JP2010279607A - 物品陳列システムおよび陳列装置 - Google Patents

物品陳列システムおよび陳列装置 Download PDF

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忠直 伊藤
Kenji Fujinuma
兼司 藤沼
Yoichi Kanai
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Abstract

【課題】物品に付された標記を特定の方向により確実に向ける。
【解決手段】第2調整機構700では、スライド部材720の上面にラックギア部724が設けられている。また、円筒状に形成されこのラックギア部724に噛み合うギア751と、ギア751が一方の端部側に取り付けられたシャフト752と、第2天井部538に固定されシャフト752を支持する軸受け753と、シャフト752の他方の端部側に取り付けられるとともに円盤状に形成されユーザからの操作を受け付ける受け付け部材750が設けられている。(B)の状態から、受け付け部材750を反時計回り方向に回転させると、ギア751も反時計回り方向に回転し、ラックギア部724を介してスライド部材720に駆動力が伝達される。これにより、第2ガイド520は、第1ガイド510が設けられている側に向かって移動する。
【選択図】図13

Description

本発明は、物品を陳列する物品陳列システム等に関する。
例えばコンビニエンスストアなどにおいては、ペットボトルなど飲料が充填された容器が、陳列装置に縦置きに載せられて販売される。そしてこのような陳列装置は、例えば、容器自身の自重により陳列ケースの前方に容器が移動するように傾斜した状態で配置される。そして、手前側(最前列)の1つの容器を抜き取ると、後続の容器が自重で手前側に移動する。
ここで陳列装置の容器が載せられる箇所には、容器の滑りの良さから例えばプラスチックの平板が設けられる。また、近年では回転可能なローラを多数配置した陳列装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、容器の補充は陳列装置の後方側から行うのが一般的であるが、手前側からの容器の投入を可能とするとともに、奥側に移動した容器が、再度手前側に移動し陳列される陳列装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。即ち、前方側から投入された容器がUターンして戻ってくる陳列装置が提案されている。さらに、容器に関するものとして、缶底に形成された環状凸部の内周壁に、内側凹部と縦リブとが円周方向に交互に形成された缶が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−155701号公報 米国特許第6502408号 特開2000−211624号公報
ところで、飲料容器などの物品の外面には、商品名や商標名など他の商品と識別するための標記が設けられるが、この標記が購入者の取り出し方向に向いていないと、商品の識別がしにくくなるとともに、商品の陳列時の見栄えが悪くなる。このため、陳列される物品は、例えば前方側など、標記が特定の方向に向いていることが好ましい。
物品に付された上記標記は、物品を例えば周方向に回転させることによって特定の方向に向けることが可能となる。この回転は、予め定められた移動経路に沿って物品を移動させるとともに、例えば、物品の一部を陳列装置の所定部位に接触させ物品に抗力を与えることで行うことができる。
ここで、陳列装置では、一種類の物品のみならず異なる種類の物品を陳列できる方が好ましい。ところでこの場合、陳列される物品によってはサイズや形状などが異なるようになり、物品の上記回転を行うことができず上記標記が特定の方向を向かない場合が生じてしまう。
本発明が適用される物品陳列システムは、外周面に標記が付された物品と、物品を陳列する陳列装置と、を備え、陳列装置は、物品を予め定められた移動経路に沿って移動させる移動手段と、移動手段により移動する物品に接触可能な接触面を有し、物品の標記が特定の方向を向いていない場合に物品に対し接触面を接触させることで抗力を与え又は物品を接触面に対して滑らせ、物品に回転力を付与する付与部材と、を備え、付与部材は、陳列装置における位置が調整可能に設けられていることを特徴とする物品陳列システムである。
ここで、陳列装置は、所定の奥行き寸法および幅寸法を有し、移動手段は、陳列装置の奥行き方向に沿って設けられた移動経路に沿って物品を移動させ、付与部材は、陳列装置の幅方向における位置および陳列装置の高さ方向における位置が調整可能に設けられていることを特徴とすることができる。また、ユーザの操作を受け付ける受け付け部と、受け付け部にて受け付けた操作力を付与部材に伝達し付与部材を移動させる移動機構と、を更に備えることを特徴とすることができる。さらに、受け付け部は、陳列装置の上部に設けられていることを特徴とすることができる。また、陳列装置は、物品が投入される投入部と、投入部に投入され移動手段により移動した物品が取り出される取り出し部と、を更に備え、受け付け部は、投入部が設けられている投入部側および取り出し部が設けられている取り出し部側のうち投入部側に設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明を陳列装置と捉えた場合、本発明が適用される陳列装置は、外周面に標記が付された物品を陳列可能な陳列装置であって、物品を予め定められた移動経路に沿って移動させる移動手段と、移動手段により移動する物品に接触可能な接触面を有し、物品の標記が特定の方向を向いていない場合に物品に対し接触面を接触させることで抗力を与え又は物品を接触面に対して滑らせ、物品に回転力を付与する付与部材と、を備え、付与部材は、陳列装置における位置が調整可能に設けられていることを特徴とする陳列装置である。
ここで、陳列装置は、所定の奥行き寸法および幅寸法を有し、移動手段は、陳列装置の奥行き方向に沿って設けられた移動経路に沿って物品を移動させ、付与部材は、陳列装置の幅方向における位置および陳列装置の高さ方向における位置が調整可能に設けられていることを特徴とすることができる。また、付与部材は、物品の移動経路の一方の側方側に設けられ、移動する物品の一部を接触面を用いて下方から支持し物品を移動経路の他方の側方側に傾斜させるとともに、物品の一部に抗力を与え又は一部を接触面に対して滑らせることで回転力を付与し、移動経路の他方の側方側に設けられ、付与部材により他方の側方側に傾斜する物品に接触し物品の側方から物品を支持する支持部を更に備え、支持部は、陳列装置における位置が調整可能に設けられていることを特徴とすることができる。
また、付与部材は、物品の移動経路の一方の側方側に設けられ、移動する物品の一部を接触面を用いて下方から支持し物品を移動経路の他方の側方側に傾斜させ、移動経路の他方の側方側に設けられ、付与部材により他方の側方側に傾斜する物品の外周面に接触し物品の他方の側方側における移動を規制することで接触面に対する物品の滑りを生じさせる外周面接触部を更に備え、外周面接触部は、陳列装置における位置が調整可能に設けられていることを特徴とすることができる。さらに、物品は、付与部材により支持される一部に、標記が特定の方向を向いた場合に付与部材による支持を解除する部位を有していることを特徴とすることができる。
本発明を採用しない場合に比べ、物品に付された標記を特定の方向により確実に向けることが可能となる。
陳列装置の概略構成を示した図である。 陳列装置に陳列される容器を説明するための図である。 陳列装置の上面図である。 陳列装置の正面図および背面図等である。 陳列装置の右側面図である。 回転機構を説明するための図である。 容器の動作を説明するための図である。 容器の動作を説明するための図である。 陳列装置の変形例を示した図である。 陳列装置の変形例を示した図である。 容器の変形例を示した図である。 容器の変形例を示した図である。 第1調整機構および第2調整機構の他の実施形態を示した図である。 第1調整機構および第2調整機構の他の実施形態を示した図である。 回転機構の他の実施形態を示した図である。 陳列装置の上面図である。 陳列装置の正面図および背面図である。 陳列装置の左側面図である。 陳列装置の他の実施形態を説明するための図である。 容器の動作を説明するための図である。 容器の動作を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る陳列装置の概略構成を示した図である。
同図(A)に示すように本実施形態における陳列装置30は、所定の奥行き寸法および幅寸法を有している。また、陳列装置30は、図柄が印刷されたフィルムFが外周面に装着され且つ飲料が内部に充填された容器20(物品の一例)が載せられる容器載置面31Aを有した載置部31を備えている。また、陳列装置30は、陳列装置30の奥行き方向に沿って設けられた移動経路(容器20の移動経路)を形成するとともに容器20の移動を案内するガイド32を備えている。また、載置部31の一側辺に沿って配置され、容器20の移動を停止させる、好ましくは透明に形成される規制板34を備えている。また、陳列装置30は、容器20を回転させ容器20に付された識別標記(後述)を陳列装置30の前方に向ける回転機構500を備えている。
陳列装置30は、同図(B)に示すように、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどに設置される陳列ケース10の内部に収納される。この陳列ケース10は、直方体状に形成されたケース本体部10Aと、このケース本体部10Aに対して開閉可能に設けられたドア10Bとにより主要部が構成されている。
ここで陳列装置30は、陳列ケース10に設けられた棚(不図示)の上に載せられる。この際、陳列装置30は、規制板34が設けられた側がドア10B側に位置するように設置される。また載置部31は、規制板34が設けられた側が、規制板34が設けられた側とは反対側よりも下方に位置するように配置される。このため、載置部31の容器載置面31Aは、陳列ケース10の後方側から容器20が取り出される前方側(取り出し部側)に向かって下り傾斜した状態となっている。
ここで本実施形態における陳列ケース10は、後方側にもドアが設けられ(不図示)、後方側も開放可能となっている。そしてこの後方側より陳列装置30に容器20が投入される。即ち、陳列ケース10の後方側および陳列装置30の後方側に容器20の投入部が設けられた構成となっている。そして、投入された容器20は載置部31上をドア10B側に向かって移動し、容器20の取り出し部まで到達する。なお、本明細書では、ドア10B側を前方側(前方)と称しドア10Bとは反対側を後方側(後方)と称する場合がある。また、陳列ケース10の幅方向(容器20が移動する方向に直交する方向)を横方向、幅方向と称する場合がある。
次いで容器20について説明する。
図2は、陳列装置30に陳列される容器20を説明するための図である。なお、同図(A)は正面図を示し、同図(B)は同図(A)のA−A線における断面図を示している。
容器20は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂材料により形成された容器を例示している。このような容器20は、例えば、樹脂材料を用いた射出成形(ブロー成形)法、樹脂材料を用いてプリフォームを成形後、これをブロー成形する方法により製造することができる。
同図(A)に示すように本実施形態における容器20は、上部に開口(飲み口)を有し且つ筒状に形成され内部に飲料が充填された容器本体21と、容器本体21の開口を塞ぐキャップ22とを備えている。また容器本体21の外周面には、上記のとおりフィルムFが装着されている。
ここでキャップ22は、その外周面に、キャップ22の高さ方向に沿って形成された凸部、同じく高さ方向に沿って形成された凹部を有している。この凸部および凹部は複数設けられるとともに、キャップ22の周方向において交互に配置されている。
またフィルムFには、同図(A)、(B)に示すように、商品名、商標名など他の商品と識別するための第1識別標記23a、第2識別標記23bが印刷されている(なお本明細書においては、以下単に「識別標記23」と称する場合がある。)。ここで、第1識別標記23aおよび第2識別標記23bは、同一の形態でもいいし異なる形態とすることもできる。なお第1識別標記23aおよび第2識別標記23bは、容器20の周方向において、位相が180°ずれた状態で配置されている。
また容器20は、容器本体21の上部に(キャップ22の下部に)、容器本体21の外周面から容器本体21の径方向に突出した突出部(鍔部)24を備えている。
突出部24は、容器本体21と一体に形成されるとともに、容器本体21の周方向に沿うように設けられている。また、突出部24は、同図(B)に示すように、直径D2を有した円の一部が切り欠かれた形状となっている。付言すれば、突出部24は、直径D2を有した円の一部に面削ぎ状の部位が設けられた状態となっている。更に説明すれば、突出部24は、直径D2を有した円の一部に、第1平坦部241が設けられ、他の一部に、第2平坦部242が設けられた状態となっている。なお、第1平坦部241および第2平坦部242は、第1識別標記23aが向く方向および第2識別標記23bが向く方向に沿うように設けられている。なお、突出部24のうち上記切り欠かれた部位(面削ぎ状の部位)は、第1識別標記23a又は第2識別標記23bが陳列装置30の前方(特定の方向)を向いた場合に、第2ガイド520(後述)による支持を解除する部位として捉えることができる。
さらに説明すると、突出部24は、第1識別標記23aが向いている方向および第2識別標記23bが向いている方向に延びることで容器本体21の外周面から突出した状態となっている。また、突出部24は、第1識別標記23aが向いている方向と直交する方向および第2識別標記23bが向いている方向と直交する方向に延びるように突出している。但し、この部位における突出量は、上記第1識別標記23aが向いている方向および第2識別標記23bが向いている方向に突出した部位の突出量よりも小さくなっている。
また、第1平坦部241および第2平坦部242は、互いに平行となる関係で配置されている。また、第1平坦部241と第2平坦部242とは、上記直径D2の大きさよりも小さい距離D1をおいて配置されている。さらに、識別標記23との関係を説明すると、第1平坦部241および第2平坦部242は、第1識別標記23aおよび第2識別標記23bに対し、位相が90°ずれた状態で配置されている。
さらに説明すると、第1識別標記23a又は第2識別標記23bが陳列装置30(図1(A)参照)の前方を向いた際における突出部24の幅はD1となる。また、第1識別標記23a又は第2識別標記23bが陳列装置30の幅方向を向いた際における突出部24の幅はD2となる。さらに説明すると、第1識別標記23a又は第2識別標記23bが向いている方向における突出部24の幅はD2となり、第1識別標記23a又は第2識別標記23bが向いている方向と直交する方向における突出部24の幅はD2よりも小さいD1となる。さらに説明すると、第1識別標記23a又は第2識別標記23bが付された側から容器20を眺めた場合に、突出部24は、奥行き方向の寸法がD2となり、幅方向の寸法がこのD2よりも小さいD1となる。
次に陳列装置30についてより詳細に説明する。
図3は、陳列装置30の上面図である。なお、図3では、図4に示す第1調整機構600、第2調整機構700等の図示を省略している。また、図4は、陳列装置30の正面図および背面図等を示している。詳細には、図4(A)は正面図を示し、図4(B)は背面図を示し、図4(C)は上面図を示している。また、図5は、陳列装置30の右側面図である。また図6は、回転機構500を説明するための図である。
本実施形態における陳列装置30では、図3に示すように、移動手段の一つとして機能する載置部31の容器載置面31Aに、複数のロール状部材311が設けられている。詳細に説明すると、複数のロール状部材311が前後方向に沿って並べられた第1ローラ列312と、同じく複数のロール状部材311が前後方向に沿って並べられた第2ローラ列313とが、容器載置面31Aに設けられている。各々のロール状部材311は、容器20の移動経路に沿った回転が可能なように設けられており、容器20を前方へ円滑に移動させる。
また、陳列装置30は、上記のとおり、容器20を回転させ容器20に付された識別標記23を前方に向ける回転機構500を備えている。
ここで回転機構500は、陳列装置30の前後方向に沿って設けられた第1ガイド510と、第2ガイド520とを有している。
支持部の一例としての第1ガイド510は、円柱状の部材により構成され、載置部31の上方に設けられている。また、容器20の移動経路に沿って設けられている。さらに、容器20の移動経路の一方の側方側に設けられている。
付与部材の一例としての第2ガイド520は、円柱状の部材により構成され、載置部31の上方に設けられている。また、第2ガイド520は、第1ガイド510との間に間隙を有する状態で設けられている。さらに、容器20の移動経路に沿って設けられるとともに容器20の移動経路の他方の側方側に設けられている。この第2ガイド520は、その前方に直線状に形成されたストレート部521を有し、その後方に傾斜部522を有している。
ここで、傾斜部522は、陳列装置30の後方側に向かうに従い右方側のガイド32に接近するように配置されている。また、傾斜部522は、図5にも示すように、陳列装置30の後方側に向かうに従い容器載置面31Aに接近するように配置されている。付言すれば、陳列装置30の前方に向かうに従い容器載置面31Aから離れるように配置されている。また傾斜部522は、その端部(図中上端部)が、投入された容器20の突出部24(図2(A)参照)における下面よりも下方に位置するように配置されている。この傾斜部522は、投入された容器20を第1ガイド510側に誘導する。また、傾斜部522およびストレート部521は、後述するように容器20を下方から持ち上げ容器20に傾斜を付与する。
ここで図4、図5を参照して回転機構500について更に詳細に説明する。
図4(A)に示すように、回転機構500には、上方に延びるように設けられるとともに左側のガイド32に固定された第1固定部材531、ねじ533によってこの第1固定部材531に対し固定された第1側壁532、第1側壁532と直交するように設けられるとともに容器20の移動経路の上方に位置する第1天井部534が設けられている。
また、回転機構500には、上方に延びるように設けられるとともに右側のガイド32に固定された第2固定部材535、ねじ537によってこの第2固定部材535に対し固定された第2側壁536、第2側壁536と直交するように設けられるとともに容器20の移動経路の上方に位置する第2天井部538が設けられている。また、陳列装置30の幅方向における第1ガイド510の位置を調整する第1調整機構600、同じく陳列装置30の幅方向における第2ガイド520の位置を調整する第2調整機構700が設けられている。
ここで、第2ガイド520は、陳列装置30の高さ方向における位置が調整可能に設けられている。図5を用いて説明すると、第2側壁536には、第2側壁536の厚み方向に貫通するとともに陳列装置30の高さ方向に沿って設けられた第1長孔536Aおよび第2長孔536Bが設けられている。そして本実施形態では、第1長孔536Aおよび第2長孔536Bの各々にねじ537が通されるとともに、各ねじ537は、第2固定部材535に形成された不図示のねじ孔に固定されている。このため、ねじ537による固定を緩めることで第2側壁536が陳列装置30の上下方向に移動可能となるとともに、第2天井部538も上下方向に移動可能となる。この結果、第2天井部538に固定された第2ガイド520も上下方向に移動可能となる。即ち、第2ガイド520の高さ方向における位置が調整可能となる。なお、第1側壁532側も同様に構成されており、第1ガイド510は、陳列装置30の高さ方向における位置が調整可能に設けられている。
次いで、第1調整機構600について詳細に説明する。
第1調整機構600は、図4(C)に示すように、回転可能に設けられユーザからの操作を受け付ける受け付け部材610、受け付け部材610から駆動力を受け陳列装置30の幅方向にスライド移動するスライド部材620、スライド部材620のスライドをガイドするガイド部630、第1ガイド510を支持する支持部材640を備えている。
受け付け部材610は、円盤状に形成されるとともに回転可能な状態で第1天井部534に固定されている。また、受け付け部材610は、第1天井部534と対向する面にギア611を備える。
スライド部材620は、矩形状に形成されるとともに第1天井部534に載せられた状態となっている。また、スライド部材620は、4つの側辺のうちの1側辺から内方側に凹む溝621を有するとともに、この溝621内にラックギア部622を有している。そしてこのラックギア部622は、受け付け部材610に設けられたギア611に噛み合う状態となっている。
ガイド部630は、スライド部材620の4つの側辺のうちの陳列装置30の幅方向に沿った側辺に沿って設けられ、スライド部材620が陳列装置30の幅方向に移動するようにガイドする。なお、ガイド部630は、2つ設けられ、スライド部材620を挟むように対向する関係で配置されている。
支持部材640は、板状に形成されるとともに一端が第1ガイド510に固定され他端がスライド部材620の下面に固定されている。なお、支持部材640は、第1天井部534に形成された貫通孔534Aを通じ、スライド部材620から下方に延びている。
ここで第1ガイド510は、陳列装置30の幅方向における位置が調整可能に設けられている。例えば、図4(C)の状態から受け付け部材610を時計回り方向に回すと、スライド部材620は左方向に移動する。これにより、支持部材640が左方へ移動するとともに第1ガイド510も左方へ移動するようになる。また、例えば、図4(C)の状態から受け付け部材610を反時計回り方向に回すと、スライド部材620は右方向に移動する。これにより、支持部材640が右方へ移動するとともに第1ガイド510も右方へ移動するようになる。
なお、第2調整機構700も第1調整機構600と同様に構成され、第2ガイド520は、陳列装置30の幅方向における位置が調整可能に設けられている。即ち第2調整機構700は、第1調整機構600と同様に、回転可能に設けられユーザからの操作を受け付ける受け付け部材710(受け付け部の一例)、受け付け部材710から駆動力を受け陳列装置30の幅方向にスライド移動するスライド部材720、スライド部材720のスライドをガイドするガイド部730、第2ガイド520を支持する支持部材740を備えている。ここで、スライド部材720および支持部材740は、受け付け部材710(受け付け部)にて受け付けた操作力を付与部材の一例としての第2ガイド520に伝達しこの第2ガイド520を移動させる移動機構として捉えることができる。なお、詳細な構成は第1調整機構600と同じであるため、詳細な説明は省略する。
次に、図6を参照して回転機構500について更に詳細に説明する。なお、同図(A)は図3のA−A線における断面図であり、図6(B)は図3のB−B線における断面図であり、図6(C)は図3のC−C線における断面図である。また、本図では、第1ガイド510、ガイド32等の図示を省略している。
上記のとおり第2ガイド520には、傾斜部522が設けられ、この傾斜部522は、陳列装置30の後方側に向かうに従い容器載置面31Aに接近するように配置されている。付言すれば、傾斜部522と容器載置面31Aとの離間距離が陳列装置30の前方に向かうに従い大きくなるように、傾斜部522は配置されている。
例えば図6(A)にて容器載置面31Aと傾斜部522の上面との離間距離がH1であった場合に、図6(B)では離間距離がH2(>H1)となり、図6(C)では離間距離がH3(>H2>H1)となる。ここで、離間距離H1は、容器20の底面から突出部24の下面までの距離H10(図2(A)参照)よりも小さい。また、離間距離H3は、この距離H10よりも大きい。なお、第1ガイド510(本図では不図示)は、容器載置面31Aとほぼ平行となるように配置されている。
本実施形態では、識別標記23が移動経路の側方を向いた状態(前方以外の方向を向いた状態)で容器20が陳列装置30に投入されると、容器20の右方側が第2ガイド520により持ち上げられ(突出部24の右方側が第2ガイド520により下方から押圧され)、容器20は左方側に傾くようになる。また、容器20に第2ガイド520が接触すると、容器20は回転するようになる。そして識別標記23が前方を向くと、第2ガイド520による持ち上げが解除され、容器20は識別標記23が前方を向いた状態で前方に移動していく。
図7、図8(容器20の動作を説明するための図)を用いて容器20の動作について詳細に説明する。なお、図7(A)は、図6(A)で示した回転機構500と容器20とを示した図であり、図7(B)は、図6(B)で示した回転機構500と容器20とを示した図であり、また、図7(C)は、図6(C)で示した回転機構500と容器20とを示した図である。
図7(A)に示すように、識別標記23が移動経路の側方を向いた状態で投入された容器20が、第2ガイド520の傾斜部522に達すると、容器20の突出部24の下部に傾斜部522が位置する状態となる。そして本実施形態では、傾斜部522が、上記のとおり、容器載置面31Aから離れるように傾斜した状態で配置されているために、容器20が前方へ進むことにより突出部24の下面に傾斜部522が接触し、容器20に傾斜が付与される。付言すれば、容器本体21のうち第2ガイド520が設けられている側が容器載置面31Aから離間する。また、突出部24の下面に傾斜部522が接触することによりこの突出部24に抗力が付与される。そしてこの抗力によって、容器20(容器本体21)の回転が開始される。
詳細には、容器20の前方への移動に伴い突出部24の下部に傾斜部522が接触する(同図(B)参照)。これにより容器20に対し抗力が付与されるようになり、容器20は上方から見て反時計回り方向(周方向)に回転するようになる(図中矢印参照)。また、容器20が更に前方へ移動するのに伴い、突出部24がストレート部521に持ち上げられるようになる(同図(C)参照)。これにより容器20は、第1ガイド510側に傾くようになる。また、容器載置面31Aと容器20との接触面積が低下するために容器20がより回転しやすくなる。
なお、容器20をストレート部521により持ち上げた際、容器20はこのストレート部521から離れる方向(左側のガイド32側)に移動する場合がある。このため、本実施形態では、容器20の外周面に接触可能な位置に第1ガイド510を設けている。これにより容器20が容器20の側方から支持され、容器20とストレート部521(第2ガイド520)との接触が維持される。付言すれば、容器20の移動が規制され、容器20とストレート部521との接触が維持される。
その後、容器20は、図8(A)に示すような回転を継続しながら前方へ移動していく。これにより第1識別標記23aが次第に前方を向くようになる。そして同図(B)に示すように識別標記23(第1識別標記23a)が前方を向く状態となると、ストレート部521(第2ガイド520)による突出部24の支持(持ち上げ)が解除される。付言すれば、識別標記23が前方を向く状態となると、突出部24の第1平坦部241あるいは第2平坦部242(図2(B)参照)(突出部24の切り欠き)が、ストレート部521と対峙するようになり、第2ガイド520による突出部24の支持が解除される。
さらに説明すれば、図8(B)、(C)に示すように、第2ガイド520(ストレート部521)による突出部24の支持が解除され、容器20の上部側(キャップ22側)がストレート部521(第2ガイド520)側に移動するようになる。これにより、容器20への回転力の付与も解除される。なお、容器20の上部側がストレート部521側に移動すると、ストレート部521の上面(接触面の一例)よりも下方に突出部24の下面が位置するようになる(同図(C)参照)。その後、容器20は同図(C)に示す姿勢を維持した状態で前方へスライドしていく。即ち、容器20は、識別標記23が前方を向いた状態を維持したまま陳列装置30の前方まで移動していく。
本実施形態では、図7(A)に示したように、例えば第1識別標記23aが側方を向いた状態で容器20が容器載置面31Aに置かれたとしても、前方に達する段階において、第1識別標記23aが前方に向くようになる。このため、第1識別標記23aが前方に向いていない状態で容器20の載置(投入)を行ったとしても、陳列ケース10(図1(B)参照)の前方側に容器20が達した際に第1識別標記23aを前方に向いた状態となる。即ち本実施形態では、容器20を陳列装置30に投入する投入者が特別な操作をしないでも、識別標記23が前方を向くこととなる。
なお、識別標記23が前方を向いた状態で容器20が投入された場合には、傾斜部522による突出部24の持ち上げが行われない。このため、容器20は投入されたときの姿勢を維持したまま(識別標記23が前方を向いた状態を維持したまま)陳列装置30の前方へ移動していく。
また、上記では、第2ガイド520により容器20が支持された際、容器20が反時計回り方向に回転する場合を説明したが、第1ガイド510、第2ガイド520、容器20の表面性状等によっては、容器20が時計回り方向に回転する場合もある。
例えば、容器20が第2ガイド520により持ち上げられるとともに第1ガイド510により支持される際、容器20には第1ガイド510からも抗力が付与されることとなる。そしてこの抗力が、第2ガイド520により付与される抗力よりも大きい場合、容器20は、時計回り方向に回転することとなる。また、容器20が第2ガイド520により持ち上げられた際、容器20は、右方側が第2ガイド520により支持されるとともに、左方側は容器載置面31Aに接触した状態となる。この場合において、容器載置面31Aから付与される抗力が大きい場合などにおいては、容器20と第2ガイド520との間で滑りが生じ、容器20は時計回り方向に回転することになる。
ここで、陳列装置30に対しては、一種類の容器20のみならず形状の異なる複数種類の容器20を陳列できる方が好ましい。ところでこのような場合、容器20の直径や容器20の高さ方向における寸法が異なる場合がある。また、容器20の高さ方向において突出部24の位置が異なる場合がある。また突出部24の直径D2(図2参照)が異なったり、上記距離D1(図2参照)が異なったりする場合がある。このような場合、第1ガイド510や第2ガイド520が一定位置にあると、容器20に付された識別標記23を前方に向けることができないおそれがある。このため、本実施形態における陳列装置30では、上記のように、第1ガイド510、第2ガイド520の位置を調整可能に設け、様々な形状の容器20にも対応できるようにしている。
また、陳列装置30は、次のような構成とすることもできる。
図9および図10は、陳列装置30の変形例を示した図である。なお図10(A)は陳列装置30の上面図である。図10(B)は図10(A)のA−A線における断面図を示している。
陳列装置30は、図9に示すように、第2ガイド520の表面に、回転可能に設けられた球状のコロ523を設けることもできる。なお、このようにコロ523を設ける場合、第2ガイド520は、円柱状ではなく、平坦な上面が形成されるように断面を矩形とすることが好ましい。
また、図10(B)に示すように、第2ガイド520は、円柱状ではなく、断面が半円状となるように形成することもできる。なお、この場合、円弧を有する部分が上部側に位置する。また、第2ガイド520は、図10(C)に示すように、側方からではなく下方から支持することもできる。即ち、第2ガイド520の下部に対して支持部材740を接続することもできる。
また、容器20は、次のような構成とすることができる。
図11および図12は、容器20の変形例を示した図である。
例えば図11に示すように、識別標記23が一つのみ設けられる場合には、面削ぎ状(切り欠き状)の部位を一箇所設ける。即ち、第1平坦部241を一箇所設ける。なお、この第1平坦部241は、識別標記23に対し90°のずれを有して配置される。付言すれば、識別標記23が一つのみ設けられる場合、突出部24のうち第2ガイド520に対峙する部位であって、識別標記23が陳列装置30の前方を向いた際に第2ガイド520に対峙する部位に、切り欠きを設ける。
さらに説明すると、識別標記23が向いている方向、識別標記23が向いている方向とは反対の方向、および識別標記23が向いている方向と直交する一方向の3つの方向に延びるような突出部24を設ける。そして、突出部24のうち、上記一方向とは反対の方向に延びる部位の突出量を小さくする。
また例えば図12に示すように、2つの識別標記23(第1識別標記23a、第2識別標記23b)が所定の角度(本例では90°)のずれを有して配置される場合がある。このような場合は、第1識別標記23aに対応して第2平坦部242を設け、第2識別標記23bに対応して第1平坦部241を設ける。
さらに説明すると、容器20を第1識別標記23aが設けられた側から眺めた場合(図12(A)の状態)に、突出部24のうち容器20の右側方側に突出する部位(第2ガイド520に対峙する部位)の突出量を他の部分より小さくする。また、同様に、容器20を第2識別標記23bが設けられた側から眺めた場合(不図示)に、突出部24のうち容器20の右側方側に突出する部位の突出量を他の部分より小さくする。
なお、識別標記23が陳列装置30の前方を向いていない状態で図11に示した容器20が陳列装置30に投入された場合には、第2ガイド520により突出部24が支持され、上記と同様に容器20は回転する。そして、識別標記23が前方を向くと、上記と同様、第2ガイド520による支持が解除される。
また、第1識別標記23aおよび第2識別標記23bのいずれもが陳列装置30の前方を向いていない状態で図12に示した容器20が投入された場合には、第2ガイド520により突出部24が支持され容器20は回転する。そして、第1識別標記23aおよび第2識別標記23bのいずれかが陳列装置30の前方を向くと、上記と同様、第2ガイド520による支持が解除される。
また、上記実施形態では樹脂製の容器20を例示したが、いわゆる金属ボトル缶に対しても上記と同様の機能を付与することができる。但し、上記突出部24に相当する箇所は、別部材を取り付けることにより形成することが好ましい。また第2ガイド520の突出部24と接触する箇所に、凹凸を付与したり、EPDM(エチレン−プロピレンゴム)などのゴム部材を貼付等したりすることもできる。
また、第1調整機構600および第2調整機構700は、次のような形態とすることもできる。
図13は、第1調整機構600および第2調整機構700の他の実施形態を示した図である。なお、上述した実施形態と同様の機能については、同様の符号を用いここではその説明を省略する。
本実施形態における第1調整機構600では、スライド部材620の上面にラックギア部624が設けられている。なお、このラックギア部624は、陳列装置30の幅方向に沿って設けられている。また、円筒状に形成されこのラックギア部624に噛み合うギア651と、ギア651が一方の端部側に取り付けられたシャフト652と、第1天井部534に固定されシャフト652を支持する軸受け653と、シャフト652の他方の端部側に取り付けられるとともに円盤状に形成されユーザからの操作を受け付ける受け付け部材650とが設けられている。
ここで同図(B)の状態から、受け付け部材650を時計回り方向に回転させると、ギギア651も時計回り方向に回転し、ラックギア部624を介してスライド部材620に駆動力が伝達される。これにより、第1ガイド510は、第2ガイド520が設けられている側に向かって移動する。また、同図(B)の状態から、受け付け部材650を反時計回り方向に回転させると、ギア651も反時計回り方向に回転し、ラックギア部624を介してスライド部材620に駆動力が伝達される。これにより、第1ガイド510は、第2ガイド520から離れる方向に移動する。
なお、詳細な説明は省略するが、第2調整機構700は第1調整機構600と同様に構成されている。即ち、第2調整機構700では、スライド部材720の上面にラックギア部724が設けられている。また、第2調整機構700には、円筒状に形成されこのラックギア部724に噛み合うギア751と、ギア751が一方の端部側に取り付けられたシャフト752と、第2天井部538に固定されシャフト752を支持する軸受け753と、シャフト752の他方の端部側に取り付けられユーザからの操作を受け付ける受け付け部材750とが設けられている。
図4で説明した実施形態、図13で説明した実施形態の何れにおいても、ユーザからの操作を受け付ける受け付け部材610,710,650,750が、陳列装置30において、容器20の投入部側に設けられている。即ち、容器20の取り出し部側ではなく容器20の投入部側に設けられている。受け付け部材610,710,650,750が容器20の取り出し部側に設けられていると、容器20が取り出しにくくなるおそれがある。
また、陳列装置30は、図1(B)に示したような陳列ケース10に収納されることが多く、容器20の投入部側に受け付け部材610,710,650,750を設ける場合には、陳列ケース10の後部側(背部側)から、受け付け部材610,710,650,750の操作を行うことが可能となる。即ち、容器20を購入する購入者の邪魔とならずに受け付け部材610,710,650,750の操作が可能となる。なお、図1(A)に示す形態ではなく、回転機構500が容器20の取り出し部側に設けられる場合も考えられる。このような場合、図13に示したシャフト652,752を延長するなどして受け付け部材650,750を容器20の投入部側に設けることが好ましくなる。
また、陳列装置30は、図1(B)に示すように、複数の陳列装置30が幅方向に並べられて設置されるケースも多い。ところでこの場合に、受け付け部材610,710,650,750が、陳列装置30の側方に設けられていると、隣接する他の陳列装置30が邪魔となり、受け付け部材610,710,650,750の操作が困難となるおそれがある。このため、本実施形態では、受け付け部材610,710,650,750を、陳列装置30の側方ではなく陳列装置30の上部に設けている。
また、第1調整機構600および第2調整機構700は、次のような形態とすることもできる。
図14は、第1調整機構600および第2調整機構700の他の実施形態を示した図である。なお、図14(A)は陳列装置30の正面図であり、図14(B)は陳列装置30の上面図である。また、上述した実施形態と同様の機能については、同様の符号を用いここではその説明を省略する。
本実施形態の第1調整機構600では、同図(B)に示すように、各ガイド部630のスライド部材620と対向する箇所に、複数(本実施形態では3本)の溝631が設けられている。なお、複数の溝631は、陳列装置30の幅方向において、互いに異なる位置に設けられている。
一方、スライド部材620は、ガイド部630と対向する側面に、ガイド部630に向かって突出し上記溝631に入り込むことが可能な突起626を備えている。
ここで、本実施形態では、上記受け付け部材610,710,650,750を設けることなく、第1ガイド510の位置を調整可能としている。より具体的には、突起626を入り込ませる溝631の位置を変えることで、第1ガイド510の位置が変わる構成となっている。なお、第2調整機構700も第1調整機構600と同様に構成されており、第2調整機構700では、各ガイド部730のスライド部材720と対向する箇所に、複数の溝731が設けられている。なお、複数の溝731は、陳列装置30の幅方向において、互いに異なる位置に設けられている。
また、回転機構500は、次のような形態とすることもできる。
図15は、回転機構500の他の実施形態を示した図である。
本実施形態では、第1側壁532および第2側壁536に固定され且つ容器20の移動経路の上方を跨ぐように設けられた一つの天井部539が設けられている。そして本実施形態では、この天井部539の上部に調整機構800が設けられている。
調整機構800は、回転可能に設けられユーザからの操作を受け付ける受け付け部材810、受け付け部材810から駆動力を受け陳列装置30の幅方向にスライド移動する第1スライド部材821、第2スライド部材822を備えている。また、第1スライド部材821、第2スライド部材822のスライドをガイドするガイド部830、第1ガイド510を支持する第1支持部材841、第2ガイド520を支持する第2支持部材842を備えている。
受け付け部材810は、円盤状に形成されるとともに回転可能な状態で天井部539に固定されている。また、受け付け部材810は、天井部539と対向する面にギア811を備える。
第1スライド部材821は、略L字に形成されるとともに天井部539に載せられた状態となっている。また、第1スライド部材821は、複数の側面のうち陳列装置30の幅方向に沿った側面に、ラックギア部821Aを有している。そしてこのラックギア部821Aは、受け付け部材810に設けられたギア811に噛み合う状態となっている。
また、第2スライド部材822も、略L字に形成されるとともに天井部539に載せられた状態となっている。また、第2スライド部材822は、複数の側面のうち陳列装置30の幅方向に沿い且つ上記ラックギア部821Aと対向する側面に、ラックギア部822Aを有している。そしてこのラックギア部822Aは、受け付け部材810に設けられたギア811に噛み合う状態となっている。
ガイド部830は、陳列装置30の幅方向に沿って設けられており、第1スライド部材821の陳列装置30の幅方向における移動および第2スライド部材822の陳列装置30の幅方向における移動をガイドする。なお、ガイド部830は、2つ設けられ、第1スライド部材821および第2スライド部材822を挟むように対向する関係で配置されている。
第1支持部材841は、板状に形成されるとともに一端が第1ガイド510に固定され他端が第1スライド部材821の下面に固定されている。なお、第1支持部材841は、天井部539に形成された第1貫通孔539Aを通じ、第1スライド部材821から下方に延びている。また、第2支持部材842は、断面が略L字状に形成されるとともに、一端が第2ガイド520に固定され他端が第2スライド部材822の下面に固定されている。なお、第2支持部材842は、天井部539に形成された第2貫通孔539Bを通じ、第2スライド部材822から下方に延びている。
ここで例えば、図15(B)の状態から受け付け部材810を時計回り方向に回すと、第1スライド部材821および第2スライド部材822が互いに接近する方向に移動する。これに伴い、第1ガイド510および第2ガイド520も互いに接近する方向に移動する。一方、図15(B)の状態から受け付け部材810を反時計回り方向に回すと、第1スライド部材821および第2スライド部材822が互いに離れる方向に移動する。これに伴い、第1ガイド510および第2ガイド520も互いに離れる方向に移動する。上記実施形態では、第1ガイド510および第2ガイド520の各々を個別に移動させる態様であったが、本実施形態では、一つの操作で第1ガイド510および第2ガイド520の両者が移動する。
なお、陳列装置30は、図16〜図19に示す形態とすることもできる。なお、以下では、第1ガイド510および第2ガイド520を中心に説明するが、第1ガイド510および第2ガイド520は、上記にて説明した実施形態の構成によって、陳列装置30の高さ方向および幅方向に移動可能に設けることができる。
図16〜図19は、陳列装置30の他の実施形態を説明するための図である。なお、図16は陳列装置30の上面図であり、図17は陳列装置30の正面図および背面図である。なお、図17(A)が正面図を示し、図17(B)が背面図を示している。また、図18は陳列装置30の左側面図である。
図16、図17に示すように、本実施形態における第1ガイド510は、板状の部材により構成され、載置部31の上方に設けられている。また、第1ガイド510は、前方側に第1傾斜部511を有し、後方側に第2傾斜部512を有している。
ここで第1傾斜部511は、図17(A)に示すように、図中左上側の一端部の方が図中右下側の他端部よりも上方に位置するように、且つ、この一端部の方が他端部よりも左側に位置するように傾斜して配置されている。付言すれば、第1傾斜部511は、陳列装置30の載置部31から離れるに従い左側に寄るように傾斜して配置されている。
また第1傾斜部511は、図16に示すように、キャップ22の外周面(容器20の側部)が接触する(詳細は後述)接触面511aに、複数の凸部および凹部を有している。
なお接触面511aは、図17(A)に示すように、載置部31の容器載置面31Aから離れるに従い容器20の移動経路の側方(図17中左方向)に接近するように傾斜した状態となっている。付言すれば、接触面511aは、容器20の移動経路の側方に向かうに従い容器載置面31Aから離れるように傾斜した状態となっている。更に付言すれば、接触面511aは、左側のガイド32側に傾斜して配置され、斜め上方を向くように配置されている。
図16を再度参照し説明を続ける。接触面511aに形成された凸部および凹部は、陳列装置30の前後方向と直交する方向に沿って形成されるとともに、陳列装置30の前後方向において、交互に配置されている。そして本実施形態では、キャップ22の外周面が接触面511aに接触した状態にあると、キャップ22の外周面に形成された凹凸と、接触面511aに形成された凹凸とが噛み合うようになる。この結果、容器20における左方側の移動が抑制され、容器20は周方向の回転を行う(詳細は後述)。
第2傾斜部512は、陳列装置30の後方側に向かうに従い、左側のガイド32に接近するように配置されている。付言すれば第2ガイド520との間に形成される間隙が拡がるように配置されている。なお、第2傾斜部512には、上記凹凸が設けられていないが、この第2傾斜部512にも凹凸を付与することができる。この第2傾斜部512は、陳列装置30に投入された容器20を第2ガイド520側に誘導する。
ここで図19を参照して回転機構500について更に詳細に説明する。なお、同図(A)は図16のA−A線における断面図であり、同図(B)は図16のB−B線における断面図であり、同図(C)は図16のC−C線における断面図である。
第2ガイド520には、上記にて説明したように、傾斜部522が設けられ、そしてこの傾斜部522は、陳列装置30の後方側に向かうに従い載置部31に接近するように配置されている。本実施形態においても、図19(A)にて容器載置面31Aと傾斜部522との離間距離がH1となっており、図19(B)では離間距離がH2(>H1)となっており、図19(C)では離間距離がH3(>H2>H1)となっている。また、第1ガイド510と第2ガイド520との水平方向の距離W1,W2,W3は、W1>W2>W3の関係になっている。
本実施形態でも、識別標記23が移動経路の側方を向いた状態(前方以外の方向を向いた状態)で容器20が陳列装置30に投入されると、容器20の右方側が傾斜部522により持ち上げられ、容器20は左方側に傾くようになる。そしてこの傾きによって、容器20のキャップ22が第1ガイド510に接触し、容器20が回転するようになる。そして識別標記23が前方を向くと、キャップ22が第1ガイド510から離間し、容器20は識別標記23が前方を向いた状態で前方に移動していく。
図20、図21(容器20の動作を説明するための図)を用いて容器20の動作について詳細に説明する。なお、図20(A)は、図19(A)で示した回転機構500と容器20とを示した図であり、図20(B)は、図19(B)で示した回転機構500と容器20とを示した図であり、また、図20(C)は、図19(C)で示した回転機構500と容器20とを示した図である。
図20(A)に示すように、識別標記23が移動経路の側方を向いた状態で投入された容器20が、第1ガイド510の第2傾斜部512と第2ガイド520の傾斜部522との間に達すると、容器20の突出部24の下部に傾斜部522が位置する状態となる。そして、傾斜部522が載置部31(容器載置面31A)から離れるように傾斜した状態で配置されているために、容器20に傾斜が付与される。
詳細には、容器20の前方への移動に伴い突出部24の下部に傾斜部522が接触する。そして、容器20がさらに前方へ移動するのに伴い、突出部24が傾斜部522に持ち上げられるようになる(同図(B)参照)。これにより容器20は、第2傾斜部512(第1ガイド510)側に傾くようになる。そして、容器20は、突出部24が傾斜部522により更に持ち上げられることで更に傾くようになり、同図(C)に示すように、キャップ22の外周面であってキャップ22の上部側が第1傾斜部511(第1ガイド510)の接触面511aに接触する。
これによりキャップ22の外周面における凹凸と、第1傾斜部511の接触面511aにおける凹凸との間で噛み合いが生じ、容器20のうち第1ガイド510が設けられた側の移動が規制される。そして、この規制により、容器20の突出部24と第2ガイド520との間に滑りが生じるようになり、容器20は、図21(A)の矢印6Dに示すように周方向の回転を開始する。また、容器20は更に前方へ移動していく。ここで、本実施形態における第1ガイド510は、容器20の外周面に接触し第2ガイド520に対する容器20の滑りを生じさせる外周面接触部として捉えることができる。
そして同図(B)に示すように識別標記23(第2識別標記23b)が前方を向く状態となると、ストレート部521(第2ガイド520)による突出部24の支持が解除される。付言すれば、識別標記23が前方を向く状態となると、突出部24の第1平坦部241あるいは第2平坦部242(図2(B)参照)が、ストレート部521と対峙するようになり、第2ガイド520による突出部24の支持が解除される。
この結果、図21(B)、(C)に示すように、容器20の上部側(キャップ22側)がストレート部521(第2ガイド520)側に移動するようになり、キャップ22と第1傾斜部511(第1ガイド510)とが離間するようになる。これにより、容器20への回転力の付与も解除される。そして、容器20は同図(C)に示す姿勢を維持した状態で前方へスライドしていく。即ち、容器20は、識別標記23が前方を向いた状態を維持したまま陳列装置30の前方まで移動していく。
本実施形態でも、図20(A)に示したように、例えば第2識別標記23bが側方を向いた状態で容器20が容器載置面31A(載置部31)に置かれたとしても、前方に達する段階において、第2識別標記23bが前方に向くようになる。このため、第2識別標記23bが前方に向いていない状態で容器20の載置(投入)を行ったとしても、陳列ケース10(図1(B)参照)の前方側に容器20が達した際に第2識別標記23bを前方に向いた状態となる。即ち本実施形態でも、容器20を陳列装置30に投入する投入者が特別な操作をしないでも、識別標記23が前方を向くこととなる。
なお、識別標記23が前方を向いた状態で容器20が投入された場合には、第2ガイド520の傾斜部522による突出部24の持ち上げが行われない。このため、キャップ22と第1ガイド510との接触も行われず、容器20は投入されたときの姿勢を維持したまま(識別標記23が前方を向いた状態を維持したまま)陳列装置30の前方へ移動していく。
20…容器、23a…第1識別標記、23b…第2識別標記、30…陳列装置、31…載置部、510…第1ガイド、520…第2ガイド、710…受け付け部材、720…スライド部材、740…支持部材

Claims (10)

  1. 外周面に標記が付された物品と、
    前記物品を陳列する陳列装置と、
    を備え、
    前記陳列装置は、
    前記物品を予め定められた移動経路に沿って移動させる移動手段と、
    前記移動手段により移動する前記物品に接触可能な接触面を有し、当該物品の前記標記が特定の方向を向いていない場合に当該物品に対し当該接触面を接触させることで抗力を与え又は当該物品を当該接触面に対して滑らせ、当該物品に回転力を付与する付与部材と、
    を備え、
    前記付与部材は、前記陳列装置における位置が調整可能に設けられていることを特徴とする物品陳列システム。
  2. 前記陳列装置は、所定の奥行き寸法および幅寸法を有し、
    前記移動手段は、前記陳列装置の奥行き方向に沿って設けられた前記移動経路に沿って前記物品を移動させ、
    前記付与部材は、前記陳列装置の幅方向における位置および当該陳列装置の高さ方向における位置が調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の物品陳列システム。
  3. ユーザの操作を受け付ける受け付け部と、
    前記受け付け部にて受け付けた操作力を前記付与部材に伝達し当該付与部材を移動させる移動機構と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の物品陳列システム。
  4. 前記受け付け部は、前記陳列装置の上部に設けられていることを特徴とする請求項3記載の物品陳列システム。
  5. 前記陳列装置は、
    前記物品が投入される投入部と、
    前記投入部に投入され前記移動手段により移動した前記物品が取り出される取り出し部と、を更に備え、
    前記受け付け部は、前記投入部が設けられている投入部側および前記取り出し部が設けられている取り出し部側のうち当該投入部側に設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の物品陳列システム。
  6. 外周面に標記が付された物品を陳列可能な陳列装置であって、
    前記物品を予め定められた移動経路に沿って移動させる移動手段と、
    前記移動手段により移動する前記物品に接触可能な接触面を有し、当該物品の前記標記が特定の方向を向いていない場合に当該物品に対し当該接触面を接触させることで抗力を与え又は当該物品を当該接触面に対して滑らせ、当該物品に回転力を付与する付与部材と、
    を備え、
    前記付与部材は、前記陳列装置における位置が調整可能に設けられていることを特徴とする陳列装置。
  7. 前記陳列装置は、所定の奥行き寸法および幅寸法を有し、
    前記移動手段は、前記陳列装置の奥行き方向に沿って設けられた前記移動経路に沿って前記物品を移動させ、
    前記付与部材は、前記陳列装置の幅方向における位置および当該陳列装置の高さ方向における位置が調整可能に設けられていることを特徴とする請求項6記載の陳列装置。
  8. 前記付与部材は、前記物品の前記移動経路の一方の側方側に設けられ、移動する当該物品の一部を前記接触面を用いて下方から支持し当該物品を当該移動経路の他方の側方側に傾斜させるとともに、当該物品の当該一部に抗力を与え又は当該一部を当該接触面に対して滑らせることで前記回転力を付与し、
    前記移動経路の前記他方の側方側に設けられ、前記付与部材により当該他方の側方側に傾斜する前記物品に接触し当該物品の側方から当該物品を支持する支持部を更に備え、
    前記支持部は、前記陳列装置における位置が調整可能に設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の陳列装置。
  9. 前記付与部材は、前記物品の前記移動経路の一方の側方側に設けられ、移動する当該物品の一部を前記接触面を用いて下方から支持し当該物品を当該移動経路の他方の側方側に傾斜させ、
    前記移動経路の前記他方の側方側に設けられ、前記付与部材により当該他方の側方側に傾斜する前記物品の外周面に接触し当該物品の当該他方の側方側における移動を規制することで前記接触面に対する当該物品の前記滑りを生じさせる外周面接触部を更に備え、
    前記外周面接触部は、前記陳列装置における位置が調整可能に設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の陳列装置。
  10. 前記物品は、前記付与部材により支持される前記一部に、前記標記が前記特定の方向を向いた場合に当該付与部材による当該支持を解除する部位を有していることを特徴とする請求項8又は9に記載の陳列装置。
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