JP2010278990A - アンテナ装置および端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】線材との接合部における剥離を防止することが可能なアンテナ装置および端末装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置1は、本体部11のパターン12として、グランド面2およびアンテナエレメント部分3を備えている。アンテナエレメント部分3は、2.4GHz帯に対応するアンテナエレメント31と、3GHz帯に対応するアンテナエレメント32と、5GHz帯に対応するアンテナエレメント33と、を備えている。アンテナエレメント部分3は、同軸ケーブルの中心導体が半田付けされる給電点41と、給電点41と電気的に接続すると共に隣接して配置され、中心導体の半田付けのための領域を拡張するための拡張領域42と、を含んで構成されている。
【選択図】図2
【解決手段】アンテナ装置1は、本体部11のパターン12として、グランド面2およびアンテナエレメント部分3を備えている。アンテナエレメント部分3は、2.4GHz帯に対応するアンテナエレメント31と、3GHz帯に対応するアンテナエレメント32と、5GHz帯に対応するアンテナエレメント33と、を備えている。アンテナエレメント部分3は、同軸ケーブルの中心導体が半田付けされる給電点41と、給電点41と電気的に接続すると共に隣接して配置され、中心導体の半田付けのための領域を拡張するための拡張領域42と、を含んで構成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、複数の帯域での通信に用いられるアンテナ装置およびアンテナ装置を備える端末装置に関するものである。
従来から通信に用いられるアンテナの一種として、2GHz帯(ローバンド)と5GHz帯(ハイバンド)の信号波が送受信可能な2共振ダイバーシティアンテナ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、回路基板上に、高低両バンドに対応するデュアルバンドアンテナと、ローバンド専用アンテナと、ハイバンド専用アンテナという3個のアンテナ素子を配設して構成されている。より具体的には、デュアルバンドアンテナとローバンド専用アンテナはパターンアンテナであるが、ハイバンド専用アンテナは逆F型板金アンテナである。また、デュアルバンドアンテナの信号ラインには、外部アンテナの信号ケ−ブルを接続可能なコネクタ部が設けてある。
この特許文献1には、回路基板上に、高低両バンドに対応するデュアルバンドアンテナと、ローバンド専用アンテナと、ハイバンド専用アンテナという3個のアンテナ素子を配設して構成されている。より具体的には、デュアルバンドアンテナとローバンド専用アンテナはパターンアンテナであるが、ハイバンド専用アンテナは逆F型板金アンテナである。また、デュアルバンドアンテナの信号ラインには、外部アンテナの信号ケ−ブルを接続可能なコネクタ部が設けてある。
ここで、アンテナ装置では、信号線により装置外部との間で信号のやりとりが行われる。一般的に、信号線の接続には、半田を熱で溶かしたものを接着剤として用いることで部品同士を接合するいわゆる半田付けの手法が用いられる。より具体的には、例えば所定のパターンを備える基板に信号線としての線材を半田付けする。このような基板は、基材に銅箔などの導電体を付けることでパターンを構成している。
製品としてのアンテナ装置を製造する際には、信号線とアンテナ装置との電気的な接合が長期間維持されることで製品故障が生じないように、半田付けを適確に行って半田強度を確保する必要がある。すなわち、半田付けを製造工程時に適確に行っていないと、製品に振動が加わったり長期間の使用をしたりすると半田付けにより接合された部品同士が離れてしまい、製品の故障の原因となる。
ところが、作業員が細心の注意を払って時間をかけながら信号線を半田付けすることで半田強度を上げた場合であっても、信号線が半田付けされた基板の接合部において銅箔が基材から剥離してしまうと、同様に、製品の故障の原因となる。
製品としてのアンテナ装置を製造する際には、信号線とアンテナ装置との電気的な接合が長期間維持されることで製品故障が生じないように、半田付けを適確に行って半田強度を確保する必要がある。すなわち、半田付けを製造工程時に適確に行っていないと、製品に振動が加わったり長期間の使用をしたりすると半田付けにより接合された部品同士が離れてしまい、製品の故障の原因となる。
ところが、作業員が細心の注意を払って時間をかけながら信号線を半田付けすることで半田強度を上げた場合であっても、信号線が半田付けされた基板の接合部において銅箔が基材から剥離してしまうと、同様に、製品の故障の原因となる。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、線材との接合部における剥離を防止することが可能なアンテナ装置および端末装置を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用されるアンテナ装置は、予め定められる複数の帯域での送信および/または受信に用いられるアンテナ装置であって、給電線が半田付けされる給電部と、前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち第1の帯域に対応する第1のアンテナ素子と、前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち前記第1のアンテナ素子の前記第1の帯域とは異なる第2の帯域に対応する第2のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子との間に位置し、前記給電部に前記給電線を半田付けする領域を拡張するための拡張部と、を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち前記第1の帯域と前記第2の帯域との間にある第3の帯域に対応する第3のアンテナ素子をさらに備え、前記拡張部は、前記第1のアンテナ素子と前記第3のアンテナ素子との間に位置せず、前記第2のアンテナ素子と当該第3のアンテナ素子との間に位置しないことを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される端末装置は、装置本体と、前記装置本体に取り付けられ、予め定められる複数の帯域での送信および/または受信に用いられるアンテナ装置と、前記装置本体に取り付けられるチューナと、前記アンテナ装置と前記チューナとを互いに接続する給電線を有するケーブルと、を含み、前記アンテナ装置は、前記ケーブルの前記給電線が半田付けされる給電部と、前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち第1の帯域に対応する第1のアンテナ素子と、前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち前記第1のアンテナ素子の前記第1の帯域とは異なる第2の帯域に対応する第2のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子との間に位置し、前記給電部に前記給電線を半田付けする領域を拡張するための拡張部と、を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記アンテナ装置は、前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち前記第1の帯域と前記第2の帯域との間にある第3の帯域に対応する第3のアンテナ素子をさらに備え、前記拡張部は、前記第1のアンテナ素子と前記第3のアンテナ素子との間に位置せず、前記第2のアンテナ素子と当該第3のアンテナ素子との間に位置しないことを特徴とすることができる。
本発明によれば、線材とアンテナ装置との間の接合部における剥離を防止することが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の適用例を説明する概略斜視図である。
同図に示すように、本実施の形態では、2つのアンテナ装置1をパーソナルコンピュータ等の端末装置90に内蔵して構成されている。すなわち、アンテナ装置1は、2.4GHz帯、3GHz帯および5GHz帯という予め定められる3つの帯域での送信および/または受信に用いられるものである。なお、アンテナ装置1を2つよりも多くの数例えば3つ、端末装置90に内蔵する構成例も考えられる。また、アンテナ装置1をLANカードとして構成し、端末装置90に外付けでアンテナ装置1を取り付ける構成例も考えられる。
図1は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の適用例を説明する概略斜視図である。
同図に示すように、本実施の形態では、2つのアンテナ装置1をパーソナルコンピュータ等の端末装置90に内蔵して構成されている。すなわち、アンテナ装置1は、2.4GHz帯、3GHz帯および5GHz帯という予め定められる3つの帯域での送信および/または受信に用いられるものである。なお、アンテナ装置1を2つよりも多くの数例えば3つ、端末装置90に内蔵する構成例も考えられる。また、アンテナ装置1をLANカードとして構成し、端末装置90に外付けでアンテナ装置1を取り付ける構成例も考えられる。
より具体的に説明すると、アンテナ装置1は、線材としての同軸ケーブル91を介して無線LAN用のチューナ92に接続されている。この同軸ケーブル91は、給電線の一例としての中心導体と、中心導体を囲む外部導体と、中心導体と外部導体との間に配設される円筒形状の絶縁体と、外部導体の外側を覆うシース(保護被覆)と、を備えている。
なお、端末装置90が例えば無線LAN機能(受信機能の一例)を備えるときには、アンテナ装置1を無線LAN用の受信アンテナとして用いる。また、端末装置90が例えばワンセグ視聴機能を備えるときには、アンテナ装置1をワンセグ用の受信アンテナに用いる構成例も考えられる。
付言すると、本実施の形態では、端末装置90を、パーソナルコンピュータ等の電子情報端末としているが、携帯電話機等の携帯情報端末にも適用することが考えられる。
なお、端末装置90が例えば無線LAN機能(受信機能の一例)を備えるときには、アンテナ装置1を無線LAN用の受信アンテナとして用いる。また、端末装置90が例えばワンセグ視聴機能を備えるときには、アンテナ装置1をワンセグ用の受信アンテナに用いる構成例も考えられる。
付言すると、本実施の形態では、端末装置90を、パーソナルコンピュータ等の電子情報端末としているが、携帯電話機等の携帯情報端末にも適用することが考えられる。
さらに説明すると、近年では、複数のアンテナを利用してデータの送受信を行うMIMO(Multiple Input Multiple Output。マイモ)の技術を無線LANに採用した端末装置90が提案されている。このようなMIMO対応無線LANを搭載した端末装置90では、複数のアンテナを内蔵するスペースを確保するために、例えば画像表示部93の周囲に出っ張り部分を形成した機種も登場している。しかしながら、小型化された本実施の形態に係るアンテナ装置1を用いる構成を採用すると、画像表示部93の周囲に小さなスペースさえあれば複数のアンテナを内蔵することが可能になる。
また、本実施の形態に係るアンテナ装置1をダイバシティアンテナの一つとして用いる適用例も考えられる。すなわち、その適用例としては、アンテナ装置1を複数備えた受信装置(図示せず)である。その受信装置は、複数のアンテナ装置1の中から最も受信状態の良いものを選択し、選択されたアンテナ装置1に切り換える手段を備えている。受信装置をこのように構成することにより、例えば、受信したい電波の受信感度が受信したい電波以外の電波の影響で低下している場合などに対応することが可能になる。
〔第1の実施の形態〕
図2は、第1の実施の形態に係るアンテナ装置1を示す概略図である。同図の(a)は、アンテナ装置1の概略平面図であり、(b)は、給電点41付近を部分的に拡大した説明図である。
同図に示すアンテナ装置1は、本体部11に所定形状のパターン12を有するプリント基板で構成される例を示している。ここにいう所定形状のパターン12は、プリント基板の基材に張られた銅箔により形成されている。より具体的には、同図の(a)に示すように、アンテナ装置1は、パターン12として、グランド面2およびアンテナエレメント部分3を備えている。このような構成により、アンテナ装置1は所望の通信機能(送受信機能)を担っている。なお、アンテナ装置1は、通信機能の代わりに、送信機能または受信機能を担うように構成することも考えられる。
なお、グランド面2は、同軸ケーブル91(図1参照)の外部導体が半田付けされる。
図2は、第1の実施の形態に係るアンテナ装置1を示す概略図である。同図の(a)は、アンテナ装置1の概略平面図であり、(b)は、給電点41付近を部分的に拡大した説明図である。
同図に示すアンテナ装置1は、本体部11に所定形状のパターン12を有するプリント基板で構成される例を示している。ここにいう所定形状のパターン12は、プリント基板の基材に張られた銅箔により形成されている。より具体的には、同図の(a)に示すように、アンテナ装置1は、パターン12として、グランド面2およびアンテナエレメント部分3を備えている。このような構成により、アンテナ装置1は所望の通信機能(送受信機能)を担っている。なお、アンテナ装置1は、通信機能の代わりに、送信機能または受信機能を担うように構成することも考えられる。
なお、グランド面2は、同軸ケーブル91(図1参照)の外部導体が半田付けされる。
また、アンテナエレメント部分3は、給電点41から延び、2.4GHz帯(2.3〜2.7GHz)の通信を行うためのアンテナエレメント(第1のアンテナ素子の一例)31を備えている。また、アンテナエレメント部分3は、給電点41からいったんアンテナエレメント31とは異なる方向に延びた後にアンテナエレメント31と同じ方向に延び、3GHz帯(3.3〜3.8GHz)の通信を行うためのアンテナエレメント(第3のアンテナ素子の一例)32を備えている。アンテナエレメント31,32の先端は開放している。
また、アンテナエレメント部分3は、給電点41からアンテナエレメント31,32とは異なる方向に延びてグランド面2に到達し、5GHz帯(5.15〜5.825GHz)の通信を行うためのアンテナエレメント(第2のアンテナ素子の一例)33を備えている。アンテナエレメント33の先端は短絡している。
また、アンテナエレメント部分3は、給電点41からアンテナエレメント31,32とは異なる方向に延びてグランド面2に到達し、5GHz帯(5.15〜5.825GHz)の通信を行うためのアンテナエレメント(第2のアンテナ素子の一例)33を備えている。アンテナエレメント33の先端は短絡している。
付言すると、アンテナエレメント31およびアンテナエレメント32は、長さ方向Lに関して同じ方向に延びている。これにより、各バンドの帯域幅を取ることができる。また、アンテナエレメント33は、長さ方向Lに関して、アンテナエレメント31およびアンテナエレメント32とは反対の方向に延びている。
なお、ここにいう2.4GHz帯は、第1の帯域の一例であり、より具体的には、IEEE802.11b/g/n規格に対応するものである。ここにいう5Hz帯は、第3の帯域の一例であり、より具体的には、IEEE802.11a規格に対応するものである。ここにいう3GHz帯は、第2の帯域の一例であり、より具体的には、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)規格に対応するものである。
なお、ここにいう2.4GHz帯は、第1の帯域の一例であり、より具体的には、IEEE802.11b/g/n規格に対応するものである。ここにいう5Hz帯は、第3の帯域の一例であり、より具体的には、IEEE802.11a規格に対応するものである。ここにいう3GHz帯は、第2の帯域の一例であり、より具体的には、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)規格に対応するものである。
アンテナエレメント31は、アンテナエレメント32よりも長さが必要である。そのため、アンテナエレメント31は、給電点41から本体部11の縁部まで延び、その後に折れ曲がって本体部11の縁部に沿って延びることで、必要な長さを確保している。すなわち、アンテナエレメント31は、給電点41から本体部11の幅方向Wに延びた後に本体部11の長さ方向Lに延び、さらに幅方向Wに戻るように配設されている。
また、アンテナエレメント32は、給電点41から長さ方向Lに延びるように配設されている。
また、アンテナエレメント33は、給電点41からアンテナエレメント32とは反対の方向に延びるように配設されている。
また、アンテナエレメント32は、給電点41から長さ方向Lに延びるように配設されている。
また、アンテナエレメント33は、給電点41からアンテナエレメント32とは反対の方向に延びるように配設されている。
さらに説明すると、アンテナエレメント33は、グランド面2と距離S3だけ離間している部分を有する。そして、アンテナエレメント32は、グランド面2と距離S2だけ離間している部分を有する。距離S2は、距離S3よりも大きい(S2>S3)。本実施の形態のように、距離S2を大きく確保することで、アンテナエレメント32の感度を落とさないようにしている。
また、アンテナエレメント31は、アンテナエレメント32と距離S1だけ離間している部分を有する。本実施の形態では、距離S1を調整することで、ディップ点D(図3または図5参照)の周波数利得効果をコントロールしている。すなわち、距離S1の調整によって、帯域をとりつつゲインをとることが可能になり、アンテナ特性を向上させることができる。
また、アンテナエレメント31は、アンテナエレメント32と距離S1だけ離間している部分を有する。本実施の形態では、距離S1を調整することで、ディップ点D(図3または図5参照)の周波数利得効果をコントロールしている。すなわち、距離S1の調整によって、帯域をとりつつゲインをとることが可能になり、アンテナ特性を向上させることができる。
また、アンテナエレメント部分3は、同軸ケーブル91(図1参照)の中心導体(給電線の一例)が半田付けされる給電部の一例としての給電点(シグナルポイント)41と、給電点41と電気的に接続すると共に隣接して配置され、同軸ケーブル91(図1参照)の中心導体の半田付けのための領域を拡張するための拡張部の一例としての拡張領域42と、を含んで構成されている。
本実施の形態に係るアンテナ装置1では、このような拡張領域42を含んでいるので、半田強度を上げることができ、また、同軸ケーブル91(図1参照)が半田付けされた状態のパターン(銅箔)12が基材から剥離することを防止することができる。
本実施の形態に係るアンテナ装置1では、このような拡張領域42を含んでいるので、半田強度を上げることができ、また、同軸ケーブル91(図1参照)が半田付けされた状態のパターン(銅箔)12が基材から剥離することを防止することができる。
さらに説明すると、図2の(b)に示すように、拡張領域42は、アンテナエレメント31とアンテナエレメント33との間に位置し、給電点41に中心導体を半田付けする領域を拡張するためのものである。すなわち、拡張領域42は、アンテナエレメント31およびアンテナエレメント33の一部を利用して形成されている。拡張領域42は、アンテナエレメント31およびアンテナエレメント33に直接的に接続している。このように、2.4GHz帯と5GHz帯という相互の周波数の差が大きいアンテナエレメント31とアンテナエレメント33とを利用することで、拡張領域42として利用する際の影響を少なくすることができる。
付言すると、拡張領域42は、アンテナエレメント31とアンテナエレメント32との間に位置しておらず、また、アンテナエレメント32とアンテナエレメント33との間にも位置していない。すなわち、拡張領域42は、3GHz帯のためのアンテナエレメント32を利用して形成されておらず、直接的に接続されていない。
なお、アンテナエレメント33は、給電点41に同軸ケーブル91(図1参照)が半田付けされることで、ループアンテナとしての特性を有する。
付言すると、拡張領域42は、アンテナエレメント31とアンテナエレメント32との間に位置しておらず、また、アンテナエレメント32とアンテナエレメント33との間にも位置していない。すなわち、拡張領域42は、3GHz帯のためのアンテナエレメント32を利用して形成されておらず、直接的に接続されていない。
なお、アンテナエレメント33は、給電点41に同軸ケーブル91(図1参照)が半田付けされることで、ループアンテナとしての特性を有する。
図3は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の特性を試験した結果を示すグラフである。同図の縦軸が強さ(dBm)で、横軸が周波数(GHz)である。
試験内容について説明すると、図示しないノイズ発生部からノイズを発生させ、そのノイズをアンテナ装置1で受信することで、アンテナ装置1の指向特性を測定した。なお、アンテナ装置1には、測定器としての図示しないスペクトラムアナライザが接続されている。また、ノイズ発生部には、図示しないSSG(Standard Signal Generator、標準信号発生器)が接続されている。そして、ノイズ発生部から電波を出力し、その電波をアンテナ装置1で受信し、その受信状態をスペクトラムアナライザで測定する。このような条件下でそれぞれの試験を行った。
同図に示すように、2.4GHz帯、3GHz帯および5GHz帯という3つの帯域について好適なアンテナ特性が得られた。
試験内容について説明すると、図示しないノイズ発生部からノイズを発生させ、そのノイズをアンテナ装置1で受信することで、アンテナ装置1の指向特性を測定した。なお、アンテナ装置1には、測定器としての図示しないスペクトラムアナライザが接続されている。また、ノイズ発生部には、図示しないSSG(Standard Signal Generator、標準信号発生器)が接続されている。そして、ノイズ発生部から電波を出力し、その電波をアンテナ装置1で受信し、その受信状態をスペクトラムアナライザで測定する。このような条件下でそれぞれの試験を行った。
同図に示すように、2.4GHz帯、3GHz帯および5GHz帯という3つの帯域について好適なアンテナ特性が得られた。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係るアンテナ装置1を示す概略平面図である。なお、本実施の形態に係るアンテナ装置1は、第1の実施の形態の場合(図2参照)と基本的な構成は同じであり、同じ個所には同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
図4に示すアンテナ装置1は、アンテナエレメント部分3として、グランド面2から延びるアンテナエレメント51およびアンテナエレメント52をさらに備えている。アンテナエレメント51は、2.4GHz帯のアンテナ特性に影響を与えるものであり、また、アンテナエレメント52は、3GHz帯のアンテナ特性に影響を与えるものである。アンテナエレメント51,52の先端は開放している。
アンテナエレメント51は、必要な長さを確保するために、グランド面2から本体部11の縁部に沿って延びている。また、アンテナエレメント52は、必要な長さがアンテナエレメント51よりも短く、給電点41に近いグランド面2の位置から延びて給電点41とは反対の方向に延びている。
図4は、第2の実施の形態に係るアンテナ装置1を示す概略平面図である。なお、本実施の形態に係るアンテナ装置1は、第1の実施の形態の場合(図2参照)と基本的な構成は同じであり、同じ個所には同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
図4に示すアンテナ装置1は、アンテナエレメント部分3として、グランド面2から延びるアンテナエレメント51およびアンテナエレメント52をさらに備えている。アンテナエレメント51は、2.4GHz帯のアンテナ特性に影響を与えるものであり、また、アンテナエレメント52は、3GHz帯のアンテナ特性に影響を与えるものである。アンテナエレメント51,52の先端は開放している。
アンテナエレメント51は、必要な長さを確保するために、グランド面2から本体部11の縁部に沿って延びている。また、アンテナエレメント52は、必要な長さがアンテナエレメント51よりも短く、給電点41に近いグランド面2の位置から延びて給電点41とは反対の方向に延びている。
図5は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の特性を試験した結果を示すグラフである。同図の縦軸が強さ(dBm)で、横軸が周波数(GHz)である。なお、グラフでの実線は、第2の実施の形態のアンテナ装置1について図示したものであり、また、破線は、第1の実施の形態のアンテナ装置1の場合を比較のために図示したものである。
同図に示すように、本実施の形態の場合のほうが、第1の実施の形態の場合よりもアンテナ特性が向上している。すなわち、本実施の形態の場合には、2.4GHz帯における曲線部分K1のアンテナ特性が向上し、また、3GHz帯における曲線部分K2のアンテナ特性が向上している。曲線部分K1は、アンテナエレメント51を設ける効果に起因するものであり、曲線部分K2は、アンテナエレメント52を設ける効果に起因するものである。
同図に示すように、本実施の形態の場合のほうが、第1の実施の形態の場合よりもアンテナ特性が向上している。すなわち、本実施の形態の場合には、2.4GHz帯における曲線部分K1のアンテナ特性が向上し、また、3GHz帯における曲線部分K2のアンテナ特性が向上している。曲線部分K1は、アンテナエレメント51を設ける効果に起因するものであり、曲線部分K2は、アンテナエレメント52を設ける効果に起因するものである。
1…アンテナ装置、11…本体部、12…パターン、2…グランド面、3…アンテナエレメント部分、31,32,33,51,52…アンテナエレメント、41…給電点、42…拡張領域、90…端末装置、91…同軸ケーブル、92…チューナ、93…画像表示部、D…ディップ点、L…長さ方向、S1,S2,S3…距離、W…幅方向
Claims (4)
- 予め定められる複数の帯域での送信および/または受信に用いられるアンテナ装置であって、
給電線が半田付けされる給電部と、
前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち第1の帯域に対応する第1のアンテナ素子と、
前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち前記第1のアンテナ素子の前記第1の帯域とは異なる第2の帯域に対応する第2のアンテナ素子と、
前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子との間に位置し、前記給電部に前記給電線を半田付けする領域を拡張するための拡張部と、
を備えることを特徴とするアンテナ装置。 - 前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち前記第1の帯域と前記第2の帯域との間にある第3の帯域に対応する第3のアンテナ素子をさらに備え、
前記拡張部は、前記第1のアンテナ素子と前記第3のアンテナ素子との間に位置せず、前記第2のアンテナ素子と当該第3のアンテナ素子との間に位置しないことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。 - 装置本体と、
前記装置本体に取り付けられ、予め定められる複数の帯域での送信および/または受信に用いられるアンテナ装置と、
前記装置本体に取り付けられるチューナと、
前記アンテナ装置と前記チューナとを互いに接続する給電線を有するケーブルと、
を含み、
前記アンテナ装置は、
前記ケーブルの前記給電線が半田付けされる給電部と、
前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち第1の帯域に対応する第1のアンテナ素子と、
前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち前記第1のアンテナ素子の前記第1の帯域とは異なる第2の帯域に対応する第2のアンテナ素子と、
前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子との間に位置し、前記給電部に前記給電線を半田付けする領域を拡張するための拡張部と、
を備えることを特徴とする端末装置。 - 前記アンテナ装置は、
前記給電部から延びるように形成され、前記複数の帯域のうち前記第1の帯域と前記第2の帯域との間にある第3の帯域に対応する第3のアンテナ素子をさらに備え、
前記拡張部は、前記第1のアンテナ素子と前記第3のアンテナ素子との間に位置せず、前記第2のアンテナ素子と当該第3のアンテナ素子との間に位置しないことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
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JP (1) | JP2010278990A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015504253A (ja) * | 2011-09-02 | 2015-02-05 | ドックオン エージー | 片側多帯域アンテナ |
-
2009
- 2009-06-01 JP JP2009132393A patent/JP2010278990A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015504253A (ja) * | 2011-09-02 | 2015-02-05 | ドックオン エージー | 片側多帯域アンテナ |
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