体との間に配置され且つ後構造体側に設けられた可動部材とで構成されるセンターケースを備えた弾球遊技機に関するものである。
パチンコ機に代表される弾球遊技機では、遊技領域の略中央に、画像表示手段用の表示窓を有するセンターケースを装着したものが多い。またこのセンターケースは、画像表示手段の大画面化等に伴って大型化が進んだこともあり、現在では、遊技盤の前側に装着される前構造体と、この前構造体に対応して遊技盤の裏側に装着される後構造体の二つのユニットで構成されたものが主流である(例えば特許文献1)。この種の弾球遊技機では、前構造体と後構造体とが夫々個別に遊技盤に対して位置決め・固定されている。
また最近では、画像表示手段に表示するバーチャルな画像による演出のみではインパクトに欠けることから、これに機械的な動作を組み合わせて演出効果をより高めるべく、特許文献1に記載された弾球遊技機のように、例えば後構造体側に可動演出手段を設けたものも多い。
特開2007−29420号公報
上述したように、従来の弾球遊技機では、センターケースを構成する前構造体と後構造体とが遊技盤を介して間接的に位置決めされているため、特に前構造体とのクリアランスを十分に確保することができない大型の可動演出手段を後構造体側に搭載しているような場合には、製造誤差により前構造体又は後構造体と遊技盤との位置関係が微妙にずれただけで可動演出手段と前構造体とが干渉してしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、クリアランスを十分に確保することができない大型の可動演出手段を搭載した場合でも、この可動演出手段と前構造体とが干渉しないように前構造体と後構造体とが正確に位置決めされる弾球遊技機を提供することにある。
本発明は、遊技盤5に形成された装着孔20に対して前側から着脱自在に装着される前構造体21と、後側に配置される画像表示手段22の表示窓25を有し且つ前記前構造体21に対応して前記遊技盤5の裏側に着脱自在に装着される後構造体23と、前記前構造体21と前記後構造体23との間に配置され且つ前記後構造体23側に設けられた可動演出手段32とを有するセンターケース13を備えた弾球遊技機において、前記遊技盤5に対して前記前構造体21を位置決めする第1位置決め手段54と、前記前構造体21に対して前記後構造体23を位置決めする第2位置決め手段55とを備え、前記第2位置決め手段55は、前記後構造体23側又は前記前構造体21側に設けられた位置決め孔59a〜59cと、前記前構造体21側又は前記後構造体23側に設けられ且つ前記位置決め孔59a〜59cに対して前後方向に嵌合する位置決め突部58a〜58cとで構成されているものである。
本発明によれば、クリアランスを十分に確保することができない大型の可動演出手段32を後構造体23側に搭載した場合でも、製造誤差により前構造体又は後構造体と遊技盤との位置関係が多少ずれたとしても可動演出手段32と前構造体21との干渉を防止できる。
本発明の一実施形態を示すパチンコ機の全体斜視図である。 遊技盤の正面図である。 センターケースを構成する後構造体の正面図である。 遊技盤の要部側面断面図である。 センターケースの分解側面断面図である。 センターケースを構成する前構造体の斜視図である。 センターケースを構成する後構造体の斜視図である。 後構造体の上部位置決め孔近傍の拡大正面図である。 後構造体の下部位置決め孔近傍の拡大正面図である。 上部位置決め突部と上部位置決め孔との対応関係を示す説明図である。 下部位置決め突部と下部位置決め孔との対応関係を示す説明図である。 嵌合案内手段による案内動作の説明図である。 後構造体側の突部と遊技盤側の凹部との嵌合状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図13は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の左右一側、例えば左側のヒンジ3を介して縦軸心廻りに開閉及び着脱自在に枢着された内枠4とを備えている。
内枠4には、その上部側に図2に示す遊技盤5等が、下部側に発射手段(図示省略)等が夫々配置されており、その内枠4の前側には、遊技盤5の前側を覆うガラス扉6と、そのガラス扉6の下側で発射手段等の前側を覆う下部開閉扉7とがヒンジ3と同じ側のヒンジ8により開閉及び着脱自在に枢着されている。ガラス扉6には、遊技盤5側の遊技領域5aに対応するガラス窓9が設けられ、また下部開閉扉7には、発射手段に供給するための遊技球を貯留する貯留皿10、発射手段を作動させるための発射ハンドル11等が設けられている。
遊技盤5の前側には、発射手段により発射された遊技球を案内するガイドレール12が略環状に装着されると共に、そのガイドレール12内の遊技領域5aには、その略中央にセンターケース13が配置され、更にそのセンターケース13の左側に通過ゲート14が、下側に開閉式入賞手段15及び大入賞手段16が配置される他、普通入賞手段17等の各種遊技部品が装着されている。
センターケース13は、図2〜図7に示すように、遊技盤5に形成された装着孔20に対して前側から着脱自在に装着される前構造体21と、後側に液晶表示ユニット等の画像表示手段22が装着され且つ前構造体21に対応して遊技盤5の裏側に着脱自在に装着される後構造体23とを備えている。
後構造体23は、図3,図5〜図7に示すように、前側が開放した略箱形に形成され且つその背壁24に画像表示手段22の表示画面22aに対応する矩形状の表示窓25が形成された本体ケース26と、この本体ケース26の前縁側から遊技盤5の背面に沿って鍔状に設けられた固定壁27と、本体ケース26内に配置される演出手段28とを備え、本体ケース26の背壁24の後側に画像表示手段22を装着した状態で、固定壁27を遊技盤5の背面側に固定することにより遊技盤5に着脱自在に装着されている。
固定壁27の前面側には、例えば円形の突部29が複数設けられており、後構造体23は、これら突部29を遊技盤5の裏面側に設けられた凹部30に夫々嵌合させた状態で遊技盤5の裏側にねじ止め等により固定されるようになっている。なお、遊技盤5側の凹部30は、図13に示すように、後構造体23側の突部29よりも若干大きめの例えば円形に形成されており、突部29は所定の遊びをもって凹部30に遊嵌するようになっている。
演出手段28は、例えば戦艦の船首部分をモチーフにした一部可動式の造形物で、表示窓25の前側に配置され且つ一対の駆動モータ31の駆動により図示しない連動機構を介して表示画面22aの前側を略覆う被覆位置(図3に一点鎖線で示す)と表示画面22aの左右両側の待避位置(図3に実線で示す)との間で左右方向に移動可能な一対の可動演出手段32と、表示窓25の上側に配置される固定演出手段33とを備え、左右の可動演出手段32が表示画面22aの前側の被覆位置にあるとき、それら可動演出手段32とその上側の固定演出手段33とで船首部分が形成されるようになっている。
また、演出手段28は、船首部分を形成するものであるため下部側から上部側にかけて徐々に前側に迫り出しており、その上部側の一部、例えば可動演出手段32の上部側の一部と固定演出手段33の上下方向全体が、図4に示すように固定壁27よりも前側、即ち遊技盤5の装着孔20内に突出している。なお、演出手段28には、例えば可動演出手段32に対応する部分の中央に砲口を表す開口部34が設けられており、例えば開口部34に沿って可動演出手段32内に配置されるLED等の発光体を発光させることにより大砲の発射を演出するようになっている。
前構造体21は、図2,図4〜図6に示すように、装着孔20に沿って後構造体23側の表示窓25を取り囲むように配置される装飾枠35と、この装飾枠35の内側の窓孔35aを塞ぐように例えば装飾枠35に対して後側から装着される透明カバー36とを備えている。なお、窓孔35aは、可動演出手段32が被覆位置にある時の演出手段28の外形に沿った形状に形成されており、可動演出手段32が被覆位置にある時の演出手段28の略全体が、窓孔35a内の透明カバー36を通して遊技盤5の前側から視認可能となっている。
装飾枠35は、装着孔20の内面に沿って配置された嵌合壁37と、この嵌合壁37の前端側から遊技盤5の前面側に沿う鍔状に設けられた前面当接板38と、この前面当接板38の上部側から左右両側にかけて前向き突出状に配置された庇部39と、表示窓25の下側に沿うように下部側の前面当接板38の後側に左右方向に配置されたステージ40とを備え、例えば前面当接板38を遊技盤5に前側からねじ止めすることにより遊技盤5に対して着脱自在に固定されている。
装飾枠35の側部、例えば左右両側には、遊技球が入球可能な入球口41と、この入球口41に入球した遊技球をステージ40に案内する案内通路42とが設けられている。入球口41は、例えば庇部39の下端側に対応して設けられ、前面当接板38の前側に沿って斜め上向きに配置されている。
案内通路42は、入球口41の下流側に接続され且つ窓孔35aの内側に沿って略上下方向に配置されており、その下流端側に設けられた排出口42aがステージ40の左右両端側に連通している。なお、案内通路42の背壁43は透明カバー36により構成されている。
前面当接板38は、その下部側が、左右両端側よりも中央が若干下がった略V型に形成されており、その下部当接板38aの後側にステージ40が後ろ向き突出状に配置されている。ステージ40は、入球口41に入球した遊技球を自由に転動させて前側に落下させるもので、例えば左右方向中央に配置されるクルーンステージ部44と、案内通路42側の排出口42aから排出された遊技球をクルーンステージ部44に誘導する誘導通路45が設けられた左右一対の案内ステージ部46とを備えている。
クルーンステージ部44は、遊技球を渦巻き状に転動させて中央部に設けられた複数、例えば三つの落下孔47の何れかに落下させるもので、左右の誘導通路45よりも一段低い皿状に形成されている。また、下部当接板38aには、クルーンステージ部44の下側に対応して排出孔48が形成され、またステージ40の下側には、落下孔47と排出孔48とを連結する案内樋49が設けられており、落下孔47に落下した遊技球は、案内樋49により前向きに案内され、排出孔48から前側に排出されるようになっている。
案内ステージ部46は、下部当接板38aの後側に沿って前後方向略一定幅で且つ左右両端側が中央端側よりも高い傾斜状に形成されており、その上面側に、案内通路42の排出口42aとクルーンステージ部44とを連結する例えば溝状の誘導通路45が左右方向に設けられている。
透明カバー36は、可動演出手段32の可動領域と遊技球の可動領域とを区分するように演出手段28の前側を覆うもので、透明な合成樹脂により装飾枠35の窓孔35aに略対応する形状に形成され、装飾枠35に対して後側から着脱自在に固定されている。
透明カバー36は、可動演出手段32の前側を覆う上下方向略中央の中間カバー部36aと、この中間カバー部36aの上側に設けられ且つ固定演出手段33の前側を覆う上カバー部36bと、中間カバー部36aの下側に設けられ且つステージ40の後側を覆う下カバー部36cとを一体に備えている。
中間カバー部36aは、可動演出手段32の前縁側の形状及びその移動軌跡に沿うように後下がりの傾斜状に配置された略平板状に形成されている。なお、中間カバー部36aは、可動演出手段32の移動時の干渉を避けるために平面断面は左右方向に略直線状とする必要があるが、側面断面については必ずしも直線状である必要はなく、可動演出手段32の前縁形状に合わせて例えば曲線状としてもよい。また、中間カバー部36aの左右両端側には、装飾枠35の背面側に沿って窓孔35aよりも外側に突出する延設部51が一体に設けられており、この延設部51の一部が案内通路42の背壁43を構成している。
上カバー部36bは、中間カバー部36aの上縁側から上向きに延設され、固定演出手段33の前面側に沿う緩やかな曲面状に形成されており、その外縁部が窓孔35aの内側に後側から嵌合している。なお、中間カバー部36aの外縁側には、窓孔35aの内縁側よりも前側に突出した部分に後ろ向きの折り返し部52が一体に設けられ、この折り返し部52の後縁側が窓孔35aの内側に嵌合している。
下カバー部36cは、中間カバー部36aの下縁側からステージ40の案内ステージ部46及び装飾枠35の後縁側に沿って例えば嵌合壁37の外縁側まで延設されており、その左右方向中央部分には、クルーンステージ部44の後部側が嵌合する後ろ向きの凹入部53が形成されている。
前構造体21と後構造体23を遊技盤5に装着する際には、まず前構造体21を第1位置決め手段54により遊技盤5に対して所定位置に位置決めしつつ固定し、続いて、後構造体23を第2位置決め手段55により前構造体21に対して所定位置に位置決めしつつ、遊技盤5に固定する。
ここで、第1位置決め手段54は、遊技盤5の前面側に設けられた位置決め孔56(図5)と、この位置決め孔56に対応して前構造体21側に設けられた位置決め突部57とで構成されている。位置決め突部57は、例えば前面当接板38の裏側に複数配置されている。
また、第2位置決め手段55は、前構造体21側に設けられた複数、例えば三つの位置決め突部58a〜58cと、それら位置決め突部58a〜58cに対応して後構造体23側に設けられた複数の位置決め孔59a〜59cとで構成されている。
前構造体21側の位置決め突部58a〜58cは、例えば円筒状又は円柱状で、前構造体21の背面側に後ろ向き突出状に設けられており、前構造体21の上部側に左右一対の上部位置決め突部58a,58bが、前構造体21の下部側に下部位置決め突部58cが夫々配置されている。下部位置決め突部58cは、例えば透明カバー36の背面側に設けられており、透明カバー36の下端部中央から下向きに突設された突設部61上に配置されている。
上部位置決め突部58a,58bは、装飾枠35の上部側背面62上で且つその中央から左右方向所定距離の略対称位置に配置されており、その上部側背面62は例えば遊技盤5の背面と略面一となっている。また、上部側背面62には、上部位置決め突部58a,58bに沿って第1,第2補強リブ63,64が一体に設けられている。第1補強リブ63は、例えば上部位置決め突部58a,58bの左右両側に設けられ、装飾枠35に沿って左右方向外側が低い傾斜状に配置されている。第2補強リブ64は、例えば上部位置決め突部58a,58bの上側に第1補強リブ63に直交する方向に配置されている。
また、第1,第2補強リブ63,64の突設高さは上部位置決め突部58a,58bよりも低くなっており、上部位置決め突部58a,58bの先端側の第1,第2補強リブ63,64よりも突出した部分が、上部位置決め孔59a,59bに嵌合する先端嵌合部65となっている。なお、第1補強リブ63は、後述する案内突設部71と共に、上部位置決め孔59a,59bに上部位置決め突部58a,58bを嵌合させる際に上部位置決め孔59a,59bと上部位置決め突部58a,58bとを互いに嵌合側に案内する嵌合案内手段66を構成している。
後構造体23側の位置決め孔59a〜59cは、夫々位置決め突部58a〜58cが嵌合可能な例えば断面円形状で、後構造体23の前側に設けられており、後構造体23の上部側に上部位置決め突部58a,58bに対応する左右一対の上部位置決め孔59a,59bが、後構造体23の下部側中央に下部位置決め突部58cに対応する下部位置決め孔59cが夫々配置されている。
上部位置決め孔59a,59bは、後構造体23の上部前側に着脱自在に装着された上部装着部材67に設けられている。上部装着部材67は、本体ケース26の上部周壁26aの内面側に沿って配置される横板部68と、この横板部68の前縁側から上向きに延設された縦板部69とを一体に備え、この縦板部69に上部位置決め孔59a,59bが設けられている。
なお、後構造体23の上部側の固定壁27には、その下縁側に沿って後ろ向きの凹入部70が形成されており、上部装着部材67の縦板部69はこの凹入部70の奥壁70aの前面側に沿って、固定壁27から所定距離後方に配置されている。ここで、前構造体21側の上部位置決め突部58a,58bは、遊技盤5の背面と略面一の上部側背面62から後ろ向きに突設されているため、図4等に示すようにその先端側の先端嵌合部65のみが上部位置決め孔59a,59bに嵌合する。
また、上部装着部材67の縦板部69には、上部位置決め孔59a,59bの近傍に夫々案内突設部71が前向き突出状に設けられている。この案内突設部71は、前構造体21側の第1補強リブ63の一面側、例えば上側に対応するように配置され、図8及び図10に示すように、第1補強リブ63に略直交する方向に配置された一又は複数の縦リブ72と、この縦リブ72に略直交する一又は複数の横リブ73とで構成されている。
縦リブ72の第1補強リブ63側端部には、前構造体21側の第1補強リブ(起立部の一例)63と共に嵌合案内手段66を構成する傾斜案内部74が設けられており、図12に示すように、位置決め孔59a〜59cに位置決め突部58a〜58cを嵌合させる際に第1補強リブ63を摺動させて上部位置決め突部58a,58bと上部位置決め孔59a,59bとを互いに近づける方向に案内するようになっている。
下部位置決め孔59cは、後構造体23の下部前側に着脱自在に装着された下部装着部材75に設けられている。下部装着部材75は、本体ケース26内で且つ表示窓25の下側に配置され、その下部中央前側に下部位置決め孔59cが設けられる他、上部側に可動演出手段32を左右方向に案内する案内レール部76が、前側にLED基板77、駆動モータ31等が夫々配置されている。
また、下部装着部材75には、図9,図11等に示すように、下部位置決め孔59cの前側に、前構造体21側の下部位置決め突部58cを下部位置決め孔59c側に案内する案内レール78が突設されている。この案内レール78は、前構造体21側の突設部61の下縁側に沿って設けられる略水平な底壁部79と、突設部61の左右両側に沿って底壁部79から上向きに延設された一対の側壁部80とを備え、側壁部80の上部前端側には前下がりの傾斜案内部81が設けられている。これにより、位置決め孔59a〜59cに位置決め突部58a〜58cを嵌合させる際に、下部位置決め突部58cが設けられている透明カバー36の下縁部82のうち、突設部61の左右両側の部分が傾斜案内部81に案内されて上向きに押し上げられ、その後、突設部61が案内レール78に沿って前側に案内される。
なお、嵌合案内手段66を構成する第1補強リブ63と傾斜案内部74とはセンターケース13の上縁部近傍に二組配置され、各傾斜案内部74は第1補強リブ63を夫々センターケース13の内側に向けて案内するように設けられているため、後構造体23を嵌合案内手段66の案内に従って遊技盤5側に近づければ、上部位置決め孔59a,59bが上部位置決め突部58a,58b側に案内されるだけでなく下部位置決め孔59cも下部位置決め突部58c側に案内され、位置決め孔59a〜59cに位置決め突部58a〜58cを容易に嵌合させることができる。
また、後構造体23を遊技盤5に装着する際には、装着位置の目安として、後構造体23側の固定壁27に設けられた突部29を遊技盤5側の凹部30に合わせるようにすればよい。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機は、遊技盤5に対して前構造体21を位置決めする第1位置決め手段54と、前構造体21に対して後構造体23を位置決めする第2位置決め手段55とを備え、第2位置決め手段55は、後構造体23側に設けられた位置決め孔59a〜59cと、前構造体21側に設けられ且つ位置決め孔59a〜59cに対して前側から嵌合する位置決め突部58a〜58cとで構成されているため、前構造体21と後構造体23とが第2位置決め手段55により直接的に正確に位置決めされる。これにより、クリアランスを十分に確保することができない大型の可動演出手段32を後構造体23側に搭載しているにも拘わらず、製造誤差により前構造体又は後構造体と遊技盤との位置関係が多少ずれたとしても可動演出手段32と前構造体21との干渉を防止できる。
また、後構造体23に、遊技盤5の裏側に設けられた凹部30に嵌合する突部29を設けているため、装着位置の目安として後構造体23側の突部29を遊技盤5側の凹部30に合わせるようにすれば、位置決め孔59a〜59cに位置決め突部58a〜58cを容易に嵌合させることができる。しかも、突部29は凹部30に対して所定の遊びをもって遊嵌するようになっているため、製造誤差による前構造体21又は後構造体23と遊技盤5との位置関係のズレを吸収できる。
また、前構造体21に、可動演出手段32の前側を覆う透明カバー36を設け、この透明カバー36の背面側に、後構造体23側の下部位置決め孔59cに嵌合する位置決め突部58cを設けているため、例えば大型の可動演出手段32を配置して透明カバー36との間に十分なクリアランスがとれないような場合でも可動演出手段32と透明カバー36との干渉をより効果的に防止できる。
また、位置決め孔59a〜59cに位置決め突部58a〜58cを嵌合させる際に位置決め孔59a〜59cと位置決め突部58a〜58cとを互いに嵌合側に案内する嵌合案内手段66を備えているため、位置決め突部58a〜58cを位置決め孔59a〜59cに容易に嵌合させることができる。
また、嵌合案内手段66は、前構造体21の背面側に設けられた第1補強リブ63と、後構造体23の前面側に第1補強リブ63に対応して設けられた傾斜案内部74とを備え、この傾斜案内部74は、上部位置決め孔59a,59bに上部位置決め突部58a,58bを嵌合させる際に第1補強リブ63を摺動させて上部位置決め突部58a,58bと上部位置決め孔59a,59bとを互いに近づける方向に案内するように設けられているため、簡易な構造で位置決め突部58a〜58cを位置決め孔59a〜59cに容易且つ確実に嵌合させることができる。
更に、傾斜案内部74と第1補強リブ63とはセンターケース13の外縁部近傍に二組配置され、傾斜案内部74は第1補強リブ63をセンターケース13の内側に向けて案内するように設けられているため、後構造体23を嵌合案内手段66の案内に従って遊技盤5側に近づければ、上部位置決め孔59a,59bが上部位置決め突部58a,58b側に案内されるだけでなく下部位置決め孔59cも下部位置決め突部58c側に案内され、位置決め孔59a〜59cに位置決め突部58a〜58cをより容易且つ確実に嵌合させることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第2位置決め手段55は、前構造体21側に位置決め孔を、後構造体23側に位置決め突部を夫々設けてもよいし、前構造体21側に位置決め孔及び位置決め突部を、後構造体23側に位置決め突部及び位置決め孔を設けてもよい。
第2位置決め手段55を構成する位置決め孔と位置決め突部は二組以上であれば何組設けてもよい。また、第1位置決め手段54の位置決め孔と位置決め突部についても同様である。
嵌合案内手段66は、後構造体23の前面側に起立部を、前構造体21の背面側に傾斜案内部を夫々設けてもよい。起立部は、傾斜案内部に沿って摺動可能であればリブ状のものに限らず、例えば前後方向の壁面等でもよい。また、実施形態では第2位置決め手段55を構成する位置決め突部と一体に設けられた補強リブを起立部としたが、位置決め突部から離れた位置に起立部を設けてもよい。また、嵌合案内手段66は省略してもよい。
なお、実施形態ではパチンコ機について例示したが、アレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機でも同様に実施可能であることはいうまでもない。
5 遊技盤
13 センターケース
20 装着孔
21 前構造体
22 画像表示手段
23 後構造体
25 表示窓
29 突部
30 凹部
32 可動演出手段
36 透明カバー
54 第1位置決め手段
55 第2位置決め手段
58a 上部位置決め突部
58b 上部位置決め突部
58c 下部位置決め突部
59a 上部位置決め孔
59b 上部位置決め孔
59c 下部位置決め孔
63 第1補強リブ(起立部)
66 嵌合案内手段
74 傾斜案内部

Claims (6)

  1. 遊技盤(5)に形成された装着孔(20)に対して前側から着脱自在に装着される前構造体(21)と、後側に配置される画像表示手段(22)の表示窓(25)を有し且つ前記前構造体(21)に対応して前記遊技盤(5)の裏側に着脱自在に装着される後構造体(23)と、前記前構造体(21)と前記後構造体(23)との間に配置され且つ前記後構造体(23)側に設けられた可動演出手段(32)とを有するセンターケース(13)を備えた弾球遊技機において、前記遊技盤(5)に対して前記前構造体(21)を位置決めする第1位置決め手段(54)と、前記前構造体(21)に対して前記後構造体(23)を位置決めする第2位置決め手段(55)とを備え、前記第2位置決め手段(55)は、前記後構造体(23)側又は前記前構造体(21)側に設けられた位置決め孔(59a〜59c)と、前記前構造体(21)側又は前記後構造体(23)側に設けられ且つ前記位置決め孔(59a〜59c)に対して前後方向に嵌合する位置決め突部(58a〜58c)とで構成されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記後構造体(23)に、前記遊技盤(5)の裏側に設けられた凹部(30)に対して所定の遊びをもって遊嵌する突部(29)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記前構造体(21)に、前記可動演出手段(32)の前側を覆う透明カバー(36)を設け、該透明カバー(36)の背面側に前記位置決め突部(58c)又は前記位置決め孔(59c)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記位置決め孔(59a〜59c)に前記位置決め突部(58a〜58c)を嵌合させる際に前記位置決め孔(59a〜59c)と前記位置決め突部(58a〜58c)とを互いに嵌合側に案内する嵌合案内手段(66)を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記嵌合案内手段(66)は、前記前構造体(21)の背面側又は前記後構造体(23)の前面側に設けられた起立部(63)と、前記後構造体(23)の前面側又は前記前構造体(21)の背面側に前記起立部(63)に対応して設けられた傾斜案内部(74)とを備え、該傾斜案内部(74)は、前記位置決め孔(59a,59b)に前記位置決め突部(58a,58b)を嵌合させる際に前記起立部(63)を摺動させて前記位置決め突部(58a,58b)と前記位置決め孔(59a,59b)とを互いに近づける方向に案内するように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  6. 前記傾斜案内部(74)と前記起立部(63)とは前記センターケース(13)の外縁部近傍に複数組配置され、前記傾斜案内部(74)は前記起立部(63)を前記センターケース(13)の内側に向けて案内するように設けられていることを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
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