JP2010277966A - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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【解決手段】放電灯7へ適正な電力が供給されるようにDC/DCコンバータ4やHブリッジ5を駆動し、出力電圧検出部30により検出した出力電圧Vout<任意の閾値Vthかつライティングスイッチ検出部9により検出したライティングスイッチ状態:ONの場合のみ、出力ショートと判定してDC/DCコンバータ4及びHブリッジ5を停止する制御部8とを備えたものである。
【選択図】図1
Description
出力ショート時の電圧ドロップにより入力電圧低下(ライティングスイッチOFF)と誤判定した場合、一旦停止するため、過電流の供給がストップして電圧ドロップが発生せず入力電圧が回復する。すると入力電圧復帰判定により再始動し、過電流が流れるという繰り返しになるため、点滅動作になるだけでなく部品素子に対しても過負荷を与えて故障する危険性がある。
ライティングスイッチOFF時の出力電圧低下により出力ショートと誤判定した場合、停止を維持し続けるため、再度ライティングスイッチONしても再点灯できなくなるという危険性がある。
この放電灯装置はノイズにより判定条件を満たし誤判定で停止した場合でも再始動することで恒久的に誤停止することを防ぐことはできる。
図1はこの発明に係る放電灯点灯装置の全体構成を示すブロック図であり、バッテリ1にはライティングスイッチ2、配線抵抗3を介してDC/DCコンバータ4、Hブリッジ5が順次接続され、DC/DCコンバータ4とHブリッジ5の間にライティングスイッチ検出部9を有し、Hブリッジ5の出力側にはイグナイタ6を介して放電灯7が接続されている。制御部8は入力電圧検出部20で検出した入力電圧Vinと出力電圧検出部30で検出した出力電圧Voutおよび出力電流検出部40で検出した放電灯7を流れる出力電流Ioutを入力し、放電灯へ適正な電力が供給されるようにDC/DCコンバータ4、Hブリッジ5のスイッチング素子をON,OFF駆動する。なお、以下の各図においては、ライティングスイッチをSWと表記する。
図4はこの実施の形態2の動作を説明するフローチャートである。まず実施の形態1の場合と同様に、制御部8は出力電圧検出部30により検出した出力電圧Vout<任意の閾値Vthになったか判断し(ステップST4−1)、YESであれば、ライティングスイッチONかを判断し(ステップST4−2)、YESであれば、DC/DCコンバータ4およびHブリッジ5を停止する(ステップST4−3)。
図5はこの実施の形態3の動作を説明するフローチャートであり、ステップST5−1〜ステップST5−6は前記実施の形態2の動作を説明するフローチャートのステップST4−1〜ステップST4−6と同一動作を行い、ステップST5−1〜ステップST5−3でショート判定を行い、ステップST5−4、ステップST5−5で入力電圧低下判定を行なう。異なる点は、ステップST5−5の後にのみ入力電圧Vin>任意の閾値VithHであるか、つまり、入力電圧復帰判定を行い(ステップST5−7)、NOの場合は判定動作を繰り返し、YESの場合はステップST5−6に移行して再始動して点灯動作を維持する。なお、入力電圧低下判定の任意の閾値VithLと入力電圧復帰判定の任意の閾値VithHは別の値とし、入力電圧低下判定閾値VithL<入力電圧復帰判定閾値VithHに設定する。
実施の形態4は制御部8に経過時間をカウントするタイマ手段10を備え、出力ショート判定条件を満たした期間、または入力電圧低下の判定条件を満たした期間をタイマ手段10によってカウントし、前記期間が所定期間を越えた場合に前記DC/DCコンバータ4及びHブリッジ5を停止する。前記所定期間は、出力ショートを判定する所定期間<入力電圧低下を判定する所定期間に設定する。
図7はこの実施の形態5の構成を示すブロック図である。図1に示した制御部8にタイマ手段(図1の内蔵タイマ手段10を兼用してもよい)と必要な電圧を供給する専用電源11とを接続した構成であり、この構成により、出力ショートやライティングスイッチOFFにより放電灯点灯装置に印加される入力電圧が低下しても、前記出力ショート判定や前記入力電圧低下判定が完了するまでの間は前記制御部8はタイマ手段10で決められた時間、電源11からの給電によってリセットされない。
図8は実施の形態6におけるライティングスイッチ検出部9の構成図であり、図9はショート判定条件である出力電圧Vout<任意の閾値Vthを満たした後のライティングスイッチ状態の判定動作を説明するフローチャート、図10は入力電圧、出力電圧、出力電流の検出波形図である。図8に示すように、ライティングスイッチ検出部9として放電灯7に流れる電流を検出する出力電流検出部40を前記DC/DCコンバータ4の高電圧側に配置し、この出力電流検出部40により検出した出力電流Iout>任意の閾値Ithを判断し(ステップST9−1)、YESであれば、ライティングスイッチON(ステップST9−2)と判定するため、図4等のフローチャートにより出力ショート(短絡・地絡・天絡)と判定して終了する。また、ステップST9−1の判断がNO、つまり、この条件を満たさない場合は、ライティングスイッチOFF(ステップST9−3)と判定するため、図4等のフローチャートにより点灯を維持し、入力電圧低下判定を待ってDC/DCコンバータ4およびHブリッジ5を停止する。
よって、出力電流を判定することにより、出力ショート(短絡・地絡・天絡)とライティングスイッチOFFを誤判定することなく識別することができる。また、後述する図11の回路構成に比べて、出力電流でライティングスイッチ状態を判定できるため、判定が簡単で確実に識別できるというメリットがある。
図11はこの実施の形態7におけるライティングスイッチ検出部9の構成図であり、図12は入力電圧、出力電圧、出力電流の検出波形図である。
この実施の形態7では、ライティングスイッチ検出部9として放電灯7に流れる電流を検出する出力電流検出部40をDC/DCコンバータ4の低電圧側に配置し、出力電圧Vout<任意の閾値Vthかつ出力電流検出部40により検出した出力電流Iout>任意の閾値Ithを検出した場合、ライティングスイッチONで出力ショート(短絡・天絡)と判定してDC/DCコンバータ4およびHブリッジ5を停止する。この条件を満たさない場合はライティングスイッチOFFと判定して点灯動作を維持し、入力電圧低下判定を待ってDC/DCコンバータ4およびHブリッジ5を停止する。
また、図11は出力電流検出部40をDC/DCコンバータ4の低電圧側に配置するため、図8に比べて回路構成が簡単になり、耐圧の高い部品素子やレベルシフト回路、差分検出回路等が不要になり安価に構成できるというメリットがある。
図13はこの実施の形態8の動作を説明するフローチャートであり、ショート判定条件である出力電圧Vout<任意の閾値Vthを満たした後のライティングスイッチ状態の判定動作を説明している。制御部8によりHブリッジ5をAC駆動中かを判断し(ステップST13−1)、YESの場合は出力電圧検出部30により検出した出力電圧Vout<任意の閾値Vthを両極性で検出したかを判断し(ステップST13−2),YESつまり両極性で検出した場合はライティングスイッチOFF(ステップST13−3)と判定するため、図4等のフローチャートにより点灯動作を維持し、入力電圧低下判定を待ってDC/DCコンバータ4およびHブリッジ5を停止する。NO、つまり一方の極性で検出した場合のみ、ライティングスイッチON(ステップST13−4)と判定するため、図4等のフローチャートにより出力ショート(地絡・天絡)と判定してDC/DCコンバータ4およびHブリッジ5を停止する。
また、ライティングスイッチ検出部9として極性別の出力電圧を検出しているが、元々ある出力電圧検出部30と制御部8があれば検出は可能であり、ライティングスイッチ状態判定のために新たに検出部を追加しなくても既存の回路構成で判定することができる。
図14はこの実施の形態9の動作を説明するフローチャートであり、ショート判定条件である出力電圧Vout<任意の閾値Vthを満たした後のライティングスイッチ状態の判定動作を説明している。ステップST14−1〜ステップST14−4は実施の形態8におけるステップST13−1〜ステップST13−4と同じ動作である。異なる点は、ステップST14−1の判断がNO、つまり、Hブリッジ5をDC駆動からAC駆動へ移行する(ステップST14−5)。AC駆動に移行後に再び出力電圧を検出し、一方の極性でのみ出力電圧Vout<任意の閾値Vthの判定条件を満たせば、ライティングスイッチONで出力ショート(地絡・天絡)と判定してDC/DCコンバータ4およびHブリッジ5を停止する。両極性で出力電圧低下する場合はライティングスイッチOFFと判定して点灯動作を維持し、入力電圧低下判定を待ってDC/DCコンバータ4およびHブリッジ5を停止する。
図15はこの実施の形態10の動作を説明するフローチャートであり、ショート判定条件である出力電圧Vout<任意の閾値Vthを満たした後のライティングスイッチ状態の判定動作を説明している。入力電圧Vin>任意の閾値Vithかを判断し(ステップST15−1)、YESであれば、ライティングスイッチON(ステップST15−2)と判定するため、図4等のフローチャートにより出力ショート(高入力電圧での短絡・地絡・天絡)と判定してDC/DCコンバータ4およびHブリッジ5を停止する。一方、NO、つまり、入力電圧Vin>任意の閾値Vithの条件を満たさない場合はライティングスイッチOFF(ステップST15−3)と判定するため、図4等のフローチャートにより点灯動作を維持し、入力電圧低下判定を待ってDC/DCコンバータ4およびHブリッジ5を停止する。
なお、入力電圧閾値はライティングスイッチONと判定する任意の閾値≦入力電圧低下判定の任意の閾値に設定する。
よって、入力電圧を判定することにより、高入力電圧時の出力ショートとライティングスイッチOFFを識別することで、高入力電圧時の出力ショートを確実に判定して過電流が流れるのを防止することができる。
図16はこの実施の形態11の動作を説明するフローチャートであり、ショート判定条件である出力電圧Vout<任意の閾値Vthを満たした後のライティングスイッチ状態の判定動作を説明している。ライティングスイッチ状態判定として出力電流、入力電圧、極性別の出力電圧の判定条件をOR条件で満たした場合にライティングスイッチONと判定して出力ショート判定で停止し、全て満たさない場合はライティングスイッチOFFと判定して出力ショート判定を保留し、入力電圧低下判定を待つ。
、NOの場合は、ステップST16−1,2の判断がYESの場合とともにライティングスイッチONと判定する(ステップST16−6)。そして、ステップST16−4の判断がYESならば、ライティングスイッチOFFと判定し(ステップST16−6)、入力電圧低下判定を待ってDC/DCコンバータ4およびHブリッジ5を停止する。
図17はこの実施の形態12の動作を説明するフローチャートであり、ショート判定条件である出力電圧Vout<任意の閾値Vthを満たした後のライティングスイッチ状態の判定動作を説明している。放電灯の点灯を検出する点灯検出部を備え、まず、放電灯が点灯中かを判断し(ステップST17−0)、NOの場合は、ライティングスイッチONと判定する(ステップST17−6)。そして、ステップST17−0の判断がYESの場合は、実施の形態11の図16に示すステップST16−1〜ステップST16−7と同じ動作であるステップST17−1〜ステップST17−7を実行する。なお、点灯検出部は専用の検出部でもよいが、出力電圧検出部30や出力電流検出部40により検出した出力電圧、出力電流から制御部8で判断してもよい。
図18はこの実施の形態13の動作を説明するフローチャートであり、出力ショート判定により停止後の期間Tsをタイマ手段10によりカウントし、次いで、Ts>tsであるかを判断し(ステップST18−2)、YESであれば処理を終了する。また、NOであれば、Tsに1を加算(ステップST18−3)した後、入力電圧検出部20により検出した入力電圧Vin<任意の閾値VithLかを判断し(ステップST18−4)、NOであればステップST18−2の判断に戻り、YESであれば、出力ショート判定結果をキャンセルし、入力電圧低下判定による停止状態に移行して、入力電圧による再始動を許可する。
また、実施の形態11の判定と当該実施の形態13の判定は競合しないため、2重構成の判定にして判定の信頼性を上げることも可能である。
Claims (14)
- 1次側の電流が直接2次側に流れるDC/DCコンバータと、
前記DC/DCコンバータの出力を交流矩形波に変換し放電灯に供給するHブリッジと、
前記放電灯に印加する出力電圧を検出する出力電圧検出部と、
前記放電灯に繋がるライティングスイッチの状態を検出するライティングスイッチ検出部と、
前記放電灯へ適正な電力が供給されるように前記DC/DCコンバータや前記Hブリッジを駆動し、前記出力電圧検出部により検出した出力電圧<任意の閾値かつ前記ライティングスイッチ検出部により検出したライティングスイッチ状態がONの場合に、出力ショートと判定して前記DC/DCコンバータ及び前記Hブリッジを停止する制御部とを備えた放電灯点灯装置。 - 入力電圧を検出する入力電圧検出部を備え、前記入力電圧検出部により検出した入力電圧<任意の閾値の場合、入力電圧低下と判定してDC/DCコンバータ及びHブリッジを停止することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 出力ショート判定による停止後は入力電圧によらず停止状態を維持し、前記入力電圧低下判定による停止後は入力電圧検出部により検出した入力電圧>任意の閾値の場合、再始動することを特徴とする請求項1または請求項2記載の放電灯点灯装置。
- 出力ショート判定条件を満たした期間、または入力電圧低下の判定条件を満たした期間をカウントするタイマ手段を備え、前記タイマ手段でカウントした期間が所定期間を越えた場合、DC/DCコンバータ及びHブリッジを停止することを特徴とする請求項2または請求項3記載の放電灯点灯装置。
- 出力ショートやライティングスイッチOFFにより印加される入力電圧が低下しても、出力ショート判定や入力電圧低下判定が完了するまでの間は前記制御部がリセットされないように、前記制御部に必要な電圧を供給する電源を備えことを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
- 出力ショート判定期間<入力電圧低下判定期間に設定することを特徴とする請求項4または請求項5記載の放電灯点灯装置。
- 放電灯に流れる電流を検出する出力電流検出部をDC/DCコンバータの高電圧側に配置し、前記出力電流検出部により検出した出力電流>任意の閾値を検出した場合、ライティングスイッチONと判定することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
- 放電灯に流れる電流を検出する出力電流検出部をDC/DCコンバータの低電圧側に配置し、前記出力電流検出部により検出した出力電流>任意の閾値を検出した場合、ライティングスイッチONと判定することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
- 制御部によりHブリッジをAC駆動中に、出力電圧検出部により検出した出力電圧<任意の閾値を一方の極性で検出した場合のみ、ライティングスイッチONと判定することを特徴とする請求項8記載の放電灯点灯装置。
- 制御部によりHブリッジをDC駆動中に、出力電圧検出部により出力電圧<任意の閾値を検出した場合、前記制御部により前記HブリッジをAC駆動へ移行することを特徴とする請求項9記載の放電灯点灯装置。
- 入力電圧検出部により検出した入力電圧>任意の閾値を検出した場合ライティングスイッチONと判定することを特徴とする請求項8から請求項10のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
- ライティングスイッチ状態判定として出力電流、入力電圧、極性別の出力電圧の判定条件をOR条件で満たした場合にライティングスイッチONと判定し、全て満たさない場合はライティングスイッチOFFと判定して出力ショート判定を保留することを特徴とする請求項8から請求項11のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
- 放電灯の点灯を検出する点灯検出部を備え、前記点灯検出部で検出した点灯検出前は出力電圧検出部により検出した出力電圧<任意の閾値で出力ショートを判定し、前記点灯検出部で検出した点灯検出後のみライティングスイッチ状態とのAND条件を追加することを特徴とする請求項1から請求項12のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
- 1次側の電流が直接2次側に流れるDC/DCコンバータと、
前記DC/DCコンバータの出力を交流矩形波に変換し放電灯に供給するHブリッジと、
前記放電灯に印加する出力電圧を検出する出力電圧検出部と、
前記放電灯に繋がるライティングスイッチの状態を検出するライティングスイッチ検出部と、
出力ショート判定により停止後の期間を前記タイマ手段によりカウントし、所定期間内に入力電圧検出部により検出した入力電圧<任意の閾値を検出した場合、出力ショート判定結果をキャンセルし、入力電圧低下判定による停止状態に移行して、入力電圧による再始動を許可する制御部とを備えた放電灯点灯装置。
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US9220160B2 (en) | 2012-11-28 | 2015-12-22 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Discharge lamp lighting device and headlight using same |
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